JP2022016120A - 二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022016120000001
【課題】大気から二酸化炭素を効率良く回収し、燃料に変換することができる二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収方法を提供する。
【解決手段】大気を取り込み、燃焼ガスを生成する燃焼器と、水素を供給する水素供給源と、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を水素によって燃料に変換させる材料を収容する二酸化炭素回収還元器と、を備える二酸化炭素回収装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収方法に関する。
大気に含まれる二酸化炭素を回収する方法は、地球温暖化問題における大気中の温室効果ガス濃度の低減という点で注目されている。
非特許文献1には、大気から取り入れた二酸化炭素を、水酸化カリウムを用いて回収する方法が記載されている。
Joule, 2018年8月15日,Volume 2, Issue 8, 1573~1594頁
しかしながら、非特許文献1の方法では、二酸化炭素の回収に、二酸化炭素1トン当たり8.81GJのエネルギーが必要であると見積もられている。また、大気を導入するために、多くのファン動力が必要である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、大気から二酸化炭素を効率良く回収し、燃料に変換する二酸化炭素回収装置を提供することである。
また、本発明の他の実施形態が解決しようとする課題は、大気から二酸化炭素を効率良く回収し、燃料に変換する二酸化炭素回収方法を提供することである。
本発明は、以下の態様を含む。
<1>大気を取り込み、燃焼ガスを生成する燃焼器と、水素を供給する水素供給源と、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を水素によって燃料に変換させる材料を収容する二酸化炭素回収還元器と、を備える二酸化炭素回収装置。
<2>材料は、二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物と、メタン化触媒性能を有する金属と、を含む二酸化炭素吸蔵還元触媒である、<1>に記載の二酸化炭素回収装置。
<3>二酸化炭素吸蔵還元触媒により二酸化炭素が回収された後の残留ガスを、大気へ排出するためのガス排出流路と、二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、メタン分離器で分離後の低濃度メタン含有ガスを、燃焼器及び二酸化炭素回収還元器のうち少なくとも一方に供給するためのメタンガス供給流路と、をさらに備える<2>に記載の二酸化炭素回収装置。
<4>メタンガス供給流路は、メタン分離器で分離後の低濃度メタン含有ガスを、燃焼器に供給するための流路である、<3>に記載の二酸化炭素回収装置。
<5>燃焼器と二酸化炭素回収還元器との間に、二酸化炭素吸蔵性能を有する吸着材料を収容する二酸化炭素吸蔵器をさらに備える、<1>~<4>のいずれか1つに記載の二酸化炭素回収装置。
<6>二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、二酸化炭素吸蔵器へ燃焼ガスを供給するための燃焼ガス供給流路と、水素供給源から二酸化炭素吸蔵器へ水素を供給するための水素供給流路と、二酸化炭素吸蔵器から二酸化炭素回収還元器へガスを供給するためのガス供給流路と、二酸化炭素回収還元器からメタン分離器へメタン含有ガスを供給するためのメタン含有ガス供給流路と、をさらに備える、<5>に記載の二酸化炭素回収装置。
<7>二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、二酸化炭素回収吸蔵器へ燃焼ガスを供給するための燃焼ガス供給流路と、二酸化炭素吸蔵器から二酸化炭素回収還元器へガスを供給するための第1ガス供給流路と、水素供給源から二酸化炭素回収還元器へ水素を供給するための水素供給流路と、二酸化炭素回収還元器から二酸化炭素吸蔵器へガスを供給するための第2ガス供給流路と、二酸化炭素吸蔵器からメタン分離器へメタン含有ガスを供給するためのメタン含有ガス供給流路と、をさらに備える、<5>に記載の二酸化炭素回収装置。
<8>メタン分離器と二酸化炭素回収還元器との間に、二酸化炭素をメタンに転化するメタン転化器をさらに備える、<6>に記載の二酸化炭素回収装置。
<9>メタン分離器と二酸化炭素吸蔵器との間に、二酸化炭素をメタンに転化するメタン転化器をさらに備える、<7>に記載の二酸化炭素回収装置。
<10>二酸化炭素回収還元器と二酸化炭素吸蔵器との間に、水分を除去する除湿器をさらに備える、<5>~<9>のいずれか1つに記載の二酸化炭素回収装置。
<11>大気を取り込み、燃焼ガスを生成する工程と、水素を供給する工程と、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を水素によって燃料に変換させる工程と、を含む二酸化炭素回収方法。
本発明によれば、大気から二酸化炭素を効率良く回収し、燃料に変換することができる。
図1は、第1実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。 図2は、第1実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。 図3は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。 図4は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。 図5は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。 図6は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。 図7は、第4実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。 図8は、第5実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。 図9は、比較例2の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。図1に示すように、二酸化炭素回収装置100は、燃焼器Aと、熱利用機器Bと、二酸化炭素回収還元器Cと、メタン分離器Dと、水素・メタンガス貯蔵器Eと、水素供給源Hと、メタン貯蔵器Mと、を備える。
燃焼器Aは、ガスを燃焼するための装置である。燃焼器Aには、大気供給流路11と、燃焼ガス供給流路12と、水素・メタンガス供給流路17と、が接続されている。燃焼器Aの運転は、制御部(図示せず)によって制御される。
燃焼器Aでは、燃料(具体的には、水素、メタン等)を燃焼させ、燃焼ガスを発生させる。燃焼温度は特に限定されないが、例えば、800℃~1500℃である。燃焼に用いる加熱器としては、バーナー、ガスタービン、及びボイラーが挙げられる。
大気供給流路11は、燃焼器Aに大気を供給するための流路である。大気供給流路11上には、大気供給バルブV1が設けられている。大気供給バルブV1の開弁時には、大気が燃焼器Aに供給される。一方、大気供給バルブV1の閉弁時には、大気の燃焼器Aへの供給が停止される。大気供給バルブV1の開閉は、制御部によって制御される。大気には、酸素、窒素、二酸化炭素等が含まれている。
水素・メタンガス供給流路17は、燃焼器Aに水素とメタンの混合ガスを供給するための流路である。水素・メタンガス供給流路17上には、水素・メタンガス供給バルブV7が設けられている。水素・メタンガス供給バルブV7の開弁時には、水素とメタンの混合ガスが燃焼器Aに供給される。一方、水素・メタンガス供給バルブV7の閉弁時には、水素とメタンの混合ガスの燃焼器Aへの供給が停止される。水素・メタンガス供給バルブV7の開閉は、制御部によって制御される。
第1燃焼ガス供給流路12は、燃焼器Aで発生した燃焼ガスを熱利用機器Bへ供給するための流路である。第1燃焼ガス供給流路12上には、第1燃焼ガス供給バルブV2が設けられている。第1燃焼ガス供給バルブV2の開弁時には、燃焼ガスが熱利用機器Bに供給される。一方、第1燃焼ガス供給バルブV2の閉弁時には、燃焼ガスの熱利用機器Bへの供給が停止される。第1燃焼ガス供給バルブV2の開閉は、制御部によって制御される。燃焼ガスには、二酸化炭素、窒素、水蒸気等が含まれている。
熱利用機器Bは、燃焼器Aで発生した燃焼ガスの熱エネルギーを利用する機器である。燃焼ガスは、熱利用機器Bで熱エネルギーが使用された後、温度が低下する。熱利用機器Bとしては、例えば、給湯器及び空調機器が挙げられる。熱利用機器Bには、第1燃焼ガス供給流路12と、第2燃焼ガス供給流路13と、が接続されている。
第2燃焼ガス供給流路13は、熱利用機器Bから排出された燃焼ガスを二酸化炭素回収還元器Cへ供給するための流路である。第2燃焼ガス供給流路13上には、第2燃焼ガス供給バルブV3が設けられている。第2燃焼ガス供給バルブV3の開弁時には、燃焼ガスが二酸化炭素回収還元器Cに供給される。一方、第2燃焼ガス供給バルブV3の閉弁時には、燃焼ガスの二酸化炭素回収還元器Cへの供給が停止される。第2燃焼ガス供給バルブV3の開閉は、制御部によって制御される。
二酸化炭素回収還元器Cは、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を燃料に変換するための装置である。二酸化炭素回収還元器Cは、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を水素によって燃料に変換させる材料を収容している。二酸化炭素回収還元器Cが収容している材料は、二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物と、メタン化触媒性能を有する金属と、を含む二酸化炭素吸蔵還元触媒である。
二酸化炭素吸蔵還元触媒は、二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物と、メタン化触媒性能を有する金属と、を担体に担持させた触媒であることが好ましい。担体は、アルミナであり、二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物は、酸化カルシウムであり、メタン化触媒性能を有する金属は、ルテニウム(Ru)である。
担体としては、アルミナ以外に、例えば、シリカ、シリカ-アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア及びセリア-ジルコニアが挙げられる。二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物としては、例えば、アルカリ金属酸化物及びアルカリ土類金属酸化物が挙げられ、酸化カルシウム以外に、酸化カリウム及び酸化マグネシウムが挙げられる。メタン化触媒性能を有する金属としては、ルテニウム(Ru)以外に、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rd)、コバルト(Co)、鉄(Fe)及びマンガン(Mn)が挙げられる。これらの金属は1種のみであってもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
二酸化炭素回収還元器Cには、第2燃焼ガス供給流路13と、ガス排出流路14と、生成ガス供給流路15と、水素供給流路18と、が接続されている。
また、二酸化炭素回収還元器Cには、濃度検出部として二酸化炭素検出センサ(図示せず)とメタン検出センサ(図示せず)が取り付けられている。二酸化炭素検出センサは、二酸化炭素回収還元器Cの雰囲気中の二酸化炭素濃度を検出する装置であり、制御部と接続されている。メタン検出センサは、二酸化炭素回収還元器Cの雰囲気中のメタン濃度を検出する装置であり、制御部と接続されている。
ガス排出流路14は、二酸化炭素還元触媒に二酸化炭素が吸蔵された後の残留ガスを、大気中へ排出する流路である。残留ガスは、二酸化炭素回収還元器Cに収容されている二酸化炭素還元触媒に吸蔵されなかったガスであり、主に、窒素及び水蒸気からなる。ガス排出流路14上には、ガス排出バルブV4が設けられている。ガス排出バルブV4の開弁時には、残留ガスが大気中へ排出される。一方、ガス排出バルブV4の閉弁時には、残留ガスの大気中への排出が停止される。ガス排出バルブV4の開閉は、制御部によって制御される。
生成ガス供給流路15は、二酸化炭素還元触媒に吸蔵された二酸化炭素のメタン化反応によって得られた生成ガスを、メタン分離器Dへ供給するための流路である。生成ガスは、主に、水素及びメタンからなる。生成ガス供給流路15上には、生成ガス供給バルブV5が設けられている。生成ガス供給バルブV5の開弁時には、生成ガスがメタン分離器Dへ供給される。一方、生成ガス供給バルブV5の閉弁時には、生成ガスのメタン分離器Dへの供給が停止される。生成ガス供給バルブV5の開閉は、制御部によって制御される。
水素供給流路18は、水素供給源Hから二酸化炭素回収還元器Cへ水素を供給するための流路である。水素供給流路18上には、水素供給バルブV8が設けられている。水素供給バルブV8の開弁時には、水素が二酸化炭素回収還元器Cへ供給される。一方、水素供給バルブV8の閉弁時には、水素の二酸化炭素回収還元器Cへの供給が停止される。水素供給バルブV8の開閉は、制御部によって制御される。
メタン分離器Dは、二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離する装置である。第1実施形態では、メタン分離器Dは、二酸化炭素回収還元器Cで得られた生成ガスからメタンの一部を分離する。メタン分離器Dには、生成ガス供給流路15と、ガス供給流路の一例である水素・メタンガス供給流路16と、メタン回収流路19と、が接続されている。
メタンを分離する方法としては、例えば、PSA法及び膜分離法が挙げられる。
水素・メタンガス供給流路16は、メタン分離器Dでメタンの一部が分離された後の残留ガスを、水素・メタンガス貯蔵器Eに供給するための流路である。残留ガスには、二酸化炭素回収還元器Cで得られた生成ガスよりも低濃度のメタン、水素等が含まれている。水素・メタンガス供給流路16上には、水素・メタンガス供給バルブV6が設けられている。水素・メタンガス供給バルブV6の開弁時には、残留ガスが水素・メタンガス貯蔵器Eへ供給される。一方、水素・メタンガス供給バルブV6の閉弁時には、残留ガスの水素・メタンガス貯蔵器Eへの供給が停止される。水素・メタンガス供給バルブV6の開閉は、制御部によって制御される。
メタン回収流路19は、メタン分離器Dで分離したメタンを回収するための流路である。メタン回収流路19上には、メタン回収バルブV9が設けられている。メタン回収バルブV9の開弁時には、メタンがメタン貯蔵器Mへ供給される。一方、メタン回収バルブV9の閉弁時には、メタンのメタン貯蔵器Mへの供給が停止される。メタン回収バルブV9の開閉は、制御部によって制御される。
水素・メタンガス貯蔵器Eは、メタン分離器Dでメタンの一部が分離された後の残留ガスを貯蔵するための貯蔵器である。水素・メタンガス貯蔵器Eには、水素・メタンガス供給流路16と、水素・メタンガス供給流路17と、が接続されている。
水素・メタンガス貯蔵器は、ガスを貯蔵することが可能な容器であれば特に限定されず、例えば、貯蔵タンクが挙げられる。
水素供給源Hは、二酸化炭素回収還元器Cへ水素を供給するための供給源である。水素供給源Hには、水素供給流路18が接続されている。水素は、水素ガスとして供給されることが好ましい。
メタン貯蔵器Mは、メタン分離器で分離されたメタンを貯蔵するための貯蔵器である。メタン貯蔵器Mには、メタン回収流路19が接続されている。
次に、図2を参照して、第1実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法について説明する。図2は、第1実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。
最初に、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3、ガス排出バルブV4、生成ガス供給バルブV5、水素・メタンガス供給バルブV6、水素・メタンガス供給バルブV7、水素供給バルブV8、及びメタン回収バルブV9は閉じているものとする。また、水素・メタンガス貯蔵器Eには、あらかじめ、メタン及び水素が貯蔵されているものとする。各バルブは、図示しないが、制御部(例えばコンピュータ)と電気的接続され、制御部からの信号により開閉動作できるようになっている。
まず、制御部は、燃焼器Aの運転を開始させ、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3、ガス排出バルブV4、及び水素・メタンガス供給バルブV7を開ける(ステップS11)。
大気供給バルブV1の開弁により、大気供給流路11を介して、燃焼器Aへ大気が供給される。大気中の二酸化炭素濃度は約400ppmとする。水素・メタンガス供給バルブV7の開弁により、水素・メタンガス供給流路17を介して、燃焼器Aへ水素・メタンガスが供給される。燃焼器Aで水素・メタンガスが燃焼され、燃焼ガスが発生する。
第1燃焼ガス供給バルブV2の開弁により、燃焼ガス供給流路12を介して、燃焼器Aから熱利用機器Bへ燃焼ガスが供給される。熱利用機器Bにおいて、燃焼ガスの熱エネルギーが使用され、燃焼ガスの温度が低下する。
第2燃焼ガス供給バルブV3の開弁により、第2燃焼ガス供給流路13を介して、熱利用機器Bから二酸化炭素回収還元器Cへ燃焼ガスが供給される。
二酸化炭素回収還元器Cでは、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素が、二酸化炭素吸蔵還元触媒に吸蔵される。具体的には、二酸化炭素回収還元器C内において、二酸化炭素吸蔵還元触媒に含まれる酸化カルシウムが二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムとなる反応が進行する。これにより、二酸化炭素回収還元器Cのガス供給口における二酸化炭素濃度と比較して、ガス排出口における二酸化炭素濃度が低下する。
ガス排出バルブV4の開弁により、二酸化炭素回収還元器C内の残留ガスがガス排出流路14を介して大気中へ排出される。残留ガスには、窒素、水蒸気、及び、二酸化炭素が含まれる。大気中へ排出される残留ガスに含まれる二酸化炭素濃度は、10ppm以下である。
次に、制御部は、燃焼ガスの供給停止条件を満たしたか否かを判定する(ステップS12)。供給停止条件としては、例えば、二酸化炭素回収還元器Cへの燃焼ガスの供給量があらかじめ設定された供給量に達したという条件が挙げられる。また、供給停止条件としては、例えば、二酸化炭素回収還元器Cのガス排出口における二酸化炭素濃度があらかじめ設定された濃度(例えば、10ppm)を超えたという条件が挙げられる。
制御部は、燃焼ガスの供給停止条件を満たしたと判定すると(ステップS12:YES)、燃焼器Aの運転を停止させ、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3、ガス排出バルブV4、及び水素・メタンガス供給バルブV7を閉じる。(ステップS13)。制御部が燃焼ガスの供給停止条件を満たしたと判定するまで、熱利用機器Bから二酸化炭素回収還元器Cへ燃焼ガスが供給され、二酸化炭素回収還元器C内の残留ガスがガス排出流路14を介して大気中へ排出される。(ステップS12:NO)。
次に、制御部は、生成ガス供給バルブV5、水素・メタンガス供給バルブV6、水素供給バルブV8、及びメタン回収バルブV9を開ける(ステップS14)。
水素供給バルブV8の開弁により、水素供給流路18を介して、水素供給源Hから二酸化炭素回収還元器Cへ水素ガスが供給される。
二酸化炭素回収還元器Cでは、二酸化炭素吸蔵還元触媒に吸蔵された二酸化炭素が脱離し、水素によって還元される。これにより、メタンと水素とを主に含む生成ガスが得られる。
生成ガス供給バルブV5の開弁により、生成ガス供給流路15を介して、二酸化炭素回収還元器Cからメタン分離器Dへ生成ガスが供給される。生成ガスは、メタン分離器D内において、膜分離法により、メタン濃度が相対的に高いガス(高濃度メタン含有ガス)とメタン濃度が相対的に低いガス(低濃度メタン含有ガス)とに分離される。
メタン回収バルブV9の開弁により、メタン回収流路19を介して、メタン分離器Dからメタン貯蔵器Mへ、メタン分離器Dで分離後の高濃度メタン含有ガスが供給され、メタン貯蔵器Mに貯蔵される。高濃度メタン含有ガスには、水素及びメタンが含まれている。
水素・メタンガス供給バルブV6の開弁により、水素・メタンガス供給流路16を介して、メタン分離器Dから水素・メタンガス貯蔵器Eへ、メタン分離器Dで分離後の低濃度メタン含有ガスが供給される。低濃度メタン含有ガスには、水素及びメタンが含まれている。
次に、制御部は、水素供給停止条件を満たしたか否かを判定する(ステップS15)。水素供給停止条件としては、例えば、二酸化炭素回収還元器Cへ水素の供給量があらかじめ設定された供給量に達したという条件が挙げられる。また、水素供給停止条件としては、例えば、二酸化炭素回収還元器Cのガス排出口におけるメタン濃度があらかじめ設定された濃度(例えば、1体積%)を下回ったという条件が挙げられる。
制御部は、水素供給停止条件を満たしたと判定すると(ステップS15:YES)、生成ガス供給バルブV5、水素・メタンガス供給バルブV6、水素供給バルブV8、及びメタン回収バルブV9を閉める(ステップS16)。制御部が水素供給停止条件を満たしたと判定するまで、二酸化炭素回収還元器Cへ水素が供給される(ステップS15:NO)。
制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があるか否かを判定する(ステップS17)。
制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があると判定すると(ステップS17:YES)、ステップS11へ戻って、ステップS11以降の処理を繰り返す。制御部は、熱利用機器Bによる熱要求がないと判定すると(ステップS17:NO)、本処理を終了する。
第1実施形態の二酸化炭素回収装置100を用いると、大気を直接取り込むことができる。二酸化炭素回収還元器Cに収容されている二酸化炭素吸蔵還元触媒は酸化カルシウムを含んでいる。酸化カルシウムは二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムとなる。二酸化炭素を酸化カルシウムと反応させることにより、ガス排出流路14から大気へ排出されるガスに含まれる二酸化炭素濃度を、大気中の二酸化炭素濃度よりも低くすることできる。すなわち、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100を用いると、大気を取り込み、取り込んだ大気に含まれる二酸化炭素を回収することができる。また、二酸化炭素回収還元器Cに収容されている二酸化炭素吸蔵還元触媒はルテニウム(Ru)を含んでおり、二酸化炭素回収還元器Cに水素を供給することにより、炭酸カルシウムからメタンに転化させることができる。
通常、炭酸カルシウムから二酸化炭素を脱離させるためには、約1000℃まで加熱する必要がある。炭酸カルシウムから二酸化炭素を脱離させる場合、昇温幅を1000℃とすると、炭酸カルシウムの顕熱が1モル当たり約83kJであり、脱離熱が二酸化炭素1モル当たり175kJである。また、二酸化炭素をメタンに転化する場合、二酸化炭素1モル当たり177kJの熱が発生する。これに対して、炭酸カルシウムをメタンに変換させる反応は、約300℃で進行する。第1実施形態の二酸化炭素回収装置100では、二酸化炭素1モル及び水素4モルから、メタン1モル及び水2モルを得る際に発生する熱(二酸化炭素1モル当たり177kJ)を用いて、炭酸カルシウムから二酸化炭素を脱離させるために必要なエネルギー(二酸化炭素1モル当たり175kJ)を補うことができる。すなわち、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100を用いると、大気から二酸化炭素を効率良く取り込み、燃料であるメタンに低エネルギーで変換することができる。
第1実施形態では、大気中の二酸化炭素濃度が約400ppmである場合について説明したが、二酸化炭素濃度は特に制限されない。また、第1実施形態では、二酸化炭素吸蔵還元触媒が酸化カルシウム及びルテニウム(Ru)を含む場合について説明したが、二酸化炭素吸蔵還元触媒は、上記のものに限定されない。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。なお、第2実施形態の二酸化炭素回収装置について、第1実施形態の二酸化炭素回収装置と同一の構成及び作用効果については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第2実施形態の二酸化炭素回収装置200の、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100と異なる構成について説明する。
第2実施形態の二酸化炭素回収装置200は、熱利用機器Bと二酸化炭素回収還元器との間に、二酸化炭素吸蔵性能を有する吸着材料を収容する二酸化炭素吸蔵器Fを備える。
二酸化炭素吸蔵器Fは、吸着材料としてゼオライトを収容している。二酸化炭素吸蔵器Fには、第2燃焼ガス供給流路13aと、水素供給流路18aと、ガス供給流路20と、が接続されている。
吸着材料としては、ゼオライト以外に、活性炭、シリカゲル、及びアミン担持固体が挙げられる。
また、二酸化炭素吸蔵器Fには、濃度検出部として二酸化炭素検出センサ(図示せず)が取り付けられている。二酸化炭素検出センサは、二酸化炭素吸蔵器Fの雰囲気中の二酸化炭素濃度を検出する装置であり、制御部と接続されている。
第2燃焼ガス供給流路13aは、熱利用機器Bから排出された燃焼ガスを二酸化炭素吸蔵器Fへ供給するための流路である。第2燃焼ガス供給流路13a上には、第2燃焼ガス供給バルブV3aが設けられている。第2燃焼ガス供給バルブV3aの開弁時には、燃焼ガスが二酸化炭素吸蔵器Fに供給される。一方、第2燃焼ガス供給バルブV3aの閉弁時には、燃焼ガスの二酸化炭素吸蔵器Fへの供給が停止される。第2燃焼ガス供給バルブV3aの開閉は、制御部によって制御される。
ガス供給流路20は、二酸化炭素吸蔵器Fで二酸化炭素が吸蔵された後の残留ガスを二酸化炭素回収還元器Cへ供給するための流路である。ガス供給流路20上には、ガス供給バルブV10が設けられている。ガス供給バルブV10の開弁時には、残留ガスが二酸化炭素回収還元器Cに供給される。一方、ガス供給バルブV10の閉弁時には、残留ガスの二酸化炭素回収還元器Cへの供給が停止される。ガス供給バルブV10の開閉は、制御部によって制御される。
次に、図4を参照して、第2実施形態の二酸化炭素回収装置200を用いた二酸化炭素回収方法について説明する。図4は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。
最初に、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3a、ガス排出バルブV4、生成ガス供給バルブV5、水素・メタンガス供給バルブV6、水素・メタンガス供給バルブV7、水素供給バルブV8a、メタン回収バルブV9、及びガス供給バルブV10は閉じているものとする。
まず、制御部は、燃焼器Aの運転を開始させ、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3a、ガス排出バルブV4、水素・メタンガス供給バルブV7、及びガス供給バルブV10を開ける(ステップS21)。
大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、ガス排出バルブV4、及び水素・メタンガス供給バルブV7の開弁によるガスの流れは、第1実施形態と同様である。
第2燃焼ガス供給バルブV3aの開弁により、第2燃焼ガス供給流路13aを介して、熱利用機器Bから二酸化炭素吸蔵器Fへ燃焼ガスが供給される。二酸化炭素吸蔵器Fへ供給される燃焼ガスに含まれる二酸化炭素濃度は、例えば、10体積%である。
二酸化炭素吸蔵器Fでは、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素が、ゼオライトに吸蔵される。これにより、二酸化炭素吸蔵器Fのガス供給口における二酸化炭素濃度と比較して、ガス排出口における二酸化炭素濃度が低下する。
ガス供給バルブV10の開弁により、二酸化炭素吸蔵器F内の残留ガスがガス供給流路20を介して二酸化炭素回収還元器Cへ供給される。残留ガスには、窒素、水蒸気、及び二酸化炭素が含まれる。二酸化炭素回収還元器Cへ供給される残留ガスに含まれる二酸化炭素濃度は、例えば、3000ppmである。
二酸化炭素回収還元器Cでは、残留ガスに含まれる二酸化炭素が、二酸化炭素吸蔵還元触媒に吸蔵される。具体的には、二酸化炭素回収還元器C内において、二酸化炭素吸蔵還元触媒に含まれる酸化カルシウムが二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムとなる反応が進行する。これにより、二酸化炭素回収還元器Cのガス供給口における二酸化炭素濃度と比較して、ガス排出口における二酸化炭素濃度が低下する。
ガス排出バルブV4の開弁により、二酸化炭素回収還元器C内の残留ガスがガス排出流路14を介して大気中へ排出される。残留ガスには、窒素、水蒸気、及び、二酸化炭素が含まれる。大気中へ排出される残留ガスに含まれる二酸化炭素濃度は、10ppm以下である。
次に、制御部は、燃焼ガスの供給停止条件を満たしたか否かを判定する(ステップS22)。供給停止条件としては、第1実施形態と同様の条件が挙げられる。
制御部は、燃焼ガスの供給停止条件を満たしたと判定すると(ステップS22:YES)、燃焼器Aの運転を停止させ、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3a、ガス排出バルブV4、水素・メタンガス供給バルブV7、及びガス供給バルブV10を閉じる。(ステップS23)。制御部が燃焼ガスの供給停止条件を満たしたと判定するまで、熱利用機器Bから二酸化炭素吸蔵器Fへ燃焼ガスが供給され、二酸化炭素回収還元器C内の残留ガスがガス排出流路14を介して大気中へ排出される。(ステップS22:NO)。
ステップS23の後、水素供給バルブV8の代わりに水素供給バルブV8aの開閉を行い、ガス供給バルブV10の開閉を追加して行うこと以外は、第1実施形態のステップS14~S16と同様の処理を行う(ステップS24~S26)。
生成ガス供給バルブV5、水素・メタンガス供給バルブV6、及びメタン回収バルブV9の開弁によるガスの流れは、第1実施形態と同様である。
水素供給バルブV8aの開弁により、水素供給流路18aを介して、水素供給源Hから二酸化炭素吸蔵器Fへ水素ガスが供給される。
二酸化炭素吸蔵器Fでは、熱を付与することにより、ゼオライトに吸蔵されている二酸化炭素が脱離する。
ガス供給バルブV10の開弁により、水素と、二酸化炭素吸蔵器F内で脱離した二酸化炭素がガス供給流路20を介して二酸化炭素回収還元器Cへ供給される。
二酸化炭素回収還元器Cでは、二酸化炭素吸蔵還元触媒に吸蔵された二酸化炭素が脱離し、二酸化炭素吸蔵器Fから供給された二酸化炭素と共に、水素によって還元される。これにより、メタンと水素とを主に含む生成ガスが得られる。
ステップS26の後、制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があるか否かを判定する(ステップS27)。
制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があると判定すると(ステップS27:YES)、ステップS21へ戻って、ステップS21以降の処理を繰り返す。制御部は、熱利用機器Bによる熱要求がないと判定すると(ステップS27:NO)、本処理を終了する。
第2実施形態の二酸化炭素回収装置200では、燃焼器Aと二酸化炭素回収還元器Cとの間に、二酸化炭素吸蔵器Fが設けられているため、より多くの二酸化炭素を回収して、メタンに転化させることができる。
二酸化炭素吸蔵器Fに収容されている吸着材料は、二酸化炭素濃度が低いと、吸蔵容量が低下する傾向にある。一方、二酸化炭素回収還元器Cに収容されている酸化カルシウムは、二酸化炭素濃度が低い場合にも、吸蔵容量が低下しない。しかし、二酸化炭素を脱離させるためのエネルギーは、吸着材料よりも酸化カルシウムの方が大きい。第2実施形態の二酸化炭素回収装置200では、高濃度の二酸化炭素を吸着材料で吸蔵させ、低濃度の二酸化炭素を酸化カルシウムに吸蔵させることにより、二酸化炭素濃度をより低下させることができるとともに、二酸化炭素を脱離させるためのエネルギーを抑制することができる。
また、第2実施形態の二酸化炭素回収装置200では、排熱を利用して、吸着材料から二酸化炭素を脱離させることができる。吸着材料から脱離した気体状の二酸化炭素と水素との反応は、炭酸カルシウムと水素との反応よりも進行しやすく、吸着材料に吸蔵されていた高濃度の二酸化炭素からメタンを効率良く得ることができる。
第2実施形態の二酸化炭素回収装置200では、二酸化炭素回収還元器Cで二酸化炭素を吸蔵する際に発生する熱(二酸化炭素1モル当たり175kJ)と、吸蔵された二酸化炭素をメタンに転化する際に発生する熱(二酸化炭素1モル当たり177kJ)と、を二酸化炭素吸蔵器Fから二酸化炭素を脱離させるためのエネルギーとして利用することができ、エネルギー効率に優れている。
第2実施形態では、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素濃度が10体積%である場合について説明したが、二酸化炭素濃度は特に制限されない。また、第2実施形態では、二酸化炭素吸蔵還元触媒が酸化カルシウム及びルテニウム(Ru)を含む場合について説明したが、二酸化炭素吸蔵還元触媒は、上記のものに限定されない。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。なお、第3実施形態の二酸化炭素回収装置について、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100及び第2実施形態の二酸化炭素回収装置200と同一の構成及び作用効果については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第3実施形態の二酸化炭素回収装置300の、第2実施形態の二酸化炭素回収装置200と異なる構成について説明する。
第3実施形態の二酸化炭素回収装置300は、二酸化炭素回収還元器Cとメタン分離器Dとの間に、二酸化炭素回収還元器Cから排出された混合ガスをメタンに転化するメタン転化器Gを備える。二酸化炭素回収還元器Cには、ガス排出流路14と、生成ガス供給流路15aと、ガス供給流路20と、が接続されている。
生成ガス供給流路15aは、二酸化炭素吸蔵器Fに収容されているゼオライトから脱離した二酸化炭素と、二酸化炭素回収還元器Cで吸蔵された二酸化炭素のメタン化反応によって得られた生成ガスと、をメタン転化器Gへ供給するための流路である。生成ガス供給流路15a上には、生成ガス供給バルブV5aが設けられている。生成ガス供給バルブV5aの開弁時には、生成ガスがメタン転化器Gへ供給される。一方、生成ガス供給バルブV5aの閉弁時には、生成ガスのメタン転化器Gへの供給が停止される。生成ガス供給バルブV5aの開閉は、制御部によって制御される。
メタン転化器Gは、二酸化炭素回収還元器Cから排出された混合ガスをメタンに転化するための装置である。メタン転化器Gは、メタン化触媒を収容している。メタン転化器Gには、生成ガス供給流路15aと、生成ガス供給流路21と、が接続されている。メタン化触媒は、メタン化触媒性能を有する金属を担体に担持させた触媒である。メタン化触媒性能を有する金属は、ルテニウム(Ru)であり、担体はアルミナである。
メタン化触媒性能を有する金属としては、ルテニウム(Ru)以外に、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rd)、コバルト(Co)、鉄(Fe)及びマンガン(Mn)が挙げられる。これらの金属は1種のみであってもよく、2種以上を組み合わせてもよい。担体としては、アルミナ以外に、例えば、シリカ、シリカ-アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア及びセリア-ジルコニアが挙げられる。
生成ガス供給流路21は、メタン転化器Gで生成した生成ガスをメタン分離器Dへ供給するための流路である。生成ガス供給流路21上には、生成ガス供給バルブV11が設けられている。生成ガス供給バルブV11の開弁時には、生成ガスがメタン分離器Dへ供給される。一方、生成ガス供給バルブV11の閉弁時には、生成ガスのメタン分離器Dへの供給が停止される。生成ガス供給バルブV11の開閉は、制御部によって制御される。
次に、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300を用いた二酸化炭素回収方法について説明する。次に、図6を参照して、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300を用いた二酸化炭素回収方法について説明する。図6は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法を示すフローチャートである。
最初に、大気供給バルブV1、第1燃焼ガス供給バルブV2、第2燃焼ガス供給バルブV3a及びガス排出バルブV4、生成ガス供給バルブV5a、水素・メタンガス供給バルブV6、水素・メタンガス供給バルブV7、水素供給バルブV8、メタン回収バルブV9、ガス供給バルブV10、及び生成ガス供給バルブV11は閉じているものとする。
まず、第2実施形態のステップS21~S23と同様の処理を行う(ステップS31)。
ステップS31の後、制御部は、生成ガス供給バルブV5a、水素・メタンガス供給バルブV6、水素供給バルブV8、メタン回収バルブV9、ガス供給バルブV10、及び生成ガス供給バルブV11を開ける(ステップS32)。
ステップS31の後、生成ガス供給バルブV5の開閉に代えて、生成ガス供給バルブV5aの開閉を行い、生成ガス供給バルブV11の開閉を追加して行うこと以外は、第2実施形態のステップS24~S26と同様の処理を行う(ステップS32~S34)。
水素・メタンガス供給バルブV6、水素供給バルブV8、メタン回収バルブV9、及びガス供給バルブV10の開弁によるガスの流れは、第2実施形態と同様である。
生成ガス供給バルブV5aの開弁により、生成ガス供給流路15aを介して、二酸化炭素吸蔵器Fからメタン転化器Gへ、二酸化炭素回収還元器Cで得られた生成ガスが供給される。生成ガスには、メタン及び水素が主に含まれている。
メタン転化器Gでは、メタン化触媒と水素によって、二酸化炭素回収還元器Cから供給された混合ガスに含まれる二酸化炭素がメタンに転化される。これにより、水素と高濃度のメタンが得られる。
生成ガス供給バルブV11の開弁により、生成ガス供給流路21を介して、メタン転化器Gからメタン分離器Dへ、メタン転化器Gで得られた生成ガスが供給される。生成ガスには、水素及び高濃度のメタンが含まれている。
ステップS34の後、制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があるか否かを判定する(ステップS35)。
制御部は、熱利用機器Bによる熱要求があると判定すると(ステップS35:YES)、ステップS31へ戻って、ステップS31以降の処理を繰り返す。制御部は、熱利用機器Bによる熱要求がないと判定すると(ステップS35:NO)、本処理を終了する。
第3実施形態の二酸化炭素回収装置300では、二酸化炭素回収還元器Cと二酸化炭素吸蔵器Fの下流側に、メタン転化器Gが配置されている。二酸化炭素吸蔵器Fから脱離した二酸化炭素と流通させた水素との混合ガスが、二酸化炭素回収還元器Cにおいてメタンに転化する速度が低い場合に、二酸化炭素と水素の混合ガスが二酸化炭素回収還元器Cから排出される。この混合ガスをメタン転化器Gに通すことにより、メタン分離器Dに供給されるガスの二酸化炭素濃度を低下させ、メタン濃度を向上させることができる。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。なお、第4実施形態の二酸化炭素回収装置について、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100、第2実施形態の二酸化炭素回収装置200及び第3実施形態の二酸化炭素回収装置300と同一の構成及び作用効果については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第4実施形態の二酸化炭素回収装置400の、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300と異なる構成について説明する。
第4実施形態の二酸化炭素回収装置400では、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300と異なり、二酸化炭素吸蔵器Fに、ガス供給流路22と、生成ガス供給流路15bと、が接続されており、水素供給源Hが接続されていない。二酸化炭素回収還元器Cに、水素供給源Hが接続されている。
ガス供給流路22は、二酸化炭素回収還元器Cで吸蔵された二酸化炭素のメタン化反応によって得られた生成ガスを、二酸化炭素吸蔵器Fへ供給するための流路である。ガス供給流路22上には、ガス供給バルブV12が設けられている。ガス供給バルブV12の開弁時には、生成ガスが二酸化炭素吸蔵器Fに供給される。一方、ガス供給バルブV12の閉弁時には、生成ガスの二酸化炭素吸蔵器Fへの供給が停止される。ガス供給バルブV12の開閉は、制御部によって制御される。
生成ガス供給流路15bは、二酸化炭素回収還元器Cで吸蔵された二酸化炭素のメタン化反応によって得られた生成ガスと、二酸化炭素吸蔵器Fに収容されているゼオライトから脱離した二酸化炭素と、をメタン転化器Gへ供給するための流路である。生成ガス供給流路15b上には、生成ガス供給バルブV5bが設けられている。生成ガス供給バルブV5bの開弁時には、生成ガスがメタン転化器Gへ供給される。一方、生成ガス供給バルブV5bの閉弁時には、生成ガスのメタン転化器Gへの供給が停止される。生成ガス供給バルブV5bの開閉は、制御部によって制御される。
第4実施形態の二酸化炭素回収装置400では、ガス供給流路22を介して、二酸化炭素回収還元器Cから二酸化炭素吸蔵器Fへ生成ガスが供給される。生成ガスには、水素及びメタンが主に含まれている。メタン転化器Gには、二酸化炭素回収還元器Cで吸蔵された二酸化炭素のメタン化反応によって得られた生成ガスと、二酸化炭素吸蔵器Fに収容されているゼオライトから脱離した二酸化炭素と、が供給される。メタン転化器Gにおいて、二酸化炭素回収還元器Cにおけるメタン化反応のために過剰に供給された水素が利用できるため、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300と比較して、高濃度のメタンを得ることができる。
[第5実施形態]
図8は、第5実施形態の二酸化炭素回収装置を示す概略図である。なお、第4実施形態の二酸化炭素回収装置について、第1実施形態の二酸化炭素回収装置100、第2実施形態の二酸化炭素回収装置200、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300、及び第4実施形態の二酸化炭素回収装置400と同一の構成及び作用効果については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第5実施形態の二酸化炭素回収装置500の、第4実施形態の二酸化炭素回収装置400と異なる構成について説明する。
第5実施形態の二酸化炭素回収装置500は、二酸化炭素回収還元器Cと二酸化炭素吸蔵器Fとの間に、水分を除去する除湿器Kをさらに備える。
除湿器Kは、二酸化炭素回収還元器から二酸化炭素吸蔵器Fに供給されるガス中の水分を除去する機能を有する装置であれば、特に制限されない。除湿器Kは、シリカゲル等の吸湿剤を収容していてもよい。また、除湿器Kは、ガスの温度を低下させて水を凝縮させる機能を有していてもよい。
第5実施形態の二酸化炭素回収装置500は、除湿器Kを備えるため、二酸化炭素回収還元器Cにおけるメタン化反応で生成したガスから水蒸気が除去されたガスが、二酸化炭素吸蔵器Fへ供給される。そのため、二酸化炭素吸蔵器Fにおいて、二酸化炭素の吸着が水蒸気によって阻害されることなく、効率良く行われる。
[変形例1]
第1実施形態~第5実施形態の二酸化炭素回収装置は、メタン分離器Dでメタンが分離された後の低濃度メタン含有ガスを、二酸化炭素回収還元器Cへ供給するための流路を備えていてもよい。具体的には、水素・メタンガス貯蔵器Eに接続された水素・メタンガス供給流路16が分岐する等して、二酸化炭素回収還元器Cへ供給するための流路となっていてもよい。メタン分離器Dでメタンが分離された後の低濃度メタン含有ガスには、水素が含まれる。二酸化炭素回収還元器Cへ上記低濃度メタン含有ガスを供給することにより、二酸化炭素回収還元器C内におけるメタン化反応に、低濃度メタン含有ガスに含まれる水素を利用することができる。
[変形例2]
第1実施形態~第5実施形態の二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素回収還元器Cを1つのみ備えるが、二酸化炭素回収還元器を2つ以上備えていてもよい。2つ以上の二酸化炭素回収還元器を輪番で用いることにより、一部の二酸化炭素回収還元器で二酸化炭素を回収し、他の一部の二酸化炭素回収還元器でメタン化反応を行うことができ、バーナー等を用いて熱を連続的に供給すると共に、大気からの二酸化炭素を連続的に回収することができる。
[変形例3]
変形例2と同様に、第2実施形態~第5実施形態の二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素吸蔵器Fを1つのみ備えるが、二酸化炭素吸蔵器を2つ以上備えていてもよい。2つ以上の二酸化炭素吸蔵器を輪番で用いることにより、一部の二酸化炭素吸蔵器で二酸化炭素を吸蔵し、他の一部の二酸化炭素吸蔵器で二酸化炭素を脱離することができ、大気からの二酸化炭素を連続的に回収することができる。
[変形例4]
第4実施形態及び第5実施形態の二酸化炭素回収装置では、二酸化炭素回収還元器Cと二酸化炭素吸蔵器Fの間に、ガス供給流路20とガス供給流路22の2つが接続されているが、二酸化炭素回収還元器Cと二酸化炭素吸蔵器Fの間に接続されるガス供給流路は1つであってもよい。二酸化炭素回収装置の構成の簡略化が実現される。
[比較例1]
比較例1は、非特許文献1に記載されている従来の二酸化炭素回収装置である。従来の二酸化炭素回収装置では、まず、大気から取り込んだ二酸化炭素を水酸化カリウム水溶液と反応させて、炭酸カリウム水溶液を得る。次に、炭酸カリウム水溶液を水酸化カルシウムと反応させて、炭酸カルシウムを得る。焼成炉において、炭酸カルシウムから二酸化炭素を脱離させる。
上記のとおり、通常、炭酸カルシウムから二酸化炭素を脱離させるためには、約1000℃まで加熱する必要がある。これに対して、炭酸カルシウムをメタンに変換させる反応は、約300℃で進行する。第1実施形態の二酸化炭素回収装置100を用いると、大気から二酸化炭素を効率良く取り込み、燃料であるメタンに低エネルギーで変換することができる。
[比較例2]
図9は、比較例2の二酸化炭素回収装置600を示す概略図である。二酸化炭素回収装置600は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置300と異なり、二酸化炭素回収還元器Cを備えていない。二酸化炭素吸蔵器Fに、水素供給源Hから水素を供給するための水素供給流路18aと、二酸化炭素吸蔵器Fで吸蔵されなかった残留ガスを大気中へ排出するためのガス排出流路14aと、が接続されている。水素供給流路18a上には、水素供給バルブV8aが設けられ、ガス排出流路14a上には、ガス排出バルブV4aが設けられている。
二酸化炭素吸蔵器Fに収容されている吸着材料(例えば、ゼオライト)では、二酸化炭素が低濃度である場合の吸蔵容量が小さい。二酸化炭素が低濃度になるまで、吸着材料が二酸化炭素を吸蔵するようなシステムを考慮すると、吸着材料の重量又は体積当たりの二酸化炭素吸蔵量が少ないために、二酸化炭素を回収するための装置を大きくする必要がある。
これに対して、本実施形態の二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素吸蔵還元触媒を収容する二酸化炭素回収還元器Cを備える。二酸化炭素吸蔵還元触媒に含まれる酸化カルシウムは、二酸化炭素が400ppm程度の低濃度になっても、吸蔵容量が低下しない。したがって、比較例2と比較して、体積の小さい装置で、同量の二酸化炭素を大気から回収することができる。
11 大気供給流路
12 第1燃焼ガス供給流路
13 第2燃焼ガス供給流路
14、14a ガス排出流路
15、15a、15b 生成ガス供給流路
16 水素・メタンガス供給流路
17 水素・メタンガス供給流路
18、18a 水素供給流路
19 メタン回収流路
20 ガス供給流路
21 ガス供給流路
22 生成ガス供給流路
100、200、300、400、500、600 二酸化炭素回収装置
A 燃焼器
B 熱利用機器
C 二酸化炭素回収還元器
D メタン分離器
E 水素・メタンガス貯蔵器
F 二酸化炭素吸蔵器
G メタン転化器
H 水素供給源
K 除湿器
M メタン貯蔵器
V1 大気供給バルブ
V2 第1燃焼ガス供給バルブ
V3 第2燃焼ガス供給バルブ
V4、V4a ガス排出バルブ
V5、V5a、V5b 生成ガス供給バルブ
V6 水素・メタンガス供給バルブ
V7 水素・メタンガス供給バルブ
V8、V8a 水素供給バルブ
V9 メタン回収バルブ
V10 ガス供給バルブ
V11 ガス供給バルブ
V12 生成ガス供給バルブ

Claims (11)

  1. 大気を取り込み、燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    水素を供給する水素供給源と、
    前記燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を前記水素によって燃料に変換させる材料を収容する二酸化炭素回収還元器と、
    を備える二酸化炭素回収装置。
  2. 前記材料は、二酸化炭素吸蔵性能を有する金属酸化物と、メタン化触媒性能を有する金属と、を含む二酸化炭素吸蔵還元触媒である、請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  3. 前記二酸化炭素吸蔵還元触媒により二酸化炭素が回収された後の残留ガスを、大気へ排出するためのガス排出流路と、
    前記二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、
    前記メタン分離器で分離後の低濃度メタン含有ガスを、前記燃焼器及び前記二酸化炭素回収還元器のうち少なくとも一方に供給するためのメタンガス供給流路と、をさらに備える請求項2に記載の二酸化炭素回収装置。
  4. 前記メタンガス供給流路は、前記メタン分離器で分離後の低濃度メタン含有ガスを、前記燃焼器に供給するための流路である、請求項3に記載の二酸化炭素回収装置。
  5. 前記燃焼器と前記二酸化炭素回収還元器との間に、二酸化炭素吸蔵性能を有する吸着材料を収容する二酸化炭素吸蔵器をさらに備える、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の二酸化炭素回収装置。
  6. 前記二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、
    前記二酸化炭素吸蔵器へ前記燃焼ガスを供給するための燃焼ガス供給流路と、
    前記水素供給源から前記二酸化炭素吸蔵器へ水素を供給するための水素供給流路と、
    前記二酸化炭素吸蔵器から前記二酸化炭素回収還元器へガスを供給するためのガス供給流路と、
    前記二酸化炭素回収還元器から前記メタン分離器へ前記メタン含有ガスを供給するためのメタン含有ガス供給流路と、をさらに備える、請求項5に記載の二酸化炭素回収装置。
  7. 前記二酸化炭素の変換によって得られたメタンを含むメタン含有ガスから、メタンの一部を分離するメタン分離器と、
    前記二酸化炭素吸蔵器へ前記燃焼ガスを供給するための燃焼ガス供給流路と、
    前記二酸化炭素吸蔵器から前記二酸化炭素回収還元器へガスを供給するための第1ガス供給流路と、
    前記水素供給源から前記二酸化炭素回収還元器へ水素を供給するための水素供給流路と、
    前記二酸化炭素回収還元器から前記二酸化炭素吸蔵器へガスを供給するための第2ガス供給流路と、
    前記二酸化炭素吸蔵器から前記メタン分離器へ前記メタン含有ガスを供給するためのメタン含有ガス供給流路と、をさらに備える、請求項5に記載の二酸化炭素回収装置。
  8. 前記メタン分離器と前記二酸化炭素回収還元器との間に、二酸化炭素をメタンに転化するメタン転化器をさらに備える、請求項6に記載の二酸化炭素回収装置。
  9. 前記メタン分離器と前記二酸化炭素吸蔵器との間に、二酸化炭素をメタンに転化するメタン転化器をさらに備える、請求項7に記載の二酸化炭素回収装置。
  10. 前記二酸化炭素回収還元器と前記二酸化炭素吸蔵器との間に、水分を除去する除湿器をさらに備える、請求項5~請求項9のいずれか1項に記載の二酸化炭素回収装置。
  11. 大気を取り込み、燃焼ガスを生成する工程と、
    水素を供給する工程と、
    前記燃焼ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を前記水素によって燃料に変換させる工程と、
    を含む二酸化炭素回収方法。
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