JP5799871B2 - 液化炭酸の高純度化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液化炭酸中から一酸化炭素などの不純物成分を除去して高純度化する方法に関するものであり、特に炭化水素ガスを水蒸気改質して水素を製造するプロセスで副生する炭酸ガスを液化した液化炭酸の高純度化に好適な方法に関する。
炭化水素ガスを水蒸気改質して水素を製造するプロセスで副生する炭酸ガスを液化して回収するシステムが特許文献1に記載されている。この特許文献1では、炭酸ガスを加圧した後、冷却して液化して気液混相流とし、これを気液分離槽に導入してメタン、CO、O、N等のガス成分を分離した後、タンクに導入して回収する。
特許文献2には、高純度液化炭酸を製造する方法として、アンモニア製造プラントなどからの粗製炭酸ガスを酸化触媒充填塔に通し、Oを添加してCO及びHをCO及びHOに酸化した後、脱臭及び脱湿処理し、次いで液化する方法が記載されている。
特開2011−116604 特開平11−209117
本発明者の研究の結果、上記特許文献1の水素製造システムで回収される液化炭酸中にはCOが数百ppm、条件によっては千数百ppm程度含まれていることが認められた。かかる液化炭酸は、利用分野が限られたものとなる。
特許文献2では、粗製ガス中のCO及びHをOによって酸化処理した後COを液化しているので、液化炭酸中のCO濃度は低くなると見られるが、酸化処理のためにOを用いているため、Oコストが嵩むことになる。また、液化炭酸中のCO及びH濃度は低くなるものの、粗製ガス由来のN等の不純物成分濃度は低くならない。
なお、特許文献2において、CO及びHの酸化のために空気を用い、酸素コストを低下させることも考えられるが、このように空気を用いると、液化炭酸中のN濃度が増加する。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決し、高純度の液化炭酸を低コストにて製造することができる液化炭酸の高純度化方法を提供することを目的とする。
本発明の液化炭酸の高純度化方法は、液化炭酸を容器内に収容し、該容器内の液化炭酸の温度と気相の圧力を、二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とし、該液化炭酸中に溶解した不純物成分を気化させて液化炭酸中の不純物濃度を低下させる液化炭酸の高純度化方法であって、前記容器に前記気相の圧力を調節する圧力調節弁を設けておき、該容器内の液化炭酸の温度を−40〜−20℃の範囲から選択された所定温度に維持し、該圧力調節弁によって容器内の気相の圧力を該所定温度における沸騰線の圧力P以上かつP+0.3MPa以下の圧力に維持して液化炭酸中の不純物成分を気化させることを特徴とするものである。
前記容器に導入される液化炭酸としては、炭酸ガス液化装置の気液分離槽からの液化炭酸が好ましい。
この場合、前記容器を複数設置しておき、前記気液分離槽からの液化炭酸を一部の容器に導入し、該一部の容器内で液化炭酸から不純物成分を気化させて除去する工程と、該一部の容器にて液化炭酸から不純物成分を気化させて濃度を低減している間に他の容器に該気液分離槽からの液化炭酸を導入する工程とを実行することが好ましい。
本発明の液化炭酸の高純度化方法では、容器に収容した液化炭酸の温度と圧力を二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とすることにより、気液分離時に過剰に溶解した液化炭酸中の不純物成分が優先的に気化して液化炭酸中の濃度が低減し、高純度の液化炭酸が得られる。
本発明では、液化炭酸中からNが十分に除去されるので、粗製炭酸ガス中のCO、H等を酸化する場合に酸素源として空気を用いても高純度の液化炭酸を得ることができる。この場合、酸素コストが不要となる。
本発明では、容器内の液化炭酸の温度及び圧力を所定条件にするという比較的簡易な方法によって十分に高純度の液化炭酸を得ることができ、設備コストも低くて済む。
本発明では、容器内の液化炭酸の温度と圧力の制御を行う場合、温度を一定としておき、圧力を調節して容器内の液化炭酸を沸騰線近傍の気相条件におくことが、操作が簡便であり好ましい。
本発明では、炭酸ガス液化装置の気液分離槽からの液化炭酸を一部の容器に導入し、該一部の容器内で液化炭酸から不純物成分を気化させて除去する工程と、該一部の容器にて液化炭酸から不純物成分を気化させて濃度を低減している間に他の容器に液化装置からの液化炭酸を導入する工程とを実行することにより、炭酸ガス液化装置からの液化炭酸を連続して高純度化処理することができる。
二酸化炭素の状態図である。 液化炭酸回収システムのフロー図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明では、液化炭酸を容器内に収容し、該容器内の液化炭酸の温度と気相の圧力を、二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とし、気液分離時に該液化炭酸中に過剰に溶解した不純物成分を優先的に気化させ、液化炭酸中の濃度を低下させる。
本発明では、図1に示す二酸化炭素の状態図において、容器内の液化炭酸を所定温度Tに保った状態で、容器内の気液圧力を、当該温度Tにおける沸騰線上の圧力(P)以上かつそれよりもごくわずか(ΔP)だけ高い圧力(P+ΔP)以下とし、液化炭酸中の不純物成分を気化させるのが好ましい。このときの温度Tは−40〜0℃特に−25〜−20℃の範囲から選択された温度とすることが好ましい。
容器内の温度は、実質的に一定となるように容器に設けた温度調節手段(例えば冷却手段)によって制御されてもよく、上記の範囲内の2点の温度T,T(T<T)の間となるように該温度調節手段によって制御されてもよい。具体的には、上記温度Tよりも低温の液化炭酸を容器内に導入し、容器内の液化炭酸の温度を徐々に上昇させ、T以上T以下の範囲に維持する。そして、温度Tにおける沸騰線上の圧力Pと、温度Tにおける沸騰線上の圧力PとΔPとに基づき、容器内の気相の圧力が二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件となるようにする。
上記のΔPは0.3MPa特に0.1MPaとすることが好ましい。
容器内の圧力を所定圧に制御するには、開弁設定圧力に達すると開弁する圧力調節弁(背圧弁)を容器に設けるのが好ましいが、圧力センサによって容器内の圧力を検知し、この検出圧に応じてガス放出弁を閉弁する圧力制御機構を設けてもよい。
不純物の気化と同時におこる液化炭酸の気化速度を低減するために、容器が円筒形の場合、容器内の液面の直径D(m)と容器内の液化炭酸の高さH(m)との比D/Hは0.1〜1特に0.1〜0.3程度であることが好ましい。
気液分離槽容積が数L〜数十Lの場合、少なくとも5分以上、好ましくは30分以上上記条件に保つことにより、気液分離時に過剰に溶解した容器内の液化炭酸中の不純物の大部分(例えば90%程度)が気化して除去される。最適な保持時間は、容器サイズや不純物の種類や濃度によって異なるため、適宜設計時に最適化が必要である。沸騰線上又はその近傍の温度および圧力条件では液化炭酸も一部気化するが、液化炭酸中に過剰に溶解した不純物は短時間で気化することにより平衡溶解濃度に近づくため、不純物濃度が低減される。なお、容器に対し超音波振動を与えたり撹拌するなどの不純物成分気化促進手段を設けてもよいが、通常はこのような気化促進手段を設けることなく、不純物成分が速やかに気化して濃度が低減される。
この不純物成分としては、CO、O、N、Hのほか、メタンなどの炭化水素ガスなどが例示されるが、これに限定されない。
本発明は、水素製造装置、水素分離型改質器、アンモニア製造装置など、CO濃度の高いガスを生成する装置からのCO含有ガスを液化させ高純度液化炭酸を回収する場合に用いるのに好適である。
次に、都市ガス等の炭化水素ガスを水蒸気改質する水素製造装置のオフガスから本発明方法に従って高純度液化炭酸を回収するシステムの一例について図2を参照して説明する。
水素製造装置1からのCO、CO、H、未反応炭化水素ガス等を含有したオフガスがPt、RuなどのCO選択酸化触媒を備えた一酸化炭素選択酸化器2に導入され、添加された空気中の酸素によってCOが選択的に酸化されCOとなる。
一酸化炭素選択酸化器2からのガスは水分吸着塔3に導入され、ゼオライト、活性炭等の水分吸着剤によって水分が除去される。なお、オフガスに含まれている微量の水分除去に関しては、水分吸着塔に限らず、コールドトラップなどを用いてもよい。水分吸着塔3からのガスは、圧縮機4で圧縮された後、冷却器5にて冷媒と熱交換して冷却され、二酸化炭素が液化する。冷却器5からの気液混相流体は、気液分離槽6に導入されて気液分離処理される。分離されたガス成分中には、CO、炭化水素ガスなどの可燃性成分が存在するので、ライン7によって水素製造装置1に供給し、バーナの燃料ガスの一部として使用してもよい。なお、この気液分離槽6内の圧力を制御するために圧力調節弁(背圧弁)7Aが設けられている。
気液分離槽6でガス成分の多くが分離された液化炭酸は、バルブ8Aを開とすることにより前記容器としての第1の回収槽9Aに導入される。このとき、バルブ8B,11A,11Bは閉とされている。第1の回収槽9Aに所定量の液化炭酸が導入されたならば、バルブ8Aを閉、バルブ8Bを開とし、気液分離槽6からの液化炭酸を第2の回収槽9Bに導入する。
各回収槽9A,9Bの上部には圧力調節弁(背圧弁)10A,10Bが設けられており、回収槽9A,9B内の圧力を制御するように構成されている。この実施の形態では、圧力調節弁10A,10Bは、槽9A,9B内の圧力が設定圧力よりも高くなると開となり、槽9A,9B内の圧力を該設定圧力以下に保つためのものである。この圧力調節弁10A,10Bを通過した気化ガスは、未反応のOを含んでいるので、ガス返送ライン10を介して一酸化炭素選択酸化器2に供給して一酸化炭素の酸化反応に使用してもよい。
図示は省略するが、回収槽9A,9Bには冷却管が設けられており、回収槽内の液化炭酸の温度を調節するように冷媒が該冷却管に通液される。回収槽9A、9Bの温度は−40〜0℃特に−25〜−20℃の範囲から選択された温度とすることが好ましいが、気液分離槽温度Tと同じ温度にすることが最も好ましい。
回収槽9Aに液化炭酸を導入し、バルブ8Aを閉とした後、所定時間回収槽9A内の圧力を二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とすることにより、回収槽9A内の液化炭酸から不純物成分が優先的に気化して除去される。そこでこの所定時間経過後、バルブ11Aを開とし、高純度液化炭酸を取り出す。その後、回収槽9Aに気液分離槽6から液化炭酸を導入し、同様に液化炭酸の高純度化処理を行う。
第1の回収槽9Aにて液化炭酸の高純度化処理を行っている間に、第2の回収槽9Bに気液分離槽6から液化炭酸を導入し、上記と同様にして液化炭酸の高純度化処理(不純物成分の気化)を行い、その後、バルブ11Bを開として高純度液化炭酸を取り出す。
このように、回収槽9A,9Bに液化炭酸を交互に導入して高純度化処理することにより、気液分離槽6からの液化炭酸を連続的に処理することができる。なお、回収槽を3槽以上設けてもよい。
上記の水素製造装置1がメタンを水蒸気改質し、PSA方式にてHを分離するものである場合の運転条件の一例を挙げると次の通りである。
水素製造装置1からの最大2.0%のCOを含むCOリッチなオフガスに対し、一酸化炭素選択酸化器2にて最大2.0%、すなわちすべてのCOを酸化させるのに必要な酸素(1.0%)の2倍の酸素、を含む空気を最大10%添加し、100〜200℃の範囲でPt、Ru、Rhなどを含むCO選択酸化触媒を用いてCO酸化を行う。CO選択酸化後のガスを、圧縮機3にて最大10MPaの圧力で圧縮し、その後冷却器5にて−40℃〜0℃、好ましくは−25℃〜−20℃に冷却して炭酸を液化させる。この気液混相流体を気液分離槽6において気液分離する。なお、−25℃〜−20℃は工業的に広く使用されている炭酸ガス液化条件である。
気液分離槽6内では、所定の圧力、温度における平衡条件で気液分離が行われ、ガス相には微量のCOと、例えばメタン、CO、 、N、HなどのCO以外のガスが含まれることになる。このときCO以外の液化されない成分により、気液分離槽6内の圧力が上昇するが、圧力調節弁7Aを介して放出する。この放出する気体にCOやCHなどの未燃ガスが含まれる場合は、水素製造装置1の加熱用バーナの燃料として再利用する。
この気液分離槽6で気液分離された液化炭酸にはCO以外の微量のガスが溶解している。この液化炭酸を回収槽9A又は9Bに導入し、槽内部の圧力を気液分離時の圧力(5〜15MPa、好ましくは7〜10MPa)から少なくとも5分以上、好ましくは30分以上かけて徐々に所定温度における沸騰線上の圧力P以上かつP+0.3MPa以下の圧力まで低下させ、その後、圧力調節弁10A,10Bの設定圧を二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とした状態にて5分以上、好ましくは30分以上保持する。なお、このとき液化炭酸から一部の液化炭酸と、不純物であるO及びN等が優先的に気化して気相に放出されるため、回収槽内の圧力は上昇してくるが、圧力調節弁10A,10Bの設定圧力以上になると、回収槽9A,9B内のガスが圧力調節弁10A,10Bを通ってライン10に放出されるので、回収槽9A,9B内の圧力はこの設定圧力に保たれ、液化炭酸からの不純物成分の低減が進行する。その後、回収槽9A又は9B内から高純度液化炭酸を取り出す。
なお、回収槽9A,9Bにおける不純物成分の気化処理時間は、予め実験的に求めておいてもよく、回収槽9A,9B内のガスの組成分析を行い、Nガス濃度が基準濃度以下となったときに不純物成分気化工程を終了させるようにしてもよい。
液化炭酸の高純度化処理の具体的な例を次に挙げる。
CO濃度が70%以上、CO濃度が2%以下を含む混合ガスを、空気によるCO選択酸化の後に圧縮液化を行い、気液分離によってCO回収を行う場合、COの回収効率を向上させるため、気液分離槽の背圧弁圧力を5〜15MPa、好ましくは7〜10MPaに設定して行うことが好ましい。例えば−20℃で気液分離を行う場合、気液分離槽圧力は、液化されず液化炭酸にも溶解できないCO以外のガスと、所定の温度圧力におけるCO平衡分圧によって運転中に通常5MPa以上に上昇する。液化炭酸を回収槽に分離し、背圧弁の圧力を徐々に降下させて所定圧力に保持する場合、例えば−20℃では該所定圧力を2.0MPa(絶対圧)以上2.3MPa(絶対圧)以下の範囲、好ましくは2.0MPa(絶対圧)以上2.1MPa(絶対圧)以下の範囲で制御するのが好ましい。なお、窒素及び酸素低減のための温度圧力保持時間は、適切な時間より短すぎると窒素及び酸素低減が不十分になる。逆に長すぎると、余計にCOが気化してしまう。また、この適切な処理時間は、回収槽の容積、断面積などによって左右される。そのため、事前に背圧弁から放出されるガス組成をガスクロマトグラフ等を用いて分析し、この分析結果に基づいて処理時間を設定するのが好ましい。
1 水素製造装置
2 一酸化炭素選択酸化器
3 水分吸着塔
4 圧縮機
5 冷却器
6 気液分離槽
9A,9B 回収槽(容器)
10A,10B 圧力調節弁

Claims (6)

  1. 液化炭酸を容器内に収容し、該容器内の液化炭酸の温度と気相の圧力を、二酸化炭素の沸騰線上又はその近傍の液相条件とし、該液化炭酸中に溶解した不純物成分を気化させて液化炭酸中の不純物濃度を低下させる液化炭酸の高純度化方法であって、
    前記容器に前記気相の圧力を調節する圧力調節弁を設けておき、
    該容器内の液化炭酸の温度を−40〜−20℃の範囲から選択された所定温度に維持し、
    該圧力調節弁によって容器内の気相の圧力を該所定温度における沸騰線の圧力P以上かつP+0.3MPa以下の圧力に維持して液化炭酸中の不純物成分を気化させることを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
  2. 請求項1において、前記容器に導入される液化炭酸は、炭酸ガス液化装置の気液分離槽からの液化炭酸であることを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
  3. 請求項において、前記容器を複数設置しておき、
    前記気液分離槽からの液化炭酸を一部の容器に導入し、該一部の容器内で液化炭酸から不純物成分を気化させて不純物濃度を低下させる工程と、
    該一部の容器にて液化炭酸から不純物成分を気化させて不純物濃度を低下させている間に他の容器に該気液分離槽からの液化炭酸を導入する工程と
    を実行することを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、液化炭酸に溶解している不純物ガスが炭化水素、CO、O、N、及びHの少なくとも1種であることを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項において、CO濃度が70%以上、CO濃度が2%以下である混合ガスを、空気によるCO選択酸化の後に圧縮液化を行い、気液分離によってCO回収を行う際の液化炭酸を高純度化する方法であることを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項において、高純度化される液化炭酸は、水素製造装置からの液化炭酸であることを特徴とする液化炭酸の高純度化方法。
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