JP2022015883A - 車両の生体認証システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022015883000001
【課題】ユーザが生体認証を行う意志がある状況で生体認証が不成立であった場合に限り、生体認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができる車両の生体認証システムを提供する。
【解決手段】指紋認証動作において指紋認証が不成立であった際、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をメータパネル8上に行う通知動作ステップを備えさせる。これにより、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況で指紋認証が不成立であった場合に限り、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができ、ユーザが指紋認証を行う意志が無いにも拘わらず指紋認証が不成立であったことに応じた通知を受けることで不快感を持つといった状況を招かないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は車両の生体認証システムに係る。特に、本発明は、生体認証が不成立であった場合の通知の改良に関する。
従来、車両において、始動操作(例えばエンジンの始動操作)を行う人物が正規のユーザであるか否かを判定するための生体認証動作(検出した生体情報が、予め登録された生体情報に一致しているか否かの判定動作)を行うことが知られている。この種の生体認証動作を行うシステム(生体認証システム)は、一般に、電子キーの照合システムと併用される。これにより、始動操作を行った人物が正規のユーザであるか否かを正確に判定することができ、車両盗難に対するセキュリティ性を高めることができる。
この種の生体認証システムとして特許文献1が知られている。この特許文献1には、キー照合および生体認証が共に成立した場合にエンジンの始動を可能にするセキュリティシステムにおいて、生体認証が不成立であるとき、その旨をエンジンスイッチの表示や音声を用いてユーザに通知することが開示されている。例えば、指紋による生体認証動作(指紋認証動作)を行う場合に、正規のユーザによる生体認証操作(指先による指紋センサのタッチ操作;以下、指紋認証操作という場合もある)が行われても、ユーザの指先に傷が付いているときや、雨などによって指先が濡れているときには、検出した指先の指紋の情報(以下、指紋情報という)が、登録されている指紋情報とは異なると判定されて、生体認証(指紋認証)が不成立となることがある。この場合、指紋認証が不成立であった旨がユーザに通知される。
特開2019-51803号公報
ところで、生体認証システムは、車室内に設置された生体情報検出部によってユーザの生体情報を検出する。例えば生体情報検出部が指紋センサである場合には、前述したように指紋センサをユーザが指先で触れることにより指紋情報を検出して指紋認証動作が行われる。そして、指紋認証が不成立であった場合には、常にその旨をユーザに通知することになる。
このため、例えばユーザが指紋認証を行う意志が無く、不用意に指紋センサに触れてしまった場合であっても、指紋認証動作が行われてしまって指紋認証が不成立になると、指紋認証が不成立であった旨の通知がユーザに向けて行われることになる。この場合、ユーザは指紋認証を行う意志が無いため、指紋認証が不成立であった旨の通知を受けることに不快感を持つことがある。
本発明の発明者らは、この点に鑑み、生体認証(指紋認証に代表される生体認証)が不成立であった旨の通知は、ユーザが生体認証を行う意志がある状況で生体認証が不成立であるといった特定の場合に限って行われるべきである点に着目した。そして、ユーザが生体認証を行う意志が無い場合には、生体認証が不成立であったとしてもその旨の通知を行わないようにするための手段について考察した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザが生体認証を行う意志がある状況で生体認証が不成立であった場合に限り、生体認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができる車両の生体認証システムを提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車室内の乗員の生体情報を検出する生体情報検出部を備え、該生体情報検出部で検出した前記生体情報に基づいて生体認証動作を行い、該生体認証動作において生体認証が成立したことを条件として車両の走行駆動力源の始動を許可する車両の生体認証システムを前提とする。そして、この生体認証システムは、前記生体認証動作において生体認証が不成立であったことに応じた通知を前記乗員に向けて行う通知手段を備え、前記生体認証が不成立であった際、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、前記生体認証が不成立であったことに応じた通知を前記通知手段によって行う通知動作ステップを備えていることを特徴とする。
ここでいう生体認証が不成立であったことに応じた通知とは、生体認証が不成立であった旨の通知、および、生体認証動作を適正に行わせるためのユーザへの指示(適正な生体認証操作の指示等)の通知の少なくとも一方を含む概念である。
車両の走行駆動力源を始動させる場合、一般にユーザはブレーキペダルを踏み込んだ状態で走行駆動力源を始動させる操作(例えばエンジンスイッチの押し込み操作)を行う。そして、走行駆動力源を始動させるに当たっては、生体認証動作によって生体認証を成立させておく必要があるため、ユーザは生体認証を行う意志を持った状態(生体認証を成立させる必要があることを意識した状態)でブレーキペダルを踏み込んでいる。このため、ユーザがブレーキペダルを踏み込んでいる状態で生体情報検出部による生体情報の検出が行われた場合には、ユーザが生体認証を行う意志がある状態で生体情報の検出が行われたと見なすことができる。これに対し、ユーザがブレーキペダルを踏み込んでいない状態で生体情報検出部による生体情報の検出が行われた場合には、ユーザは生体認証を行う意志が無いにも拘わらず(不用意に生体情報検出部に触れてしまった場合等であるにも拘わらず)生体情報の検出が行われた可能性があると見なすことができる。
本解決手段では、生体認証が不成立であった際、生体情報検出部による生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、生体認証が不成立であったことに応じた通知を通知手段によって行う通知動作ステップを備えている。このため、生体認証動作において生体認証が不成立であった場合に、生体情報検出部による生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件(条件の一つ)として、生体認証が不成立であったことに応じた通知を行う。この場合、ユーザは生体認証を行う意志があったため、生体認証が不成立であったことに応じた通知を受けたとしても不快感を持つことはない。一方、生体認証動作において生体認証が不成立であった場合に、生体情報検出部による生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていなかった場合であってユーザが生体認証を行う意志が無いと判断される場合には、生体認証が不成立であったことに応じた通知は行わない。ユーザが生体認証を行う意志が無いにも拘わらず生体認証が不成立であったことに応じた通知を受けると不快感を持つ可能性があるが、本解決手段では、この場合(ユーザが生体認証を行う意志が無いにも拘わらず生体認証が不成立であった場合)に、生体認証が不成立であったことに応じた通知を行わないことにより、ユーザが不快感を持つことがなくなる。このように、本解決手段によれば、ユーザが生体認証を行う意志がある状況で生体認証が不成立であった場合に限り、生体認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができる。
本発明では、生体認証動作において生体認証が不成立であった際、生体情報検出部による生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、生体認証が不成立であったことに応じた通知を通知手段によって行う通知動作ステップを備えさせている。これにより、ユーザが生体認証を行う意志がある状況で生体認証が不成立であった場合に限り、生体認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができ、ユーザが生体認証を行う意志が無いにも拘わらず生体認証が不成立であったことに応じた通知を受けることで不快感を持つといった状況を招かないようにすることができる。
実施形態に係る生体認証システムを含むスマートエントリシステムの概略構成を示すブロック図である。 エンジンスイッチを示す斜視図である。 スマートエントリシステムの論理回路を示す図である。 生体認証システムの動作を説明するためのフローチャート図である。 指紋認証が不成立であった場合におけるメータパネル上の第1の表示状態を示す図である。 指紋認証が不成立であった場合におけるメータパネル上の第2の表示状態を示す図である。 指紋認証が不成立であった場合におけるメータパネル上の第3の表示状態を示す図である。 変形例に係る生体認証システムの動作を説明するためのフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、指紋を生体情報として生体認証(指紋認証)を行う生体認証システムとして本発明を適用した場合について説明する。
-スマートエントリシステムの概略構成-
図1は、本実施形態に係る生体認証システムを含むスマートエントリシステム3の概略構成を示すブロック図である。この図1に示すように、車両1は、電子キー2のID照合と指紋認証とを併用してユーザを認証するスマートエントリシステム(指紋認証併用電子キーシステム)3を備えている。
本実施形態におけるスマートエントリシステム3は、電子キー2のID照合として、キー操作フリーシステムとトランスポンダ照合システムとを備える。キー操作フリーシステムは、車両1からの通信を契機に電子キー2と狭域無線(通信距離が数m)によってID照合を実行するシステムである。トランスポンダ照合システムは、電子キー2が電池切れで、キー操作フリーシステムによるID照合が行えないときにユーザに課す代替の照合機能を有するものである。具体的に、このトランスポンダ照合システムは、車両1と電子キー2との間の近距離無線通信(通信距離が数cm)によってID照合を実行するシステムである。なお、以下では、キー操作フリーシステムによるID照合を「スマート照合」と呼び、その際の通信を「スマート通信」と呼ぶこととする。また、トランスポンダ照合システムによるID照合を「トランスポンダ照合」と呼び、その際の通信を「トランスポンダ通信」と呼ぶこととする。
車両1は、認証部としての照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源の管理等を行うボディECU5と、エンジン(走行駆動力源)6を制御するエンジンECU7と、車室内(運転席の前方)に配設されたメータパネル8上の表示等を行うためのメータECU9とを備えている。なお、メータECU9は、メータブザー10も接続されており、このメータブザー10の鳴動(例えば指紋認証の成立時の鳴動)も制御する。これらECU4,5,7,9は、車内の通信線11を通じて接続されている。通信線11は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。
照合ECU4は、電子キー2のID照合および指紋認証を実行する。照合ECU4のメモリ12には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDおよびトランスポンダIDが書き込み保存されている。また、このメモリ12には、ユーザが車両1に登録した指紋情報Dfpが書き込み保存(登録)されている。この指紋情報Dfpを登録する方法としては、例えば車内の図示しないカーナビゲーションシステムを操作して登録モードに移行させ、この状態で後述する指紋センサ35に触れることで、ユーザの指紋情報Dfpを登録することが挙げられる。また、ボディECU5は、車両1のドアに設けられたドアカーテシスイッチ13の検出信号に基づき、ユーザの乗車を検出する。
車両1は、室外に電波を送信する室外送信機14と、室内に電波を送信する室内送信機15と、電波を受信する車両受信機16とを備えている。室外送信機14および室内送信機15は、例えばLF(Low Frequency)帯の電波を送信する。車両受信機16は、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する。
電子キー2は、当該電子キー2の動作を制御するキー制御部20と、電波を受信する受信部21と、電波を送信する送信部22とを備えている。キー制御部20のメモリ23には、電子キー2が有する固有のIDである電子キーIDおよびトランスポンダIDが書き込み保存されている。受信部21は、例えばLF電波を受信する。送信部22は、例えばUHF電波を送信する。
キー操作フリーシステムにおいて、室外送信機14および室内送信機15は、電子キー2を探索すべくウェイク信号を定期的にLF送信する。そして、ウェイク信号の受信に対する応答(アック)が電子キー2から返信されると車両1および電子キー2の間でスマート通信が確立される。スマート通信が確立すると、スマート照合が開始される。スマート照合には、車両1が持つ固有の車両コードを認証する車両コード照合と、暗号鍵を使用したチャレンジレスポンス認証と、電子キーIDを認証する電子キーID照合とが含まれる。照合ECU4は、室外送信機14および室内送信機15の送信電波に対する電子キー2の応答を受信し、電子キー2との間でスマート照合の全てが成立する場合に、スマート照合が成立されたと見なす。また、照合ECU4は、室外送信機14および室内送信機15のどちらによって電子キー2とのスマート通信が確立しているかを確認することで、電子キー2が室内に位置するか、室外に位置するかを認識する。
電子キー2が室外に位置するときに車両1および電子キー2の間でスマート通信(室外スマート通信)が確立すると、スマート照合(室外スマート照合)が開始される。本実施形態では、室外スマート照合が成立した状態において、車両1のドアに設けられた操作部(図示しないドアハンドル等)が操作されると、車両1のドアの施解錠が実行される。
電子キー2が室内に位置するときに車両1および電子キー2の間でスマート通信(室内スマート通信)が確立すると、スマート照合(室内スマート照合)が開始される。本実施形態では、電子キー2の電池切れが発生していない状況(トランスポンダ照合を必要としない状況)にあっては、この室内スマート照合が、エンジン6の始動許可条件の一つになっている。
電子キー2は、トランスポンダ通信により車両1との間で電波を送受信する通信部24を備えている。トランスポンダ通信は、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)の規格に則った近距離無線通信が使用されている。通信部24は、起動電波を受信すると、その誘起電力を利用してトランスポンダIDを無線送信する。
図2は、車両1のエンジンスイッチ30を示す斜視図である。このエンジンスイッチ30は、運転席の前方に配設されて、運転席に着座したユーザによる押し込み操作が可能となっている。また、このエンジンスイッチ30は、電子キー2の通信部24との近距離無線通信においてトランスポンダIDを受信するアンテナ31を備えている。エンジンスイッチ30は、車両1の電源状態(例えば、ACCオン、IGオン、エンジンスタート、IGオフ)を切り替えるときに操作される。
エンジンスイッチ30は、支持体としてのスイッチ筐体32と、スイッチ筐体32に対して直線往復動可能に設けられたノブ33とを備えたプッシュスイッチである。スイッチ筐体32の内部には、ノブ33を取り囲むように形成された環状のベゼル34の裏側において、アンテナボビン(図示省略)に巻かれたアンテナ31が設けられている。アンテナ31は、例えばアンテナ線が複数周巻かれたコイルアンテナである。アンテナ31は、照合ECU4によって給電されることにより、アンテナ31の周囲数cmの範囲に駆動電波を送信する。また、エンジンスイッチ30は、照合ECU4に接続されるとともに、ノブ33が押し込み操作された場合、その操作信号を照合ECU4へ出力する。
トランスポンダ照合システムにおいて、電子キー2の通信部24とエンジンスイッチ30のアンテナ31との間でトランスポンダ通信が行われる。アンテナ31からの駆動電波の範囲に電子キー2が位置したとき、通信部24は、駆動電波を受信すると、それを電源にトランスポンダIDを無線送信する。アンテナ31によって、通信部24から送信されたトランスポンダIDを受信すると、照合ECU4は、トランスポンダ照合を行う。照合ECU4は、受信したトランスポンダIDと車両1に記憶されたトランスポンダIDとの照合が成立した場合に、トランスポンダ照合が成立したと見なす。
スマートエントリシステム3の生体認証システムは、ユーザの指紋情報Dfpを検出する指紋センサ(生体情報検出部)35を備えている。本実施形態の指紋センサ35は、エンジンスイッチ30のノブ33に設けられている。本実施形態の場合、ノブ33の中央に孔部33aが形成され、孔部33aに指紋センサ35が組み付けられている。指紋センサ35は、例えば静電容量式のセンサである。静電容量式の指紋センサ35は、センサ面においてタッチ有りの箇所が早く放電するとともにタッチ無しの箇所が緩やかに放電する現象をとり、その電圧差から指の凹凸(指紋画像)を検出する。
また、照合ECU4は、タッチ判定部41および作動制御部42を備えている。
タッチ判定部41は、指紋センサ35へのタッチ操作(指紋認証操作)があったかどうかを判定する。本実施形態の場合、指紋センサ35は、タッチ検出機能を備えている。指紋センサ35は、例えば静電容量式の複数の検出電極のうち一部を起動してタッチ操作を検出する。例えば指紋センサ35は、指紋情報を検出する場合には、検出電極を数万本起動させるのに対し、タッチ操作を検出する場合には、検出電極を数本起動させる。タッチ判定部41は、指紋センサ35のタッチ検出結果に基づいて指紋センサ35へのタッチ操作があったかどうかを判定する。
作動制御部42は、指紋センサ35による指紋情報の検出を制御する。具体的に、作動制御部42は、指紋センサ35にタッチ操作があったとタッチ判定部41が判定した場合に、指紋センサ35に指紋情報の検出を実行させる。なお、作動制御部42が、指紋センサ35に指紋情報の検出を実行させる条件には、ボディECU5によってユーザが乗車したと判定されたこと、電子キー2と室内スマート照合が成立したこと、およびこれらの組み合わせを含んでもよい。そして、この作動制御部42は、指紋センサ35から当該指紋センサ35が検出した指紋情報Dfpを取得し、予め登録された指紋情報Dfpとの対比によって指紋認証動作を行う。指紋センサ35が取得した指紋情報Dfpが正規のユーザのものであると判定した場合、作動制御部42は、指紋認証が成立したと判定する。一方、指紋センサ35が取得した指紋情報Dfpが正規のユーザのものでないと判定した場合、作動制御部42は、指紋認証が不成立であると判定する。指紋認証が不成立となった場合、それに応じた通知を必要に応じてユーザに行う必要がある。本実施形態では、指紋認証が不成立となった場合に、その情報が作動制御部42からメータECU9に送信され、指紋認証が不成立であったことに応じた通知を必要に応じてメータパネル8上に表示する。このメータパネル8上における表示形態については後述する。
また、作動制御部42には、図示しないブレーキペダルの踏み込み操作を検出するブレーキペダルセンサ50が接続されている。運転席に着座しているユーザがブレーキペダルを踏み込んでいる場合、その踏み込みを検出したブレーキペダルセンサ50が作動制御部42に向けてペダル踏み込み検知信号を送信するようになっている。このブレーキペダルが踏み込まれていることはエンジン6の始動許可条件の一つになっている。
なお、本実施形態では、前述したようにブレーキペダルが踏み込まれていることをエンジン6の始動許可条件の一つとしているが、AT車とMT車とでは、エンジン6の始動方法が異なっているため、エンジン6の始動許可条件の一つとして、ブレーキペダルが踏み込まれていること(例えばAT車の始動許可条件)に代えてクラッチペダルが踏み込まれていること(例えばMT車の始動許可条件)とするようにしてもよい。つまり、トランスミッションの形式に応じて始動許可条件を異ならせるようにしてもよい。
-スマートエントリシステムの論理回路-
図3は、本実施形態に係るスマートエントリシステム3の論理回路を示す図である。この図3に示すように、本実施形態に係るスマートエントリシステム3にあっては、エンジン6を始動させるためには、乗員の操作に関わる操作条件と、スマートエントリシステム3における照合条件とが共に成立(AND条件)していることが条件となる。
操作条件としては、ブレーキペダルセンサ50によって検出されているブレーキペダルの操作状態として踏み込み操作(ブレーキON)がなされていることと、エンジンスイッチ30の押し込みが行われたこと(エンジンスイッチOFF→ON)とが共に成立(AND条件)していることである。
照合条件としては、スマート照合およびトランスポンダ照合の一方が成立(OR条件)していることと、トランスポンダ照合および指紋認証の一方が成立(OR条件)していることとの両方が共に成立(AND条件)していることである。例えば、スマート照合が成立しており指紋認証も成立している状態や、トランスポンダ照合のみが成立している状態である。つまり、このようにして照合条件が成立している状態で、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われながらエンジンスイッチ30の押し込み操作が行われることでエンジン6が始動することになる。
なお、エンジン6の始動に先立ち、車両1の電源のON、公知のステアリングホイールのロック解除、イモビライザの解除が行われる。これら車両1の電源のON、ステアリングホイールのロック解除、イモビライザの解除は、スマート照合およびトランスポンダ照合の一方が成立(OR条件)している状態で、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われながらエンジンスイッチ30の押し込み操作が行われることを条件として実施される。
-実施形態の特徴-
本実施形態の特徴は、作動制御部42によって指紋認証が不成立であると判定された場合におけるメータパネル(通知手段)8上の通知形態にある。
指紋認証が不成立であった場合には、この指紋認証が不成立であったことに応じた通知を必要に応じてメータパネル8上で行う。この通知としては、指紋認証が不成立であった旨の通知であってもよいし、指紋認証動作(生体認証動作)を適正に行わせるためのユーザへの指示(適正な指紋認証操作の指示等)の通知であってもよいし、これら両方の通知であってもよい。
従来、ユーザが指紋認証を行う意志が無く、不用意に指紋センサに触れてしまった場合であっても、指紋認証動作が行われてしまって指紋認証が不成立になると、指紋認証が不成立であった旨の通知がユーザに向けて行われていた。この場合、ユーザは指紋認証を行う意志が無いため、指紋認証が不成立であった旨の通知を受けることに不快感を持つことがあった。
本実施形態では、この点に鑑み、指紋認証が不成立であった旨の通知は、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況で指紋認証が不成立であるといった特定の場合に限って行うようにしている。具体的には、指紋認証が不成立であった際、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をメータパネル8上で行う通知動作ステップを備えさせている。以下、その理由について説明する。
エンジン6を始動させる場合、一般にユーザはブレーキペダルを踏み込んだ状態でエンジン6を始動させる操作(エンジンスイッチ30の押し込み操作)を行う。そして、エンジン6を始動させるに当たっては、指紋認証動作によって指紋認証を成立させておく必要があるため、ユーザは指紋認証を行う意志を持った状態(指紋認証を成立させる必要があることを意識した状態)でブレーキペダルを踏み込んでいる。このため、ユーザがブレーキペダルを踏み込んでいる状態で指紋センサ35による指紋情報の検出が行われた場合には、ユーザが指紋認証を行う意志がある状態で指紋情報の検出が行われたと見なすことができる。これに対し、ユーザがブレーキペダルを踏み込んでいない状態で指紋センサ35による指紋情報の検出が行われた場合には、ユーザは指紋認証を行う意志が無いにも拘わらず(不用意に指紋センサ35に触れてしまった場合等であるにも拘わらず)指紋情報の検出が行われたと見なすことができる。
本実施形態では、指紋認証が不成立であった際、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をメータパネル8上で行う通知動作ステップを備えさせている。このため、指紋認証動作において指紋認証が不成立であった場合に、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件(条件の一つ)として、指紋認証が不成立であったことに応じた通知を行う。この場合、ユーザは指紋認証を行う意志があったため、指紋認証が不成立であったことに応じた通知を受けたとしても不快感を持つことはない。一方、指紋認証動作において指紋認証が不成立であった場合に、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていなかった場合であってユーザが指紋認証を行う意志が無いと判断される場合には、指紋認証が不成立であったことに応じた通知は行わない。ユーザが指紋認証を行う意志が無いにも拘わらず指紋認証が不成立であったことに応じた通知を受けると不快感を持つ可能性があるが、本実施形態では、この場合(ユーザが指紋認証を行う意志が無いにも拘わらず指紋認証が不成立であった場合)に、指紋認証が不成立であったことに応じた通知を行わないことにより、ユーザが不快感を持つことがなくなる。このように、本実施形態では、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況で指紋認証が不成立であった場合に限り、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うようにしている。
-生体認証システムの動作説明-
次に、生体認証システムの動作について図4のフローチャートに沿って説明する。ここでは、前述したスマート照合が成立して、電子キー2を所持したユーザが車両1に乗車した後における生体認証システムの動作について説明する。
先ず、ステップST1では、照合ECU4が、指紋認証の開始条件が成立するまで待機状態で待機しており、指紋認証の開始条件が成立したか否かを判定している。本実施形態における指紋認証の開始条件は、ボディECU5がユーザの乗車を確認すること、室内スマート照合が成立していること、および、指紋センサ35にタッチ操作があるとタッチ判定部41が判定していることである。照合ECU4が待機状態である場合、指紋センサ35は、静電容量式の複数の検出電極のうち一部を起動してタッチ操作の検出を待機する。また、照合ECU4が待機状態である場合、アンテナ31は、トランスポンダ通信の駆動電波を送信している。
指紋認証の開始条件が成立し、ステップST1でYES判定されると、ステップST2に移る。ステップST2では、指紋認証の開始条件の全てが成立していることに伴い、照合ECU4の作動制御部42が、指紋センサ35に指紋情報の検出を実行させる。具体的には、ユーザがエンジンスイッチ30のノブ33に接触することに伴い、照合ECU4は、エンジンスイッチ30のノブ33に設けられた指紋センサ35から指紋情報Dfpを取得する。そして、照合ECU4は、取得した指紋情報Dfpの正否を確認する指紋認証動作を実行する。このとき、照合ECU4は、指紋センサ35により検出された指紋情報Dfpと、メモリ12に記憶されている指紋情報Dfpとを比較することにより、指紋センサ35から取得された指紋情報Dfpの正否を確認する。照合ECU4は、これらの指紋情報Dfpが一致すれば指紋認証が成立したと判定し、一致しなければ指紋認証が不成立であると判定する。
ステップST3では、前述したステップST2の指紋認証動作において指紋認証が成立しているか否かを判定する。
指紋認証が成立しており、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移る。このステップST4では、指紋認証が成立したことをユーザに通知するためにメータブザー10が鳴動する。具体的には、メータECU9が、照合ECU4から指紋認証が成立した旨の情報を受信し、メータブザー10に鳴動指令信号を出力することでメータブザー10が鳴動する。
その後、ステップST5に移り、後述する認証不成立カウンタをリセットする。この認証不成立カウンタは、照合ECU4のメモリ12に記憶されており、指紋認証動作によって指紋認証が不成立であると判定される度にインクリメントされるカウンタである。このステップST5では、この認証不成立カウンタが0となる。
その後、ステップST6に移り、エンジン6の始動が許可される。つまり、エンジンスイッチ30のノブ33が押し込み操作された場合にエンジン6が始動することになる。
一方、ステップST3において指紋認証が不成立であってNO判定された場合には、ステップST7に移る。このステップST7では、前記ステップST2において指紋センサ35による指紋情報の検出を実行している際(指紋センサ35への指先の接触時)にブレーキペダルが踏み込み(ブレーキON)操作されていたか否かを判定する。この判定は、ブレーキペダルセンサ50からペダル踏み込み検知信号が作動制御部42に送信されていたか否かを判定することによって行われる。
指紋センサ35による指紋情報の検出を実行している際にブレーキペダルが踏み込み操作されており、ステップST7でYES判定された場合には、ステップST8に移り、照合ECU4のメモリ12に記憶されている認証不成立カウンタがインクリメントされる。
ステップST9では、このインクリメントされた後の認証不成立カウンタのカウント値が「2」以下となっているか否かを判定する。つまり、ブレーキペダルが踏み込み操作された状態で指紋認証動作が行われて指紋認証が不成立となった状況が初回(認証不成立カウンタがリセットされた後の初回)であるか、または、2回目である場合にはステップST9でYES判定されることになる。
そして、このステップST9でYES判定された場合には、ステップST10に移り、メータパネル8上に図5で示す第1の表示状態での表示が行われる。この第1の表示状態は、例えばメータパネル8の中央部に「認証失敗」「登録した指でスイッチをゆっくり押してください」といった文字が表示される。これは、指紋認証が不成立であった旨の通知、および、ユーザによる再度の指紋認証操作を促す通知であり、本発明でいう「生体認証が不成立であったことに応じた通知」に相当する。
一方、ステップST8でインクリメントされた後の認証不成立カウンタのカウント値が「3」以上となっており、ステップST9でNO判定された場合には、ステップST11に移り、メータパネル8上に図6で示す第2の表示状態での表示が行われる。この第2の表示状態は、例えばメータパネル8の中央部に「ブレーキを踏みながらキーでエンジンスイッチに触れてください」といった文字が表示される。これは、ユーザに、トランスポンダ照合を促す通知であり、これも本発明でいう「生体認証が不成立であったことに応じた通知」の一つである。このように認証不成立カウンタのカウント値が「3」以上となっている状況では、ユーザの指先に傷が付いていたり、雨などによって指先が濡れていたりして、指紋センサ35による指紋情報の検出が正確に行えない状況を招いている可能性があるため、ユーザにトランスポンダ照合を促して、エンジン6の始動を可能にさせる。
ステップST10における第1の表示状態およびステップST11における第2の表示状態が行われた際、この表示は所定時間の経過後に消される。または、新たに、指紋センサ35による指紋情報の検出が実行された際に消される。
そして、ステップST7において、指紋センサ35による指紋情報の検出を実行している際にブレーキペダルが踏み込まれていなかった(ブレーキOFF)場合には、NO判定され、ステップST12に移り、メータパネル8上に図7で示す第3の表示状態での表示が行われる。この第3の表示状態は、メータパネル8の中央部に何も表示しない(指紋認証が不成立であったことに応じた通知を行わない)状態である。つまり、指紋認証動作において指紋認証が不成立であった場合(ステップST3でNO判定された場合)に、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていなかった場合であってユーザが指紋認証を行う意志が無いと判断される場合には、指紋認証が不成立であったことに応じた通知は行わないことになる。
なお、ステップST8でインクリメントされた認証不成立カウンタのカウント値は、ステップST3で指紋認証が成立していると判定された場合に、ステップST5においてリセットされることになる。なお、ここでは、指紋認証が成立していると判定された場合に、認証不成立カウンタのカウント値をリセットするようにしているが、ユーザが車両1から離れる等して各種ECUが低消費モード(スリープ状態とも呼ばれる)になった際に認証不成立カウンタのカウント値をリセットするようにしたり、トランスポンダ照合が成立した際に認証不成立カウンタのカウント値をリセットするようにしてもよい。
-実施形態の効果-
以上説明したように本実施形態では、指紋認証動作において指紋認証が不成立であった際、指紋センサ35による指紋情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をメータパネル8上に行う通知動作ステップ(前記ステップST10,ST11)を備えさせている。これにより、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況で指紋認証が不成立であった場合に限り、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができ、ユーザが指紋認証を行う意志が無いにも拘わらず指紋認証が不成立であったことに応じた通知を受けることで不快感を持つといった状況を招かないようにすることができる。
(変形例)
次に変形例について説明する。本変形例は、ユーザが手袋を装着している場合等であって、指紋認証が常に不成立となる状況におけるメータパネル8上の表示に特徴がある。スマートエントリシステム3の構成は前述した実施形態のものと同様であるので、ここではメータパネル8上での表示についてのみ説明する。
図8は、本変形例に係る生体認証システムの動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートにあっても、スマート照合が成立して、電子キー2を所持したユーザが車両1に乗車した後における生体認証システムの動作である。
先ず、ステップST21において、ブレーキペダルが踏み込み(ブレーキON)操作されているか否かを判定する。この判定も、ブレーキペダルセンサ50からペダル踏み込み検知信号が作動制御部42に送信されているか否かを判定することによって行われる。
ブレーキペダルが踏み込み操作されており、ステップST21でYES判定された場合には、ステップST22に移り、エンジンスイッチ30の押し込み操作が行われたか否かを判定する。この判定は、エンジンスイッチ30からの信号(エンジン始動要求の信号)が照合ECU4に送信されているか否かを判定することによって行われる。
エンジンスイッチ30の押し込み操作が行われ、ステップST22でYES判定された場合には、ステップST23に移り、照合ECU4のメモリ12に記憶されている押し込みカウンタがインクリメントされる。この押し込みカウンタは、エンジンスイッチ30の押し込み操作が行われる度にインクリメントされるカウンタである。
ステップST24では、このインクリメントされた後の押し込みカウンタのカウント値が「2」以下となっているか否かを判定する。つまり、ブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ30の押し込み操作が行われる状況が初回(押し込みカウンタがリセットされた後の初回)であるか、または、2回目である場合にはステップST24でYES判定されることになる。
そして、このステップST24でYES判定された場合には、ステップST25に移り、車両1の電源がONされる。この電源がONされる状態では、車両1の電装品の作動は可能であるもののエンジン6の始動は行えない(エンジンスイッチ30を押し込み操作してもエンジン6は始動しない)状態である。
一方、ステップST23でインクリメントされた後の押し込みカウンタのカウント値が「3」以上となっており、ステップST24でNO判定された場合には、ステップST26に移り、メータパネル8上に図6で示す第2の表示状態での表示が行われる。この第2の表示状態は、前述したように、例えばメータパネル8の中央部に「ブレーキを踏みながらキーでエンジンスイッチに触れてください」といった文字が表示される。これは、ユーザに、トランスポンダ照合を促す通知であり、本発明でいう「生体認証が不成立であったことに応じた通知」の一つである。
一方、ブレーキペダルが踏み込み操作されておらず、ステップST21でNO判定された場合には、ステップST27に移り、押し込みカウンタのカウント値が「3」以上となっているか(例えばブレーキペダルが踏み込み操作されない状態でエンジンスイッチ30の押し込み操作が3回以上行われたか)否かを判定する。そして、押し込みカウンタのカウント値が「3」以上となっており、ステップST27でYES判定された場合には、ステップST26に移り、メータパネル8上に図6で示す第2の表示状態での表示が行われる。この第2の表示状態は、前述したように、ユーザに、トランスポンダ照合を促す通知である。このように押し込みカウンタのカウント値が「3」以上となっている状況では、ブレーキペダルの踏み込み操作は行っていないものの、ユーザは指紋認証を行う意志がある(エンジン6を始動したい意志がある)と見なすことができるので、ユーザにトランスポンダ照合を促して、エンジン6の始動を可能にさせる。
一方、ステップST27の判定において、押し込みカウンタのカウント値が「3」未満であって、ステップST27でNO判定された場合には、ステップST28に移り、メータパネル8上に図7で示す第3の表示状態での表示が行われる。この第3の表示状態は、前述したようにメータパネル8の中央部に何も表示しない(指紋認証が不成立であったことに応じた通知を行わない)状態である。つまり、ブレーキペダルの踏み込みが行われていない場合であってユーザが指紋認証を行う意志が無いと判断される場合(押し込みカウンタのカウント値が「3」未満である場合)には、指紋認証が不成立であったことに応じた通知は行わないことになる。
以上の動作が行われるため、本変形例において、本発明でいう「生体認証が不成立であったことに応じた通知を通知手段によって行う通知動作ステップ」は、ステップST21でYES判定された場合における前記ステップST26の動作である。
本変形例においても、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況で指紋認証が不成立であった場合に限り、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができる。特に、本変形例では、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われていなくても、押し込みカウンタのカウント値が「3」以上となっている状況では、ユーザが指紋認証を行う意志がある状況であると見なし、メータパネル8上に指紋認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行うことができる。
-他の実施形態-
なお、本発明は、前記実施形態および前記変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記変形例では、生体認証として指紋認証を行う生体認証システムとして本発明を適用した場合について説明した。これに限らず、生体認証として、声紋、顔面、静脈、眼孔の虹彩、網膜などを利用するものであってもよい。
また、前記実施形態および前記変形例では、指紋センサ35が静電容量式のものであったが、光学式や電解強度式のものであってもよい。また、指紋センサ35はエンジンスイッチ30以外の箇所に設けられてもよい。
また、前記実施形態および前記変形例では、指紋認証が不成立であったことに応じた通知をメータパネル8上で行うようにしていた。本発明はこれに限らず、エンジンスイッチ30や電子キー2を利用して行うようにしてもよい。例えば、エンジンスイッチ30に内蔵されたライトを点滅させたり、電子キー2から音(内蔵スピーカからの音)や振動(内蔵した振動素子の振動)を発生させたりすることで、指紋認証が不成立であったことを通知するようにしてもよい。
本発明は、生体認証が不成立であった場合に該生体認証が不成立であったことに応じた通知をユーザに向けて行う生体認証システムに適用可能である。
1 車両
3 スマートエントリシステム
6 エンジン(走行駆動力源)
8 メータパネル(通知手段)
9 メータECU
35 指紋センサ(生体情報検出部)
50 ブレーキペダルセンサ

Claims (1)

  1. 車室内の乗員の生体情報を検出する生体情報検出部を備え、該生体情報検出部で検出した前記生体情報に基づいて生体認証動作を行い、該生体認証動作において生体認証が成立したことを条件として車両の走行駆動力源の始動を許可する車両の生体認証システムにおいて、
    前記生体認証動作において生体認証が不成立であったことに応じた通知を前記乗員に向けて行う通知手段を備え、
    前記生体認証が不成立であった際、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出時にブレーキペダルの踏み込みが行われていたことを条件として、前記生体認証が不成立であったことに応じた通知を前記通知手段によって行う通知動作ステップを備えていることを特徴とする生体認証システム。
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