JP2022015183A - チャック付き包装袋 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022015183000001
【課題】袋体のコシが強く、樹脂使用量が低減され、紙としてリサイクルすることができると共に、チャックの嵌合性の高い、チャック付き包装袋を提供する。
【解決手段】チャック付き包装袋は、袋体とチャックを備え、袋体は、少なくとも紙とシーラントからなるシートより構成され、紙の坪量が30~200g/mであり、袋体は対向する一対のシートを少なくとも有し、対向する周辺部が互いにシールされることで形成され、チャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、対向する一対のシートの内面に接合され、袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品や非食品などを収納するチャック付き包装袋に関する。
従来、食品や非食品等が収納され、対向するシートを離すように開くと、チャックの嵌合が外れて開口される、樹脂を主体とした材料からなるチャック付き包装袋が存在する。例えば、特許文献1には、一対の雄部材及び雌部材を備え、熱可塑性樹脂からなるチャックテープが、樹脂を主体とする袋体に取り付けられているチャックテープ付き包装袋が提案されている。
特開2006-111277号公報
近年、環境負荷の軽減や資源保護の観点から、チャック付き包装袋に使用する樹脂量の低減が要望されている。そこで、特許文献1に提案されるような樹脂を主体とするチャック付き包装袋において、樹脂量を低減するために、例えば、袋体を構成するフィルムを薄膜化することが考えられる。
しかし、袋体を構成するフィルムを薄膜化することで、袋体のコシが弱くなり、袋体の自立性が低下する。また、樹脂比率が高く、紙としてリサイクルすることができない上に、チャックの嵌合性が弱いという問題がある。
そこで、本発明は、袋体のコシが強く、樹脂使用量が低減され、紙としてリサイクルすることができると共に、チャックの嵌合性の高い、チャック付き包装袋を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、袋体とチャックを備えるチャック付き包装袋であって、
前記袋体は、少なくとも紙とシーラントからなるシートより構成され、前記紙の坪量が30~200g/mであり、前記袋体は対向する一対のシートを少なくとも有し、対向する周辺部が互いにシールされることで形成され、
前記チャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、前記対向する一対のシートの内面に接合され、
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い、チャック付き包装袋である。
請求項2に記載の発明は、前記チャックを構成する熱可塑性樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、およびシクロポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種であり、
前記フィラーが、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、紙粉、およびセルロース繊維から選ばれる少なくとも1種である、
請求項1に記載のチャック付き包装袋である。
請求項3に記載の発明は、前記シートを構成するシーラントと前記チャックを構成する
熱可塑性樹脂とが同じ材料である、
請求項1または2に記載のチャック付き包装袋である。
請求項4に記載の発明は、前記袋体は、前記一対のシートの間に折りたたまれて配置された底シートを有する、請求項1から3のいずれかに記載のチャック付き包装袋である。
本発明のチャック付き包装袋は、一対のシートを有する袋体に含まれる紙の坪量が30~200g/mであり、一対のシートの内面に接合されたチャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。
袋体が紙を主体とするため、袋体のコシが強く、チャック付き包装袋全体の樹脂使用量が低減されるため、紙としてリサイクルすることができると共に、チャックの嵌合性の高いチャック付き包装袋を提供することができる。チャックの嵌合性が高いため、袋体を薄膜化してもチャックが外れにくく、チャック付き包装袋が意図せず開封されることを防ぐことができる。
第1実施形態に係るチャック付き包装袋の正面図。 第1実施形態および第2実施形態に係るチャック付き包装袋の袋体を構成するシートの一例を示す断面図。 第2実施形態に係るチャック付き包装袋の正面図。
以下、必要に応じて図面を参照して、本発明に係るチャック付き包装袋の実施形態の例について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態のチャック付き包装袋100について、図1と図2を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態に係るチャック付き包装袋100の正面図である。第1実施形態のチャック付き包装袋100は、袋体20とチャック1を備える。袋体20は、対向する一対のシートより構成され、対向する周辺部が互いにシールされることで形成される。チャック1は、前記袋体20の対向する一対のシートの内面に接合される。次に、袋体20およびチャック1について詳細に説明する。
(袋体)
袋体20は例えば、図1に示されるように1枚のシートを折り曲げることで略矩形の第1シート2と第2シート3を形成し、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、折り曲げ部である上端部4、左右端部に左右シール部5、6、下端部に地シール部7が設けられている。また、上端部4と地シール部7の間で、上端部4に近い部分に左右シール部5、6をつなぐように上端部4に略平行な開封予定部8が設けられる。この開封予定部8は、直線を印刷することで形成してもよいし、直線状の表ハーフカットの弱化線などでもよく、開封時に切り裂ければよい。また、開封予定部8の左右の両方の端部であり左右シール部5、6の両方の端部にノッチ9、9’が設けられているが、ノッチは、開封予定部8の左右どちらか一方の端部(左右シール部5、6のどちらか一方の端部)に設けられていても良い。
図1に示される袋体20は、1枚のシートにより構成される。1枚のシートが折り曲げ
られることによって対向する第1シート2と第2シート3が形成される。図1に示される袋体20と異なり、第1シート2と第2シート3が個別に形成され、2枚のシートで構成されていてもよい。
第1シート2と第2シート3の外形は特に限定されないが、開封や開口の容易さ、また開封や開口した後の使い勝手、あるいはデザイン性などを考慮して決定することができる。
袋体20を構成する、第1シート2と第2シート3からなるシートは、少なくとも紙とシーラントからなり、前記紙の坪量が30~200g/mである。袋体20およびチャック1を構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。チャック付き包装袋100全体の樹脂使用量が低減され、紙としてリサイクルすることができる。
図2は、第1実施形態および後述する第2実施形態に係るチャック付き包装袋100、101の袋体20を構成するシート10の一例を示す断面図である。
チャック付き包装袋100の袋体20は、紙を主体とするシート10により構成される。シート10は、紙層31の一方面に、基材フィルム層32、バリア層33及びシーラント層34をこの順に積層し、紙層31の他方面に、紙保護層35を積層し、さらに紙保護層35上にインキ層37及びオーバーコートニス層36を積層した多層シートである。以下、各層の詳細を説明する。
(紙層)
紙層31は、袋体20に強度及びコシを付与する構造層である。紙層31を構成する用紙の種類は特に限定されないが、強度、屈曲耐性、印刷適性を備える点で、片艶クラフト紙または両艶クラフト紙を用いることが好ましい。また、紙層31を構成する用紙として、必要に応じて、耐水紙または耐油紙を使用しても良い。
紙層31に用いる紙の坪量は、30~200g/mであり、50~120g/mであることが好ましい。紙層31に用いる紙の坪量が30g/m未満である場合、袋体20のコシが不足する。コシを補うためには、例えば、紙層31より内側に設ける樹脂フィルムを厚くする必要があるが、樹脂比率の上昇に繋がり、環境負荷低減の面で望ましくない。また、紙層31に用いる紙の坪量が200g/mを超える場合、紙のコシや断熱性により、製袋性、成型性及び溶着性が悪化する上、製造コストも増加するため好ましくない。
(基材フィルム層)
基材フィルム層32は、シート10に耐熱性と強靱性等の物理的強度とを付与する層である。基材フィルム層32は、バリア層33の基材となる層でもある。基材フィルム層32を構成するフィルムの材質は特に限定されないが、耐熱性及び物理的強度の観点から、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の延伸フィルムを用いることが好ましい。ただし、基材フィルム層32を紙により構成しても良い。
(バリア層)
バリア層33は、酸素や水蒸気等を遮断して、内容物の保存性を向上させる機能層である。バリア層33は、例えば、シリカやアルミナ等の無機化合物の蒸着膜、アルミニウム等の金属蒸着膜、アルミニウム等の金属箔、板状鉱物および/またはバリア性樹脂を含むバリアコート剤の塗膜の1種以上により構成することができる。バリアコート剤に用いるバリア性樹脂としては、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)やポリ塩化ビニリデン(PVDC)などを使用することができ、バリアコート剤にはバリア性樹脂以外
のバインダー樹脂が適宜配合される。バリア層33は、予め基材フィルム層32上に積層されてバリアフィルムを構成していても良いし、単層膜として設けられても良い。
(シーラント層)
シーラント層34の材質は特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂であることが好ましい。シーラント層34は、軟化温度が基材フィルム層32の軟化温度より20℃以上低い樹脂を用いる。シーラント層34の軟化温度が、基材フィルム層32の軟化温度より20℃以上低くない場合、シール時に基材フィルム層32が軟化してピンホールが発生する可能性が高くなるため好ましくない。シーラント層34の軟化温度は、基材フィルム層32の軟化温度より40℃以上低いことが好ましい。
シーラント層34に用いる熱可塑性樹脂は、後述するチャック1の材料を構成する熱可塑性樹脂に対して接着性を有するものであれば良いが、チャック1に用いる熱可塑性樹脂と同じ材質であることが好ましい。シーラント層34に用いる熱可塑性樹脂とチャック1に用いる熱可塑性樹脂層を同じ材料にすることにより、袋体20とチャック1とのシール強度を向上させることができる。
(紙保護層)
紙保護層35は、シート10を構成する紙層31への内容物や汚れの付着から保護するための層である。紙保護層35の材料や形成方法は特に限定されないが、熱可塑性樹脂の押出コートや、耐水剤あるいは耐油剤等のコート剤のコートにより紙保護層35を積層することができる。紙保護層35の厚みは、0.2~50μmであることが好ましく、1~20μmであることがより好ましい。紙保護層35の厚みが0.2μm未満である場合、紙保護層35にピンホールが発生する可能性があり、紙層31の保護が不十分となる場合がある。また、紙保護層35の厚みが50μmを超える場合、樹脂使用量や製造コストの面で好ましくない。
(インキ層、オーバーコートニス層)
インキ層37は、各種表示を行うために印刷により施される層であり、オーバーコートニス層36は、耐摩性等を付与するための層である。インキ層37とオーバーコートニス層36の積層順序は図2と逆であっても良い。また、オーバーコートニス層36が紙保護層35を兼ねていても良い。
袋体20を構成するシート10の厚み(総厚)は、特に限定されないが、30~300μmであることが好ましい。袋体20を構成するシート10の厚みが、この範囲であれば、製袋機やピロー・スティック包装機等を用いて袋体20を容易に製袋することができる。また、紙層31によって強度とコシが付与されるため、一般的な樹脂を主体とするチャック付き包装袋(厚み300~500μm)と比べて、薄くすることができ、樹脂使用量も低減できる。
袋体20を構成するシート10の樹脂比率を低減するため、シート10の質量のうち、紙層31の占める割合が50%以上であることが好ましい。樹脂の使用量を低減する観点では紙層31の割合は高いほど好ましい。
なお、袋体20を構成するシート10は、少なくとも紙層31の一方面側(袋体20の内側となる面側)にシーラント層34が積層されたものであれば良く、上記の基材フィルム層32、バリア層33、紙保護層35、インキ層37およびオーバーコートニス層36の1層以上を省略しても良い。
(チャック)
チャック1は、前記対向する一対のシートの内面に接合される。例えば、袋体20の第1シート2の内面に線状の突起部が設けられた雄型テープが接合され、第2シート3の内面に線状の溝部が設けられた雌型テープが接合され、(または、袋体20の第2シート3の内面に線状の突起部が設けられた雄型テープが接合され、第1シート2の内面に線状の溝部が設けられた雌型テープが接合され、)線状の突起部が線状の溝部に嵌合し、あるいは、外れることによって開閉自在なチャック1が設けられている。
チャック1は、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなる。袋体20およびチャック1を構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。チャック付き包装袋100全体の樹脂使用量が低減され、紙としてリサイクルすることができる。
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、およびシクロポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種であり、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの樹脂を用いることにより、袋体20の最内層であるシーラント層34にチャック1と熱融着可能な樹脂を用いることで、チャック1と袋体20との熱融着が可能となる。
また、前記フィラーが、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、紙粉、およびセルロース繊維から選ばれる少なくとも1種であり、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
チャック1の材料として、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーの混合物を用いることにより、成型性や袋体20のシート材との熱溶着性を維持しつつ、チャック付き包装袋100全体の樹脂の使用量を低減することが可能となる。
チャック1の作製方法は特に限定されないが、例えば、押出機を用いて上記樹脂とフィラーを溶融混練し、これをチャック1の雄部、雌部を有する複合異形ダイに導き、押出し成形後、冷却固化する方法が挙げられる。
チャック1は、袋体20の開封予定部8と地シール部7の間で開封予定部8の近傍に、袋体20の対向する一対のシートの内面に溶着される。
(チャック付き包装袋100の作製方法)
1枚のシートを折り曲げることによって対向する第1シート2と第2シート3を形成し、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、左シール部5と右シール部6を有し、地シール部7が未シールになっている3方シール包装袋を作製する。
第1シート2と第2シート3が個別に形成され、2枚のシートで構成されている時は、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、左シール部5と右シール部6と天シール部(図示せず)を有し、地シール部7が未シールになっている4方シール包装袋を作製する。
左シール部5と右シール部6をシールするときに、例えば、上端部4(天シール部が存在する時は天シール部)の下方の第1シート2の内面に線状の突起部が設けられた雄型テープを溶着し、上端部4(天シール部が存在する時は天シール部)の下方の第2シート3の内面に線状の溝部が設けられた雌型テープを溶着する。こうすることで、線状の突起部が線状の溝部に嵌合し、あるいは、外れることによって開閉自在なチャック1を設ける。
袋体20とチャック1を溶着させる方法としては、超音波溶着、高周波溶着、あるいはヒートシール溶着などを利用することができる。紙の断熱性に左右されにくい点で超音波溶着を採用することが好ましい。
上端部4とチャック1の間に、1本の直線の印刷により形成された開封予定部8を設ける。1本の開封予定部8の左右の両方の端部であり左右シール部5、6の両方の端部にノッチ9、9’を設ける。
未シールになっている地シール部7より内容物を充填し、地シール部7をシールすることによって、内容物充填済みのチャック付き包装袋100が得られる。
(チャック付き包装袋100の開封方法)
このチャック付き包装袋100を開封して、内容物を取り出すには、まず、図1のノッチ9とノッチ9’の間の左シール部5を摘まんで持ち上げ、第1シート2と第2シート3を右シール部6まで引き裂き、袋体20の開封予定部8より上の部分が帯状に切り取られ、開封予定部8で開封される。
開封後に、開封予定部8近傍で残存した第1シート2と第2シート3の左右中央部をそれぞれ持って、第1シート2と第2シート3が離されるように開くと、チャック1の嵌合していた線状の突起部と線状の溝部が外れ、開口される。なお、チャック1の線状の突起部を線状の溝部に嵌合させることで再封することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のチャック付き包装袋101について、図2および図3を参照しながら説明する。
図3は、第2実施形態に係るチャック付き包装袋の正面図である。第2実施形態のチャック付き包装袋101は、袋体21とチャック1を備えるが、第1実施形態のチャック付き包装袋100と異なり、袋体21について、一対のシート以外に、その一対のシートの間に折りたたまれて配置された底シート11も有する。いわゆるスタンディング包装袋であり、使い勝手の点のみならず、店頭での陳列においてハンドリングや見た目の良さなどの、利点を有する。チャック1は、前記袋体21の対向する一対のシートの内面に接合される。チャック1は第1実施形態と同じである。次に、第2実施形態のチャック付き包装袋101の袋体21について説明する。
(袋体)
袋体21は例えば、図3に示されるように1枚のシートを折り曲げることで略矩形の第1シート2と第2シート3を形成し、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、折り曲げ部である上端部4、左右端部に左右シール部5、6、下端部に地シール部7が設けられている。また、上端部4と地シール部7の間で、上端部4に近い部分に左右シール部5、6をつなぐように上端部4に略平行な開封予定部8が設けられる。この開封予定部8は、直線を印刷することで形成してもよいし、直線状の表ハーフカットの弱化線などでもよく、開封時に切り裂ければよい。また、開封予定部8の左右の両方の端部であり左右シール部5、6の両方の端部にノッチ9、9’が設けられているが、ノッチは、開封予定部8の左右どちらか一方の端部(左右シール部5、6のどちらか一方の端部)に設けられていてもよい。
対向した第1シート2と第2シート3の間に、折りたたまれて配置された底シート11が形成される。つまり、図3に示される袋体21は、第1シート2と第2シート3を構成する1枚のシートと別体である底シート11とからなる2枚のシートより構成される。
第1シート2と第2シート3が個別に形成される場合は、袋体21は、第1シート2、第2シート3、および底シート11とからなる3枚のシートより構成される。
第1シート2と第2シート3の外形は特に限定されないが、スタンディング包装袋の自立性や、開封や開口の容易さ、また開封や開口した後の使い勝手、あるいはデザイン性などを考慮して決定することができる。
袋体21を構成する、第1シート2、第2シート3、および底シート11からなるシートは、少なくとも紙とシーラントからなり、前記紙の坪量が30~200g/mである。袋体21およびチャック1を構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。チャック付き包装袋全体の樹脂使用量が低減され、紙としてリサイクルすることができる。
図2は、第2実施形態および前述する第1実施形態に係るチャック付き包装袋102、101の袋体を構成するシートの一例を示す断面図である。
チャック付き包装袋101の袋体21は、紙を主体とするシート10により構成される。シート10は、紙層31の一方面に、基材フィルム層32、バリア層33及びシーラント層34をこの順に積層し、紙層31の他方面に、紙保護層35を積層し、さらに紙保護層35上にインキ層37及びオーバーコートニス層36を積層した多層シートである。各層の詳細は、上記第1実施形態の袋体を構成する各層と同じである。
(チャック付き包装袋101の作製方法)
1枚のシートを折り曲げることによって対向する第1シート2と第2シート3を形成し、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、左シール部5と右シール部6を有し、底シール部12、12’が未シールになっている状態を形成する。
第1シート2と第2シート3が個別に形成され、2枚のシートで構成されている時は、第1シート2と第2シート3を重ね合わせ、左シール部5と右シール部6と天シール部(図示せず)を有し、底シール部12、12’が未シールになっている状態を形成する。
左シール部5と右シール部6をシールするときに、例えば、上端部4(天シール部が存在する時は天シール部)の下方の第1シート2の内面に線状の突起部が設けられた雄型テープを溶着し、上端部4(天シール部が存在する時は天シール部)の下方の第2シート3の内面に線状の溝部が設けられた雌型テープを溶着する。こうすることで、線状の突起部が線状の溝部に嵌合し、あるいは、外れることによって開閉自在なチャック1を設ける。
袋体21とチャック1を溶着させる方法としては、超音波溶着、高周波溶着、あるいはヒートシール溶着などを利用することができる。紙の断熱性に左右されにくい点で超音波溶着を採用することが好ましい。
上端部4とチャック1の間に、1本の直線の印刷により形成された開封予定部8を設ける。1本の開封予定部8の左右の両方の端部であり左右シール部5、6の両方の端部にノッチ9、9’を設ける。
未シールになっている底シール部12、12’より内容物を充填し、対向する第1シート2と第2シート3の間に、折りたたまれた底シート11を配置し、底シール部12、12’をシールすることによって、内容物充填済みのチャック付き包装袋101が得られる。
第2実施形態に係るチャック付き包装袋101の開封方法は上記第1実施形態に係るチャック付き包装袋100の開封方法と同じである。
本願発明者は、実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋を用いて、チャックの嵌合性を確認する試験を実施した。実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋の形状は、全て同じであり、正面視の袋体の形状は略長方形で、正面視の縦方向の長さが145mm、横方向の長さが80mmである。
実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋の袋体を構成するシートは、図3で示されるような、対向する第1シートと第2シート、および底シートからなる。第1シートと第2シートは1枚のシートより構成され、袋体は、底シートと合わせて2枚のシートより構成される。
実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋のチャックは、第1シートの内面に接合された、線状の突起部が設けられた雄型テープと、第2シートの内面に接合された、線状の溝部が設けられた雌型テープとからなる。
上記シートより自動製袋機にて製袋し、チャック溶着装置にてチャックの溶着を行った。上端部とチャックの間に、1本の直線の印刷により形成された開封予定部を設けられ、1本の開封予定部の左右の両方の端部であり左右シール部の両方の端部にノッチが設けられている。
次に、実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋それぞれを構成する材料について記載する。
(実施例1)
坪量100g/mの未晒クラフト紙(王子製紙株式会社製)上に、厚み12μmの透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL-RD)と、厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(フタムラ化学株式会社製、商品名:LL-MTNST)とをこの順に、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートにより貼り合わせて、袋体形成用のシートを作製した。
チャックは、樹脂分質量49%とその他の成分(紙粉)質量51%がブレンドされた成形材料(株式会社環境経営総合研究所、商品名:MAPKA)を押出し成形して作製した。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は61%、プラスチックの質量は34%、その他の質量は5%であり、紙の質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象の包装袋である。
(実施例2)
坪量100g/mの未晒クラフト紙(王子製紙株式会社製)上に、厚み12μmの透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL-RD)と、厚み50μmの直鎖状低密度ポリエチレン(フタムラ化学株式会社製、商品名:LL-MTNST)とをこの順に2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートにより貼り合わせて、袋体形成用のシートを作製した。
チャックを構成する材料は、実施例1と同じである。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は58%、プラスチックの質量は37%、その他の質量は5%であり、紙の質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象の包装袋である。
(実施例3)
坪量100g/mの未晒クラフト紙(王子製紙株式会社製)上に、厚み12μmの透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL-RD)と、厚み15μmの2軸延伸ナイロンフィルム(ユニチカ株式会社製、商品名:エンブレムONMB)と、厚み50μmの直鎖状低密度ポリエチレン(フタムラ化学株式会社製、商品名:LL-MTNST)とをこの順に、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートにより貼り合わせて、袋体形成用のシートを作製した。
チャックを構成する材料は、実施例1と同じである。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は52%、プラスチックの質量は43%、その他の質量は5%であり、紙の質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象の包装袋である。
(実施例4)
坪量120g/mの未晒クラフト紙(王子製紙株式会社製)上に、厚み12μmの透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL-RD)と、厚み50μmの直鎖状低密度ポリエチレン(フタムラ化学株式会社製、商品名:LL-MTNST)とをこの順に、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートにより貼り合わせて、袋体形成用のシートを作製した。
チャックを構成する材料は、実施例1と同じである。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は62%、プラスチックの質量は33%、その他の質量は5%であり、紙の質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象の包装袋である。
(比較例1)
厚み12μmの透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL-RD)上に、厚み15μmの2軸延伸ナイロンフィルム(ユニチカ株式会社製、商品名:エンブレムONMB)と、厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(フタムラ化学株式会社製、商品名:LL-MTNST)とをこの順に、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートにより貼り合わせて、袋体形成用のシートを作製した。
チャックは、ポリエチレンのみからなる成形材料(樹脂分質量100%、その他の成分質量0%)を押出し成形して作製した。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は0%、プラスチックの質量は100%、その他の質量は0%であり、プラスチックの質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象ではない包装袋である。
(比較例2)
袋体を構成する材料は実施例1と同じである。
チャックは、ポリエチレンのみからなる成形材料(樹脂分質量100%、その他の成分質量0%)を押出し成形して作製した。
前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量は61%、プラスチックの質量は39%、その他の質量は0%であり、紙の質量割合が最も高い。また、紙マークを付す対象の包装袋である。
(試験方法)
上記の実施例1~4および比較例1、2のチャック付き包装袋それぞれについて、ノッチより開封後に、第1シートと第2シートが離されるように開き、チャックの嵌合していた線状の突起部と線状の溝部を外して開口する際のチャックの嵌合性を確認した。
(試験結果・考察)
上記試験方法による試験結果を表1に示す。表1において、「チャックの嵌合性」について〇はチャックの嵌合性が良好であることを示し、×はチャックの嵌合性が不良であることを示す。また、表1における袋体の構成欄に記載の数値は、紙の坪量(g/m)または樹脂量の厚み(μm)を表す。
実施例1~4は、すべてチャックの嵌合性が良好であったが、比較例1、2は、どちらもチャックの嵌合性が不良であった。
上記試験結果より、袋体は、紙の坪量が30~200g/mであり、チャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、さらに、袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い場合、チャックの嵌合性が良好であることが分かる。
Figure 2022015183000002
以上の通り、本発明のチャック付き包装袋は、一対のシートを有する袋体に含まれる紙の坪量が30~200g/mであり、一対のシートの内面に接合されたチャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い。
袋体が紙を主体とするため、袋体のコシが強く、チャック付き包装袋全体の樹脂使用量が低減されるため、紙としてリサイクルすることができると共に、チャックの嵌合性の高いチャック付き包装袋を提供することができる。
チャック・・・1
第1シート・・・2
第2シート・・・3
上端部・・・4
左シール部・・・5
右シール部・・・6
地シール部・・・7
開封予定部・・・8
ノッチ・・・9、9’
袋体を構成するシート・・・10
底シート・・・11
底シール部・・・12、12
袋体・・・20、21
紙層・・・31
基材フィルム層・・・32
バリア層・・・33
シーラント層・・・34
紙保護層・・・35
オーバーコートニス層・・・36
インキ層・・・37
チャック付き包装袋・・・100、101

Claims (4)

  1. 袋体とチャックを備えるチャック付き包装袋であって、
    前記袋体は、少なくとも紙とシーラントからなるシートより構成され、前記紙の坪量が30~200g/mであり、前記袋体は対向する一対のシートを少なくとも有し、対向する周辺部が互いにシールされることで形成され、
    前記チャックは、熱可塑性樹脂と、樹脂以外の材質からなるフィラーを含む材料とからなり、前記対向する一対のシートの内面に接合され、
    前記袋体およびチャックを構成する材料の質量合計のうち、紙の質量割合が最も高い、チャック付き包装袋。
  2. 前記チャックを構成する熱可塑性樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、およびシクロポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種であり、
    前記フィラーが、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、紙粉、およびセルロース繊維から選ばれる少なくとも1種である、
    請求項1に記載のチャック付き包装袋。
  3. 前記シートを構成するシーラントと前記チャックを構成する熱可塑性樹脂とが同じ材料である、
    請求項1または2に記載のチャック付き包装袋。
  4. 前記袋体は、前記一対のシートの間に折りたたまれて配置された底シートを有する、
    請求項1から3のいずれかに記載のチャック付き包装袋。
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