JP2022013387A - 医療情報管理システム及び医療情報管理プログラム - Google Patents

医療情報管理システム及び医療情報管理プログラム Download PDF

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豊隆 木下
Toyotaka Kinoshita
祐希 大久保
Yuki Okubo
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Abstract

【課題】患者の医療情報の管理業務の効率化を支援することが可能な医療情報管理システム及び医療情報管理プログラムを提供する。【解決手段】医療情報管理システムは、薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部の判定結果に応じた表示形態で前記薬品を特定する情報を表示する表示処理部と、を備える。【選択図】図15

Description

本発明は、患者の医療情報の管理を支援する医療情報管理システム及び医療情報管理プログラムに関する。
病院又は薬局などの医療機関では、薬品を服用する患者について、当該薬品が影響を与える検査項目の検査値を確認することがある。そのため、検査値を確認すべき患者を抽出するシステムが用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-121051号公報
しかしながら、従来のシステムでは、患者の医療情報の管理業務の効率化が十分に図られていなかった。
本発明の目的は、患者の医療情報の管理業務の効率化を支援することが可能な医療情報管理システム及び医療情報管理プログラムを提供することにある。
本発明に係る医療情報管理システムは、薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部の判定結果に応じた表示形態で前記薬品を特定する情報を表示する表示処理部と、を備える。
本発明に係る医療情報管理プログラムは、薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に応じた表示形態で前記薬品を特定する情報を表示する表示ステップと、をコンピューターに実行させるための医療情報管理プログラムである。
本発明によれば、患者の医療情報の管理業務の効率化を支援することが可能な医療情報管理システム及び医療情報管理プログラムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用される有害事象マスターの一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用される検査期間マスターの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用される薬歴データの一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用されるレジメン履歴データの一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用される検査データの一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで使用される有害事象データの一例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで実行される医療情報管理処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図14は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで実行される定期抽出処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図16は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで実行される入力支援処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施形態に係る医療情報管理システムで実行される定期抽出処理により出力される帳票の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[医療情報管理システム10]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る医療情報管理システム10は、サーバー1、クライアント端末2、及びプリンター3などを備える。前記サーバー1、前記クライアント端末2、及びプリンター3は、通信網4を介して無線又は有線で通信可能に接続される。前記通信網4は、LAN、WAN、インターネット、又はイントラネットなどを含む。また、前記サーバー1には、前記通信網4を介して上位システム5が接続される。
前記上位システム5は、例えば電子カルテシステム、オーダーリングシステム、又はレセプトシステムなどである。そして、前記上位システム5は、患者に対する薬品の処方に関する処方データ、患者について行われた各種の検査の検査結果に関する検査データ、及び患者の個人情報を示す患者データなどを前記サーバー1に入力する。なお、前記サーバー1が前記上位システム5から前記処方データ、前記検査データ、及び前記患者データなどを能動的に読み出す構成であってもよい。なお、前記処方データには、予め設定された療法(レジメン)に従って抗がん剤などの薬品が投与される調製データも含まれる。
例えば、前記処方データには、患者情報(患者ID、患者氏名、身長、体重、体表面積など)、処方日、調製日、投与日、薬品情報(薬品コード、薬品名など)、用量・用法、療法情報などが含まれる。前記療法情報は、例えば療法名(レジメン名)、療法ID、又は療法IDなどの療法情報を識別可能な療法識別情報を含む。また、前記処方データには、医師情報、薬品容器の種類(薬液入りアンプル、薬液入りバイアル瓶、粉薬入りバイアル瓶、又は輸液バッグなど)、調製内容情報(混注作業に使用する薬品容器、注射器、注射針の種類及び本数等)、及び調製手順情報(作業内容、溶解薬、溶媒、溶解薬量、溶媒量、抜取量)、投薬日、処方箋区分、診療科、病棟などの情報が含まれていてもよい。
[プリンター3]
前記プリンター3は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2から前記通信網4を介して入力される印刷データに含まれる情報を紙などのシートに記録する印刷処理を実行可能なカラープリンター又はモノクロプリンターなどの画像形成装置である。例えば、病院又は薬局等の医療機関では、前記プリンター3によって前記処方データに基づく処方箋が印刷されることがある。また、前記プリンター3は、後述の抽出処理による抽出結果が印刷されるために用いられてもよい。
[サーバー1]
前記サーバー1は、制御部11、記憶部12、通信I/F13、表示装置14、操作装置15、及びドライブ装置16などを備えるコンピューターである。なお、前記サーバー1は、前記医療情報管理システム10が使用される病院又は薬局等の医療機関の外部に設けられてもよい。また、前記サーバー1は、スマートフォン、タブレット端末、又はラップトップコンピューターなどの情報処理装置であってもよい。
前記制御部11は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部11は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部12は、前記制御部11によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD等の不揮発性の記憶部である。また、前記記憶部12には、プログラム記憶部121、マスター記憶部122、及び情報記憶部123が含まれる。
前記プログラム記憶部121は、後述の医療情報管理処理(図8参照)を前記制御部11に実行させるための医療情報管理プログラムなどが記憶される記憶領域である。なお、前記プログラム記憶部121には、オペレーティングシステム(OS)などのプログラムも記憶される。
前記マスター記憶部122は、薬品マスター、患者マスター、診療科マスター、薬剤師マスター、レジメンマスター、有害事象マスターD1、検査期間マスターD2、及びスクリーニングマスターなどの各種のマスター情報が記憶される記憶領域である。
例えば、前記薬品マスターには、各種の薬品について、薬品コード(YJコード等)、薬品名、JANコード、RSSコード、薬瓶コード、剤形、単位、比重、薬品種、配合変化、賦形薬品、注意事項、添付文書情報などの情報が含まれる。また、前記添付文書情報には、薬品を服用する患者について実施されるべき検査の既定検査項目及び既定検査条件なども含まれる。具体的に、前記既定検査条件は、前記既定検査項目の検査が実施されるべき検査時期の範囲を示す判定期間又は前記判定期間を特定するための検査間隔である。特に、前記既定検査条件は、患者の年齢、性別、及び初回服用日からの経過日数のいずれか一つ又は複数の組み合わせごとに個別に定められている。なお、例えば患者の妊娠の有無などの他の指標に応じて前記既定検査項目各々の検査要否及び前記検査条件などが定められていてもよい。
前記患者マスターには、各患者について、例えば患者名、患者ID、性別、年齢、飲酒有無、喫煙有無、及び病名などの情報が含まれる。前記診療科マスターには、前記医療情報管理システム10が使用される医療機関の各種の診療科の情報が含まれる。前記薬剤師マスターには、前記医療情報管理システム10が使用される医療機関に所属する薬剤師の情報が含まれる。
前記レジメンマスターには、予め定められている各種のレジメンの内容を示す療法情報が含まれる。具体的に、前記療法情報には、療法に基づいて投与される薬品名、投与量(体表面積当り)、投与時間、投与日、及び1クールの長さなどの投与計画に関する情報が含まれる。また、前記上位システム5における前記処方データの生成時には、前記療法に対応する薬品などの情報と共に、前記療法情報を識別するための療法名などの療法識別情報が前記処方データに付与される。
前記有害事象マスターD1は、患者に発生する有害事象の種別と当該有害事象各々のグレードの基準とが対応付けられた情報である。ここに、図2は、前記有害事象マスターD1の一例を示す図である。なお、前記有害事象マスターD1のデータ構造はここで説明するものに限らない。例えば、前記有害事象マスターD1が複数のマスターに分割して関連付けられた状態で前記マスター記憶部122に記憶されていてもよい。
図2に示されるように、前記有害事象マスターD1では、事象ID、事象名称、検査ID、グレード条件、数値フラグ、変更可否フラグ、関連事象、症状種別などの情報が対応付けて記憶されている。前記事象IDは、予め設定された有害事象を識別するための識別情報であり、前記事象名称は、当該有害事象各々の名称を示す情報である。前記検査IDは、対応する前記有害事象のグレードを判定するために用いられる検査項目を識別するための識別情報である。前記症状種別は、前記有害事象が他覚症状であるか自覚症状であるかを示す情報である。ここで、前記自覚症状は、患者が自ら発見することのできる症状であり、前記他覚症状は、患者について行われた検査の結果に応じて発見することのできる客観的な症状である。
前記グレード条件は、予め定められている特定の規準に従って前記有害事象のグレードを分類するための分類指標である。具体的に、本実施形態において、前記特定の規準は、前記有害事象のグレードの分類指標が定められた有害事象共通用語規準(CTCAE:Common Terminology Criteria for Adverse Events)である。なお、前記有害事象マスターD1に登録される規準は前記有害事象共通用語規準で定められた原文に限らず、例えば前記制御部11が前記有害事象共通用語規準に基づいてグレードを判定可能な態様に編集された後の規準であってもよい。
本実施形態において、前記有害事象のグレードの種別は「0」~「4」の5段階で定められており、数値が高いほど症状が重いことを示す情報である。なお、前記CTCAEではグレード「5」についても規定されているが、グレード「5」については必要性が低いため、本実施形態に係る前記医療情報管理システム10では、グレード「5」は使用しないこととする。
そして、前記グレード条件では、前記グレード各々を数値で判定する場合の指標として用いられる数値の範囲が登録可能である。例えば、前記制御部11は、前記CTCAEに示された規準から前記グレード各々に対応する範囲を自動的に抽出して登録することが考えられる。さらに、前記制御部11は、ユーザー操作に応じて、前記有害事象マスターD1に前記グレード各々に対応する範囲を登録可能であってもよい。前記変更可否フラグは、前記制御部11によって自動的に前記グレードが設定された場合に当該グレードをユーザー操作に応じて任意に変更可能であるか否かを示す情報である。なお、前記制御部11は、前記数値フラグが「0」である場合には、各グレードに対応する前記変更可否フラグを全て「1(可)」に設定する。
また、前記数値フラグは、前記有害事象のグレードの少なくとも一部が検査値又は任意に入力される状態値のような数値に応じて判定可能であるか否かを示す情報である。例えば、前記制御部11は、前記グレード条件における範囲の情報として数値が入力された場合に前記数値フラグを「1(可)」に設定する。また、前記制御部11は、ユーザー操作に応じて前記数値フラグを設定可能である。前記関連事象は、前記有害事象が表示される際に当該有害事象に並べて又は当該有害事象の近くに表示されるべき情報として予め登録された一又は複数の有害事象を識別するための一又は複数の事象IDを含む情報である。
例えば、前記有害事象マスターD1において、前記有害事象のうち他覚症状である「血小板数減少」については、前記検査IDが「0123455」である検査の検査値に応じて患者の当該有害事象についてのグレードを分類することが可能であり、前記グレード条件では、各グレードに対応する前記検査値の範囲が分類指標として定められている。具体的に、グレード「0」は、「検査値≧158,000」、グレード「1」は、「158,000>検査値≧75,000」、グレード「2」は、「75,000>検査値≧50,000」、グレード「3」は、「50,000>検査値≧25,000」、グレード「4」は、「25,000>検査値」である。なお、前記制御部11は、前記有害事象マスターD1において各グレードのグレード条件として設定される検査値の範囲をユーザー操作に応じて任意に変更することも可能である。また、各グレードに対応する前記検査値の範囲は、例えば患者の性別ごとに予め設定されており、前記制御部11は、患者の性別に応じて前記グレードの判定に用いる前記検査値の範囲を変更することも可能である。
また、前記有害事象マスターD1において、前記有害事象のうち自覚症状である「発熱」については、患者の発熱についての状態を示す状態値(例えば体温)に応じて患者の当該有害事象についてのグレードを分類することが可能であり、前記グレード条件では、各グレードに対応する体温が分類指標として定められている。一方、前記有害事象マスターD1において、前記有害事象のうち同様の自覚症状である「手足のしびれ」については、数値に応じて患者の当該有害事象についてのグレードを分類することができず、前記グレード条件では、各グレードに対応する手足のしびれについての症状の軽重が分類指標として定められている。
ここに、図3は、前記検査期間マスターD2の一例を示す図である。図3に示されるように、前記検査期間マスターD2には、或る薬品を服用する患者について実施すべき検査項目の検査時期を特定するための情報が含まれる。図3に示されるように、前記検査期間マスターD2では、薬品コード、定期的検査の有無、既定検査コード、実施検査コード、開始年齢、終了年齢、性別限定、投与前フラグ、投与後フラグ、開始実施期間、終了実施期間、及び検査間隔が対応付けて登録されている。さらに、図示しないが前記既定検査コード及び前記実施検査コードのいずれかと後述する検査IDとを対応付けて登録されている。
前記検査期間マスターD2における定期的検査の有無は、前記薬品マスターの前記定期的検査の必要度に応じて予め設定され、又はユーザー操作によって任意に設定される。例えば、薬品マスターの前記定期的検査の必要度が「1:必要」又は「0:推奨」である場合に、前記検査期間マスターD2における前記定期的検査の有無が「1:有り」に設定される。また、薬品マスターの前記定期的検査の必要度の情報が空白である場合は、前記検査期間マスターD2における前記定期的検査の有無が「0:無し」に設定される。なお、薬品マスターの前記定期的検査の必要度が「0:推奨」である場合に、前記検査期間マスターD2における前記定期的検査の有無が「0:無し」に設定されることも考えられる。
前記制御部11は、前記定期的検査の有無の設定が「1:有り」である薬品を定期的検査チェック処理の対象とし、前記定期的検査の有無の設定が「0:無し」である薬品を定期的検査チェック処理の対象から除外すると判断する。
前記既定検査コード及び前記実施検査コードは、前記薬品コードに対応する薬品を服用する患者について実施されるべき検査の検査項目または確認されるべき検査の検査項目を示す情報であり、より具体的には前記薬品コードに対応する薬品を服用した場合に当該薬品により検査値が影響を受ける検査項目を示す情報であり、前記既定検査コードは、前記上位システム5で用いられるコードであり、前記実施検査コードは、前記医療情報管理システム10で用いられるコードである。なお、本実施形態では、前記既定検査コード及び前記実施検査コードが個別に設定されている場合を例に挙げて説明するが、前記上位システム5及び前記医療情報管理システム10において共通の検査コードが使用されることも他の実施形態として考えられる。
前記開始年齢及び前記終了年齢は、前記検査期間マスターD2の各レコードを適用する患者の年齢の範囲を示す情報である。前記性別限定は、前記検査期間マスターD2の各レコードを適用する患者の性別を示す情報である。前記投与前フラグ及び前記投与後フラグは、前記検査期間マスターD2の各レコードが、薬品の服用前及び服用後のいずれの時期の検査に適用される情報であるかを示すフラグである。
前記開始実施期間及び前記終了実施期間は、前記検査期間マスターD2の各レコードが適用される服用時期の範囲を示す情報であり、患者による薬品の初回服用日を基準とする期間を示す情報である。前記初回服用日は、現在よりも前に前記患者が前記薬品を服用していない場合には、前記処方データに含まれる服用開始日である。また、現在よりも前に前記患者が前記薬品を服用している場合であっても、前記患者が前記薬品を最後に服用した日が現在から予め設定された特定期間以上前である場合は、前記処方データに含まれる服用開始日が前記初回服用日である。
具体的に、前記投与前フラグが「1」である場合は、前記開始実施期間が、前記検査期間マスターD2の各レコードが適用される服用時期の範囲の終期を示し、前記終了実施期間が、前記検査期間マスターD2の各レコードが適用される服用時期の範囲の始期を示す。また、前記投与後フラグが「1」である場合は、前記開始実施期間が、前記検査期間マスターD2の各レコードが適用される服用時期の範囲の始期を示し、前記終了実施期間が、前記検査期間マスターD2の各レコードが適用される服用時期の範囲の終期を示す。
前記検査間隔は、前記検査期間マスターD2の各レコードの前記既定検査コード及び前記実施検査コードが示す検査項目に対応して予め設定された情報であり、例えば前記検査項目の検査の実施が必要な間隔を示す情報である。特に、前記検査間隔は、患者の年齢、患者の性別、及び薬品の初回服用日からの経過期間のいずれか一つ又は複数の組み合わせごとに設定されている。
例えば、図3に示される前記検査期間マスターD2のレコードR211では、薬品コードが「0001」の薬品について、定期的検査の有無が「1」であって、既定検査コードが「01」、実施検査コードが「0172」の検査項目の定期的検査が必要である旨が示されている。また、前記レコードR211では、患者の適用年齢が「0」歳~「15」歳であり、患者の適用性別が「両方」であることが示されている。さらに、前記レコードR211では、投与後フラグが「1」であって、開始実施期間が「0」日、終了実施期間が「30」日であり、薬品の初回服用日の「0」日後~「30」日後である場合に適用される旨が示されている。そして、前記レコードR211では、前記検査間隔が「15」日である旨が定められている。
また、図3に示される前記検査期間マスターD2のレコードR212では、薬品コードが「0001」の薬品について、定期的検査の有無が「1」であって、既定検査コードが「02」、実施検査コードが「0173」の検査項目の定期的検査が必要である旨が示されている。また、前記レコードR212では、患者の適用年齢が「0」歳以上であり、患者の適用性別が「男性」であることが示されている。さらに、前記レコードR212では、投与前フラグが「1」であって、開始実施期間が「30」日、終了実施期間が「0」日であり、薬品の初回服用日の「0」日前~「30」日前について適用される旨が示されている。そして、前記レコードR212では、前記検査項目の検査が実施されるべき検査間隔が「15」日である旨が定められている。なお、前記投与前フラグが「1」である場合であって、前記開始実施期間及び前記終了実施期間の間に1回の検査が行われていればよい場合には、前記検査間隔の設定が省略されてもよい。
また、図3に示される前記検査期間マスターD2では、薬品コードが「0001」の薬品について、既定検査コードが「01」及び「02」の検査項目が当該薬品を服用する患者について実施されるべき検査である旨が示されている。また、薬品コードが「0003」の薬品について、既定検査コードが「02」の検査項目が当該薬品を服用する患者について実施されるべき検査である旨が示されている。言い換えれば、検査期間マスターD2では、薬品と検査項目が対応付けられている。
前記スクリーニングマスターには、定期的に自動実行される定期スクリーニングにおける抽出条件を示す定期スクリーニング情報と、任意の時期に実行される随時スクリーニングにおける抽出条件を示す随時スクリーニング情報とが含まれる。前記定期スクリーニング情報には、後述するように、スクリーニング名称、起動設定、抽出対象期間(実行日基準)、対象日付などの情報が含まれる(図9参照)。また、印刷出力の要否を含めてもよい。前記随時スクリーニング情報には、後述するように、スクリーニング名称、抽出対象期間、対象日付などの情報が含まれる(図10参照)。また、印刷出力の要否を含めてもよい。
なお、前記制御部11は、前記マスター記憶部に記憶されている各種のマスター情報を、前記上位システム5から取得する情報に基づいて随時更新可能である。また、前記制御部11は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2を用いたユーザー操作に応じて各種のマスター情報を編集することも可能である。
前記情報記憶部123は、前記処方データ、薬歴データD11、レジメン履歴データD12、検査データD13、有害事象データD14などの患者の医療情報が記憶される記憶領域である。前記制御部11は、前記処方データを前記上位システム5から取得して前記情報記憶部123に蓄積して記憶させる。また、前記情報記憶部123には、後述の処理時間情報なども記憶される。
前記薬歴データD11は、患者各々の薬品の処方履歴を示す情報であり、前記レジメン履歴データD12は、患者各々の療法に従った薬品の投薬履歴を示す情報である。前記制御部11は、例えば前記処方データに基づいて前記薬歴データD11及び前記レジメン履歴データD12を更新する。ここに、図4は、前記薬歴データD11の一例を示す図であり、図5は、前記レジメン履歴データD12の一例を示す図である。
図4に示す前記薬歴データD11は、患者ID(患者の識別情報)、患者氏名(患者の識別情報)、処方日、薬品名(薬品の識別情報)、病棟、用法・用量、診療科、担当医などの情報を含む。また、前記制御部11は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて任意に前記薬歴データD11を更新することが可能であってもよい。
図5に示す前記レジメン履歴データD12は、患者ID(患者の識別情報)、患者氏名(患者の識別情報)、投与日、療法名(療法の識別情報)、病棟、クール情報、計画診療科、計画医などの情報を含む。また、前記制御部11は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて任意に前記レジメン履歴データD12を更新することが可能であってもよい。
前記検査データD13は、患者各々について実施された各検査項目についての検査値などの検査結果を含む情報である。ここに、図6は、前記検査データD13の一例を示す図である。図6に示す前記検査データD13は、患者ID(患者の識別情報)、患者氏名(患者の識別情報)、検査日、検査ID(検査の識別情報)、検査項目(検査の識別情報)、検査結果などの情報を含む。前記制御部11は、前記上位システム5から取得する患者の検査データ、或いは、前記サーバー1又は前記クライアント端末2に挿入されるUSBメモリ又はCDなどの記録媒体から読み取られる患者の検査データに基づいて前記検査データD13を更新する。
前記有害事象データD14は、患者各々についての自覚症状及び他覚症状などの有害事象のデータを示す情報である。ここに、図7は、前記有害事象データD14の一例を示す図である。図7に示す前記有害事象データD14は、患者ID(患者の識別情報)、患者氏名(患者の識別情報)、日付、有害事象ID(有害事象の識別情報)、事象名称(有害事象の識別情報)、グレードなどの情報を含む。前記制御部11は、前記上位システム5から取得する患者の検査データ、或いは、前記サーバー1又は前記クライアント端末2に対して任意に入力される患者の自覚症状の情報などに基づいて前記有害事象データD14を更新する。
前記通信I/F13は、前記通信網4を介して前記クライアント端末2、及び前記プリンター3などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するネットワークカード等を有する通信インターフェースである。
前記表示装置14は、前記制御部11からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作装置15は、前記サーバー1に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作装置15は、前記表示装置14に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作装置15は、前記表示装置14に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置16は、前記医療情報管理プログラムが非一時的に記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体161から前記医療情報管理プログラムを読み取ることが可能である。前記記録媒体161は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置16は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。そして、前記サーバー1では、前記制御部11により、前記ドライブ装置16を用いて前記記録媒体161から読み取られた前記医療情報管理プログラムが前記記憶部12の前記プログラム記憶部121にインストールされる。
ところで、前記医療情報管理システム10では、患者を抽出するための特定の条件の設定を支援することが考えられる。例えば特定の薬品を服用する患者の当該薬品による検査値を確認するべく、特定の条件で患者を抽出する抽出処理が診療時間中のような業務時間内に臨時で実行されることがある。このとき、前記特定の条件に対し薬品及び検査項目を設定する。しかしながら、多種多様な薬品について薬品個別に実施すべき検査項目をユーザーが常時把握しておき、臨時で実行する際に特定の条件を円滑に設定することは不可能である。また、予め設定された特定の条件で患者を抽出する抽出処理が、診療時間中のような業務時間を避けた夜間などの予め設定されたタイミングで自動的に実行可能であることが考えられる。例えば繁忙時に前記抽出処理が臨時で実行されると、当該抽出処理が前記医療情報管理システム10の処理負荷となり、業務で前記医療情報管理システム10を利用する際の処理速度に影響するおそれがある。そのため、前記抽出処理が実行されている間は前記医療情報管理システム10を他の目的で使用することができず、患者の医療情報の管理業務の効率化が阻害されることが考えられる。また、患者について実施された検査の検査値が予め設定された範囲内であるか否かを患者の医療情報として表示可能なシステムが用いられることがある。しかしながら、検査値が予め設定された範囲内であるか否かの情報と、必要な検査項目の検査が適正な時期に実施されているか否かの情報とを同時に把握することが難しく、さらには、前記患者の服用する薬品と当該薬品に対して実施すべき検査項目及び検査値を対応付けて把握することが難しく、患者の医療情報の管理業務の効率化が十分に図られていなかった。これに対し、前記医療情報管理システム10では、患者の医療情報の管理業務の効率化を支援することが可能である。
具体的に、前記サーバー1の前記制御部11は、抽出処理部111、記憶処理部112、表示処理部113、第1判定処理部114、第2判定処理部115、第3判定処理部、提示処理部116などを含む。前記制御部11は、前記医療情報管理プログラムに従って後述の医療情報管理処理(図8参照)、入力支援処理(図16参照)及び定期抽出処理(図14参照)などの各種の処理を実行することにより各種の処理部として機能する。即ち、本実施形態では、前記サーバー1単体が本発明に係る医療情報管理システムである。また、前記サーバー1が、ユーザーによって操作される前記クライアント端末2を兼ねるスタンドアローン型の医療情報管理システムを構成するものであってもよい。なお、前記制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。
また、前記サーバー1の機能の一部又は全部が前記クライアント端末2に設けられることも他の実施形態として考えられる。例えば、前記クライアント端末2に、前記医療情報管理プログラムの一部又は全部がインストールされており、前記クライアント端末2の前記制御部21が、前記サーバー1から必要な情報を適宜取得して、後述の医療情報管理処理(図8参照)、入力支援処理(図16参照)及び又は定期抽出処理(図14参照)などを実行することも考えられる。この場合、前記クライアント端末2が本発明に係る医療情報管理システムの一例である。さらに、前記医療情報管理システム10において、前記サーバー1及び前記クライアント端末2が協働して後述の医療情報管理処理(図8参照)、入力支援処理(図16参照)及び定期抽出処理(図14参照)を実行することも考えられる。
前記抽出処理部111は、予め設定される抽出条件に基づいて患者を抽出する抽出処理を実行する。具体的に、前記抽出処理部111は、予め設定された間隔で定期的に、予め設定された定期抽出条件に基づいて患者を抽出する定期スクリーニング(第1抽出処理の一例)と、ユーザー操作に応じて任意のタイミングで任意に入力される任意抽出条件に基づいて患者を抽出する随時スクリーニング(第2抽出処理の一例)とを実行可能である。
前記記憶処理部112は、前記抽出条件に基づいて実行された前記抽出処理の実行に要した処理時間(所要時間)を当該抽出条件に対応付けて処理時間情報として前記情報記憶部123に記憶させる。具体的に、前記処理時間情報には、前記抽出条件に基づいて実行された前記抽出処理について、当該抽出条件、前記抽出処理の実行日時、前記処理時間などの情報が含まれる。
前記表示処理部113は、前記情報記憶部123に記憶されている前記処理時間と、当該処理時間に対応付けられた前記抽出条件の一部又は全部が共通する抽出処理の実行要求操作を受け付け可能な操作受付部と、を表示可能である。具体的に、前記表示処理部113は、前記処理時間及び前記操作受付部をクライアント端末2に表示させる。本実施形態では、前記操作受付部の一例として後述の操作部K121(図9、図10参照)が表示される。その他、後述する第3判定処理部の判定結果に応じた表示形態で薬品を特定する情報を表示可能である。また、第3判定処理部の判定結果に応じた表示形態で検査項目を特定する情報を表示可能である。
前記第1判定処理部114は、前記検査データD13に基づいて、前記抽出処理で抽出された患者について行われた検査の検査値が予め設定された範囲内であるか否かを判定する。なお、前記範囲は、検査の種類ごとに予め設定される。また、前記第1判定処理部114は、前記抽出処理で抽出された患者について、予め設定された検査項目の検査が予め設定された判定期間内に実施されているか否かを判定する。具体的に、前記第1判定処理部114は、前記検査データD13と前記検査期間マスターD2とに基づいて、前記患者が服用する薬品に対応付けて予め設定された判定期間に当該薬品に対応付けて予め設定された検査項目の検査が当該患者について実施されているか否かを判定する。
なお、他の実施形態として、前記第1判定処理部114は、前記抽出処理について前記抽出条件として予め設定される抽出対象期間を前記判定期間として用いることも考えられる。この場合、前記第1判定処理部114は、前記抽出対象期間内に予め設定された検査項目の検査が実施されているかを判定すると共に、その検査が実施されている場合には、当該検査について検査値が予め設定された範囲内であるか否かを判定する。即ち、前記第1判定処理部114は、前記検査期間マスターD2を用いることなく判定を行うものであってもよい。また、前記第1判定処理部114により実行有無が判定される前記検査項目が、前記患者が服用する薬品に対応付けて予め設定された項目である場合について説明するが、ユーザーが任意に設定する検査項目であってもよい。例えば、前記第1判定処理部114により実行有無が判定される前記検査項目は、後述のモニタリング登録領域A23で選択入力された検査項目であることが考えられる。
前記第2判定処理部115は、前記抽出処理で抽出された患者について予め登録された有害事象の内容が予め設定された有害事象条件を満たすか否かを判定する。例えば、前記第2判定処理部115は、前記有害事象データD14に基づいて、前記有害事象のグレードが1以上である場合に、前記有害事象条件を満たすと判定し、前記有害事象のグレードが0である場合に、前記有害事象条件を満たさないと判定する。より具体的に、前記第2判定処理部115は、前記抽出条件として予め設定される抽出対象期間における前記有害事象のグレードに基づいて前記有害事象条件を満たすか否かを判定する。なお、前記第1判定処理部114及び前記第2判定処理部115による判定対象期間が個別に設定可能であることも考えられる。また、前記有害事象条件は、前記抽出処理ごとに予め設定可能であってもよい。
前記第3判定処理部は、前記検査期間マスターD2に基づいて、ユーザー操作に応じて抽出条件として入力される薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する。
前記提示処理部116は、前記抽出処理部111により抽出された患者の情報が表示される後述の抽出結果画面P3(図12参照)に、前記第1判定処理部114による判定結果と前記第2判定処理部115による判定結果とを提示する。特に、本実施形態において、前記提示処理部116は、前記第1判定処理部114による判定結果と前記第2判定処理部115による判定結果とを同一画面上に表示させる。なお、前記提示処理部116が、前記第1判定処理部114による判定結果と前記第2判定処理部115による判定結果とをスクロール操作に応じて順次表示させることも他の実施形態として考えられる。
[クライアント端末2]
前記クライアント端末2は、制御部21、記憶部22、通信I/F23、表示装置24、操作装置25、及びドライブ装置26などを備えるパーソナルコンピューターである。前記クライアント端末2各々は、前記医療情報管理システム10が使用される医療機関に配置され、薬剤師などのユーザーによって操作される操作端末である。例えば、前記クライアント端末2は、前記医療機関において患者に投与される薬品を調製する薬剤師などによって使用される。なお、前記クライアント端末2は、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップコンピューターなどの情報処理装置であってもよい。
前記制御部21は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部21は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部22は、前記制御部21によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部22には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されるプログラム記憶部221が含まれる。前記ブラウザソフトは、前記通信網4を介して前記サーバー1にアクセスすることにより前記表示装置24に各種の操作画面などを表示させると共に、前記操作装置25を用いた前記操作画面に対する入力操作を前記サーバー1に伝達するためのアプリケーションソフトウェアである。例えば、前記制御部21は、前記ブラウザソフトにより表示される操作画面の所定位置に、前記サーバー1に対応するURL(Universal Resource Locator)などのアドレス情報が入力された場合に、該アドレス情報に基づいて前記サーバー1にアクセスする。
前記通信I/F23は、前記通信網4を介して前記サーバー1、及び前記プリンター3などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するネットワークカード等を有する通信インターフェースである。
前記表示装置24は、前記制御部21からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作装置25は、前記クライアント端末2に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作装置25は、前記表示装置24に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作装置25は、前記表示装置24に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置26は、前記OS又は前記ブラウザソフトなどが記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体261から前記OS又は前記ブラウザソフトなどを読み取ることが可能である。前記記録媒体261は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置16は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。前記クライアント端末2では、前記制御部21により、前記ドライブ装置26を用いて前記記録媒体261から読み取られた前記OS又は前記ブラウザソフトなどが前記記憶部22の前記プログラム記憶部221にインストールされる。
そして、前記医療情報管理システム10では、前記サーバー1が、ユーザーによる前記クライアント端末2の操作に応じて、後述の抽出開始画面P1及び抽出結果画面P3などの各種の情報を前記クライアント端末2に表示させる。なお、前記クライアント端末2は、前記サーバー1から送信されるデータに基づいて画面表示を制御し、又は前記サーバー1の記憶部12に記憶されているデータを参照して画面表示を制御する。また、前記サーバー1は、ユーザーによる前記クライアント端末2に対する操作入力を受付可能である。具体的に、本実施形態では、前記サーバー1及び前記クライアント端末2によりサーバクライアントシステムが構成されており、前記サーバー1が前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて表示、記憶、及び印刷などの処理を実行する場合について説明する。そのため、本実施形態において、以下に説明する「表示」、「操作」、「選択」、及び「入力」などの処理は、前記クライアント端末2の前記表示装置24及び前記操作装置25を用いて行われるものとして説明する。即ち、前記クライアント端末2は、前記サーバー1の操作装置及び表示装置として機能する。もちろん、「表示」、「操作」、「選択」、及び「入力」などの処理が前記サーバー1の前記表示装置14及び前記操作装置15で行われてもよい。
以下、図8を参照しつつ、医療情報管理システム10で実行される医療情報管理処理の一例について説明する。具体的に、前記サーバー1の制御部11は、前記クライアント端末2に対して行われる当該医療情報管理処理の開始要求操作に応じて当該医療情報管理処理を開始する。前記開始要求操作は、後述の抽出開始画面P1を表示させるための表示要求操作の一例である。以下、前記医療情報管理処理における「前記クライアント端末2」の記載は、前記医療情報管理システム10に接続された前記クライアント端末2のうち前記医療情報管理処理の開始要求操作を行ったクライアント端末2を示すものとする。なお、当該医療情報管理処理は、複数の前記クライアント端末2からの要求に応じて該クライアント端末2ごとに対応して並列して実行されてもよい。
<ステップS1>
ステップS1において、前記制御部11は、患者を抽出するための抽出処理(スクリーニング)を実行するための抽出開始画面P1をクライアント端末2に表示させる。ここに、図9及び図10は、前記抽出開始画面P1の一例を示す図である。当該ステップS1は、前記制御部11の表示処理部113によって実行され、前記抽出開始画面P1に前記処理時間及び前記操作受付部を表示させる表示ステップの一例である。
図9及び図10に示されるように、抽出開始画面P1には、各種の操作を受け付ける操作領域A11と、前記定期スクリーニングに対応する表示領域A12又は前記随時スクリーニングに対応する表示領域A13とが表示される。前記操作領域A11には、詳細操作部K111~K114などが表示される。そして、前記制御部11は、前記クライアント端末2における前記操作部K111~K114の操作を受け付け可能である。
具体的に、前記制御部11は、前記操作部K111の操作に応じて、前記表示領域A12又は前記表示領域A13で選択中の抽出条件に基づく抽出処理の結果の詳細内容を表示する。また、前記制御部11は、前記操作部K112の操作に応じて、前記抽出条件をスクリーニングマスターに新規登録するための新規登録処理を開始する。さらに、前記制御部11は、前記操作部K113の操作に応じて、前記スクリーニングマスターを更新するための編集処理を開始する。なお、前記制御部11は、前記操作部K114が操作されると、前記抽出開始画面P1を閉じる。
また、前記表示領域A12及び前記表示領域A13には、定期タブT11及び随時タブT12が表示されている。そして、前記制御部11は、ユーザーによる前記定期タブT11及び前記随時タブT12の選択操作に応じて、前記表示領域A12又は前記表示領域A13を切り替えて表示する。具体的に、前記定期タブT11が選択されている場合は、図9に示されるように前記表示領域A12が表示され、前記随時タブT12が選択されている場合は、図10に示されるように前記表示領域A13が表示される。なお、前記制御部11は、例えば前記抽出開始画面P1の表示時に前記表示領域A12を初期表示させ、前記随時タブT12の操作に応じて前記表示領域A13に表示を切り替えること、又はその逆であることが考えられる。
また、図9に示されるように、前記表示領域A12には、既に登録されている前記抽出条件の一覧と、当該抽出条件に基づく抽出処理の実行開始を受け付けるための操作部K121(操作受付部の一例)とが表示される。なお、前記操作部K121は、前記抽出条件ごとに対応して個別に表示されている。ここで、前記表示領域A12において前記抽出条件が登録されていない領域に対応する前期操作部K121はグレーアウト等で表示されてもよい。また、前記表示領域A12における前記抽出条件の一覧の各データには、項目A120~A126の情報が含まれる。
前記項目A120には、前記抽出条件各々に基づいて実行される前記抽出処理の結果の詳細内容が既に表示済みであるか否かを識別するための情報が表示される。例えば、前記制御部11は、前記操作部K111の操作により前記抽出処理の結果の詳細内容が表示されるまでの間は前記項目A120に前記詳細内容が表示されていない旨を示す「新」を表示させ、前記詳細内容が表示されると前記項目A120に前記詳細内容が表示された旨を示す「済」を表示させる。
前記項目A121には、前記抽出条件各々の内容を識別するための識別情報として予め設定されたスクリーニング名称が表示される。前記抽出条件は、前記抽出処理における抽出対象となる患者の医療情報に関する条件であり、例えば患者が服用している薬品の薬品名又は薬品コードなどの薬品識別情報、患者情報(性別、年齢、身長、体重など)、患者の検査結果、患者に発現している有害事象が含まれる。また、前記抽出条件には、薬品の調剤日又は服用日についての抽出対象期間も含まれる。なお、前記抽出条件の設定については後述する。
前記項目A122には、前記抽出条件各々に基づく前記抽出処理が前回実行されたときの当該抽出処理の抽出対象期間が表示される。前記定期タブT11が選択された状態において、前記表示領域A12に表示される前記項目A122は操作不能な領域である。そして、前記制御部11の表示処理部113は、前記項目A122の内容を、前記抽出開始画面P1が表示される際に、前記制御部11によって実行日時と前記抽出対象期間(実行日基準)とに基づいて自動的に更新して表示させる。
また、前記制御部11は、前記項目A123において、前記情報記憶部123に記憶されている前記処理時間情報に基づいて、前記抽出条件各々に基づいて前回に実行された当該抽出処理各々の実行日時と、当該抽出処理各々の処理時間とを表示させる。なお、前記処理時間情報には、後述のステップS7又は後述のステップS24において前記抽出処理の処理時間が記憶される。これにより、前記表示領域A12では、前記操作部K121と共に前記処理時間が同一画面上に表示されるため、ユーザーが前記抽出処理の処理時間を一見して把握可能な状態で前記操作部K121を操作して当該抽出処理を実行するか否かを判定することが可能である。
前記項目A124では、前記抽出条件に基づく抽出処理を定期的に実行するための開始時期を決定するための情報の入力が可能である。具体的に、前記制御部11は、前記項目A124において、前記抽出条件に基づく抽出処理の実行頻度と、当該抽出処理の開始時刻との入力を受け付ける。例えば、図9に示される前記表示領域A12では、最上段にスクリーニング名称が「毎日確認するスクリーニング条件」である前記抽出条件が表示されている。そして、当該抽出条件の項目A124では、前記抽出処理を毎日18時に開始する旨が設定されている。なお、同様に、2段目の前記抽出条件の項目A124では、前記抽出処理を毎週月曜日1時に開始する旨が設定されている。
前記項目A125では、前記抽出処理における前記抽出対象期間を自動的に設定するための情報が実行日を基準として入力可能である。具体的に、前記項目A125では、前記抽出処理の開始時期に対して何日前から何日前までの態様で、前記抽出対象期間を設定する際の情報を入力可能である。即ち、前記項目A125は、前記抽出対象期間の変更操作を受け付け可能な変更操作部の一例である。例えば、前記項目A125において、「0~0日」が入力されている場合、前記抽出対象期間は前記抽出処理の開始時期当日であり、「-7~-1日」が入力されている場合、前記抽出対象期間は前記抽出処理の開始時期の7日前から開始時期の前日までであり、「-1~-1ヶ月」が入力されている場合、前記抽出対象期間は前記抽出処理の開始時期から1ヶ月前までの1ヶ月間である。なお、前記抽出対象期間は日単位又は月単位に限らず、時間単位、週単位、又は年単位などの各種の単位で設定可能であってよい。
前記項目A126では、前記抽出対象期間として抽出される期間の基準の種別が選択可能である。例えば、前記項目A126では、前記抽出対象期間の基準として、前記処方データに含まれる「調剤日」又は「投与日」(又は「服用日」)が選択可能である。そして、前記抽出処理では、前記項目A126で選択された期間の種別の日が前記抽出対象期間に含まれる患者が抽出されることになる。
前記操作部K121は、前記抽出条件各々に基づく抽出処理を開始するための操作に用いられる操作受付部の一例である。具体的に、前記制御部11は、前記クライアント端末2における前記操作部K121の操作により当該操作部K121に対応する前記抽出条件に基づく前記抽出処理を開始する。なお、前記制御部11は、前記表示領域A12に表示されている前記抽出条件に基づく前記抽出処理の結果が表示された場合には、当該抽出条件に対応する前記操作部K121に「再実行」と表示させる。また、前記制御部11は、前記抽出処理の結果が表示されていない場合には、前記抽出条件に対応する前記操作部K121に「実行」と表示させる。なお、前記操作部K121には、「再実行」及び「実行」の区別なく、「実行」と表示されてもよい。また、他の実施形態として、前記項目A125又はA127において抽出対象期間が変更された場合に、前記制御部11が、前記操作部K121における表示を「再実行」から「実行」に変更することも考えられる。
次に、図10に示されるように、前記随時タブT12が選択された状態において、前記表示領域A13には、前記表示領域A12と同様に、既に登録されている前記抽出条件の一覧と、当該抽出条件に基づく抽出処理の実行開始を受け付けるための前記操作部K121とが表示される。特に、前記表示領域A13における前記抽出条件の一覧には、前記表示領域A12と同様の前記項目A120、前記項目A121、及び前記項目A126の他、前記項目A122及び前記項目A123に代えて項目A127及び項目A128が表示される。
前記項目A127では、前記抽出処理における抽出対象期間が任意に入力可能である。より具体的に、前記制御部11の表示処理部113は、前記項目A127に対応する前記抽出条件に基づいて前回実行された前記抽出処理における前記抽出対象期間を当該項目A127に初期表示させる。即ち、前記表示処理部113は、前記抽出開始画面P1の表示要求操作を受け付けた場合に、前記抽出処理が実行されるときの前記抽出条件のうち少なくとも予め設定された前記抽出対象期間の項目A127が入力された状態で前記抽出開始画面を表示させる。その後、前記制御部11は、前記項目A127のユーザー操作に応じて前記抽出対象期間を任意に変更可能である。即ち、前記項目A127は、前記抽出対象期間の変更操作を受け付け可能な変更操作部の一例である。なお、過去に前記抽出処理が実行されていない前記抽出条件に対応する前記項目A127については、例えば空白で表示される。
前記項目A128において、前記制御部11の表示処理部113は、前記情報記憶部123に記憶されている前記処理時間情報に基づいて、前記抽出条件各々について前回に実行された前記抽出処理各々の実行日時と、当該抽出処理各々の処理時間とを表示させる。例えば、図10に示される前記前記表示領域A13では、最上段にスクリーニング名称が「○○薬品を使用している入院患者」である前記抽出条件が表示されている。そして、当該抽出条件の項目A128では、前回実行された前記抽出処理の抽出対象期間が「7/1(金)~7/25(月)」であったこと、前回の実行日時が「7/26(火)10:15」であったこと、及び、前記抽出処理の処理時間が「32分」であったことが表示されている。これにより、前記表示領域A13では、ユーザーが、前記抽出処理の処理時間を一見して把握可能な状態で、前記操作部K121を操作して当該抽出処理を実行するか否かを判定することが可能である。
次に、前記スクリーニングマスターの新規登録処理及び編集処理について説明する。前記制御部11は、前記操作領域A11の前記操作部K112又は前記操作部K113の操作に応じて、前記スクリーニングマスターを編集するためのマスター編集画面P2を前記クライアント端末2に表示させる。具体的に、前記操作部K112が操作された場合には、前記抽出条件が空白の状態又は予め定められた初期状態で前記マスター編集画面P2が表示され、前記操作部K113が操作された場合には、操作時に前記表示領域A12で選択されている前記抽出条件を再編集するための前記マスター編集画面P2が表示される。
ここに、図11は、前記マスター編集画面P2の一例を示す図である。図11に示されるように、前記マスター編集画面P2では、操作領域A21と、マスター登録領域A22と、モニタリング登録領域A23とが表示される。
前記操作領域A21には、操作部K211~K214が表示される。前記制御部11は、前記操作部K211の操作に応じて、前記マスター登録領域A22に入力されている抽出条件を前記スクリーニングマスターに記憶する登録処理を実行する。また、前記制御部11は、前記操作部K212の操作に応じて、前記マスター登録領域A22に表示されている抽出条件を前記スクリーニングマスターから削除する削除処理を実行する。なお、前記制御部11は、前記操作部K213の操作に応じて、前記マスター編集画面P2を閉じて前記抽出開始画面P1を前記クライアント端末2に表示させる。また、前記制御部11は、前記操作部K214の操作に応じて、前記マスター登録領域A22に表示されている前記抽出条件に基づく抽出処理を実行する。
前記マスター登録領域A22には、各種の情報を入力するための領域A221~A225が含まれる。前記制御部11は、前記表示領域A221のユーザー操作に応じて、登録対象の抽出条件の種別を前記定期スクリーニング又は前記随時スクリーニングのいずれかに設定する。具体的に、前記表示領域A221において、前記抽出条件の種別として前記定期スクリーニングが選択された場合には、当該定期スクリーニングに対応する定期抽出条件が登録可能であり、前記随時スクリーニングが選択された場合には、当該随時スクリーニングに対応する任意抽出条件が登録可能である。図11に示す前記マスター編集画面P2では、前記表示領域A221において前記随時スクリーニングが選択された状態が示されており、以下では、前記随時スクリーニングに関するマスター登録処理を例に挙げて説明する。
前記制御部11は、前記表示領域A222のユーザー操作に応じて、前記抽出条件を識別可能な識別情報としてスクリーニング名称の入力を受け付け可能である。なお、前記制御部11は、前記表示領域A222のユーザー操作に応じて、既に登録されている前記スクリーニング名称の選択が可能であり、前記スクリーニング名称を選択した場合は、当該スクリーニング名称に対応する抽出条件を前記マスター編集画面P2に表示させて編集操作を受け付け可能である。
また、前記制御部11は、前記表示領域A223において、前記抽出条件のうち抽出対象の内容に関する条件の入力を受け付け可能である。具体的に、前記表示領域A223には、項目K221~K223が含まれる。前記制御部11は、前記項目K221において、前記抽出条件における条件種別の選択操作を受け付け可能である。前記条件種別は、薬品、薬品種別、検査値、有害事象、療法、及びモニタリングなどである。さらに、前記制御部11は、前記項目K222及び前記項目K223において、前記項目K221で選択された前記条件種別に対応する前記抽出条件の内容の入力を受け付ける。特に、前記項目K221では、複数の前記条件種別から一つの前記条件種別のみが選択可能であり、前記項目K222及び前記項目K223では、その選択された一の条件種別の内容のみが入力可能となる。
例えば、前記項目K221において、薬品が前記条件種別として選択された場合、前記項目K222には薬品名が入力され、前記項目K223には、前記薬品名に対応する薬品との関係で前記抽出条件の内容を特定するための情報として例えば「同成分」などの情報が選択される。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力された薬品名と同成分の薬品を服用する患者が抽出対象となる。
また、前記項目K221において、薬品種別が前記条件種別として選択された場合、前記項目K222には薬品種別が入力される。前記薬品種別は、抗がん剤又はハイリスク薬などである。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力された薬品種別に属する薬品を服用する患者が抽出対象となる。なお、前記制御部11は、前記項目K222に対する操作を受け付けると、前記項目K222に対して薬品名を入力するために用いられる補助画面P5を表示することが好ましい。図15は、前記補助画面P5の一例を示す図である。図15に示されるように、前記補助画面P5では、操作部K51と、操作部K52とが表示される。前記操作部K51には、薬品コード、薬品の名称(薬品名)が表示される。前記操作部K52には、検索のためのキーワードを受け付け可能である。前記操作部K52に入力されたキーワードに応じて、該当する薬品名を前記操作部K51に表示する。前記制御部11は、前記操作部K51に表示された薬品名から選択操作を受け付けると、当該薬品名が前記項目K222に入力される。ここで、前記操作部K51に表示される薬品名それぞれは予め検査項目が対応付けられている薬品名(たとえば、R511)と対応付けられていない薬品名(たとえば、R512)とが識別可能に表示される。この表示に関する処理については後述する。
また、前記項目K221において、検査値が前記条件種別として選択された場合、前記項目K222には検査項目を識別可能な検査名称が入力され、前記項目K223には、前記検査項目の検査結果の値の範囲を特定するための情報が入力される。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力された前記検査項目の検査結果が前記項目K223に入力された検査値の範囲に該当する患者が抽出対象となる。
また、前記項目K221において、有害事象が前記条件種別として選択された場合、前記項目K222には有害事象を識別可能な有害事象名称が入力され、前記項目K223には、前記有害事象のグレードの範囲を特定するための情報が入力される。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力された前記有害事象が前記項目K223に入力された前記グレードの範囲に該当する患者が抽出対象となる。
また、前記項目K221において、療法が前記条件種別として選択された場合、前記項目K222には療法を識別するための療法名が入力される。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力された療法を実施している患者が抽出対象となる。
また、前記項目K221において、モニタリングが前記条件種別として選択された場合、前記項目K222にはモニタリングの内容を識別するためのモニタリング名称が入力される。前記モニタリング名称は、腎機能モニタリング又は肝機能モニタリングなどである。この場合、前記抽出条件を含む抽出条件に基づく抽出処理では、前記項目K222に入力されたモニタリング名称のモニタリング対象として予め登録されている患者が抽出対象となる。なお、モニタリング対象であるか否かの情報は患者各々の医療情報として前記情報記憶部123に記憶される。
前記表示領域A224では、前記抽出条件に含まれる抽出対象期間が入力可能である。また、前記制御部11は、前記表示領域A224に前記抽出対象期間が入力されるまでの間は、前記操作部K214の操作を無効化し、前記表示領域A224に前記抽出対象期間が入力された場合に、前記操作部K214の操作を有効化する。即ち、前記表示領域A224は、前記マスター編集画面P2が表示された状態で前記抽出処理が実行される場合の前記抽出対象期間を設定するための操作領域である。
前記表示領域A225では、前記抽出条件に基づいて実行される前記抽出処理で抽出された患者をモニタリングの対象として自動的に指定するか否かが設定可能である。具体的に、前記表示領域A225では、スクリーニングで抽出された全ての患者をモニタリングの対象として設定する「スクリーニング該当患者全て」と、スクリーニングで抽出された患者のうち前記項目K233で設定されたチェック条件を充足する患者のみをモニタリングの対象として設定する「チェック項目該当患者のみ」と、スクリーニングで抽出された患者をモニタリングの対象として設定しない「対象なし」とのいずれかが選択可能である。
なお、前記表示領域A223を複数表示させ、それぞれの表示領域A223において前記抽出条件のうち抽出対象の内容に関する条件の入力を受け付け可能としてもよい。このとき、それぞれに入力した抽出対象の内容に関する条件を組み合わせた複合条件(たとえば、AND複合条件またはOR複合条件など)を抽出条件とすることができる。さらに、複合条件を設定する際に後述の入力支援処理(図16参照)が実行されてもよい。
ここでは、前記随時スクリーニングに対応する前記任意抽出条件の設定について説明したが、前記マスター編集画面P2では、前記定期スクリーニングに対応する前記定期抽出条件の設定も可能である。具体的に、前記マスター編集画面P2の前記表示領域A221において前記定期スクリーニングが選択された場合には、前記表示領域A221に、前記定期スクリーニングに対応する前記定期抽出条件を入力するための入力画面が表示される。そして、当該入力画面では、前記定期スクリーニングに対応する前記定期抽出条件として、前記スクリーニング名称、前記起動設定、前記抽出対象期間(実行日基準)、前記対象日付などの項目(図9参照)、及び印刷出力の要否が入力可能であることが考えられる。また、前記定期スクリーニングに対応する前記定期抽出条件を入力するための入力画面は、前記随時スクリーニングに対応する前記任意抽出条件を入力するための入力画面と同じであってもよい。
前記モニタリング登録領域A23では、モニタリングの内容を設定するための操作領域A231が表示される。例えば、前記操作領域A231では、モニタリング対象の種別を示すモニタリング項目、モニタリング対象の項目を示すコード、項目名、正常範囲、検査値判定条件の内容などの情報が表示される。また、前記モニタリング登録領域A23には、予め登録されたモニタリングマスタに含まれる一又は複数のモニタリング名称を選択可能な項目K231が表示される。
そして、前記制御部11は、前記項目K231によりモニタリング名称が選択された場合に、当該モニタリング名称に対応するモニタリング内容を前記モニタリングマスタから読み出して領域A232に表示させる。また、前記制御部11は、前記モニタリング登録領域A23に表示された操作部K235が操作された場合に、前記領域A232に表示されているモニタリング内容を前記操作領域A231に反映することにより当該モニタリング内容を一挙に入力する。なお、前記モニタリング名称及び前記モニタリング内容は、予め対応付けてモニタリングマスタとして前記マスター記憶部122などに記憶され、前記制御部11は、前記モニタリングマスタをユーザー操作に応じて任意に編集可能である。
また、前記操作領域A231には、モニタリングで適否を判定するための条件が示される項目K231~K233が表示される。具体的に、前記項目K231では、モニタリング対象の項目の検査値が前記正常範囲の範囲外である場合に検査判定条件を満たしていないと判定する判定機能を有効にするか否かが選択可能である。また、前記項目K232では、モニタリング対象の項目の検査値の適否を判定するための範囲が前記正常範囲とは別で任意に設定可能である。さらに、前記項目K233では、前記モニタリング対象の項目の検査が予め設定された期間に実行されているか否かの定期検査チェックの対象とするか否かが選択可能である。
<ステップS2>
ステップS2において、前記制御部11は、前記抽出開始画面P1で表示されるタブの切替操作の有無を判断する。具体的に、前記制御部11は、前記定期タブT11及び前記随時タブT12のうち現在選択中のタブとは異なるタブが操作された場合に前記切替操作が行われたと判断する。ここで、前記切替操作が行われたと判断すると処理がステップS3に移行し、前記切替操作が行われていないと判断すると処理がステップS4に移行する。
<ステップS3>
ステップS3において、前記制御部11は、前記抽出開始画面P1における前記定期タブT11及び前記随時タブT12のうち現在選択中のタブを他方のタブに切り替えて表示するための処理を実行する。具体的に、前記定期タブT11が選択されて前記表示領域A12が表示された状態で前記随時タブT12が操作されると前記表示領域A13が表示される。同様に、前記随時タブT12が選択されて前記表示領域A13が表示された状態で前記定期タブT11が操作されると前記表示領域A12が表示される。即ち、前記抽出開始画面P1では、前記定期タブT11及び前記随時タブT12における定期スクリーニングと随時スクリーニングとに関する操作がタブによって切替可能である。
<ステップS4>
ステップS4において、前記制御部11は、前記抽出開始操作を待ち受け(S4:No)、前記抽出開始操作が行われたと判断すると(S4:Yes)、処理をステップS5に移行させる。具体的に、前記制御部11は、前記抽出開始画面P1の前記表示領域A12又は前記表示領域A13に表示される前記操作部K121が操作された場合に、当該操作部K121に対応する抽出条件に基づく抽出処理について前記抽出開始操作が行われたと判断する。
<ステップS5>
ステップS5において、前記制御部11の抽出処理部111は、前記抽出開始操作に対応する前記抽出条件に基づく前記抽出処理を実行する。具体的に、前記定期タブT11が選択されて前記表示領域A12が表示された状態で前記操作部K121が操作された場合、前記制御部11は、当該操作部K121に対応する前記抽出条件に基づいて前記抽出処理を実行する。同様に、前記随時タブT12が選択されて前記表示領域A13が表示された状態で前記操作部K121が操作された場合、前記制御部11は、当該操作部K121に対応する前記抽出条件に基づいて前記抽出処理を実行する。ここに、前記抽出開始操作に応じて任意のタイミングで実行される前記ステップS5の抽出処理は第2抽出処理の一例であり、当該ステップS5は抽出ステップの一例である。
また、前記制御部11の前記第1判定処理部114は、前記ステップS5において、前記抽出処理で抽出された患者について行われた検査の検査値が予め設定された範囲内であるか否かを判定する。さらに、前記第1判定処理部114は、前記抽出処理で抽出された患者について、予め設定された判定期間に予め設定された検査項目の検査が当該患者について実施されているか否かを判定する。具体的に、前記第1判定処理部114は、前記検査期間マスターD2に基づいて、前記抽出処理で抽出された患者が服用する薬品に対応付けて予め設定された判定期間に当該薬品に対応付けて予め設定された検査項目の検査が当該患者について実施されているか否かを判定する。また、前記制御部11の前記第2判定処理部115は、前記抽出処理で抽出された患者について予め登録された有害事象の内容が予め設定された有害事象条件を満たすか否かを判定する。これにより、前記提示処理部116は、後述の抽出結果画面P3に前記第1判定処理部114及び前記第2判定処理部115による判定結果を提示可能となる。
なお、前記第1判定処理部114による判定及び前記第2判定処理部115による判定は、前記ステップS5で実行される場合に限らない。例えば、前記第1判定処理部114及び前記第2判定処理部115が予め設定された時刻又は間隔で判定処理を実行し、当該判定結果を前記医療情報として前記記憶部12に記憶させることが考えられる。この場合でも、前記提示処理部116は、後述の抽出結果画面P3に前記第1判定処理部114及び前記第2判定処理部115による判定結果を提示可能である。
<ステップS6>
ステップS6において、前記制御部11は、前記ステップS5における前記抽出処理の結果を示す抽出結果画面P3を前記クライアント端末2に表示させる。なお、前記抽出結果画面P3を閉じる操作が行われると、当該抽出結果画面P3が閉じられて前記抽出開始画面P1が表示され、処理がステップS7に移行する。ここに、図12は、前記抽出処理の結果が表示される抽出結果画面P3の一例を示す図である。
図12に示されるように、前記抽出結果画面P3には、各種の操作を受け付けるための操作部が表示される操作領域A31と、前記抽出条件の一部又は全部が表示される条件表示領域A32と、前記抽出処理の結果が表示される結果表示領域A33とが表示される。
具体的に、前記操作領域A31には、操作部K311及び操作部K312等が表示される。そして、前記制御部11は、前記操作部K311が操作されると、前記結果表示領域A33で選択されている結果に対応する患者についての詳細情報を表示する詳細表示画面P4を前記クライアント端末2に表示させる。なお、図13は、前記詳細表示画面P4の一例を示す図である。前記詳細表示画面P14には、患者の薬歴又は療法歴が表示される表示領域A41と、患者の有害事象の内容が表示される表示領域A42とが表示される。なお、前記制御部11は、前記操作部K311の操作に限らず、前記クライアント端末2における任意の操作に応じて各患者について前記詳細表示画面P14を前記クライアント端末2に表示させることも可能である。また、前記制御部11は、前記操作部K312が操作されると、前記クライアント端末2に、前記抽出条件を再設定するための再設定画面(不図示)を表示させ、又は前記抽出結果画面P3が表示される前の前記抽出開始画面P1を表示させる。なお、前記制御部11は、前記操作部K312が操作された場合に、前記抽出結果画面P3に表示されている前記抽出処理の結果を更に絞り込むための条件設定を受け付け、当該条件に基づいて前記抽出処理の結果を絞り込んで表示する絞込処理を実行してよい。
前記条件表示領域A32では、前記抽出条件のうち前記抽出条件を識別するためのスクリーニング名称が表示されている。また、前記条件表示領域A32に前記抽出処理における前記抽出対象期間などが表示されてもよい。なお、前記制御部11は、前記条件表示領域A32の操作に応じて、前記抽出処理の抽出結果として抽出された患者のうち経過観察(モニタリング)対象として指定する患者を、「スクリーニング該当患者全て」、「チェック項目該当患者のみ」、又は「対象なし」のいずれかに設定可能である。
前記結果表示領域A33では、前記抽出処理における前記抽出対象期間と、前記抽出除処理が実行された日時を示す抽出実施日時と、抽出結果として表示される患者の一覧が表示される。特に、前記抽出実施日時には、前記抽出処理の実行開始時間、実行終了時間、及び処理時間が表示される。
前記患者の一覧では、前記抽出処理で抽出された患者の情報として患者番号、患者名、性別、病棟、及び診療科などが表示される。また、前記患者の一覧では、患者がモニタリングの対象として設定されているか否かなどの情報も表示される。さらに、前記患者の一覧では、各患者について、検査値判定表示部A331及び有害事象判定表示部A332が表示されている。
具体的に、前記提示処理部116は、前記抽出結果画面P3において、前記第1判定処理部114による判定結果を前記検査値判定表示部A331に提示し、前記第2判定処理部115による判定結果を前記有害事象判定表示部A332に提示する。
前記検査値判定表示部A331では、前記抽出処理で抽出された患者について行われた検査の検査値が予め設定された範囲内であるか否かの判定結果が識別可能に提示される。例えば、前記検査値が前記範囲内であると判定されている場合には、前記検査値判定表示部A331に「○」が表示され、前記検査値が前記範囲内でないと判定されている場合には前記検査値判定表示部A331に「×」が表示される。また、前記患者について複数の検査項目のうち少なくとも1つの前記検査値が前記範囲内でない場合にも前記検査値判定表示部A331に「×」が表示され、複数の検査項目の全ての前記検査値が前記範囲内である場合には前記検査値判定表示部A331に「○」が表示される。
また、前記検査値判定表示部A331では、前記抽出処理で抽出された患者が服用する薬品に対応付けて予め設定された判定期間に当該薬品に対応付けて予め設定された検査項目の検査が当該患者について実施されているか否かの判定結果が識別可能に提示される。例えば、前記検査項目が前記判定期間に行われている場合には、前記検査値判定表示部A331の欄が他の領域と同じ色で表示され、前記検査項目が前記判定期間に行われていない場合には、前記検査値判定表示部A331の欄が予め設定された赤色、オレンジ色、黄色などの特定色で表示される。これにより、ユーザーは、前記抽出結果画面P3を参照することで、前記検査値が前記範囲内であるか否かの判定結果に加えて、前記患者が服用する薬品に対応する前記検査項目の検査が前記判定期間に実施されているか否かの判定結果を把握することが可能である。
また、前記患者について複数の検査項目のうち少なくとも1つの前記検査値が前記範囲内でない場合であって、前記検査項目のうち少なくとも1つの検査項目についての検査が前記判定期間内に実施されていない場合は、前記検査値判定表示部A331に「×」が表示されると共に、当該検査値判定表示部A331が予め設定された前記特定色で表示されることが考えられる。同様に、複数の検査項目の全ての前記検査値が前記範囲内である場合であって、前記検査項目のうち少なくとも1つの検査項目についての検査が前記判定期間内に実施されていない場合は、前記検査値判定表示部A331に「○」が表示されると共に、当該検査値判定表示部A331が予め設定された前記特定色で表示されることが考えられる。
さらに、前記有害事象判定表示部A332では、前記抽出処理で抽出された患者について予め登録された有害事象の内容が予め設定された有害事象条件を満たすか否かの判定結果が提示される。前記有害事象には、前記有害事象のうち予め設定された検査項目の検査結果に応じて有害事象の発生の有無が判定可能な他覚症状、及び前記有害事象のうち患者の状態を示す状態に応じて有害事象の発生の有無が判定可能な自覚症状などが含まれる。これにより、ユーザーは、前記抽出結果画面P3を参照することで、前記検査値判定表示部A331に提示される検査に関する判定結果に加えて、前記有害事象の発生の有無についての情報を把握することが可能である。
<ステップS7>
ステップS7において、前記制御部11は、前記抽出条件に基づいて実行された前記抽出処理の処理時間を当該抽出条件に対応付けて処理時間情報として前記情報記憶部123に記憶させる。具体的に、前記制御部11は、前記抽出処理が実行される際に、当該抽出処理の実行開始日時と実行終了日時との差分により前記処理時間を算出する。また、前記制御部11は、前記抽出処理の実行開始から実行終了までの時間を計時することにより前記処理時間を取得してもよい。当該ステップS7は、前記制御部11の記憶処理部112によって実行される記憶ステップの一例である。
<ステップS8>
ステップS8において、前記制御部11は、前記抽出開始画面P1において、前記抽出条件の変更操作が行われたか否かを判断する。ここで、前記抽出条件の変更操作が行われたと判断されると、処理がステップS9に移行し、前記抽出条件の変更操作が行われたと判断されていなければ、処理がステップS10に移行する。
<ステップS9>
ステップS9において、前記制御部11は、前記ステップS8で受け付けられた前記抽出条件の変更操作に応じて、前記抽出条件を変更する処理を実行する。具体的に、前記定期タブT11が選択されている状態では、前記表示領域A12において、前記項目A124~A126の内容について変更が可能である。また、前記随時タブT12が選択されている状態では、前記表示領域A13において、前記項目A126~A127について変更が可能である。
また、前記制御部11が、前記項目A125又は前記項目A127において抽出対象期間が変更された場合に、前記抽出対象期間の変更により実際の処理時間が前回の処理時間とは大きく異なるおそれがある旨のメッセージ等をポップアップ表示させることが考えられる。なお、前記制御部11が、前記項目A125又は前記項目A127において抽出対象期間が変更され、その変更後の抽出対象期間の長さが前回の抽出対象期間の長さよりも長い場合に、前回の前記抽出処理の実行時における前記処理時間の表示を非表示にすることも他の実施形態として考えられる。また、前記制御部11は、変更後の抽出対象期間の長さと前回の抽出対象期間の長さとの比率に応じて前記処理時間を増減して前記処理時間として表示させることも考えられる。この場合、前記処理時間は、推定値となるため、例えば、予め設定された赤色、オレンジ色、又は黄色などの色で表示されることも考えられる。
<ステップS10>
ステップS10において、前記制御部11は、前記抽出条件に関するメンテナンス要求操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記操作部K12が操作された場合に前記メンテナンス要求操作が行われたと判断する。ここで、前記メンテナンス要求操作が行われたと判断されると、処理がステップS11に移行し、前記メンテナンス要求操作が行われていないと判断されると、処理がステップS12に移行する。
<ステップS11>
ステップS11において、前記制御部11は、前記抽出条件を変更するためのマスターメンテナンス処理を実行する。具体的に、前記制御部11は、前記抽出条件を変更するための前記マスター編集画面P2を前記クライアント端末2に表示させる。そして、前記制御部11は、前述したように、前記マスター編集画面P2におけるユーザー操作に応じて前記スクリーニングマスターを更新する。
<ステップS12>
ステップS12において、前記制御部11は、前記抽出条件を新たに登録するための新規登録操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記操作部K13が操作された場合に前記新規登録操作が行われたと判断する。ここで、前記新規登録操作が行われたと判断されると、処理がステップS13に移行し、前記新規登録操作が行われていないと判断されると、処理がステップS14に移行する。
<ステップS13>
ステップS13において、前記制御部11は、前記抽出条件を新規に登録するためのマスターメンテナンス処理を実行する。具体的に、前記制御部11は、前記抽出条件を新規登録するための前記マスター編集画面P2を前記クライアント端末2に表示させる。そして、前記制御部11は、前述したように、前記マスター編集画面P2におけるユーザー操作に応じて前記スクリーニングマスターを登録する。
<ステップS14>
ステップS14において、前記制御部11は、前記医療情報管理処理の終了操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記抽出開始画面P1において前記操作部K114が操作された場合に、前記医療情報管理処理の終了操作が行われたと判断する。そして、前記医療情報管理処理の終了操作が行われていなければ(S14:No)、処理が前記ステップS2に戻される。一方、前記ステップS14において、前記医療情報管理処理の終了操作が行われたと判断されると(S14:Yes)、当該医療情報管理処理が終了する。
続いて、図11、図15及び図16を参照しつつ、マスター編集画面P2の操作領域A22に対して表示領域A223を複数設けた医療情報管理システム10で実行される入力支援処理の一例について説明する。
<ステップS31>
ステップS31において、前記制御部11は、抽出条件における条件種別の選択操作で条件種別として薬品を選択したか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、一方の表示領域A223の項目K221に対して操作され条件種別として薬品を選択した場合(S31:Yes)に、処理をステップS32に移行させる。そして、薬品を選択しなければ(S31:No)、処理をステップS31に待機させる。
<ステップS32>
ステップS32において、後述するステップS37において表示処理部113は項目K222に対して薬品名を入力するために用いられる補助画面P5に薬品名を前記制御部11の前記表示処理部113が表示するにあたり、前記制御部11は表示する薬品名を取得する。そして、ステップS33に移行する。
<ステップS33>
ステップS33において、前記制御部11は、検査期間マスターD2に基づいて、取得した薬品に対して検査項目が対応付けられているか否かを判断する(第3判定処理)。対応付けられた薬品であると判断した場合(S33:Yes)に、処理をステップS34に移行させる。そして、対応付けられた薬品でない場合(S33:No)、処理をステップS35に移行させる。
<ステップS34>
ステップS34において、前記制御部11は前記表示処理部113により表示される薬品名(薬品を特定する情報)の表示形態を強調表示と決定する。そして、ステップS36に移行する。
<ステップS35>
ステップS35において、前記制御部11は前記表示処理部113により表示される薬品名(薬品を特定する情報)の表示形態を通常表示と決定する。そして、ステップS36に移行する。なお、前記表示形態としては、予め検査項目が対応付けられた薬品名と対応付けられていない薬品名が識別可能に表示されればよい。
<ステップS36>
ステップS36において、前記制御部11は、後述するステップS37において補助画面に一覧表示する薬品名をすべて取得したか否かを判断する。すべて取得した場合(S36:Yes)に、処理をステップS37に移行させる。そして、すべて取得していない場合(S36:No)、処理をステップS32に移行させる。
<ステップS37>
ステップS37において、前記制御部11の前記表示処理部113は、補助画面に対しステップS34及びステップS35で薬品名それぞれに決定された表示形態をもとに薬品名を一覧表示する。そして、処理をステップS38に移行させる。
<ステップS38>
ステップS38において、前記制御部11は、補助画面に一覧表示される薬品名に対して選択操作がなされて前記一方の表示領域A223の項目K222に対して入力された薬品名が予め検査項目が対応付けられた薬品名か否かを判断する。入力された薬品名が予め検査項目が対応付けられた薬品名である場合(S38:Yes)に、前記一方の表示領域A223の項目K222に対して入力された薬品名を表示処理部113により強調表示し、処理をステップS39に移行させる。そして、対応付けられていない薬品名である場合(S38:No)、入力支援処理が終了する。
<ステップS39>
ステップS39において、前記制御部11は、他方の表示領域A223の項目K221に対して検査値が選択され、一方の表示領域A223の項目K222に対して入力された薬品に予め対応付けられた検査項目が当該表示領域A223の項目K222に対して入力(自動入力処理)され、入力支援処理が終了する。このとき、前記他方の表示領域A223の項目K222に対して入力された検査項目を表示処理部113により強調表示してもよい。
また、薬品名を検索するキーワードを入力する前記操作部K52を操作し、キーワードに該当する薬品名が前記操作部K51に表示される。このとき、前記制御部11は検索結果の薬品名に対し前記第3処理判定を行い、決定された表示形態で薬品名を表示する。
続いて、図14を参照しつつ、前記医療情報管理システム10で実行される定期抽出処理の一例について説明する。なお、前記定期抽出処理は、前記医療情報管理処理と並行して実行される。また、前記定期抽出処理は、前記医療情報管理処理が実行されていない状況で実行されてもよい。さらに、複数の前記定期抽出条件に対応して複数の前記定期抽出処理が並列して実行されてもよい。
<ステップS21>
ステップS21において、前記制御部11は、前記定期抽出条件で設定された前記抽出処理の開始時期が到来しているか否かを判断する。ここで、前記抽出処理の開始時期が到来していると判断されると(S21:Yes)、処理がステップS22に移行し、前記抽出処理の開始時期が到来していないと判断されると(S21:No)、処理がステップS25に移行する。
<ステップS22>
ステップS22において、前記制御部11の抽出処理部111は、前記開始時期が到来したと判断された前記定期抽出条件に基づいて前記抽出処理を実行する。ここに、前記定期抽出条件に基づいて定期的に実行される前記ステップS22の抽出処理は第1抽出処理の一例であり、当該ステップS22は抽出ステップの一例である。
また、前記ステップS5と同様に、前記制御部11の前記第1判定処理部114は、前記ステップS22においても、前記抽出処理で抽出された患者について行われた検査の検査値が予め設定された範囲内であるか否か、及び当該患者が服用する薬品に対応付けて予め設定された判定期間に当該薬品に対応付けて予め設定された検査項目の検査が当該患者について実施されているか否かを判定する。また、前記制御部11の前記第2判定処理部115は、前記抽出処理で抽出された患者について予め登録された有害事象の内容が予め設定された有害事象条件を満たすか否かを判定する。
<ステップS23>
ステップS23において、前記制御部11は、前記ステップS22における前記抽出処理の結果を前記情報記憶部123に蓄積して記憶させる。これにより、前記制御部11は、ユーザー操作に応じて前記抽出処理の結果を表示又は印刷させることが可能である。
<ステップS24>
ステップS24において、前記制御部11は、前記ステップS22で実行された前記抽出条件に基づいて実行された前記抽出処理の処理時間を当該抽出条件に対応付けて処理時間情報として前記情報記憶部123に記憶させる。当該ステップS24は、前記制御部11の記憶処理部112によって実行される記憶ステップの一例である。
<ステップS25>
ステップS25において、前記制御部11は、過去に実行された前記抽出処理の結果の表示要求が行われたか否かを判断する。例えば、前記抽出処理の結果の表示要求では、前記定期抽出条件又は前記任意抽出条件が表示対象として予め選択される。なお、前記ステップS25では、前記定期抽出条件に基づく前記抽出処理の結果のみが表示対象として選択可能であってもよい。そして、前記表示要求が行われたと判断されると(S25:Yes)、処理がステップS26に移行し、前記表示要求が行われていないと判断されると(S25:No)、処理が前記ステップS21に戻される。
<ステップS26>
ステップS26において、前記制御部11は、前記ステップS25における前記表示要求に対応する前記抽出処理の結果を示す前記抽出結果画面P3(図12参照)を前記クライアント端末2に表示させる。なお、前記ステップS25~S26の処理は、前記クライアント端末2ごとに対応して並列して実行されてもよい。即ち、前記制御部11は、前記クライアント端末2ごとに異なる前記抽出処理の結果を同時に表示させることが可能であってもよい。
なお、ステップS24とステップS25との間に、前記印刷出力の要否を判断するステップS27を設けてもよい。ステップS27において、前記制御部11は、前記印刷出力の要否に応じて前記抽出処理の結果の印刷要求が行われているか否かを判断する。例えば、前記抽出処理の結果の印刷要求では、前記定期抽出条件又は前記任意抽出条件が印刷対象として予め選択される。なお、前記ステップS27では、前記定期抽出条件に基づく前記抽出処理の結果のみが印刷対象として選択可能であってもよい。そして、前記印刷要求が設定されていると判断されると、後述する帳票P5を印刷し前記ステップS25に移行し、前記印刷要求が行われていないと判断されると、印刷せず処理が前記ステップS25に移行される。
また、前記制御部11は、前記ステップS27における前記印刷設定に応じて前記抽出処理の結果を示す帳票P5(図17参照)を前記画像形成装置に対して印刷させる。患者個別に印刷される前記帳票P5では、前記抽出処理で抽出された患者の情報として患者番号(患者ID)、患者名、病棟、服用する薬品名、当該薬品に紐づく検査項目、検査値及び検査値の変動を示す図形などが表示される。
例えば、図17では、患者が服用する薬品の薬品名として「サムスカ錠 7.5mg」及び「アセトアミノフェン錠 200mg」が表示されている。そして、前記薬品名「サムスカ錠 7.5mg」の下段では、当該薬品を服用するにあたり確認すべき検査項目が「AST(GOT)」と「Na」であること、その検査項目の直近の検査値が「47」と「125」であったこと、当該検査値が前回の検査値に対して「↑(増加)」または「↓(減少)」していることが表示されている。一方で、前記薬品名「アセトアミノフェン錠 200mg」の下段では、当該薬品を服用するにあたり確認すべき検査項目が「AST(GOT)」であること、その検査項目の直近の検査値が「47」であったこと、当該検査値が前回の検査値に対して「↑(増加)」していることが表示されている。
このように、前記薬品名ごとに当該薬品に対して確認すべき検査項目及び検査値を隣接させて印刷する前記帳票P5では、ユーザーが、前記患者の服用する薬品と当該薬品に対して確認すべき検査項目及び検査値を容易に把握可能である。
以上説明したように、前記医療情報管理システム10によれば、前記抽出開始画面P1において、特定の抽出条件で抽出処理を実行する場合の処理時間の情報がユーザーに提示される。これにより、例えばユーザーは、前記抽出処理に必要な処理時間を把握した上で当該抽出処理の実行要否を判断することが可能となる。
また、前記医療情報管理システム10では、前記抽出結果画面P3において、抽出処理による抽出結果が表示される際に、抽出された患者について当該患者が処方薬品を服用する場合に実施される検査が適切な時期に実行されているか否かの情報と、当該検査の結果についての適否を示す情報とが表示可能である。これにより、例えばユーザーは、前記患者各々について前記検査の結果の適否だけでなく、当該検査が適切な時期に実行されているか否かを容易に把握することが可能である。前記医療情報管理システム10では、前記帳票P5において、抽出処理による抽出結果が印刷され、抽出された患者について当該患者の検査の結果を示す情報が表示可能である。これにより、例えばユーザーは、前記患者各々について前記検査の結果を容易に把握することが可能である。
1 サーバー
11 制御部
12 記憶部
13 通信I/F
14 表示装置
15 操作装置
16 ドライブ装置
2 クライアント端末
21 制御部
22 記憶部
23 通信I/F
24 表示装置
25 操作装置
26 ドライブ装置
3 プリンター
4 通信網
5 上位システム
10 医療情報管理システム

Claims (5)

  1. 薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部の判定結果に応じた表示形態で前記薬品を特定する情報を表示する表示処理部と、を備える医療情報管理システム。
  2. 前記表示処理部は、前記薬品を特定する情報を一覧表示する、請求項1に記載の医療情報管理システム。
  3. 前記判定処理部により予め検査項目が対応付けられた薬品と判定した場合、前記表示処理部は当該薬品を特定する情報を識別可能な表示形態で表示する、請求項1または2に記載の医療情報管理システム。
  4. 少なくとも前記薬品を特定する情報を抽出条件として設定する設定部と、
    前記抽出条件に基づいて患者を抽出する抽出処理を実行する抽出処理部と、を備え、
    前記抽出処理部は、予め設定された定期抽出条件に基づいて定期的に前記抽出処理を実行可能であり、前記患者が服用する薬品及び前記薬品に予め対応付けられた検査値を隣接させた帳票を前記患者個別に印刷する、請求項1~3のいずれかに記載の医療情報管理システム。
  5. 薬品に対して予め検査項目が対応付けられた薬品か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に応じた表示形態で前記薬品を特定する情報を表示する表示ステップと、をコンピューターに実行させるための医療情報管理プログラム。
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