JP2022011737A - 洗濯機 - Google Patents

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Aqua KK
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    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
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    • DTEXTILES; PAPER
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    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F33/00Control of operations performed in washing machines or washer-dryers 

Abstract

【課題】超音波洗浄運転及び洗濯運転を実行できる構成において使い勝手の向上を図れる洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯機1は、モータ6と、洗濯物Lを収容する洗濯槽4と、洗濯槽4内に配置される回転翼5と、洗剤貯留部38と、超音波洗浄ユニット13と、マイクロコンピュータ60とを含む。超音波洗浄ユニット13は、トレイ48と、トレイ48の周辺に配置されて超音波を発生させる超音波発生部55とを有する。マイクロコンピュータ60は、トレイ48に洗剤を供給して超音波発生部55によって超音波を発生させる超音波洗浄運転と、洗濯槽4に給水してモータ6によって少なくとも回転翼5を回転させる洗い工程を含む洗濯運転とを実行する。マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転の終了に応じて洗濯運転の開始命令の入力を待機し、開始命令の入力に応じて洗濯運転を開始する。【選択図】図1

Description

この発明は、洗濯機に関する。
下記特許文献1に記載の洗濯機は、洗濯槽を収容した本体と、本体に設けられて山折りにして開くことができる蓋と、山折りになった状態における蓋の手前側部分に形成された凹部に取り付けられた部分洗い装置及びギアポンプとを含む。山折りになった蓋には、部分洗い用の洗浄液が入った洗浄剤容器が掛けられる。部分洗い装置は、超音波振動発生手段を内蔵する。超音波振動発生手段は、ギアポンプによって洗浄液容器から供給された洗浄液に超音波の振動を与える。使用者が部分洗い装置に形成されたスリットに被洗浄物を差し入れて動かすと、振動が与えられた洗浄液が被洗浄物に供給されることによって被洗浄物の汚れが除去される。部分洗い装置は、ヒンジ機構を介して蓋に取り付けられることによって回転可能なので、部分洗い装置の使用を終えた使用者は、部分洗い装置を回転させて蓋の凹部に収納する。
特開2001-178984号公報
特許文献1に記載の洗濯機では、部分洗い装置を用いて被洗浄物を洗浄する超音波洗浄運転と、被洗浄物を洗濯槽に投入して洗濯する洗濯運転とが、互いに独立した運転である。そのため、使用者は、超音波洗浄運転及び洗濯運転を連続して実行したくても、超音波洗浄運転後に洗濯機の電源を入れ直さなければ洗濯運転を開始できないと思われる。また、使用者は、超音波洗浄運転のために洗浄液容器を準備しなければならない。これでは、使い勝手の向上を図ることが困難である。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、超音波洗浄運転及び洗濯運転を実行できる構成において使い勝手の向上を図れる洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、駆動力を発生する駆動手段と、洗濯物を収容し、前記駆動手段の駆動力を受けて回転する洗濯槽と、前記洗濯槽内に配置され、前記駆動手段の駆動力を受けて回転する回転翼と、洗剤を貯留する洗剤貯留部と、トレイと、前記トレイの周辺に配置されて超音波を発生させる超音波発生手段とを有する超音波洗浄ユニットと、少なくとも前記洗濯槽に給水する給水手段と、前記洗剤貯留部の洗剤を少なくとも前記トレイに供給する洗剤供給手段と、前記駆動手段、前記超音波発生手段、前記給水手段及び前記洗剤供給手段を制御する制御手段とを含む洗濯機であって、前記制御手段が、前記洗剤供給手段によって前記トレイに洗剤を供給して前記超音波発生手段によって超音波を発生させる超音波洗浄運転と、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水して前記駆動手段によって少なくとも前記回転翼を回転させる洗い工程を含む洗濯運転とを実行し、前記制御手段が、前記超音波洗浄運転の終了に応じて前記洗濯運転の開始命令の入力を待機し、前記開始命令の入力に応じて前記洗濯運転を開始する、洗濯機である。
また、本発明は、前記制御手段が、前記超音波洗浄運転中において、前記洗剤供給手段によって前記トレイに洗剤を補給することを特徴とする。
また、本発明は、前記洗濯機が、前記超音波洗浄運転において前記洗剤貯留部から前記トレイに洗剤を供給するための洗剤供給路を含み、前記制御手段が、前記超音波洗浄運転の実行後の前記洗濯運転において、前記給水手段によって前記洗剤供給路に水を流すメンテナンス処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記洗濯運転には、標準コースと、前記標準コースよりも運転時間が短い専用コースとがあり、前記制御手段が、前記標準コースの洗い工程において、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水してから前記駆動手段によって前記回転翼を回転させ、前記制御手段が、前記専用コースの洗い工程において、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水する途中から前記駆動手段によって前記回転翼を回転させることを特徴とする。
また、本発明は、前記洗濯機が、前記洗濯槽において洗濯物を出し入れするための出入口を開閉する蓋と、前記蓋が前記出入口を閉じたか否かを検出する検出手段とを含み、前記制御手段が、前記超音波洗浄運転の終了後において、前記蓋が前記出入口を閉じたことを前記検出手段が検出したことを前記開始命令の入力として、前記洗濯運転を開始することを特徴とする。
本発明によれば、洗濯機は、超音波洗浄運転及び洗濯運転を実行できる。超音波洗浄運転では、トレイに洗剤が供給された状態で超音波が発生するので、使用者は、トレイ内の洗剤に浸した洗濯物に超音波を浴びせることによって、洗濯物を超音波洗浄することができる。また、洗濯運転の洗い工程では、給水された洗濯槽内での回転翼の回転などによって洗濯槽内の洗濯物が洗浄される。洗濯機において超音波洗浄運転及び洗濯運転を実行する制御手段は、超音波洗浄運転の終了に応じて洗濯運転の開始命令の入力を待機し、開始命令の入力に応じて洗濯運転を開始する。つまり、制御手段は、超音波洗浄運転と洗濯運転とをリンクさせて実行する。そのため、超音波洗浄運転及び洗濯運転を連続して実行したい使用者は、例えば超音波洗浄運転後に洗濯機の電源を入れ直さなくても洗濯運転を開始できる。また、洗濯機は、トレイに供給する洗剤を貯留する洗剤貯留部と、洗剤貯留部の洗剤をトレイに供給する洗剤供給手段とを含むので、使用者は、超音波洗浄運転のためにトレイに洗剤を準備しなくてもよい。以上の結果、使い勝手の向上を図れる。
また、本発明によれば、超音波洗浄運転中にトレイ内の洗剤が減っても、洗剤供給手段によってトレイに洗剤が自動補給されるので、使用者がトレイに洗剤を補給しなくてもよい。そのため、使い勝手の一層の向上を図れる。
また、本発明によれば、超音波洗浄運転では、洗剤貯留部の洗剤が洗剤供給路を流れてトレイに供給される。制御手段は、超音波洗浄運転の実行後の洗濯運転において、メンテナンス処理を実行することによって洗剤供給路に水を流す。つまり、洗濯機では、超音波洗浄運転後の洗濯運転において洗剤供給路の自動メンテナンスが行われるので、使用者が洗剤供給路をメンテナンスしなくてもよい。そのため、使い勝手の一層の向上を図れる。
また、本発明によれば、超音波洗浄運転後の洗濯運転において、例えば少量の洗濯物を洗濯したい場合には、専用コースの洗濯運転を選択すれば、洗濯物を短時間で洗濯することができる。特に、専用コースの洗い工程では、洗濯槽の給水途中から回転翼の回転が始まるので、洗濯槽内の洗濯物を短時間で効果的に洗浄することができる。
また、本発明によれば、超音波洗浄運転の終了後において、使用者は、蓋を閉じるという簡単な操作によって、洗濯機に洗濯運転を開始させることができるので、使い勝手の一層の向上を図れる。
この発明の一実施形態に係る洗濯機の模式的な縦断面右側面図である。 洗濯機の給排水に関する原理を示す模式図である。 洗濯機の要部の斜視図である。 洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。 洗濯機における操作パネル及び表示部を示す模式図である。 洗濯機において実行される超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。 洗濯運転の詳細を示すフローチャートである。 超音波洗浄運転の詳細を示すフローチャートである。 超音波洗浄運転における洗剤供給処理を示すフローチャートである。 第1変形例に係る超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。 第1変形例に係る洗濯運転におけるメンテナンス処理を示すフローチャートである。 第2変形例に係る超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。 標準コースに係る洗濯運転の運転条件を示す表である。 専用コースに係る洗濯運転の運転条件を示す表である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1の模式的な縦断面右側面図である。図1において紙面に直交する方向を洗濯機1の左右方向Xといい、図1における左右方向を洗濯機1の前後方向Yといい、図1における上下方向を洗濯機1の上下方向Zという。左右方向Xのうち、図1の紙面の奥側を左側X1といい、図1の紙面の手前側を右側X2という。前後方向Yのうち、左側を前側Y1といい、右側を後側Y2という。上下方向Zのうち、上側を上側Z1といい、下側を下側Z2という。
洗濯機1は、その外殻をなす筐体2と、筐体2内に収容されて水が溜められる外槽3と、外槽3内に収容されて洗濯物Lを収容し、水が溜められる洗濯槽4と、洗濯槽4内に配置される回転翼5とを含む。洗濯機1は、洗濯槽4及び回転翼5を回転させる駆動力を発生する駆動手段の一例としてのモータ6と、モータ6の駆動力を洗濯槽4や回転翼5に伝達する電動の伝達機構7とをさらに含む。洗濯機1は、洗濯槽4内に配置されて水を循環させるためのガイドカバー8と、ガイドカバー8に装着されて水から異物を捕獲するフィルタユニット9とをさらに含む。洗濯機1は、外槽3及び洗濯槽4に溜まった水を排水する排水路10と、洗濯槽4に給水するための給水ユニット11と、洗濯槽4内に洗剤や柔軟剤などの洗濯用の処理剤を自動投入するための投入ユニット12と、超音波によって洗濯物Lを洗浄するための超音波洗浄ユニット13とをさらに含む。この実施形態における水は、水道水や、水道水に洗剤が溶けた洗剤水などのことである。洗濯機1は、洗濯槽4内に投入された洗濯物Lを洗濯する洗濯運転と、超音波によって洗濯物Lを洗浄する超音波洗浄運転とを実行できる。
筐体2は、例えば金属製であり、ボックス状に形成される。筐体2において上面2Aと後面2Bの上端部とを構成する部分は、例えば樹脂製の上面板2Cである。上面2Aには、筐体2の内外を連通させる出入口14が形成される。上面板2Cには、出入口14を縁取りつつ下側Z2へ延びる筒状の区画壁2Dが設けられる。区画壁2Dの内部空間は、出入口14の一部であり、区画壁2Dの内周面2Eは、出入口14を区画する。内周面2Eにおける後側Y2の領域には、超音波洗浄ユニット13に関する開口2Fが形成される。開口2Fは、区画壁2Dの一部を前後方向Yに貫通した略矩形の開口である(後述する図3も参照)。
筐体2の上面2Aには、出入口14を開閉する蓋15が設けられる。上面2Aにおいて出入口14の周囲の領域には、操作パネル16及び表示部17が設けられる。操作パネル16と表示部17とは、例えば液晶操作パネルとして一体化される。洗濯機1の使用者は、操作パネル16に設けられた様々なキー65(後述する図5参照)を操作することによって、洗濯機1の運転条件を自由に選択したり、洗濯機1に対して運転開始や運転停止などを指示したりすることができる。表示部17には、洗濯機1の運転に関する情報が目視可能に表示される。
外槽3は、例えば樹脂製であり、有底円筒状に形成される。外槽3は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁3Aと、円周壁3Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁3Bと、円周壁3Aの上端縁を縁取りつつ円周壁3Aの円中心側へ張り出したリング状の環状壁3Cとを有する。環状壁3Cの内側には、円周壁3Aの中空部分に上側Z1から連通する出入口18が形成される。出入口18は、筐体2の出入口14に対して下側Z2から対向し、連通した状態にある。底壁3Bは、略水平に延びる円板状に形成され、底壁3Bの円中心位置には、底壁3Bを上下方向Zに貫通した貫通穴3Dが形成される。
洗濯槽4は、例えば金属製であり、外槽3よりも一回り小さい有底円筒状に形成され、内部に洗濯物Lを収容することができる。洗濯槽4は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁4Aと、洗濯槽4の下端に設けられて円周壁4Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁4Bとを有する。
洗濯槽4の上端には、円周壁4Aの内周面の上端によって縁取られた出入口19が形成される。出入口19は、円周壁4Aの中空部分を上側Z1に露出させ、外槽3の出入口18に下側Z2から連通した状態にある。使用者は、開放された出入口14、出入口18及び出入口19を介して、洗濯槽4に対して上側Z1から洗濯物Lを出し入れする。出入口14、出入口18及び出入口19は、蓋15によって一括開閉される。
洗濯槽4は、外槽3内に同軸上で収容される。外槽3内に収容された状態の洗濯槽4は、洗濯槽4の円中心を通って上下方向Zに延びる回転軸線Jまわりに回転可能である。洗濯機1は、縦型洗濯機であり、この実施形態における回転軸線Jは、厳密には垂直方向に延びるが、垂直方向に対する傾斜方向に延びてもよい。傾斜方向は、一例として、上側Z1へ向かうにつれて前側Y1へずれる方向である。回転軸線Jは、外槽3の円中心も通る。洗濯槽4の回転方向は、回転軸線Jまわりの周方向Pと一致する。以下では、回転軸線Jを基準とする径方向を径方向Rといい、径方向Rのうち、回転軸線Jに近付く側を径方向内側R1といい、回転軸線Jから離れる側を径方向外側R2という。
洗濯槽4の円周壁4A及び底壁4Bの少なくともいずれかには、貫通穴4Cが複数形成され、外槽3内の水は、貫通穴4Cを介して外槽3と洗濯槽4との間で行き来できる。これにより、洗濯槽4内にも水が溜められ、外槽3内の水位と洗濯槽4内の水位とは、一致する。
洗濯槽4の内周面の上端部には、周方向Pに沿う環状のバランサ20が取り付けられる。バランサ20は、回転時における洗濯槽4の振動を低減させるものであって、バランサ20の内部の空洞20Aには、振動低減に寄与するための塩水などの液体が収容される。
洗濯槽4の底壁4Bは、外槽3の底壁3Bに対して上側Z1に間隔を隔てて略平行に延びる円板状に形成される。底壁4Bにおいて回転軸線Jと一致する円中心位置には、底壁4Bを上下方向Zに貫通した貫通穴4Dが形成される。底壁4Bには、貫通穴4Dを取り囲みつつ回転軸線Jに沿って下側Z2へ延び出た管状の支持軸21が設けられる。支持軸21は、外槽3の底壁3Bの貫通穴3Dに挿通されて、支持軸21の下端部は、底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
回転翼5は、いわゆるパルセータであり、回転軸線Jを円中心とする円盤状に形成され、洗濯槽4内において底壁4B上に配置される。回転翼5において洗濯槽4の出入口19に臨む上面部には、上側Z1へ隆起しつつ回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の隆起部5Aが設けられる。回転翼5の下面部には、回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の裏羽根5Bが設けられる。洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Bが配置された下端部を、スペースSという。回転翼5には、その中央部から回転軸線Jに沿って下側Z2へ延びる回転軸22が設けられる。回転軸22は、支持軸21の中空部分に挿通されて、回転軸22の下端部は、外槽3の底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
モータ6は、インバータモータなどの電動モータである。モータ6は、筐体2内において、外槽3の下側Z2に配置される。モータ6は、上側Z1へ突出して回転軸線Jを中心として回転する出力軸23を有し、駆動力を発生して出力軸23から出力する。
伝達機構7は、支持軸21及び回転軸22のそれぞれの下端部と、モータ6の出力軸23の上端部との間に介在される。伝達機構7は、モータ6が出力軸23から出力する駆動力を、支持軸21及び回転軸22の一方または両方に対して選択的に伝達する。伝達機構7として、公知のクラッチなどが用いられる。モータ6からの駆動力が支持軸21に伝達されると、洗濯槽4が、モータ6の駆動力を受けて、回転軸線Jを回転中心として回転する。モータ6からの駆動力が回転軸22に伝達されると、回転翼5が、モータ6の駆動力を受けて回転軸線Jを回転中心として回転する。洗濯槽4及び回転翼5のそれぞれは、回転方向を変更できるので、周方向Pにおける一方だけでなく、他方にも回転することができる。
ガイドカバー8は、複数存在し、円周壁4Aの内周面において周方向Pに分散して並ぶ。これらのガイドカバー8は、周方向Pに等間隔で配置されることが好ましい。それぞれのガイドカバー8は、洗濯槽4の円周壁4Aの下端部から上側Z1へ延びる樋状であって例えば樹脂製であり、その平断面は、例えば径方向内側R1へ凸湾曲した円弧状に形成される。ガイドカバー8は、円周壁4Aの一部を径方向内側R1から覆うように円周壁4Aに固定される。これにより、ガイドカバー8と円周壁4Aとの間には、洗濯槽4内において円周壁4Aの下端部から上側Z1へ延びる循環流路24が形成される。つまり、ガイドカバー8は、循環流路24を構成する。ガイドカバー8が複数存在するので、循環流路24も複数設けられる。
循環流路24の下端部は、循環流路24の入口24Aとして、洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Bが配置されたスペースSに対して径方向外側R2から接続される。つまり、入口24Aは、洗濯槽4の底壁4B側に配置される。ガイドカバー8には、ガイドカバー8を径方向Rに貫通した開口8Aが形成される。循環流路24において開口8Aから径方向内側R1に露出された部分は、出口24Bであり、出口24Bは、入口24Aよりも高い位置に配置されて洗濯槽4内に臨む。
フィルタユニット9は、ガイドカバー8の開口8Aにぴったり収まるフレーム25と、フレーム25に取り付けられたフィルタ26とを含む。フィルタ26は、例えばネットなどで構成されたシート状であり、開口8Aを覆う。
排水路10は、外槽3の底壁3Bに下側Z2から接続され、外槽3内の水は、排水路10から機外、つまり筐体2の外に排出される。排水路10の途中には、排水を開始したり停止したりするために開閉される排水弁27が設けられる。
図2は、洗濯機1の給排水に関する原理を示す模式図である。給水ユニット11は、筐体2内に配置された注水部28と、注水部28と筐体2の外の蛇口とをつなぐ給水路29と、筐体2内で給水路29の途中に設けられた第1給水弁30と、筐体2内で注水部28につながった風呂水供給路31とを含む(図1も参照)。
注水部28は、例えば左右方向Xに扁平なボックス状であり、上面板2Cの区画壁2Dの後側Y2且つ外槽3の出入口18の上側Z1に配置される(図1参照)。注水部28の底部には、出入口18及び洗濯槽4の出入口19に上側Z1から臨む吐出口28Aが形成される。
第1給水弁30は、電磁弁などによって構成される。排水弁27が閉じた状態で第1給水弁30が開くと、蛇口からの水道水が給水路29を流れて注水部28内に注入された後に、図2の破線矢印A1(図1も参照)で示すように吐出口28Aから洗濯槽4内に水を降り注がれ、外槽3内及び洗濯槽4内に溜まる。第1給水弁30が閉じると、水道水による給水が停止される。
風呂水供給路31において注水部28に接続された一端とは反対側の他端は、取込口32として、上面板2Cの上面つまり筐体2の表面に露出される(図1参照)。取込口32には、一端が浴槽(図示せず)の風呂水に浸かったホース33が接続される。ホース33には、電動のポンプ34が設けられる。ポンプ34が作動すると、風呂水が、ホース33内に取り込まれて取込口32から風呂水供給路31に送り込まれる。風呂水供給路31を流れた風呂水は、注水部28内に注入された後に、吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注がれる。ホース33及びポンプ34は、いわゆる風呂水ポンプと呼ばれる外付け部品であってもよい。ポンプ34は、ホース33でなく、風呂水供給路31に設けられてもよく、その場合には、ホース33だけが外付け部品である。
投入ユニット12は、筐体2内の給水路29において第1給水弁30よりも蛇口に近い上流側の領域から分岐してから注水部28につながった処理剤供給路35と、処理剤供給路35に設けられた第2給水弁36と、処理剤供給路35において第2給水弁36よりも注水部28に近い下流側の領域に設けられたポンプ37とを含む(図1も参照)。投入ユニット12は、液体の洗剤を貯留する洗剤貯留部38と、ソフナーとも呼ばれる液体の柔軟剤を貯留する柔軟剤貯留部39と、洗剤貯留部38から処理剤供給路35まで延びる洗剤流出路40と、柔軟剤貯留部39から処理剤供給路35まで延びる柔軟剤流出路41とを含む。投入ユニット12は、処理剤供給路35において第2給水弁36とポンプ37との間の途中領域に設けられた洗剤供給弁42及び柔軟剤供給弁43を含む。
第2給水弁36は、電磁弁などによって構成される。排水弁27が閉じた状態で第2給水弁36が開くと、蛇口からの水道水が処理剤供給路35を流れて注水部28内に注入される。注水部28内に注入された水道水は、吐出口28Aから洗濯槽4内に水を降り注がれ、外槽3内及び洗濯槽4内に溜まる。第2給水弁36が閉じると、水道水による給水が停止される。ポンプ37は、処理剤供給路35の一部をなし、第2給水弁36が開いた状態では処理剤供給路35における水の流れを邪魔しないように構成される。
洗剤貯留部38及び柔軟剤貯留部39のそれぞれは、対応する処理剤を収容する容器である。この実施形態では、洗剤貯留部38が上面板2Cの区画壁2Dの左奥に配置され、柔軟剤貯留部39が区画壁2Dの右奥に配置されるので、使用者が蓋15を開くと、洗剤貯留部38及び柔軟剤貯留部39が露出される(図3参照)。洗剤貯留部38の上面部には補充口38Aが形成され、柔軟剤貯留部39の上面部には補充口39Aが形成される(図3参照)。そのため、使用者は、補充口38Aから洗剤貯留部38に洗剤を補充したり、補充口39Aから柔軟剤貯留部39に柔軟剤を補充したりすることができる。
洗剤流出路40は、洗剤貯留部38の下端部から下側Z2へ延びて、洗剤供給弁42を介して処理剤供給路35につながった状態にある。柔軟剤流出路41は、柔軟剤貯留部39の下端部から下側Z2へ延びて、柔軟剤供給弁43を介して処理剤供給路35につながった状態にある。
洗剤供給弁42は、電磁弁などによって構成される。柔軟剤供給弁43も、電磁弁などによって構成される。洗剤供給弁42が開いた状態でポンプ37が作動すると、洗剤貯留部38の洗剤が洗剤流出路40を通って処理剤供給路35まで吸引される。第2給水弁36が開いて蛇口からの水道水が処理剤供給路35を流れる場合には、処理剤供給路35に流出した洗剤が、処理剤供給路35の水道水に乗って注水部28内に注入され、吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注がれる。柔軟剤供給弁43が開いた状態でポンプ37が作動すると、柔軟剤貯留部39の洗柔軟剤が柔軟剤流出路41を通って処理剤供給路35まで吸引される。第2給水弁36が開いて蛇口からの水道水が処理剤供給路35を流れる場合には、処理剤供給路35に流出した柔軟剤が、処理剤供給路35の水道水に乗って注水部28内に注入され、吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注がれる。
超音波洗浄ユニット13に関連して、筐体2の上面板2Cの区画壁2Dには、開口2Fを縁取りつつ後側Y2へ窪んだ凹状の収容室44が設けられる(図1参照)。超音波洗浄ユニット13は、処理剤供給路35において注水部28とポンプ37との間の領域に設けられた超音波切替弁45と、タンク46と、超音波切替弁45とタンク46とをつなぐ第1導水路47とを有する。超音波洗浄ユニット13は、収容室44に収容されるトレイ48と、タンク46とトレイ48とをつなぐ第2導水路49と、第2導水路49に設けられた超音波給水弁50とを有する。超音波洗浄ユニット13は、トレイ48と排水路10とをつなぐ超音波排水路51と、超音波排水路51に設けられた超音波排水弁52と、タンク46とトレイ48とをつなぐ超音波溢水路53とを有する。なお、図2では、洗濯槽4内において上限水位を超えた水を排水路10に逃がす溢水路54が図示される。溢水路54は、外槽3の円周壁3A(図1参照)と排水路10とをつなぐ。超音波洗浄ユニット13は、トレイ48の周辺に配置される超音波発生部55をさらに有する。
超音波切替弁45は、いわゆる多方弁であり、処理剤供給路35を流れる水を注水部28へ向けて引き続き処理剤供給路35に流したり、第1導水路47に流したりする。第1導水路47を流れた水は、タンク46に溜まる。
図3は、洗濯機1において上面板2C及びその周辺部分の斜視図である。トレイ48は、上側Z1へ開放された窪み48Aと、窪み48Aよりも前側Y1に配置された取っ手48Bとを有する。
第2導水路49の端部は、例えば、収容室44内においてトレイ48上で開口する。超音波給水弁50は、電磁弁などによって構成される。超音波給水弁50が開くと、タンク46に溜まった水が、第2導水路49を通ってトレイ48の窪み48Aに流れ落ちる。超音波排水路51は、トレイ48の底に接続される。超音波排水弁52は、電磁弁などによって構成される。超音波排水弁52が閉じた状態で超音波給水弁50が開くと、タンク46からの水がトレイ48の窪み48Aに溜まる。この状態で超音波給水弁50が開くと、トレイ48内の水が超音波排水路51を通って排水路10に流出し、機外に排出される。タンク46において上限水位を超えた水は、超音波溢水路53に流出してトレイ48に供給される。
超音波発生部55は、前後方向Yに延びるノズル形状であり、その前端に位置する先端部は、下側Z2へ折れ曲がる。超音波発生部55の先端部には、振動ホーン56が設けられる。超音波発生部55では、振動ホーン56が、通電されることによって超音波を発生させる。なお、超音波発生部55の先端部には、通電中に点灯するランプ57が設けられてもよい。このような超音波発生手段の一例である超音波発生部55は、少なくとも振動ホーン56がトレイ48上に配置されるように、トレイ48に対して位置決めされる。トレイ48と超音波発生部55とは、一体化されて引出ユニット58を構成する。
引出ユニット58は、筐体2の上面板2Cに設けられた収容室44によって前後方向Yへスライド可能に支持される。具体的には、引出ユニット58は、収容室44に収容された収容位置(図1参照)と、上面板2Cの区画壁2Dの開口2Fを通って収容室44から前側Y1へ引き出された引出位置(図3参照)との間で前後方向Yにスライド可能である。使用者は、蓋15を開いた状態で、トレイ48の取っ手48Bを掴んで押し引きすることによって引出ユニット58をスライドさせることができる。
区画壁2Dには、引出ユニット58のスライドに連動して開口2Fを開閉するシャッタ(図示せず)が設けられてもよい。このシャッタは、引出ユニット58が収容位置にあるときには開口2Fを閉じ、収容位置の引出ユニット58がスライドを開始すると、開口2Fを開く。この場合、シャッタが開口2Fを閉じた状態でも、取っ手48Bは、使用者が掴めるように上面板2Cの出入口14内に露出される。また、第1導水路47、第2導水路49、超音波排水路51及び超音波溢水路53のそれぞれは、引出ユニット58のスライドを阻害しないように引き回される。
図4は、洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。洗濯機1は、制御手段の一例としてのマイクロコンピュータ60と、洗濯槽4内における水位を検出する水位センサ61と、蓋15が出入口14、出入口18及び出入口19を閉じたか否かを検出する検出手段の一例としての蓋スイッチ62と、ブザー63とをさらに含む。マイクロコンピュータ60は、CPU60Aと、メモリ60Bと、計時用のタイマ60Cとを含む。水位センサ61、蓋スイッチ62及びブザー63のそれぞれについては、公知の構成を採用できる。マイクロコンピュータ60には、操作パネル16、表示部17、水位センサ61、蓋スイッチ62及びブザー63のそれぞれが電気的に接続される。使用者による操作パネル16の操作内容は、マイクロコンピュータ60に入力される。マイクロコンピュータ60は、表示部17の表示内容を制御する。水位センサ61及び蓋スイッチ62のそれぞれの検出結果は、マイクロコンピュータ60に入力される。マイクロコンピュータ60は、ブザー63の動作を制御する。
モータ6、伝達機構7、排水弁27、第1給水弁30、第2給水弁36、ポンプ37、洗剤供給弁42、柔軟剤供給弁43、超音波切替弁45、超音波給水弁50、超音波排水弁52及び超音波発生部55のそれぞれが、例えば駆動回路64を介してマイクロコンピュータ60に対して電気的に接続され、マイクロコンピュータ60によって制御される。前述した風呂水ポンプは、信号線及び電力供給線の少なくともいずれかによって構成されたケーブル(図示せず)を介して、マイクロコンピュータ60に対して電気的に接続されて、マイクロコンピュータ60によって制御されてもよい。
図5は、操作パネル16及び表示部17を示す模式図である。操作パネル16は、例えば、表示部17に下側Z2から並んで配置される。操作パネル16には、左右方向Xに並ぶ複数のキー65を含む。それぞれのキー65は、タッチキーであってもよし、一般的なボタンであってもよい。以下の説明に関連するキー65は、洗濯機1の電源を入れるための電源入キー65Aと、洗濯機1の電源を切るための電源切キー65Bと、洗濯運転を開始するためのスタートキー65Cと、洗濯運転のコースを選択するためのコースキー65Dと、超音波洗浄ユニット13による超音波洗浄運転を開始するための超音波キー65Eである。
表示部17は、洗濯運転の残り時間などの数値が表示される数値表示欄66と、数値表示欄66の右隣に配置されて選択中のコースが表示されるコース表示欄67と、数値表示欄66の左隣に配置されて洗濯運転における詳細条件が表示される詳細表示欄68とを含む。表示部17の表示内容については、以降で説明する。
図6は、洗濯機1において実行される超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。使用者が電源入キー65Aを押してONにすると、マイクロコンピュータ60は、使用者が超音波キー65Eを押してONにしたか否かを監視する(ステップS1)このとき、洗濯機1における第1給水弁30などの全ての弁は、閉じた状態にある。
使用者が、超音波キー65EをONにすることなく(ステップS1でNO)、コースキー65Dを押してONにすることによって洗濯運転のコースを選択すると(ステップS2でYES)、マイクロコンピュータ60は、使用者がスタートキー65Cを押してONにしたか否かを監視する(ステップS3)。マイクロコンピュータ60は、コース表示欄67(図5参照)において使用者が選択したコースに相当する表示領域を点灯させる。使用者が洗濯物Lを洗濯槽4に投入して蓋15を閉じてからスタートキー65CをONにすると(ステップS3でYES)、マイクロコンピュータ60は、洗濯運転を実行する(ステップS4)。洗濯運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、洗濯機1の電源を自動で切る(ステップS5)。なお、使用者が電源切キー65B(図5参照)を押すことによって、マイクロコンピュータ60が洗濯機1の電源を切ってもよい。
使用者が超音波キー65EをONにしてから(ステップS1でYES)、スタートキー65CをONにすると(ステップS6でYES)、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転を実行する(ステップS7)。マイクロコンピュータ60は、数値表示欄66において超音波洗浄運転に対応する表示領域66Aを超音波キー65EのONに応じて点灯させ、超音波洗浄運転中では、表示領域66Aを点滅させたり、超音波洗浄運転中の旨を数値表示欄66のセグメント66Bに表示したりする(図5参照)。超音波洗浄運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、洗濯運転の開始を待機する(ステップS8)。つまり、マイクロコンピュータ60は、洗濯機1の電源を自動で切ることなく、使用者が洗濯運転のためにスタートキー65CをONにすることを待機する(ステップS3)。この状態で、使用者が洗濯物Lを洗濯槽4に投入して蓋15を閉じてからスタートキー65CをONにすると(ステップS3でYES)、マイクロコンピュータ60は、洗濯運転を実行する(ステップS4)。洗濯運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、洗濯機1の電源を自動で切る(ステップS5)。
このように、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転の終了に応じて洗濯運転の開始命令の入力を待機し(ステップS8)、開始命令の入力に応じて(ステップS3でYES)、洗濯運転を開始する(ステップS4)。ここでの開始命令の入力とは、使用者がスタートキー65CをONにすることである。このように、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転と洗濯運転とをリンクさせて実行する。そのため、超音波洗浄運転及び洗濯運転を連続して実行したい使用者は、例えば超音波洗浄運転後に電源入キー65A(図5参照)を操作することによって洗濯機1の電源を入れ直さなくても、スタートキー65CをONにすることによって洗濯運転を速やかに開始できる。よって、使い勝手の向上を図れる。なお、マイクロコンピュータ60の待機状態を洗濯運転の初期状態とみなしてもよい。また、超音波洗浄運転の終了後の洗濯運転のコースは、デフォルトでは、後述する標準コースなどであるが、超音波洗浄運転の終了時において次の洗濯運転のコースをデフォルトのコースから変更する場合には、マイクロコンピュータ60は、ステップS2でのコース選択を経てから、スタートキー65CのON(ステップS3)を待機してもよい。
図7は、ステップS4の洗濯運転の詳細を示すフローチャートである。洗濯運転には標準コースと専用コースとがあり、図7は、標準コースの洗濯運転を示す。使用者によるコースキー65Dの操作によって標準コースが選択された場合には、マイクロコンピュータ60は、コース表示欄67において標準コースに対応する表示領域67A(図5参照)を点灯させる。マイクロコンピュータ60は、洗濯運転の開始に伴い、まず、洗濯槽4内の洗濯物Lの量、つまり負荷量を検出する(ステップS11)。負荷量検出の一例として、マイクロコンピュータ60は、洗濯槽4を低速で定常回転させたときのモータ6の回転数のばらつきによって負荷量を検出する。マイクロコンピュータ60は、これから給水して洗濯槽4内に溜める水の水位を、先ほど検出した負荷量に基いて決定する。この水位と負荷量との関係は、実験などで予め求められてマイクロコンピュータ60のメモリ60Bに記憶される。そして、マイクロコンピュータ60は、標準コースの洗濯運転では、洗い工程と、第1すすぎ工程と、第2すすぎ工程と、最終脱水工程とをこの順に実行する。
マイクロコンピュータ60は、洗い工程では、まず、洗濯槽4への給水処理を実行する(ステップS12)。具体的には、マイクロコンピュータ60は、第2給水弁36を開いいて超音波切替弁45を制御することによって、蛇口からの水道水を処理剤供給路35から注水部28に注入して、注水部28の吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注ぐ(図2参照)。その際、マイクロコンピュータ60は、洗剤供給弁42を開いてポンプ37を作動させることによって、1回分の洗剤を処理剤供給路35に供給する。これにより、洗剤が溶けた水、つまり洗剤水が洗濯槽4内に降り注がれる。
このような給水によって洗濯槽4の水位が、ステップS11で決定された水位まで上昇すると、マイクロコンピュータ60は、給水処理を終了して、撹拌処理を実行する(ステップS13)。具体的には、マイクロコンピュータ60は、モータ6の駆動力が回転翼5に伝達されるように必要に応じて伝達機構7を制御してから、モータ6を駆動させることによって回転翼5を連続回転させる。これにより、洗濯槽4内では、洗剤が水に溶けやすくなるので、高濃度の洗剤水が生成される。回転する回転翼5の隆起部5A(図1参照)によって洗濯物Lから汚れが機械的に除去されたり、洗剤水における洗剤成分によって洗濯物Lの汚れが化学的に分解されたりする。所定の撹拌時間が経過すると、マイクロコンピュータ60は、撹拌処理を終了する。
撹拌処理後に、マイクロコンピュータ60は、引き続き洗濯槽4内に水が溜まった状態において、ほぐし処理を実行する(ステップS14)。マイクロコンピュータ60は、ほぐし処理では、撹拌処理とは異なる条件でモータ6を間欠駆動させることによって回転翼5を小刻みに反転させる。この実施形態では、一例として、回転翼5は、撹拌処理のときよりも短い間隔で正転及び逆転を交互に繰り返すように、撹拌処理のときよりも高い回転数で反転する。これにより、洗濯槽4内で水に浸かった洗濯物Lが、反転する回転翼5によってほぐされる。そのため、洗濯物Lの偏りが解消される。洗濯物Lの偏りとは、洗濯槽4内における洗濯物Lの偏在のことであり、アンバランスとも呼ばれる。所定のほぐし時間が経過すると、マイクロコンピュータ60は、ほぐし処理を終了する。これにより、洗い工程が終了する。
洗い工程における撹拌処理とほぐし処理とのまとまりを、洗い処理という。洗い処理中では、洗濯槽4内における底壁4B側のスペースSの水が、高速回転する回転翼5の裏羽根5Bによって径方向外側R2へ押し出されて各循環流路24の入口24Aに送り込まれる(図1参照)。各循環流路24を上側Z1へ流れた水は、フィルタユニット9のフィルタ26を通過して循環流路24の出口24Bから径方向内側R1へ流出する(図1の破線矢印A2を参照)。フィルタ26は、フィルタ26を通過する水から糸くずなどの異物を捕獲し、フィルタユニット9内に溜める。出口24Bから洗濯槽4内に戻った水は、洗濯槽4内の洗濯物Lに上側Z1から浴びせられた後に、スペースSに流れ落ち、再び循環流路24を通って洗濯物Lに浴びせられるように循環する。なお、洗い処理中において、マイクロコンピュータ60は、回転翼5だけでなく、洗濯槽4も回転させてもよい。
次に、マイクロコンピュータ60は、第1すすぎ工程を開始し、まず、洗濯槽4の排水処理として、排水弁27を開く(ステップS15)。これにより、外槽3及び洗濯槽4内の水が排水路10を通って機外に排出される。そして、マイクロコンピュータ60は、引き続き排水弁27を開いた状態で、洗濯物Lの脱水処理を実行する(ステップS16)。具体的には、まず、マイクロコンピュータ60は、モータ6の駆動力が洗濯槽4に伝達されるように伝達機構7を制御して、洗濯槽4を高速回転させる。この高速回転により生じた遠心力によって、洗濯槽4内の洗濯物Lが脱水される。脱水により洗濯物Lから染み出た水は、排水路10から機外に排出される。脱水処理の終盤において、マイクロコンピュータ60は、モータ6の駆動力が洗濯槽4に伝わらないように伝達機構7を制御してモータ6を停止するので、洗濯槽4が惰性回転する。
マイクロコンピュータ60は、脱水処理後に、シャワーすすぎ処理を実行する(ステップS17)。具体的には、マイクロコンピュータ60は、引き続き排水弁27を開いた状態で、第1給水弁30を開いて蛇口からの水道水を給水路29から注水部28に注入して注水部28の吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注ぎながら、洗濯槽4を低速回転させる。そのため、シャワーすすぎ処理では、給水と排水とが同時に行われながら洗濯槽4を低速回転することによって、洗濯物Lがすすがれる。シャワーすすぎ処理の終了に伴い、第1すすぎ工程が終了する。
次に、マイクロコンピュータ60は、第2すすぎ工程を開始し、まず、ステップS16と同様の脱水処理を実行する(ステップS18)。次に、マイクロコンピュータ60は、洗濯槽4への給水処理を実行する(ステップS19)。具体的には、マイクロコンピュータ60は、排水弁27を閉じた状態で、第2給水弁36を開いて超音波切替弁45を制御することによって、蛇口からの水道水を処理剤供給路35から注水部28に注入して、注水部28の吐出口28Aから洗濯槽4内に降り注ぐ(図2参照)。その際、マイクロコンピュータ60は、柔軟剤供給弁43を開いてポンプ37を作動させることによって、1回分の柔軟剤を処理剤供給路35に供給する。これにより、柔軟剤が溶けた水が洗濯槽4内に降り注がれて溜まる。
洗濯槽4の水位が、ステップS11で決定された水位まで上昇すると、マイクロコンピュータ60は、給水処理を終了して、ステップS13と同様の撹拌処理を実行する(ステップS20)。これにより、洗濯槽4内では、洗濯物Lがすすがれるとともに、柔軟剤が洗濯物Lに染み込む。また、撹拌処理では、回転翼5の回転に応じて、洗濯槽4内の水が循環流路24を通って洗濯物Lに浴びせられるように循環する。所定の撹拌時間が経過すると、マイクロコンピュータ60は、撹拌処理を終了する。
撹拌処理後に、マイクロコンピュータ60は、引き続き洗濯槽4内に水が溜まった状態において、ステップS14と同様のほぐし処理を実行する(ステップS21)。これにより、洗濯槽4内における洗濯物Lの偏りが解消される。所定のほぐし時間が経過すると、マイクロコンピュータ60は、ほぐし処理を終了する。これにより、第2すすぎ工程が終了する。第2すすぎ工程における撹拌処理とほぐし処理とのまとまりを、溜めすすぎ処理という。
次に、マイクロコンピュータ60は、最終脱水工程を開始し、まず、排水弁27を開いて洗濯槽4の排水処理を実行する(ステップS22)。そして、マイクロコンピュータ60は、ステップS16やステップS18の脱水処理と同様に、洗濯物Lの脱水処理を実行する(ステップS23)。ただし、ステップS23での洗濯槽4の回転条件は、ステップS16やステップS18での洗濯槽4の回転条件と異なってもよい。一例として、ステップS23での洗濯槽4の最大回転数は、ステップS16やステップS18での洗濯槽4の最大回転数よりも高い。脱水処理の終了に伴い、最終脱水工程が終了するので、洗濯運転自体が終了する。
図8は、ステップS7の超音波洗浄運転の詳細を示すフローチャートである。なお、超音波洗浄運転の開始に先立って、前述した引出ユニット58は、使用者によって引出位置(図3参照)まで引き出される。マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転の開始に伴い、まず、1回目の洗剤供給処理を実行する(ステップS31)。
図9は、洗剤供給処理を示すフローチャートである。マイクロコンピュータ60は、洗剤供給処理の開始に伴い、まず、洗剤供給弁42を開き、ポンプ37をONにして作動させる(ステップS301)。そして、所定のTa秒が経過すると(ステップS302でYES)、マイクロコンピュータ60は、ポンプ37をOFFにして停止させ、洗剤供給弁42を閉じる(ステップS303)。これにより、洗剤貯留部38における所定量の洗剤が処理剤供給路35まで吸引される(図2参照)。
次に、マイクロコンピュータ60は、第2給水弁36を開いてONにする(ステップS304)。これにより、先ほど処理剤供給路35まで吸引された洗剤が、水道水に乗って洗剤水となり、処理剤供給路35を流れる。この際、マイクロコンピュータ60は、処理剤供給路35を流れる洗剤水がタンク46に向かうように超音波切替弁45を制御する(図2参照)。そして、所定のTb秒が経過すると(ステップS305でYES)、マイクロコンピュータ60は、第2給水弁36を閉じてOFFする(ステップS306)。これにより、タンク46は、洗剤水が所定水位まで溜まることによって満水になる。なお、タンク46の水位を検出するセンサ(図示せず)を設けて、マイクロコンピュータ60は、ステップS305では、このセンサの検出結果に応じて、タンク46の満水を判断してもよい。タンク46が満水になって第2給水弁36がOFFになると、洗剤供給処理が終了する。
図8に戻り、マイクロコンピュータ60は、1回目の洗剤供給処理の終了に応じて、ブザー63を鳴らすことによって、タンク46からトレイ48への洗剤水の供給開始を使用者に通知する(ステップS32)。この際、マイクロコンピュータ60は、超音波給水弁50(図2参照)を開いてトレイ48に洗剤水を供給する。なお、超音波給水弁50が省略されてもよく、この場合には、例えばサイフォン効果によって、タンク46の洗剤水が洗剤供給処理の途中からトレイ48へ自然に供給される。
処理剤供給路35において蛇口側の上流端から超音波給水弁50までの領域に設けられた第2給水弁36、ポンプ37、洗剤供給弁42及び超音波切替弁45は、洗剤貯留部38の洗剤を少なくともトレイ48に供給する洗剤供給手段の一例である(図2参照)。超音波給水弁50も洗剤供給手段の一例ともなしてもよい。そして、処理剤供給路35は、超音波洗浄運転において洗剤貯留部38からトレイ48に洗剤を供給するための洗剤供給路の一例である。なお、洗剤供給手段は、前述したように、洗い工程では処理剤供給路35の洗剤を注水部28から洗濯槽4に供給する。
例えば16秒の所定時間が通知開始から経過すると(ステップS33でYES)、タンク46内のほぼ全ての洗剤水がトレイ48からトレイ48の窪み48A(図3参照)に移し替えられたので、マイクロコンピュータ60は、ブザー63を鳴らすことによって、超音波の開始を使用者に通知する(ステップS34)。ステップS32からS34までの処理を、トレイ給水処理という。
超音波の開始を通知したマイクロコンピュータ60は、超音波発生部55の振動ホーン56に通電してONにすることによって超音波を発生させる(ステップS35)。この状態において、使用者は、洗濯物Lの一例であるワイシャツの襟や袖をトレイ48の窪み48A内の洗剤水に浸してから振動ホーン56に近付けることによって、洗濯物Lの部分汚れに超音波を浴びせる(図3参照)。すると、通電された振動ホーン56が発生する超音波の振動によって、洗濯物Lに浸み込んだ洗剤水から小さな気泡が発生して破裂するので、破裂の衝撃によって洗濯物Lの繊維の隙間から汚れが弾き飛ばされる。使用者は、洗濯物Lを強く擦らなくても、このように超音波発生部55の超音波を洗濯物Lの頑固な部分汚れに所定時間浴びせることによって、洗濯物Lを超音波洗浄することができる。
超音波洗浄運転のための洗剤は、洗濯機1に備えられた洗剤貯留部38に貯留されて、ポンプ37などによってトレイ48に自動投入されることから、使用者は、超音波洗浄運転のためにトレイ48に洗剤を準備しなくてもよい。よって、使い勝手の向上を図れる。また、洗濯運転のための洗剤が、超音波洗浄運転にも使用できるので、洗濯運転及び超音波洗浄運転のそれぞれに応じて複数種類の洗剤を準備せずに済む。
超音波洗浄運転中において、振動ホーン56がONになってから、例えば1分の所定時間が経過すると(ステップS36でYES)、トレイ48内の洗剤水が洗濯物Lにしみこむことによってだいぶ減った状態にあるので、マイクロコンピュータ60は、引き続き振動ホーン56をONにした状態で、2回目の洗剤供給処理を実行する(ステップS37)。2回目の洗剤供給処理の内容は、1回目の洗剤供給処理(ステップS31)と同じである。2回目の洗剤供給処理により、洗剤水がトレイ48に自動補給される。これにより、使用者がトレイ48に洗剤を補給しなくてもよいので、使い勝手の一層の向上を図れる。
2回目の洗剤供給処理が実行されてから、例えば3分の所定時間が経過すると(ステップS38でYES)、使用者が洗濯物Lの超音波洗浄を済ませたはずなので、マイクロコンピュータ60は、振動ホーン56をOFFにする(ステップS39)。そして、マイクロコンピュータ60は、ブザー63を鳴らすことによって、超音波洗浄運転の終了を使用者に通知する(ステップS40)。これにより、超音波洗浄運転が終了する。なお、ブザー63が鳴る前に超音波洗浄を終えた使用者が、例えばスタートキー65C(図5参照)を押すと、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転を早期に終了してもよい。または、使用者が超音波洗浄運転中にスタートキー65Cを押すと、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転を一時停止してもよい。
超音波洗浄を終えた使用者は、引出ユニット58を収容位置(図1参照)に戻す。これに応じて、マイクロコンピュータ60は、超音波排水弁52を開いて、トレイ48内に残った洗剤水を排水路10経由で機外に排出する(図2参照)。なお、トレイ48には、その底を開放するための排水レバー70(図3参照)が設けられてもよい。引出ユニット58が引出位置にある状態で使用者が排水レバー70を操作すると、トレイ48の底が開放されてトレイ48内の洗剤水が洗濯槽4内に流出するので、手動でトレイ48を排水することができる。
図10は、第1変形例に係る超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。第1変形例では、使用者が電源入キー65Aを押してONにすると、マイクロコンピュータ60が、ステップS1と同様に、使用者が超音波キー65EをONにしたか否かを監視する(ステップS51)。使用者が超音波キー65EをONにして(ステップS51でYES)、スタートキー65CもONにすると(ステップS52でYES)、マイクロコンピュータ60は、ステップS7と同様に、超音波洗浄運転を実行する(ステップS53)。
超音波洗浄運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転の際に洗剤水が流れた処理剤供給路35のメンテナンスに関するフラグを、例えば「不要」から「必要」に変更してメモリ60Bに一時記憶する(ステップS54)。そして、マイクロコンピュータ60は、図6のフローチャートのステップS8のように洗濯運転の開始を待機してもよい。超音波洗浄運転の洗濯運転が不要であれば、マイクロコンピュータ60は、洗濯機1の電源を自動で切ってもよい。
使用者が、超音波キー65EをONにすることなく(ステップS51でNO)、ステップS2と同様にコースキー65Dによって洗濯運転のコースを選択して(ステップS55でYES)、ステップS3と同様にスタートキー65CをONにすると(ステップS56でYES)、マイクロコンピュータ60は、メモリ60Bに一時記憶されたフラグを確認する(ステップS57)。「必要」とのフラグが記憶された状態にあれば(ステップS57でYES)、特別な洗濯運転を実行する(ステップS58)。この洗濯運転、つまり超音波洗浄運転の実行後の最初の洗濯運転における洗い工程において、マイクロコンピュータ60は、例えば、ステップS12の給水処理とステップS13の撹拌処理(図7参照)との間に、図11に示すメンテナンス処理を実行する。
メンテナンス処理において、マイクロコンピュータ60は、第2給水弁36を開いてONにする(ステップS501)。これにより、蛇口からの水道水が、処理剤供給路35を流れて注水部28に注入され、注水部28の吐出口28Aから洗濯槽4内に供給される。水道水が処理剤供給路35を流れることにより、超音波洗浄運転の際に処理剤供給路35に供給された洗剤の残りが水道水に乗って洗い落とされるので、処理剤供給路35が洗浄される。これにより、処理剤供給路35における洗剤の固着による故障を防止できる。なお、マイクロコンピュータ60は、処理剤供給路35を流れる水道水が注水部28でなくトレイ48側へ流れるように超音波切替弁45を制御してもよい(図2参照)。これにより、タンク46やトレイ48などを洗浄することもできる。
第2給水弁36がONになってから所定のTc秒が経過すると(ステップS502でYES)、マイクロコンピュータ60は、第2給水弁36を閉じてOFFにする(ステップS503)。これにより、メンテナンス処理が終了する。また、マイクロコンピュータ60は、フラグをメモリ60Bから削除したり、「必要」から「不要」にリセットしたりする。このように、洗濯機1では、超音波洗浄運転後の洗濯運転において処理剤供給路35の自動メンテナンスが行われるので、使用者が処理剤供給路35をメンテナンスしなくてもよい。そのため、使い勝手の一層の向上を図れる。なお、メンテナンス処理で追加される水量に応じて、直前の給水処理(ステップS12)での給水量が少なめ目に設定されてもよい。
一方、前述したメモリ60Bにおいて「必要」とのフラグが存在しなければ(ステップS57でNO)、メンテナンス処理が無い洗濯運転を実行する(ステップS59)。ステップS59の洗濯運転は、図7で説明した洗濯運転と同じである。メンテナンス処理の有無に関係なく、洗濯運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、ステップS5と同様に洗濯機1の電源を自動で切る(ステップS60)。
図12は、第2変形例に係る超音波洗浄運転及び洗濯運転を示すフローチャートである。第2変形例は、前述した専用コースの洗濯運転を想定した実施形態である。専用コースは、超音波洗浄運転で部分洗いした洗濯物Lなどの少量の洗濯物Lを洗濯対象としたコースである。使用者がコースキー65Dによって専用コースを選択して(ステップS71でYES)、スタートキー65CをONにすると(ステップS72でYES)、マイクロコンピュータ60は、まず、ステップS7と同様に超音波洗浄運転を実行する(ステップS73)。
超音波洗浄運転が終了すると、マイクロコンピュータ60は、洗濯運転の開始を待機する(ステップS74)。具体的には、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転後に洗濯物Lを洗濯槽4に投入した使用者が蓋15を閉めたという蓋スイッチ62の検出結果が入力されることを待機する(ステップS75)。使用者が蓋15を閉めると(ステップS75でYES)、マイクロコンピュータ60は、専用コースの洗濯運転を実行する(ステップS76)。
このように、マイクロコンピュータ60は、超音波洗浄運転の終了後において、蓋15が出入口14、出入口18及び出入口19を閉じたことを蓋スイッチ62が検出したこと(ステップS75でYES)を、前述した開始命令の入力として、洗濯運転を開始する(ステップS76)。この場合には、超音波洗浄運転の終了後において、使用者は、蓋15を閉じるという簡単な操作によって、洗濯機1に洗濯運転を開始させることができるので、使い勝手の一層の向上を図れる。専用コースが選択された場合には、マイクロコンピュータ60は、コース表示欄67において専用コースに対応する表示領域67B(図5参照)を点灯させる。専用コースの洗濯運転を実行したマイクロコンピュータ60は、洗濯機1の電源を自動で切る(ステップS77)。
図13は、前述した標準コースに係る洗濯運転の運転条件を示す表である。標準コース(図7参照)では、一例として、マイクロコンピュータ60は、洗い工程において3分間の給水処理と9分間の洗い処理とを実行し、第1すすぎ工程において1分間の排水処理と4分間の脱水処理と1分間のシャワーすすぎ処理とを実行する。マイクロコンピュータ60は、標準コースの洗い工程では、前述したように洗濯槽4に給水してから、つまり給水処理を終えてから、洗い処理において追加の給水を行うことなくモータ6によって回転翼5を回転させる。そして、マイクロコンピュータ60は、第2すすぎ工程において3分間の脱水処理と3分間の給水処理と3分間の溜めすすぎ処理とを実行し、最終脱水工程において1分間の排水処理と6分間の脱水処理とを実行する。この場合、標準コースの洗濯運転の所要時間は、34分間である。
図14は、専用コースに係る洗濯運転の運転条件を示す表である。一方、専用コース(図12参照)の洗濯運転は、標準コースとは異なる洗い工程と、1回だけのすすぎ工程と、最終脱水工程とを含む。マイクロコンピュータ60は、専用コースの洗い工程において、一例として、2分間の給水処理を実行する。これにより、洗濯槽4内の水位が零より高い所定の最低水位に到達すると、マイクロコンピュータ60は、洗い工程において4分間の洗い処理を実行し、洗い処理では、洗濯槽4内の水位が所定水位まで上昇するまで給水を継続しながら回転翼5を回転させて洗濯槽4内の洗濯物Lを撹拌する。つまり、マイクロコンピュータ60は、専用コースの洗い処理では、洗濯物Lを撹拌しながら最低水位から給水する。言い換えれば、マイクロコンピュータ60は、専用コースの洗い工程において、洗濯槽4に給水する途中から回転翼5を回転させる。図13と図14とを見比べれば分かるように、専用コースの洗い工程における6分の所要時間は、標準コースの洗い工程における12分の所要時間よりも短い。
マイクロコンピュータ60は、専用コースのすすぎ工程において、1分間の排水処理と、2分間の脱水処理と、2分間の給水処理と、3分間の溜めすすぎ処理とを実行する。マイクロコンピュータ60は、この給水処理によって洗濯槽4内の水位が所定の最低水位に到達すると、3分間の溜めすすぎ処理として、給水を継続しながら回転翼5を回転させて洗濯槽4内の洗濯物Lを撹拌する。つまり、マイクロコンピュータ60は、この溜めすすぎ処理では、洗い処理と同様に、洗濯物Lを撹拌しながら最低水位から給水する。マイクロコンピュータ60は、最終脱水工程において1分間の排水処理と5分間の脱水処理とを実行する。この場合、専用コースの洗濯運転の所要時間は、20分間である。標準コースの洗濯運転の所要時間が34分間であることから、専用コースは、標準コースよりも運転時間が短い。
超音波洗浄運転後の洗濯運転において、例えば少量の洗濯物Lを洗濯したい場合には、専用コースの洗濯運転を選択すれば、洗濯物Lを短時間で洗濯することができる。特に、専用コースの洗い工程では、洗濯槽4の給水途中から回転翼5の回転が始まるので、洗濯槽4内の洗濯物Lを短時間で効果的に洗浄することができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、第1給水弁30及び第2給水弁36(図2参照)は、前述したように少なくとも洗濯槽4に給水する給水手段の一例であるが、これらの給水弁は、別々に存在するのでなく、多方弁として一体化されてもよい。また、処理剤供給路35を流れる水の行き先を洗濯槽4側の注水部28とトレイ48側のタンク46とに切り替える超音波切替弁45も、給水手段の一例とみなしてもよい。
また、前述した様々な特徴は、適宜組み合わせてもよい。例えば、図6のフローチャートにおいて、待機状態(ステップS8)になったマイクロコンピュータ60は、使用者によるスタートキー65Cの操作(ステップS3)でなく、蓋スイッチ62の検出結果(図12のステップS75)に応じて洗濯運転(ステップS4)を開始してもよい。また、この洗濯運転のコースは、標準コースでなく、専用コースであってもよいが、使用者は、コースキー65Dを操作することによって事前にコースを選択しておく必要がある。
1 洗濯機
4 洗濯槽
5 回転翼
6 モータ
13 超音波洗浄ユニット
15 蓋
19 出入口
30 第1給水弁
35 処理剤供給路
36 第2給水弁
37 ポンプ
38 洗剤貯留部
42 洗剤供給弁
45 超音波切替弁
48 トレイ
55 超音波発生部
60 マイクロコンピュータ
62 蓋スイッチ
L 洗濯物

Claims (5)

  1. 駆動力を発生する駆動手段と、
    洗濯物を収容し、前記駆動手段の駆動力を受けて回転する洗濯槽と、
    前記洗濯槽内に配置され、前記駆動手段の駆動力を受けて回転する回転翼と、
    洗剤を貯留する洗剤貯留部と、
    トレイと、前記トレイの周辺に配置されて超音波を発生させる超音波発生手段とを有する超音波洗浄ユニットと、
    少なくとも前記洗濯槽に給水する給水手段と、
    前記洗剤貯留部の洗剤を少なくとも前記トレイに供給する洗剤供給手段と、
    前記駆動手段、前記超音波発生手段、前記給水手段及び前記洗剤供給手段を制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記洗剤供給手段によって前記トレイに洗剤を供給して前記超音波発生手段によって超音波を発生させる超音波洗浄運転と、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水して前記駆動手段によって少なくとも前記回転翼を回転させる洗い工程を含む洗濯運転とを実行し、
    前記制御手段は、前記超音波洗浄運転の終了に応じて前記洗濯運転の開始命令の入力を待機し、前記開始命令の入力に応じて前記洗濯運転を開始する、洗濯機。
  2. 前記制御手段は、前記超音波洗浄運転中において、前記洗剤供給手段によって前記トレイに洗剤を補給する、請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記超音波洗浄運転において前記洗剤貯留部から前記トレイに洗剤を供給するための洗剤供給路を含み、
    前記制御手段は、前記超音波洗浄運転の実行後の前記洗濯運転において、前記給水手段によって前記洗剤供給路に水を流すメンテナンス処理を実行する、請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記洗濯運転には、標準コースと、前記標準コースよりも運転時間が短い専用コースとがあり、
    前記制御手段は、前記標準コースの洗い工程において、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水してから前記駆動手段によって前記回転翼を回転させ、
    前記制御手段は、前記専用コースの洗い工程において、前記給水手段によって前記洗濯槽に給水する途中から前記駆動手段によって前記回転翼を回転させる、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗濯機。
  5. 前記洗濯槽において洗濯物を出し入れするための出入口を開閉する蓋と、
    前記蓋が前記出入口を閉じたか否かを検出する検出手段とを含み、
    前記制御手段は、前記超音波洗浄運転の終了後において、前記蓋が前記出入口を閉じたことを前記検出手段が検出したことを前記開始命令の入力として、前記洗濯運転を開始する、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗濯機。
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