JP2022010580A - 近接センサ用パッケージ、近接センサ及び電子モジュール - Google Patents

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Abstract

Figure 2022010580000001
【課題】第1キャビティと第2キャビティとの間で封止材が繋がりにくい近接センサ用パッケージ、近接センサ及び電子モジュールを提供する。
【解決手段】近接センサ用パッケージ(1)は、上面と、上面に開口した第1キャビティ(11)及び第2キャビティ(12)と、を有する基体(10)を備え、基体は、上面における第1キャビティ(11)の周囲のうち第1キャビティ(11)と第2キャビティ(12)との間以外に位置する第1凹部(13)を、更に有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、近接センサ用パッケージ、近接センサ及び電子モジュールに関する。
特許文献1には、発光チップとセンサチップとが基板に搭載された近接センサが示されている。基板には、発光チップを収容する第1キャビティと、センサチップを収容する第2キャビティとが、並んで設けられ、第1キャビティ及び第2キャビティには透光性を有する封止材が充填される。封止材は充填時に流動性を有し、その後に硬化する。近接センサは、第1キャビティ及び第2キャビティに物体が近接した場合に、発光チップから出射された光が、近接した物体で反射しセンサチップに入射することで、物体の近接を検出できる。
特表2013-519995公報
第1キャビティ及び第2キャビティに封止材を充填する際、封止材の流動性により、第1キャビティの開口部で盛り上がった封止材と第2キャビティの開口から盛り上がった封止材とが、開口外へ拡がることがある。この拡がりにより封止材が第1キャビティと第2キャビティとの間で繋がってしまうと、繋がった封止材の部分を介してクロストークが生じることがある。クロストークとは、物体が近接していなくても、第1キャビティから第2キャビティへ発光チップの光の一部が送られてしまうことを意味する。
本開示は、第1キャビティと第2キャビティとの間で封止材が繋がりにくい近接センサ用パッケージ、近接センサ及び電子モジュールを提供することを目的とする。
本開示に係る近接センサ用パッケージは、
上面と、前記上面に開口した第1キャビティ及び第2キャビティと、を有する基体を備え、
前記基体は、前記上面における前記第1キャビティの周囲のうち前記第1キャビティと前記第2キャビティとの間以外に位置する第1凹部を、更に有する。
本開示に係る近接センサは、
上記の近接センサ用パッケージと、
前記第1キャビティ及び前記第2キャビティの一方と他方とにそれぞれ搭載された発光素子及び受光素子と、
前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに位置する透光性を有する封止材と、
を備える。
本開示に係る電子モジュールは、
上記の近接センサと、
前記近接センサを搭載したモジュール用基板と、
を備える。
本開示によれば、第1キャビティと第2キャビティとの間で封止材が繋がりにくい近接センサ用パッケージ、近接センサ及び電子モジュールを提供できる。
本開示の実施形態1の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。 変形例1の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。 変形例2の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。 本開示の実施形態2の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。 変形例3の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。 本開示の実施形態に係る近接センサ及び電子モジュールを示す縦断面図である。
以下、本開示の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。図1(A)は、図1(B)のA-A線における断面に相当する。実施形態1の近接センサ用パッケージ1は、受光素子41の搭載領域R1及び発光素子42の搭載領域R2を有する基体10と、基体10に位置する配線導体20とを備える。
基体10は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体等のセラミックス材料により構成される。基体10は、搭載領域R1を含んだキャビティ11と、搭載領域R2を含んだキャビティ12と、溝状の凹部13、14とを備える。2つのキャビティ11、12は、基体10の上面に開口し、基体10の長手方向に並んでいる。2つのキャビティ11、12の深さはほぼ同様であってよい。2つのキャビティ11、12の体積は異なってもよい。搭載領域R1、R2はキャビティ11、12の底部にそれぞれ位置する。キャビティ11、12の一方と他方とが本開示に係る第1キャビティと第2キャビティに相当する。凹部13、14の一方と他方とが本開示に係る第1凹部と第2凹部とに相当する。
配線導体20は、キャビティ11、12内に露出した内部導体21、22と、基体10の外面(例えば底面)に露出した外部導体23、24と、基体10内に位置しかつ内部導体21、22と外部導体23、24とにそれぞれ接続される接続導体25、26とを有する。図1(A)の例では、受光素子41及び発光素子42が表面実装型の素子であり、基体10が表面実装型である場合の配線導体20を示している。なお、内部導体21、22の一部又は全部と受光素子41及び発光素子42の端子とはワイヤーボンディングで接続されてもよく、その場合、内部導体21、22の一部又は全部は接続方式に合わせて搭載領域R1、R2から外れて位置してもよい。また、外部導体23、24とモジュール用基板110(図6)の端子とはワイヤーボンディング又は半田等によりに電気的に接続される構成としてもよく、その場合、外部導体23、24は接続方式に合わせて基体10の側面又は上面に位置してもよい。
凹部13は、基体10の上面でかつキャビティ11の周囲のうち、2つのキャビティ11、12の間を除く範囲に位置する。凹部13は、一方のキャビティ11を挟んで他方のキャビティ12の反対側に位置してもよい。凹部13は、キャビティ11よりも開口が小さく、キャビティ11と同等の深さを有する溝形状であってもよい。凹部13の開口は、キャビティ11の開口の一辺に沿って長い形状を有していてもよい。
凹部14は、基体10の上面でかつキャビティ12の周囲のうち、2つのキャビティ11、12の間を除く範囲に位置する。凹部14は、一方のキャビティ12を挟んで他方のキャビティ11の反対側に位置してもよい。凹部14は、キャビティ12よりも開口が小さく、キャビティ12と同等の深さを有する溝形状であってもよい。凹部14の開口は、キャビティ12の開口の一辺に沿って長い形状を有していてもよい。
近接センサ用パッケージ1においては、受光素子41及び発光素子42が搭載領域R1、R2に搭載された後、2つのキャビティ11、12に封止材31、32が充填される。そして、硬化前の封止材31、32がキャビティ11、12の開口から盛り上がり、開口外へ拡がる場合がある。封止材31、32がキャビティ11、12の間で繋がって硬化すると、近接センサにおいてクロストークが発生してしまうので好ましくない。
凹部13は、2つのキャビティ11、12の開口から基体10の上面へ硬化前の封止材31、32が拡がった際に、2つのキャビティ11、12の間で封止材31、32が接触する前に、封止材31が凹部13に流れ込むように配置される。キャビティ11の開口と凹部13との距離は、基体10の上面各部の封止材31、32の流れやすさに応じて、上記の作用が得られるように適宜設計されればよい。
同様に、凹部14は、2つのキャビティ11、12の開口から基体10の上面へ硬化前の封止材31、32が拡がった際に、2つのキャビティ11、12の間で封止材31、32が接触する前に、封止材32が凹部14に流れ込むように配置される。キャビティ12の開口と凹部14との距離は、基体10の上面各部の封止材31、32の流れやすさに応じて、上記の作用が得られるように適宜設計されればよい。
以上のように、実施形態1の近接センサ用パッケージ1によれば、基体10の上面でキャビティ11、12の周囲のうち、キャビティ11、12の間以外の範囲に凹部13、14が位置する。したがって、キャビティ11、12の開口外へ硬化前の封止材31、32が拡がった際、封止材31、32が2つのキャビティ11、12の間で接触する前に凹部13、14に流れ込み、封止材31、32の拡がりを抑制することができる。したがって、封止材31、32が2つのキャビティ11、12の間で繋がってしまうことを抑制できる。よって、近接センサにおいてクロストークが発生することを抑制できる。
さらに、実施形態1の近接センサ用パッケージ1によれば、凹部13はキャビティ11を挟んで他方のキャビティ12の反対側に位置し、凹部14はキャビティ12を挟んで他方のキャビティ11の反対側に位置する。すなわち、基体10がキャビティ11、12の並び方向に長いコンパクトな構成である場合、凹部13、14とキャビティ11、12とが基体10の長手方向に並ぶ。凹部13、14があることで、その周辺の強度が低下するが、基体10の4つの側面のうち横幅の小さい側面の方に凹部13、14が位置することで、横幅の大きい側面から基体10を把持した場合の外力に対して、凹部13、14により基体10の強度が低下することを抑制でき、近接センサ用パッケージ1の取扱いを容易にできる。
なお、実施形態1では、一方のキャビティ11の周囲に位置する凹部13と、もう一方のキャビティ12の周囲に位置する凹部14との両方を備えているが、いずれか一方のみを有していてもよい。例えば、凹部14を有し、凹部13が省略された構成でも、キャビティ12に充填された封止材32が、キャビティ11の封止材31に接触する前に、凹部14に流れ込むことで、2つのキャビティ11、12の間で封止材31、32が繋がってしまうことを抑制できる。よって、近接センサにおいてクロストークが発生することを抑制できる。
(変形例1)
図2は、変形例1の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。図2(A)の断面は、図2(B)のA-A線における断面に相当する。変形例1の近接センサ用パッケージ1Aは、凹部13A、14Aが、基体10の側面にかけて位置するところが実施形態1と異なり、その他の構成要素並びに凹部13A、14Aとキャビティ11、12との距離については実施形態1と同様である。基体10は上面に連続する側面を有し、凹部13A、14Aは、上面の縁部から側面にかけて位置する。
変形例1の近接センサ用パッケージ1Aにおいても、凹部13A、14Aが実施形態1の凹部13、14と同様に作用し、2つのキャビティ11、12の間で封止材31、32が繋がってしまうことを抑制できる。さらに、変形例1の近接センサ用パッケージ1Aによれば、凹部13A、14Aを基体10の外側から囲う壁体が不要なので、近接センサ用パッケージ1Aの幅寸を小さくできる。さらに凹部13A、14Aを外側から囲う薄い壁体を有すると、薄い壁体の強度が低下するが、薄い壁体が不要なので、強度の低下を抑制できる。
近接センサ用パッケージ1Aは、一つの母基板内に複数の近接センサ用パッケージ1Aが一体化されて形成され、素子が搭載され封止材31、32が充填及び硬化された後に、母基板が個々の近接センサ用パッケージ1Aごとに切断されて個片化される場合がある。この場合、変形例1の近接センサ用パッケージ1Aによれば、個片化される前、隣接する2つの近接センサ用パッケージ1A間で凹部13A又は凹部14Aを共通の溝として形成できるので、1つの母基板に含まれる近接センサ用パッケージ1Aの個数を多くできる。さらに、凹部13A、14Aを別々の溝として形成する場合と比較して、凹部13A、14Aを1つの孔加工により形成できるので、凹部13A、14Aの加工工数を削減できる。
(変形例2)
図3は、変形例2の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。図3(A)の断面は、図3(B)のA-A線における断面に相当する。変形例2の近接センサ用パッケージ1Bは、凹部13Bが異なり、加えて、基体10に連通部15、16を有するところが実施形態1と異なり、他の構成要素は実施形態1と同様である。
凹部13Bは、キャビティ11よりも深さが浅い。凹部13Bは、連通部15と同等の深さであってもよい。凹部13Bに流れ込む可能性のある封止材31の量は、キャビティ11の体積に依存する。したがって、設計時、キャビティ11の体積に応じて、凹部13Bの体積を調整してもよい。
連通部15はキャビティ11から凹部13Bへ、硬化前の封止材31を導く部位である。連通部15は、キャビティ11と凹部13Bとの間に位置し、基体10の上面の他の部分と比較して硬化前の封止材31が流動しやすい特性を有する。連通部15の幅は、キャビティ11の同方向における幅、並びに、凹部13Bの同方向における幅より狭くてもよい。連通部15としては、図3(A)、(B)に示すようなキャビティ11の開口に繋がったキャビティ11よりも浅い溝を適用できる。なお、連通部15は溝に限られず、例えば封止材31の流動性を高める加工を施した表面構造などが適用されてもよい。
連通部16はキャビティ12から凹部14へ、硬化前の封止材32を導く部位である。連通部16の構成は、連通部15と同様である。連通部16は、凹部14よりも深さが浅い。
変形例2の近接センサ用パッケージ1Bによれば、連通部15、16の底部が基体10の上面よりも低いため、封止材31、32がキャビティ11、12の間に拡がるよりも早く、連通部15、16を伝って凹部13B、14に流動する。したがって、キャビティ11、12の間隔が狭くても封止材31、32がキャビティ11、12の間で繋がってしまうことを抑制できる。よって、近接センサにおいてクロストークが発生することを抑制できる。なお、連通部15、16の底部は、凹部13B、14側がキャビティ11、12側より低くなるように、基体10の上面に対して傾斜していてもよい。当該傾斜により封止材31、32が凹部13B、14へ流れやすくなる。
さらに、変形例2の近接センサ用パッケージ1Bによれば、凹部13Bが浅いことで、凹部13Bにより基体10の強度が低下することを抑制できる。さらに、変形例2の近接センサ用パッケージ1Bによれば、凹部13B及び連通部15、16が浅いことで、凹部13B及び連通部15、16を焼成前のセラミックペーストのスクリーン印刷により形成することができ、製造コストを低減できる。
なお、連通部15、16は、変形例1の凹部13A、14Aを有する基体10に適用されてもよく、この場合でも、上記の連通部15、16の効果が同様に奏される。
(実施形態2)
図4は、実施形態2の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。図4(A)の断面は、図4(B)のA-A線における断面に相当する。実施形態2の近接センサ用パッケージ1Cは、凹部13C、14C、並びに、凹部13C、14Cとキャビティ11、12との接続態様が異なり、他の構成要素は実施形態1と同様である。
一方のキャビティ11の周囲には、キャビティ11、12の間を除く範囲に、2つの凹部13Cが位置する。2つの凹部13Cは、一方のキャビティ11における他方のキャビティ12から遠い側の2つの角部にそれぞれ位置する。2つの凹部13Cは、キャビティ11と深さが等しくてもよい。キャビティ11と各凹部13Cとは、互いを連通させる連通部17aを含んだ仕切部17により仕切られている。連通部17aの幅は凹部13Cの同方向における最大幅よりも狭い。
もう一方のキャビティ12の周辺には、キャビティ11、12の間を除く範囲に、2つの凹部14Cが位置する。2つの凹部14Cは、一方のキャビティ12における他方のキャビティ11から遠い側の2つの角部にそれぞれ位置する。2つの凹部14Cは、キャビティ12と深さが等しくてもよい。キャビティ12と各凹部14Cとは、互いを連通させる連通部18aを含んだ仕切部18により仕切られている。連通部18aの幅は凹部14Cの同方向における最大幅よりも狭い。
2つの凹部13Cと、2つの凹部14Cとは、中央の境界面O1に対して対称に配置され、かつ、対称な構成である。2つの仕切部17と、2つの仕切部18とは、中央の境界面O1に対して対称である。上記の境界面O1とは、基体10の上面を長手方向に沿って二等分し、基体10の上面に垂直な仮想的な平面である。上方から見て、境界面O1と重なる直線が本開示に係る仮想直線に相当する。なお、キャビティ11と凹部13Cとが離間し、連通部17aが連通方向に長さを有していてもよい。同様に、キャビティ12と凹部14Cとが離間し、連通部18aが連通方向に長さを有していてもよい。また、2つの凹部13Cは仕切部17に対してあるいは境界面O1に対して対称でなくてもよい。同様に、2つの凹部14Cは仕切部18に対してあるいは境界面O1に対して対称でなくてもよい。
実施形態2の近接センサ用パッケージ1Cにおいても、キャビティ11、12の封止の際、硬化前の封止材31、32がキャビティ11、12に充填され、キャビティ12の開口部において盛り上がる。その後、封止材31、32は、仕切部17、18を介して緩やかに凹部13C、14Cに流れ込みながら硬化する。凹部13C、14C並びに仕切部17、18がキャビティ11、12の角部に位置することで、キャビティ11、12の壁部に位置するよりも、硬化前の封止材31、32が流れる方向が緩やかに連続するため、硬化前の封止材31、32が凹部13C、14Cに流れ込みやすい。したがって、キャビティ11、12の開口部外へ封止材31、32が拡がり、キャビティ11、12の間で封止材31、32が繋がってしまうことを抑制できる。よって、近接センサにおいてクロストークが発生することを抑制できる。
さらに、実施形態2の近接センサ用パッケージ1Cによれば、凹部13C、14Cに流れ込んで硬化した部分により封止材31、32にアンカー効果が得られ、封止材31、32の剥がれを抑制できる。
さらに、実施形態2の近接センサ用パッケージ1Cによれば、2つの仕切部17と2つの仕切部18とが中央の境界面O1に対して対称であるので、仕切部17、18を介して凹部13C、14Cに流れ込む封止材31、32を、中央の境界面O1に対して対称的にしやすい。したがって、キャビティ11、12で硬化した封止材の形状が境界面O1に対して対称となりやすく、よって封止材を通る光が歪み難く、光の授受の効率が向上する。さらに、基体10に非対称な応力が生じることを抑制し、基体10に上方から見て中央の境界面O1を曲げるような反りが生じることを抑制できる。
なお、2つの仕切部17は、キャビティ11の角部ではなく、キャビティ11の壁部に位置して、境界面O1に対して対称に配置されていてもよい。同様に、2つの仕切部18は、キャビティ12の角部ではなく、キャビティ12の壁部に位置して、境界面O1に対して対称に配置されていてもよい。また、仕切部17が1つである場合、1つの仕切部17がキャビティ11の壁部における境界面O1上に位置することで境界面O1に対して対称になっていてもよい。同様に、仕切部18が1つである場合、1つの仕切部18がキャビティ12の壁部における境界面O1上に位置することで境界面O1に対して対称になっていてもよい。上記の配置としても、仕切部17、18を中央の境界面O1に対して対称であることに基づく上記の効果が同様に奏される。なお、凹部13Cが複数ある場合には、各凹部13Cの大きさは同一であるとよい。同様に、凹部14Cが複数ある場合には、各凹部14Cの大きさは同一であるとよい。大きさが同一であることで、キャビティ11、12で硬化した封止材の形状が境界面O1に対して、より対称な形状としやすい。
なお、実施形態2においては2つの凹部13Cが1つのキャビティ11の2つの角部に位置する構成としたが、1つ又は3つの凹部13Cがキャビティ11の周囲に位置し、仕切部17で仕切られている構成が採用されてもよい。さらに、凹部13Cはキャビティ11の角部ではなくキャビティ11の壁面部に対向配置され、キャビティ11に仕切部17の連通路を介して通じる構成としてもよい。また、仕切部17に含まれる連通部は、凹部13Cの下端から上端まで全域でキャビティ11と連通していなくてもよく、一部の高さにおいてのみ連通した構成が採用されてもよい。もう一方のキャビティ12に対応する凹部14D及び仕切部18についても同様である。
(変形例3)
図5は、変形例3の近接センサ用パッケージを示す縦断面図(A)と平面図(B)である。図5(A)の断面は、図5(B)のA-A線における断面に相当する。変形例3の近接センサ用パッケージ1Dは、凹部13D、14D及び仕切部17D、18Dの深さがキャビティ11、12の深さよりも浅い点が異なり、他の構成要素は実施形態2と同様である。凹部13D、14D及び仕切部17D、18Dの深さは、キャビティ11、12の深さの半分以下であってもよい。
変形例3の近接センサ用パッケージ1Dにおいても、キャビティ11、12の封止の際、硬化前の封止材31、32がキャビティ11、12に充填され、キャビティ12の開口部において盛り上がる。そして、封止材31、32は、仕切部17D、18Dを介して凹部13D、14Dへ緩やかに流れ込みながら硬化する。したがって、キャビティ11、12の開口部外へ封止材31、32が拡がり、キャビティ11、12の間で封止材31、32が繋がってしまうことを抑制できる。よって、近接センサにおいてクロストークが発生することを抑制できる。
さらに、変形例3の近接センサ用パッケージ1Dによれば、凹部13D、14D及び仕切部17D、18Dが浅い分、凹部13D、14Dに流れ込む封止材31、32の量を制限し、封止材31、32の使用量を低減できる。
なお、変形例3においても2つの凹部13Dは、1つ又は3つにしてもよいし、凹部13Dの配置もキャビティ11の壁面部に対向する配置としてもよい。仕切部17Dに含まれる連通部は、仕切部17Dの下端から上端の全域でキャビティ11と連通していなくてもよく、一部の高さにおいてのみ連通した構成が採用されてもよい。もう一方のキャビティ12に対応する凹部14D及び仕切部18Dについても同様である。
さらに、変形例3において凹部13D、14Dの深さを浅くせず、仕切部17D、18Dのみ浅くしてもよく、この場合でも、凹部13D、14Dに流れ込む封止材31、32の量を制限し、封止材31、32の使用量を低減できる。
(近接センサ及び電子モジュール)
図6は、本開示の実施形態に係る近接センサ及び電子モジュールを示す縦断面図である。本実施形態に係る近接センサ60は、近接センサ用パッケージ1と、近接センサ用パッケージ1の搭載領域R1、R2に搭載された受光素子41及び発光素子42と、キャビティ11、12に充填され硬化した封止材31、32とを備える。
発光素子42は、赤外線発光ダイオード等であるが、その他の波長を出力する素子であってもよいし、レーザー発振器であってもよい。受光素子41は、発光素子42から出射され近接物から反射された光を検出するフォトダイオードなどの半導体素子であるが、反射光を検出できればどのような素子であってもよい。受光素子41と発光素子42とがキャビティ11、12の底に搭載されることで、近接物の反射を介さずに発光素子42から受光素子41へ光が送られてしまうことを抑制できる。図6では、受光素子41と発光素子42とが表面実装された例を示しているが、一部の電極がワイヤーボンディングにより接続されていてもよい。
封止材31、32は、紫外線硬化型の透明樹脂、熱硬化型の透明樹脂、常温硬化型の透明樹脂など、硬化性と透光性とを有する樹脂である。封止材31、32は、凹部13、14に流れ込んでいても、流れ込んでいなくてもよい。個々の近接センサ60において凹部13、14に封止材31、32が流れ込んでいなくても、大量生産された多くの近接センサ60に注目したときには、幾つかの近接センサ60において凹部13、14に封止材31、32が流れ込むことで、キャビティ11、12の間で封止材31、32が繋がることが抑制され近接センサ60の歩留まりを向上できる。この場合、凹部13、14に封止材31、32が流れ込んでいない近接センサ60も、歩留まりの向上により、低コスト化などの利益が得られる。
本実施形態に係る電子モジュール100は、モジュール用基板110と、モジュール用基板110に実装された近接センサ60とを備える。モジュール用基板110には、近接センサ60に加えて、他の電子装置、電子素子及び電気素子などが実装されていてもよい。モジュール用基板110には電極パッド111が設けられ、近接センサ60は、電極パッド111に半田又は金スズ等の接合材113を介して接合されてもよい。
本実施形態の近接センサ60及び電子モジュール100によれば、キャビティ11、12の開口から盛り上がった封止材が、キャビティ11、12の間で繋がり、近接センサ60においてクロストークが発生してしまうことが抑制され、近接センサ60の信頼性を向上できる。
以上、本開示の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、2つのキャビティ11、12に対応して2つ又は4つの凹部13(13A~13D)、14(14A、14C、14D)を有する例を示した。しかし、キャビティ11に対応する凹部13(13A~13D)を有する一方、キャビティ12に対応する凹部14(14A、14C、14D)は省略されてもよい。逆にキャビティ12に対応する凹部14(14A、14C、14D)を有する一方、キャビティ11に対応する凹部13(13A~13D)は省略されてもよい。一方のキャビティに対応する凹部と、他方のキャビティに対応する凹部とは、互いに対称的な配置、形状、大きさであってもよいし、非対称な配置、形状、大きさであってもよい。また、1つの近接センサ用パッケージに、複数種類の凹部が混在していてもよい。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、1A~1D 近接センサ用パッケージ
10 基体
11、12 キャビティ(第1キャビティ、第2キャビティ)
13、13A~13D、14、14A、14C~14D 凹部(第1凹部、第2凹部)
15、16 連通部
17、17D、18、18D 仕切部
17a、18a 連通部
20 配線導体
41 受光素子
42 発光素子
60 近接センサ
100 電子モジュール
110 モジュール用基板

Claims (11)

  1. 上面と、前記上面に開口した第1キャビティ及び第2キャビティと、を有する基体を備え、
    前記基体は、前記上面における前記第1キャビティの周囲のうち前記第1キャビティと前記第2キャビティとの間以外に位置する第1凹部を、更に有する、
    近接センサ用パッケージ。
  2. 前記第1凹部は、前記第1キャビティを挟んで前記第2キャビティとは反対側に位置する、
    請求項1記載の近接センサ用パッケージ。
  3. 前記基体は、前記上面に連続する側面を有し、
    前記第1凹部は、前記上面の縁部から前記側面にかけて位置する、
    請求項1又は請求項2に記載の近接センサ用パッケージ。
  4. 前記基体は、前記第1キャビティと前記第1凹部とをつなぐ連通部を有する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の近接センサ用パッケージ。
  5. 前記連通部の幅が前記第1凹部の幅より小さい、
    請求項4記載の近接センサ用パッケージ。
  6. 前記連通部が、前記第1キャビティにおける前記第2キャビティから遠い側の角部に位置する、
    請求項4又は請求項5記載の近接センサ用パッケージ。
  7. 1つ又は複数の前記連通部を有し、
    前記1つ又は複数の連通部が、前記第1キャビティ及び前記第2キャビティの中心を通る仮想直線に対して対称に位置する、
    請求項4又は請求項5記載の近接センサ用パッケージ。
  8. 前記第1凹部は、前記第1キャビティの深さよりも浅い、
    請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の近接センサ用パッケージ。
  9. 前記基体は、前記上面における前記第2キャビティの周囲のうち前記第1キャビティと前記第2キャビティとの間以外に位置する第2凹部を、更に有する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の近接センサ用パッケージ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の近接センサ用パッケージと、
    前記第1キャビティ及び前記第2キャビティの一方と他方とにそれぞれ搭載された発光素子及び受光素子と、
    前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに位置する透光性を有する封止材と、
    を備える近接センサ。
  11. 請求項10記載の近接センサと、
    前記近接センサを搭載したモジュール用基板と、
    を備える電子モジュール。
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