JP2022007917A - ハンバーガー提供システム - Google Patents

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裕之 寺川
Hiroyuki Terakawa
伸太郎 藪
Shintaro Yabu
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Abstract

【課題】テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供可能なシステムを提供する。【解決手段】本発明のハンバーガー提供システム1は、注文に応じて、ハンバーガーのパテPを載せるための第1の皿2にパテPを載せるステップと、少なくともバンズを載せるための第2の皿3にバンズBを含む材料を載せるステップと、加熱調理器群4が備える加熱調理器のプレート上に、パテPと、バンズBを含む材料とを載せるステップとを有し、加熱調理器群4が、パテP用の第1の加熱調理器41と、バンズBを含む材料用の第2の加熱調理器42とを含んで構成されるか、あるいは、パテP用の第1の領域141とバンズBを含む材料用の第2の領域142との間を遮る遮断部143を備える加熱調理器140を含んで構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、ハンバーガーを提供するシステム、より詳しくは、ハンバーガーのパテから出た肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ出来立てのハンバーガーを提供するシステムに関する。
近年、ハンバーガーを提供する飲食店では、作り置きではなく出来立てのハンバーガーを顧客に提供する試みが行われている。
例えば、作業台の一側方から、バンズを焼くトースターと、野菜等のトッピングが収容されたトレイと、パテを焼くパテ焼き機が配置されたハンバーガー提供システムが提案されている。第1の担当者(イニシエーターと称される。)が2枚のバンズの調理を開始し、第2の担当者(グリルストッカーと称される。)は、パテの調理を開始する。第1の担当者は、パテが焼き上がるまでの間にラッピングペーパーを用意し、15秒ほどでバンズが焼き上がると、ラッピングペーパーの上に1枚のバンズを載せ、もう1枚のバンズとともに、トッピングが収容されたトレイの近傍に移動させる。第3の担当者(アッセンブラーと称される。)は、ラッピングペーパーの上に載せられたバンズに、トレイに収容されたトッピングを載せ、第2の担当者によって調理されたパテを載せ、パテの上にもう1枚のバンズを載せる。このシステムによると、出来立てのハンバーガーを40秒強という極めて短い時間で顧客に提供可能である(非特許文献1)。
GoProがとらえた42秒。「作り置き?」の疑念を晴らす驚きの「ビッグマック」制作工程,ギズモード・ジャパン,2017年2月28日,https://www.gizmodo.jp/2017/02/mcdonald_gopro.html
ところで、食事には、料理を食べる喜びだけでなく調理を行う喜びもある。例えば、焼肉店では、顧客が皿に盛られた肉を客席テーブルに備えつけられた鉄板を用いて加熱し、調理することで、顧客は焼きたての焼肉の風味だけでなく、肉が焼ける匂いを楽しみながら調理を行う喜びをも得ることができる。
焼肉店と同様に、ハンバーガー提供サービスにおいても、客席テーブルにパテやバンズを加熱する調理装置を設置すれば、調理を行う喜びを顧客に提供し得る。しかし、客席テーブルの面積は、非特許文献1に記載のシステムにおける作業台の面積より小さいため、複数種類の調理装置を客席テーブルに設置することは、困難である。したがって、客席テーブルに調理装置を設置してパテやバンズ等の調理を行うとき、調理に用いる調理装置の数が少なく、客席テーブルに設置可能であることが求められる。
また、風味に優れる点で、パテは、冷凍パテではなく、生肉パテであることが好ましい。しかし、生肉パテを焼くと、パテから肉汁が出てしまう。生肉パテをバンズと同じ調理装置で調理すると、生肉パテから出た肉汁がバンズに付着し、ハンバーガーの風味や外観を損なう。また、バンズに肉汁が付着すると、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまう。したがって、客席テーブルで顧客がハンバーガーを調理するとき、調理装置が客席テーブルに設置可能であるだけでなく、生肉パテから出た肉汁等のバンズへの付着を軽減できることが望ましい。また、生肉パテの調理とバンズの調理とがほぼ同じときに終われば、顧客は、焼き立ての生肉パテをバンズで挟んだ出来立てのハンバーガーを楽しめ、顧客の満足度がさらに高まる。
これらの事情から、客席テーブル等のテーブルに設置可能でありつつ、ハンバーガーの調理に関する技術や熟練のない顧客であってもパテから出た肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ風味が改善された出来立てのハンバーガーを調理可能なシステムが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供可能なシステムを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、パテとバンズとを別の皿に載せ、パテとバンズとを別のホットプレート又は同じホットプレートの別領域で調理することで、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
第1の特徴に係る発明は、注文に応じて、ハンバーガーのパテを載せるための第1の皿にパテを載せるステップと、少なくともバンズを載せるための第2の皿に前記バンズを含む材料を載せるステップと、ホットプレートに、前記パテと、前記バンズを含む材料とを載せるステップとを有し、前記ホットプレートが、前記パテ用の第1のプレートと、前記バンズを含む材料用の第2のプレートとから構成されるか、あるいは、前記パテ用の第1の領域と前記バンズを含む材料用の第2の領域との間を遮る遮断部を備える、ハンバーガー提供システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、第1の皿にパテが載せられ、第2の皿にバンズを含む材料が載せられた状態で顧客に届くため、顧客は、パテを第1の皿からパテ用の第1のプレート等に、バンズを含む材料を第2の皿から第2のプレート等に移すことができる。したがって、顧客がパテとバンズとを一緒に加熱し、パテの肉汁等がバンズに付着することがない。これにより、第1の特徴に係る発明によれば、バンズに肉汁等が付着することに起因してハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、バンズに付着した肉汁等が、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうことも軽減できる。
また、顧客は、パテとバンズとを同時に調理できるため、顧客は、パテとバンズとを順次調理するときよりも短い時間でハンバーガーの調理を終えられる。したがって、顧客は、より短い時間で調理されたハンバーガーを食べることができ、顧客の満足度が高まる。また、顧客は、焼きたてのバンズに加熱されたパテを挟める。これにより、加熱されたパテが冷めて固くなることや、焼きたてのバンズ等が冷めて風味を損なうこと等が防がれ、風味がさらに一層改善される。
上述の構成により、顧客は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、自らの手でホットプレートを用いてパテとバンズとを加熱し、出来立てのハンバーガーを調理して楽しめる。また、上述の構成は、第1の皿、第2の皿、及びホットプレートのみで実現可能であるため、客席テーブル等のテーブルに設置可能である。
したがって、第1の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第2の特徴に係る発明は、ハンバーガーのパテを載置可能な第1の皿と、前記パテ以外の前記ハンバーガーの材料であって、少なくともバンズを含む材料を載置可能な第2の皿と、客席テーブル又は食卓テーブルに設置可能であり、前記パテ及び前記バンズを含む材料を載置可能なプレートを有する加熱調理器とを備え、前記加熱調理器が複数あり、所定の加熱調理器に設けられた所定のプレートには、前記パテを載置可能であり、前記所定の加熱調理器とは異なる他の加熱調理器に設けられた他のプレートには、前記バンズを含む材料を載置可能であるか、あるいは、1枚の前記プレートに、前記パテを載置可能な第1の領域と、前記他材料を載置可能な第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間を物理的に遮る遮断部とが設けられている、ハンバーガー提供システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、顧客は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテを第1の皿から所定のプレート等に、バンズを含む材料を第2の皿から他のプレート等に移すことができる。したがって、顧客が同じプレート等でパテとバンズとを一緒に加熱して、パテの肉汁等がバンズに付着することがない。したがって、バンズに付着した肉汁等がハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、バンズに付着した肉汁等が、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる者の手を汚してしまうことも軽減できる。
また、調理する者は、所定のプレート等と他のプレート等を用いて、パテとバンズを含む材料とを同時に調理できるため、調理する者は、パテとバンズを含む材料とを順次調理するときよりも短い時間でハンバーガーの調理を終えられる。したがって、より短い時間で調理されたハンバーガーを食べることができ、ハンバーガーを食べる者の満足度が高まる。また、この構成により、顧客は、パテとバンズを含む材料とを同時に調理できるため、顧客は、焼きたてのバンズに加熱されたパテを挟める。これにより、加熱されたパテが冷めて固くなることや、焼きたてのバンズ等が冷めて風味を損なうこと等が防がれ、風味がさらに一層改善される。
また、客席テーブル又は食卓テーブルに設置可能であり、パテ及び他材料を載置可能なプレートを有する加熱調理器を備えるため、ハンバーガーを提供する飲食店の客席テーブルだけで顧客が調理する態様にとどまらず、消費者が自宅等の食卓テーブルにも加熱調理器を載置し、出来立てのハンバーガーを家庭内で楽しむこともできる。
上述の構成により、顧客等の消費者は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、自らの手で加熱調理器を用いてパテとバンズとを加熱し、出来立てのハンバーガーを調理して楽しめる。
したがって、第2の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、前記プレートのうち、前記パテが載置される場所の温度が、前記バンズを含む前記パテとは異なる材料が載置される場所の温度よりも高く設定される、ハンバーガー提供システムを提供する。
ひき肉等を含むパテは、バンズは焦げるがパテが焦げない程度の高い温度のプレートで調理しないと、パテの内部まで充分に加熱されていない生焼け状態となり、風味を損なうだけでなく、衛生上の問題も生じうる。一方、バンズをパテと同じ温度のプレートで調理すると、バンズが焦げて風味を損ないうる。トッピングやチーズ等のパテとは異なる材料も、焦げて風味を損なうことを防ぐために、パテを調理するプレートより低い温度のプレートで調理することが好ましい。
第3の特徴に係る発明によれば、バンズを含むパテとは異なる材料をそれらの材料に対して適切な温度の場所で調理しつつ、パテをパテとは異なる材料を載置する場所の温度より温度が高く設定された場所で調理して、生焼け状態を避けられる。したがって、パテとバンズの風味をより一層改善し、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
したがって、第3の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第4の特徴に係る発明は、第1から第3の特徴のいずれかに係る発明であって、前記パテが生肉パテである、ハンバーガー提供システムを提供する。
冷凍パテよりも風味に優れた生肉パテを用いてハンバーガーを調理できれば、ハンバーガーの風味をさらに一層改善できる。しかし、生肉パテは、冷凍パテに比べて調理する際に肉汁が多くでてしまう。加えて、生肉パテをバンズや他の材料と一緒にすると、生肉パテがバンズや他の材料に接触して生肉パテ及びバンズや他の材料の風味を損ない、また、生肉パテの水分や一部がバンズに付着する等の衛生上の問題も生じうる。
第4の特徴に係る発明によれば、第1の皿及び第2の皿を備える構成と、ホットプレート又は加熱調理器の構成とが生肉パテとバンズを含むパテとは異なる材料との接触を防ぐため、生肉パテを用いることによるハンバーガーの風味の改善を達成する課題と、生肉パテ及びバンズや他の材料の風味を保つ課題及び衛生上の問題を防ぐ課題とを両立できる。
したがって、第4の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第5の特徴に係る発明は、第1から第4の特徴のいずれかに係る発明であって、前記プレートにおける前記パテが載置される場所と前記バンズを含む前記パテとは異なる材料が載置される場所とを識別可能な識別部をさらに備える、ハンバーガー提供システムを提供する。
第5の特徴に係る発明によれば、ハンバーガーを調理する者は、識別部を用いてパテをパテが載置される場所に載置でき、パテとは異なる材料をパテとは異なる材料が載置される場所に載置できる。したがって、パテとパテとは異なる材料とがプレートの同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。これにより、パテから出る肉汁等のバンズへの付着及びパテとパテとは異なる材料との接触をさらに軽減できる。したがって、バンズに付着した肉汁等がハンバーガーの風味や外観を損なうことを一層軽減できる。また、バンズに付着した肉汁等がバンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうこともさらに軽減できる。
したがって、第5の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第6の特徴に係る発明は、第1から第5の特徴のいずれかに係る発明であって、前記ハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、前記パテ、前記バンズ、及び任意にトッピングを選択する材料選択部と、前記材料選択部により選択された前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングを前記プレートに並べた配置状態を調理者に説明する配置状態説明部と、前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングの調理手順を説明する手順説明部とをさらに備える、ハンバーガー提供システムを提供する。
材料のプレートへの配置を工夫することで、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。例えば、加熱すると水分が出る材料をそれ以外の材料から離れた場所に載置すると、加熱すると水分が出る材料から出た水分のそれ以外の材料への付着を防ぎ、風味をさらに改善できる。あるいは、プレートに直接載置すると焦げてしまう材料をそれ以外の材料の上に載置することで、プレートに直接載置すると焦げてしまう材料が焦げてしまうことを防ぎ、風味をさらに改善できる。これらの工夫された配置を説明する手段があれば、調理者は、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
また、ハンバーガーの材料をプレートに載置して加熱する順番、材料を加熱する時間、あるいは材料同士を重ねる手順等の調理手順を工夫することによっても、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。例えば、バンズ等より長い加熱時間を要するパテを最初に焼き始め、パテに充分に火が通るだけの時間が経過してからバンズやトッピング等をプレートに載置することで、パテが内部まで充分に加熱されていない生焼け状態を防ぎ、パテ、バンズ、及び任意のトッピングを焦がしてしまって風味を損なうことも防げる。あるいは、ハンバーガーの材料それぞれの加熱がほぼ同じ時刻に終わるようにハンバーガーの材料をプレートに載置する時機や順序を工夫することで、加熱が終わったときにハンバーガーの材料のそれぞれが風味に優れた焼きたて状態となり、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。塩又はコショウ等の各種の調味料を振りかける時機や順序を工夫する調理手順によっても、風味が改善される。このような工夫された調理手順が説明されれば、調理者は、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
第6の特徴に係る発明によれば、ハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、パテ、バンズ、及び任意にトッピングを選択する材料選択部を備えるため、調理者は、様々な材料を含む材料候補群から、パテ、バンズ、及び任意にトッピングを選択し、予め決められた材料の組合せに限定されない多種多様なハンバーガーを楽しむことができる。顧客は顧客が好む食味になるようパテ、バンズ、及び任意にトッピングを選択できるため、材料を選択した顧客にとってのハンバーガーの風味が改善され、顧客の満足度が高まる。
さらに、第6の特徴に係る発明によれば、ハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、パテ、バンズ、及び任意にトッピングを選択する材料選択部と、材料選択部により選択されたパテ、バンズ、及び任意のトッピングをプレートに並べた配置状態を調理者に説明する配置状態説明部とをさらに備えるため、調理を行う者が、ハンバーガーの風味をさらに改善できる配置で、パテ、バンズ、及び任意のトッピングをプレートに並べられる。また、配置状態が説明されることで、パテとバンズ及びトッピングとがプレートの同じ場所に載置されることを防ぐことができる。したがって、パテから出る肉汁等が同じ場所に載置されたバンズへ付着することがより一層軽減される。また、システムは、パテ、バンズ、及び任意のトッピングの調理手順を説明する手順説明部をさらに備えるため、調理を行う者が、ハンバーガーの風味をさらに改善する工夫された調理手順で、パテ、バンズ、及び任意のトッピングを調理できる。
したがって、第6の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第7の特徴に係る発明は、第6の特徴に係る発明であって、前記材料選択部は、前記パテ、前記バンズ、及び任意に前記トッピングのいずれかの材料が選択された場合に、前記材料候補群から、前記選択された前記材料にとっての優先度が高い前記パテ、前記バンズ、及び任意に前記トッピングに絞り込んで前記調理者に選択肢を提示する、ハンバーガー提供システムを提供する。
レタスとトマトとが互いに引き立て合うように、ハンバーガーの材料の組合せには、食材としての美味しさの相性がよい組合せがある。あるいは、動物性タンパク質を多く含むチーズと食物繊維を豊富に含むトッピングとを組み合わせることで胃腸でのチーズの消化をよくしたり、標準的なパテよりカロリーが高いパテと標準的なバンズよりカロリーが低いバンズとを組み合わせてハンバーガーの総カロリー数を抑えたりするように、ハンバーガーの材料の組合せには、全体としての栄養バランスに優れた組合せがある。ある材料が選ばれたときに、食材としての美味しさの相性がよい組合せになる材料や、全体としての栄養バランスに優れた組合せになる材料の選択肢を提示できれば、ハンバーガーの風味をさらに改善し、栄養バランスも優れたハンバーガーを提供できる。
第7の特徴に係る発明によれば、調理者に、食材としての美味しさの相性や全体としての栄養バランスに優れたパテ、バンズ、任意のトッピングの選択肢を提示できる。これにより、調理者は、食材としての美味しさの相性や全体としての栄養バランスに優れたパテ、バンズ、任意のトッピングの組合せを容易に選択し、食材としての美味しさの相性に優れたハンバーガーや、全体としての栄養バランスに優れたハンバーガーを楽しめる。したがって、ハンバーガーの風味等が改善される。
したがって、第7の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第8の特徴に係る発明は、第6又は第7の特徴に係る発明であって、少なくとも所定の前記トッピングが選択された場合、前記手順説明部は、第1説明領域と、前記第1説明領域よりも面積が小さい第2説明領域とを有し、前記第1説明領域では、前記パテ及び前記バンズを含む前記所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を説明し、前記第2説明領域では、前記第1調理手順と並行する手順ではない前記所定のトッピングの調理手順を説明する、ハンバーガー提供システムを提供する。
ハンバーガーのトッピングの中には、そのトッピング以外の材料の調理手順と並行して行われない別の調理手順で調理することで、美味しく食べられる所定のトッピングがある。例えば、ハンバーガーのチーズを、パテとバンズとを焼く調理手順のあとに、パテが9割ほど焼けた状態でパテの上に載せて焼くと、チーズがプレートに付着することがなく、また、チーズに火が通りすぎて焦げることもないほどよい加熱が行われ、調理されたチーズを含むハンバーガーを美味しく食べられる。このような所定のトッピングの調理手順が所定のトッピング以外の材料の調理手順に含まれていると、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がない調理者が、所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理して、ハンバーガーの風味を充分に引き出せない恐れがある。
第8の特徴に係る発明によれば、調理者は、所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を用いて調理できる。これにより、調理者が所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することを防げる。したがって、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がない調理者であっても、所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することがなく、ハンバーガーの風味を充分に引き出せる。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
第1説明領域よりも面積が小さい第2説明領域では、第1調理手順と並行する手順ではない所定のトッピングの調理手順を説明するため、調理者は、第1調理手順が説明する調理を終えたあと、第1調理手順が説明する調理を行う前、等の第1調理手順が説明する調理を行っていないときに、第2説明領域の説明を用いて所定のトッピングを調理できる。第2説明領域は第1説明領域よりも面積が小さいため、調理者は、この面積の違いを用いて第1説明領域と第2説明領域とを容易に区別して、第1説明領域の説明ではなく第2説明領域の説明に応じて所定のトッピングを調理できる。したがって、所定のトッピングが第2説明領域の説明を用いて適切に調理され、所定のトッピングの風味がより一層引き出される。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
したがって、第8の特徴に係る発明によればテーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第9の特徴に係る発明は、第6から第8のいずれかの特徴に係る発明であって、少なくとも所定の前記トッピングが選択された場合、前記手順説明部は、前記パテ及び前記バンズを含む前記所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を画像表示する画像表示部と、前記第1調理手順と並行する手順ではない前記所定のトッピングの調理手順を印刷表示する印刷表示部と、を有する、ハンバーガー提供システムを提供する。
第9の特徴に係る発明によれば、少なくとも所定のトッピングが選択された場合、手順説明部は、パテ及びバンズを含む所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を画像表示する画像表示部を有するため、調理者は、所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を用いて調理できる。これにより、調理者が所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することを防げる。したがって、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がない調理者であっても、所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することがなく、ハンバーガーの風味を充分に引き出せる。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
第9の特徴に係る発明によれば、少なくとも所定のトッピングが選択された場合、第1調理手順と並行する手順ではない所定のトッピングの調理手順を印刷表示する印刷表示部を有するため、調理者は、第1調理手順が示す調理を終えたあと、第1調理手順が示す調理を行う前、等の第1調理手順が示す調理を行っていないときに、印刷表示された所定のトッピングの調理手順を用いて所定のトッピングを調理できる。調理者は、表示された第1調理手順と印刷された所定のトッピングの調理手順とを容易に区別して、印刷表示された調理手順に沿って所定のトッピングを調理できる。したがって、所定のトッピングが印刷表示された調理手順を用いて適切に調理され、所定のトッピングの風味がより一層引き出される。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
したがって、第9の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
第10の特徴に係る発明は、第6から第8のいずれかの特徴に係る発明であって、前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングの調理を開始してから所定の時間が経過したことを前記調理者に知らせる報知部をさらに備える、ハンバーガー提供システムを提供する。
パテを充分な時間をかけて加熱しないと生焼け状態になり風味を損なう一方で、パテを加熱する時間が長すぎるとパテが焦げて風味を損なう。通常、バンズはパテより短い加熱時間で風味を引き出すことができるが、加熱時間が短すぎればバンズの風味が充分に引き出されず、加熱時間が長すぎるとバンズが焦げてその風味を損なう。各種のトッピングもパテ、バンズと同様に、長すぎず短すぎない適切な加熱時間がある。ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がない調理者が、このような適切な加熱時間にしたがった調理を行うことは難しい。調理者が適切な加熱時間にしたがった調理を行うための仕組みがあれば、各種の材料が適切な加熱時間で調理され、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
第10の特徴に係る発明によれば、パテ、バンズ、及び任意のトッピングの調理を開始してからそれぞれの材料に応じた適切な加熱時間が経過したことを調理者に知らせられる。したがって、調理者は、パテ、バンズ、及び任意のトッピングを、適切な加熱時間にしたがって調理し、ハンバーガーの風味をより一層改善できる。
したがって、第10の特徴に係る発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
本発明によれば、テーブルに設置可能な、パテから出る肉汁等のバンズへの付着を軽減しつつ、風味を改善した出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
図1は、本実施形態のハンバーガー提供システム1の一例を示す概略図である。 図2は、システム1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示す概略図である。 図3は、説明装置5で実行される説明処理の一例を示すメインフローチャートである。 図4は、材料テーブル521の一例である。 図5は、説明装置5による材料の選択肢の提示の一例を示す概略図である。 図6は、説明装置5による配置状態の説明の一例を示す概略図である。 図7は、説明装置5による調理手順の説明の一例を示す概略図である。 図8は、第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42への材料の移動を示す説明図である。 図9は、本実施形態のハンバーガー提供システム1による肉汁S1のバンズBへの付着の軽減を示す説明図である。 図10は、ハンバーガーの組み立ての一例を示す説明図である。 図11は、トッピングIを含む材料の加熱の一例を示す説明図である。 図12は、トッピングIを含むハンバーガーの組み立ての一例を示す説明図である。 図13は、変形例1のハンバーガー提供システム1の一例を示す概略図である。 図14は、変形例1における第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42への材料の移動を示す説明図である。 図15は、変形例2の説明装置5による第2説明領域を用いた調理手順の説明の一例を示す概略図である。 図16は、変形例3の説明装置5による印刷表示部を用いた調理手順の説明の一例を示す概略図である。 図17は、変形例4のハンバーガー提供システム1のシステム構成図である。 図18は、変形例4の説明装置5で実行される報知処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、報知時間リスト522の一例である。
以下、本発明を実施するための好適な形態の一例について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
<<ハンバーガー提供システム1>>
図1は、本実施形態のハンバーガー提供システム1(以下、単に「システム1」とも称する。)の概略図である。
システム1は、少なくとも、第1の皿2と、第2の皿3と、加熱調理器群4とを含んで構成される。
<第1の皿2>
第1の皿2は、ハンバーガーのパテPを載せるための皿を含んでいれば、特に限定されない。第1の皿2がパテPを載せるための皿を含んでいることにより、顧客等の消費者は、パテPをバンズBが載置された第2の皿3と異なる場所に載置できる。したがって、パテPとバンズBとの接触を防げる。第1の皿2に載せたパテPは、後述する第1の加熱調理器41に移されて加熱される。
第1の皿2は、1枚の皿を含んでいてもよく、複数枚の皿を含んでいてもよい。第1の皿2が1枚の皿を含むことにより、システム1の設置に要する面積が小さくなり、システム1のテーブルTへの設置が容易になる。第1の皿2が複数枚の皿を含むことにより、1枚の皿に載置することが難しい量のパテPを第1の皿2上に載置できる。第1の皿2は、記号、文字、絵、模様、色、大きさ、形状及び/又は材質等によって第2の皿3と識別可能であってもよい。第1の皿2が第2の皿3と識別可能であることにより、ハンバーガーを提供する従業員等は、パテPをより確実に第2の皿3ではなく第1の皿2へ載せられる。第1の皿2は、皿の上に紙、プラスチック、金属又は植物の葉等を加工したシートを載置可能であってもよい。第1の皿2がこのようなシートを載置可能であることにより、第1の皿2への生肉パテの肉汁等の付着が軽減され、第1の皿2をより一層清潔に保つことができる。
第1の皿2には、少なくともハンバーガーのパテPが載せられる。第1の皿2に載せられるパテPは、特に限定されず、生肉を含む生肉パテ、ベーコン等の各種の加工肉を含むパテ、冷凍された各種の肉を含む冷凍パテ、魚介類を含むパテ、豆類等の穀物の加工品(例えば、豆腐)を含むパテ、等の各種のパテを載せられる。風味に優れることから、第1の皿2に載せられるパテPは、生肉パテであることが好ましい。
図1の上部には、2個のパテPが載置された第1の皿2が示されている。パテPがバンズB(符号B1及びB2)を載せた第2の皿3A及び第2の皿3Bとは異なる第1の皿2に載置されることにより、パテPから出る肉汁のバンズBへの付着が軽減される。
<第2の皿3>
第2の皿3は、バンズBを含む材料を載せるための皿を含んでいれば、特に限定されない。第2の皿3がバンズBを含む材料を載せるための皿を含んでいることにより、顧客等の消費者は、バンズBを含む材料をパテPが載置された第1の皿2と異なる皿に載置できる。したがって、パテPがバンズBと接触することを防げる。第2の皿3に載せる材料は、加熱調理を行う材料に限定されず、加熱調理を行わない材料を含んでもよい。第2の皿3に載せられた材料のうち加熱調理を行う材料は、後述する第2の加熱調理器42に移されて加熱される。
第2の皿3は、1枚の皿を含んでいてもよく、複数枚の皿を含んでいてもよい。第2の皿3が1枚の皿を含むことにより、システム1の設置に要する面積が小さくなり、システム1のテーブルTへの設置が容易になる。第2の皿3が複数枚の皿を含むことにより、1枚の皿に載置することが難しい量の材料を第2の皿3上に載置できる。第2の皿3は、記号、文字、絵、模様、色、大きさ、形状及び/又は材質等によって第1の皿2と識別可能であってもよい。第2の皿3が第1の皿2と識別可能であることにより、ハンバーガーを提供する従業員等はバンズBを含む材料をより確実に第1の皿2ではなく第2の皿3に載せられる。第2の皿3は、皿の上に紙、プラスチック、金属又は植物の葉等を加工したシートを載置可能であってもよい。第2の皿3がこのようなシートを載置可能であることにより、第2の皿3への材料の一部又は材料から出る液体等の付着が軽減され、第2の皿3をより一層清潔に保つことができる。
第2の皿3には、少なくともハンバーガーのバンズBが載せられる。第2の皿3に載せられるバンズBは特に限定されず、強力粉、薄力粉等の各種の小麦粉を用いて作られたバンズ、米粉等の小麦粉以外の材料を用いて作られたバンズ等を載せられる。第2の皿3には、バンズBに加えて、チーズ、レタス、トマト、(目玉焼きを作るための)玉子等のトッピングが載せられてもよい。
図1の下部には、ハンバーガーを組み立てたときに下になるバンズB1(以下、単に下バンズB1とも称する)と上になるバンズB2(以下、単に上バンズB2とも称する)とが載置された第2の皿3A及び3Bが示されている。下バンズB1及び上バンズB2が第1の皿2とは異なる第2の皿3A及び3Bに載置されることにより、パテPから出る肉汁の下バンズB1及び上バンズB2への付着が軽減される。
<第3の皿(符号なし)>
ところで、第1の皿2及び第2の皿3に加えて、ハンバーガー提供システム1は、加熱調理を行わない材料を載せるための第3の皿(符号なし)をさらに備えてもよい。
第3の皿は、加熱調理を行わない材料を載せるための皿を含んでいれば、特に限定されない。第3の皿が加熱調理を行わない材料を載せるための皿を含んでいることにより、顧客等の消費者は、加熱調理を行わない材料を第1の皿2及び第2の皿3に載置された加熱調理を行う材料と区別できる。したがって、加熱調理を行わない材料を誤って加熱調理することを避けられる。
第3の皿は、1枚の皿を含んでいてもよく、複数枚の皿を含んでいてもよい。第3の皿が1枚の皿を含むことにより、システム1の載置に要する面積が小さくなり、システム1のテーブルTへの載置が容易になる。第3の皿が複数枚の皿を含むことにより、1枚の皿に載置することが難しい量の材料を第3の皿上に載置できる。第3の皿は、記号、文字、絵、模様、色、大きさ、形状及び/又は材質等によって第1の皿2及び第2の皿3と区別可能であってもよい。第3の皿が第1の皿2及び第2の皿3と区別可能であることにより、ハンバーガーを提供する従業員等は加熱調理を行わない材料を、より確実に第3の皿へ載せられる。第3の皿は、皿の上に紙、プラスチック又は植物の葉を加工したシートを載置可能であってもよい。第3の皿がこのようなシートを載置可能であることにより、第3の皿への材料の一部又は材料から出る液体等の付着が軽減され、第3の皿をより一層清潔に保つことができる。
<加熱調理器群4>
加熱調理器群4は、少なくともパテPを載置可能な第1の加熱調理器41と、少なくともバンズBを含む材料を載置可能な第2の加熱調理器42とを含む。
〔第1の加熱調理器41〕
第1の加熱調理器41は、テーブルTに設置可能で、パテPを載置可能なプレートを有する加熱調理器を含んでいれば、特に限定されず、ホットプレート、若しくは、IH調理器、ガスコンロ、ガステーブル、クッキングヒーター、木炭用コンロ、固形燃料を利用するコンロ又はカセットコンロ等にプレートを載せた加熱調理器等の従来技術のプレートを有する加熱調理器を含んで構成できる。第1の加熱調理器41がテーブルTに設置可能であることにより、第1の加熱調理器41を、ハンバーガーを提供する飲食店の客席テーブル、顧客等の消費者の自宅等の食卓テーブル等に設置し、出来立てのハンバーガーを飲食店又は家庭内で楽しむことができる。第1の加熱調理器41がパテPを載置可能なプレートを有する加熱調理器を含んでいることにより、バンズBを加熱するプレート等と同じプレート等でパテPを加熱して、パテPの肉汁等がバンズBに付着することを軽減できる。
第1の加熱調理器41が材料を加熱する方法は特に限定されず、抵抗加熱、電磁誘導加熱、各種の燃料の燃焼熱による加熱、予め加熱された液体又は固体の熱を用いた加熱(例えば、予熱したプレートの上に材料を載置して加熱調理を行う方法)等の従来技術の方法又は従来技術の方法を複数組み合わせた方法を用いて材料を加熱できる。第1の加熱調理器41は、1つの加熱調理器を含んでいてもよく、複数の加熱調理器を含んでいてもよい。第1の加熱調理器41が1つの加熱調理器を含むことにより、システム1の設置に要する面積が複数の加熱調理器を含むときよりも小さくなり、システム1のテーブルTへの設置が複数の加熱調理器を含むときよりも容易になる。第1の加熱調理器41が複数の加熱調理器を含むことにより、1つの加熱調理器に載置することが難しい量のパテPを第1の加熱調理器41上に載置できる。
第1の加熱調理器41は、パテPが載置される第1の加熱調理器41とパテPとは異なる材料が載置される第2の加熱調理器42とを識別する識別部41Sをさらに備えることが好ましい。識別部41Sが第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを識別する方法は特に限定されず、第1の加熱調理器41に設けられた記号、文字、絵、模様、色、大きさ及び/又は材質等の各種の方法によって第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを識別できる。識別部41Sを第1の加熱調理器41に設ける方法は特に限定されず、塗装、形状加工、表面加工及び/又は異なる材質の接合等の従来技術の各種の方法によって識別部41Sを設けてよい。
第1の加熱調理器41が識別部41Sをさらに備えることにより、ハンバーガーを調理する者は、識別部41Sを用いてパテPを第1の加熱調理器41のプレート上に載置できる。したがって、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。これにより、パテPから出る肉汁等のバンズBへの付着及びパテPとパテPとは異なる材料との接触をさらに軽減できる。したがって、バンズBに付着した肉汁等がハンバーガーの風味や外観を損なうことを一層軽減できる。また、バンズBに付着した肉汁等がバンズB部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうこともさらに軽減できる。
図1に示された加熱調理器41は、「おにく」という文字列を表示する識別部41Sによってハンバーガーを調理する者に生肉パテ等を含むパテPを載置する場所であることを示すため、ハンバーガーを調理する者は、この識別部41Sを用いてパテPを第1の加熱調理器41に載置できる。そして、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。
第1の加熱調理器41のプレートの温度は、第2の加熱調理器42のプレートの温度よりも高く設定されていることが好ましい。第1の加熱調理器41のプレートの温度を第2の加熱調理器42のプレートの温度よりも高く設定することにより、バンズBを含むパテPとは異なる材料をそれらの材料に対して適切な温度の場所で調理しつつ、パテPをパテPとは異なる材料を載置する場所の温度より温度が高く設定された場所で調理して、パテPの生焼け状態を避けられる。したがって、パテPとバンズBの風味をより一層改善し、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
〔第2の加熱調理器42〕
図1に戻る。第2の加熱調理器42は、テーブルTに設置可能で、少なくともバンズBを含むパテP以外の材料を載置可能なプレートを有する加熱調理器を含んでいれば、特に限定されず、本体とプレートとが一体化された加熱調理器であってもよいし、本体とプレートとがそれぞれ別体の加熱調理器であってもよい。
本体とプレートとが一体化された加熱調理器としては、ホットプレートが挙げられる。本体とプレートとがそれぞれ別体の加熱調理器としては、IH調理器、ガスコンロ、ガステーブル、クッキングヒーター、木炭用コンロ、固形燃料を利用するコンロ又はカセットコンロ等が挙げられる。
第2の加熱調理器42がテーブルTに設置可能であることにより、第2の加熱調理器42を、ハンバーガーを提供する飲食店の客席テーブル、顧客等の消費者の自宅等の食卓テーブル等に設置し、出来立てのハンバーガーを飲食店又は家庭内で楽しむことができる。第2の加熱調理器42が少なくともバンズBを含むパテP以外の材料を載置可能なプレートを有する加熱調理器を含んでいることにより、パテPを加熱する第1の加熱調理器41のプレート等と同じプレート等でバンズBを含むパテP以外の材料を加熱して、パテPの肉汁等がバンズBを含むパテP以外の材料に付着することを軽減できる。
第2の加熱調理器42が材料を加熱する方法は特に限定されず、第1の加熱調理器41と同様に従来技術の方法又は従来技術の方法を複数組み合わせた方法で材料を加熱できる。第2の加熱調理器42は、1つの加熱調理器を含んでいてもよく、複数の加熱調理器を含んでいてもよい。第2の加熱調理器42が1つの加熱調理器を含むことにより、システム1の設置に要する面積が複数の加熱調理器を含むときよりも小さくなり、システム1のテーブルTへの設置が複数の加熱調理器を含むときよりも容易になる。第2の加熱調理器42が複数の加熱調理器を含むことにより、1つの加熱調理器に載置することが難しい量のパテPを第2の加熱調理器42上に載置できる。
第2の加熱調理器42は、パテPが載置される第1の加熱調理器41とパテPとは異なる材料が載置される第2の加熱調理器42とを識別する識別部42Sをさらに備えることが好ましい。識別部42Sが第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを識別する方法は特に限定されず、第2の加熱調理器42に設けられた記号、文字、絵、模様、色、大きさ及び/又は材質等の各種の方法によって第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを識別できる。識別部42Sを第2の加熱調理器42に設ける方法は特に限定されず、塗装、形状加工、表面加工及び/又は異なる材質の接合等の従来技術の各種の方法によって識別部42Sを設けてよい。
第2の加熱調理器42が識別部42Sをさらに備えることにより、ハンバーガーを調理する者は、識別部42Sを用いてパテPとは異なる材料を第2の加熱調理器42のプレート上に載置できる。したがって、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。これにより、パテPから出る肉汁等のバンズBへの付着及びパテPとパテPとは異なる材料との接触をさらに軽減できる。したがって、バンズBに付着した肉汁等がハンバーガーの風味や外観を損なうことを一層軽減できる。また、バンズBに付着した肉汁等がバンズB部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうこともさらに軽減できる。
図1に示された加熱調理器42は、「パン他」という文字列を表示する識別部42Sによってハンバーガーを調理する者にバンズBを含むパテ以外の材料を載置する場所であることを示すため、ハンバーガーを調理する者は、この識別部42Sを用いてパテ以外の材料を第2の加熱調理器42に載置できる。そして、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。
第2の加熱調理器42のプレートの温度は、第1の加熱調理器41のプレートの温度よりも低く設定されていることが好ましい。第2の加熱調理器42のプレートの温度を第1の加熱調理器41のプレートの温度よりも低く設定することにより、バンズBを含むパテPとは異なる材料をそれらの材料に対して適切な温度の場所で調理しつつ、パテPをパテPとは異なる材料を載置する場所の温度より温度が高く設定された場所で調理して、パテPの生焼け状態を避けられる。したがって、パテPとバンズBの風味をより一層改善し、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
<説明装置5>
図2は、システム1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示す概略図である。システム1は、第1の皿2、第2の皿3及び加熱調理器群4に加え、顧客等の消費者に調理手順等を説明する説明装置5をさらに備えてもよい。以下、図2を参照しながら説明装置5の好適な構成を説明する。
説明装置5は、制御部51と、記憶部52と、表示部53と、入力部54と、を含んで構成される。
〔制御部51〕
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
制御部51は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて記憶部52、表示部53及び/又は入力部54と協働することで、説明装置5におけるソフトウェア構成の要素である、材料選択部511、配置状態説明部512、及び手順説明部513等を実現する。
〔記憶部52〕
記憶部52は、データやファイルが記憶される装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を有する。記憶部52は、ネットワークを介してNAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
記憶部52には、マイクロコンピューターで実行される制御プログラム、材料テーブル521等が記憶されている。
[材料テーブル521]
材料テーブル521には、材料に関する画像と、材料が配置される場所と、材料の調理手順を説明する情報とが紐付けられて記憶される。画像のフォーマットは、特に限定されず、従来技術のフォーマットの画像を記憶できる。材料の調理手順を説明する情報は、特に限定されず、材料の調理手順を説明するテキスト、画像、音声、動画等の各種の情報及びこれらの情報を複数組み合わせた情報を記憶できる。材料に関する画像と、材料が配置される場所と、材料の調理手順を説明する情報と、を紐付けて記憶することにより、材料をプレート上の適切な場所に並べた配置状態及び材料の調理手順を説明できる。材料テーブル521は、材料を識別するID、材料名、材料が選択されたときに優先度が高い材料の選択肢及び/又は材料の調理に関する時間をさらに記憶してもよい。IDを記憶することにより、IDを用いて材料テーブル521に記憶された情報を呼び出せる。材料名を記憶することにより、材料名を表示できる。材料が選択されたときに優先度が高い材料の選択肢を記憶することにより、材料が選択されたときに優先度が高い材料の選択肢を表示できる。材料の調理に関する時間を記憶することにより、材料の調理に関する時間を表示できる。
〔表示部53〕
表示部53の種類は、特に限定されない。表示部53として、例えば、モニタ、タッチパネル、プロジェクタ等が挙げられる。
〔入力部54〕
入力部54の種類は、特に限定されない。入力部54として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。
<説明装置5で実行される説明処理のメインフローチャート>
図3は、本変形例における説明処理の手順を示すメインフローチャートの一例である。以下では、図3を参照しながら、説明装置5が行う説明処理の好ましい手順について説明する。
〔ステップS1:プレートの表示〕
制御部51は、記憶部52及び表示部53と協働して配置状態説明部512を実行し、表示部53の配置状態表示領域531にプレートの画像を表示する(ステップS1)。制御部51は、処理をステップS2に移す。
〔ステップS2:材料の選択肢の表示〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して材料選択部511を実行し、材料テーブル521から材料の一覧を取得し、取得した材料の一覧を材料の選択肢として表示部53の選択肢表示領域532に表示する(ステップS2)。制御部51は、処理をステップS3に移す。材料の一覧の取得及び表示を行う方法は、パテ、パンズ、トッピングのカテゴリごとに当該カテゴリに関する材料の選択肢を取得して表示する方法であってもよい。材料の一覧の取得及び表示を行う方法は、材料名の一覧を取得して表示する方法でもよく、材料に関する画像の一覧を取得して表示する方法でもよく、材料名の一覧と材料に関する画像の一覧とを取得して表示する方法でもよい。
図4は、材料テーブル521の一例である。図4に示す材料テーブル521には、材料を識別する「ID」と、「材料名」と、材料のカテゴリを示す「カテゴリ」と、材料を撮影した画像等の材料に関する「画像」と、材料を載置する「場所」と、材料を調理する「手順」と、材料が選択された場合に優先度が高い材料の「選択肢」と、材料に関する「時間」と、を紐付けた情報が記憶されている。例えば、材料「生肉パテ」に関する情報を記憶するID「P1」の行には、材料名「生肉パテ」と、カテゴリ「パテ」と、生肉パテの画像と、生肉パテを載置する場所が「パテ」を載置する領域であることと、生肉パテを調理する手順「生肉パテを『おにく』のプレートに載せて、4分間焼きます」と、生肉パテが選択された場合に優先度が高い選択肢「レギュラーバンズ チーズ 目玉焼き」と、生肉パテはプレートに載せられてから4分後に焼き上がることに対応する時間「4:00」と、が紐付けられて記憶されている。
材料テーブル521に記憶される選択肢に関する優先度は、特に限定されず、食材としての美味しさの相性に基づく優先度、全体としての栄養バランスに基づく優先度又はこれらの両方に基づく優先度、等の各種の優先度を記憶できる。
材料選択部511は、材料テーブル521から材料名の一覧を取得して、材料の選択肢を表示できる。材料選択部511は、材料テーブル521から指定されたカテゴリと紐付けられた材料名の一覧を取得して、指定されたカテゴリに関する材料の選択肢を表示できる。また、材料選択部511は、材料テーブル521からID又は材料名と紐付けられた選択肢を取得して、ID又は材料名に対応する材料が選択されたときに優先度の高い材料の選択肢を取得できる。配置状態説明部512は、ID又は材料名と紐付けられた場所及び画像を取得して、配置状態を表示できる。手順説明部513は、ID又は材料名と紐付けられた手順を取得して、調理手順を表示できる。
図5は、説明装置5によるプレートの表示及び材料の選択肢の提示の一例である。図5に示す説明装置5の表示部53は、配置状態説明領域531と、選択肢表示領域522と、手順表示領域533と、を有する。また、配置状態説明領域531は、パテ表示領域531Aと、他材料表示領域532Bとを含む。
ステップS1で、配置状態説明領域531に、パテ等を載置するプレートの画像と、パテ以外の材料を載置するプレートの画像と、が表示される。パテ等を載置するプレートの画像周辺がパテ表示領域531Aであり、パテ以外の材料を載置するプレートの画像周辺が他材料表示領域532Bである。
ステップS2で、選択肢表示領域522に、パテ、パンズ及びトッピングのカテゴリごとの材料の選択肢が表示される。図5に示した例では、カテゴリ「パテ」について生肉パテ及びフィッシュパテの選択肢があることが表示され、カテゴリ「バンズ」についてレギュラーバンズ及びセサミバンズの選択肢があることが表示され、カテゴリ「トッピング」について目玉焼き、チーズ、レタス及びトマトの選択肢があることが表示されている。
〔ステップS3:材料が選択されたか否かの判定〕
図3に戻る。制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して材料選択部511を実行し、材料が選択されたか否かを判定する(ステップS3)。材料が選択されたならば、制御部51は、処理をステップS4に移す。材料が選択されていないならば、制御部51は、所定の時間が経過するまで待機した後に処理をステップS3に移す。
〔ステップS4:選択された材料の情報の取得〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して材料選択部511を実行し、材料テーブル521から選択された材料の情報を取得する(ステップS4)。制御部51は、処理をステップS5に移す。
〔ステップS5:選択された材料を用いた材料の選択肢の表示〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して材料選択部511を実行し、ステップS4で選択された材料を選択されたことを示す表示を行う(ステップS5)。制御部51は、処理をステップS6に移す。
ステップS5で、材料選択部511はさらに、材料テーブル521からステップS4で選択された材料と紐付けられた選択肢を取得し、取得した選択肢に対応する材料の優先度が高いことを示す表示を表示部53の選択肢表示領域532に表示してもよい。これにより、材料選択部511は、調理者に、食材としての美味しさの相性や全体としての栄養バランスに優れたパテ、バンズ及び/又は任意のトッピングの選択肢を提示できる。これにより、調理者は、食材としての美味しさの相性や全体としての栄養バランスに優れたパテ、バンズ及び/又は任意のトッピングの組合せを容易に選択し、食材としての美味しさの相性に優れたハンバーガーや、全体としての栄養バランスに優れたハンバーガーを楽しめる。したがって、ハンバーガーの風味等が改善される。
〔ステップS6:選択された材料の場所がパテか否かの判定〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して配置状態説明部512を実行し、ステップS4で選択された材料に紐付けられた場所がパテであるか否かを判定する(ステップS5)。パテであるならば、制御部51は、処理をステップS7に移す。パテでないならば、制御部51は、処理をステップS8に移す。
〔ステップS7:パテ等材料表示領域への選択された材料の表示〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して配置状態説明部512を実行し、ステップS4で選択された材料に紐付けられた画像をパテ等材料表示領域531Aに表示する(ステップS7)。制御部51は、処理をステップS9に移す。
図6は、説明装置5による選択肢の表示及び配置状態の説明の一例を示す概略図である。この例では、ステップS4で「生肉パテ」が材料として選択されている。ステップS5で、材料選択部511は、選択肢表示領域522に表示された「生肉パテ」(C1)に、選択されたことを示す表示(「生肉パテ」周辺の背景を灰色にする表示)を行う。図6では、材料選択部511はさらに、生肉パテと紐付けられた選択肢である「レギュラーバンズ」「目玉焼き」及び「チーズ」のそれぞれについて、取得した選択肢に対応する材料の優先度が高いことを示す表示E1、E2、E3(それぞれの材料名周辺の枠を二重枠にする表示)を行っている。これにより、顧客等の消費者は、生肉パテとの組み合わせの優先度が高い材料が、レギュラーバンズ、目玉焼き、チーズであることがわかる。
「生肉パテ」には場所「パテ」が紐付けられているため、ステップS6で、制御部51は、処理をステップS7に移す。そして、ステップS7で配置状態説明部512は、パテ等材料表示領域531Aに生肉パテと紐付けられた画像G1を表示する。これにより、顧客等の消費者は、生肉パテを載置する場所が第1の加熱調理器41のプレート上であることを容易に理解できる。
〔ステップS8:他材料表示領域への選択された材料の表示〕
図3に戻る。制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して配置状態説明部512を実行し、ステップS4で選択された材料に紐付けられた画像を他材料表示領域531Bに表示する(ステップS8)。制御部51は、処理をステップS9に移す。
〔ステップS9:手順表示領域に調理手順を表示〕
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部と協働して手順説明部513を実行し、ステップS4で選択された材料に紐付けられた調理手順のデータを手順表示領域533に表示する(ステップS9)。制御部51は、処理をステップS3に移し、ステップS3~ステップS9を繰り返す。
図7は、説明装置5による調理手順の説明の一例を示す概略図である。この例では、ステップS4で「生肉パテ」が材料として選択されている。ステップS9で、手順説明部513は、生肉パテの調理手順M1「生肉パテを『おにく』のプレートに載せて、4分間焼きます」を、手順説明領域533に表示する。手順説明部513に表示された生肉パテの調理手順M1により、生肉パテが生焼けにならず、焦げることもない4分間という調理時間で、生肉パテを調理できる。すなわち、調理を行う者は、ハンバーガーの風味をさらに改善する工夫された調理手順M1で、パテP、バンズB、及び任意のトッピングIを調理できる。
ステップS2~ステップS5で実行される材料選択部531がハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、パテP、バンズB、及び任意にトッピングIを選択させるため、調理者は、様々な材料を含む材料候補群から、パテP、バンズB、及び任意にトッピングIを選択し、予め決められた材料の組合せに限定されない多種多様なハンバーガーを楽しむことができる。顧客は顧客が好む食味になるようパテP、バンズB、及び任意にトッピングIを選択できるため、材料を選択した顧客にとってのハンバーガーの風味が改善され、顧客の満足度が高まる。
さらに、ステップS1及びステップS6~ステップS8で実行される配置状態説明部532が選択されたパテP、バンズB、及び任意のトッピングIをプレートに並べた配置状態を調理者に説明するため、調理を行う者が、ハンバーガーの風味をさらに改善できる配置で、パテP、バンズB、及び任意のトッピングIをプレートに並べられる。また、配置状態が説明されることで、パテPとバンズB及びトッピングIとがプレートの同じ場所に載置されることを防ぐことができる。したがって、パテPから出る肉汁等が同じ場所に載置されたバンズBへ付着することがより一層軽減される。
そして、ステップS9で実行される調理手順表示部533が、パテP、バンズB、及び任意のトッピングIの調理手順を説明するため、調理を行う者が、ハンバーガーの風味をさらに改善する工夫された調理手順で、パテP、バンズB、及び任意のトッピングIを調理できる。
したがって、説明装置5にステップS1~ステップS9を有する説明処理を実行させることにより、テーブルに設置可能な、パテPから出る肉汁等のバンズBへの付着を軽減しつつ、風味が改善された出来立てのハンバーガーを提供するシステムを提供できる。
<<ハンバーガー提供システム1の使用例>>
続いて、図1及び図5~図12を用いて、本実施形態におけるハンバーガー提供システム1の使用例を説明する。
<基本調理手順>
図1及び図5~図10を用いて、システム1を用いたハンバーガーを調理する手順の一例である基本調理手順を説明する。この基本調理手順におけるハンバーガーの材料は、パテP、下バンズB1及び上バンズB2である。
〔材料の選択〕
システム1を利用する顧客等の消費者は、ハンバーガーの材料を選択する。システム1を利用する顧客等の消費者は、説明装置5を用いてハンバーガーの材料を選択してもよい。
まず、説明装置5で材料選択部511が実行され、表示部53の選択肢表示領域532に材料の選択肢が表示される(図5)。顧客等の消費者は、表示部53の選択肢表示領域532に表示された選択肢から、材料を選択する。材料が選択されたら、説明装置5で配置状態説明部512が実行され、表示部53の配置状態表示領域531を用いて材料の配置状態が説明される(図6)。材料の配置状態が表示されたら、説明装置5で手順説明部513が実行され、表示部53の調理手順説明領域533を用いて選択された材料の調理手順が説明される(図7)。説明装置5がこれら一連の処理を実行することにより、顧客等の消費者は、材料の加熱調理器群4への配置と材料の調理手順とを説明されながら、ハンバーガーの材料を選択できる。
〔第1の皿2及び第2の皿3への材料の載置〕
顧客等の消費者が材料を選択すると、第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3A及び第2の皿3Bに下バンズB1及び上バンズB2が載せられる。図1には、これら材料が載せられた第1の皿2及び第2の皿3(図1に示す第2の皿3は、第2の皿3Aと第2の皿3Bとを含む)が第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42とともに示されている。
〔加熱調理器群4への材料の移動〕
第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3に下バンズB1及び上バンズB2が載せられると、顧客等の消費者は、パテPを第1の皿2から第1の加熱調理器41のプレート上へ移し、下バンズB1及び上バンズB2を第2の皿3から第2の加熱調理器42のプレート上へ移す。本実施形態では、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とが異なる皿に載置されるため、顧客等の消費者は、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを取り違えることなく、パテPを第1の加熱調理器41のプレート上に載置し、下バンズB1及び上バンズB2をパテPが載置された加熱調理器とは異なる第2の加熱調理器42のプレート上に載置できる。
図8は、第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42への材料の移動を示す説明図である。図8に示すように、第1の皿2に載置されたパテPが第1の加熱調理器41のプレート上に移され、第2の皿3A及び第2の皿3Bに載置された下バンズB1及び上バンズB2が第2の加熱調理器42のプレート上に移される。
〔材料の調理〕
顧客等の消費者は、第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42を用いてパテP、下バンズB1、上バンズB2を含む材料を加熱し、調理する。調理時間は、特に限定されず、材料及びプレートの温度に応じた各種の調理時間によって調理できる。パテPが第1の加熱調理器41のプレート上で調理され、下バンズB1及び上バンズB2が第2の加熱調理器42のプレート上で調理されるため、パテPの肉汁は、下バンズB1及び上バンズB2に付着しない。これにより、下バンズB1及び上バンズB2に肉汁等が付着することに起因してハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、下バンズB1及び上バンズB2に付着した肉汁等が、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客等の消費者の手を汚してしまうことも軽減できる。
図9は、本実施形態のハンバーガー提供システム1によるパテPの肉汁S1のバンズBへの付着の軽減を示す説明図である。図9(A)に示すように、パテPは第1の加熱調理器41のプレート上に移されており、下バンズB1及び上バンズB2は第2の加熱調理器42のプレート上に移されているため、パテPが加熱されても、パテPから出る肉汁S1は第1の加熱調理器41のプレート上に留まり、下バンズB1及び上バンズB2に付着しない。
一方、図9(B)は、従来技術の加熱調理器Hのプレート上にパテP、下バンズB1及びバンズ上バンズB2を載置して加熱したときの肉汁S2の下バンズB1及び上バンズB2への付着を示している。図9(B)に示すように、同じ加熱調理器Hのプレート上にパテPと下バンズB1及び上バンズB2とを載置すると、本実施形態のシステム1と異なり、パテPから出た肉汁S2が下バンズB1及び上バンズB2に付着しうる。そして、下バンズB1及び上バンズB2に付着した肉汁S2は、ハンバーガーの風味や外観を損ない、また、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客等の消費者の手を汚してしまう。
また、本実施形態のシステム1では、顧客等の消費者は、第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを用いて、パテPの肉汁の付着を防ぎつつ、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを同時に調理できるため、顧客等の消費者は、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを順次調理するときよりも短い時間でハンバーガーの調理を終えられる。したがって、より短い時間で調理されたハンバーガーを食べることができ、顧客等の消費者の満足度が高まる。また、本実施形態のシステム1の構成により、顧客等の消費者は、パテPとバンズBを含む材料とを同時に調理できるため、顧客等の消費者は、焼きたてのバンズBに加熱されたパテPを挟める。これにより、加熱されたパテPが冷めて固くなることや、焼きたてのバンズB等が冷めて風味を損なうこと等が防がれ、風味がさらに一層改善される。
〔ハンバーガーの組み立て〕
パテP、下バンズB1及び上バンズB2の調理が終わると顧客等の消費者は、ハンバーガーを組み立てる。図10(A)はパテPが載置された第1の加熱調理器41と、下バンズB1及び上バンズB2が載置された第2の加熱調理器42との概略俯瞰図である。図10(B)は図10(A)に対応する概略側面図である。図10(C)は、第1の加熱調理器41に載置されたパテPと、第2の加熱調理器42に載置された下バンズB1及び上バンズB2を用いてハンバーガーを組み立てる様子を示している。
顧客等の消費者は、1)第2の加熱調理器42に載置された下バンズB1を加熱調理器42の外へ移し、2)第1の加熱調理器41に載置されたパテPを下バンズB1の上に移し、さらに、3)第2の加熱調理器42に載置された上バンズB2をパテPの上に移す。これにより、パテP、下バンズB1、上バンズB2を含むハンバーガーが組み立てられる。加熱調理器群4における調理の間にパテPから出た肉汁S1が下バンズB1及び上バンズB2に付着しないため、顧客等の消費者は、下バンズB1及び上バンズB2のパテPと接していない部分にパテPから出た肉汁が付着しないよう、ハンバーガーを組み立てられる。そして、顧客等の消費者は、組み立てられたハンバーガーの下バンズB1及び上バンズB2のパテPと接していない部分を手で持って、肉汁S1で手を汚すことなく、出来立てのハンバーガーを楽しめる。
上述の基本調理手順は、パテP及びバンズBを皿からプレート上に移して加熱し、加熱された材料をプレートの外に移してハンバーガーを組み立てる手順であり、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練を必要としない。したがって、本実施形態のシステム1によれば、顧客等の消費者は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテPから出る肉汁等の下バンズB1及び上バンズB2への付着を軽減しつつ、自らの手で加熱調理器を用いてパテPと下バンズB1及び上バンズB2とを加熱し、出来立てのハンバーガーを調理して楽しめる。
<トッピングを含むハンバーガーの調理手順>
基本調理手順と同様の手順により、本実施形態のシステム1を用いて、パテP、下バンズB1及び上バンズB2の他にトッピングIを含むハンバーガーを調理することもできる。図11及び図12を用いて、トッピングIを含むハンバーガーを調理する調理手順を説明する。
〔第1の皿2及び第2の皿3への材料の載置〕
まず、第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3A及び第2の皿3Bに下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIが載せられる。
〔加熱調理器群へのトッピングを含む材料の移動〕
第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3A及び第2の皿3Bに下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIが載せられると、顧客等の消費者は、パテPを第1の皿2からパテ用の第1の加熱調理器41のプレート上へ移し、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIを第2の皿3A及び第2の皿3Bから第2の加熱調理器42のプレート上へ移す。本実施形態のシステム1では、パテPと下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIとが異なる皿に載置されているため、顧客等の消費者は、パテPと下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIとを取り違えることなく、パテPを第1の加熱調理器41のプレート上に載置し、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIをパテPが載置された加熱調理器とは異なる第2の加熱調理器42のプレート上に載置できる。
〔トッピングを含む材料の調理〕
顧客等の消費者は、第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42を用いてパテP、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIを含む材料を加熱し、調理する。調理時間は、特に限定されず、材料及びプレートの温度に応じた各種の調理時間によって調理できる。
図11は、トッピングIを含む材料の加熱の一例である。図11に示すように、パテPが第1の加熱調理器41のプレート上で調理され、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIが第2の加熱調理器42のプレート上で調理されるため、肉汁S1は、下バンズB1及び上バンズB2に付着しない。これにより、下バンズB1及び上バンズB2に肉汁等が付着することに起因してハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、下バンズB1及び上バンズB2に付着した肉汁等が、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客等の消費者の手を汚してしまうことも軽減できる。
〔トッピングを含むハンバーガーの組み立て〕
パテP、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIが第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42に移され、パテP、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIの調理が終わると、顧客等の消費者は、ハンバーガーを組み立てる。
図12は、トッピングIを含むハンバーガーの組み立ての一例を示す説明図である。図12(A)はパテPが載置された第1の加熱調理器41と、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIが載置された第2の加熱調理器42との概略俯瞰図である。図12(B)は図12(A)に対応する概略側面図である。図12(C)は、第1の加熱調理器41に載置されたパテPと、第2の加熱調理器42に載置された下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIを用いてハンバーガーを組み立てる様子を示している。
顧客等の消費者は、1)第2の加熱調理器42に載置された下バンズB1を加熱調理器42の外へ移し、2)第1の加熱調理器41に載置されたパテPを下バンズB1の上に移し、3)第2の加熱調理器42に載置されたトッピングIをパテPの上に移し、さらに、4)第2の加熱調理器42に載置された上バンズB2をトッピングIの上に移す。これにより、パテP、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIから、ハンバーガーが組み立てられる。加熱調理器群4における調理の間にパテPから出た肉汁S1が下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIに付着しないため、顧客等の消費者は、下バンズB1、上バンズB2及びトッピングIのパテPと接していない部分にパテPから出た肉汁が付着しないよう、ハンバーガーを組み立てられる。そして、顧客は、組み立てられたハンバーガーの下バンズB1及び上バンズB2のパテPと接していない部分を手で持って、肉汁S1で手を汚すことなく、出来立てのハンバーガーを楽しめる。
上述の調理手順は本実施形態のハンバーガー提供システム1の使用例の一例であり、本実施形態のハンバーガー提供システム1を用いて、パテPの枚数やバンズBの枚数、トッピングIの数や種類、あるいは、パテP、バンズB及び/又はトッピングIを組み立てる順番等が異なる各種のハンバーガーを、同様の手順で調理できる。顧客等の消費者は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテPから出る肉汁等の下バンズB1及び上バンズB2への付着を軽減しつつ、自らの手で加熱調理器を用いてパテPと下バンズB1、上バンズB2及び各種のトッピングとを加熱し、出来立てのハンバーガーを調理して楽しめる。
<<変形例>>
以下、本実施形態に記載の発明における種々の変形例を例示する。
<変形例1>遮断部を有する加熱調理器を備えたハンバーガー提供システム1
基本実施例のシステム1において、加熱調理器群4は、第1の加熱調理器41と第2の加熱調理器42とを含んで構成されたが、本発明の加熱調理器群4は、
第1の領域141と第2の領域142とを遮断する遮断部143を備える加熱調理器140を含む構成でもよい。
図13は、変形例1のハンバーガー提供システム1の概略図である。テーブルT上に、パテPが載置された第1の皿2、下バンズB1及び上バンズB2が載置された第2の皿3A及び第2の皿3Bが設置される。また、テーブルT上に、パテPを載置可能な第1の領域141と、少なくともバンズBを含むパテP以外の材料を載置可能な第2の領域142と、第1の領域141と第2の領域142との間を物理的に遮る遮断部143とが設けられたプレートを含む加熱調理器140がさらに設置される。
〔第1の皿2〕
〔第2の皿3〕
〔第3の皿〕
本変形例の第1の皿2及び第2の皿3の構成は、基本実施例と同様である。本変形例のシステム1は、加熱調理を行わない材料を載せるための第3の皿をさらに備えてもよい。第3の皿の構成は、基本実施例と同様である。
〔加熱調理器140〕
加熱調理器140は、テーブルTに設置可能で、パテPを載置可能な第1の領域141と、少なくともバンズBを含むパテP以外の材料を載置可能な第2の領域142と、第1の領域141と第2の領域142との間を物理的に遮る遮断部143とが設けられているプレートを有する加熱調理器を含んでいれば、特に限定されず、ホットプレート等の従来技術のプレートを有する加熱調理器を含んで構成できる。加熱調理器140がテーブルTに設置可能であることにより、加熱調理器140を、ハンバーガーを提供する飲食店の客席テーブル、顧客等の消費者の自宅等の食卓テーブル等に設置し、出来立てのハンバーガーを飲食店又は家庭内で楽しむことができる。
遮断部143が第1の領域141と第2の領域142との間を物理的に遮る方法は、特に限定されず、遮断部143は、プレート上の第1の領域141と第2の領域142との間に凸部、板及び/又は溝等を設ける方法、あるいは、第1の領域141と第2の領域142との間が傾斜の上端となるように第1の領域141及び第2の領域142を傾斜させる方法、等の各種の方法によって第1の領域141に載置されたパテPの肉汁等の第2の領域142への移動を物理的に遮ってよい。第1の領域141と第2の領域142とを物理的に遮る遮断部143が設けられていることにより、パテPの肉汁等がバンズBに付着することがない。これにより、バンズBに肉汁等が付着することに起因してハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、バンズBに付着した肉汁等が、バンズB部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうことも軽減できる。
加熱調理器140が加熱を行う方法は特に限定されず、抵抗加熱、電磁誘導加熱、各種の燃料の燃焼熱による加熱、予め加熱された液体又は固体の熱を用いた加熱(例えば、予熱したプレートの上に材料を載置して加熱調理を行う方法)等の従来技術の方法又は従来技術の方法を複数組み合わせた方法を用いることができる。加熱調理器140は、1つの加熱調理器を含んでいてもよく、複数の加熱調理器を含んでいてもよい。加熱調理器140が1つの加熱調理器を含むことにより、システム1の設置に要する面積が複数の加熱調理器を含むときよりも小さくなり、システム1のテーブルTへの設置が容易になる。加熱調理器140が複数の加熱調理器を含むことにより、1つの加熱調理器に載置することが難しい量の材料を加熱調理器140上に載置できる。
加熱調理器140は、パテPが載置される第1の領域141とパテPとは異なる材料が載置される第2の領域142とを識別する識別部141S及び/又は142Sをさらに備えることが好ましい。加熱調理器140が識別部141S及び/又は142Sをさらに備えることにより、ハンバーガーを調理する者は、識別部141S及び/又は142Sを用いてパテPを第1の領域141に載置し、バンズBを含むパテP以外の材料を第2の領域に載置できる。したがって、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。これにより、パテPから出る肉汁等のバンズBへの付着及びパテPとパテPとは異なる材料との接触をさらに軽減できる。したがって、バンズBに付着した肉汁等がハンバーガーの風味や外観を損なうことを一層軽減できる。また、バンズBに付着した肉汁等がバンズB部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客の手を汚してしまうこともさらに軽減できる。
図13に示された加熱調理器140は、「おにく」という文字列を表示する識別部141Sによって顧客等の消費者に第1の領域141が生肉パテ等を含むパテPを載置する場所であることを示し、「パン他」という文字列を表示する識別部142Sによって顧客等の消費者に第2の領域142がバンズBを含むパテP以外の材料を載置する場所であることを示すため、ハンバーガーを調理する者は、この識別部141S及び142Sを用いてパテPを第1の領域141に載置し、バンズB(下バンズB1及び上バンズB2)を含むパテP以外の材料第2の領域142に載置できる。そして、パテPとパテPとは異なる材料とが加熱調理器群4の同じ場所に載置されることがさらに一層防がれる。
第1の領域141の温度は、第2の領域142の温度よりも高く設定されていることが好ましい。第1の領域141の温度を第2の領域142の温度よりも高く設定することにより、バンズBを含むパテPとは異なる材料をそれらの材料に対して適切な温度の場所で調理しつつ、パテPをパテPとは異なる材料を載置する場所の温度より温度が高く設定された場所で調理して、パテPの生焼け状態を避けられる。したがって、パテPとバンズBの風味をより一層改善し、ハンバーガーの風味をさらに改善できる。
〔説明装置5〕
本変形例のハンバーガー提供システム1は、顧客等の消費者に調理手順等を説明する説明装置5をさらに備えてもよい。説明装置5の構成及び説明装置5で実行される処理は、基本実施例と同様である。
〔変形例1のハンバーガー提供システム1の使用例〕
〔基本調理手順〕
続いて、図13及び図14を用いて、変形例1におけるシステム1の使用例を説明する。
[材料の選択]
変形例1のシステム1を利用する顧客等の消費者は、ハンバーガーの材料を選択する。変形例1のシステム1を利用する顧客等の消費者は、説明装置5を用いてハンバーガーの材料を選択してもよい。
まず、説明装置5で材料選択部511が実行され、表示部53の選択肢表示領域532に材料の選択肢が表示される(図5)。顧客等の消費者は、表示部53の選択肢表示領域532に表示された選択肢から、材料を選択する。材料が選択されたら、説明装置5で配置状態説明部512が実行され、表示部53の配置状態表示領域531を用いて材料の配置状態が説明される(図6)。材料の配置状態が表示されたら、説明装置5で手順説明部513が実行され、表示部53の調理手順説明領域533を用いて選択された材料の調理手順が説明される(図7)。説明装置5がこれら一連の処理を実行することにより、顧客等の消費者は、材料の加熱調理器群4への配置と材料の調理手順とを説明されながら、ハンバーガーの材料を選択できる。
[第1の皿2及び第2の皿3への材料の載置]
顧客等の消費者が材料を選択すると、第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3A及び第2の皿3Bに下バンズB1及び上バンズB2が載せられる。
[加熱調理器群4への材料の移動]
第1の皿2にパテPが載せられ、第2の皿3に下バンズB1及び上バンズB2が載せられると、顧客等の消費者は、パテPを第1の皿2からパテ用の第1の領域141へ移し、下バンズB1及び上バンズB2を第2の皿3から第2の領域142へ移す。
図13は、第1の領域141及び第2の領域142への材料の移動を示す説明図である。図13に示すように、第1の皿2に載置されたパテPが第1の領域141に移され、第2の皿3A及び第2の皿3Bに載置された下バンズB1及び上バンズB2が第2の領域142のプレート上に移される。パテPと下バンズB1及び上バンズB2とが異なる皿に載置されているため、顧客等の消費者は、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを取り違えることなく、パテPを第1の領域141に載置し、下バンズB1及び上バンズB2を第2の領域142に載置できる。
[材料の調理]
顧客等の消費者は、加熱調理器140を用いてパテP、下バンズB1及び上バンズB2を含む材料を加熱し、調理する。調理時間は、特に限定されず、材料及びプレートの温度に応じた各種の調理時間によって調理できる。図13に示すように、パテPが第1の領域141で調理され、下バンズB1、上バンズB2が第2の領域142で調理されるため、肉汁は、下バンズB1及び上バンズB2に付着しない。これにより、下バンズB1及び上バンズB2に肉汁等が付着することに起因してハンバーガーの風味や外観を損なうことを軽減できる。また、下バンズB1及び上バンズB2に付着した肉汁等が、バンズ部分を手で持ってハンバーガーを食べる顧客等の消費者の手を汚してしまうことも軽減できる。
顧客等の消費者は、加熱調理器140を用いて、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを同時に調理できるため、顧客等の消費者は、パテPと下バンズB1及び上バンズB2とを順次調理するときよりも短い時間でハンバーガーの調理を終えられる。したがって、より短い時間で調理されたハンバーガーを食べることができ、顧客等の消費者の満足度が高まる。また、この構成により、顧客等の消費者は、パテPとバンズBを含む材料とを同時に調理できるため、顧客等の消費者は、焼きたてのバンズBに加熱されたパテPを挟める。これにより、加熱されたパテPが冷めて固くなることや、焼きたてのバンズB等が冷めて風味を損なうこと等が防がれ、風味がさらに一層改善される。
[ハンバーガーの組み立て]
パテP、下バンズB1及び上バンズB2の調理が終わると顧客等の消費者は、ハンバーガーを組み立てる。図14は、本変形例における第1の領域141及び第2の領域142への材料の移動を示す説明図である。図14(A)はパテPが載置された第1の領域141と、下バンズB1及び上バンズB2が載置された第2の領域142と遮断部143との概略俯瞰図である。図14(B)は図14(A)に対応する概略側面図である。図14(C)は、第1の領域141に載置されたパテPと、第2の領域142に載置された下バンズB1及び上バンズB2を用いてハンバーガーを組み立てる様子を示している。
顧客等の消費者は、1)第2の領域142に載置された下バンズB1を加熱調理器140の外へ移し、2)第1の領域141に載置されたパテPを下バンズB1の上に移し、さらに、3)第2の領域142に載置された上バンズB2をパテPの上に移す。これにより、パテP、下バンズB1、上バンズB2を含むハンバーガーが組み立てられる。第1の領域141と第2の領域142との間を物理的に遮る遮断部143のため、加熱調理器群4における調理の間にパテPから出た肉汁は下バンズB1及び上バンズB2に付着しない。これにより、顧客等の消費者は、下バンズB1及び上バンズB2のパテPと接していない部分にパテPから出た肉汁が付着しないよう、ハンバーガーを組み立てられる。そして、顧客等の消費者は、組み立てられたハンバーガーの下バンズB1及び上バンズB2のパテPと接していない部分を手で持って、肉汁S1で手を汚すことなく、出来立てのハンバーガーを楽しめる。
上述の構成により、顧客等の消費者は、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がなくても、パテPから出る肉汁等の下バンズB1及び上バンズB2への付着を軽減しつつ、自らの手で加熱調理器を用いてパテPと下バンズB1及び上バンズB2とを加熱し、出来立てのハンバーガーを調理して楽しめる。
<変形例2> 所定のトッピングの調理手順を表示する説明装置5
説明装置5は、他の材料の調理と並行して行われる手順ではない所定のトッピングの調理手順を表示する第2説明領域533Bをさらに備えてもよい。
本変形例の説明装置5は、図3に示すステップS8の後にステップS4で選択された材料が所定のトッピングであるか否かを判定する。所定のトッピングであれば、調理手順表示部533は、ステップS4で選択された材料(所定のトッピング)に紐付けられた調理手順のデータを表示部53の第2説明領域533Bに表示する。所定の材料でなければ、調理手順表示部533は、ステップS4で選択された材料(所定のトッピング以外の材料)に紐付けられた調理手順のデータを表示部53の第1説明領域533Aに表示する。
本変形例によれば、調理者は、第1説明領域533Aに表示された所定のトッピング以外の材料の調理手順を用いて調理できる。これにより、調理者が所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することを防げる。したがって、ハンバーガーの調理に関する特別の技術や熟練がない調理者であっても、所定のトッピングを所定のトッピング以外の材料と一緒に調理することがなく、ハンバーガーの風味を充分に引き出せる。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
本変形例によれば、所定のトッピングが選択された場合、所定のトッピングの調理手順が第2説明領域533Bに表示される。そのため、調理者は、第1説明領域で説明された調理を終えたあと、第1説明領域で説明される調理を行う前、等の第1説明領域で説明される調理を行っていないときに、第2説明領域533Bの説明を用いて所定のトッピングを調理できる。第2説明領域533Bは第1説明領域533Aよりも面積が小さいため、調理者は、この面積の違いを用いて第1説明領域533Aと第2説明領域533Bとを容易に区別して、第1説明領域533Aの説明ではなく第2説明領域533Bの説明に応じて所定のトッピングを調理できる。したがって、所定のトッピングが第2説明領域533Bの説明を用いて適切に調理され、所定のトッピングの風味がより一層引き出される。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
図15は、本変形例の説明装置5による第2説明領域を用いた調理手順の説明の一例を示す概略図である。この例では、ステップS4で「生肉パテ」が選択された後に、所定のトッピングである「チーズ」が選択されている。手順説明領域533は、第1説明領域533Aと、第1説明領域533Aより面積が小さい第2説明領域533Bとを含んでいる。
まず、ステップS4で所定のトッピングではない「生肉パテ」が選択されたときに、ステップS9で、手順説明部513は、生肉パテを調理する調理手順M2「生肉パテを『おにく』のプレートに載せて、4分間焼きます」を、第1説明領域533Aに表示する。そして、ステップS4で所定のトッピングである「チーズ」が選択されたときに、ステップS9で、手順説明部513は、所定のトッピングであるチーズを調理する手順M3「焼き上がりの1分前にチーズをパテの上に載せます」を、第1説明領域533Aより面積が小さい第2説明領域533Bに表示する。第2説明領域533Bは第1説明領域533Aより面積が小さいため、顧客等の消費者は、第1説明領域533Aと第2説明領域533Bとを容易に区別できる。したがって、所定のトッピングが第2説明領域533Bで説明される手順M3用いて適切に調理され、所定のトッピングの風味がより一層引き出される。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
<変形例3> 所定のトッピングの調理手順を印刷表示する説明装置5
説明装置5は、所定のトッピングの調理手順を印刷表示する印刷表示部55をさらに備えてもよい。
印刷表示部55は、特に限定されず、従来技術の各種の印刷装置を含んで構成可能である。また、印刷表示部55は、説明装置5と通信可能に構成された外部の印刷装置を用いて所定のトッピングの調理手順を印刷表示してもよい。印刷表示部55が説明装置5と通信可能に構成された外部の印刷装置を用いて所定のトッピングの調理手順を印刷表示するとき、説明装置5は、説明装置5と外部の印刷装置との通信を行う通信部を備えることが好ましい。
本変形例の説明装置5は、図3のステップS8の後にステップS4で選択された材料が所定のトッピングであるか否かを判定する。所定のトッピングであれば、調理手順表示部533は、ステップS4で選択された材料(所定のトッピング)に紐付けられた調理手順のデータを、印刷表示部55を用いて印刷表示する。このとき、調理手順表示部533は、ステップS4で選択された材料(所定のトッピング)に紐付けられた調理手順のデータを、さらに、表示部53の手順説明領域533に表示してもよい。所定の材料でなければ、調理手順表示部533は、ステップS4で選択された材料(所定のトッピング以外の材料)に紐付けられた調理手順のデータを表示部53の手順説明領域533に表示する。
図16は、変形例4の説明装置5による印刷表示部を用いた調理手順の説明の一例を示す概略図である。この例では、ステップS4で所定のトッピングである「チーズ」が選択されている。印刷表示部55は、印刷用紙Fに所定のトッピングであるチーズを調理する手順を示すテキストM4「チーズの美味しい焼き方 焼き上がりの1分前にチーズをパテの上に載せて焼いてください」と、テキストM4とともにチーズを調理する手順を示す画像G2とを印刷表示する。
本変形例によれば、所定のトッピングの調理手順が印刷表示されるため、調理者は、所定のトッピング以外の材料の調理を行っていないときに、印刷表示された所定のトッピングの調理手順を用いて所定のトッピングを調理できる。調理者は、表示部53に表示された所定のトッピング以外の材料の調理手順と印刷された所定のトッピングの調理手順とを容易に区別して、印刷表示された調理手順に沿って所定のトッピングを調理できる。したがって、所定のトッピングが印刷表示された調理手順を用いて適切に調理され、所定のトッピングの風味がより一層引き出される。したがって、ハンバーガーの風味がさらに改善される。
基本実施例の説明装置5と同様に、変形例2の説明装置5も、所定のトッピングの調理手順を印刷表示する印刷表示部55をさらに備えてもよい。印刷表示部55を備える変形例2の説明装置5は、上述の構成とほぼ同じ構成であるが、所定のトッピング以外の材料の調理手順を第1説明領域533Aに表示し、所定のトッピングの調理手順を印刷表示部55だけでなく、第2説明領域533Bにも表示可能である点で異なる。
<変形例4> 所定の時間が経過したことを知らせる説明装置5
説明装置5は、所定の時間が経過したことを知らせる報知部514をさらに備えてもよい。
図17は、本変形例のハンバーガー提供システム1のシステム構成図である。本変形例のハンバーガー提供システム1は、第1の皿2、第2の皿3、加熱調理器群4、説明装置5、を含んで構成される。
〔第1の皿2〕
〔第2の皿3〕
〔第3の皿〕
〔加熱調理器群4〕
第1の皿2、第2の皿3、加熱調理器群4及び説明装置5のハードウェア構成は、基本実施例と同様である。本変形例のシステム1は、加熱調理を行わない材料を載置する第3の皿をさらに含んでもよい。第3の皿の構成は、基本実施例と同様である。本変形例の加熱調理器群4は、基本実施例に示す第1の加熱調理器41及び第2の加熱調理器42を含んで構成されてもよく、変形例1に示す加熱調理器140を含む構成でもよい。
〔説明装置5〕
説明装置5は、制御部51と、記憶部52と、表示部53と、入力部54と、を含んで構成される。
[制御部51]
制御部51のハードウェア構成は、基本実施例と同様である。制御部51は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて記憶部52、表示部53及び/又は入力部54と協働することで、説明装置5におけるソフトウェア構成の要素である、材料選択部511、配置状態説明部512、手順説明部513呼び報知部514等を実現する。
[記憶部52]
記憶部52のハードウェア構成は、基本実施例と同様である。記憶部52には、マイクロコンピューターで実行される制御プログラム、材料テーブル521、報知時間リスト522等が記憶されている。
(材料テーブル521)
材料テーブル221には、基本実施例の材料テーブル221が記憶する情報と、材料に関する所定の時間と、が紐付けられて記憶される。
(報知時間リスト522)
報知時間リスト522には、調理開始から報知を行うまでの時間を記憶する報知時間と、報知済であるか否かを記憶する報知フラグと、が紐付けられて記憶される。報知時間リスト522には、報知時間を識別するID及び/又は報知時間に関するメッセージがさらに紐付けられて記憶されてもよい。IDが紐付けられて記憶されることにより、IDを用いて報知時間を取得できる。メッセージが紐付けられて記憶されることにより、報知を行う時間にメッセージを含めて報知できる。
[表示部53]
[入力部54]
表示部53及び入力部54は、基本実施例と同様である。
〔報知処理〕
図18は、本変形例の説明装置5で実行される報知処理の一例を示すフローチャートである。本変形例の説明装置5では、図3に示したメインフローチャートのステップS9の処理が実行された後に、図18に示すステップS11~ステップS18を含む一連の報知処理が実行される。以下、図18を用いて本変形例の説明装置5で実行される報知処理のフローチャートを説明する。
[ステップS11:調理が開始されたか否かの判定]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、調理が開始されたか否かを判定する(ステップS1)。調理が開始されたならば、制御部51は、処理をステップS12に移す。調理が開始されていないならば、制御部51は、処理をステップS3に移す。調理が開始されたか否かを判定する方法は、特に限定されず、例えば、入力部54を介して調理開始を示す入力が行われたか否かを判定する等の方法で、調理が開始されたか否かを判定できる。
[ステップS12:選択された材料の報知時間の取得]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、材料テーブル521からステップS4で選択された1つ又は複数の材料の報知時間を取得する(ステップS2)。制御部51は、処理をステップS13に移す。
[ステップS13:報知時間リストの構成]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、ステップS12で取得された1つ又は複数の報知時間と、報知時間に対応する報知が行われたか否かを示す報知フラグ「未報知」とを紐付けた情報を記憶する報知時間リスト522を構成して記憶する(ステップS2)。制御部51は、処理をステップS14に移す。
図19は、報知時間リスト522の一例である。図19に示す報知時間リスト522には、報知時間を識別する「ID」と、「報知時間」と、報知が行われたか否かを示す「報知フラグ」と、報知時間に関する「メッセージ」と、を紐付けた情報が記憶されている。例えば、報知時間「4:00」に関する情報を記憶するID「1」の行には、報知時間「4:00」と、報知フラグ「報知済」と、メッセージ「パテ焼き上がり」と、が記憶されている。
報知部514は、報知時間リスト522から報知時間及びメッセージを取得して、調理開始から報知時間が経過したときにメッセージを表示して知らせることができる。報知時間には報知が行われたか否かを示す報知フラグが紐付けられているため、既に報知された報知時間が繰り返し報知されることがない。
[ステップS14:調理開始時刻を記憶]
図18に戻る。制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、調理開始時刻を記憶する(ステップS14)。制御部51は、処理をステップS15に移す。
[ステップS15:報知済でない報知時間があるか否かの判定]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、報知済でない報知時間があるか否かを判定する(ステップS15)。報知済でない報知時間があれば、制御部51は、処理をステップS15に移す。報知済でない報知時間がなければ、制御部51は、処理をステップS1に移す。報知済でない報知時間があるか否かを判定することにより、報知済の報知時間を繰り返し報知することを防げる。
[ステップS16:調理開始からの経過時間以下である未報知の報知時間があるか否かの判定]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、調理開始からの経過時間以下である未報知の報知時間があるか否かを判定する(ステップS16)。該当する報知時間があれば、制御部51は、処理をステップS17に移す。該当する報知時間がなければ、制御部51は、処理をステップS15に移す。調理開始からの経過時間以下である未報知の報知時間があるか否かを判定することにより、調理開始からの経過時間が報知時間以上かつ未報知の報知時間のみを報知できる。
[ステップS17:報知時間が経過したことの報知]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、報知時間が経過したことを報知する(ステップS17)。制御部51は、処理をステップS18に移す。報知時間が経過したことを報知する方法は、特に限定されず、例えば、表示部53に報知時間を表示する方法、表示部53に報知時間と紐付けられたメッセージを表示する方法、表示部53にその他のメッセージを表示する方法又は音声で知らせる方法、等が挙げられる。
[ステップS18:報知した報知時間の報知フラグの変更]
制御部51は、記憶部52、表示部53及び入力部54と協働して報知部514を実行し、報知した報知時間の報知フラグを「報知済」に変更する(ステップS17)。制御部51は、処理をステップS15に移す。
説明装置5にステップS11~ステップS18の報知処理を実行させることにより、パテ、バンズ、及び任意のトッピングの調理を開始してからそれぞれの材料に応じた適切な加熱時間が経過したことを調理者に知らせられる。したがって、調理者は、パテ、バンズ、及び任意のトッピングを、適切な加熱時間にしたがって調理し、ハンバーガーの風味をより一層改善できる。
以上、本発明の実施形態及び各種変形例について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態及び各種変形例に限るものではない。また、本発明の実施形態及び各種変形例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したものに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態及び各種変形例に記載されたものに限定されるものではない。
また、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。
1 ハンバーガー提供システム
2 第1の皿
3、3A、3B 第2の皿
4 加熱調理器群
41 第1の加熱調理器
41S 第1の加熱調理器の識別部
42 第2の加熱調理器
42S 第2の加熱調理器の識別部
140 加熱調理器
141 第1の領域
141S 第1の領域の識別部
142 第2の領域
142S 第2の領域の識別部
143 遮断部
5 説明装置
51 制御部
511 材料選択部
512 配置状態説明部
513 手順説明部
514 報知部
52 記憶部
521 材料テーブル
522 報知時間リスト
53 表示部
531 配置状態表示領域
531A パテ等材料表示領域
531B 他材料表示領域
532 選択肢表示領域
533 調理手順説明領域
533A 第1説明領域
533B 第2説明領域
54 入力部
55 印刷表示部
B1 バンズ(下)
B2 バンズ(上)
C1 選択状態表示
E1、E2、E3 優先度表示
F 印刷シート
G1、G2 材料画像
H 従来の加熱調理器
I トッピング
M1 調理手順
M2 第1調理手順
M3、M4 所定のトッピングの調理手順
P パテ
S1、S2 肉汁
T テーブル

Claims (10)

  1. 注文に応じて、ハンバーガーのパテを載せるための第1の皿にパテを載せるステップと、
    少なくともバンズを載せるための第2の皿に前記バンズを含む材料を載せるステップと、
    ホットプレートに、前記パテと、前記バンズを含む材料とを載せるステップとを有し、
    前記ホットプレートが、
    前記パテ用の第1のプレートと、前記バンズを含む材料用の第2のプレートとから構成されるか、あるいは、
    前記パテ用の第1の領域と前記バンズを含む材料用の第2の領域との間を遮る遮断部を備える、ハンバーガー提供システム。
  2. ハンバーガーのパテを載置可能な第1の皿と、
    前記パテ以外の前記ハンバーガーの材料であって、少なくともバンズを含む材料を載置可能な第2の皿と、
    客席テーブル又は食卓テーブルに設置可能であり、前記パテ及び前記バンズを含む材料を載置可能なプレートを有する加熱調理器とを備え、
    前記加熱調理器が複数あり、所定の加熱調理器に設けられた所定のプレートには、前記パテを載置可能であり、前記所定の加熱調理器とは異なる他の加熱調理器に設けられた他のプレートには、前記バンズを含む材料を載置可能であるか、あるいは、
    1枚の前記プレートに、前記パテを載置可能な第1の領域と、前記他材料を載置可能な第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間を物理的に遮る遮断部とが設けられている、ハンバーガー提供システム。
  3. 前記プレートのうち、前記パテが載置される場所の温度が、前記バンズを含む前記パテとは異なる材料が載置される場所の温度よりも高く設定される、請求項1又は2に記載のハンバーガー提供システム。
  4. 前記パテが生肉パテである、請求項1から3のいずれか1項に記載のハンバーガー提供システム。
  5. 前記プレートにおける前記パテが載置される場所と前記バンズを含む前記パテとは異なる材料が載置される場所とを識別可能な識別部をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のハンバーガー提供システム。
  6. 前記ハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、前記パテ、前記バンズ、及び任意にトッピングを選択する材料選択部と、
    前記材料選択部により選択された前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングを前記プレートに並べた配置状態を調理者に説明する配置状態説明部と、
    前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングの調理手順を説明する手順説明部とをさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のハンバーガー提供システム。
  7. 前記材料選択部は、前記パテ、前記バンズ、及び任意に前記トッピングのいずれかの材料が選択された場合に、前記材料候補群から、前記選択された前記材料にとっての優先度が高い前記パテ、前記バンズ、及び任意に前記トッピングに絞り込んで前記調理者に選択肢を提示する、請求項6に記載のハンバーガー提供システム。
  8. 少なくとも所定の前記トッピングが選択された場合、
    前記手順説明部は、
    第1説明領域と、前記第1説明領域よりも面積が小さい第2説明領域とを有し、
    前記第1説明領域では、前記パテ及び前記バンズを含む前記所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を説明し、
    前記第2説明領域では、前記第1調理手順と並行する手順ではない前記所定のトッピングの調理手順を説明する、請求項6又は7に記載のハンバーガー提供システム。
  9. 少なくとも所定の前記トッピングが選択された場合、
    前記手順説明部は、
    前記パテ及び前記バンズを含む前記所定のトッピング以外の材料の調理手順である第1調理手順を画像表示する画像表示部と、
    前記第1調理手順と並行する手順ではない前記所定のトッピングの調理手順を印刷表示する印刷表示部と、を有する、請求項6から8のいずれかに記載のハンバーガー提供システム。
  10. 前記パテ、前記バンズ、及び任意の前記トッピングの調理を開始してから所定の時間が経過したことを前記調理者に知らせる報知部をさらに備える、請求項6から9のいずれか1項に記載のハンバーガー提供システム。

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