JP2022007750A - アシスト器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が前傾姿勢を維持しながら作業を行う場合、作業者の首部に掛かる負担を軽減可能とするアシスト器具を提供する。【解決手段】作業者の上半身に取り付けられる本体部1が備えられる。本体部1に設けられ、作業者の頭部を支持することにより作業者の頭部の下方への変位を阻止可能、且つ、作業者の頭部の上方への動作及び横方への動作を許容する頭部支持部21が備えられる。【選択図】図1

Description

本発明は、作業者に装着されて使用されるもので、作業者を補助するアシスト器具に関する。
例えば、作業者が、圃場の作物に対する作業(実の回収や草引き等)を行ったり、ベッドに寝る要介護者の世話を行ったりする場合、作業者は上半身が前傾した前傾姿勢を維持することがあるので、作業者に負担が掛かる。
前傾姿勢を維持する作業により作業者に掛かる負担を軽減するアシスト器具として、特許文献1に開示されているようなものがある。
特許文献1のアシスト器具では、作業者の上半身に取り付けられる本体部と、本体部の下部の支持支点周りに揺動可能に支持された脚アーム部とが設けられており、本体部を脚アーム部に対して上側に付勢するバネが設けられている。作業者は、本体部を背中部に取り付け、脚アーム部を太腿部に取り付けて、アシスト器具を装着する。
アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢になると、脚アーム部(作業者の太腿部)により本体部が支持されるのであり、本体部により作業者の上半身が支えられることによって、作業者の腰部に掛かる負担が軽減される。
特開2017-93505号公報
作業者が前傾姿勢を維持しながら作業を行う場合、作業者の腰部に負担が掛かることとは別に、作業者の首部は作業者の頭部が下方に移動しないように支持するので、作業者の首部に負担が掛かる。これにより、作業者が前傾姿勢を維持しながら作業を行う場合、作業者の首部に掛かる負担の軽減が要望されている。
本発明は、アシスト器具において、作業者が前傾姿勢を維持しながら作業を行う場合、作業者の首部に掛かる負担を軽減できるようにすることを目的としている。
本発明のアシスト器具は、作業者の上半身に取り付けられる本体部と、前記本体部に設けられ、作業者の頭部を支持することにより作業者の頭部の下方への変位を阻止可能、且つ、作業者の頭部の上方への動作及び横方への動作を許容する頭部支持部とが備えられている。
本発明によると、作業者は、本体部を作業者の上半身に取り付け、作業者の頭部が頭部支持部に支持されるようにして、アシスト器具を装着する。
この状態において、作業者の上半身が前傾した前傾姿勢を作業者がとった場合、作業者の頭部が下方に変位しようとしても、作業者の頭部が、頭部支持部により支持され、頭部支持部を介して本体部(作業者の上半身)に支持されて、作業者の頭部の下方への変位が阻止される。これにより、作業者の首部に掛かる負担が軽減される。
本発明によると、アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとった状態において、作業者が頭部を持ち上げたり、頭部を右方又は左方に向けたりすることが許容されるので、作業者が前方や上方、右方や左方を無理なく目視することができるようになり、作業性の良いものとなる。
本発明において、前記頭部支持部は、前記本体部における作業者の背中部に対応する部分から上側に延出された支柱部と、作業者の頭部と前記支柱部とに亘って取り付けられる接続部とを有していると好適である。
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の頭部が下方に変位しようとしても、作業者の頭部が、頭部支持部の接続部から支柱部を介して、本体部(作業者の上半身)に支持されて、作業者の頭部の下方への変位が阻止される。
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、頭部支持部(支柱部及び接続部)が、作業者の背中部側から作業者の頭部に接続されるので、作業者の視界に頭部支持部が入り難くなって、作業者の視界が狭くなることは少ない。
本発明において、前記接続部が、可撓性を有する接続ベルトであると好適である。
本発明によると、作業者の頭部と頭部支持部の支柱部とに亘って取り付けられる頭部支持部の接続部が、可撓性を有する接続ベルトであることにより、作業者が頭部を持ち上げたり、頭部を右方又は左方に向けたりすることを許容する構成を、頭部支持部の接続部(接続ベルト)により容易に得ることができる。
本発明において、前記接続部に接続された帽子が設けられ、作業者が前記帽子を頭部にかぶることにより、前記接続部が作業者の頭部に取り付けられると好適である。
本発明によると、頭部支持部の接続部に接続された帽子を作業者が頭部にかぶるという簡単な動作により、作業者の頭部と頭部支持部の支柱部とに亘って、頭部支持部の接続部が容易に取り付けられる。
本発明において、前記頭部支持部は、前記本体部における作業者の胸部に対応する部分に設けられて、作業者の顎部を下側から支持することにより、作業者の頭部を支持して作業者の頭部の下方への変位を阻止可能であると好適である。
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の頭部が下方に変位しようとしても、作業者の顎部が頭部支持部により支持され、頭部支持部を介して本体部(作業者の上半身)に支持されて、作業者の頭部の下方への変位が阻止される。
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、本体部における作業者の胸部に対応する部分は、作業者の顎部に近いので、頭部支持部がコンパクトに構成される。
本発明において、前記本体部に設けられ、作業者の太腿部に対して前記本体部を支持することにより、作業者の上半身を前傾姿勢で支持可能な脚支持部が備えられていると好適である。
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が前傾姿勢をとった場合、作業者の頭部が頭部支持部により支持されることに加えて、作業者の上半身が本体部により支持され、脚支持部を介して作業者の太腿部に支持されて、作業者の腰部に掛かる負担が軽減される。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、アシスト器具の斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、頭部支持部付近の正面図である。
図1~図5に、本発明のアシスト器具が示されている。本発明の実施形態における方向は、作業者がアシスト器具を装着した状態で、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、上側が「上」であり、下側が「下」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成)
図1,2,3に示すように、アシスト器具は、作業者の上半身に取り付けられる本体部1と、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2と、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚支持部3と、本体部1に設けられた頭部支持部21とを有している。
(本体部)
図1,2,3に示すように、本体部1は、右及び左の縦フレーム6、支持板7、取付ベルト4、肩ベルト5及び接続ベルト22等を有している。
右及び左の縦フレーム6が上下方向に沿って設けられ、右及び左の縦フレーム6に亘って、支持板7が連結されて、枠状の部材が構成されている。支持板7の下部に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の上部及び下部に亘って、右及び左の肩ベルト5が取り付けられている。右及び左の肩ベルト5の上部に亘って、接続ベルト22が取り付けられており、接続ベルト22は、中間部分のバックル部材により左右に分離可能で、長さ調節可能である。
作業者が、作業者の腕部及び肩部を肩ベルト5に入れて、接続ベルト22を接続し、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することによって、本体部1が作業者の上半身に取り付けられる。本体部1において、縦フレーム6及び支持板7が作業者の背中部に対応する部分となり、肩ベルト5及び接続ベルト22が作業者の胸部に対応する部分となる。
(脚支持部)
図1,2,3に示すように、脚支持部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を有している。基部10が、支持板7の下部に、左右方向に取付位置を変更可能に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
伝動ケース11の前部の左右方向に沿った軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動可能に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12に取り付けられている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が、伝動ケース11の内部に設けられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に設けられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が軸芯P1周りに揺動操作される。
作業者は、脚ベルト13を作業者の太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を作業者の太腿部に取り付ける。作業者が本体部1を作業者の上半身に取り付けた状態で、作業者の腰部に対して右側に、右の脚支持部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部に対して左側に、左の脚支持部3(伝動ケース11)が位置する。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、本体部1において、昇降装置17が支持板7の後面の上部に取り付けられ、制御装置8が支持板7の後面の上下中間部に取り付けられており、バッテリー9が支持板7の後面の下部に取り付けられている。
昇降装置17に、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に支持された4個の回転体(図示せず)が設けられている。
図2及び図3に示すように、2本の右のワイヤ18及び左の2本のワイヤ19が設けられている。アウター支持部15が支持板7の上部に取り付けられており、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
制御装置8により、電動モータ27が作動操作される。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
(アーム部)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上方に延出され斜め前方に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。
支持部材16が、アーム部2の上端部に取り付けられており、プーリー(図示せず)が支持部材16に回転可能に支持されて、支持部材16にアウター支持部16aが設けられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、支持部材16のアウター支持部16aに接続されている。
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出部分に、右のハンド部20が接続されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出部分に、左のハンド部20が接続されている。
上昇操作スイッチ23が右のハンド部20に設けられ、下降操作スイッチ24が左のハンド部20に設けられている。制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
(頭部支持部)
図1,2,3に示すように、頭部支持部21は、支柱部30と接続ベルト31(接続部に相当)とを有している。
2個の支持フレーム28が、右及び左の縦フレーム6の上部に亘って、昇降装置17に対して後側を跨ぐように連結されており、支持フレーム29が上及び下の支持フレーム28に亘って連結されている。
平板状で縦長の支柱部30が、左右方向に沿った軸芯P2周りに上下揺動可能に、支持フレーム29に支持されている。支持フレーム29の上部及び下部に、ロック部29a,29bが設けられている。
図1,2,3に示す状態は、支柱部30が起立姿勢に設定され、支柱部30と支持フレーム29のロック部29aとに亘って連結ピン(図示せず)が取り付けられて、支柱部30が起立姿勢に保持された状態であり、支柱部30が本体部1における作業者の背中部に対応する部分から上側に延出された状態となっている。
可撓性を有する接続ベルト31が設けられており、ループ状の接続金具32が接続ベルト31の一方の端部に取り付けられ、ボルト状の接続金具33が接続金具32に取り付けられている。接続金具33が支柱部30の取付孔30aに取り付けられることにより、接続ベルト31が支柱部30に取り付けられる。
複数の取付孔30aが支柱部30に設けられており、接続金具33が取り付けられる支柱部30の取付孔30aを変更することによって、接続ベルト31における支柱部30の取付位置を上下及び左右に変更することができる。
接続ベルト31の他方の端部31aがループ状に形成されており、布製の帽子34が、接続ベルト31のループ状の端部31aの内側に入り込むようにして、接続ベルト31の端部31aに接続されている。接続ベルト31の長さを調節可能な調節部35が、接続ベルト31の中間部に設けられている。
作業者が本体部1を作業者の上半身に取り付けた状態において、作業者が帽子34を作業者の頭部にかぶることにより、接続ベルト31が作業者の頭部に取り付けられるのであり、接続ベルト31が作業者の頭部と支柱部30とに亘って取り付けられる。
作業者が頭部支持部21を使用しない場合、作業者は、支持フレーム29のロック部29aから連結ピンを取り外し、支柱部30を軸芯P2周りに下方に揺動させて下向き姿勢に設定し、支柱部30と支持フレーム29のロック部29bとに亘って連結ピン(図示せず)を取り付けて、支柱部30を下向き姿勢に保持すればよい。
この場合、作業者は、接続金具33を支柱部30から取り外して、接続ベルト31及び帽子34を支柱部30から取り外しておいてもよい。
(制御装置による脚支持部及び昇降装置の作動)
図1及び図2に示すように、アシスト器具を装着した作業者は、右手及び左手で右及び左のハンド部20を持つのであり、これによって作業者は、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を押し操作することができる。
上昇操作スイッチ23が押し操作された場合、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、上昇操作スイッチ23が押し操作されている間、脚支持部3において、電動モータにより操作アーム12が下側に揺動操作されて、作業者の太腿部が下側に操作される。
脚支持部3の操作アーム12が下側に揺動操作された後において、上昇操作スイッチ23が押し操作された場合、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、上昇操作スイッチ23が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。
下降操作スイッチ24が押し操作された場合、下降操作スイッチ24が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作が止められると、昇降装置17において、電動モータ27が停止する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が設けられている。電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、ハンド部20に荷物の重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
脚支持部3において、電動モータが停止状態になると、電動モータは自由回転状態となる。作業者が歩行する場合や、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりする場合、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
(アシスト器具の作業形態)
例えば、パレットや床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物を手で持つ。次に作業者は、手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりした後、手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う場合、作業者による上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により脚支持部3及び昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、脚支持部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者は、腰部を下に曲げて(膝部を曲げて腰部を落として)、作業者の上半身が前傾した前傾姿勢をとって、パレットや床の荷物を持つ。この場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
作業者が下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止するので、作業者は、右及び左のハンド部20を持ちながら、右及び左のハンド部20により荷物を保持する。
前述の状態において、作業者の上半身が前傾した前傾姿勢で、作業者の頭部が下方に変位しようとしても、作業者の頭部が、頭部支持部21(支柱部30及び接続ベルト31)により支持され、頭部支持部21(支柱部30及び接続ベルト31)を介して、本体部1(作業者の上半身)に支持されて、作業者の頭部の下方への変位が阻止される。作業者が頭部を持ち上げたり、頭部を右方又は左方に向けたりする場合、可撓性の接続ベルト31がたるむことにより、作業者の前述の動作が許容される。
作業者は、ハンド部20により荷物を保持した状態で、腰部を上に延ばすことにより(立ち上がることにより)、荷物を持ち上げる。作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚支持部3の操作アーム12が下側に揺動操作され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者が腰部を上に延ばすこと(立ち上がること)が補助される。
この場合、脚支持部3から本体部1を視ると、脚支持部3が、作業者の太腿部に対して本体部1を支持することにより、作業者の上半身を前傾姿勢で支持可能な状態となる。
作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後、脚支持部3の操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が起立した(立ち上がった)と判断されて、脚支持部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。所望の位置までハンド部20が上昇すると、作業者が上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止する。
作業者は、荷物を置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
作業者は、荷物を高い棚やトラックの荷台等に置き、ハンド部20を荷物から離す。作業者が荷物を高い棚やトラックの荷台等に置くと最初の状態に戻るので、作業者は次の荷物に対して前述と同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
図1,2,3に示す頭部支持部21に代えて、頭部支持部21が以下の説明のように構成されてもよい。
図4及び図5に示すように、頭部支持部21は、軟質の平板状の胸パッド36と、少し硬質のブロック状の受け部37とを有しており、受け部37が、胸パッド36の上部の左右中央部に、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))によって着脱可能に取り付けられている。
本体部1において、可撓性を有する取付ベルト38が設けられており、取付ベルト38の上部が肩ベルト5の内面の上部に接続され、取付ベルト38の下部が肩ベルト5の内面の下部に接続されている。
作業者が本体部1を上半身に取り付ける場合、作業者は、頭部支持部21の胸パッド36を肩ベルト5と取付ベルト38との間に挿入し、頭部支持部21の受け部37を右及び左の肩ベルト5の間に位置させる。これにより、頭部支持部21が、本体部1における作業者の胸部に対応する部分に設けられた状態となる。
図4及び図5に示す状態において、肩ベルト5が、作業者の胸部に直接に接触せず、頭部支持部21の胸パッド36を介して作業者の胸部に接触する状態となるので、作業者の胸部に肩ベルト5の圧迫作用が掛かり難い。
頭部支持部21の胸パッド36が肩ベルト5と取付ベルト38との間に挿入されることによって、頭部支持部21の胸パッド36が肩ベルト5に取り付けられた状態となり、頭部支持部21の胸パッド36は肩ベルト5に対して上下方向に移動しない。
作業者の上半身が前傾した前傾姿勢で、作業者の頭部が下方に変位しようとしても、作業者の顎部が頭部支持部21の受け部37に接触することにより、作業者の顎部が頭部支持部21の受け部37により支持され、頭部支持部21を介して本体部1(作業者の上半身)に支持されて、作業者の頭部の下方への変位が阻止される。作業者が頭部を持ち上げたり、頭部を右方又は左方に向けたりする場合、作業者の顎部が頭部支持部21の受け部37から離れることにより、作業者の前述の動作が許容される。
頭部支持部21の胸パッド36から受け部37を取り外しておくと、頭部支持部21において作業者の顎部を支持する機能は無くなり、作業者の胸部に肩ベルト5の圧迫作用が掛かり難くする機能が残る。
(発明の実施の第2別形態)
図1,2,3に示す頭部支持部21において、支柱部30が廃止され、接続ベルト31が右及び左のアーム部2の下部(右及び左の縦フレーム6の上部)に亘って取り付けられてもよい。この構成によると、アーム部2(縦フレーム6)が支柱部30となる。
(発明の実施の第3別形態)
図1,2,3に示す頭部支持部21及び(発明の実施の第2別形態)において、布製の帽子34に代えて、硬質の合成樹脂により構成されたヘルメット(図示せず)が、帽子34として使用されてもよい。
帽子34が廃止されて、接続ベルト31の端部31aが、作業者の頭部に直接に取り付けられるように構成されてもよい。
(発明の実施の第4別形態)
図4及び図5に示す頭部支持部21において、胸パッド36が廃止されて、受け部37が肩ベルト5や接続ベルト22に、着脱可能に取り付けられるように構成されてもよい。この構成によると、受け部37が頭部支持部21となる。
(発明の実施の第5別形態)
脚支持部3において、操作アーム12を軸芯P1周りに揺動操作する電動モータが廃止されてもよい。
この構成において、脚支持部3を本体部1に対して軸芯P1周りに下方に付勢する金属バネ(図示せず)や空気バネ(図示せず)を設ければよい。脚支持部3を本体部1に対して軸芯P1周りに任意の角度で固定及び固定解除可能な保持機構(図示せず)を設ければよい。
これにより、脚支持部3から本体部1を視ると、脚支持部3が、作業者の太腿部に対して本体部1を支持することにより、作業者の上半身を前傾姿勢で支持可能な状態となる。
(発明の実施の第6別形態)
脚支持部3において、脚ベルト13に代えて、膝パッド(図示せず)が操作アーム12に取り付けられてもよい。
この構成によると、操作アーム12が膝パッドを介して作業者の膝部に取り付けられるのであり、脚支持部3は、操作アーム12及び膝パッドにより、作業者の太腿部に対して本体部1を支持する。
(発明の実施の第7別形態)
脚支持部3において、軸芯P1周りに揺動可能な操作アーム12を廃止し、脚支持部3の全体を、弾性変形可能に構成して本体部1に連結してもよい。
この構成において、前述の(発明の実施の第5別形態)に記載の金属バネや空気バネ、保持機構を設ければよい。
(発明の実施の第8別形態)
昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24が廃止されて、ワイヤ18,19が本体部1やアーム部2に連結され、ハンド部20の位置が固定されて、ハンド部20の昇降が行われないように構成されてもよい。
(発明の実施の第9別形態)
右及び左のアーム部2、制御装置8及びバッテリー9、昇降装置17、ハーネス14及びワイヤ18,19、ハンド部20、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24等が廃止されてもよい。
脚支持部3が廃止されてもよい。
本発明は、作業者に装着されて作業者を補助するアシスト器具に適用できる。
1 本体部
3 脚支持部
21 頭部支持部
30 支柱部
31 接続ベルト(接続部)
34 帽子

Claims (6)

  1. 作業者の上半身に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に設けられ、作業者の頭部を支持することにより作業者の頭部の下方への変位を阻止可能、且つ、作業者の頭部の上方への動作及び横方への動作を許容する頭部支持部とが備えられているアシスト器具。
  2. 前記頭部支持部は、
    前記本体部における作業者の背中部に対応する部分から上側に延出された支柱部と、
    作業者の頭部と前記支柱部とに亘って取り付けられる接続部とを有している請求項1に記載のアシスト器具。
  3. 前記接続部が、可撓性を有する接続ベルトである請求項2に記載のアシスト器具。
  4. 前記接続部に接続された帽子が設けられ、
    作業者が前記帽子を頭部にかぶることにより、前記接続部が作業者の頭部に取り付けられる請求項2又は3に記載のアシスト器具。
  5. 前記頭部支持部は、
    前記本体部における作業者の胸部に対応する部分に設けられて、作業者の顎部を下側から支持することにより、作業者の頭部を支持して作業者の頭部の下方への変位を阻止可能である請求項1に記載のアシスト器具。
  6. 前記本体部に設けられ、作業者の太腿部に対して前記本体部を支持することにより、作業者の上半身を前傾姿勢で支持可能な脚支持部が備えられている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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