JP2022002882A - 緩衝材製造装置 - Google Patents

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【課題】スリットが配設されてなる緩衝材について適切な巻取り状態を得られるうえに、立体化する際には搬送しながらでも行い得るようにする。【解決手段】基材シート12aを供給する基材シート供給部13と、カッターローラ41を有し線状のスリット部と非スリット部が縦に並んだスリット線を引っ張りによってスリット部が開くように並べたスリット群を形成するスリット形成部14と、スリット群が形成された緩衝材12を巻き取る巻き取り部15を備える。カッターローラ41のスリット形成刃41aの流れ方向Yを、基材シート12aの搬送方向Xに対して直交する基材シート12aの幅方向に対して傾斜させる。カッターローラ41から後段に備えられるすべてのローラ間の距離を、緩衝材12の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本のスリット線を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域における搬送方向の長さに相当する単位長さLs以下に設定する。【選択図】図1

Description

この発明は、梱包や包装等に際して使用される緩衝材に関し、より詳しくは、シート状であり、引き伸ばしてから用いられる緩衝材の製造装置に関する。
前述のような緩衝材として、下記特許文献1のようなものがある。この緩衝材は、紙製のシートに一方向に延びる多数のスリットを配設して形成されている。具体的には、スリット部と非スリット部を縦に交互にして一直線上に並べたスリット列が多数並設され、並設に際して一のスリット列におけるスリット部の中間位置と、その隣のスリット列における非スリット部の中間位置を並べている。つまり、引っ張りによってスリット列のスリット部が開く構成である。
このような緩衝材には、縦スリット紙と横スリット紙の二種類がある。横スリット紙は、緩衝材の長手方向に対して直交する緩衝材の幅方向に延びるスリット列を有している。縦スリット紙は、横スリット紙とは逆に、緩衝材の長手方向に延びるスリット列を有している。
これらいずれの緩衝材も、スリット列の法線方向に引っ張って伸ばし、スリット部をおおよそハニカム状に形成してから使用されるが、引き伸ばしの行いやすさから横スリット紙が主流であった。
緩衝材の製造においては、緩衝材の材料である基材シートを搬送しながらカッターローラとアンビルローラで挟んでカッターローラのスリット形成刃により切断圧をかけて基材シートにスリット部を形成する。その後、スリット部を有する緩衝材は、使用に供するために巻き取られる。
特開平1−226574号公報
しかし、シートの巻き取りに際しては巻き取り張力をかける必要がある。より良い巻取り状態を得るためには、一般に、巻取り径に対応して巻取り張力を適切に変化させる必要があるところ、前述の横スリット紙では、スリット列の法線方向(使用に際して引き伸ばす方向)と搬送方向が同一であるので、巻取り張力をかけることができない。このため、ロール状に巻かれた横スリット紙は緩く、持ち運びや取り扱いに適した巻取り状態が得られなかった。
この点、縦スリット紙の場合にはスリット列の法線方向(使用に際して引き伸ばす方向)と搬送方向が直交するので、巻取り張力をかけることはできる。しかしながら、使用に際して引き伸ばす方向と搬送方向が直交するので、搬送しながら自動的に引き伸ばして立体化を行うことは困難であった。
そこで、この発明は、スリットが配設されてなる緩衝材について適切な巻取り状態を得られるうえに、立体化する際には搬送しながらでも行い得るようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、基材シートを供給する基材シート供給部と、カッターローラを有し線状のスリット部と非スリット部が縦に並んだスリット線を引っ張りによって前記スリット部が開くように並べたスリット群を形成するスリット形成部と、前記スリット群が形成された緩衝材を巻き取る巻き取り部を備えた緩衝材製造装置であって、前記カッターローラのスリット形成刃の流れ方向が、前記基材シートの搬送方向に対して直交する前記基材シートの幅方向に対して傾斜しており、前記カッターローラのスリット形成刃の流れ方向が、前記基材シートの搬送方向に対して直交する前記基材シートの幅方向に対して傾斜しており、前記カッターローラから後段に備えられるローラ間の距離が、前記緩衝材の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本の前記スリット線を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域における搬送方向の長さに相当する単位長さ以下に設定された緩衝材製造装置である。
この構成では、カッターローラのスリット形成刃が基材シートに対して、その幅方向に対して傾斜したスリット部を形成する。スリット形成以降は、単位長さ以下の距離で離間配置されたローラが、緩衝材をスリット部の変形なしに基材シートの形態のまま搬送し、巻取り部が所望の巻取り張力で巻き取る。
この発明によれば、斜めのスリット線を有するスリット群を形成するとともに、ローラ間の距離を張力がかけられる距離に設定したので、適切な巻取り状態を得られるうえに、搬送しながらでも立体化することを可能にできる。
緩衝材製造装置の概略平面図。 緩衝材製造装置の概略側面図。 緩衝材と立体化済緩衝材の平面図。 緩衝材の立体化を示す説明図。 単位長さについての説明図。 試験片についての説明図。 試験結果を示す表。 重ね部の概要を示す斜視図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に、緩衝材製造装置11の概略平面図を、図2にその側面図を示す。これらに示すように緩衝材製造装置11は、図3の(a)に示したような緩衝材12を製造するためものであり、主に、基材シート供給部13と、スリット形成部14と、巻き取り部15を有している。
まず先に、緩衝材12について説明し、続いて緩衝材製造装置11の構造を説明する。
緩衝材12は、図3の(a)に一部を拡大して示したように、一方向に延びる多数のスリット部21を千鳥状に配設して構成されている。スリット部21は厚さ方向に貫通する切り目である。スリット線23のスリット部21と非スリット部22は、それぞれ所定長さに形成され、スリット線23は一定の間隔をおいて多数並設されている。並設に際してスリット線23は、隣り合うスリット線23のスリット部21と非スリット部22の中間位置が互いにスリット線23の法線方向に並ぶように配置される。
このような緩衝材12は、スリット部21を有するだけでは単なるシート状であるので緩衝作用はあまりない。しかし、スリット線23の長手方向と直交する方向(法線方向)で引き延ばしてスリット部21を広げて立体化済み緩衝材12bにすると、図3の(b)に一部を拡大して示したように、おおよそハニカム形状の目24(開口)が形成される。図4は、形状の変化を示す説明図である。この目24を形成する部分、つまりスリット部21以外の部分は、緩衝材12の面方向に対して斜めに傾いて、緩衝作用を発揮する構造となる。
緩衝材製造装置11の基材シート供給部13は、緩衝材12の材料である基材シート12aを供給する部分であり、例えばクラフト紙や樹脂シートなど適宜の材料からなりロール状に巻かれた基材シート12aを、支持ローラ31で引き出し可能に保持している。基材シート12aの送り出し位置にはモータに接続された送りローラ32が備えられている。
スリット形成部14は、カッターローラ41とアンビルローラ42を有し、カッターローラ41の外周面にはスリット形成刃41aが形成されている。カッターローラ41にはモータが接続される。
スリット形成刃41aは、前述したようなスリット群を形成するものである。スリット群とは、直線状のスリット部21と非スリット部22が縦に並んだスリット線23を引っ張りによってスリット部21が開くように並べたものである。
スリット形成部14の前段には受動ローラである供給側抱かせローラ43が、後段には同じく受動ローラである排出側抱かせローラ44が配設され、カッターローラ41によるスリット形成時に適切な張力を付与できるようにしている。供給側抱かせローラ43と排出側抱かせローラ44にはニップローラ45を対設して、基材シート12a又は緩衝材12を挟んでいる。
巻き取り部15は、排出側抱かせローラ44の後段に設けられた巻き取りローラ51で構成されている。巻き取りローラ51は、スリット群が形成された緩衝材12を巻き取るものでありモータに接続されている。巻き取り部15の直前には、巻き取りに際して張力をかける張力ローラ52と、張力ローラ52の前段に設けられる上流側ガイドローラ53と、後段に設けられる下流側ガイドローラ54を有している。張力ローラ52に対設されたローラはニップローラ52aである。
送りローラ32、カッターローラ41、張力ローラ52、巻き取りローラ51に接続されたモータ(図示せず)は、制御部(図示せず)により回転が制御される。
このような概略構造の緩衝材製造装置11において、カッターローラ41のスリット形成刃41aの流れ方向Yは、図1に示したように、基材シート12aの搬送方向(長手方向)Xに対して直交する基材シート12aの幅方向に対して適宜角度傾斜している。
すなわち、カッターローラ41のスリット形成刃41aは、スリット部21を形成する個々の刃先が断続的に直線状に並んだものが多数並設された構造であり、スリット形成刃41aの流れ方向Y、つまり刃先が連なり断続的に並んでいる方向が、搬送方向Xに対して直交する方向から所望の傾斜角度θ傾いている。この所望の傾斜角度θは、0°<θ<90°である。
図1の例では、カッターローラ41の軸方向は、基材シート12aの搬送方向Xに対して直交する基材シート12aの幅方向と同一である。このため、スリット形成刃41aの流れ方向Yは、カッターローラ41の軸方向からも前述と同じ所望の傾斜角度θ傾いている。
なお、スリット形成刃41aは、基材シート12aの幅以上の長さに形成して、基材シート12aの一側から他側に全体に亘ってスリット線23が形成されてスリット部21が端に露出するようにすることもできる。しかし、図1に示したように、スリット形成刃41aの形成範囲を基材シート12aの幅以下の長さの範囲にして、一側と他側にスリット部21のない適宜幅の耳部25(図3の(a)参照)を設けられる長さとするのが望ましい。巻取り後などの取り扱い時に端が破れたりすることを回避できるからである。
また、緩衝材製造装置11においては、カッターローラ41から後段に備えられるローラ間の距離(基材シート12a又は緩衝材12におけるローラに接触する点間の距離)は単位長さLs以下に設定される。
単位長さLsとは、図5に示したように、緩衝材12の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本のスリット線23を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域Sにおける搬送方向Xの長さに相当する長さである。これは、斜めに延びるスリット部21を有する緩衝材12における基準となる長さである。具体的には、緩衝材12に形成された複数のスリット線23のうち、幅方向の一側から他側に延びる1本のスリット線23に注目した場合に、そのスリット線23を対角線とする仮想線で挟まれた単位領域Sの搬送方向Xにおける長さW×tanθである。
なお、前述した「緩衝材12の幅方向の一側から他側まで」とは、前述したような耳部25を有する緩衝材12の場合には端よりも内側の位置を意味することになる。このため、同じ傾斜のスリット線23を有する緩衝材12でもスリット線23の長さによって、厳密に言えば単位長さLsに差異が生じるが、緩衝材12のスリット部21が変形するか否かは、耳部25の有無程度のスリット線23の長さの違いよりもスリット線23の傾斜角度に大きく依存するので、スリット線23の長さの厳密な違いは無視できる。このため、単位長さLsはW×tanθとみなすことができる。
カッターローラ41から後段に備えられるローラは、図1、図2に示したように、搬送方向X前段から順に、カッターローラ41、排出側抱かせローラ44、上流側ガイドローラ53、張力ローラ52、下流側ガイドローラ54、巻き取りローラ51である。このため、カッターローラ41と排出側抱かせローラ44の間の距離Loutと、排出側抱かせローラ44と上流側ガイドローラ53の間の距離L1と、上流側ガイドローラ53と張力ローラ52の間の距離L2と、張力ローラ52と下流側ガイドローラ54の間の距離L3と、下流側ガイドローラ54と巻き取りローラ51の間の距離L4は、単位長さLs以下である。つまり、いずれの距離Lout、L1、L2、L3、L4も、W×tanθの長さと同じか、それよりも短い。排出側抱かせローラ44と巻き取りローラ51の間の距離Lstrが、単位長さLs以下であってもよい。
具体的には、図5に示したように、緩衝材12の幅がWであり、搬送方向Xと直交する方向とスリット線23との角度がθである場合に、単位長さは、W×tanθとなる。例えばθが45度であるときには、tanθが1であることから、単位長さLsは緩衝材12の幅Wと同じになる。
各ローラの駆動制御、特に張力ローラ52と巻き取りローラ51の回転条件(回転数やトルク)は、次のようにして得られる緩衝材12の引張特性に基づいて設定される。
緩衝材12の引張特性は、緩衝材12の引っ張りに対する挙動を確認する引張試験で得られる。この試験は、JIS−P8113(紙及び板紙−引張特性の試験方法−第2部:定速伸張法)に準拠したものである。
使用した試験装置は、Shanghai Heng Yu Instrument Co.,Ltd社製のコンピュータ支援引張試験機で、モデルHY−205CSである。
試験片は、70g/m、110μm厚のクラフト紙に、スリット部21の長さ10mm、非スリット部22の長さ3mm、スリット線23に沿う法線間隔が2mmのスリット群を形成したものである。スリット線23の傾斜角度については、9種類のものを用意した。すなわち、搬送方向Xと直交する方向とスリット線23との傾斜角度θが、図6に示したように、90°であるものを試料<1>とし、以下同様に、71.6°のものを試料<2>、63.4°のものを試料<3>、56.3°のものを試料<4>、45°のものを試料<5>、26.6°のものを試料<6>、14°のものを試料<7>、5.7°のものを試料<8>、0°のものを試料<9>とした。試料<1>はいわゆる縦スリット紙であり、試料<9>は横スリット紙である。
試験片の幅Wは、いずれも50mmであり、掴み間隔Lは50mmと100mmの2種類とした。掴み間隔Lが50mmであるものが[試験1]であり、掴み間隔Lが100mmであるものが[試験2]である。
引張速度は、20mm/分とした。
試験の結果を図7の表に示す。表に示した結果は、各試験に用いる試験片を5点以上用意して複数回行った結果の平均値である。
図7の表から判るように、W×tanθの値が単位長さLs以下となるものでは、降伏点は見られなかった。すなわち、[試験1]では、試料<1>〜<5>について、[試験2]では試料<1>〜<3>については、スリット部21は開かなかった。
また、前述のようなクラフト紙からなり前述のようなスリット群を有する緩衝材12では、試料<9>の結果から、スリット部21が最初に開く引っ張り張力は、おおよそ0.85N/50mm(17N/m)と推定できる。
さらに、傾斜角度が大きくなるに従って、スリット部21を開くために必要な引っ張り張力が大きくなることが判る。逆に言えば、傾斜角度が大きいほど、張力をかけてもスリット部21が開かない。
各ローラを駆動制御する制御部は、試験結果に基づいて、搬送や巻き取りに必要な引っ張り力が得られる駆動制御を実行するように、傾斜角度θに応じて駆動条件が設定される。引っ張り力は、傾斜角度0°の横スリット紙の場合にスリット部21が最初に開く引っ張り張力(例えば0.85N/50mm(17N/m))に1/cosθを乗じた値を参考に設定し、搬送や巻き取り時に張力をかけながらもスリット部21が開かないようにする。
以上のように構成された緩衝材製造装置11では、スリット部21と非スリット部22が縦に並んだスリット線23を、基材シート12aの搬送方向に対して直交する基材シート12aの幅方向に対して傾斜させて形成して緩衝材12を得る。その後、緩衝材12を搬送し巻取りを行う際に、緩衝材12の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本のスリット線23を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域Sにおける搬送方向の長さに相当する単位長さLs以下の間隔で離間配置されたローラを用いる、という緩衝材製造方法を実行する。
まず、基材シート供給部13から送り出された基材シート12aは、一定の周速で回転するカッターローラ41によってスリット形成がなされる。このとき基材シート12aには、供給側抱かせローラ43と排出側抱かせローラ44によって張力がかけられている。スリット部21は、カッターローラ41のスリット形成刃41aの傾斜角度θに応じて、基材シート12a(緩衝材12)の幅方向に対して所望の角度傾けて形成される(図3の(a)、図5参照)。
このスリット形成において、カッターローラ41のスリット形成刃41aは、横スリット紙を形成する場合のようにアンビルローラ42に対して線で当たるのではなく、点で当たる。このため、必要な切断圧を低下させることができるとともに、スリット形成作業を高速で行っても、安定した切断性能を得られる。
安定した切断は、カッターローラ41と排出側抱かせローラ44との間の配設間隔を単位長さLs以下としたことによっても実現できる。つまり、緩衝材12の強度限界に近いような高い張力をかけた状態でスリット形成が行えるので、スリット部21が適切に形成される。
そのうえ、スリット部21の配設方向は緩衝材12の長手方向に対して斜めであるので、縦スリット紙の場合とは異なり、搬送しながらでも緩衝材12を立体化することが可能になる。
スリット部21が形成された緩衝材12は、続けて搬送され、巻き取りローラ51に巻き取られるが、緩衝材12をカッターローラ41から巻き取りローラ51に巻き取られるまで緩衝材12を支持し送るローラは、すべて平行に配設され、それらの配設間隔は単位長さLs以下である。このため、前述のように緩衝材12の強度限界に近い張力でもかけることができる。
緩衝材12は、スリット部21が変形を受けることなしに搬送されて、巻き取られる。巻取りに際しては、制御部によって各ローラの回転数やトルクを制御して、巻径に応じてモータの駆動条件を変化させて巻き始めと巻き終わりに巻き取り張力を高めるような巻取り動作を行う。
このように、ローラ間の配置間隔を単位長さLs以下にしたので、高い張力をかけてもスリット部21の変形をさせることなく搬送や巻き取りができるので、必要な張力をかけての巻き取りが可能であり、持ち運びや取り扱いに適した巻取り状態が得られる。良好な巻取り状態が得られるので、ロール状に巻き取られた緩衝材12を用いて梱包を行うなどの作業も円滑に行うようにすることができる。
以下、その他の例について説明する。この説明において前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図8は、基材シート供給部13の後段の他の例を示している。すなわち、スリット形成部14の前段に、搬送される基材シート12aを複数枚に重ね合わせる重ね部16を備えている。
前述したようにカッターローラ41のスリット形成刃41aによる切断は点当たりで行えるので、横スリット紙を形成する場合よりも切断圧を低減できるが、ある程度の切断圧は必要である。そのため、スリット形成時に基材シート12aに張力をかける必要があり、引張強度の低い基材シート12aでは、スリット形成時やその後の搬送時に破断してしまうおそれがある。
そこで、図8に示した例では、基材シート12aを搬送方向に延びる折り線で折って重ね合わせて、スリット形成時やその後の搬送時に強度を維持できるようにしている。
重ね部16は、一般的な三角板61を配置して構成できる。緩衝材12は縦に半分に折って二重にしたり、更に縦に半分に折って四重にしたりなされる。
このような重ね部16を有する緩衝材製造装置11では、強度の高くない基材シート12aに対しても、スリット形成と搬送が確実に行える。
前述の例では、供給側抱かせローラ43と排出側抱かせローラ44を受動ローラとしたが、駆動ローラであってもよい。
11…緩衝材製造装置
12…緩衝材
12a…基材シート
13…基材シート供給部
14…スリット形成部
15…巻取り部
16…重ね部
21…スリット部
22…非スリット部
23…スリット線
41…カッターローラ
41a…スリット形成刃
44…排出側抱かせローラ
51…巻き取りローラ
Ls…単位長さ
X…搬送方向
Y…スリット形成刃の流れ方向

Claims (3)

  1. 基材シートを供給する基材シート供給部と、カッターローラを有し線状のスリット部と非スリット部が縦に並んだスリット線を引っ張りによって前記スリット部が開くように並べたスリット群を形成するスリット形成部と、前記スリット群が形成された緩衝材を巻き取る巻き取り部を備えた緩衝材製造装置であって、
    前記カッターローラのスリット形成刃の流れ方向が、前記基材シートの搬送方向に対して直交する前記基材シートの幅方向に対して傾斜しており、
    前記カッターローラから後段に備えられるローラ間の距離が、前記緩衝材の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本の前記スリット線を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域における搬送方向の長さに相当する単位長さ以下に設定された
    緩衝材製造装置。
  2. 前記スリット形成部の前段に、搬送される基材シートを複数枚に重ね合わせる重ね部を備えた
    請求項1に記載の緩衝材製造装置。
  3. 供給される基材シートに対してカッターローラによって、線状のスリット部と非スリット部が縦に並んだスリット線を引っ張りによって前記スリット部が開くように並べたスリット群を形成したのち、前記スリット群が形成された緩衝材を巻き取る緩衝材製造方法であって、
    前記スリット線を、前記基材シートの搬送方向に対して直交する前記基材シートの幅方向に対して傾斜させて形成し、
    前記スリット線が形成された前記緩衝材を搬送し巻取りを行う際に、前記緩衝材の幅方向の一側から他側まで斜めに延びる1本の前記スリット線を対角線とする平面視方形をなす仮想の単位領域における搬送方向の長さに相当する単位長さ以下の間隔で離間配置されたローラを用いる
    緩衝材製造方法。
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