JP2022002240A - インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 Download PDF

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Toshihiko Nishida
浩幾 大河内
Hiroki Okochi
智美 舩吉
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Abstract

【課題】インプリント装置におけるパターン形成の精度の低下を抑制すること。【解決手段】型を基板上のインプリント材に接触させ、前記インプリント材を成形するインプリント処理を行うインプリント装置であって、型を保持する型保持機構と、基板を保持する基板ステージと、インプリント材に接触する型の領域内の第1領域と、インプリント材に接触する型の領域内であり、第1領域とは異なる領域の第2領域とを含む領域の信号強度を取得する取得部と、型保持機構及び基板ステージを制御する制御部と、を有し、制御部は、第1領域の第1信号強度と第2領域の第2信号強度とを比較した結果に基づいて、型保持機構及び基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とするインプリント装置。【選択図】図4

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などの物品を製造する装置として、型(モールド)を用いて基板上のインプリント材を成形するインプリント装置が知られている。インプリント装置は、まず、基板上に供給されたインプリント材と型を接触させる(押印)。そして、インプリント材と型を接触させた状態でインプリント材を硬化させた後、硬化したインプリント材から型を引き離す(離型)ことにより、基板上にインプリント材によるパターンを形成する。
インプリント装置では、形成されたパターンの凹部又は凸部等基準となる高さ(残膜の膜厚)のバラつきにより、以降のエッチング等を含めたパターン形成処理工程においてパターンの形成精度が悪化してしまう。そのため、基板と型の接触面を平行に維持した状態で、基板上に供給されたインプリント材と型を接触させ、インプリント処理後の残膜の膜厚を一定にすることが求められる。
特許文献1では、残膜の膜厚を一定にするために、基板上に供給されたインプリント材と型の接触時に発生する干渉縞を観察し、干渉縞が中心軸に対して対称形状となるよう、型の傾きを調整する方法が提案されている。
また、特許文献2では、残膜の膜厚を一定にするために、基板上に供給されたインプリント材と型の接触中に、基板と型のそれぞれのアライメントマークの相対位置の差が低減するように、基板及び型の位置、傾き、形状を調整する方法が提案されている。
特開2016−225542号公報 特許第6600391号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、干渉縞が対称形状となるように型の傾きを調整しているが、型や基板のパターン形状や下地構造によっては干渉縞が対称形状とならないおそれがあり、型の傾きを精密に調整することが困難となり得る。特許文献2に記載の方法では、型と基板の製造時におけるマーク位置の誤差や、型と基板のそれぞれの保持部面の起伏形状に起因したマーク位置の誤差が発生するおそれがあり、型と基板の相対的な傾きを精密に調整することが困難となり得る。したがって、特許文献1や特許文献2に記載の方法では、パターン形成の精度の低下が懸念される。
そこで、本発明は、パターン形成の精度の低下を抑制するために有利なインプリント装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、型を基板上のインプリント材に接触させ、前記インプリント材を成形するインプリント処理を行うインプリント装置であって、前記型を保持する型保持機構と、前記基板を保持する基板ステージと、前記インプリント材に接触する前記型の領域内の第1領域と、前記インプリント材に接触する前記型の領域内であり、前記第1領域とは異なる領域の第2領域とを含む領域の信号強度を取得する取得部と、前記型保持機構及び前記基板ステージを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1領域の第1信号強度と前記第2領域の第2信号強度とを比較した結果に基づいて、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、パターン形成の精度の低下を抑制するために有利なインプリント装置を提供することができる。
インプリント装置の構成を示す概略図である。 型の構成を示す概略図である。 パターンの凹部に残る残膜の膜厚を説明するための図である。 インプリント処理を示すフローチャートである。 第1実施形態において、信号強度を取得した結果を示す図である。 第2実施形態において、信号強度を取得した結果を示す図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態
(インプリント装置の構成)
図1は、本発明の一側面としてのインプリント装置1の構成を示す概略図である。インプリント装置1は、物品としての半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用され、型を用いて基板上にインプリント材(組成物とも称する)のパターンを形成するインプリント処理を行うリソグラフィ装置である。本実施形態では、インプリント装置1は、基板上に供給されたインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成することができる。
インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱などが用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光を用いる。以下では、硬化用のエネルギーとして、紫外線を用いる場合について説明する。
硬化性組成物は、光の照射によって、或いは、加熱によって硬化する組成物である。光の照射によって硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を含有しても良い。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に付与されても良い。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されても良い。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていても良い。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
インプリント装置1は、本実施形態では、インプリント材の硬化法として光硬化法を採用している。尚、図1に示すように、基板上のインプリント材に対して光を照射する照明部の光軸に平行な方向をZ軸とし、Z軸に垂直な平面内において互いに直交する方向をX軸及びY軸とする。基板13は、XY面に配置される。
インプリント装置1は、照明部5と、型保持機構3と、基板ステージ4と、制御部6と、アライメント計測部7(第1取得部)と、スプレッドカメラ2(第2取得部)を有する。また、インプリント装置1は、基板ステージ4を載置するベース定盤8と、型保持機構3を固定するブリッジ定盤9と、ベース定盤8から延設され、除振器10を介してブリッジ定盤9を支持する支柱11とを有する。除振器10は、床面からブリッジ定盤9に伝わる振動を低減(除去)する。更に、インプリント装置1は、型12を外部から型保持機構3に搬送する型搬送部(不図示)や基板13を外部から基板ステージ4に搬送する基板搬送部(不図示)なども有する。
照明部5は、インプリント処理において、基板13上のインプリント材14に対して、ダイクロイックミラー28及び型12を介して、インプリント材14を硬化させる紫外線29を照射する。照明部2は、例えば、400nmの波長帯域光を射出する光源と、かかる光源から射出された紫外線29をインプリント処理に適するように調整する光学素子とを含む。
型12は、基板上のインプリント材を成形するために用いられる。型は、モールド、テンプレート、又は原版とも呼ばれ得る。本実施形態における型12は、多角形(矩形)の外周形状を有し、基板13に対向する面の中心付近には、突出部18(メサ部とも称する)が設けられている。突出部18には、基板13上のインプリント材14に転写すべきパターン(凹凸パターン)が形成されたパターン領域を有する。そしてこの突出部18の領域がインプリント材14に接触することでインプリント処理が行われる。
図2は本実施形態のインプリント装置で用いられ得る型12を示した図である。図2(a)は、型12をZ軸方向から見た平面図である。図2(b)は、型12の図2(a)に示すA−A´断面である。型12の突出部18には、回路パターンなどの基板13に転写すべき凹凸パターンが3次元状に形成されている。型12は、紫外線29を透過させることが可能な材料、例えば、石英で構成されている。また、型12は、基板13に対向する面とは反対側の面(紫外線29の入射側の面)に、型12(突出部18)の変形を容易にするためのキャビティ12a(コアアウトとも称する)が設けられている。キャビティ12aは、円形の平面形状を有し、その深さは、突出部18の大きさや材料に応じて適宜設定される。Z軸方向から見たときにキャビティ12aは、突出部18よりも広い領域となるように設けられており、キャビティ12aの中央部分に位置するように突出部18が配置されている。
図1の説明に戻る。型保持機構3は、型12を保持する型保持部19と、型保持部19を保持して型12(型保持部19)を移動させる型駆動部20とを含む。
型保持部19は、型12の紫外線29の入射側の面の外周領域を真空吸着力や静電力によって引き付けることで型12を保持する。例えば、型保持部19が真空吸着力によって型12を保持する場合、型保持部19は、外部に設置された真空ポンプに接続され、かかる真空ポンプのオン/オフによって型12の着脱(保持及び保持の解除)が切り替えられる。
型駆動部20は、基板13上のインプリント材14への型12の突出部18の接触(押印処理)、又は、基板13上のインプリント材14からの型12の突出部18の引き離し(離型処理)を選択的に行うように、型12をZ軸方向に移動させる。型駆動部20に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやエアシリンダを含む。型駆動部20は、型12を高精度に位置決めするために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていても良い。また、型駆動部20は、Z軸方向だけではなく、X軸方向やY軸方向に型12を移動可能に構成されている。更に、型駆動部20は、型12のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や型12の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていても良い。
インプリント装置1における押印処理及び離型処理は、本実施形態のように、型12をZ軸方向に移動させることで実現しても良いが、基板13(基板ステージ4)をZ軸方向に移動させることで実現しても良い。また、型12と基板13の双方を相対的にZ軸方向に移動させることで、押印処理及び離型処理を実現しても良い。
型保持部19及び型駆動部20は、照明部5から出射される紫外線29が基板13上のインプリント材14に照射されるように、中心部(内側)に開口21を有する。開口21には、開口21の一部と型12のキャビティ12aとで囲まれる空間を密閉空間にするための光透過部材22が配置され、かかる密封空間内の圧力は、真空ポンプなどを含む圧力調整装置によって調整される。圧力調整装置は、例えば、基板13上のインプリント材14と型12とを接触させる際に、密封空間内の圧力を外部の圧力よりも高くして、型12の突出部18を基板13に向かって凸形状に撓ませる(変形させる)。これにより、基板13上のインプリント材14に対して突出部18に形成されたパターン領域の一部(例えば中心部)から接触させることができる。従って、型12とインプリント材14との間に空気が残留することが抑えられ、型12の突出部18の凹凸パターンの隅々までインプリント材14を充填させることができる。これによって、基板13上のインプリント材14には、型12の突出部18によってパターンが成形される。
基板ステージ4は、基板13を保持し、基板上のインプリント材14と型12とを接触させる際、型12と基板13との位置合わせ(アライメント)に用いられる。基板ステージ4は、基板13を吸着して保持する基板保持部23と、基板保持部23を機械的に保持して各軸方向に移動可能とするステージ駆動部24とを含む。基板ステージ4は、基板13にかかる圧力等を変化させる手段により、基板13を変形させることも可能である。
ステージ駆動部24に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータや平面モータを含む。ステージ駆動部24は、基板13を高精度に位置決めするために、X軸及びY軸の各方向に対して、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていても良い。また、ステージ駆動部24は、X軸方向やY軸方向だけではなく、Z軸方向に基板13を移動可能に構成されていても良い。更に、ステージ駆動部24は、基板13のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や基板13の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていても良い。
基板ステージ4の側面には、X軸、Y軸及びZ軸の各方向に対応したエンコーダシステム25が配置されている。エンコーダシステム25は、エンコーダヘッド26からエンコーダスケール27にビームを照射することで、基板ステージ4の位置を計測する。制御部6は、エンコーダシステム25の計測値に基づいて、基板ステージ4の位置決めを実行する。基板ステージ4の位置計測にはエンコーダシステムの替わりに干渉計を用いても良い。
制御部6は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成され、メモリに格納されたプログラムに従ってインプリント装置1の各部を制御する。制御部6は、インプリント装置1の各部の動作及び調整などを制御することで基板上にパターンを形成するインプリント処理を制御する。また、制御部6は、インプリント装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成しても良いし、インプリント装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成しても良い。
アライメント計測部7は、インプリント処理を行う際に、アライメント光34を型12及び基板13に照射し、型12及び基板13で反射されたアライメント光34を検出することで、型12と基板13との相対位置ずれ量等を計測する。ここで計測された相対位置ずれ量などは、型駆動部20やステージ駆動部24を調整することで、位置ずれを低減する際に用いられる。また、形状補正部(不図示)により型12の突出部18又は基板13のインプリント領域の形状を変形させることで、位置ずれを低減させることもできる。
スプレッドカメラ2は、基板13上のインプリント材14に対して、ダイクロイックミラー16及び型12を介して、画像を取得する。スプレッドカメラ2は、アライメント計測部7で計測する領域よりも基板13における広域の範囲の視野を持つため、広い領域の信号強度を取得することが可能である。
尚、本実施形態におけるインプリント材14の供給方法は、インプリント装置1に設けられた供給部(ディスペンサ)によって、基板13上に未硬化のインプリント材が供給(塗布)される例を用いて説明する。また、本実施形態では、基板13上のインプリント処理を実施する領域毎にインプリント材14を供給する例について説明するが、これに限らず、基板13全面に一括して供給しても良い。また、インプリント装置1に基板13が搬入される前に基板全面に予めインプリント材14が供給されていても良い。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、上記のインプリント装置1を用いたインプリント処理を実行する。インプリント処理の際に、型12と基板13の相対的な傾きがあるとインプリント処理後のパターンの凹部に残る残膜の膜厚も一定とならず、バラつきが生じる。残膜の膜厚のバラつきは、パターン形成精度の低下を招くおそれがある。
ここで、本実施形態で形成されるパターンの凹部に残る残膜の膜厚について説明する。図3は、型12と基板13の相対的な傾きがある状態でインプリント処理を実行したときのインプリント材の成形を表す図である。型12の突出部18の凹凸によってインプリント材14のパターンが図3のように形成される。このとき形成されるパターンの凹部には、インプリント材14の残膜が残る。図3のΔZ1やΔZ2は、残膜の膜厚を表している。図3では、残膜の膜厚ΔZ1、ΔZ2に差異があり、パターン形成精度の悪化を招くおそれがある。本実施形態では、残膜の膜厚を一定にするようにインプリント処理を実行することで、パターン形成精度の低下を抑制する。
次に、本実施形態におけるインプリント装置1を用いたインプリント処理について、図4を用いて説明する。図4は、型12がインプリント装置1に搬入されてから搬出されるまでのインプリント処理を示すフローチャートである。インプリント処理は、制御部6がインプリント装置1の各部を統括的に制御することで行われる。
まずステップS1では、型12を外部の型搬送部(不図示)により型保持機構3へ搬入し、制御部6は、型保持部19で吸着保持するように制御する(型搬入)。ステップS2では、基板13を外部の基板搬送部(不図示)により基板ステージ4へ搬入し、制御部6は、基板ステージ4の基板保持部23で吸着保持するように制御する。
ステップS3では、ステップS2で搬入された基板13上に、供給部(不図示)によってインプリント材が塗布される。尚、ここで搬入される基板13は、予め供給部により、基板13の表面の全面にインプリント材が塗布されていても良く、その場合にはステップS3は省略される。
ステップS4では、型12の突出部18と基板13のインプリント材14とを接触させる(押印)。このとき、型12が基板13に対して傾いていると、後のステップS9で形成されるインプリント材14のパターンの凹部に残る残膜の膜厚のバラつきが発生し、インプリント材14のパターン形成精度が低下してしまう。また、残膜の膜厚のバラつきによって、以降のプロセス製造工程(例えば、エッチング処理)で悪影響を及ぼすことも考えられる。本実施形態では、以下で説明する工程が実行されることにより、パターン形成精度の低下やプロセス製造工程での悪影響が低減される。
ステップS5では、基板13上のインプリント材14に接触する型12の突出部18の領域(フィールドF1)の信号強度(例えば、画像データ)をアライメント計測部7やスプレッドカメラ2等のインプリント装置1の取得部によって取得する。ここでは、基板13上のインプリント材14に接触する型12の突出部18の領域を、後の第1領域と第2領域と区別するために、フィールドと呼ぶ。図5は、本実施形態における押印処理時の型13の傾きと、取得した画像の結果を示す図である。図5(a)は、ステップS4における型13の傾きを示しており、図5(a)では型13の姿勢がY軸周りに回転している。以下の説明では、基板13上のインプリント材14に接触する型12の突出部18の領域内(フィールドF1内)の第1領域の画像と第1領域とは異なる領域に位置する第2領域の画像を含む複数の画像を取得する場合について述べるが、これに限らない。例えば、第1領域と第2領域の情報を含む1枚の画像であっても良い。
図5(b)は、フィールドF1内の領域F11〜F14の画像を取得した結果である。パターン形成領域Fは、基板13におけるインプリント処理をする領域(インプリント処理が行われた領域、及びインプリント処理が行われる予定の領域)を示す。また、領域F11〜F14は、矩形であるフィールドF1の外周付近の領域であることが望ましい。例えば、フィールドF1の対角に位置する領域F11の中心と領域F14の中心を結ぶ線分がフィールドF1の外周の短辺よりも長い線分であることが望ましい。
フィールドF1内の領域F11〜F14の画像を取得し、それぞれの画像の色の濃淡の差異によって、後述するステップS6において、型13と基板14との相対的な傾きを低減する調整が可能となる。また、画像の色の濃淡の差異は、フィールドF1内の傾き、即ち、フィールドF1内における高さ差に起因したものである。フィールドF1内の高さとは、基板13の下地パターン層、下地の保護層、平坦化層、インプリント材14等を含み、これらの高さ差やばらつき等も含まれる。また、下地構造によって適切な照明波長が異なるため、照明波長を変更することで、より感度良く検出が可能となる。
本実施形態では、フィールドF1が矩形の領域であると想定しているが、これに限らない。また、本実施形態では、フィールドF1内の領域F11〜F14の画像を取得する例について説明しているが、これに限らず、フィールドF1内の異なる2つ以上の領域の画像であれば良い。ただし、2つの領域の画像しか取得していない場合では、フィールドF1内の1軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚しか判断できない。例えば、領域F11とF12の画像からは、Y軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚については判断できるが、X軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚については判断できない。
一方、2つの領域の中心を結ぶ直線上に3つ目の領域の中心が位置しない条件で、3つ以上の領域の画像を取得している場合では、フィールドF1内の2軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚を判断できる。例えば、領域F11とF12とF13の画像からは、Y軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚とX軸方向のインプリント材14の残膜の膜厚の両方について判断できる。したがって、フィールドF1内において、それぞれの領域の中心が同一直線上に位置しない3つ以上の領域の画像を取得することが望ましい。また、画像を取得する領域は、フィールドF1の外周に近いほど、精密にインプリント材14の残膜の膜厚を制御部6が判断することができる。
図5(c)は、領域F11〜F14の画像の濃淡を定量的に示す信号強度を表すグラフである。グラフの縦軸は画像の信号強度であり、グラフの横軸はそれぞれの画像内の座標である。図5(c)のグラフより、領域F13、F14と比較して、領域F11、F12の信号強度が大きいことが分かる。また、図5(b)では、領域F11、F12の色を薄く、領域F13、F14の色を濃く表現しており、白に近いほど信号強度が高く、黒に近いほど信号強度が低いことを表している。このような色の濃淡と信号強度の対応は一例であり、白と黒が逆転して表現されても良い。
ステップS6では、制御部6は、図5(b)における領域F11〜F14の画像の信号強度を比較した結果に基づいて、型12の傾きを調整する。本実施形態では、フィールドF1内のインプリント材の残膜の膜厚が均一になるように型12の傾きを調整する。調整方法の一例としては、制御部6が、領域F11〜F14の画像の信号強度(濃淡)が小さくなるように型保持機構3を制御することで、型12の傾きを調整する。領域F11〜F14の画像の信号強度(濃淡)が小さくなるように型12の傾きを調整することで、フィールドF1内のインプリント材14の残膜の膜厚が均一となる。
フィールドF1内の複数の領域を複数の取得部によって画像を取得する場合、個々の取得部のセンサに感度差があると、検出誤差に繋がる。あらかじめ均一な面を各センサで計測し、個体差をオフセットとして補完することが望ましい。照明光の分布にも依存するため、事前に調整することが望ましい。また、フィールドF1内で下地パターン構造に差がある場合は、インプリント前に領域F11〜F14の信号強度(例えば、画像データ)を取得しておき、これを基準信号強度として、インプリント後の信号強度と比較した結果から調整することが望ましい。また、フィールドF1内において、型12の傾きの調整だけではインプリント材14の残膜の膜厚を均一に調整できない場合には、インプリント材14の残膜の膜厚のバラつきをあらかじめ低減するようにインプリント材14の供給の改善を行うことが望ましい。また、事前に画像の信号強度差と型12の傾き量の関係テーブルを取得しておき、型12の調整を円滑に進めても良い。
本実施形態では、インプリント材14の成形中に型12の傾きを調整する場合について説明しているが、これに限らず、次のインプリント処理のためにインプリント材14の成形後に型12の傾きを調整しても良い。また、本実施形態では、型12の傾きを調整する例について説明しているが、これに限らず、制御部6が基板ステージ4を制御することにより、基板13の傾きを調整しても良いし、型12と基板13の両方の傾きを調整しても良い。
ステップS7では、制御部6が、型保持機構3及び基板ステージ4の少なくとも一方を駆動するように制御し、型12と基板13との相対位置ずれ低減させる。ステップS8では、制御部6が、照明部5からの紫外線29をフィールドF1内のインプリント材14に照射させるように照明部5を制御し、フィールドF1内のインプリント材14を硬化させる。
ステップS9では、型12の突出部18を硬化したインプリント材14から剥離(離型)する。具体的には、キャビティ12aで構成される空間の圧力を調整しながら型駆動部20をZ軸方向に駆動させることで、型12を硬化したインプリント材14から引き離す。このとき、型12をZ軸方向に駆動させる代わりに、基板13をZ軸方向に駆動させても良いし、型12と基板13の双方を駆動させても良い。
ステップS10では、全フィールドでインプリント処理が実行されたか否かの判定が行われる。全フィールドでインプリント処理が実行されていない場合は、ステップS11へと進み、実行された場合にはステップS12へと進む。ステップS11では、ステップS3〜S9の処理をしたフィールドとは異なるフィールドでインプリント処理を実行するために、制御部6が、基板ステージ4を移動させる。その後ステップS3〜S9の処理を実行し、全フィールドでインプリント処理が実行されるまで繰り返す。
全フィールド(パターン形成領域F)でインプリント処理が終了した後、ステップS12で、基板13を外部の基板搬送部により基板ステージ4から搬出する。ステップS13では、型12を外部の型搬送部(不図示)により型保持機構3から搬出する。
以上のように、本実施形態では、型12と基板13との相対的な傾きを低減し、インプリント処理を実行することができる。型12と基板13との相対的な傾きを低減することにより、基板上のインプリント材14の残膜の膜厚のムラを低減させることが可能となり、パターン形成の精度の低下を抑制することができる。
尚、本実施形態では型12として、突出部18に凹凸パターンを設けた回路パターン転写用の型について述べたが、突出部18に凹凸パターンがない平面部を有する型(ブランクテンプレート)であっても良い。ブランクテンプレートは、平面部によって基板上の組成物を平坦化するように成形する平坦化装置に用いられる。つまり、本実施形態は、型を用いて基板上の組成物を成形する成形装置にも適用することができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と同様に、パターンの凹部に残る残膜の膜厚のバラつきを一定にするようにインプリント処理を実行することで、パターン形成精度の低下を抑制する。第1実施形態では、パターン形成の精度の低下を抑制するために、型12の傾きを調整する実施形態について説明したが、本実施形態では、パターン形成の精度の低下を抑制するために、型12の面形状を調整する実施形態について説明する。本実施形態におけるインプリント装置の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。インプリント処理については、第1実施形態と異なる工程についてのみ説明する。本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
本実施形態におけるインプリント装置1を用いたインプリント処理について説明する。インプリント処理の工程については、第1実施形態におけるフローチャートを示す図4を用いて説明する。インプリント処理は、制御部6がインプリント装置1の各部を統括的に制御することで行われる。
ステップS1〜ステップS4、ステップS7〜ステップS13の工程は、第1実施形態における説明と同様である。ステップS5では、ステップS4において型12の突出部18と基板13のインプリント材14に接触した領域(フィールドF1)の画像をアライメント計測部7やスプレッドカメラ2等のインプリント装置1の取得部によって取得する。ここでは、型12の突出部18と基板13のインプリント材14接触した領域を、後の第1領域と第2領域と区別するために、フィールドと呼ぶ。
図6は、本実施形態における押印処理時の型13の面形状と、取得した画像の結果を示す図である。図6(a)は、ステップS4における型13の面形状を示しており、図6(a)では型13の突出部18の面形状が中央近傍の領域が外周近傍の領域に比べて突出した面形状となっている。以下の説明では、フィールドF2の中心を含む第1領域の画像と第1領域とは異なる領域に位置する第2領域の画像を含む複数の画像を取得する場合について述べるが、これに限らず、第1領域と第2領域の情報を含む1枚の画像であっても良い。また、第2領域としては、フィールドF2の外周付近の領域であることが望ましいため、第1領域の中心と第2領域の中心を結ぶ線分がフィールドF2の短辺の半分よりも長い線分であることが望ましい。
図6(b)は、フィールドF2内の領域F21〜F25の画像を取得した結果である。パターン形成領域Fは、基板13におけるインプリント処理をする領域(インプリント処理が行われた領域、及びインプリント処理が行われる予定の領域)を示す。フィールドF2内の領域F21〜F25の画像を取得し、それぞれの画像の色の濃淡の差異によって、後述するステップS6において、型13の傾きの調整が可能となる。また、画像の色の濃淡の差異は、フィールドF2内の高さ差に起因したものである。フィールドF2内の高さとは、基板13の下地パターン層、下地の保護層、平坦化層、インプリント材14等を含み、これらの高さ差やばらつき等も含まれる。また、下地構造によって適切な照明波長が異なるため、照明波長を変更することで、より感度良く検出が可能となる。
本実施形態では、領域F21〜F25の画像を取得する例について説明しているが、これに限らず、異なる2つ以上の領域の画像であれば良い。ただし、2つの領域の画像しか取得していない場合では、ある1方向の型12の面形状しか補正できないため、より多くの領域に基づいて後述する型12の調整を行うことが望ましい。また、フィールドF2内において、図6(a)のような型12の面形状を測定するためには、中央近傍の第1領域と外周近傍の第2領域を含む画像を取得することが望ましい。このとき、フィールドF2の外周の領域を増やすほど、精密にインプリント材14の残膜の膜厚を制御部6が判断することができる。
図6(c)は、領域F21〜F25の画像の濃淡を定量的に示す信号強度を表すグラフである。グラフの縦軸は画像の信号強度であり、グラフの横軸はそれぞれの画像内の座標である。図6(c)のグラフより、領域F22〜F25と比較して、領域F21の信号強度が大きいことが分かる。また、図6(b)では、領域F21の色を薄く、領域F22〜F25の色を濃く表現しており、白に近いほど信号強度が高く、黒に近いほど信号強度が低いことを表している。このような色の濃淡と信号強度の対応は一例であり、白と黒が逆転して表現されても良い。
ステップS6では、制御部6は、図6(b)における領域F21〜F25の画像の信号強度差に基づいて、型12の面形状を調整する。本実施形態では、フィールドF1内のインプリント材の残膜の膜厚が均一になるように型12の面形状を調整する。調整方法の一例としては、制御部6が、領域F21〜F25の画像の信号強度(濃淡)が小さくなるように型保持機構3を制御することで、型12の面形状を調整する。領域F21〜F25の画像の信号強度(濃淡)が小さくなるように型12の面形状を調整することで、フィールドF2内のインプリント材14の残膜の膜厚が均一となる。制御部6は、型12に対する前記型保持機構3の押しつけ力、型12にかかる型保持機3の圧力、基板13に対する前記基板ステージ4の押しつけ力、基板13にかかる前記基板ステージ4の圧力を制御する。
フィールドF2内の複数の領域を複数の取得部によって画像を取得する場合、個々の取得部のセンサに感度差があると、検出誤差に繋がる。あらかじめ均一な面を各センサで計測し、個体差をオフセットとして補完することが望ましい。照明光の分布にも依存するため、事前に調整することが望ましい。また、フィールドF2内で下地パターン構造に差がある場合は、インプリント前にあらかじめ領域F21〜F25の画像を取得しておき、これを基準画像として、インプリント後の画像との差分から調整することが望ましい。また、フィールドF2内において、型12の面形状の調整だけではインプリント材14の残膜の膜厚を均一に調整できない場合には、インプリント材14の残膜の膜厚のバラつきをあらかじめ低減するようにインプリント材14の供給の改善を行うことが望ましい。また、事前に画像の信号強度差と型12の面形状の関係テーブルを取得しておき、型12の調整を円滑に進めても良い。
本実施形態では、インプリント材14の成形中に型12の面形状を調整する場合について説明しているが、これに限らず、次のインプリント処理のためにインプリント材14の成形後に型12の面形状を調整しても良い。また、本実施形態では、型12の面形状を調整する例について説明しているが、これに限らず、制御部6が基板ステージ4を制御することにより、基板13の面形状を調整しても良いし、型12と基板13の両方の面形状を調整しても良い。ステップS7以降の工程については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施形態では、型12及び基板13の少なくとも一方の面形状を補正し、インプリント処理を実行することができる。型12及び基板13の少なくとも一方の面形状を補正することにより、基板上のインプリント材14の残膜の膜厚のムラを低減させることが可能となり、パターン形成の精度の低下を抑制することができる。
尚、本実施形態では型12として、突出部18に凹凸パターンを設けた回路パターン転写用の型について述べたが、突出部18に凹凸パターンがない平面部を有する型(ブランクテンプレート)であっても良い。ブランクテンプレートは、平面部によって基板上の組成物を平坦化するように成形する平坦化装置に用いられる。つまり、本実施形態は、型を用いて基板上の組成物を成形する成形装置にも適用することができる。
<物品の製造方法>
次に、上述したインプリント装置を用いた物品(電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等)の製造方法を説明する。インプリント装置によって形成された硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に用いられる。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。さらに、基板を処理する周知の工程としては、酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図7(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図7(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図7(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図7(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図7(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図7(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用しても良い。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも一つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 インプリント装置
2 スプレッドカメラ
3 型保持機構
4 基板ステージ
6 制御部
7 アライメント計測部
12 型
13 基板
14 インプリント材

Claims (17)

  1. 型を基板上のインプリント材に接触させ、前記インプリント材を成形するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記型を保持する型保持機構と、
    前記基板を保持する基板ステージと、
    前記インプリント材に接触する前記型の領域内の第1領域と、前記インプリント材に接触する前記型の領域内であり、前記第1領域とは異なる領域の第2領域とを含む領域の信号強度を取得する取得部と、
    前記型保持機構及び前記基板ステージを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1領域の第1信号強度と前記第2領域の第2信号強度とを比較した結果に基づいて、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記取得部は、前記インプリント材に接触する前記型の領域内の画像を取得し、
    前記制御部は、前記画像の色の濃淡に基づいて、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記制御部は、前記型と前記基板の相対的な傾きを低減するように、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記インプリント材に接触する前記型の領域は矩形であり、
    前記第1領域の中心と前記第2領域の中心を結ぶ線分は、前記矩形の短辺よりも長い線分であることを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記取得部は、前記第1領域と、前記第2領域と、前記インプリント材に接触する前記型の領域内であり、前記第1領域の中心と前記第2領域の中心を結ぶ直線上とは異なる位置に中心がある第3領域とを含む領域の信号強度を取得し、
    前記制御部は、前記型及び前記基板の少なくとも一方の第1方向の傾き及び前記第1方向とは異なる方向の第2方向の傾きを低減することを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、前記型及び前記基板の少なくとも一方の面形状を補正するように、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  7. 前記インプリント材に接触する前記型の領域は矩形であり、
    前記第1領域は、前記インプリント材に接触する前記型の領域の中心を含む領域であり、
    前記第1領域の中心と前記第2領域の中心を結ぶ線分は、前記矩形の短辺の半分よりも長い線分であることを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
  8. 前記制御部は、前記型に対する前記型保持機構の押しつけ力、及び前記基板に対する前記基板ステージの押しつけ力の少なくとも一方を制御すること特徴とする請求項6又は7に記載のインプリント装置。
  9. 前記制御部は、前記型にかかる前記型保持機の圧力、及び前記基板にかかる前記基板ステージの圧力の少なくとも一方を制御すること特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記制御部は、前記型及び前記基板の少なくとも一方を補正した後の前記第1信号強度と前記第2信号強度との差分が、前記型及び前記基板の少なくとも一方を補正する前の前記第1信号強度と前記第2信号強度との差分よりも小さくなるように、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 前記画像は、前記インプリント材の成形後に前記取得部で取得された画像であることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  12. 前記画像は、前記インプリント材の成形中に前記取得部で取得された画像であることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  13. 前記取得部は、前記型と前記基板との相対位置ずれを計測するアライメント計測部であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  14. 前記取得部は、前記アライメント計測部で計測する領域よりも広い領域の信号強度を取得するスプレッドカメラであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  15. 前記取得部は、前記インプリント材を成形する前に前記第1領域及び前記第2領域を含む領域の基準信号強度を取得し、
    前記制御部は、前記基準信号強度、前記第1信号強度、及び前記第2信号強度を比較した結果に基づいて、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  16. 型を基板上のインプリント材に接触させ、前記インプリント材を成形するインプリント処理を行うインプリント方法であって、
    前記インプリント材と前記型とを接触させる接触工程と、
    前記インプリント材に接触する前記型の領域内の第1領域と、前記インプリント材に接触する前記型の領域内であり、前記第1領域とは異なる領域に位置する第2領域とを含む領域の信号強度を取得する取得工程と、
    前記型を保持する型保持機構及び前記基板を保持する基板ステージを制御する制御工程と、を含み、
    前記制御工程は、前記第1領域の第1信号強度と前記第2領域の第2信号強度とを比較した結果に基づいて、前記型保持機構及び前記基板ステージの少なくとも一方を制御することを特徴とするインプリント方法。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成する形成工程と、
    前記形成工程でパターンが形成された前記基板に対して、酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングのうち、少なくとも1つの処理を行う処理工程と、を含み
    前記処理工程で処理された基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。

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