JP2022000586A - 角パイプの接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】角パイプをワンタッチで接続して構造体を製造する構造を提供する。【解決手段】第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とを接続する構造5を提供する。第1の角パイプ10は、少なくとも一方の端19に、四方の側壁12a〜12dの少なくとも1つの側壁12aが延び、第2の角パイプ20の四方の側壁22a〜22dの少なくとも一面22aに開いた差込口60から第2の角パイプの内部に挿入され、第2の角パイプの側壁の内面に当たる挿入壁50を含み、挿入壁50は、間に隙間51を設けて分離された左右の挿入片52aおよび52bと、挿入片の基部に設けられた差込口と噛み合う切欠き54とを含み、差込口は、左右に挿入片のそれぞれが通過するように、間に壁部を残して開いた左右のスリット62aおよび62bを含む。【選択図】図3
Description
本発明は、複数の角パイプを接続する構造に関するものである。
特許文献1には、溶接しなくても金属製角パイプが直交状に強固に連結され、安全にしかも短時間で手術室等の軸組下地が組み立てられるようにすることが記載されている。一方の桟材に予め受金具を固設し、他方の桟材である金属製角パイプは一側壁を該角パイプの一方の開口に近い部位から該開口に亘って切裁することで該開口が該側壁まで拡張された拡張口を形成し、該拡張口から前記受金具を挿入させることで該角パイプを桟材に対し直交状に配設した後、該角パイプにビスを貫挿する。
角パイプ同士を接続するために、受け金具などの他の部材を用いずに、さらに簡単に接続できる構造が求められている。
本発明の一態様は、第1の角パイプと第2の角パイプとを接続する構造である。第1の角パイプは、少なくとも一方の端に、四方の側壁の少なくとも1つが延び、第2の角パイプの四方の側壁の少なくとも一面に開いた差込口から第2の角パイプの内部に挿入され、第2の角パイプの側壁の内面に当たる挿入壁を含む。挿入壁は、間に隙間を設けて分離された左右の挿入片と、挿入片の基部に設けられた差込口と噛み合う切欠きとを含む。差込口は、左右に挿入片のそれぞれが通過するように、間に壁部を残して開いた左右のスリットを含む。
第2の角パイプに設けられた前記左右のスリットに、第1の角パイプに設けられた左右の挿入片をそれぞれ挿入することにより、挿入片が第2の角パイプの側壁の内面に当たり、接続した部分の揺らぎや撓みを抑制できる。挿入片の基部に設けられた切欠きとスリットとを噛み合わせることにより接続した部分が引き抜かれることを抑制できる。したがって、接続部分の強度を向上でき、挿入片をスリットに差し込むだけで、簡単に、ワンタッチで、第1の角パイプと第2の角パイプとを接続し、固定できる。また、左右のスリットの間に壁部を残すことにより差込口付近の強度の低下を抑制できる。
左右の挿入片の間の隙間の基部に、左右に広がる略円形の開口を含んでもよい。左右の挿入片の外側に切欠きを設け、左右のスリットを左右の挿入片の外縁に対して内側にシフトさせることにより、左右の挿入片を左右のスリットに差し込む。これにより、切欠きとスリットとを噛み合わせることができる。左右の挿入片を左右のスリットに差し込む際に、左右の挿入片が内側に変位するが、基部に左右に広がる開口を設けることにより変位しやすく、変位によるダメージを抑制できる。
第2の角パイプは、左右のスリットと対峙する位置に形成された第2の左右のスリットを含み、第1の角パイプの左右の挿入片は、先端が第2の左右のスリットから突き出る長さを備えていてもよい。左右の挿入片は、先端側に第2の左右のスリットと噛み合う第2の切欠きを含んでもよい。接続部分の強度をさらに向上できる。
第1の角パイプは、四方の側壁の対峙する2つの側壁が延びた2つの挿入壁を含み、第2の角パイプは、四方の側壁の少なくとも一面に平行に設けられた2つの差込口を含んでもよい。2組の挿入壁と差込口により、第2の角パイプに対して第1の角パイプを直交した状態で強固に接合できる。
第1の角パイプは、第2の角パイプとコーナーを形成するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第1の接合部を含み、第2の角パイプは、第1の接合部と接合するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第2の接合部を含んでもよい。第1の接合部および第2の接合部は、相互に噛み合うように形成された凸部と凹部とを含んでもよい。第1の角パイプと第2の角パイプとをコーナーをなすように強固に接続できる。
本発明の他の態様の1つは、上記の挿入壁を含む角パイプおよび上記の差込口を含む角パイプである。挿入壁と差込口とを備えた角パイプであってもよい。また、挿入壁および差込口により組み立てられた複数の角パイプを含む構造体であってもよい。
本発明の態様の1つは、第1の角パイプと第2の角パイプとを接続する方法である。第1の角パイプは、少なくとも一方の端に、四方の側壁の少なくとも1つが延びた挿入壁を含み、挿入壁は、間に隙間を設けて分離された左右の挿入片と、基部に設けられた切欠きとを含み、2の角パイプは、四方の側壁の少なくとも一面に開いた差込口を含み、差込口は、間に壁部を残して開いた左右のスリットを含む。接続する方法は、第2の角パイプに設けられた左右のスリットに、第1の角パイプに設けられた前記左右の挿入片をそれぞれ挿入することと、挿入片の基部に設けられた切欠きとスリットとを噛み合わせることとを含む。
第2の角パイプは、左右のスリットと対峙する位置に形成された第2の左右のスリットを含み、第1の角パイプの左右の挿入片は、先端が第2の左右のスリットから突き出る長さと、先端側に設けられた第2の切欠きとを含んでもよく、当該方法は、左右の挿入片の先端を第2の左右のスリットからそれぞれ突き出させることと、第2の切欠きと第2の左右のスリットとを噛み合わせることとを含んでもよい。
第1の角パイプは、四方の側壁の対峙する2つの側壁が延びた2つの前記挿入壁を含み、第2の角パイプは、四方の側壁の少なくとも一面に平行に設けられた2つの差込口を含み、当該方法は、2つの挿入壁のそれぞれの左右の挿入片を前記2つの差込口のそれぞれの左右のスリットにそれぞれ挿入することを含んでもよい。また、第1の角パイプは、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第1の接合部を含み、第2の角パイプは、第1の接合部と接合するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第2の接合部を含み、当該方法は、第1の接合部と第2の接合部とを接合して第1の角パイプと第2の角パイプとによりコーナーを形成することを含んでもよい。
本発明の他の態様の1つは、第1の角パイプと第2の角パイプとを接続して構造体を製造する方法である。
図1に、複数の角パイプにより組み立てられた構造体の一例を示している。この構造体1は、壁面に様々な文字、模様を浮き出させる照明装置(サイン)を支持するためのフレームであり、第1のタイプの角パイプ10、第2のタイプの角パイプ20、および第3のタイプの角パイプ30により構成されている。第1のタイプの角パイプ10は、長手方向(Y方向)に延びた上下の縁を構成する第2の角パイプ20を中央で接続するための垂直方向(X方向)に延びた部材であり、第3のタイプの角パイプ30は、長手方向に延びた第2の角パイプ20とともに、フレーム1の四方の辺および隅(角、コーナー)3を構成する部材である。
図2に、第1のタイプの角パイプ10、第2のタイプの角パイプ20、および第3のタイプの角パイプ30を接続して、フレーム1を組み立てる(製造する)様子を示している。角パイプは、鉄製またはアルミニウム製などの金属製、または樹脂製の構造用角型鋼管または角型樹脂管であり、角型鋼管の一例は、厚み1.6mm、縦40mm、横20mmまたは縦40mm、横25mmの断面を備えたものである。なお、角パイプのサイズおよび構造は、これに限定されない。
第1のタイプの角パイプ(第1の角パイプ)10、第2のタイプの角パイプ(第2の角パイプ)20、および第3のタイプの角パイプ(第3の角パイプ)30は、端部19、29、および39に接続構造18、28、および38を含む。第1の角パイプ10の両端部19に設けられた接続構造18は、第2の角パイプ20の側面、例えば側面22aとの間で垂直に組み合わされる直交型の接続構造5を含む。第2の角パイプ20および第3の角パイプ30のそれぞれの両端部29および39に設けられた接続構造28および38は、コーナー型の接続構造6を含む。
図3に、直交型の接続構造5の一例を斜視図により示し、図4に、直交型の接続構造5を構成する第1の角パイプ10の両端19の構造を拡大して示している。図3(a)および(b)は、接続構造5を示し、図3(c)は、第1の角パイプ10および第2の角パイプ20が接続された状態を示している。図4(a)は第1の角パイプ10の端部19の構造を、側壁を切り欠いた方向から示し、図4(b)は挿入部の方向から示す。なお、図4(a)および(b)の右端は、第2の角パイプ20に接続された状態を断面図により示している。
直交型の接続構造5は、第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とを接続(接合)する構造であって、第1の角パイプ10は、少なくとも一方の端19に、四方の側壁(側面)12a〜12dの少なくとも1つ、本例では、側壁12aおよび12cが延び、第2の角パイプ20の四方の側壁(側面)22a〜22dの少なくとも一面、本例では側壁22aに開いた差込口60から第2の角パイプ20の内部に挿入され、第2の角パイプ20の他の側壁22cおよび22dの内面23に当たる挿入壁50を含む。挿入壁50は、間に隙間51を設けて分離された左右の挿入片52aおよび52bと、挿入片52aおよび52bの基部53に設けられた差込口60と噛み合う切欠き54とを含む。第2の角パイプ20の側壁22に設けられた差込口60は、左右に挿入片52aおよび52bのそれぞれが通過するように、間に壁部61を残して開いた左右のスリット62aおよび62bを含む。
この接続構造5は、さらに、左右の挿入片52aおよび52bの間の隙間51の基部53に、左右に広がる略円形の開口51aを含んでもよい。また、第2の角パイプ20は、左右のスリット62aおよび62bと対峙する位置、すなわち、側壁22cに形成された第2の左右のスリット63aおよび63bを含んでもよい。第1の角パイプ10の左右の挿入片52aおよび52bは、先端55が第2の左右のスリット63aおよび63bのそれぞれから突き出る長さを備えていてもよい。さらに、左右の挿入片52aおよび52bは、先端側55に第2の左右のスリット63aおよび63bと噛み合う第2の切欠き56を含んでいてもよい。
直交型の接続構造5においては、第1の角パイプ10は、四方の側壁12a〜12dの対峙する2つの側壁12aおよび12bが延びた2つの挿入壁50を含み、第2の角パイプは、四方の側壁22a〜22dの少なくとも一面22aに平行に設けられた2つの差込口60を含む。
図4に示すように、第1の角パイプ10の端部19の側壁12bおよび12dをカットすることにより側壁12aおよび12cにより挿入壁50を形成している。さらに、側壁12aおよび12cの中心を長手方向に沿ってカットすることにより隙間51を形成し、左右の挿入片52aおよび52bを形成している。したがって、左右の挿入片52aおよび52bの外側の辺57は、挿入片52aおよび52bがスリット62aおよび62bから第2の角パイプ20の内部に挿入されると、角パイプ20の内面23に当たり、挿入片52aおよび52bの動きが拘束される。このため、挿入片52aおよび52bは、いったん第2の角パイプ20の内部に挿入されると第2の角パイプ20と一体になり、挿入片52aおよび52bを備えた接続構造5により第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とが強固に結合される。
さらに、それぞれの挿入片52aおよび52bは、外側の辺57の基部53に切欠き54が設けられている。このため、挿入片52aおよび52bを左右のスリット62aおよび62bに挿入すると、それぞれの挿入片52aおよび52bの切欠き54と、左右のスリット62aおよび62bとが噛み合い、第1の角パイプ10が第2の角パイプ20から抜けなくなる。したがって、挿入片52aおよび52bを備えた接続構造5により第1の角パイプ10および第2の角パイプ20が強固に結合される。
左右のスリット62aおよび62bは、挿入片52aおよび52bが通過する幅を備えているが、切欠き54と係合するように、挿入片52aおよび52bが設けられた位置に対して、中央に若干シフトした位置に形成されている。したがって、挿入片52aおよび52bを左右のスリット62aおよび62bに挿入する際は、挿入片52aおよび52bが中央、すなわち、隙間51の側に変位する必要がある。このため、挿入片52aおよび52bの先端55は角55aが先端に向かって細くなるようにテーパー(斜面)になっており、挿入片52aおよび52bの先端55を左右のスリット62aおよび62bに挿入すると、左右の挿入片52aおよび52bが中央に向かって変位する。
挿入片52aおよび52bの間の隙間51の基部53には左右に広がる略円形の開口51aが設けられており、挿入片52aおよび52bは、基部53に対して中央、すなわち、隙間51に向かって弾性的に変位しやすい。また、挿入片52aおよび52bがスリット62aおよび62bに挿入される途上における変位(変形)による応力は略円形の開口51aにより分散される。一方、挿入片52aおよび52bがスリット62aおよび62bに、スリット62aおよび62bが切欠き(切り込み)54に達するまで挿入されると、この開口51aにより分散された応力は解放され、スリット62aおよび62b(スリットを構成する側壁22a)と切欠き54とが強固に噛み合い、挿入片52aおよび52bが抜けにくくなる。したがって、挿入片52aおよび52bを備えた接続構造5により第1の角パイプ10および第2の角パイプ20がさらに強固に結合される。
さらに、この接続構造5は、第2の角パイプ20の、左右のスリット62aおよび62bが設けられた側壁22aと対峙する側壁22cに、第2の左右のスリット63aおよび63bが設けられており、第1の角パイプ10の左右の挿入片52aおよび52bを第2の角パイプ20に挿入すると、それらの先端55は第2の左右のスリット63aおよび63bのそれぞれから突き出るようになっている。したがって、左右の挿入片52aおよび52bは、第2の角パイプ20の内部で、側壁22aとはスリット62aおよび62bにより接続され、側壁22cとはスリット63aおよび63bにより接続される。このため、左右の挿入片52aおよび52bの動きは第2の角パイプ20の内部でさらに拘束される。このため、挿入片52aおよび52bを備えた接続構造5により第1の角パイプ10および第2の角パイプ20がさらに強固に結合される。
さらに、左右の挿入片52aおよび52bは、先端側55に第2の左右のスリット63aおよび63bと噛み合う第2の切欠き56を含む。このため、挿入片52aおよび52bは、先端55の切欠き56により左右のスリット63aおよび63bを介して、第2のパイプ20の反対側の側壁22cとも引っ張りや回転に対して拘束される。このため、第1のパイプ10と第2のパイプ20とを接続構造5によりさらに強固に結合できる。
また、直交型の接続構造5は、第1の角パイプ10の側壁12aおよび12bが延びた2つの挿入壁50を含み、第2の角パイプ20の側壁22aに平行に設けられた2つの差込口60を含む。このため、接続構造5は、上述した左右の挿入片52aおよび52bとスリット62aおよび62bとの組み合わせを、2セット、対峙した位置に備えている。さらに、反対側の側壁22cにも2セットのスリット63aおよび63bを含む。このため、第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とが合計4つの挿入片52aおよび52b、スリット62aおよび62b、およびスリット63aおよび63bとの組み合わせで接合される。
また、接続構造5により第1の角パイプ10が第2の角パイプ20に接続されると、第1の角パイプ10の切り欠かれた側壁12bおよび12dの端辺15が第2の角パイプ20の側壁22aに密着される。このため、切り欠かれた側壁12bおよび12dの端辺15を介して応力を伝達することが可能となり、第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とをさらに強固に接続できる。
また、第2の角パイプ20の側壁22aにスリット62aおよび62bを形成し、側壁22cにスリット63aおよび63bを形成することにより第2の角パイプ20の強度が低下する可能性がある。まず、これらのスリット62a、62bおよび63a、63bには、挿入片52aおよび52bが挿入されるので強度の低下は抑制される。さらに、スリット62aおよび62bは分離して中央に壁部61を残して形成されており、スリット63aおよび63bにおいても同様である。したがって、第2の角パイプ20の強度の低下を最小限に止めることができる。
したがって、図3および図4に示すように、直交型の接続構造5においては、
(1)第2の角パイプ20に設けられた左右のスリット62aおよび62bに、第1の角パイプ10に設けられた左右の挿入片52aおよび52bをそれぞれ挿入し、
(2)挿入片52aおよび52bの基部53に設けられた切欠き54とスリット62aおよび62bとを噛み合わせることにより、ワンタッチで、他の部材を要せず、強固に第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とを接続(接合)できる。さらに、
(3)左右の挿入片52aおよび52bの先端55を第2の左右のスリット63aおよび63bからそれぞれ突き出させるまで挿入し、
(4)第2の切欠き56と第2の左右のスリット63aおよび63bとを噛み合わせることにより、さらに強固に第1の角パイプ10および第2の角パイプ20を接続できる。
(1)第2の角パイプ20に設けられた左右のスリット62aおよび62bに、第1の角パイプ10に設けられた左右の挿入片52aおよび52bをそれぞれ挿入し、
(2)挿入片52aおよび52bの基部53に設けられた切欠き54とスリット62aおよび62bとを噛み合わせることにより、ワンタッチで、他の部材を要せず、強固に第1の角パイプ10と第2の角パイプ20とを接続(接合)できる。さらに、
(3)左右の挿入片52aおよび52bの先端55を第2の左右のスリット63aおよび63bからそれぞれ突き出させるまで挿入し、
(4)第2の切欠き56と第2の左右のスリット63aおよび63bとを噛み合わせることにより、さらに強固に第1の角パイプ10および第2の角パイプ20を接続できる。
直交型の接続構造5においては、一対の挿入壁50と一対の差込口60とを備えているので、2つの挿入壁50のそれぞれの左右の挿入片52aおよび52bを、2つの差込口60のそれぞれの左右のスリット62aおよび62bにそれぞれ挿入することにより第1の角パイプ10および第2の角パイプ20をさらに強固に接合できる。そして、これらの工程を含む接続方法により、図1に示したような構造体(フレーム)1を製造し、提供できる。
図5に、コーナー型の接続構造6の一例を斜視図により示している。図5(a)は、接続構造6を示し、図5(b)は、第3の角パイプ30および第2の角パイプ20が接続された状態を示している。コーナー型の接続構造6は、上述した直交型の接続構造5の挿入壁50と差込口60との組み合わせに加えて、コーナー3を形成するための第1の接合部70および第2の接合部80を含む。すなわち、第3の角パイプ30は、両端39に、接続構造38として、1つの側壁32aが延びた挿入壁50と、第2の角パイプ20と直角のコーナー3を形成するように、対峙する二方の側壁(側面)32bおよび32dが斜めにカットされた第1の接合部70とを含む。第2の角パイプ20は、両端29に、接続構造28として、1つの側壁(側面)22aに設けられた差込口60と、第1の接合部70と接合するように、対峙する二方の側壁(側面)22bおよび22dが斜めにカットされた第2の接合部80とを含む。なお、本例においては、コーナーを形成する第3の角パイプ30を第1の角パイプ10と区別して説明するが、第2の角パイプ20に対して接続される角パイプとして両者は同一であり、第3の角パイプ30は第1の角パイプ10であってもよい。
なお、コーナー型の接続構造6において、左右の挿入片52aおよび52bを含む挿入壁50と、左右のスリット62aおよび62bを含む差込口60の構成および機能は、上記において説明した直交型の接続構造5と共通する。また、反対側の側壁22cに設けられた左右のスリット63aおよび63bにおいても、構成および機能は上記において説明した直交型の接続構造5と共通する。
第1の接合部70は、側壁12bおよび12dが所定の角度、例えば、45度にカットされた斜辺71と、斜辺71から突き出た凸部72とを含み、挿入片52aおよび52bと隣接する部分は水平な辺35が形成されるようにカットされている。第2の接合部80は、側壁22bおよび22dが所定の角度、例えば、45度にカットされた斜辺81と、凸部72と噛み合うように形成された凹部82とを含む。さらに、凸部72は、先端73がほぼ円形に膨らんだ形状となっており、凹部82もそれに対応する形状となっている。したがって、凸部72と凹部82とは、膨らんだ先端73によりいったん噛み合うと引き抜きにくくなり、コーナー側の軋みを抑制できる。
したがって、コーナー型の接続構造6においては、挿入壁50を差込口60に挿入し、さらに、第1の接合部70と第2の接合部80とをワンタッチで接合することにより第3の角パイプ(第1の角パイプ)30と第2の角パイプ20とをコーナー3をなすように強固に結合できる。このため、第3のパイプ30および第2のパイプ20により構造体1のコーナー3を形成することができる。すなわち、第3の角パイプ30の側壁12aおよび第2の角パイプ20の側壁22aが内側となり、側壁12cおよび側壁22cが外側となって、垂直なコーナー3が構成される。
このように、直交型の接続構造5と、コーナー型の接続構造6とを備えた第1の角パイプ10、第2の角パイプ20および第3の角パイプ30により、ワンタッチで複数のパイプ10、20および30を強固に接続でき、それらのパイプ10、20および30により、構造体(フレーム)1を製造し、提供できる。
なお、上記のコーナー型の接続構造6においては、第1の接合部70が凸部72を備え、第2の接合部80が凹部82を備えているが、第1の接合部70が凹部を備え、第2の接合部80が凸部を備えていてもよい。また、構造体1は、第1の角パイプ10、第2の角パイプ20、および第3の角パイプ30を用いた構造を例示しているが、第2の角パイプ20および第3の角パイプ30による構造体であってもよく、コーナーのない第1の角パイプ10および第2の角パイプ20による構造体であってもよい。また、構造体1を構成する角パイプの数は本例に限定されず、多くても少なくてもよく、角パイプのタイプは、上記において説明した接続構造を備えていればよく、上記の3つのタイプに限定されない。
1 構造体、 10、20、30 角パイプ
Claims (15)
- 第1の角パイプと第2の角パイプとを接続する構造であって、
前記第1の角パイプは、少なくとも一方の端に、四方の側壁の少なくとも1つが延び、前記第2の角パイプの四方の側壁の少なくとも一面に開いた差込口から前記第2の角パイプの内部に挿入され、前記第2の角パイプの側壁の内面に当たる挿入壁を含み、
前記挿入壁は、間に隙間を設けて分離された左右の挿入片と、前記挿入片の基部に設けられた前記差込口と噛み合う切欠きとを含み、
前記差込口は、前記左右に挿入片のそれぞれが通過するように、間に壁部を残して開いた左右のスリットを含む、接続構造。 - 請求項1において、
前記左右の挿入片の間の隙間の基部に、左右に広がる略円形の開口を含む、接続構造。 - 請求項1または2において、
前記第2の角パイプは、前記左右のスリットと対峙する位置に形成された第2の左右のスリットを含み、
前記第1の角パイプの前記左右の挿入片は、先端が前記第2の左右のスリットから突き出る長さを備えている、接続構造。 - 請求項3において、
前記左右の挿入片は、先端側に前記第2の左右のスリットと噛み合う第2の切欠きを含む、接続構造。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1の角パイプは、前記四方の側壁の対峙する2つの側壁が延びた2つの前記挿入壁を含み、
前記第2の角パイプは、前記四方の側壁の少なくとも一面に平行に設けられた2つの前記差込口を含む、接続構造。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1の角パイプは、前記第2の角パイプとコーナーを形成するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第1の接合部を含み、
前記第2の角パイプは、前記第1の接合部と接合するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第2の接合部を含む、接続構造。 - 請求項6において、
前記第1の接合部および前記第2の接合部は、相互に噛み合うように形成された凸部と凹部とを含む、接続構造。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の挿入壁を含む角パイプ。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の差込口を含む角パイプ。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の挿入壁および差込口により組み立てられた複数の角パイプを含む構造体。
- 第1の角パイプと第2の角パイプとを接続する方法であって、
前記第1の角パイプは、少なくとも一方の端に、四方の側壁の少なくとも1つが延びた挿入壁を含み、前記挿入壁は、間に隙間を設けて分離された左右の挿入片と、基部に設けられた切欠きとを含み、
前記第2の角パイプは、四方の側壁の少なくとも一面に開いた差込口を含み、前記差込口は、間に壁部を残して開いた左右のスリットを含み、
当該接続する方法は、前記第2の角パイプに設けられた前記左右のスリットに、前記第1の角パイプに設けられた前記左右の挿入片をそれぞれ挿入することと、
前記挿入片の前記基部に設けられた切欠きと前記スリットとを噛み合わせることとを含む、方法。 - 請求項11において、
前記第2の角パイプは、前記左右のスリットと対峙する位置に形成された第2の左右のスリットを含み、
前記第1の角パイプの前記左右の挿入片は、先端が前記第2の左右のスリットから突き出る長さと、先端側に設けられた第2の切欠きとを含み、
当該方法は、
前記左右の挿入片の先端を前記第2の左右のスリットからそれぞれ突き出させることと、
前記第2の切欠きと前記第2の左右のスリットとを噛み合わせることとを含む、方法。 - 請求項11または12において、
前記第1の角パイプは、前記四方の側壁の対峙する2つの側壁が延びた2つの前記挿入壁を含み、
前記第2の角パイプは、前記四方の側壁の少なくとも一面に平行に設けられた2つの前記差込口を含み、
当該方法は、
前記2つの挿入壁のそれぞれの左右の挿入片を前記2つの差込口のそれぞれの左右のスリットにそれぞれ挿入することを含む、方法。 - 請求項11または12において、
前記第1の角パイプは、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第1の接合部を含み、
前記第2の角パイプは、前記第1の接合部と接合するように、対峙する二方の側壁が斜めにカットされた第2の接合部を含み、
当該方法は、
前記第1の接合部と前記第2の接合部とを接合して前記第1の角パイプと前記第2の角パイプとによりコーナーを形成することを含む、方法。 - 第1の角パイプと第2の角パイプとを接続して構造体を製造する方法であって、
前記第1の角パイプは、少なくとも一方の端に、四方の側壁の少なくとも1つが延びた挿入壁を含み、前記挿入壁は、間に隙間を設けて分離された左右の挿入片と、基部に設けられた切欠きとを含み、
前記第2の角パイプは、四方の側壁の少なくとも一面に開いた差込口を含み、前記差込口は、間に壁部を残して開いた左右のスリットを含み、
当該接続する方法は、前記第2の角パイプに設けられた前記左右のスリットに、前記第1の角パイプに設けられた前記左右の挿入片をそれぞれ挿入することと、
前記挿入片の前記基部に設けられた切欠きと前記スリットとを噛み合わせることとを含む、方法。
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