JP2021536667A - プラズマ処理の方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

一実施形態において、プラズマ処理システムは、真空チャンバと、処理される基板を保持するように構成されていて、真空チャンバ内に配置されている基板ホルダと、を含む。本システムは、基板ホルダの周辺領域の上方に配置された電子源を更に含み、該電子源は、基板ホルダの周辺領域に向けて電子ビームを生成するように構成される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2018年8月30日に出願された米国特許仮出願第62/724,865号、並びに2018年12月17日に出願された米国特許仮出願第16/221,918号の利益を主張するものである。
本発明は、全般的にはプラズマ処理に関し、具体的な実施形態ではプラズマ処理の方法及び装置に関する。
ここ何十年かの間に多くの産業でプラズマ処理の用途が多様になっている。例えば、プラズマ処理は、材料の堆積又は除去に日常的に用いられ、例えば、超小型電子回路、フラットパネル又は他のディスプレイ、太陽電池、微小電気機械システム等の製造に用いられる薄層の堆積又はエッチングに用いられる。
半導体デバイスの製造では、基板上での多数の材料層の形成、パターニング、及び除去を含む一連の技術が必要である。現行及び次世代の半導体デバイスの物理的且つ電気的仕様を満たす為に、処理フローは、構造的完全性を維持しながらフィーチャサイズを縮小できることが、様々なパターニング処理にとって望ましい。歴史的には、微細加工により、トランジスタが1つの平面内に作成され、その上に配線/メタライゼーションが形成される為、トランジスタは、2次元(2D)回路又は2D製造として特徴付けられている。スケーリングの取り組みにより、2D回路内の単位面積当たりのトランジスタ数は、大幅に増加したものの、スケーリングがナノメートル規模の半導体デバイス製造ノードに入るにつれて、スケーリングの取り組みは、より困難な局面に入りつつある。
デバイス構造が高密度化し、垂直方向に展開するにつれて、精密材料処理の必要性がますます切実になっている。プラズマ処理の選択性、プロファイル制御、膜追従性、及び均一性の間のトレードオフは、管理が困難な場合がある。そこで、材料を精密にマニピュレートして高度なスケーリング課題を満たす為には、エッチング及び堆積の各方式に最適な処理条件を隔離して制御する設備及び技法が望ましい。
半導体テクノロジの世代ごとに、材料を精密にマニピュレートしなければならないだけでなく、半導体ウェーハ全体にわたって十分な均一性を確保しなければならない。特に、ウェーハのエッジにあるフィーチャが、中央部にあるフィーチャと、外観も機能も同等でなければならない。ウェーハ全体でのそのようなばらつきが過剰であれば、ウェーハのエッジで形成されたチップを廃棄しなければならず、それによって製造工程の歩留まりが大幅に下がる。
半導体デバイスの製造ではプラズマ処理が一般的に用いられる。例えば、プラズマエッチング及びプラズマ堆積は、半導体デバイスの製造中の一般的な処理ステップである。プラズマ処理中にウェーハ全体でのばらつきを制御することは、半導体製造において使用されるウェーハのサイズが大きいこと(例えば、300mm)により困難である。
本発明の一実施形態によれば、プラズマ処理システムは、真空チャンバと、処理される基板を保持するように構成され、真空チャンバ内に配置されている基板ホルダと、を含む。本システムは更に、基板ホルダの周辺領域の上方に配置された電子源を含み、該電子源は、基板ホルダの周辺領域に向けて電子ビームを生成するように構成される。
本発明の一代替実施形態によれば、処理方法は、処理される基板を、真空チャンバ内に配置された基板ホルダの上に置くステップを含み、基板は、周辺領域に囲まれた中央領域を含む。電子源から、弾道電子を含む電子ビームが周辺領域に向けられる。
本発明の一代替実施形態によれば、プラズマシステムの電子生成装置は、中央部分の周囲に配置されたエッジ電極部分を含む。エッジ電極部分は、中央部分の径より大きい内径と、内径より小さい厚さと、内径と外径との間に配置された第1の導電領域と、直流(DC)電源を第1の導電領域に結合する第1の電気結合コンポーネントと、を含む。エッジ電極部分はまた、プラズマシステムのプラズマに曝されるように構成され且つ電子を生成するように構成された外側表面を含む。
本発明とその利点についてのより完全な理解が得られるように、ここからは、後述の説明を以下の添付図面と併せて参照する。
DCバイアスされるエッジ電極を含むプラズマ処理装置の一実施形態の概略図である。 表面における電子刺激化学反応の一例を示す。 半導体ウェーハ上の最端エッジ領域の一例を示す。 半導体ウェーハの中央部分にある穴のエッチングの一例を示す。 半導体ウェーハの最端エッジ領域にある穴のエッチングの一例を示す。 電子ビームの存在下での半導体ウェーハの最端エッジ部分にある穴のエッチングの一例を示す。 エッジ電極を含む上部電極アセンブリの一実施形態の平面図を示す。 エッジ電極及び中央電極を含む上部電極アセンブリの一代替実施形態の平面図を示す。 エッジ電極及び中央電極を含む上部電極アセンブリの別の実施形態の平面図を示す。 エッジ電極がマスクで保護されている、マスクされた上部電極アセンブリの一実施形態の概略立面断面図である。 エッジ電極が誘電体で保護されている場合の電子ビームの変遷パターンの一例を示す。 エッジ電極及び中央電極を含む、保護された上部電極アセンブリの一実施形態の概略立面断面図である。 プラズマ処理装置におけるエッジ電極、中央電極、及び基板ホルダの個別バイアスを概略的に示す。 プラズマ処理装置におけるエッジ電極、中央電極、及び基板ホルダのバイアス構成の幾つかの実施形態の表である。 上部電極アセンブリを通してガスを供給し、DCバイアスされるエッジ電極を含むプラズマ処理装置の一実施形態の概略図である。 エッジ電極、中央電極、及びガス供給用導管を含む上部電極アセンブリの一実施形態の平面図である。 エッジ電極、中央電極、及びガス供給用導管を含む、保護された上部電極アセンブリの一実施形態の概略立面断面図である。 一次プラズマ真空チャンバの外にある電子源を含むプラズマシステムの一実施形態の概略図である。
異なる図面間で対応する符号及びシンボルは、特に断らない限り、対応する要素を概ね参照する。図面は、実施形態の当該の態様を明確に示すように描かれており、必ずしも正確な縮尺で描かれているわけではない。更に、各図面におけるガス導管の数、サイズ、及び配置は、実際のガス導管の数、サイズ、及び配置を反映したものではなく、当該の概念の図解を意図したものに過ぎない。
プラズマ処理中の製造歩留まりを向上させる為に、本発明の実施形態は、ウェーハの周辺領域に覆い被さる電極アセンブリの周辺領域において電子ビームが選択的に生成されるプラズマ処理のツール及び方法を開示する。電子ビームは、この周辺領域のウェーハ表面の反応性を変える為に、プラズマ処理中に同時又は順次的に選択的に照射されてよく、これは、ウェーハの中央領域にあるデバイスとウェーハの周辺領域にあるデバイスとの間のばらつきを低減することに役立つ。
プラズマ処理装置の一実施形態について、図1〜3を使用して説明する。処理ツールの例示的適用について、図4A〜4Cを使用して論じる。図1のプラズマツールにおいて使用されてよい上部電極アセンブリの実施形態について、図5〜8、10を使用して説明する。プラズマ処理装置の別の実施形態について、図12を使用して説明する。図12のプラズマツールにおいて使用されてよい上部電極アセンブリの実施形態について、図13〜14を使用して説明する。電子源が一次プラズマ真空チャンバの外にある一実施形態について、図15を使用して説明する。
図1は、DCバイアスされるエッジ電極を含むプラズマ処理装置の一実施形態の概略図である。
この実施形態では、プラズマ処理装置100が、処理チャンバ105(例えば、真空チャンバ)、ガス入力系110、基板ホルダ115、上部電極アセンブリ120、及びコイル125を含む。ガス入力系110は、処理ガスを処理チャンバ105に供給する。ガス入力系110は、複数の入力を含んでよく、様々なガスを処理チャンバ105に入力してよい。一実施形態では、コイル125に高周波(RF)バイアスが印加され、それによって、処理チャンバ105の領域130に誘導結合プラズマ(ICP)が生成される。別の実施形態では、プラズマは、容量結合プラズマ(CCP)、マイクロ波プラズマとして生成されてよく、或いは他の方法で生成されてよい。基板ホルダ115上に加工物又は基板135(例えば、半導体ウェーハ)が置かれてよい。一実施形態では、RFバイアスがマッチングネットワーク137を通して基板ホルダ115及び基板135に印加されてよい。
更に、基板135の周囲にフォーカスリング139が置かれてよい。幾つかの実施形態では、プラズマ処理はエッチング処理であってよく、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)処理、原子層エッチング(ALE)処理等であってよい。別の実施形態では、プラズマ処理は堆積処理であってよく、例えば、プラズマ物理気相堆積(PVD)処理、プラズマ化学気相堆積(CVD)処理、原子層堆積(ALD)処理等であってよい。更に別の実施形態では、プラズマ処理は、基板の任意の物理的又は化学的修飾を生成してよい。
一実施形態では、上部電極アセンブリ120は、エッジ電極140を含み、任意選択で、中央電極145を含む。後述するように、エッジ電極140は、弾道電子用電子源であってよい。基板135がほぼ円形である実施形態では、エッジ電極140及び任意選択の中央電極145は、それぞれ環状及び円形であってよい。当然のことながら、本明細書では、基板135、上部電極アセンブリ120、エッジ電極140、及び中央電極145の高さがゼロではないことから、円形という用語は、より厳密には円筒形を意味するものとし、環状という用語は、より厳密には環状の円筒形を意味するものとする。
直流(DC)電源150が、エッジ電極140にDCバイアスを供給する。様々な実施形態では、DCバイアスは連続又はパルス状であってよい。一実施形態では、エッジ電極140に供給されるDCバイアスは、基板135の周辺領域(例えば、最端エッジ領域165)に対して負であり、これによって、最端エッジ領域165からエッジ電極140にかけて電界が生成される。この電界の影響下で、プラズマ中の正に帯電したイオンがエッジ電極140に向かって加速され、一部がエッジ電極140に衝突する。これらの衝突の一部で、エッジ電極140から電子が放出される。そのような電子は、ガスのイオン化で発生したプラズマ電子と区別する為に、二次電子と呼ばれる。表面に衝突した正イオンの数に対する、表面から放出された二次電子の数の比が二次電子放出係数である。二次電子放出係数は、様々な要因に依存する。これは一般に、表面が酸化物の場合は高めであり、表面が金属の場合は低めである。表面がシリコンの場合には、典型的な二次電子放出係数はほぼ0.1(例えば、一実例では100Vイオンの場合で0.027)となり、このことは、シリコン電極表面に10個のイオンが衝突するごとに1つの二次電子が生成されうることを示している。
エッジ電極140から放出される二次電子は、処理中に電界の影響下で基板135の最端エッジ領域165に向けて加速されてエネルギを得るが、プラズマ中に存在する様々な種と衝突して、散乱してコースからそれ、エネルギも失う場合がある。弾道電子160は、プラズマ中で衝突を被ることなく、電界から与えられた全エネルギを運んで最端エッジ領域165に到達する。例えば、エッジ電極140と最端エッジ領域165との電位差が300Vであれば、弾道電子160は約300eVのエネルギを運んで基板135に到達することが可能である。別の、ほぼ弾道電子である電子は、少数のほぼ弾性の衝突のみを被り、それによってほとんどのエネルギが保持されて、基板上の化学反応を刺激するのにほぼ十分なエネルギとともに基板に到達しうる。更に別の電子は、多数の衝突を被って、プラズマ中の平均電子温度に対応するエネルギ程度のエネルギしか運ばないことになりうる。
DC電源からエッジ電極140に印加されるDCバイアスの大きさは、エネルギに影響するだけでなく、最端エッジ領域165に到達する電子の数にも影響する。表面における化学反応を刺激するのに必要な電子エネルギは、表面と、必要な化学反応とによって決まる。関心対象の多くのプラズマ処理では、数百電子ボルトのオーダーのエネルギで表面における反応速度を加減速することが可能であるが、他のプラズマ処理では数十電子ボルトのオーダーのエネルギで十分な場合がある。エッジ電極に印加されるDCバイアスの大きさはまた、十分な数の電子が十分なエネルギとともに最端エッジ領域165に到達することを確実にするのに十分でなければならない場合がある。幾つかの実施形態では、エッジ電極140に印加されるDCバイアスは、基板135の最端エッジ領域165上に現れる最小電位に対して負であり、この最小電位は、基板135上の他の場所に現れる最小電位と多少異なる場合がある。基板135にRFバイアスが供給されている場合、最小電位は、RFサイクルの負の最大点で発生する。RFバイアスがキャパシタンスを介して基板135に供給されている場合は、DC自己バイアスも基板135上に現れて総基板バイアスに寄与する可能性がある。この基板自己バイアスは、システムパラメータ及び動作パラメータの両方に依存する。様々な実施形態では、エッジ電極140に印加されるDCバイアスは、50V〜1000Vの範囲になるように選択され、一実施形態では約500V〜1000Vの範囲になるように選択される。幾つかの実施形態では、エッジ電極140に印加されるDCバイアスは、基板RFバイアスがオンの間に印加されてよい。他の幾つかの実施形態では、エッジ電極140に印加されるDCバイアスと基板RFバイアスは交互に印加されてよい。一実例では、基板RFバイアスがオフにされて、その後、DCパルスがエッジ電極140に印加されて、DCパルスの後に基板RFバイアスがオンにされてよく、このシーケンスが繰り返されてよい。そのような実施形態は、基板自己バイアスが大きい場合に特に有利である。
エッジ電極140からは二次電子が最初に様々な角度で放出される可能性があり、電子はプラズマ中での衝突によって方向を変える可能性があるが、電界は、エッジ電極140の表面に垂直な方向が最強であり、多数の電子をその方向に向けることに非常に効果的である。従って、エッジ電極に負のDCバイアスを印加することによって、弾道電子及びほぼ弾道電子のビームが生成される。良好な近似として、二次電子密度は断面が環状であり、エッジ電極140の寸法を反映する。これらの二次電子は、ほぼ、エッジ電極に垂直な経路を移動し、基板135の周辺領域に当たる。従って、弾道電子及びほぼ弾道電子は、高水準の空間精度で基板135の周辺領域に送達される。
図1に示すように、二次電子は基板135上の最端エッジ領域165に当たる。エッジ電極140は、基板に到達する電子のビームが、良好な近似として、基板135の最端エッジ領域165をカバーするように設計される。一実施形態では、上部電極アセンブリ120は、プラズマ処理システムにおいて基板と中心を揃えて配置されてよく、エッジ電極140の内半径及び幅は、基板135の最端エッジ領域165の内半径及び幅とほぼ等しくてよい。
別の実施形態では、電子ビームが基板135をカバーし、且つ、基板135の多少外側まで広がるように、エッジ電極140の幅は基板135の最端エッジ領域165の幅より大きくてよい。電子ビームが基板135のエッジを越えて広がることは、少なくとも2つの点で有益でありうる。プラズマ運転中は、基板135とフォーカスリング139との間に通常存在する細い隙間にイオンが入り込む可能性があるが、隙間の内部は電子から隠れていることが多い。その為、隙間の中の基板ホルダ115上に正電荷が蓄積する可能性がある。そしてこの電荷は基板135のエッジの近くの電位を変化させ、これが、最端エッジ165と基板135のそれ以外の部分との間の所望のプラズマ処理の違いをもたらす。電子ビームが隙間領域をカバーする場合は、ビームの電子が正電荷を中和することによって、そこに正電荷が蓄積するのを防ぐ。更に、電子ビームが基板135のエッジを越えて広がることにより、エッジ電極140に対する基板135の配置にずれがあったとしてもその影響が小さくなる。
二次電子を生成することに加えて、スパッタリングと呼ばれる処理では、エッジ電極140に当たる正イオン(図示せず)が電極材料の原子を押し退ける場合もある。押し退けられた原子はプラズマ中に入って基板135に到達する場合がある。エッジ電極140及び任意選択の中央電極145は、プラズマに直接曝される場合には、それらが意図されたプラズマ処理の妨げにならないように特に選択された材料で作られてよい。或いは、エッジ電極140及び任意選択の中央電極145は、意図されたプラズマ処理の妨げにならない材料で作られた保護層で被覆されてよい。上部電極アセンブリ120の実施形態及び他の特性について、後で更に論じる。
幾つかの実施形態では、電子のビームは、基板135の表面がプラズマからのイオンに曝されるのと同時に、基板135に向けられてよい。この場合、イオンが基板135の表面と相互に作用している間に、ビームの電子が最端エッジ領域165に存在する。或いは、幾つかの実施形態では、基板135の表面が、イオンを受け取るのと異なるタイミングで電子を受け取るように、電子のビームが最端エッジ領域165に向けられてから、イオンフラックスが続いてよい。
図2は、表面における電子刺激化学反応の一例を示す。表面210は任意の材料の任意の表面であってよく、例えば、シリコン、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコンカーバイド、フォトレジスト、下層反射防止膜(BARC)、様々な平坦化材料、ハードマスク等のような材料の上面又は側壁であってよい。特に、表面210は、プラズマエッチング処理時にエッチングマスクとして使用される任意の層の表面であってよい。表面210は、図2では水素終端されているように示されているが、より一般的には、1つ以上の他の原子又は原子団(例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、アミン基、フルオロカーボン基等)によって全体又は一部が終端されてよい。
電子220は、十分なエネルギで表面210に当たると、表面にあるボンドを壊して、それまで表面と結合していた種を脱離させ、ダングリングボンドを残す可能性がある。例えば、電子220は、水素原子223の脱離を刺激して、第1のダングリングボンド227を生成する可能性がある。
このようにして生成されたダングリングボンドがその後の反応に関与する可能性がある。例えば、水素原子230が第2のダングリングボンド233の場所に到達し、下層材料の原子とボンドを形成することによって表面に吸着して、第2のダングリングボンド233を終端する可能性がある。同様に、反応物R1 240が表面に吸着して、第3のダングリングボンド243を終端する可能性がある。別の事象では、反応物R2 250とダングリングボンドとの相互作用の結果として、2つの種、即ち、表面に吸着する反応物R2’ 253と、表面から離れる反応副生成物P 257とが生成される可能性がある。幾つかのプラズマ処理では、反応物R1及びR2はフルオロカーボンであってよい。
ダングリングボンドの表面密度の変化、又は表面を覆う種の変化は、エッチングや堆積等の様々なプラズマ処理に影響を及ぼしうる。例えば、ダングリングボンドは堆積を促進しうる。同様に、シリコン表面をフルオロカーボンで覆うことにより、シリコン表面をプラズマイオンから保護して、そのエッチング耐性を水素終端表面より相対的に高くすることが可能である。特に、更なる電子の到達により、吸着反応物上に更なるダングリングボンドが生成されて、表面210上の材料の継続的成長につながることが可能である。例えば、反応物R1 240又は反応物R2 250がフルオロカーボンであれば、フルオロカーボンコーティングが表面210上で成長し続けることが可能である。
一実施形態では、基板135の最端エッジ領域165(図1を参照)は、基板135の幅の10パーセント以下(別の実施形態では2パーセント以下)を含み、別の実施形態では基板135の外側エッジを含む。
基板135は、一実施形態では円形の半導体ウェーハであってよい。図3は、半導体ウェーハ上の最端エッジ領域の一例を示す。ウェーハ300上で、最端エッジ領域310がほぼ環状であってよい。半導体ウェーハ300が基板135の一例であるのと全く同様に、半導体ウェーハ300の最端エッジ領域310は、基板135の最端エッジ領域165の一例である。様々な実施形態では、半導体ウェーハの最端エッジ領域310の内半径315と、最端エッジ領域310の幅320との比が10:1〜150:1の間であってよく、一例では40:1〜150:1の間であってよい。
一例では、最端エッジ領域310は、ウェーハ300の外側エッジ330を含む。幾つかの実施形態では、最端エッジ領域は、外側エッジ330から幅320だけ内側に広がる環状領域を含み、幅320は基板135の半径の10パーセント以下、好ましくは2パーセント以下である。例えば、ウェーハ径が300ミリメートルであれば、最端エッジ領域は、15ミリメートル以下、好ましくは3ミリメートル以下の幅320だけ外側エッジ330から内側に広がる環状領域を含む。適用例によっては、最端エッジ領域310は外側エッジ330に届かない可能性があり、その代わりに、外側エッジ330で定義される円の内側全体に横たわる可能性があると、本明細書では想定している。基板が円形でない場合には最端エッジ領域は環状でなくてよいことも本明細書において認識されている。基板135の最端エッジ領域165におけるプラズマ処理の効果の少なくとも1つの側面は、ウェーハの内部部分340における同じ側面と異なってよい。例えば、プラズマ処理は堆積処理であってよく、プラズマ処理の効果の一側面は、所与のタイプのフィーチャの上面又は側壁における成長速度であってよい。プラズマ処理は、線フィーチャの周囲をエッチングすることによってその線フィーチャを形成することを意図されたエッチング処理であってよく、このプラズマ処理の効果の一側面は線フィーチャの幅であってよい。或いは、プラズマ処理は、基板上の層にほぼ円筒形の穴をエッチングすることを意図されたエッチング処理であってよく、このプラズマ処理の効果の一側面はその穴の径であってよい。
図4Aは、半導体ウェーハの中央部分にある穴のエッチングの一例を示す。パターニングされたフォトレジスト層405がハードマスク410上に形成されており、そのハードマスク410は酸化物層415上に横たわっている。ハードマスク410は、シリコン、シリコン窒化物、シリコンカーバイド等であってよい。そのようなケースでは2段階エッチング処理がよく用いられる。第1の段階では、エッチング処理によりハードマスク410に開口がエッチングされ、エッチングマスクとしてフォトレジスト405が使用される。第2の段階では、第2のエッチング処理により酸化物層415に開口がエッチングされ、エッチングマスクとしてハードマスク410及び残存しているフォトレジスト405が使用される。フォトレジスト405、ハードマスク410、又はその両方の露出面がいずれか又は両方のプラズマ段階の間に浸食される場合があるが、これは、それらもある程度エッチングされる為である。プラズマ処理の効果の一側面は、酸化物層にエッチングされた穴の径425であり、これは例えば上部で測定される。径425は、1つにはこの浸食によって決定される。
図4Bは、半導体ウェーハの最端エッジ領域にある穴のエッチングの一例を示す。この例では、フォトレジスト405の上面440及び側壁445、並びにハードマスク410の側壁450の浸食が、ウェーハの内部領域に共通の相対位置435より進んでいる。従って、最端エッジ領域にある穴の径455は、ウェーハの内部領域の径425より大きい。最端エッジ領域と内部領域とでの浸食の程度差は様々な要因で発生する可能性があり、そのような要因として、ウェーハとフォーカスリングの電位差、ウェーハの温度差、或いは、ウェーハエッジの近くの様々なプラズマ種のエネルギ又は密度がある。そのような密度の差が発生する原因は、例えば、ウェーハ上フィーチャの、エッジにおける急な終端によって発生する負荷効果である可能性がある。ウェーハとフォーカスリングの電位差による効果は、フォーカスリングの設計及び操作を慎重に行うことで軽減される可能性がある。しかしながら、プラズマ種の拡散及び熱拡散により、温度要因及び化学的要因に関連する効果が微細な空間分解能で影響を及ぼすことは困難である。フォトレジスト405の初期厚さ又は側壁プロファイルの差が初期の処理ステップによって発生しうることも本明細書において認識されている。
図4Cは、電子ビームの存在下での半導体ウェーハの最端エッジ部分にある穴のエッチングの一例を示す。競合する2つのプロセス、即ち、一方ではエッチングによるフォトレジスト405及びハードマスク410の浸食、他方ではフォトレジスト405及びハードマスク410の表面上の反応物の電子刺激成長が発生しうる。例えば、初期の浸食期間の後に成長が始まりうる。フォトレジスト及びハードマスクの表面が有利な位置465に達した後に、この位置が競合する2つのプロセスの間の平衡状態で維持されることが可能である。
従って、電子ビームの使用により、ウェーハの最端エッジ領域においては、外側の穴径470が前述の穴径455より小さくなって内側の穴径425に近づくことが達成可能である。ここで認識されることには、エッチングされる穴の内側表面にビーム電子が到達しうるものの、穴のエッチングを抑制することに対するビーム電子の影響は、側壁のシャドウイング効果によって穴の内側ではフルオロカーボン反応が相対的に利用不可であることによって制限される。
図5は、エッジ電極を含む上部電極アセンブリの一実施形態の平面図を示す。一実施形態では、上部電極アセンブリ500が、誘電性中央部分510、エッジ電極140、及び外側絶縁体530を含む。中央部分510はほぼ円筒形であってよく、その厚さはその径より小さくてよい。エッジ電極140及び外側絶縁体530は、ほぼ環状円筒形であってよい。様々な実施形態では、エッジ電極140は、意図されたプラズマ処理を阻害しない導体材料で作られてよい。例えば、シリコン酸化物のエッチング処理の場合には、エッジ電極140はシリコン又はシリコンカーバイドで作られてよい。様々な実施形態では、中央部分510及び外側絶縁体530は、イットリアのようなセラミックを含む1つ以上の絶縁材料で作られてよい。エッジ電極140の内半径570及び幅580は、(例えば、上述の)半導体ウェーハの最端エッジ領域310の内半径315及び幅320とほぼ等しくてよい。従って、様々な実施形態では、エッジ電極140の内半径570とエッジ電極140の幅580との比が10:1〜150:1の間であってよい。別の実施形態では、幅580は、半導体ウェーハの最端エッジ領域310の幅320より大きくてよい。
エッジ電極140には、連続又はパルス状のDCバイアスが供給されてよい。エッチング処理の一適用例では、処理によって、エッチングされることを意図された材料の1つの単層がほぼ100ミリ秒以内に除去されることが可能であり、エッチングマスクの表面上の表面サイトの数は、1平方センチメートル当たり1015箇所のオーダーであってよい。例えば、シリコン(100)表面上の格子表面サイトの総数は、約1.3×1015cm−2である。そのようなエッチング処理においてエッチングマスクの表面に対して化学処理を有利に作用させる為に、様々な実施形態が、100ミリ秒ごとに1平方センチメートル当たり1014〜1016個の間の電子の電子フラックスを供給してよい。例えば、電子フラックスは、表面上の反応物又はダングリングボンドの瞬時濃度に対して電子の過飽和が維持されるように選択されてよく、電子フラックス自体はボンドサイトの総数より少なくてよい。
エッジ電極140に印加されるDCバイアスが連続である実施形態の場合には、一般的に入手可能な連続DC電源であれば必要な電流を供給するのに十分な能力がある。
幾つかの実施形態では、連続DCバイアスは、エッチングマスク表面上の成長を刺激する時にのみ、それに必要な継続時間だけ印加されてよい。キロヘルツ周波数レンジで動作する、一般的に入手可能なパルス状DC電源であれば、毎秒数千個のパルスを供給する。エッジ電極140に印加されるDCバイアスがパルス状である実施形態の場合には、100ミリ秒ごとに1平方センチメートル当たり1014〜1016個の間の電子のビームフラックスを供給する為に必要とされる電流レベルは、十分にそのような電源の能力の範囲内である。一実施形態では、パルス幅は、所望のビームフラックスが確実に供給されるのに十分な長さであるように選択される。幾つかの実施形態では、DCパルスは、エッチングマスク表面上の成長を刺激することが必要な時にのみ印加されてよい。
図6は、エッジ電極及び中央電極を含む上部電極アセンブリの一実施形態の平面図を示す。図5の実施形態と異なり、この実施形態では、上部電極アセンブリは追加の中央電極を含む。
従って、この実施形態では、上部電極アセンブリ120は、中央電極145、内側絶縁体620、エッジ電極140、及び外側絶縁体530を含む。中央電極145はほぼ円筒形であってよく、その厚さはその径より小さくてよい。内側絶縁体620、エッジ電極140、及び外側絶縁体530は、ほぼ環状円筒形であってよい。一実施形態では、中央電極145はドープシリコンで作られてよい。内側絶縁体620は、イットリアのようなセラミックを含む様々な絶縁材料で作られてよい。
様々な実施形態では、中央電極610には、エッジ電極140と異なるバイアス電圧が印加されてよい。中央電極145及びエッジ電極140のバイアスの様々な実施形態について、後で更に論じる。
図7は、エッジ電極及び中央電極を含む上部電極アセンブリの別の実施形態の平面図を示す。図6に示した中央電極に加えて、この実施形態は更に、エッジ電極を囲む外側部分を含む。
この実施形態では、上部電極アセンブリ700が、中央電極145、内側絶縁体620、エッジ電極140、外側絶縁体740、及び外側部分750を含む。外側絶縁体740及び外側部分750は、ほぼ環状円筒形であってよい。外側絶縁体740は、エッジ電極140と外側部分750との間を電気的に絶縁しており、セラミック等のような1つ以上の絶縁材料で作られてよく、幅が外側絶縁体530と異なってよい。外側部分750は、絶縁材料又は導体材料で作られてよい。
外側部分750が導体である実施形態では、外側部分750は接地されてよく、或いは連続モード又はパルスモードでDCバイアス又はRFバイアスされてよい。そのような実施形態では、追加の絶縁リング(図示せず)が外側部分750を囲んでよい。
図5〜7の実施形態では、上部電極アセンブリの各電極はプラズマに曝される。その結果、電極材料がスパッタリングされてプラズマ中に入る可能性があり、場合によっては基板に到達して基板上のプラズマ処理に干渉する可能性がある。例えば、電極がドープシリコンで作られている実施形態では、シリコンのスパッタリングがシリコンエッチング処理と競合してシリコンエッチング処理の効率を低下させる可能性がある。そのような適用例では、マスク保護実施形態が用いられてよい。マスク保護実施形態では、電極が、カバー材料又はラミネート材料によってプラズマから保護されうる。カバー材料は、運用中にスパッタリングされる可能性がある為、エッチング処理を阻害しないように選択される。エッチング処理に応じて、カバー材料は、イットリアを含むセラミック、酸化物、窒化物等のような誘電体であってよく、或いはこれらの複合物又は組み合わせであってよい。
図8は、エッジ電極がマスクで保護されている、マスクされた上部電極アセンブリ800の一実施形態の概略立面断面図である。この実施形態では、エッジ電極140は、保護誘電体820の中に配置されている。エッジ電極140は、導体材料、例えば、ドープシリコン、金属又は合金、又はこれらの組み合わせで作られており、ほぼ環状円筒形である。エッジ電極の高さは、一般に、その径より小さい。保護誘電体は、イットリア等のセラミックを含む1つ以上の絶縁材料の1つ以上の部分を含んでよい。様々な実施形態では、エッジ電極140は、保護誘電体820の1つ以上の部分の中に印刷されてよく、或いは、エッジ電極140及び保護誘電体820は、個別部分から組み立てられてよい。エッジ電極140には、バイアスを可能にする電気的アクセスの為のエッジ接点825が設けられている。
保護誘電体820の表面領域830はプラズマと向き合い、エッジ電極140を覆い、ほぼ環状である。エッジ電極に負のDCバイアスが印加されると、プラズマ中の正イオンがエッジ電極140に引き寄せられて表面領域830に当たり、表面領域830から二次電子を生成する。しかしながら、誘電体は導体ではない為、二次電子が生成されるまで電荷が徐々に表面領域830上に集まり、それによって、得られた電子ビームが消失する。
図9は、エッジ電極が誘電体で保護されている場合の電子ビームの変遷パターンの一例を示す。トレースA、B、及びCは、それぞれ、エッジ電極に印加されるバイアス、誘電体の表面の電圧、及び電子ビーム中の電子のフラックスを描いている。時点tに、エッジ電極140に負のDCバイアスが印加される。表面領域830の電圧は、バイアスが印加されていないときの値から、処理によっては、10V前後の小さい負値まで急降下し、印加されたバイアスにほぼ等しい値に向かう。時点tで、容易に感知可能な電子ビームフラックスが得られる。表面領域830上に電荷が集まるにつれて、表面電圧はゆっくり上昇し、元の値に向かって戻る。時点tで、表面電圧は、影響のある電子ビームフラックスを生成するのに十分ではなくなり、時点tまでに元の値にほぼ回復する。基板に対してプラズマ処理を連続的に作用させる為には、DCバイアスを除去して、表面領域830上に蓄積した電荷がプラズマ中に放散されることを可能にし、時点tでDCバイアスを再印加することが有利である。従って、パルス状DC電源を使用して、マスクされた上部電極アセンブリ800のエッジ電極140をバイアスすることが有利である。
図10は、エッジ電極及び中央電極を含む、保護された上部電極アセンブリの一実施形態の概略立面断面図である。この実施形態では、エッジ電極140及び中央電極145が絶縁ボディ1020内に配置されている。更に、保護誘電体1030が使用されて、エッジ電極140及び中央電極145を絶縁し、それらをプラズマから保護している。
一実施形態では、保護誘電体1030はイットリアであってよい。イットリアは、プラズマシステムにおけるコーティングとしてよく使用され、一般に、目立った汚染を引き起こさない。別の実施形態では、保護誘電体1030は、他のセラミックを含む1つ以上の他の絶縁材料の1つ以上の部分を含んでよい。エッジ電極140及び中央電極145は導体材料で作られ、例えば、ドープシリコン、金属又は合金、或いはこれらの組み合わせで作られる。様々な実施形態では、エッジ電極140及び中央電極145は、ボディ1020又は保護誘電体1030の1つ以上の部分の中に印刷されてよく、或いは個別部分から組み立てられてよい。エッジ電極140及び中央電極145には、個別バイアスを可能にする電気的アクセスの為のエッジ接点825及び中央接点1045が設けられている。
図11Aは、プラズマ処理装置におけるエッジ電極140、中央電極145、及び基板ホルダ115の個別バイアスを概略的に示し、図11Bは、それらのバイアス構成の幾つかの実施形態の表である。エッジ電極140に印加されるパルス状DCバイアスAと、中央電極145に印加されるパルス状DCバイアスBは、電圧、パルス幅、パルス周波数、パルスタイミング、又はこれらの組み合わせが異なってよい。幾つかの実施形態では、パルス状DCバイアスAがパルス状DCバイアスBより大きくてよく、これにより、基板の最端エッジ領域に到達する電子フラックスが、内側部分に到達する電子フラックスより大きくなる。別の実施形態では、パルス状DCバイアスBがパルス状DCバイアスAより大きくてよく、これにより、基板の内側部分に到達する電子フラックスが、最端エッジ領域に到達する電子フラックスより大きくなる。後者の実施形態が有利なのは、電子が最端エッジ領域より内側部分の化学反応を優先的に刺激することが必要とされる場合である。更に別の実施形態では、パルス状DCバイアスAのパルスとパルス状DCバイアスBのパルスとが交互であってよく、これにより、基板の最端エッジ部分と内側部分とが交互に電子に曝される。
図11Bの行1〜3に記されたHF(高周波)バイアス及びLF(低周波)バイアスは、プラズマシステムにおいて上部電極及び基板ホルダのそれぞれによく使用されるバイアスを指す。LF周波数は一般に30kHzを下回るが、幾つかの適用例では400kHz又は800kHzであり、一方、HFバイアスは一般に3〜300MHzの周波数範囲であるが、よく使用される周波数の中でも特に13、27、40、60、100、120、及び200MHzが使用される。行4〜7に挙げられた構成は行1〜3の構成に関連していて、HFバイアスが中央電極ではなく基板ホルダに印加される。
他のバイアス構成も可能である。例えば、構成1〜3において中央電極145に印加されるHFバイアスが、パルス状DCバイアスAに追加でエッジ電極140に印加されてもよい。別の構成では、基板115は接地されてよく、一方、RFバイアスは、中央電極145、及び任意選択でエッジ電極140に印加される。更に、プラズマをずっと持続させる為に、マッチングネットワークを通して様々なバイアスが印加されてよく、或いはキャパシタンス及びコイルが存在してよい。
プラズマ処理システムの幾つかの実施形態では、誘導結合プラズマが平面コイルによって持続されてよいことが本明細書において認識されている。そのような実施形態では、専用電極のDCバイアス、従って、ウェーハの最端エッジ領域に向けられる電子ビームの生成を可能にする為に、ファラデーケージが使用されてよい。
幾つかのプラズマシステムでは、処理ガスの供給は上部電極アセンブリを通して行うのが普通である。図12は、上部電極アセンブリを通してガスを供給し、DCバイアスされるエッジ電極を含むプラズマ処理装置の一実施形態の概略図である。この実施形態では、プラズマ処理装置1200が、ガス入力系1210、基板ホルダ115、及び上部電極アセンブリ1220を含む。処理ガスは、上部電極アセンブリ1220のガス導管1240を通してプラズマ領域1230に導入される。一実施形態では、上部電極アセンブリは、エッジ電極1250を含み、任意選択で、中央電極1260を含む。更に、DC電源1270が、エッジ電極1250にDCバイアスを供給する。上部電極アセンブリ1220のいかなる実施形態においてもガス導管1240の配置に応じて、エッジ電極1250はエッジ電極140と同様であってよい。
図13は、エッジ電極、中央電極、及びガス供給用導管を含む上部電極アセンブリの一実施形態の平面図である。この実施形態では、マスクされた上部電極アセンブリ1300が、中央電極1260、内側絶縁体620、エッジ電極1250、外側絶縁体740、及び外側部分1350を含む。この実施形態では、中央電極1260及び外側部分1350は、材料、形態、及び動作が、図7の中央電極145及び外側部分750とよく似ていてよく、異なるのは、ガスを通すガス導管1240が中央電極1260及び外側部分1350に配置されていることである。
図14は、エッジ電極、中央電極、及びガス供給用導管を含む、保護された上部電極アセンブリ1400の一実施形態の概略立面断面図である。この実施形態では、エッジ電極1250及び中央電極1260が絶縁ボディ1420内に配置されている。更に、保護誘電体1430が使用されて、エッジ電極1250及び中央電極1260を絶縁し、それらをプラズマから保護している。
一実施形態では、保護誘電体1430はイットリアであってよい。別の実施形態では、保護誘電体1430は、他のセラミックを含む1つ以上の他の絶縁材料の1つ以上の部分を含んでよい。エッジ電極1250及び中央電極1260は導体材料で作られ、例えば、ドープシリコン、金属又は合金、或いはこれらの組み合わせで作られる。様々な実施形態では、エッジ電極1250及び中央電極1260は、ボディ1420又は保護誘電体1430の1つ以上の部分の中に印刷されてよく、或いは個別部分から組み立てられてよい。
エッジ電極1250及び中央電極1260には、バイアスを可能にする電気的アクセスの為のエッジ接点1440及び中央接点1445がそれぞれ設けられている。保護された上部電極アセンブリ1400には、ガスを通すガス導管1240が配置されている。
前述のように、様々な実施形態では、エッジ電極又は中央電極又はその両方に印加されるDCバイアスが、連続であれパルス状であれ、プラズマ処理の前又は途中の選択されたタイミングでのみ印加されてよいことが本明細書において企図されている。例えば、DCバイアスの印加は、プラズマ処理の初期段階においてのみ行われてよく、或いは多段階処理のうちの1つの段階の間だけ行われてよく、或いはエッチングマスク等のフィーチャの浸食効果を打ち消す為に稀に行われてよく、或いはエッチングマスク等のフィーチャの浸食が懸念レベルに達した場合のみ、定期的に行われてよく、或いは同様の場合に行われてよい。同様に、DCバイアスは変調されてよく、これは、例えば、プラズマ処理の前又は途中の選択されたタイミングで、バイアスの大きさを変化させることによって、又はパルス状バイアスの場合にパルス幅及びパルス周波数を変化させることによって、又は電極に供給される電流を制限することによって行われてよい。更に、1つ以上のRFバイアスがオンである間、又は1つ以上のRFバイアスが交互に起こる間に、DCバイアスがエッジ電極又は中央電極に印加されてよい。例えば、1つ以上のRFバイアスがオフにされ、DCパルスが印加され、前記RFバイアスがオンにされ、このシーケンスが繰り返されてよい。
上述のように、上部電極アセンブリの幾つかの実施形態では、中央電極はなくてよい。そのような場合には、上部電極アセンブリは、不活性中央部分の少なくとも一部が欠落した環状であってよいことが本明細書において企図されている。
上記で開示した実施形態では、パルス状又は連続のDCバイアスが供給されたエッジ電極を使用して、主に二次電子からなる電子ビームが生成され、これが基板の最端エッジ領域に向けられる。別の実施形態では、ビームを形成する為に、別の電子源、場合によっては従来式のプラズマ処理装置の主要素の外にある電子源が使用されてよい。
図15は、一次プラズマチャンバ1515(例えば、真空チャンバ)の外にある電子源1510を含むプラズマシステムの一実施形態1500の概略図である。
この実施形態では、RFバイアスが一次コイル1520に印加されて、プラズマを、プラズマ処理の為に一次チャンバ1515の領域1525において持続させる。一実施形態では、電子源1510は源チャンバ1550を含み、これは環状円筒形であってよい。電子源プラズマは、一次プラズマと異なり、様々な技法で源チャンバ1550の内側領域1553に生成されてよく、そのような技法として、誘導結合、電子サイクロトロン共鳴(ECR)、ホロカソード等がある。
図15に示した実施形態では、RFが供給されている源コイル1557が領域1553で源プラズマを持続させる。DC電源1559が、源チャンバ1550の幾つかの内側表面にDCバイアスを供給する。様々な実施形態では、DCバイアスは連続又はパルス状であってよい。一実施形態では、出口1560が接地されている。源プラズマ中のイオンと源チャンバ1550の内側表面との衝突によって二次電子が生成され、この二次電子は、源チャンバ1550のDCバイアスされた表面と接地された出口1560との間の電界の影響下で、出口1560に向かい、出口1560を通り抜けるように駆動される。出口1560は、環状であって、環状断面の電子ビームを生成してよい。様々な実施形態では、一次プラズマと向き合う表面1565も接地されている。
ここで本発明の実施形態の概要を示す。本明細書の全体、並びにここにファイルされる請求項により、他の実施形態も理解されるであろう。
例1. プラズマ処理システムであって、真空チャンバと、処理される基板を保持するように構成され、真空チャンバ内に配置されている基板ホルダと、基板ホルダの周辺領域の上方に配置された電子源であって、基板ホルダの周辺領域に向けて電子ビームを生成するように構成された電子源と、を含むシステム。
例2. 電子源は、直流(DC)電源ノードに結合されたエッジ電極を含む、例1のシステム。
例3. エッジ電極の内半径とエッジ電極の幅との比が10:1〜150:1の間で様々である、例2のシステム。
例4. エッジ電極は誘電体材料で覆われている、例2〜3のいずれか一のシステム。
例5. 基板ホルダの中央領域の上方に配置された中央電極を更に含み、中央電極はエッジ電極の内側に配置されている、例2〜4のいずれか一のシステム。
例6. 中央電極を貫通してガスをチャンバ内に供給するガス入口を更に含む、例5のシステム。
例7. 中央電極はドープ半導体材料を含む、例5〜6のいずれか一のシステム。
例8. 当該システムは、誘導プロセス又は容量プロセスを用いて真空チャンバ内にプラズマを生成するように構成されている、例1〜7のいずれか一のシステム。
例9. 電子源は、外部電子源と結合されるように構成された出口を含む、例1〜8のいずれか一のシステム。
例10. 請求項1のシステムを使用して半導体基板を処理する方法であって、半導体基板を基板ホルダの上に置くステップと、半導体基板を真空チャンバ内で処理するステップと、を含む方法。
例11. 処理方法であって、処理される基板を、真空チャンバ内に配置された基板ホルダの上に置くステップであって、基板は中央領域が周辺領域に囲まれている、置くステップと、電子源から、弾道電子を含む電子ビームを周辺領域に向けるステップと、を含む方法。
例12. 電子ビームを向けるステップは、周辺領域の上方に配置されたエッジ電極に第1の直流パルスを印加することを含む、例11の方法。
例13. 電子源は、周辺領域の上方に配置されたエッジ電極と、中央領域の上方に配置された中央電極と、を含む、例11又は12のいずれか一の方法。
例14. 電子ビームを向けるステップは、エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、中央電極に高周波バイアスを印加し、基板ホルダに低周波バイアスを印加すること、エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、中央電極に高周波バイアスと直流の第2のパルス系列とを印加し、基板ホルダに低周波バイアスを印加すること、エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、中央電極に高周波バイアスと直流の第2のパルス系列とを印加し、基板ホルダに低周波バイアスの第3のパルス系列を印加すること、エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、中央電極に基準電位を印加し、基板ホルダに高周波バイアス及び低周波バイアスを印加すること、エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、中央電極に直流の第2のパルス系列を印加し、基板ホルダに高周波バイアス及び低周波バイアスを印加すること、エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、中央電極に基準電位を印加し、基板ホルダに高周波バイアス及びパルス状低周波バイアスを印加すること、又はエッジ電極に直流のパルス系列を印加し、中央電極に直流の第2のパルス系列を印加し、基板ホルダに高周波バイアス及びパルス状低周波バイアスを印加することを含む、例13の方法。
例15. 電子ビームを向けるステップは、エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、中央電極に無線周波数バイアスを印加し、基板ホルダに基準電位を印加すること、エッジ電極に無線周波数バイアスと直流のパルス系列とを印加し、中央電極に無線周波数バイアスを印加し、基板ホルダに基準電位を印加すること、又はエッジ電極に直流のパルス系列を印加し、中央電極に基準電位を印加し、基板ホルダに無線周波数バイアスを印加することを含む、例13の方法。
例16. 真空チャンバ内にプラズマを生成するステップと、プラズマからのイオンを基板に向けるステップと、イオンと、弾道電子を含む電子ビームとにより、基板の表面を処理するステップと、を更に含む、例11〜15のいずれか一の方法。
例17. 電子ビームを向けるステップと、イオンを向けるステップとが交互に実施される、例16の方法。
例18. 電子ビームを向けるステップと、イオンを向けるステップとが同時に実施される、例16の方法。
例19. プラズマシステムの電子生成装置であって、中央部分の周囲に配置されたエッジ電極部分を含み、エッジ電極部分は、中央部分の径より大きい内径と、内径より小さい厚さと、内径と外径との間に配置された第1の導電領域と、直流(DC)電源を第1の導電領域に結合する第1の電気結合コンポーネントと、プラズマシステムのプラズマに曝されるように構成され、電子を生成するように構成された外側表面と、を含む、装置。
例20. エッジ電極部分は誘電体材料で覆われている、例19の装置。
例21. 当該システムは、中央部分に配置された中央電極部分を更に含み、中央電極部分は、当該中央電極部分に沿って又は当該中央電極部分の中に分布された第2の導電領域と、直流(DC)電源又は交流(AC)電源用の第2の電気結合コンポーネントであって、第2の導電領域と結合される第2の電気結合コンポーネントと、当該中央電極部分の厚さより大きい径と、を含み、第2の電気結合コンポーネントは第1の電気結合コンポーネントから電気的に絶縁されている、例19又は20のいずれか一の装置。
例22. 第2の導電領域はドープ半導体材料を含む、例21の装置。
例23. 中央電極部分は複数のガス導管を含み、複数のガス導管は、中央電極部分の表面にガス入口を含み、反対側の表面にガス出口を含む、例21〜22のいずれか一の装置。
本発明について、例示的実施形態を参照しながら説明してきたが、本明細書は限定的に解釈されることを意図していない。当業者であれば本明細書を参照することにより、それらの例示的実施形態の様々な変更や組み合わせ、並びに本発明の別の実施形態が明らかになるであろう。例えば、上述の(例えば、図5及び6の)上部電極アセンブリの別の実施形態にガス導管を取り付けて、図12のプラズマシステム実施形態で動作可能になるようにすることが可能である。従って、添付の請求項がそのようなあらゆる変更又は実施形態を包含することが意図される。

Claims (20)

  1. プラズマ処理システムであって、
    真空チャンバと、
    処理される基板を保持するように構成され、前記真空チャンバ内に配置されている基板ホルダと、
    前記基板ホルダの周辺領域の上方に配置された電子源であって、前記基板ホルダの前記周辺領域に向けて電子ビームを生成するように構成された電子源と、
    を含むシステム。
  2. 前記電子源は、直流(DC)電源ノードに結合されたエッジ電極を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記エッジ電極の内半径と前記エッジ電極の幅との比が10:1〜150:1の間で様々である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記エッジ電極は誘電体材料で覆われている、請求項2に記載のシステム。
  5. 前記基板ホルダの中央領域の上方に配置された中央電極を更に含み、前記中央電極は前記エッジ電極の内側に配置されている、請求項2に記載のシステム。
  6. 前記中央電極はドープ半導体材料を含む、請求項5に記載のシステム。
  7. 当該システムは、誘導プロセス又は容量プロセスを用いて前記真空チャンバ内にプラズマを生成するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記電子源は、外部電子源と結合されるように構成された出口を含む、請求項1に記載のシステム。
  9. 請求項1に記載のシステムを使用して半導体基板を処理する方法であって、
    前記半導体基板を前記基板ホルダの上に置くステップと、
    前記半導体基板を前記真空チャンバ内で処理するステップと、
    を含む方法。
  10. 処理方法であって、
    処理される基板を、真空チャンバ内に配置された基板ホルダの上に置くステップであって、前記基板は周辺領域に囲まれている中央領域を含む、置くステップと、
    電子源から、弾道電子を含む電子ビームを前記周辺領域に向けるステップと、
    を含む方法。
  11. 前記電子ビームを向けるステップは、前記周辺領域の上方に配置されたエッジ電極に第1の直流パルスを印加することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記電子源は、前記周辺領域の上方に配置されたエッジ電極と、前記中央領域の上方に配置された中央電極と、を含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記電子ビームを向けるステップは、
    前記エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、前記中央電極に高周波バイアスを印加し、前記基板ホルダに低周波バイアスを印加すること、
    前記エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、前記中央電極に高周波バイアスと直流の第2のパルス系列とを印加し、前記基板ホルダに低周波バイアスを印加すること、
    前記エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、前記中央電極に高周波バイアスと直流の第2のパルス系列とを印加し、前記基板ホルダに低周波バイアスの第3のパルス系列を印加すること、
    前記エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、前記中央電極に基準電位を印加し、前記基板ホルダに高周波バイアス及び低周波バイアスを印加すること、
    前記エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、前記中央電極に直流の第2のパルス系列を印加し、前記基板ホルダに高周波バイアス及び低周波バイアスを印加すること、
    前記エッジ電極に直流の第1のパルス系列を印加し、前記中央電極に基準電位を印加し、前記基板ホルダに高周波バイアス及びパルス状低周波バイアスを印加すること、又は
    前記エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、前記中央電極に直流の第2のパルス系列を印加し、前記基板ホルダに高周波バイアス及びパルス状低周波バイアスを印加すること
    を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記電子ビームを向けるステップは、
    前記エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、前記中央電極に無線周波数バイアスを印加し、前記基板ホルダに基準電位を印加すること、
    前記エッジ電極に無線周波数バイアスと直流のパルス系列とを印加し、前記中央電極に無線周波数バイアスを印加し、前記基板ホルダに基準電位を印加すること、又は
    前記エッジ電極に直流のパルス系列を印加し、前記中央電極に基準電位を印加し、前記基板ホルダに無線周波数バイアスを印加すること、
    を含む請求項12に記載の方法。
  15. 前記真空チャンバ内にプラズマを生成するステップと、
    前記プラズマからのイオンを前記基板に向けるステップと、
    前記イオンと、前記弾道電子を含む前記電子ビームとにより、前記基板の表面を処理するステップと、
    を更に含む請求項10に記載の方法。
  16. 前記電子ビームを向けるステップと、前記イオンを向けるステップとが交互に実施される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記電子ビームを向けるステップと、前記イオンを向けるステップとが同時に実施される、請求項15に記載の方法。
  18. プラズマシステムの電子生成装置であって、
    中央部分の周囲に配置されたエッジ電極部分であって、当該エッジ電極部分は、
    前記中央部分の径より大きい内径と、
    前記内径より小さい厚さと、
    前記内径と外径との間に配置された第1の導電領域と、
    直流(DC)電源を前記第1の導電領域に結合する第1の電気結合コンポーネントと、
    前記プラズマシステムのプラズマに曝されるように構成され、電子を生成するように構成された外側表面と、
    を含み、当該エッジ電極部分は誘電体材料で覆われている、エッジ電極部分、
    を含む装置。
  19. 前記中央部分に配置された中央電極部分であって、当該中央電極部分は、
    当該中央電極部分に沿って又は当該中央電極部分の中に分布された第2の導電領域と、
    直流(DC)電源用又は交流(AC)電源用の第2の電気結合コンポーネントであって、前記第2の導電領域と結合される第2の電気結合コンポーネントと、
    当該中央電極部分の厚さより大きい径と、
    を含み、前記第2の電気結合コンポーネントは前記第1の電気結合コンポーネントから電気的に絶縁されている、中央電極部分、
    を更に含む請求項18に記載の装置。
  20. 前記第2の導電領域はドープ半導体材料を含む、請求項19に記載の装置。
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