JP2021535285A - 熱交換器のフィン用のアルミニウム合金 - Google Patents

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Abstract

約0.9〜1.4重量%のSi、0.3〜0.6重量%のFe、0.20〜0.60重量%のCu、1.0〜1.7重量%のMn、0.01〜0.25重量%のMg、0.01〜3.0重量%のZn、最大0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金フィン素材。アルミニウム合金フィン素材は、インゴットを直接チル鋳造することと、直接チル鋳造後にインゴットを熱間圧延することと、アルミニウム合金を中間厚さまで冷間圧延することと、中間厚さまで冷間圧延したアルミニウム合金を200〜400℃の温度で中間アニーリングすることと、中間アニーリング後に材料を冷間圧延して、冷間加工率%(CW%)20〜40%を達成することと、を含むステップを含むプロセスによって生産される。アルミニウム合金フィン素材は、ろう付け前及び/またはろう付け後の強度、熱伝導率、たるみ耐性、及び/または腐食電位の改善された組み合わせを保有している。【選択図】図1A

Description

優先権の主張
本出願は、2018年9月6日に出願された米国仮出願第62/727,806号の優先権を主張し、その全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、材料科学、材料化学、冶金学、アルミニウム合金、アルミニウム製作、及び関連分野の分野に関する。本発明は、熱交換器のフィンの生産に使用するための新規のアルミニウム合金を提供し、これらの合金は、様々な熱交換器デバイス、例えば、自動車の放熱器、凝縮器、蒸発器及び関連デバイスで使用される。
自動車用熱交換器業界は、熱交換器のフィンの生産に使用されるアルミニウム材料(「フィン素材」)に対していくつかの要求を呈する。これらの要求のバランスを保つのは困難であり得る。ろう付け前及びろう付け後の両方の条件で高強度であり、ろう付け中の良好な挙動を意味するたるみ耐性が改善され、かつフィンの侵食が減少するアルミニウム合金フィン素材が必要とされている。自動車を軽量化するためには、資源の節約及び省エネのために自動車用熱交換器のサイズ及び重量を減少させることが望ましい。この目的を達成するために様々な方法が研究されており、望ましい解決策のうちの1つは、アルミニウムフィン素材の厚さを薄くすることである。フィン材料の厚さを薄くするためには、ろう付け後の強度を高め、かつ十分なろう付け性を確保することが重要である。同時に、熱交換器のフィンは、他の熱交換器構成部品と比較して、高い導電性及び優れた腐食性能を備えている必要がある。例えば、熱交換器のフィンは、熱交換器のチューブ素材よりも陽極性であり得、その結果、フィンは犠牲的に作用する。望ましいアルミニウムフィン素材は、上記の要件のバランスが取れた特性及びパラメータを保有するであろう。
本発明の対象の実施形態は、本概要ではなく、特許請求の範囲によって定められる。この概要は、本発明の様々な態様の高レベルの概要であり、以下の詳細な説明のセクションでさらに説明される概念の一部を紹介している。この概要は、クレームされている主題の主要な特徴または重要な特徴を特定することは意図されておらず、クレームされている主題の範囲を決定する上で分離して用いられることも意図されていない。主題は、明細書全体、任意のまたは全ての図面、及び各請求項の適切な部分を参照することによって理解されるべきである。
必要な厚さ(ゲージ)の組み合わせを有し、ろう付けに耐えることができ、ろう付け前、ろう付け中、及びろう付け後に適切な機械的特性、高性能熱交換器用途に好適な強度及び導電性特性、及び好適な腐食電位を呈するであろうアルミニウムフィン素材を生産することが望ましい。さらに、環境に優しく費用効果の高い方法でフィン素材を生産するために、スクラップアルミニウムを組み込んだ投入金属からアルミニウムフィン素材を生産することが望ましい。自動車産業で使用されるようなものなど、例えば、熱交換器内などで使用される熱交換器のフィンの生産に好適となる特徴及び特性の組み合わせを保有する改善されたアルミニウム合金フィン素材が開示されている。一例では、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、軽量熱交換器ユニットの生産に好適である所望の厚さ(ゲージ)でシート形態で生産することができる。アルミニウム合金フィン素材はろう付けが可能であり、ろう付け前、ろう付け中、及びろう付け後に強度特徴を呈し、これは、自動車の熱交換器用途にとって魅力的となる。より具体的には、開示されている改善されたアルミニウム合金フィン素材は、ろう付け中のフィンの粉砕問題を減少させる、ろう付け前の強度特徴を保有している。開示されているアルミニウム合金フィン素材はまた、熱交換器用途にとって好適である十分に高い熱伝導率も保有し、熱交換器の腐食中にフィンが犠牲的に作用するのに十分にマイナスである腐食電位を有する。要約すると、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、次の特性:高強度、望ましいろう付け後の機械的特性、望ましいたるみ耐性、望ましい耐食性、及び望ましい導電性のうちの1つ以上を有する。同時に、アルミニウム合金フィン素材は、少なくとも部分的にリサイクルに適した投入アルミニウムから生産できる。より具体的には、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、あるレベルの非アルミニウム構成成分、例えば、Cu、Fe、Mn、及びZnを含み、このレベルは、投入金属としての特定のスクラップアルミニウム内で見出されるこれらの元素のレベルに適合する。
開示されたアルミニウム合金フィン素材は、シート形態、プレート形態、またはシェート形態(shate form)で生産される。鋳造ステップ、圧延ステップ、またはアニーリングステップのうちの1つ以上を組み込んだ、改善されたアルミニウム合金フィン素材を生産するためのプロセスも開示される。場合によっては、改善されたアルミニウム合金フィン素材の生産中に採用されたプロセスステップは、材料に有益な特性及び特徴を付与する。1つの例示的なプロセスでは、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、1つ以上の冷間圧延ステップを使用することによって生産される。冷間圧延ステップのそれぞれは、複数の冷間圧延パスを伴い得る。冷間圧延ステップは、達成された「冷間加工率%」または「CW率%」によって特徴付けられ得る。アルミニウム合金フィン素材の必要な強度範囲を達成するために、指定された範囲または値のCW率%を達成することが望ましい場合がある。一例では、アルミニウム合金フィン素材は、望ましいろう付け前質別、例えば、H14質別を生産するための直接チル鋳造及び冷間加工(冷間圧延)を伴うプロセスによって生産され得る。他の例では、改善されたフィンアルミニウム合金材料は、H16、H18、または他のH1X質別など、他の様々なひずみ硬化されたろう付け前質別で生産することができる。アルミニウム合金フィン素材を生産するためのプロセスはまた、直接チル鋳造後の熱間圧延、及び最終冷間圧延ステップの前の中間アニーリング(例えば、中間冷間圧延ステップと最終冷間圧延ステップとの間)を伴い得る。「中間アニーリング(IA)」という用語は、冷間圧延ステップ間に適用される熱処理を指す。IA温度は、アルミニウムフィン素材の特性に影響を与え得る。例えば、IA温度を400℃から350℃に下げることにより、ろう付け後の結晶粒径が粗くなる。アルミニウム合金の組成などの他の要因と共に、この生産に使用されるCW率%及びIA温度の組み合わせにより、望ましい特性が得られる。
開示されたアルミニウム合金フィン素材は、様々な用途、例えば、熱交換器用のフィンの製造に使用することができる。場合によっては、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、高性能かつ軽量である自動車用熱交換器に有用である。いくつかの非限定的な例として、アルミニウム合金フィン素材は、放熱器、凝縮器、及び蒸発器などの自動車の熱交換器内で使用され得る。しかし、改善されたアルミニウム合金フィン素材の使用及び用途は、自動車用熱交換器に限定されるものではなく、アルミニウム合金フィン素材の特徴及び特性は、自動車用熱交換器のフィンの生産以外の使用及び用途にも有益であり得るため、他の用途が想定される。例えば、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、熱交換器を使用し、加熱、換気、空調、及び冷蔵(HVAC&R)システムで使用されるデバイスなどをろう付けすることによって生産される様々なデバイスの製造に使用できる。
上記のように、改善されたアルミニウム合金フィン素材を生産するための組成物及びプロセスでは、熱交換器のフィンの製造に好適となるように有益な特徴及び特性の組み合わせを保有する材料がもたらされる。例えば、アルミニウム合金フィン素材は、次の特徴:ろう付け前及びろう付け後の機械的特性、例えば、引張強度、ろう付け後のたるみ耐性、熱伝導率、及び腐食電位などのうちの1つ以上の有益な組み合わせを示す。一例は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。別の例は、約0.9〜1.35重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。別の例は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.35〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。他のいくつかの例は以下のとおりである:約0.9〜1.2重量%のSi、0.3〜0.6重量%のFe、0.40〜0.55重量%のCu、1.0〜1.7重量%のMn、0.01〜0.1重量%のMg、及び0.1〜3.0重量%のZnを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金;約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.1〜1.60重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、及び最大0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金;約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.05〜0.2重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金;約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約1〜3.0重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金;約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約1.5〜2.75重量%のZn、及び最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金。開示されたアルミニウム合金において、Zr、V、CrまたはNiのうちの1つ以上は、0.05重量%未満、0.04重量%未満、0.03重量%未満、0.02重量%未満、または0.01重量%未満で存在し得る。場合によっては、Zr、V、Cr、またはNiのうちの1つ以上は存在しない(すなわち、0重量%である)。
いくつかの例では、開示されたアルミニウム合金は、ろう付け前の状態で測定したときに少なくとも200MPaであるか、またはろう付け後に測定したときに少なくとも150MPaであるか、その一方または両方の極限引張強度を有し得る。一例では、アルミニウム合金の極限引張強度は、ろう付け前の状態で測定したときに200〜230Mpaであるか、またはろう付け後に測定したときに170Mpaより大きいかのうちの一方または両方の極限引張強度を有し得る。アルミニウム合金は、ろう付け後に測定したとき、−760mV以下の腐食電位を有し得る。アルミニウム合金は、ろう付け後に測定したとき、40%を超える熱伝導率(International Annealed Copper Standard、100%の純銅伝導率を想定)を有し得る。
開示されたアルミニウム合金は、以下を含むプロセスによって生産することができる。アルミニウム合金を直接チル鋳造してインゴットにする;直接チル鋳造後にインゴットの熱間圧延する;熱間圧延後、アルミニウム合金を中間厚さまで冷間圧延する;冷間圧延後、200℃と400℃との間(200〜400℃)の温度で中間厚さまで圧延させたアルミニウム合金を中間アニールする;中間アニール後、アルミニウム合金を冷間圧延して、20〜40%の冷間加工率%(CW%)を達成し、その結果、45〜100μm、45〜90μm、47〜85μm、または50〜83μmの厚さを有するシートとする。さらなるプロセスでは、連続鋳造を使用することができる。上記のプロセスで達成されるCW%は、30〜40%であり得る。中間アニーリングは、320℃と370℃との間(320〜370℃)、290℃と360℃との間(290〜360℃)、または340℃と360℃との間(340〜360℃)の温度で実施され得る。中間アニーリング時間は30分〜60分であり得る。改善されたアルミニウム合金を含む熱交換器も開示されている。熱交換器は、自動車の熱交換器であり得る。熱交換器は、放熱器、凝縮器、または蒸発器であり得る。改善された合金を含む物体及び装置を作製するためのプロセスも開示される。そのようなプロセスの一例は、熱交換器を作製するプロセスであり、このプロセスは、改善されたアルミニウム合金から製作された少なくとも1つの第1のアルミニウム合金形態を第2のアルミニウム合金形態とろう付けすることによって接合することを含み、2つ以上のアルミニウム形態を一緒に組み立てて固定すること及び毛細管現象によって2つ以上のアルミニウム形態の間に接合部が形成されるまで、2つ以上のアルミニウム形態をろう付け温度まで加熱することを含む。熱交換器のフィン及び他の物体及び装置を製作するために、改善されたアルミニウム合金を使用することもまた、本説明の範囲内に含まれる。本発明の他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの粒子サイズを示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 ろう付け前に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 標準ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 高速ろう付け後に本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 A〜Dは、本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルの異なる特性に対する冷間加工率%及び中間アニーリングの効果を示す図である。 A〜Dは、本開示に従って調製され、標準ろう付けに供されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 A〜Dは、本開示に従って調製され、標準ろう付けに供されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 A〜Dは、本開示に従って調製され、高速ろう付けに供されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 A〜Dは、本開示に従って調製され、高速ろう付けに供されたアルミニウム合金サンプルの結晶粒構造を示す写真である。 本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルを含むクーポンの腐食試験結果を示す写真である。 本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルを含むクーポンの腐食試験結果を示す写真である。 本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルを含むクーポンの腐食試験結果を示す写真である。 本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルを含むクーポンの腐食試験結果を示す写真である。 本開示に従って調製されたアルミニウム合金サンプルを含むクーポンの腐食試験結果を示す写真である。
本明細書に記載されているのは、高強度で耐食性のアルミニウム合金、ならびにそれらを作製し、加工する方法である。本明細書に記載のアルミニウム合金は、改善された機械的強度、耐食性、及び/または成形性を呈する。本明細書で提供される合金は、既存の合金と比較して、増加したケイ素(Si)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、及びマグネシウム(Mg)を含む。本明細書で提供される合金は、既存の合金と比較して、ろう付け後に改善された強度を有し得る。合金材料はフィン素材として形成され得、放熱器、凝縮器、蒸発器などの自動車用熱交換器中で使用され得る。アルミニウムフィン素材は、これに限定されないが、HVAC&R用途など、他のろう付け用途に使用され得る。さらに、アルミニウム合金フィン素材は、高性能であり、かつ軽量の自動車用熱交換器に有用である。フィン素材は、チューブよりも安定でないように設計されているため、チューブよりも速く腐食する。熱交換器は、チューブ上でのフィン素材によるこの犠牲的な腐食防止に基づいて設計されている。したがって、本明細書に記載のフィン素材は、この犠牲的保護をチューブにもたらす。
定義及び説明
本明細書で使用される「発明(invention)」、「本発明(the invention)」、「本発明(this invention)」及び「本発明(the present invention)」という用語は、本特許出願の主題の全て及び以下の特許請求の範囲を広く指すことを意図している。これらの用語を含む明細書は、本明細書に記載された主題を限定することも、以下の特許請求の範囲の意味または範囲を限定したりすることもないと理解されるべきである。
この説明では、「シリーズ」または「1xxx」などのアルミニウム業界の名称で識別される合金について言及がなされている。アルミニウム及びその合金の命名及び識別に最も一般に使用される番号名称体系の理解については、「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys」または「Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot」(両方ともアルミニウム協会により発行された)を参照のこと。
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、または「the」の意味は、文脈が明確に別途指示しない限り、単数形及び複数形の言及を含む。
本明細書で使用される場合、プレートは一般に、約15mmを超える厚さを有する。例えば、プレートは、約15mmを超える、約20mmを超える、約25mmを超える、約30mmを超える、約35mmを超える、約40mmを超える、約45mmを超える、約50mmを超える、または約100mmを超える厚さを有するアルミニウム製品を指し得る。
本明細書で使用される場合、シェート(シートプレートとも称される)は一般に、約4mm〜約15mmの厚さを有する。例えば、シェートは、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、または約15mmの厚さを有し得る。
本明細書で使用される場合、シートは一般に、約4mm未満の厚さを有するアルミニウム製品を指す。例えば、シートは、約4mm未満、約3mm未満、約2mm未満、約1mm未満、約0.5mm未満、約0.3mm未満、または約0.1mm未満、約0.05mm未満の厚さを有し得る。
本出願では、合金の質別または調質に対する言及がなされる。最も一般的に使用されている合金質別の記述を理解のために、「American National Standards(ANSI)H35 on Alloy and Temper Designation Systems」を参照されたい。F調質または質別とは、製造されるアルミニウム合金を指す。O調質または質別は、アニール後のアルミニウム合金を指す。本明細書ではH質別とも呼ばれるHxx調質または質別は、熱処理(例えば、アニーリング)の有無にかかわらず、冷間圧延後のアルミニウム合金を指す。好適なH質別としては、HX1、HX2、HX3、HX4、HX5、HX6、HX7、HX8、またはHX9質別が挙げられる。例えば、アルミニウム合金は冷間圧延した場合のみ、可能なH19質別となり得る。さらなる例では、アルミニウム合金を冷間圧延し、かつアニーリングして、可能なH23質別となり得る。
以下のアルミニウム合金は、合金の総重量に基づく重量パーセント(重量%)での元素組成の観点から説明される。各合金の特定の例では、残りはアルミニウムであり、不純物の合計最大重量が、0.15重量%である。
本明細書で使用される場合、「電気化学ポテンシャル」は、酸化還元反応に対する材料の影響の受けやすさを指す。電気化学ポテンシャルを使用して、本明細書に記載のアルミニウム合金の耐食性を評価することができる。マイナスの値は、プラスの電気化学ポテンシャルを有する材料と比較した場合に、容易に酸化する(例えば、電子の喪失または酸化状態の増加)材料を記述することができる。プラスの値は、マイナスの電気化学ポテンシャルを有する材料と比較した場合に、容易に還元する(例えば、電子の獲得または酸化状態の減少)材料を記述することができる。本明細書で使用される電気化学ポテンシャルは、大きさ及び方向を表すベクトル量である。
本明細書で使用される場合、「室温」の意味は、約15℃〜約30℃の温度、例えば、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃を含み得る。
本明細書に開示の範囲は全て、それらに包含される任意のあらゆる部分範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、記載された範囲「1〜10」は、最小値1及び最大値10間の(且つこれらを含む)任意のあらゆる部分範囲を含むと考えられるべきであり、すなわち、全ての部分範囲は、1以上の最小値、例えば、1〜6.1から始まり、かつ10以下の最大値、例えば、5.5〜10で終わる。
合金組成
新規アルミニウム合金が以下に説明される。アルミニウム合金フィン素材の特性は、その組成によって異なる。本明細書に開示されるアルミニウム合金フィン素材は、複数の有利な特性を保有する。アルミニウム合金フィン素材は、シート、シェート、またはプレートの形態で生産でき、ろう付け前、ろう付け中、及びろう付け後でも、200μmまたは100μm未満のゲージであっても望ましい強度を保有しており、熱交換器用途のフィンの製造に好適となる。アルミニウム合金材料は、フィン素材の生産に好適である熱伝導率及び腐食電位も保有している。
本明細書に開示されるアルミニウム合金フィン素材は、既知のフィン素材合金と比較して、より高い含有量のCu、Si及びMgのうちの1つ以上を含むことができる。アルミニウム合金フィン素材の組成及び/またはその生産プロセスにより、ろう付け中のフィンの粉砕の減少、ろう付け後の強度の向上、熱伝導率の改善、たるみ耐性の改善、及び陽極腐食電位の上昇など、材料の特性の改善となる。アルミニウム合金フィン素材は、フィン素材の生産に使用される既知の合金と比較して改善された強度、熱伝導率、及び腐食電位のうちの1つ以上を保有する。アルミニウム合金フィン素材内の比較的高レベルの非アルミニウム成分により、再生利用しやすいアルミニウムを組み込んだ投入金属から生産できるようになるため、様々な金属投入が可能になる。
いくつかの例では、アルミニウム合金フィン素材は、最終冷間圧延ステップの前に熱処理(中間アニーリング)ステップを含むプロセスによって生産される。中間アニーリングは、200℃〜400℃の温度で約30分〜2時間(例えば、約1時間〜2時間)行われる。中間アニーリングの後には、指定された厚さの減少となる冷間圧延ステップを実施する(「冷間加工率%」、本明細書の後半で定義している)。いくつかの例では、上記のプロセスステップの組み合わせ(中間アニーリング及びその後の冷間圧延)により、ろう付け前の強度が増加し、ろう付け後の粗い結晶粒構造が改善され、これにより、改善されたアルミニウムフィン素材のたるみ耐性が改善され、また熱伝導率及び腐食電位に影響を与えるため、好ましい組み合わせの特徴及び特性を有する材料となる。
いくつかの例では、合金は、表1で提供される以下の元素組成を有し得る。
表1
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表2で提供される以下の元素組成を有し得る。
表2
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表3で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表3
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表4で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表4
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表5で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表5
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表6で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表6
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表7で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表7
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表8で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表8
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表9で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表9
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、表10で提供されるような以下の元素組成を有し得る。
表10
Figure 2021535285
いくつかの例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.9重量%〜約1.4重量%(例えば、約0.95重量%〜約0.35重量%、約1.0重量%〜約1.30重量%、約1.10重量%〜1.2重量%、0.8重量%〜1.30重量%)の量のケイ素(Si)を含む。例えば、合金は、約0.90重量%、約0.91重量%、約0.92重量%、約0.93重量%、約0.94重量%、約0.95重量%、約0.96重量%、約0.97重量%、約0.98重量%、約0.99重量%、約1.00重量%、約1.01重量%、約1.02重量%、約1.03重量%、約1.04重量%、約1.05重量%、約1.06重量%、約1.07重量%、約1.08重量%、約1.09重量%、約1.10重量%、約1.11重量%、約1.12重量%、約1.13重量%、約1.14重量%、約1.15重量%、約1.16重量%、約1.17重量%、約1.18重量%、約1.19重量%、約1.20重量%、約1.21重量%、約1.22重量%、約1.23重量%、約1.24重量%、約1.25重量%、約1.26重量%、約1.27重量%、約1.28重量%、約1.29重量%、約1.30重量%、約1.31重量%、約1.32重量%、約1.33重量%、約1.34重量%、約1.35重量%、約1.36重量%、約1.37重量%、約1.38重量%、約1.39重量%、または約1.40重量%のSiを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。とりわけ、Si含有量は、アルミニウム合金の溶融温度に影響を与える。Siの含有量が増加することにより、アルミニウム合金の融点が低下する。したがって、アルミニウム合金フィン素材がろう付け可能であるようにするためには、合金のSi含有量は、ろう付けサイクル中に合金が溶融しないように十分に少ない必要がある。その一方で、合金中のSi含有量が比較的多い場合には、AlMnSi分散質の形成をもたらし、その結果、マトリックスの有益な分散質強化及び合金の改善された強度特性がもたらされる。開示されたフィン素材合金で使用されるSi含有量は、上記の要因のバランスをとっている。
いくつかの例では、合金はまた、合金の総重量に基づいて、約0.30重量%〜約0.60重量%(例えば、約0.35重量%〜約0.60重量%、約0.40重量%〜約0.60重量%、または約0.41重量%〜約0.47重量%の量の鉄(Fe)を含む。例えば、合金は、約0.30重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.40重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.50重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、または約0.60重量%のFeを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。アルミニウム合金では、Feは、Mn、Si、及び他の元素を含み得る金属間成分の一部であり得る。粗金属間成分の含有量に影響を与えるためには、多くの場合、アルミニウム合金のFe含有量を制御することが有益である。
いくつかの例では、開示された合金は、合金の総重量に基づいて、約0.2重量%〜約0.60重量%(例えば、約0.20重量%〜約0.40重量%または約0.40重量%〜約0.55重量%)の量の銅(Cu)を含む。例えば、合金は、約0.20重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.30重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.40重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.50重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、または約0.60重量%のCuを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。固溶体中のCuは、アルミニウム合金の強度を高める。Cu含有量の増加は、Cu含有AlMnCu分散質の形成にもつながり得、これはMnを貯蔵し、ろう付け中に溶解するため、Mnが固溶体に放出されることになる。このプロセスにより、ろう付け後の強度が改善する。フィン素材合金のCu含有量が比較的多いことにより、コストの削減及び再生利用能力の向上が可能になる。
いくつかの例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約1.0重量%〜約1.7重量%(例えば、約1.10重量%〜約1.65重量%、約1.15重量%〜約1.35重量%、または約1.2重量%〜約1.35重量%)の量のマンガン(Mg)を含む。例えば、合金は、約1.0重量%、約1.01重量%、約1.02重量%、約1.03重量%、約1.04重量%、約1.05重量%、約1.06重量%、約1.07重量%、約1.08重量%、約1.09重量%、約1.1重量%、約1.11重量%、約1.12重量%、約1.13重量%、約1.14重量%、約1.15重量%、約1.16重量%、約1.17重量%、約1.18重量%、約1.19重量%、約1.2重量%、約1.21重量%、約1.22重量%、約1.23重量%、約1.24重量%、約1.25重量%、約1.26重量%、約1.27重量%、約1.28重量%、約1.29重量%、約1.3重量%、約1.31重量%、約1.32重量%、約1.33重量%、約1.34重量%、約1.35重量%、約1.36重量%、約1.37重量%、約1.38重量%、約1.39重量%、約1.4重量%、約1.41重量%、約1.42重量%、約1.43重量%、約1.44重量%、約1.45重量%、約1.46重量%、約1.47重量%、約1.48重量%、約1.49重量%、約1.50重量%、約1.51重量%、約1.52重量%、約1.53重量%、約1.54重量%、約1.55重量%、約1.56重量%、約1.57重量%、約1.58重量%、約1.59重量%、約1.60重量%、約1.61重量%、約1.62重量%、約1.63重量%、約1.64重量%、約1.65重量%、約1.66重量%、約1.67重量%、約1.68重量%、約1.69重量%、または約1.7重量%のMnを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。固溶体中のMnは、アルミニウム合金の強度を高め、腐食電位をより陰極状態に移動させる。存在する場合、微細かつ緻密な分散液中の(FeMn)−AlまたはAl15MnSiの分散質は、粒子の強化により、アルミニウム合金の強度が高まる。組成及び凝固速度に応じて、Fe、Mn、Al、及びSiは、いくつか例を挙げると、Al15(FeMn)Si、AlFeSi、またはAlFeMgSiのような微細構造内の様々な金属間成分、すなわち粒子を形成するために凝固中に組み合わせる。Mn含有量がより多いと、特により多いFe含有量と組み合わせて、粗Mn−Fe金属間成分の形成につながり得る。
いくつかの例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.1重量%〜約3.0重量%(例えば、約0.5重量%〜約2.8重量%、約1.0重量%〜約2.5重量%、約1.5重量%〜約3.0重量%、約1.5重量%〜約2.75重量%、または約1.9重量%〜約2.6重量%)の量の亜鉛(Zn)を含む。例えば、合金は、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.3重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.4重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.5重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、約0.6重量%、約0.61重量%、約0.62重量%、約0.63重量%、約0.64重量%、約0.65重量%、約0.66重量%、約0.67重量%、約0.68重量%、約0.69重量%、約0.7重量%、約0.71重量%、約0.72重量%、約0.73重量%、約0.74重量%、約0.75重量%、約0.76重量%、約0.77重量%、約0.78重量%、約0.79重量%、約0.8重量%、約0.81重量%、約0.82重量%、約0.83重量%、約0.84重量%、約0.85重量%、約0.86重量%、約0.87重量%、約0.88重量%、約0.89重量%、約0.9重量%、約0.91重量%、約0.92重量%、約0.93重量%、約0.94重量%、約0.95重量%、約0.96重量%、約0.97重量%、約0.98重量%、約0.99重量%、約1.0重量%、約1.01重量%、約1.02重量%、約1.03重量%、約1.04重量%、約1.05重量%、約1.06重量%、約1.07重量%、約1.08重量%、約1.09重量%、約1.1重量%、約1.11重量%、約1.12重量%、約1.13重量%、約1.14重量%、約1.15重量%、約1.16重量%、約1.17重量%、約1.18重量%、約1.19重量%、約1.2重量%、約1.21重量%、約1.22重量%、約1.23重量%、約1.24重量%、約1.25重量%、約1.26重量%、約1.27重量%、約1.28重量%、約1.29重量%、約1.3重量%、約1.31重量%、約1.32重量%、約1.33重量%、約1.34重量%、約1.35重量%、約1.36重量%、約1.37重量%、約1.38重量%、約1.39重量%、約1.4重量%、約1.41重量%、約1.42重量%、約1.43重量%、約1.44重量%、約1.45重量%、約1.46重量%、約1.47重量%、約1.48重量%、約1.49重量%、約1.5重量%、約1.51重量%、約1.52重量%、約1.53重量%、約1.54重量%、約1.55重量%、約1.56重量%、約1.57重量%、約1.58重量%、約1.59重量%、約1.6重量%、約1.61重量%、約1.62重量%、約1.63重量%、約1.64重量%、約1.65重量%、約1.66重量%、約1.67重量%、約1.68重量%、約1.69重量%、約1.7重量%、約1.71重量%、約1.72重量%、約1.73重量%、約1.74重量%、約1.75重量%、約1.76重量%、約1.77重量%、約1.78重量%、約1.79重量%、約1.8重量%、約1.81重量%、約1.82重量%、約1.83重量%、約1.84重量%、約1.85重量%、約1.86重量%、約1.87重量%、約1.88重量%、約1.89重量%、約1.9重量%、約1.91重量%、約1.92重量%、約1.93重量%、約1.94重量%、約1.95重量%、約1.96重量%、約1.97重量%、約1.98重量%、約1.99重量%、約2.0重量%、約2.01重量%、約2.02重量%、約2.03重量%、約2.04重量%、約2.05重量%、約2.06重量%、約2.07重量%、約2.08重量%、約2.09重量%、約2.1重量%、約2.11重量%、約2.12重量%、約2.13重量%、約2.14重量%、約2.15重量%、約2.16重量%、約2.17重量%、約2.18重量%、約2.19重量%、約2.2重量%、約2.21重量%、約2.22重量%、約2.23重量%、約2.24重量%、約2.25重量%、約2.26重量%、約2.27重量%、約2.28重量%、約2.29重量%、約2.3重量%、約2.31重量%、約2.32重量%、約2.33重量%、約2.34重量%、約2.35重量%、約2.36重量%、約2.37重量%、約2.38重量%、約2.39重量%、約2.4重量%、約2.41重量%、約2.42重量%、約2.43重量%、約2.44重量%、約2.45重量%、約2.46重量%、約2.47重量%、約2.48重量%、約2.49重量%、約2.5重量%、約2.51重量%、約2.52重量%、約2.53重量%、約2.54重量%、約2.55重量%、約2.56重量%、約2.57重量%、約2.58重量%、約2.59重量%、約2.6重量%、約2.61重量%、約2.62重量%、約2.63重量%、約2.64重量%、約2.65重量%、約2.66重量%、約2.67重量%、約2.68重量%、約2.69重量%、約2.7重量%、約2.71重量%、約2.72重量%、約2.73重量%、約2.74重量%、約2.75重量%、約2.76重量%、約2.77重量%、約2.78重量%、約2.79重量%、約2.8重量%、約2.81重量%、約2.82重量%、約2.83重量%、約2.84重量%、約2.85重量%、約2.86重量%、約2.87重量%、約2.88重量%、約2.89重量%、約2.9重量%、約2.91重量%、約2.92重量%、約2.93重量%、約2.94重量%、約2.95重量%、約2.96重量%、約2.97重量%、約2.98重量%、約2.99重量%、または約3.0重量%のZnを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。Znは、典型的には、アルミニウム合金に添加され、腐食電位をスケールの陽極端に向かって移動させる。開示されたフィン素材アルミニウム合金では、最大3重量%の比較的多いZn含有量により、Si及びCu含有量の増加による腐食電位のシフトが補償され、したがって、より多くの陽極腐食電位をもたらす。より多くの陽極腐食電位により、合金から製造されたフィンが犠牲的に作用して、熱交換器チューブを保護することを可能にし、そのため、熱交換器の全体的な耐食性が改善する。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.01重量%〜約0.25重量%(例えば、約0.05重量%〜約0.20重量%または約0.10重量%〜約0.20重量%)の量のMgを含み得る。例えば、合金は、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%,または約0.25重量%のMgを含み得る。全てのパーセンテージが重量%で表される。Mgは、固溶体の強化を介して、本明細書に記載のアルミニウム合金の強度に寄与する。
いくつかの例では、Cu対Znの比は、2:1〜1:15、例えば、1:1〜1:10、または1:5〜1:10である。Cu対Znの比は、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:13、1:14、または1:15である。
本明細書に記載のアルミニウム合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.10重量%(例えば、0〜約0.05重量%、約0.001重量%〜約0.04重量%、または約0.01重量%〜約0.03重量%)の量のチタン(Ti)を含み得る。例えば、合金は、約0.001重量%、約0.002重量%、約0.003重量%、約0.004重量%、約0.005重量%、約0.006重量%、約0.007重量%、約0.008重量%、約0.009重量%、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、または約0.1重量%のTiを含み得る。いくつかの場合、Tiは、合金中に存在しない(すなわち、0重量%)。全てのパーセンテージが重量%で表される。
任意により、合金組成物は、それぞれ、約0.05重量%以下、0.04重量%以下、0.03重量%以下、0.02重量%以下、または0.01重量%以下の量の、不純物と呼ばれる場合がある他の微量元素もさらに含み得る。これらの不純物は、Ga、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、Sr、またはそれらの組み合わせを含んでよいが、これらに限定されない。したがって、Ga、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、またはSrは、0.05重量%以下、0.04重量%以下、0.03重量%以下、0.02重量%以下、または0.01重量%以下の量で合金中に存在してもよい。特定の態様では、全ての不純物の合計は、0.15重量%を超えない(例えば、0.1重量%)。全てのパーセンテージが重量%で表される。特定の態様では、合金の残りのパーセンテージは、アルミニウムである。
アルミニウム合金フィン素材を作製するためのプロセス
特定の態様では、開示された合金組成物は、開示された方法の生産物である。開示を制限することを意図することなく、アルミニウム合金の特性は、合金の調製中の微細構造の形成によって部分的に決定される。特定の態様において、合金組成物の調製方法は、合金が所望の用途に適切な特性を有することに影響を与え得るか、または決定さえし得る。
アルミニウム合金フィン素材を生産するためのプロセスでは、アルミニウム合金の直接チル(DC)鋳造を用いて、インゴットにすることができる。DC鋳造後、このプロセスには、熱間圧延のためにインゴットを予熱することを含む。予熱温度及び熱間圧延時間は、完成フィン素材がろう付けされた後、大きい結晶粒径及び高い強度を保持するために、低レベルまで細かく制御される。いくつかの例では、熱間圧延の前に、インゴットを、好適な加熱速度、例えば、50℃/時間で最大約12時間、炉内で最高約500℃、例えば、450〜480℃まで予熱し、その後温度を約450〜500℃、例えば約470〜480℃で5〜7時間維持する(「浸漬する(soak)」または「浸漬している(soaking)」)ことができる。予熱し、浸漬した後、インゴットは、2〜10mm、例えば、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、または10mmに熱間圧延される。これは、熱間圧延後の「出口ゲージ」と呼ばれ得る。
次に、アルミニウム合金フィン素材を生産するためのプロセスには、材料の所望の厚さ(ゲージ)及び他の特性を作り出すための冷間圧延ステップを含む。例えば、熱間圧延ステップ後、熱間圧延アルミニウム合金を冷間圧延して、最初の冷間圧延ステップ中に材料の厚さを1〜2mm、例えば、1mmの厚さまたはゲージ(最初の冷間圧延ゲージ)まで減少させる。これには、複数の冷間圧延パスを含むことができる。その後、中間冷間圧延ステップ中に、100〜200μmの厚さまたはゲージ(中間冷間圧延ゲージ)までさらに冷間圧延する。これにも、複数のパスを伴い得る。熱間圧延ゲージ、望ましい最終厚さ、及び以下で説明する他の特性に応じて、アルミニウム合金は、望ましいゲージを達成するために、より多くのまたはより少ない冷間圧延パスを必要とし得る。冷間圧延パスの数は制限されておらず、例えば、最終シートの望ましい厚さ及び材料の他の特性に応じて好適に調整することができる。
中間冷間圧延後、アルミニウム合金フィン素材を生産するためのプロセスは、アルミニウム合金フィン素材の所望の特性を生じさせるための中間アニーリングステップを含み得る。「中間アニーリング」という用語は、冷間圧延ステップの間に適用される熱処理を指す。本明細書に記載のとおり、中間アニーリングは、中間冷間圧延ステップと最終冷間圧延ステップとの間に適用される。中間アニーリングは、アルミニウム合金を約200℃〜約400℃、例えば、約225℃〜400℃、約225℃〜約375℃、約225℃〜約350℃、約225℃〜約325℃、約300℃〜約375℃、約325℃〜約350℃、約340℃〜約360℃、約290℃〜約360℃または約345℃〜約350℃の温度まで加熱することを伴い、中間アニーリング温度を3〜5時間、例えば約4時間維持し、その後冷却する。約200℃〜約400℃の温度維持期間は、「浸漬(soak)」または「浸漬(soaking)」と呼ぶことができる。浸漬前後の材料の加熱及び冷却には、一定速度40℃/時間〜50℃/時間、例えば50℃/時間を適用できる。中間アニーリング条件は、アルミニウム合金フィン素材の構造及び特性に様々な方式で影響を与える。例えば、中間アニーリング温度が高くなると、ろう付け後の強度が低下し得る。したがって、中間アニーリング条件は、アルミニウム合金フィン素材の望ましい特性をもたらすために、本明細書で指定された範囲内で選択される。
中間アニーリング後、最終冷間圧延が実施され、20%〜45%、25%〜40%、20%〜40%、20%〜35%、25%〜35%、または5%〜45%の最終冷間圧延ステップ(複数の冷間圧延パスを含むことができる)中に冷間加工率%(CW%)を達成する。
Figure 2021535285
いくつかの実施形態では、CW%は35%以下であるが、他のいくつかの実施形態では、CW%は、35%より大きい。最終冷間圧延ステップ後、本発明のアルミニウム合金フィン素材は、約45〜100μm、45〜90μm、47〜85μm、または50〜83μmの厚さ(ゲージ)を保有する。
最終冷間圧延ステップは、アルミニウム合金フィン素材の構造及び特性に影響を与える。例えば、CW%が増加すると、アルミニウム材料のろう付け前の強度(ろう付け前の状態で測定した極限引張強度(UTS)、降伏強度(YS)、またはその両方)が増加する。したがって、使用されるCW%は、アルミニウム合金フィン素材の望ましい特性を達成するために、本明細書で指定された範囲内で調整される。
本明細書に開示されるアルミニウム合金フィン素材を生産するプロセスは、所望の質別を有するアルミニウム材料をもたらす方法で実施することができる。例えば、このプロセスを実施して、「ひずみ硬化」、「冷間加工」、及び/または「H1X」質別(例えば、H14質別)を有するまたは「H1X」質別であると記載され得るアルミニウム材料を提供することができる。いくつかの例では、本明細書に記載の改良されたフィン素材アルミニウム合金材料は、H14、H16またはH18質別において生産し得る。特定の特性の範囲が質別の指定に関連していることを理解されたい。質別の指定は、材料のろう付け前特性を指すことも理解されたい。
特性
本明細書に開示されるアルミニウム合金フィン素材は、複数の有利な特性、特徴、またはパラメータを保有する。これらの特性は、個別に、または様々な組み合わせで、本明細書に記載されているアルミニウム合金材料を熱交換器用のフィンの生産に使用できるようになる。しかし、本発明の範囲は、特定の使用または用途に限定されず、アルミニウム合金フィン素材の特性は、他の様々な用途に有利であり得ることを理解されたい。これらの特性のうちの一部を以下で説明する。他のいくつかの特性は、具体的に記載されていない場合があるが、本明細書に記載のアルミニウム合金フィン素材の製作に使用される組成及び/または生産プロセスに由来し得る。
本明細書に記載のアルミニウム合金材料のいくつかの実施形態は、シートとして、例えば、厚さ4mm未満、例えば、厚さ45〜100μmのシートとして製造される。アルミニウム合金シートは、H1X質別(例えば、H14 H16またはH18質別)で製造され得る。本明細書に記載のアルミニウム合金材料は、以下の特性のうちの1つ以上を任意の組み合わせで保有し得る:ろう付け前の状態で測定して、210MPa以上(換言すれば、少なくとも210MPa)または210〜230MPaのUTS、ろう付け後に測定して、150MPa以上(換言すれば、少なくとも150MPa)または150〜170MPaのUTS、ろう付け後に測定して、25〜33mmのたるみ耐性;ろう付け後に測定して、40〜48、43〜47、または44〜45IACSの熱伝導率;開回路電位腐食値(対標準カロメル電極(SCE)、「腐食電位」とも呼ばれる)−740mV以下(例えば、−750mV)、及び/または80〜400μmの粗いろう付け後の結晶粒微細構造。「ろう付けの後(after brazing)」または「ろう付け後(post−brazing)」(「ろう付け後(post−braze)」とも呼ばれる)に測定したパラメータは、アルミニウム合金サンプルが595℃〜610℃の温度まで加熱され、次いで約20分で室温まで冷却する間、シミュレートされたろう付けサイクル後に測定される。ろう付け前に測定されたパラメータ(「ろう付け前(pre−brazing)」または「ろう付けする前(pre−brazed)」の状態)は、「ろう付け前」パラメータとも呼ばれ、材料を任意のろう付けサイクルに供する前または供することなく測定される。
開示されたアルミニウム合金フィン素材は、改善された強度及び導電性を有し、より低い腐食電位値を呈する。開示されたアルミニウム合金フィン素材はまた、ろう付けされた接合部から分離することなく、ASTM B368(2014)に従って少なくとも20日間の銅加速塩スプレー(CASS)試験に耐えることができる。CASS試験は、一般に、フィン及びチューブのクーポンを形成し、ろう付けして接合部を形成し、ろう付けされたクーポンを試験に供することによって実施される。上記の特性及び利点により、本発明のアルミニウム合金フィン素材を、以下でより詳細に説明する様々な使用及び用途に有利に使用することができる。
使用及び用途
本明細書に記載のアルミニウム合金フィン素材は、様々な用途、例えば、これに限定されないが、熱交換器で使用できる。一例では、アルミニウム合金フィン素材は、放熱器、凝縮器、及び蒸発器などの自動車用熱交換器で使用できるが、これらに限定するものではない。例えば、改善されたアルミニウム合金フィン素材は、熱交換器を使用し、加熱、換気、空調、及び冷蔵(HVAC&R)で使用されるデバイスなど、ろう付けによって生産される様々なデバイスの製造に使用することができる。本明細書に記載のアルミニウム合金フィン素材の使用及び用途は、本明細書に記載のアルミニウム合金で製作されたか、またはそれらを含む物体、形態、装置及び同様のものと同様に、本発明の範囲内に含まれる。そのような物体、形態、装置、及び同様のものを製作する、生産する、または製造するためのプロセスもまた、本発明の範囲内に含まれる。
本明細書に記載のアルミニウム合金は、ろう付けによる金属表面の接合を必要とする製作または製造プロセスに適している。ろう付けは、溶加材を融点以上に加熱し、毛細管現象によって2つ以上の密着部品間に分散される金属接合プロセスである。ろう付け及びその関連プロセスにおけるアルミニウム合金の使用、及び例えばろう付けを伴う製造プロセスに従って製作された物体などの結果は、一般に「ろう付け用途」と呼ばれる。本明細書に記載の熱交換器の部品は、製造プロセス中にろう付けによって接合される。溶加材は、ろう付け中に溶融し、毛細管現象によってろう付けされている構成部品間の接触点に流れるように利用可能である溶加材となる。
本明細書に記載のアルミニウム合金フィン素材を使用して製作することができる1つの例示的な物体は、熱交換器である。熱交換器は、いくつか例を挙げると、チューブ、プレート、フィン、ヘッダ、及びサイドサポートを備える部品のアセンブリによって生産される。例えば、放熱器は、チューブ、フィン、ヘッダ、及びサイドサポートで構築されている。典型的にはむき出しであり、Al−Si合金で覆われていないことを意味するフィンを除いて、熱交換器の他の全ての部品は、典型的には、片側または両側にろう付けクラッドで覆われている。組み立てられると、熱交換器ユニットは、バンドまたはそのようなデバイスによって固定され、フラックス及びろう付けによってユニットを一緒に保持する。ろう付けは通常、ユニットをトンネル炉に通すことによって行われる。ろう付けは、溶融塩に浸すか、バッチまたはセミバッチプロセスで行うこともできる。ユニットは、ろう付け温度590℃〜610℃まで加熱され、接合部が毛細管現象によって作り出され、その後、溶加材の固相線温度以下に冷却されるまで、適切な温度で浸漬する。加熱速度は、炉のタイプ及び生産される熱交換器のサイズによって異なる。本明細書に記載のアルミニウム合金フィン素材を使用して製作することができる物体の他のいくつかの例は、蒸発器、放熱器、ヒータまたは凝縮器である。
実施形態1は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。
実施形態2は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.95〜1.35重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態3は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.35〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態4は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.40重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態5は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.40〜0.55重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態6は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.1〜1.65重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態7は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.05〜0.2重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である。
実施形態8は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。
実施形態9は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約1.5〜2.75重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は、0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。
実施形態10は、約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.05重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金である。
実施形態11は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、合金は、以下を含むプロセスによって生産される。アルミニウム合金を直接チル鋳造して、インゴットにする;直接チル鋳造後にインゴットを熱間圧延する;熱間圧延後、アルミニウム合金を中間厚さまで冷間圧延する;冷間圧延後、200〜400℃で中間厚さまで圧延させたアルミニウム合金を中間アニールする;中間アニール後、アルミニウム合金を冷間圧延して、20〜40%の冷間加工率%(CW%)を達成し、45〜100μm、45〜90μm、47〜85μm、または50〜83μmの厚さのシートを得る。
実施形態12は、先行または後続の実施形態のアルミニウム合金であり、中間アニーリングは、250〜360℃または290〜360℃で行われる。
実施形態13は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、中間アニーリング時間は30〜60分である。
実施形態14は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、CW%は30〜40%である。
実施形態15は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、ろう付け前の状態で測定したときに少なくとも200MPAであるか、またはろう付け後に測定したときに少なくとも150MPAである、その一方または両方の極限引張強度を有する。
実施形態16は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、ろう付け後に測定したときに、−740mV以下の腐食電位を有する。
実施形態17は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金であり、アルミニウム合金は、ろう付け後に測定したときに、40%を超えるIACSの熱伝導率を有する。
実施形態18は、任意の先行または後続の実施形態によるアルミニウム合金を含む熱交換器である。
実施形態19は、任意の先行または後続の実施形態のアルミニウム合金から製作された少なくとも1つの第1のアルミニウム合金形態を第2のアルミニウム合金形態とろう付けすることによって接合することを含む熱交換器を作製するプロセスであり、このプロセスは、2つ以上のアルミニウム形態を一緒に組み立てて固定することと、毛細管現象によって2つ以上のアルミニウム形態の間に接合部が作り出されるまで、2つ以上のアルミニウム形態をろう付け温度まで加熱することと、を含む。
実施形態20は、実施形態19のプロセスであり、第1のアルミニウム合金は、接合部から外れることなく、ASTM B368(2014)に従って少なくとも20日間のCASS試験に耐えることができる。
実施形態21は、熱交換器のフィンの任意の先行または後続の実施形態の製作によるアルミニウム合金の使用である。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するのに役立つが、しかしながら同時に、そのいかなる限定も構成しない。これに対して、本明細書の説明を読んだ後に、本発明の趣旨から逸脱することなく当業者らにそれ自体を示唆し得る、種々の実施形態、それらの修正及び均等物が用いられ得ると明らかに理解されるべきである。
実施例1
以下の表11に示す組成により9つのアルミニウム合金サンプルを調製した。各サンプルは、最大0.15重量%の不純物を含み、残りはAlである。各サンプルは、アルミニウム合金を直接チル鋳造してインゴットとし、次いで熱間圧延することによって調製した。DC鋳造によって生産したインゴットは、熱間圧延のために予熱した。次に、インゴットを出口ゲージまで熱間圧延し、次に最初の冷間圧延ゲージまで冷間圧延した。次に、インゴットをさらに冷間圧延して中間冷間圧延ゲージにした。次に、インゴットを中間アニールした。中間アニール後、最終冷間圧延を実施し、CW%を20〜40%にした結果、各サンプルは45μm〜100μm厚を有した。
表11
Figure 2021535285
次に、機械的特性、導電率、腐食電位、及び固相線温度について、ろう付け前の状態、標準ろう付け後、及び高速ろう付け後に表11のサンプルの各々の試験を行った。標準ろう付け中に、サンプルを605℃の温度まで加熱し、約45分間室温まで冷却して、市販のろう付けプロセスの温度時間プロファイルをシミュレートした。高速ろう付けは、標準ろう付けサイクルと比較して、はるかに速い加熱及び冷却速度で実施した。材料を600〜605℃の温度まで加熱し、約20分間で室温まで冷却した。全てのサンプルについて、降伏強度、極限引張強度、及び均一伸びを測定した。試験は、ASTM B557規格に従って実施した。各合金変形の3つのサンプルの試験を行い、ろう付け前及びろう付け後の両方の状態での平均値を報告した。電気伝導率は、IACS%(International Annealed Copper Standard、100%の純銅伝導率を想定)として報告した。降伏強度、極限引張強度、伸びの結果を以下の表12に示す。固相線温度も表12に報告している。ろう付け後に測定した熱伝導率及び腐食電位は、表13に報告している。実験用合金は、最小ろう付け耐性降伏強度55Mpaを有し、比較実施例1の合金よりも高い極限引張強度を有していた。
合金Hの−735mVと比較して、比較実施例1の開回路電位腐食値対標準カロメル電極(SCE)が−764mVであることは、腐食電位の差がチューブ合金とフィン合金との間で約30〜150mVに維持されている場合、フィンの変形があらゆるチューブ合金に対して犠牲的に作用するであろうことを示した。
表12
Figure 2021535285
表13
Figure 2021535285
サンプル比較実施例1及びA〜Hの各々は、光学顕微鏡を使用して撮影した。微細構造の特性評価を実施して、分散質、金属間のサイズ及び分布、ならびにろう付け前及びろう付け後の結晶粒構造を調査した。微細構造は、HNOによりスマット除去後、60秒間サンプルを2.5%HBFでエッチングすることにより調べた。図1A〜Iは、ろう付け前の微細構造を示し、図2A〜Iは、標準ろう付け後の微細構造を示し、図3A〜Iは、高速サイクルろう付け後の微細構造を示す。Barkerのエッチングを使用して、結晶粒構造を明らかにした。図4A〜Iは、標準ろう付け後の結晶粒構造の平面図を示し、図5A〜Iは、高速サイクルろう付け後の結晶粒構造の平面図を示している。また、サンプル比較実施例1及びA〜Hの各々は、ろう付け前(図6A〜I)、標準ろう付け後(図7A〜I)、及び高速ろう付け後(図8A〜I)の断面結晶粒構造を示すために撮影した。顕微鏡写真の各セットについて、図Aは比較実施例1に対応し、図BはサンプルAに対応し、図CはサンプルBに対応し、以下同様に続く。
実施例2
合金サンプルC、E、G、及びHは、350℃での中間アニーリング時(ろう付け前)に、CW%を変化させたことを除いて、実施例1のとおり調製した。結果は、以下の表14及び図9Aに示す。以下及び図9Aに示すとおり、35%以下のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWが行われたとき、降伏強度が改善された。サンプルEを除いて、35%未満のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWでは、極限引張強度も増大した。サンプルHを除いて、35%未満のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWが行われたとき、伸び率%は低下した。
表14
Figure 2021535285
実施例3
合金サンプルC、E、G、及びHは、350℃での中間アニーリング後(ろう付け後)にCW%を変更したことを除いて、実施例1のとおり調製した。結果は、以下の表15及び図9Bに示す。以下及び図9Bに示すとおり、サンプルGを除いて、35%以下のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWが行われたときの降伏強度が改善された。サンプルHを除いて、35%未満のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWが行われたときの極限引張強度が低下した。一般に、伸び率%は、35%以下のCWが行われたときと比較して、35%を超えるCWが行われたときとほぼ同じに留まるか、または減少した。
表15
Figure 2021535285
実施例4
合金サンプルC、E、G及びHは、35%を超えるCW(ろう付け前)での中間アニーリング温度を変化させたことを除いて、実施例1のとおり調製した。結果は、以下の表16及び図9Cに示す。以下及び図9Cに示すとおり、高い中間アニーリング温度で、降伏強度、極限引張強度、及び伸び率%が全て減少した。
表16
Figure 2021535285
実施例5
合金サンプルC、E、G及びHは、35%を超えるCW(ろう付け後)での中間アニーリング温度の効果を変化させたことを除いて、実施例1のとおりに調製した。結果は、以下の表17及び図9Dに示す。以下及び図9Dに示すとおり、高い中間アニーリング温度で、降伏強度が減少し、伸びが増加し、極限引張強度は同じに留まるか(サンプルC)、または減少した(サンプルE、G及びH)。
表17
Figure 2021535285
合金サンプルC、E、G、及びHは、次に、標準的サイクルまたは高速サイクルろう付けのいずれかに供され、上記のとおり撮影した。250℃で中間アニーリングし、標準ろう付けサイクルに供したサンプルの場合、ろう付け後の平面図の結晶粒径を図10A〜Dに示し、図10Aは、サンプルCに対応し、図10Bは、サンプルEに対応し、図10Cは、サンプルGに対応し、図10Dは、サンプルHに対応する。同様に、350℃で中間アニーリングし、標準ろう付けサイクルに供したサンプルの場合、ろう付け後の平面図の結晶粒径を図11A〜Dに示し、図11Aは、サンプルCに対応し、図11Bは、サンプルEに対応し、図11Cは、サンプルGに対応し、図11Dは、サンプルHに対応する。
250℃で中間アニーリングし、高速ろう付けサイクルに供したサンプルの場合、ろう付け後の平面図の結晶粒径を図12A〜Dに示し、図12Aは、サンプルCに対応し、図12Bは、サンプルEに対応し、図12Cは、サンプルGに対応し、図12Dは、サンプルHに対応する。同様に、350℃で中間アニーリングし、高速ろう付けサイクルに供したサンプルの場合、ろう付け後の平面図の結晶粒径を図13A〜Dに示し、図13Aは、サンプルCに対応し、図13Bは、サンプルEに対応し、図13Cは、サンプルGに対応し、図13Dは、サンプルHに対応する。結晶粒構造の画像に基づいて、CW%を35%を超えるまで増加させると、再結晶のための駆動力が増加するため、ろう付け後の結晶粒径が細くなることが観察されるが、この効果はたるみ耐性に悪影響を有さないと考えられる。同様に、中間アニーリング温度を350℃から250℃に低下させると共にCW%を低下させると、ろう付け後の結晶粒径が粗くなる。必要である望ましい特性に基づいて、中間アニーリング温度及びCW%の組み合わせを慎重に選択した。例えば、フィンの耐粉砕性及び粗結晶粒径を得るには、IA及びCW%の異なる組み合わせが必要となり得る。
実施例6
比較サンプル及びサンプルC、E、G及びHを実施例1のとおりに調製し、ろう付けに供した。フィン及びチューブのクーポンをサンプルごとに接合し、各クーポンをASTM B368(2014)に従ってCASS試験に供した。CASS試験は、40日間実施した。腐食活性は、ろう付け接合部を調べることによって特徴を明らかにし、フィンは10日、20日、40日であった。40日間終了時に、各フィンは犠牲的に作用し、チューブを保護した。
実施例2〜5について示した結果から、Mg及びCuなどの一部の元素が合金の降伏強度及び極限引張強度に寄与する役割を果たすことが確認された。しかし、Mg及びCuの量が少ないサンプルと比較すると、Mg及びCuの増加は、典型的には、腐食の増加にもつながると予想される。図14A〜Eに示される画像は、100倍の倍率で撮影された金属組織断面図である。驚くべきことに、かつ予想外に、図14A〜Eに示すとおり、Mg及びCuの量を増加させたサンプルでは、Mg及びCuの量が少ないサンプルと比較して、腐食は増加していなかった。したがって、サンプルC、E、G及びHのそれぞれは、腐食に関して比較サンプルと同様に実施したが、他の優れた特性を有していた。
上記で引用された全ての特許、特許明細書、刊行物、及び要約は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明の種々の実施形態は、本発明の種々の目的を達成するために記載されている。これらの実施形態は、本発明の原理の単なる例示であることを認識されたい。その多数の修正及び改作は、以下の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者らに容易に明らかであろう。

Claims (20)

  1. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下であるアルミニウム合金。
  2. 約0.95〜1.35重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  3. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.35〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  4. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.40重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  5. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.40〜0.55重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  6. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.1〜1.65重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  7. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.05〜0.2重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  8. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約1.5〜2.75重量%のZn、最大約0.10重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  9. 約0.9〜1.4重量%のSi、約0.3〜0.6重量%のFe、約0.20〜0.60重量%のCu、約1.0〜1.7重量%のMn、約0.01〜0.25重量%のMg、約0.1〜3.0重量%のZn、最大約0.05重量%のTiを含み、残りのAl及び不純物は0.15重量%以下である、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  10. 前記合金が、
    前記アルミニウム合金を直接チル鋳造して、インゴットにすることと、
    前記直接チル鋳造後の前記インゴットを熱間圧延することと、
    前記熱間圧延後、前記アルミニウム合金を中間厚さに冷間圧延することと、
    前記冷間圧延後、200〜400℃で前記中間厚さまで圧延させた前記アルミニウム合金を中間アニーリングすることと、
    前記中間アニーリング後、前記アルミニウム合金を冷間圧延して20〜40%の冷間加工率%(CW%)を達成することと、
    を含むプロセスによって生産され、前記シートが45〜100μm、45〜90μm、47〜85μm、または50〜83μmの厚さを有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  11. 前記中間アニーリングが250〜360℃または290〜360℃である、請求項10に記載のアルミニウム合金。
  12. 前記中間アニーリング時間が30〜60分である、請求項10または11に記載のアルミニウム合金。
  13. CW%が、30〜40%である、請求項10〜12のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  14. 前記アルミニウム合金が、ろう付け前の状態で測定したときに少なくとも200MPaであるか、またはろう付け後に測定されたときに少なくとも150MPaであるか、そのいずれか一方または両方の極限引張強度を有する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  15. 前記アルミニウム合金が、ろう付け後に測定したときに、−740mV以下の腐食電位を有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  16. 前記アルミニウム合金が、ろう付け後に測定したときに、40%を超えるIACSの熱伝導率を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のアルミニウム合金。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のアルミニウム合金を含む、熱交換器。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載のアルミニウム合金から製作した少なくとも1つの第1のアルミニウム合金形態をろう付けにより接合することを含む熱交換器を作製するプロセスであって、
    2つ以上の前記アルミニウム形態を一緒に組み立てて固定することと、
    毛細管現象によって2つ以上の前記アルミニウム形態の間に接合部が形成されるまで、2つ以上の前記アルミニウム形態をろう付け温度まで加熱することと、
    を含む、前記プロセス。
  19. 前記第1のアルミニウム合金は、前記接合部から取り外すことなく、ASTM B368(2014)に従って、CASS試験の少なくとも20日に耐えることができる、請求項18に記載のプロセス。
  20. 熱交換器のフィンを製作するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載のアルミニウム合金の使用。
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