以下は複数の研削粒子、より具体的には研磨組成物を含む組成物に関する。研磨組成物は、例えば、自動車、飛行機、工業品、医療品、電子デバイスの製造、包装などを含むがこれらに限定されない、様々な用途に使用することができる。
一態様によれば、研磨組成物は、ある特定の微細構造的特徴および粒子径分布特性を有するアルミナを含む研削材の特定のタイプを含み得る。いくつかの例では、アルミナを含む研削粒子を形成するための出発物質は、酸化アルミニウム前駆体粉末であってよい。酸化アルミニウム前駆体粉末は、水酸化アルミニウム粉末であってよい。いくつかの実施形態では、水酸化アルミニウム粉末は、ギブサイト、ベーマイト、ダイアスポア、またはこれらの任意の組み合わせであってよい。いくつかの実施形態では、酸化アルミニウム前駆体粉末は、遷移性酸化アルミニウム相を含有する酸化アルミニウム粉末であってよい。例えば、酸化アルミニウム前駆体粉末は、ガンマ(γ)、イータ(η)、シータ(θ)、カイ(χ)、(カッパ)κ、および/またはデルタ(δ)相酸化アルミニウムを含むことができる。
酸化アルミニウム前駆体粉末の粒子は、5ミクロン未満の平均一次結晶子径を有する複数の結晶子を含むことができる。いくつかの実施形態では、酸化アルミニウム前駆体粉末の粒子は、少なくとも0.01ミクロン〜5ミクロン以下の範囲内の平均一次結晶子径を有する複数の結晶子を含むことができる。酸化アルミニウム前駆体粉末はまた、少なくとも約100m2/gの比表面積および少なくとも約2g/cm3の密度を有することができる。
アルミナを含む研削粒子を生成するために、上記の酸化アルミニウム前駆体粉末をか焼することができる。酸化アルミニウム前駆体粉末をか焼すると、酸化アルミニウムが形成される。しかしながら、酸化アルミニウムは、γ、η、θ、χ、κ、δ、および/またはアルファ(α)相を含む様々な相にあり得る。酸化アルミニウムの各相は、固有の結晶構造および特性を有することができる。
とりわけ、ロータリーキルン、スタティックキルン、マッフル炉、エレベータキルン、またはプッシャーキルンを含む様々なデバイスを、酸化アルミニウム前駆体粉末のか焼に使用することができる。か焼プロセスの温度は、約700〜1600℃、例えば約800〜1500℃、約900〜1400℃、約1000〜1300℃、または約1100〜1300℃であり得る。か焼時間は、約1〜48時間、例えば約12〜48時間、約24〜48時間であり得る。
か焼粉末の粒子は、約5ミクロン未満、例えば、約2ミクロン未満、または約1ミクロン未満、または約0.5ミクロン未満の平均一次結晶子径を有する複数の結晶子を含むことができる。いくつかの実施形態では、か焼粉末の粒子は、約0.01〜5ミクロン未満、約0.05〜2ミクロン未満、約0.075〜1ミクロン未満、または約0.1〜0.5ミクロン未満の平均一次結晶子径を有する複数の結晶子を含むことができる。
か焼粉末はまた、約1〜20m2/gの比表面積(SSA)および約3g/cm3以上の、例えば少なくとも3g/cm3かつ4g/cm3以下を含む範囲内の密度を有することができる。
か焼粉末はまた、多孔性であり得る。具体的には、か焼粉末は、メソ多孔性およびマクロ多孔性であり得る。メソ多孔性およびマクロ多孔性は、細孔容積および細孔径によって定量化できる。例えば、か焼粉末の少なくとも一部は、0.001〜0.5cm3/gの範囲内の細孔容積および約2〜50nmの細孔径を有するメソ多孔性であり得る。加えて、か焼粉末の少なくとも一部は、約0.01〜0.2cm3/gの細孔容積および約50〜500nmの細孔径を有するマクロ多孔性であり得る。
か焼後、粉末を微粉砕して、所望の粒子径分布を達成することができる。粒子径分布は、様々な特徴によって説明できる。とりわけ、垂直撹拌機、水平撹拌機、ロールミル、ジェットミル、または遊星ミルを含む様々なデバイスを、か焼粉末の微粉砕に使用することができる。加えて、微粉砕は湿式または乾式プロセスで行うことができる。
例えば、湿式プロセスには、スピンドルおよび微細媒体を採用する垂直撹拌機の使用が含まれ得る。垂直撹拌機における媒体:粉末の比率は約2:1であり得、垂直撹拌機のrpmは約100〜1500rpmであり得、界面活性剤を使用してゼータ電位および分散を制御することができる。
乾式微粉砕プロセスの例には、ロールミルおよびジェットミルが含まれる。ロールミルには、異なる負荷の媒体および粉末を含めることができる。加えて、ローリングのRPMを変化できる。ジェットミルは、粒子の圧搾空気衝撃を使用して粒子を微粉砕することができる。加えて、空気分級機をジェットミルとともに採用して、粒子の分布サイズを注意深く制御することができる。さらに、媒体を含有するセラミック容器内の粉末の回転衝撃微粉砕に依存する遊星ミルを使用することができる。
いくつかの実施形態では、微粉砕粉末は、液体担体に入れてスラリーを形成し得る複数の研削粒子として使用され得る。複数の研削粒子を液体担体に懸濁させることができる。液体担体は、水または他の材料であり得る。
1つの特定の態様では、研磨組成物中の複数の研削粒子は、ある特定の含有量のアルミナを含むことができ、これは、組成物の改善された性能を促進し得る。例えば、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して、少なくとも60重量%の、例えば、少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のアルミナを含み得る。さらに別の実施形態では、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して99重量%以下のアルミナを含み得る。別の実施形態では、複数の研削粒子は、アルミナから本質的になり得る。複数の研削粒子内に微量の不純物が含まれている可能性はあるが、研削粒子は依然としてアルミナから本質的になると見なすことができることが理解されよう。
別の実施形態では、複数の研削粒子は、アルファアルミナを含み得る。特定の例では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の含有量のアルファアルミナを含み得る。例えば、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して、少なくとも60重量%の、例えば、少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のアルファアルミナを含み得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して99重量%以下のアルファアルミナを有することができる。複数の研削粒子中のアルファアルミナの含有量は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されよう。
ある特定の例において、複数の研削粒子は、遷移アルミナを含み得る。遷移アルミナ種には、シータ相、ガンマ相、およびデルタ相アルミナが含まれ得る。少なくとも1つの態様では、遷移アルミナは、シータ相アルミナの大部分の含有量を含み得る。より具体的には、遷移アルミナは、ガンマ(γ)、η、シータ(θ)、カイ(χ)、(カッパ)κ、および/またはデルタ(δ)相酸化アルミニウムを含む。少なくとも1つの特定の実施形態では、複数の研削粒子は、シータ相、ガンマ相、およびデルタ相アルミナを含むことができ、シータ相アルミナの含有量は、ガンマ相またはデルタ相アルミナの含有量より多くてもよい。研削粒子の特定の実施形態は、アルファアルミナおよび遷移アルミナを含み得る。より具体的には、少なくとも1つの実施形態では、複数の研削粒子は、アルファアルミナおよび遷移アルミナから本質的になり得る。研削粒子に存在する相の評価は、30kVおよび15mAで動作し、2度/分のスキャン速度を使用するRigaku Miniflex IIを使用して収集されたX線回折データを介して完了する。アルファアルミナおよび遷移アルミナの含有量の定量化は、Bruker製のReitveld RefinementソフトウェアTopas4.2を使用して実行する。
さらに、別の実施形態では、複数の研削粒子は、式Cp=Ct/Caによって定義される特定のアルミナ相含有比率(Cp)を有し得、式中、Caは、複数の研削粒子中のアルファアルミナの含有量(体積%)を表し、Ctは、遷移相の含有量(体積%)を表す。例えば、研削粒子に90重量%のアルファアルミナおよび10重量%の遷移相アルミナが含まれている場合、アルミナ相含有比率は(10%/90%)=0.11になる。研削粒子のアルミナ相含有比率は、組成物の改善された性能を促進し得る。ある特定の例において、複数の研削粒子は、遷移アルミナの含有量はない、0のアルミナ相含有比率を有し得る。さらに、他の例では、アルミナ相含有比率(cp)は、少なくとも0.01、例えば、少なくとも0.02、または少なくとも0.03、または少なくとも0.04、または少なくとも0.05、または少なくとも0.06、または少なくとも0.07、または少なくとも0.08、または少なくとも0.09、または少なくとも0.1、または少なくとも0.15、または少なくとも0.2、または少なくとも0.25、または少なくとも0.3、または少なくとも0.35、または少なくとも0.4、または少なくとも0.5、または少なくとも0.6、または少なくとも0.7、または少なくとも0.8、または少なくとも0.9、または少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも30、または少なくとも40、または少なくとも50、または少なくとも60、または少なくとも70、または少なくとも80、または少なくとも90、または少なくとも100であり得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、複数の研削粒子のアルミナ相含有比率は、100以下、例えば、90以下、または80以下、または70以下、または60以下、または50以下、または40以下、または30以下、または20以下、または10以下、または5以下、または1以下、または0.5以下、または0.2以下、または0.1以下、または0.05以下であり得る。アルミナ相含有比率は、例えば、少なくとも0〜100以下を含む範囲内、または少なくとも0〜50以下の範囲内、または少なくとも0.01〜20以下の範囲内、または少なくとも0.05〜1以下の範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る、ある特定の含有量の多結晶遷移アルミナを含み得る。例えば、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して、少なくとも1重量%の、例えば、2重量%、または少なくとも3重量%、または少なくとも5重量%、または少なくとも7重量%、または少なくとも10重量%、または少なくとも12重量%、または少なくとも15重量%、または少なくとも18重量%、または少なくとも20重量%の多結晶遷移アルミナを含み得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して30重量%以下の、例えば、25重量%以下、または22重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または12重量%以下、または10重量%以下の多結晶遷移アルミナを有することができる。多結晶遷移アルミナの含有量は、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されよう。
特定の例では、複数の研削粒子はアルファアルミナから本質的になり得、より具体的には、複数の研削粒子は多結晶アルファアルミナから本質的になり得る。1つの特定の実施形態によれば、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも60重量%の、例えば、少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%の多結晶アルファアルミナを含み得る。他の実施形態では、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総重量に対して、99重量%以下の、例えば、97重量%以下、または95重量%以下、または90重量%以下、または88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下の多結晶アルファミナを含み得る。複数の研削粒子中の多結晶アルファアルミナ含有量は、記載された最小数および最大数のパーセンテージのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されよう。
複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の粒子径分布を有し得る。一態様では、粒子径分布は、一峰性または単峰性の分布であり得る。本明細書で使用される場合、ある値mに対して、x≦mで単調に増加し、x≧mで単調に減少する場合、分布は一峰性または単峰性である。その場合、f(x)の最大値はf(m)であり、他の極大値はない。
粒子径分布の特徴は、Horiba LA950を使用したレーザー散乱によって測定される。脱イオン水を循環浴媒体として使用する。0.0iの虚数値で1.66の屈折率が使用される。水の屈折率は1.333である。試料は、ガラスビーカー内の30mlの脱イオン水に0.5gの試料を導入することによって調製する。水のpHは6.4に設定されている。分析装置は、pH6.4の脱イオン水で分析するために、pH6.4の追加の脱イオン水で2回リンスしてからバックフィリングすることによって調製される。Darvan Cの1%溶液を3滴、試料チャンバに加える。分析装置の位置合わせをし、ブランクにした後、循環と撹拌を開始する。循環と撹拌はそれぞれ15と5に保たれる。試料は、90%〜95%の透過率レベルが達成されるまで試料チャンバに導入される。データを取得する前に、試料を2分間循環させる。
分析からのデータは、統計分析を提供できる好適なコンピュータソフトウェアにインポートされる。この場合、D0〜D100のすべてのデータがMicrosoft Excelにインポートされる。次に、Microsoft Excelのデータ分析機能を使用して、分布の詳細を分析する。
1つの特定の実施形態では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得るある特定のメジアン粒子径を有することができる。メジアン粒子径(D50)は、粒子径分布の50パーセンタイルでの粒子径である。例えば、複数の研削粒子のメジアン粒子径(D50)は、少なくとも1ミクロン、例えば、少なくとも2ミクロン、少なくとも3ミクロン、少なくとも4ミクロン、少なくとも5ミクロン、少なくとも6ミクロン、少なくとも7ミクロン、または少なくとも8ミクロン、または少なくとも9ミクロン、または少なくとも10ミクロン、または少なくとも15ミクロン、または少なくとも20ミクロン、または少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも400ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロンであり得る。別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子のメジアン粒子径(D50)は、6000ミクロン以下、例えば、5000ミクロン以下、または4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または70ミクロン以下、60ミクロン以下、または50ミクロ以下であり得る。メジアン粒子径は、例えば、少なくとも3ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内、または5ミクロンかつ100ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも5ミクロンかつ50ミクロン以下を含む範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
いくつかの例では、複数の研削粒子は、100パーセント分布値(D100〜D0)を有することができ、それらは、組成物の改善された性能を促進し得る。100パーセント分布値は、分布の全範囲の粒子径(ミクロン)を定義できる。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも20ミクロンの、例えば、少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも120ミクロン、または少なくとも150ミクロン、または少なくとも180ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロンの100パーセント分布値を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、100パーセント分布値は、20,000ミクロン以下、例えば、15,000ミクロン以下、または10,000ミクロン以下、または5000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または180ミクロン以下、または150ミクロン以下、または120ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下であり得る。100パーセント分布値は、例えば、少なくとも20ミクロンかつ1000ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも20ミクロンかつ500ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも20ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内を含む、上記で提供された最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
さらに別の実施形態では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の80パーセント分布値(D90〜D10)を有する粒子径分布を有し得る。D90は、粒子径分布の90パーセンタイルでの研削粒子の粒子径値であると理解されている。つまり、D90は、分布内の粒子の89%が小さい粒子径を有する値を説明する。D10は、粒子径分布の10パーセンタイルでの研削粒子の粒子径値であると理解されている。つまり、D10は、分布内の粒子の89%がより大きな粒子径を有する値を説明する。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも6ミクロン、例えば、少なくとも7ミクロン、少なくとも8ミクロン、少なくとも9ミクロン、または少なくとも10ミクロン、または少なくとも15ミクロン、または少なくとも20ミクロン、または少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも400ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロン、または少なくとも6000ミクロン、または少なくとも7000ミクロンの80パーセント分布値を有することができる。別の非限定的な実施形態では、80パーセント分布値は、8000ミクロン以下、例えば、7000ミクロン以下、または6000ミクロン以下、または5000ミクロン以下、または4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または70ミクロン以下、または60ミクロン以下、または50ミクロン以下であり得る。80パーセント分布値は、例えば、少なくとも8ミクロンかつ800ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも8ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも8ミクロンかつ100ミクロン以下を含む範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を容易にすることができる半80パーセント分布値((D90−D10)/D50)を有し得る。例えば、複数の研削粒子の粒子径分布は、少なくとも0.00025の、例えば、少なくとも0.0005、または少なくとも0.001、または少なくとも0.005、または少なくとも0.008、または少なくとも0.01、または少なくとも0.05、または少なくとも0.08、または少なくとも0.1、または少なくとも0.2、または少なくとも0.3、または少なくとも0.5、または少なくとも0.8、または少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9または少なくとも10、または少なくとも11、または少なくとも20、または少なくとも50、または少なくとも100、または少なくとも200、または少なくとも400、または少なくとも600、または少なくとも800、または少なくとも1000の半80%分布値を有し得る。さらに、非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、1500以下の、例えば、1000以下、または800以下、または600以下、または400以下、または200以下、または100以下、または80以下、または50以下、または20以下、または10以下、または8以下、または6以下、または4以下、または2以下、または1.5以下、または1以下、または0.5以下、または0.1以下、または0.05以下、または0.01以下、または0.005以下、または0.001以下の半80パーセント分布値を有することができる。半80パーセント分布値は、例えば、少なくとも0.0025かつ1000以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ100ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも0.5かつ2以下を含む範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
他の例では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の半100パーセント分布値((D100−D0)/D50)を有する粒子径分布を有することができる。例えば、半100パーセント分布値((D100−D0)/D50)は、少なくとも0.001、例えば、少なくとも0.005、または少なくとも0.01、または少なくとも0.05、または少なくとも0.1、または少なくとも0.5、または少なくとも0.8、または少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも4、または少なくとも6、または少なくとも8、または少なくとも10、または少なくとも15、または少なくとも20、または少なくとも25、または少なくとも30、または少なくとも35、または少なくとも20、または少なくとも100、または少なくとも200、または少なくとも400、または少なくとも600、または少なくとも800、または少なくとも1000、または少なくとも2000、または少なくとも3000であってよい。他の例では、半100パーセント分布値は、3500以下、例えば、3000以下、または2000以下、または1000以下、または800以下、または500以下、または200以下、または100以下、または80以下、または50以下、または40以下、または30以下、または20以下、または10以下、または5以下、または1以下、または0.5以下、または0.1以下、または0.05以下、または0.01以下であり得る。半100パーセント分布値は、例えば、少なくとも0.001かつ1000以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ100ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ50以下を含む範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。特定の実施形態では、半100パーセント分布値は、少なくとも1かつ7.5以下であり得る。
ある特定の例では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の平均粒子径を有する粒子径分布を有することができる。本明細書で使用される場合、平均は算術平均(arithmetic mean)または平均(average)である。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも6ミクロンの、例えば、少なくとも7ミクロン、または少なくとも8ミクロン、または少なくとも9ミクロン、または少なくとも10ミクロン、または少なくとも15ミクロン、または少なくとも20ミクロン、または少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも400ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロンの平均粒子径を有し得る。さらに別の実施形態では、複数の研削粒子は、6000ミクロン以下の、例えば、5000ミクロン以下、または4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または70ミクロン以下、または60ミクロン以下、または50ミクロン以下の平均粒子径を有し得る。さらに、複数の研削粒子は、少なくとも6ミクロンかつ100ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも6ミクロンかつ50ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも6ミクロンかつ15ミクロン以下を含む範囲内を含むがこれらに限定されない、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の平均粒子径を有し得ることが理解されるであろう。
別の実施形態では、粒子径分布は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の歪度を有し得る。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも1の、例えば、少なくとも1.5、または少なくとも2、または少なくとも2.3、または少なくとも2.5、または少なくとも2.8、または少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9、または少なくとも10、または少なくとも11、または少なくとも12、または少なくとも13、または少なくとも14、または少なくとも15の歪度を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、20以下の、例えば、19以下、または18以下、または17以下、または16以下、または15以下、または14以下、または13以下、または12以下、または11以下、または10以下、または9以下、または8以下、または7以下、または6以下、または5以下、または4以下、または3以下、または2以下の歪度を有し得る。複数の研削粒子は、例えば、少なくとも1かつ20以下の範囲内、または少なくとも2かつ12以下の範囲内、または少なくとも2.3かつ5以下の範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の歪度を有し得ることが理解されるであろう。本明細書で使用される場合、歪度は、その平均に関する実数値確率変数の確率分布の非対称性の尺度である。本明細書での歪度値は、参照し易いように正の値としてのみ報告されている。しかしながら、歪度値は、平均からの非対称性に応じて、正の値または負の値のいずれかを有することができることが理解されよう。
別の実施形態では、粒子径分布は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の尖度を有し得る。例えば、複数の研削粒子は、0より大きい尖度、例えば、少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9、または少なくとも10、または少なくとも15、または少なくとも20、または少なくとも25、または少なくとも30、または少なくとも35、または少なくとも40、または少なくとも45、または少なくとも50、または少なくとも55、または少なくとも60、または少なくとも65、または少なくとも70、または少なくとも75、または少なくとも80、または少なくとも85、または少なくとも90の尖度を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、100以下の、例えば、または90以下、または80以下、または70以下、または60以下、または50以下、または40以下、または30以下、または20以下、または15以下、または12以下、または10以下、または9以下、または8以下、または7以下、または6以下、または5以下、または4以下、または3以下の尖度を有し得る。粒子径分布は、例えば、少なくとも1〜100以下の範囲内、または少なくとも2〜20以下の範囲内、または少なくとも4.5〜10以下の範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の尖度を有し得ることが理解されるであろう。尖度は、確率分布の形状の記述子であり、本明細書ではMicrosoft Excelの「尖度」関数を使用して測定される。
さらに別の実施形態では、本開示の複数の粒子の研削粒子の粒子径分布は、20以下、例えば、15以下、または10以下、または8以下、または7以下、または6以下の分散を有することができる。別の態様では、粒子径分布は、少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5の分散を有することができる。粒子径分布の分散は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む値であり得る。特定の実施形態では、粒子径分布は、少なくとも4かつ15以下の分散を有することができる。本明細書で使用される場合、分散は、平均値との差の2乗の平均として定義され、標準のExcel関数で計算できる。
ある特定の例では、複数の研削粒子は、ある特定の他の研削粒子と比較して比較的多孔性であり得る。例えば、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得るある特定の多孔性を有し得る。ある特定の例において、複数の研削粒子は、少なくとも5体積%の、例えば、少なくとも8体積%、または少なくとも10体積%、または少なくとも12体積%、または少なくとも15体積%、または少なくとも18体積%、または少なくとも20体積%、または少なくとも22体積%、または少なくとも25体積%、または少なくとも27体積%、または少なくとも30体積%、または少なくとも32体積%、または少なくとも35体積%、または少なくとも38体積%、または少なくとも40体積%、または少なくとも42体積%、または少なくとも45体積%、または少なくとも47体積%、または少なくとも50体積%、または少なくとも55体積%、または少なくとも60体積%、または少なくとも65体積%、または少なくとも70体積%、または少なくとも75体積%、または少なくとも80体積%の多孔性を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、複数の研削粒子の総体積に対して80体積%以下、または75体積%以下、または70体積%以下、または65体積%以下、または60体積%以下、または55体積%以下、または50体積%以下、または45体積%以下、または40体積%以下、または35体積%以下、または30体積%以下、または25体積%以下、または20体積%以下、または15体積%以下の多孔性を有し得る。さらに、複数の研削粒子は、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内の多孔性を有し得ることが理解されるであろう。特定の実施形態では、多孔性は、少なくとも40体積%かつ55体積%以下であり得る。
複数の研削粒子は、多孔性に関連するある特定の形態を有し得る。より特定の例では、研削粒子は、ある特定のサイズおよび形状を有するメソ多孔性として定義される非常に微細な細孔の含有量を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、複数の研削粒子は、少なくとも20接合点/ミクロン2の、例えば、少なくとも25接合点/ミクロン2、または少なくとも30接合点/ミクロン2、または少なくとも35接合点/ミクロン2、または少なくとも40接合点/ミクロン2、または少なくとも45接合点/ミクロン2、または少なくとも50接合点/ミクロン2、または少なくとも55接合点/ミクロン2、または少なくとも60接合点/ミクロン2、または少なくとも65接合点/ミクロン2、または少なくとも70接合点/ミクロン2、または少なくとも75接合点/ミクロン2、または少なくとも80接合点/ミクロン2、または少なくとも85接合点/ミクロン2、または少なくとも90接合点/ミクロン2の平均メソ分岐指数を有するメソ多孔性を有することができる。さらに、別の非限定的な実施形態では、平均メソ分岐指数は、150接合点/ミクロン22以下、または140接合点/ミクロン2以下、または130接合点/ミクロン2以下、または120接合点/ミクロン2以下、または110接合点/ミクロン2以下、または100接合点/ミクロン2以下、または90接合点/ミクロン2以下、または80接合点/ミクロン2以下、または70接合点/ミクロン2以下であり得る。特定の実施形態では、平均メソ分岐指数は、少なくとも55接合点/ミクロン2かつ80接合点/ミクロン2以下であり得る。平均メソ分岐指数は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内にあり得ることが理解されるであろう。
メソ多孔性およびメソ分岐指数は、以下のように評価される。走査型電子顕微鏡で評価するために、研削粒子の1つ以上の試料を調製する。試料の調製は、Buehler AutoMet300を使用して完了される。試料を、2液型エポキシを使用して1.25インチのカップに入れる。最初の研削ステップは、メタルボンドダイヤモンドディスクを使用して行われる。研磨ステップは、様々な研磨布と一緒にダイヤモンドペーストを使用して行われる。研磨された断面は、Quorum Q150T ESを使用して、厚さ10nmのクロム層でコーティングされる。
画像化は、10kV、電流200Picoアンペアで動作するZeiss Merlin走査型電子顕微鏡で、インレンズおよび二次電子検出器からの信号の50:50混合を利用して実行される。画像は、5ミクロンの画像幅を使用して取得された。図1は、本明細書の実施形態の研削粒子の代表的な画像を含む。ランダムに選択された粒子からの複数の画像を使用して、統計的に関連するデータセットを作成することができる。
画像は、http://imagejdocu.tudor.lu/doku.php?id=plugin:analysis:analyzeskeleton:startで入手可能なスケルトン分析機能を有するImageJなどの画像分析ソフトウェアを使用して評価される。
画像処理のステップは次を含む:a)ImageJで画像を開く、b)「プロセス」および「フィルター」メニューから「アンシャープマスク」機能を選択する。「アンシャープマスク」機能は、半径1.0ピクセル、マスクの重み0.60で完了する。画像処理の次のステップには、プロセスメニューの「局所的コントラスト強調(CLAHE)」機能が含まれる。局所的コントラスト強調機能は、127のブロックサイズ、256のヒストグラムビン、3.0の最大スロープ、およびマスクなしの基準を使用して完了する。次のステップには、「プロセス」および「フィルター」メニューから「メジアン」機能を選択することが含まれる。「メジアン」関数は、半径2.0ピクセルで評価される。
「メジアン」機能を実施した後、画像は「プロセス」および「バイナリ」メニューの「バイナリ作成」機能に従って処理される。図3は、「バイナリ作成」機能を使用した後の研削粒子の一部の代表的な画像である。
「バイナリ作成」機能を実施した後、「処理」および「ノイズ」メニューの「スペックル除去」機能に従って画像が処理される。画像のスペックル除去後、「処理」および「バイナリ」メニューの「スケルトン化」機能に従って処理される。図4は、「スケルトン化」機能を使用した後の研削粒子の一部の代表的な画像である。
「スケルトン化」機能を実施した後、「分析」および「スケルトン」メニューの「スケルトン分析」機能に従って画像が処理される。プルーンサイクル(prune cycle)のドロップダウンメニュー内の「最短ブランチ」を選択する。「終了を削除」トグルボックスをオンにする。
プルーンサイクル法分析は、分岐指数を評価するのに好適なデータを提供する。「スケルトン分析」機能が完了した後、「#接合点」列を合計することにより、接合点の総数が計算される。メソ分岐指数を計算するには、接合部の総数を顕微鏡写真画像の面積で割る。これにより、μm2あたりの接合点を得る。
別の実施形態では、複数の研削粒子は、非常に微細な細孔のある特定の含有量を作り出すメソ多孔性を有し得、組成物の改善された性能を促進し得る。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも0.001ミクロン、または少なくとも0.01ミクロン、または少なくとも0.1ミクロン、または少なくとも1ミクロン、または少なくとも10ミクロンの平均細孔径を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、10ミクロン以下の、例えば、9ミクロン以下、または8ミクロン以下、または7ミクロン以下、または6ミクロン以下、または5ミクロン以下、または4ミクロン以下、または3ミクロン以下、または2ミクロン以下、または1ミクロン以下、または0.1ミクロン以下、または0.01ミクロン以下の平均細孔径を有し得る。複数の研削粒子は、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内の平均細孔径を有することができることが理解されるであろう。
平均細孔径は、Micromeritics Autopore IVシステムを使用して評価される。研削粒子の多孔性のパーセンテージは、測定された多孔性が研削材間のものではなく、内部の研削材構造に固有であることを保証するために、5ミクロン未満の細孔分布データから取得される。平均細孔径範囲は、log差分圧入(log differential intrusion)対細孔直径から決定される。
複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得る特定の表面積を有し得る。例えば、複数の研削粒子は、少なくとも1m2/gの、例えば、少なくとも2m2/g、または少なくとも4m2/g、または少なくとも6m2/g、または少なくとも8m2/g、または少なくとも10m2/g、または少なくとも12m2/g、または少なくとも15m2/g、または少なくとも18m2/g、または少なくとも20m2/g、または少なくとも22m2/g、または少なくとも25m2/g、または少なくとも28m2/gの平均表面積を有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子の平均表面積は、30m2/g以下、例えば、28m2/g以下、または26m2/g以下、または24m2/g以下、または22m2/g以下、または20m2/g以下、または18m2/g以下、または16m2/g以下、または14m2/g以下、または12m2/g以下、または10m2/g以下であり得る。平均表面積は、例えば、少なくとも1m2/gかつ30m2/g以下を含む範囲内、例えば、少なくとも2m2/gかつ20m2/g以下を含む範囲内、または少なくとも4m2/gかつ10m2/g以下を含む範囲内を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。表面積の測定値は、Micromeritics Tristar II Plusで窒素BET法を使用して測定される。
組成物は、複数の研削粒子の研削材以外に、他の成分を含み得る。例えば、ある特定の例において、組成物は、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、増粘剤、消泡剤、抗菌剤、懸濁助剤、安定剤、潤滑剤、レオロジー調整剤、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、ある特定の任意選択の添加剤は、酸化剤、分散剤、界面活性剤、潤滑剤、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。酸化剤のいくつかの好適な例には、過酸化物(例えば、H2O2)、過硫化物(例えば、H2S2)、過塩素酸塩(例えば、KClO4)、過ヨウ素酸塩(例えば、KIO4)、過臭素酸塩(例えば、KBrO4)、過マンガン酸塩(例えば、KMnO4)、クロム酸塩(例えば、K3CrO8)、硝酸セリウムアンモニウム(例えば、(NH4)2Ce(NO3)6)、フェロシアニド(例えば、K4Fe(CN)6)、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。分散剤のいくつかの好適な例には、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリナフタレンスルホン酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、リグノスルホン酸ナトリウムが含まれる。界面活性剤のいくつかの好適な例には、オレイン酸、臭化セチルトリメチルアンモニウム、ドデカンチオール、オレイルアミン、ドデシル硫酸ナトリウム、ヒドロキシルホスホノ酢酸、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。潤滑剤のいくつかの好適な例には、フッ素系界面活性剤、ステアリン酸亜鉛、二酸化マンガン、二硫化モリブデン、アルミノケイ酸塩、有機ケイ素コポリマー、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。
さらに、ある特定の他の例では、組成物は、乾燥または湿潤組成物であり得る。湿潤組成物は、担体中の複数の研削粒子の分散を促進する液相担体を使用することができる。すなわち、複数の研削粒子を液体担体中に懸濁させてスラリーを形成することができる。乾燥粉末組成物を形成した後、それを顧客に出荷することができ、顧客は、液体担体を添加して、スラリーの形態の研磨組成物を作り出すことができる。しかしながら、他の例では、乾燥粉末組成物は、顧客に送られる前に液体担体内に分散され得る。液体担体のいくつかの好適な例には、極性または非極性の液状物質が含まれ得る。一実施形態では、担体は水を含むことができ、水から本質的になり得、より具体的には、脱イオン水から本質的になり得る。
実施形態の組成物は、様々な産業、特に自動車産業で使用することができる。例えば、この組成物は、様々な自動車(例えば、車、ボート、飛行機など)のためのクリアコートおよび/またはハードコートに使用することができる。より具体的には、これらの研削研磨材は、自動車のクリアコートまたはハードコートを平らにするための粗い除去ステップで、および/または高仕上げ(high finish)を得るための第2の仕上げステップで使用することができる。
ある特定の例において、複数の研削粒子は、例えば、シリカ、ジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素、セリア、チタニア、イットリア、希土類酸化物、アルミノケイ酸塩、遷移金属酸化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないある特定の種の1重量%未満を含み得る。1つの特定の実施形態について、研削粒子は、シリカ、ジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素、セリア、チタニア、イットリア、希土類酸化物、アルミノケイ酸塩、遷移金属酸化物、またはそれらの任意の組み合わせを含まなくてもよい。
別の非限定的な実施形態では、複数の研削粒子は、組成物の改善された性能を促進し得るある特定の密度を有し得る。例えば、密度は、少なくとも2.5g/cm3、または少なくとも2.46g/cm3、または少なくとも2.7g/cm3であり得る。さらに1つの非限定的な実施形態では、研削粒子は、5.0g/cm3以下、例えば、4.8g/cm3以下、または4.5g/cm3以下、または4.0g/cm3以下の密度を有することができる。研削粒子の密度は、例えば、少なくとも2.3g/cm3かつ5.0g/cm3以下の密度を含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。密度は、He雰囲気を使用したMicromeritics Accupyc II1340を使用して測定した。
一態様では、乾燥粉末組成物は、改善された材料除去作業を促進し得る研削粒子の特定の含有量を有することができる。例えば、研削粒子は、乾燥粉末組成物の総重量の少なくとも50重量%の、例えば、少なくとも60重量%、または少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも92重量%、または少なくとも94重量%、または少なくとも95重量%、または少なくとも96重量%の量で存在し得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、研削粒子は、乾燥組成物の総重量の99.9重量%以下の、例えば、99重量%以下、または98重量%以下、または97重量%以下、または96重量%以下、または95重量%以下、または94重量%以下、または93重量%以下、または92重量%以下、または91重量%以下、または90重量%以下、または85重量%以下の量で存在し得る。研削粒子は、例えば、少なくとも50重量%かつ99.9重量%以下の範囲内を含む、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内の量で存在し得ることが理解されるであろう。上記のように、組成物は、乾燥組成物中にも存在し得るある特定の添加剤を含み得る。別の実施形態によれば、乾燥粉末組成物は、酸化剤、分散剤、界面活性剤、潤滑剤、またはそれらの任意の粉砕物などの任意の添加物を含まなくてもよい。
本明細書に記載されているように、組成物は、液体担体を含む湿潤組成物であり得る。ある特定の例では、液体担体は、担体、研削粒子、および任意の添加剤を含む組成物の総重量に対して少なくとも45重量%の量で存在することができる。他の例では、液体担体の含有量は、組成物の総重量に対して、例えば、少なくとも50重量%、例えば、少なくとも55重量%、または60重量%、または少なくとも65重量%、または少なくとも70重量%、または少なくとも75重量%、または少なくとも80重量%より多い可能性がある。さらに別の非限定的な実施形態では、液体担体は、組成物の総重量に対して97重量%以下の、例えば、95重量%以下、または90重量%以下、または85重量%以下、または80重量%以下、または75重量%以下、または70重量%以下の量で存在することができる。液体担体の含有量は、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
組成物は、湿潤組成物の好適な形成を促進するために、研削粒子の特定の含有量を含み得る。例えば、研削粒子は、液体担体、研削粒子、および任意の添加剤を含む組成物の総重量に対して少なくとも2重量%の量で存在することができる。他の例では、研削粒子の含有量は、組成物の総重量に対して、例えば、少なくとも5重量%、例えば、少なくとも10重量%、または15重量%、または少なくとも20重量%、または少なくとも25重量%、または少なくとも30重量%、または少なくとも35重量%より多い可能性がある。さらに別の非限定的な実施形態では、研削粒子は、組成物の総重量に対して80重量%以下の、例えば、60重量%以下、または50重量%以下、または40重量%以下、または30重量%以下、または25重量%以下、または20重量%以下の量で存在することができる。研削粒子の含有量は、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内にあり得ることが理解されるであろう。
1つ以上の任意選択の添加剤は、組成物中の特定の含有量で存在し得、例えば、組成物(湿潤または乾燥)の全含有量に対する全添加剤の少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも0.5重量%、または少なくとも1重量%、または少なくとも2重量%、または少なくとも3重量%、または少なくとも4重量%、または少なくとも5重量%、または少なくとも6重量%、または少なくとも7重量%、または少なくとも8重量%、または少なくとも9重量%を含む。さらに、1つの非限定的な実施形態では、組成物中の添加剤の総量は、組成物の総重量に対して30重量%以下、例えば、25重量%以下、または20重量%以下、または15重量%以下、または12重量%以下、または10重量%以下、または8重量%以下、または6重量%以下、または4重量%以下、または3重量%以下、または2重量%以下、または1重量%以下、または0.8重量%以下、または0.5重量%以下、または0.2重量%以下であり得る。添加剤の含有量は、上記の最小および最大パーセンテージのいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
湿潤組成物を採用するこれらの実施形態について、pHを制御して、組成物の改善された性能を促進することができる。例えば、組成物は、酸性または塩基性のpHを有し得る。ある特定の例では、pHは、少なくとも4、例えば、少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9であり得る。さらに他の実施形態では、組成物のpHは、12以下、例えば、11以下、または10以下、または9以下であり得る。組成物のpHは、例えば、少なくとも4かつ12以下の範囲内のpHを含む、上記の最小値および最大値のいずれかを含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかは、本明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、これらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちの任意の1つ以上に従うことができる。
実施形態
実施形態1.アルミナを含む複数の研削粒子を含む組成物であって、
複数の研削粒子が、少なくとも20接合点/ミクロン2の平均メソ分岐指数および少なくとも5ミクロンのメジアン粒子径(D50)を有するメソ多孔性を含む、組成物。
実施形態2.アルミナを含む複数の研削粒子を含む組成物であって、
複数の研削粒子が、少なくとも5体積%の多孔性および7.5以下の半100パーセント分布値(D100−D0)/D50を含む、組成物。
実施形態3.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも60重量%の、または少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のアルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態4.複数の研削粒子が、アルミナから本質的になる、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態5.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも60重量%の、または少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のアルファアルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態6.複数の研削粒子が、遷移アルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態7.遷移アルミナが、シータ、ガンマ、およびデルタからなる群から選択される少なくとも1つの相を含む、実施形態6に記載の組成物。
実施形態8.遷移アルミナが、シータの大部分の含有量を含む、実施形態7に記載の組成物。
実施形態9.遷移アルミナが、シータ相アルミナ、ガンマ相アルミナ、およびデルタ相アルミナを含み、前タ相アルミナの含有量が、ガンマ相アルミナまたはデルタ相アルミナの含有量よりも多い、実施形態7に記載の組成物。
実施形態10.複数の研削粒子が、アルファアルミナおよび遷移アルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態11.複数の研削粒子が、アルファアルミナおよび遷移アルミナから本質的になる、実施形態10に記載の組成物。
実施形態12.複数の研削粒子が、式Cp=Ct/Cpによって定義されるような、少なくとも0.1のアルミナ相含有比率(Cp)を含み、式中、Caは、複数の研削粒子中のアルファアルミナの含有量(体積%)を表し、Ctは、複数の研削粒子中の遷移相アルミナの含有量(体積%)を表し、アルミナ相含有比率(Cp)が、少なくとも0.01、または少なくとも0.02、または少なくとも0.03、または少なくとも0.04、または少なくとも0.05、または少なくとも0.06、または少なくとも0.07、または少なくとも0.08、または少なくとも0.09、または少なくとも0.1、または少なくとも0.15、または少なくとも0.2、または少なくとも0.25、または少なくとも0.3、または少なくとも0.35、または少なくとも0.4、または少なくとも0.5、または少なくとも0.6、または少なくとも0.7、または少なくとも0.8、または少なくとも0.9、または少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも3、または少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7、または少なくとも8、または少なくとも9、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも30、または少なくとも40、または少なくとも50、または少なくとも60、または少なくとも70、または少なくとも80、または少なくとも90、または少なくとも100、実施形態10に記載の組成物。
実施形態13.アルミナ相含有比率(Cp)が、100以下、または90以下、または80以下、または70以下、または60以下、または50以下、または40以下、または30以下、または20以下、または10以下、または5以下、または1以下、または0.5以下、または0.2以下、または0.1以下、または0.05以下である、実施形態12に記載の組成物。
実施形態14.アルミナ相含有比率(Cp)が、少なくとも0.1〜10以下を含む範囲内、または少なくとも1〜8以下の範囲内、または少なくとも2〜7以下の範囲内、または少なくとも3〜6以下の範囲内である、実施形態12に記載の組成物。
実施形態15.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも1重量%の、または少なくとも2重量%、または少なくとも3重量%、または少なくとも5重量%、または少なくとも7重量%、または少なくとも10重量%、または少なくとも12重量%、または少なくとも15重量%、または少なくとも18重量%、または少なくとも20重量%の多結晶遷移アルミナ含む、実施形態10に記載の組成物。
実施形態16.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して30重量%以下の、または25重量%以下、または22重量%以下、20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または12重量%以下、または10重量%以下の多結晶遷移アルミナを含む、実施形態10に記載の組成物。
実施形態17.複数の研削粒子が、アルファアルミナから本質的になる、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態18.複数の研削粒子が、多結晶アルファアルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態19.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも60重量%の、または少なくとも70重量%、または少なくとも80重量%、または少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%の多結晶アルファアルミナを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態20.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して99重量%以下の、または97重量%以下、または95重量%以下、または90重量%以下、または88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下の多結晶アルファアルミナを含む、実施形態19に記載の組成物。
実施形態21.複数の研削粒子のメジアン粒子径(D50)が、少なくとも5ミクロンである、実施形態2に記載の組成物。
実施形態22.メジアン粒子径が、少なくとも6ミクロン、または少なくとも7ミクロン、または少なくとも8ミクロン、または少なくとも9ミクロン、または少なくとも10ミクロン、または少なくとも15ミクロン、または少なくとも20ミクロン、または少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも400ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロンである、実施形態1および21のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態23.メジアン粒子径が、6000ミクロン以下、または5000ミクロン以下、または4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または70ミクロン以下、または60ミクロン以下、または50ミクロン以下である、実施形態1および21のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態24.メジアン粒子径が、少なくとも5ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも6ミクロンかつ100ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも6ミクロンかつ50ミクロン以下を含む範囲内にある、実施形態1および21のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態25.複数の研削粒子が、7.5以下の半100パーセント分布値(D100−D0)/D50を有する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態26.複数の研削粒子が、少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも120ミクロン、または少なくとも150ミクロン、または少なくとも180ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロンの100パーセント分布値(D100−D10)を有する、実施形態2および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態27.複数の研削粒子が、20,000ミクロン以下、または15,000ミクロン以下、または10,000ミクロン以下、または5000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または180ミクロン以下、または150ミクロン以下、または120ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下の100パーセント分布値(D100−D10)を有する、実施形態2および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態28.複数の研削粒子が、少なくとも20ミクロンかつ1000ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも20ミクロンかつ500ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも20ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内に、100パーセント分布値(D100−D10)を有する、実施形態2および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態29.複数の研削粒子の80パーセント分布値(D90−D10)が、少なくとも8ミクロン、または少なくともまたは少なくとも9ミクロン、または少なくとも10ミクロン、または少なくとも15ミクロン、または少なくとも20ミクロン、または少なくとも25ミクロン、または少なくとも30ミクロン、または少なくとも35ミクロン、または少なくとも40ミクロン、または少なくとも45ミクロン、または少なくとも50ミクロン、または少なくとも55ミクロン、または少なくとも60ミクロン、または少なくとも80ミクロン、または少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロン、または少なくとも300ミクロン、または少なくとも400ミクロン、または少なくとも500ミクロン、または少なくとも800ミクロン、または少なくとも1000ミクロン、または少なくとも2000ミクロン、または少なくとも3000ミクロン、または少なくとも4000ミクロン、または少なくとも5000ミクロン、または少なくとも6000ミクロン、または少なくとも7000ミクロンである、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態30.複数の研削粒子の80パーセント分布値(D90−D10)が、8000ミクロン以下、または7000ミクロン以下、または6000ミクロン以下、または5000ミクロン以下、または4000ミクロン以下、または3000ミクロン以下、または2000ミクロン以下、または1000ミクロン以下、または800ミクロン以下、または500ミクロン以下、または200ミクロン以下、または100ミクロン以下、または80ミクロン以下、または70ミクロン以下、または60ミクロン以下、または50ミクロン以下である、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態31.複数の研削粒子が、少なくとも8ミクロンかつ800ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも8ミクロンかつ200ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも8ミクロンかつ100ミクロン以下を含む範囲内に、80パーセント分布値(D90−D10)を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態32.複数の研削粒子が、少なくとも0.00025、または少なくとも0.0005、または少なくとも0.001、または少なくとも0.005、または少なくとも0.008、または少なくとも0.01、または少なくとも0.05、または少なくとも0.08、または少なくとも0.1、または少なくとも0.2、または少なくとも0.3、または少なくとも0.5、または少なくとも0.8、または少なくとも1、または少なくとも2の半80パーセント分布値((D90−D10)/D50)を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態33.複数の研削粒子が、2以下、または1以下、または0.5以下、または0.1以下、または0.05以下、または0.01以下、または0.005以下、または0.001以下の半80パーセント分布値((D90−D10)/D50)を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態34.複数の研削粒子が、少なくとも0.0025かつ2以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ1.8以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ1.5以下を含む範囲内の半80パーセント分布値((D90−D10)/D50)を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態35.複数の研削粒子が、少なくとも0.001、または少なくとも0.005、または少なくとも0.01、または少なくとも0.05、または少なくとも0.1、または少なくとも0.5、または少なくとも0.8、または少なくともまたは少なくとも1、または少なくとも2、または少なくとも4、または少なくとも6、または少なくとも7の半100パーセント分布値((D100−D0)/D50)を含む、実施形態1および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態36.複数の研削粒子が、7以下以下、または6以下、または5以下、または4以下の半100パーセント分布値((D100−D0)/D50)を含む、実施形態1および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態37.複数の研削粒子が、少なくとも0.001かつ7.5以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ7.0ミクロン以下を含む範囲内、または少なくとも0.1かつ5以下を含む範囲内の半100パーセント分布値((D100−D0)/D50)を含む、実施形態1および25のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態38.複数の研削粒子が、少なくとも5ミクロンの平均粒子径を含む、実施形態1および2のいずれか1つの組成物。
実施形態39.複数の研削粒子が、10以下、または8ミクロン以下、または7ミクロン以下、または6ミクロン以下の平均粒子径を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態40.複数の研削粒子が、少なくとも5ミクロンかつ10ミクロン以下を含む範囲内の平均粒子径を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態41.複数の研削粒子が、少なくとも1、または少なくとも1.5、または少なくとも2、または少なくとも2.5、または少なくとも2.8の歪度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態42.複数の研削粒子が、5以下、または4以下、または3以下、または2.9以下の歪度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態43.複数の研削粒子が、少なくとも1〜5以下の範囲内、または少なくとも2.3〜4以下の範囲内、または少なくとも2.4〜3.5以下の範囲内の歪度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態44.複数の研削粒子が、少なくとも4.5、または少なくとも5、または少なくとも6、または少なくとも7の尖度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態45.複数の研削粒子が、10以下、または9以下、または8以下、または7.5以下の尖度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態46.複数の研削粒子が、少なくとも1〜10以下の範囲内、または少なくとも2〜9以下の範囲内、または少なくとも4.5〜8以下の範囲内の尖度を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態47.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総体積に対して少なくとも30体積%の多孔性を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態48.複数の研削粒子が、少なくとも35体積%、または少なくとも38体積%、または少なくとも40体積%、または少なくとも42体積%、または少なくとも45体積%、または少なくとも47体積%、または少なくとも50体積%、または少なくとも55体積%、または少なくとも60体積%、または少なくとも65体積%、または少なくとも70体積%、または少なくとも75体積%、または少なくとも80体積%の多孔性を含む、実施形態2および47のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態49.複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総体積に対して、80体積%以下、または75体積%以下、または70体積%以下、または65体積%以下、または60体積%以下、または55体積%以下、または50体積%以下、または45体積%以下、または40体積%以下、または35体積%以下、または30体積%以下の多孔性を含む、実施形態2および47のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態50.複数の研削粒子が、少なくとも55接合点/ミクロン2の平均メソ分岐指数を有するメソ多孔性を含む、実施形態2に記載の組成物。
実施形態51.平均メソ分岐指数が、少なくとも58接合点/ミクロン2または少なくとも60接合点/ミクロン2である、実施形態1および50のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態52.平均メソ分岐指数が、150接合点/ミクロン2以下、または140接合点/ミクロン2以下、または130接合点/ミクロン2以下、または120接合点/ミクロン2以下、または110接合点/ミクロン2以下、または100接合点/ミクロン2以下、または90接合点/ミクロン2以下、または80接合点/ミクロン2以下、または70接合点/ミクロン2以下、または65接合点/ミクロン2以下、または60接合点/ミクロン2以下、または55接合点/ミクロン2以下である、実施形態1および50のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態53.複数の研削粒子が、少なくとも0.001ミクロン、または少なくとも0.01ミクロン、または少なくとも0.1ミクロン、または少なくとも1ミクロンの平均細孔径を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態54.複数の研削粒子が、2ミクロン以下、または1ミクロン以下、または0.1ミクロン以下、または0.01ミクロン以下の平均細孔径を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態55.複数の研削粒子が、少なくとも1m2/g、または少なくとも2m2/g、または少なくとも4m2/g、または少なくとも6m2/g、または少なくとも8m2/g、または少なくとも10m2/g、または少なくとも12m2/g、または少なくともm2/g、または少なくとも18m2/g、または少なくとも20m2/g、または少なくとも22m2/g、または少なくとも25m2/gまたは少なくとも28m2/gの平均表面積を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態56.複数の研削粒子が、30m2/g以下、または28m2/g以下、または26m2/g以下、または24m2/g以下、22m2/g以下、または20m2/g以下、または18m2/g以下、または16m2/g以下、または14m2/g以下、または12m2/g以下、または10m2/g以下、または8m2/g以下の平均表面積を含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態57.界面活性剤、分散剤、湿潤剤、増粘剤、消泡剤、抗菌剤、懸濁助剤、酸化剤、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つをさらに含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態58.液体担体をさらに含み、複数の研削粒子が、液体担体中に懸濁されて研磨スラリーを形成する、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態59.複数の研削粒子が、単峰性分布を定義する、実施形態1および2のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態60.ワークピースにおいて材料除去プロセスを実施するための方法であって、
ワークピースに対して複数の研削粒子を移動させることを含み、複数の研削粒子が、アルミナを含み、かつ
a)少なくとも20接合点/ミクロン2の平均メソ分岐指数および少なくとも5ミクロンのメジアン粒子径(D50)、
b)少なくとも5体積%の多孔性および7.5以下の半100パーセント分布値(D100−D0)/D50、または
c)これらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つをさらに含む、方法。
実施形態61.複数の研削粒子が、以下のうちの少なくとも1つをさらに含む、実施形態60に記載の方法:
a)複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総重量に対して少なくとも60重量%かつ95重量%以下のアルミナを含む、
b)複数の研削粒子が、遷移アルミナを含む、
c)複数の研削粒子が、アルファアルミナを含む、
d)複数の研削粒子が、式Cp=Ca/Ctによって定義されるような、少なくとも0.1かつ10以下のアルミナ相含有比率(Cp)を含み、式中、Caは、複数の研削粒子中のアルファアルミナの含有量(体積%)を表し、Ctは、複数の研削粒子中の遷移相アルミナの含有量(体積%)を表す、
e)複数の研削粒子が、複数の研削粒子の総体積に対して少なくとも30体積%〜50体積%以下の範囲内の多孔性を含む、
f)複数の研削粒子が、少なくとも55接合点/ミクロン2〜150接合点/ミクロン2以下の範囲内の平均メソ分岐指数を有するメソ多孔性を含む、
g)複数の研削粒子が、少なくとも0.001ミクロン〜2ミクロン以下の範囲内の平均細孔径を有する、
h)複数の研削粒子が、少なくとも1m2/g〜20m2/g以下の範囲内の表面積を含む、
i)またはこれらの任意の組み合わせ。
実施形態62.複数の研削粒子が、以下のうちの少なくとも1つをさらに含む、実施形態60および61のいずれか1つに記載の方法:
a)メジアン粒子径が、少なくとも5ミクロンかつ6000ミクロン以下の範囲内である、
b)複数の研削粒子が、少なくとも8ミクロン〜20,000ミクロン以下の範囲内の100パーセント分布値(D100−D10)を有する、
c)複数の研削粒子の80パーセント分布(D90−D10)が、少なくとも7ミクロン〜8000ミクロン以下の範囲内にある、
d)複数の研削粒子が、少なくとも0.00025〜1500以下の範囲内の半80パーセント分布値((D90−D10)/D50)を含む、
e)複数の研削粒子が、少なくとも0.001〜7以下の範囲内に半100分布値((D100−D0)/D50)を含む、
f)複数の研削粒子が、少なくとも5ミクロン〜6000ミクロン以下の範囲内の平均粒子径を含む、
g)複数の研削粒子が、少なくとも2.3〜10以下の範囲内の歪度を含む、
h)複数の研削粒子が、少なくとも4.5〜20以下の範囲内の尖度を含む、
i)複数の研削粒子が、単峰性分布を定義する、
j)またはこれらの任意の組み合わせ。
実施形態63.複数の研削粒子が、液体担体中に懸濁されている、実施形態60に記載の方法。
実施形態64.複数の研削粒子が、研磨組成物の一部である、実施形態60に記載の方法。
実施形態65.研磨組成物が、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、増粘剤、消泡剤、抗菌剤、懸濁助剤、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態64に記載の方法。
実施形態66.複数の研削粒子の粒子径分布が、少なくとも3.0、または少なくとも4.0、または少なくとも4.5、または少なくとも5.0の分散を有する、実施形態1または2に記載の組成物。
実施形態67.複数の研削粒子の粒子径分布が、20以下、または15以下、または10以下、または8以下、または7以下、または6以下の分散を有する、実施形態1または2に記載の組成物。
実施例1
アルファアルミナへの完全な変換に達するまでベーマイト材料をか焼することにより、出発物質を調製した。出発物質のアルファアルミナ粒子は、表1にまとめられる粒子特性を有していた。
出発物質のアルファアルミナ粒子は、粒子分布を狭めるためにふるい分けプロセスにかけられた(試料S1)。得られたより狭い粒子の試料S1の要約も表1に示されている。
試料1の研削粒子はメソ多孔性を実証し、約63接合点/ミクロン2のメソ分岐指数を有した。平均細孔径は約0.6ミクロンであり、研削粒子の多孔性は、研削粒子の総体積に対して約47体積%であった。
実施例2
研磨性能の試験および比較。
実施例1の試料1の研削微粒子を17重量%含む、スラリー(S1)を調製した。スラリーは、43重量%の水、11重量%のミネラルスピリット、10.5重量%のNynas T−4シャイニングオイル、15重量%のActive MineralsからのActi−gel208、および約4重量%の乳化剤をさらに含んでいた。
比較スラリー(C1)は、S1に含有されるのと同じ基本組成で、試料1の17重量%の研削粒子を、実施例1で出発物質として使用された17重量%の研削材で置き換えることによって調製した。
スラリーS1とC1の研磨効率は、ACT自動車試験パネル(ACT製品番号61508)上で標準化されたカットレート試験を実施することによって比較された。
これらのパネルは、2000〜3000Aの表面仕上げが達成されるまで1500グリットのサンドペーパーで研磨された。その後、パネルは4×4インチのセクションにカットされた。
試験では、4×4インチの試験パネルをアプリケーションテストに取り付け、磁気的に所定の位置に保持した。3”のDynabrade Dynabufferモデル:57126を備えた固定研磨アームを取り付けて、制御された研磨実験を実行した。Norton3 3−1/4”Nor−grip Orange Foam Buffing Padを研磨装置に取り付け、8.5グラムのスラリーをNor−gripパッドの表面に塗布した。次に、3.5ポンドの重りを使用して研磨装置を試験パネルに適用し、10,000rpmで10秒間運転した。研磨後、試験パネルを水を使用して洗浄し、圧縮空気を使用して乾燥させた。パネルは最終的にイソプロピルアルコールを使用して洗浄された。カットレートを、研磨前後のパネルの質量変化を測定および計算して決定した。各試験を6回繰り返し、平均値を計算した。
材料除去率の計算では、研磨前後のパネルの質量変化を研磨に費やした時間で割った。パネルの重量を、ベンチトップスケールを使用して測定した。
研磨されたパネルの光沢およびヘイズを、BYK−Gardner GmbH製のMicro−Haze Plus Gloss Meterを使用して測定した。光沢ーヘイズ測定は、グロスヘイズメーターを研磨面を垂直に横切って移動させることによって実施した。光沢/ハブ測定は、研磨されたセクションにわたって0.25インチごとに行われた。パネル上の上位5つの測定値は、平均光沢値の計算のために使用された。
研磨結果の結果を表2にまとめる。スラリーS1は、比較スラリーC1よりも約40%高いカットレートを有していたことが分かり得た。加えて、スラリーS1は、66.65の高い光沢値を達成し、これは、比較スラリーC1で得られた光沢よりも約10%高かった。
上記に開示された主題は、例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲内にあるそのようなすべての改変、強化、およびその他、実施形態を網羅することを意図する。したがって、法律で認められる最大限の範囲で、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの同等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されないものとすべきである。
開示の要約は、特許法に適合するために提供されており、特許請求の範囲の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないことを理解した上で提出されている。加えて、前述の詳細な説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴を一緒にグループ化するか、または単一の実施形態で説明することができる。この開示は、請求された実施形態が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示された実施形態のいずれかのすべての特徴よりも少ないものに向けられ得る。したがって、以下の特許請求の範囲は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、個別に請求された主題を定義するものとして独立している。