JP2021532097A - 微生物生着のための方法および組成物 - Google Patents

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Abstract

本開示は、腸内ディスバイオシスと関連付けられる併存症を処置する組成物の治療的投与のための組成物および方法を提供する。また、本開示は、投与された微生物の生着を増加させるための組成物および方法を提供する。また、本開示は、便試料収集のための方法を提供する。一部の態様では、本開示は、単離および精製されたブチレート産生微生物の治療有効量を含む組成物であって、対象におけるブチレート産生微生物の生着が、対象においてムチン分解微生物の存在下で増加する、組成物を提供する。

Description

相互参照
本出願は、2018年7月19日に出願した米国仮出願第62/700,682号の利益を主張するものであり、前記仮出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
マイクロバイオームは、身体の生理的機能の維持に重要な役割を果たすことができる。マイクロバイオームのディスバイオシスは、様々な障害につながり得る。微生物に基づく治療を、腸の健康の維持およびマイクロバイオーム関連障害の処置に使用することができる。
生物の寄託
本出願は、生体物質の寄託への言及を含む。以下の生体物質は、バージニア州、マナサスのアメリカ合衆国培養細胞系統保存機関(American Type Culture Collection)(ATCC)に寄託されたものであり、以下の名称、受託番号および寄託日を有する:Clostridium beijerinckii(PTA−123634、2016年12月14日寄託)、およびClostridium butyricum(PTA−123635、2016年12月14日寄託)。
一部の態様では、本開示は、単離および精製されたブチレート産生微生物の治療有効量を含む組成物であって、対象におけるブチレート産生微生物の生着が、対象においてムチン分解微生物の存在下で増加する、組成物を提供する。
一部の実施形態では、生着は、対象におけるブチレート産生微生物の相対存在量の増加によって示される。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物の生着の増加は、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、対象におけるブチレート産生微生物の核酸の量の、ムチン分解微生物を欠いている対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される。一部の実施形態では、測定することは、株特異的プライマーの使用を含む。一部の実施形態では、測定することは、組成物の投与後に対象の便試料について行われる。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも12時間後に収集される。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも7日後に収集される。一部の実施形態では、組成物は、対象の消化管におけるブチレート産生微生物の生着のために製剤化される。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物およびムチン分解微生物は、対象の消化管の領域に共局在する。一部の実施形態では、消化管の領域は、回腸領域、結腸領域または両方である。一部の実施形態では、対象は、生着前にブチレート産生微生物を欠いている。一部の実施形態では、組成物は、ムチン分解微生物をさらに含む。一部の実施形態では、対象は、組成物の非存在下ではムチン分解微生物を欠いている。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、組成物中のムチン分解微生物の存在下でのみ生着する。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物の生着は、対象におけるムチン分解微生物の生着後に起こる。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、対象においてムチン分解微生物の非存在下では生着しない。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物の生着は、ムチン分解微生物の存在下で対象において少なくとも約5%増加する。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、Bifidobacterium infantisである。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸領域に達する前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物およびムチン分解微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。一部の実施形態では、組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、組成物は、実質的に乾燥粉末として製剤化される。一部の実施形態では、ブチレート産生微生物は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、組成物は、乳を含む。一部の実施形態では、組成物は、乳を含まない。
一部の態様では、本開示は、第1の微生物および第2の微生物を含む単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含む組成物であって、対象における第2の微生物の生着が、対象における第1の微生物の生着を必要とする、組成物を提供する。
一部の実施形態では、第1の微生物は、対象において第2の微生物の前に生着する。一部の実施形態では、対象は、第1の微生物の生着、第2の微生物の生着または両方の前に、第1の微生物、第2の微生物または両方を欠いている。一部の実施形態では、生着は、対象の消化管で起こる。一部の実施形態では、第1の微生物は、組成物中の第2の微生物の非存在下では生着しない。一部の実施形態では、第1の微生物の生着は、対象における第1の微生物の相対存在量の増加によって示される。一部の実施形態では、第2の微生物の生着は、対象における第2の微生物の相対存在量の増加によって示される。一部の実施形態では、第2の微生物の生着は、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、対象における第2の微生物の核酸の量の、組成物を投与されていないか、または第1の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される。一部の実施形態では、測定することは、株特異的プライマーの使用を含む。一部の実施形態では、測定することは、組成物の投与後に対象の便試料について行われる。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも12時間後に収集される。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも7日後に収集される。一部の実施形態では、組成物は、対象の消化管における第1または第2の微生物の生着のために製剤化される。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、対象の消化管の領域に共局在する。一部の実施形態では、消化管の領域は、回腸領域、結腸領域または両方である。一部の実施形態では、第1の微生物は、ムチン分解微生物である。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、第2の微生物は、ブチレート産生微生物である。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸領域に達する前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。一部の実施形態では、組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化される。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、組成物は、乳をさらに含む。一部の実施形態では、組成物は、乳を含まない。
一部の態様では、本開示は、第1の微生物および第2の微生物を含む単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含む組成物であって、対象における第2の微生物の生着が、対象における第1の微生物の生着後に起こる、組成物を提供する。
一部の実施形態では、第1または第2の微生物の生着は、対象における相対存在量の増加によって示される。一部の実施形態では、第2の微生物の生着は、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、対象における第2の微生物の核酸の量の、組成物を投与されていないか、または第1の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される。一部の実施形態では、測定することは、株特異的プライマーの使用を含む。一部の実施形態では、測定することは、組成物の投与後に対象の便試料について行われる。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも12時間後に収集される。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも7日後に収集される。一部の実施形態では、生着は、対象の消化管で起こる。一部の実施形態では、第2の微生物は、組成物中の第1の微生物の非存在下では生着しない。一部の実施形態では、第1の微生物は、ムチン分解微生物である。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、第2の微生物は、ブチレート産生微生物である。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisである。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸の前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。一部の実施形態では、組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化される。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、組成物は、乳をさらに含む。一部の実施形態では、組成物は、乳を含まない。
一部の態様では、本開示は、第1の微生物を含む単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含む組成物であって、第1の微生物が、対象における第2の微生物の非存在下では対象において生着しない、組成物を提供する。
一部の実施形態では、組成物は、第2の微生物をさらに含み、第2の微生物は、単離および精製されている。一部の実施形態では、第2の微生物は、ムチン分解微生物である。一部の実施形態では、第2の微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、第2の微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、第1の微生物は、ブチレート産生微生物である。一部の実施形態では、第1の微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、第1の微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、第1の微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、第1の微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Bifidobacterium infantisである。一部の実施形態では、第1の微生物の生着は、対象における第1の微生物の相対存在量の増加によって示される。一部の実施形態では、第1の微生物の生着は、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、対象における第1の微生物の核酸の量の、組成物を投与されていないか、または第2の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される。一部の実施形態では、測定することは、株特異的プライマーの使用を含む。一部の実施形態では、測定することは、組成物の投与後に対象の便試料について行われる。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも12時間後に収集される。一部の実施形態では、便試料は、組成物の投与の少なくとも7日後に収集される。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸の前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。一部の実施形態では、組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化される。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、組成物は、乳をさらに含む。一部の実施形態では、組成物は、乳を含まない。
一部の態様では、本開示は、ヒト対象への投与のための治療組成物であって、第1の微生物および第2の微生物を含む実質的に乾燥した微生物の単離および精製された集団の治療有効量を含み、集団が、第1の微生物および第2の微生物を欠いている野生型ラットに毎日28日間投与された場合、野生型ラットにおいて投与の1日後に第1の微生物の生着、および投与の7日後に第2の微生物の生着をもたらす、治療組成物を提供する。
一部の実施形態では、生着は、野生型ラットの便試料についてアッセイを行うことによって測定される。一部の実施形態では、アッセイは、便試料中の第1の微生物および第2の微生物の核酸を検出することを含む。一部の実施形態では、実質的に乾燥した微生物の集団は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、実質的に乾燥した微生物の集団は、ヒト対象において生存可能である。一部の実施形態では、治療組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの任意の組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、治療組成物は、乳を含む。一部の実施形態では、治療組成物は、乳を含まない。一部の実施形態では、生着は、消化管で起こる。一部の実施形態では、第1の微生物は、ムチン分解微生物である。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、第2の微生物は、ブチレート産生微生物である。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisである。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸の前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。
一部の態様では、本開示は、ヒト対象への投与のための治療組成物であって、第1の微生物および第2の微生物を含む実質的に乾燥した微生物の単離および精製された集団の治療有効量を含み、集団が、第1の微生物および第2の微生物を欠いている野生型ラットに毎日28日間投与された場合、野生型ラットの消化管において第1の微生物および第2の微生物の生着をもたらし、第2の微生物が、第1の微生物を欠いている微生物の集団として投与された場合、野生型ラットにおいて生着しない、治療組成物を提供する。
一部の実施形態では、生着は、野生型ラットの便試料についてアッセイを行うことによって測定される。一部の実施形態では、アッセイは、便試料中の第1の微生物および第2の微生物の核酸を検出することを含む。一部の実施形態では、実質的に乾燥した微生物の集団は、非動物源に由来する。一部の実施形態では、実質的に乾燥した微生物の集団は、ヒト対象において生存可能である。一部の実施形態では、治療組成物は、ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの任意の組合せを実質的に含まない。一部の実施形態では、治療組成物は、乳を含む。一部の実施形態では、治療組成物は、乳を含まない。一部の実施形態では、第1の微生物は、ムチン分解微生物である。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第1の微生物は、Akkermansia muciniphilaである。一部の実施形態では、第2の微生物は、ブチレート産生微生物である。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium beijerenckiiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Eubacterium halliiである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Clostridium butyricumである。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、第2の微生物は、Bifidobacterium infantisである。一部の実施形態では、組成物は、経口送達用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、カプセル剤は、対象の腸の前にブチレート産生微生物を実質的に放出しない。一部の実施形態では、第1および第2の微生物は、偏性嫌気性菌である。一部の実施形態では、組成物は、プレバイオティクスをさらに含む。一部の実施形態では、プレバイオティクスは、イヌリンである。
一部の態様では、本開示は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む単離および精製されたムチン分解微生物を提供する。一部の実施形態では、ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる。一部の実施形態では、微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約95%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約99%の同一性を含む16S rRNA配列を含む。一部の実施形態では、微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される配列を含む16S rRNA配列を含む。
一部の態様では、本開示は、それを必要とする対象においてマイクロバイオームを変更するための方法であって、本開示の組成物を対象に投与し、それによって、マイクロバイオームを変更するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、投与するステップは、対象において障害を処置する。一部の実施形態では、障害は、代謝障害である。一部の実施形態では、障害は、II型糖尿病である。一部の実施形態では、障害は、過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)である。一部の実施形態では、障害は、代謝障害、皮膚障害、神経障害、ディスバイオシス、炎症またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、マイクロバイオームは、腸内マイクロバイオームである。一部の実施形態では、投与するステップは、抗生物質レジメンの完了後に行われる。
参照による組込み
本明細書において言及される全ての公表文献、特許および特許出願は、個々の公表文献、特許または特許出願各々が参照により組み込まれると具体的にかつ個々に示された場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の新規特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に示される。本発明の特徴および利点のよりよい理解は、本発明の原理が利用される実例となる実施形態を示す以下の詳細な説明、および付属の図面を参照することにより、得られる。
図1は、実例となるマイクロバイオーム関連健康状態を表す。
図2は、ブチレート産生微生物の生着を増進することにおけるムチン分解微生物の実例となる役割を表す。ムチン分解微生物、例えば、Akkermansia muciniphilaは、宿主ムチンを分解して、ブチレート産生微生物によってエネルギー源として利用され得る糖を産生することができる。加えて、ムチン分解体は、ブチレート産生体によってブチレート産生のための基質として使用され得る短鎖脂肪酸を産生することができる。外来性微生物(例えば、対象のマイクロバイオームにおいて内在性微生物から区別できる、対象に投与された微生物)の生着は、健康上の利益をもたらし得る。
図3は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのげっ歯類研究からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物であり、株5、6および8は、ブチレート産生微生物である。全ての群について、−1日目に対応する破線の囲みは、ベースライン(すなわち、介入前)試料を指す。4つの研究群のいずれについても、ベースラインは、いかなる偽陽性ヒットも有しなかった。このことは、検出に使用した核酸プローブが、投与された外来性微生物のみを検出することについて高度に特異的であることを示した。加えて、ベースラインでは、研究ラットは、微生物組成物において投与される外来性微生物を欠いていた。
図4は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのげっ歯類研究からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物であり、株5、6および8は、ブチレート産生微生物である。全ての群について、34日目に対応する破線の囲みは、ウォッシュアウト(すなわち、介入後)試料を指す。ブチレート産生微生物株8の生着は、微生物組成物がムチン分解微生物株1も含んだ場合に起こった(下の行の右端の2つの相(facet)を比較されたい)。
図5は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのげっ歯類研究の2日目からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物であり、株5、6および8は、ブチレート産生微生物である。株1、5、6および8を含む微生物組成物を、0時間で与えた。ラットの消化管を通る微生物組成物についての通過時間は、約8〜16時間のウィンドウ内であると計算された。株1は、通過時間前にラット糞便物質において検出された。これは、前日の投与からの株1による潜在的生着を示した。これは、ウォッシュアウト期間中の株1の検出によって確認された。したがって、初期収集時間〜後期収集時間の検出シグナルの比を、投与された微生物の生着インジケーターとして使用することができる。
図6は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのげっ歯類研究の27日目からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物であり、株5、6および8は、ブチレート産生微生物である。左列のパネルに示される群に、株1、5、6および8を投与した。右列のパネルに示される群に、株5、6および8を投与した。微生物1および8の両方は、介入の27日目までに生着したので、両方とも、通過時間は約8〜16時間であったが、株1+5+6+8を投与した左パネルの群については0および0〜8時間収集時点で検出された。したがって、初期収集時間〜後期収集時間の検出シグナルの比は、現在の生着ステータスを示すことができる。これは、例えば、最終ウォッシュアウト期間を利用する手法は、研究の終わりの生着ステータスのみについて報告することができるので、有益であり得る。
図7は、本開示の微生物組成物の投与の例示的な研究設計の概略を表す。対象の参加の全継続期間は、およそ35日間の場合があり、スクリーニング来院は、投与の開始および消費が起こる0日目でのベースライン来院の3〜7日前に行われる。初期消費後、積極的参加は、28日目まで及び得る。矢印は、対象の病歴がスクリーニング時に再調査され得るクリニック来院を示し、臨床歴は、7日目、14日目、21日目および28日目に再調査され得る。便試料、臨床化学、血液学的プロファイル、血漿SCFAおよび/またはサイトカインパネルは、これらのクリニック来院の各々の時間に収集され得る。
図8は、処置の様々な段階中の、本開示の治療組成物を投与した対象の糞便物質中で検出された外来性微生物についての特異的DNAマーカーの割合(全DNAと比較して)を示す実例となるデータを表す。外因的に投与された微生物は、一部の対象のウォッシュアウト期間中に検出され、生着が起こったことを実証した。
図9は、例示的な便収集デバイスを表す。このデバイスは、3つの別々の構成要素:便器上の収集バケツを位置決めするための安定性フレーム(A);バーコード化された便収集バケツ(B);および収集日および時間についてのラベルを伴う便バケツ蓋(C)を有し得る。
図10は、ムチン分解微生物を単離するための選択培地中の微生物成長を示す。
図11は、本開示の微生物によって産生された短鎖脂肪酸アセテートおよびブチレートのレベルを示す。
図12は、実例となる治療組成物の安定性を表す。治療組成物を、4℃または室温で保存し、経時的に存在する1グラム当たりの活性細胞を測定し、比較した。
図13は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのヒト研究からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、プラセボ(最上部のパネル)、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6および9;中央部のパネル)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(下部のパネル)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。各長方形は、スケールで示されるように便試料中の株のゲノムの相対存在量を表す。ブチレート産生微生物のみを投与した対象のうち、ベースライン(0週目)で株9を欠いている2人の対象のみが、ウォッシュアウト(16週目)において株9の生着を示した。ブチレート産生微生物とムチン分解微生物とを投与した対象のうち、ベースラインで株9を欠いている7人の対象が、ウォッシュアウトにおいて株9の生着を示し、ムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着の増進を示した。TGMF(target genome mass fraction)=標的ゲノム質量分率(target genome mass fraction)。
図14は、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのヒト研究からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、プラセボ(右)、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6および9;中央部)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(左)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。各長方形は、スケールで示されるように便試料中の株のゲノムの相対存在量を表す。ブチレート産生微生物のみを投与した対象のうち、ベースライン(0週目)で株9を欠いている2人の対象、ベースラインで株6を欠いている2人の対象、およびベースラインで株5を欠いている2人の対象が、ウォッシュアウト(12週目)において各々の株の生着を示した。ブチレート産生微生物とムチン分解微生物とを投与した対象のうち、ベースラインで株9を欠いている7人の対象、ベースラインで株6を欠いている6人の対象、およびベースラインで株5を欠いている6人の対象が、ウォッシュアウトにおいて各々の株の生着を示した。これらのデータは、ムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着の増進を示す。
図15A〜Bは、本開示の微生物組成物の生着を評価するためのヒト研究からのデータを示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisに対応する、株5、6および9;上部のパネル)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(下部のパネル)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。対象の便試料を処理し、株の存在をqPCRによって検出した。図15Aは、示される株がベースライン(0週目)、投与の4週目、投与の12週目、続く4週間のウォッシュアウト期間(16週目)で検出されたqPCR反応物の割合(the fraction qPCR reactions)を示す。図15Bは、示される株がベースライン(0週目)および続くウォッシュアウト期間(16週目)で検出されたqPCR反応物の割合を示す。 同上。
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈による別段の明白な指示がない限り、複数の参照を含む。例えば、「微生物」は、複数の微生物を含み得る。
「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容可能な誤差範囲内であることを意味し、それは、一部には、その値がどのように測定または決定されるか、すなわち、測定系の限界に依存する。例えば、「約」とは、当該技術分野における実施につき、1または1よりも大きい標準偏差内であることを意味し得る。あるいは、「約」とは、所与の値の最大で20%、最大で10%、最大で5%または最大で1%の範囲を意味し得る。あるいは、この用語は、値の1桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内であることを意味し得る。特定の値が本出願および特許請求の範囲に記載される場合、別に言明しない限り、特定の値についての許容可能な誤差範囲内を意味する「約」という用語が想定されるべきである。
用語「微生物」および「微小生物」は、本明細書では同義で使用され得、細菌、古細菌、真核生物(例えば、原生動物、真菌、酵母)およびウイルスを指すことができ、ウイルスは、細菌ウイルス(すなわち、ファージ)を含む。本開示の微生物は、外来性微生物または内在性微生物であり得る。外来性微生物は、宿主マイクロバイオームにおいて見出されない微生物であり得る。内在性微生物は、宿主マイクロバイオームにおいて存在する微生物であり得る。
用語「マイクロバイオーム」、「微生物叢」、および「微生物生息環境」は、本明細書では同義で使用され得、対象の体表または体内に生息する微小生物の生態学的共同体を指すことができる。マイクロバイオームは、共生(commensal)、共生(symbiotic)および/または病原性微小生物から構成され得る。マイクロバイオームは、対象の、大部分ではないにしても、多くの部分上または内に存在し得る。マイクロバイオームの生息環境の非限定的な例としては、体表、体腔、体液、腸、結腸、皮膚、皮膚表面、皮膚の毛穴、膣腔、臍領域、結膜領域、腸領域、胃、鼻腔および鼻道、消化管、尿生殖路、唾液、粘液および糞便を挙げることができる。
「対象」、「個体」、「宿主」および「患者」という用語は、本明細書で互換的に使用することができ、ヒト、研究動物、家畜および家庭のペットを含む任意の動物対象を指す。対象は、様々な微小生物の宿主になることができる。対象は、彼らの/それらの体表および体内の様々な生息環境に異なるマイクロバイオームを有することがある。対象は、疾患のリスクが高いと診断されるまたは疑われることもある。対象は、疾患の一因となるマイクロバイオーム状態(すなわち、ディスバイオシス)を有することもある。一部の場合には、対象は、疾患のリスクが高いと、必ずしも診断されないまたは疑われない。一部の事例では、対象は、感染症に罹患していることもあり、または感染症を発症するリスクもしくは感染症を他者に伝染させるリスクがあることもある。
「処置」および「処置すること」という用語は、本明細書で使用される場合、非限定的に、治療利益および/または予防利益を含む有益または所望の結果を得るための手法を指す。例えば、処置は、本明細書で開示される系または細胞集団を投与することを含み得る。治療利益によって、処置下の1つまたは複数の疾患、状態または症状における任意の治療関連改善、または1つまたは複数の疾患、状態または症状に対する任意の治療関連効果を意味する。予防利益については、組成物は、特定の疾患、状態または症状を発症するリスクがある対象に、または疾患、状態または症状がまだ現れていないことがあるが、疾患の生理学的症状のうちの1つまたは複数を報告する対象に投与することができる。
本明細書で使用される場合、「投与する」、「投与すること」、「投与」およびその派生語は、薬剤または組成物の、所望の生物学的作用部位への送達を可能にするために使用され得る方法を指す。これらの方法は、非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、筋内、血管内、髄腔内、鼻内、硝子体内、注入および局所注射)、経粘膜注射、経口投与、坐剤としての投与および外用投与を含むが、これらに限定されない。
「有効量」または「治療有効量」という用語は、それを必要とする対象への投与に際して所望の活性をもたらすために十分な、組成物、例えば、本開示の微生物を含む組成物の量を指す。本開示の文脈内では、「治療有効量」という用語は、本開示の方法によって処置される障害の発現(manifestation)を遅延させるか、進行を阻止するか、少なくとも1つの症状を緩和または軽減するために十分な組成物の量を指す。
用語「16S」、「16Sリボソームサブユニット」、および「16SリボソームRNA(rRNA)」は、本明細書では同義で使用することができ、原核生物(例えば、細菌、古細菌)リボソームの小サブユニット(例えば、30S)の成分を指すことができる。16S rRNAは、微小生物の種間で進化的に高度に保存される。それ故、16Sリボソームサブユニットのシークエンシングを使用して、試料(例えば、マイクロバイオーム)中に存在する微小生物を同定および/または比較することができる。
用語「23S」、「23Sリボソームサブユニット」、および「23SリボソームRNA(rRNA)」は、本明細書では同義で使用することができ、原核生物(例えば、細菌、古細菌)リボソームの大サブユニット(例えば、50S)の成分を指すことができる。23Sリボソームサブユニットのシークエンシングを使用して、試料(例えば、マイクロバイオーム)中に存在する微小生物を同定および/または比較することができる。
「同一性パーセント(%)」という用語は、本明細書で使用される場合、配列を整列し、必要な場合、ギャップを導入して最大同一性パーセントを達成した後の(すなわち、ギャップは、最適整列のために候補配列および参照配列のうちの1つまたは両方に導入することができ、非相同配列は、比較目的のために無視することができる)、参照配列のアミノ酸または核酸残基と同一である候補配列のアミノ酸または核酸残基の割合を指す。同一性パーセントを決定する目的のための整列は、当該技術分野の技術内の様々な方法で、例えば、公に使用可能なコンピューターソフトウェア、例えば、BLAST、ALIGNまたはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアを使用して、達成することができる。2つの配列の同一性パーセントは、BLASTを使用して試験配列を比較配列と共に整列し、比較配列の同じ位置のアミノ酸またはヌクレオチドと同一である整列した試験配列中のアミノ酸またはヌクレオチドの数を決定し、同一のアミノ酸またはヌクレオチドの数を比較配列中のアミノ酸またはヌクレオチドの数で割ることによって計算することができる。
「生着」という用語は、定着としても公知であり、微生物が、宿主のマイクロバイオームの一部になったときに起こり得る。生着は、例えば微生物の投与に際して、対象における微生物の相対存在量の増加をもたらし得る。対象において生着させられる微生物は、外来性微生物(例えば、宿主が微生物の投与前に欠いている微生物)であり得る。あるいは、対象において生着させられる微生物は、内在性微生物(例えば、宿主において既に存在しているが、組成物中の他の微生物の濃度を増加させるため、または他の微生物の生着を増進するために投与され得る微生物)であり得る。
微生物(例えば、外来性微生物)の生着を増進するための組成物および方法が、本明細書で開示される。図1で示されるように、微生物組成物は、消化管の健康の維持、ディスバイオシスの処置、健康状態の処置またはこれらの任意の組合せのために投与され得る。
微生物、例えば、微生物組成物中で投与される微生物の生着は、生着増進微生物、例えば、ムチン分解微生物によって増進することができる。生着増進微生物は、組成物中、対象において(例えば、内在性)または両方に存在してもよい。図2は、ブチレート産生微生物の生着を増進することにおけるムチン分解微生物の実例となる役割を表す。ムチン分解微生物、例えば、Akkermansia muciniphilaは、宿主ムチンを分解して、ブチレート産生微生物によってエネルギー源として利用され得る糖を産生することができる。加えて、ムチン分解体は、ブチレート産生体によってブチレート産生のための基質として使用され得る短鎖脂肪酸を産生することができる。その後、投与された微生物の生着は、対象においてブチレート関連の健康上の利益をもたらし得る。
本開示の実例となる生着増進組成物は、単離および精製された第1の微生物と、単離および精製された第2の微生物とを含むことがあり、対象における第2の微生物の生着は、例えば、第2の微生物の生着前に第1の微生物の生着を必要とする。第1の微生物は、ムチン分解微生物であり得る。第2の微生物は、ブチレート産生微生物であり得る。
本開示の別の実例となる生着増進組成物は、単離および精製された第1の微生物と、単離および精製された第2の微生物とを含むことがあり、第2の微生物の生着は、第1の微生物の生着後に起こる。第1の微生物は、ムチン分解微生物であり得る。第2の微生物は、ブチレート産生微生物であり得る。
本開示の別の実例となる生着増進組成物は、単離および精製された第1の微生物と、単離および精製された第2の微生物とを含むことがあり、第2の微生物は、第1の微生物の非存在下では生着しない。第1の微生物は、ムチン分解微生物であり得る。第2の微生物は、ブチレート産生微生物であり得る。
また、本開示は、ブチレート産生微生物の生着を増進するための組成物および方法を提供する。実例となる組成物は、単離および精製されたブチレート産生微生物を含み、ブチレート産生微生物の生着は、ムチン分解微生物の存在下で増加する。ムチン分解微生物は、ブチレート産生微生物と共に共投与され得る。ムチン分解微生物は、ブチレート産生微生物を投与する前に投与され得る。ムチン分解微生物は、ブチレート産生微生物の投与前に対象において存在し得る。
また、本開示は、ムチン分解微生物を単離するための方法を提供する。実例となる方法は、選択成長培地、例えば、エネルギー源としてムチンを含む培地を使用するステップを含む。
また、本開示は、便試料収集のための方法を提供する。一部の場合、便試料は、機械的ツールまたは便座試料採取デバイス付属品(toilet seat sampling device attachment)を用いて、ヒト身体の外側で収集され得る。一部の場合、便試料は、例えば、遠隔制御保存装置によって、in situで(すなわち、ヒト身体の内側で)収集され得る。
また、本開示は、微生物の生着を評定するためのマイクロバイオームプロファイリングのための方法を提供する。非限定的例示的な方法としては、qPCR、シークエンシング、質量分析および代謝物プロファイリングが、挙げられる。より正確な評価のために、マイクロバイオームプロファイリングの様々な方法を並行して使用して、同じ生体試料(例えば、全便試料)からの試料一定分量を評定することができる。
本開示の組成物は、ムチン分解微生物を含み得る。ムチン分解微生物は、ムチンを分解することができる微生物であり得る。ムチン分解微生物は、主要エネルギー源としてムチンを含む選択成長培地上で成長することができる微生物であり得る。ムチン分解微生物は、Akkermansia muciniphilaであり得る。ムチン分解微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される16S rRNA配列に対して少なくとも約85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または99.5%の配列同一性を含む16S rRNA配列を有する微生物であり得る。ムチン分解微生物は、配列番号1〜6からなる群から選択される16S rRNA配列を含む微生物であり得る。
本開示の組成物は、ブチレート産生微生物を含み得る。ブチレート産生微生物は、ブチレートを産生することができる微生物であり得る。ブチレート産生微生物の非限定的な例としては、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium hallii、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longumおよびFaecalibacterium prausnitziiが、挙げられる。
本開示の組成物は、ブチレート産生に関与する遺伝子、例えば、ブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼもしくは3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、クロトナーゼ、電子伝達タンパク質a、電子伝達タンパク質bまたはチオラーゼをコードする微生物を含み得る。本開示の組成物は、ブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼまたは3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、クロトナーゼ、電子伝達タンパク質a、電子伝達タンパク質bおよびチオラーゼからなる群から選択される遺伝子に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは99.5%または100%の配列同一性を有する遺伝子を含む微生物を含み得る。
本開示の組成物は、対象においてブチレートを産生するための微生物の組合せを含み得る。例えば、組合せは、第1の微生物および第2の微生物を含み得る。第1の微生物は、エネルギー源(例えば、繊維)を与えられた場合、中間分子(例えば、ラクテート、アセテート、ムチン由来糖)を産生することができる。第2の微生物は、第1の微生物によって産生された中間分子をブチレートに変換することができる。ブチレート産生のための中間分子を産生することができる微生物の非限定的な例としては、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantisおよびBifidobacterium longumが、挙げられる。中間分子を使用して、ブチレートを産生することができる微生物の非限定的な例としては、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium halliiおよびFaecalibacterium prausnitziiが、挙げられる。組成物は、ブチレート中間分子の産生のための少なくとも1種類の微生物と、ブチレート中間体のブチレートへの変換のための少なくとも1種類の微生物とを含み得る。加えて、組成物は、ブチレート中間体を産生する第1の微生物のための基質を含み得る。1つの非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium infantis、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびEubacterium halliiを含み得る。別の実例となる例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびClostridium indolisを含み得る。別の実例となる例では、組成物は、Akkermansia muciniphila、およびBifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Faecalibacterium prausnitzii、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolisおよびEubacterium halliiのうちの任意の1つまたは複数を含み得る。別の実例となる例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびBifidobacterium infantisを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびClostridium beijerinckiiを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびClostridium butyricumを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびBifidobacterium adolescentisを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびBifidobacterium longumを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびFaecalibacterium prausnitziiを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Bifidobacterium adolescentisおよびClostridium indolisを含み得る。別の実例となる例では、組成物は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium infantis、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびEubacterium halliiを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Bifidobacterium longumおよびFaecalibacterium prausnitziiを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Bifidobacterium infantis、Clostridium beijerinckiiおよびClostridium butyricumを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Bifidobacterium infantis、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびAkkermansia muciniphilaを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびAkkermansia muciniphilaを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Bifidobacterium infantis、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびAkkermansia muciniphilaを含み得る。別の非限定的な例では、組成物は、Akkermansia muciniphilaおよびEubacterium halliiを含み得る。
本開示の組成物は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9または10種類の微小生物を含むことがあり、微小生物は、Akkermansia muciniphila、Anaerostipes caccae、Bacteroides stercoris、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Butyrivibrio fibrisolvens、Clostridium acetobutylicum、Clostridium aminophilum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium colinum、Clostridium coccoides、Clostridium indolis、Clostridium nexile、Clostridium orbiscindens、Clostridium propionicum、Clostridium xylanolyticum、Collinsella aerofaciens、Enterococcus faecium、Eubacterium hallii、Eubacterium rectale、Faecalibacterium prausnitzii、Fibrobacter succinogenes、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus brevis、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus casei、Lactobacillus caucasicus、Lactobacillus fermentum、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus lactis、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus rhamnosus、Oscillospira guilliermondii、Roseburia cecicola、Roseburia inulinivorans、Ruminococcus faecis、Ruminococcus flavefaciens、Ruminococcus gnavus、Ruminococcus obeum、Stenotrophomonas nitritireducens、Streptococcus cremoris、Streptococcus faecium、Streptococcus infantis、Streptococcus mutans、Streptococcus thermophilus、Anaerofustis stercorihominis、Anaerostipes hadrus、Anaerotruncus colihominis、Clostridium sporogenes、Clostridium tetani、Coprococcus、Coprococcus eutactus、Eubacterium cylindroides、Eubacterium dolichum、Eubacterium ventriosum、Roseburia faeccis、Roseburia hominis、Roseburia intestinalis、Lacatobacillus bifidus、Lactobacillus johnsonii、Lactobacilli、Acidaminococcus fermentans、Acidaminococcus intestine、Blautia hydrogenotrophica、Citrobacter amalonaticus、Citrobacter freundii、Clostridium aminobutyricum Clostridium bartlettii、Clostridium cochlearium、Clostridium kluyveri、Clostridium limosum、Clostridium malenominatum、Clostridium pasteurianum、Clostridium peptidivorans、Clostridium saccharobutylicum、Clostridium sporosphaeroides、Clostridium sticklandii、Clostridium subterminale、Clostridium symbiosum、Clostridium tetanomorphum、Eubacterium oxidoreducens、Eubacterium pyruvativorans、Methanobrevibacter smithii、Morganella morganii、Peptoniphilus asaccharolyticus、およびPeptostreptococcusからなる群から選択される微小生物のrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列に対して少なくとも約85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98、99%または99.5%の配列同一性を含むrRNA配列(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)を含み得る。
本開示の組成物は、Akkermansia muciniphila、Anaerostipes caccae、Bacteroides stercoris、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Butyrivibrio fibrisolvens、Clostridium acetobutylicum、Clostridium aminophilum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium colinum、Clostridium coccoides、Clostridium indolis、Clostridium nexile、Clostridium orbiscindens、Clostridium propionicum、Clostridium xylanolyticum、Collinsella aerofaciens、Enterococcus faecium、Eubacterium hallii、Eubacterium rectale、Faecalibacterium prausnitzii、Fibrobacter succinogenes、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus brevis、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus casei、Lactobacillus caucasicus、Lactobacillus fermentum、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus lactis、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus rhamnosus、Oscillospira guilliermondii、Roseburia cecicola、Roseburia inulinivorans、Ruminococcus faecis、Ruminococcus flavefaciens、Ruminococcus gnavus、Ruminococcus obeum、Stenotrophomonas nitritireducens、Streptococcus cremoris、Streptococcus faecium、Streptococcus infantis、Streptococcus mutans、Streptococcus thermophilus、Anaerofustis stercorihominis、Anaerostipes hadrus、Anaerotruncus colihominis、Clostridium sporogenes、Clostridium tetani、Coprococcus、Coprococcus eutactus、Eubacterium cylindroides、Eubacterium dolichum、Eubacterium ventriosum、Roseburia faeccis、Roseburia hominis、Roseburia intestinalis、Lacatobacillus bifidus、Lactobacillus johnsonii、Lactobacilli、Acidaminococcus fermentans、Acidaminococcus intestine、Blautia hydrogenotrophica、Citrobacter amalonaticus、Citrobacter freundii、Clostridium aminobutyricum Clostridium bartlettii、Clostridium cochlearium、Clostridium kluyveri、Clostridium limosum、Clostridium malenominatum、Clostridium pasteurianum、Clostridium peptidivorans、Clostridium saccharobutylicum、Clostridium sporosphaeroides、Clostridium sticklandii、Clostridium subterminale、Clostridium symbiosum、Clostridium tetanomorphum、Eubacterium oxidoreducens、Eubacterium pyruvativorans、Methanobrevibacter smithii、Morganella morganii、Peptoniphilus asaccharolyticus、およびPeptostreptococcusからなる群から選択される1つまたは複数の単離および精製された微小生物を含み得る。
本開示の組成物は、Akkermansia、Clostridium、Eubacterium、BifidobacteriumおよびFaecalibacteriumからなる群から選択される属からの1つまたは複数の微小生物を含み得る。
本開示の組成物は、Alcaligenaceae、Bifidobacteriaceae、Bacteroidaceae、Clostridiaceae、Coriobacteriaceae、Enterobacteriaceae、Enterococcaceae、Erysipelotricaceae、Eubacteriaceae、Incertae−Cedis−XIII、Incertae−Sedis−XIV、Lachnospiraceae、Lactobacillaceae、Pasturellaceae、Peptostreptococcaceae、Porphyromonadaceae、Prevotellaceae、Rikenellaceae、Ruminococcaceae、Streptococcaceae、Veillonellaceae、およびVerrucomicrobiaceaeからなる群から選択される科からの1つまたは複数の微小生物を含み得る。
本開示の組成物は、Actinobacteria、Bacteroidetes、Cyanobacteria、Firmicutes、Fusobacteria、Proteobacteria、Spirochaetes、TenericutesおよびVerrucomicrobiaからなる群から選択される門からの1つまたは複数の微小生物を含み得る。
組成物は、AkkermansiaからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、BifidobacteriumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、ClostridiumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、EubacteriumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、VerrucomicrobiumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、FirmicuteからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus種からのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および精製された微生物の治療有効量を含み得る。一部の場合、組成物は、Lactobacillus種を含まない。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Lactobacillus reuteri(例えば、Lactobacillus reuteri RC−14、Lactobacillus reuteri L22)、Streptococcus mutans、Stenotrophomonas nitritireducensおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する1つまたは複数の微生物を含む。組成物は、Lactobacillus reuteri(例えば、Lactobacillus reuteri RC−14、Lactobacillus reuteri L22)、Streptococcus mutans、Stenotrophomonas nitritireducensおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Lactobacillus rhamnosus、Faecalibacterium prausnitzii、Oscillospira guilliermondii、Clostridium orbiscindens、Clostridium colinum、Clostridium aminophilum、Ruminococcus obeumおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する1つまたは複数の微生物を含む。組成物は、Lactobacillus rhamnosus、Faecalibacterium prausnitzii、Oscillospira guilliermondii、Clostridium orbiscindens、Clostridium colinum、Clostridium aminophilum、Ruminococcus obeumおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium halliiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する1つまたは複数の微生物を含む。組成物は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium halliiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Akkermansia muciniphila、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する微生物を含む。組成物は、Akkermansia muciniphila、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Bifidobacterium infantisまたはこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する微生物を含む。組成物は、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Bifidobacterium infantisおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Bifidobacterium infantis、Eubacterium hallii、Akkermansia muciniphilaまたはこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する微生物を含む。組成物は、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Bifidobacterium infantis、Eubacterium hallii、Akkermansia muciniphilaおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団を含み得る。
組成物は、単離および精製された微生物の集団の治療有効量を含むことがあり、単離および精製された微生物の集団は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium hallii、Faecalibacterium prausnitziiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、87%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する1つまたは複数の微生物を含む。組成物は、Akkermansia muciniphila、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium longum、Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricum、Clostridium indolis、Eubacterium hallii、Faecalibacterium prausnitziiおよびこれらの任意の組合せからなる群から選択される単離および精製された微生物の集団を含み得る。
組成物は、Akkermansia muciniphilaからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Anaerostipes caccaeからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Bifidobacterium adolescentisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Bifidobacterium bifidumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Bifidobacterium infantisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Bifidobacterium longumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Butyrivibrio fibrisolvensからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium acetobutylicumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium aminophilumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium beijerinckiiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium butyricumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium colinumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium coccoidesからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium indolisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium nexileからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium orbiscindensからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium propionicumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium xylanolyticumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Enterococcus faeciumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Eubacterium halliiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Eubacterium rectaleからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Faecalibacterium prausnitziiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Fibrobacter succinogenesからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus acidophilusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus brevisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus bulgaricusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus caseiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus caucasicusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus fermentumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus helveticusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus lactisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus plantarumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus reuteriからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus rhamnosusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Oscillospira guilliermondiiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Roseburia cecicolaからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Roseburia inulinivoransからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Ruminococcus flavefaciensからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Ruminococcus gnavusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Ruminococcus obeumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Stenotrophomonas nitritireducensからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Streptococcus cremorisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Streptococcus faeciumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Streptococcus infantisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Streptococcus mutansからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Streptococcus thermophilusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Anaerofustis stercorihominisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Anaerostipes hadrusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Anaerotruncus colihominisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium sporogenesからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Clostridium tetaniからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、CoprococcusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Coprococcus eutactusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Eubacterium cylindroidesからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Eubacterium dolichumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Eubacterium ventriosumからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Roseburia faeccisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Roseburia hominisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Roseburia intestinalisからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、酢産生微生物からのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus bifidusからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、Lactobacillus johnsoniiからのrRNA配列に対して少なくとも約85%、87%、90%、92%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または100%の配列同一性を含むrRNA(例えば、16S rRNA、23S rRNAおよび/または内部転写スペーサー)配列を有する単離および/または精製された微生物の治療有効量を含み得る。
組成物は、酪酸キナーゼ酵素(例えば、EC 2.7.2.7;MetaCyc Reaction ID R11−RXN)をコードする微生物を含み得る。酪酸キナーゼは、トランフェラーゼのファミリーに属する酵素、例えば、アクセプターとしてカルボキシ基を用いてリン含有基を転移させるもの(例えば、ホスホトランスフェラーゼ)である。この酵素クラスの系統名は、ATP:ブタン酸1−ホスホトランスフェラーゼであり得る。酪酸キナーゼは、酪酸代謝に関与することができる。酪酸キナーゼは、次の反応を触媒することができる:
Figure 2021532097
本開示の組成物は、酪酸補酵素Aを有する微生物を含むことができる。酪酸補酵素A、同様にブチリル補酵素A、は、酪酸の補酵素A活性化形態であり得る。酪酸補酵素Aは、ブチリルCoAデヒドロゲナーゼによる作用を受け得、アセトン−ブタノール−エタノール発酵における中間化合物であり得る。酪酸補酵素Aは、酪酸代謝に関与することができる。
本開示の組成物は、酪酸補酵素Aトランスフェラーゼ酵素をコードする微生物を含み得る。酪酸−アセト酢酸CoAトランスフェラーゼとしても公知の、酪酸補酵素Aトランスフェラーゼは、トラスフェラーゼのファミリー、例えば、CoAトランスフェラーゼに属することができる。この酵素クラスの系統名は、ブタノイルCoA:アセト酢酸CoAトランスフェラーゼであり得る。一般に使用されている他の名称としては、ブチリル補酵素A−アセト酢酸補酵素Aトランスフェラーゼ(例えば、EC 2.8.3.9;MetaCyc Reaction ID 2.8.3.9−RXN)、およびブチリルCoA−アセト酢酸CoAトランスフェラーゼを挙げることができる。酪酸補酵素Aトランスフェラーゼは、次の化学反応を触媒することができる:
Figure 2021532097
本開示の組成物は、酢酸補酵素Aトランスフェラーゼ(例えば、EC 2.8.3.1/2.8.3.8;MetaCyc Reaction ID BUTYRATE−KINASE−RXN)をコードする微生物を含むことができる。
本開示の組成物は、ブチリル補酵素Aデヒドロゲナーゼをコードする微生物を含むことができる。ブチリルCoAデヒドロゲナーゼは、オキシドレダクターゼのファミリーに属することができ、例えば、他のアクセプターを用いてドナーのCH−CH基に作用するものであり得る。この酵素クラスの系統名は、ブタノイルCoA:アクセプター2,3−オキシドレダクターゼであり得る。一般に使用されている他の名称としては、ブチリルデヒドロゲナーゼ、不飽和アシルCoAレダクターゼ、エチレンレダクターゼ、エノイル補酵素Aレダクターゼ、不飽和アシル補酵素Aレダクターゼ、ブチリル補酵素Aデヒドロゲナーゼ、短鎖アシルCoAデヒドロゲナーゼ、短鎖アシル補酵素Aデヒドロゲナーゼ、3−ヒドロキシアシルCoAレダクターゼ、およびブタノイルCoA:(アクセプター)2,3−オキシドレダクターゼを挙げることができる。ブチリルCoAデヒドロゲナーゼが関与し得る代謝経路の非限定的な例としては、脂肪酸代謝;バリン、ロイシンおよびイソロイシン分解;ならびにブタン酸代謝が挙げられる。ブチリルCoAデヒドロゲナーゼは、FADという1つの補因子を利用することができる。ブチリルCoAデヒドロゲナーゼは、次の反応を触媒することができる:
Figure 2021532097
本開示の組成物は、ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼをコードする微生物を含むことができる。ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼまたは3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼは、オキシドレダクターゼのファミリーに属することができ、例えば、NAD+またはNADP+をアクセプターとして用いてドナーのCH−OH基に作用するものであり得る。この酵素クラスの系統名は、(S)−3−ヒドロキシブタノイル−CoA:NADP+オキシドレダクターゼであり得る。一般に使用されている他の名称としては、ベータ−ヒドロキシブチリル補酵素Aデヒドロゲナーゼ、L(+)−3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、BHBD、デヒドロゲナーゼ、L−3−ヒドロキシブチリル補酵素A(ニコチンアミドアデニン,ジヌクレオチドリン酸)、L(+)−3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ、および3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼを挙げることができる。ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ酵素は、コライゲーション(co−ligation)によってベンゾエート分解に関与することができる。ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ酵素は、ブタン酸代謝に関与することができる。ベータ−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼは、次の反応を触媒することができる:
Figure 2021532097
本開示の組成物は、クロトナーゼをコードする微生物を含むことができる。クロトナーゼは、例えば、デハロゲナーゼ、ヒドラターゼ、イソメラーゼ活性を有する、酵素を含むことができる。クロトナーゼは、炭素間結合形成、切断、およびチオエステルの加水分解に関与することができる。クロトナーゼスーパーファミリーの酵素としては、例えば、2−トランス−エノイルCoAの3−ヒドロキシアシルCoAへの水和を触媒することができるエノイルCoAヒドラターゼ;不飽和脂肪酸酸化の中間体の3−二重結合を2−トランス位にシフトさせることができる3−2トランス−エノイルCoAイソメラーゼまたはドデセノイルCoAイソメラーゼ(isomerise)(例えば、EC5.3.3.8);ブチレート/ブタノール産生経路に関与することができる3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドラターゼ(例えば、クロトナーゼ;EC4.2.1.55);4−クロロ安息香酸CoAの4−ヒドロキシ安息香酸CoAへの変換を触媒することができる4−クロロベンゾイルCoAデハロゲナーゼ(例えば、EC3.8.1.6);3−トランス,5−シス−ジエノイルCoAの2−トランス,4−トランス−ジエノイルCoAへの異性化を触媒することができるジエノイルCoAイソメラーゼ;メナキノン(例えば、ビタミンK2)の生合成に関与することができるナフトエ酸シンターゼ(例えば、MenB、またはDHNAシンテターゼ;EC4.1.3.36);Escherichia coliにおけるクロトノベタインのL−カルニチンへの可逆的変換を触媒することができるカルニチンラセマーゼ(例えば、遺伝子caiD);メチルマロニルCoAデカルボキラーゼ(例えば、MMCD;EC4.1.1.41);カルバペネム生合成に関与することができるカルボキシメチルプロリンシンターゼ(例えば、CarB);二環式ベータ−ジケトンの光学活性ケト酸への脱対称化を触媒することができる6−オキソカンファーヒドロラーゼ;脂肪酸ベータ酸化サイクルにおける最後の3反応を触媒することができる多酵素複合体である脂肪酸酸化複合体のアルファサブユニット;およびエノイルCoAヒドラターゼの二官能性RNA結合ホモログであり得るAUHタンパク質を挙げることができる。
本開示の組成物は、チオラーゼをコードする微生物を含むことができる。アセチル補酵素Aアセチルトランスフェラーゼ(ACAT)としても公知のチオラーゼは、例えばメバロン酸経路において、2単位のアセチルCoAをアセトアセチルCoAに変換することができる。チオラーゼは、例えば、分解性チオラーゼ(例えば、EC 2.3.1.16)および生合成チオラーゼ(例えば、EC 2.3.1.9)を含み得る。チオラーゼIとも呼ばれる、3−ケトアシルCoAチオラーゼは、脂肪酸ベータ酸化などの分解経路に関与することができる。チオラーゼIIとも呼ばれる、アセトアセチルCoAチオラーゼは、アセトアセチルCoAのチオリシスに特異的であり得、ポリベータ−ヒドロキシ酪酸合成またはステロイド新生などの、生合成経路に関与することができる。チオラーゼは、次の反応を触媒することができる:
Figure 2021532097
本開示の組成物は、1種または複数種の絶対嫌気性生物を含み得る。微生物は、酸素安定性である絶対嫌気性生物であり得る。
本開示の微生物、例えば、酸素安定性微生物は、大気条件、例えば、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%または25%の酸素を含有する大気下で安定であり得る。微生物の安定性および生存率は、少なくとも約7日間、14日間、28日間、30日間、60日間、84日間、90日間、120日間、150日間、180日間、192日間、365日間または730日間モニターしてもよい。微生物は、少なくとも約0℃、5℃、10℃、15℃、20℃、25℃または30℃の温度で安定であり得る。1種または複数種の酸素安定性微生物は、0百万分率(ppm:parts per million)の酸素〜100ppmの酸素で生存可能であり得る。酸素安定性微生物は、高くて0.1ppm、0.2ppm、0.3ppm、0.4ppm、0.5ppm、0.6ppm、0.7ppm、0.8ppm、0.9ppm、1ppm、1.2ppm、1.4ppm、1.6ppm、1.8ppm、2ppm、2.2ppm、2.4ppm、2.6ppm、2.8ppm、3ppm、3.2ppm、3.4ppm、3.6ppm、3.8ppm、4ppm、4.2ppm、4.4ppm、4.6ppm、4.8ppm、5ppm、10ppmまたは100ppmの酸素において生存可能であり得る。酸素安定性微生物は、0%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%または2%の溶存酸素(DO:dissolved oxygen)において生存可能であり得る。
組成物は、2種以上の微生物集団を含むことができる。例えば、組成物は、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、少なくとも30、少なくとも31、少なくとも32、少なくとも33、少なくとも34、少なくとも35、少なくとも36、少なくとも37、少なくとも38、少なくとも39、少なくとも40、少なくとも45、または少なくとも50、または少なくとも75、または少なくとも100種の異なる微生物集団(例えば、株、種、門、綱、目、科または属)を含むことができる。組成物は、多くて1、多くて2、多くて3、多くて4、多くて5、多くて6、多くて7、多くて8、多くて9、多くて10、多くて11、多くて12、多くて13、多くて14、多くて15、多くて16、多くて17、多くて18、多くて19、多くて20、多くて21、多くて22、多くて23、多くて24、多くて25、多くて26、多くて27、多くて28、多くて29、多くて30、多くて31、多くて32、多くて33、多くて34、多くて35、多くて36、多くて37、多くて38、多くて39、多くて40、多くて45、または多くて50、または多くて75、または多くて100種の異なる微生物集団(例えば、株、種、門、綱、目、科または属)を含むことができる。
組成物は、相乗的微生物集団を含むことができる。組成物中で異なる微生物を組み合わせることは、微生物単独の安定性と比較して、組成物中での微生物の安定性を上昇させるか、または維持することを補助することができる。例えば、第1の微生物の投与は、対象にとって有益であり得、第2の微生物の投与は、対象にとって有益であり得るが、2種の微生物を対象に一緒に投与すると、その利益は、単独でのどちらかの利益より大きい。
組成物中の微生物は、同じ量または異なる量で存在することができる。例えば、組成物中の2種の微生物の比は、約1.5:1、1:1、1:1.5、1:2、1:3、1:4、1:5、1:10、1:25、1:50、1:100、1:1000、1:10,000または1:100,000であり得る。
本開示の組成物および方法は、障害を処置するために使用することができる。障害は、マイクロバイオーム関連障害であり得る。障害は、ディスバイオシス(例えば、腸内ディスバイオシス)と関連付けられる併存症であり得る。
障害は、短鎖脂肪酸(SCFA:short−chain fatty acid)の産生の変更と関連付けられるか、またはこれに起因し得る。SCFAは、それらの脂肪族テールに6個またはそれ未満の炭素を有する、脂肪酸の部分群であり得る。SCFAの非限定的な例としては、アセテート、プロピオネート、イソブチレート、イソ吉草酸、3−メチルブタン酸、吉草酸、ペンタン酸、デルフィン酸、イソペンタン酸およびブチレートが挙げられる。SCFA産生の変更は、例えば、対象のマイクロバイオームの変更、例えば、腸内のSCFA産生微生物集団の低減、SCFA産生経路の変更、SCFA産生に必要な基質、補因子もしくはプレバイオティクスの変更、またはこれらの任意の組合せに起因し得る。SCFAの互いに対する相対存在量の変更は、障害につながり得る。例えば、変更された繊維対アセテート産生経路、または変更されたアセテート対ブチレート産生経路は、障害につながり得る。
障害は、対象におけるブチレート産生の低減と関連付けることができる。ブチレートは、例えば、食物繊維を使用して腸内でブチレート産生微生物によって産生することができる。腸内のブチレート産生は、微生物の組合せ、例えば、ブチレート中間体(例えば、アセテートまたはラクテート)を産生する第1の微生物、およびブチレート中間体をブチレートに変換する第2の微生物を含み得る。ブチレートは、腸細胞によって吸収され、Gタンパク質共役受容体(GPCR:G−protein coupled receptor)シグナル伝達を開始させることができ、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1:glucagon−like peptide−1)分泌に至る。それらの中心的な役割のために、ブチレートなどのSCFAは、多くの身体機能に関与し得る。例えば、炎症を低減し、腸管透過性を調節し、グルコース管理を改善し、インスリン非感受性を改善し、免疫系を調節し、満腹感を促進し、食事摂取量を低減し、遊離脂肪酸受容体を活性化し、レプチンを産生し、NF−カッパB経路を調節(例えば、阻害)し、イオン保持を改善し、腸の病原菌およびそれらの毒素に対する回復力を改善し、かつ腸−脳軸をモジュレートする。
障害は、代謝障害または消化管障害であり得る。代謝障害の非限定的な例としては、糖尿病前症、インスリン抵抗性、糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、妊娠糖尿病、若年性糖尿病、メタボリックシンドローム、炎症性腸疾患(IBD:inflammatory bowel disease)、過敏性腸症候群(IBS)、肥満、過体重状態、虚血再灌流傷害、例えば肝虚血再灌流傷害、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD:non−alcoholic fatty liver disease)、アルコール性脂肪性肝炎(ASH:alcoholic steatohepatitis)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:non−alcoholic steatohepatitis)、非肥満対象におけるNAFLD(例えば、肥満問題にも超過体重問題にも起因または関係しないNAFLD)、非肥満対象におけるNASH(例えば、肥満問題にも超過体重問題にも起因または関係しないNASH)、クローン病、大腸炎、潰瘍性大腸炎、偽膜性大腸炎、腎機能障害、腎臓病態、糸球体疾患、乳糖不耐症、インスリン非感受性、インスリン欠乏、インスリン抵抗性、グルコース不耐性、下痢、アレルギー性下痢、デキストラン硫酸ナトリウム誘発大腸炎、セリアック病および胃不全麻痺が、挙げられる。一部の場合、障害は、I型糖尿病であり得る。一部の場合、障害は、2型糖尿病であり得る。一部の場合、障害は、糖尿病前症であり得る。一部の場合、障害は、過敏性腸症候群(IBS)であり得る。一部の場合、障害は、下痢であり得る。
障害は、神経障害または行動障害であり得る。神経障害の非限定的な例としては、神経活動障害、不安、うつ状態、食物依存症、慢性疲労症候群、自閉症、自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、球麻痺、仮性球麻痺、原発性側索硬化症、運動ニューロン機能障害(MND)、軽度認知障害(MCI)、ハンチントン病、眼疾患、加齢黄斑変性、緑内障、視力喪失、老視、白内障、進行性筋萎縮症、下位運動ニューロン疾患、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ウェルドニッヒ・ホフマン病(SMA1)、SMA2、クーゲルベルグ・ウェランダー病(SM3)、ケネディー病、ポリオ後症候群、および遺伝性痙性対麻痺が挙げられる。本開示の方法および組成物は、例えば、気分を安定させるために、気分を向上させるために、過度の精神的苦痛をモジュレートするために、不安を軽減させるために、ストレスを軽減させるために、およびこれらの組合せのために、使用することができる。一部の場合、障害は、自閉症であり得る。一部の場合、障害は、うつ状態であり得る。
障害は、免疫学的障害または免疫系関連状態であり得る。免疫系関連状態の非限定的な例としては、アレルギー、炎症、炎症性障害、アナフィラキシーショック、自己免疫疾患、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE:systemic lupus erythematosus)、強皮症、糖尿病、自己免疫性腸症、セリアック(coeliac/celiac)病、クローン病、顕微鏡的大腸炎、潰瘍性大腸炎、変形性関節症、骨粗鬆症、口腔粘膜炎、炎症性腸疾患、円背、椎間板ヘルニア、潰瘍性喘息、腎線維症、肝線維症、膵線維症、心臓線維症、皮膚創傷治癒および口腔粘膜下線維症が、挙げられる。一部の場合、障害は、炎症であり得る。
障害は、皮膚障害または皮膚科障害であり得る。そのような障害の非限定的な例としては、皮膚健康状態、ざ瘡、乾癬、湿疹、発疹、しわ、そう痒(pruritis)、異感覚、丘疹落屑性障害(papulosquamous disorder)、紅皮症、扁平苔癬、苔癬様皮膚症、アトピー性皮膚炎、湿疹性発疹、好酸球性皮膚症、反応性好中球性皮膚症、天疱瘡、類天疱瘡、免疫水疱性皮膚症、皮膚の線維性組織球性(fibrohistocytic)増殖、皮膚リンパ腫および皮膚ループスが、挙げられる。一部の場合、障害は、湿疹であり得る。一部の場合、障害は、発疹であり得る。
障害は、心血管状態であり得る。心血管状態の非限定的な例としては、狭心症、不整脈、アテローム動脈硬化症、心筋症、うっ血性心不全、冠動脈疾患(CAD)、頸動脈疾患、心内膜炎、心臓発作、冠動脈血栓症、心筋梗塞(MI)、高血圧/高血圧症、大動脈瘤、脳瘤、心臓線維症、心臓拡張機能障害、高コレステロール血症/高脂血症、心疾患(heasrt disease)、僧帽弁逸脱、末梢血管疾患、末梢動脈疾患(PAD)、心臓のストレス抵抗性、脳卒中、コレステロールに関連する障害、およびトリグリセリド上昇に関連する障害が挙げられる。
障害は、肺の障害であり得る。肺の状態の非限定的な例としては、特発性肺線維症(IPF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、嚢胞性線維症、気管支拡張症、および肺気腫が挙げられる。
障害は、結合組織障害であり得る。結合組織障害の非限定的な例としては、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、サルコイドーシスおよびウェゲナー肉芽腫症が、挙げられる。
障害は、がんであり得る。がんの非限定的な例としては、結腸直腸がん、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連がん、AIDS関連リンパ腫、肛門がん、虫垂がん、星細胞腫、神経芽腫、基底細胞癌、胆管がん、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、例えば小脳星細胞腫、大脳星細胞腫/悪性神経膠腫、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉性腫瘍、視覚路および視床下部神経膠腫、乳がん、気管支腺腫、バーキットリンパ腫、原発不明の癌、中枢神経系リンパ腫、小脳星細胞腫、子宮頸がん、小児がん、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性障害、結腸がん、皮膚T細胞リンパ腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、子宮内膜がん、上衣腫、食道がん、ユーイング肉腫、胚細胞腫瘍、胆嚢がん、胃がん、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、神経膠腫、ヘアリー細胞白血病、頭頸部がん、心臓がん、肝細胞(肝)がん、ホジキンリンパ腫、下咽頭がん、眼内黒色腫、膵島細胞癌、カポジ肉腫、腎がん、喉頭がん、口唇および口腔がん、脂肪肉腫、肝がん、肺がん、例えば非小細胞および小細胞肺がん、リンパ腫、白血病、マクログロブリン血症、骨悪性線維性組織球腫/骨肉腫、髄芽腫、黒色腫、中皮腫、原発不明の転移性頸部扁平上皮がん、口のがん、多発性内分泌腫瘍症候群、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、鼻腔および副鼻腔がん、上咽頭癌、神経芽腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺がん、口腔がん、中咽頭がん、骨肉腫/骨悪性線維性組織球腫、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣胚細胞腫瘍、膵がん、膵島細胞がん、副鼻腔および鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、褐色細胞腫、松果体星細胞腫、松果体胚細胞腫、下垂体腺腫、胸膜肺芽腫、形質細胞新生物、中枢神経系原発リンパ腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞癌、腎盂および尿管移行上皮がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、肉腫、皮膚がん、皮膚メルケル細胞癌、小腸がん、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、胃がん、T細胞リンパ腫、咽喉がん、胸腺腫、胸腺癌、甲状腺がん、絨毛性腫瘍(妊娠性)、原発巣不明のがん、尿道がん、子宮肉腫、膣がん、外陰がん、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、および転移が挙げられる。
障害は、膣の障害であり得る。膣の状態の非限定的な例としては、膣炎、細菌性膣炎、ウイルス性膣炎、外陰部膣炎、酵母感染症、早産、受精能に関連する状態(例えば、低受精能)、Trichomonas、外陰部痛洗浄フォローアップ処置、外陰部前庭炎、外陰部痛、膣洗浄(vaginal douching)が、挙げられる。本開示の組成物は、洗浄後(例えば、外陰部痛を有する対象における洗浄後)に使用することができる。
障害は、歯科障害であり得る。歯科障害の非限定的な例としては、虫歯および口臭が挙げられる。
障害は、妊娠に関連する状態であり得る。妊娠に関連する状態の非限定的な例としては、早期分娩、早産、妊娠中の肥満、または妊娠糖尿病が挙げられる。本開示の組成物は、帝王切開によって出産されることになる乳児を妊娠している妊婦および/または帝王切開によって出産された乳児に投与することができる。本開示の組成物は、乳児または母体において腸管の病原体または本明細書で説明される障害のうちのいずれかの発生を減少させるために、乳児、妊婦または両方に投与することができる。乳児は、帝王切開によって出産された乳児であり得る。乳児は、人工栄養乳児であり得る。
障害は、睡眠障害、多発性硬化症、Clostridium difficile感染症などの感染症、泌尿生殖器障害、口腔鵞口瘡、糖尿病性足部潰瘍、菌血症、乳児疝痛、尿路感染症、放射線腸症、虫垂炎、アトピー性疾患、老化、加齢性障害、早期老化障害、化学療法または放射線療法により誘発される状態、飢餓関連状態、転移、または薬物代謝と関連付けられる状態であり得る。本開示の組成物は、抗生物質処置後に投与することができる(例えば、子供において)。本開示の組成物は、肥満外科手術を受けた対象に投与することができる(例えば、肥満外科手術後)。本開示の組成物は、抗体/免疫療法コンパニオンとして投与することができる。本開示の組成物は、本明細書で説明される障害のうちのいずれかの併存症を処置するために投与することができる。
組成物は、プレバイオティクスを含み得る。プレバイオティクスは、宿主における微小生物の成長または活性に影響を与えることができる。プレバイオティクスは、例えば結腸内で、選択的に発酵され得る。プレバイオティクスは、微生物のためのエネルギー源としての機能を果たすことができる。プレバイオティクスの非限定的な例としては、複合糖質、複合糖、難消化性デキストリン、難消化性デンプン、アミノ酸、ペプチド、栄養化合物、ビオチン、ポリデキストロース、オリゴ糖、多糖、フルクトオリゴ糖(FOS:fructooligosaccharide)、フルクタン、可溶性繊維、不溶性繊維、繊維、デンプン、ガラクトオリゴ糖(GOS:galactooligosaccharide)、イヌリン、リグニン、サイリウム、キチン、キトサン、ガム(例えば、グァーガム)、高アミローストウモロコシデンプン(HAS:high amylose cornstarch)、セルロース、β−グルカン、ヘミセルロース、ラクツロース、マンノオリゴ糖、マンナンオリゴ糖(MOS:mannan oligosaccharide)、オリゴフルクトース強化イヌリン、オリゴフルクトース、オリゴデキストロース、タガトース、トランス−ガラクトオリゴ糖、ペクチン、難消化性デンプン、キシロオリゴ糖(XOS:xylooligosaccharide)、ローカストビーンガム、P−グルカンおよびメチルセルロースが、挙げられる。
プレバイオティクスおよび微生物の組合せは、いずれの外部投入物も必要としない完全自給自足系を作り出すように製剤化され得る。そのような組合せは、対象においてアミノ酸、ポリフェノール、ビタミン、および栄養価のある他の化合物を産生するための完全な系を提供することができる。SCFA産生微生物と、SCFA産生微生物の活性に必要な食物繊維および他の作用物質を含むプレバイオティクスとの組合せで、対象を処置することができる。このようにして、プレバイオティクスおよび微生物は、微生物が、プレバイオティクス食物繊維をSCFA(例えば、ブチレート、アセテート、プロピオネート)に変換し、このSCFAが、障害を処置するための下流シグナル伝達を誘発することができる、自給自足系を形成する。
本開示の組成物および方法は、対象における微生物の生着を増加させることができる。生着は、対象における微生物の相対存在量の増加によって示すことができる。実例となる方法では、対象における微生物の生着は、微生物の投与前(例えば、ベースライン試料)および投与後(例えば、ウォッシュアウト期間試料)に対象から得られた生体試料(例えば、腸内マイクロバイオームを評定するための便試料)において、生着したことになる微生物の核酸の相対量を測定することによって決定することができる。投与された微生物の生着は、ウォッシュアウト試料中の微生物の核酸の量の、ベースライン試料または対照と比較した増加をもたらし得る。核酸の量は、シークエンシングまたはqPCRを使用して決定することができる。微生物に対する標的特異的プライマーは、生着をアッセイするために使用することができる。
別の実例となる方法では、対象における微生物の生着は、ある対象または対象の群から得た生体試料(例えば、腸内マイクロバイオームを評定するための便試料)中の微生物の核酸の相対量を、第2の対象または対象の群と比較して測定することによって決定することができる。第1の対象または対象の群は、本開示の組成物(例えば、少なくとも1種類のムチン分解微生物と少なくとも1種類のブチレート産生微生物とを含む)を投与され得る。第2の対象または対象の群は、プラセボ、本開示の代替の組成物または対照組成物(例えば、ブチレート産生微生物を含むが、ムチン分解微生物を含まない組成物)を投与され得る。生体試料は、例えば、組成物の投与中、またはウォッシュアウト期間後に得ることができる。投与された微生物の生着は、第1の対象または対象の群における微生物の核酸の量の、第2の対象または対象の群と比較した増加をもたらし得る。核酸の量は、シークエンシングまたはqPCRを使用して決定することができる。微生物に対する標的特異的プライマーは、生着をアッセイするために使用することができる。
本開示の組成物および方法は、対象における微生物の生着(例えば、微生物の核酸を測定することによって決定される)を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して少なくとも約1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍またはそれよりも多く増加させることができる。
本開示の組成物および方法は、対象における微生物の生着を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%増加させることができる。本開示の組成物および方法は、対象における微生物の生着を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%増加させることができる。
本開示の組成物および方法は、対象におけるSCFA産生を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%または95%増加させることができる。本開示の組成物および方法は、対象におけるSCFA産生を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%または95%増加させることができる。
本開示の組成物および方法は、対象におけるブチレート産生を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%または95%増加させることができる。本開示の組成物および方法は、対象におけるブチレート産生を、対照(例えば、ベースラインまたは処置前)と比較して約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%または95%増加させることができる。
対照試料とは、ベースライン試料、例えば、組成物の投与前に収集された試料を指し得る。対照とは、他の微生物の生着を増進する微生物を欠いている微生物組成物を指し得る。対照とは、プラセボ試料を指し得る。
本明細書で説明される微生物組成物を使用して、対象を処置するための組成物の治療有効量を含む医薬組成物を作り出すことができる。本開示の医薬組成物は、本明細書に記載される任意の微小生物と、他の成分、例えば、担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤および賦形剤との組合せであり得る。医薬組成物は、対象への微小生物の投与を容易にすることができる。投与されるべき治療組成物の適切な量、処置の回数および単位用量は、対象および/または対象の病状によって変動し得る。組成物は、治療薬または化粧品として投与することができる。
本開示の組成物は、実質的に乾燥粉末形態に製剤化された単離および精製された微生物を含み得る。単離および精製された微生物は、微生物培養物の凍結乾燥から得ることができる。凍結乾燥した組成物は、投与前に食塩水または他の溶液と混合してもよい。
組成物は、生存可能な微生物を含むことができる。例えば、微生物組成物は、微生物が標的生息環境(例えば、腸)に送達されると、複製することができる微生物を含む。一部の場合、組成物は、芽胞を含まないことがある。
組成物は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12カ月の有効期間を有することができる。絶対嫌気性微生物を含む組成物は、有効期間を増すために酸素への曝露を低減または除去するように製剤化することができる。
本明細書で開示される組成物は、食品もしくは飲料製品、化粧品、または栄養補給剤として製剤化してもよい。微生物組成物を、栄養補助食品として製剤化することができる。微生物組成物にビタミン補給剤を組み込むことができる。微生物組成物を、プロバイオティクスグミなどの噛み砕ける形態で製剤化することができる。微生物組成物を食物および/またはドリンクの形態に組み込むことができる。微生物組成物を組み込むことができる食物およびドリンクの非限定的な例としては、例えば、バー、シェーク、ジュース、乳児用調製乳、飲料、冷凍食品、発酵食品、ならびに培養乳製品、例えば、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク、チーズ、アシドフィルス飲料およびケフィアが挙げられる。
組成物は、対象の消化管の適切な部分への放出のために製剤化することができる。消化管領域の非限定的な例としては、十二指腸、小腸領域(十二指腸、空腸、回腸を含む)、および大腸領域(盲腸、結腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸および肛門管を含む)が、挙げられる。組成物は、消化管の回腸または結腸領域への送達用に製剤化することができる。
組成物は、任意の適切な送達方法による送達用に製剤化することができる。送達経路の非限定的な例としては、局所、経口、非経口、直腸、粘膜、膣、および経腸/消化管が、挙げられる。投与経路の組合せを利用することができる。
組成物を、例えば、消化管内で組成物を放出するように設計されたカプセル剤、丸剤、散剤、錠剤、ゲル剤または液体(liquid)によって、経口投与することができる。
1つの非限定的な例では、微生物組成物は、経口投与用に、例えば、丸剤またはカプセル剤で製剤化することができる。組成物は、例えば、対象の胃における内容物の放出を防ぐための腸溶コーティングを含み得る。組成物は、対象の消化管領域(例えば、上部結腸;回腸、結腸領域)における組成物内容物の実質的な放出のために設計することができる。
腸溶コーティングは、組成物の内容物、例えば、丸剤またはカプセル剤などの経口組成物を胃の酸性度から保護することができる。腸溶コーティングは、回腸および/または上部結腸領域への送達をもたらすことができる。微生物組成物を、組成物の内容物が対象の腸領域、例えば回腸および/または結腸領域、以外の体部において放出されることがないように、製剤化することができる。腸溶コーティングの非限定的な例としては、pH感受性ポリマー(例えば、ユードラジットFS30D)、アクリル酸メチル−メタクリル酸コポリマー、酢酸コハク酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、酢酸コハク酸ヒプロメロース)、ポリ酢酸フタル酸ビニル(PVAP)、メタクリル酸メチル−メタクリル酸コポリマー、セラック、酢酸トリメリット酸セルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼイン、他のポリマー、脂肪酸、ワックス、セラック、プラスチック、および植物繊維が挙げられる。腸溶コーティングは、pH感受性ポリマーにより形成され得る。腸溶コーティングは、ユードラジットFS30Dにより形成され得る。
腸溶コーティングを、任意の好適なpHで溶解するように設計することができる。腸溶コーティングは、約pH6.5〜約pH7.0より高いpHで溶解するように設計され得る。腸溶コーティングは、約pH6.5より高いpHで溶解するように設計され得る。腸溶コーティングは、約pH7.0より高いpHで溶解するように設計され得る。腸溶コーティングを、約5、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9または8pH単位より高いpHで溶解するように設計することができる。腸溶コーティングを、腸、例えば、回腸および/または結腸領域で溶解するように設計することができる。腸溶コーティングを胃で溶解しないように設計することができる。
組成物を局所投与することができる。組成物を、局所投与可能な組成物、例えば、液剤、懸濁剤、ローション剤、ゲル剤、ペースト剤、薬用スティック、香膏、クリーム剤、軟膏剤、液体、ラップ、接着剤またはパッチ剤として、製剤化することができる。組成物は、可溶化剤、安定剤、張性増強剤、バッファおよび保存剤を含有することができる。
組成物は、例えば、例えばブチレート、プロピオネート、アセテートおよび短鎖脂肪酸を含む組成物については、注射によって投与することができる。組成物は、坐薬を使用して、または浣腸により投与することができる。投与経路の組合せを利用することができる。
本開示の組成物は、糞便移植プロセスの一部として投与することができる。組成物は、管、例えば、経鼻胃管、経鼻空腸管、経鼻十二指腸管、経口胃管、経口空腸管または経口十二指腸管により、対象に投与することができる。組成物は、結腸内視鏡検査、内視鏡検査、S状結腸鏡検査および/または浣腸により対象に投与することができる。
組成物は、代謝物、バクテリオシン、酵素、抗微生物ペプチド、抗生物質、プレバイオティクス、プロバイオティクス、グリカン、バクテリオファージおよびこれらの任意の組合せを含み得る。組成物は、イヌリン、スクロース、トレハロース、グリセリン、マルトデキストリン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはこれらの組合せを含むことができる。組成物は、例えば、微生物がそれら自体の代謝物を産生し得る前に治療薬の初期有効性を支援するための代謝物を含むことができる。代謝物は、それらの脂肪族テールに6個またはそれ未満の炭素を有する脂肪酸の部分群であり得る短鎖脂肪酸、例えば、アセテート、プロピオネート、イソブチレート、イソ吉草酸、3−メチルブタン酸、吉草酸、ペンタン酸、デルフィン酸、イソペンタン酸、およびブチレートを含み得る。
組成物を、低温保存で、例えば、約−80℃、約−20℃、約−4℃、または約4℃の温度で、保存することができる。本明細書で提供される組成物は、任意の好適な温度で保存することができる。保存温度は、例えば、約0℃、約1℃、約2℃、約3℃、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約12℃、約14℃、約16℃、約20℃、約22℃、または約25℃であり得る。保存温度は、約2℃〜約8℃の間であり得る。低温、例えば、約2℃〜約8℃での微生物組成物の保存は、微生物を生かしておくことができ、組成物の効率を高めることができる。冷却状態はまた、患者に心地よい緩和をもたらすことができる。抗凍結剤を用いる0℃未満の凍結温度での保存は、安定性をさらに拡大することができる。
本開示の組成物は、任意の好適なpHであり得る。組成物のpHは、約3〜約12の範囲であり得る。組成物のpHは、例えば、約3〜約4、約4〜約5、約5〜約6、約6〜約7、約7〜約8、約8〜約9、約9〜約10、約10〜約11、または約11〜約12pH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、または約12pH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、または少なくとも12pH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、高くとも3、高くとも4、高くとも5、高くとも6、高くとも7、高くとも8、高くとも9、高くとも10、高くとも11、または高くとも12pH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9、約4.0、約4.1、約4.2、約4.3、約4.4、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4、約6.5、約6.6、約6.7、約6.8、約6.9、または約7.0pH単位であり得る。pHが、製剤者により所望される範囲外であった場合、十分な薬学的に許容される酸および塩基を使用することによりpHを調整することができる。組成物のpHは、約4〜約6pH単位であり得る。組成物のpHは、約5.5pH単位であり得る。
本開示の組成物の投与に先行して、例えば、結腸洗浄方法、例えば結腸洗浄/水治療法、浣腸;緩下剤、栄養補助食品、食物繊維、酵素およびマグネシウムの投与を行うことができる。
本開示の微生物は、芽胞の集団として製剤化することができる。芽胞含有組成物を、本明細書に記載される任意の好適な経路により投与することができる。経口投与される芽胞含有組成物は、胃の低pH環境で生存することができる。利用される芽胞の量は、例えば、全組成物の重量に対して約1% w/w〜約99% w/wであり得る。一部の場合、微生物組成物は、芽胞を含まない。
本明細書で提供される組成物は、微生物組成物の安定性および/または生存を向上させるために治療薬または化粧品へ1種または複数種の作用物質の添加を含むことができる。安定剤の非限定的な例としては、遺伝子エレメント、グリセリン、アスコルビン酸、脱脂乳、ラクトース、Tween(登録商標)、アルギン酸塩、キサンタンガム、カラギーナンガム、マンニトール、パーム油、およびポリ−L−リシン(POPL)が挙げられる。
組成物は、組換え微生物、または遺伝子改変された微生物を含むことができる。例えば、組成物は、調節され得る微生物、例えば、微生物成長を制御するためのオペロンを含む微生物を含む。
組成物を対象用にカスタマイズすることができる。例えば年齢、性別および体重を含む対象に特異的なデータを分析結果と組み合わせて、対象にカスタマイズされた治療剤を提供することができる。例えば、年齢および性別をマッチさせた健常対象の部分集団と比較して特定の微生物が少ないことが判明した対象のマイクロバイオームに、特定の微生物を含む治療用および/または化粧品組成物を与えて、対象と同じ年齢および性別を有する健常対象の部分集団のものとマッチさせることができる。
組成物は、抗生物質などの抗微生物剤での処置後に投与され得る。例えば、組成物は、抗生物質での処置の12時間、1日、3日、1週間、2週間または1カ月後であり得る。
組成物は、対象による食物摂取前または後に投与することができる。実例となる例では、組成物は、対象による食物摂取前に投与される。例えば、組成物は、食物摂取前に投与された場合、より有効であり得る、またはより効き目があり得る。例えば、組成物を、対象による食物摂取の約10分、約15分、約30分、約45分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約12時間、または約1日前に、投与することができる。例えば、組成物を、対象による食物摂取の少なくとも約5分、約10分、約15分、約30分、約45分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約12時間、または約1日前に、投与することができる。例えば、組成物を、対象による食物摂取の長くとも約10分、約15分、約30分、約45分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約12時間、または約1日前に、投与することができる。
組成物は、対象による食物摂取後に投与され得る。一部の場合には、組成物は、食物摂取後に投与された場合、より有効であり得る、またはより効き目があり得る。例えば、組成物を、対象による食物摂取の少なくとも約1分、2分、3分、5分、10分、15分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、5時間、10時間、12時間、または1日後に、投与することができる。例えば、組成物を、対象による食物摂取の長くとも約1分、2分、3分、5分、10分、15分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、5時間、10時間、12時間、または1日後に、投与することができる。
組成物は、担体および賦形剤(バッファ、炭水化物、脂質、マンニトール、タンパク質、ポリペプチド、またはアミノ酸、例えばグリシン、抗酸化剤、静菌剤、キレート剤、懸濁化剤、増粘剤、および/または保存剤を含むがこれらに限定されない)、金属(例えば、鉄、カルシウム)、塩、ビタミン、無機質、水、油(石油、動物、植物または合成由来のもの、例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱物油、ゴマ油などを含む)、食塩溶液、デキストロースおよびグリセロール水溶液、香味剤、着色剤、粘着除去剤および他の許容される添加剤、アジュバントまたは結合剤、生理条件に近づけるために必要に応じて他の薬学的に許容される補助物質、例えば、pH緩衝剤、張度調整剤、乳化剤、湿潤剤などを含み得る。賦形剤の例としては、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、白亜、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、脱脂粉乳、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノールなどが挙げられる。
本開示における使用に好適な薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例としては、造粒剤、結合剤、滑沢剤、分散剤、甘味剤、滑剤、抗粘着剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗酸化剤、ガム、コーティング剤、着色剤、香味剤、分散増強剤、崩壊剤、コーティング剤、可塑剤、保存剤、懸濁化剤、乳化剤、植物セルロース材料および球状化剤、ならびにこれらの任意の組合せが挙げられる。
薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例は、例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995); Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975; Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins 1999)において見出すことができ、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
組成物には、保存剤が実質的に含まないことがある。一部の応用では、組成物は、少なくとも1つの保存剤を含有し得る。
組成物は、糞便物質を実質的に含まないことがある。
組成物を、好適なビヒクル、例えば、リポソーム、マイクロスフェアまたは微粒子内に封入することができる。ポリマーまたはタンパク質で形成されるマイクロスフェアを、消化管を通って血流に直接進むように調整することができる。あるいは、化合物を、マイクロスフェア、またはマイクロスフェアの複合材に組込み、数日〜数ヶ月の範囲の期間にわたる徐放のために移植することができる。
組成物を、滅菌液剤または懸濁剤として製剤化することができる。治療用または化粧品組成物を、従来の手法により滅菌することができ、または滅菌濾過してもよい。得られた水性液剤を、そのままで使用するために包装してもよく、または凍結乾燥させてもよい。微生物組成物の凍結乾燥調製物は、経口投与に好適な形態、例えば、カプセル剤または丸剤で包装することができる。
組成物を局所投与することができ、様々な局所投与可能組成物、例えば、液剤、懸濁剤、ローション剤、ゲル剤、ペースト剤、薬用スティック、香膏、クリーム剤および軟膏剤に製剤化することができる。そのような医薬組成物は、可溶化剤、安定剤、張性増強剤、バッファおよび保存剤を含有することができる。
組成物を、従来の坐薬基剤、例えばカカオ脂または他のグリセリド、および合成ポリマー、例えばポリビニルピロリドン、PEGなどを含有する、浣腸、直腸ゲル剤、直腸フォーム剤、直腸エアロゾル剤、坐薬、ゼリー坐薬または停留浣腸などの、直腸用組成物に製剤化することもできる。坐薬形態の組成物では、脂肪酸グリセリドの混合物などの低融点ワックスが、必要に応じてカカオ脂と組み合わせて、使用され得る。
薬学的に使用することができる調製物への微小生物の加工を容易にする賦形剤および補助剤を含む1種または複数種の生理的に許容される担体を使用して、微生物組成物を製剤化することができる。選択される投与経路に依存して、組成物を修飾することができる。本明細書に記載される組成物は、従来の方法で、例えば、従来の混合、溶解、造粒、糖衣丸作製、湿式粉砕、封入、捕捉、乳化または圧縮プロセスによって、製造することができる。
本明細書に記載される微生物を含有する医薬組成物は、予防的および/または治療的処置のために投与することができる。治療的応用では、組成物を、疾患または状態に既に罹患している対象に、疾患もしくは状態の症状を治癒させるもしくは少なくともある程度抑止するのに十分な量で、または状態を治癒させる、治す、改善するもしくは軽快させるのに十分な量で、投与することができる。状態を発症する、状態に罹患するまたは状態を悪化させる可能性を低下させるために、微生物組成物を投与することもできる。この使用に有効な量は、疾患または状態の重症度および経過、過去の治療、対象の健康状態、体重、および薬物への応答、ならびに主治医の判断に基づいて変わり得る。
複数の治療剤を、任意の順序でまたは同時に投与することができる。同時にの場合、複数の治療剤を、単一の一体化形態で提供することができ、または複数の形態で、例えば、複数の別個の丸剤として提供することができる。組成物を、一緒にまたは別々に、単一パッケージにまたは複数のパッケージに包装することができる。治療剤の1つまたは全てを反復投与で与えることができる。同時でない場合、反復投与間のタイミングは、約1カ月もの長さまで様々であり得る。
本明細書に記載される組成物は、疾患または状態の発生前、発生中または発生後に投与することができ、組成物の投与のタイミングは、様々であり得る。例えば、微生物組成物を予防薬として使用することができ、状態または疾患にかかる傾向がある対象に継続的に投与して、疾患または状態の発生の可能性を低下させることができる。微生物組成物を、症状の発症中に、または開始後できる限り早く、対象に投与することができる。微生物組成物の投与を、症状発症後48時間以内に、症状発症後24時間以内に、症状発症後6時間以内に、または症状発症後3時間以内に開始することができる。初回投与は、本明細書に記載される任意の組成物を使用して実用的な任意の経路を介しての、例えば、本明細書に記載される任意の経路による、投与であり得る。微生物組成物を、疾患または状態の発症が検出されたまたは疑われた後、実行可能な限り早く投与することができ、例えば約1カ月〜約3カ月などの疾患の処置に必要な時間長にわたって投与することができる。処置の長さは、対象ごとに異なり得る。
本開示の組成物を、別の治療、例えば、免疫療法、化学療法、放射線療法、抗炎症剤、抗ウイルス剤、抗微生物剤および抗真菌剤と組み合わせて投与することができる。
本開示の組成物をキットとして包装することができる。キットは、組成物の投与/使用に関して記載された指示を含み得る。文書は、例えば、ラベルであることもある。文書は、投与の条件、方法を提案し得る。指示は、治療の投与から最適な臨床転帰を実現するための最良のガイダンスを対象および担当医に与える。文書は、ラベルであることもある。ラベルは、規制機関、例えば、アメリカ食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration)(FDA)、欧州医薬品庁(European Medicines Agency)(EMA)、または他の監督機関により承認され得る。
組成物は、pH依存性放出送達、微生物誘発送達、時間制御送達、浸透圧調節送達、圧力制御送達、マルチマトリックスシステム送達、生体接着送達または多粒子送達による投与用に製剤化することができる。組成物を、小腸または大腸、結腸、直腸、胃、肛門、または食道における放出用に製剤化することもできる。
組成物は、内容物の遅延送達または緩慢送達用に製剤化することができる。
本明細書に記載される医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であり得る。単位剤形での組成物は、1種または複数種の微生物組成物の適切な量を含有する単位用量に分割することができる。単位投薬量は、組成物の個別の量を含有するパッケージの形態であってよい。非限定的な例は、バイアル内の液体、アンプル、錠剤またはカプセル剤である。水性懸濁組成物を、単回投与用再閉不能容器に包装することができる。組成物は、複数回投与型であってよい。複数回投与用再閉可能容器を、例えば、保存剤と組み合わせて使用することができる。非経口注射用の組成物を、例えば、アンプルに入っている、または保存剤とともに複数回投与用容器に入っている、単位剤形で提供することができる。
投薬量は、固体、半固体または液体組成物の形態であり得る。本開示における使用に好適な剤形の非限定的な例としては、飼料、食物、ペレット剤、口内錠、液体、エリキシル剤、エアロゾル剤、吸入剤、スプレー剤、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、ゲル剤、ゲルタブ剤、ナノ懸濁剤、ナノ粒子剤、マイクロゲル剤、坐薬、トローチ剤、水性または油性懸濁剤、軟膏剤、パッチ剤、ローション剤、歯磨剤、乳剤、クリーム剤、滴剤、分散性散剤または顆粒剤、硬質または軟質ゲルカプセルに入っている乳剤、シロップ剤、フィトシューティカル、機能性食品、栄養補助食品、およびこれらの任意の組合せが挙げられる。
微生物は、医薬組成物中に任意の好適な濃度で存在していてよい。微生物の濃度は、例えば、約10〜約1018コロニー形成単位(CFU:colony forming unit)または活性細胞/グラム(本明細書で互換的に使用される)であり得る。微生物の濃度は、例えば、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約1010、約1011、約1012、約1013、約1014、約1015、約1016、約1017、または約1018CFUであり得る。微生物の濃度は、例えば、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約10、少なくとも約1010、少なくとも約1011、少なくとも約1012、少なくとも約1013、少なくとも約1014、少なくとも約1015、少なくとも約1016、少なくとも約1017、または少なくとも約1018CFUであり得る。微生物の濃度は、例えば、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約10、多くて約1010、多くて約1011、多くて約1012、多くて約1013、多くて約1014、多くて約1015、多くて約1016、多くて約1017、または多くて約1018CFUであり得る。微生物の濃度は、約10CFU〜約10CFUであり得る。微生物の濃度は、約10CFUであり得る。微生物の濃度は、約10CFUであり得る。微生物の濃度は、約1010CFUであり得る。微生物の濃度は、少なくとも約10CFUであり得る。微生物の濃度は、少なくとも約10CFUであり得る。
組成物中の微生物の濃度は、例えば、約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、70、80、90または100OD単位に相当し得る。組成物中の微生物の濃度は、例えば、少なくとも約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、70、80、90または100OD単位に相当し得る。組成物中の微生物の濃度は、例えば、高くとも約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、70、80、90または100OD単位に相当し得る。
本開示の医薬組成物は、活性成分の任意の好適な治療有効濃度で製剤化することができる。例えば、プレバイオティクスの治療有効濃度は、少なくとも約1mg/ml、約2mg/ml、約3mg/ml、約4mg/ml、約5mg/ml、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約35mg/ml、約40mg/ml、約45mg/ml、約50mg/ml、約55mg/ml、約60mg/ml、約65mg/ml、約70mg/ml、約75mg/ml、約80mg/ml、約85mg/ml、約90mg/ml、約95mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約125mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、または約150mg/mlであり得る。例えば、プレバイオティクスの治療有効濃度は、高くとも約1mg/ml、約2mg/ml、約3mg/ml、約4mg/ml、約5mg/ml、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約35mg/ml、約40mg/ml、約45mg/ml、約50mg/ml、約55mg/ml、約60mg/ml、約65mg/ml、約70mg/ml、約75mg/ml、約80mg/ml、約85mg/ml、約90mg/ml、約95mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約125mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、または約150mg/mlであり得る。例えば、プレバイオティクスの治療有効濃度は、約1mg/ml、約2mg/ml、約3mg/ml、約4mg/ml、約5mg/ml、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約35mg/ml、約40mg/ml、約45mg/ml、約50mg/ml、約55mg/ml、約60mg/ml、約65mg/ml、約70mg/ml、約75mg/ml、約80mg/ml、約85mg/ml、約90mg/ml、約95mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約125mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、または約150mg/mlであり得る。医薬組成物中のプレバイオティクスの濃度は、約70mg/mlであり得る。プレバイオティクスは、イヌリンであり得る。
本開示の組成物は、乾燥粉末形態の活性成分の任意の適切な治療有効濃度で製剤化することができる。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で約50%〜約100%の1種または複数種のプレバイオティクスを含む。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の1種または複数種のプレバイオティクスを含む。一部の場合、プレバイオティクス組成物は、ガラクトオリゴ糖(GOS)組成物である。一部の場合、GOS組成物は、二糖、三糖、四糖および五糖を含む。一部の実施形態では、GOS組成物は、乾燥重量で少なくとも80%の二糖、三糖、四糖および五糖を含む。一部の場合、GOS組成物は、乾燥重量で約0.1%〜約5%の二糖、乾燥重量で約30%〜約75%の三糖、乾燥重量で約15%〜約45%の四糖、および乾燥重量で約1%〜約20%の五糖を含む。一部の場合、GOS組成物は、乾燥重量で約1%〜約2%の二糖、乾燥重量で約50%〜約60%の三糖、乾燥重量で約25%〜約35%の四糖、および乾燥重量で約5%〜約15%の五糖を含む。一部の場合、GOS組成物は、乾燥重量で約50%〜約100%のGOSを含む。一部の場合、GOS組成物は、乾燥重量で約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%のGOSを含む。一部の場合、医薬組成物は、乾燥重量で10%未満の可消化糖を含む。一部の場合、医薬組成物は、乾燥重量で5%、4%、3%、2%または1%未満の可消化糖を含む。一部の場合、プレバイオティクスは、イヌリンである。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で1%〜50%のイヌリンを含む。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で1%〜10%、10%〜20%、20%〜30%、30%〜40%、40%〜50%のイヌリンを含む。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で50%〜100%のイヌリンを含む。一部の場合、治療組成物は、乾燥重量で50%〜60%、60%〜70%、70%〜80%、80%〜90%、90%〜100%のイヌリンを含む。
治療組成物を使用する処置の過程は、変動し得る。本開示の医薬組成物は、例えば、毎日1、2、3、4、5回またはそれよりも多く投与することができる。本開示の医薬組成物を、例えば、毎日、1日おきに、週3回、週2回、週1回、または状態の処置のための他の適切な間隔で、投与することができる。本開示の医薬組成物は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、20、25、30日間またはそれよりも長く投与することができる。本開示の医薬組成物は、例えば、1、2、3、4、5、6、7週間またはそれよりも長く投与することができる。本開示の医薬組成物は、例えば、1、2、3、4、5、6、7カ月間またはそれよりも長く投与することができる。本開示の治療組成物は、組成物中の1種または複数種の微生物が対象マイクロバイオームに生着する(例えば、ウォッシュアウト期間後の便試料中の存在によって示される)ようにある期間の間投与することができる。
第1の投与と第2の投与との間の時間は、変動し得る。一部の場合、第1の投与と第2の投与との間の時間は、約30分間、45分間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間または24時間であり得る。一部の場合、第1の投与と第2の投与との間の時間は、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日または30日であり得る。一部の場合、第1の投与と第2の投与との間の時間は、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、7カ月またはそれよりも長くてよい。
例示的な処置計画は、対象を第1の用量の治療組成物で少なくとも3日間処置し、その後、対象を第2の用量の治療組成物で少なくとも3日間処置することであり得る。一部の処置計画では、対象は、第1の用量の治療組成物で長くて14日間処置され、その後、対象を第2の用量の治療組成物で長くて14日間処置してもよい。一部の処置計画では、対象は、第1の用量の治療組成物で7〜14日間処置され、その後、対象を第2の用量の治療組成物で7〜14日間処置してもよい。一部の処置計画では、対象は、第1の用量の治療組成物で7日間処置され、その後、対象を第2の用量の治療組成物で7日間処置してもよい。一部の処置計画では、第1の用量および第2の用量は、同じであってもよい。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍、16倍、17倍、18倍、19倍、20倍、30倍、40倍または50倍高い量で微生物を含有し得る。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも11倍、少なくとも12倍、少なくとも13倍、少なくとも14倍、少なくとも15倍、少なくとも16倍、少なくとも17倍、少なくとも18倍、少なくとも19倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍または少なくとも50倍高い量で微生物を含有する。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも2倍まで、3倍まで、4倍まで、5倍まで、6倍まで、7倍まで、8倍まで、9倍まで、10倍まで、11倍まで、12倍まで、13倍まで、14倍まで、15倍まで、16倍まで、17倍まで、18倍まで、19倍まで、20倍まで、30倍まで、40倍までまたは50倍まで高い量で微生物を含有する。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍、16倍、17倍、18倍、19倍、20倍、30倍、40倍または50倍低い量で微生物を含有し得る。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも11倍、少なくとも12倍、少なくとも13倍、少なくとも14倍、少なくとも15倍、少なくとも16倍、少なくとも17倍、少なくとも18倍、少なくとも19倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍または少なくとも50倍低い量で微生物を含有する。一部の処置計画では、第2の用量は、第1の用量の微生物量よりも2倍まで、3倍まで、4倍まで、5倍まで、6倍まで、7倍まで、8倍まで、9倍まで、10倍まで、11倍まで、12倍まで、13倍まで、14倍まで、15倍まで、16倍まで、17倍まで、18倍まで、19倍まで、20倍まで、30倍まで、40倍までまたは50倍まで低い量で微生物を含有する。
組成物は、アレルゲンを実質的に含まないことがある。アレルゲンの非限定的な例としては、シェルフィッシュ、甲殻類、ピーナッツ、ダイズ、小麦、乳または乳製品、およびグルテンが、挙げられる。一部の場合、組成物は、乳を含み得る。
対象は、例えば、哺乳動物、ヒト、妊婦、高齢成人、成人、青年、青年期前の子供、小児、幼児、乳児、出生直後新生児(newborn)、または新生児(neonate)であり得る。対象は、患者であり得る。対象は、ヒトであり得る。対象は、小児(すなわち、思春期の年齢未満である若年ヒト)であり得る。対象は、乳児であり得る。対象は、臨床研究に登録した個体であり得る。対象は、実験動物、例えば、哺乳動物または齧歯動物であり得る。対象は、肥満または過体重対象であり得る。対象は、人工栄養乳児であり得る。
本開示は、便試料を収集する方法、およびさらなる分析のために便試料から微生物を処理および抽出する方法を提供する。全便試料は、機械的ツールまたは試料採取デバイスを用いて、収集され得る。例示的なデバイスを、図9に示す。他の非限定的な機械的ツールまたは試料採取デバイスには、滅菌容器、滅菌管、スワブ、スプーン、へらおよびスパチュラが含まれる。
便試料は、全処置過程中のいずれの時間でも収集することができる。例えば、便試料は、さらなる分析のためのベースラインとして使用することができる処置の開始前の日(0日目)に収集してもよい。便試料は、処置の開始日(1日目)に収集してもよい。便試料は、2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、10日目、11日目、12日目、13日目、14日目、15日目、16日目、17日目、18日目、19日目、20日目、21日目、22日目、23日目、24日目、25日目、26日目、27日目、28日目、29日目、30日目、31日目、32日目、33日目、34日目、35日目、36日目、37日目、38日目、39日目、40日目、41日目、42日目、43日目、44日目、45日目、46日目、47日目、48日目、49日目、50日目、51日目、52日目、53日目、54日目、55日目、56日目、57日目、58日目、59日目、60日目、61日目、62日目、63日目、64日目、65日目、66日目、67日目、68日目、69日目、70日目、71日目、72日目、73日目、74日目、75日目、76日目、77日目、78日目、79日目、80日目、81日目、82日目、83日目、84日目、85日目、86日目、87日目、88日目、89日目、90日目、91日目、92日目、93日目、94日目、95日目、96日目、97日目、98日目、99日目、100日目に、または処置過程の終わりまで毎日収集してもよい。各試料収集日について、便試料は、1日の間のいずれの時間でも収集することができる。一部の場合、便試料は、収集日につき1回、または収集日につき2回以上収集してもよい。
一部の場合、新鮮な便のスワブまたは直腸スワブを、さらなる微生物分析のために収集してもよい。一部の場合、1すくいの量の便試料を、さらなる微生物分析のために収集してもよい。一部の場合、全便試料を、さらなる微生物分析のために収集してもよい。便通からの全ての糞便物質を含有する全便試料を収集し、溶液中に再懸濁し、様々なマイクロバイオームプロファイリング法による並列評定のために等分してもよい。
一部の場合、全便試料を、PBS、水または保存液中に懸濁することによって便通直後に処理してもよい。保存液の非限定的な例としては、ホルマリン、ポリビニルアルコール、メルチオレート−ヨウ素ホルムアルデヒド、酢酸ナトリウム−酢酸−ホルマリン、シャウディン固定液、改変PVA銅または改変PVA亜鉛、1バイアル固定液(One−Vial Fixative)(例えば、Ecofix、Parasafe、Unifix、Protofix、STF、およびその他使用可能であり得るもの)が、挙げられる。保存液の最終濃度(% v/v)は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%または20%であり得る。再懸濁した便試料は、パドル付きホモジナイザー(例えば、Stomacher)中でホモジナイズすることができる。その後、ホモジナイズした便試料は、様々な下流の分析のために2つまたはそれよりも多い部分試料に等分してもよい。一部の場合、部分試料の体積は、約1mL、約2mL、約3mL、約4mL、約5mL、約6mL、約7mL、約8mL、約9mLまたは約10mLであり得る。一部の場合、部分試料の体積は、0〜1mL、1〜2mL、2〜3mL、3〜4mL、4〜5mL、5〜6mL、6〜7mL、7〜8mL、8〜9mLまたは9〜10mLであり得る。
便試料中の微生物共同体を保存するために、収集した便試料は、冷凍するか、または遺伝物質抽出のために即座に処理してもよい。一部の場合、全便試料は、収集直後に、または収集後5分以内に、または収集後10分以内に、または収集後15分以内に、または収集後20分以内に、または収集後30分以内に、または収集後40分以内に、または収集後50分以内に、または収集後1時間以内に、または収集後2時間以内に冷凍される。一部の場合、全便試料は、−80℃もしくはそれ未満の温度で、または−70℃もしくはそれ未満の温度で、または−60℃もしくはそれ未満の温度で、または−50℃もしくはそれ未満の温度で、または−40℃もしくはそれ未満の温度で、または−30℃もしくはそれ未満の温度で、または−20℃もしくはそれ未満の温度で、または−10℃もしくはそれ未満の温度で、または0℃もしくはそれ未満の温度で、冷凍され得る。
収集された試料中のDNAまたはRNAの分解は、試料がヒト身体の外側の環境に曝露された場合に起こり得る。便試料中の微生物共同体をより良く保存し、試料分解を防ぐために、便試料は、遠隔制御試料収集機構によってin situで収集することができる。遠隔制御機構は、試料収集ステップが所望の場所で、かつ所望の時間に行われることを確実にすることができる。in situ試料収集機構は、試料収集に際して即座にDNAまたはRNA分解を防ぐ一部の阻害剤をさらに含み得る。
例えば、ヒト身体に摂取されるカプセルまたは同等の収集ツールを、試料収集のための所望の場所に制御可能に配置することができる。カプセルまたは同等の収集ツールは、ONまたはOFF状態を有することができ、それは、元々、OFF状態に設定され得、後にそれが所望の場所、例えば、横行結腸、上行結腸、下行結腸、盲腸、回腸、空腸、十二指腸または直腸に達した場合にON状態に切り替えられ得る。OFF状態では、収集ツールは、試料を収集しなくてよく、一方で、ON状態では、収集ツールは、1つまたは複数の試料を収集し得る。一部の場合、ON状態は、タイマー機構によって達成することができる。一部の場合、ON状態は、pHセンサーによって達成することができる。一部の場合、ON状態は、外部無線信号によって制御することができる。一部の場合、ON状態は、上記に挙げられる機構の任意の組合せによって制御することができる。
カプセルまたは同等の収集ツールは、核酸またはタンパク質分解の原因であり得る酵素活性を阻害するための不活性化剤を含有し得る。核酸分解のための酵素としては、様々な5’〜3’エキソヌクレアーゼ、3’〜5’エキソヌクレアーゼおよびエンドヌクレアーゼ、例えば、エキソヌクレアーゼI、エキソヌクレアーゼII、エキソヌクレアーゼIII、エキソヌクレアーゼIV、エキソヌクレアーゼV、エキソヌクレアーゼVI、エキソヌクレアーゼVII、エキソヌクレアーゼVIII、エンドヌクレアーゼを挙げることができるが、これらに限定されない。
一部の場合、in situ収集ツールは、カプセルであり得る。
一部の場合、カプセルまたは同等の収集ツールは、ヒト身体中、例えば、腸内でのそれの場所を外部で決定するための機構をさらに備えてもよい。一部の場合、機構は、無線であり得る。一部の場合、機構は、RFIDであり得る。
様々な収集機構を使用することができる。一部の適用では、収集機構は、作動させて試料を吸い込むことができるシリンジ様機器であり得る。一部の適用では、収集機構は、試料を固定および不活性化するために拡張することができる多孔性膜または半透性マトリックスであり得る。一部の他の適用では、収集機構は、試料収集のために開放することができる制御可能なドアまたはキャップまたは蓋を伴うカプセルチャンバーであり得る。
一部の場合、時間経過で摂取される一連のカプセルまたは同等の収集ツールは、時間依存的様式で試料を収集するために使用することができる。この時間依存的様式で収集した試料は、ヒト身体における時系列状態を追跡および作出するために使用することができる。
本開示は、マイクロバイオームプロファイリングのための方法を提供する。マイクロバイオームプロファイリングは、投与された微生物の生着を評定するために使用することができる。また、マイクロバイオームプロファイリングは、対象のために組成物をカスタマイズするために使用することができる。マイクロバイオームをプロファイリングする方法は、米国特許出願第14/437,133号において論じられており、この特許文献は、その全体があらゆる目的で参照により本明細書に組み込まれる。例示的な方法は、以下のステップ:対象から生体試料を得るステップ;対象の生体試料中の少なくとも1種類の微生物を測定するステップ;測定に際して少なくとも1種類の微生物の存在または非存在を検出または測定するステップ;および決定されたマイクロバイオームプロファイルについての詳細を提供するレポートを生成するステップのうちの少なくとも1つを含み得る。
生体試料は、対象の身体のいずれの微生物生息環境からのいずれの試料タイプであってもよい。微生物生息環境の非限定的な例としては、皮膚生息環境、臍生息環境、膣生息環境、羊水生息環境、結膜生息環境、腸管生息環境、胃生息環境、腸生息環境、口腔生息環境、鼻生息環境、消化管生息環境、呼吸器生息環境および尿生殖路生息環境が、挙げられる。生体試料をその特定の応用に合わせることができる。生体試料は、例えば、全血、血清、血漿、粘膜、唾液、頬スワブ、尿、便、細胞、組織、体液、リンパ液、CNS液、および外傷滲出物であり得る。生体試料の組合せを本開示の方法で使用することができる。一部の場合、生体試料は、便試料である。
細胞溶解、および/または生体試料からの核酸抽出は、物理的方法、化学的方法または両方の組合せを含む、任意の適切な方法によって行うことができる。ゲノムDNAの完全性および継続性を保つ剪断方法を使用して生体試料から核酸を単離することができる。
アンプリコンアプローチを使用して、マイクロバイオームプロファイリング用の抽出した核酸を調製することができる。一部の場合、方法は、増幅ステップを使用しない。そのような方法の例は、全ゲノムショットガン(WGS:Whole Genome Shotgun)シークエンシングによるシークエンシング用の試料の調製を含む。これらのアプローチは、微生物分布をゆがめ得る増幅バイアスを除去することにより、利益をもたらすことができる。
プロファイリング方法は、リボソームRNA(rRNA:ribosomal RNA)オペロン、16S rRNA、23S rRNA、rRNA内部転写スペーサー、遺伝子間領域、可変領域およびそれらの任意の組合せの配列情報を決定することを含み得る。方法は、標的特異的核酸プローブの使用を含み得る。方法は、次世代シークエンシングなどのシークエンシングの使用を含み得る。方法は、ロングリードシークエンシングの使用を含み得る。
(実施例1)
げっ歯類における前臨床研究
この研究は、28日間を通した時点でのSprague Dawleyラット(40匹の動物)への毎日の投与後の本開示の微生物組成物の効果を研究するために行った。
研究において使用した投与レジメンを、表1に示す。4つの研究群を使用した:プラセボ(すなわち、微生物なし);株1のみを含む組成物;株1+5+6+8を含む組成物;および株5+6+8を含む組成物。株1は、ムチン分解微生物であるAkkermansia muciniphilaである。株5、6および8は、それぞれ、ブチレート産生微生物であるClostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびEubacterium halliiである。POは、経口(経口投与)を意味する。1食分の量あたりの使用された微生物量を、表2に示す。
表1:用量投与
Figure 2021532097
表2:微生物量(1食分の量当たりのCFU)
Figure 2021532097
化合物投与経路:
表1に記載するように、組成物を、動物に経口投与(Per os、PO)した。
投与調製物:
凍結乾燥粉末の別々のバイアルを、嫌気的条件下で詰めた希釈剤のバイアルと共に、各投与日について各研究アームに使用した。投与前に、希釈剤をシリンジ内へ引き込み、凍結乾燥粉末のバイアルに注入した。その後、できるだけ素早く、適切な量を引き出し、その研究アームの10匹の動物の各々に投与した。
試験系:
主な研究動物:40匹のCrl:CD(SD)雄ラット;余分の動物:4匹のCrl:CD(SD)雄ラット
臨床観察:各スケジュールの時点でルーチンに行った。
体重:組成物の各投与前に、体重を記録した。
血液/試料収集:
a)0、1、2、3、7、14、21および28日目に、全ての動物から糞便を収集した。これらの日に、24時間の期間にわたり3回の間隔で糞便を収集した。加えて、上記のように34日目および/または35日目に、n=5/動物/群で糞便を収集した。糞便を収集し、冷凍し、各間隔の試料(each sample interval)を収集した後、試験施設に移した(1,020個の試料)。
b)終末血液試料 − 研究の終わりに、全ての動物から血液(できるだけ多く)を収集した。血液の一定分量を適切に処理し、臨床化学および鑑別を伴うCBCについて分析した(28日目に屠殺した動物のみ)。残りを、血清または血漿のいずれかに処理し、冷凍し、試験施設へ輸送した。試料の数:
臨床病理 − 20個の試料
終末試料 − 40個の試料
c)剖検 − n=5匹の動物/群を28日目に屠殺し、残りの動物は35日目に(7日間のウォッシュアウト後)屠殺した。
28日目の剖検 − 全ての動物から結腸、近位小腸および遠位小腸を収集した。試料を瞬間冷凍し、試験施設へ輸送した。
35日目の剖検 − 肉眼による剖検(試料は収集しなかった)。
研究の結果を図3〜6に示し、これらは様々な研究群のラットの糞便試料から得たデータを示し、標的特異的核酸プローブを使用した微生物検出を示す。結果から、げっ歯類に経口投与された選択の微生物が、消化管に生着したことが実証された。
図3において、破線の囲みは、−1日目に対応し、各群についてのベースライン試料(すなわち、介入前)を指す。「プラセボ」パネルから、研究に使用された核酸プローブの高い特異性のために、偽陽性検出は非常に低いことが示された。「−1」日目は、群のいずれについても偽陽性ヒットがなく、このことから、研究のために設計された核酸プローブが、試験される微生物DNAについて特異的であることがさらに示された。また、このことから、組成物の一部である外来性微生物が、介入前にラットにおいて非存在であることが示された。
図4において、破線の囲みは34日目に対応し、各群についてのウォッシュアウト試料(すなわち、介入1週間後)を指す。株1のみ、および株1+5+6+8を受容した群についてのウォッシュアウト期間からのデータは、株1および8が検出可能なレベルで生着することを示した。また、データは、株8が経時的に増加し、株1と共に投与された場合のみ生着することを示した。株1の非存在下では(株5+6+8の研究群パネルを参照されたい)、株8は生着しなかった。したがって、ムチン分解微生物である株1の生着は、ブチレート産生株である株8の生着を促進した。さらに、また、株1が介入の約2日目までに生着する一方で、株8は、生着が起こるために株1の存在下での2週間を超える(例えば、3週間)曝露を要することが観察された。14日目までに検出された株8の量の増加は、約2週間点での生着のインジケーターであり得る。
図5は、株1+5+6+8を投与した群についての介入2日目から得た検出データを示す。0時間目は、微生物組成物の投与時間を表す。ラットの消化管を通る微生物組成物の通過時間は、約8〜16時間のウィンドウ内であると計算された。株1は、通過時間前にラット糞便物質中で検出され、株1の生着の可能性を示した。このことは、株1が生着していたことを示唆した。このことは、ウォッシュアウト試料中の株1の検出によって確認された。したがって、初期収集時間〜後期収集時間の検出シグナルの比(例えば、投与からの様々な時間に対応する)を、投与された微生物の生着インジケーターとして使用することができる。例えば、初期収集時間(例えば、投与の8〜16時間後)に検出された株と後期収集時間(例えば、投与の16時間後)に検出された株との間の比は、株生着を示すことができる(例えば、株レベルが検出可能なままであるか、または経時的に一貫している場合)。一部の場合、検出される株の量は、投与レジメンおよび収集のために消化管を通る通過時間に基づいて変動し得る。通過ウィンドウ(例えば、投与された微生物が、対象の消化管を通過するために予測される時間)の前または後の糞便試料中の投与された株の存在の検出は、生着を示し得る。そのような存在の検出は、投与された株が、投与の非存在下(例えば、ウォッシュアウト期間中または後)でさえも腸管に存在していることを示し得る。
図6は、株1+5+6+8(左パネル)および株5+6+8(右パネル)を投与した群についての介入27日目から得た検出データを示す。株1および8の両方は、通過時間が約8〜16時間であったが、株1+5+6+8を投与した群について0および0〜8時間の収集時点で検出された。このことは、株1および8は既に生着していたことを示し、ウォッシュアウト期間中の検出によって確認された。したがって、このデータは、初期収集時間〜後期収集時間の検出シグナルの比が、連続生着を示すことができることをさらに示す。
動物の臨床観察、血漿化学、血液学パネルおよび剖検評価からのデータから、投与された組成物からのげっ歯類に対する有害作用はないことが確認された。
(実施例2)
臨床試験
研究の形式:
これは、全ての対象が本開示の微生物を含む研究食品を受容する非盲検非対照量漸増試験である。本研究は、経口投与された微生物の、量漸増中またはその後の安全性および便中の検出を評価することに焦点を当てている。組成物の初期量は、有害作用なしにSprague Dawley雄ラットに28日間投与された量によって導びかれ(実施例1を参照されたい)。図7および表3は、この研究のための投薬量を示す。0〜6日目に、より低い量を投与する。7日間の投与後、有害な影響が観察されなかった場合、7〜14日目については消費される量を5倍に増加させる。その後、対象は、研究食品が投与されない14日間のウォッシュアウト期間に入る。
表3:投薬量
Figure 2021532097
有害作用についてのモニタリングを28日目まで通して続け、便試料を20および27日目に収集する。スクリーニング時に対象の病歴を再調査し、7日目、14日目、21日目および28日目に臨床歴を再調査する。便試料、臨床化学、血液学的プロファイル、血漿SCFAおよびサイトカインパネルは、これらのクリニック来院の各々の時間に収集する。
研究の継続期間:
対象の参加の全継続期間は、およそ35日間であり、スクリーニング来院は、消費開始が始まる0日目でのベースライン来院の3〜7日前に行う。初期消費後、積極的参加は、28日目まで及ぶ。
対象の数:
およそ20人の健康な対象
微生物組成物および投与:
凍結乾燥微生物の実質的に乾燥した集団を含むコーティングしたカプセルを使用する。カプセルは、腸内で崩壊するように設計する。対象は、1〜5カプセルを朝食および夕食の開始前30分以内に14日間消費する。研究カプセルの割り当てを表4に概略する。各カプセルは、微生物(Clostridium beijerinckii、Clostridium butyricumおよびB. infantis)、イヌリン(チコリー)、スクロース、トレハロース、グリセリン、マルトデキストリンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。研究食品は、密閉され、ラベルを付した茶色スクリューキャップ瓶で提供される。各瓶は、7日間の投与を支持するために必要な数のカプセルに加え、補充量のための任意の必要性をまかない、かつ反復安定性試験のための返却用に少なくとも3カプセル残ることを保証するための10カプセルを含有する。各々の量レベルにおいて、全てのカプセルは、同じ含有量を有する。研究食品は、対象への分配および指定量の除去のための消費の時点を除いては、冷蔵保存する。
表4:研究食品カプセルの割り当て
Figure 2021532097
研究方法:
全てのスクリーニングおよび研究来院の前に、対象に、一晩少なくとも10時間絶食すること(すなわち、水以外の食物や飲料なし)を依頼する。各スケジュール来院の朝に(理想的には0700〜0900時の間)、対象は臨床研究施設に報告する。全ての適用可能な研究来院について、対象は、来院前に研究製品の朝の量を投与することを控える。対象は、クリニックにいる間に摂取するために研究施設に研究食品を持ってくる。各対象について、全部で6回の来院がある。第1の来院は、研究開始の3〜7日前のスクリーニング来院であり、血液試料を収集する。第2の来院は0日目(消費開始が始まる)であり、血液試料および便試料の両方が収集される。0日目に収集された試料を使用する評定データは、ベースライン値としての機能を果たす。残りの4回の来院は、7日目、14日目、21日目および28日目である。アウトカム評定のために、これらの来院時に血液および便試料の両方を収集する。
処置アウトカム評定:
この研究中、化学、血液学、SCFAおよび炎症マーカーを含む様々な分析物およびパネルのために、血液を採取する。採取した血液の全量(全研究中)は、各対象について60mLまたは2オンス未満であることが予想される。全便試料を収集し、収集後即座に処理する。全便試料を、4つの画分に等分し、各画分を、投与された微生物を検出するためにマイクロバイオームプロファイリング法に供する。
図8は、処置の様々な段階中の、治療組成物を投与した対象の糞便物質中で検出された投与された微生物の相対量を示すデータを表す。データは、ウォッシュアウト試料中で見られるように、投与された微生物の生着が起こったことを示した。
(実施例3)
便収集
例えば実施例2で説明される研究に必要な、便収集は、図9で示される便収集デバイスで行うことができる。便収集は、患者の自宅から行うことができる。図9で示されるように、デバイスは、3つの別々の構成要素:便器上の収集バケツを位置決めするための安定性フレーム;バーコード化された便収集バケツ;および、必要に応じて収集日および時間についてのラベルを伴う便バケツ蓋を有する。デバイスは、2つの異なる方法で便座に位置決めすることができる。便座を上げてもよく、便収集デバイスを便器の縁に水平に置いてもよい。フレームの狭いほうの側を、便器の後部端に向けて位置決めしてもよい。個人の身体構造によって、フレームの狭いほうの側を、便器の前部に向けて位置決めしてもよく、これは便試料の取得をより良く促進し得る。便座は、便収集デバイスを確実にするために低くしてもよい。
使用方法:
膀胱を完全に空にする。バイオハザード袋から全ての品目を取り出す。便座および便器の縁を清潔にするために衛生ワイプを使用する。提供されたボールペンで、バケツ蓋ラベルに日付(月/日/年)を記入し、時刻に対応するボックスにチェックを入れる。バケツから蓋を取り除き、蓋をバイオハザード袋の中に入れる。収集バケツ(図9B)を安定性フレーム(図9A)に確実に挿入することによってデバイスを組み立てる。バケツの内側には触れない。便座を上げ、デバイスを便器の縁に水平に置く。フレームの狭いほうの側は、便器の後部端に向くべきである。対象の身体構造によっては、フレームの狭いほうの側が、便器の前部に向くように再位置決めすると、便試料の取得をより良く促進し得る。デバイスを確実にするために便座を低くする。便器に座り、便試料がバケツに直接落ちるように自分で配置する。収集バケツに排尿したり、トイレットペーパーを入れたりしない。終わると、清潔にするためにトイレットペーパーを使用し、使用済みトイレットペーパーをバケツの外側に捨てる。便器を流す。完了後、便座を上げ、便器からデバイスを取り除く。デバイスを平らな面に置く。収集バケツから安定性フレームを取り外すために安定性フレームを押し下げる。フレームを捨てる。バイオハザード袋から蓋を取り出し、収集バケツに蓋を押し込む。「カチッ」と鳴れば、蓋は確実である。密閉した収集バケツを空のバイオハザード袋に入れ、袋を閉じる。収集した便試料を含む閉じたバイオハザード袋をフリーザーに入れる。4時間またはそれよりも長い時間の後、収集バケツを含むバイオハザード袋を、断熱輸送パッケージに包装する。2〜3個のアイスパックを輸送パッケージに加え、パッケージを試験施設に輸送する。
(実施例4)
選択培地を使用したムチン分解微生物またはムチン調節微生物の単離
この実施例は、ムチン分解微生物を単離するために使用された実例となる選択培地を説明する。選択培地は、主要エネルギー源としての機能を果たすムチンを含む。ムチン分解微生物は、選択培地中でムチンを分解し、成長することができ、一方で、ムチンを分解する能力を欠いている微生物は、成長することができない。
選択培地の調製:
次の構成成分を800mLの最終体積で混合した:ルーメン液、ビタミン、ミネラル、基本塩溶液、塩化カルシウム、システインクロリドおよび水。混合物を20分間脱気し、濾過した。2.5グラムの精製ムチンを、200mLの蒸留水に再懸濁し、血清バイアル中に密閉し、121℃で20分間オートクレーブした。ムチン溶液を、濾過した溶液と混合して、選択培地を産生した。
標的の単離:
新鮮な便を、単離実験に使用した。単離した微生物を、選択培地中で成長させた。図10は、選択培地で成長させた分離株を示す。
インフォマティクススクリーニング:
選択的に単離した微生物を、シークエンシングおよびバイオインフォマティクスツールを使用して同定した。
新しい株の特徴付け:
同定された株を、ゲノムアッセイおよび生化学アッセイを使用して特徴付けた。
表5は、本開示の方法を使用して同定した6種の実例となるムチン分解性Akkermansia muciniphila株の16S rRNAコンセンサス配列を示す。
表5:実例となるムチン分解微生物
Figure 2021532097
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(実施例5)
短鎖脂肪酸産生
図11は、本開示の微生物によって産生された短鎖脂肪酸レベルを示す。各微生物によって産生された短鎖脂肪酸は、微生物の予測されたゲノム機能が、実際の機能に適合することを示す。微生物A〜Dは、ブチレート産生微生物によるブチレート産生のための基質(例えば、ブチレート中間体)としての機能を果たし得るアセテートを主に産生した。微生物E、FおよびGは、ブチレートを主に産生した。ブチレート中間体を産生する第1の微生物(例えば、微生物A〜Dのいずれか)と中間体をブチレートに変換する第2の微生物(例えば、微生物E〜Gのいずれか)との組合せは、状態を処置するために利用することができる。1つの非限定的な例では、株Aは、Bifidobacterium adolescentis(BADO)であり得る。1つの非限定的な例では、株Bは、Bifidobacterium infantis(BINF)であり得る。1つの非限定的な例では、株Cは、Bifidobacterium longum(BLON)であり得る。1つの非限定的な例では、株Dは、Clostridium indolis(CIND)であり得る。1つの非限定的な例では、株Eは、Clostridium beijerinckii(CBEI)であり得る。1つの非限定的な例では、株Fは、Clostridium butyricum(CBUT)であり得る。1つの非限定的な例では、株Gは、Eubacterium hallii(EHAL)であり得る。
(実施例6)
微生物組成物についての安定性研究
図12は、凍結乾燥によって作製した実質的に乾燥した形態の偏性嫌気性微生物(例えば、Clostridium beijerinckiiおよびClostridium butyricum)を含む組成物についての安定性データを示す。組成物を、4℃または室温で84日間保存し、保存期間中に組成物内の活性細胞数をフローサイトメトリーによって定量した。データは、組成物は、4℃および室温の両方で少なくとも84日間安定であることを示した。
(実施例7)
低アレルゲン微生物組成物
例えば、ダイズ、ピーナッツ、シェルフィッシュ、小麦または乳にアレルギー性である患者のためのアレルゲンの量を低減した、またはわずかしか含まない組成物が、本明細書で提供される。また、そのような組成物は、これらの剤が症状を悪化させる刺激物質として作用し得る障害のために、例えば、炎症性腸症候群(IBS)(Inflammatory Bowel Syndrome)において、有益であり得る。
表6は、本開示の微生物組成物についてのアレルゲン分析を示す。アレルゲンは、アレルギー性反応を引き起こさないようなわずかな量で存在する。
Figure 2021532097
(実施例8)
ヒト対象において生着増進微生物組成物を評価するための研究
目的:
本研究の目的は、ヒト対象において外因的に投与した微生物の生着を促進することにおける本開示の生着増進微生物組成物の効果を評定することである。
方法:
30人のヒト対象が、二重盲検プラセボ対照無作為化研究に参加する。
1)プラセボ群:10人のヒト対象に、微生物を欠いているプラセボ組成物を投与する。
2)対照群:10人のヒト対象に、少なくとも1種類のブチレート産生微生物を含むが、ムチン分解微生物を欠いている対照組成物を投与する。
3)実験群:10人のヒト対象に、少なくとも1種類のブチレート産生微生物と少なくとも1種類のムチン分解微生物とを含む実験微生物組成物を投与する。
各群について、微生物組成物を、1日2回(例えば、朝食前および夕食前)2週間経口投与する。各群の対象の腸内マイクロバイオームプロファイル(例えば、便試料分析を使用する)を処置レジメンの完了前および後に評価する。
処置後、実験群の対象は、外因的に投与されたムチン分解微生物および外因的に投与されたブチレート産生微生物の両方の生着を示す。加えて、実験群は、ムチン分解微生物を受容しない対照群と比較して、少なくとも5%高いブチレート産生微生物の生着レベルを示す。
(実施例9)
健康状態の処置のための微生物生着を促進するための組成物
対象に、健康状態(例えば、代謝障害、糖尿病−1型または2型、インスリン抵抗性、炎症、IBS、下痢、自閉症、うつ状態、湿疹、発疹)の処置のため、または優れた腸内健康状態を促進する(例えば、腸内壁を改善する、胃腸障害を低減する、健康なマイクロバイオームを回復する)ために微生物組成物を投与する。微生物組成物は、1種または複数種のブチレート産生微生物を含む。微生物組成物は、ムチン分解微生物を欠いている。投与レジメン後でさえも、対象は、症状の任意の改善を経験しない。対象の腸内マイクロバイオームのプロファイリングから、組成物中の微生物が対象において生着しなかったことが示される。対象に、以前の組成物中に含まれた他の微生物に加えてムチン分解微生物を含む別の微生物組成物を投与する。この組成物を開始すると、対象は、症状の改善を経験する。投与レジメンが完了した後(例えば、投与が終わった後)の対象の腸内マイクロバイオームのプロファイリングは、組成物で投与された外来性微生物がうまく生着したことを示す。
(実施例10)
ヒト対象において生着増進微生物組成物を評価するための研究
目的:
本研究の目的は、ヒト対象において外因的に投与した微生物の生着を促進することにおける本開示の生着増進微生物組成物の効果を評定することであった。
方法:
ヒト対象が、二重盲検プラセボ対照無作為化研究に参加した。
プラセボ群:ヒト対象に、微生物を欠いているプラセボ組成物を投与した。
対照群:ヒト対象に、少なくとも1種類のブチレート産生微生物を含むが、ムチン分解微生物を欠いている対照組成物、例えば、例えばそれぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6および9を含む組成物を投与した。
実験群:ヒト対象に、少なくとも1種類のブチレート産生微生物と少なくとも1種類のムチン分解微生物とを含む実験微生物組成物、例えば、例えばそれぞれ、Akkermansia muciniphila、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisに対応する、株1、5、6、8および9を含む組成物を投与した。
各群について、微生物組成物を、2.7×10〜4.8×1010CFUの各微生物株の用量で、1日2回(例えば、朝食前および夕食前)経口投与した。組成物を12週間投与し、次に、微生物組成物が投与されない4週間のウォッシュアウト期間が続いた。対象の腸内マイクロバイオームプロファイルを、処置レジメンの前および間、ならびに4週間のウォッシュアウト期間後に便試料分析により評価した。便試料をベースライン、4週間、12週間および16週間(組成物の投与を中断した4週間後)で収集して、投与された細菌株が便中に検出され得るかどうか、および検出された場合、その株が、組成物投与が終わった後に存続するかどうかを決定した。
便試料を収集し、即座に冷凍し、処理まで低温で維持した。試料を、5mM EDTAを含む50mM Tris HCl緩衝液(pH8.0)中に再懸濁し、パドル・ホモジナイザー中で5分間ホモジナイズし、280μMメッシュを通して濾過し、その後等分し、−80℃で再冷凍した。冷凍した糞便試料を、DNeasy PowerSoil HTP96キットを使用して抽出し、特定の標的微生物のDNA含有量を、各株の検出のために特異的に設計したプライマー対を使用するqPCR反応において測定した。標的生物からの精製したゲノムDNAの既知の量を希釈することによって、二重8点標準曲線を、各々、3回の技術的反復を伴って、実行した。これらの標準曲線を使用して、各試料について、閾値サイクル(Ct)値を標的生物のDNA質量に関連付けた。
ブチレート産生微生物は、対照群よりも実験群において対象のより大きな割合でウォッシュアウト期間を通して存続し、ブチレート産生微生物の生着は、ブチレート産生微生物がムチン分解微生物と共に投与された場合、増進されることを実証した。ムチン分解微生物もまた、一部の対象において生着した。
図13は、本開示の組成物の一部としてムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着を示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、プラセボ(最上部のパネル)、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6および9;中央部のパネル)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(下部のパネル)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。各長方形は、スケールで示されるように便試料中の株のゲノムの相対存在量を表す。ブチレート産生微生物のみを投与した対象のうち、ベースライン(0週目)で株9を欠いている2人の対象のみが、ウォッシュアウト(16週目)において株9の生着を示した。ブチレート産生微生物とムチン分解微生物とを投与した対象のうち、ベースラインで株9を欠いている7人の対象が、ウォッシュアウトにおいて株9の生着を示し、ムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着の増進を示した。TGMF=標的ゲノム質量分率。
図14は、本開示の組成物の一部としてムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着を示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、プラセボ(右)、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6および9;中央部)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(左)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。各長方形は、スケールで示されるようにある特定の時間(週、左のY軸)に得た便試料中の株のゲノムの相対存在量を表す。ブチレート産生微生物のみを投与した対象のうち、ベースライン(0週目)で株9を欠いている2人の対象、ベースラインで株6を欠いている2人の対象、およびベースラインで株5を欠いている2人の対象が、ウォッシュアウト(12週目)において各々の株の生着を示した。ブチレート産生微生物とムチン分解微生物とを投与した対象のうち、ベースラインで株9を欠いている7人の対象、ベースラインで株6を欠いている6人の対象、およびベースラインで株5を欠いている6人の対象が、ウォッシュアウトにおいて各々の株の生着を示した。これらのデータは、ムチン分解微生物と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着の増進を示す。
図15A〜Bは、本開示の組成物の一部としてムチン産生微生物(mucin−producing microbe)と共に投与された場合のブチレート産生微生物の生着を示す。株1は、ムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphila)であり;株5、6、8および9は、ブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantis)である。対象に、ブチレート産生微生物のみを含む本開示の組成物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricumおよびBifidobacterium infantisに対応する、株5、6および9;上部のパネル)、またはブチレート産生微生物(例えば、それぞれ、Clostridium beijerenckii、Clostridium butyricum、Eubacterium halliiおよびBifidobacterium infantisの株に対応する、株5、6、8および9)とムチン分解微生物(例えば、Akkermansia muciniphilaに対応する、株1)とを含む本開示の組成物(下部のパネル)を12週間投与し、これに4週間のウォッシュアウト期間が続いた。対象の便試料を処理し、株の存在をqPCRによって検出した。図15Aは、示される株がベースライン(0週目)、投与の4週目、投与の12週目、および続く4週間のウォッシュアウト期間(16週目)で検出されたqPCR反応物の割合を示す。図15Bは、示される株がベースライン(0週目)および続くウォッシュアウト期間(16週目)で検出されたqPCR反応物の割合を示す。
本発明の好ましい実施形態は、本明細書で示され、説明されているが、そのような実施形態は単に例のために提供されることが、当業者に明らかである。本発明から逸脱することなく、多くの変形、変化および置換がここで当業者に想起される。本明細書で説明される本発明の実施形態についての様々な代替物が、本発明の実施において使用され得ることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義すること、およびこれらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物がそれに包含されることが意図される。

Claims (211)

  1. 単離および精製されたブチレート産生微生物の治療有効量
    を含む組成物であって、
    対象における前記ブチレート産生微生物の生着が、前記対象においてムチン分解微生物の存在下で増加する、
    組成物。
  2. 前記生着が、前記対象における前記ブチレート産生微生物の相対存在量の増加によって示される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ブチレート産生微生物の前記生着の前記増加が、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、前記対象における前記ブチレート産生微生物の核酸の量の、前記ムチン分解微生物を欠いている対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記測定することが、株特異的プライマーの使用を含む、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記測定することが、前記組成物の投与後に前記対象の便試料について行われる、請求項3に記載の組成物。
  6. 前記便試料が、前記組成物の投与の少なくとも12時間後に収集される、請求項3に記載の組成物。
  7. 前記便試料が、前記組成物の投与の少なくとも7日後に収集される、請求項3に記載の組成物。
  8. 前記対象の消化管における前記ブチレート産生微生物の生着のために製剤化されている、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記ブチレート産生微生物および前記ムチン分解微生物が、前記対象の消化管の領域に共局在する、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記消化管の前記領域が、回腸領域、結腸領域または両方である、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記対象が、前記生着前に前記ブチレート産生微生物を欠いている、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記ムチン分解微生物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記対象が、前記組成物の非存在下では前記ムチン分解微生物を欠いている、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記ブチレート産生微生物が、前記組成物中の前記ムチン分解微生物の存在下でのみ生着する、請求項12に記載の組成物。
  15. 前記ブチレート産生微生物の前記生着が、前記対象における前記ムチン分解微生物の生着後に起こる、請求項12に記載の組成物。
  16. 前記ブチレート産生微生物が、前記対象において前記ムチン分解微生物の非存在下では生着しない、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記ブチレート産生微生物の前記生着が、前記ムチン分解微生物の前記存在下で前記対象において少なくとも約5%増加する、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記ブチレート産生微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  19. 前記ブチレート産生微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項1に記載の組成物。
  20. 前記ブチレート産生微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  21. 前記ブチレート産生微生物が、Eubacterium halliiである、請求項1に記載の組成物。
  22. 前記ブチレート産生微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  23. 前記ブチレート産生微生物が、Clostridium butyricumである、請求項1に記載の組成物。
  24. 前記ブチレート産生微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  25. 前記ブチレート産生微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項1に記載の組成物。
  26. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項1に記載の組成物。
  27. 前記ムチン分解微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  28. 前記ムチン分解微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項1に記載の組成物。
  29. 前記ムチン分解微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項1に記載の組成物。
  30. 経口送達用に製剤化されている、請求項1に記載の組成物。
  31. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸領域に達する前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項1に記載の組成物。
  32. 前記ブチレート産生微生物および前記ムチン分解微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項1に記載の組成物。
  33. プレバイオティクスをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  34. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項1に記載の組成物。
  35. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない、請求項1に記載の組成物。
  36. 実質的に乾燥粉末として製剤化されている、請求項1に記載の組成物。
  37. 前記ブチレート産生微生物が、非動物源に由来する、請求項1に記載の組成物。
  38. 乳を含む、請求項1に記載の組成物。
  39. 乳を含まない、請求項1に記載の組成物。
  40. 第1の微生物および第2の微生物を含む単離および精製された集団の治療有効量
    を含む組成物であって、
    対象における前記第2の微生物の生着が、前記対象における前記第1の微生物の生着を必要とする、
    組成物。
  41. 前記第1の微生物が、前記対象において前記第2の微生物の前に生着する、請求項40に記載の組成物。
  42. 前記対象が、前記第1の微生物の前記生着、前記第2の微生物の前記生着または両方の前に、前記第1の微生物、前記第2の微生物または両方を欠いている、請求項40に記載の組成物。
  43. 前記生着が、前記対象の消化管で起こる、請求項40に記載の組成物。
  44. 前記第1の微生物が、前記組成物中の前記第2の微生物の非存在下では生着しない、請求項40に記載の組成物。
  45. 前記第1の微生物の前記生着が、前記対象における前記第1の微生物の相対存在量の増加によって示される、請求項40に記載の組成物。
  46. 前記第2の微生物の前記生着が、前記対象における前記第2の微生物の相対存在量の増加によって示される、請求項40に記載の組成物。
  47. 前記第2の微生物の前記生着が、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、前記対象における前記第2の微生物の核酸の量の、前記組成物を投与されていないか、または前記第1の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される、請求項40に記載の組成物。
  48. 前記測定することが、株特異的プライマーの使用を含む、請求項47に記載の組成物。
  49. 前記測定することが、前記組成物の投与後に前記対象の便試料について行われる、請求項47に記載の組成物。
  50. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも12時間後に収集される、請求項49に記載の組成物。
  51. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも7日後に収集される、請求項49に記載の組成物。
  52. 前記対象の消化管における前記第1または第2の微生物の生着のために製剤化されている、請求項40に記載の組成物。
  53. 前記第1および第2の微生物が、前記対象の消化管の領域に共局在する、請求項40に記載の組成物。
  54. 前記消化管の前記領域が、回腸領域、結腸領域または両方である、請求項53に記載の組成物。
  55. 前記第1の微生物が、ムチン分解微生物である、請求項40に記載の組成物。
  56. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項40に記載の組成物。
  57. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  58. 前記第1の微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  59. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項40に記載の組成物。
  60. 前記第2の微生物が、ブチレート産生微生物である、請求項40に記載の組成物。
  61. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  62. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項40に記載の組成物。
  63. 第2の微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  64. 前記第2の微生物が、Eubacterium halliiである、請求項40に記載の組成物。
  65. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  66. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumである、請求項40に記載の組成物。
  67. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項40に記載の組成物。
  68. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項40に記載の組成物。
  69. 経口送達用に製剤化されている、請求項40に記載の組成物。
  70. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸領域に達する前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項40に記載の組成物。
  71. 前記第1および第2の微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項40に記載の組成物。
  72. プレバイオティクスをさらに含む、請求項40に記載の組成物。
  73. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項40に記載の組成物。
  74. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない、請求項40に記載の組成物。
  75. 前記第1および第2の微生物が、前記組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化されている、請求項40に記載の組成物。
  76. 前記第1および第2の微生物が、非動物源に由来する、請求項40に記載の組成物。
  77. 乳をさらに含む、請求項40に記載の組成物。
  78. 乳を含まない、請求項40に記載の組成物。
  79. 第1の微生物および第2の微生物を含む単離および精製された集団の治療有効量
    を含む組成物であって、
    対象における前記第2の微生物の生着が、前記対象における前記第1の微生物の生着後に起こる、
    組成物。
  80. 前記第1または第2の微生物の前記生着が、前記対象における相対存在量の増加によって示される、請求項79に記載の組成物。
  81. 前記第2の微生物の前記生着が、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、前記対象における前記第2の微生物の核酸の量の、前記組成物を投与されていないか、または前記第1の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される、請求項79に記載の組成物。
  82. 前記測定することが、株特異的プライマーの使用を含む、請求項81に記載の組成物。
  83. 前記測定することが、前記組成物の投与後に前記対象の便試料について行われる、請求項81に記載の組成物。
  84. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも12時間後に収集される、請求項83に記載の組成物。
  85. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも7日後に収集される、請求項83に記載の組成物。
  86. 前記生着が、前記対象の消化管で起こる、請求項79に記載の組成物。
  87. 前記第2の微生物が、前記組成物中の前記第1の微生物の非存在下では生着しない、請求項79に記載の組成物。
  88. 前記第1の微生物が、ムチン分解微生物である、請求項79に記載の組成物。
  89. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項79に記載の組成物。
  90. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  91. 前記第1の微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  92. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項79に記載の組成物。
  93. 前記第2の微生物が、ブチレート産生微生物である、請求項79に記載の組成物。
  94. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  95. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項79に記載の組成物。
  96. 前記第2の微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  97. 前記第2の微生物が、Eubacterium halliiである、請求項79に記載の組成物。
  98. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  99. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumである、請求項79に記載の組成物。
  100. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項79に記載の組成物。
  101. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項79に記載の組成物。
  102. 経口送達用に製剤化されている、請求項79に記載の組成物。
  103. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸の前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項79に記載の組成物。
  104. 前記第1および第2の微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項79に記載の組成物。
  105. プレバイオティクスをさらに含む、請求項79に記載の組成物。
  106. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項79に記載の組成物。
  107. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない、請求項79に記載の組成物。
  108. 前記第1および第2の微生物が、前記組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化されている、請求項79に記載の組成物。
  109. 前記第1および第2の微生物が、非動物源に由来する、請求項79に記載の組成物。
  110. 乳をさらに含む、請求項79に記載の組成物。
  111. 乳を含まない、請求項79に記載の組成物。
  112. 第1の微生物を含む単離および精製された集団の治療有効量
    を含む組成物であって、
    前記第1の微生物が、対象における第2の微生物の非存在下では前記対象において生着しない、
    組成物。
  113. 前記組成物が、前記第2の微生物をさらに含み、前記第2の微生物が、単離および精製されている、請求項112に記載の組成物。
  114. 前記第2の微生物が、ムチン分解微生物である、請求項112に記載の組成物。
  115. 前記第2の微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項112に記載の組成物。
  116. 前記第2の微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  117. 前記第2の微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  118. 前記第2の微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項112に記載の組成物。
  119. 前記第1の微生物が、ブチレート産生微生物である、請求項112に記載の組成物。
  120. 前記第1の微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  121. 前記第1の微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項112に記載の組成物。
  122. 第1の微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  123. 前記第1の微生物が、Eubacterium halliiである、請求項112に記載の組成物。
  124. 前記第1の微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  125. 前記第1の微生物が、Clostridium butyricumである、請求項112に記載の組成物。
  126. 前記第1の微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項112に記載の組成物。
  127. 前記第1の微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項112に記載の組成物。
  128. 前記第1の微生物の前記生着が、前記対象における前記第1の微生物の相対存在量の増加によって示される、請求項112に記載の組成物。
  129. 前記第1の微生物の前記生着が、qPCRまたはシークエンシングによって測定される、前記対象における前記第1の微生物の核酸の量の、前記組成物を投与されていないか、または前記第2の微生物を欠いている組成物を投与された比較対象と比較した少なくとも約1桁の増加によって示される、請求項128に記載の組成物。
  130. 前記測定することが、株特異的プライマーの使用を含む、請求項128に記載の組成物。
  131. 前記測定することが、前記組成物の投与後に前記対象の便試料について行われる、請求項128に記載の組成物。
  132. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも12時間後に収集される、請求項131に記載の組成物。
  133. 前記便試料が、前記組成物の前記投与の少なくとも7日後に収集される、請求項131に記載の組成物。
  134. 経口送達用に製剤化されている、請求項112に記載の組成物。
  135. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸の前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項112に記載の組成物。
  136. 前記第1および第2の微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項112に記載の組成物。
  137. プレバイオティクスをさらに含む、請求項112に記載の組成物。
  138. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項112に記載の組成物。
  139. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの組合せを実質的に含まない、請求項112に記載の組成物。
  140. 前記第1および第2の微生物が、前記組成物中の実質的に乾燥粉末として製剤化されている、請求項112に記載の組成物。
  141. 前記第1および第2の微生物が、非動物源に由来する、請求項112に記載の組成物。
  142. 乳をさらに含む、請求項112に記載の組成物。
  143. 乳を含まない、請求項112に記載の組成物。
  144. ヒト対象への投与のための治療組成物であって、第1の微生物および第2の微生物を含む実質的に乾燥した微生物の単離および精製された集団の治療有効量を含み、
    前記集団が、前記第1の微生物および前記第2の微生物を欠いている野生型ラットに毎日28日間投与された場合、前記野生型ラットにおいて投与の1日後に前記第1の微生物の生着、および投与の7日後に前記第2の微生物の生着をもたらす、
    治療組成物。
  145. 前記生着が、前記野生型ラットの便試料についてアッセイを行うことによって測定される、請求項144に記載の治療組成物。
  146. 前記アッセイが、前記便試料中の前記第1の微生物および前記第2の微生物の核酸を検出することを含む、請求項145に記載の治療組成物。
  147. 実質的に乾燥した微生物の前記集団が、非動物源に由来する、請求項144に記載の治療組成物。
  148. 実質的に乾燥した微生物の前記集団が、前記ヒト対象において生存可能である、請求項144に記載の治療組成物。
  149. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの任意の組合せを実質的に含まない、請求項144に記載の治療組成物。
  150. 乳を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  151. 乳を含まない、請求項144に記載の治療組成物。
  152. 前記生着が、消化管で起こる、請求項144に記載の治療組成物。
  153. 前記第1の微生物が、ムチン分解微生物である、請求項144に記載の治療組成物。
  154. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項144に記載の治療組成物。
  155. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  156. 前記第1の微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  157. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項144に記載の治療組成物。
  158. 前記第2の微生物が、ブチレート産生微生物である、請求項144に記載の治療組成物。
  159. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  160. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項144に記載の治療組成物。
  161. 第2の微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  162. 前記第2の微生物が、Eubacterium halliiである、請求項144に記載の治療組成物。
  163. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  164. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumである、請求項144に記載の治療組成物。
  165. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項144に記載の治療組成物。
  166. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項144に記載の治療組成物。
  167. 経口送達用に製剤化されている、請求項144に記載の治療組成物。
  168. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸の前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項144に記載の治療組成物。
  169. 前記第1および第2の微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項144に記載の治療組成物。
  170. プレバイオティクスをさらに含む、請求項144に記載の治療組成物。
  171. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項144に記載の治療組成物。
  172. ヒト対象への投与のための治療組成物であって、第1の微生物および第2の微生物を含む実質的に乾燥した微生物の単離および精製された集団の治療有効量を含み、
    前記集団が、前記第1の微生物および前記第2の微生物を欠いている野生型ラットに毎日28日間投与された場合、前記野生型ラットの消化管において前記第1の微生物および前記第2の微生物の生着をもたらし、前記第2の微生物が、前記第1の微生物を欠いている微生物の集団として投与された場合、前記野生型ラットにおいて生着しない、
    治療組成物。
  173. 前記生着が、前記野生型ラットの便試料についてアッセイを行うことによって測定される、請求項172に記載の治療組成物。
  174. 前記アッセイが、前記便試料中の前記第1の微生物および前記第2の微生物の核酸を検出することを含む、請求項172に記載の治療組成物。
  175. 実質的に乾燥した微生物の前記集団が、非動物源に由来する、請求項172に記載の治療組成物。
  176. 実質的に乾燥した微生物の前記集団が、前記ヒト対象において生存可能である、請求項172に記載の治療組成物。
  177. ピーナッツ、小麦、ダイズ、シェルフィッシュまたはこれらの任意の組合せを実質的に含まない、請求項172に記載の治療組成物。
  178. 乳を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  179. 乳を含まない、請求項172に記載の治療組成物。
  180. 前記第1の微生物が、ムチン分解微生物である、請求項172に記載の治療組成物。
  181. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項172に記載の治療組成物。
  182. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  183. 前記第1の微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  184. 前記第1の微生物が、Akkermansia muciniphilaである、請求項172に記載の治療組成物。
  185. 前記第2の微生物が、ブチレート産生微生物である、請求項172に記載の治療組成物。
  186. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  187. 前記第2の微生物が、Clostridium beijerenckiiである、請求項172に記載の治療組成物。
  188. 第2の微生物が、Eubacterium halliiの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  189. 前記第2の微生物が、Eubacterium halliiである、請求項172に記載の治療組成物。
  190. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  191. 前記第2の微生物が、Clostridium butyricumである、請求項172に記載の治療組成物。
  192. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisの16S rRNA配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項172に記載の治療組成物。
  193. 前記第2の微生物が、Bifidobacterium infantisである、請求項172に記載の治療組成物。
  194. 経口送達用に製剤化されている、請求項172に記載の治療組成物。
  195. 前記組成物が、腸溶コーティングを含むカプセル剤として製剤化され、前記カプセル剤が、前記対象の腸の前に前記ブチレート産生微生物を実質的に放出しない、請求項172に記載の治療組成物。
  196. 前記第1および第2の微生物が、偏性嫌気性菌である、請求項172に記載の治療組成物。
  197. プレバイオティクスをさらに含む、請求項172に記載の治療組成物。
  198. 前記プレバイオティクスが、イヌリンである、請求項172に記載の治療組成物。
  199. 配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約85%の配列同一性を含む16S rRNA配列を含む単離および精製されたムチン分解微生物を含む組成物。
  200. 前記ムチン分解微生物が、主要エネルギー源としてムチンを含む培養培地中で成長することができる、請求項199に記載の組成物。
  201. 前記微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約95%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項199に記載の組成物。
  202. 前記微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列に対して少なくとも約99%の同一性を含む16S rRNA配列を含む、請求項199に記載の組成物。
  203. 前記微生物が、配列番号1〜6からなる群から選択される配列を含む16S rRNA配列を含む、請求項199に記載の組成物。
  204. それを必要とする対象においてマイクロバイオームを変更するための方法であって、請求項1から203のいずれか一項に記載の組成物を前記対象に投与し、それによって、前記マイクロバイオームを変更するステップを含む方法。
  205. 前記投与するステップが、前記対象において障害を処置する、請求項204に記載の方法。
  206. 前記障害が、代謝障害である、請求項205に記載の方法。
  207. 前記障害が、II型糖尿病である、請求項205に記載の方法。
  208. 前記障害が、過敏性腸症候群(IBS)である、請求項205に記載の方法。
  209. 前記障害が、代謝障害、皮膚障害、神経障害、ディスバイオシス、炎症またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項205に記載の方法。
  210. 前記マイクロバイオームが、腸内マイクロバイオームである、請求項204に記載の方法。
  211. 前記投与するステップが、抗生物質レジメンの完了後に行われる、請求項204から210のいずれか一項に記載の方法。

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