JP2021531972A - 組成物用アプリケータ先端部及び器具 - Google Patents

Abstract

本発明は、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するために適合された組成物用アプリケータ先端部を提供し、該組成物用アプリケータ先端部は、１対の対向する開口部を画成して、組成物を、それを通過させて送達するように適合された中空の導管構造体であって、１対の対向する開口部の第１の開口部は、組成物送達容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、端壁は、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように、及び組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロットを画成し、細長いスロットの下に配置された端壁の部分は、組成物用アプリケータ先端部が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が重力で使用時に基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する。【選択図】図６

Description

関連出願の相互参照
本開示は、２０１８年７月１６日出願の同時係属の米国仮特許出願第６２／６９８，３３５（発明の名称：「ＣＯＭＰＯＳＩＴＩＯＮ ＡＰＰＬＩＣＡＴＯＲ ＴＩＰ ＡＮＤ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＡＴＩＯＮ（組成物用アプリケータ先端部及び器具）」）の優先権の利点を主張し、その記載内容を、完全な形で本明細書に引用することで組み込む。

本開示は、一般的に、封止プロセス及び接着技術に関する。本開示は、より詳しくは、特に、自動車、海洋、及び航空用途で使用するための、アプリケータ先端部及び組成物を封止するための器具に関する。

化学接着技術が進展するにつれて、自動車産業内の金属間接合用途における鋼ボルトよりもさらに強い接着方法、接着剤及び他の組成物等は、製造プロセスにおいてますます使用されている。大規模な組立ラインの工場ベースの操業は、最新のロボット機器を利用して、独自の接着剤の、正確で、最適化された硬化時間に基づいて、製造の流れを微調整し得る。この機器は、理想表面積の適用範囲、視覚的な美的感覚等のために開発されるパターンや配置において、基板上に組成物を自動分注及び／又は噴霧するように設計可能である。しかしながら、ユーザは、下流側の修理又はアフターマーケットの用途においては、圧力、流れ、容量、温度、タイミング、位置決め、粘度等に対する精密な仕様でプログラムされた、高価な機械を使用して、敏感な化学物質を部品に塗布する利点を有しない。このため、当初の機器製造業者の能力が操業には十分に発揮されないことが多く、この矛盾は、修理評価又は保険のコンテキスト等で容易に観察され得る。所望の結果を工業レベルの器具なしでは再現できる者は、技能開発に多大な時間を投資した可能性がある、及び／又は一貫性を保証することはできない。したがって、修理又はアフターマーケットの復旧作業に時間や材料費を追加しない、工業機械を使用することなく、工場用途技術を利用するための改良方法が求められている。

そのような実施例の１つには、車両の内部シームに沿った、シームシーラーのビードの塗布がある。多くの製造業者は、工場設備により形成される特有の「波状」ビードを利用する。アフターマーケット店舗が車両を修理する場合、１液型又は２液型組成物を使用して、手作業でこの「波状」ビードを再現するのは非常に困難かつ時間を要し、作業結果の品質は、大幅に変わり得る。結果として、表面的に観察するだけでも、車両が、手動による「波状」ビードの不十分又は低い品質に基づいて、破損・修理されたことが確認できる。

したがって、本開示は、アフターマーケット又は下流側の修理環境において、封止材又は他の組成物を塗布するための改良型装置及び方法を対象とする。本明細書での開示対象は、調製又は混合された接着剤又はエポキシ組成物が、封止及び／又は結合操作のためのアプリケータ先端部及び器具を使用して、塗布され得る方法である。例えば、硬化の準備として混合された２液型接着剤又は封止材は、適切な封止を形成し、所望の外見を提供することを目的として部品の表面又は基板に塗布される場合、適切な適用範囲、接触、及び／又は大気曝露のための最小高さ又は表面積を必要とする場合がある。

本開示の装置及び方法により、特にシーム等に沿って、ビードに配置される場合、接着剤及び／又は他の組成物の流れと塗布を強化可能である。本開示は、より詳しくは、従来のエポキシのノズル／取出口に適合可能に合うように構成され、流出パターンを強化可能な開口部で高度な幾何学配置で形作られた、アプリケータ先端部及び器具に関する。

様々な典型的な態様において、本開示は、介在混合ノズルを備えた、又はそうではない、１液型又は２液型組成物（封止材、エポキシ等）送達管に取り付け可能な組成物用アプリケータ先端部を提供する。これらの組成物用アプリケータ先端部は、基板表面に対して多角度で保持され、使用する組成物が、重力で基板表面に「降下」し、組成物用アプリケータ先端部が、封止対象のシームに沿って等、基板表面に沿って移動される際に、「折れる」ことが可能である、特別設計された端部を有する。これは、例えば、平鍋から出したケーキバッターが、シート上に「折られる」ことに近い。これにより、例えば、組成物が設定される際に、工場用シームシールに非常に近い「波状」効果が生じる。「波」の高さと幅は、適切な組成物用アプリケータ先端部を選択して、組成物の排出率と移動速度を変更することで、いずれも技師への負担が最小限になるように調整可能である。一般的に、組成物用アプリケータ先端部の端部は、使用する組成物を放出するスロットと、オプションとして、ドーム構造体又は平坦構造体のいずれかと、を具備する。ドーム構造体は、例えば、数社の自動車製造業者により利用される、平滑な中央部を備えた「波状」ビードを作製するのに有用である。

１つの典型的な態様において、本開示は、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するために適合された組成物用アプリケータ先端部を提供し、該組成物用アプリケータ先端部は、１対の対向する開口部を画成して、組成物を、それを通過させて送達するために適合された中空の導管構造体であって、１対の対向する開口部の第１の開口部は、組成物送達容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、当該端壁は、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように適合される細長いスロットを画成して、組成物を、それを通過させて放出し、細長いスロットの下に配置された端壁の部分は、組成物用アプリケータ先端部が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が重力で使用時に基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する。

別の典型的な態様において、本開示は、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するために適合された組成物送達容器を提供して、該組成物送達容器は、組成物をまとめて含むように適合された１つ以上の組成物貯蔵容器と、１つ以上の組成物貯蔵容器に結合された組成物用アプリケータ先端部とを含み、組成物用アプリケータ先端部は、１対の対向する開口部を画成して、組成物を、それを通過させて送達するために適合された中空の導管構造体であって、１対の対向する開口部の第１の開口部は、１つ以上の組成物貯蔵容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、当該端壁は、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように適合される細長いスロットを画成して、組成物を、それを通過させて放出し、細長いスロットの下に配置された端壁の部分は、組成物用アプリケータ先端部が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が重力で使用時に基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する。

さらなる典型的な態様において、本開示は、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するための組成物塗布方法を提供して、該組成物塗布方法は、組成物をまとめて含むように適合された１つ以上の組成物貯蔵容器と１つ以上の組成物貯蔵容器に結合された組成物用アプリケータ先端部とを具備する組成物送達容器を提供することであって、組成物用アプリケータ先端部は、１対の対向する開口部を画成して、組成物を、それを通過させて送達するために適合された中空の導管構造体であって、１対の対向する開口部の第１の開口部は、１つ以上の組成物貯蔵容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、当該端壁は、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように適合される細長いスロットを画成して、組成物を、それを通過させて放出し、細長いスロットの下に配置された端壁の部分は、組成物用アプリケータ先端部が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が重力で使用時に基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する、組成物送達容器を提供すること、及び組成物用アプリケータ先端部を所定角度で保持して、組成物用アプリケータ先端部を基板の表面に沿って直線的に又は曲線的に移動する間に、組成物を中空の導管構造体と細長いスロットから放出すること、を含む。

本開示は、様々な図面を参照して、本明細書において例示及び記載され、同一の参照数字は、必要に応じて、同一装置の構成要素／方法のステップを表記するために使用される。

図１は、自動車製造業者が利用し、本開示の組成物用アプリケータ先端部を使用して形成する「波状」シームシールを示す一連の図である。 図２は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の１つの典型的な態様の側平面図である。 図３は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の１つの典型的な態様の側断面図である。 図４は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の１つの典型的な態様の端部の平面図である、 図５は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に使用する、アダプタの１つの典型的な態様の側断面図と側平面図である。 図６は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の１つの典型的な態様の斜視図である。 図７は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に典型的に使用する、２液型シームシーラーの管と従来型の混合先端部を示す図である。 図８は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に典型的に使用する、従来型の混合先端部を示す図である。 図９は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に典型的に使用し、シームシーラーのビードを放出するために使用する、従来型の混合先端部を示す図である。 図１０は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に典型的に使用し、シームシーラーのビードを振動させながら放出するために使用して、時間を要する手動プロセスで「波状」ビードに近づく、従来型の混合先端部を示す図である。 図１１は、本開示の組成物用アプリケータ先端部であって、効率的な手動プロセスで「波状」ビードを放出するために使用する組成物用アプリケータ先端部の１つの典型的な態様の斜視図である。 図１２は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の別の典型的な態様の斜視図である。 図１３は、本開示の組成物用アプリケータ先端部の別の典型的な態様の側平面図と端面図である。

いま一度、本開示は、アフターマーケット又は下流側の修理環境において、封止材又は他の組成物を塗布するための改良型装置及び方法を対象とする。本明細書での開示対象は、調製又は混合された接着剤又はエポキシ組成物が、封止及び／又は結合操作のためのアプリケータ先端部及び器具を使用して、塗布され得る方法である。例えば、硬化の準備として混合された２液型接着剤又は封止材は、適切な封止を形成し、所望の外見を提供することを目的として部品の表面又は基板に塗布される場合、適切な適用範囲、接触、及び／又は大気曝露のための最小高さ又は表面積を必要とする場合がある。本明細書で使用する「組成物」は、広範囲に使用されて、任意の封止材、接着剤、エポキシ組成物等を指す。

本開示の装置及び方法により、特にシーム等に沿って、ビードに配置される場合、接着剤及び／又は他の組成物の流れと塗布を強化可能である。本開示は、より詳しくは、従来のエポキシのノズル／取出口に適合可能に合うように構成され、流出パターンを強化可能な開口部で高度な幾何学配置で形作られた、アプリケータ先端部及び器具に関する。本明細書で使用する「ビード」は、広範囲に使用されて、任意の細長い、細線の連続材料を指す。

様々な典型的な態様において、本開示は、介在混合ノズルを備えた、又はそうではない、１液型又は２液型組成物（封止材、エポキシ等）送達管に取り付け可能な組成物用アプリケータ先端部を提供する。これらの組成物用アプリケータ先端部は、基板表面に対して多角度で保持され、使用する組成物が、重力で基板表面に「降下」し、組成物用アプリケータ先端部が、封止対象のシームに沿って等、基板表面に沿って移動される際に、「折れる」ことが可能である特別設計された端部を有する。これは、例えば、平鍋から出したケーキバッターが、シート上に「折られる」ことに近い。これにより、例えば、組成物が設定される際に、工場用シームシールに非常に近い「波状」効果が生じる。「波」の高さと幅は、適切な組成物用アプリケータ先端部を選択して、組成物の排出率と移動速度を変更することで、いずれも技師への負担が最小限になるように調整可能である。一般的に、組成物用アプリケータ先端部の端部は、使用する組成物を放出するスロットと、オプションとして、ドーム構造体又は平坦構造体のいずれかと、を具備する。ドーム構造体は、例えば、数社の自動車製造業者により利用される、平滑な中央部を備えた「波状」ビードを作製するのに有用である。本明細書で使用する「基板」は、広範囲に使用されて、任意の金属表面、ガラス繊維表面、プラスチック表面、又は任意の用途で使用する表面を指し、自動車用途は、一例に過ぎない。

図１は、従来型の組成物用アプリケータ先端部を使用して塗布した、シーム封止材又は別の組成物のビード１０を示す。このビード１０は、かなり平滑で非晶質である。対照的に、本開示の組成物用アプリケータ先端部を使用して塗布した、シーム封止材又は別の組成物のビード１２、１４も示す。これらのビード１２、１４は、塗布中に「折られ」て、特有な「波状」効果をもたらす。これらの後者のビード１２、１４は、手動で塗布されて、工場の当初の機器製造業者（ＯＥＭ）が利用する機械塗布のビードと意図的に一致する。従来型の組成物用アプリケータ先端部を使用して、このようなビード１２、１４を模倣することは、技師に対して優れた技術と忍耐が別途求められ、従来型の塗布先端部が加工対象物にわたって移動する際に、振動することが要求される。この作業には、訓練や練習を要する。本開示の組成物用アプリケータ先端部は、この問題を解決して、最低限の訓練を要する、迅速かつ平滑な（再現可能な）技師操作により「波状」ビード１２、１４を提供する。本開示の「波」の幅と深さが、ノズル／スロットの幅と、ノズル／スロットの高さと、工具角と、組成物の粘度と、組成物塗布率／圧力とを含むが、これらに限定されない、いくつかの非常に制御可能な因子に依存することに留意すべきである。

図２〜４は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０の１つの典型的な態様を示す。この組成物用アプリケータ先端部２０は、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するように適合される。組成物用アプリケータ先端部２０は、１対の対向する開口部２４、２６を画成する中空の導管構造体２２を具備する。組成物は、中空の導管構造体２２を通過して送達される。１対の対向する開口部２４、２６の第１の開口部２４は、当業者に周知な送達銃等内に配置される、１液型又は２液型シーム封止材等の管等の組成物送達容器に結合されるように適合される。この目的のため、中空の導管構造体２２の端部には、雌ネジ２８及び／又は保持フランジ３０が具備され得る。組成物用アプリケータ先端部２０が、好ましくは、安価なプラスチック材料等製であるため、単一で又は限定使用・使い捨て仕様であることを理解されたい。代わりとして、組成物用アプリケータ先端部２０は、シーム封止材の管等に固定して取付け又は一体的に形成され得る。

端壁３２は、１対の対向する開口部２４、２６の第２の開口部２６を囲む。端壁３２は、中空の導管構造体２２の内部に流体結合され、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように、及び組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロット３４を画成する。この細長いスロット３４は、矩形スロット等でよく、細長いスロット３４の幅と厚さは、「波」の深さと特徴に加えて、塗布されるビード１２、１４（図１）の幅と厚さを、ある程度規定する。細長いスロット３４は、他の適切な寸法も当然利用可能であるものの、５ｍｍ〜５０ｍｍの基板の表面に略平行な幅と、０．１ｍｍ〜５ｍｍの基板の表面に略垂直な厚さと、を有する。オプションとして、細長いスロット３４の厚さは、細長いスロット３４の幅に沿って変わる場合がある。

使用時に細長いスロット３４の下に配置される端壁３２の部分３６は、組成物用アプリケータ先端部２０が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が、重力で基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する。この高さは、組成物用アプリケータ先端部２０と基板の表面との間の接点、及び、組成物用アプリケータ先端部２０と基板の表面との間の相対角度に基づいて変化し、それら両方とも可変であり、達成されるべき所望の「波状」ビード１２、１４に基づく。オプションとして、中空の導管構造体２２の下部は、使用時に基板の表面に接するように適合される平坦部又は傾斜構造体３８を画成して、組成物用アプリケータ先端部２０を基板の表面に対して１つ以上の所定角度で配置可能にする。この平坦部又は傾斜構造体３８は、所定角度を提供して、基板の表面に対して安定で一貫した方法で、組成物用アプリケータ先端部２０を移動するための任意の適切な形状を有し得る。

オプションとして、端壁３２は、細長いスロット３４の周りに配置された外方へ凹む中央ドーム構造体４０を画成する。この中央ドーム構造体４０は、使用時に塗布される際に、「波状」ビード１２、１４を通過して「ドラッグ」されて、「波状」ビード１２、１４に沿って平滑な中央軌道を作成して、いくつかのＯＥＭが利用するシーム封止材ビードを模倣する。オプションとして、中空の導管構造体２２の上部又は下部はまた、使用時にシームに沿って基板の表面に接するように適合されるフィン構造体４２を画成して、組成物用アプリケータ先端部２０が、基板の表面とシームに沿って移動される際に、組成物用アプリケータ先端部２０を基板の表面に対して配向可能にする。このフィン構造体４２は、組成物用アプリケータ先端部２０の、平坦部又は傾斜構造体３８と同一側面に配置され得、又はフィン構造体４２と平坦部又は傾斜構造体３８は、例えば、組成物用アプリケータ先端部２０の対向する側面に配置可能である。

中空の導管構造体２２が、任意の適切な断面形状を有する略円柱構造体又は角柱構造体であり得ることは、留意すべきである。この形状は、平坦部又は傾斜構造体３８と他の内部及び外部機構を効率的に統合可能である。

図５を参照すると、中空の導管構造体２２（図２〜４）の１対の対向する開口部２４、２６（図２及び図３）の第１の開口部２４（図２及び図３）は、中空のアダプタ５０と、組成物送達容器に結合されるように適合された静的ミキサとの１つ以上に結合されるように適合される。オプションとして、中空の導管構造体２２自体は、組成物が、中空の導管構造体２２を通過して送達される際に、組成物を静的に混合するように適合される１つ以上の内部突出構造体を具備する。アダプタ５０の１端部は、使用される場合、中空の導管構造体２２の雌ネジ２８（図２及び図３）に係合するように適合される雄ネジ５２を具備する一方、アダプタ５０の対向する端部は、例えば、使用する静的ミキサノズルに等角的に係合するように適合される正方形、矩形、又は円柱状の外形５４を具備する。このため、アダプタ５０は、組成物用アプリケータ先端部２０（図２〜４）と静的ミキサノズル及び／又は組成物送達容器との間で連結器として作用する。組成物用アプリケータ先端部２０と同様に、アダプタ５０が、好ましくは、安価なプラスチック材料等製であるため、単一で又は限定使用・使い捨て仕様であることを理解されたい。

図６は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０の１つの典型的な態様の斜視図であって、細長いスロット３４を部分的又は全体として画成するドーム構造体４０と、組成物送達容器に係合するように適合される保持フランジ３０と、組成物用アプリケータ先端部２０の機能と外観を強化する中空の導管構造体２２に関連する１つ以上の平坦表面６０と、を利用する。

図７は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０（図２〜４、図６）と共に典型的に使用する、２液型シームシーラーの管７０と従来型の混合先端部７２を示す図である。本明細書で上記に言及の通り、管７０は、技師による基板の表面への組成物の計測された送達のための組成物送達銃等の中に嵌るであろう。

図８は、本開示の組成物用アプリケータ先端部と共に典型的に使用する、従来型の混合先端部７２を示す図である。混合先端部７２は、特に２液型用途において、組成物が混合先端部７２を通過して放出される際に、組成物を混合するように機能する複数の内部リブ構造体７４を具備する。

図９は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０（図２〜４、図６）と共に典型的に使用し、シームシーラーの従来の平滑で非晶質のビード１０を放出するために使用する、従来型の混合先端部７２を示す図である。

図１０は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０（図２〜４、図６）と共に典型的に使用し、シームシーラーのビードを振動させて放出するために使用して、時間を要する手動プロセスで「波状」ビード１２に近づく、従来型の混合先端部７２を示す図である。このようなビード１２は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０を利用して、自動的に再生産される。

図１１は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０（及びアダプタ５０）であって、効率的な手動プロセスで「波状」ビード１４を放出するために使用し、それによって、ＯＥＭシームシールを再現する、組成物用アプリケータ先端部２０の１つの典型的な態様の斜視図である。

図１２及び図１３は、本開示の組成物用アプリケータ先端部２０の別の典型的な態様を示す。この組成物用アプリケータ先端部２０は、いま一度、組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するように適合される。組成物用アプリケータ先端部２０は、１対の対向する開口部２４、２６を画成する中空の導管構造体２２を具備する。組成物は、中空の導管構造体２２を通過して送達される。１対の対向する開口部２４、２６の第１の開口部２４は、当業者に周知な送達銃等内に配置される、１液型又は２液型シーム封止材等の管等の組成物送達容器に結合されるように適合される。この目的のため、中空の導管構造体２２の端部には、雌ネジ２８及び／又は保持フランジ３０が具備され得る。組成物用アプリケータ先端部２０が、好ましくは、安価なプラスチック材料等製であるため、単一で又は限定使用・使い捨て仕様であることを理解されたい。代わりとして、組成物用アプリケータ先端部２０は、シーム封止材の管等に固定して取付け又は一体的に形成され得る。

いま一度、端壁３２は、１対の対向する開口部２４、２６の第２の開口部２６を囲む。端壁３２は、中空の導管構造体２２の内部に流体結合され、使用時に基板の表面に略平行に配置されるように、及び組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロット３４を画成する。この細長いスロット３４は、矩形スロット等でよく、細長いスロット３４の幅と厚さは、「波」の深さと特徴に加えて、塗布されるビード１２、１４（図１）の幅と厚さを、ある程度規定する。細長いスロット３４は、他の適切な寸法も当然利用可能であるものの、５ｍｍ〜５０ｍｍの基板の表面に略平行な幅と、０．１ｍｍ〜５ｍｍの基板の表面に略垂直な厚さと、を有する。オプションとして、細長いスロット３４の厚さは、細長いスロット３４の幅に沿って変わる場合がある。

使用時に細長いスロット３４の下に配置される端壁３２の部分３６は、組成物用アプリケータ先端部２０が、基板の表面に沿って移動される際に、組成物が、重力で基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する。この高さは、組成物用アプリケータ先端部２０と基板の表面との間の接点、及び、組成物用アプリケータ先端部２０と基板の表面との間の相対角度に基づいて変化し、それら両方とも可変であり、達成されるべき所望の「波状」ビード１２、１４に基づく。オプションとして、中空の導管構造体２２の下部は、使用時に基板の表面に接するように適合される平坦部又は傾斜構造体３８を画成して、組成物用アプリケータ先端部２０が、基板の表面に対して１つ以上の所定角度で配置可能にする。この平坦部又は傾斜構造体３８は、所定角度を提供して、基板の表面に対して安定で一貫した方法で、組成物用アプリケータ先端部２０を移動するための任意の適切な形状を有し得る。

オプションとして、中空の導管構造体２２の上部または下部は、使用時にシームに沿って基板の表面に接するように適合されるフィン構造体４２を画成して、組成物用アプリケータ先端部２０が、基板の表面とシームに沿って移動される際に、組成物用アプリケータ先端部２０を基板の表面に対して配向可能にする。このフィン構造体４２は、組成物用アプリケータ先端部２０の、平坦部又は傾斜構造体３８と同一側面に配置され得、又はフィン構造体４２と平坦部又は傾斜構造体３８は、例えば、組成物用アプリケータ先端部２０の対向する側面に配置可能である。

中空の導管構造体２２が、任意の断面形状を有する略円柱構造体又は角柱構造体であり得ることは、いま一度留意すべきである。この形状は、平坦部又は傾斜構造体３８と他の内部及び外部機構を効率的に統合可能である。

このため、いま一度、本開示は、アフターマーケット又は下流側の修理環境において、封止材又は他の組成物を塗布するための改良型装置及び方法を対象とする。本明細書での開示対象は、調製又は混合された接着剤又はエポキシ組成物が、封止及び／又は結合操作のためのアプリケータ先端部及び器具を使用して、塗布され得る方法である。例えば、硬化の準備として混合された２液型接着剤又は封止材は、適切な封止を形成し、所望の外見を提供することを目的として部品の表面又は基板に塗布される場合、適切な適用範囲、接触、及び／又は大気曝露のための最小高さ又は表面積を必要とする場合がある。

本開示の装置及び方法により、特にシーム等に沿って、ビードに配置される場合、接着剤及び／又は他の組成物の流れと塗布を強化可能である。本開示は、より詳しくは、従来のエポキシのノズル／取出口に適合可能に合うように構成され、流出パターンを強化可能な開口部で高度な幾何学配置で形作られた、アプリケータ先端部及び器具に関する。

様々な典型的な態様において、本開示は、介在混合ノズルを備えた、又はそうではない、１液型又は２液型組成物（封止材、エポキシ等）送達管に取り付け可能な組成物用アプリケータ先端部を提供する。これらの組成物用アプリケータ先端部は、基板表面に対して多角度で保持し、使用する組成物が、重力で基板表面に「降下」し、組成物用アプリケータ先端部が、封止対象のシームに沿って等、基板表面に沿って移動される際に、「折れる」ことが可能である特別設計された端部を有する。これは、例えば、平鍋から出したケーキバッターが、シート上に「折られる」ことに近い。これにより、例えば、組成物が設定される際に、工場用シームシールに非常に近い「波状」効果が生じる。「波」の高さと幅は、適切な組成物用アプリケータ先端部を選択して、組成物の排出率と移動速度を変更することで、いずれも技師への負担が最小限になるように調整可能である。一般的に、組成物用アプリケータ先端部の端部は、使用する組成物を放出するスロットと、オプションとして、ドーム構造体又は平坦構造体のいずれかと、を具備する。ドーム構造体は、例えば、数社の自動車製造業者により利用される、平滑な中央部を備えた「波状」ビードを作製するのに有用である。

本開示が、好ましい態様とその具体的な実施例を参照して本明細書で表示・記載されているものの、当業者にとって、他の態様と実施例が、同様の機能を実行及び／又は同一の結果を達成可能であることは容易に明かであろう。このようなすべての均等な態様や実施例は、本開示の意図及び範囲内にあり、それにより企図されて、あらゆる目的のために、以下の非限定の請求項で網羅されるものと意図される。

Claims (20)

1. 組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するように適合された組成物用アプリケータ先端部であって、
   １対の対向する開口部を画成して、前記組成物を、それを通過させて送達するように適合された中空の導管構造体であって、前記１対の対向する開口部の第１の開口部は、組成物送達容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、
   前記１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、前記端壁は、使用時に前記基板の表面に略平行に配置されるように、及び前記組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロットを画成し、前記細長いスロットの下に配置された前記端壁の部分は、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物が重力で使用時に前記基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する、組成物用アプリケータ先端部。
2. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時に前記基板の表面に接するように適合される傾斜構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して１つ以上の所定角度で配置可能にする、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
3. 前記端壁は、前記細長いスロットの周りに配置された外方へ凹む中央ドーム構造体を画成する、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
4. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時にシームに沿って前記基板の表面に接するように適合されるフィン構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して配向可能にする、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
5. 前記中空の導管構造体の前記１対の対向する開口部の前記第１の開口部は、アダプタと、前記組成物送達容器に結合されるように適合された静的ミキサとの１つ以上に結合されるように適合される、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
6. 前記中空の導管構造体は、前記組成物が、前記中空の導管構造体を通過して送達される際に、前記組成物を静的に混合するように適合される１つ以上の内部突出構造体を具備する、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
7. 前記細長いスロットは、５ｍｍ〜５０ｍｍの前記基板の表面に略平行な幅を有する、請求項１に記載の組成物用アプリケータ先端部。
8. 組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するように適合された組成物送達容器であって、
   前記組成物をまとめて含むように適合された１つ以上の組成物貯蔵容器と、
   前記１つ以上の組成物貯蔵容器に結合された組成物用アプリケータ先端部であって、
   １対の対向する開口部を画成して、前記組成物を、それを通過させて送達するために適合された中空の導管構造体であって、前記１対の対向する開口部の第１の開口部は、前記１つ以上の組成物貯蔵容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、
   前記１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、前記端壁は、使用時に前記基板の表面に略平行に配置されるように、及び前記組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロットを画成し、前記細長いスロットの下に配置された前記端壁の部分は、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物が重力で使用時に前記基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する、組成物用アプリケータ先端部と、を具備する、組成物送達容器。
9. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時に前記基板の表面に接するように適合される傾斜構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して１つ以上の所定角度で配置可能にする、請求項８に記載の組成物送達容器。
10. 前記端壁は、前記細長いスロットの周りに配置された外方へ凹む中央ドーム構造体を画成する、請求項８に記載の組成物送達容器。
11. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時にシームに沿って前記基板の表面に接するように適合されるフィン構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して配向可能にする、請求項８に記載の組成物送達容器。
12. 前記中空の導管構造体の前記１対の対向する開口部の前記第１の開口部は、アダプタと、前記組成物送達容器に結合されるように適合された静的ミキサとの１つ以上に結合されるように適合される、請求項８に記載の組成物送達容器。
13. 前記中空の導管構造体は、前記組成物が、前記中空の導管構造体を通過して送達される際に、前記組成物を静的に混合するように適合される１つ以上の内部突出構造体を具備する、請求項８に記載の組成物送達容器。
14. 前記細長いスロットは、５ｍｍ〜５０ｍｍの前記基板の表面に略平行な幅を有する、請求項８に記載の組成物送達容器。
15. 組成物の「波状」ビードを基板の表面に送達するための組成物塗布方法であって、
    前記組成物をまとめて含むように適合された１つ以上の組成物貯蔵容器と前記１つ以上の組成物貯蔵容器に結合された組成物用アプリケータ先端部とを具備する、組成物送達容器を提供することであって、前記組成物用アプリケータ先端部は、
    １対の対向する開口部を画成して、前記組成物を、それを通過させて送達するために適合された中空の導管構造体であって、前記１対の対向する開口部の第１の開口部は、前記１つ以上の組成物貯蔵容器に結合されるように適合される、中空の導管構造体と、
    前記１対の対向する開口部の第２の開口部を囲む端壁であって、前記端壁は、使用時に前記基板の表面に略平行に配置されるように、及び前記組成物を、それを通過させて放出するように適合される細長いスロットを画成し、前記細長いスロットの下に配置された前記端壁の部分は、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物が重力で使用時に前記基板の表面に所定距離分降下するような高さを有する、端壁と、を具備する、組成物送達容器を提供すること、及び
    前記組成物用アプリケータ先端部を所定角度で保持して、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に沿って直線的に又は曲線的に移動する間に、前記組成物を前記中空の導管構造体と前記細長いスロットから放出すること、を含む、組成物塗布方法。
16. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時に前記基板の表面に接するように適合される傾斜構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して所定角度で配置可能にする、請求項１５に記載の組成物塗布方法。
17. 前記端壁は、前記細長いスロットの周りに配置された外方へ凹む中央ドーム構造体を画成する、請求項１５に記載の組成物塗布方法。
18. 前記中空の導管構造体の下部は、使用時にシームに沿って前記基板の表面に接するように適合されるフィン構造体を画成して、前記組成物用アプリケータ先端部が、前記基板の表面に沿って移動される際に、前記組成物用アプリケータ先端部を前記基板の表面に対して配向可能にする、請求項１５に記載の組成物塗布方法。
19. アダプタと、前記１つ以上の組成物貯蔵容器と前記組成物用アプリケータ先端部との間に配置された静的混合部との１つ以上を提供することをさらに含む、請求項１５に記載の組成物塗布方法。
20. 前記細長いスロットは、５ｍｍ〜５０ｍｍの前記基板の表面に略平行な幅を有する、請求項１５に記載の組成物塗布方法。

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