JP2021531050A - 1対のスキー板又はサーフボードを運転するための装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ハンドルバーのような単一の運転部材の単純な回転と単純な傾斜とを組み合わせることによって、同時の横方向の傾斜と長手方向のねじれとによって、特に雪用に、1対のスキー板又はサーフボードの制御を可能にする装置に関する。したがって、それは、1対の従来のファスナの必要な機械的機能性と自転車の使い易さとを組み合わせたものであり、スキーや特定のサーフボードを必要としない。保持されているが固着されていない両足で運転することにより、雪の上を自由に動くか、又は片足を使用して平坦部を押して安定することができる。運転体が提供するレバーアームは、1対の従来のファスナよりもはるかに大きく、機械の使い易さと最大能力を大幅に向上させる。最後に、取り扱い及び保管を容易にするために、瞬時に折り畳まれる。【選択図】図1A
Description
本出願は、特に雪用に、1対のスキー板又はサーフボードを運転するための装置に関する。
足を必ずしも支持体上に固着することなく、スキー板又はスノーボード上でユーザを制御する多様な形態を達成することは周知である。
公知の装置は、剛性が高くて寸法を実質的に減らされた第1のサーフボードを、その前方に装備されたフレームの決められた後部に、ハンドルバーが上にあるステアリングコラムと共に固定することによって、自転車の原理を使用することからなる。このステアリング部材の下端には、後部に固定されたボードよりも一般に小さい寸法の第2のボードが装備される。この装備は、自転車の動的挙動又はスノーボードの動的挙動を実際に再現するものではなく、その嵩が大きな欠点を構成することが知られている。さらに、サーフボード又はスキー板に従来から与えられるねじれを再現するものではない。
本発明の目的は、ハンドルバーのような単一の運転部材の単純な回転と単純な傾斜とを組み合わせ、同時に横方向に傾斜させて長手方向にねじることによって、特に雪用に、1対のスキー板又はサーフボードを制御するための装置を提供することにある。したがって、それは、1対の従来のファスナの必要な機械的機能性と自転車の使いやすさとを組み合わせたものであり、特定のサーフボード又は1対のスキー板を必要としない。それは、保持されているが固着されていない両足で運転することにより、雪の上を自由に動くか、又は片足を使用して平坦部を押して安定することを可能にする。最後に、取り扱い及び保管を容易にするために、瞬時に折り畳まれる。
この装置は、種々の地形上、中でも雪上で移動させるために使用される多数の滑走支持体上に、従来のねじ又はインサートによって、少なくとも1つの締結基部を介して、不明瞭に締結される。以下に、1対のスキー板又はスノーボードに関して説明するが、この装置は、これらに限定されるものではない。
特に雪用の1対のスキー板又はサーフボードを制御するためのこの装置は、実質的にボード/1対のスキー板の第1の半分に配置され、好ましくは大部分がボード/1対のスキー板の5分割した部分のうちの2番目の部分に配置され、特にボード/1対のスキー板をその重心において長手方向に通過する軸Aの両側に配置されたネジインサート又はネジを受け入れることができる一体化支持体を構成する,足を固定するための第1の区域zと、実質的にボード/1対のスキー板の第2の半分に配置され、好ましくは大部分がボードの5分割した部分のうちの4番目の部分に配置され、第1の区域と同一の足を固定するための第2の区域z’とを備える。区域zでボード/1対のスキー板の垂線は軸Aと共に第1の平面Pを形成し、区域z’でボード/1対のスキー板の垂線は軸Aと共に第2の平面P’を形成する。
この運転装置は、
第1の端部及び第1の基部によって区域zにおいてボード/1対のスキー板に固定され、その第2の端部のポイントo’において平面Pに少なくとも平行に拘束される適合した形状及び長さの第1の接続要素と、
第1の端部及び第2の基部によって区域z’においてボード/1対のスキー板に固定され、その第2の端部のポイントoにおいて平面P’に少なくとも平行に拘束される適合した形状及び長さの第2の接続要素と、
少なくともポイントo’において第1の接続要素に固定され、少なくともポイントoにおいて第2の接続要素に固定され、ポイントo’とoの間に固定された所定の距離を維持する適合した形状及び長さの第3のねじり要素とを含むことを特徴とする。
第1の端部及び第1の基部によって区域zにおいてボード/1対のスキー板に固定され、その第2の端部のポイントo’において平面Pに少なくとも平行に拘束される適合した形状及び長さの第1の接続要素と、
第1の端部及び第2の基部によって区域z’においてボード/1対のスキー板に固定され、その第2の端部のポイントoにおいて平面P’に少なくとも平行に拘束される適合した形状及び長さの第2の接続要素と、
少なくともポイントo’において第1の接続要素に固定され、少なくともポイントoにおいて第2の接続要素に固定され、ポイントo’とoの間に固定された所定の距離を維持する適合した形状及び長さの第3のねじり要素とを含むことを特徴とする。
前記ねじり要素の自由な可動化は、前記平面Pに対するポイントoと、前記平面P’に対するポイントo’とのオフセットを与える。
文献FR2732609は、少なくとも1つのハンドルによって制御されるスノーボードを説明しており、文献US2006/197294は、重力が作用する折りたたみ式スキー車両を制御するための装置を記載している。
前記発明は図面の参照によってよりよく理解されるであろう。
図1Aは、前記発明に係る装置の1の実施形態に装備される1対のスキー板の停止状態における一般的な斜視図を示し、前記発明及びその運動を説明する種々の要素、軸及び平面を示す。
図1Bは、前記発明に係る装置の一実施形態に装備されるサーフボードの停止状態における一般的な斜視図を示し、前記発明及びその運動を説明する種々の要素、軸及び平面を示す。
図2Aは、前記発明に係る1対のスキー板及びその基部の斜視図を示す。
図2Bは、前記発明に係るサーフボード及びその基部の斜視図を示す。
図3は、接続要素の実施形態の詳細な斜視図を示す。
図4は、もう1つの接続要素の実施形態の詳細な斜視図を示す。
図5は、ねじりシステム及び前記発明の運動を支配する幾何学要素の一般的な外形図を示す。
図6は、取り外し可能なコネクターの実施形態の詳細な斜視図を示す。
図7Aは、前記発明に係る仕組みの斜視図を示す。
図7Bは、異なる位置における,前記発明に係る仕組みの斜視図を示す。
図8Aは、前記発明に係る装置に装備されるサーフボードの斜視図を示し、その運転部材が半時計回り方向に動かされ、平面P及びP’に応じてねじれ角hを生じさせている。
図8Bは、前記発明に係る装置に装備されるサーフボードの正面図を示し、その運転部材が半時計回り方向に動かされ、平面P及びP’に応じてねじれ角hを生じさせている。
図9Aは、前記発明に係る装置に装備されるサーフボードの斜視図を示し、その運転部材が時計回り方向に動かされ、平面P及びP’に応じてねじれ角h’を生じさせている。
図9Bは、前記発明に係る装置に装備されるサーフボードの正面図を示し、その運転部材が時計回り方向に動かされ、平面P及びP’に応じてねじれ角h’を生じさせている。
図10は、前記発明に係る装置に装備されるサーフボードの折り畳まれた姿勢における斜視図を示す。
図11は、前記発明に係る装置の変形例の斜視図を示す。
特に明記しない限り、「約」及び「実質的に」という用語は、10%以内、好ましくは5%以内を意味する。
図面を参照すると、商業的に通常見られるものと同じタイプの1対のスキー板(図1A)又はサーフボード(図1B)のような滑走支持体1に、本発明に係る装置の好ましい実施形態が装備されている。
本発明に係る装置は、図2に示すように、足z及びz’を固定するための2つの区域を含み、各区域は、ボード又はスキー板の実質的に反対側の半分に配置される。これらの固定区域には、ねじによってファスナをそこに固定することを可能にする埋め込み金属インサートが装備されている。インサートのこれらの集まりは一般に、長手方向の調整範囲を保持するために、従来のファスナによって使用できる数よりも多数からなる。別の公知の方法は、スキー板に一体化された補強材を一体化し、適切なねじをスキー板に直接固定できるようにすることである。別の公知の手段は、滑走支持体上のレールを使用して、前記支持体上の基部の位置を正確に調整するために基部を滑動できるようにすることである。
第1の基部2は、通常、固定孔7とねじ(図示せず)との手段によって第1の区域z上に配置され、必要であればインサート8と協働する。軸Aは、ボード又は1対のスキー板1をその中央で長手方向に横切る。したがって、基部2は長手方向の軸Aの両側に配置され、軸孔10を各々備えた2つの軸突起9をそれぞれの側に有し、これら2つの孔10は横軸Bと同軸である。基部2は特定の寸法にされ、金属又は複合繊維のような耐性材料で作られており、低重量と嵩を保ちつつ、それが受ける負荷に耐えることができる。ボード又は1対のスキー板1上におけるその幅は、とりわけ、その中の足に容易に係合することを可能にする。基部は、好ましくは、足の正確な係合及び位置決めを比較的自由にすると同時に、足をより良好に保持できるように、その上部に滑り止め手段を備えている。
第1の基部2と同一の第2の基部2’は、ボード又は1対のスキー板1の第2の区域z’に同じ方法で配置され、同じ方法で、軸Bに対して平行な横方向の軸Cを画定する。したがって、基部2’は、長手方向の軸Aの両側に配置され、それぞれの側に、軸孔10’を備えた2つの軸突起9’を有し、これら2つの孔10’は、横軸Cと同軸である。変形例によれば、基部2及び2’は同一ではない。
装置が1対のスキー板を運転するために使用される本発明に係る好ましい実施例では、基部2及び2’は、図示されていないねじによって、2つのスキー板を、両者間に所定の間隔を設けて一列に互いに固定する。したがって、スキー板の各々は、地形の凹凸によってかかる応力に明確にさらされることになるが、本発明に係る装置は、特に、長手方向のねじり応力に対して、混然一体のアセンブリとして、それらを不明瞭に結集することになる。この構成により、構成された1対のスキー板は、長手方向の軸Aに沿ってその長さ方向に切断されたサーフボードと同様になる。
ユーザは、第1の足を第1の区域zに置き、第2の足を第2の区域z’に置くことができ、すなわち、好ましくは、一方の足をボード又は1対のスキー板の第1の半分に置き、他方の足を前記滑走支持体の第2の半分に置くことができる。したがって、さらにより好ましくは、ボード又は1対のスキー板をその長さに沿って同じ長さの5つの連続する部分に分割することによって、ボード又は1対のスキー板1における第1の足の支持面の大部分は、ボード又は1対のスキー板の第2の部分に配置され、ボード又は1対のスキー板1上における第1の足の支持面の大部分は、第4の部分に配置される。
平面Pは、区域zにおいてボード又は1対のスキー板1及び軸Bに対して垂直に定義される(図1に表されるように)。第2の平面P’もまた、区域z’においてボード又は1対のスキー板1の上面及び軸Cに対して垂直に定義される。平面PとP’との間の角度はhと呼ばれる。ボード又は1対のスキー板1が静止しているとき、平面P及びP’は平行であり、従って、その間のねじれ角hはゼロである。
図4において単独で表される第1の接続要素4は、特にねじ又はピンのような取り外し可能な軸11のおかげで、第1の低い位置の端部15によって、区域zの高さで基部2に回動可能に連結され、軸Bと同軸に配置される。端部15は、ユーザの後足部がその中で係合することを可能にする逆U字状のハウジングを形成してもよい。端部15の幅は、長手方向の軸Aの両側で接続要素4にかかるレバー応力に耐えるように寸法決めされている。接続要素4の第2の上側の端部17は、特に管状で中空形状であり、円筒ハウジング18を形成し、ピン20のような取り外し可能な軸と協働する半径方向の軸孔19を備えている。所定の形状及び長さの接続要素4の本体16は、2つの端部15,17を互いに強固に接続している。その形状は、ボード又は1対のスキー板1上に正常に真っ直ぐに立っている使用者の脚部又は骨盤さえバイパスすることを可能にするために、好ましい実施形態によれば平面Pに対して非対称である。さらに、脚を著しく曲げる場合、特にジャンプ着地時には、機械の構造物へのいかなる接触も避けることが重要である。したがって、好ましい実施形態では、接続要素4は直線状ではない。一実施形態によれば、軸A及びポイントo’を含む基準面を考慮すると、接続要素4の75体積%を超える部分が、基準面の片側に配置される。この配置は、取り外し可能な軸11によって容易に反転可能であり、その結果、使用者は、接続要素4をどちらの側に置くかを選択することができる。したがって、接続要素4の本体16は、ユーザの脚の両側に配置される。一般に、接続要素4をボード又は1対のスキー板1に締結するための要素は、基準面の一方側又は基準面の他方側に向けられた接続要素4を取り付けられるように適合する。
この接続要素4は、他の要素によって拘束されていないとき、軸Bを中心として自由に回転することができる(例えば、図7Aに示されるように)。それは、常に平面Pに対して平行に拘束されたままである。端部17を平面Pから離せる距離は、予め定められ、一定である。全体的な寸法決定は、接続要素4の構成材料と同様に、この予め定められた距離を維持し、いかなる横方向の曲げ応力にも最良に抵抗する可能性が高い。それは、特に、強度と軽さとを兼ね備えるために、アルミニウムプロファイル又は複合繊維から作られる。端部15の幅は、長手方向の軸Aの両側で接続要素4にかかるレバー応力に耐えるように寸法決めされている。
図3において単独で表される第2の接続要素3は、軸線Cと同軸に配置されたネジ又はピンのような取り外し可能な軸11によって、第1の低い位置の端部12によって区域z’において基部2’に枢着され、特にユーザの他方の足部と係合することを可能にするハウジングを形成する。第2の上側円筒端部は、雄シャフト14を構成し、ねじれ軸Eに沿った回転軸として作用する。このシャフト14は、2つの保持リング13を両側に備えている。これらのリングは、図示されていない適切な手段によって固定されている。接続要素3は、他の要素によって拘束されていないとき、軸Cを中心として回転することができる(例えば、図7Aに示されるように)。それは常に平面P’に平行に拘束されたままである。シャフト14の重心はポイントoによって具体的に表される。したがって、この実施形態によれば、ポイントoを平面P’から離すことができる距離は、ゼロであるが、予め定められ、一定のままである。ねじれ軸Eは、シャフト14と同軸であり、平面P’と平行である。ポイントxは、軸Cと軸Eとの交点を表す。全体的な寸法決定は、接続要素3の構成材料と同様に、この予め定められた距離を保ち、いかなる横方向の曲げ応力にも最良に耐える可能性が高い。接続要素3は、平面P’と平行に拘束される。それは、特に、強度と軽さとを兼ね備えるために、アルミニウムプロファイル又は複合材料から作られる。端部12の幅は、長手方向の軸Aの両側で接続要素3にかかるレバー応力に耐えるように寸法決めされている。
図示されていない変形例では、接続要素4及び3のそれぞれの下側部分15及び12は、特に、左又は右のL字状、又は逆T字状でさえあり、これらの形状は、前記好ましい実施形態に係る逆U字状と説明された形状に取って代わる。
図1、図5及び図7に関連して説明したねじり要素5は、中空円筒形状の下側雌端部21を有し、穴としての機能を果たす。端部21の重心は、ポイントo上に位置する。ねじれ軸Eがポイントoを通過することが想起される。それは、ポイントxにおいて軸Cと交差する。この軸Eは、接続要素3の雄シャフト14と適正に直径及び長さで協同する端部21の円筒形状と同軸である。端部21は、接続要素3の2つのリング13の間に過剰な隙間がないように拘束された状態に保持される。図示しない減摩軸受を、端部21とシャフト14との間に配置してもよい。
端部21及び14は、接続要素3とねじり要素5との間の回転以外の自由を妨げ、軸方向解離応力に耐えるのに十分な長さにわたって同軸上で互いに協働する。この長さは、理想的には20mm〜200mmであるが、選択された材料では10mmよりも大きい。同様に、ポイントoとxとを隔てる距離も、軸方向解離応力に耐えるのに十分であり、理想的には20mm〜200mmであるが、選択された材料では10mmよりも大きい。
適応した形状及び長さの本体22には、円筒状の減摩ケージ23が備えられており、ポイントxから所定距離だけ離間させて配置されている。この円筒形ケージ23は、その重心においてポイントo’を決定する。回転軸Dは、ポイントo’及びxを通過する。軸E及び軸Dは、それらの間に所定のキャスタ角gを描写する。この円筒形ケージ23は、図示されていない手段、例えばねじ又はリベットによって本体22に固定されており、必要に応じてその高さ位置を調節することができる。
また、ねじり要素5は、記述された実施形態によれば、ハンドルのような2つの把持部材25が設けられたハンドルバーのような運転部材24を他方の端部に備えている。把持部材25の重心は、ポイントkを規定する。従来の装置によれば、図示されていないが、運転部材25は、通って摺動できるねじり要素5の本体22に対して高さを調節することができる。
図示されていない変形例によれば、要素21及び14のそれぞれのシャフト/穴機能は逆であり、次いで、雄部分は、接続要素3の直線部位上に位置する雌部分を貫通してねじり要素5上に位置する。この変形例を左右する機械的応力は、前記好ましい実施形態に従って記載されたものと同じである。
図6に表された取り外し可能な保持要素6は、その中に拘束されているリング26を介して円筒形ケージ23に固定される。リング26の内径は、円筒形ケージ23の外径よりも実質的に大きい。したがって、リング26は自由に回転することができるが、本体22に沿って並進運動を行うことはできない。また、取り外し可能な保持要素6は、リング26の半径方向延長部内に位置するマンドレル27を有する。マンドレル27は、接続要素4の円筒ハウジング18と協働できるように適正に寸法決めされる。ピンハウジング28はマンドレル27を延長し、接続要素4のピン20と協働する。したがって、保持要素は、接続要素4の上側の端部17に回動可能に接続することができる。
ポイントo’は、ねじり要素5と接続要素4との交差点の記号であり、軸D上でかつ保持要素6の重心に位置する。戻り軸Fは、ポイントk及びxを通過する。回転軸Dは、ポイントx及びo’を通過し、運転部材24によるねじり要素5の可能な回転の軸線を決定する。ユーザが本発明に係る装置を運転すると、その足の各々は、重力により、接続要素3及び4を介してサーフボード又は1対のスキー板1の幅に比例したトルク効果をシステムに発生させる。このトルク効果は、軸F上でバランスを保ち、運転部材25上のユーザの動きによって無効にされ、そのバランス及びその軌道を維持する。こうして、ポイントo’を軸Fから離間させるオフセット距離d1は、ねじり要素5を介して運転部材25の横方向の傾きと軸方向の回転との運転力の一般的なバランスをとる。この距離は、好ましくは10mm〜200mm、より好ましくは40mm〜120mm、さらにより好ましくは60mm〜100mmである。
着脱自在な保持要素6が接続要素4の上側の端部17における所定の位置にあるとき、ポイントo’は、そこから分離不能となり、接続要素4から一定の所定の距離にある。従って、装置が静止状態にあり、ねじり要素5が可動化されていないとき、ポイントoは、平面Pからゼロ又は所定の距離にあり、ポイントo’は、平面P’からゼロ又は所定の距離にある。
本発明の目的は、平面Pに対するポイントoのオフセット及び/又は平面P’に対するポイントo’のオフセットを、ねじり要素5の可動化によって、特に運転部材24のおかげで、軸Dに沿った回転運動によって与えることであり、ポイントoとポイントo’とを離す距離は固定され、予め定められている。
図示されていない変形例によれば、以下に説明されるロック機能は、着脱可能なインサートピンなしで、端部17の周りを回転し、前記端部の孔19を通るように配置された固定軸上に吊るすのに必要な狼爪を有する単一の成形部品において保証される。
着脱可能なピン20がピンハウジング28を介して配置されない場合、接続要素3、ねじり要素5、並びに着脱可能保持要素6は、互いに接続され、図7Aに示すように接続要素4に接続されなくなる。次いで、本発明による装置は、図10A及び10Bに示されるように折り畳むことができ、これは、スキーリフト、運搬、又は保管にさえも実用的である。
着脱可能なピン20がピンハウジング28と軸孔19とを介して結合して配置されると、要素3,4,5及び6は(図1に表わすように)互いに固定され、ハイパースタティックアセンブリを理論的に形成し、軸Aの両側で運転部材24を傾斜させることによって少なくともボード又は1対のスキー板1を運転することを可能にする。それにもかかわらず、サーフボード又はスキー板は、構造に多少の柔軟性を有する。従って、運転部材24のユーザによる回転が、回転軸Dに沿って可能であり、従って、図8A、図8B、図9A及び図9Bに示すように、長手方向の軸Aに沿ったねじりの結果、ボード又は1対のスキー板1の変形を引き起こす。
ねじり要素5は、接続要素3に固定されるが、接続要素3に対して軸Eに沿って回転する少なくとも1つの自由度を有し、これは、図7A及び図7Bにおいてねじり要素5に接続されていない接続要素4とは独立している。この変位は、少なくとも2°、好ましくは少なくとも数度、特に5°、より好ましくは少なくとも20°の最小角セクタに従って、時計回りと反時計回りの両方向に可能である。2つの図7A及び7Bに示される好ましい実施形態では、この可能なセクタは360°であることが容易に理解される。他の実施形態によれば、運転部材24の低い角度自由度は、ボード又は1対のスキー板1に対する同じねじり効果のためのキャスタ角gのより高い値によって補償され得るが、前記運転部材に対するより著しい努力を費やす。
回転軸Dに沿った運転部材24の回転の同じ角度セクタに対して、ボード又は1対のスキー板1に対するねじり効果による変形は、2つの軸D及びEを離す所定のキャスタ角gの値に比例するであろう。軸EとDとの間の角度を特徴付けるgの値は、知覚可能なねじり効果を保証するために、少なくとも2°、好ましくは少なくとも数°、特に5°、より好ましくは少なくとも10°であり、好ましくは10°と40°との間に含まれ、更に好ましくは20°と30°との間に含まれる。所定の角度gの値が0°に等しい場合、ポイントoは回転軸D上にあり、その半径方向の変位はゼロであろう。この場合、サーフボード又は1対のスキー板1は、軸Aに沿うねじれ変形を全く経験しない。
ポイントo及び軸Eは、特に図7A及び図7Bに示されるように、接続要素3及びそれらの軸方向の結束性を特徴付けるねじり要素5に共通である(図1、図3、図5)。図8A及び8Bに示されるように、運転部材24の反時計回り方向の回転は、平面PとP’との間にねじり角度hを作り出し、ボード1の左旋回を引き起こすねじりを特徴付ける。図9A及び9Bに示されるように、運転部材24の時計回りの回転は、平面PとP’との間にねじり角度h’を作り出し、ボード又は1対のスキー板1の右旋回を引き起こすねじりを特徴付ける。
この変形は、平面Pに対するポイントoのオフセットと、平面P’に対するポイントo’のオフセットを与える。ねじり角度hは、ポイントoとxとを隔てる距離とは無関係に、ボード又は1対のスキー板1に対するねじり効果の大きさを特徴付ける。なぜなら、この大きさを決定するのはキャスタ角gの値であるからである。
運転部材24が、効果の大きさが最大になるまで、すなわち静止時の位置に対して+/−90°まで回転されると、角度h及びh’は所定のキャスタ角gに等しくなる。
使用者がサーフボード又は1対のスキー板を運転するとき、使用者は、第1の足を実質的に接続要素3の端部12に係合させ、第2の足を実質的に接続要素4の端部15に係合させる。次に、使用者は、てこ作用によって、運転部材24によって長手方向の軸Aに沿ってボード又は1対のスキー板1を横方向に傾斜させることができる。彼は同時に、所望の回転軸Dに沿って、前記運転部材を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。従って、この動作は、横方向のてこ作用に加えて、長手方向の軸Aに沿ってボード又は1対のスキー板1にねじり応力を比例して同時に加えることを可能にし、このねじり応力は、平面Pと平面P’との間のねじり角hによって特徴付けられる。次いで、ねじり要素5は、軸Dを中心として回転する。
操縦士は、運転部材2によってボード又は1対のスキー板1を軸Aの周りに横方向に傾斜させると、旋回時にそれが雪からその内側に向かって移動し、したがって、彼は、ボード又は1対のスキー板1の幅及び実行速度による遠心力に比例して、自重によって下方に加えられる力に、てこ作用によって対抗する。各々の足によって加えられたこの力は、連続的に運転部材24に、一方では第1の基部2、接続要素4、取り外し可能な保持要素6及びねじり要素5によって伝達され、他方では、第2の基部2’、接続要素3及び、次いで、再びねじり要素5によって伝達される。使用者は、重心が図1のポイントkで表される1対のハンドルなどの把持部材25によってこの力に抵抗する。この抵抗をする力は、図1及び図5に示すように、ポイントk及びxを通過する戻り軸Fに沿ったてこ作用によってもたらされる。このてこ作用は、ポイントkとポイントxとを離す距離に比例する。
図11に関連して説明した変形例によれば、接続要素4は、実質的に直線的かつ平面Pに対して平行である。それから、使用者の脚部は、接続要素4の両側に配置される。図示されていない別の変形例によれば、保持要素6は接続要素4に固定されたままであり、使用者によってねじり要素5から分離することができる。図示されていない変形例によれば、ポイントo’、及びしたがって円筒形ケージ23は、本体22に固定された適切な支持体によって本体22から後方に退去させられる。この構成によれば、本体22は、もはや回転軸Dと同軸ではなくなる。距離d1は維持されるにもかかわらず、本発明の動作及び運動はそれによって修正されない。
図示されていない変形例によれば、特にアルミニウム又は複合材料からなる少なくとも1つのプロファイルが、足を固定するための区域zにおいて、スキー板又はサーフボード上に特にねじによって固定される。このプロファイルには、少なくとも1つのレールが、好ましくはその上部に設けられている。この場合、プロファイルは、孔が設けられた基部2の支持体として作用し、その中心距離は、前記プロファイルのレールと適正に協同する。固定手段、特にねじは、プロファイルと基部をしっかりと接続することを可能にする。この構成により、基部2、及びしたがってそれに接続された装置は、前記プロファイルのレールの方向に従って調整可能である。さらに、アセンブリは、容易に取り外し可能であり、1対のスキー板上での使用の場合には、基部を雪に対し、次いでブレーキとして作用するであろう後者のいかなる蓄積も避けるために、上昇させることを可能にする。
図示されていない別の変形例によれば、本発明に係る装置は、スキーに従来使用されているようなストップ?スキータイプの安全装置をボード又は1対のスキー板に備えており、この安全装置は、ユーザの足がもはやその上で耐えられなくなったときに誘発されて装置を停止させる。
図2Cに示す変形例によれば、少なくとも1つの基部2は、それぞれスキー板に固定された1対の基部2A及び2Bに置き換えられる。したがって、これらの前記基部は、互いに対して、軸Bに沿った軸方向の自由を有するが、特に、基部の関連する対の突起9の4つの孔10を正しく通過する軸11によって、その接続要素4に軸Bに沿って常に完全に固定されたままである。これらの基部2A及び2Bは、区域zに従って、もはや体系的に互いに同一平面上にはない。同一の装置は、接続要素5を備えている。
図示されていない別の変形例によれば、対を構成する2つの基部は、特に、互いに相対して配置された内側突起9の2つの孔10を接続する金属ねじによって互いに固定される。対を構成する2つの基部の相互的な軸方向の自由度が尊重される。
別の変形例によれば、1対の基部は、接続要素又は接続要素の適合された補強材によって軸Cに平行な少なくとも4つのポイントに支持され、軸Cに平行である。
この装置により、各スキー板は、地形の不規則性に応じて互いに独立して相互作用する自由を有し、これはサーフボード上での本発明の使用に比べて、決定的な長所を構成する。また、ハンドルバーに及ぶねじり力が大幅に低減され、応力を受けるスキー板の一般的な曲率がより均質になる。
Claims (9)
- 1対のスキー板を運転するための運転装置であって、
前記1対のスキー板は、
前記1対のスキー板の第1の半分に実質的に位置し、足を固定するための第1の区域(z)と、前記1対のスキー板の第2の半分に実質的に位置し、足を固定するための第2の区域(z’)とを備え、
前記1対のスキー板(1)をその重心位置で長手方向に通過する第1の軸(A)を有する前記第1の区域(z)における前記1対のスキー板(1)の垂線が、前記第1の軸(A)と共に第1の平面(P)を構成し、
前記第2の区域(z’)における前記第1の軸(A)を有する前記1対のスキー板(1)の垂線が、前記第1の軸(A)と共に第2の平面(P’)を構成し、
前記装置は、
第1の端部(15)で前記第1の区域(z)において第1の基部(2)によって前記1対のスキー板(1)に接続され、第2の端部(17)で第1のポイント(o’)において前記第1の平面(P)と少なくとも平行に拘束された第1の接続要素(4)と、
第3の端部(15)で前記第2の区域(z’)において第2の基部(2’)によって前記1対のスキー板(1)に接続され、第4の端部(17)で第2のポイント(o)において前記第2の平面(P’)と少なくとも平行に拘束された第2の接続要素(3)と、
少なくとも前記第1のポイント(o’)において前記第1の接続要素(4)に接続され、少なくとも前記第2のポイント(o)において前記第2の接続要素(3)に接続され、前記第1及び第2のポイント(o’、o)の間に固定された所定の距離を維持するねじり要素(5)とを備え、前記ねじり要素(5)の自由な可動化は、前記第1の平面(P)に対する前記第2のポイント(o)と、前記第2の平面(P’)に対する前記第1のポイント(o’)のオフセットを与える運転装置。 - 請求項1に記載の運転装置において、
前記ねじり要素(5)は、前記第2のポイント(o)を含む第2の軸(E)を中心として前記第2の接続要素(3)に回転可能に連結され、少なくとも2°の角セクタに従って前記第2の軸(E)を中心として自在に回動可能である運転装置。 - 請求項2に記載の運転装置において、
前記ねじり要素(5)は、前記第1のポイント(o’)を含む回転する第3の軸(D)の周りで前記第1の接続要素(4)に回転可能に接続され、前記第2の軸(E)及び前記第3の軸(D)はそれらの間に少なくとも2°の角度(g)を有する運転装置。 - 請求項3に記載の運転装置において、
前記第2の接続要素(3)は、第4の軸(C)を中心として前記第1の基部(2)に回転可能に固定され、
前記ねじり要素(5)は把持部材(25)を含み、
前記第1のポイント(o’)は、前記把持部材と前記第2のポイント(o)との間に位置し、前記把持部材は、前記把持部材の重心(k)と、前記第2の軸(E)と前記第4の軸(C)との間の交差ポイント(x)とを通る第5の軸(F)を画定する運転装置。 - 請求項4に記載の運転装置において、
前記第1及び第2のポイント(o’、o)は、前記第5の軸(F)の両側に配置される運転装置。 - 請求項4に記載の運転装置において、
前記第1のポイント(o’)は、前記第5の軸(F)に一致する運転装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の運転装置において、
前記第1の接続要素(4)に前記ねじり要素(5)を接続し、少なくとも前記第2の接続要素(4)又は前記ねじり要素(5)から取り外し可能とされた保持要素(6)を備える運転装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の運転装置において、
前記第1の接続要素(4)が直線状でない運転装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の運転装置において、
前記第1の接続要素(4)は、第6の軸(B)を中心として前記1対のスキー板(1)に回転可能に連結されている運転装置。
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