JP2021527084A - テルリプレシン組成物及びその使用 - Google Patents

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Abstract

本明細書では、テルリプレシンを含む医薬組成物及びそれを使用するための治療方法が記載される。

Description

関連出願
本出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる2018年6月15日出願の米国仮特許出願第62/685,447号に対する優先権の利益を主張する。
本明細書では、テルリプレシンを含む安定医薬組成物及びそれを使用するための治療方法が記載される。
肝硬変は、瘢痕組織が正常な肝臓と置き換わる肝臓の慢性障害である。腎臓への血流が不十分になると、肝硬変の患者は、肝腎症候群として知られる腎臓病を発症する可能性がある。血管を収縮させることによって腎臓への血流を増加させる薬であるテルリプレシンは、肝腎症候群を有する人々を助けることが示されている。
トリグリシルリジンバソプレッシンとしても知られるテルリプレシンは、合成ペプチドである。これは、内因性の血管作用性ホルモンであるバソプレッシンの類似体である。テルリプレシンは、肝腎症候群(HRS)及び食道出血(EVB)を含む、生命を脅かす合併症である肝硬変の治療薬として、米国以外の多くの国で承認されている。テルリプレシンの構造式は、次のとおりである:
Figure 2021527084
これはまた、次のようにも表される:
Figure 2021527084
テルリプレシンは半減期が短いため、病院でのセッティングでの使用は制限されている。GLYPRESSIN(登録商標)0.1mg/mLは、テルリプレシンの現在のフェリング液体製剤である。製品は、充填量8.5mLが入った10mLガラスアンプルタイプIの注射用溶液として入手できる。製品は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基(酢酸塩としておよそ0.12mg/mLに相当する)、20mMの酢酸塩緩衝剤、及び9mg/mLのNaClを含有する。製品のpHはpH3.5〜4.5で、3.6〜3.9に調整されるpHを有する。この製品は冷蔵庫に保管する必要があり、2〜8℃で24カ月の貯蔵寿命がある。病院外での、例えば救急車での製品の使いやすさを向上させるため、室温(約25℃又は約30℃)で少なくとも1年又は2年間安定である、貯蔵寿命が改善された液体テルリプレシン製剤を開発することが望ましいであろう。
一態様では、本明細書では、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、5mM以下の総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量の一価の有機緩衝塩と、任意選択的に等張剤と、水とを含む医薬組成物が提供される。組成物は、約4.5〜約6のpHを有し得る。いくつかの実施形態では、組成物は、約4.5〜約5.5のpHを有する。
いくつかの実施形態では、等張剤は、マンニトールであるか、又はそれを含む。いくつかの実施形態では、等張剤は、硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)のうちの1つ以上から選択される塩であるか、又はそれらを含む。いくつかの実施形態では、等張剤は、塩化ナトリウムを、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度などで含む。いくつかの実施形態では、等張剤は、マンニトールを、約30mg/mL〜約70mg/mLの範囲の濃度などで含む。
いくつかの実施形態では、緩衝塩は、酢酸緩衝塩及び安息香酸緩衝塩から選択される1つ以上である。いくつかの実施形態では、酢酸緩衝塩は、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、及び酢酸カリウムのうちの1つ以上から選択される。いくつかの実施形態では、酢酸緩衝塩は、酢酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、緩衝塩は、約0.1mM〜約5mMの範囲の総緩衝剤濃度を提供する量で存在する。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン酢酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、任意選択的に、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度の塩化ナトリウムと、水とを含むか、又はそれらから本質的になる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、組成物は、約4.8±0.3のpHを有する。
任意の実施形態によれば、医薬組成物は、室温で少なくとも1年間安定であり得る。いくつかの実施形態では、25℃及び60%の相対湿度で少なくとも1年の一定期間、組成物中の総不純物含有量は、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.9%w/w未満である。いくつかの実施形態では、一定期間は、1年、18カ月、24カ月、及び36カ月から選択される。いくつかの実施形態では、一定期間は、12カ月である。
別の態様では、本明細書において、本明細書で記載される医薬テルリプレシン組成物のいずれか1つを、それを必要としている対象へ投与することを含む治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、食道出血(EVB)を治療するためである。いくつかの実施形態では、方法は、肝腎症候群(HRS)を治療するためである。いくつかの実施形態では、方法は、急性腎障害を治療するためである。いくつかの実施形態では、投与は、静脈内注射による。
別の態様では、本明細書において、食道出血(EVB)、肝腎症候群、及び急性腎障害から選択される病態の治療にて使用するための、本明細書で記載される医薬テルリプレシン組成物が提供される。
別の態様では、本明細書において、食道出血(EVB)、肝腎症候群、又は急性腎障害を治療するための薬剤の調製におけるテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩の使用であって、薬剤が、本明細書で記載される医薬テルリプレシン組成物のいずれか1つを含む使用が提供される。
別の態様では、本明細書において、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの緩衝塩と、硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)から選択される1つ以上から選択される少なくとも1つの塩とを含む、医薬組成物が提供される。
25℃で26週間保存された製剤A及び比較製剤に関する不純物の合計のグラフ表示である。 25℃/60%RHで保存された製剤1及び比較製剤に関する不純物の合計のグラフ表示である。 30℃/75%RHで保存された製剤1及び比較製剤に関する不純物の合計のグラフ表示である。 本明細書で記載されるテルリプレシン及び特定のテルリプレシン関連不純物のクロマトグラムを示す。 製剤7A及び製剤14A(参照製剤)の25℃/60%RHでの不純物データの合計の外挿のグラフ表示である。 製剤7A及び製剤14A(参照製剤)の30℃/75%RHでの不純物データの合計の外挿のグラフ表示である。 製剤7Aの25℃/60%RH及び30℃/75%RHでのdesGly1Gly2−データの外挿のグラフ表示である。
本開示は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、一価の有機緩衝塩(例えば、酢酸緩衝塩又は安息香酸緩衝塩)などの緩衝塩と、任意選択的に、マンニトール又は硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)のうちの1つ以上から選択される塩などの等張剤と、水とを含む薬学的に許容されるテルリプレシン組成物を提供する。組成物は、0.1mM〜約5mMなどの5mM以下の総緩衝剤濃度を有してもよい。
本明細書で記載される組成物は、不純物の形成に対して優れた安定性を示す。いくつかの実施形態では、組成物は、室温で少なくとも1年間安定である。いくつかの実施形態では、本明細書で記載される組成物は、不純物の形成の低減に反映される可能性があるなど、市販の製剤GLYPRESSIN(登録商標)と比較して改善された安定性を有する。いかなる理論にも束縛されるものではないが、本明細書で記載される組成物の改善された安定性は、成分及びその量の特定の組み合わせ、並びにpHに起因する。
定義
本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、別段定義されない限り、本開示が関連する医薬製剤の技術分野の当業者によって一般に理解される意味を有するものとする。本明細書では、当業者に既知の様々な方法論が引用される。当業者に既知の好適な材料及び/又は方法が、本開示を実施する上で使用され得る。しかしながら、特定の材料及び方法が説明される。以下の説明及び実施例で参照される材料、試薬などは、別段の注記がない限り、商業的供給源から入手可能である。
本明細書で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その」は、単数形のみを示すと明確な定めのない限り、単数形及び複数形の両方を示す。
本明細書で使用する場合、用語「約」は、数又は範囲が用いられる文脈に応じて当業者に理解されるように、数又は範囲が明記された厳密な数又は範囲に限定されず、列挙された数又は範囲の前後の値を包含することを意味する。文脈又は当該技術分野の慣例から別段明らかでない限り、「約」は、特定の用語のプラス又はマイナス10%までを意味する。
用語「薬学的に許容される塩」は、本発明で使用する場合、参照される化合物の薬学的に許容される有機又は無機塩を指す。例示的な塩としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシレート」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(即ち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸))塩、アルカリ金属(例えば、ナトリウム及びカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩、及びアンモニウム塩が挙げられるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、テルリプレシンの薬学的に許容される塩は、酢酸塩である。
本明細書で使用する場合、「対象」とは、ヒトを含む任意の哺乳類を指す。例えば、対象は、テルリプレシンを用いて診断、治療若しくは予防され得る病態を患っているか若しくはそれを発症する危険性がある場合があるか、又は他の目的でテルリプレシンを摂取している場合がある。
用語「投与する」、「投与」又は「投与すること」は、本明細書で使用する場合、医療従事者若しくはその委任代理人又はその監督下のいずれかによるなどして提供、付与、投薬及び/又は処方すること、並びに医療従事者又は対象などにより、注入、摂取又は消費することを指す。
本明細書で使用する場合、用語「治療する」、「治療すること」又は「治療」は、疾患又は病態が「治療」又は「治癒」されたと見なされるか否かに関わらず、且つ全ての症状が解消されたか否かに関わらず、疾患若しくは病態又はその1つ以上の症状を軽減、緩和又は改善させることを含む。この用語は、疾患若しくは病態又はその1つ以上の症状の進行を弱めるか又は防ぐこと、疾患若しくは病態又はその1つ以上の症状の発症機序を阻害するか又は防ぐこと並びに任意の治療的及び/又は予防的効果を達成することも含む。
本明細書で使用する場合、語句「治療有効量」とは、そのためにこうした治療を必要とする対象において薬物が投与される、特定の薬理作用を提供する用量を指す。治療有効量は、たとえこうした用量が当業者によって治療有効量であると見なされる場合でも、本明細書で説明される病態の治療に常に有効であるわけではないことが強調される。便宜上でのみ、成人ヒト対象に関連する例示的な用量及び治療有効量を以下で提供する。特定の対象及び/又は病態/疾患を治療する必要に応じて、当業者は、標準的技法に従ってこうした量を調節することができる。
用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」などは、広範且つ制限されることなく読まれなければならない。更に、語句「から本質的になる」は、組成物の安定性に実質的に影響を与えない、又は不純物の形成を促進しない成分など具体的に記載された要素及び特許請求された発明の基本的且つ新規の特性に実質的に影響を及ぼさない追加の要素を含むと理解される。例えば、「から本質的になる」は、組成物の安定性に実質的に影響を与える量のクエン酸塩又はコハク酸塩緩衝剤の存在を排除する。語句「からなる」は、明記されていないあらゆる要素を除外する。
テルリプレシン
上記のとおり、本明細書で記載される組成物は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩、例えば酢酸塩などを含む。テルリプレシンは、N−[N−(N−グリシルグリシル)グリシル]−8−L−リシンバソプレッシンとしても知られており、分子式C52H74N16O15S2及び分子量1227.4を有する。これは、CAS登録番号14636−12−5で登録されている。
組成物は、0.01mg/mL、0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.4mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、0.7mg/mL、0.8mg/mL、0.9mg/mL、1.0mg/mL、2.0mg/mL、3.0mg/mL、4.0mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、8mg/mL、9mg/mL、又は10mg/mLを含む、約0.01mg/mL、約0.05mg/mL、約0.1mg/mL、約0.2mg/mL、約0.3mg/mL、約0.4mg/mL、約0.5mg/mL、約0.6mg/mL、約0.7mg/mL、約0.8mg/mL、約0.9mg/mL、約1.0mg/mL、約2.0mg/mL、約3.0mg/mL、約4.0mg/mL、約5mg/mL、約6mg/mL、約7mg/mL、約8mg/mL、約9mg/mL、又は約10mg/mLなどの、0.1mg/mL〜5mg/mLなどの、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を含む、約0.01mg/mL〜約10mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩を含んでもよい。組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、組成物は、0.01mg/mL、0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.4mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、0.7mg/mL、0.8mg/mL、0.9mg/mL、1.0mg/mL、2.0mg/mL、3.0mg/mL、4.0mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、8mg/mL、9mg/mL、又は10mg/mLを含む、約0.01mg/mL、約0.05mg/mL、約0.1mg/mL、約0.2mg/mL、約0.3mg/mL、約0.4mg/mL、約0.5mg/mL、約0.6mg/mL、約0.7mg/mL、約0.8mg/mL、約0.9mg/mL、約1.0mg/mL、約2.0mg/mL、約3.0mg/mL、約4.0mg/mL、約5mg/mL、約6mg/mL、約7mg/mL、約8mg/mL、約9mg/mL、又は約10mg/mLなどの、0.1mg/mL〜5mg/mLなどの、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を含む、約0.01mg/mL〜約10mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量を含む、約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量でテルリプレシン酢酸塩を含む。
pH
いくつかの実施形態では、薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、約3、約3.5、約3.7、約4、約4.3、約4.5、約4.7、約5、約5.5、又は約6のpHなどの、約3〜約6の範囲のpHを有する。本明細書で記載される組成物は、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.5、約5.7、約5.8、約5.9、又は約6.0、又はその間の任意の値のpHなどの、4.5〜6のpH又は4.5〜5のpHを含む、約4.5〜約6又は約4.5〜約5の範囲のpHを有し得る。非限定的な例としては、また、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2 5.3、5.4、5.5、5.6、5.5、5.7、5.8、5.9、又は6.0のpHが挙げられる。薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、又は約5.0のpHなどの、約4.5〜約5の範囲のpHを有し得る。非限定的な例としては、また、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、又は5.0のpHが挙げられる。
緩衝塩
上記のとおり、本明細書で記載される組成物は、薬学的に許容される一価の有機緩衝塩(例えば、酢酸緩衝塩又は安息香酸緩衝塩)などの緩衝塩を含む。緩衝塩は、約0.1mM〜約1mMなどのその間の任意の値を含む、約0.1mM〜約5mM範囲の総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量で存在し得る。テルリプレシン酢酸塩を含む組成物では、テルリプレシン酢酸塩は、緩衝剤濃度に寄与するであろう。例えば、0.12mg/mLのテルリプレシン酢酸塩は、0.2mMの酢酸塩に相当する。従って、例えば、0.12mg/mLのテルリプレシン酢酸塩(0.10mg/mLのテルリプレシン遊離塩基に相当する)を含む組成物では、テルリプレシン酢酸塩は0.2mM酢酸塩緩衝剤を提供し、1.2mg/mLのテルリプレシン酢酸塩(1.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基に相当する)を含む組成物では、テルリプレシン酢酸塩は2mM酢酸塩緩衝剤を提供し、2.4mg/mLのテルリプレシン酢酸塩(2.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基に相当する)を含む組成物では、テルリプレシン酢酸塩は4mM酢酸塩緩衝剤を提供するなどであろう。従って、テルリプレシン酢酸塩を含む組成物では、使用される緩衝塩の量は、(緩衝塩及びテルリプレシン酢酸塩からの)総緩衝剤濃度が組成物中で本明細書に記載される量のいずれかであるように、テルリプレシン酢酸塩によって提供される酢酸塩を考慮に入れるように調整され得る。
いくつかの実施形態では、緩衝塩は、任意の薬学的に許容される酢酸塩によって提供され得るような、酢酸塩を含む。このような組成物は、0.1mM〜1mMを含む、約0.1mM〜約1mMなどのその間の任意の値を含む、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を組成物中で提供する量で、酢酸緩衝塩を含み得る。非限定的な例として、組成物は、約1mM、約3mM、若しくは約5mMの濃度で、又は約1mM、約3mM、若しくは約5mMの総酢酸塩濃度を組成物中で提供する量で、酢酸緩衝塩を含み得る。組成物は、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、若しくは約1.0mM、約1.1mM、若しくは約1.2mMなどの任意のその間の値を含む、約0.1mM〜約1mMの範囲の濃度で、又はそれらの総酢酸塩濃度を組成物中で提供する量で酢酸緩衝塩を含み得る。好適な酢酸塩濃度の非限定的な例は、また、0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、0.9mM、1.0mM、1.1mM、又は1.2mMが挙げられる。上記のとおり、0.12mg/mLのテルリプレシン酢酸塩を含む組成物は、更なる酢酸緩衝塩(など)の添加なしでさえ、0.2mMの酢酸塩緩衝剤濃度を有するであろう。
いくつかの実施形態では、酢酸緩衝塩は、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、又は酢酸カリウムである。従って、緩衝塩は、酢酸ナトリウムであってもよい。更には又は或いは、緩衝塩は、酢酸アンモニウムであってもよい。更には又は或いは、緩衝塩は、酢酸カリウムであってもよい。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの緩衝塩は、任意の薬学的に許容される安息香酸塩によって提供され得るような、安息香酸塩を含む。このような組成物は、0.1mM〜1mMを含む、約0.1mM〜約1mMなどのその間の任意の値を含む、約0.1mM〜約5mMの範囲の濃度で、又はそれらの総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量で安息香酸緩衝塩を含み得る。非限定的な例として、組成物は、約1mMの濃度で、又はその総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量で安息香酸緩衝塩を含み得る。組成物は、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、若しくは約1.0mM、約1.1mM、若しくは約1.2mMなどの任意のその間の値を含む、約0.1mM〜約1mMの範囲の濃度で、又はそれらの総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量で安息香酸緩衝塩を含み得る。組成物中の好適な安息香酸緩衝塩濃度又は総緩衝剤濃度の非限定的な例としては、また、0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、0.9mM、1.0mM、1.1mM、又は1.2mMが挙げられる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの緩衝塩は、安息香酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、組成物は、約1mMの濃度で、又はその総緩衝剤濃度を組成物中で提供する量で安息香酸ナトリウムを含む。
テルリプレシン酢酸塩を含む組成物では、使用される安息香酸緩衝塩の量は、組成物中の総緩衝剤濃度(安息香酸塩+酢酸塩)が、約1mMの総酢酸塩+安息香酸塩濃度を有するなど、上記の量のいずれかであるように、テルリプレシン酢酸塩によって提供される酢酸塩を考慮に入れるように調整され得る。
等張剤/塩
上記のとおり、いくつかの実施形態では、本明細書で記載される組成物は、硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)のうちの1つ以上から選択される塩、又はマンニトールなどの等張剤を含む。等張剤は、組成物を等張にする任意の有効量で存在し得る。
いくつかの実施形態では、等張剤は、塩化ナトリウム塩である。塩化ナトリウムは、組成物を等張にする有効量で存在し得る。従って、組成物は、約1mg/mL、約1.5mg/mL、約2.0mg/mL、約2.5mg/mL、約3.0mg/mL、約3.5mg/mL、約4.0mg/mL、約4.5mg/mL、約5.0mg/mL、約5.5mg/mL、約6.0mg/mL、約6.5mg/mL、約7.0mg/mL、約7.5mg/mL、約8.0mg/mL、約8.5mg/mL、約9.0mg/mL、約9.5mg/mL、又は約10.0mg/mLなどの、その間の任意の量を含む約1mg/mL〜約10mL/mLの範囲の濃度で、塩化ナトリウムを含み得る。好適な塩化ナトリウム濃度の非限定的な例としては、また、1mg/mL、1.5mg/mL、2.0mg/mL、2.5mg/mL、3.0mg/mL、3.5mg/mL、4.0mg/mL、4.5mg/mL、5.0mg/mL、5.5mg/mL、6.0mg/mL、6.5mg/mL、7.0mg/mL、7.5mg/mL、8.0mg/mL、8.5mg/mL、9.0mg/mL、9.5mg/mL、又は10.0mg/mLが挙げられる。
いくつかの実施形態では、等張剤はマンニトールである。マンニトールは、組成物を等張にする任意の有効量で存在し得る。従って、組成物は、約30mg/mL、約35mg/mL、約40mg/mL、約45mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、又は約70mg/mLなどの、その間の任意の量を含む約30mg/mL〜約70mL/mLの範囲の濃度で、マンニトールを含み得る。好適なマンニトール濃度の非限定的な例は、また、30mg/mL、35mg/mL、40mg/mL、45mg/mL、50mg/mL、55mg/mL、60mg/mL、65mg/mL、又は70mg/mLが挙げられる。具体的な実施形態では、組成物は、50mg/mLなどの約50mg/mLの濃度でマンニトールを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、硫酸ナトリウム塩を含む。更にいくつかの実施形態では、組成物は、約0.1mM〜約120mMの範囲の濃度で硫酸ナトリウムを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約120mMの濃度で硫酸ナトリウムを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、硫酸ナトリウムを含まない。
組成物
本開示は、任意量のテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、任意量の任意の上記緩衝塩と、任意選択的に、任意量の上記等張剤(例えば、塩及び/又はマンニトール)とを、任意の好適な上記pHで含むテルリプレシン組成物を含む。本開示はまた、任意量のテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、約0.1mM〜約5mMの総緩衝剤濃度を組成物中で提供する任意量の任意の薬学的に許容される上記一価の有機緩衝塩と、任意選択的に、任意量の上記等張剤とを、任意の好適な上記pHで含むテルリプレシン組成物を含む。以下は、特定の例示的な実施形態として開示される。
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸緩衝塩と、任意選択的に、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.5〜約5.5のpHを有する。
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸緩衝塩と、任意選択的に、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度の塩化ナトリウムと、水とから本質的になる。このような組成物は、組成物の安定性に重大な影響を与えるか、又は不純物の形成を促進する可能性のある任意の追加の成分を含まない。いくつかの実施形態では、このような組成物は、クエン酸緩衝塩を含まず、コハク酸緩衝塩を含まない。更には又は或いは、いくつかの実施形態では、このような組成物は、硫酸塩(硫酸ナトリウムなど)を含まない。
いくつかの実施形態では、組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含む。このような組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムから選択される少なくとも1つの緩衝塩と、硫酸ナトリウムとを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、酢酸ナトリウムと、硫酸ナトリウムとを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、約0.1mg/mLのテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、約5mMの酢酸ナトリウムと、約120mMの硫酸ナトリウムとを含み、更に薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、約5のpHを有する。
本開示は更に、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの緩衝塩とから本質的になる薬学的に許容されるテルリプレシン組成物を提供する。いくつかの実施形態では、テルリプレシン組成物は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、酢酸ナトリウムとから本質的になる。いくつかの実施形態では、テルリプレシン組成物は、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、安息香酸ナトリウムとから本質的になる。また、更にいくつかの実施形態では、テルリプレシン組成物は、約0.1mg/mLのテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、約1mMの酢酸ナトリウムとから本質的になり、更に薬学的に許容されるテルリプレシン組成物は、約4.6のpHを有する。
安定性
上記のとおり、本明細書で記載される組成物は、分解生成物を含む不純物の形成に対して良好な安定性を示す。以下の実施例1でより詳細に議論されるように、本明細書に記載される研究は、テルリプレシンの2つの主要な分解経路を特定する:(1)[Gly12OH]、[Asp8]、及び[Glu7]テルリプレシンを形成する酸触媒加水分解(低pHで加速)、並びに(2)desGly1Gly2−テルリプレシンを形成する、末端グリシン残基の正のアミノ基によるジケトピペラジン閉環(高pHで加速)。いくつかの実施形態では、組成物は、室温で、1年、2年、又は3年を含む1年以上保存された場合、これらの分解生成物の1つ以上又は全てを含む不純物の形成に対して安定である。室温は、25℃又は更には30℃であり得ると理解すべきである。
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される組成物は、不純物の形成の低減に反映される可能性があるなど、市販のGLYPRESSIN(登録商標)製剤と比較して改善された安定性を有する。例えば、いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)12カ月保存された場合、以下の表に記載されている不純物のいずれか1つ以上又は全ての量は組成物中では以下に記載されている許容基準の範囲内である。
Figure 2021527084
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されたテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)保存された場合、約1年、約18カ月、約24カ月、約30カ月、又は約36カ月などの少なくとも1年間安定である。いくつかの実施形態では、安定性は、同じ条件下で保存されたGLYPRESSIN(登録商標)製剤で形成されたレベルと比較して不純物の形成の減少に反映される可能性があるなど、市販の製剤GLYPRESSIN(登録商標)と比較して評価される。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約3.5%、約3.4%、約3.3%、約3.2%、約3.1%、約3.0%、約2.9%、約2.8%、約2.7%、約2.6%、約2.5%、約2.4%、約2.3%、約2.2%、約2.1%、約2.0%、約1.9%、約1.8%、約1.7%、約1.6%、約1.5%、約1.4%、約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、約1.1%、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の総不純物含有量を含む、3.5%w/w以下を含む、約3.5%w/w以下の総不純物含有量を有する。総不純物含有量の非限定的な例としては、3.5%、3.4%、3.3%、3.2%、3.1%、3.0%、2.9%、2.8%、2.7%、2.6%、2.5%、2.4%、2.3%、2.2%、2.1%、2.0%、1.9%、1.8%、1.7%、1.6%、1.5%、1.4%、1.5%、1.4%、1.3%、1.2%、1.1%、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.9%、約1.8%、約1.7%、約1.6%、約1.5%、約1.4%、約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、約1.1%、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の総不純物含有量を含む、1.9w/w以下を含む、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。総不純物含有量の非限定的な例としては、1.9%、1.8%、1.7%、1.6%、1.5%、1.4%、1.5%、1.4%、1.3%、1.2%、1.1%、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の総不純物含有量は、テルリプレシンの総重量に基づいて、1.2%w/w以下を含む、約1.2%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約0.1%、約0.09%、約0.08%、約0.07%、約0.06%、約0.05%、約0.04%、約0.03%、約0.02%、又は約0.01%のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を含む、0.1%w/w以下を含む、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有する。desGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、又は0.01%が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有する。desGly1,Gly2−テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量は、0.3%w/w以下を含む、約0.3%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%のdesGly1−テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有する。desGly1−テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中のdesGly1−テルリプレシン含有量は、0.3%w/w以下を含む、約0.3%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有する。[Gly12OH]テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の[Gly12OH]−テルリプレシン含有量は、0.3%w/w以下を含む、約0.3%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、約0.1%、約0.05%の[Asp8]テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有する。[Asp8]テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.05%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の[Asp8]テルリプレシン含有量は、0.05%w/w以下を含む、約0.05%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の[Glu7]テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有する。[Glu7]テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の[Glu7]テルリプレシン含有量は、0.2%w/w以下を含む、約0.2%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有する。[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量の非限定的な例としては、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量は、0.1%w/w以下を含む、約0.1%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、約0.1%、約0.09%、約0.08%、約0.07%、約0.06%、約0.05%、約0.04%、約0.03%、約0.02%、又は約0.01%の個々のテルリプレシン二量体含有量を含む、1.0%w/w以下を含む、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有する。任意の個々のテルリプレシン二量体含有量の非限定的な例は、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、又は0.01%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の任意の個々のテルリプレシン二量体含有量は、0.01%w/w以下を含む、約0.01%w/w以下である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、約0.1%、約0.09%、約0.08%、約0.07%、約0.06%、約0.05%、約0.04%、約0.03%、約0.02%、又は約0.01%の任意の他の個々の不純物含有量を含む、0.5w/w以下を含む、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有する。任意の他の個々の不純物含有量の非限定的な例は、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、又は0.01%が挙げられる。いくつかの実施形態では、室温で(例えば、25℃で)少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の任意の他の個々の不純物含有量は、0.05%w/w未満を含む、約0.05%w/w未満である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、25℃及び60%の相対湿度で少なくとも1年などの一定期間保存された後、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.9%、約1.8%、約1.7%、約1.6%、約1.5%、約1.4%、約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、約1.1%、約1.0%、約0.9%、約0.8%、約0.7%、約0.6%、約0.5%、約0.4%、約0.3%、約0.2%、又は約0.1%の総不純物含有量を含む、1.9%w/w以下を含む、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。総不純物含有量の非限定的な例としては、1.9%、1.8%、1.7%、1.6%、1.5%、1.4%、1.5%、1.4%、1.3%、1.2%、1.1%、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、又は0.1%が挙げられる。いくつかの実施形態では、25℃及び60%の相対湿度で少なくとも1年などの一定期間保存された後、組成物中の総不純物含有量は、テルリプレシンの総重量に基づいて、1.2%w/w以下を含む、約1.2%w/w以下である。いくつかの実施形態では、一定期間は、1年、18カ月、24カ月、及び36カ月から選択される。いくつかの実施形態では、一定期間は、12カ月である。いくつかの実施形態では、一定期間は、24カ月である。いくつかの実施形態では、一定期間は、36カ月である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃又は30℃で)、約1カ月、約3カ月、約6カ月、約9カ月、約12カ月、約18カ月、又は約2年などの一定期間保存された場合、テルリプレシン組成物中で形成される総不純物は、テルリプレシンの総重量に対して約3.5重量%未満である。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるテルリプレシン組成物は、室温で(例えば、25℃又は30℃で)、約1カ月、約3カ月、約6カ月、約9カ月、約12カ月、約18カ月、又は約2年などの一定期間保存された場合、テルリプレシン組成物中で形成される総不純物は、テルリプレシンの総重量に対して約1.9重量%未満である。
いくつかの実施形態では、組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には、又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、1.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には、又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、2.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には、又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、3.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には、又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、4.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、5.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、1.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、2.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、3.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、4.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、5.0mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.9%w/w以下の総不純物含有量を有する。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.1%w/w以下のdesGly1,Gly2,Gly3−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1,Gly2−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下のdesGly1−テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Gly12OH]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Asp8]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Glu7]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の[Ac−Gly1]テルリプレシン含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約1.0%w/w以下の個々のテルリプレシン二量体含有量を有し得る。更には又は或いは、このような組成物は、室温で(例えば、25℃で)、少なくとも1年の一定期間保存された後、約0.5%w/w以下の任意の他の個々の不純物含有量(例えば、上記のもの以外の任意の不純物)を有し得る。任意のこれらの実施形態では、組成物は、4.8±0.3のpHを有し得る。
方法/使用
本開示は、また、本明細書で記載される薬学的に許容されるテルリプレシン組成物を、肝硬変に苦しむ対象を治療するため、並びに/又は肝腎症候群(HRS)、急性腎障害、及び/若しくは食道出血(EVB)を治療するためなどの、それを必要としている対象へ投与することを含む治療方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、肝腎症候群(HRS)を治療するためである。いくつかの実施形態では、方法は、急性腎障害を治療するためである。いくつかの実施形態では、方法は、食道出血(EVB)又は出血性食道静脈瘤を治療するためである。いくつかの実施形態では、投与は、静脈内注射による。
本開示は、また、肝腎症候群(HRS)、食道出血(EVB)、及び/又は急性腎障害から選択される病態の治療にて使用するための、本明細書で開示される任意の組成物を提供する。このような組成物は、1mg/mL、2mg/mL、3mg/mL、若しくは4mg/mLのテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩を含み得る。
本開示は、また、肝腎症候群(HRS)、食道出血(EVB)、及び/又は急性腎障害を治療するための薬剤の調製におけるテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩の使用であって、薬剤が、本明細書で記載されるテルリプレシン組成物のいずれかを含む使用を提供する。このような使用としては、高用量のテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩の使用が挙げられ、高用量は、1mg/mL、2mg/mL、3mg/mL、若しくは4mg/mLのテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩であり得る。
以下の特定の実施例は、本明細書で説明される組成物を実例するものとして含まれる。これらの実施例は、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本開示の他の態様は、本開示が関連する技術分野の当業者に明らかになるであろう。
実施例1
以下に示すように、様々なpH、緩衝剤量、及び緩衝塩で0.1mg/mLのテルリプレシンを含む製剤を、要因計画に従って調製し、25℃/60%RHで6カ月間保存した。テルリプレシン及び不純物の量を、超速液体クロマトグラフ(UPLC)法を使用して測定した。
Figure 2021527084
研究の終わりに、クエン酸塩及びコハク酸塩がテルリプレシンと反応し、高い不純物レベルをもたらすことが見出された。本研究に基づいて、酢酸塩は、テルリプレシンにとって好適な緩衝塩であることが確認された。
本研究から、2つの主要なテルリプレシンの分解経路がわかった:
1.[Gly12OH]、[Asp8]、及び[Glu7]テルリプレシンを形成する酸触媒加水分解(低pHで加速)。
2.desGly1Gly2−テルリプレシンを形成する、末端グリシン残基の正のアミノ基によるジケトピペラジン閉環(高pHで加速)。
酸触媒加水分解経路(1)は、pHを約pH5に調節することによって制御され得る。ジケトピペラジン経路(2)は、反応経路が分子に「組み込まれている」ため、制御がより難しい場合がある。加えて、分解経路(1)を制御するためにpHを上げると、分解経路(2)が加速する場合がある。緩衝剤濃度を下げると、desGly1Gly2−テルリプレシンの量が少なくなる可能性がある。しかし、5mMの緩衝剤濃度において、ジケトピペラジン反応は、速すぎて制御できない場合がある。このpH範囲では、安定性を制限する分解経路は、不純物であるdesGly1Gly2−テルリプレシンを形成する、N末端グリシン残基のジケトピペラジン環形成であることがわかった。以下の実施例2〜4で報告されている予備研究は、ジケトピペラジン経路が、低い緩衝強度を使用することによって、及びある程度安定剤として硫酸ナトリウムを添加することによって、遅くなる可能性があることを示す。
実施例2
3つの0.1mg/mLのテルリプレシン製剤を調製した:
1.5mMの酢酸塩緩衝剤 pH5.0;
2.5mMの酢酸塩緩衝剤 pH5.0+0.12Mの硫酸ナトリウム;及び
3.緩衝剤なし及び0.12Mの硫酸アンモニウム、pH5.0に調製。
製剤を50℃に置き、0、1、2、4、及び8日間の保存後にdesGly1Gly2−テルリプレシン含有量について分析した。結果は以下のとおりである:
−desGly1Gly2−テルリプレシンの量
Figure 2021527084
本研究は、硫酸イオンの添加により、ジケトピペラジン反応が減少した(即ち、製剤2及び3を製剤1と比較)ことを示した。製剤3は、pH安定性の問題である可能性が高い任意の緩衝剤を含有しなかったが、8日間の保存の終わりに形成されたdesGly1Gly2−テルリプレシンの量は、製剤1の量よりも少なかった。
実施例3
以下の2つの製剤を、25℃/65%RHで26週間保存した。
−0.1mg/mLのテルリプレシン、20mMの酢酸塩緩衝剤、pH3.7及び塩化ナトリウム(比較製剤);並びに
−0.1mg/mLのテルリプレシン、0.12Mの硫酸ナトリウム、及びpH5.0(製剤A)
図1の結果は、硫酸ナトリウムを含有する製剤Aが、比較製剤よりも少ない不純物を有することを示した。データの外挿は、製剤Aが、25℃/65%RHで156週間(3年)保存された場合に、3.5%未満の不純物を有するであろうことを示した。2つの曲線の傾きは、製剤Aと比較して、比較製剤において分解速度が約7倍高いことを示している(0.1077/0.0158)。
実施例4
テルリプレシン製剤を、要因計画に従って調製した。以下の表を参照されたい:
Figure 2021527084
実施例3に記載されているような比較製剤は、また、本研究では、比較のために含まれた。
これらの製剤を25℃/60%RH及び30℃/75%RHで3カ月保存し、結果は、最も安定な製剤は、本明細書では製剤1と呼ばれる、最も低いpH、最低量の酢酸塩緩衝剤を有し、且つ硫酸ナトリウムが入っていない製剤であることを示した。図2及び図3は、25℃/60%RH(図2)及び30℃/75%RH(図3)の両方で、比較製剤と比較された製剤1の不純物の合計を示す。
2つの曲線の傾きは、25℃/60%RH及び30℃/75%RHの両方で、製剤1と比較された比較製剤において分解速度が約7倍高いことを示している(それぞれ(0.1398/0.0180)及び(0.2598/0.0348))。
本研究は、酢酸塩含有量を下げると、テルリプレシン組成物の全体的な安定性が向上する可能性があることを示す。硫酸塩の安定化効果は、5及び9mMの酢酸塩濃度でより明白になるが、1mMの低酢酸塩濃度ではほとんどない。
実施例5
本実施例は、テルリプレシン製剤スクリーニング研究で得られた安定性の結果について記載する。本実施例には、25℃及び30℃で12カ月の時点までの結果が含まれており、最大3年間継続するであろう。本研究の目的は、2つの中心点(CP)を使用した23の完全実施要因計画(「DoE」)で、pH、硫酸ナトリウム及び酢酸ナトリウム緩衝剤の影響を調査することであった。
pH:4.6〜5.4
硫酸ナトリウム:0〜80mM
酢酸ナトリウム:1〜9mM
研究で使用された参照製剤は、市販のテルリプレシン製剤GLYPRESSIN(登録商標)に相当する:pH3.7、20mMの酢酸ナトリウム、9mg/mLのNaCl。以下の表は、本実施例で試験された製剤の組成を示す。
Figure 2021527084
保存条件
製剤スクリーニング試料を:
25℃/60%R.Hで2年間(更に3年まで延長され得る)保存した;サンプリング間隔は、0カ月、1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、12カ月、18カ月、及び24カ月。
30℃/75%R.Hで最大2年間(更に3年まで延長され得る)保存した;0カ月、1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、12カ月、18カ月、及び24カ月。
製剤とゴム栓との間の接触を避けるために、バイアルを垂直に保存した。
製剤の安定性を評価するのに使用される許容基準は、以下の表で提供される。各不純物の限度は、最初は、欧州薬局方、医薬品用途用の物質、表2034.−2に従って、合成ペプチド中の不純物の定量限度に設定された。個々の未確認不純物の限度は、欧州薬局方による同定限度に対応する。
Figure 2021527084
以下の逆相UPLC法を使用して、テルリプレシン溶液(0.1mg/mL)中のテルリプレシン含有量及び不純物を分析した。分析は、C18カラム(Phenomenex Luna Omega C18、1.6μm、2.1×150mm)で、60℃で勾配溶離を行い、Waters Acquity又は同等のLCシステムを使用して210nmでUV検出を行った。以下の表に、UPLC法のパラメータを示す。
Figure 2021527084
図4は、本明細書で記載されるテルリプレシン及び特定のテルリプレシン関連不純物のクロマトグラムを示す。テルリプレシン含有量は、外部1点検量線に対して決定され、不純物は、総ピーク面積の面積%として評価された。相対ピーク面積が0.05%未満のピークは報告されていないか、又は不純物の合計に含まれていない。
結果
30℃/75%RHでの12カ月の時点のデータをMINITABソフトウェア(Minitab,LLC,State College,PA)に入力した。評価は、2つの安定性制限パラメータは、不純物の合計及びdesGly1Gly2−不純物の量であることを示した。これらの2つのパラメータは、図4に示されるように、更なる評価のために選択された。25℃/60%RHでのデータの統計的評価は非常に類似しており、ここには示されていない。
統計分析から、最も安定な製剤は、最も低いpH(4.6)、最低量の酢酸塩緩衝剤(1mM)、及び最低量の硫酸ナトリウム(0mM)を有する製剤であると予測された。硫酸ナトリウムは、desGly1Gly2−不純物の形成にプラスの効果があるが、不純物の合計にはマイナスの効果があることがわかった。
以下の表は、それぞれ25℃/60%R.H及び30℃/75%R.Hで試験された製剤について最大12カ月の時点で得られた不純物の合計をまとめている。
Figure 2021527084
Figure 2021527084
12カ月後の結果は、参照製剤と比較して、室温での安定性の大幅な改善が達成されたことを示す。上に示した安定性データは、研究の最も安定な製剤が、硫酸ナトリウムを含まず、1mMの酢酸塩緩衝剤を含み、pH4.6である製剤7Aであることを示す。
以下の表は、製剤7Aについて最大12カ月の時点で得られた安定性データをまとめている。
Figure 2021527084
Figure 2021527084
安定性データの外挿
図5及び6は、製剤7A及び製剤14A(参照製剤)の25℃/60%RH及び30℃/75%RHでの不純物データの合計の外挿を示す。外挿は、製剤7Aが25℃/60%RHで36カ月間、十分なマージンを持って規格内(不純物が3.5%以下)にとどまると予測する。参照製剤(製剤14A)は、25℃/60%RHで約5カ月後に、すでに規格限度を超えていることは注目に値し得る。
温度差はわずかであるが、30℃/75%RHでのデータは大きく異なる。30℃で、製剤7Aは、約24カ月後、全くマージンなしに不純物の合計の規格を超えると予測される。これは、製剤7Aが、提案された規格の気候帯III/IVに好適な製剤ではない可能性が高いことを示す。
しかし、既存製品と比較して安定性の向上は両温度で顕著である。既存製品及び製剤7Aの回帰直線の傾きを除算することにより、次の改善要因を推定できる:
25℃/60%RH:0.5996/0.0701=8.6倍の改善
30℃/75%RH:1.1015/0.1351=8.2倍の改善
2番目の潜在的な安定性制限パラメータは、ジケトピペラジン反応の結果であるdesGly1Gly2の量である。図7は、製剤7Aの25℃/60%RH及び30℃/75%RHでのdesGly1Gly2−データの外挿を示す。外挿は、製剤7Aが25℃/60%RHで36カ月間、十分なマージンを持って規格内(1.0%以下)にとどまると予測する。30℃/75%RHで、製剤7Aは、約23カ月後、不純物の合計の規格を超えると予測される。
実施例6
本実施例は、実施例5に記載されたのと同様の方法で実施されたテルリプレシン製剤スクリーニング研究で得られた安定性の結果を記載している。
試験された製剤
以下の表は、本実施例で試験された製剤の組成、及び40℃で1カ月及び3カ月の保存後に得られた不純物の対応する合計を示す。
Figure 2021527084
結果は、より低い酢酸塩濃度は、改善された安定性と関連していることを示す。例えば、製剤7B及び8Bは、製剤8Bが酢酸塩が少なく、且つより安定であることを除いて、同一である。また、結果はNaClの含有が、安定性を改善することを示す。例えば、製剤4B及び8Bは、製剤8BがNaClを有し、且つより安定であることを除いて、同一である。

Claims (39)

  1. 医薬組成物であって、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、5mM以下の総緩衝剤濃度を前記組成物中で提供する量の一価の有機緩衝塩と、任意選択的に等張剤と、水とを含む医薬組成物。
  2. 前記等張剤が存在し、且つ硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)のうちの1つ以上から選択される塩を含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記等張剤が存在し、且つマンニトールを含む、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 前記組成物が、約4.5〜約6のpHを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  5. 前記組成物が、約4.5〜約5.5のpHを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  6. 前記緩衝塩が、酢酸緩衝塩、及び安息香酸緩衝塩から選択される1つ以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  7. 前記酢酸緩衝塩が、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、及び酢酸カリウムのうちの1つ以上から選択される、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. 前記酢酸緩衝塩が、酢酸ナトリウムである、請求項6に記載の医薬組成物。
  9. 前記緩衝塩が、約0.1mM〜約5mMの範囲の総緩衝剤濃度を提供する量で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  10. 前記等張剤が存在し、且つ約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. 前記等張剤が存在し、且つ約30mg/mL〜約70mg/mLの範囲の濃度でマンニトールを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  12. 約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  13. 約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量で、テルリプレシン酢酸塩を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. 約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、任意選択的に、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度の塩化ナトリウムと、水とを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  15. 約0.1mg/mL〜約5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約0.1mM〜約5mMの範囲の総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、任意選択的に、約1mg/mL〜約10mg/mLの範囲の濃度の塩化ナトリウムと、水とから本質的になる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  16. 0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  17. 1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  18. 2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  19. 3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  20. 4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、約9mg/mLの濃度の塩化ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  22. 0.1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  23. 1mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  24. 2mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  25. 3mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  26. 4mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  27. 5mg/mLのテルリプレシン遊離塩基を提供する量のテルリプレシン酢酸塩と、約1mMの総酢酸塩濃度を提供する量の酢酸ナトリウムと、水とを含み、約4.8±0.3のpHを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  28. 前記医薬組成物が、室温で少なくとも1年間安定である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  29. 25℃及び60%の相対湿度で少なくとも1年の一定期間保存された後、前記組成物中の前記総不純物含有量が、テルリプレシンの総重量に基づいて、約1.9%w/w未満である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  30. 前記一定期間が、1年、18カ月、24カ月、及び36カ月から選択される、請求項29に記載の医薬組成物。
  31. 前記一定期間が、12カ月である、請求項29に記載の医薬組成物。
  32. 請求項1〜31のいずれか一項に記載の医薬テルリプレシン組成物を、それを必要としている対象へ投与することを含む、治療方法。
  33. 前記方法が、食道出血(EVB)を治療するためである、請求項31に記載の方法。
  34. 前記方法が、肝腎症候群(HRS)を治療するためである、請求項31に記載の方法。
  35. 前記方法が、急性腎障害を治療するためである、請求項31に記載の方法。
  36. 前記投与が、静脈内注射による、請求項32〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 食道出血(EVB)、肝腎症候群、及び急性腎障害から選択される病態の治療にて使用するための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 食道出血(EVB)、肝腎症候群、又は急性腎障害を治療するための薬剤の調製におけるテルリプレシン又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記薬剤が、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物を含む使用。
  39. テルリプレシン又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの緩衝塩と、硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、塩化ナトリウム(NaCl)、及びヨウ化ナトリウム(NaI)から選択される1つ以上から選択される少なくとも1つの塩とを含む、医薬組成物。
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