JP2021526852A - 製品の状態を変えるため及び/又は前記製品の生成のためにパルス電磁界を使用するための装置と方法 - Google Patents

製品の状態を変えるため及び/又は前記製品の生成のためにパルス電磁界を使用するための装置と方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ある期間にわたる製品への電磁界の適用を可能にして、前記製品の状態を変更するための装置及び方法に関する。状態の変化は、行われているプロセスを加速させることができ、及び/又は製品の後の使用の経験の質を変えることができる。装置は、支持台と、前記製品が位置する容器とを含み、及び支持台は、パルス電磁界(PEMF)の生成のための1つ以上のモジュールを含み、及び支持台、したがってモジュールは、PEMFの生成を制御するための制御手段に接続されており、かつ生成される前記PEMFに製品が暴露されることを可能にするように前記製品に対して配置可能である。
【選択図】図3

Description

本出願が関連する本発明は、製品の状態の変化を提供するための、より具体的には、発酵及び細胞培養バイオシステムなどの生物系の代謝生産性のいずれかを変えるための、及び/又はこのようなシステムの生産速度を増加させるためのパルス電磁界(PEMF)(電磁気のデジタルシーケンスとも呼ばれ得る)の適用である。
微生物培養の分野では、これらは、人間又は動物が消費する多くの種類の食品及び飲料を生産するために長年にわたって活用されてきた。例えば、酵母(サッカロマイセス種(Saccharomyces species))の発酵プロセスは、ビール、ワイン及び発酵させて膨らませたパンの生産プロセスの鍵となる部分である。この形態の食品製造の進展は、元来、天然培養物の偶然の発見に基づくものであり、後に生産プロセスに採用されたものである。その後、発酵製品生産の管理知識の増加により進展が進むことになったが、依然として主に「試行錯誤」に基づいており、使用した生産プロセスの観察と、犯した失敗からのその後の学習とに関連している。
より最近では、進展プロセスは、より規制された科学的なものになってきたが、科学的進歩の多くは、一次発酵自体の生産性を向上させることよりもむしろ、腐敗の回避と犯した誤りからの回復とに関連するものと論じられることがある。これにもかかわらず、ワイン造りプロセスなどの多くの生産方法では、ブドウの表面に常在する天然酵母に依然として依存しており、清浄度の向上及び現代的なベッセル設計にもかかわらず、使用される一次発酵プロセスは、依然として古代に使用されていたものに非常に近い。同様に、ビール、チーズ及び発酵させて膨らませたパンの生産も、元来使用される一次微生物プロセスから実質的に変化していない。
更に、飲料に二酸化炭素が含まれる場合、液体の味、テクスチャ及び喉の渇きを癒す特性に更なる次元が提供される。ガスは、液体中に二酸化炭素をスパージングすることによって直接添加されるか、又は代わりに酵母及び溶解した糖の作用によって提供され得る。樽ビール及びボトルビールのような特定の場合、二酸化炭素添加の両方の方法が使用され得る。二酸化炭素の含有を活用して発泡を提供し、このようにして飲酒経験の味及びテクスチャを引き上げ、拡張する、ノンアルコールの果実及び砂糖ベースの液体並びにアルコールベースの飲料などの多くの液体飲料がある。上記の全てにおいて、二酸化炭素と水性媒地との混和があると想定されるが、特に混合物中にアルコールも存在する場合、分子レベルで従来達成されている混合は、全体的な飲酒経験に負の影響を及ぼすことが発見されている。これは、水が、媒地中にランダムに分布するクラスターをもたらす不規則な分子間水素結合を形成する自然な傾向に起因すると考えられる。同様に、アルコールは、クラスタリングになりやすく、これは、飲料製品内の最適に満たない二酸化炭素の分布につながる。したがって、例えば、二酸化炭素が水及びアルコールと混合された口中感覚である、シャンパンのムースなどの液体の特定の側面は、所望する程度まで達成されない。更なる課題は、特にスパージングによるガスの添加は、液体の開裂した水素結合構造を過度に乱す原因となり、結果的にクラスタリングの原因となることである。従来、解決策は、液体を通常容器内に長期間貯蔵して自然な動力学的運動を可能にし、系を均質化させることとされてきた。これは、ガス及びアルコールが均一に収められ得る液体の好ましい粗な構造を製品に取り戻させるために、高価な貯蔵に何年もかかる場合がある。
より最近では、醸造及びワイン造りから得られた技能及び経験の多くは、例えば、バイオ医薬品の生産に活用されている。バイオ医薬品の生産では、採用されている発酵システム及び使用されている機器は、概ね同様であるが、比較的厳格な規制パラメータに準拠する必要があり、使用される生物は、遺伝子操作されたものである。しかしながら、この場合にも、培養物の増殖及び性能は、元の生物の固有の挙動に依然として本質的に依存している。これらのプロセスは、栄養素の賢明な選択並びに温度、ガス交換及び/又は他のバッチ製造条件の慎重な制御によって最適化できることが分かっているが、微生物の生産性は、関与する微生物の自然の限界を超えることができないことが分かっている。
更に、上記の現代的なプロセス及び旧来のプロセスの両方の全てに共通の因子は、酵母及び/又は他の生物が製品中でそれらの機能を最大の能力で実施できるようにするために、プロセスの開始とプロセスの終了との間に時間枠の経過を必要とすることである。この時間の遅れは、所望の形態の製品のより大規模かつより効率的な製造に対する顕著な障壁となり得、及び/又は完全な機能を実施するために与えられる時間が不十分な場合に最終製品が劣った品質のものとなることを意味し得る。したがって、微生物培養は、生産性の観点におけるそれらの自然の限度並びに栄養素、増殖条件及び/又は機器の最適化により達成され得る限度に既に到達していると考えられるため、商業的に顕著な生産性は、制限されているか又は達成することができない。したがって、従来、特定の製品に関連して使用されるプロセスは、品質を妥協することなく及び/又は規制に違反することなく変更することが困難であると考えられていた。
例えば、医療業界及びバイオテクノロジー業界を横断する多くのセクターで酵素、ホルモン及び抗体を含む広範な製品を生成するために使用される哺乳類の細胞培養の分野において、哺乳類の細胞を使用する生物学的製剤の生産は、細胞の増殖速度の遅さ、高度に特殊な条件及び従来の微生物系よりも汚染のリスクが高いことが原因で、従来、非常に高価であるが、従来の手法が唯一の実施可能な解決策であると考えられている。
本出願人は、その内容が本明細書に組み込まれるその同時係属中の出願である国際出願PCT/GB2018/053493号明細書において、電磁界をパルスで提供する能力と、発酵及び細胞培養など、液体の生物系の代謝生産性の変化を可能にするための、特定の製品に対するこの暴露とについて開示している。
しかしながら、本出願を効果的にするために、パルス電磁界に対する液体の暴露の各機会で方法の効果が達成されることを確実にするために、電磁界を、信頼性が高くかつ再現性のある手法で適用することを確実にできる必要がある。
したがって、本発明の目的は、製品の進展及び所望の形態を得るために使用される品質及び手順の向上を可能にし、それにより最終製品の品質を向上させ、及び/又は最終製品を達成することができる手段を速める、上述の課題に対する解決策を提供することである。したがって、更なる目的は、非侵襲的であり、容易に適用され、収率の増加を与えることができ、及び/又はバッチ生産時間を減少させることができる方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、容易に再現可能であり、かつ好ましくは必要に応じて非当業者により実施され得る手法での、製品に対する電磁界の効果的な適用を可能にする装置を提供することである。更なる目的は、処理される製品が保持された容器と共に装置を使用することを可能にする形態で装置を提供することである。
本発明の第1の態様では、ある期間にわたる製品への電磁界の適用を可能にして、前記製品の状態を変更するための装置であって、少なくとも1つの支持台と、前記製品が位置する容器とを含み、前記支持台は、パルス電磁界(PEMF)の生成のための1つ以上のモジュールを含み、及び前記支持台は、PEMFの生成を制御するための制御手段を含むか又はそれに接続され、かつ生成される前記パルス電磁界に製品が暴露されることを可能にするように前記製品に対して配置可能である、装置が提供される。
典型的には、装置は、製品の成分の混和を促すためにPEMFの伝送を可能にするように提供される。
一実施形態では、装置制御手段は、放出されるPEMFの周波数及びデジタルシーケンスを、その時点で容器内に保持される製品の誘電特性及び/他の特性に対応するように制御する。
一実施形態では、制御手段は、支持台に提供された集積回路の形態で提供され、送信機を含み得、送信機は、前記モジュールから放出されるPEMFに加えて、送信機からのPEMFの放出を可能にする。
一実施形態では、制御手段は、デバイスからのPEMFの生成の使用者制御を可能にするためのソフトウェアベースのユーザインタフェースによって順番に動作可能である。
一実施形態では、支持台及び/又はモジュールは、容器内に保持される製品がPEMFに暴露されることを可能にするように容器に対して位置付け可能である。
一実施形態では、複数の前記モジュールは、PEMFの増加した範囲及び/又は強度を提供するために、固定された配列又は配置で支持台に提供される。
一実施形態では、支持台は、容器の外部に位置し、及びPEMFは、製品が位置する容器の1つ以上の壁を通して製品に適用される。
代替的な実施形態では、少なくとも、PEMFを生成するための1つ又はモジュールを含む支持台の部分は、容器の内部に位置する。
典型的には、複数の支持台は、前記支持台と共に位置するモジュールから生成されるPEMFへの均一な暴露を提供するために、容器内の異なる場所に位置することができる。
一実施形態では、前記支持台は、容器の1つ以上の壁によって形成されており、及びモジュールは、前記1つ以上の壁の一部として取り付けられている。代替的な実施形態では、前記支持台は、容器の1つ以上の壁内に位置する。
一実施形態では、支持台は、前記1つ以上のモジュールが位置するハウジングの形態で提供されるか、又は別の実施形態では、支持台は、モジュールが位置するシート材として提供される。
一実施形態では、支持台は、使用のために滅菌形態で提供され、かつ一実施形態では単回使用のために提供され得る。
一実施形態では、前記モジュールは、特定の周波数範囲内のPEMFの無線近距離通信を可能にするためのアンテナ及び送信機を含む。一実施形態では、特定の周波数範囲は、工業用、科学的及び医療用(ISM)近距離無線周波数帯である。一実施形態では、周波数は、2.4GHzである。
一実施形態では、送信機は、最大15メートルの距離のPEMFを生成することが可能である。
一実施形態では、制御手段は、継続時間において0.5〜1.5msの範囲内のパルスでのPEMFの伝送を可能にし、及び/又は前記パルスは、40〜66msの範囲内の休止期間によって離隔され、及び/又はPEMFパルスは、毎秒12〜20パルスの範囲内で放出される。
典型的には、支持台及び/又は支持台に位置するモジュールは、製品に対して無指向性的にPEMFを生成するように容器に対して配置される。
一実施形態では、モジュールは、パーソナルエリアネットワークシステムデバイスに基づく。
一実施形態では、制御手段及びPEMFを放出するモジュールには、無線に対して透明なハウジングの形態であり、かつモジュールが位置する支持台が提供され、ハウジングの形状及びモジュールの間隔は、これらを1つの又は様々な容器種類に対して使用することを可能にするように適合され得る。
一実施形態では、ハウジング、したがって装置は、容器と共に使用され得る別の物品の一体部品として提供されるか、又は液体が保持される容器の一部として形成される。
一実施形態では、支持台は、支持台と共に使用される特定の容器のプロファイルにフィットするモールドなどの形状で提供されるため、装置の位置付け手段は、装置と容器とのフィッティングを確実にすることを可能にし、したがって装置を一実施形態では製品の消費の直前に使用することを可能にする。
一実施形態では、容器は、個々のボトル若しくはグラスのいずれかであるか、又はいくつかのボトル若しくはグラスなどの容器のグループであり得、製品が保持され、製品は、一実施形態ではスパークリング液体であり、及び/又はシャンパン、プロセッコ、カヴァ等のようなアルコールを含有する。
別の実施形態では、容器は、バイオリアクターベッセルの形態であり得、使用される容器は、容器内に保持される製品及び/又は製品に対してかつ追加的な工程として若しくは工程の少なくとも1つ中にPEMFが選択的に適用される製品に対して実施されるプロセス工程に適した形態で提供されると認識されるべきである。
一実施形態では、装置には、その上に容器の底部を置くことを可能にする位置付け手段が提供され、及び/又は容器の周りに置かれる係合手段が提供され得る。
一実施形態では、装置は、ボトルのネックにフィットするハウジングの形態で提供される。
典型的には、装置は、バッテリー若しくは他の電源手段を含み、及び/又は電磁界パルスを放出するための電力を供給することを可能にするために充電することができる。
別の実施形態では、装置は、スリーブの形態で提供され、スリーブは、容器の周りに提供され得、また容器内の液体の冷却を可能にするための手段が提供され得る。
一実施形態では、装置は、例えば、容器がグラスである場合に追加の視覚的次元を提供するために、及び/又はPEMFが生成されている場合、装置の動作の指示を提供するために、装置に照明を提供するなどのために、容器の外観を変えることを可能にする少なくとも1つの特徴を含む。
本発明の更なる態様では、製品の状態を変えるための方法であって、第1の状態にあるとき、製品の前記第1の状態を、後の使用又は更なるプロセシングのための所望の更なる製品に変えるために、所定の周波数においてかつ所定の期間にわたって1つ以上のモジュールから製品にパルス電磁界を適用する工程を含む方法が提供される。
一実施形態では、状態の変化は、発酵の実施及び/又は製品の細胞培養システムの進展の結果としてのものである。
一実施形態では、前記PEMFは、製品の要素又は原料の形態における製品の1つ以上の成分の状態の変化を可能にする。
一実施形態では、PEMFは、発酵及び/又は製品における細胞培養の進展を生じさせるように製品の処理の段階として適用される。
一実施形態では、状態の変化は、製品のプロセシング工程が行われる速度を増加させることである。一実施形態では、プロセシング工程は、細胞培養の進展である。
一実施形態では、PEMFは、哺乳類の細胞培養の増殖の速度を増加させるために適用される。
一実施形態では、製品に対するPEMFの適用は、製品のプロセシングの他の段階中に意図的に使用されない。
一実施形態では、PEMFは、特定の製品及び/又は製品の量に関して決定される所定の期間にわたって適用される。
一実施形態では、PEMF周波数は、工業用、科学的及び医療用目的に使用される電磁スペクトルの帯域幅内である。
一実施形態では、電磁エネルギーは、継続時間において0.5〜1.5msの範囲内のパルスで送達される。
一実施形態では、パルスは、40〜66msの範囲内の休止期間によって離隔される。
一実施形態では、複数の前記デバイスは、固定された配列で提供されるか、又はより強いパルス磁界若しくはより広範囲のパルス磁界を提供するための配列に選択的に配置される。
一実施形態では、PEMFは、容器が特定の配列に位置した状態で、複数容器内に保持された製品に、装置を使用して同時に適用される。
一実施形態では、容器は、ワインなどのスパークリング液体を収容するボトルである。
一実施形態では、本発明によるパルス電磁界の使用は、バイオ燃料の生産、遺伝子組換え細胞及び生物の培養、インスリン、モノクローナル抗体、成長ホルモン、インターフェロン、インターロイキン、血液因子VIIa、血液因子VIII、血液因子IX、エリスロポエチン、ゴナドトロピン、グルカゴン、ワクチン抗原配列、哺乳類の細胞培養のいずれか又は任意の組み合わせの生産性の増加を提供する。
したがって、本発明によれば、製品が位置する環境を作成するためのパルス電磁界の生成を追加して、製品形成のために従来のリアクター条件及び機器を引き続き使用することができる。
典型的には、微生物有機体は、電磁気系であり、電磁気の変化に応答する。
典型的には、培養物に、装置を使用してPEMFが照射され、装置は、装置の使用が非侵襲的であり、したがって製品のいかなる栄養素又は配合成分も変更しないように配置された無線又はマイクロ波送信機を含む。
一実施形態では、放射周波数は、好ましくは、2.4Ghzである。
典型的には、パルスは、継続時間が0.5〜1.5ミリ秒の範囲内であり、より好ましくは1ミリ秒の継続時間である。典型的には、パルスは、一実施形態では、40〜60ミリ秒の範囲内、より好ましくは50ミリ秒の休止期間によって離隔される。
パルス間に休止期間を提供すると、微小動植物が電磁エネルギーにより圧倒されるのではなく、代わりに代謝プロセスの増加及び増殖速度の増加が促進されることを確実にする。これにより、代謝物の発現の増加及び栄養素の製品へのより効率的な転換、したがって収率の増加及び/又は所望の結果を達成するのに必要な生産時間の減少をもたらすことが分かった。更に、パルス間の休止期間は、PEMFによって製品中に生成される活動を緩和することを可能にし、したがって、パルシングは、均一性を促す。なぜなら、クラスターをばらばらにし、熱力学的に好ましい製品の粗な構造を自然に形成するからである。
一実施形態では、PEMFの生成を検出するために、電子磁界検出器が装置の近傍で用いられ得る。製品の状態の変化は、特徴及び/又は製品プロセスの1つ若しくは組み合わせであり得る。
一実施形態では、制御手段は、放出される電磁界の周波数及びデジタルシーケンスが、その時点で容器内に保持されている製品の誘電特性及び/又は他の特性に対応することを可能にする。
一実施形態では、生成される電磁界は、2.4GHzのパルスで提供され、システムは、低磁場の、典型的にはミリワットのエネルギーパルスを提供する。回路は、デューティサイクルが典型的には1〜2%の範囲内であるように、典型的には2.4GHzの1ミリ秒のパルスを10〜20Hzの低いパルス周波数で提供するようにプログラムされる。
一実施形態では、電磁界パルスの適用の継続時間は、30分〜2時間の範囲内であり、必要に応じて液体を冷やすことなどの別の機能と同時に実施され得る。電磁界のパルスの適用の継続時間は、処理される液体の種類及び/又は量に依存することも認識すべきである。
PEMFが生成される周波数の範囲は、工業用、科学的及び医療用帯域として知られ、その特性は、一般に、この帯域がミリワット範囲の低磁場又は低エネルギーとして提供され、約1ミリ秒の短パルス幅で提供され、典型的には15Hzの低周波数パルスレートを有するというものである。
一般に、この形態の電磁界は、例えば、Bluetoothを使用するスマートフォンのサービスに使用されており、この電磁界は、これらの周波数を送達するように修正され得る。
したがって、本発明は、成分が指数関数期に入るためにかかる時間を削減し、それにより発酵成分のプロセシングの全体的なサイクルタイムの削減を可能にするという観点における顕著な向上を可能にする。例えば、バイオエタノールの製造では、本明細書中に詳述する向上により、生産時間の大幅な削減を可能にし、それにより従来使用されている同様の装置からのスループット及び収率の向上を可能にする。
一実施形態では、PEMFの使用は、好気性条件で使用されるように制御され、一実施形態では、材料に対するPEMFの適用は、好気性環境内で提供される。別の実施形態では、方法は、バイオ燃料を形成するための、大腸菌(E.coli)からのブタノールの生産において使用される。
したがって、本発明によれば、パルス電磁界を提供するための本明細書に記載される方法及び装置の使用により、製品の品質に悪影響を及ぼすことなく生産の強化及び向上を可能にする。
ここで、添付の図面を参照しながら本発明の特定の実施形態について説明する。
本発明の一実施形態に従って使用される装置を概略的に図示する。 パルス電磁界を放出するためのデバイスが、処理される製品培地と共に使用される手法を図示する。 製品培地に対するデバイスの代替的な配置を図示する。 デバイスの使用を、処理される製品培地が収容された容器と共に図示する。 図4の配置の更なる実施形態を図示する。 1つ以上のデバイスを循環装置の一部として使用することができる手法を図示する。 本発明の一実施形態による装置を図示し、装置と共に使用するための制御手段構成要素を示す。 本発明の一実施形態による、ボトルに装着された装置を図示する。 装置をボトルと共に位置させることができる代替的な形態を図示する。 ボトルとの係合を可能にするための装置の代替的な実施形態を図示する。 ボトルとの係合を可能にするための装置の代替的な実施形態を図示する。 装置の代替的な実施形態を図示する。 別の物品との装置の組み込みを図示する。 グラスの形態の容器と共に使用され得る本発明による装置の更なる実施形態を図示する。 グラスの形態の容器と共に使用され得る本発明による装置の更なる実施形態を図示する。 グラスの形態の容器と共に使用され得る本発明による装置の更なる実施形態を図示する。 時間に対する光学濃度に関する、対照の大腸菌(E.coli)の量と、PEMFを使用して処理された大腸菌(E.coli)との間の比較をグラフで図示する。 経時的な乾燥細胞重量に関する、対照の大腸菌(E.coli)の量と、PEMFを使用して処理した大腸菌(E.coli)との間の比較を図示する。 経時的なpH値に関連する、対照としての大腸菌(E.coli)の量と、本発明によるPEMFを使用して処理された大腸菌(E.coli)の量とをグラフで図示する。 経時的な細胞呼吸に関する、大腸菌(E.coli)の対照の量及びPEMF処理された量を図示する。 大腸菌(E.coli)の酸生産を図示する。 大腸菌(E.coli)の代謝中間体を図示する。 それぞれ光学濃度及びDCWに関連する、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の対照量と、PEMFを使用して処理した同じ材料との比較をグラフで図示する。 それぞれ光学濃度及びDCWに関連する、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の対照量と、PEMFを使用して処理した同じ材料との比較をグラフで図示する。 経時的なpHに関する、Sセレビシエ(S Cerevisiae)の対照量と、PEMFを使用して処理した同じ材料との比較をグラフで図示する。 経時的な細胞呼吸に関する、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の対照量と、PEMFを使用して処理した同じ材料との比較をグラフで図示する。 S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の代謝活動を図示する。 S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の代謝活動を図示する。 S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の代謝活動を図示する。 S.セレビシエ(S.Cerevisiae)の代謝中間体を図示する。 S.セレビシエ(S.Cerevisiae)のエタノール生産を図示する。 処理される製品が位置する容器へのパルス電磁界の導入で使用するための装置の一実施形態を図示する。 図26の装置の潜在的な使用を容器と共に図示する。 図26の装置の潜在的な使用を容器と共に図示する。 本発明による装置の更なる実施形態を図示する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。 本発明の一実施形態による哺乳類の細胞培養試験結果に関連する。
まず、図26を参照すると、処理される製品が位置する容器にパルス電磁界を導入するために使用され得る装置の一実施形態が示される。
一実施形態では、プローブ1は、ガラス管などの外側のハウジング3が提供され、外側のハウジング3は、一実施形態では、シーリングキャップ5を有し、シーリングキャップ5は、一端でガラスハウジング7に固定され、気密シールを作成することを可能にするためのフランジを典型的に含む適切な取付配置を有する。これにより、プローブ1を挿入する容器の壁又は別の構成要素にプローブ1を取り付け、それによりプローブを付着した状態で取り付けることを可能にする。プローブの大半、典型的にはガラスハウジング1は、容器内に位置することになる。ハウジング3内には、モジュール型電力のための並列回路トレースと、モジュールデータフィードバック及びプログラミング入力のための直列回路トレースとを有するプリント回路基板7が提供される。回路基板は、再充電され得るバッテリーも含み、したがって、プリント回路基板は、モジュール9に電力を提供し、かつモジュールが必要とされる手法で動作するようにモジュールに及びモジュールから制御データを提供するための手段として機能すると認識される。
特定の使用に必要な配置で位置し、この場合、ハウジング3の長さに沿って等間隔を空けて配置される一連の離隔されたモジュール9である。各モジュールは、容器内に保持された製品に影響を与えるように、ハウジングの壁を介して容器内にパルス周波数を放出することが可能である。コアサポート11に位置するモジュール9の提供により、ハウジング3の壁からのモジュール9の適切な間隔を可能とし、したがって容器内における滅菌プロセスなどの他のプロセスにより作成され得る熱からのある程度の断熱を提供し、したがって蒸気によりハウジングを滅菌することを可能にする。一実施形態では、コア11は、このプロセス中に取り除かれ、その後、ハウジングに再挿入され得る。
図27及び図28は、本発明によるプローブ1の潜在的な異なる使用を示す。図27には、電磁界パルスをプローブからプローブの周囲360度にわたって放出することを可能にし、それにより容器内の製品の実質的に均一な処理を提供するために、プローブが容器内の中心かつ軸方向に配置されるように、容器13の上部から容器13の内部に導入されたプローブ1が示される。
図28は、複数のプローブ1が提供され得る手法を示す。複数のプローブ1は、容器壁内の各々のポートを介して位置し、この実施形態では、プローブ1は、各プローブから電磁界パルスが提供されるように、水平にかつ90度ずれて容器13内に延びる。この及び他のマルチプローブ配置は、より大容量の容器及び/又は容器内に保持された、電磁界へのより強力な暴露から利益を受ける製品での使用に適し得ると想定される。
図29は、同じく、容器13が提供された装置の更なる実施形態を示す。この容器13は、容器13中で処理される製品を含む。この実施形態では、円筒形であり、複数のモジュール9からパルス電磁界を放出するための、選択されたマトリックス配置で位置するスリーブ15と、また電力及び制御データがモジュール9から送信及び受信されることを可能にするために、典型的には、シリンダ材料と一体的に位置するワイヤによって各モジュールに接続された制御モジュール7とが提供される。示される実施形態では、スリーブ15は、矢印17によって示されるように移動され、容器の周りに配置され得るか、又は別の実施形態においてかつ特に同じ目的のために繰り返し使用される容器と共に使用するために、スリーブは、容器の壁構造の一体部品として提供され得るか、又はモジュールは、必要なマトリックス配置で提供され得、かつ支持スリーブの必要なしに壁構造と共に位置し得る。
ここで、図1を参照すると、本発明による装置の更なる形態が提供され、この実施形態において、装置は、この実施形態では、典型的には製品の一部として提供される微生物系の生きた培養物を処理し、それらの生産性を高めるために提供される。これは、マイクロ波領域内であり得、例えば10〜200Hzの低周波数でパルス化され得る周波数の、典型的には培養培地1リットル当たりマイクロワットのオーダーの比較的低エネルギーのパルス電磁界(PEMF)に培養物を暴露することによって達成される。この方法工程は、微生物培養の増殖速度及び発現レベルを向上させることが分かっている。
一実施形態では、PEMFの伝送は、1つ以上のモジュールからのものであり得る。1つ以上のモジュールは、制御手段と送信機とを含み、送信機は、パーソナルエリアネットワークシステムで使用されるものに類似し、モジュールからPEMFが生成されることを可能にするように制御され得ると共に、バッテリーによって又は電気源から直接給電される。図1は、モジュール2からPEMFを生成するために必要な構成要素の例を示す。構成要素は、電源4と、データプロセッサ6と、メモリ8と、信号発生器10と、アンテナ12とを含む。
モジュール2は、アルコールと二酸化炭素とを生成するための微生物培養物16、例えば糖ベースの培地内の酵母の発酵物の下に又はそれに対して置かれ得る。生成される信号は、無指向性であり、位置に依存せず近接性のみに依存するため、発酵槽は、いずれの方向からも暴露され得、好ましくは発酵ベッセルの壁に触れている。
図2は、矢印17で示されるように電磁界パルスが培養物内を上向きに移動するように培養培地16が位置するベッセル14の下にモジュール2が配置される1つの可能な配置を示す。しかしながら、モジュールは、パルス電磁界の放出の方向の観点において無指向性であるため、図3に示すもののような他の形式も可能である。この形式では、モジュール2は、矢印20で示される方向にPEMFが適用され得るように、ベッセル14の側面18に取り付けられている。
更なる実施形態では、図4及び図5に示すように、複数の発酵ベッセル又はバイオリアクターベッセルが同時に処理され得る。例えば、図4において、この例では発酵アルコール飲料の形態の製品を含むいくつかの容器22を上からの図で示す。飲料は、スパークリングワイン又は低温殺菌されていないボトルビールであり得、各ボトル22がモジュール2のPEMFアンテナ12から等距離にあるように、ボトル22などの容器は、示されるように、モジュール2の周りに位置し、したがって、各ボトル内の製品16中の発酵成分は、PEMFに対する同一の暴露を受ける。
図5には、モジュール2の配列からPEMFに暴露される発酵微生物培養物の複数容器22の別の実施形態が示される。この実施形態では、複数容器22は、モジュール2’が4つの容器のグループ24に寄与し、第2のモジュール2’’が容器のグループ26に寄与し、モジュール2’’’が容器のグループ28に寄与し、モジュール2’’’’が容器のグループ30に寄与するように形成された配列によって同時にPEMFに暴露される。これらの容器及び容器内に収容された培養物が暴露のために容器の新たなグループに移動する前に一定期間暴露され得るように、配列は、保管中に容易に運搬及び装着されるように編成され得ることが認識されるであろう。
発酵又は細胞培養のためのPEMFのより大規模な生成では、モジュール2は、用いられる電磁周波数に対して透明なハウジングの形態の防水無菌支持台内に収容され得る。このように記載されるPEMFモジュール2は、図6に示すように、容器ベッセル内の培地16中に矢印26で示されるようにPEMFを放出する前記モジュールの広範囲の配列を提供するようにベッセルの壁24の周りに置かれ得る。別の実施形態では、製品がモジュールの近くを流れ、近くを流れる際にPEMF照射を受けるように、モジュールは、循環サイドアームの形態の支持台内に置かれ得る。これら実施形態は、大規模微生物培養に特に適している。ここで記載されている概要を有するPEMFによる処理は、生きた細胞内の荷電表面に電磁妨害を提供し、代謝物の増殖及び/又は発現の増加を誘発することが想定される。
スパークリングワインのボトルの場合、二酸化炭素生産の増加は、口中での発泡性ワインの泡立ち及びテクスチャを向上させると推論することができる。アルコールを含む他の製品種類では、PEMFによってこの場合には酵母がより多くのアルコール(主にエタノール)を生産するように誘発及び促進されるため、アルコールの活性化は、生産性の増大を生じさせることができる。この場合、アルコールは、ワイン及びビールなどの発酵飲料製品又は蒸留前の発酵麦芽汁内に含有され得るものである。
本明細書に記載される、バイオ燃料の製造における更なる及び/又はより高速度のアルコール生産を提供するための方法による生産性の増加についても、本発明の使用として記載される。
図7には、装置102が図示される。装置102は、ボトル内に保持された液体112にパルスの電磁界を生成するために装置を使用できるようにする構成要素を有するハウジング110を有する。装置の構成要素は、ハウジング110内に位置する電源、この場合にはバッテリー114を含む。バッテリーは、再充電式であり得るか、又は切れたときに交換可能であり得る。
スイッチ116は、装置をオン及びオフにすることを可能にするために提供され、表示装置118は、装置の動作及び/若しくは装置102への電力の供給を単に示すための形式又は表示装置118が機能的効果に加えて装飾的効果を提供する、例えば装置と共に使用されることになる、例えばボトル内の液体の製造元であり得る企業のロゴを表示するために提供されるなどの他の形態のいずれかにおいて提供され得る。
別の指示は、光源120の形態で提供され、光源120は、装置の使用を停止することができること及び液体112が電磁界を使用して十分な時間にわたりコンディショニングされたことを示すために、ある量の液体を効果的に処理するのに十分な電磁界放出期間が経過したら点灯することができる。
ボトル及びボトル内に保持された液体に関連する装置の動作の特定時間を使用者が選択できるようにする計時手段112が提供され得る。上記構成要素に加えて、電気制御回路並びにパルスの電磁界の放出及び生成を必要な形式に制御するための構成要素もハウジング110内に提供され、ハウジングの壁122は、ハウジング110が容器4と共に位置したとき、電磁界がハウジングの壁122を通過し、容器4に入ることを可能にするために、電磁界に対して事実上透明であるように提供されると認識されるべきである。
図8は、この場合、ボトル104と装置ハウジング110と間のインターフェース126においてボトル104と装置ハウジング110とを取り囲み、ボトル104と装置ハウジング110とを互いに係合させるスリーブ124(断面で示される)の提供により、ハウジング110をボトル104と共に位置させることができる手段の一実施形態を示す。
図9には、カラー130と共に位置するストラップ128の形態の係合手段の別の実施形態の提供が示され、カラーは、ボトルのネック108を取り囲み、ストラップ128は、装置ハウジングからカラーまで延び、それによりインターフェース126において装置ハウジング110をボトルの底部130と接触又は隣接した状態に保つ。典型的には、ストラップは、弾性であるように提供され、したがって装置102をボトル底部130に向かって付勢する。
図10には、装置ハウジングが、この実施形態では、突起132を有する表面122を形成するように形作られ得る手法が示される。突起132は、図7に示されるように、ボトルの底部130のくぼみ134内に位置するように形作られる。
代わりに、図11に示すように、装置の位置付け手段は、単にハウジング110の平坦部分122であり得、容器104は、平坦部分122に置かれ、自立する。
他の実施形態では、装置は、他の機能を有する物品に組み込むことができ、図12には冷却スリーブ136が示される。冷却スリーブ136内には、ボトル104が空洞138内に置かれると冷却することを可能にするための冷却手段が提供される。本発明によれば、冷却手段に更に加えて、スリーブからボトル104内に保持された液体112に電磁界を放出するために底部140及び/又は側壁142内に提供される、図1に関して記載したような構成要素も提供される。
図13には、その中に氷及び水146を受け入れるための空洞144を有するアイスバケツ142が示され、更に、アイスバケツの底部150及び/又は壁148には、ボトル104が空洞内に保持されると、回路からボトル104内の液体に電磁界を生成することを可能にするための適切な回路が提供されている。
ここで、図14a〜図14dを参照すると、底部154と、ネック部分156と、液体が保持される空洞部分158とを有するグラス152の形態の容器が示される。再度、装置ハウジング110は、この場合に示すように、スリーブ160又はカラー162を含むいくつかの異なる形態で提供され得る。典型的には、装置と共に使用される特定の容器の種類を問わず、装置には、同じ構成要素が含まれ、一実施形態では、図14bに示されるように、照明手段164は、グラスの一部に機能的効果と視覚装飾的効果との両方を提供する。
ここで、図1〜図14dに関して本明細書中に記載する装置及び方法の使用の特定の実施例を提供する。
実施例1 − 典型的な家庭でのワイン発酵における酵母の増殖速度。
実験は、Haddenham、Buckinghamshireにおいて2018年5月7日から2018年5月14日まで行った。
2つの市販のワインキットを得、同様に5リットルの細口大瓶に入れて用意及び開始した。提供された酵母を添加し、2つの培養物を30フィート超離した。スマートフォンを細口大瓶の1つ(活性化サンプル)のグラスに立て掛けて置いた。スマートフォン、Galaxy S4に、以下で詳述する特性を有するパルス電磁界を送達するパーソナルエリアネットワーク(PAN)マイクロ波システム(商品名、Bluetooth)の制御を行うアプリを入れた。もう一方の細口大瓶は、そのままにして照射通常発酵(対照サンプル)に従うようにした。
照射手順
専門のアプリを活性化モードにしたスマートフォンを活性化細口大瓶の外側に対して置いた。制御アプリは、PANを制御するために使用され、2.4GHzを1ミリ秒のパルスで15Hzのパルスレートにおいて提供する。スマートフォンは、2時間にわたって活性化モードのままとした。これを12時間毎に(即ち2時間の活性化パルス照射)1週間にわたって繰り返した。
細口大瓶を定期的に観察した。エアロックシステムを通る気泡速度から明らかなように、活性化細口大瓶内での二酸化炭素発生は、3日目において、平均で対照のものの2倍を超えることが分かった。
3日目の気泡発生速度
活性化細口大瓶:9気泡毎分
対照細口大瓶:4気泡毎分
1週間の終了時、澱(消費された酵母細胞)が観察され、対照細口大瓶と比較された。澱の深さから明らかなように、活性化サンプルにおいて大幅により多くの増殖が起こったことが分かった。
活性化サンプル:澱の深さ180mm
対照サンプル:澱の深さ80mm
酵母増殖の225%の増加は、代謝の増加、したがってアルコール及び二酸化炭素の生産性の増加を示す(上記の気泡発生速度によって明らかなように)。
実施例2 生の、ボトル詰めされコンディショニングされたビール
実験は、Haddenham Buckinghamshireにおいて2018年5月10日から2018年5月12日まで2日間にわたって行った。
サンプルは、500mlのSt Austell Brewery、「Proper Job」India Pale Ale(生の、ボトル入りのコンディショニングされたビールであった、低温殺菌されていないため、パルス電磁界に応答することができる生きた酵母がボトル内に残っている。
上記ビールの2つのボトルは、Thame Oxfordshireに所在のWaitroseの同じ棚から購入し、その後、Haddenhamに所在の施設において少なくとも30フィート離し、活性化サンプルのみがスマートフォンからPEMFを受けることを確実とした。
Google Playストアから購入した適切なアプリを入れたGalaxy S4スマートフォンを、アプリを活性化モードで起動させた状態で生ビールのボトルに対して置いた。これは、活性化サンプルであった。
活性化サンプルは、上記のように、2日間にわたり1日2回、2時間にわたって処理した。
スマートフォンから少なくとも30フィートの距離を開けた同一ビールのもう一方のボトルは非処理のまま、即ちPEMFなしであった。これは、対照サンプルであった。
2日後、ボトルを開け、大きいビールグラスに注ぎ、特性を観察した。その後、2つのビールをテイスティングし、官能的な差について評価した。
活性化ビール:これは、大幅により多くの発泡性があるように見え、泡を落ち着かせるために注ぐのを中断しなければならなかった。グラス内にあるとき、ビールの上のガス泡は、8分間持続し、気泡は、20分間継続的に上昇することが見られた。対照と比較すると、ビールの色は、琥珀色の色相で2シェード暗かった。
テイスティングすると、このビールは、クリーミーでシルキーなテクスチャを有し、対照と比較して極めて味わい深いことが明らかであった。このビールは、対照と顕著に異なる余韻の長さ及び後味も有していた。以下を参照されたい。
対照ビール:このビールは、泡がグラス内に一貫して保たれた状態で中断なく注ぐことができた。泡のヘッドは、2.5分以内に迅速に消失し、気泡は4分以内に止まった。
テイスティングすると、対照ビールは、活性化サンプルのクリーミーでビロードのようなテクスチャが欠けており、口内で風味を伝える発泡の影響がより少なかった。活性化サンプルと比較すると後味が短く、風味の鮮明さに欠けていた。
実施例3:スパークリングワイン(カヴァ及びシャンパン)
実験は、Haddenham Buckinghamshireにおいて2018年5月14日〜2018年5月21日に行った。
3ペアのスパークリングワインを、Thame Oxfordshireに所在のWaitroseから選択した。1ペアのBollingerシャンパン、1ペアのGH Mumm Cordon Rougeシャンパン及び1ペアのWaitrose自社ブランドのカヴァであった。
ペアは、各1つが活性化サンプルになるように離され、各同一ペアのもう一方の部分は、少なくとも30フィート離された。
活性化のための3つのボトルは、各ボトルがスマートフォンから等距離となるように、Galaxy S4スマートフォンがこの3つの中央にある状態で一緒に置いた。スマートフォンには、実験前に適切なアプリケーションを入れた。このアプリは、起動させるとPANシステムの制御を行い、2.4GHzの1ミリ秒パルスを15Hzのパルスレートで送達する。
アプリを起動させたスマートフォンを、実験の継続時間にわたり1日2回、上述のように活性化サンプル間に2時間にわたって置いた。7日間の処理後、ボトルをそれらの対照ペアと組み合わせ、テイスティング前に冷やした。
スパークリングワインのテイスティングは、ワイン輸入業者Corney and Barrowのヘッドテイスター(ヘッドノーズ(Head Nose))により、1 Thomas Moore Street,Londonに所在の同社の施設にある同社のテイスティング室で実施された。
テイスティングの結果:各スパークリングワインは、通常どおりに開けられたが、処理されたサンプルは、各場合において、開けた際、より大きく、より低い周波数の「低音の」ポンという音があったことに留意されたい。
処理されたサンプルは、対照と比較してグラス内により多くの気泡を生じ、気泡は、グラス内にかなり長く持続した。「ノーズ」は、それぞれ「マウス(mouse)」の劇的な向上についてコメントし、滑らかなシルクのようであると描写した。
各「ノーズ」は、Bollinger、Mumm及びWaitroseカヴァの各場合において飲酒経験の全体的な質が高まったとコメントした。
他の実施形態では、モジュール9、2の上記配列は、製品が保持される容器の外部及び内部の両方において、例えば飲料業界においてクエン酸を生産するアスペルギルスなどの工業用製品発酵物の生産性の増加を選択的に誘発することができる。
別の実施形態では、PEMFを受ける製品細胞培養物又は発酵物は、遺伝子組換え生物である。この場合、必要な代謝製品は、組換え酵母又はモノクローナル抗体などの他のバイオ医薬品タンバク質、グルカゴン、成長ホルモン、ゴナドトロピンなどの他のホルモン、エリスロポエチン又はコロニー刺激因子などの造血因子からのインスリンであり得る。また、収率又は生産性を向上させるタンバク質は、インターフェロン、インターロイキン並びに因子VIIa、因子VIII及び因子IXなどの血液因子を含むが、これらに限定されない。また、細胞培養によって製造される血栓溶解薬は、組織プラスミノゲン因子を含む。更に、本発明による生産性の増加を受けることができる他のバイオ医薬品製品は、B型肝炎又はインフルエンザ抗原などのワクチンである。
電磁変調は、異なる周波数及び波形形状を有し得る。また、発酵及び培養微生物系における増殖を促進するのに十分な多くのパルス周波数が存在し得る。
実際のところ、電磁周波数の使用は、法律によって管理されている。2.4GHz周辺の帯域は、これが、2.4GHzの存在下で水が回転するような水の変調電界と誘電特性との良好なバランスを提供すると考えられることから選択されている。また、2.4GHz及びその隣接する周波数は、ライセンス不要であり、国際政府によって工業界、科学界及び医療界による使用のために確保されている。いわゆるISM帯域である。
異なる実施形態では、パルスの継続時間、パルス周波数及び電磁周波数は、処理される製品培養に従って変えられ得、処理の継続時間は、数時間〜数日又は数週間で変えられ得、PEMFへの暴露は、連続的であるか又は定期的に与えられ得る。
ここで、図15〜図18cを参照すると、本発明の一実施形態による、対照の大腸菌(E.coli)の量と、PEMFを使用して処理された大腸菌(E.coli)との間の比較の結果がグラフで図示されている。
まず、図15を参照すると、図解は、600nmにおける光学濃度の測定値が、対照の発酵と、PEMFを使用して処理された材料との間に有意差を何ら示さないことを示す一方、図16は、24時間のインキュベーション後に到達した乾燥細胞重量(グラム毎リットル(g/L))の観点における最終細胞濃度が、対照の大腸菌(E.coli)の量よりもむしろ、PEMFに暴露された材料において57%増加したことを示す。
図17は、次いで、pHに関して、PEMFを使用して処理した大腸菌(E.coli)のpH値7.59と比較して異なる開始pH6.68を対照大腸菌(E.coli)が有するにもかかわらず、両方の実験において、pH値は、7に制御され、PEMF発酵において、培養物の酸性化活性は、PEMFに暴露されなかった大腸菌(E.coli)と比べてはるかに強かったことを示す。制御システムは、大腸菌(E.coli)の対照部分の6.58に対して、pH値を十分に速く調節してpHを6.20に減少させることができず、これは、PEMFがより多くの有機酸の生産に関与していることを意味し得る。
次いで、図18aに関して、生産され、培地に放出されたCO2が、74%と、大腸菌(E.coli)の対照部分よりも非常に高いため、PEMFに暴露された材料の量に関して全体的により高い代謝活動がある。したがって、これは、PEMF条件下で細胞呼吸がより重要であることを意味し、結果的に、ギ酸塩及び酢酸塩などの二次代謝物の生産が起こり、これにより観測されたpH値のより鋭い減少を説明することができる。
図18bは、PEMFに暴露された材料において、pHを上昇させるために発酵槽に移された塩基の総量が対照条件よりも多かったことを図示する。これは、バクテリアがPEMF条件においてより多くの総酸を生産することを示唆する。
次いで、図18cでは、対照大腸菌(E.coli)材料において対数増殖期の全体を通して未確認の代謝中間体が生産され、これは、定常期後期まで継続する。しかしながら、PEMFに暴露された材料では、この中間体は、消費される前、対数増殖期中の短時間にわたって出現するのみである。これは、PEMF条件における発酵が、中間体の形態での短期的なエネルギー貯蔵を必要としないことを示唆する。
大腸菌(E.coli)は、2つの有機酸である酢酸及びギ酸を発現する株であるため、この生物は、これらの化合物を明らかにより多く、約15%発現している。この差は、統計的に有意である。この発現の増加が医薬品生産のために操作された株で繰り返されれば、有利な利益を得ることができることは、明らかである。
ここで、図19a〜図25を参照すると、図15〜図18cに関するものと同じ試験が行われたが、この場合、酵母、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)材料に関連するものである。これらの結果に関して、PEMFに暴露された材料は、対照量よりも速く増殖し、また対照量よりも先に増殖の指数関数期に入った。5時間の遅滞期後、PEMFに暴露された発酵物は、6時間のインキュベーション後に指数関数期に入った。実際、この時点から開始して、より高いOD値及びDCW値が記録された。対照材料及びPEMF暴露材料の25時間のインキュベーション後の最終細胞濃度は、同等であり、対照の発酵は、PEMF刺激下の材料に最終的に追いついたことを意味し得るが、これらの結果は、PEMF暴露を使用するとより速いスループットが可能であり、少なくとも同じレベルの発酵が、PEMFに暴露されていない材料と比べてより迅速に達成されることを示していない。
次いで、図20に示されるpH値に関して、PEMF発酵において、培養物の酸性化活性は、対照の材料よりも30分〜1時間先に開始される。したがって、この場合にも、発酵のより速いスループットという潜在的利点が存在し得る。
図21及び細胞呼吸に関して、CEO変換率(CTR)は、PEMF刺激下で細胞がより先に増殖の便宜的期に入ったことに起因し得る全体的な最大細胞呼吸により早く到達したが、全体的な細胞呼吸に有意差がなかったことを示した。したがって、結論として、図19a〜図21に関して、より速いスループット速度は、達成される発酵の最終レベルに悪影響を及ぼすことなく達成され得ることが示される。その結果、ある使用では、酵母は、より多くの量のエタノールをより短時間で産生し、それにより商業用及び工業用ベースで生産性レートの増加を提供する。
図22並びに図23a及び図23bは、PEMF条件においてS.セレビシエ(S.Cerevisiae)の増殖速度、呼吸及び酸生産が対照条件よりも先に増加することを図示する。これは、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)がPEMF条件においてより先に対数増殖期、したがって生産期に到達することを示唆する。
PEMFを使用した処理により達成された発酵の著しい差は、より高濃度のアルコールが生産されることを示すものであり、特定の例では、PEMFに暴露されていない材料よりも、発酵プロセスのより先の段階でこの材料による最大アルコール生産に到達すると考えられる。
図24に関して、対照材料及び条件において、S.セレビシエ(S.Cerevisiae)培養物は、発酵プロセスの全体を通してかなり一定の量の未確認代謝中間体を含有することが図示される。しかしながら、PEMF条件に暴露された材料では、この中間体は、早期対数増殖期に完全に消失して、対数増殖期の後期にのみ再出現し、中間体が何らかの手法で費やされるものの、後に再び生産されることを示唆する。
図25に関して、PEMFに対する材料の暴露が図示されており、この材料は、対照材料と比べて発酵のかなり後でエタノールを生産していることが示されている。しかしながら、発酵のより後期におけるエタノールの濃度は、生産の遅延にもかかわらず、PEMF条件に暴露された材料においてより高く、これは、PEMFの使用がこの株におけるアルコールの生産に顕著な効果を及ぼしたことを示唆する。
結果は、大腸菌(E.coli)及びセレビシエ(cerevisiae)に関連して実施された試験によるものであるが、例えば、哺乳類の細胞培養物などの他の培養物を使用することができることが認識されるべきである。哺乳類の細胞培養物は、完全に好気性であるため、これらの培養物による結果は、これを超えるかは分からないにしても、上記で開示したものと等しく発明的かつ新規なものとなるであろうと考えられる。
したがって、要約すると、試験結果は、対照量と比較して、PEFMシステムの適用によって57%多い重量の培養物が生産され、大腸菌(E.coli)の代謝活動が74%多いという観点における、大腸菌(E.coli)による驚くほど有益なデータを示す。酵母に関して、PEFMを使用して処理された材料は、大幅により早く指数関数期に入り、バイオエタノール生産における全体的なバッチサイクルタイムが減少する可能性がある。
この実施形態では、本発明による装置及び方法は、酵母がアルコールの生産を始める前であり、大腸菌(E.coli)が一定の好気性条件下にある好気性条件下において特に有効である。多くのバイオ薬品は、大腸菌(E.coli)から発現されるため、これは、医薬品生産において大きい利点を有する可能性がある。
したがって、PEMF技術の使用は、大腸菌(Escherichia coli)の代謝活動を増加し、サッコロマイセス・セレビシエ(Sacchoromyces cerevisiae)のアルコール生産速度を増加し、大腸菌(E.coli)及びS.セレビシエ(S.Cerevisiae)の代謝中間体の生産に有利に影響する。
本発明の使用の更なる実施形態及び例は、哺乳類の細胞培養物に対するパルス電磁界(PEMF)パターンの使用である。本発明によれば、PEMF技術をガラス製撹拌タンクバイオリアクターと共に使用して、従来の細胞培養フラスコ及びSTR内で予め増殖させたIgG発現ハイブリドーマ細胞系からIgGサブクラス2(IgG2)を産生し、透析及び濃縮後のIgGの収率は、それぞれおよそ30〜50μg/mL及び130μg/mLの領域であった。
この試験の目的は、PEMFが哺乳類の細胞代謝、特にIgG産生の増加に関して影響を及ぼすかどうかを評価すること及びSTRでのIgG発現細胞系の育成が競争力の高いIgGの収率(目標300〜500μg/mL)につながり得るかどうかを評価することであり、2つの別々の実験を実施した。
1.第1の実験の目的は、あらゆる周囲PEMFなしに増殖させたベンチトップ1L細胞培養物の4倍化を果たすことであった(ネガティブコントロール実験)。この実験中、STR内の細胞系を増殖させるためのパラメータセットは、文献の精査、機器供給業者の助言、テストラン及び細胞系に関する内部知識を使用して決定された。
2.第2の実験の目的は、PEMFの存在下で増殖させたベンチトップ1L細胞培養物の4倍化を果たすことであった(試験実験)。この実験中、前に到達した収率を問わず、目的1で事前に決定されたものと同じパラメータセットが再度使用された。
プロトコルでは、以下のパラメータが使用された。
1.7.5%の炭酸水素ナトリウム及びCO2を使用してpHを制御し、pHを7〜8に維持する。
2.ガス流量を3L/hに設定してバイオリアクターの流量偏差を最小限にし、実験の再現性を向上させる。
3.PEMFラン中に4つのバイオリアクターの1つにそれぞれ直接取り付けられる4つのPEMFモジュールを実装する。
4.空気を使用してDOを制御し、40%の最低溶存酸素濃度を維持する。
試験では、PEMF装置配置は、固有のPEMFパターンを放出する4つのモジュールであった。対照条件について、PEMF装置は、使用されず、他の全てのPEMF/Bluetoothデバイスは、オフにされ、細胞培養の全体を通してラボから除去された。実験条件について、他の全てのPEMF/Bluetoothデバイスがラボから出されている間、4つのPEMF装置モジュールのそれぞれは、ガラス製撹拌タンクバイオリアクター(STR)の1つと直接接触して置かれ、オンにされ、細胞培養の全体を通してオンの状態を継続させた。細胞培養は、オンラインガス分析器、オンライン及びオフラインpHモニタリング、オフライン細胞計数測定及びIgG産生のHPLC分析を使用して監視された。マウスハイブリドーマ細胞系及び培地は、The Antibody Companyにより、予め混合された状態で1Lの無菌ボトルにおいて提供された。培地は、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM、Life Technologies)とGlutaMAX(商標)(Life Technologies)と、低IgGウシ胎児血清(FBS)(Life Technologies)とから構成されたものである。Pluronic F−68(Life Technologies)は、リアクター内での発泡を減少させるために1:100の希釈で添加した。培地組成に関する更なる情報については、添付を参照されたい。
細胞培養をそれぞれセットする前に、DASGIPリアクターは、接種の前日にオートクレーブ処理された。リアクターは、無菌性を維持するために定期的な紫外線処理を伴い、層流フード内で一晩保管した。
対照ラン:マウスハイブリドーマ細胞の前培養物は、The Antibody Companyによって調製され、3.5×105細胞/mLの濃度、64.8%の細胞生存率で4×1Lボトルの培地(上記のように)に分割された。
PEMFラン:マウスハイブリドーマ細胞の前培養物は、4.87×105細胞/mLの濃度、77%の細胞生存率で4×1Lボトルの培地(上記のように)に分割された。
これらは、FlexBioに即座に運搬され、そこで、1Lの前培養物は、ピッチブレードインペラを備えたEppendorf DASGIPパラレルバイオリアクターシステムの各リアクター内に置かれた。
表1 各ランにおいて4つのリアクターの対照で使用した条件。
Figure 2021526852

表2に明記されるサンプル点で各発酵槽から7mLのサンプルを採取した。
表2 このレポートでは、接種の終了から各サンプル点の開始までの時間について記載する。サンプル時間は、結果セクションの全体を通して最も近い日に四捨五入されている。
Figure 2021526852
Pulsar Technologyを使用する細胞培養について、4つのPEMFデバイスは、1つのデバイスを4つのガラス製DASGIPリアクターのそれぞれに取り付けることによりセットアップされ、オンにされた。これらは、細胞培養ランの全体を通してオンにされ、プラグに差し込まれたままであった。残念ながら、1つのバイオリアクターは、動作セッティングにおける障害が原因で停止させた。
以下のパラメータを分析した。
オフラインpHは、HANNA HI8424 pH計(Hanna Instruments)を使用して測定した。
2mLのサンプルを15mLのファルコンチューブに移し、プローブをチューブ内の液体線の下まで挿入した。これは、急速なCO2脱気、したがってサンプルのpHへの影響を減少させるために、リアクターからサンプルを取り出してから2分以内に行った。
増殖速度は、残った未濾過のサンプルを使用し、50μLを、50μLのトリパンブルー(Sigma Aldrich)を収容するEppendorfに移すことにより測定した。サンプルは、緩やかに上下にピペット操作することにより染色剤と混合した。染色されたサンプルは、細胞計数スライド(Nexcelom Bioscience)に適用し、細胞は、自動化されたNexcelom Cellometer(Nexcelom Bioscience)を使用して計数した。
この手順から以下の情報が記録された。
・総細胞計数(細胞/mL)
・生細胞計数(細胞/mL)
・生細胞/死細胞の割合
・平均細胞径(μm)
・生存率(%)
グルコース濃度は、0.22μmで濾過して全ての細胞を除去したサンプルの残り及び市販のグルコースメーター(Accu−Chek Mobile)を使用することにより測定し、製造業者の指示に従い、10μLの濾過されたサンプルをストリップ上に移し、表示された値を記録した。
モノクローナル抗体の濃度は、ある量のサンプルを−20℃で貯蔵し、後に無菌条件下で解凍することにより測定した。
IgG濃度を決定するために、イオン排除クロマトグラフィーを使用して上清サンプルを分析した。
HPLC:Agilent 1290 Infinity
カラム:Thermofisher Scientific Poros A20。バッファA:50mMリン酸塩、150mMNaCl
バッファB:12mM塩酸、150mMNaCl。溶出:勾配溶出(表3)
注入量:20μL
測定:280nm及び214nmにおける吸光度
標準2:正常マウスIgG(Sigma Aldrich、12−371)(標準曲線が生成される)
表3 IgG分析で使用した勾配溶出の概要。
Figure 2021526852
統計的分析
Microsoft Excel(2016)を使用して、グラフ生成、データ分布及び統計的分析を実施した。スチューデントのt検定を使用して実験を分析し、独立サンプルデータを比較した。統計的有意性は、P<0.05の場合に達成された。全ての統計的分析は、対照群の4つの独立生物学的複製物(n=4)及び処理群の3つの独立生物学的複製物(n=3)から得られたデータを使用して行った。エラーバーは、サンプル群の標準偏差を示す。
結果の分析により、増殖速度及び代謝活動に関して、PEMFに暴露された細胞培養物の平均総細胞計数は、細胞がPEMFデバイスなしで培養された場合(対照培養物)に記録された平均値よりも高いことが明らかになった(図30)。4日の増殖後、PEMF処理細胞及び非処理細胞間に有意差(p=0.048)があった(図30)。PEMF暴露培養物が6.06×106細胞/mLの平均総細胞計数に到達したのと比較して、対照バイオリアクターは、接種後6日で1.44×106細胞/mLの最大平均総細胞計数に到達した(図30)。4日の増殖後、処理された培養物の平均総細胞数は、対照よりも高いままであったが、有意差は、記録されなかった(p>0.35)(図30)。
0日目〜2日目において、PEMF暴露培養物の平均総生細胞数は、対照培養物と比較して高かったが、この差は、有意ではなかった(p>0.122)。3日の増殖後、対照培養物と比較して、PEMF処理培養物に有意により高い数の生細胞が存在した(p=0.009)(図30)。3日の増殖後、PEMF暴露培養物の平均総生細胞数は、減少した一方、対照培養物の生細胞の数は、わずかに増加し続けた(図30)。
両方のランにおいて、グルコース消費は、同じパターンに従っており、グルコースは、接種後1〜3日目に急速に消費され、その後、採取まで比較的一定のままである(図31)。有意とは見なされない(p>0.05)が、1日目〜3日目において、PEMF処理細胞のグルコース濃度は、対照培養物のグルコース濃度よりも一貫して低かった(図31)。
PEMF処理細胞培地におけるグルコースの濃度がより低いことは、この培養物におけるグルコース消費が対照培養物と比較してより高速度であることを示唆し得る。これは、上で言及したように、PEMF暴露細胞で観察されたより高い細胞計数に直接関連している可能性がある(図30)。したがって、PEMFは、(細胞分裂に必要な)より高速度の細胞呼吸を示し得るより高速度のグルコース消費を誘発したとの仮説を立てることができる。しかしながら、この仮定が正しいかどうかを決定するためには、更なる研究を行わなければならないであろう。
先行研究(ECO−410)の結果は、細胞培養培地の酸性度に対する乳酸産生の影響を相殺するためにより厳重なpH制御が必須であることを示している。本研究中、培養物のpHは、CO2及び7.5%炭酸水素ナトリウムを使用して制御し、pHが7.3〜7.8の範囲内に留まることを確実にした(図32)。PEMF処理培養物及び非処理培養物の両方のpHは、図32に示すように、実験的ランの全体を通してかなり安定したままであった。
PEMF暴露細胞の酸素摂取は、対照と比較してわずかに速い速度で起こり、PEMF暴露培養物は、3.5日以内にその最低溶存酸素率(6.7%)に到達した対照培養物と比較して、3日以内にその最低溶存酸素率(10.5%)に到達した(図33)。先行研究に記載されているように、好気性呼吸中(酸素の存在下)、グルコースは、異化し、溶存酸素は、培地から取り込まれ、ATPを生成するために電子伝達系で利用される。細胞は、その指数関数期に入ると急速に分裂して多くのATPを生成及び利用する。酸素レベルが低すぎる場合、細胞は、酸化的リン酸化から乳酸発酵に切り替え、細胞分裂は、停止する一方、溶存酸素率(DO)は、再度上昇する。本研究では、PEMF暴露細胞において、溶存酸素の消費は、グルコース消費及び総細胞計数と同様に、3日目までが最も急激であった(図30、図31、図33)。したがって、総合的に解釈すると、データは、より高い細胞の代謝活動がPEMFによって実際に誘発されたことを示唆しているように思われる。
細胞培養ラン中のエアフローは、対照培養物と比較してPEMF暴露培養物においてより高い比率で増加し、それぞれ2.5日の増殖と比較してほぼ2日以内の増殖でその最大流量(3sL/h)に到達した(図33)。両方の実験的ラン中の溶存酸素率の減少は、細胞が酸素を、培地に導入され得る速度よりも速い速度で取り込んでいたことを示唆する(図33)。
ランの全体を通して3sL/hの総ガス流量を維持することで、システムにより多くの空気を送り込むことが可能である。
DASGIPバイオリアクターシステムは、実験的ランの継続時間にわたって4つのバイオリアクターのそれぞれに最大3つの異なるガス(又はガス組成物)を導入することを可能にする。この研究中、3つの別々のガスは、二酸化炭素(CO2)、窒素(N2)及び空気混合物(約21%の酸素、78%の窒素、0.04%のCO2)であった。ガス流量は、3sL/hに設定され、これは、図34に「総最大流量」として示される3つのガスの全ての合計流量が常に3sL/hに等しくなければならないことを意味する。この研究では、所望のガス流量を維持するために不活性ガスとして窒素を利用した(図34)。実験的ランの開始時、細胞は、培地からの酸素を低速度で利用しており、したがって、システムに入るN2と空気の比率は、かなり等しかった(図34)。ランが継続し、培養物の酸素必要量が増加するにつれて、総ガス混合物中の空気の比率が最大限度(3sL/h)まで増加し、pH制御のために、CO2は、少量が配分され、N2は、ほとんど配分されない(図34)。細胞が嫌気性呼吸に入ると、グルコース濃度が枯渇して細胞の分裂が停止し、嫌気性発酵代謝に切り替わる。上で説明したように、O2の必要性が減少し、システムに入る空気の量の減少につながる。これは、総ガス流量が3sL/hに近いままであることを確実にするように、窒素の量を増加させることにより補償される(図34)。
塩基添加の開始は、対照培養物と比較してPEMF処理培養物において先に行われ、それぞれほぼ68時間(3日)と比較して接種後ほぼ57.5時間(2.5日)である(図35)。非処理細胞と比較してPEMF処理細胞により多くの塩基が添加され、それぞれ14.2mLと比較して15.2mLである(図35)。より先の添加及びより多い塩基総量は、PEMF暴露培養物中の細胞が、対照培養物と比較して、細胞培養ランでより先により高い濃度で乳酸を産生していたことを強く示唆する。より高速度の酸素摂取及びグルコース消費と矛盾せず、これは、PEMF暴露培養物内の細胞が酸素を速い速度で利用し、対照培養物内の細胞より前に乳酸発酵に入っていることを示し得る(図31、図33及び図35)。
上記のように、PEMFが代謝を最大化することに基づき、グルコース摂取は、増殖の第1期中に最大化された一方、乳酸産生もPEMF暴露条件時に最終的に最大化された。実際、細胞は、pH制御環境内における電磁界のバイオスティミュレーション下において、細胞がPEMFに暴露された場合にエタノール生産(また嫌気性発酵による副産物)が20%高かったS.セレビシエ(S.Cerevisiae)(同じく真核細胞)と同様に、より高い濃度の乳酸(嫌気性条件中に生成される副産化合物)を産生し得る。
ハイブリドーマ細胞の総細胞密度は、増殖の第1期中(接種からグルコース枯渇まで)において、対照培養物と比較した場合、PEMF暴露培養物でより高くなることが示された。生細胞計数も同じ期間でPEMF処理培養物においてより多いことが分かった。グルコース代謝速度も、PEMFに暴露された細胞において増加し、これは、PEMF装置及びその使用が、栄養素摂取を刺激し、最大化することにより、マウスハイブリドーマ細胞の増殖及び代謝にプラスの影響を与えることを示し得る。
対照細胞及びPEMF暴露細胞の両方において、細胞は、指数関数的増殖中に倍増し、したがってより高い酸素需要を必要とする。これは、DOレベルの低下で観察される。具体的には、PEMF暴露細胞は、より強くかつ速い増殖を示し、これは、より高いグルコース摂取で裏付けられる。これは、対照細胞よりも先に酸素制限条件を達成すること、したがって乳酸産生も先に誘発することにつながった。また、PEMF暴露細胞は、pH7.4に制御された環境において、対照培養物よりも高い濃度の乳酸(より多い塩基添加によって間接的に観察された)を産生することができるようであった。乳酸は、IgG産生に対して抑制的であり、PEMF暴露細胞でより低いレベルのIgGが記録された。
DO制御は、撹拌バイオリアクター内でのマウスハイブリドーマの細胞培養において最大の増殖速度を確実にし、乳酸産生の誘発を防ぐための因子である。加えて、この実験はまた、PEMFが乳酸の産生を刺激し、同様にグルコースの消費を刺激する(S.セレビシエ(S.Cerevisiae)で以前に同様の現象が観察されたように)可能性を上昇させた。溶存酸素レベルは、一定かつ高いままとすべきである(DO>40%)。これを達成するために、この特定の細胞系では、ガス流量を0.05vvmから0.1vvm(1Lの作業容積で6L/h)に増加させること及び/又は酸素供給ガスとして圧縮空気の代わりに純酸素圧縮ガスのみを使用することが推奨される。これにより、細胞培養の全体を通して高レベルの酸素が維持されることが確実になり、乳酸の産生を防ぐはずである。
したがって、哺乳類の細胞培養に関連する方法及び装置の使用に関して、モジュールを使用し、製品に対して3日の期間にわたりPEMFを生成すると、IgGの濃度及び収率を維持する一方、3日目における27%高い細胞増殖の加速に見られたように、代謝速度の増加を誘発することが示される。PEMFの使用以外の全ての細胞及び条件は、同一であるため、これは、顕著な利点である。そのため、本発明による方法及び装置の使用は、細胞毎の発現レベルの増加により示されるように、より大きい代謝活動を誘発し、細胞分裂の30%近辺の顕著な加速によって細胞代謝が増加し、IgGの細胞発現の25%近辺の顕著な増加を示し、そのため、全体的に場合により60%超の生産性の増大がある(30%多くの細胞が1つの細胞毎に25%多く産生する)ことを示す。

Claims (36)

  1. ある期間にわたる製品への電磁界の適用を可能にして、前記製品の状態を変更するための装置であって、少なくとも1つの支持台と、前記製品が位置する容器とを含み、前記支持台は、パルス電磁界(PEMF)の生成のための1つ以上のモジュールを含み、前記支持台は、前記PEMFの前記生成を制御するための制御手段を含むか又はそれに接続され、生成される前記パルス電磁界に前記製品が暴露されることを可能にするように前記製品に対して配置可能である、装置。
  2. 前記製品の成分の混和を促すために前記PEMFの伝送を可能にするように提供される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記制御手段は、放出される前記PEMFの周波数及びデジタルシーケンスを、その時点で前記容器内に保持される前記製品の誘電特性及び/他の特性に対応するように制御する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記制御手段は、前記支持台に提供された集積回路の形態で提供される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記制御手段は、デバイスからの前記PEMFの前記生成の使用者制御を可能にするためのソフトウェアベースのユーザインタフェースによって順番に動作可能である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記支持台及び/又は前記モジュールは、前記容器内に保持される前記製品が前記PEMFに暴露されることを可能にするように前記容器に対して位置付け可能である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 複数の前記モジュールは、PEMFの増加した範囲及び/又は強度を提供するために、固定された配列又は配置で前記支持台に提供される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記支持台は、前記容器の外部に位置し、前記PEMFは、前記製品が位置する前記容器の1つ以上の壁を通して前記製品に適用される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 少なくとも、前記PEMFを生成するための前記1つ又はモジュールを含む前記支持台の部分は、前記容器の内部に位置する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  10. 複数の支持台は、前記PEMFへの均一な暴露を提供するために、前記容器内の異なる場所に位置する、請求項9に記載の装置。
  11. 前記支持台は、前記容器の1つ以上の壁によって形成されており、及び前記モジュールは、前記1つ以上の壁の一部として取り付けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記支持台は、前記容器の1つ以上の壁内に位置する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記支持台は、前記1つ以上のモジュールが位置するハウジングの形態で提供される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記支持台は、前記モジュールが位置するシート材として提供される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記支持台は、使用のために滅菌形態で提供され、かつ単回使用のために提供される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記モジュールは、特定の周波数範囲内の前記PEMFの無線近距離通信を可能にするためのアンテナ及び送信機を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記特定の周波数範囲は、工業用、科学的及び医療用(ISM)近距離無線周波数帯である、請求項16に記載の装置。
  18. 前記周波数は、2.4GHzである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記送信機は、最大15メートルの距離の前記PEMFを生成することが可能である、請求項16に記載の装置。
  20. 前記制御手段は、継続時間において0.5〜1.5msの範囲内のパルスでの前記PEMFの伝送を可能にする、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 前記パルスは、40〜66msの範囲内の休止期間によって離隔される、請求項20に記載の装置。
  22. PEMFパルスは、毎秒12〜20パルスの範囲内で放出される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の装置。
  23. 前記支持台及び/又は前記支持台に位置する前記モジュールは、前記製品に対して無指向性的に前記PEMFを生成するように前記容器に対して配置される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の装置。
  24. 前記モジュールは、パーソナルエリアネットワークシステムデバイスに基づく、請求項1〜23のいずれか一項に記載の装置。
  25. 製品の状態の変化のための方法であって、第1の状態にあるとき、前記製品の前記第1の状態を、後の使用又は更なるプロセシングのための所望の更なる製品に変えるために、所定の周波数においてかつ所定の期間にわたって1つ以上のモジュールから前記製品にパルス電磁界を適用する工程を含む方法。
  26. 前記状態の変化は、発酵の実施及び/又は前記製品の細胞培養システムの進展の結果としてのものである、請求項25に記載の方法。
  27. 前記PEMFは、前記製品の要素又は原料の形態における前記製品の1つ以上の成分の前記状態の変化を可能にする、請求項25に記載の方法。
  28. 前記PEMFは、発酵及び/又は前記製品における細胞培養の進展を生じさせるように前記製品の処理の段階として適用される、請求項25に記載の方法。
  29. 前記状態の変化は、前記製品のプロセシング工程が行われる速度を増加させることである、請求項25〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記プロセシング工程は、細胞培養の進展である、請求項29に記載の方法。
  31. 前記PEMFは、哺乳類の細胞培養の増殖の速度を増加させるために適用される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記製品に対するPEMFの前記適用は、前記製品のプロセシングの他の段階中に意図的に使用されない、請求項25〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記PEMFは、特定の製品及び/又は前記製品の量に関して決定される所定の期間にわたって適用される、請求項25〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. PEMF周波数は、工業用、科学的及び医療用目的に使用される電磁スペクトルの帯域幅内である、請求項25〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 電磁エネルギーは、継続時間において0.5〜1.5msの範囲内のパルスで送達される、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記パルスは、範囲内の休止期間によって離隔され、前記パルスは、40〜66msの範囲内の休止期間によって離隔される、請求項35に記載の方法。
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