これらの図面及び記載は、補助留め具を有するクロージャ物品のいくつかの実施形態を表現し、説明する。当該物品の構成要素は、参番号を用いて記載され、示されている。そのような参照番号は、単独で使用される場合、例えば説明される実施形態のうちの1つ又は複数に関して、説明される要素全般を指す。
形態および構成の多くの他の変更が可能であり、これらは本説明の範囲内に入ることが考慮される。例示的な実施形態において、クロージャ物品20は、タグ22及び補助留め具24を含む。図1〜図7及び図25に示すように、補助留め具24a、24b、24cは、エラストマ製のループ状の形態で提供される。図8及び図26に示すように、補助留め具24dは、捩じり結束具の形態で提供される。図9−14、27及び28に示すように、補助留め具24e、24fは波形の板状結束具(tin tie article)の形態で提供される。図15及び図16に示すように、補助留め具24gは、湾曲した切断部を有するエラストマ製のシートの形態で提供される。図17及び図18に示すように、補助留め具24hは、エラストマ製のバンドの形態で提供される。図19〜24に示すように、補助留め具24i、24jは、タブを有するエラストマ製のストラップの形成で提供される。しかしながら、他の実施形態では補助留め具が他の形態を採用し、いくつかの場合には図示された実施形態に示されたものとは異なる構成の他の材料で作製される。
典型的には、本開示で説明されるクロージャ物品20は、既知のクリップタグと同様の形態および機能を有するタグ22を含む。例示的な実施形態では、タグ22は、外周部を有するポリマ製のシートから形成されており、外周部と開口部52とを接続する切欠き又はスリット50を含む。タグ22の多くの形態、特に開口部52の多くの形態を使用することができる。また、当該物品20は補助留め具24を有し、当該補助留め具24は、タグ22に取り付けられるのと同じ製品に取り付けるために使用することができ、又は第2の製品をクロージャ物品20に取り付ける、束ねる、または他の方法で接続するために使用することができる。
図1〜図3に示すように、例示的な実施形態において、クロージャ物品20aは、タグ22及び補助留め具24aの材料結合によって形成され、その結果、タグ22と補助留め具24aとの界面に接合部26aが生じる。図示の実施例では接合部26aは突合せ接合部であり、この突合せ接合部において、タグ22及び補助留め具24aは単一の実質的に平面の界面で接触する。例示的な実施形態において、補助留め具24は、タグ22から離れる方向に延在する可撓性弾性層から形成され、弾性結束ループ28を備えて構成される。物品20全体は、タグ22が平坦な性質のシートとして形成され、補助留め具24も平坦な性質のシートとして形成されるという意味でシート状である(しかし、補助留め具24は特に、ドレープ性および柔軟性があり、したがって、必ずしも平坦な形態で表示されるわけではない)。タグ22および補助留め具24は、それぞれのシート特性が他方のシート特性上に拡張するように接合され、これにより物品20全体に全体として単一のシート状の特性を与える。
可撓性の弾性結束ループ28は、ループ28を貫通する開口部32の境界を規定する内周縁30を有する。開口部32は円形として図示されているが、結束ループを貫通する開口部は、種々の閉じた形状のいずれかを有することができると考えられ、当該形状は、規則的および不規則な多角形、丸みを帯びた形状、並びに、湾曲、直線、およびそれらの組み合わせた区分を有する輪郭の穴を含む。例示的な実施形態では、開口部32は、接合部26aから離間している。
開口部32と接合部26との間には、分散領域34が規定されている。その機能は、以下に説明するように、弾性ループ28を伸張した結果として生成される列状の張力を少なくとも一部において分散させて、製品の一部の通過を可能にすることである。これらの張力は、ループ28が伸張する線上にあるので、「列状の」張力と呼ばれる。このような張力の消失は、接合部26に入る引張応力を減少させる(または時には実質的に排除する)ため、少なくともある程度は望ましい。例示的な実施形態では、開口部32と接合部26との間の分散領域34の長さ寸法が、少なくとも約50ミル(1.27mm)であり、より典型的には約1/8インチ(125ミルまたは3.18mm)以上である。
例示的な実施形態では、ネック38の両側に側方肩部36が配置されており、当該側方肩部36は、伸張したループ28内の張力が接合部26内にその横方向縁部で伝達されるのを軽減または消散することを補助する。したがって、ネック38および肩部36のない構造に必要とされるものと比較して、接合部26におけるタグ22と補助留め具24との間の比較的弱い結合で十分である。しかしながら、補助留め具24の他の実施形態は、狭くなったネック38又は側方肩部36を有していなくてもよい。
例示的な実施形態では、物品20は、約0.25インチ(6.35mm)から約1インチ(25.4mm)の側縁42、44間の幅を有する。例示的な実施形態では、物品20は、約1インチ(25.4mm)から約6インチ(152.4mm)の長さ(その幅に実質的に直交する)を有する。例示的な実施形態では、接合部26から離れる方向に延びる補助留め具24の長さは、約0.5インチ(12.7mm)から約5インチ(127mm)である。
図4および図5は、クロージャ物品20bの例示的な第2実施形態を示す。クロージャ物品20bはクロージャ物品20aと同様であるものの、補助留め具24bが、補助留め具24bの可撓性弾性材料とタグ22の典型的にはより硬い材料との重なりによって形成された接合部26において、タグ22に取り付けられている点が異なる。接合部26bは、タグ22と補助留め具24bの弾性層との重なり部分であって、接合され且つ同一の外延を有する重なり部分に配置されている。図示の実施形態では、接着領域44は、タグ22と補助留め具24bの重なり部分の形状に起因してほぼ矩形の形状を有する。しかしながら、このような重なり部分は、任意の形状を有することができると考えられ、これには、不規則な縁部を有するように形成されたものが含まれる。接着領域44の長さは一般に、約3/16インチ(4.76mm)又は1/4インチ(6.35mm)又は3/8インチ(9.53mm)であるが、通常は、約1/2インチ(12.7mm)を超えない。タグ22は、接合部26bに沿って補助留め具24bと結合し、その結果、タグ22及び補助留め具24bの各々のシート特性が他方のシート特性上に拡張し、物品20b全体に全体として単一のシート状特性を与える。
図6及び図7は、クロージャ物品20cの例示的な第3実施形態を示す。この実施形態では、補助留め具24cは、接着剤層46を含む接合領域26cでタグ22に取り付けられている。従って、クロージャ物品20cの全ての構成要素が単一の処理工程で製造されることを必要とするのではなく、補助留め具24cはタグ22とは別個に製造されてもよい。例示的な実施形態では、補助留め具24cは、弾性シート材に接合された背面シート48を含み、当該背面シート48は実質的に非延伸性または非延伸性の構造支持層であり、当該構造支持層は、補助留め具24cへの接着剤層46の結合の強化を促進する。タグ22及び補助留め具24cが使用者に別々に提供される実施形態では、剥離ライナー(図示せず)を接着剤層46の上に設けてもよく、これにより、タグ22に取り付けられるためにその露出が所望されるまで接着剤層46を覆うことができる。
図8は、クロージャ物品20dの例示的な第4実施形態を示す。この実施形態では、補助留め具24dは、捩じり結束具の形態で提供される。このような留め具は、シート材料56の細長いストリップの間に挟まれた保持ワイヤ54を含むものとして一般に知られており、当該シート材料56は保持ワイヤ54の周りに翼部を形成する。補助留め具24dは、上述の接着剤層46と同様の接着剤によってタグ22に取り付けられることができる。或いは、補助留め具24dは、一列になってウェブベースのプロセスにおいてタグ22と共に形成され得る。補助留め具24dはタグ22の側縁42を越えて延びるものとして図示されているが、補助留め具24dは、側縁42ではなく側縁40を越えて延びる、又は両側縁40、42を越えて延びるなど、別様にタグ22上に配置されてもよいと考えられる。
図9および図10は、クロージャ物品20e、20fの実施形態を示す。これらの物品は、補助留め具24e、24fが、ストリップ56に埋め込まれた2本の離間した保持ワイヤ54を有する波形の板状結束具(tin tie article)の形態で提供される点で類似している。クロージャ物品20e、20fは、タグ22に対する波形の板状結束具24e、24fの配置が異なる。図9に示すように、クロージャ物品20eの補助留め具24eは、当該補助留め具24eがタグ22の一方の側縁42のみを越えて過ぎて延びるように、タグ22に対してオフセットされている(すなわち、非対称的に配置されている)。その一方で、図10に示すように、クロージャ物品20fの補助留め具24fは、タグ22の両側縁40、42からほぼ等距離に延びるように実質的に中心に置かれている。図11に示すように、クロージャ物品20fにおいて、またクロージャ物品20eにも適用できるように、接着剤層46を用いて、クロージャ物品24e、24fをタグ22に接着することができる。或いは、クロージャ物品24e、24fは、一列になってウェブベースのプロセスにおいてタグ22と一体的に形成され得る。
図12は、分離可能に接続された複数のクロージャ物品20f’、20f’’の例示的な第1の配置58の正面図である。これらのクロージャ物品の各々は、図10のクロージャ物品20fに類似しているが、タグ22上の補助留め具24fの配置がわずかに異なる点で異なる。例えば、クロージャ物品20f’において、補助留め具24f’はタグ22の下縁60から間隔を置いて配置され、これにより、隣接するクロージャ物品20f’’の補助留め具24f’’に対する入れ子が可能になる。図示された実施形態では、隣接するタグ22は接合部62を介して互いに分離可能に接続されており、当該接合部62は、隣接するタグ22の間に破壊可能なブリッジを形成する。したがって、複数のクロージャ装置20f’、20f’’は、接続された配置58で使用者に提示されてもよく、当該配置58は、平坦な形態または巻回された形態で提供されてもよい。3つのそのようなクロージャ装置20f’、20f’’のみが図示されているが、配置58は、下縁60に平行な長さに沿って交互に配置された任意の数のクロージャ物品20f’、20f’’含むことができることを理解されたい。さらに、配置は、タグ22の各々の下縁60および/またはタグ22の上縁64に取り付けられた、分離可能に接続されたクロージャ物品の別の列を含んでもよい。
図13は、分離可能に接続された複数のクロージャ物品の例示的な第2の配置66の正面図である。図示するように、各クロージャ物品20f’は、補助留め具24fが突合せ接合部26fでタグ22に接続されるように形成されている。図14に示すように、突合せ接合部26fは、補助留め具24fの翼部57とタグ22とを接合する。タグ材料の切欠き部68が隣接するタグ22の間に設けられており、これによりタグ22の側縁40、42を越えた補助留め具24fの延長に適応する。例示的な製造方法では、この切欠き部68の材料は、追加のタグ22を形成するための後続のプロセスで再利用される。配置66は、タグ22及び補助留め具24fを材料接続し、その後、切欠き部68を除去することによって形成することができる。
図15および図16は、クロージャ物品20gの例示的な別の実施形態を示す。この実施形態では、補助留め具24gは、タグ22の表面に接着された弾性シートの形態で提供され、開口部52の少なくとも一部の下に(例えば、同一外延の領域29を横切るように)存在する。例示的な実施形態では、接合部26gは、タグ22と補助留め具24gの弾性シートとの相互に結合された重なり部分に配置される。図15の正面図において、補助留め具24gの一部は、タグ22におけるスリット50及び開口部52を通して視認される。補助留め具24gは、当該補助留め具24gの可撓性弾性材料に設けられた切欠き又はスリット70を含む。使用時には、バッグ等の可撓性容器の一つに集められたネック(例えば、図25に示すバッグ94のネック98)は、タグ22におけるスリット50及び開口部52と同じ場所にあるスリット70に挿入される。したがって、クロージャ物品20gは、開口部52と袋との単純な摩擦による係合によって達成されるよりも、袋製品へのタグ22のより確実な取り付けを提供する。補助留め具24gの弾性材料はスリット70に沿ってバッグに直接係合し、このスリットはバッグを変形させて把持する。例示的な実施形態では、補助留め具24gは、(同一外延の領域29におけるように)開口部52を含むタグ22の少なくとも一部分に、接合部26gにおいて取り付けられる。スリット70の特定の曲線状の実施形態(例えば、フック形状のスリット)が図示されているが、補助留め具24gのそのような開口部は、他の構成で提供され得ることが考慮されており、当該他の構成は、他の構成のスリットだけでなく、返しのある構成、開口部、およびそれらの組み合わせも含む。
図17および18はクロージャ物品20hの例示的な別の実施形態を示し、ここで、補助留め具24hは、接合部26h(例えば、同一外延の領域26h)でタグ22に取り付けられている。補助留め具24hの弾性シートは、開口部52の少なくとも一部分の下側にある。この実施形態では、補助留め具24hの弾性シート材料は、タグ22における開口部52の一部のみの下側にある。したがって、補助留め具24hは、開口部52のサイズを効果的に減少させ、且つその中に挿入されたバッグ部分に弾性付勢力を提供し、これにより、クロージャ物品20hのタグ22が製品バッグにより確実に保持される。補助留め具24は、弾性補助留め具24hとの接触を通じて、バッグの確実な閉鎖を強化することもできる。
図19、図20、および図22〜図24はクロージャ物品20iの例示的な別の実施形態を示し、この実施形態では、補助留め具24iが、接合領域44iでタグ22に取り付けられている。図示の例示的な実施形態では、補助留め具24iは、接合領域82でタブ80iに接合された弾性シート78を含む。図19および図21に示すように、クロージャ物品20i及び20jはそれぞれ、タブ80i、80jの形状を除いて実質的に同様である。したがって、クロージャ物品20i、20jの一方に関する説明は、特に断らない限り、両方の実施形態に適用される。例示的な実施形態では、タブ80i、80jは、タグ22に使用される材料と同様の材料で形成することができる。他の実施形態では、タブ80i、80jの材料は、タグ22に使用される材料とは異なるが、弾性層78の材料よりも比較的硬い。
図22および図23に示すように、クロージャ物品20iの例示的な使用において、弾性層78は、タブ80iのヘッド86iが捩じられ且つスリット50を介してタグ22の開口部52に挿入されるように、曲げられる。例示的な実施形態では、タブ80iは、比較的狭いネック84と、より大きな寸法のヘッド86iとを有して形成される。狭いネック84はスリット50を通じた挿入を容易にし、一方、より大きな寸法のヘッド86iは、開口部52又はスロット50からのヘッド86iの意図しない取り外しを防止する。したがって、例示的な使用では、タブ80iを開口部52に挿入すると、ループ88内に挿入された物品によって張力が加えられたにもかかわらず、クロージャ物品20iの曲がった構成を維持することができる。
図23は、図22のループ形状のクロージャ物品20iの部分正面図を示す。タグ22内でのタブ80の係合を強化するために、タブ80の他の構成、例えば、タブ80jについて図21に示す構成を考案することができる。図示の構成では、タブ80jは、ネック84とヘッド86jとを含み、当該ヘッド86jは、ヘッド86jからネック84を越えて延びる対向する返し92を含む。クロージャ物品20jの曲げ形態において、図22のクロージャ物品20iについて示されたものと同様に、返し92は、タグ22の開口部52におけるヘッド86jの係合及び保持を容易にする。
図24に示されるように、クロージャ物品20iは、複数の製品90の束の周りに伸張された又は拡張された状態にある弾性層78と共に示されている。弾性層78の圧縮力は、製品90の周りに伸張されるとき、ブロッコリーの茎のような不規則な形状の製品物品を束に維持するのに役立つ。さらに、図19〜図21及び図23に示すように、標識72は、タグ22、弾性層78、又はタブ80のいずれか或いは全てに設けることができる。
図25は、第1の製品92を収容するバッグ94を閉じ、第2の製品96を取り付けるために第1の製品92と共に使用されるクロージャ物品20aの斜視図である。少なくとも2つの製品又は束ねられた物品を接続するために、所望に応じて、クロージャ物品20b及び20cが、同様に及び他の方法で使用されてもよいことが考慮される。図示のように、第1の製品92はパンの塊であり、第2の製品96はオリーブ油のボトルである。相補的な又は他の関連する種々の製品のいずれかが、互いに結合され得ることが考慮される。例えば、第2の製品は、第1の製品と同じ製造業者によって提供されるサンプルであってもよい。図25に示すように、第1の製品92は、可撓性バッグ94内に収容されている。バッグ94を閉じるために、使用者又は機械は、バッグ94をネック98で締め付け、バッグ94の集められたネック98を、スリット50を通じてタグ22の開口部52に挿入する。使用者又は機械は、第2の製品96の一部分例えばキャップ100等を、ループ28の開口部32を通じて挿入する。例示的な実施形態では、ループ28は、キャップ100が開口部32を通過できるようにキャップ100の周りに伸びるように寸法設定されるとともに、第2の製品96のネック102の比較的小さい寸法に一致するように寸法決めされており、その結果、補助留め具24aの弾性材料の圧縮力が、第2の製品96のバッグ94に対する、ひいては第1の製品92への取り付けを維持する。
例示的な実施形態では、保持ワイヤ54がデッドホールド特性を有し、それによって、補助留め具24d、24e、24fの各々は、曲げられた形態又は捩じられた形態に維持され得る。補助留め具24d、24e、24fは、タグ22及びその取り付けられた第1の製品に取り付けるために、第2の製品の周囲又は第2の製品の束の周囲で曲げられたり、捩じられたりすることができると考えられる。
図26は、(第1のバッグ94に収容された)第1の製品104、及び、第2のバッグ108に収容された第2の製品106と共に使用されるクロージャ物品20dの斜視図である。図示の実施形態では、第1の製品104及び第2の製品106のそれぞれは複数の断片の集合体である。一例では、第1の製品104はキャンディの集合体であり、第2の製品106はゼリービーンの集合体である。しかしながら、製品90、92、104および106は、任意の構成の任意のアイテムであってもよい。
図示の実施形態では、第2の製品106を収容する第2のバッグ108は、クロージャ物品20dを介して第1の製品104に取り付けられている。図示されているように、クロージャストリップ56は、捩じり結束具の形態で提供されている。保持ワイヤ54を含むクロージャストリップ56は、バッグ108の集められたネック110の周囲でそれ自体を中心に締め付けられ、ねじられる。したがって、クロージャ物品20dはバッグ108を閉じると同時に、当該バッグ108を第1のバッグ94に取り付け、当該第1のバッグは、一つに集められた形態で、そのネック98をタグ22の開口部50内に挿入することによって閉鎖される。
図27は、(第1のバッグ94に収容された)第1の製品104、及び、第2のバッグ108に収容された第2の製品106と共に使用されるクロージャ物品20eの斜視図である。図示の実施形態では、第2の製品106を収容する第2のバッグ108は、クロージャ物品20eを介して第1の製品104に取り付けられている。図示のように、クロージャストリップ56は、2つの平行な保持ワイヤ54を含む波形の板状結束具(tin tie article)の形態で提供されている。図示されるように、クロージャストリップ56の端部は、バッグ108の集められたネック110の周りに巻かれるか、または折り畳まれる。したがって、クロージャ物品20eはバッグ108を閉じると同時に、当該バッグ108を第1のバッグ94に取り付け、当該第1のバッグは、一つに集められた形態で、そのネック98をタグ22の開口部50内に挿入することによって閉鎖される。
図28は、(第1のバッグ94に収容された)第1の製品104、及び、第2のバッグ108に収容された第2の製品106と共に使用されるクロージャ物品20fの斜視図である。図示の実施形態では、第2の製品106を収容する第2のバッグ108は、クロージャ物品20fを介して第1の製品104に取り付けられている。図示のように、クロージャストリップ56は、2つの平行な保持ワイヤ54を含む波形の板状結束具(tin tie article)の形態で提供されている。図示されるように、クロージャストリップ56の2つの反対の端部は、バッグ108の一つに集められたネック110の周りに巻かれるか、または折り畳まれる。したがって、クロージャ物品20fはバッグ108を閉じると同時に、当該バッグ108を第1のバッグ94に取り付け、当該第1のバッグは、一つに集められた形態で、そのネック98をタグ22の開口部50内に挿入することによって閉鎖される。
図は、より大きなバッグ内の製品がタグ22で閉じられ、より小さな製品が補助留め具24で取り付けられることを示しているが、2つの相互に接続された製品は略同じサイズであってもよく、または補助留め具24に取り付けられた製品がタグ22に取り付けられた製品よりも大きくてもよいことが考慮される。さらに、図26〜28では、ストリップ56はバッグのネックの周りに固定されているように示されているが、ストリップ56は、例えば異なる形態を有する製品のボトルネックおよび他の部分など、製品の他の部分に取り付けられてもよいことが考慮される。一例では、第2の製品又はその包装が吊下げ開口部、ストラップ又はループを有する場合、ストリップ56を吊下げ構造内又はその周囲に挿入して、第2の製品をタグ22に取り付けられた第1の製品に接続することができる。製品および包装形態に応じて、他の使用方法を考慮することができる。
例示的な実施形態では、タグ22は、堅く弾性シート状のプラスチック材料から形成されており、当該材料は、バッグの一部を開口部52に挿入し、バッグの一部をそこから取り出すことを容易にするために使用時における変形を可能にする。記載されるように、本開示は、例えば可撓性バッグ等の製品容器を閉鎖し、第2の製品を第1の製品に取り付け、および/または複数の製品を束ねるために、複数の手段で使用され得る、補助留め具を有するクロージャ物品を説明する。
矩形スタイルのタグ22が経済的であるために特に実用的であるが、当該タグは、例えば八角形、三角形、菱形、円形、楕円形、および不規則形状などの異なる形態をとることができる。タグ材料は可撓性および柔軟性を有するべきであるが、好ましくは弾性ではなく、したがって、ほとんどの用途に対して寸法的に安定である。いくつかの実施形態では、標識72がタグ22の前面74および/または背面76に設けられる。このような標識72は、印刷、エンボス加工、または他の方法で設けることができる。例示的な実施形態では、標識72は十分な耐水性を有し、これにより、(スーパーマーケットの農産物ディスプレーで一般的であるように)水に繰り返し曝され、且つ洗浄操作を繰り返し受けたときに崩壊または破壊が回避される。タグ22のためのシート材料はまた、貯蔵、輸送および展示の間の、またはスタッフや顧客の取扱いによる損傷を抑止するのに十分な引裂き抵抗性であるという意味で、いくらか強靭であるべきである。
タグ22及び/又はタブ80を形成するのに特に適した材料は、織布又は不織布、織布又は不織布フィルム、紙、ポリマ、ポリスチレン系熱可塑性プラスチック、ポリオレフィン系熱可塑性プラスチック、ポリエステル、及び、(物品がどのように使用されるべきかに応じて変わり得る)説明された特性を示す他のものを含む。適切な材料としては、スチレン、エチレン、プロピレンから成る熱可塑性材料およびポリマ、ならびに種々の他のモノマーおよびモノマーの混合物(例えば、コポリマおよびターポリマなどを作製するためのもの)が挙げられる。適切な材料には、PLA(ポリ乳酸)樹脂材料も含まれる。所望であれば、タグシートと適合性があり、またはその上に受容され、その上に保持される、様々な市販のインクが、タグ22上にしるし72を印刷するために、任意の所望の色で使用されてもよい。さらに、水溶性インクマーキングを使用することが望ましい場合には、水不溶性プラスチックの薄膜をインク上に塗布して、耐水性を高めることができる。
補助留め具24a、24b、24c、24g、24h、24i、24jのための弾性層を形成する例示的な材料は、伸張状態から比較的迅速に復元することができるが、伸張後に絶対的に瞬間的な収縮または復元により元の弛緩状態に戻ることが官能基弾性性能にとって必ずしも重要ではないという点で、ゴム状の特性である。満足のいく弾性および伸縮性を与える種々のエラストマには、熱可塑性エラストマが含まれ、当該熱可塑性エラストマは、少なくとも熱軟化性であり、流動可能または成形可能な状態まで熱溶融可能でさえある。熱可塑性エラストマのより一般的な族の1つは、スチレン系ブロックコポリマを含む。この族には、スチレン−ブタジエンスチレンおよびスチレン−エチレン−ブチレンスチレンが含まれる。有用な熱可塑性エラストマの別の族には、オレフィン系エラストマ、特にエチレンおよびポリプロピレンをベースとするものが含まれる(例えば、この場合、介在された異なるモノマーブロックは使用されないが、異なる立体規則性(アタクチックおよびアイソタクチック)のブロックはメタロセン触媒重合を使用することによって生成される)。熱可塑性エラストマのさらに別の族は、ポリ塩化ビニルベースのエラストマを含む。熱可塑性エラストマのさらに他の族は、例えばウレタン、ナイロン、およびケイ素に基づくことができる。
エラストマ材料の選択は、コストおよびタグ22の材料との接着適合性などの要因を考慮に入れることができる。補助留め具24は、ヒートシール、接着剤塗布などの任意の適切な接着技術を使用して、それらの相互接合部26でタグ22に接着される。「接着される」とは、補助留め具24及びタグ22が、単一ユニット(例えば、クロージャ物品20)の一部分として一体化され、使用時に相互に分離しないように、互いに結合されることを意味する。例示的な使用用途を図24〜28に示す。補助留め具24及びタグ22は、取り付けられた製品の重量によって接合部26に張力が加えられているにもかかわらず、互いに連結されたままである。
一般に、同様の材料は異なる材料よりも良好に(ポリマ結合によって)互いに接着する傾向があり、同様の極性の材料は、通常、異なる極性の材料よりも良好に接着するする。したがって、タグ材料の選択は、補助留め具24a、24b、24c、24g、24h、24i、24jの弾性層のために選択されたエラストマに関連するか、またはそこに存在するものと同じ少なくともいくつかのモノマーを含むものなど、エラストマと同じ族のポリマから行うことができる。コロナ処理などの表面処理も、接着を改善するのに役立つ。さらに、材料の極性を調整する相溶化剤を使用して、接着を改善することができる。さらなる情報は、Ludlowらの米国特許第8635795号明細書、Ludlowらの米国特許第9105205号明細書、及びO’Donnellらの米国特許出願公開第2015/0239615号に記載されており、これらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。タグ22のためのポリマ材料及び補助留め具24a、24b、24c、24g、24h、24i、24jのための弾性層を取り扱う際の一般的な行為は、適合性(すなわち、容易に混合可能な)成分を添加することであり、これにより、例えば、着色、不透明化、環境条件へ曝されることに対する耐劣化性、改善された衝撃特性および接着特性などの所望の特性が達成される。
タグ22及び補助留め具24a、24b、24c、24g、24h、24i、24jの弾性基材を形成する重なり合う熱可塑性ポリマ材料に熱及び圧力を加えることによる熱溶接は、接合部26においてそれらの間での結合を形成するのに有用であり得る。音波溶接は、層を統一し、互換性のある部品間の融着結合を達成する別の方法である。また、接合部26に中間層(例えば、ホットメルト接合接着剤)を介在させることによって接合部を形成することもでき、この中間層には、タグ材料と弾性層材料が中間材料と適合することから、当該タグ材料と弾性層材料の両方が容易に接合する。さらに、接着が達成されるべき表面領域の処理が効果的であり得る。タグ材料が多孔質(例えば、紙および「テスリン」と呼ばれる多孔質ポリマ製品)であり、エラストマ層が溶融状態又は少なくとも軟化状態で適用され、多孔質タグ層の空隙または隙間に圧入される場合、機械的結合でさえも効果的であり得る。タグ22を補助留め具24a、24b、24c、24g、24h、24i、24jの弾性層と、期待される使用での層間剥離に耐え得る一体化した平坦接合部26を形成する方法で結合する、任意の有用な接着技術及び構造が好適である。
当業者は、本開示のクロージャ物品20の製造のため、任意の適切な工程が使用され得ることを認識する。バッチ工程は、限定された生産運転に有用である。特定の操作のためのステーションからステーションへのインデックス付けを伴う搬送工程は特に、独自に設計又は形成されたタグ、または弾性基材、または結束基材に有用であり得る。
ウェブベースの処理は、経済性の観点から特に適している。例えば、クロージャ物品20bの場合、高衝撃ポリスチレンウェブが、冷却ローラのニップを通して溶融エラストマ(例えば、スチレン系ブロックコポリマのような熱可塑性エラストマ)と同時に供給される。溶融エラストマは、当該ウェブの両側縁上に十分な重なりをもって延在するように適用され、これにより、分散領域34及び弾性ループ28のための材料を提供するために、接合領域(即ちウェブの側縁部)から十分に側方外側に延在する接着領域44を生成する。冷却ローラの温度を調節して、溶融エラストマを少なくとも部分的に硬化した状態に冷却すると同時に、(約500psiまで)圧力を加えて、所望の厚さで補助留め具24bのエラストマ層を形成し、また、接着領域44で補助留め具24bのエラストマ層にタグ22を結合する。(タグおよびエラストマの)複合ウェブの横方向および長手方向の位置決めは、型抜きローラとアンビルローラとの間を適切に位置合わせして通過するときに制御され、個々の物品輪郭を切断し、刻み目をつけ、次いで個々のクロージャ物品20bに切断される。
図29および図30は、複数のクロージャ物品20kの例示的な第3の配置112を示す。図示の実施形態では、隣接するタグ22kは、接合部62を介して互いに分離可能に接続されており、当該接合部62は、隣接するタグ22k間に破断可能なブリッジを形成する。したがって、複数のクロージャ装置20kは、接続された配置112でユーザに提示されることができ、当該配置112は、平坦な形状又は巻回の形状で提供することができる。2つのクロージャ物品20kのみが示されているが、装置112は、破断可能な接合部62においてストリップ状に同様に接続された任意の数のクロージャ物品20kを含み得ることを理解されたい。例示的な実施形態では、タグ22kは、狭くなったネック116を形成するため、サイドノッチ114を含む。例示的な実施形態では、保持ワイヤ54を有するストリップ56の形態での補助留め具24kが、ネック116の中心に配置される。しかしながら、例えば、エラストマ要素または単一の保持ワイヤを有するストリップなど、他の構成の補助留め具24が使用され得ることが考慮される。
図31、32、33、及び34はそれぞれ、曲げられた構成での補助留め具24kとともに示す、配置112の単一のクロージャ物品20kの斜視図、正面図、上面図、および側面図である。補助留め具24kのこのような曲がった構成は、例えば、製品の一部分に巻き付けるのに有用であり得る。1つの構成が示されているが、補助留め具24kは、曲げられ、巻回され、捩じられ、又は他の構成であってもよいと考えられる。図示のように、補助留め具24kはタグ22kのノッチ114の周りで曲がるので、ノッチ114は、接合部26においてタグ22kに対する補助留め具24kの接着剤又は他の結合のみに頼るというよりはむしろ、補助留め具24kをタグ22kに機械的に取り付ける手段を提供する役割を果たす。
本開示の主題はいくつかの実施形態を参照して説明されてきたが、当業者は本開示の範囲から逸脱することなく、形態および詳細において変更がなされ得ることを認識するだろう。さらに、1つの実施形態に関して開示された任意の特徴は、別の実施形態に組み込まれてもよく、その逆もまた同様である。