JP2021525770A - がんの治療での使用のためのccr5阻害剤 - Google Patents

がんの治療での使用のためのccr5阻害剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、対象にCCR5阻害剤を投与するステップを含む、がんを治療する方法を提供する。【選択図】なし

Description

[0002]本出願はがんを治療する方法に関する。
[0001]ケモカイン及びケモカイン受容体は、広範な疾患に関与している。1つのケモカインはいくつかのケモカイン受容体に結合することができ、またその逆もあり、ケモカイン及びケモカイン受容体は冗長システムを形成する。
[0002]公知のケモカイン受容体のうち、C−Cケモカイン受容体5(CCR5)はHIV侵入を媒介する共受容体として同定されている。CCR5は、細胞表面に少なくとも2つの構造で存在し、それらの存在について考えられる説明は、一方の構造はGタンパク質共役型CCR5からなり、他方の構造はGタンパク質非共役型CCR5からなるというものである。C−CケモカインCCL3、CCL4及びCCL5は、主要なCCR5内因性アゴニストである。CCL5は、RANTES(活性化において調節され、正常なT細胞が発現及び分泌する)としても公知であり、CCR5に加えてC−Cケモカイン受容体1(CCR1)及びC−Cケモカイン受容体3(CCR3)と相互作用することが示されている。
[0003]内因性CCR5アゴニストの係合は、広くGタンパク質依存的及びGタンパク質非依存的シグナル伝達経路として定義される細胞内シグナル伝達経路のレパートリーの活性化をもたらす。Gタンパク質依存的シグナル伝達の1つの所見は、細胞内カルシウム流入の誘導である。Gタンパク質非依存的シグナル伝達の1つの所見は、細胞内受容体隔離をもたらす受容体内在化の誘導である。
[0004]CCR5はGタンパク質共役型受容体スーパーファミリーに属する。このスーパーファミリーのメンバーに関し、Gタンパク質依存的シグナル伝達経路又はGタンパク質非依存的シグナル伝達経路のいずれかを優先的に活性化することができるリガンドが同定されている。総称して「バイアスリガンド」として公知のこれらのリガンドは、興味深い薬理学的及び薬学的特性を有し、病変に対して目的の特定の経路を選択的に活性化又は阻害できることが示されている。
[0005]CCR5は、特定のがん細胞によって発現され、その活性化は生存及び転移シグナルをもたらすと考えられる。さらに、CCR5は腫瘍を浸潤させ、抗腫瘍免疫応答を抑制する免疫調節性白血球(M2マクロファージ及び調節性T細胞)に発現される。
[0006]マラビロク(MVC)(シーエルセントリ(Selzentry)(登録商標))は、HIV感染症の治療のために現在認可されているCCR5阻害剤である。さらにマラビロクはin vitro(Pervaiz A. et al. Med Oncol. 2015;32(5):158; Zi J. et al. Am J Cancer Res. 2017;7(4):869−80)及びin vivoがんモデル(Ward S.T. et al. Br J Cancer. 2015;112(2):319−28; Tanabe Y. et al. Oncotarget. 2016;7(30):48335−45)の両方で活性を有することも示されている。
[0007]さらに、経口マラビロクを摂取した転移性結腸直腸がん(mCRC)を有する患者は、腫瘍増殖又は転移を阻害し得る腫瘍微小環境の変化の証拠を示した。いくつかの症例では、転移性疾患の退縮を含む、マラビロクによる治療への臨床応答も経験した(Halama N. et al. Cancer Cell. 2016;29(4):587−601)。
[0008]一態様では、対象にCCR5阻害剤を投与するステップを含む、がんを治療する方法であって、CCR5阻害剤がN末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL]を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である方法が提供される。
[0009]本明細書に記載の方法の一実施形態では、CCR5阻害剤はHIVの細胞への侵入を阻害し、CCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的である。
[0010]本明細書に記載の方法の一実施形態では、CCR5阻害剤はCCR5細胞内シグナル伝達経路のサブセットのみを阻害する。
[0011]本明細書に記載の方法の一実施形態では、CCR5阻害剤は、CCR5の炎症作用を阻害又は低減し、例えば、カルシウム流入シグナル伝達アッセイにおいて300nMの濃度で試験した場合、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%以下のシグナル伝達応答をもたらす。
[0012]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]である。
[0013]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]XX[Q又はG又はL又はA又はT又はS]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す。
[0014]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGP[P又はL]LM又はQGPPG[D又はS]である。
[0015]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGPPLM又はQGPPGDである。
[0016]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN]X[Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す。
[0017]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGPPLM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である。
[0018]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列はQGPP[G又はL][M又はQ]XX[Q又はS][S又はV]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す。
[0019]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列は、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)、QGPPLMQTTP(配列番号15)、QGPPLSWLQV(配列番号30)、QGPPLSWLQS(配列番号31)、QGPPGQWSQV(配列番号32)、QGPPMMAGLS(配列番号33)、QGPPLSWQQS(配列番号34)、QGPPGMWSQS(配列番号35)、QGPPLQWRQS(配列番号36)、QGPPLMGTQS(配列番号37)、QGPPLMQLQV(配列番号38)、QGPPLSWSQV(配列番号39)、QGPPMSWSQS(配列番号40)、QGPPLMNLQV(配列番号41)、QGPPMSAYQV(配列番号42)及びQGPPMQGGLS(配列番号43)から選択される。
[0020]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列は、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)及びQGPPLMQTTP(配列番号15)から選択される。
[0021]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列は、QGPPLMATQS(配列番号9)である。
[0022]本明細書に記載の方法の一実施形態では、シグネチャー配列は、最N末端に位置する。
[0023]本明細書に記載の方法の一実施形態では、C末端部分は配列番号1と同一である。
[0024]本明細書に記載の方法の一実施形態では、CCR5阻害剤は配列番号70のアミノ酸配列を含む。
[0025]本明細書に記載の方法の一実施形態では、がんは結腸直腸がん、乳がん、肺がん、前立腺がん、卵巣がん、膵臓がん、食道がん、胃がん、肝臓がん又は白血病である。
[0026]本明細書に記載の方法の一実施形態では、がんは転移性である。
[0027]本明細書に記載の方法の一実施形態では、がんは化学療法又は放射線に難治性及び/又は耐性である。
[0028]本発明の他の態様及び特徴は、添付の図面と併せて本発明の特定の実施形態の以下の説明を参照することにより当業者に明らかになる。
ヒトCCR5を介するシグナル伝達の阻害における5P12−RANTESの効力を、様々な公知のCCR5阻害剤と比較して示す図である。 ヒトCCR5を介するシグナル伝達の阻害における5P12−RANTESの効力を、様々な公知のCCR5阻害剤と比較して示す図である。 ヒトCCR5を介するシグナル伝達の阻害における5P12−RANTESの効力を、様々な公知のCCR5阻害剤と比較して示す図である。 5P12−RANTESの抗HIV効力とAZT及びMVCの抗HIV効力との比較を示す図である。 5P12−RANTESがCCR1にアンタゴナイズしないことを示す図である。 5P12−RANTESがCCR3にアンタゴナイズしないことを示す図である。 結腸直腸がんの動物モデルにおける5P12−RANTESの有効性を示す図である。「QD」は毎日の投与を意味し、「Q3D」は3日ごとの投与を示す。 結腸直腸がんの動物モデルにおける5P12−RANTESの有効性を示す図である。
[0033]本発明者らは、驚くべきことに、N末端改変RANTESバリアント、すなわち5P12−RANTES(配列番号70)は、CCR5シグナル伝達及び/又はHIV−1複製の阻害においてマラビロク(MVC)よりも一層高い効力があることを発見した。本発明者らは、MVCのように、5P12−RANTESはCCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的であることをさらに実証した。さらに、5P12−RANTESの前臨床試験中、化合物は、いずれの副作用もなく20mg/kgの用量で単回投与の静脈注射としてカニクイザル及びラットに投与された。これらの発見は、このN末端改変RANTESバリアント及びその構造的に関連した類似体は、非常にわずかな副作用で、いくつかの型のがんに対して治療的に有効であることが公知のMVCと比較して、増強された有効性を有することを示す。本発明者らは、結腸直腸がんの動物モデルにおいて5P12−RANTESの有効性を実証した。
[0034]したがって、本発明の方法は、CCR5阻害剤、特に、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL](すなわち、シグネチャー配列の4番目の位置がP又はLのいずれかであってよい)を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であるポリペプチドを、対象に投与するステップによるがんの治療に関する。
[0035]理論に制限されることなく、本明細書に提供するCCR5阻害剤はがん細胞の増殖を抑制及び/又は免疫調節性白血球をリプログラミングすることができると考えられる(例えば、腫瘍浸潤マクロファージにおいて免疫抑制(M2)表現型から免疫刺激(M1)表現型に表現型シフトを誘導する)。本明細書に提供するCCR5阻害剤は、腫瘍変異荷重に感受性ではないとさらに考えられる。
CCR5阻害剤
[0036]本明細書で使用する場合、用語「CCR5阻害剤」は、CCR5によって誘導される1つ又は複数の生物学的及び/又は病理学的活性を阻害する分子又は化合物を意味する。CCR5阻害剤は、リガンド又は病原体が相互作用のために必要とするCCR5の1つ又は複数の部位の、部分的又は完全な占領を達成することによって、リガンド又は病原体の結合を防ぐことができる(オルソステリック阻害剤)。或いは、CCR5阻害剤は、CCR5の他の部位に結合し、CCR5がリガンド又は病原体によって認識されない1つ又は複数の構造を採用するように誘導することによってリガンド又は病原体の結合を防止することができる(アロステリック阻害剤)。CCR5阻害剤は、CCR5細胞内シグナル伝達経路の全レパートリー又はサブセットのみを阻害し得る。CCR5阻害剤は、CCR5の長期細胞内隔離を誘発することによっても作用することができ、それによりCCR5が細胞外リガンド又は病原体によって接近されない。CCR5阻害剤は、CCR5遺伝子の発現を特異的に阻害又は除去することによっても作用し得る。CCR5阻害剤は、1つ又は複数のリガンド又は病原体に結合することによっても作用することができ、それにより1つ又は複数のリガンド又は病原体はCCR5に結合できない。
[0037]本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、細胞へのHIV侵入の極めて強力な阻害剤であり、すなわち高い抗HIV効力を有し、受容体CCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的であり;その多様な細胞表面構造でCCR5に結合する能力をさらに有し、及び/又は低度の炎症誘発性シグナル伝達のみを誘発し、及び/又はCCR5細胞内シグナル伝達経路のレパートリーのサブセットのみを阻害し、及び/又はCCR5の細胞への内在化を誘発することができる(受容体隔離、ダウンレギュレーション又はダウンモジュレーション)。
[0038]本発明の文脈では、「高い抗HIV効力」、「高い効力」又は「極めて強力な」という表現は、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合又はHIV複製アッセイによって測定された場合、1000pM(1nM)以下、例えば900、800、700、600、500、400、300、200、150、140、130、120、110、100、90、80、70、60、50、40、30又は20pMより低いIC50値を有するCCR5阻害剤に関して使用される。いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤はMVCより強力であり、実施例1に記載のCCR5シグナル伝達アッセイ又は本出願の実施例2に記載のHIV複製アッセイによって測定された場合、例えば少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍、16倍、17倍、18倍、19倍、20倍、21倍、22倍、23倍、24倍、25倍、26倍、27倍、28倍、29倍又は30倍、MVCより強力である。
[0039]本発明の文脈では、CCR1及び/又はCCR3並びにCCR5に結合するCCR5阻害剤は、CCR5阻害剤がCCR1及び/又はCCR3を実質的に活性化しない場合、依然としてCCR1及び/又はCCR3よりもCCR5に選択性であると考えられる。いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、CCR1及びCCR3に実質的に結合せず、CCR1及びCCR3を実質的に活性化もしない。本発明の文脈では、CCR5阻害剤は、CCR1及び/又はCCR3結合に関してCCR5阻害剤のIC50値が、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR1識別結合アッセイ及び/又はCCR3識別結合アッセイを使用して測定された場合に、50nMより高い、例えば60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、200、300、400、500、600、700、800、900又は1000nMより高い場合、CCR1及び/又はCCR3に実質的に結合しないと考えられる。CCR1及び/又はCCR3活性化を超えるCCR5活性化の選択性は米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって評価され得る。本発明の文脈では、CCR5阻害剤は、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合に、そのシグナル伝達活性が天然のRANTES/CCL5によってその受容体に誘発されるEmaxの30%より低い、例えば26%、22%、20%、18%、16%、14%、12%、10%、8%、6%、4%、2%又は1%より低い場合、CCR1及び/又はCCR3を実質的に活性化しないと考えられる。
[0040]本発明の文脈では、CCR5阻害剤は、CCR5へのその結合が、GTPγS(グアノシン5’−O−(γ−チオ)−三リン酸)又はGpp(NH)p(グアノシン5’−(β,γ−イミド)三リン酸)などの非加水分解性GTP類似体の存在又は非存在によって影響されない場合、Gタンパク質共役型と非共役型構造の両方でCCR5に結合すると考えられる。CCR5阻害剤のCCR5への結合は、Colin P.et al.Proc Natl Acad Sci U S A.2013;110(23):9475−9480の図3D及び図3E並びに補足情報に記載のように、放射性リガンド結合アッセイによって測定した場合に、100μM Gpp(NH)pの存在又は非存在下で、特異的に結合した放射線標識された阻害剤の差が20%より低い、例えば18%、16%、14%、12%、10%、8%、6%、5%、4%、3%、2%又は1%より低い場合、非加水分解性GTP類似体の存在又は非存在によって影響されないと考えられる。
[0041]本発明の文脈では、「低いシグナル伝達活性」を有する、すなわちそれらの投与及び/又はCCR5への結合が標的細胞において低度の炎症誘発性シグナル伝達のみを引き起こすCCR5阻害剤は、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入シグナル伝達アッセイで300nMの濃度で試験された場合に、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%以下のシグナル伝達応答をもたらす。例えば、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、カルシウム流入シグナル伝達アッセイで測定された場合、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%、26%、22%、20%、18%、16%、14%、12%、10%、8%、6%、4%、2%又は1%より低いシグナル伝達活性を有し得る。PSC−RANTESの配列は、R−SSDTTPCCFAYIARPLPRAHIKEYFYTSGKCSNPAVVFVTRKNRQVCANPEKKWVREYINSLEMSであり、ここでR=Nα−(n−ノナノイル)−デス−Ser−「−チオプロリル−シクロヘキシルグリシル]である。
[0042]本発明の文脈では、「高い受容体隔離活性」を有する、すなわち、それらの投与及び/又はCCR5への結合が高度の受容体隔離を引き起こすCCR5阻害剤は(前記隔離は受容体内在化、ダウンレギュレーション又はダウンモジュレーションであってもよい)、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーション/受容体隔離アッセイで試験された場合、コントロールレベルの表面CCR5分子の少なくとも50%の隔離をもたらす。例えば、CCR5阻害剤は、コントロールレベルの表面CCR5の50%、55%、60%、65%、70%、80%、85%、90%又は95%より高い受容体隔離活性を有してもよい。
[0043]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、米国特許第8,686,111号に開示のものであり、すなわち、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL](すなわち、シグネチャー配列の4番目の位置がP又はLのいずれかであってもよい)を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であるポリペプチドである。
[0044]米国特許第8,686,111号に開示のCCR5阻害剤は、高い抗HIV効力と低いシグナル伝達活性、又は高い抗HIV効力と高い受容体隔離活性を兼ね備え得る。いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高い抗HIV効力と低いシグナル伝達及び高い受容体隔離活性の両方とを兼ね備える。いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高い抗HIV効力と低いシグナル伝達活性を兼ね備えるが、高い受容体隔離活性を兼ね備えない。
[0045]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高いレベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、低いレベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、15%以下、10%以下又は5%以下)及び低いレベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、20%以下又は10%以下)との組合せによって特徴づけられる。
[0046]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高いレベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、高いレベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、少なくとも60%又は少なくとも85%)及び高いレベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、少なくとも60%又は少なくとも70%)との組合せによって特徴づけられる。
[0047]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高いレベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、低いレベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、30%以下、20%以下、15%以下又は10%以下)及び中間レベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、20%と50%の間又は30%と50%の間)の組合せによって特徴づけられる。
[0048]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高いレベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、低いレベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、30%以下、20%以下、15%以下又は10%以下)及び高いレベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、少なくとも50%)との組合せによって特徴づけられる。
[0049]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、高いレベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、中間レベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、30%と50%の間又は30%と45%の間)及び高いレベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、少なくとも50%)との組合せによって特徴づけられる。
[0050]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、中間レベルの抗HIV効力(米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のように細胞融合アッセイによって測定された場合、例えば0.02と1nMの間又は0.02と0.15nMの間のIC50レベル)と、中間レベルのシグナル伝達活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにカルシウム流入アッセイによって測定された場合、30%と50%の間又は30%と45%の間)及び中間レベルの受容体隔離活性(例えば、米国特許第8,686,111号の材料と方法の節に記載のようにCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、20%と50%の間又は30%と50%の間)との組合せによって特徴づけられる。
[0051]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が:QGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG];QGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS];QGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]XX[Q又はG又はL又はA又はT又はS]X、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す;QGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS]XX[Q又はL]X、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す;QGP[P又はL]LM;QGPPG[D又はS];QGPPLM;又はQGPPGDである。
[0052]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が:QGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN]X[Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]、ここでXは天然又は改変アミノ酸を示す;QGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN][L又はT又はM又はS又はG又はQ又はR又はY][Q又はG又はL][S又はV又はT又はG];QGP[P又はL]LM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG];又はQGPPLM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である。
[0053]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が:QGP[P又はL][L又はG又はS][D又はS又はG又はQ]XX[L又はA又はT又はQ][W又はA又はV]、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す;QGP[P又はL][L又はG又はS][D又はS又はG又はQ][T又はI又はS又はW又はQ][V又はL又はA又はS又はG][L又はA又はT又はQ][W又はA又はV];QGPPG[D又はS][T又はI]VL[W又はA];又はQGPPGD[T又はI]VL[W又はA]である。
[0054]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が:QGPP[G又はL][M又はQ]XX[Q又はS][S又はV]、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す;QGPP[G又はL][M又はQ][S又はG又はW又はA又はT][L又はF又はT又はS又はG又はY][Q又はS][S又はV];又はQGPPLM[S又はG][L又はF又はT]Q[S又はV]である。
[0055]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS、QGPPLMWMQV、QGPPLMWLQV、QGPPLMWTQS、QGPPLMWLQT、QGPPLMWTQV、QGPPLMWMQS、QGPPLMATQS、QGPPLMWLQS、QGPPLMALQV、QGPPLMWLGG、QGPPLMWRGS、QGPLLMWLQV、QGPPLMQTTP、QGPPLSWLQV、QGPPLSWLQS、QGPPGQWSQV、QGPPMMAGLS、QGPPLSWQQS、QGPPGMWSQS、QGPPLQWRQS、QGPPLMGTQS、QGPPLMQLQV、QGPPLSWSQV、QGPPMSWSQS、QGPPLMNLQV、QGPPMSAYQV及びQGPPMQGGLSから選択される。
[0056]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS、QGPPLMWMQV、QGPPLMWLQV、QGPPLMWTQS、QGPPLMWLQT、QGPPLMWTQV、QGPPLMWMQS、QGPPLMATQS、QGPPLMWLQS、QGPPLMALQV、QGPPLMWLGG、QGPPLMWRGS、QGPLLMWLQV、及びQGPPLMQTTPから選択される。
[0057]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPGDTVLW、QGPPGDIVLA、QGPPGSYDYS、QGPPGDGGSV、QGPLSGQSTP、QGPPGDWLQV、QGPPLMSLAV、QGPPLMSLTV、QGPLSGWAQV、QGPLSQSSQV、QGPLSSQSQV及びQGPLGQQGQVから選択される。
[0058]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPGDTVLW、QGPPGDIVLA、QGPPGSYDYS、QGPPGDGGSV、QGPLSGQSTP、及びQGPPGDWLQVから選択される。
[0059]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMSFQS、QGPPLMSTQS、QGPPLMSLQV、QGPPLMGLQV、QGPLSGWLQV、QGPPLQWFQV、QGPPLQWTQV、QGPPLMALSV、QGPPLMWSQV、QGPPGQWGQV、QGPPGSWSQV、QGPPLMSSQS、QGPPLMGLSV、QGPPLMTLQV及びQGPPGQWYQSから選択される。
[0060]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMSFQS、QGPPLMSTQS、QGPPLMSLQV、QGPPLMGLQV、及びQGPLSGWLQVから選択される。
[0061]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMSVLA、QGPPGSWSSV、QGPPLGSMGP、QGPPLQWMQA、QGPPLQWMQV、QGPPLMSTQV、QGPPLMSLSV、QGPPLMSLQS、QGPPLMSLQA、QGPPLMSVQS、QGPPLMSAQS、QGPPLMSGQS及びQGPPLMSGQVから選択される。
[0062]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が、群QGPPLMSVLA、QGPPGSWSSV、及びQGPPLGSMGPから選択される。
[0063]いくつかの実施形態では、本発明の方法で使用され得るCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一であり、シグネチャー配列が表1に記載のシグネチャー配列から選択される。
[表1]
配列番号 シグネチャー配列
配列番号2 QGPPLMALQS
配列番号3 QGPPLMWMQV
配列番号4 QGPPLMWLQV
配列番号5 QGPPLMWTQS
配列番号6 QGPPLMWLQT
配列番号7 QGPPLMWTQV
配列番号8 QGPPLMWMQS
配列番号9 QGPPLMATQS
配列番号10 QGPPLMWLQS
配列番号11 QGPPLMALQV
配列番号12 QGPPLMWLGG
配列番号13 QGPPLMWRGS
配列番号14 QGPLLMWLQV
配列番号15 QGPPLMQTTP
配列番号16 QGPPGDTVLW
配列番号17 QGPPGDIVLA
配列番号18 QGPPGSYDYS
配列番号19 QGPPGDGGSV
配列番号20 QGPLSGQSTP
配列番号21 QGPPGDWLQV
配列番号22 QGPPLMSFQS
配列番号23 QGPPLMSTQS
配列番号24 QGPPLMSLQV
配列番号25 QGPPLMGLQV
配列番号26 QGPLSGWLQV
配列番号27 QGPPLMSVLA
配列番号28 QGPPGSWSSV
配列番号29 QGPPLGSMGP
配列番号30 QGPPLSWLQV
配列番号31 QGPPLSWLQS
配列番号32 QGPPGQWSQV
配列番号33 QGPPMMAGLS
配列番号34 QGPPLSWQQS
配列番号35 QGPPGMWSQS
配列番号36 QGPPLQWRQS
配列番号37 QGPPLMGTQS
配列番号38 QGPPLMQLQV
配列番号39 QGPPLSWSQV
配列番号40 QGPPMSWSQS
配列番号41 QGPPLMNLQV
配列番号42 QGPPMSAYQV
配列番号43 QGPPMQGGLS
配列番号44 QGPPLMSLAV
配列番号45 QGPPLMSLTV
配列番号46 QGPLSGWAQV
配列番号47 QGPLSQSSQV
配列番号48 QGPLSSQSQV
配列番号49 QGPLGQQGQV
配列番号50 QGPPLQWFQV
配列番号51 QGPPLQWTQV
配列番号52 QGPPLMALSV
配列番号53 QGPPLMWSQV
配列番号54 QGPPGQWGQV
配列番号55 QGPPGSWSQV
配列番号56 QGPPLMSSQS
配列番号57 QGPPLMGLSV
配列番号58 QGPPLMTLQV
配列番号59 QGPPGQWYQS
配列番号60 QGPPLQWMQA
配列番号61 QGPPLQWMQV
配列番号62 QGPPLMSTQV
配列番号63 QGPPLMSLSV
配列番号64 QGPPLMSLQS
配列番号65 QGPPLMSLQA
配列番号66 QGPPLMSVQS
配列番号67 QGPPLMSAQS
配列番号68 QGPPLMSGQS
配列番号69 QGPPLMSGQV
[0064]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGPPLMATQSを含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である。
[0065]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGPPGDIVLAを含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である。
[0066]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分はシグネチャー配列QGPPLMSLQVを含み、C末端部分のアミノ酸配列は配列番号1と少なくとも70%同一である。
[0067]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGPPLMATQSからなり、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1である。
[0068]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGPPGDIVLAからなり、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1である。
[0069]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、N末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGPPLMSLQVからなり、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1である。
[0070]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、配列番号70のアミノ酸配列を含む。
[0071]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、配列番号71のアミノ酸配列を含む。
[0072]一実施形態では、本発明の方法で使用されるCCR5阻害剤は、配列番号72のアミノ酸配列を含む。
[0073]段落[0042]から[0065]に記載のCCR5阻害剤のN末端部分は、15、14、13、12、11又は10アミノ酸以下からなり得る。一実施形態では、前記N末端部分は10アミノ酸からなる。
[0074]段落[0042]から[0065]に記載のCCR5阻害剤では、C末端部分のN末端は、N末端部分のC末端に直接隣接してもよく、すなわちN末端部分とC末端部分は直接隣接される。
[0075]段落[0042]から[0065]に記載のCCR5阻害剤のC末端部分は、配列番号1と70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、99%、99.9%より高い又は100%の配列同一性を有し得る。
[0076]用語「配列同一性」は、本明細書で使用する場合、当技術分野で標準的な意味を有する。当業者で公知のように、多くの異なるプログラムが使用され、ポリヌクレオチド又はポリペプチドが公知の配列と配列同一性又は類似性を有するかどうか同定され得る。配列同一性又は類似性は、限定はされないが、Smith&Waterman,Adv.Appl.Math.2:482(1981)の局所配列同一性アルゴリズムを含めた当技術分野で公知の標準的な技術を使用して、Needleman&Wunsch,J.Mol.Biol.48:443(1970)の配列同一性アライメントアルゴリズムにより、Pearson&Lipman,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444(1988)の類似性検索方法により、これらのアルゴリズムのコンピューター計算実行(the Wisconsin Genetics Software Package,Genetics Computer Group,575 Science Drive,Madison,WIのGAP、BESTFIT、FASTA及びTFASTA)により、Devereux et al.,Nucl.Acid Res.12:387(1984)によって記載されたBest Fit配列プログラムにより、好ましくはデフォルト設定を使用して、又は検査によって、決定され得る。
[0077]段落[0042]から[0065]に記載のCCR5阻害剤のシグネチャー配列は、ポリペプチドのN末端付近に位置し得る。例えば、シグネチャー配列の開始がポリペプチドのN末端の15、12、10、8、6、5、4、3、2又は1残基以内にあるように、シグネチャー配列は位置し得る。ここで、「シグネチャー配列の開始」という表現は、シグネチャー配列のN末端を指す。シグネチャー配列は、ポリペプチドの最N末端に、すなわち、全体としてポリペプチドのN末端に位置していてもよく、シグネチャー配列が一致していてもよい。
[0078]いくつかの実施形態では、本明細書に提供するポリペプチドをコードする核酸は、本発明の方法で使用され得る。当業者は、遺伝子コードにより、ポリペプチドをコードする核酸を設計又は同定する方法を知っている。そのような核酸は、本明細書に提供する1つ又は複数のポリペプチドをコードする1つ又は複数のセグメントを含み得る。そのような核酸は、RNA又はDNAであってもよい。そのような核酸は、ベクターであってもよく、すなわち、本明細書に提供するポリペプチドをコードする核酸はベクター内に組み込まれてもよい。
[0079]いくつかの実施形態では、本明細書に提供するポリペプチドをコードする核酸は、ウイルスに組み込まれてもよい。したがって、そのゲノム内に本明細書に提供する1つ又は複数のポリペプチドをコードする1つ又は複数のセグメントを含有するウイルスが本発明の方法で使用されてもよい。
[0080]本明細書で使用する場合、用語「タンパク質」、「ペプチド」又は「ポリペプチド」は、互換的に使用され、任意の長さのアミノ酸ポリマーを指す。ポリマーは、直鎖又は分枝鎖であってもよく、改変アミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断されてもよい。用語は、天然に、又は介入;例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、又は標識化成分とのコンジュゲーションなどの任意の他の操作若しくは改変によって改変されたアミノ酸ポリマーも包含する。その定義には、例えば、1つ又は複数のアミノ酸の類似体(例えば、天然でないアミノ酸などを含む)並びに当技術分野で公知の他の改変を含有するポリペプチドも含まれる。ポリペプチドは、一本鎖又は会合鎖として生じることができる。本発明のポリペプチドは、天然に又は非天然にグリコシル化(すなわち、ポリペプチドは、対応する天然に生じるポリペプチドにおいて見出されるグリコシル化パターンと異なるグリコシル化パターンを有する)されていてもよい。
医薬組成物及び剤形
[0081]本発明は、組成物、例えば本明細書に記載のようなCCR5阻害剤を含む医薬組成物を提供する。本明細書で使用する場合、用語「医薬組成物」及び「組成物」は、文脈上必要な場合、互換的に使用されてもよい。本明細書に開示の医薬組成物は、治療有効量で対象に投与されてもよい。本明細書で使用する場合、「治療有効量」は、対象に治療、予防又は診断効果を提供するのに有効な組成物又は治療薬の量を意味する。いくつかの実施形態では、治療有効量の組成物は、特定の疾患又は障害の治療において対象に臨床応答を誘導することができる量である。組成物の治療有効量の決定は、当業者の能力の範囲内で、特に本明細書に提供する開示に照らして十分である。治療有効量は、対象の状態、体重、性別及び年齢などの様々な因子によって変わってもよい。
[0082]本明細書に提供する医薬組成物は、薬学的に許容できる担体、賦形剤、及び/又は安定剤をさらに含んでもよい(Remington: The Science and practice of Pharmacy 20th Ed., 2000, Lippincott Williams and Wilkins, Ed. K. E. Hoover)。許容できる担体、賦形剤又は安定剤は、投与量及び濃度でレシピエントに非毒性であり、リン酸、クエン酸、及び他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル若しくはベンジルアルコール;メチルパラベン若しくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾールなど);低分子量(約10残基より小さい)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン若しくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン若しくはリシンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース若しくはデキストランなどの単糖、二糖及び他の炭水化物;EDTAなどのキレート化剤;スクロース、マンニトール、トレハロース若しくはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成性対イオン;金属錯体(例えばZn−タンパク質複合体);並びに/又はTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)若しくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性物質を含んでもよい。
[0083]いくつかの実施形態では、本明細書に提供する医薬組成物は、本明細書に記載のような1つより多くのCCR5阻害剤、例えば、2つ以上のCCR5阻害剤を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に提供する医薬組成物は、がんに対する治療効果を有することが公知の第2の治療薬を含んでもよい。本明細書で使用する場合、用語「治療薬」は、診断薬及び予防薬を含む、疾患、障害又は状態の治療又は予防に治療活性、応答又は効果を提供することができる任意の分子、物質又は化合物である。
[0084]本明細書に提供する医薬組成物は、即時放出、制御放出、持続放出又は標的薬物送達システムなど様々な医薬剤形で調製され得る。通常使用される投与剤型としては、例えば、液剤及び懸濁剤、(マイクロ)エマルジョン、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、フォーム剤、坐剤、膣座薬、インプラント、パッチ剤、リポソーム剤、錠剤、糖衣錠、トローチ剤、ソフト又はハードシェルカプセル剤、非晶質散剤又は結晶性散剤、沸騰剤又は発砲錠、エアゾール剤並びに凍結乾燥剤が挙げられる。使用される投与経路によって、剤形の適用又は投与のために特殊な装置が必要とされてもよく、例えば、注射器及び針、吸入器、ポンプ、注射ペン、アプリケーター、特殊容器、又は他の投与用装置などであり、それらは体内に埋め込まれていてもよい。
[0085]本明細書に提供する医薬剤形は、当技術分野で周知の任意の方法によって、例えば、従来の混合、篩分け、溶解、融解、造粒、糖衣錠製造、錠剤化、懸濁、押出加工、噴霧乾燥、湿式粉砕、乳化、(ナノ/マイクロ)カプセル化、封入、又は凍結乾燥プロセスによって製造され得る。
[0086]本発明の方法のため、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、例えば、静脈内(ボーラスとして若しくは経時的な継続注入によって)、筋肉内、経粘膜、腹腔内、脳内、皮下、関節内、関節滑液嚢内、クモ膜下腔内、経鼻、経口、局所、又は吸入によるなど、従来技術によって対象に投与され得る。
[0087]静脈内注射のため、例えば、本明細書に提供する医薬組成物は、必要であれば、例えばリン酸、ヒスチジン又はクエン酸を含む、製剤のpHを調整するための生理的に適合性の緩衝剤、及び例えば塩化ナトリウム又はデキストロースなど等の張化剤を使用して、水溶液に製剤化され得る。経粘膜投与又は経鼻投与のため、半固形製剤、液剤又はパッチ剤が好ましいこともあり、場合により浸透促進剤を含有する。そのような浸透剤は、当技術分野で一般的に公知である。経口投与のため、本明細書に提供する医薬組成物は液体又は固形の剤形に、任意選択により即時又は制御/持続放出製剤として、製剤化され得る。対象による経口摂取のために好適な剤形には、錠剤、カプセル剤、丸剤、糖衣錠、ハード及びソフトシェルカプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤並びに乳剤が挙げられる。
[0088]固形の経口剤形は賦形剤を使用して得ることができ、賦形剤には、不活性希釈剤、充填剤、崩壊剤、結合剤(乾式及び湿式)、溶解遅延剤、滑剤、流動促進剤、抗接着剤、陽イオン交換樹脂、湿潤剤、抗酸化剤、防腐剤、着色剤、甘味剤及び香味剤が含まれてもよい。これらの賦形剤は、合成又は天然の供給源に由来し得る。そのような賦形剤の例としては、セルロース誘導体、クエン酸、第二リン酸カルシウム、ゼラチン、炭酸マグネシウム、ラウリル硫酸マグネシウム/ナトリウム、マンニトール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ケイ酸塩、二酸化ケイ素、安息香酸ナトリウム、ソルビトール、スターチ、ステアリン酸又はその塩、糖類(すなわち、デキストロース、スクロース、ラクトースなど)、タルク、トラガカントゴム、植物油(水素添加)、及びワックスが挙げられる。エタノール及び水が造粒補助剤として寄与し得る。特定の例では、例えば、味覚遮蔽フィルム、胃酸抵抗性フィルム又は放出遅延フィルムを用いた錠剤のコーティングが望まれる。天然及び合成ポリマーが、着色料、糖、及び有機溶媒又は水と組み合わせて、錠剤をコーティングして糖衣錠を得るのに使用されることが多い。錠剤よりもカプセル剤が好まれる場合、それらの薬物の粉末、懸濁液又は溶液は、適合性のハード又はソフトシェルカプセル剤で送達され得る。
[0089]好適な不活性化希釈剤は、炭酸ナトリウム及びカルシウム、リン酸ナトリウム及びカルシウム、並びにラクトースを含む。コーンスターチ及びアルギン酸は好適な崩壊剤である。結合剤は、スターチ及びゼラチンを含み得る。滑剤は、存在する場合、一般的にはステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクである。所望であれば、錠剤をグリセリルモノステアレート又はグリセリルジステアレートなどの材料を用いてコーティングし、消化管内での吸収を遅らせてもよい。
[0090]経口使用のためのカプセル剤は、有効成分が固形希釈剤と混合されているハードゼラチンカプセル剤、及び、有効成分が水又はピーナツ油、流動パラフィン若しくはオリーブ油などの油と混合されているソフトゼラチンカプセル剤を含む。
[0091]いくつかの実施形態では、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、皮膚用パッチ剤、半固形又は液体製剤、例えばゲル剤、(マイクロ)エマルジョン、軟膏剤、液剤、(ナノ/マイクロ)サスペンション又はフォーム剤を介するなど、皮膚又は粘膜を介して局所的に投与することができる。対象の皮膚又は粘膜及び下層組織への活性成分の浸透は、例えば浸透促進剤を使用して;水、有機溶媒、ワックス、油、合成及び天然ポリマー、界面活性剤、乳化剤を含む親油性、親水性及び両親媒性の賦形剤の適切な選択及び組合せ;pH調整により;並びに錯化剤の使用により、調節され得る。
[0092]いくつかの実施形態では、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、液剤、懸濁剤、乳剤又は半固形エアゾール剤の形態で、加圧パッケージ又は噴霧器から、通常は噴霧剤、例えばメタン及びエタン、二酸化炭素、若しくは任意の他の好適な気体に由来するハロゲン化炭素の使用を伴って、吸入により又は鼻へと投与され得る。局所エアゾール剤には、ブタン、イソブテン及びペンタンのような炭化水素が有用である。加圧エアゾール剤の場合には、計量された量を送達する弁を提供することによって適切な投与量単位が決定され得る。インヘイラー又は吸入器での使用のため、例えばゼラチンのカプセル及びカートリッジが製剤化され得る。これらは典型的には、活性成分及びラクトース又はスターチなどの好適な粉末基剤との混合粉末を含有する。
[0093]注射による非経口投与のために製剤化された組成物は、通常無菌であり、単位剤形、例えばアンプル、シリンジ、注射ペンで、又は複数回用量容器中に存在することができ、後者は通常防腐剤を含有している。非経口投与に好適な医薬組成物は、油性若しくは水性のビヒクル中で懸濁剤、液剤又は乳剤などの形態をとることができ、また緩衝剤、等張化剤、粘度増強剤、界面活性剤、懸濁剤及び分散剤、抗酸化剤、生体適合性ポリマー、キレート剤、並びに防腐剤などの製剤化剤を含有し得る。注射部位によって、ビヒクルは水、合成若しくは植物油、及び/又は有機共溶媒を含有し得る。特定の例では、凍結乾燥産物又は濃縮製剤を用いるなど、非経口製剤が投与に先立って再構成又は希釈される。活性剤の制御又は持続放出を提供する徐放製剤は、ナノ/マイクロ粒子又はナノ/マイクロ若しくは非微粒子化結晶の注射可能な懸濁剤を含み得る。ポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、又はそれらのコポリマーなどのポリマーは、当技術分野で周知の他のものに加えて、制御/持続放出マトリックスとして寄与し得る。その他の徐放送達システムは、切開を必要とする植込錠及びポンプの形態で存在し得る。
[0094]本明細書に提供するCCR5阻害剤の静脈内注射のために好適な担体は、当技術分野で周知であり、イオン化剤を形成する例えば水酸化ナトリウムなどの基剤、等張化剤としてスクロース又は塩化ナトリウムを含有する水性溶液を含む。水性溶液は、リン酸又はヒスチジンを含有する緩衝剤を含み得る。ポリエチレングリコールなどの共溶媒が添加されてもよい。これらの水性系は、薬剤の溶解に有効であり、全身投与時に低毒性である。溶液系の成分の比率は、溶解度及び毒性特性を損なうことなく大幅に変化し得る。さらに、成分の内容も変化し得る。例えば、ポリエチレングリコール又は他の共溶媒のように、ポリソルベート又はポロキサマーなどの低毒性の界面活性剤が使用されてもよく、ポリビニルピロリドンなどの生体適合性ポリマーが添加されてもよく、他の糖及びポリオールをデキストロースと置換してもよい。
治療適応
[0095]本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物及び剤形は、がんを治療又は予防するために対象に治療薬を投与することが望ましい任意の例での適用が見出されることがある。本明細書で使用する場合、「個人」又は「対象」は哺乳動物、例えばヒトである。哺乳動物は、限定はされないが、家畜動物、競技動物、ペット、霊長類及びウマを含む。
[0096]「治療する」若しくは「の治療」、又は「予防する」若しくは「の予防」は、本明細書で使用する場合、有益な又は所望の結果を得るための手法を指す。有益な又は所望の結果としては、限定はされないが、1つ又は複数の症状又は状態の軽減又は改善、疾患の程度の減弱、疾患の状態の安定、疾患の発生の予防、疾患の拡大の予防、疾患進行の遅延又は減速(例えば抑制)、疾患発症の遅延又は減速、病原体に対する保護免疫をもたらす、及び疾患状態の改善又は緩和が挙げられる。「治療する」又は「予防する」は、治療しない場合に予測される期間を超えて患者の生存期間を延長することも意味することができ、疾患の進行を一時的に阻害すること又は患者の感染を予防することによるなど疾患の発症を予防することも意味することができる。
[0097]「治療する」は「予防する」とは区別され、「治療する」は、典型的にはすでに疾患若しくは障害を有する対象、又はすでに感染性因子に暴露されたことが分かっている対象になされるが、「予防する」は、典型的には疾患若しくは障害を持たない対象、又は感染性因子に暴露されたことが分かっていない対象になされる。上記の内容から分かるように、治療及び予防には重複があってもよい。例えば、対象で疾患を「治療する」は、同時に疾患の症状又は進行を「予防する」ことが可能である。
[0098]本明細書で使用する場合、用語「がん」は、細胞が異常に早い及び不十分な制御で又は非制御な速さで増殖する状態を指し、その速度は過度であり、周辺の正常組織とは調和しない。がんは原発性又は転移性であってもよい。がんは、発生した場所から体の別の部位に広がることができる。元々のがんは、原発性腫瘍と呼ばれる。体の別の部位のがんは転移性がんと呼ばれる。
[0099]本発明の方法によって治療され得るがんは、化学療法又は放射線などの従来の治療に難治性又は耐性であってよい。用語「難治性又は耐性」は、がんが治療に応答しない状況を指す。がんは、治療の開始時に耐性であってもよく、又は治療中に耐性になってもよい。
[00100]がんの特定の例としては、限定はされないが、黒色腫及び基底細胞癌などの皮膚がん;リンパ節がん;乳がん;子宮頸がん;子宮がん;胃(stomach)(胃(gastric))がん及び消化管間質腫瘍などの消化管のがん;肺がん;卵巣がん;前立腺がん;大腸がん;直腸がん;口腔がん;脳がん;頭頚部がん;咽頭がん;甲状腺がん;精巣がん;腎臓がん;膵臓がん;骨がん;脾臓がん;肝臓がん;膀胱がん;喉頭がん;鼻腔がん;AIDS関連がん;軟部組織肉腫、脂肪肉腫、及び骨肉腫などの肉腫;並びに多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患、並びに急性及び慢性白血病、例えばリンパ芽球性、骨髄性、リンパ球性、及び骨髄球性白血病などの血液及び骨髄のがんが挙げられる。
[00101]他の特定のがんとしては、限定はされないが、進行性悪性腫瘍、アミロイド症、神経芽細胞腫、髄膜腫、血管外皮腫、多発性脳腫瘍転移、多形神経膠芽腫、神経膠芽腫、脳幹神経膠腫、予後不良悪性脳腫瘍、悪性神経膠腫、続発性悪性膠腫、悪性星状細胞腫、退形成乏突起膠腫、神経内分泌腫瘍、直腸腺がん、Dukes C&D結腸直腸がん、切除不能な結腸直腸癌、転移性肝細胞癌、カポジ肉腫、核型(karotype)急性骨髄芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫(未分化大細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、及び皮膚T細胞リンパ腫を含む)、皮膚B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、キャッスルマン病、転移性黒色腫(限定はされないが、眼内黒色腫を含む局在性黒色腫)、悪性中皮腫、悪性胸水中皮腫、腹膜癌、漿液性乳頭状癌、婦人科肉腫、軟部組織肉腫、強皮症、皮膚血管炎、ランゲルハンス細胞組織球症、平滑筋肉腫、進行性骨化繊維異形成症、ホルモン不応性前立腺がん、切除後高リスク軟部組織肉腫、切除不能肝細胞癌、ワンデンストレーム高ガンマグロブリン血症、くすぶり型骨髄腫、低悪性度骨髄腫、卵管がん、アンドロゲン非依存性前立腺がん、アンドロゲン依存性ステージ4非転移性前立腺がん、ホルモン不応性前立腺がん、化学療法不応性前立腺がん、甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、髄様甲状腺癌、及び平滑筋腫が挙げられる。
[00102]本発明の方法によって治療され得るがんは、CCR5を発現する腫瘍細胞によって及び/又はCCR5を発現する白血球によって浸潤される固形腫瘍によって特徴づけられてもよい。
[00103]特定の実施形態では、がんは結腸直腸がんである。大腸がんの組織型は、以下を含む;粘液性(コロイド)腺癌及び印環腺癌を含む腺癌(ほとんどの大腸がん);硬性腫瘍;及び神経内分泌(神経内分泌分化を有する腫瘍は、典型的には純粋な腺癌バリアントより不十分な予後を示す)。本発明の方法によって治療される結腸直腸がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であってもよい。
[00104]特定の実施形態では、がんは乳がんである。乳がんを有する全ての女性の5%〜10%が、遺伝子BRCA1及びBRCA2の生殖細胞系列変異を有し得る。BRCA1及びBRCA2変異を有する女性が乳がんを発症する推定される生涯リスクは40%〜85%である。乳がんにおける分子プロファイリングの使用は以下を含む:エストロゲン受容体(ER)及びプロゲステロン受容体(PR)状態検査;HER2/neu受容体状態検査;並びにマイクロアレイアッセイ又は逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(例えば、MammaPrint,Oncotype DX)による遺伝子プロファイル検査。ER、PR、及びHER2/neuの結果に基づき、乳がんは以下の型の1つとして分類される:ホルモン受容体陽性;HER2/neu陽性;及び三種陰性(ER、PR、及びHER2/neu陰性)。ER、PR、及びHER2状態は、予後の決定並びに内分泌及びHER2の治療への応答の予測に重要である。例えば、ホルモン受容体(ER及び/又はPR)陽性患者はホルモン治療を受ける;HER2過剰発現は、通常化学療法と組み合わせたアジュバントのトラスツズマブを使用するための指標である;またHER2過剰発現もホルモン受容体も存在しない場合(すなわち、三種陰性乳がん)、アジュバント療法は化学療法レジメンに依存し、治験の標的手法と組み合わせてもよい。アジュバント治療オプションは、以下を含み得る:タモキシフェン;アロマターゼ阻害剤(AI)療法;卵巣機能抑制;及び化学療法。本発明の方法によって治療される乳がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性(例えば、乳がんは肺、肝臓、骨又は脳に転移し得る)、難治性又は耐性であり得る。
[00105]特定の実施形態では、がんは肺がんである。肺がんの2つの主要な型は、小細胞肺がん(SCLC)及び非−SCLC(NSCLC)であり;NSCLCが肺がんの全症例のおよそ85%を占める。SCLCは、小細胞癌及び複合型小細胞癌、すなわち腫瘍性扁平上皮及び/又は腺性成分と複合したSCLCを含む。NSCLCの最も一般的な型は、扁平細胞癌、大細胞癌、及び腺癌である。本発明の方法によって治療される肺がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。SCLCの転移部位は、肝臓、骨、脳及び肺を含む。NSCLCの転移部位は、骨、肺、脳、肝臓及び副腎を含む。
[00106]特定の実施形態では、がんは前立腺がんである。原発性前立腺がんの95%より多くが腺癌である。前立腺腺癌は、分化のパターンが多巣性及び異種性であることが多い。前立腺上皮内腫瘍([PIN]良性腺房内の非浸潤性の異型上皮細胞)は前立腺腺癌と関連して存在することが多い。PINは、ローグレード及びハイグレードに細分される。ハイグレード形態は腺癌の前駆体であり得る。研究により、診断の5年以内に前立腺がんを有する男性の10〜20%が去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)を発症し、生存率がさらに著しく減少するとも見積もられた。本発明の方法によって治療される前立腺がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。
[00107]特定の実施形態では、がんは卵巣がんである。卵巣がんは、卵巣上皮がん、卵管がん(FTC)、原発性腹膜がん(PPC)を含む。卵巣上皮、卵管、及び原発性腹膜がんは、漿液性嚢胞腫、粘液性嚢胞腫、子宮内膜性腫瘍(子宮内膜の腺癌に似ている)、及び明細胞(中腎)腫瘍に組織学的に分類され得る。本発明の方法によって治療される卵巣がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。
[00108]特定の実施形態では、がんは膵臓がんである。本発明の方法によって治療される膵臓がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。
[00109]特定の実施形態では、がんは食道がんである。2つの組織型が悪性食道新生物の大半を占める:腺癌及び扁平細胞癌。腺癌は、典型的には食道の下部で発生し、扁平細胞癌は食道全体にわたって発生し得る。本発明の方法によって治療される食道がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。
[00110]特定の実施形態では、がんは胃癌である。胃の腺癌には2つの主要な型、すなわち腸管及びびまん性がある。腸管腺癌は、よく分化し、細胞はそれら自体を管状又は腺状構造に配置する。管状、乳頭状及び粘液状という用語が、様々な型の腸管腺癌に割り当てられる。まれに、腺扁平上皮がんが生じ得る。拡散性腺癌は分化しない又はわずかに分化し、腺形成を欠く。臨床的に拡散性腺癌は胃壁の浸潤(すなわち、形成性胃壁炎)を起こし得る。いくつかの腫瘍は、腸管及び拡散型の混合された特徴を持ち得る。本発明の方法によって治療される胃がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。
[00111]特定の実施形態では、がんは白血病である。白血病は、急性白血病又は慢性白血病に分類され得る。白血病は、冒される血液細胞の型によっても、すなわち、リンパ芽球性若しくはリンパ性白血病、又は骨髄性若しくは骨髄性白血病に分類され得る。本発明の方法によって治療される白血病は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)であり得る。ALLは、骨髄及び末梢血に多過ぎるリンパ芽球又はリンパ球の存在によって特徴づけられる侵攻性型の白血病である。本発明の方法によって治療される白血病は、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。白血病は、リンパ節、脾臓、肝臓、中枢神経系(CNS)、及び他の臓器に広がり得る。
[00112]特定の実施形態では、がんは肝臓がんである。肝臓の悪性原発性腫瘍は、肝細胞癌(症例の90%)及び胆管細胞癌である2つの主要な細胞型からなる。肝臓腫瘍の組織学的分類は、肝細胞癌(HCC)、HCCの線維層板型バリアント、胆管細胞癌(肝内胆管癌)、混合された肝細胞胆管細胞癌、未分化腫瘍、及び肝芽腫を含む。本発明の方法によって治療される肝臓がんは、化学療法若しくは放射線又は両方に、転移性、難治性又は耐性であり得る。原発性肝臓がんの転移の部位は、肺、門脈、及び門脈リンパ節を含む。
[00113]いくつかの実施形態では、本発明の方法によるがんの治療は、がん細胞成長又は増殖の阻害をもたらし得る。いくつかの実施形態では、本発明の方法によるがんの治療は、がん細胞転移の阻害をもたらし得る。いくつかの実施形態では、本発明の方法によるがんの治療は、血管新生の阻害をもたらし得る。いくつかの実施形態では、本発明の方法によるがんの治療は、免疫調節性白血球のリプログラミングをもたらし得る。
[00114]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、がんの症状の出現前に投与される。いくつかの実施形態により、対象は、転移及びそれによって引き起こされる損傷を予防するために慢性的に治療され得る。いくつかの実施形態により、がんは、化学療法又は放射線などの従来の治療に耐性及び/又は感受性ではない患者において治療される。いくつかの実施形態により、がんの症状は、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形によって治療される。
[00115]本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物及び剤形は、それらが意図する目的を達成する任意の手段によって投与され得る。例えば、投与は、経口、舌下、頬側、局所、直腸、吸入により、経皮、皮下、静脈内、動脈内又は筋肉内、心臓内投与により、骨内、皮内、腹腔内、脳内、経粘膜、膣、硝子体内、皮膚上、関節内、膀胱内、クモ膜下腔内、関節周辺、又は局在的に実行され得る。投与される投与量は、対象の年齢、健康及び体重、もしあるならば併用治療の種類、治療の頻度、並びに所望の効果の性質に依存する。
[00116]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5は、経口的に、可能であれば錠剤、カプセル剤、粉剤、トローチ、ソフトゼラチンカプセル剤、シロップ、液体懸濁剤又は口内錠の形態で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、皮下、筋肉内又は静脈内投与用などの非経口製剤の形態で投与され得る。さらなる実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、任意の適切な鼻噴投与、肺内投与、局所的又は任意の適切な外皮投与によって投与され得る。
[00117]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、任意の適切な非毒性の医薬担体と一緒に投与され得る。担体は、気体、固体又は液体であってもよい。いくつかの実施形態により、担体は、生理食塩水、水、任意の適切な乳剤若しくは分散剤又はそれらの任意の組合せから選択される。
[00118]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、CCR5阻害剤を含む剤形からCCR5阻害剤の放出を調節するために適切な任意の成分と一緒に投与され得る。例えば、腸溶性ゼラチンカプセルなどの時間遅延剤が使用され得る。
[00119]いくつかの実施形態により、がんを治療する方法において、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、がんに対して治療有効性を有することが公知の任意の第2の活性剤と一緒に投与され得る。第2の活性剤は、大分子(例えばタンパク質)又は小分子(例えば、合成無機、有機金属若しくは有機分子)であってもよい。
[00120]大分子活性剤の例としては、限定はされないが、造血成長因子、サイトカイン、並びにモノクローナル及びポリクローナル抗体が挙げられる。活性剤の特定な例は、抗CD40モノクローナル抗体(例えば、SGN−40など);チェックポイント阻害剤(例えば、イピリムマブなどの抗CTLA4抗体;ニボルマブ及びペムブロリズマブなどの抗PD−1抗体;並びにアテゾリズマブ、アベルマブ、及びデュルバルマブなどの抗PD−L−1抗体);ヒストンデアセチアーゼ阻害剤(例えば、SAHA及びLAQ824など);ヒートショックタンパク質90阻害剤(例えば、17−AAGなど);インシュリン様成長因子−1受容体キナーゼ阻害剤;血管内皮成長因子受容体キナーゼ阻害剤(例えば、PTK787など);インシュリン成長因子受容体阻害剤;リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ阻害剤;IkBキナーゼ阻害剤;p38MAPK阻害剤;EGFR阻害剤(例えば、ゲフィチニブ及びエルロチニブHCLなど);HER−2抗体(例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン(Herceptin(登録商標))及びペルツズマブ(オムニターグ(Omnitarg(商標))など);VEGFR抗体(例えば、ベバシズマブ(アバスチン(Avastin(商標))など);VEGFR阻害剤(例えば、flk−1特異的キナーゼ阻害剤、SU5416及びptk787/zk222584など);PI3K阻害剤(例えば、ウォルトマンニンなど);C−Met阻害剤(例えば、PHA665752など);モノクローナル抗体(例えば、リツキシマブ(リツキサン(Rituxan(登録商標))、トシツモマブ(ベキサール(Bexxar(登録商標))、エドレコロマブ(パノレックス(Panorex(登録商標))及びG250など);並びに、抗TNF−α抗体が挙げられる。小分子活性剤の例としては、限定はされないが、抗がん剤及び抗生物質(例えば、クラリスロマイシン)が挙げられる。
[00121]本明細書に提供するCCR5阻害剤と組み合わされ得る特定の第2の活性化合物は、治療される、予防される又は管理される特定の適応症に依存して変わる。
[00122]例えば、第2の活性剤としては、限定はされないが、以下が挙げられる:セマキサニブ;シクロスポリン;エタネルセプト;ドキシサイクリン;ボルテゾミブ;ラパチニブ;アシビシン;アクラルビシン;塩酸アコダゾール;アクロニン;アドゼレシン;アルデスロイキン;アルトレタミン;アンボマイシン;酢酸アメタントロン;アムサクリン;アナストロゾール;アントラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン;アザシチジン;アゼテパ;アゾトマイシン;バチマスタット;ベンゾデパ;ビカルタミド;塩酸ビサントレン;ジメシル酸ビスナフィド;ビゼレシン;硫酸ブレオマイシン;ブレキナルナトリウム;ブロピリミン;ブスルファン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベチマー;カルボプラチン;カルムスチン;塩酸カルビシン;カルゼレシン;セデフィンゴール;セレコキシブ;クロラムブシル;シロレマイシン;シスプラチン;クラドリビン;メシル酸クリスナトール;シクロホスファミド;シタラビン;デカルバジン;ダクチノマイシン;塩酸ダウノルビシン;デシタビン;デキソルマプラチン;デザグアニン;メシル酸デアグザニン;ジアジクォン;ドセタキセル;ドキソルビシン;塩酸ドキソルビシン;ドロロキシフェン;クエン酸ドロロキシフェン;プロピオン酸ドロモスタノロン;デュアゾマイシン;エダトレキサート;塩酸エフロルニチン(eflomithine hydrochloride);エルサミツルシン;エンロプラチン;エンプロマート;エピプロピジン;塩酸エピルビシン;エルブロゾール;塩酸エソルビシン;エストラムスチン;エストラムスチンリン酸ナトリウム;エタニダゾール;エトポシド;リン酸エトポシド;エトプリン;塩酸ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フロキシウリジン;リン酸フルダラビン;フルオロウラシル;フルロシタビン;ホスキドン;ホストリエシンナトリウム;ゲムシタビン;塩酸ゲムシタビン;ヒドロキシ尿素;塩酸イダルビシン;イホスファミド;イルモホシン;イプロプラチン;イリノテカン;塩酸イリノテカン;酢酸ランレオチド;レトロゾール;酢酸ロイプロリド;塩酸リアロゾール;ロメトレキソールナトリウム;ロムスチン;塩酸ロソキサントロン;マソプロコール;マイタンシン;塩酸メクロレタミン;酢酸メゲストロール;酢酸メレンゲステロール;メルファラン;メノガリル;メルカプトプリン;メトトレキサート;メトトレキサートナトリウム;メトプリン;メツレデパ;ミチンドミド;ミトカルシン;ミトクロミン;ミトギリン;ミトマルシン;マイトマイシン;ミトスペル;ミトタン;塩酸ミトキサントロン;ミコフェノール酸;ノコダゾール;ノガラマイシン;オルマプラチン;オキシスラン;パクリタキセル;ペガスパルガーゼ;ペリオマイシン;ペンタムスチン;硫酸ペプロマイシン;ペルホスファミド;ピポブロマン;ピポスルファン;塩酸ピロキサントロン;プリカマイシン;プロメスタン;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニムスチン;塩酸プロカルバジン;ピューロマイシン;塩酸ピューロマイシン;ピラゾフリン;リボプリン;サフィンゴール;塩酸サフィンゴール;セムスチン;シムトラゼン;スパルフォセートナトリウム;スパルソマイシン;塩酸スピロゲルマニウム;スピロムスチン;スピロプラチン;ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェヌル;タリソマイシン;テコガランナトリウム;タキソテレ;テガフール;塩酸テロキサントロン;テムポルフィン;テニポシド;テロキシロン;テストラクトン;チアミプリン;チオグアニン;チオテパ;チアゾフリン;チラパザミン;クエン酸トレミフェン;酢酸トレストロン;リン酸トリシリビン;トリメトレキサート;グルクロン酸トリメトレキサート;トリプトレリン;塩酸ツブロゾール;ウラシルマスタード;ウレデパ;バプレオチド;ベルテポルフィン;硫酸ビンブラスチン;硫酸ビンクリスチン;ビンデシン;硫酸ビンデシン;硫酸ビネピジン;硫酸ビングリシネート;硫酸ビンロイロシン;酒石酸ビノレルビン;硫酸ビンロシジン;硫酸ビンゾリジン;ボロゾール;ゼニプラチン;ジノスタチン;及び塩酸ゾルビシン。
[00123]他の第2の薬剤としては、限定はされないが、以下が挙げられる:20−epi−1,25ジヒドロキシビタミンD3;5−エチニルウラシル;アビラテロン;アクラルビシン;アシルフルベン;アデシペノール;アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL−TKアンタゴニスト;アルトレタミン;アンバムスチン;アミドックス;アミホスチン;アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アナストロゾール;アンドログラホリド;血管新生阻害剤;アンタゴニストD;アンタゴニストG;アンタレリックス;抗−背方化形態形成タンパク質−1;抗アンドロゲン、前立腺癌;抗エストロゲン;抗新生物薬;アンチセンスオリゴヌクレオチド;グリシン酸アフィジコリン;アポトーシス遺伝子モジュレーター;アポトーシス制御因子;アプリン酸;ara−CDP−DL−PTBA;アルギニンデアミナーゼ;アスラクリン;アタメスタン;アトリムスチン;アキシナスタチン1;アキシナスタチン2;アキシナスタチン3;アザセトロン;アザトキシン;アザチロシン;バッカチンIII誘導体;バラノール;バチマスタット;BCR/ABLアンタゴニスト;ベンゾクロリン;ベンゾイルスタウロスポリン;βラクタム誘導体;β−アレチン;ベタクラマイシンB;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカルタミド;ビサントレン;ビスアジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビストラテンA;ビゼレシン;ブレフレート;ブロピリミン;ブドチタン;ブチオニンスルホキシミン;カルシポトリオール;カルホスチンC;カンプトテシン誘導体;カペシタビン;カルボキサミド−アミノ−トリアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRest M3;CARN700;軟骨由来阻害剤;カルゼレシン;カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS);カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリックス;クロリン;クロロキノキサリンスルホンアミド;シカプロスト;cis−ポルフィリン;クラドリビン;クロミフェン類似体;クロトリマゾール;コリスマイシンA;コリスマイシンB;コンブレタスタチンA4;コンブレタスタチン類似体;コナゲニン;クラムベシジン816;クリスナトール;クリプトフィシン8;クリプトフィシンA誘導体;キュラシンA;シクロペンタンセラキノン;シクロプラタム;シペマイシン;シタラビンオクフォスファート;細胞溶解因子;サイトスタチン;ダクリキシマブ;デシタビン;デヒドロダイデムニンB;デスロレリン;デキサメタゾン;デキシホスファミド;デクスラゾキサン;デクスベラパミル;ジアジコン;ダイデムニンB;ダイドックス;ジエチルノルスペルミン;ジヒドロ−5−アザシチジン;ジヒドロタキソール、9−;ジオキサマイシン;ジフェニルスピロムスチン;ドセタキセル;ドコサノール;ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドキソルビシン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;デュオカルマイシンSA;エブセレン;エコムスチン;エデルホシン;エドレコロマブ;エフロルニチン;エレメネ;エミテフル;エピルビシン;エプリステリド;エストラムスチン類似体;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;リン酸エトポシド;エキセメスタン;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール;フレゼラスチン;フルアステロン;フルダラビン;塩酸フルオロダウノルビシン;ホルフェニメクス;ホルメスタン;ホストリエシン;フォテムスチン;ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ガロシタビン;ガニレリクス;ゼラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム;ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセトアミド;ヒペリシン;イバンドロン酸;イダルビシン;イドキシフェン;イドラマントン;イルモホシン;イロマスタット;イマチニブ(グリベック(Gleevec(登録商標)))、イミキモド;免疫賦活ペプチド;インシュリン様増殖因子−1受容体阻害剤;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;イオベングアン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール,4−;イロプラクト;イルソグラジン;イソベンガゾール;イソホモハリコンドリンB;イタセトロン;ジャスプラキノリド;カハラリドF;ラメラリン−Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン;レノグラスチム;硫酸レンチナン;レプトールスタチン;レトロゾール;白血病阻害因子;白血球αインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;リュープロレリン;レバミゾール;リアロゾール;直鎖ポリアミン類似体;親油性二糖ペプチド;親油性白金化合物;リソクリナミド7;ロバプラチン;ロムブリシン;ロメトレキソール;ロニダミン;ロソキサントロン;ロキソリビン;ルルトテカン;ルテチウムテキサフィリン;リソフィリン;溶解性ペプチド;マイタンシン;マンノスタチンA;マリマスタット;マソプロコール;マスピン;マトリライシン阻害剤;マトリクスメタロプロテナーゼ阻害剤;メノガリル;メルバロン;メテレリン;メチオニナーゼ;メトクロプラミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテフォシン;ミリモスチム;ミトグアゾン;ミトラクトール;マイトマイシン類似体;ミトナフィド;マイトトキシン線維芽細胞成長因子−サポリン;ミトキサントロン;モファロテン;モルグラモスチム;エルビタクス;ヒト絨毛性ゴナドトロピン;モノホスホリル脂質A+ミオバクテリウム細胞壁sk;モピダモール;マスタード抗がん剤;マイカペルオキシドB;マイコバクテリア細胞壁抽出物;ミリアポロン;N−アセチルジナリン;N−置換型ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスチップ;ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン;ナフテルピン;ナルトグラスチム;ネダプラチン;ネモルビシン;ネリドロン酸;ニルタミド;ニサマイシン;一酸化窒素モジュレーター;窒素酸化物抗酸化剤;ニトルリン;オブリメルセン(ゲナセンス(Genasense(登録商標)));O6−ベンジルグアニン;オクトレオチド;オキセノン;オリゴヌクレオチド;オナプリストン;オンダンセトロン;オラシン;経口サイトカイン誘導因子;オルマプラチン;オサテロン;オキサリプラチン;オキサウノマイシン;パクリタキセル;パクリタキセル類似体;パクリタキセル誘導体;パラウアミン;パルミトイルリゾキシン;パミドロン酸;パナキシトリオール;パノミフェン;パラバクチン;パゼリプチン;ペガスパルガーゼ;ペルデシン;ポリ硫酸ペントサンナトリウム;ペントスタチン;ペントロゾール;ペルフルブロン;ペルホスファミド;ペリリルアルコール;フェナジノマイシン;酢酸フェニル;ホスファターゼ阻害剤;ピシバニール;塩酸ピロカルピン;ピラルビシン;ピリトレキシム;プラセチンA;プラセチンB;プラスミノーゲン活性化因子阻害剤;白金錯体;白金化合物;白金−トリアミン錯体;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニゾン;プロピルビス−アクリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソーム阻害剤;プロテインA系免疫モジュレーター;プロテインキナーゼC阻害剤;プロテインキナーゼC阻害剤類、ミクロアルガル;タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;プルプリン;ピラゾロアクリジン;ピリドキシル化ポリオキシエチレンヘモグロビンコンジュゲート;rafアンタゴニスト;ラルチトレキセド;ラモセトロン;rasファルネシルタンパク質転移酵素阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;脱メチル化レテリプチン;レニウム−186エチドロン酸;リゾキシン;リボザイム;R2レチナミド;ロヒツキン;ロムルチド;ロキニメクス;ルビジノンB1;ルボキシル;サフィンゴール;サイントピン;SarCNU;サルコフィトールA;サルグラモスチム;Sdi1様物質;セムスチン;老化由来阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナル伝達阻害剤;シゾフィラン;ソブゾキサン;ボロカプテートナトリウム;フェニル酢酸ナトリウム;ソルベロール;ソマトメジン結合タンパク質;ソネルミン;スパルホス酸;スピカマイシンD;スピロムスチン;スプレノペンチン;スポンジスタチン1;スクアラミン;スチピアミド;ストロメライシン阻害剤;スルフィノシン;超活性血管作用性腸管ペプチドアンタゴニスト;スラジスタ;スラミン;スワインソニン;タリムスチン;タモキシフェンメチオジド;タウロムスチン;タザロテン;テコガランナトリム;テガフール;テルラピリリウム;テロメラーゼ阻害剤;テモポルフィン;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン;タリブラスチン;チオコラリン;トロンボポエチン;トロンボポエチン様物質;チマルファシン;チモポエチン受容体アゴニスト;チモトリナン;甲状腺刺激ホルモン;スズエチルエチオプルプリン;チラパザミン;二塩化チタノセン;トプセンチン;トレミフェン;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシリビン;トリメトレキサート;トリプトレリン;トロピセトロン;ツロステリド;チロシンキナーゼ阻害剤;チルホスチン;UBC阻害剤;ウベニメクス;尿生殖洞由来増殖阻害因子;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;バプレオチド;バリオリンB;ベラレソール;ベラミン;ベルジン;ベルテポルフィン;ビノレルビン;ビンキサルチン;ビタクシン;ボロゾール;ザノテロン;ゼニプラチン;ジラスコルブ;及びジノスタチンスチマラマー。
[00124]特定の第2の活性剤としては、限定はされないが、2−メトキシエストラジオール、テロメスタチン、多発性骨髄腫細胞におけるアポトーシス誘導因子(例えばTRAILなど)、スタチン、セマキサニブ、シクロスポリン、エタネルセプト、ドキシサイクリン、ボルテゾミブ、オブリメルセン(ゲナセンス1レミケード、ドセタキセル、セレコキシブ、メルファラン、デキサメタゾン(デカドロン(Decadron(登録商標)))、ステロイド、ゲムシタビン、シスプラチナム、テモゾロミド、エトポシド、シクロホスファミド、テモダール、カルボプラチン、プロカルバジン、グリアデル、タモキシフェン、トポテカン、メトトレキサート、アリサ(Arisa(登録商標))、タキソール、タキソテール、フルオロウラシル、ロイコボリン、イリノテカン、キセロダ、CPT−11、インターフェロンα、ペグ化インターフェロンα(例えばPEG INTRON−A)、カペシタビン、シスプラチン、チオテパ、フルダラビン、カルボプラチン、ダウノルビシンリポソーム製剤、シタラビン、ドキセタキソール、パシリタキセル、ビンブラスチン、IL−2、GM−CSF、ダカルバジン、ビノレルビン、ゾレドロン酸、パルミトロネート、ビアキシン、ブスルファン、プレドニゾン、ビスホスホネート、三酸化ヒ素、ビンクリスチン、ドキソルビシン(ドキシル(Doxil(登録商標)))、パクリタキセル、ガンシクロビル、アドリアマイシン、リン酸エストラムスチンナトリウム(Emcyt(登録商標))、スリンダク、及びエトポシドが挙げられる。
[00125]特定の第2の活性剤としては、限定はされないが、結腸直腸がんの治療のためのレゴラフェニブ、ziv−アフリベルセプト、及びチピラシル/トリフルリジン;末梢T細胞リンパ腫及び皮膚T細胞リンパ腫の治療のためのロミデプシン;ホジキンリンパ腫及び未分化大細胞リンパ腫の治療のためのブレンツキシマブベドチン;非ホジキンリンパ腫の治療のためのピキサントロン及びリツキシマブ;慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫、及び小リンパ球性リンパ腫の治療のためのイデラリシブ;血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の治療のためのモガムリズマブ;末梢T細胞リンパ腫の治療のためのベリノスタット;マントル細胞リンパ腫及びワンデンシュトレーム高ガンマグロブリン血症の治療のためのイブルチニブ;マントル細胞リンパ腫の治療のためのボルテゾミブ;末梢T細胞リンパ腫の治療のためのチダミド;ホジキンリンパ腫の治療のためのニボルマブ;キャッスルマン病の治療のためのシルツキシマブ;卵巣がんの治療のためのオラパリブ、ベバシズマブ、及びルカパリブ;子宮頸がんの治療のためのベバシズマブ;基底細胞癌の治療のためのビスモデギブ及びソニデジブ;骨髄増殖性疾患の治療のためのルキソリチニブ;胃がんの治療のためのラムシルマブ;多発性骨髄腫の治療のためのカルフィルゾミブ、ポマリドミド、ダラツムマブ、イキサゾミブ、パノビノスタット、及びエロツズマブ;前立腺がんの治療のための酢酸アビラテロン、エンザルタミド、及び塩化ラジウム223;肉腫の治療のためのミファムルチド、トラベクテジン、エリブリン、及びオララツマブ;肺がんの治療のためのクリゾチニブ、アファチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ラムシルマブ、ニボルマブ、ペムプロリズマブ、ネシツムマブ、オシメルチニブ、ゲフィチニブ、及びアテゾリムマブ;慢性骨髄性白血病の治療のためのボスチニブ、オマセタキシンメペスクシナート、及びラドチニブ;慢性リンパ性白血病及び濾胞性リンパ腫の治療のためのオビヌツズマブ;慢性骨髄性白血病及び急性リンパ芽球性白血病の治療のためのポナチニブ;急性リンパ芽球性白血病の治療のためのブリナツモマブ;慢性リンパ性白血病の治療のためのイブルチニブ、オファツムマブ、及びベネトクラクス;消化管間質腫瘍の治療のためのレゴラフェニブ;甲状腺がんの治療のためのバンデタニブ、カルボザンチニブ、及びレンバチニブ;神経芽細胞腫の治療のためのジヌツキシマブ;膀胱がんの治療のためのアテゾリズマブ;頭頚部がんの治療のためのニボルマブ及びペムブロリズマブ;膵臓がんの治療のためのイリノテカンリポソーム;腎臓がんの治療のためのアキシチニブ、ニボルマブ、レンバチニブ及びカボザンチニブ;乳がんの治療のためのペルツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、及びパルボシクリブ;並びに黒色腫の治療のためのイピリムマブ、ベムラフェニブ、トラメチニブ、ダブラフェニブ、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、コビメチニブ、及びT−Vecが挙げられる。
[00126]本発明の方法に従って投与される本明細書に提供するCCR5阻害剤の量は、当業者に理解されるように、投与経路、賦形剤利用、及び他の治療薬の使用を含む他の治療治療との共利用の可能性に依存して変わる。
[00127]いくつかの実施形態により、本明細書に記載のCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約400mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約100mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約4mg〜約40mgの量で投与され得る。
[00128]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約300mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約200mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約100mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約95mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約90mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約85mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約80mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約75mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約70mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約65mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約60mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約55mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約50mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約45mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約40mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約35mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約30mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約25mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約20mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約15mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約10mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約5mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約0.1mg〜約1mgの量で投与され得る。
[00129]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約400mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約300mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約200mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約95mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約90mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約85mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約80mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約75mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約70mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約65mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約60mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約55mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約50mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約45mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約40mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約35mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約30mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約25mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約20mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約15mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約10mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約1mg〜約5mgの量で投与され得る。
[00130]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約400mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約300mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約200mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約100mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約95mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約90mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約85mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約80mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約75mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約70mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約65mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約60mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約55mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約50mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約45mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約40mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約35mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約30mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約25mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約20mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約15mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約5mg〜約10mgの量で投与され得る。
[00131]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約400mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約300mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約200mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約100mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約95mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約90mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約85mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約80mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約75mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約70mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約65mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約60mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約55mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約50mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約45mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約40mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約35mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約30mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約25mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約20mgの量で投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約10mg〜約15mgの量で投与され得る。
[00132]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤は、約400mg、約350mg、約300mg、約250mg、約200mg、約150mg、約100mg、約95mg、約90mg、約85mg、約80mg、約75mg、約70mg、約65mg、約60mg、約55mg、約50mg、約45mg、約40mg、約35mg、約30mg、約25mg、約20mg、約19mg、約18mg、約17mg、約16mg、約15mg、約14mg、約13mg、約12mg、約11mg、約10mg、約9mg、約8mg、約7mg、約6mg、約5mg、約4mg、約3mg、約2mg、約1mg、約0.5mg、又は約0.1mgの量で投与され得る。
[00133]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、1日1回又は1日あたり2、3、4、5若しくは6回の等量の別々の投与で投与され得る。他の実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、1日あたり2回、3回、4回、5回、6回、又はそれ以上投与され得る。
[00134]いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、慢性的に投与され得る。いくつかの実施形態により、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、1、2、3、4、5、6又は7日間;1、2、3又は4週間;1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12ヵ月間又はそれ以上投与され得る。
[00135]慢性投与のため、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、毎日、週に6回、週に5回、週に4回、週に3回、週に2回、週に1回、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、5週間ごとに1回、6週間ごとに1回、7週間ごとに1回、8週間ごとに1回、9週間ごとに1回、10週間ごとに1回、月に2回、月に1回、2ヵ月ごとに1回、又は3ヵ月ごとに1回の頻度で投与され得る。
[00136]いくつかの実施形態では、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、さらなる薬理学的に活性な化合物と組み合わせて、別々に、順に又は同時に投与するために投与又は提供され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、さらなる薬理学的に活性な化合物と併せて使用される。或いは、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形の治療投与は、数分から数週間の範囲にわたる間隔でさらなる薬理学的に活性な化合物治療と前後し得る。本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形及びさらなる薬理学的に活性な化合物が別々に投与される実施形態では、通常、本明細書に提供するCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形及び薬理学的に活性な化合物が、依然として対象に有利な組合せ効果を発揮することができるように、各送達間で効力を失わない有効な期間を確実にする。そのような例では、互いに約12〜24時間以内で、より好ましくは互いに約6〜12時間以内で両治療法を投与することが考慮される。いくつかの状況では、投与の期間を著しく延長することが望まれることもあり、それぞれの投与間で数日(2、3、4、5、6又は7日)から数週間(1、2、3、4、5、6、7又は8週間)延びる。
[00137]本明細書に記載のCCR5阻害剤、医薬組成物又は剤形は、それを必要とする対象ががんの治療、予防又は緩和を必要としなくなるまで投与され得る。
[00138]しかしながら、任意の特定の対象のための特定の投与量及び治療レジメンは、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、健康全般、性別、食事、投与の時間、排泄率、併用薬剤、及び治療する医師の判断並びに治療される特定の障害の重症度を含む、様々な因子に依存することが理解されるべきである。CCR5阻害剤の量は、もしあれば、CCR5阻害剤が共投与される治療又は予防薬にも依存し得る。
[実施形態]
[00139]本発明の特定の実施形態としては、限定はしないが、以下が挙げられる:
1.対象にCCR5阻害剤を投与するステップを含む、がんを治療する方法であって、CCR5阻害剤がN末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL]を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である、方法。
2.CCR5阻害剤がHIVの細胞への侵入を阻害し、CCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的である、実施形態1に記載の方法。
3.CCR5阻害剤がCCR5細胞内シグナル伝達経路のサブセットのみを阻害する、実施形態1又は2に記載の方法。
4.CCR5阻害剤がCCR5の炎症作用を阻害又は低減し、例えば、カルシウム流入シグナル伝達アッセイにおいて300nMの濃度で試験した場合、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%以下のシグナル伝達応答をもたらす、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
5.CCR5阻害剤がGタンパク質共役型及び非共役型構造の両方でCCR5に結合する、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
6.CCR5阻害剤がCCR5内部移行を誘導しない、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
7.CCR5阻害剤がCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、20%以下の受容体隔離活性をもたらす、実施形態6に記載の方法。
8.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]である、実施形態1に記載の方法。
9.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS]である、実施形態1に記載の方法。
10.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]XX[Q又はG又はL又はA又はT又はS]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態1に記載の方法。
11.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS]XX[Q又はG又はL]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態1に記載の方法。
12.シグネチャー配列がQGP[P又はL]LM又はQGPPG[D又はS]である、実施形態1に記載の方法。
13.シグネチャー配列がQGPPLM又はQGPPGDである、実施形態1に記載の方法。
14.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN]X[Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態1に記載の方法。
15.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN][L又はT又はM又はS又はG又はQ又はR又はY][Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]である、実施形態1に記載の方法。
16.シグネチャー配列がQGP[P又はL]LM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である、実施形態1に記載の方法。
17.シグネチャー配列がQGPPLM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である、実施形態1に記載の方法。
18.シグネチャー配列がQGPP[G又はL][M又はQ]XX[Q又はS][S又はV]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態1に記載の方法。
19.シグネチャー配列がQGPP[G又はL][M又はQ][S又はG又はW又はA又はT][L又はF又はT又はS又はG又はY][Q又はS][S又はV]である、実施形態1に記載の方法。
20.シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)、QGPPLMQTTP(配列番号15)、QGPPLSWLQV(配列番号30)、QGPPLSWLQS(配列番号31)、QGPPGQWSQV(配列番号32)、QGPPMMAGLS(配列番号33)、QGPPLSWQQS(配列番号34)、QGPPGMWSQS(配列番号35)、QGPPLQWRQS(配列番号36)、QGPPLMGTQS(配列番号37)、QGPPLMQLQV(配列番号38)、QGPPLSWSQV(配列番号39)、QGPPMSWSQS(配列番号40)、QGPPLMNLQV(配列番号41)、QGPPMSAYQV(配列番号42)及びQGPPMQGGLS(配列番号43)から選択される、実施形態1に記載の方法。
21.シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)及びQGPPLMQTTP(配列番号15)から選択される、実施形態1に記載の方法。
22.シグネチャー配列がQGPPLMATQS(配列番号9)である、実施形態1に記載の方法。
23.シグネチャー配列が最N末端に位置する、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の方法。
24.C末端部分が配列番号1と同一である、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
25.がんが結腸直腸がん、乳がん、肺がん、前立腺がん、卵巣がん、膵臓がん、食道がん、胃がん、肝臓がん又は白血病である、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法。
26.がんが結腸直腸がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
27.がんが乳がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
28.がんが肺がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
29.がんが前立腺がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
30.がんが卵巣がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
31.がんが膵臓がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
32.がんが食道がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
33.がんが胃がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
34.がんが肝臓がんである、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
35.がんが白血病である、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の方法。
36.がんが急性リンパ芽球性白血病(ALL)である、実施形態35に記載の方法。
37.がんが転移性である、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の方法。
38.がんが化学療法又は放射線に難治性及び/又は耐性である、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の方法。
39.がんが化学療法又は放射線に難治性及び耐性である、実施形態37に記載の方法。
40.CCR5阻害剤が第2の活性剤と一緒に投与される、実施形態1〜39のいずれか1つに記載の方法。
41.第2の活性剤ががんに対して治療有効性を有する、実施形態40に記載の方法。
42.CCR阻害剤ががんの症状の出現前に投与される、実施形態1〜41のいずれか1つに記載の方法。
43.CCR5阻害剤が、経口、舌下、頬側、局所、直腸、吸入により、経皮、皮下、静脈内、動脈内又は筋肉内、心臓内投与により、骨内、皮内、腹腔内、脳内、経粘膜、膣、硝子体内、皮膚上、関節内、膀胱内、クモ膜下腔内、関節周辺、又は局在的に投与される、実施形態1〜42のいずれか1つに記載の方法。
44.CCR5阻害剤が、静脈内、経口、又は吸入により投与される、実施形態1〜43のいずれか1つに記載の方法。
45.CCR5阻害剤が、例えば注射可能制御放出装置により、静脈内投与される、実施形態1〜44のいずれか1つに記載の方法。
46.CCR5阻害剤が医薬担体と一緒に投与される、実施形態1〜45のいずれか1つに記載の方法。
47.CCR5阻害剤が約0.1mg〜約400mgの量で投与される、実施形態1〜46のいずれか1つに記載の方法。
48.CCR5阻害剤が約1mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
49.CCR5阻害剤が約2mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
50.CCR5阻害剤が約3mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
51.CCR5阻害剤が約5mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
52.CCR5阻害剤が約10mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
53.CCR5阻害剤が約20mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
54.CCR5阻害剤が約40mgの量で投与される、実施形態47に記載の方法。
55.CCR5阻害剤が1日1回又は1日あたり2、3、4、5又は6回の等量の別々の投与で投与される、実施形態1〜54のいずれか1つに記載の方法。
56.CCR5阻害剤が慢性的に投与される、実施形態1〜55のいずれか1つに記載の方法。
57.CCR5阻害剤が、1、2、3、4、5、6又は7日間;1、2、3又は4週間;約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12ヵ月間又はそれ以上投与される、実施形態56に記載の方法。
58.CCR5阻害剤が24週間以上投与される、実施形態57に記載の方法。
59.CCR5阻害剤が28週間以上投与される、実施形態58に記載の方法。
60.CCR5阻害剤が、毎日、週に6回、週に5回、週に4回、週に3回、週に2回、週に1回、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、5週間ごとに1回、6週間ごとに1回、7週間ごとに1回、8週間ごとに1回、9週間ごとに1回、10週間ごとに1回、月に2回、月に1回、2ヵ月ごとに1回、又は3ヵ月ごとに1回の頻度で投与される、実施形態56〜59のいずれか1つに記載の方法。
61.CCR5阻害剤が毎日投与される、実施形態60に記載の方法。
62.CCR5阻害剤が週に1回投与される、実施形態61に記載の方法。
63.CCR5阻害剤が、さらなる薬理学的に活性な化合物と組み合わせて、別々に、順に又は同時に投与するために投与又は提供される、実施形態1〜61のいずれか1つに記載の方法。
64.CCR5阻害剤がN末端部分及びC末端部分を含み、N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL]を含み、C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である、がんを治療するためのCCR5阻害剤の使用。
65.CCR5阻害剤がHIVの細胞への侵入を阻害し、CCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的である、実施形態64に記載の使用。
66.CCR5阻害剤がCCR5細胞内シグナル伝達経路のサブセットのみを阻害する、実施形態64又は65に記載の使用。
67.CCR5阻害剤がCCR5の炎症作用を阻害又は低減し、例えば、カルシウム流入シグナル伝達アッセイにおいて300nMの濃度で試験した場合、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%以下のシグナル伝達応答をもたらす、実施形態64〜66のいずれか1つに記載の使用。
68.CCR5阻害剤がGタンパク質共役型及び非共役型構造の両方でCCR5に結合する、実施形態64〜67のいずれか1つに記載の使用。
69.CCR5阻害剤がCCR5内部移行を誘導しない、実施形態64〜68のいずれか1つに記載の使用。
70.CCR5阻害剤がCCR5表面ダウンモジュレーションアッセイによって測定された場合、20%以下の受容体隔離活性をもたらす、実施形態69に記載の使用。
71.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]である、実施形態64に記載の使用。
72.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS]である、実施形態64に記載の使用。
73.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]XX[Q又はG又はL又はA又はT又はS]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態64に記載の使用。
74.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG][M又はD又はS]XX[Q又はG又はL]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態64に記載の使用。
75.シグネチャー配列がQGP[P又はL]LM又はQGPPG[D又はS]である、実施形態64に記載の使用。
76.シグネチャー配列がQGPPLM又はQGPPGDである、実施形態64に記載の使用。
77.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN]X[Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態64に記載の使用。
78.シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN][L又はT又はM又はS又はG又はQ又はR又はY][Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]である、実施形態64に記載の使用。
79.シグネチャー配列がQGP[P又はL]LM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である、実施形態64に記載の使用。
80.シグネチャー配列がQGPPLM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である、実施形態64に記載の使用。
81.シグネチャー配列がQGPP[G又はL][M又はQ]XX[Q又はS][S又はV]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、実施形態64に記載の使用。
82.シグネチャー配列がQGPP[G又はL][M又はQ][S又はG又はW又はA又はT][L又はF又はT又はS又はG又はY][Q又はS][S又はV]である、実施形態64に記載の使用。
83.シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)、QGPPLMQTTP(配列番号15)、QGPPLSWLQV(配列番号30)、QGPPLSWLQS(配列番号31)、QGPPGQWSQV(配列番号32)、QGPPMMAGLS(配列番号33)、QGPPLSWQQS(配列番号34)、QGPPGMWSQS(配列番号35)、QGPPLQWRQS(配列番号36)、QGPPLMGTQS(配列番号37)、QGPPLMQLQV(配列番号38)、QGPPLSWSQV(配列番号39)、QGPPMSWSQS(配列番号40)、QGPPLMNLQV(配列番号41)、QGPPMSAYQV(配列番号42)及びQGPPMQGGLS(配列番号43)から選択される、実施形態64に記載の使用。
84.シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)及びQGPPLMQTTP(配列番号15)から選択される、実施形態64に記載の使用。
85.シグネチャー配列がQGPPLMATQS(配列番号9)である、実施形態64に記載の使用。
86.シグネチャー配列が最N末端に位置する、実施形態64〜85のいずれか1つに記載の使用。
87.C末端部分が配列番号1と同一である、実施形態64〜86のいずれか1つに記載の使用。
88.がんが結腸直腸がん、乳がん、肺がん、前立腺がん、卵巣がん、膵臓がん、食道がん、胃がん、肝臓がん又は白血病である、実施形態64〜87のいずれか1つに記載の使用。
89.がんが結腸直腸がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
90.がんが乳がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
91.がんが肺がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
92.がんが前立腺がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
93.がんが卵巣がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
94.がんが膵臓がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
95.がんが食道がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
96.がんが胃がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
97.がんが肝臓がんである、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
98.がんが白血病である、実施形態64〜88のいずれか1つに記載の使用。
99.がんが急性リンパ芽球性白血病(ALL)である、実施形態98に記載の使用。
100.がんが転移性である、実施形態64〜99のいずれか1つに記載の使用。
101.がんが化学療法又は放射線に難治性及び/又は耐性である、実施形態64〜100のいずれか1つに記載の使用。
102.がんが化学療法又は放射線に難治性及び耐性である、実施形態101に記載の使用。
103.CCR5阻害剤が第2の活性剤と一緒に投与用である、実施形態64〜102のいずれか1つに記載の使用。
104.第2の活性剤ががんに対して治療有効性を有する、実施形態103に記載の使用。
105.CCR阻害剤ががんの症状の出現前の投与用である、実施形態64〜104のいずれか1つに記載の使用。
106.CCR5阻害剤が、経口、舌下、頬側、局所、直腸、吸入による、経皮、皮下、静脈内、動脈内又は筋肉内、心臓内投与による、骨内、皮内、腹腔内、脳内、経粘膜、膣、硝子体内、皮膚上、関節内、膀胱内、クモ膜下腔内、関節周辺、又は局在投与用である、実施形態64〜105のいずれか1つに記載の使用。
107.CCR5阻害剤が、静脈内、経口、又は吸入による投与用である、実施形態64〜106のいずれか1つに記載の使用。
108.CCR5阻害剤が、例えば注射可能制御放出装置による、静脈内投与用である、実施形態64〜107のいずれか1つに記載の使用。
109.CCR5阻害剤が医薬担体と一緒での投与用である、実施形態64〜108のいずれか1つに記載の使用。
110.CCR5阻害剤が約0.1mg〜約400mgの量での投与用である、実施形態64〜109のいずれか1つに記載の使用。
111.CCR5阻害剤が約1mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
112.CCR5阻害剤が約2mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
113.CCR5阻害剤が約3mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
114.CCR5阻害剤が約5mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
115.CCR5阻害剤が約10mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
116.CCR5阻害剤が約20mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
117.CCR5阻害剤が約40mgの量での投与用である、実施形態110に記載の使用。
118.CCR5阻害剤が1日1回又は1日あたり2、3、4、5又は6回の等量の別々の投与での投与用である、実施形態64〜117のいずれか1つに記載の使用。
119.CCR5阻害剤が慢性投与用である、実施形態64〜118のいずれか1つに記載の使用。
120.CCR5阻害剤が、1、2、3、4、5、6又は7日間;1、2、3又は4週間;約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12ヵ月間又はそれ以上の投与用である、実施形態119に記載の使用。
121.CCR5阻害剤が24週間以上の投与用である、実施形態120に記載の使用。
122.CCR5阻害剤が28週間以上の投与用である、実施形態121に記載の使用。
123.CCR5阻害剤が、毎日、週に6回、週に5回、週に4回、週に3回、週に2回、週に1回、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、5週間ごとに1回、6週間ごとに1回、7週間ごとに1回、8週間ごとに1回、9週間ごとに1回、10週間ごとに1回、月に2回、月に1回、2ヵ月ごとに1回、又は3ヵ月ごとに1回の頻度での投与用である、実施形態119〜122のいずれか1つに記載の使用。
124.CCR5阻害剤が毎日の投与用である、実施形態123に記載の使用。
125.CCR5阻害剤が週に1回の投与用である、実施形態123に記載の使用。
126.CCR5阻害剤が、さらなる薬理学的に活性な化合物と組み合わせて、別々に、順に又は同時に投与するための投与又は提供用である、実施形態64〜125のいずれか1つに記載の使用。
127.さらなる薬理学的に活性な化合物がチェックポイント阻害剤である、実施形態63に記載の方法。
128.さらなる薬理学的に活性な化合物が抗PD−1抗体である、実施形態127に記載の方法。
129.さらなる薬理学的に活性な化合物が抗CTLA−4抗体である、実施形態127に記載の方法。
130.さらなる薬理学的に活性な化合物がチェックポイント阻害剤である、実施形態126に記載の使用。
131.さらなる薬理学的に活性な化合物が抗PD−1抗体である、実施形態130に記載の使用。
132.さらなる薬理学的に活性な化合物が抗CTLA−4抗体である、実施形態130に記載の使用。
実施例1:5P12−RANTESは、ヒトCCR5を介するシグナル伝達の阻害においていくつかの他のCCR5阻害剤よりも強力である。
[00140]ヒトCCR5と受容体シグナル伝達活性を検出するためのエクオリンカルシウムセンサーを発現するように工学的に作成されたチャイニーズハムスター卵巣細胞を、漸増濃度の提示阻害剤によって、続いて天然のCCR5アンタゴニスト、ヒトMIP−1β/CCL4によって治療した。各阻害剤濃度での細胞で測定したシグナル伝達活性を、阻害剤の非存在下でアゴニストによって誘発されるシグナルのパーセンテージとして表す(n=2)(図1A、1B及び1C)。図1Aでは、フィッティングした用量阻害曲線(GraphPadPrism)が、マラビロク及び5P12−RANTESのそれぞれ2.7nM及び0.12nMのIC50値を示す。図1Bでは、フィッティングした用量阻害曲線(GraphPadPrism)が、セニクリビロク、BMS−0813160、マラビロク及び5P12−RANTESのそれぞれ51nM,5.7nM、4.3nM及び0.3nMのIC50値を示す。図1Cでは、フィッティングした用量阻害曲線(GraphPadPrism)が、PRO−140、マラビロク及び5P12−RANTESのそれぞれ5.6nM,2.6nM及び0.2nMのIC50値を示す。
実施例2:MVCとの5P12−RANTESの抗レトロウイルス効力の比較
[00141]HIV−1BaLに対する5P12−RANTESの抗レトロウイルス効力(logIC50)を、コーカサス人、黒人、アジア人及びラテン民族を代表するUSドナーのパネルからの末梢血単核細胞を使用する複製アッセイで、参照化合物AZT及びマラビロク(MVC)の抗レトロウイルス効力と比較した(図2)。各ドナーに関して、各化合物を3回反復で9つの濃度で評価した。各点は個々のドナーのlogIC50を表す。BD:アッセイ検出限界以下(すなわち、より強力である)。これらのデータは、HIV−1複製の阻害において5P12−RANTESがMVCより10〜30倍強力であることを示している。
実施例3:ヒトCCR1及びCCR3への5P12−RANTESの阻害活性の決定
[00142]5P12−RANTESは、GTPγ35S機能アッセイを使用して、用量応答及び2回反復で、組換えヒトCCR1(FAST−058G)及びCCR3(FAST−061G)受容体への阻害活性を試験した。
[00143]アッセイ緩衝液は、20mM HEPES pH7.4;200mM NaCl、10μg/mlサポニン、特定の受容体に最適化された濃度のMgCl、0.1%BSAであった。組換えヒト受容体を発現するCHO−K1細胞の膜抽出物を氷上で溶解し、アッセイ緩衝液で希釈し、氷上に置いた。GDPはアッセイ緩衝液で希釈し、特定の受容体に最適化された濃度を得た。ビーズはPVT−WGA(PerkinEmer,RPNQ001)であり、特定の受容体に最適化された濃度にアッセイ緩衝液で希釈した。GTPγ35S(PerkinElmer NEG030X)はアッセイ緩衝液で希釈し、0.1nMにした。
[00144]阻害試験のため、膜をGDPと混合し、氷上で少なくとも15分間インキュベートした。並行して、GTPγ35Sを反応の開始直前にビーズと混合した。以下の試薬を、Optiplate(PerkinElmer)のウェルに続けて添加した;50μLの試験又は参照リガンド、20μLの膜:GDP混合物、ヒストリカル(historical)EC80で、10μLの参照アゴニスト及び20μLのGTPγ35S:ビーズ混合物。
[00145]プレートをトップシールでカバーし、2分間オービタルシェーカー上で混合し、次いで室温で1時間インキュベートした。次いで、プレートを2000rpmで10分間遠心分離し、室温で1時間インキュベートし、PerkinElmer TopCountリーダーによって1分/ウェルでカウントした。
[00146]実験の各日及び化合物の試験の前に、参照化合物(CCR1はJ113863;CCR3はUCB35625)をいくつかの濃度で、2回反復(n=2)で試験し、用量依存曲線を作成し、EC50/IC50値を見積もった。
[00147]したがって、試験のために得られた参照値を、同じ受容体から得られたヒストリカル値(CCR1は4.89nM;CCR3は213nM)と比較し、実験セッションを検証するために使用した。セッションは、参照値がヒストリカル値から0.5log間隔内で見出される場合のみ有効と考えた。
[00148]複製決定のため、試験で許容される最大変化は複製の平均辺り+/−20%であった。
[00149]用量応答データを、シグモイド用量応答モデルに適用した非線形回帰を使用して、XLfit(IDBS)ソフトウェアで分析した。最高濃度で、5P12−RANTESは、このアッセイでCCR1シグナル伝達の中程度の増強を示したが、アンタゴニズムは示さなかった(図3A)。5P12−RANTESは、CCR3に対するアンタゴニズムも示さなかった(図3B)。
実施例4:結腸直腸がん動物モデルにおける5P12−RANTESの有効性
[00150]一実験では、BALB/cマウスにCT−26結腸直腸がん細胞株を皮下に接種した。接種3日後、5P12−RANTES、マウス抗PD−1抗体、5P12−RANTES+抗PD−1、又は生理食塩水プラセボによる腹腔内治療を開始した。治療は、毎日又は3日ごとに与えられた。図4Aに示すように、5P12−RANTES単独による治療は、複数の時点で腫瘍増殖の統計的に有意な遅延をもたらし、動物が5P12−RANTESと抗PD−1抗体の両方を受けた組合せコホートで平均腫瘍体積の減少へのさらにより甚大な効果が観察された(p>0.05)。一連の治療の間に顕著な有害事象は観察されなかった。
[00151]別の実験では、BALB/cマウスにCT−26結腸直腸がん細胞株を皮下に接種した。接種10日後、5P12−RANTES、抗CTLA−4抗体、5P12−RANTES+抗CTLA−4、又は生理食塩水プラセボによる腹腔内治療を開始した。5P12−RANTES治療は、週に5回与えられた。図4Bに示すように、5P12−RANTES単独による治療は、複数の時点で腫瘍増殖の遅延をもたらし、動物が5P12−RANTESと抗CTLA−4抗体の両方を受けた組合せコホートで平均腫瘍体積の減少にさらにより甚大な効果が観察された。一連の治療の間に有害事象は観察されなかった。
[00152]本明細書に引用した全ての論文及び特許出願は、個々の論文又は特許出願それぞれが、参照によって組み込まれるべく具体的に且つ個々に示されたように、参照により本明細書に組み込まれる。任意の論文の引用は、データをファイリングする前のその開示のためであり、本発明が先行の発明のためにそのような論文に先立つ権利を与えられない承認として解釈されるべきではない。
[00153]先行の発明が理解の明確性のための例示及び実施例によりいくらか詳細に記載されるが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく特定の変更及び改変がそれになされることはこの発明の教示に照らして当業者に容易に明らかである。
[00154]任意の数値が、それぞれの試験測定で見出される標準偏差から必ず生じる特定の誤差を本来含有することは理解されるべきである。また、本明細書で使用する場合、用語「約」は、一般に与えられた値又は範囲の10%、5%、1%、若しくは0.5%以内を意味する。或いは、用語「約」は、当業者によって検討された場合、平均の許容可能な標準誤差内を意味する。反対に示さない限り、本開示及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメーターは、所望のように変わり得る近似値である。最低でも、各数値パラメーターは少なくとも、報告された有効数字の数に照らして、及び通常の繰り上げ技術を適用することによって解釈されるべきである。
[00155]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈によって他に明確に示さない限り複数の参照を含むことに注意しなければならない。他に指定しない限り、本明細書で使用する全ての技術及び科学用語は、本発明が属する当業者に一般に理解されるのと同じ意味を有する。
[00156]語句「及び/又は」は、明細書及び特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、そのように結合された要素の「いずれか又は両方」を、すなわち、いくつかの場合では結合的に存在し、他の場合では分離的に存在する要素を意味すると理解されるべきである。「及び/又は」によって列挙された複数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように結合された要素の「1つ又は複数」と解釈されるべきである。他の要素は、任意選択により、詳細に同定されたそれらの要素に関連するか又は関連しない、「及び/又は」節によって詳細に同定された要素以外を表してもよい。したがって、非限定的な例としては、「A及び/又はB」という参照は、「含む(comprising)」などの制限のない言葉と合わせて使用する場合、一実施形態では、Aのみ(任意選択によりB以外の要素を含む);別の実施形態では、Bのみ(任意選択によりA以外の要素を含む);さらに別の実施形態では、AとBの両方(任意選択により他の要素を含む);等を指し得る。
[00157]明細書及び特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、「又は」は、上記のように「及び/又は」と同じ意味を包含すると理解されるべきである。例えば、列挙の項目を分ける場合、「又は」」又は「及び/又は」は、包括的、すなわち、少なくとも1つの包含であるが、1より大きい、いくつかの又は一覧の要素、並びに任意選択によりさらなる列挙されていない項目も含むと解釈される。
[00158]明細書又は添付の特許請求の範囲のいずれかにおいて本明細書で使用する場合、移行語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「有する(having)」、「含有する(containing)」、「含む(involving)」等は、包括的又はオープンエンド(すなわち、含むが限定されないことを意味する)と理解され、それらは列挙していない要素、材料又は方法ステップを除外しない。移行句「〜からなる(comprising of)」及び「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」のみが、それぞれ本明細書の特許請求の範囲及び例示的な実施形態の段落に関して、クローズ又はセミクローズの移行句である。移行句「からなる(consisting of)」は、詳細に記載されていない任意の要素、ステップ又は成分を除外する。移行句「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」は、特定の要素、材料又はステップの範囲、並びに本明細書に開示及び/又は請求した本発明の基本的な特徴(複数可)に実質的に影響しないものに制限する。
[関連出願の相互参照]
[0001]本出願は、2018年5月28日に出願した米国特許仮出願第62/677,114号及び2019年1月15日に出願した米国特許仮出願第62/792,600号に基づく利益及び優先権を主張するものであり、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (20)

  1. 対象にCCR5阻害剤を投与するステップを含む、がんを治療する方法であって、CCR5阻害剤がN末端部分及びC末端部分を含み、前記N末端部分がシグネチャー配列QGP[P又はL]を含み、前記C末端部分のアミノ酸配列が配列番号1と少なくとも70%同一である、方法。
  2. 前記CCR5阻害剤がHIVの細胞への侵入を阻害し、CCR1及びCCR3よりもCCR5に選択的である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記CCR5阻害剤がCCR5細胞内シグナル伝達経路のサブセットのみを阻害する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記CCR5阻害剤が、CCR5の炎症作用を阻害又は低減し、例えば、カルシウム流入シグナル伝達アッセイにおいて300nMの濃度で試験した場合、PSC−RANTESによって誘発される最大応答(Emax)の30%以下のシグナル伝達応答をもたらす、請求項3に記載の方法。
  5. 前記シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はG又はS又はM][M又はD又はS又はQ又はG]XX[Q又はG又はL又はA又はT又はS]Xであり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、請求項1に記載の方法。
  7. 前記シグネチャー配列がQGP[P又はL]LM又はQGPPG[D又はS]である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記シグネチャー配列がQGPPLM又はQGPPGDである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記シグネチャー配列がQGP[P又はL][L又はM][M又はQ][A又はW又はG又はQ又はN]X[Q又はG又はL][S又はV又はT又はG]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、請求項1に記載の方法。
  10. 前記シグネチャー配列がQGPPLM[A又はW][L又はT又はM][Q又はG][S又はV又はT又はG]である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記シグネチャー配列がQGPP[G又はL][M又はQ]XX[Q又はS][S又はV]であり、ここでXは任意の天然又は改変アミノ酸を示す、請求項1に記載の方法。
  12. 前記シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)、QGPPLMQTTP(配列番号15)、QGPPLSWLQV(配列番号30)、QGPPLSWLQS(配列番号31)、QGPPGQWSQV(配列番号32)、QGPPMMAGLS(配列番号33)、QGPPLSWQQS(配列番号34)、QGPPGMWSQS(配列番号35)、QGPPLQWRQS(配列番号36)、QGPPLMGTQS(配列番号37)、QGPPLMQLQV(配列番号38)、QGPPLSWSQV(配列番号39)、QGPPMSWSQS(配列番号40)、QGPPLMNLQV(配列番号41)、QGPPMSAYQV(配列番号42)及びQGPPMQGGLS(配列番号43)から選択される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記シグネチャー配列が、群QGPPLMALQS(配列番号2)、QGPPLMWMQV(配列番号3)、QGPPLMWLQV(配列番号4)、QGPPLMWTQS(配列番号5)、QGPPLMWLQT(配列番号6)、QGPPLMWTQV(配列番号7)、QGPPLMWMQS(配列番号8)、QGPPLMATQS(配列番号9)、QGPPLMWLQS(配列番号10)、QGPPLMALQV(配列番号11)、QGPPLMWLGG(配列番号12)、QGPPLMWRGS(配列番号13)、QGPLLMWLQV(配列番号14)及びQGPPLMQTTP(配列番号15)から選択される、請求項1に記載の方法。
  14. 前記シグネチャー配列がQGPPLMATQS(配列番号9)である、請求項1に記載の方法。
  15. 前記シグネチャー配列が最N末端に位置する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記C末端部分が配列番号1と同一である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記CCR5阻害剤が配列番号70のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  18. 前記がんが結腸直腸がん、乳がん、肺がん、前立腺がん、卵巣がん、膵臓がん、食道がん、胃がん、肝臓がん又は白血病である、請求項1に記載の方法。
  19. 前記がんが転移性である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記がんが化学療法又は放射線に難治性及び/又は耐性である、請求項18に記載の方法。
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