JP2021524490A - 7ベータ−ヒドロキシコレステロール及び脂質ビヒクルを含む組成物、並びに腫瘍性病態の処置におけるその使用 - Google Patents
7ベータ−ヒドロキシコレステロール及び脂質ビヒクルを含む組成物、並びに腫瘍性病態の処置におけるその使用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021524490A JP2021524490A JP2021500678A JP2021500678A JP2021524490A JP 2021524490 A JP2021524490 A JP 2021524490A JP 2021500678 A JP2021500678 A JP 2021500678A JP 2021500678 A JP2021500678 A JP 2021500678A JP 2021524490 A JP2021524490 A JP 2021524490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- oil
- alkyl
- composition according
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/08—Solutions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/56—Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
- A61K31/575—Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of three or more carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, ergosterol, sitosterol
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/56—Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
- A61K31/58—Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids containing heterocyclic rings, e.g. danazol, stanozolol, pancuronium or digitogenin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/44—Oils, fats or waxes according to two or more groups of A61K47/02-A61K47/42; Natural or modified natural oils, fats or waxes, e.g. castor oil, polyethoxylated castor oil, montan wax, lignite, shellac, rosin, beeswax or lanolin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
- A61K9/0053—Mouth and digestive tract, i.e. intraoral and peroral administration
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0087—Galenical forms not covered by A61K9/02 - A61K9/7023
- A61K9/0095—Drinks; Beverages; Syrups; Compositions for reconstitution thereof, e.g. powders or tablets to be dispersed in a glass of water; Veterinary drenches
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Physiology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
Description
− ステロイド性化合物の立体障害は、上述のコレステロール及び7β−ヒドロキシコレステロール誘導体の立体障害よりも小さい、
− ステロイド性化合物は、コレステロール及び7β−ヒドロキシコレステロール誘導体よりも、多くの化学基及び環(非局在化した電子を有する)を有する、及び
− ステロイド性化合物に見出される極性の性質を有する化学基及び環状構造は、油中に存在する酸基、アルコール、二重結合及び特定の環(スピナステロール、ショッテノール)への結合を可能にし、したがって、コレステロール及び下記の式(I)の7β−ヒドロキシコレステロール誘導体よりも、油中によりよく溶解する。
Aは、以下を表し:
−C(O)R1基であって、R1は、5〜14員を含みかつ1又は2のヘテロ原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1つの直鎖状若しくは分枝鎖状C1−C6アルキル、又はOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されており、R及びR’は、独立して、水素、直鎖状又は分枝鎖状C1−C1アルキル、好ましくは、C1−C6アルキル、又は非置換アリールを表し;又は
−(R2)n−基であって、R2は、C−末端で結合したアミノ酸残基であり、及びnは1〜3であり、R2のそれぞれは、同一であるか又は異なっており、前記アミノ酸のN末端は、−C(O)R3基で置換されていてもよく、R3は、単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキル基;同一であるか又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキル基;単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキルオキシ基、又は同一であっても又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキルオキシ基であり、
Bは、−C(O)R4基を表し、R4は、非置換であるか又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されている、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6、アルキル;又は、非置換であるか、又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されているアリール基であり;又は、R4はOR5を表し、R5は、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである。]
に相当する。
Aは、以下を表し:
−C(O)R1基であって、R1は、5〜14員を含みかつ1又は2のヘテロ原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、非置換であるか又は少なくとも1つの直鎖状若しくは分枝鎖状C1−C6アルキル、又はOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されており、R及びR’は、独立して、水素、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくは、C1−C6アルキル、又は非置換アリールを表し;又は
−(R2)n−基であって、R2は、C−末端で結合したアミノ酸残基であり、及びnは1〜3であり、R2のそれぞれは、同一であるか又は異なっており、前記アミノ酸のN末端は、−C(O)R3基で置換されていてもよく、R3は、単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキル基;同一であるか又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキル基;単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキルオキシ基、又は同一であっても又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキルオキシ基であり、
Bは、−C(O)R4基を表し、R4は、非置換であるか、又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されている、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル;又は非置換であるか、又は上で規定されるようにOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されているアリール基であり;又は、R4はOR5を表し、R5は直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである。]
に相当する。
− Aは、−C(O)R1基を表し、R1は、5〜14員を含みかつ1又は2のヘテロ原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、非置換であるか又は少なくとも1つの直鎖状若しくは分枝鎖状C1−C6アルキルによって置換されている;
− Bは、−C(O)R4基を表し、R4は、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル;又は、R4はOR5を表し、R5は直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである。
− Aは、−(R2)n−基を表し、R2がアミノ酸残基であり、及びnが2であるか;又は
− Aは、−(R2)n−基を表し、R2がアミノ酸残基であり、及びnが2であり、かつ前記アミノ酸のN末端が、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルで置換されているか;又は
− Aは、グリシニル基に結合したアラニル基を表し、任意に、そのN末端において、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルが置換しているか;又は
− Aは、グリシニル基に結合するメチオニル基を表し、任意に、そのN末端において、任意選択的に、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルが置換している、及び
− Bは、上で規定されるように、その一般的又は好ましい既定のものである。
− 7−((tert−ブトキシカルボニル)オキシ)−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル2−(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−アセトアミド)プロピオネートであり、単純化して、「3−ベンジルオキシカルボニル−グリシニル−アラニル−7−β−O−tert−ブチルオキシカルボニル−コレステロール」又は化合物BIM1aとも名付けられる;
− 7−アセトキシ−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル2−(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−アセトアミド)プロピオネートであり、単純化して、「3−ベンジルオキシカルボニル−グリシニル−アラニル−7−β−O−アセチル−コレステロール」又は化合物BIM1bとも名付けられる;
− 7−((tert−ブトキシカルボニル)オキシ)−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレートであり、単純化して、「3−(S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシル−7−β−O−tert−ブチルオキシカルボニル−コレステロール」又は化合物BIM2aとも名付けられる;
− 7−アセトキシ−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレートであり、単純化して、「3−(S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシル−7−β−O−アセチル−コレステロール」又は「コレステ−5−エン−3,7−ジオール、7−アセテート3−[[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]カルボキシレート]、(3β,7β)」又は化合物BIM2bとも名付けられる。
− ヒドロキシル化物質、例えばクエン酸及びその誘導体、特に、クエン酸ナトリウム、クエン酸カルシウム又はクエン酸カリウム;アスコルビン酸及びその誘導体、特に、イソアスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム又はアスコルビン酸カルシウム;
− チオール誘導体、例えばシステイン、アセチルシステイン、ジチオトレイトールなど;
− エチレン性不飽和物質、例えばソルビン酸など
である。
− 上述の式(I)の7β−ヒドロキシコレステロール誘導体、脂質ビヒクル及び共溶媒を含む、混合物を調製すること、
− 任意に、抗酸化剤を添加すること、及び
− 適用可能である場合、共溶媒を蒸散させること。
− 混合物は、およそ22〜35℃、好ましくは33℃で調製される;
− 混合物中の式(I)の化合物の含量は、0.1〜3.5%(w/v)である;
− 共溶媒、好ましくはエタノールの、混合物中の初期含量は、およそ1〜5%、好ましくは2.5%(v/v)である;
− 抗酸化剤、好ましくはクエン酸及びその誘導体の、混合物中の含量は、0.005〜0.020%(w/v)、特に0.005〜0.15%、好ましくは0.01%(w/v)である。
7β−アセチル−CH:7β−アセチル−コレステロール
7β−OHCH:7β−ヒドロキシコレステロール
APCI:大気圧化学イオン化源
TLC:薄層クロマトグラフィー
CH:コレステロール
CHCl3:クロロホルム
化合物BIM2b:化合物7−アセトキシ−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート。コレステ−5−エン−3,7−ジオール、7−アセテート3−[[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]カルボキシレート]、(3β,7β)とも呼ぶ
化合物BIM2b PO:経口経路による投与のための、実施例2の油性処方物の形態の、化合物BIM2b
EtOH:エタノール
Folch:CHCl3:MetOH(2:1、v:v)
AO:アルガン油
HCl:塩酸
GBM:多形神経膠芽腫
HPTLC:高速薄層クロマトグラフィー
KCl:塩化カリウム
MetOH:メタノール
NaOH:水酸化ナトリウム
p:重量
MW:分子量
RT:周囲温度
UPLC MS:超高速液体クロマトグラフィー質量分析
v:容積
<1)活性物質>
コレステ−5−エン−3,7−ジオール、7−アセテート3−[[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]カルボキシレート]、(3β,7β)を、GLP/GMP等級にて、出願WO2013/168096に記載されるように合成した(実施例6で詳述するとおり、粉末の形態で得た)。
a) 7β−アセチル−コレステロールを、出願WO2013/168096に詳述されるように合成した(化合物1.4)。
<I)資材>
<I.1)クロマトグラフィー>
<I.1.1)高速薄層クロマトグラフィー(HPTLC)及び従来のシリカカラム上の吸着クロマトグラフィー>
− クロマトグラフィー用マルチプレートタンク 20×20cm(参照552−0359)
− ガラスフリットを有するクロマトグラフィーカラム(有効長さ:300mm;内径=11mm;キー操作PTFEストップコック 1.5mm)(Analytic Lab、参照LE−AT1811)
− 粉末シリカゲル60(0.063〜0.200mm)(参照1.07734.1000)
− HPTLCプレート:アルミ箔(VWR、参照1055830001)上の濃縮領域(2.5cm)を有するシリカゲル60 F254
− ネブライザー及び三角フラスコ100ml(Witeg、参照2147100、NS14.5/23)
− ホットプレート(Stuart SB162)
− ホウケイ酸ガラス管
− スキャナー(Epson Perfection V370 Photo)
− マイクロキャピラリードラモンド 10μl(Sigma、参照P1924)
− SEP PAK Classic Silica(Waters、参照WAT051900)
− SEP PAK Plus C18(Waters、参照WAT023635)
調査する分子(BIM2b及びその代謝物)の定量を、Kinetex EVO C18カラム(粒子サイズ:1.9μm;カラム寸法:100×2.1mm、Phenomenex)を備えたNexera X2 UPLCシステム(Shimadzu)を用いて行った。APCI検出を、四重で実施した(LCMS 8050、Shimadzu)。
− Sartorius Quintix精密秤(Sartorius、参照QUINTIX 124−1S)
− 5ml ホウケイ酸ガラス管12×75mm(Kimble、参照73500−1275)
− 25ml ホウケイ酸ガラス管Pyrex 18×180mm(Dutscher、参照090482)
− 5ml ビーカー
− 擦りガラスストッパーつき1リットル反応フラスコ(メス、29/32NS)(VWR、参照201−1359)
− R−215 Buchi回転蒸発装置
− 位相差倒立顕微鏡Eclipse TS−100F三眼鏡Nikon(Dutscher、参照:094501)、Cマウントデジタルカメラ(NIKON、DCMC510)との組み合わせ
− ホモジナイザー(Ika eurostar 20 digital)
− Potter−Elvehjem組織粉砕機(容量:4ml;長さ:120mm;外径:11mm)(VWR、参照432−0200)
− 球形分液漏斗、250ml、PTFEストップコックつき(Dutscher、参照479036)
− 分液漏斗、50ml、PTFEストップコックつき(Dutscher、参照084118)
− カラムクロマトグラフィー用シリカ、シリカゲル60(0.063〜0.200mm)(Merck、参照1.07734.1000)
− CHCl3、HPLC等級(Sigma、参照528730)
− 無水EtOH(Sigma、参照SI−32221)
− MetOH chromasolv HPLC用≧99.9%(SIGMA、参照34860)
− N−ヘキサン HPLC用(Fisher Scientific、参照1070361)
− 酸化ジエチル、HPLC用に安定化(Analytic Lab、参照FI−10254914)
− アセトン(Sigma−Aldrich、参照322201)
− オルトリン酸99%(Analytic Lab、参照U1B203102H)
− 酢酸銅98%(Sigma、参照326755/
− ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT;Sigma、W218405、参照W218405)
−塩 酸 最低37%(HCl、Thermofisher、参照M0643H)
− ナトリウム(NaOH/Thermofisher、参照04815)
− 炭酸アンモニウム(Sigma、参照207861)
− 塩化カリウム(Fisher Scientific、参照W2752)
− ホルマリン又はホルムアルデヒド溶液(36.5〜38%、水中)(Sigma、参照F8775)
−酢酸アンモニウム(Merck、参照C138315)
<II.1)HPTLCクロマトグラフィー>
医薬(BIM2bPO)、野生型マウスの脳及びGBM腫瘍を有するイヌ由来のGBM腫瘍における、BIM2b、その分解生成物及びその主要な代謝産物を定量するために、分析アプローチを使用した。実験的に決定したBIM2b及びその分解生成物(7β−アセチル−CH及び7β−OHCH)の検出の閾値は、0.5μgである。
マルチプレートクロマトグラフィータンクを、溶出系:CHCl3:MetOH混合物(1:1;v:v)で、1時間にわたって飽和させる。HPTLCプレートを、タンク内に入れる;溶出を、溶出フロントがプレートの上端から1.5〜2cmに達したときに停止する。次いで、これを周囲温度で1時間にわたり乾燥させる。次に、これらのプレートを、110℃で15分間にわたって活性化する。いったん冷めた後、これらをアルミニウム箔で包み、光と湿度とを避けて保存する。
全てのサンプルを、アセトン中で可溶化し、ドラモンドキャピラリー(10μl)でHPTLCプレート上の濃縮領域上に堆積させる。BIM2b、7β−アセチル−CH及び7β−OHCHの標準範囲を使用する際、各参照分子につき0.1mg/mlのエタノールストック溶液から、これらを調製する。
オキシステロールを、Macala方法(1)にしたがって可視化する。Macala試薬は、8%(w/v)のオルトリン酸及び3%(w/v)の酢酸銅の水溶液からなる。クロマトグラフィー後、HPTLCプレートを乾燥させ、Macala試薬を噴霧し、そしてホットプレート上で140℃まで加熱する。オキシステロールは、プルシャンブル―になり、コレステロールは、モーブ色になる。染色された点をスキャンし、次いで、Image J(version 1.50g)で定量する。
溶出及び検出の実験条件:
− BIM2b及び7β−OHCHの定量:
定組成溶離を、5mMの酢酸アンモニウムを含むMetOHからなる移動相で実施する。
溶出を、線形二成分勾配を用いて実施する。溶出液Aは、0.1%(v:v)のギ酸であり、溶出液Bは、0.1%のギ酸を含むMetOHであった。溶出を、20%のAと80%のB(v:v)との混合物で開始し、溶出液B100%で停止する;勾配の間隔は、3分間である。
製剤化されたBIM2b(BIM2b PO)におけるBIM2bに対する安定性試験の間のBIM2b、7β−アセチル−CH及び7β−OHCHの定量(BIM2b POのサンプルがHPTLCプレート上に直接施用される)を除き、オキシステロールの抽出及び精製は、両極端のpHの条件にさらしたBIM2b PO、BIM2 POを経管栄養で経口投与した野生型マウスの脳、並びに自然に生じたGBMを有し、経口経路によりBIM2bで処置して8ケ月生存したイヌ(GBMイヌ対象)(化学療法処置を行ってもGBMを有するイヌの平均生存は2〜3ヶ月である)の剖検から得たGBM腫瘍における、これらの分子の定量のために、必須である。
− 極端な酸性pH及びその後の塩基性pHでのインキュベーションに対するBIM2b POの抵抗性の試験
これらの試験のために、BIM2b POを、まずpH1.5の酸性浴中でインキュベートし、次いで、pH8.5の塩基性浴中でインキュベートする。これらの2値は、それぞれ、ヒトの胃消化及びファーター膨大部のレベルにおける消化の生理学的pHに対応する。
乾燥させ、そして180℃にて液体窒素中でクライオチューブ内に個別に保存したマウス脳を、周囲温度に戻す。各脳を計量し、Potterに入れる;4mlの0.74%の冷KClを加え、残りの手順を氷床上で行う。各脳を、1000rev/分で6回、各回とも5分間のグラインドと5分間の休憩を行うことによって、つぶす。オキシステロールを、上で説明したとおり(II.3.)、Folch手順にしたがって、抽出する。次いで、脂質残渣を、シリカカラム上の吸着クロマトグラフィーにかける。
第1溶出:ヘキサン:エーテル(3:7、v:v)
第2溶出:アセトン:EtOH(95:5、v:v)
第3溶出:アセトン:EtOH(93:7、v:v)
第4溶出:EtOH
GBM腫瘍を、BIM2b POにより経口経路で処置した、神経膠芽腫を有するイヌ(8ヶ月の間良好なクオリティオブライフで生きた)の剖検から得た。剖検を、BIM2b POによる処置を停止した後21日目に行った。腫瘍を、主に組織病理学分析のためにホルマリン中に固定し、残った断片を、BIM2bの定量のために分析した。
<実施例1:脂質ビヒクルにおける試験>
試験する油は、アルガン油、アボカド油、オリーブ油、落花生油及びグレープシード油である。試験を、試験管規模で行った。
285mlのアルガン油(Olsana、France)を、1Lフラスコ中に入れ、生産用容器として使用した。フラスコの位置を傾け、その軸の周りを手動で回し、フラスコの壁に、面積/容積比:1.6cm−1(計算結果:460cm2/285cm3)で油を均等に行きわたらせる。この位置を維持し、9gのBIM2b粉末を、壁全体にわたって取り込ませ、フラスコの表面全体を覆う。次に、30mgのクエン酸を含む3mLのエタノールを添加する(10mgのクエン酸/mlのエタノールのストック液から);次いで、12mlのエタノール(すなわち、5%のエタノール)。フラスコを、30℃の水浴中のBuchi(登録商標)R−215 斜軸式回転蒸発装置に、15rpmの速度で、2時間にわたって載せた。エタノールを蒸散させるために、次いで、30℃の水浴中で一晩蒸散させた。
試験手順は、上の第II節)方法において記載される。
実施例2からの組成物を、野生型マウスに動物あたり1.5mg(50μlのBIM2 PO)、1日2回、7日中5日、最大処置期間21日間で、(管により)経口投与する。並行して、野生型マウスの対照群は、何ら処置を受けなかった。
− 胃:どの処置マウスにおいても病変なし
− 小腸:バックグラウンドノイズの一部を形成すると解釈される、リンパ形質細胞性の性質の最小の炎症。有意な病変なし。
− 大腸:どのマウスにも病変なし
− 肝臓:細胞質保存の低下及び肝細胞肥大の傾向が、対照マウスと比して、処置マウスにおいて観察された。この変化は、非常に拡散的なままであり、処置に対する確実性に寄与することはできなかった。
− 腎臓:どのマウスにおいても有意な病変は検出されなかった。
− 肺:最小の組織球増殖症及びわずかな肺胞炎症が、処置マウスの1匹にあったが、おそらくは強制経口給餌によって起きたのだろう。
− 心臓:どのマウスにも病変なし
実施例2からの組成物を、平均体重11kgの3頭のビーグル犬に、15mg(0.5ml)の割合で、1日2回(朝は食餌の後に、午後は絶食中に)、7日間のうちの5日間、21日間の処置期間で、経口投与した。
本研究の目的は、本発明による組成物で投与された化合物BIM2bの、イヌ神経膠腫の処置における効力を、評価することであった。
− 進行は、以前のMRIと比較して20%を超える、腫瘍の最大軸の大きさの増大によって規定される。
− 退縮は、以前のMRIと比較して30%を超える、腫瘍の最大軸の大きさの減少によって規定される。
− 安定は、30%未満の減少と20%未満の増大との間の、腫瘍の大きさの変化によって規定される。
本研究は、22ヶ月続いた。組み込んだ9頭のイヌのうちの3頭は、D42に到達しなかったため、分析しなかった(特に、組み込むには疾患のステージが進みすぎていたことに起因する死)。残りの6頭のイヌの中で、2頭のイヌ(N及びG)は、D165(5.5ヶ月)及びD126(4.2ヶ月)に、それぞれ死亡した。GBMイヌ対象N由来の腫瘍を、BIM2b及びその代謝物を定量するために使用した(実施例8)。
健康なマウスのBIM2b POによる経口での処置及び脳の起源を、実施例4に記載する。
GBM腫瘍は、実施例6におけるイヌNに由来する。
1. Macala,LJ,Yu RK and Ando,S.J.Lip.Res.(1983),24:1243−1250.
2. Folch,J,Lees,M and Sloane−Stanley,GH.J.Biol.Chem.(1957),226:497−509.
3. Mann PC,Vahle J.,Keenan,CM,Baker JF,Bradley,AE,Goodman,DG,Harada,T,Herbert,R,Kaufmann,W,Kellner,R,Nolte,T,Rittinghausen,S,and Tanaka,T.Toxicologic Pathology(2012),40(4 Suppl).
Claims (24)
- 少なくとも1つの7β−ヒドロキシコレステロール誘導体及び脂質ビヒクルを含む組成物であって、前記脂質ビヒクルは、油又は油の混合物を含み、ここで、前記7β−ヒドロキシコレステロール誘導体は、式(I):
Aは、以下を表し:
−C(O)R1基であって、R1は、5〜14員を含みかつ1又は2のヘテロ原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1つの直鎖状若しくは分枝鎖状C1−C6アルキル、又はOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されており、R及びR’は、独立して、水素、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル、又は非置換アリールを表し;又は
−(R2)n−基であって、R2は、C−末端で結合したアミノ酸残基であり、及びnは1〜3であり、R2のそれぞれは、同一であるか又は異なっており、前記アミノ酸のN末端は、−C(O)R3基で置換されていてもよく、R3は、単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキル基;同一であるか又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキル基;単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキルオキシ基、又は同一であるか又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキルオキシ基であり、
Bは、−C(O)R4基を表し、R4は、非置換であるか、又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されている、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル;又は、非置換であるか、又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されているアリール基であり;又は、R4はOR5を表し、R5は直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである。]
に相当する、組成物。 - 少なくとも1つの7β−ヒドロキシコレステロール誘導体と脂質ビヒクルとを含む組成物であって、前記脂質ビヒクルは、1つ以上の脂質層から形成される脂質小胞からなるか又は非リポソーム形態のリン脂質からなる脂質ビヒクルを除き、前記7β−ヒドロキシコレステロール誘導体は、式(I):
Aは、以下を表し:
−C(O)R1基であって、R1は、5〜14員を含みかつ1又は2のヘテロ原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、非置換であるか又は少なくとも1つの直鎖状若しくは分枝鎖状C1−C6アルキル、又はOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されており、R及びR’は、独立して、水素、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル、又は非置換アリールを表し;又は
−(R2)n−基であって、R2は、C−末端で結合したアミノ酸残基であり、及びnは1〜3であり、R2のそれぞれは、同一であるか又は異なっており、前記アミノ酸のN末端は、−C(O)R3基で置換されていてもよく、R3は、単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキル基;同一であるか又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキル基;単環式若しくは多環式のC6−C14アリールアルキルオキシ基、又は同一であっても又は異なっていてもよい1つ以上のヘテロ原子を含み得る、単環式若しくは多環式のC5−C14ヘテロアリールアルキルオキシ基であり、
Bは、−C(O)R4基を表し、R4は、非置換であるか、又は上で規定されるとおりの、OR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されている、直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキル;又は非置換であるか、又は上で規定されるようにOR、NRR’、NHR及びSRから選択される基によって置換されているアリール基であり;又は、R4はOR5を表し、R5は直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである。]
に相当する、組成物。 - 前記ビヒクルは、リン脂質以外の少なくとも1つの脂質を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記脂質ビヒクルは、油又は油の混合物を含む、請求項2又は3に記載の組成物。
- 経口経路による投与に好適な形態であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)の化合物は、前記脂質ビヒクル中で溶解している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記脂質ビヒクルは、植物油又は植物油の混合物を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記脂質ビヒクルは、アルガン油、アボカド油、亜麻仁油、ヒマワリ油、パーム油、キャベツパーム油、ココナツ油、グレープシード油、クロガラシ油、ケシ油、シアバター油、スイートアーモンド油、ダイズ油、落花生油、綿実油、胡麻油、オリーブ油、トウモロコシ油、ココア油、ヒマシ油、モリンガ油(又はベン油)、菜種油、アナットー油、小麦胚芽油、ベニバナ油、クルミ油、ヘーゼルナッツ油、カブ菜油又はそれらの混合物から選択される植物油を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記脂質ビヒクルが、アルガン油である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)において、Aは−C(O)R1基を表し、R1は、5員を含みかつ2つの酸素原子を含む飽和複素環であって、該飽和複素環は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝鎖状C1−C6アルキルで置換されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)において、Bは−C(O)R4基を表し、R4は、直鎖状又は分枝鎖状C1−C6アルキルであるか、又はR4はOR5を表し、R5は直鎖状又は分枝鎖状C1−C12アルキル、好ましくはC1−C6アルキルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)において、Bはアシル基を表し、ここで、アルキル基は、C1−C6であるか又はアルコキシカルボニル基を表し、ここで、アルキル基は、C1−C6である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)において、
Aは、以下を表し:
−(R2)n−基であって、R2がアミノ酸残基であり、及びnが2であるか;又は
−(R2)n−基であって、R2がアミノ酸残基であり、及びnが2であり、かつ前記アミノ酸のN末端が、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルによって置換されているか;又は
グリシニル基に結合したアラニル基であって、任意に、そのN末端において、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルが置換しているか;又は
グリシニル基に結合したメチオニル基であって、任意に、そのN末端において、アリールアルコキシカルボニル基、特にベンジルオキシカルボニルが置換している、及び
Bは、請求項1〜3、5又は6のいずれか1項において規定されるとおりである
ことを特徴とする、請求項1〜9、11又は12に記載の組成物。 - 前記7β−ヒドロキシコレステロール誘導体が、式(I)の化合物から選択され、ここで:
Aが3−ベンジルオキシカルボニル−グリシニル−アラニル基であり、及びBがtert−ブトキシカルボニル基であるか、又は
Aが3−ベンジルオキシカルボニル−グリシニル−アラニル基であり、及びBがアセチル基であるか、又は
Aが−C(O)R1基であり、R1が2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン基であり、及びBがtert−ブトキシカルボニル基である、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。 - 式(I)の化合物の含量が、前記組成物の総容積の0.1〜3.5%(w/v)である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
- 式(I)の化合物の含量が、1〜35mg/ml、好ましくは30mg/mlであることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物。
- 脂質ビヒクルの含量が、前記組成物の総容積の90〜99%(v/v)であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物を含む、医薬組成物。
- 経口経路による投与に好適な形態であることを特徴とする、請求項19に記載の医薬組成物。
- 以下の工程:
請求項1、2又は10〜15のいずれか1項に規定される式(I)の7β−ヒドロキシコレステロール誘導体、脂質ビヒクル及び共溶媒を含む、混合物を調製すること、
任意に、抗酸化剤を添加すること、及び
適用可能である場合、共溶媒を蒸散させること
を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物を調製するための方法。 - 前記脂質ビヒクルが、請求項3、4又は7〜9のいずれか1項に規定されるとおりである、請求項21に記載の方法。
- 腫瘍性病態又は悪性血液疾患の処置における使用のための、請求項1〜20のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記腫瘍性病態が、多形神経膠芽腫である、請求項23に記載の使用のための組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP18305933.6 | 2018-07-11 | ||
EP18305933.6A EP3593789A1 (fr) | 2018-07-11 | 2018-07-11 | Composition contenant un dérivé de 7beta-hydroxycholestérol et un véhicule lipidique, et son utilisation dans le traitement de pathologies néoplasiques |
PCT/EP2019/068670 WO2020011916A1 (en) | 2018-07-11 | 2019-07-11 | Composition containing a 7beta-hydroxycholesterol and a lipid vehicle, and its use in the treatment of neoplastic pathologies |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021524490A true JP2021524490A (ja) | 2021-09-13 |
JP7547312B2 JP7547312B2 (ja) | 2024-09-09 |
Family
ID=63035976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021500678A Active JP7547312B2 (ja) | 2018-07-11 | 2019-07-11 | 7ベータ-ヒドロキシコレステロール及び脂質ビヒクルを含む組成物、並びに腫瘍性病態の処置におけるその使用 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210283146A1 (ja) |
EP (2) | EP3593789A1 (ja) |
JP (1) | JP7547312B2 (ja) |
KR (1) | KR20210049091A (ja) |
CN (2) | CN116549461A (ja) |
AR (1) | AR115753A1 (ja) |
AU (1) | AU2019300333B2 (ja) |
BR (1) | BR112021000295A2 (ja) |
CA (1) | CA3105563C (ja) |
IL (1) | IL280026A (ja) |
MX (1) | MX2021000282A (ja) |
SG (1) | SG11202012841TA (ja) |
TW (1) | TWI809143B (ja) |
UA (1) | UA129214C2 (ja) |
WO (1) | WO2020011916A1 (ja) |
ZA (1) | ZA202100864B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116509877B (zh) * | 2023-04-26 | 2025-02-28 | 复旦大学附属肿瘤医院 | 一种化合物t-mas在制备治疗乳腺癌药物中的应用 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233618A (ja) * | 1973-01-10 | 1986-10-17 | リサ−チ・インステイチユ−ト・フオア・メデイスン・アンド・ケミストリ−・インコ−ポレイテツド | 液体状1α−ヒドロキシビタミンD組成物の製造法 |
JPH08301759A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-19 | Nippon Nohyaku Co Ltd | マロチラートのリンパ指向性製剤 |
JP2013517269A (ja) * | 2010-01-14 | 2013-05-16 | ウメクライン ムード エービー | 改善された保存性及び溶解特性を有する3−ベータ−ヒドロキシ−5−アルファ−プレグナン−20−オンを含有する薬学的組成物 |
JP2015520146A (ja) * | 2012-05-10 | 2015-07-16 | ベータ・イノブ | ステロール誘導体、及び形質転換した星状膠細胞に関係する疾患を治療するため、または悪性血液疾患を治療するためのその使用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2990831B1 (fr) | 2012-05-22 | 2014-06-13 | Salomon Sas | Crampon pour chaussure |
CN103877065A (zh) * | 2012-12-20 | 2014-06-25 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种脂质载体与难溶性药物组合物及其制备方法 |
FR3013048A1 (fr) * | 2013-11-12 | 2015-05-15 | Beta Innov | Derive de sterol, son procede de preparation, composition pharmaceutique le contenant et son utilisation pour le traitement du glioblastome multiforme |
-
2018
- 2018-07-11 EP EP18305933.6A patent/EP3593789A1/fr not_active Withdrawn
-
2019
- 2019-07-10 TW TW108124311A patent/TWI809143B/zh active
- 2019-07-11 CA CA3105563A patent/CA3105563C/en active Active
- 2019-07-11 SG SG11202012841TA patent/SG11202012841TA/en unknown
- 2019-07-11 CN CN202310760212.9A patent/CN116549461A/zh active Pending
- 2019-07-11 AU AU2019300333A patent/AU2019300333B2/en active Active
- 2019-07-11 CN CN201980045912.1A patent/CN112689502A/zh active Pending
- 2019-07-11 UA UAA202100545A patent/UA129214C2/uk unknown
- 2019-07-11 BR BR112021000295-2A patent/BR112021000295A2/pt unknown
- 2019-07-11 WO PCT/EP2019/068670 patent/WO2020011916A1/en not_active Application Discontinuation
- 2019-07-11 EP EP19736749.3A patent/EP3820449B1/en active Active
- 2019-07-11 MX MX2021000282A patent/MX2021000282A/es unknown
- 2019-07-11 AR ARP190101953A patent/AR115753A1/es unknown
- 2019-07-11 KR KR1020217003834A patent/KR20210049091A/ko not_active Ceased
- 2019-07-11 JP JP2021500678A patent/JP7547312B2/ja active Active
- 2019-07-11 US US17/258,112 patent/US20210283146A1/en active Pending
-
2021
- 2021-01-07 IL IL280026A patent/IL280026A/en unknown
- 2021-02-08 ZA ZA2021/00864A patent/ZA202100864B/en unknown
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233618A (ja) * | 1973-01-10 | 1986-10-17 | リサ−チ・インステイチユ−ト・フオア・メデイスン・アンド・ケミストリ−・インコ−ポレイテツド | 液体状1α−ヒドロキシビタミンD組成物の製造法 |
JPH08301759A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-19 | Nippon Nohyaku Co Ltd | マロチラートのリンパ指向性製剤 |
JP2013517269A (ja) * | 2010-01-14 | 2013-05-16 | ウメクライン ムード エービー | 改善された保存性及び溶解特性を有する3−ベータ−ヒドロキシ−5−アルファ−プレグナン−20−オンを含有する薬学的組成物 |
JP2015520146A (ja) * | 2012-05-10 | 2015-07-16 | ベータ・イノブ | ステロール誘導体、及び形質転換した星状膠細胞に関係する疾患を治療するため、または悪性血液疾患を治療するためのその使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN116549461A (zh) | 2023-08-08 |
ZA202100864B (en) | 2022-09-28 |
TW202019391A (zh) | 2020-06-01 |
CA3105563A1 (en) | 2020-01-16 |
AU2019300333A1 (en) | 2021-03-04 |
AU2019300333B2 (en) | 2024-11-07 |
CA3105563C (en) | 2024-01-02 |
EP3820449B1 (en) | 2025-05-14 |
EP3820449A1 (en) | 2021-05-19 |
MX2021000282A (es) | 2021-06-18 |
KR20210049091A (ko) | 2021-05-04 |
UA129214C2 (uk) | 2025-02-12 |
IL280026A (en) | 2021-03-01 |
BR112021000295A2 (pt) | 2021-04-06 |
SG11202012841TA (en) | 2021-01-28 |
JP7547312B2 (ja) | 2024-09-09 |
EP3593789A1 (fr) | 2020-01-15 |
AR115753A1 (es) | 2021-02-24 |
US20210283146A1 (en) | 2021-09-16 |
CN112689502A (zh) | 2021-04-20 |
WO2020011916A1 (en) | 2020-01-16 |
TWI809143B (zh) | 2023-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2997106C (en) | Lymph directing prodrugs | |
EP3180349B1 (en) | Lymph directing prodrugs and therapeutic uses thereof | |
EP2441454B1 (en) | The use of isothiocyanate compounds in treating prostatitis | |
EP2101731B1 (en) | Endoxifen for use in the treatment of cancer | |
AU2006264407A1 (en) | Improved drug or pharmaceutical compounds and a preparation thereof | |
EP1583538B1 (fr) | Utilisation de la 3-methoxy-pregnenolone pour la préparation d'un médicament destiné à traiter les maladies neurodegeneratives | |
WO2003090547A1 (en) | A composition comprising waxy acids for effecting serum cholesterol levels | |
JP7547312B2 (ja) | 7ベータ-ヒドロキシコレステロール及び脂質ビヒクルを含む組成物、並びに腫瘍性病態の処置におけるその使用 | |
AU2022388507A1 (en) | TREATMENT OF LIVER DISORDERS WITH A THR-β AGONIST | |
EP2662382B1 (fr) | Dérivés de stérol, leur procédé de préparation, les compositions pharmaceutiques les contenant et leur utilisation pour le traitement du glioblastome multiple | |
RU2803241C2 (ru) | КОМПОЗИЦИЯ, СОДЕРЖАЩАЯ 7β-ГИДРОКСИХОЛЕСТЕРИН И ЛИПИДНЫЙ НОСИТЕЛЬ, И ЕЕ ПРИМЕНЕНИЕ В ЛЕЧЕНИИ НЕОПЛАСТИЧЕСКИХ ПАТОЛОГИЙ | |
EP3606515B1 (en) | Stat3 inhibitor formulation | |
EP1742618B1 (en) | Liquid oral formulations of ospemifene | |
EP3991795A1 (en) | Novel use of nicotinamide mononucleotide (nmn) and nicotinamide riboside (nr) | |
HK40016663A (en) | Stat3 inhibitor formulation | |
HK40016663B (en) | Stat3 inhibitor formulation | |
JP2020524704A (ja) | 結晶形態のベータ−シトステロール | |
HK1136198A (en) | Endoxifen for use in the treatment of cancer | |
HK1136198B (en) | Endoxifen for use in the treatment of cancer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230523 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240730 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7547312 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |