JP2021523303A - 計時器構成要素を製造する方法およびこの方法で得られる構成要素 - Google Patents

計時器構成要素を製造する方法およびこの方法で得られる構成要素 Download PDF

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Abstract

本発明は、金属製の計時器構成要素を製造する方法であって、UV−LIGAの類の方法を用いて多階層フォトレジスト型を形成する工程、および実質的にフォトレジストの上面に達するブロックを形成するように少なくとも2つの導電層から始まる少なくとも1つの金属層をガルバニック堆積する工程を含むことを特徴とする方法に関する。
【選択図】図11

Description

本発明は、LIGA技術を用いる多階層金属構造を製造する方法に関する。本発明はさらに、この方法で得られるそのような金属構造、特に計時器構成要素の金属構造に関する。
上記の定義に該当する方法はすでに知られている。特に、A.B.Frazierらによる「Metallic Microstructures Fabricated Using Photosensitive Polyimide Electroplating molds」と題する、Journal of Microelectromechanical systems(1993年6月2日、第2巻、N deg.)に公開された記事には、フォトレジスト層のフォトリソグラフィによって作製したポリイミド型でのガルバニック成長によって多階層金属構造を製造する方法が記載されている。これには、
−後続のガルバニック成長工程のために犠牲金属層および下塗り層を基板上に設ける工程、
−感光性ポリイミド層を塗布する工程、
−得られる予定の構造の一階層の外形に合致するマスクを通してポリイミド層に紫外線を照射する工程、
−ポリイミド型を得られるように非照射部分を溶解することによってポリイミド層を現像する工程、
−ガルバニック成長によって型にニッケルを型の高さまで充填し、実質的に平坦な上面を得る工程、
−真空めっきによって上面全体の上にクロムの薄層を堆積させる工程、
−クロム層上に新たなフォトレジスト層を堆積させる工程、
−得られる予定の構造の次の階層の外形に合致する新たなマスクを通してフォトレジスト層に照射する工程、
−新たな型を得られるようにポリイミド層を現像する工程、
−ガルバニック成長によって新たな型にニッケルを型の高さまで充填する工程、
−多階層構造およびポリイミド型を犠牲層および基板から分離する工程、
−多階層構造をポリイミド型から分離する工程
が含まれている。
上記の方法は、原則として、3階層以上ある金属構造を得るために繰り返し実施できることが理解される。この方法の1つの欠点は、各ガルバニック堆積工程で実質的に平坦な上面を得る必要がある点である。
国際公開第2010/020515号には、部品の金属を型の中でガルバニック堆積させる工程の前に、得られる予定の最終部品と合致する完全なフォトレジスト型を作製することによる多階層部品の製造が記載されている。階層の投影が互いの内側にある多階層部品のみがこの方法を用いて作製できる。この方法にも特定の欠点がある。特に、ガルバニック成長はどこからでも始まり、成長の最前線が合わさって望ましくない介在物が生じる。
欧州特許出願公開第2405301号明細書にはさらに、少なくとも2つの階層を含み、基板に形成された階層には滑らかな鉛直方向の側部しかないというフォトレジスト型が開示されている。このような方法の欠点は、第2の階層を充填するために相当な余分の成長が必要になることであり、それによって同じく型の角に望ましくない介在物ができるおそれがある。
国際公開第2010/020515号 欧州特許出願公開第2405301号明細書
本発明の目的は、LIGA技術を用いて多階層で金属製の計時器構成要素を製造する方法であって、多階層構成要素の第2の階層の長さと高さとの比率が中から高である場合に、各階層に対して導電層がフォトレジスト層と接続していて確実なガルバニック成長を可能にする方法を提供することによって、上記の欠点およびその他の欠点を克服することである。
本発明の別の目的は、1つ以上の導電層の堆積過程で側部が金属被覆されるのを防止するような方法を提供することである。
そのために、本発明は、
a)基板を用意し、その上に第1の導電層を堆積させ、第1のフォトレジスト層を塗布する工程、
b)構成要素の第1の階層を画定するマスクを通して第1のフォトレジスト層に照射し、フォトレジスト層の非照射領域を溶解して第1の導電層をその場に暴露させる工程、
c)第1のフォトレジスト層の照射領域に第2の導電層を局所的に堆積させる工程、
d)工程c)で作製した構造を覆う第2のフォトレジスト層を塗布する工程、
e)構成要素の第2の階層を画定するマスクを通して第2のフォトレジスト層に照射し、第2のフォトレジスト層の非照射領域を溶解して第1の階層と第2の階層からなる型を形成し、第1の導電層および第2の導電層をその場に暴露させる工程、
f)第1の層および第2の層からできた型内に電鋳によって金属層を堆積させて構成要素を形成し、層は、実質的に第2のフォトレジスト層の上面に達する工程、
g)機械的方法を用いて金属層を機械加工して所定の厚みにする工程、
h)構成要素の上面にウエハの形態で追加形状(面取り、座ぐりなど)を機械的な加工によって施す工程、
i)基板、導電層およびフォトレジストを順次除去して構成要素を解放する工程
を含む、計時器構成要素を製造する方法に関する。
よってこの方法によって多階層部分を作製することが可能になる。
本発明の他の有利な代替実施形態によれば、
−第2の導電層は、ステンシルマスクを通して堆積され、
−第2の導電層は、(側部を含めて)露出面すべてに包括的に堆積させることによって実現され、その後、スタンピングによって堆積されたレジストで保護されていた第1のフォトレジスト層の上面を除いて完全に除去され、
−第2の導電層は、インクまたは導電性樹脂をプリントすることによって堆積され、
−前記第1の層および前記第2の導電層は、Au、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、
−基板はシリコン製であり、
−第1の導電層の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であり、
−第2の導電層の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であり、
−工程a)の後、および工程d)の後、機械的な加工作業によってフォトレジストに厚み調整作業が実行され、このように厚み調整を受けたフォトレジストは、熱処理される。
最後に、本発明は、本発明による方法によって得られる、例えばアンクルレバーまたはガンギ車などの計時器構成要素に関する。
よって、本発明の方法は、計時器構成要素の製造に特に有利な用途を有することが理解される。
本発明のその他の特徴および利点は、本発明による方法の1つの例である実施形態の以下の詳細な説明を読むとよりよく理解されるであろう。この例は、添付の図面を参照して例示目的で挙げたにすぎず、本発明の範囲を限定する意図はない。
本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。
本発明による方法の工程a)で使用する基板1は、例えばシリコン基板で形成される。本方法の第1の工程a)では、第1の導電層2、すなわち、ガルバニック法、例えば物理蒸着(PVD)によって金属堆積を始める能力のある層が堆積される。通常、第1の導電層2は、Au、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層(図1)、またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、厚みは50nm〜500nmの範囲内である。例えば、第1の導電層2は、金または銅の層で覆われたクロムまたはチタンの下位層で形成され得る。
この方法で使用するフォトレジスト3は、紫外線の作用で重合するように設計された、Microchemから製品番号SU−8で入手可能なネガ型の八官能性エポキシ系フォトレジストであることが好ましい。
本発明の1つの特定の実施形態によれば、フォトレジストは乾燥フィルムの形態であり、よってフォトレジストは、基板1上に積層することで塗布される。
これに代えて、フォトレジストは、紫外線の作用で分解するように設計されたポジ型フォトレジストであってもよい。本発明は、いくつかの特定の種類のフォトレジストに限定されるものではないことが理解される。当業者は、UVフォトリソグラフィに適したあらゆる公知のフォトレジストの中から自分のニーズに合ったフォトレジストを選択することができるであろう。
第1のフォトレジスト層3は、任意の適切な手段、スピンコーティング、コーティング機、または所望の厚みに噴霧することによって基板1上に堆積される。通常、フォトレジストの厚みは、10μm〜1000μmの範囲内、好ましくは30μm〜300μmの範囲内である。所望の厚みおよび用いる堆積技術に応じて、第1のフォトレジスト層3は、1つ以上の工程で堆積される。
次に、第1のフォトレジスト層3は、堆積された厚みによって異なる継続時間にわたって通常90〜120℃で加熱されて溶媒を除去する(プリベーク工程)。この加熱でフォトレジストは乾燥し、硬化する。
本方法の任意選択の工程によれば、第1のフォトレジスト層3は、フォトレジストを機械加工する厚み調整工程に通される。機械加工による痕跡をすべて除去して完全に平坦な表面を得るために、フォトレジストは、その表面が「ピンと張る」ように再加熱される。
図2に示した次の工程b)は、紫外線による第1のフォトレジスト層3への照射を、形成する構成要素の第1の階層を画定するマスク4を通して行うことで光重合領域3aおよび非光重合領域3bができることからなる。
紫外線によって誘発される光重合を第1のフォトレジスト層3が完了するために、アニーリング工程(ポストベーク工程)が必要であってよい。このアニーリング工程は、90℃〜95℃で実行されることが好ましい。光重合領域3aは、かなり大部分の溶媒に対して反応しなくなる。しかし、非光重合領域は、のちに溶媒によって溶解する可能性がある。
次に、第1のフォトレジスト層3の非光重合領域3bを溶解して基板1の第1の導電層2をその場に暴露させる。この操作は、PGMEA(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート)などの適切な溶媒を用いて非光重合領域3bを溶解することによって実行される。構成要素の第1の階層を画定する光重合させたフォトレジストの型3aは、このように製造される。
図4に示した次の工程c)は、前工程で光重合させた領域3a上に第2の導電層5を堆積させることからなる。この第2の導電層5は、第1の導電層2と同じ特性を有することができる、すなわちAu、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、厚みは50nm〜500nmの範囲内である。
本発明の好適な実施形態によれば、ステンシルマスクが使用され、ステンシルマスクは、光学系の位置合わせ装置を介して配置される。このような設備を使用するのは、マスクと基板上にある光重合領域3aの立体構成との良好な位置合わせを確実にし、それによって第1の導電層2の上面に一回で確実に堆積させると同時に、マスクが基板1のできる限り近くに保持されるという理由から光重合フォトレジスト3aの側部に堆積するのを防止するためである。
本発明の代替実施形態によれば、第2の導電層は、(側部を含めて)露出面すべてに包括的に堆積させることによって実現され、その後、スタンピングによって堆積されたレジストで保護されていた第1のフォトレジスト層の上面を除いて完全に除去される。
当業者は、第2の導電層5を堆積させるのに3D印刷プロセスを実施することも可能である。
このような解決策により、第2の導電層5の堆積を選択して一層正確に行うことが可能になり、それによって光重合フォトレジスト3aの側部への堆積がなくなる。
図5に示した次の工程d)は、前工程で作製された構造を覆う第2のフォトレジスト層6を堆積させることからなる。この工程では同じフォトレジストが使用され、厚みは、工程a)で堆積した厚みよりも大きい。一般に、厚みは、得られる予定の構成要素の立体構成に応じて変化する。
本方法の任意選択の工程によれば、第2のフォトレジスト層6は、フォトレジストを機械的に加工する厚み調整工程に通される。機械加工による痕跡をすべて除去して完全に平坦な表面を得るために、フォトレジストは、その表面が「ピンと張る」ように再加熱される。
図6に示した次の工程e)は、構成要素の第2の階層を画定するマスク4”を通して第2のフォトレジスト層6に照射し、第2のフォトレジスト層6の非照射領域6bを溶解することからなる。この工程の終わりに(図7)、第1の階層と第2の階層からなる型が得られ、第1の導電層2および第2の導電層5がその場に暴露される。
図8に示した次の工程f)は、電鋳またはガルバニック堆積によって型内に、第1の導電層2および第2の導電層5から金属の層7を堆積させ、好ましくは型の高さよりも低い高さに達するブロックを形成するまで続け、後続の機械加工のために向上した機械強度を達成することからなる。言うまでもなく、この文脈での「金属」という用語は、金属合金を含む。通常、金属は、ニッケル、銅、金または銀、および、合金として、金−銅、ニッケル−コバルト、ニッケル−鉄、ニッケル−リン、さらにはニッケル−タングステンを含む群の中から選択される。一般に、多層金属構造は、全体的に同じ合金または金属で作製される。ただし、性質の異なる層を少なくとも2層含む金属構造を得るために、金属または合金は、ガルバニック堆積工程で変更することも可能である。
電鋳条件、特に浴の組成、システムの立体構成、ならびに電圧および電流密度は、電鋳分野で公知の技術に従って電着する金属または合金ごとに設定される。
図9に示した次の工程g)は、金属層7を機械的方法で加工して、作製予定の構成要素の厚みによって規定される厚みにすることからなる。
図10に示した次の工程h)は、例えば構成要素の見えている面の縁の面取り、あるいは構成要素へのねじ立てや座ぐりなど、機械的な加工作業を実行することからなる。もちろん、作業は、得られる予定の最終構成要素の立体構成によって異なってくる。
工程i)は、一連の湿式または乾式のエッチング工程によって基板、導電層またはフォトレジスト層を除去することによって構成要素を解放することからなり、この作業は当業者に公知のものである。
例えば、第1の導電層2および基板1は、湿式エッチングによって除去され、これによって構成要素を損傷せずに基板1から解放することが可能になる。公知の方法では、シリコン基板は水酸カリウム系水溶液(KOH)でエッチングできる。
この第1の一連の流れの終わりに、第1のフォトレジスト層および第2のフォトレジスト層にセットされた構成要素が得られ、第2の導電層5もその場に残っている。
第2の一連の流れは、中間金属層の湿式エッチングによって離れている第1のフォトレジスト層3および第2のフォトレジスト層6を酸素プラズマエッチングによって除去することからなる。
この工程の終わりに、得られた構成要素を洗浄し、任意選択で工作機械で再加工して機械加工作業または見た目の仕上げ作業を実行することができる。この段階で、部品を直接使用してもよいし、様々な装飾的かつ/または機能的処理、通常は物理蒸着または化学蒸着を施してもよい。
任意選択の工程によれば、工程a)および工程d)の後に、各フォトレジスト層3、6を機械加工することによって厚み調整作業を実行する。有利には、この作業により、部品の立体構成を基板1(ウエハ)のスケールで正確に制御することが可能になる。厚み調整がフォトレジスト上で実行されると、熱処理が実行されて機械加工作業のあらゆる痕跡が除去される。
本発明の方法は、ばね、アンクルレバーおよび歯車などの計時器構成要素の製造に特に有利な用途を有する。この方法により、信頼性の高い立体構成を有する頑丈な構成要素を得ることができる。
本発明は、LIGA技術を用いる多階層金属構造を製造する方法に関する。本発明はさらに、この方法で得られるそのような金属構造、特に計時器構成要素の金属構造に関する。
上記の定義に該当する方法はすでに知られている。特に、A.B.Frazierらによる「Metallic Microstructures Fabricated Using Photosensitive Polyimide Electroplating molds」と題する、Journal of Microelectromechanical systems(1993年6月2日、第2巻、N deg.)に公開された記事には、フォトレジスト層のフォトリソグラフィによって作製したポリイミド型でのガルバニック成長によって多階層金属構造を製造する方法が記載されている。これには、
−後続のガルバニック成長工程のために犠牲金属層および下塗り層を基板上に設ける工程、
−感光性ポリイミド層を塗布する工程、
−得られる予定の構造の一階層の外形に合致するマスクを通してポリイミド層に紫外線を照射する工程、
−ポリイミド型を得られるように非照射部分を溶解することによってポリイミド層を現像する工程、
−ガルバニック成長によって型にニッケルを型の高さまで充填し、実質的に平坦な上面を得る工程、
−真空めっきによって上面全体の上にクロムの薄層を堆積させる工程、
−クロム層上に新たなフォトレジスト層を堆積させる工程、
−得られる予定の構造の次の階層の外形に合致する新たなマスクを通してフォトレジスト層に照射する工程、
−新たな型を得られるようにポリイミド層を現像する工程、
−ガルバニック成長によって新たな型にニッケルを型の高さまで充填する工程、
−多階層構造およびポリイミド型を犠牲層および基板から分離する工程、
−多階層構造をポリイミド型から分離する工程
が含まれている。
上記の方法は、原則として、3階層以上ある金属構造を得るために繰り返し実施できることが理解される。この方法の1つの欠点は、各ガルバニック堆積工程で実質的に平坦な上面を得る必要がある点である。
国際公開第2010/020515号には、部品の金属を型の中でガルバニック堆積させる工程の前に、得られる予定の最終部品と合致する完全なフォトレジスト型を作製することによる多階層部品の製造が記載されている。階層の投影が互いの内側にある多階層部品のみがこの方法を用いて作製できる。この方法にも特定の欠点がある。特に、ガルバニック成長はどこからでも始まり、成長の最前線が合わさって望ましくない介在物が生じる。
欧州特許出願公開第2405301号明細書にはさらに、少なくとも2つの階層を含み、基板に形成された階層には滑らかな鉛直方向の側部しかないというフォトレジスト型が開示されている。このような方法の欠点は、第2の階層を充填するために相当な余分の成長が必要になることであり、それによって同じく型の角に望ましくない介在物ができるおそれがある。
国際公開第2010/020515号 欧州特許出願公開第2405301号明細書
本発明の目的は、LIGA技術を用いて多階層で金属製の計時器構成要素を製造する方法であって、多階層構成要素の第2の階層の長さと高さとの比率が中から高である場合に、各階層に対して導電層がフォトレジスト層と接続していて確実なガルバニック成長を可能にする方法を提供することによって、上記の欠点およびその他の欠点を克服することである。
本発明の別の目的は、1つ以上の導電層の堆積過程で側部が金属被覆されるのを防止するような方法を提供することである。
そのために、本発明は、
a)基板を用意し、その上に第1の導電層を堆積させ、第1のフォトレジスト層を塗布する工程、
b)構成要素の第1の階層を画定するマスクを通して第1のフォトレジスト層に照射し、フォトレジスト層の非照射領域を溶解して第1の導電層をその場に暴露させる工程、
c)第1のフォトレジスト層の照射領域に第2の導電層を局所的に堆積させ、第2の導電層は、ステンシルマスクを通して、またはインクもしくは導電性樹脂をプリントすることによって堆積される工程、
d)工程c)で作製した構造を覆う第2のフォトレジスト層を塗布する工程、
e)構成要素の第2の階層を画定するマスクを通して第2のフォトレジスト層に照射し、第2のフォトレジスト層の非照射領域を溶解して第1の階層と第2の階層からなる型を形成し、第1の導電層および第2の導電層をその場に暴露させる工程、
f)第1の層および第2の層からできた型内に電鋳によって金属層を堆積させて構成要素を形成し、層は、実質的に第2のフォトレジスト層の上面に達する工程、
g)機械的方法を用いて金属層を機械加工して所定の厚みにする工程、
h)構成要素の上面にウエハの形態で追加形状(面取り、座ぐりなど)を機械的な加工によって施す工程、
i)基板、導電層およびフォトレジストを順次除去して構成要素を解放する工程
を含む、計時器構成要素を製造する方法に関する。
よってこの方法によって多階層部分を作製することが可能になる。
本発明の他の有利な代替実施形態によれば、
−第2の導電層は、ステンシルマスクを通して堆積され、
−第2の導電層は、インクまたは導電性樹脂をプリントすることによって堆積され、
−前記第1の層および前記第2の導電層は、Au、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、
−基板はシリコン製であり、
−第1の導電層の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であり、
−第2の導電層の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であり、
−工程a)の後、および工程d)の後、機械的な加工作業によってフォトレジストに厚み調整作業が実行され、このように厚み調整を受けたフォトレジストは、熱処理される。
最後に、本発明は、本発明による方法によって得られる、例えばアンクルレバーまたはガンギ車などの計時器構成要素に関する。
よって、本発明の方法は、計時器構成要素の製造に特に有利な用途を有することが理解される。
本発明のその他の特徴および利点は、本発明による方法の1つの例である実施形態の以下の詳細な説明を読むとよりよく理解されるであろう。この例は、添付の図面を参照して例示目的で挙げたにすぎず、本発明の範囲を限定する意図はない。
本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。 本発明の1つの実施形態の方法における工程の計時器構成要素を作製する一場面を示した図である。
本発明による方法の工程a)で使用する基板1は、例えばシリコン基板で形成される。本方法の第1の工程a)では、第1の導電層2、すなわち、ガルバニック法、例えば物理蒸着(PVD)によって金属堆積を始める能力のある層が堆積される。通常、第1の導電層2は、Au、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層(図1)、またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、厚みは50nm〜500nmの範囲内である。例えば、第1の導電層2は、金または銅の層で覆われたクロムまたはチタンの下位層で形成され得る。
この方法で使用するフォトレジスト3は、紫外線の作用で重合するように設計された、Microchemから製品番号SU−8で入手可能なネガ型の八官能性エポキシ系フォトレジストであることが好ましい。
本発明の1つの特定の実施形態によれば、フォトレジストは乾燥フィルムの形態であり、よってフォトレジストは、基板1上に積層することで塗布される。
これに代えて、フォトレジストは、紫外線の作用で分解するように設計されたポジ型フォトレジストであってもよい。本発明は、いくつかの特定の種類のフォトレジストに限定されるものではないことが理解される。当業者は、UVフォトリソグラフィに適したあらゆる公知のフォトレジストの中から自分のニーズに合ったフォトレジストを選択することができるであろう。
第1のフォトレジスト層3は、任意の適切な手段、スピンコーティング、コーティング機、または所望の厚みに噴霧することによって基板1上に堆積される。通常、フォトレジストの厚みは、10μm〜1000μmの範囲内、好ましくは30μm〜300μmの範囲内である。所望の厚みおよび用いる堆積技術に応じて、第1のフォトレジスト層3は、1つ以上の工程で堆積される。
次に、第1のフォトレジスト層3は、堆積された厚みによって異なる継続時間にわたって通常90〜120℃で加熱されて溶媒を除去する(プリベーク工程)。この加熱でフォトレジストは乾燥し、硬化する。
本方法の任意選択の工程によれば、第1のフォトレジスト層3は、フォトレジストを機械加工する厚み調整工程に通される。機械加工による痕跡をすべて除去して完全に平坦な表面を得るために、フォトレジストは、その表面が「ピンと張る」ように再加熱される。
図2に示した次の工程b)は、紫外線による第1のフォトレジスト層3への照射を、形成する構成要素の第1の階層を画定するマスク4を通して行うことで光重合領域3aおよび非光重合領域3bができることからなる。
紫外線によって誘発される光重合を第1のフォトレジスト層3が完了するために、アニーリング工程(ポストベーク工程)が必要であってよい。このアニーリング工程は、90℃〜95℃で実行されることが好ましい。光重合領域3aは、かなり大部分の溶媒に対して反応しなくなる。しかし、非光重合領域は、のちに溶媒によって溶解する可能性がある。
次に、第1のフォトレジスト層3の非光重合領域3bを溶解して基板1の第1の導電層2をその場に暴露させる。この操作は、PGMEA(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート)などの適切な溶媒を用いて非光重合領域3bを溶解することによって実行される。構成要素の第1の階層を画定する光重合させたフォトレジストの型3aは、このように製造される。
図4に示した次の工程c)は、前工程で光重合させた領域3a上に第2の導電層5を堆積させることからなる。この第2の導電層5は、第1の導電層2と同じ特性を有することができる、すなわちAu、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層またはこれらの材料のうちの少なくとも2つからなる堆積物であり、厚みは50nm〜500nmの範囲内である。
本発明の好適な実施形態によれば、ステンシルマスクが使用され、ステンシルマスクは、光学系の位置合わせ装置を介して配置される。このような設備を使用するのは、マスクと基板上にある光重合領域3aの立体構成との良好な位置合わせを確実にし、それによって光重合フォトレジスト3aの上面に一回で確実に堆積させると同時に、マスクが基板1のできる限り近くに保持されるという理由から光重合フォトレジスト3aの側部に堆積するのを防止するためである。
本発明の代替実施形態によれば、第2の導電層は、(側部を含めて)露出面すべてに包括的に堆積させることによって実現され、その後、スタンピングによって堆積されたレジストで保護されていた第1のフォトレジスト層の上面を除いて完全に除去される。
当業者は、第2の導電層5を堆積させるのに3D印刷プロセスを実施することも可能である。
このような解決策により、第2の導電層5の堆積を選択して一層正確に行うことが可能になり、それによって光重合フォトレジスト3aの側部への堆積がなくなる。
図5に示した次の工程d)は、前工程で作製された構造を覆う第2のフォトレジスト層6を堆積させることからなる。この工程では同じフォトレジストが使用され、厚みは、工程a)で堆積した厚みよりも大きい。一般に、厚みは、得られる予定の構成要素の立体構成に応じて変化する。
本方法の任意選択の工程によれば、第2のフォトレジスト層6は、フォトレジストを機械的に加工する厚み調整工程に通される。機械加工による痕跡をすべて除去して完全に平坦な表面を得るために、フォトレジストは、その表面が「ピンと張る」ように再加熱される。
図6に示した次の工程e)は、構成要素の第2の階層を画定するマスク4”を通して第2のフォトレジスト層6に照射し、第2のフォトレジスト層6の非照射領域6bを溶解することからなる。この工程の終わりに(図7)、第1の階層と第2の階層からなる型が得られ、第1の導電層2および第2の導電層5がその場に暴露される。
図8に示した次の工程f)は、電鋳またはガルバニック堆積によって型内に、第1の導電層2および第2の導電層5から金属の層7を堆積させ、好ましくは型の高さよりも低い高さに達するブロックを形成するまで続け、後続の機械加工のために向上した機械強度を達成することからなる。言うまでもなく、この文脈での「金属」という用語は、金属合金を含む。通常、金属は、ニッケル、銅、金または銀、および、合金として、金−銅、ニッケル−コバルト、ニッケル−鉄、ニッケル−リン、さらにはニッケル−タングステンを含む群の中から選択される。一般に、多層金属構造は、全体的に同じ合金または金属で作製される。ただし、性質の異なる層を少なくとも2層含む金属構造を得るために、金属または合金は、ガルバニック堆積工程で変更することも可能である。
電鋳条件、特に浴の組成、システムの立体構成、ならびに電圧および電流密度は、電鋳分野で公知の技術に従って電着する金属または合金ごとに設定される。
図9に示した次の工程g)は、金属層7を機械的方法で加工して、作製予定の構成要素の厚みによって規定される厚みにすることからなる。
図10に示した次の工程h)は、例えば構成要素の見えている面の縁の面取り、あるいは構成要素へのねじ立てや座ぐりなど、機械的な加工作業を実行することからなる。もちろん、作業は、得られる予定の最終構成要素の立体構成によって異なってくる。
工程i)は、一連の湿式または乾式のエッチング工程によって基板、導電層またはフォトレジスト層を除去することによって構成要素を解放することからなり、この作業は当業者に公知のものである。
例えば、第1の導電層2および基板1は、湿式エッチングによって除去され、これによって構成要素を損傷せずに基板1から解放することが可能になる。公知の方法では、シリコン基板は水酸カリウム系水溶液(KOH)でエッチングできる。
この第1の一連の流れの終わりに、第1のフォトレジスト層および第2のフォトレジスト層にセットされた構成要素が得られ、第2の導電層5もその場に残っている。
第2の一連の流れは、中間金属層の湿式エッチングによって離れている第1のフォトレジスト層3および第2のフォトレジスト層6を酸素プラズマエッチングによって除去することからなる。
この工程の終わりに、得られた構成要素を洗浄し、任意選択で工作機械で再加工して機械加工作業または見た目の仕上げ作業を実行することができる。この段階で、部品を直接使用してもよいし、様々な装飾的かつ/または機能的処理、通常は物理蒸着または化学蒸着を施してもよい。
任意選択の工程によれば、工程a)および工程d)の後に、各フォトレジスト層3、6を機械加工することによって厚み調整作業を実行する。有利には、この作業により、部品の立体構成を基板1(ウエハ)のスケールで正確に制御することが可能になる。厚み調整がフォトレジスト上で実行されると、熱処理が実行されて機械加工作業のあらゆる痕跡が除去される。
本発明の方法は、ばね、アンクルレバーおよび歯車などの計時器構成要素の製造に特に有利な用途を有する。この方法により、信頼性の高い立体構成を有する頑丈な構成要素を得ることができる。

Claims (10)

  1. 計時器構成要素を製造する方法であって、
    a)基板(1)を用意し、前記基板の上に第1の導電層(2)を堆積させ、第1のフォトレジスト層(3)を塗布する工程、
    b)前記構成要素の第1の階層を画定するマスク(4)を通して前記第1のフォトレジスト層(3)に照射し、前記フォトレジスト層(3)の非照射領域(3b)を溶解して前記第1の導電層(2)をその場に暴露させる工程、
    c)前記第1のフォトレジスト層(3)の前記照射領域(3a)に第2の導電層(5)を局所的に堆積させる工程、
    d)工程c)で作製した前記構造を覆う第2のフォトレジスト層(6)を塗布する工程、
    e)前記構成要素の第2の階層を画定するマスク(4”)を通して前記第2のフォトレジスト層(6)に照射し、前記第2のフォトレジスト層(6)の前記非照射領域(6b)を溶解して第1の階層と第2の階層からなる型を形成し、前記第1の導電層(2)および前記第2の導電層(5)をその場に暴露させる工程、
    f)前記第1の層(2)および前記第2の層(5)からできた前記型内に電鋳によって金属層(7)を堆積させて前記構成要素を形成し、前記層(7)は、実質的に前記第2のフォトレジスト層(6)の上面に達する工程、
    g)機械的方法を用いて前記金属層(7)を機械加工して所定の厚みにする工程、
    h)前記構成要素の上面にウエハの形態で追加形状(面取り、座ぐりなど)を機械的な加工によって施す工程、
    i)前記基板、前記導電層および前記フォトレジストを順次除去して前記構成要素を解放する工程
    を含む、計時器構成要素を製造する方法。
  2. 前記第2の導電層(5)は、ステンシルマスク(4’)を通して堆積されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 工程c)で、前記第2の導電層(5)は、(側部を含めて)露出面すべてに包括的に堆積させることによって実現され、その後、スタンピングによって堆積されたレジストで保護されていた前記第1のフォトレジスト層の前記上面を除いて完全に除去されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 工程c)で、前記第2の導電層(5)は、インクまたは導電性樹脂をプリントすることによって堆積されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1の層(2)および前記第2の導電層(5)は、Au、Ti、Pt、Ag、CrまたはPdの類の層であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記基板(1)はシリコン製であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の導電層(2)の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第2の導電層(5)の厚みは、50nm〜500nmの範囲内であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. −工程a)の後、および工程d)の後、機械的な加工作業によって前記フォトレジストに厚み調整作業が実行されること、
    −前記厚み調整を受けた前記フォトレジストは、熱処理されること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法によって得られる計時器構成要素。
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