前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例による装置は、エアロゾル生成装置において、前記エアロゾル生成装置の第1部分に挿入されたシガレットを加熱する第1ヒータと、前記エアロゾル生成装置の第2部分に脱着されるカートリッジに保存された液状組成物を加熱する第2ヒータと、前記第1ヒータ及び前記第2ヒータに供給される電力を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記第1ヒータが加熱される加熱パターンに基づいて、前記第2ヒータに供給される電力を制御することを特徴とする。
前記装置において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、前記到達した予熱温度を一定時間保持するパターンであることを特徴とする。
前記装置において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが前記到達した予熱温度を一定時間保持することにより、温度センサーによって測定された前記エアロゾル生成装置の内部温度が既定値を超過するパターンであることを特徴とする。
前記装置において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、前記エアロゾル生成装置の内部温度が既定値を超過するパターンであり、前記制御部は、前記加熱パターンに基づいて前記第2ヒータに供給される電力を低減制御(reduction control)することを特徴とする。
前記装置において、前記エアロゾル生成装置の内部温度は、前記カートリッジに付着された温度センサーに基づいて測定されることを特徴とする。
前記装置において、前記エアロゾル生成装置の内部温度は、前記第1ヒータが前記予熱温度に到逹してから一定時間を保持すれば、前記保持された一定時間と前記エアロゾル生成装置の温度上昇値に係わる表を参照して獲得される値であることを特徴とする。
前記装置において、前記制御部は、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、一定時間を保持すれば、前記シガレットに伝達された熱エネルギーに基づいて、前記第2ヒータに供給される電力を増大させることを特徴とする。
前記装置において、前記制御部は、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹すれば、前記エアロゾル生成装置の内部温度の上昇値に比例して、前記第2ヒータに供給される電力を低減させることを特徴とする。
前記装置において、前記制御部は、前記シガレットに伝達される熱エネルギーに基づいて、前記第2ヒータに供給される低減された電力を増大させることを特徴とする。
前記装置において、前記制御部は、前記加熱パターンと対応する温度プロファイルを保存し、前記保存された温度プロファイルによって前記第2ヒータに供給される電力を制御することを特徴とする。
前記技術的課題を解決するための本発明の他の一実施例による方法は、エアロゾル生成装置の第1ヒータ及び第2ヒータの電力を制御する方法とし、前記第1ヒータが前記エアロゾル生成装置の第1部分に挿入されたシガレットを加熱する第1加熱段階と、前記第2ヒータが前記エアロゾル生成装置の第2部分に脱着されるカートリッジに保存された液状組成物を加熱する第2加熱段階と、制御部が前記第1ヒータが加熱される加熱パターンに基づいて、前記第2ヒータに供給される電力を制御する連動制御段階と、を含む。
前記方法において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、前記到達した予熱温度を一定時間保持するパターンであることを特徴とする。
前記方法において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが前記到達した予熱温度を一定時間保持することにより、温度センサーによって測定された前記エアロゾル生成装置の内部温度が既定値を超過するパターンであることを特徴とする。
前記方法において、前記加熱パターンは、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、前記エアロゾル生成装置の内部温度が既定値を超過するパターンであり、前記連動制御段階は、前記加熱パターンに基づいて前記第2ヒータに供給される電力を低減制御(reduction control)することを特徴とする。
前記方法において、前記エアロゾル生成装置の内部温度は、前記カートリッジに付着された温度センサーに基づいて測定されることを特徴とする。
前記方法において、前記エアロゾル生成装置の内部温度は、前記第1ヒータが前記予熱温度に到逹してから一定時間を保持すれば、前記保持された一定時間と前記エアロゾル生成装置の温度上昇値に係わる表を参照して獲得される値であることを特徴とする。
前記方法において、前記連動制御段階は、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹した後、一定時間を保持すれば、前記シガレットに伝達された熱エネルギーに基づいて、前記第2ヒータに供給される電力を増大させることを特徴とする。
前記方法において、前記連動制御段階は、前記第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹すれば、前記エアロゾル生成装置の内部温度の上昇値に比例して、前記第2ヒータに供給される電力を低減させることを特徴とする。
前記方法において、前記連動制御段階は、前記シガレットに伝達される熱エネルギーに基づいて、前記第2ヒータに供給される低減された電力を増大させることを特徴とする。
前記方法において、前記連動制御段階は、前記加熱パターンと対応する温度プロファイルを保存し、前記保存された温度プロファイルによって前記第2ヒータに供給される電力を制御することを特徴とする。
発明の実施のための形態
実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されねばならない。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいは、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態として具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
以下では、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図1及び図2を参照すれば、エアロゾル生成装置10は、バッテリ120、制御部110、ヒータ130及び蒸気化器180を含む。また、エアロゾル生成装置10の内部空間には、シガレット200が挿入される。
図1及び図2に図示されたエアロゾル生成装置10には、本実施形態に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1及び図2に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10にさらに含まれもするということは、本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
また、図1及び図2には、エアロゾル生成装置10にヒータ130が含まれていると図示されているが、必要に応じて、ヒータ130は、省略される。
図1には、バッテリ120、制御部110、蒸気化器180及びヒータ130が一列に配置されている。また、図2には、蒸気化器180及びヒータ130が並列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置10の内部構造は、図1または図2に図示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10の設計によって、バッテリ120、制御部110、蒸気化器180及びヒータ130の配置は変更される。
シガレット200がエアロゾル生成装置10に挿入されれば、エアロゾル生成装置10は、蒸気化器180を作動させて、蒸気化器180からエアロゾルを発生させうる。蒸気化器180によって生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過してユーザに伝達される。蒸気化器180に係わるさらに詳細な説明は、後述する。
バッテリ120は、エアロゾル生成装置10の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ120は、ヒータ130または蒸気化器180が加熱されるように電力を供給し、制御部110の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ120は、エアロゾル生成装置10に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
制御部110は、エアロゾル生成装置10の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部110は、バッテリ120、ヒータ130及び蒸気化器180だけでなく、エアロゾル生成装置10に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部110は、エアロゾル生成装置10の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
制御部110は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアにも具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
ヒータ130は、バッテリ120から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10に挿入されれば、ヒータ130は、シガレットの外部に位置する。したがって、加熱されたヒータ130は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させる。
ヒータ130は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ130には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ130が加熱される。しかし、ヒータ130は、前記例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当する。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置10に予め設定されても、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
一方、他の例において、ヒータ130は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ130には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
図1及び図2には、ヒータ130がシガレット200の外部に配置されると図示されているが、それに限定されない。例えば、ヒータ130は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット200の内部または外部を加熱する。
また、エアロゾル生成装置10には、ヒータ130が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ130は、シガレット200の内部に挿入されるように配置されても、シガレット200の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ130のうち、一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット200の外部に配置される。また、ヒータ130の形状は、図1及び図2に図示された形状に限定されず、多様な形状によっても作製される。
蒸気化器180は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過してユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器180によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器180によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過して、ユーザに伝達されるように構成される。
例えば、蒸気化器180は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含むが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置10に含まれてもよい。
液体保存部は、液状組成物を保存する。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器180から脱/付着可能によっても作製され、蒸気化器180と一体として作製されてもよい。
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻き取られる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱する。その結果、エアロゾルが生成される。
例えば、蒸気化器180は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
一方、エアロゾル生成装置10は、バッテリ120、制御部110及びヒータ130以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10は、少なくとも1つのセンサー(パフ感知センサー、温度感知センサー、シガレット挿入感知センサーなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10は、シガレット200が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
図1及び図2には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10のバッテリ120の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置10が結合された状態でヒータ130が加熱されてもよい。
シガレット200は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分される。または、シガレット200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
エアロゾル生成装置10の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置10の内部に第1部分の一部だけ挿入されても、第1部分及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込んでもよい。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過して、ユーザの口に伝達される。
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入される。例えば、エアロゾル生成装置10に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他の例として、外部空気は、シガレット200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット200の内部に流入されてもよい。
以下、図3を参照して、シガレット200の一例について説明する。
図3及び図4は、シガレットの一例を示す図面である。
図3を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。図1及び図2に基づいて説明した第1部分は、タバコロッド210を含み、第2部分は、フィルタロッド220を含む。
図3には、フィルタロッド220が単一セグメントと図示されているが、それに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド220は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド220には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
シガレット200の直径は、5mmないし9mmの範囲以内で、長さは、約48mmであるが、それらに限定されない。例えば、タバコロッド210の長さは、約12mm、フィルタロッド220の第1セグメントの長さは、約10mm、フィルタロッド220の第2セグメントの長さは、約14mm、フィルタロッド220の第3セグメントの長さは、約12mmであるが、それらに限定されない。
シガレット200は、少なくとも1枚のラッパ240によって包装される。ラッパ240には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット200は、1枚のラッパ240によって包装される。他の例として、シガレット200は、2以上のラッパ240によって重畳的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパによってタバコロッド210が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド220が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパによってシガレット200全体が再包装される。もし、タバコロッド210またはフィルタロッド220それぞれが複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントが個別ラッパによって包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット200全体が他のラッパによって再包装される。
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることによって添加される。
タバコロッド210は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド220が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状によっても作製される。
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれる。ここで、カプセル230は、香味を発生させる機能を行っても、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル230は、球状または円筒状を有するが、それらに制限されるものではない。
図4を参照すれば、シガレット3は、前端プラグ33をさらに含んでもよい。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に位置する。前端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置に流れて行くことを防止することができる。
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含んでもよい。ここで、第1セグメント321は、図4のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、図4のフィルタロッド22の第3セグメントに対応する。
シガレット3の直径及び全長は、図4のシガレット2の直径及び全長に対応する。例えば、前端プラグ33の長さは、約7mm、タバコロッド31の長さは、約15mm、第1セグメント321の長さは、約12mm、第2セグメント322の長さは、約14mmであるが、それに限定されない。
シガレット3は、少なくとも1枚のラッパ35によって包装される。ラッパ35には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成される。例えば、第1ラッパ351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパ353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパ354によって第2セグメント322が包装される。そして、第5ラッパ355によってシガレット3全体が再包装される。
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成される。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を取り囲む領域に形成されるが、それに制限されない。穿孔36は、図1及び図2に図示されたヒータ13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を行う。
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル34が含まれる。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行っても、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル34は、球状または円筒状を有するが、それらに制限されるものではない。
第1ラッパ351は、一般的なフィルタ巻紙にアルミニウムホイルのような金属ホイルが結合されたものであってもよい。例えば、第1ラッパ351の全体厚さは、45μm〜55μmの範囲内に含まれ、望ましくは、50.3umでもある。また、第1ラッパ351の金属ホイルの厚さは、6um〜7μmの範囲内に含まれ、望ましくは、6.3umでもある。また、第1ラッパ351の坪量は、50g/m2〜55g/m2の範囲内に含まれ、望ましくは、53g/m2でもある。
第2ラッパ352及び第3ラッパ353は、一般的なフィルタ巻紙によっても作製される。例えば、第2ラッパ352及び第3ラッパ353は、多孔質巻紙または無多孔質巻紙でもある。
例えば、第2ラッパ352の多孔度は、35000CUでもあるが、それに制限されない。また、第2ラッパ352の厚さは、70μm〜80μmの範囲内に含まれ、望ましくは、78μmでもある。また、第2ラッパ352の坪量は、20g/m2〜25g/m2の範囲内に含まれ、望ましくは、23.5g/m2でもある。
例えば、第3ラッパ353の多孔度は、24000CUでもあるが、それに制限されない。また、第3ラッパ353の厚さは、60μm〜70μmの範囲内に含まれ、望ましくは、68μmでもある。また、第3ラッパ353の坪量は、20g/m2〜25g/m2の範囲内に含まれ、望ましくは、21g/m2でもある。
第4ラッパ354は、PLA合紙によっても作製される。ここで、PLA合紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば、第4ラッパ354の厚さは、100μm〜120μmの範囲内に含まれ、望ましくは、110μmでもある。また、第4ラッパ354の坪量は、80g/m2〜100g/m2の範囲内に含まれ、望ましくは、88g/m2でもある。
第5ラッパ355は、滅菌紙(MFW)によっても作製される。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙より増進されるように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパ355の坪量は、57g/m2〜63g/m2の範囲内に含まれ、望ましくは、60g/m2でもある。また、第5ラッパ355の厚さは、64μm〜70μmの範囲内に含まれ、望ましくは、67μmでもある。
第5ラッパ355は、所定の物質が内添されうる。ここで、所定の物質の例としては、シリコンが該当するが、それに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、または、電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンではないにしても、上述した特性を有する物質であれば、制限なしに第5ラッパ355に塗布(または、コーティング)にもなる。
前端プラグ33は、セルロースアセテートによっても作製される。一例として、前端プラグ33は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製される。セルロースアセテートトウを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0〜10.0の範囲内に含まれ、望ましくは、4.0〜6.0の範囲内に含まれる。さらに望ましくは、前端プラグ33のフィラメントのモノデニールは、5.0でもある。また、前端プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字形でもある。前端プラグ33のトータルデニール(total denier)は、20000〜30000の範囲内に含まれ、望ましくは、25000〜30000の範囲内に含まれる。さらに望ましくは、前端プラグ33のトータルデニールは、28000でもある。
また、必要に応じて、前端プラグ33は、少なくとも1つのチャネルを含み、チャネルの断面形状は、多様によっても作製される。
タバコロッド31は、図4を参照して上述したタバコロッド21と対応する。したがって、以下では、タバコロッド31に係わる具体的な説明は省略する。
第1セグメント321は、セルロースアセテートによっても作製される。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ状の構造物でもある。第1セグメント321は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製される。例えば、第1セグメント321のモノデニール及びトータルデニールは、前端プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一でもある。
第2セグメント322は、セルロースアセテートによっても作製される。第2セグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0〜10.0の範囲内に含まれ、望ましくは、8.0〜10.0の範囲内に含まれる。さらに望ましくは、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは、9.0でもある。また、第2セグメント322のフィラメントの断面は、Y字形でもある。第2セグメント322のトータルデニール(total denier)は、20000〜30000の範囲内に含まれ、望ましくは、25000でもある。
図5は、本発明によるエアロゾル生成装置の一例を図式的に示すブロック図である。
図5を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置10は、制御部110、バッテリ120、第1ヒータ130、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、モータ160、記憶装置170、蒸気化器180を含む。以下で、図5の第1ヒータ130は、図1及び図2で説明したヒータ130と同一構成であると見なす。また、説明の便宜上、エアロゾル生成装置10に含まれている各構成の一般的な機能を1次的に説明し、2次的に実施例による制御部110の動作を詳細に説明する。
制御部110は、制御信号を生成して送信する方法を通じて、エアロゾル生成装置10に含まれているバッテリ120、ヒータ130、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、モータ160、記憶装置170、蒸気化器180を総括的に制御する。図5に図示されていないが、実施例によって、制御部110は、ユーザのボタン入力やタッチ入力を受信する入力受信部(図示せず)及びユーザ端末のような外部通信装置との通信を行う通信部(図示せず)をさらに含んでもよい。また、図5に図示されていないが、制御部110は、第1ヒータ130に対して比例積分微分制御(PID)を行うためのモジュールをさらに含んでもよい。
バッテリ120は、ヒータ130に電力を供給し、ヒータ130に供給される電力の大きさは、制御部110が生成した制御信号によって調節される。実施例によって、制御部110とバッテリ120との間には、バッテリの電圧を一定に保持させるレギュレーター(regulator)が含まれてもよい。
ヒータ130は、電流を印加すれば、固有抵抗によって発熱し、加熱されたヒータ130にエアロゾル生成基質が接触(結合)されれば、エアロゾルが生成される。
パルス幅変調処理部140は、ヒータ130にPWM(pulse width modulation)信号を伝達する方式を通じて、制御部110が第1ヒータ130及び第2ヒータ180aに供給される電力を制御する。実施例によって、パルス幅変調処理部140は、制御部110に含まれる方式によって具現されもし、パルス幅変調処理部140に出力されるPWM信号は、デジタルパルス幅変調信号(Digital PWM Signal)でもある。
ディスプレイ部150は、エアロゾル生成装置10で発生する各種アラームメッセージ(Alarm message)を視覚的に出力してエアロゾル生成装置10を使用するユーザが確認可能にする。ユーザは、ディスプレイ部150に出力されるバッテリ電力不足メッセージやヒータの過熱警告メッセージなどを確認してエアロゾル生成装置10の動作が停止するか、エアロゾル生成装置10が破損される前に適切な措置を取ることができる。
モータ160は、制御部110によって駆動されてエアロゾル生成装置10の使用準備が完了されているという事実をユーザが触覚を通じて認知可能にする。
記憶装置170は、制御部110が第1ヒータ130及び第2ヒータ180aに供給される電力を適切に制御して、エアロゾル生成装置10を使用するユーザに一貫した風味を提供するための各種情報を保存している。記憶装置170は、フラッシュメモリ(flash memory)のように不揮発性メモリによって構成されるだけではなく、さらに速いデータ入出力(I/O)速度を確保するために、通電時のみに制限的にデータを保存する揮発性メモリによっても構成される。
蒸気化器180は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過してユーザに伝達される。図1及び図2で説明したように、蒸気化器180は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよい。特に、蒸気化器180は、液体保存部に保存されている液体組成物を加熱するための加熱要素を含み、図5に液体組成物を加熱するための加熱要素は、第2ヒータ180aとして図示されている。液体保存部は、蒸気化器180から脱着または付着するようによって作製され、蒸気化器180と一体として作製されてもよい。
本発明の一実施例による制御部110、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、記憶装置170及び蒸気化器180は、少なくとも1つ以上のプロセッサ(processor)に該当するか、少なくとも1つ以上のプロセッサを含んでもよい。これにより、制御部110、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、記憶装置170及び蒸気化器180は、マイクロプロセッサや汎用コンピュータシステムのような他のハードウェア装置に含まれた形態に駆動される。
以下、エアロゾル生成装置10が動作する過程を実施例別に説明する。
図5によるエアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成装置10の第1部分に挿入されたシガレットを加熱する第1ヒータ130、エアロゾル生成装置10の第2部分に脱着されるカートリッジに保存された液状組成物を加熱する第2ヒータ180a及び第1ヒータ130及び第2ヒータ180aに供給される電力を制御する制御部110を含む。この際、制御部110は、第1ヒータ130が加熱される加熱パターンに基づいて、第2ヒータ180aに供給される電力を制御し、具体的には、制御部110が送信した信号に基づいて、パルス幅変調処理部140がPWM信号を生成して送信することで、第1ヒータ130及び第2ヒータ180aに電力を供給する。
まず、第1部分は、図3及び図4で説明したシガレットが挿入される部分であって、シガレットが第1部分に挿入されれば、第1ヒータ130の熱エネルギーがシガレットに伝達され、シガレットに含まれたエアロゾル生成基質によってエアロゾルが生成される。第2部分は、図1及び図2で説明した蒸気化器180が脱着される位置に該当し、ユーザは、蒸気化器180のカートリッジ(cartridge)に保存されている液状組成物がいずれも消耗されれば、エアロゾル生成装置10の第2部分に位置した蒸気化器180または蒸気化器180に含まれているカートリッジを一時的に除去した後、液状組成物がいずれも充填された蒸気化器180またはカートリッジを第2部分に再び付着させうる。
本発明によれば、制御部110が第2ヒータ180aに供給される電力を制御する際に、第1ヒータ130の加熱パターンに基づいて、第2ヒータ180aの電力供給を制御することにより、第1ヒータ130の加熱パターンを考慮せず、第2ヒータ180aの電力供給制御時よりもユーザに安定した霧化量を提供することができる。制御部110から電力を供給された第1ヒータ130が加熱されれば、エアロゾル生成装置10の材質の固有の熱伝導率及び比熱によってエアロゾル生成装置10内部の温度が上昇し、そのような内部の温度上昇は、第2ヒータ180aの温度上昇にも影響を与える。本発明によれば、制御部110は、第1ヒータ130の加熱パターンによってエアロゾル生成装置10内部の温度上昇を把握し、第2ヒータ180aに適切な電力供給が可能であり、液状組成物を加熱する第2ヒータ180aがカートリッジの液状組成物を十分に加熱することができる。
選択的な一実施例として、制御部110が把握する第1ヒータ130の加熱パターンは、第1ヒータ130が既設定の予熱温度に到逹した後、到達した予熱温度を一定時間保持するパターンでもある。例えば、制御部110は、第1ヒータ130の温度が予熱目標温度である260℃に到逹してから3秒間保持されれば、第1ヒータ130の加熱パターンに基づいて、第2ヒータ180aに供給される電力信号を生成してパルス幅変調処理部140を経て第2ヒータ180aに送信することができる。この際、第1ヒータ130の加熱パターンに対応する第2ヒータ180aの電力信号は、制御部110に予め保存された情報または制御部110と有無線で連結された記憶装置170に保存された情報に基づいて生成される。
他の選択的な一実施例として、制御部110が把握する第1ヒータ130の加熱パターンは、第1ヒータ130が既設定の予熱温度に到逹した後、到達した予熱温度を一定時間保持することにより、温度センサーによって測定されたエアロゾル生成装置10の内部温度が既定値を超過するパターンでもある。その選択的一実施例では、第1ヒータ130が加熱されることにより、エアロゾル生成装置10の内部温度の上昇を、制御部110が温度センサーを通じて感知し、感知された温度が既定値を超過するか否かを判断する過程を通じて、第2ヒータ180aに供給される電力を制御することができる。
特に、該選択的一実施例によれば、制御部110は、第1ヒータ130が予め予熱温度に到逹した後、一定時間を保持し(1差判断)、第1ヒータ130の加熱動作によってエアロゾル生成装置10の内部温度が既定値を超過することを感知する(2差判断)方式の二重的な判断手続を通じて、第2ヒータ180aに供給される電力をさらに細密に決定する。その選択的一実施例において、エアロゾル生成装置10の内部温度を測定する一例として、液状組成物を保存するカートリッジに温度センサーが付着し、実施例によって、温度センサーは、エアロゾル生成装置10の内部に少なくとも1つ以上付着される。
前述した実施例とさらに異なる選択的一実施例として、制御部110が把握する加熱パターンは、第1ヒータ130が既設定の予熱温度に到逹した後、エアロゾル生成装置10の内部温度が既定値を超過するパターンであり、制御部110は、加熱パターンに基づいて第2ヒータに供給される電力を低減制御(reduction control)することができる。
図6は、制御部が第2ヒータに供給される電力を低減制御する過程を説明するための図面である。
図6は、第1ヒータ加熱シナリオ610、デバイス温度及びカートリッジ容器温度630、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ650及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ670のグラフを示す。図6において、第1ヒータ加熱シナリオ610、デバイス温度及びカートリッジ容器温度630のグラフは、左側の温度軸によって解釈し、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ650及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ670のグラフは、右側のパーセント電力量軸によって解釈すると見なす。
まず、第1ヒータ加熱シナリオ610によれば、第1ヒータ130は、常温で予熱目標温度である260℃に到逹した後、約3秒間予熱目標温度を保持することで、予熱が完了する。第1ヒータ130は、予熱完了後には、階段式で第1ヒータ130の温度を徐々に低めつつ、シガレットに含まれているエアロゾル生成基質を加熱させる。
デバイス温度及びカートリッジ容器温度630のグラフによれば、第1ヒータ130が加熱されることにより、デバイス温度及びカートリッジ容器温度も経時的に徐々に増加することが分かる。デバイス温度及びカートリッジ容器温度630は、約27秒地点で約50℃に到逹した後、温度上昇勾配が低くなったまま徐々に上昇する。このように、デバイス温度及びカートリッジ容器温度630が上昇すれば、液状組成物の気化に必要なエネルギーは減少する。すなわち、デバイス温度及びカートリッジ容器温度630が増加することにより、第2ヒータ180aの電力は、制御部110によって低減することが望ましい。第2ヒータ180aに供給される電力が制御部110によって低減されない場合、液状組成物が過剰気化されることにより、エアロゾルの香味が変わり、ユーザの喫煙満足度が低くもなる。図6では、説明の便宜上、デバイス温度及びカートリッジ容器温度と併記されているが、実施例によって、デバイス温度またはカートリッジ容器温度のうち、いずれか1つの値だけ採択してもよい。
液状ヒータ加熱最大電力シナリオ650のグラフは、液状ヒータに供給される最大電力量を示すグラフであって、デバイス温度及びカートリッジ容器温度630の上昇に反比例して、第2ヒータ180aに供給される電力量は、経時的に徐々に減少する。
パフによる液状ヒータ電力シナリオ670のグラフは、液状ヒータに供給される電力量の最大値ではなく、電力量の変化を詳細に示すグラフであって、ユーザのパフ及び経時的に第2ヒータ180aに供給される電力量の騰落をそのまま反映し、各パフでの電力量の最大値は、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ650のグラフを境界にすることを示す。
前記実施例とは異なって、制御部110は、温度センサーを通じてエアロゾル生成装置の内部温度を把握せず、エアロゾル生成装置10の温度上昇値に係わる表を参照して獲得される値を利用してもよい。この選択的一実施例によれば、エアロゾル生成装置10にさらに温度センサーを備える必要もなく、実験値によって第1ヒータ130の温度上昇数値が特定値になれば、その温度上昇数値に基づいて予め保存されている表(table)を参照する方式を通じてエアロゾル生成装置の内部温度を把握することができる。
表1は、制御部110が参照する表の一例を示す。制御部110は、第1ヒータの温度が260℃に到逹したまま3秒以上保持されれば、エアロゾル生成装置の内部温度を30℃に推定し、推定された温度によって低減された電力が第2ヒータ180aに供給されるように制御する。制御部110は、第1ヒータの温度が200℃に到逹したまま3秒以上保持されれば、エアロゾル生成装置の内部温度を40℃に推定し、推定された温度によって低減された電力が第2ヒータ180aに供給されるように制御する。表1に記載の第1ヒータの温度、保持時間、エアロゾル生成装置の内部温度推定値は、実施例によっても異なる。また、実施例によって、制御部110は、第1ヒータの温度とエアロゾル生成装置の内部温度推定値のみに基づいて第2ヒータ180aに供給される電力を低減制御するか、第1ヒータ130が既設定の予熱温度に到逹すれば、エアロゾル生成装置の内部温度の上昇値に比例して、第2ヒータ180aに供給される電力を低減制御することもできる。表1のように第1ヒータ130によって上昇したエアロゾル生成装置の内部温度によって第2ヒータ180aに低減された電力を供給すれば、シガレットを加熱する第1ヒータ130が加熱されることにより、液状を加熱する第2ヒータ180aの加熱に必要なエネルギーが減少されたことが補正され、第2ヒータ180aによって生成されるエアロゾルの霧化量を正確に調節することができる。
前述した例と異なる選択的一実施例として、制御部110は、第1ヒータ130が既設定の予熱温度に到逹した後、一定時間を保持すれば、第1ヒータ130が加熱するシガレットに伝達された熱エネルギーに基づいて、第2ヒータに供給される電力を増大させうる。
図7は、制御部が第2ヒータに供給される電力を増大させる過程を説明するための図面である。
図7は、第1ヒータ加熱シナリオ710、シガレット媒質中央温度730、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ750及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ770のグラフを示す。図7において、第1ヒータ加熱シナリオ710、シガレット媒質中央温度730のグラフは、左側の温度軸によって解釈し、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ750及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ770のグラフは、右側のパーセント電力量軸によって解釈すると見なす。以下、媒質とエアロゾル生成基質は、同義語と見なす。
まず、第1ヒータ加熱シナリオ710によれば、第1ヒータ130は、常温で予熱目標温度である260℃に到逹した後、約3秒間予熱目標温度を保持することで、予熱が完了する。第1ヒータ130は、予熱が完了した後には、階段式で第1ヒータ130の温度を徐々に低めつつシガレットに含まれている媒質を加熱させる。
シガレット媒質中央温度730のグラフによれば、第1ヒータ130の加熱開始後、約21秒経過時点までシガレットの媒質の中央温度は、一定傾度で上昇し、その後、媒質の中央温度は保持される。一例として、制御部110は、シガレット媒質中央温度730のグラフの積分値を取る方式を通じて、シガレットに伝達された熱エネルギーの総合を獲得することができる。
液状ヒータ加熱最大電力シナリオ750のグラフによれば、第1ヒータ130の加熱開始後、約16秒経過時点から、第2ヒータ180aは、加熱され始め、第1ヒータ130の加熱開始から約17秒経過時点から、第2ヒータ180aに供給される最大電力量は、一定傾度を有して増加する。ここで、第1ヒータ130の加熱開始から約17秒経過時点が、制御部110が第2ヒータ180aに供給される電力を増大させる時点である。
パフによる液状ヒータ電力シナリオ770のグラフは、液状ヒータに供給される電力量の最大値だけではなく、毎時間の電力量の変化を詳細に示すグラフであって、ユーザのパフ及び経時的に第2ヒータ180aに供給される電力量の騰落をそのまま反映し、各パフでの電力量の最大値は、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ750のグラフを境界にすることを示す。
第1ヒータ130が長時間加熱されることにより、シガレット200の媒質の味が濃くなるほど、カートリッジに保存された液状の霧化量も共に増大されて初めて、ユーザに一貫した喫煙感を提供することができる。すなわち、ユーザがエアロゾル生成装置を通じて吸い込むエアロゾルは、第1ヒータ130及び第2ヒータ180a、それぞれが加熱されることにより、生成されたエアロゾルの総和であるので、ユーザに毎度同じレベルの喫煙満足度を提供するためには、シガレットが第1ヒータ130によって加熱されることにより、濃くなるエアロゾルの濃度によって、第2ヒータ180aによる霧化量を比例して増大させる必要がある。図7を通じて説明した、この選択的一実施例は、まさに上のような必要性によって考案された実施例である。
本発明の望ましい一実施例として、制御部110は、第1ヒータが既設定の予熱温度に到逹すれば、エアロゾル生成装置の内部温度の上昇値に比例して、第2ヒータ180aに供給される電力を低減させた後、シガレットに伝達される熱エネルギーに基づいて第2ヒータ180aに供給されていた電力を増大させることもできる。
図8は、制御部が第2ヒータに供給される電力を低減させた後、再び増大させる過程を説明するための図面である。
図8は、第1ヒータ加熱シナリオ810、シガレット媒質中央温度830、カートリッジ容器温度850、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ870及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ890のグラフを示す。図8において、第1ヒータ加熱シナリオ810、シガレット媒質中央温度830、カートリッジ容器温度850のグラフは左側の温度軸によって解釈し、液状ヒータ加熱最大電力シナリオ870及びパフによる液状ヒータ電力シナリオ890のグラフは、右側のパーセント電力量軸によって解釈すると見なす。
図8は、図6及び図7で説明した実施例を結合した実施例を説明するための図面である。制御部110は、第1ヒータ130が予熱目標温度である260℃に到逹して決定された時間を保持すれば、第1ヒータ130が加熱パターンを満足したと見なし、第1ヒータ130が加熱される過程で上昇されたエアロゾル生成装置の温度を獲得する。制御部110は、エアロゾル生成装置の温度に反比例して、約23秒時点で第2ヒータ180aに供給される電力を低減制御していて、シガレット媒質中央温度830のグラフによって、約41秒時点で第2ヒータ180aに供給される電力を一定量増大させる。
図8に図示された方式によってエアロゾル生成装置の第1ヒータ130及び第2ヒータ180aに供給される電力が制御されれば、第1ヒータ130によってエアロゾル生成装置の内部温度が上昇されたとき、第2ヒータ180aに供給される電力が不正確になる問題点及び第1ヒータ130によって、シガレット媒質の中央温度が高い状態を保持する場合に発生する喫煙感の変質現象をいずれも解消可能となる。図8において、第1ヒータ及び第2ヒータの加熱温度、第2ヒータ180aに供給される電力を変更する時点である23秒、41秒は、一例であって、その数値に限定されず、実施例によって異なりうる。
他の一実施例として、制御部110は、第1ヒータ130と対応する温度プロファイル(temperature profile)を保存していて、第1ヒータ130が加熱パターンによって加熱されれば、加熱パターンに対応する温度プロファイルに基づいて、第2ヒータ180aに供給される電力を制御する。ここで、温度プロファイルは、制御部110または記憶装置170に保存されており、前述した方式のように第1ヒータ130が加熱されるパターンによって第2ヒータ180aに供給される電力を低減または増大させる方法論をアナログまたはデジタル情報化したことを通称する。
図9は、本発明によるエアロゾル生成装置の第1ヒータ及び第2ヒータの電力を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
図9による方法は、図5によるエアロゾル生成装置10によって具現されるので、図5を参照して説明し、以下、図5の説明と重複する説明は省略する。
第1ヒータ130がエアロゾル生成装置10の第1部分に挿入されたシガレットを加熱する(S910)。
第2ヒータ180aがエアロゾル生成装置10の第2部分に付着されたカートリッジに保存された液状組成物を加熱する(S920)。
制御部110が第1ヒータ130が加熱される加熱パターンを把握し(S930)、加熱パターンが既設定のパターンであるか否かを把握する(S940)。
制御部110は、加熱パターンが既設定のパターンであれば、加熱パターンによって第2ヒータ180aに供給される電力を低減または増大制御する(S950)。
本発明は、シガレットを加熱する第1ヒータ及び液状を加熱する第2ヒータを備えたエアロゾル生成装置及びそのエアロゾル生成装置が動作する方法に係わるものであって、第2ヒータに供給される電力を第1ヒータの加熱パターンに基づいて、決定することにより、本発明によるエアロゾル生成装置を通じて、ユーザが喫煙すれば、既存に知られた外部加熱式エアロゾル生成装置を用いた喫煙時よりさらに一貫し、満足な喫煙経験が可能である。
以上、説明された本発明による実施例は、コンピュータ上で多様な構成要素を通じて実行可能なコンピュータプログラムの形態として具現され、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録される。この際、媒体としては、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(flopticaldisk)のような磁気−光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令語を保存して行うように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものでもある。コンピュータプログラムの例には、コンパイラによって作られる機械語コードだけではなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。
本発明で説明する特定実行は、一実施例であって、如何なる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は、省略される。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的連結を例示的に示したものであって、実際装置では、代替可能であるか、さらなる多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結として示される。また、「必須な」、「重要に」のように具体的な言及がない限り、本発明の適用において必ずしも必要な構成要素ではない。
本発明の明細書(特に特許請求の範囲)において、「前記」及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当する。また、本発明において範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別的な値を適用した発明を含むものであって(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に、前記範囲を構成する各個別的な値を記載したものと同一である。最後に、本発明による方法を構成する段階について明白に順序を記載するか、反対となる記載がなければ、前記段階は、適当な順序によって行われる。必ずしも前記段階の記載順序によって本発明が限定されるものではない。本発明において、全ての例、または例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に本発明を詳細に説明するためのものであって、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例または、例示的な用語によって本発明の範囲が限定されもるのではない。また、当業者は、多様な修正、組合わせ及び変更が付け加えられた特許請求の範囲、またはその均等物の範疇内で設計条件及びファクターによって構成されることが分かる。
産業上利用可能性
本発明の一実施例は、従来の電子タバコの機能を改善した次世代電子タバコの製造に活用される。