JP2021507978A - コバルト媒介ラジカル重合によるエチレンのブロック共重合 - Google Patents

コバルト媒介ラジカル重合によるエチレンのブロック共重合 Download PDF

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Abstract

ポリエチレンブロックと、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が、エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリルアミドからなるリストから選択され、前記1つ以上のビニルモノマーの少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーの重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製であって、該プロセスが、a.有機コバルト錯体の存在下でエチレンまたは前記1つ以上のビニルモノマーを重合し、それにより、マクロ開始剤を形成することと、b.該マクロ開始剤を、i.ステップaでエチレンが重合された場合、前記1つ以上のビニルモノマー、またはii.ステップaで前記1つ以上のビニルモノマーが重合された場合、エチレン、のいずれかと接触させ、それにより、第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含み、ポリエチレンブロックを形成することが、1bar超の圧力下で実行される、調製。【選択図】図1

Description

本発明は、有機金属媒介ラジカル重合の分野に関し、より具体的には、ポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーの製造におけるその適用に関する。
ポリエチレン(PE)は、世界中で生産される最も重要なポリマーである(>80MT/年)。それは、包装から高付加価値製品まで、数多くの用途を見出す。それは、石油生産から独立し、生物資源から得ることができる原料とともに、非常に魅力的なモノマーである安価なエチレンから生産される。
PEは、線状鎖で構成される高密度ポリエチレン(HDPE)を生産する触媒的配位挿入(チーグラー・ナッタまたはフィリップス触媒)を通して、工業的に得られる。PEは、分岐ポリマーである低密度PEをもたらす過酷な実験条件(250〜3000barおよび150〜375℃)下でフリーラジカル重合(FRP)によって合成することもできる(例えば、S.L.Aggarwal and O.J.Sweeting,Chem.Rev.,1957,57,665−742またはM.Ghiass and R.A.Hutchinson,Polym.React.Eng.,2003,11,989−1015を参照)。
FRPは、ポリマーがフリーラジカル機構を通じてビニルモノマー単位の連続的な付加から形成されるプロセスである。それにもかかわらず、FRPは、ポリマーの分子構築の制御をほとんど不可能にし、その巨視的性質を調整することを非常に難しくする、停止および連鎖移動プロセスも伴う。この欠点は、安定化基の欠如に起因する増殖ラジカルの高い反応性により、エチレンを含む、いわゆる「低活性化モノマー」(LAM)の重合で特に顕著である。
制御されたラジカル重合(CRP)法につながるこれらの制限を克服するための研究努力がすでに行われてきた。重合プロセス中の鎖の成長を制御することにより、ポリマーのモル質量および分散性の微調整が可能になるが、例えば、ブロックコポリマー構造の調製を可能にすることによって、その構造の微調整も可能になる。特に、コバルト錯体による成長鎖の一時的な失活に基づくコバルト媒介ラジカル重合(CMRP)は、ビニルエステル、N−ビニルアミド、およびN−ビニルイミダゾリウムなどの一連のLAMの重合を制御するのに効率的であることが証明された(例えば、A.Debuigne,C.Jerome and C.Detrembleur,Polymer,2017,115,285−307を参照)。「Co(acac)」とも称されるコバルトビス−(アセチルアセトネート)は、制御剤として特に効率的である。CMRPは、コバルト(II)錯体の存在下において、従来型のフリーラジカル開始剤、例えば、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(V−70)またはレドックス開始系のいずれかの使用により、またはあらかじめ形成されたアルキル−コバルト(III)錯体により開始することができる。これらのすべての場合で、重合は、かなり低い温度(0℃〜40℃)で行われ、LAMの逐次CMRPは、ホモポリエチレンブロックを含まない、様々な明確なブロックコポリマーへのアクセスを与えた。
最近、酢酸ビニル(VAc)とエチレン(E)との統計的共重合は、VAcについて記載されたものと全く同様の条件で、すなわち、中程度の温度(40℃)および追加の溶媒なし(バルクでの重合)の条件に従って、Co(acac)で制御された。それに応じて、正確なモル質量および低分散性(D)を有するエチレン/酢酸ビニル統計的コポリマー(EVA)が生産され、コポリマーの組成が、作用エチレン圧力を調整すること、すなわち、それぞれ10および50barで10〜55モル%のエチレンに調節することによって、調節された(A.Kermagoret,A.Debuigne,C.Jerome and C.Detrembleur,Nat.Chem.,2014,6,179−187)。この制御された統計的共重合は、明確なエチレン/アクリロニトリルおよびエチレン/(N−メチルビニルアセトアミド)統計的コポリマーの調製に拡張された。共重合中にエチレン圧力を調節することにより、エチレンプアブロックおよびエチレンリッチブロックを示すEVA系コポリマーも調製された。別の研究は、PVAc−b−EVAブロックコポリマーの調製が成功したことを報告している(J.Demarteau,A.Kermagoret,C.Jerome,C.Detrembleur and A.Debuigne,ACS Symp.Ser.,2015,1188,47−61)。
しかしながら、「純粋な」ポリエチレン(PE)ブロック、すなわち、分岐していても分岐していなくてもよく、エチレンの重合から得られる、エチレンの繰り返し単位のみで構成されるポリマーブロック、を示すブロックコポリマーを合成するための、エチレンおよび他のビニルモノマー、特にLAMの制御された逐次重合は、CMRPまたは他の任意のCRP法ではこれまで報告されていない。これらの前例のないブロックコポリマーは、エチレン含有コポリマーの用途の範囲を大幅に広げ得る。エチレンと他のモノマー、特にLAMとの制御された統計的共重合と比較して、PEセグメントを含有するブロックコポリマーの合成には、様々な障害を示す。ホモPEシーケンスを示すブロックコポリマーの合成は、エチレンがコバルト錯体の存在下で単独重合される間、1つのステップであることを示し、これは、このプロセスがエチレンにいかなるラジカル安定化置換基も存在しないために活性化するのが難しい、かなり安定したCo−PE結合のみを示すため、挑戦的である。コモノマーの不在下では、PEセグメントの溶解度は、そのモノマー中では非常に低く、(コ)ポリマーの早期沈殿につながると予想される。したがって、EVAとは対照的に、PEセグメントの合成は、既知の条件下で行うことができない。さらに、中程度の圧力で行うことができるエチレンと他のビニルモノマーとの共重合と比較して、エチレンの単独重合は、多くの場合、CMRPの過程にも影響を与える可能性があるはるかに高い圧力のエチレンを必要とする。
WO2013083783では、Monteilらは、エチレンを含む極性および無極性ビニルモノマーを含有するコポリマーを合成するための重合プロセスを開示している。このプロセスは、常に、金属触媒およびラジカル源の存在下でのコモノマー(極性および無極性)の混合物を含意する。この文書は、逐次重合を開示しておらず、単独のモノマーであるエチレンの存在を伴うプロセスステップを開示していない。Monteilらによって記載された手順を用いて、せいぜいエチレンリッチセグメントを含有する統計的コポリマーを形成することができる。
本発明の目的は、ポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーを製造するための良好な方法を提供し、それによって得られたブロックコポリマーを提供することである。
上記の目的は、本発明の実施形態による方法によって達成される。
第1の態様では、本発明は、ポリエチレンブロックと、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が、エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリルアミドからなるリストから選択され、前記1つ以上のビニルモノマーの少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーの重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのプロセスに関し、該プロセスは、
a.有機コバルト錯体、および任意にラジカル重合のための開始剤の存在下で、単独のモノマーとしてエチレンまたは1つ以上のビニルモノマーのいずれかを重合し、それにより、ポリエチレンまたは重合された1つ以上のビニルモノマーのいずれかで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することと、
b.該マクロ開始剤を、
i.ステップaでエチレンが重合された場合、1つ以上のビニルモノマー、または
ii.ステップaで1つ以上のビニルモノマーが重合された場合、エチレン、
のいずれかと接触させて、
それにより、第1のポリマーブロックに結合された、重合された1つ以上のビニルモノマーまたはポリエチレンのいずれかで形成された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含み、ポリエチレンブロックを形成することは、1bar超の圧力(例えば、少なくとも20barまたは少なくとも300barの圧力)下で実行される。
異なる表現をすると、本発明は、ポリエチレンブロックと、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が、エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリルアミドからなるリストから選択され、前記1つ以上のビニルモノマーの少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーの重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのプロセスに関し、該プロセスは、
a.有機コバルト錯体および
i.有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物ではない場合、ラジカル重合のための開始剤、または
ii.有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物である場合、任意に、ラジカル重合のための開始剤、の存在下で、単独のモノマーとしてエチレン、または1つ以上のビニルモノマーのいずれかと重合して、
それにより、ポリエチレン、または重合された1つ以上のビニルモノマーのいずれかで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することと、
b.該マクロ開始剤を、
i.ステップaでエチレンが重合された場合、1つ以上のビニルモノマー、または
ii.ステップaで1つ以上のビニルモノマーが重合された場合、エチレン、
のいずれかと接触させて、
それにより、第1のポリマーブロックに結合された、重合された1つ以上のビニルモノマーまたはポリエチレンのいずれかで形成された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含み、前記ポリエチレンブロックを形成することは、1bar超の圧力下で実行される。
第2の態様では、本発明は、第1の態様のプロセスによって得ることができるブロックコポリマーに関する。特に、それは、エチレン、ビニルエステル、N−ビニルアミド、N−ビニルイミダゾリウム塩、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、およびそれらの加水分解生成物からなるリストから選択される1つ以上のビニルモノマーであって、該1つ以上のビニルモノマーの少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーの重合から得られたブロックに結合されたポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーに関してもよい。
本発明の特定および好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、独立請求項の特徴および他の従属請求項の特徴と、適宜、および単に請求項に明示的に記載されているとおりではなく、組み合わせてもよい。
本発明の上記および他の特性、特徴、および利点は、例として本発明の原理を示す添付の図面と併せることで、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。この説明は、本発明の範囲を限定することなく、単に例を目的として提供される。以下に引用される参照図は、添付の図面を指す。
図1は、本発明の実施例1および5に対応する反応スキームである。 図2は、実施例1についてのSECクロマトグラムである。 図3は、実施例1についてのDSC分析である。 図4は、実施例2についてのH−NMR分析である。 図5は、実施例2についてのDSC分析である。 図6は、実施例2についてのTGA分析である。 図7は、実施例3についてのDSC分析である。 図8は、実施例4についてのSEC分析である。 図9は、実施例4についてのH−NMR分析である。
本発明は、特定の実施形態に関して、およびある特定の図を参照して記載されるが、本発明は、それに限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。記載された図面は、概略的なものに過ぎず、限定的なものではない。
さらに、明細書および特許請求の範囲における第1、第2、第3などの用語は、同様の要素を区別するために使用され、必ずしも時間的、空間的、ランキング、またはいかなる他の方法においてシーケンスを説明するために使用されない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書に記載される本発明の実施形態は、本明細書に記載または例示される以外の他のシーケンスで動作可能であることを理解されたい。
特許請求の範囲で使用される「含む」という用語は、その後にリストされた手段に制限されると解釈すべきではないことに留意されたく、それは、他の要素またはステップを除外するものではない。したがって、言及されるように、述べられた特徴、整数、ステップ、または構成要素の存在を特定するものとして解釈されるべきであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、もしくは構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
本明細書を通して「一実施形態」または「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所における「一実施形態では」または「実施形態では」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているのではないが、そうである場合もある。さらに、本開示から当業者には明らかなように、1つ以上の実施形態では、特定の特徴、構造、または特性を任意の好適な方法で組み合わせてもよい。
同様に、本発明の例示的な実施形態の説明では、本開示を簡素化し、様々な発明の態様のうちの1つ以上の理解を支援する目的で、本発明の様々な特徴は、単一の実施形態、図、またはそれらの説明にまとめられることがあることを理解されたい。しかしながら、この開示方法は、特許請求された発明が各請求項で明示的に列挙されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の態様は、単一の前述の開示された実施形態のすべての特徴より少ないものにある。したがって、詳細な説明に続く特許請求の範囲は、本明細書によりこの詳細な説明に明示的に組み込まれ、各請求項は、本発明の別個の実施形態として独立している。
さらに、本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、他の実施形態に含まれる他の特徴ではなくいくつかの特徴を含むが、異なる実施形態の特徴の組み合わせは、当業者によって理解されるように、本発明の範囲内であり、異なる実施形態を形成することを意味する。例えば、以下の特許請求の範囲では、特許請求された実施形態のいずれも、任意の組み合わせで使用することができる。
本明細書で提供される説明では、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本発明の実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが理解される。他の例では、この説明の理解をあいまいにしないために、周知の方法、構造、および技法は、詳細に示されていない。
以下の用語は、本発明の理解を助けるためにのみ提供される。
本明細書で使用する場合、特に明記しない限り、ブロックコポリマーという用語は、化学的性質が異なり、互いに結合された少なくとも2つのポリマーから形成されるポリマーを指す。ブロックコポリマーを構成する各ポリマーは、ブロックと呼ばれる。各ブロックは、ホモポリマー、または統計的コポリマーおよび勾配コポリマーから選択されるコポリマーのいずれかであり得る。
本明細書で使用する場合、特に明記しない限り、ビニルモノマーという用語は、少なくとも1つのビニル基を含むモノマーを指す。
次に、本発明のいくつかの実施形態の詳細な説明によって本発明を説明する。本発明の他の実施形態が、本発明の技術的教示から逸脱することなく当業者の知識に従って構成できることは明らかであり、本発明は、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定される。
第1の態様では、本発明は、ブロックコポリマーの調製のためのプロセスに関する。
重合プロセスを早期に中断することが常に可能であるので、本発明のプロセスによって実現可能なブロックコポリマーの分子量に下限はない。しかしながら、それらが、少なくとも5000g/モル、またはさらには少なくとも10000g/モルの絶対数平均分子量(絶対Mn)を有するブロックコポリマーの形成を可能にすることが本発明の実施形態の利点である。絶対数平均分子量は、当業者に周知の技法によって決定することができる。例えば、ブロックコポリマーの末端基に固有の信号を積分し、それをブロックごとに固有の信号と比較することにより、H−NMRで決定することができる。
実施形態では、本発明のプロセスは、1.5未満の多分散性を有するブロックコポリマーの形成を可能にし得る。これは、場合によっては、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって決定することができる。例えば、実施例1、4、および5のブロックコポリマーについて決定された。しかしながら、SECは、多くの場合、様々な理由により、本発明のいくつかの実施形態のブロックコポリマーの多分散性を分析するために使用できない。1つの理由は、多くの場合、両方のブロックタイプを可溶化することができる溶媒を見出すことが不可能であるためである。これは特に、ビニルブロックが極性ブロックである場合である。もう1つの理由は、共通の溶媒が存在するとき、多くの場合、SECには高すぎる温度で両方のブロックを溶解するのみであるためである。さらに、共通の溶媒が存在し、カラムに適合する温度で使用できるときであっても、多くの場合、極性ブロックがカラムに付着するため、SECカラムでのブロックコポリマーの溶出が問題になる。例えば、実施例1のブロックコポリマーを用いてSECを行うことができるとき、最も一般的には、溶媒中で、可能な限り多くのコポリマーを可溶化するのに好適な温度で、ポリスチレン(PS)標準を用いて較正されたサイズ排除クロマトグラフィーが使用される。本開示では、特に明記しない限り、SECについて言及されるとき、例えば、溶媒中で、可能な限り多くのコポリマーを可溶化するのに好適な温度で、ポリスチレン(PS)標準を用いた較正を使用することができると理解される。典型的な溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)であるが、溶媒の選択は、試行錯誤により当業者により良く決定される。例えば、PEブロックが大きくなりすぎてTHF中に十分に溶解できないとき、1,2,4−トリクロロベンゼンまたはテトラクロロエチレンを使用することができる。室温が典型的には、好ましいが、多くの場合、より大きな鎖を溶解するために、より高い温度が必要である。当然のことながら、SECを使用して、例えば、PS標準に対して平均分子量を決定することもできる。
実施形態では、本発明のプロセスは、二峰性分布を有するブロックコポリマーの形成を可能にする。重量分布のモダリティは、典型的には、適用可能な場合、SECによって決定することができる(多分散性についての注記を参照)。好ましくは、二峰性分布の両方のpicのそれぞれは、1.2未満、好ましくは1.1未満の多分散性を有する。これは、クロマトグラフのデコンボリューションによって評価することができる。
理論に束縛されることなく、この二峰性分布は、ブロックコポリマー中のジブロックコポリマー鎖およびトリブロックコポリマー鎖が同時に存在すると解釈されるものとされている。
特に、プロセスがPEブロックの形成によって始まった場合、形成されるブロックコポリマーは、典型的には、1つまたは2つのポリエチレンブロックに結合された、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーで形成されたポリマーブロック、を含む。非常に典型的には、生成物は、a)1つのポリエチレンブロックに結合された、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーで形成されたポリマーブロックを含むブロックコポリマーと、b)2つのポリエチレンブロックに結合された(ポリビニルブロックの各先端に1つ)、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーで形成されたポリマーブロックを含むブロックコポリマーと、の混合物である。
同様に、プロセスがビニルブロックの形成によって始まった場合、形成されるブロックコポリマーは、典型的には、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーで形成された1つまたは2つのポリマーブロックに結合されたポリエチレンブロック、を含む。非常に典型的には、生成物は、a)重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーで形成された1つのポリマーブロックに結合されたポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーと、b)重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーで形成された2つのポリマーブロックに結合されたポリエチレンブロック(PEブロックの各先端に1つ)を含むブロックコポリマーと、の混合物である。
本発明のプロセスによって得られるブロックコポリマーは、典型的には、線状である。
ブロックコポリマーを生産するためのすべての既存のプロセスで、結果として、いくつかのホモポリマー鎖を含む生成物が形成される。生成物が15重量%未満、10重量%未満、またはさらには5重量%未満のホモポリマー鎖を含み得ることが、本発明のプロセスの実施形態の利点である。
本発明のプロセスによって得られたブロックコポリマーは、典型的には、重合の開始に関与するラジカルに対応する末端基(典型的には、少なくともアルファ鎖末端、すなわち、重合が始まった場所)を含む。
本発明のプロセスによって得られるブロックコポリマーは、ポリエチレン(PE)ブロックを含む。
重合プロセスを早期に中断することが常に可能であるので、本発明のプロセスによって実現可能なPEブロックの分子量に下限はない。しかしながら、少なくとも700g/モル、好ましくは少なくとも800g/モル、より好ましくは少なくとも1000g/モル、さらにより好ましくは少なくとも1200g/モル、および非常に好ましくは少なくとも1500g/モルの絶対数平均分子量(絶対Mn)を有するPEブロックを有するブロックコポリマーの形成を可能にすることが本発明の実施形態の利点である。絶対数平均分子量は、例えば、ブロックコポリマーについて述べたように決定することができる。
実施形態では、本発明のプロセスによって得られたPEブロックは、H NMRによって決定されるように、少なくとも20、好ましくは少なくとも25、より好ましくは少なくとも35、さらにより好ましくは少なくとも40、および非常に好ましくは少なくとも50の繰り返し単位を含み得る。
実施形態では、本発明のプロセスは、1.2未満の多分散性を有するPEブロックを含むブロックコポリマーの形成を可能にする。これは、例えば、ブロックコポリマーについて述べたように決定することができる。
本発明のプロセスによって得られるPEブロックは、典型的には、線状である。
本発明のプロセスによって得られるブロックコポリマーは、1つ以上のビニルモノマーの重合から形成されるブロックを含み、その少なくとも50モル%は特定のリスト(下記参照)から選択され、その少なくとも1つはエチレンではない。以下、このブロックは、「ビニルブロック」と称される。
重合プロセスを早期に中断することが常に可能であるので、本発明のプロセスによって実現可能なビニルブロックの分子量に下限はない。しかしながら、それらが、少なくとも2500g/モルの絶対数平均分子量(絶対Mn)を有するビニルブロックを有するブロックコポリマーの形成を可能にすることが本発明の実施形態の利点である。絶対数平均分子量は、例えば、ブロックコポリマーについて述べたように判定することができる。
実施形態では、本発明のプロセスは、1.2未満の多分散性を有するビニルブロックを含むブロックコポリマーの形成を可能にする。これは、例えば、適用可能な場合、ブロックコポリマーについて述べたように決定することができる。
本発明のプロセスによって得られたビニルブロックは、典型的には、線状である。
ビニルブロックは、ホモポリマー、統計的コポリマー、または勾配コポリマーであり得る。
それがホモポリマーである場合、それは、モノマーとしてエチレンを含まず、単一のビニルモノマーから形成される。
実施形態では、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーは、単一のビニルモノマーであり、ブロックコポリマーは、ポリエチレンブロックと、エチレン以外の単一のビニルモノマーの単独重合で形成されるブロックと、を含む。
ビニルブロックが統計的コポリマーである場合、それは、エチレン以外の少なくとも1つのビニルモノマーを含む。それは、エチレンを含まないものであってもよく、またはエチレンと1つ以上の他のビニルモノマーとの統計的または勾配コポリマーであってもよい。統計的または勾配コポリマーの組成物に入るモノマーの数は、限定されない。
ビニルブロックは、少なくとも50モル%、好ましくは少なくとも70モル%、より好ましくは少なくとも80モル%、さらにより好ましくは少なくとも90モル%、さらにより好ましくは少なくとも95モル%、さらにより好ましくは少なくとも99モル%、およびさらにより好ましくは特定のリストから選択された完全に1つ以上のビニルモノマーで形成されなければならず、1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つは、エチレンではない。
実施形態では、ビニルブロックは、最大でも99.5%、99%、98%、95%、または90%のエチレンから形成され得る。
実施形態では、特定のリストは、エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリルアミドからなり得、1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つは、エチレンではない。
好ましくは、ビニルエステルは、一般式HRC=CRO(CO)Rのモノエチレン性不飽和モノマーであり得、式中、RおよびRは、HおよびCHから独立して選択され、Rは、C−C20−アルキル基、C−C20−シクロアルキル基、およびC−C24−アリール基からなる群から選択される。Rは、好ましくはHである。好ましい例は、酢酸ビニルである。
非共役N−ビニルモノマーは、ビニル基と共役した二重結合がないため、非共役であると言われる。非共役N−ビニルモノマーは、モノマー中の他の場所に共役を含んでもよい。非共役N−ビニルモノマーは、窒素原子に結合されたビニル基を有する。例は、N−ビニルカルバゾール(NVC)、N−ビニルインドール(NVIn)誘導体(RおよびRは、例えば、独立してC−C20アルキル基)、N−ビニルピロリドン(NVP)、N−ビニルカプロラクタム(NVCL)、N−ビニルホルムアミド(NVF)、N−ビニルアセトアミド(NVA)誘導体、N−メチル−N−ビニルアセトアミド(NMVA)、N−ビニルフタルイミド(NVPI)、N−ビニルナフタルイミド(NVNPI)、N−ビニルイミダゾール(NVIm)、N−ビニルイミダゾリウム塩(NVIm−X)(Rは、例えば、C−C20アルキル基であり、Xは、ハロゲンである)、およびN−ビニルトリアゾール(NVTri)である。これらのモノマーを以下に表す:








Figure 2021507978
好ましくは、非共役N−ビニルモノマーは、一般式HRC=C−NR(CO)Rのモノエチレン性不飽和モノマーであり得、式中、Rは、HおよびCHから選択され、Rは、Rと5〜7員環を形成するか、またはHおよびCHから選択されるかのいずれかであり、Rは、Rと環を形成しない場合、HおよびC−C20アルキル基からなる群から選択される。好ましい例は、N−メチル−N−ビニルアセトアミドである。
好ましくは、(メタ)アクリレートは、一般式HRC=CR−(CO)ORのモノエチレン性不飽和モノマーであり得、式中、RおよびRは、HおよびCHから独立して選択され、Rは、HおよびC−C20−アルキル基からなる群から選択される。Rは、好ましくはHである。例は、アクリル酸、メタクリル酸、t−アミルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、およびメチルメタクリレートである。好ましい例は、n−ブチルアクリレートおよびメチルメタクリレートである。
好ましくは、(メタ)アクリルアミドは、一般式HRC=CR−(CO)NRのモノエチレン性不飽和モノマーであり得、式中、RおよびRは、HおよびCHから独立して選択され、Rは、HまたはCHであり、Rは、HおよびC−C20−アルキル基からなる群から選択される。Rは、好ましくはHである。例は、アクリルアミドおよびN−(n−オクタデシル)アクリルアミドである。好ましい例は、アクリルアミドである。
好ましい実施形態では、特定のリストは、エチレン、ビニルエステル、および非共役N−ビニルモノマーからなり得、1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つは、エチレンではない。
より好ましい実施形態では、特定のリストは、エチレン、酢酸ビニル、およびN−メチル−N−ビニルアセトアミドからなり得、1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つは、エチレンではない。
特定のリスト以外で選択されたビニルモノマーは、考えられた特定のリストのビニルモノマーとは異なる任意のビニルモノマーであり得る。
特に、特定のリスト以外で選択されたビニルモノマーは、一般式HC=CRのモノエチレン性不飽和モノマーであり得、式中、R、Rは、数ある中でも、水素、C−C20アルキル基、C−C20−シクロアルキル基、C−C24−アリール基(例えば、フェニル)、シアノ、C−C20−アルキルエステル基(酸素または二重結合と結合したカルボニルを有する)、C−C20−シクロアルキルエステル基(酸素または二重結合と結合したカルボニルを有する)、C−C20アルキルアミド基(二重結合と結合した窒素、例えば、ホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミドに結合している、または二重結合と結合したカルボニル、例えば、アクリルアミド、を有する)、C−C20シクロアルキルアミド基(二重結合と結合した窒素、例えば、ピロリドン、カプロラクタム、...または二重結合と結合したカルボニル、を有する)、C−C20シクロアルキルイミド基(例えば、フタルイミド、ナフタルイミド、...)、C−C20アリールアミド基(二重結合と結合した窒素を有する)、イミダゾール、イミダゾリウム塩、トリアゾール、トリアゾリウム塩、カルバゾール基、インドール基、シクロカーボネート基、カーボネート基、および無水物基からなる群から独立して選択される。好ましくは、Rは、水素またはメチルのいずれかである。
本発明で特に良好に作用するビニルモノマーの例は、酢酸ビニルである。例えば、本発明によるプロセスは、ポリエチレンブロックと、酢酸ビニルの単独重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのものであり得る。
別の例として、本発明によるプロセスは、ポリエチレンブロックと、酢酸ビニルと1つ以上の他のモノマーとの共重合、例えば、酢酸ビニルとエチレンとの共重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのものであり得る。
さらに別の例として、本発明によるプロセスは、ポリエチレンブロックと、N−メチル−N−ビニルアセトアミドの単独重合で形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのものであり得る。
好ましいビニルモノマーは、1つのビニル基のみを含む。
実施形態では、本発明のプロセスは、ステップbで得られたブロックコポリマーを加水分解するステップを含み得る。これは、ビニルブロック中に重合したビニルアルコールおよび/またはビニルアミンを含むブロックコポリマーの形成を可能にする。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)、ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン、ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン、ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)からなるリストから選択される鎖を含み得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)およびポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレンおよびポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)およびポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレンおよびポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)およびポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレンおよびポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)およびポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレンおよびポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)およびポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレンおよびポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)およびポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレンおよびポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)の鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)およびポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレンの鎖からなり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレンおよびポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)の鎖からなり得る。
本発明のプロセスは、エチレンを単独重合するか、または少なくとも1つがエチレンではない1つ以上のビニルモノマーを重合するかのいずれかにより始めることができる。
両方のアプローチにおいて、第1および第2の重合は両方とも、同じ有機コバルト錯体、および任意に開始剤の存在下で実行される。それらは、逐次的に実行され、すなわち、ステップaが完了したらステップbが実行される。
有機コバルト錯体は、成長するポリマー鎖をエンドキャップする炭素−コバルト結合を有利に生成する。
有機コバルト錯体は、1つまたは好ましくは2つの有機配位子に結合されたコバルト原子を含む。各有機配位子は、少なくとも2つのヘテロ原子を有し、それぞれがNおよびOから独立して選択される。有機配位子がコバルト原子に結合して配位し、それによりキレート環を形成することは、これらのヘテロ原子を通じてである。
好適な有機配位子の例は、アセチルアセトネート(acac、以下の化合物6a−fを参照)、2,2’−エチレンビス(ニトリロメチリデン)ジフェノール、N,N’−エチレンビス(サリチルイミン)(サレン、以下の化合物5a−cを参照)、およびポルフィリン(以下の化合物2a−eを参照)である。
本発明で使用できる有機コバルト錯体の例を以下に示す:























Figure 2021507978
実施形態では、有機コバルト錯体は、二価または三価のコバルト原子に結合された2つまたは3つ(好ましくは2つ)のベータ−ジケトナト配位子を含み得る。そのような錯体では、コバルトは、6員キレート環を形成する各ジケトナト配位子の両方の酸素原子に結合して配位する。
1,3−ジケトナト配位子とも名付けられる「ベータ−ジケトナト配位子」という用語は、本出願では、アルファ炭素である1つの炭素原子によって分離された2つのカルボニル基を有すると理解されるべきである。
有機コバルト錯体は、より好ましくは、コバルト(II)ベータ−ジケトネートまたはアルキル−コバルト(III)付加物である。
有機コバルト錯体がコバルト(II)ベータ−ジケトネートであるとき、それは、式6a〜fで表され得る。
使用可能なコバルト(II)ベータジケトネートの例は、コバルト(II)ビス(アセチルアセトネート)(6a)、コバルト(II)ビス(6,6,7,7,8,8,8,−ヘプタフルオロ−3,5−ジメチルオクタンジオネート)(6e)、コバルト(II)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)(6b)、コバルト(II)ビス(トリフルオロアセチルアセトネート)(6d)、コバルト(II)ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトネート)(6c)、およびコバルト(II)ビス(テノイルトリフルオロアセトナート)(6f)である。好ましいコバルト(II)ベータジケトネートは、本明細書では「Co(acac)」とも称されるコバルト(II)ビス(アセチルアセトネート)(6a)である。
有機コバルト錯体がアルキル−コバルト(III)付加物であるとき、アルキル−コバルト(III)付加物は、フリーラジカル開始剤に由来する一次ラジカルを含有するコバルト含有化合物であり得る(例えば、以下に記載される)。これらの化合物は、「アルキル−コバルト付加物」と呼ばれるが、一次ラジカルは、炭素および水素以外の原子を含み得るため、厳密な意味での「アルキル」ラジカルである必要はない。より記述的な名前は、「ラジカル−コバルト(III)付加物」であるが、一般的に使用される名前は、「アルキル−コバルト(III)付加物」であるため、これは、本説明で使用される専門用語でもある。いくつかのアルキル−コバルト付加物は、例えば、エチレン性不飽和モノマーを含有する液体媒体中で、フリーラジカル開始剤を有機コバルト(II)錯体(例えば、コバルト(II)ベータ−ジケトネート)と反応させることにより得てもよい。
Co(acac)は、コバルト(II)ベータ−ジケトネートとして好ましく、好ましいアルキル−コバルト付加物は、式R−Co(acac)で表され、式中、Rは、フリーラジカル開始剤の分解に由来する一次ラジカルおよびエチレン性不飽和モノマーに起因する1〜10個のモノマー単位(好ましくは2〜5個、例えば3個)を含むか、またはXがハロゲンである一般式−CHXのものであるかのいずれかである。ハロゲンは、好ましくはClまたはBrである。
ビニルエステルは、エチレン性不飽和モノマーとして好ましく、酢酸ビニルが特に好ましい。より好ましいアルキル−コバルト(III)付加物は、式R−(CH−CH(OAc))−Co(acac)で表され、式中、nは、1〜10であり、Rは、フリーラジカル開始剤、好ましくは油溶性フリーラジカル開始剤の分解に由来する一次ラジカルである。nは、好ましくは2〜5であり、例えば、3である。
油溶性フリーラジカル開始剤が好ましい。油溶性フリーラジカル開始剤としては、油溶性アゾ開始剤がさらに好ましく、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル(V−70))が特に好ましい。
したがって、非常に好ましい有機コバルト錯体は、液体酢酸ビニル中でV−70をCo(acac)と反応させることによって得られ(例えば、A.Debuigneら、Chem.Eur.J.2008,14,4046−4059,doi:10.1002/chem.200701867による)、以下の式:R−Co(acac)に対応し、式中、Rは、−(CH(OAc)−CH−C(CH)(CN)−CH−C(CH(OCH)であり、式中、OAcは、アセトキシ基を表し、nは、1〜10、好ましくは2〜5、例えば3である。
有機コバルト錯体中に含まれる配位子を除いて、追加の「遊離」配位子を反応に添加する必要はない。好ましくは、そのような追加の配位子は、使用されない。
本発明のプロセスは、ラジカル重合のための開始剤の存在下で実行され得る。有機コバルト錯体がアルキル−コバルト(III)付加物であるとき、有機コバルト錯体は、対応するコバルト(II)錯体およびラジカルと平衡状態で存在するため、開始剤の役割をすでに果たしている。言い換えると、有機コバルト錯体がアルキル−コバルト(III)付加物であるとき、付加物は、その場でラジカルを生成し、Co(II)錯体は、重合のための制御剤の役割を果たす。このラジカルは、重合を開始することができる。したがって、追加の開始剤は、必要ではないが、使用してもよい。有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物ではなく、したがってラジカルと平衡状態で存在しないとき、追加のフリーラジカル開始剤が使用される。
したがって、実施形態では、ステップaは、有機コバルト錯体および
i.有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物ではない場合、ラジカル重合のための開始剤、または
ii.有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物である場合、任意に、ラジカル重合のための開始剤、のいずれかの存在下で、単独のモノマーとしてエチレン、または1つ以上のビニルモノマーのいずれかを重合し、
それにより、ポリエチレン、または重合された1つ以上のビニルモノマーのいずれかで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することであり得る。
本発明の実施形態で使用できるフリーラジカル開始剤の例は、油溶性フリーラジカル開始剤を包含し、油溶性フリーラジカル開始剤の例は、油溶性ペルオキシラジカル、例えば、以下のものである。
●ジアルキルペルオキシジカーボネート(ジメチル−、ジエチル−、ジ−n−プロピル−、ジ−イソ−プロピル、ジ(sec−ブチル)−、ジ(2−エチルヘキシル)−、ジミリスチルなど)、ジセチルペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、ジ(t−ブチル−シクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート、ジ(4−tert−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート;
●tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネートおよびtert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネートなどのジアルキルペルカーボネート;
●アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド;
●ジアルキルペルオキシド(ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシドなど);
●ジイソノナノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、ジ(2−メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジ(4−クロロベンゾイル)ペルオキシド、およびジイソブチリルペルオキシドなどのようなジアシルペルオキシド;
●クミルペルネオデカノエート、tert−アミルペルネオデカノエート、t−ブチルペルオキシ−n−デカノエート、t−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、tert−アミルペルピバレート、tert−ブチルペルピバレート、t−ブチルペルオキシマレエート、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペルイソノナノエート、2,5−ジメチルヘキサン、2,5−ジペルベンゾエート、tert−ブチルペルベンゾエートなどのようなペルエステル;
●1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサンおよび2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタンなどのペルケタール;
●シクロヘキサノンペルオキシドおよびアセチルアセトンペルオキシドなどのケトンペルオキシド;
●クメンヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、およびピナンヒドロペルオキシドなどの有機ヒドロペルオキシド;
●油溶性アゾ開始剤、例えば、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2.4−ジメチルバレロニトリル),2,2’−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニトリル),2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル),2,2’−アゾビス(2−シアノ−2−ブタン),ジメチル 2,2’−アゾビスジメチルイソブチレート,ジメチル 2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオナート),2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル),1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル),2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド],1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド,2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド),2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル),2,2’−アゾビス(2−シアノ−2−ブタン),ジメチル 2,2’−アゾビスジメチルイソブチレート,1−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル),2−(t−ブチルアゾ)−2−シアノプロパン,2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(1,1)−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド,2,2’−アゾビス[2−メチル−N−ヒドロキシエチル]−プロピオンアミド,2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミン),2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド),2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド),2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド],2,2’−アゾビス(イソブチルアミド)二水和物,2,2’−アゾビス(2,2,4−トリメチルペンタン),2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)など;
●2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2.4−ジメチルバレロニトリル)(V−70)、ジエチルぺルオキシジカルボネートおよびジラウリルぺルオキシドが、油溶性フリーラジカル開始剤として好ましい。
ブロックコポリマーの調製については、2つのアプローチを後に続けることができる。PEブロックの形成から始めることも、またはビニルブロックの形成から始めることもできる。
PEブロックの形成から始める場合、プロセスは、
a.有機コバルト錯体、および任意に、ラジカル重合のための開始剤の存在下で、1bar超の圧力(例えば、少なくとも20barまたは少なくとも300barの圧力)下でエチレンを単独のモノマーとして重合し、それにより、ポリエチレンを含む第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することと、
b.該マクロ開始剤を、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が特定のリストから選択され、前記1つ以上のモノマーの少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーと接触させ、それにより、前記第1のポリマーブロックに結合された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含む。
ビニルブロックの形成から始める場合、プロセスは、
a.有機コバルト錯体、および任意に、ラジカル重合のための開始剤の存在下で、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が特定のリストから選択され、前記1つ以上のモノマーのうちの少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーを重合し、それにより、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーを含む第1のポリマーブロックを含む、マクロ開始剤を形成することと、
b.1bar超の圧力(例えば、少なくとも20barまたは少なくとも300barの圧力)下で該マクロ開始剤をエチレン(すなわち、単独のモノマーとして)と接触させ、それにより、第1のポリマーブロックに結合された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含む。
両方のアプローチ(最初にエチレンまたは最初にビニルモノマー)は、PEブロックおよびビニルブロックを含むブロックコポリマーを得ることを可能にするが、1つ以上のビニルモノマーの重合によって始めるのが有利である。実際、本発明者らがエチレンの重合から始めるとき、成長するPE鎖は、すぐに溶解しにくくなり、これは、そのMnを制限し、マクロ開始剤としてのその効率を低下させる。
したがって、本発明によるプロセスのステップaは、好ましくは、1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つはエチレンではないビニルモノマーを重合するステップである。したがって、好ましくは、本発明によるプロセスのステップbは、1bar超の圧力下でマクロ開始剤をエチレン(すなわち、単独のモノマーとして)と接触させ、それにより、第1のポリマーブロックに結合された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成するステップであり得る。
いずれのアプローチでも、PEブロックの形成が1bar超の圧力下で実行されることが好ましい。例えば、PEブロックの形成は、少なくとも5bar、少なくとも10bar、または少なくとも20barの圧力で実行され得る。好ましくは、少なくとも25barの圧力が使用され得る。例えば、少なくとも50bar、少なくとも300bar、少なくとも350bar、少なくとも400bar、または少なくとも450barの圧力が使用され得る。圧力に上限はないが、実際の上限は、2000barに設定してもよく、典型的には、600または550bar以下である。本発明の実施形態の範囲内で、有機コバルト錯体の存在下でこの圧力範囲でエチレンを重合することにより、有利である線状ポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーが実現され得ることが観察されてきた。50bar未満または25bar未満の圧力は、従来の鋼製反応器でより簡単にアクセスできるという利点があるが、300barの圧力では、典型的には、より高価な装置が必要である。
また、その反応のための温度を、30〜200℃、好ましくは50〜120℃、より好ましくは60〜100℃の値に設定することが好ましい。実施形態では、エチレンブロックの形成は、等温条件で実行され得る。このステップのための反応時間は、一部は実現したい重合度に依存する。例えば、それは、1時間以上、2時間以上、または3時間以上であり得る。例えば、それは、1時間〜24時間または3時間〜10時間であり得る。典型的には、PEブロックの形成は、水、ジクロロメタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジクロロベンゼン(o−、m−、またはp−)、および1,2,4−トリクロロベンゼンからなるリストから選択される少なくとも1つの溶媒を含む液体媒体中で実行され得る。
好ましくは、液体媒体は、ジクロロメタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジクロロベンゼン(o−、m−、またはp−)、および1,2,4−トリクロロベンゼンからなるリストから選択される少なくとも1つの溶媒を含み得る。
より好ましくは、液体媒体は、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジクロロベンゼン(o−、m−、またはp−)、および1,2,4−トリクロロベンゼンからなるリストから選択される少なくとも1つの溶媒を含み得る。好ましくは、この液体媒体は、少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、さらにより好ましくは少なくとも80%の上記のリストから選択される溶媒またはそれらの混合物を含む。より好ましくは、この液体媒体は、このリストから選択される溶媒またはそれらの混合物からなる。これらの溶媒は、それらが高いMnおよび低い多分散性を実現することを可能にすることが観察されたので、有利である。ジクロロメタンは、移行生成物の形成につながり、したがって、他のリストされた溶媒よりも好ましくない。ジメチルカーボネートは、この溶媒を用いることで最高のMnおよび最低の多分散性が観察されたので、特に好ましい。また、溶媒への移行がないことが観察された。
いずれのアプローチでも、ビニルブロックを形成するための反応温度は、好ましくは、関与するビニルモノマーに適合される。例えば、この温度は、アクリロニトリルの単独重合の場合は0℃、または酢酸ビニルの単独重合の場合は40℃であり得る。ほとんどの場合、0〜60℃、例えば、20〜50℃の温度が好適である。実施形態では、ビニルブロックの形成は、等温条件で実行され得る。このステップのための反応時間は、一部は実現したい重合度に依存する。例えば、それは、1時間以上、または2時間以上であり得る。例えば、それは、1時間〜10時間、または1.5時間〜4時間であり得る。
PEブロックの形成で始まる場合、ビニルブロックの形成は、PEブロックの重合に使用される圧力と同じ圧力または異なる圧力で動作することができる。ビニルブロックの形成は、高圧で作用する必要がなく、したがって、大気圧で実行することができる。
特に、ビニルブロックの形成で始める場合、このステップを圧力下で実行する理由はないが、これは可能である。このステップは、典型的には、加圧可能な反応器の外で実行され、ステップaが実行されたときにのみその中に移される。
また、ビニルブロックの形成で始める場合、この第1のステップは、バルク(溶媒の不在下、モノマーが溶媒として機能する)または成長するビニルブロックの可溶化に好適な溶媒の存在下のいずれかで実行することができる。例えば、酢酸ビニルは、バルクで重合させることができるが、アクリロニトリルは、好ましくは、DMFまたはDMSOなどの極性非プロトン性溶媒中で重合させる。ビニルブロックを含むマクロ開始剤の形成後、このブロックは、PEブロックの形成に好適であると記載されたように液体媒体中に可溶化され得、次いでこの溶液を加圧下でエチレンと接触させ、PEブロックを形成し得る。
PEブロックの形成で始める場合、実施形態でのこのステップは、1bar超(例えば、少なくとも20barまたは少なくとも50bar)に加圧された反応器中に有機コバルト錯体、任意の開始剤、好適な液体媒体(上記を参照)、およびエチレンを導入することによって実行され、30〜200℃の温度に設定することができる。次に、例えば、少なくとも1時間後、ビニルモノマーを反応器に添加してもよく、圧力を大気圧に設定してもよい。温度は、関与するビニルモノマーに適合させてもよい。
ビニルブロックの形成で始める場合、ブロックコポリマーの調製のためのプロセスは、
a.有機コバルト錯体、および任意にラジカル重合のための開始剤の存在下で、エチレン以外の1つ以上のビニルモノマーを重合し、それにより、重合された1つ以上のビニルモノマーで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することと、
b.エチレンの重合に好適であると記載された液体媒体中にマクロ開始剤を可溶化し(上記を参照)、それにより、マクロ開始剤溶液を形成することと、
c.1bar超(例えば、少なくとも300barまたは少なくとも350bar)の圧力下、少なくとも30℃、好ましくは少なくとも40℃の温度で、少なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時間、該マクロ開始剤溶液をエチレンと接触させ、それにより、1つまたは2つの第1のポリマーブロックに結合されたポリエチレンブロックを含むブロックコポリマーを形成することと、を含み得る。
第1の態様のいずれの特徴も、第2の態様について対応して記載されたとおりであり得る。
実施形態では、ステップb後、プロセスは、得られたブロックコポリマーから有機コバルト錯体を抽出する抽出ステップも含み得る。プロセスはまた、加水分解ステップを含み得る。1つのビニルモノマーがビニルエステルである場合、プロセスは、ポリビニルアルコールブロックを得るために、ポリビニルエステルブロックを加水分解することを含む加水分解ステップを含み得る。1つのビニルモノマーがビニルアミドである場合、プロセスは、ポリビニルアミドブロックを得るためにポリビニルアミンブロックを加水分解することを含む加水分解ステップを含み得る。
第2の態様では、本発明は、第1の態様の任意の実施形態によるプロセスによって得ることができるブロックコポリマーに関する。多くの場合、第1の態様のプロセスで得られたブロックコポリマーを構成する異なるブロックタイプを可溶化できる溶媒を見出すことができず、これにより、それを特性化する可能性が大幅に低下するが、これは、溶融することによってそれを加工することができるので、得られたコポリマーの有用性を低下させない。第2の態様の多くのブロックコポリマーは、適切に特性化することができず、それらの構造は、それらを製造するために使用されるプロセスを参照することよりも良好には説明することができない。
特に、第2の態様によるブロックコポリマーは、エチレン、ビニルエステル、N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、およびそれらの加水分解生成物からなるリストから選択される1つ以上のビニルモノマーの重合から得られたブロックに結合されたポリエチレンブロックを含み得、1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つは、エチレンではない。
第2の態様のいずれの特徴も、第1の態様について対応して記載されたとおりであり得る。
特に、ポリエチレンブロックは、H NMRによって決定されるように、少なくとも20の繰り返し単位を含み得る。
実施形態では、ブロックコポリマーにおいて、1つ以上のビニルモノマーの重合から得られたブロックは、5モル%超(実施例1、2a、および4bを参照)、20%超(実施例1および4bを参照)、50%超(実施例1および4bを参照)、80%超(実施例1を参照)、またはさらには95%超のブロックコポリマーを形成するモノマーを含み得る。実際、1つ以上のビニルモノマーの組み込みに上限も下限もない。
実施形態では、ブロックコポリマーにおいて、エチレンの単独重合から得られたブロックは、5モル%超(実施例1、2a、および4bを参照)、20%超(実施例2aおよび4bを参照)、50%超(実施例2aを参照)、80%超(実施例2aを参照)、またはさらには95%超のブロックコポリマーを形成するモノマーを含み得る。実際、エチレンモノマーの組み込みには、上限も下限もない。
例えば、ポリエチレンブロックと、酢酸ビニルの単独重合で形成されたブロックと、を含む、ブロックコポリマーの場合、ブロックコポリマーは、5モル%超の酢酸ビニル繰り返し単位を含み得る。
別の例として、ポリエチレンブロックと、アクリロニトリルの単独重合で形成されたブロックと、を含む、ブロックコポリマーの場合、ブロックコポリマーは、5モル%超のアクリロニトリル繰り返し単位を含み得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、少なくとも5000g/モルの絶対数平均分子量を有し得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、1.5未満の多分散性を有し得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、二峰性分布を有し得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、線状であり得る。
実施形態では、ブロックコポリマーは、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン、およびポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)からなるリストから選択される鎖を含み得る。
すべての反応は、シュレンク法を使用して不活性雰囲気下で実行した。酢酸ビニル(VAc、>99%、Aldrich)をCaHで乾燥させ、いくつかの凍結−ポンプ−解凍サイクルで脱気し、蒸留して−20℃で保存した。ジクロロメタン(CHCl)、ジメチルカーボネート(DMC)、およびトリクロロベンゼン(TCB)を4Aモレキュラーシーブで乾燥させた。アルキル−コバルト付加開始剤(R−Co(acac2))を、以前のレポート(Chem.Eur.J.2008、14、4046−4059)に従って調製し、CHCl溶液として−20℃で保存した。エチレン(N35、99.95%)をAir Liquideから購入し、そのまま使用した。反応スキームを図1に示す。
実施例1:ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)ブロックコポリマーの合成。
1a.PVAcの第1のブロックの合成。CHCl中のアルキル−コバルト付加物の溶液(3.5mLの0.09Mストック溶液、3.25×10−4モル)をアルゴン下で30mLのシュレンクに導入し、室温の減圧下で蒸発乾固させた。酢酸ビニル(10.0mL、0.108モル)をアルゴン下で添加し、溶液を40℃で7時間加熱した。反応後、一定分量をCDCl中でH−NMR分光法によって分析して、変換率を評価し(25%)、ポリマーの分子パラメータは、いくつかのTEMPOを添加後、PSを較正として使用してTHF中でSECによって決定した(PVAcの分子特性:Mn=9300g/モル、PDI=1.08)。次いで、混合物を室温の減圧下で蒸発乾固させた。
PVAcの重合度(DPPVAc)は、50℃で真空乾燥した一定量のPVAcのH NMR分光法によって決定した。手順は、3.15ppmでのα鎖末端のメトキシ基(CHO−)(ICH3O)の積分と、4.8ppmでの繰り返し単位(−CH−CHOAc)(ICH)の−CH−の積分とを比較することで構成される。DPPVAcを決定する方程式は、以下である:DPPVAc=ICH/(ICH3O/3)。この場合、DPPVAc=120。絶対モル質量(Mn、absは、g/モルで表した)は、以下の方程式で得られる:Mn、abs=(DPPVAc×MVAc)+140、式中、MVAcは、酢酸ビニルのモル質量、よって86.09g/モルである。140は、V70開始フラグメントに対応する。この場合、Mn、abs=10470g/モル。
1b.PVAc−b−PEの合成。脱気したジメチルカーボネート(6mL)をアルゴン下でシュレンクに添加して、PVAcマクロ開始剤を溶解し、エチレンフラックス下で溶液を高圧ステンレス鋼オートクレーブに移した。オートクレーブをエチレンで500barに加圧し、エチレン圧力を一定に維持しながら、オイルバスを使用して80℃で24時間加熱した。反応後、オートクレーブを減圧し(低エチレンフラックスを維持した)、40mgのTEMPOを添加した。得られた混合物を減圧下で蒸発させた後、60℃のオーブンで24時間乾燥させて、最終ブロックコポリマーを固形物として得た。
コポリマーの分子パラメータは、PSを較正として使用して、THF中のSECによって決定した。コポリマーをDSCによって分析した。Mnは、数平均モル質量であり、Mwは、重量平均モル質量であり、Mpは、ピーク時のモル質量である。
Figure 2021507978
PEの重合度は、3.15ppmでのα鎖末端のメトキシ基(CHO−)(ICH3O)の積分値と、酢酸ビニル単位の−CH−、酢酸ビニル単位の−CH、およびエチレンの−CH−CH−繰り返し単位に帰属され、この積分に対する酢酸ビニル単位の寄与を差し引いた2.5〜1ppmのすべてのシグナルの積分値と、を比較することによって、乾燥したポリマーからCDCl中でのH NMR分光法によって決定される。DPPEを決定するための方程式は、以下である:DPPE=(I(2.5−1ppm)−(ICH(4.8ppm)×5))/(ICH3O(4.8ppm)×4/3)。この場合、DPPE=24。コポリマーの絶対モル質量(Mn、absは、g/モルで表した)は、以下の方程式で得られる:Mn、abs=(DPPVAc×MPVAC)+(DPPE×M)+140、式中、Mは、エチレンのモル質量、よって28g/モルである。この場合、Mn、abs=11140g/モル。これらのDPPEおよびMn、absは、CDCl中に溶解できるポリマー用である。SECクロマトグラムを図2に示すが、ここでは、Vは、溶出体積である。DSC分析を図3に示すが、ここでは、Tは、温度である。
実施例2:10barで調製された第1のブロックを有する、CHCl中でのポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)(EVA−b−PE)ブロックコポリマーの合成
2a.10barでのEVAの第1のブロックの合成。CHCl中のアルキル−コバルト付加物の溶液(3.5ml、CHCl中0.1136Mストック溶液、4x10−4モル)を、パージした30mlのシュレンク管にアルゴン下で導入し、室温で減圧下で蒸発乾固させた。酢酸ビニル(3.7ml、0.04モル)をアルゴン下で添加し、カニューレを介して、溶液をエチレンフラックス下でパージした30mlのステンレス鋼オートクレーブに移した。オートクレーブを10barのエチレンに加圧し、エチレン圧力を一定に維持しながら、オイルバスを使用して40℃で4時間加熱し、反応混合物を500rpmで磁気撹拌した。4時間後、SECおよびNMR分析用に一定分量を取り、粘稠な溶液をシュレンクフラスコに移し、室温の真空下で乾燥させ、次いで、フラスコをアルゴンで満たした。VAc中の変換率=20%。EVAの分子特性:Mn=2,900g/モル、PDI=1.09。コポリマーの組成:16モル%のE et、84モル%のVAc。
EVA−b−PEブロックコポリマーの合成。第1のEVAブロック(1g)をシュレンクフラスコ中で5mlの脱気したCHClに溶解し、パージした15mlのステンレス鋼高圧オートクレーブに移した。コンプレッサーを使用して、500barのエチレン圧力を印加し、反応を500rpmで60℃に加熱した。24時間後、反応器を室温まで冷却し、減圧し、脱気したTEMPOの溶液(150mg、1×10−3モル;2−5mLのCHCl中)を導入した。沈殿物を含む淡褐色の溶液が得られ、これをメタノールで透析した(3.5kDaの再生セルロースチューブ、Spectrum Labs)。真空下の40℃で乾燥させた後、白色の固体を得た。これをNMR、DSC、およびTGAを使用して分析した。試料は、THFに溶解せず、GPCにおいて分析可能ではなかった。
1,1,2,2−テトラクロロエタン−d中、100℃でH−NMRにより決定した各ブロックの重合度:DP:第1のブロック:VAc=22、E=13;第2のブロック:E=400。Mn abs=13570g/モル。テトラクロロエチレン中、100℃でのNMR分析を図4に示し、DSC分析を図5に示し、TGA分析を図6に示す。
実施例3−50barで調製された第1のブロックを有する、ジメチルカーボネートDMC中でのポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)(EVA−b−PE)ブロックコポリマーの合成
3a.50barでのEVAの第1のブロックの合成。CHCl中のアルキル−コバルト付加物の溶液(15.5ml、CHCl中の0.07739Mストック溶液、1.2mモル)を、パージした30mlのシュレンク管にアルゴン下で導入し、室温の減圧下で蒸発乾固させた。酢酸ビニル(11ml、0.12モル)をアルゴン下で添加し、カニューレを介して、溶液をエチレンフラックス下でパージした30mlのステンレス鋼オートクレーブに移した。オートクレーブを50barのエチレンに加圧し、エチレン圧力を一定に維持しながら、オイルバスを使用して40℃で6時間加熱し、反応混合物を500rpmで磁気撹拌した。6時間後、SECおよびNMR分析用に一定分量を取り、粘稠な溶液をシュレンクフラスコに移し、室温の真空下で乾燥させ、次いで、フラスコをアルゴンで満たした。VAc中の変換率=34%。EVAの分子特性:Mn=3,600g/モル、PDI=1.17。1,1,2,2−テトラクロロエタン−d中の高温H−NMRからのコポリマーの組成:52モル%のE et、48モル%のVAc。
3b.DMC中でのEVA−b−PEブロックコポリマーの合成。0.9gの第1のEVAブロックをシュレンクフラスコ中で5mlの脱気したDMCに溶解し、パージした15mlのステンレス鋼高圧オートクレーブに移した。コンプレッサーを使用して、500barのエチレン圧力を印加し、反応を500rpmで60℃に加熱した。24時間後、反応器を室温まで冷却し、減圧し、脱気したTEMPOの溶液(150mg、1×10−3モル;2−5mLのDMC中)を導入した。ピンク褐色の溶液が得られ、これをアセトンで透析した(3.5kDaの再生セルロースチューブ、Spectrum Labs)。コポリマーの分子パラメータは、PSを較正として使用して、THF中のSECによって決定した。コポリマーをDSCによって分析した(図7を参照)。
Figure 2021507978
実施例4−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリ(エチレン)の合成
4a.PNMVA−Co(acac)。三方活栓でキャップし、3回の真空−アルゴンサイクルでパージした丸底フラスコに、CHCl中の1mlのアルキル−コバルト付加物(CHCl中の0.231Mのストック溶液、0.231mモル)を導入し、次いで、減圧下で蒸発乾固させた。残留物にNMVA(0.959g/mL、6ml、5.75g、58mモル)を添加した([NMVA]/[Co]=252、Mn th 100%=25000g/モル)。40℃で7時間撹拌した後、NMVA変換率をDO中のH NMRおよび重量測定(変換率=20%)によって測定し、PNMVAの分子パラメータをSEC DMFによって分析した(Mn SEC DMF CAL PS=4500g/モル、D=1.22;Mn SECマルチアングル光散乱DMF=6500g/モル、D=1.1;dn/dc(mL/g)=0.071)。次いで、未反応のNMVAを室温で真空下で除去して、PNMVA−Co(acac)を得た。脱気したジメチルカーボネート(DMC、8ml)を添加して、アルゴン雰囲気下の室温でPNMVA−Co(acac)を可溶化した。
4b.PNMVA−b−PE:6mlのPNMVA−Co(acac)の均質溶液(6500g/モル、0.173mモル)を、シリンジを使用してエチレン雰囲気下で15mlのステンレス鋼オートクレーブに移した。オートクレーブを所望のエチレン圧力(500bar)下で加圧し、オイルバスを使用して60℃で加熱した。重合中、圧力を手動で維持し、反応混合物を500rpmで一晩(18時間)磁気的に撹拌した。反応器を減圧することにより反応を止めた。コポリマーは、6mlのDMC中の100mgのTEMPO(6.4×10−4モル)の溶液を添加することでクエンチした。次いで、この溶液を激しく撹拌しながらジエチルエーテル中に沈殿させる。ポリマーを60℃で真空下で一晩乾燥させ、重量を測定する。ポリマーの分子パラメータ(モル質量Mnおよびモル質量分布D)は、PS較正を使用して、DMF中でのSECによって決定される。コポリマーを室温でトリクロロエタン(TCE)中のH−NMRによって分析した。
PNMVA前駆体:Mn SEC DMF CAL PS=4500g/モル、Mp SEC DMF CAL PS=5900g/モル、D=1.22、Mn MALLS=Mn abs=6500g/モル、DMALLS=1.1、dn/dc(mL/g)=0.071。PNMVA−b−PE Mn SEC DMF CAL PS=6600g/モル、Mp SEC DMF CAL PS=7100g/モル、D=1.36。H−NMR:FPE=0.42、FPNMVA=0.58;FPE=コポリマー中のエチレンのモル分率、FPNMVA=コポリマー中のNMVAのモル分率。DPPNMVA=65;DPPE=47。図8は、PNMVAおよびPNMVA−b−PEのSEC(沈殿前および沈殿後)を示し、図9は、TCE中のPNMVA−b−PEのH−NMRを示す。
実施例5:エチレンの重合中の異なる温度でのポリ(酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)ブロックコポリマーの合成。
実施例1で使用した対応する容量の代わりに、40mlのアルキル−コバルト付加ストック溶液、250mlのフラスコ、および65mlのVAc(60.35g、7.02×10−1モル)を使用したことを除いて、実施例1aを繰り返した。2.5時間後、SECで決定した際、8200g.モル−1のMn、低分散性(D=1.08)、および46%の変換率を有するPVAcを形成した。
コポリマーを、40mgの代わりに6mlのDMC中の100mgのTEMPOの溶液(6.4×10−4モル)の添加によりクエンチしたことを除いて、実施例1bを繰り返した。濃いスラリー混合物が得られ、激しく撹拌しながら冷ヘプタン中に沈殿させた。透明な溶液をバイアルから取り出し、ポリマーを実施例1bと同様に乾燥させた。コポリマーは、最終的に100℃でH NMR分光法1,1,2,2−テトラクロロエタン−dならびにポリマーの分子パラメータ(モル質量Mnおよびモル質量分布D)をポリスチレン較正を使用したTHF中のSECによって分析した。収率およびSECの結果を表3に要約する。
ブロック共重合についての異なる反応温度(60、80、および100℃)ならびに反応時間(4、8、24時間)を調査し、結果を表3にまとめた。すべての実験について、PVAcのSECクロマトグラムは、エチレンによる鎖延長の成功に伴い、より高いモル質量側にシフトした。二峰性分布を観察したが、コポリマーの分散性は、低く(1.20≦D≦1.40)、これは、各別個のピークが著しく低い分散性を示すことを示している(ピークデコンボリューションによるD≦1.1)。収率は、60℃でより高く、重合温度とともに低下した。重合は、すべての試験条件で4〜8時間で止まるように見え、8時間の反応後に変換率における大幅な変化は、観察されなかった。二峰性がカップリング反応に起因すると仮定すると、このように最終試料は、PVAc−b−PEジブロックコポリマーと、PVAc−b−PE−b−PVAcトリブロックコポリマーと、の混合物を含有した。
PVAcの第1のブロックのH NMRスペクトルをPVAc−b−PEコポリマーのH NMRスペクトルと比較した。2つのブロックの繰り返し単位のすべての特徴的なピークならびに3.15ppmでのα鎖末端のメトキシ基を観察した。この連鎖末端に基づいて、各ブロックの重合度(DP)およびPEのモル質量を計算し、その値を表3に要約する。80℃で4時間後に行われた重合を除いて、PEのモル質量は、収率とともに増加し、8時間の反応後に約1300g.モル−1(DP=45)に達した。これらの試料の示差走査熱量測定(DSC)分析により、コポリマー中にPEセグメントが存在することが確認され、特に結晶化度が1.8〜7.6%の範囲にある103〜110℃のPEのTm特性が証明された。結果を表4に要約する。
Figure 2021507978















Figure 2021507978
興味深いことに、すべてのSECクロマトグラムで高いモル質量で低い強度のピークも観察され、これは、いくつかの凝集体またはミセルに起因する可能性のある大きな流体力学的体積を有する種の存在を示している。実際、PVAcブロックは、PEとは対照的に、SEC分析用の溶媒(テトラヒドロフランまたはTHF)に可溶であり、よってコポリマーのミセル化の可能性を示唆している。SECに使用されるコポリマーのTHF溶液の動的光散乱(DLS)分析を行った。約153nm(分散性=0.166)のサイズを有するナノオブジェクトが観察された。約1300g.モル−1のモル質量を有するPEセグメントは、室温でDMCに不溶であるため、本発明者らは、重合媒体でもミセル化が発生する可能性があると推測した。このため、本発明者らは、反応器の減圧後に収集したPVAc−b−PEブロックコポリマーの粗溶液(試料BCP1、表3)も分析した。一滴の粗濁溶液を最初に1mlの新しいDMC中で希釈し、次いで溶液をグリッドTEMに堆積させ、乾燥させ、次いでTEMによって観察した。122(±24nm)の平均直径を有する球状粒子もまた、観察された(下の画像)。これらすべての観察は、ブロックコポリマーの存在と一致している。
実施例6:エチレンの重合中の異なる圧力でのポリ(酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)ブロックコポリマーの合成。
ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリ(エチレン)ブロックコポリマーは、60℃の温度がエチレンで加圧されたオートクレーブに使用され、2つの異なる圧力:25barおよび50barを試験したことを除いて、実施例1と同じ手順に従って調製した。どちらの圧力でも、目的の生成物を得ることができた。分析したパラメータを表5に示す。二峰性分布は、較正としてPSを使用してTHF中でSECによって明らかにした。
Figure 2021507978
本発明によるブロックコポリマーについて、好ましい実施形態、特定の構築および構成、ならびに材料を本明細書で考察してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更または修正が行われ得ることを理解されたい。例えば、上記のいずれの式も、使用され得る手順の代表例であるに過ぎない。本発明の範囲内で説明される方法に、ステップを追加または削除してもよい。

Claims (15)

  1. ポリエチレンブロックと、重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも50モル%が、エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリルアミドからなるリストから選択され、前記1つ以上のビニルモノマーの少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーから形成されたブロックと、を含むブロックコポリマーの調製のためのプロセスであって、該プロセスは、
    a.有機コバルト錯体および
    i.前記有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物ではない場合、ラジカル重合のための開始剤、または
    ii.前記有機コバルト錯体がアルキル−コバルト付加物である場合、任意に、ラジカル重合のための開始剤、の存在下で、単独のモノマーとしてエチレン、または前記1つ以上のビニルモノマー、のいずれかを重合し、
    それにより、ポリエチレンまたは前記重合された1つ以上のビニルモノマーのいずれかで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成することと、
    b.該マクロ開始剤を、
    i.ステップaでエチレンが重合された場合、前記1つ以上のビニルモノマー、または
    ii.ステップaで前記1つ以上のビニルモノマーが重合された場合、エチレン、のいずれかと接触させ、
    それにより、前記第1のポリマーブロックに結合された、前記重合された1つ以上のビニルモノマーまたはポリエチレンのいずれかで形成された第2のポリマーブロックを形成し、それにより、ブロックコポリマーを形成することと、を含み、ポリエチレンブロックを形成することが、1bar超の圧力下で実行される、プロセス。
  2. 前記形成されたブロックコポリマーが、
    i)ステップaが、前記1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーの重合を含む場合、前記重合された1つ以上のビニルモノマーで形成された1つまたは2つのポリマーブロックに結合されたポリエチレンブロック、または
    ii)ステップaが、エチレンの重合を含む場合、1つもしくは2つのポリエチレンブロックに結合された、前記重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーで形成されたポリマーブロック、を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記ポリエチレンブロックを形成することが、ジクロロメタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジクロロベンゼン、および1,2,4−トリクロロベンゼンからなるリストから選択される液体媒体の存在下で実行される、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  4. ステップaにおいて、前記1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーが重合され、それにより、前記重合された1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーで形成された第1のポリマーブロックを含むマクロ開始剤を形成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記1つ以上のビニルモノマーであって、その少なくとも1つがエチレンではないビニルモノマーが単一のビニルモノマーであり、前記ブロックコポリマーが、ポリエチレンブロックと、エチレン以外の前記単一のビニルモノマーの単独重合で形成されたブロックと、を含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. エチレンではない前記少なくとも1つのビニルモノマーが、酢酸ビニルを含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記有機コバルト錯体が、一般式R−Co(acac)を有し、式中、Rが、−(CH(OAc)−CH−C(CH)(CN)−CH−C(CH(OCH)および−CHXから選択され、n<10であり、acacが、アセチルアセトネート基を表し、OAcが、アセトキシ基を表し、Xが、ハロゲン基を表す、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記ポリエチレンブロックを形成することが、30〜200℃、好ましくは60〜100℃の温度で実行される、先行する請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. エチレン、ビニルエステル、非共役N−ビニルモノマー、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、およびそれらの加水分解生成物からなるリストから選択される1つ以上のビニルモノマーの重合から得られたブロックに結合されたポリエチレンブロックを含み、前記1つ以上のビニルモノマーのうちの少なくとも1つが、エチレンではない、ブロックコポリマー。
  10. 前記ポリエチレンブロックが、H NMRによって決定されるように、少なくとも25の繰り返し単位を含む、請求項9に記載のブロックコポリマー。
  11. 少なくとも5000g/モルの絶対数平均分子量を有する、請求項9または請求項10に記載のブロックコポリマー。
  12. 1.5未満の多分散性を有する、請求項9〜11のいずれか一項に記載のブロックコポリマー。
  13. 二峰性分布を有する、請求項9〜12のいずれか一項に記載のブロックコポリマー。
  14. ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン、ポリ(アクリル酸)−b−ポリエチレン−b−ポリ(アクリル酸)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン、ポリ(ビニルアミン)−b−ポリエチレン−b−ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、ポリ(酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)、ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン、ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)−b−ポリエチレン−b−ポリ(N−メチル−N−ビニルアセトアミド)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)、ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン、およびポリ(エチレン−酢酸ビニル)−b−ポリエチレン−b−ポリ(エチレン−酢酸ビニル)からなるリストから選択される鎖を含む、請求項9〜13のいずれか一項に記載のブロックコポリマー。
  15. 1つ以上のビニルモノマーの重合から得られた前記ブロックが、前記ブロックコポリマーを形成する5モル%超の前記モノマーを含む、請求項9〜14のいずれか一項に記載のブロックコポリマー。
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