JP2021507915A - O/w型ピッカリングエマルジョン組成物を製造するための乳化用組成物及び方法 - Google Patents

O/w型ピッカリングエマルジョン組成物を製造するための乳化用組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

a.少なくとも1種のシクロデキストリンと、b.少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤であって、8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有するW/O型乳化剤と、を含む、水中油(O/W)型エマルジョンを得ることが可能な乳化用組成物、特に化粧品用途のもの。次の工程:a)少なくとも1種のシクロデキストリンと少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤とを含む乳化用組成物を水相中に分散させる工程であって、後者が、少なくともこのシクロデキストリン1重量部に対して0.01〜1部、好ましくは0.15〜0.30部の割合で存在し、この天然由来W/O型乳化剤が、8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有する少なくとも1種のポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステルから選択される、工程と、b)工程a)で得られた混合物に、10〜65重量%の量の脂肪相を、水相中に微細液滴状態で脂肪相を分散させるのに十分な且つ10μm未満の液滴サイズを有するO/W型エマルジョンを得るのに十分な機械撹拌を行いながら、添加する工程と、を含む、O/W型ピッカリングエマルジョン組成物、特に化粧品用途のものの製造方法。

Description

本発明は、即時使用可能且つ直接コールドで利用可能な、とりわけ化粧品分野に適用される植物由来の乳化用組成物に関する。この組成物は、それ自体で十分であり共乳化剤の添加を必要とすることなくエマルジョンの直接安定化を可能にする。より特定的には、この乳化用組成物は、皮膚との適合性が高いうえにエマルジョンの脂肪相含有率が高い場合でさえもドライ且つフレッシュでシルキーな非ベタツキ感を呈するさまざまな触感の極微細O/W型エマルジョンの容易な製造を可能にする。
エマルジョンとは、液体(又は液状にされた物質)が他の液体(この液体は第1の液体に対して非混和性である)中に微細液滴状態で存在するディスパージョンのことである。それは巨視的には均一な外観を呈するが、顕微鏡下では不均一に見える。液滴形態の液体は、分散(又は不連続)相と呼ばれ、一方、他の液体は、分散用(又は連続)相と呼ばれる。一般に、エマルジョンは、水と油との2相(単純エマルジョン)、すなわち、親水性(水)相と親油性(脂肪)相とで構成される。最もよく見受けられるエマルジョンは、連続水相中に分散された親油性相を含むエマルジョンであり、油中水(W/O)型エマルジョンと対比させて水中油(O/W)型エマルジョンという。
多くの化粧用組成物は、界面活性剤で安定化されたエマルジョン、特に単純エマルジョンである。例として、欧州特許第0685227号明細書には、水性連続相と、UV線を遮蔽可能な保護系と、界面活性剤と、有機溶媒(低級のポリオール及びアルコール)と、少なくとも1種のポリマーより特定的には架橋コポリマー(アルキルアクリレート、ビニルアセテート)と、を含む、化粧用日焼け止め組成物の非常に複雑な系が提案されている。
一方、仏国特許第2858777号明細書には、少なくとも1種の脂肪物質(脂肪酸エステル、ワックス、バター、天然油(植物由来、動物由来、若しくは海洋由来)又は合成油又は鉱油、水素化油、及びそれらの混合物)と、少なくとも1種の界面活性剤(ポリグリセロールのエトキシル化脂肪酸エステル、アルコールエトキシレート)と、少なくとも1種の共界面活性剤と、水と、を含有する水中油型エマルジョンが記載されている。
しかしながら、局所剤、経口剤、又は他の剤形にかかわらず、ヒト又は動物への適用が意図される製品における界面活性剤の使用は問題のあるおそれがある。その理由は、界面活性剤が細胞膜を損傷するおそれがあることにある。そのため、とりわけ化粧品分野では、界面活性剤の潜在的に有害な効果を低減したりさらには界面活性剤に頼るのを止めたりする努力が認められてきた。
したがって、本発明の目的の1つは、水の存在下に配置したときに、コールドプロセスに従うときでさえも、油又は脂肪物質の添加により安定なエマルジョンを形成する能力を有する組成物を提供することである。それは石油由来で非分解性の従来の界面活性剤に頼るのを止め、とりわけグリコール誘導体及びエトキシル化誘導体の不使用を可能にする。この観点から、本発明の組成物はまた、ピッカリングエマルジョンの製造を可能にする。このタイプのエマルジョンは、界面活性剤を排除し、且つ連続相と分散相との界面に位置するコロイド粒子たとえば典型的にはシリカにより安定化される。本発明との関連では、
こうしたコロイド粒子は、少なくとも1種のシクロデキストリンと少なくとも1種の脂肪分子との包接複合体からなる有機粒子である。こうした粒子は、皮膚又は毛髪との非常に有利な適合性を有し、且つ動物細胞膜を損傷しない。
この結果がいっそう注目に値するのは、先行技術では、シクロデキストリンを含有する化粧品用途の乳化系の製造は、コールド条件下で容易に且つ直接エマルジョンを製造しないことが示されており、従来の界面活性剤に頼る必要があったという事実からである。これはとりわけ、水と、脂肪物質と、修飾多糖と、シクロデキストリンと、を含有するO/W型エマルジョンが記載されている欧州特許第2091502B1号明細書の教示であり、このO/W型エマルジョンの本質的特徴は、5000g/mol未満の分子量を有する界面活性剤を2重量%未満の量で含有することである。したがって、通常の界面活性剤に頼ることなく極微細で極安定なエマルジョンを製造するシクロデキストリンを含有する乳化系の製造は、公知でも自明でもなかった。
本発明の他の目的は、100%天然由来の組成物を提供することである。毎日使用される製品たとえば化粧品組成物の配合に使用される成分の天然由来は、現在では、我々の環境の保全及び保護との関連だけでなく消費者のウェルビーイングとの関連でも主要課題である。これに関連して、本発明の組成物は、環境問題(生分解性不良)及び安全性(エチレンオキシドは毒性で引火性である)が理由で現在では代替が望まれる従来の乳化剤とりわけエトキシル化乳化剤の代替を可能にする。
本発明の他の目的は、とりわけ成分のすべてを単一のベッセル又は反応器に導入することにより(いわゆる「ワンポット」配合)、エネルギー入力を最小限に抑えて配合者が非常に簡単に利用できる即使用可能な組成物を提供することである。その使用の観点から、本発明が関連する組成物は、使用時に温度上昇を必要とする多くの固形又はペースト状の従来の乳化剤たとえばワックス(溶融を必要とする「ホット」で利用可能な成分)とは対照的に、「コールドプロセス」に従って、言い換えると周囲温度でさえも有利に利用可能である。「コールドプロセス」とは、45℃未満、より良好には35℃未満、さらに良好には周囲温度の水温の水中に分散することにより乳化用組成物を直接使用可能であることを意味する。
本発明の他の目的は、広範囲の化粧品用途、つまり、想定される製品に関して多用途の組成物を提供することであり、この観点から、本発明に係る組成物は、ローション、クリーム、ゲル、ミルクなどのような多岐にわたる製品に使用し得る。さらに、前記組成物は、有利なことに皮膚に対して非刺激性で非アレルギー性である。それはさらに、pHにも電解質の存在にも依存しないという利点を提供し、言い換えると、その乳化能は、pHにも、媒体にも、1価、2価、又は3価の塩の存在にも影響されない。この基準がいっそう重要であるのは、一般に化粧品用途、特に局所適用の製品がpH変形を受けたり又は暴露されたりしやすいことにある(例として、皮膚のpHは弱酸性で4〜6の範囲内である)。そのため、pHに関して特定の使用制限をなんら有していない製品を有することは、化粧用組成物にとって非常に大きな技術的利点となる。
最後に、本発明の他の目的は、広範にわたる対象の感覚性、たとえば、特に皮膚上でフレッシュ感又はスベスベ感を提供する化粧品用途の組成物を提供することである。具体的には、本発明の乳化用組成物は、分散脂肪相の含有率が高い場合でさえも、極安定で極微細でもあり、調整可能な触感を有し、且つフレッシュでシルキーで非ベタツキ性の感触を呈するO/W型エマルジョンの容易な製造を可能にする。そのため、皮膚上で良好な皮膚軟化効果さらには表皮の上層上で良好な保湿効果を有するエマルジョンを得ることが可能である。
複合した技術的問題の解決をもたらすというこれらの目的の全体は、
1)少なくとも1種のシクロデキストリンと、
2)少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤であって、8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有するW/O型乳化剤と、
を含む本発明の主要主題(これは水中油(O/W)型エマルジョンの製造を可能にする乳化用組成物とりわけ化粧品用途のものである)により最終的に達成される。
白色度記述子の評価に使用した色パレットを表す。 本発明の乳化用組成物から得られた6つのO/W型エマルジョンの写真である。
HLBの計算は、親水性部分の分子質量と当該分子の分子質量とを考慮して、次式:

に従って達成可能である。
本願では、「シクロデキストリン」という用語は、別名で知られるいずれかのシクロデキストリン、たとえば、炭素1と4との間の共有結合により結合された6〜12個のグルコース単位を含有する非置換天然シクロデキストリン、とりわけ、6、7、及び8個のグルコース単位をそれぞれ含有するα−、β−、及びγ−シクロデキストリンを表すとともにそれらを含む。
この用語は、同様に「シクロデキストリン誘導体」をカバーする。これは、ヒドロキシル基OHの少なくともいくつかが基OR(式中、Rは一般にアルキル基を表す)に変換された分子である。この観点から、シクロデキストリン誘導体は、特にメチル化及びエチル化されたシクロデキストリンを含むが、それだけでなくヒドロキシアルキル基で置換されたもの、たとえば、ヒドロキシプロピル化及びヒドロキシエチル化されたシクロデキストリンを含む。
本発明に係る好ましいシクロデキストリンは、α−、β−、及びγ−シクロデキストリンであり、最も好ましいのは天然β−シクロデキストリンである。
シクロデキストリンは、特に、結晶性、擬結晶性、又はアモルファスの粉末の形態をとり得る。
本願では、「天然由来のW/O型乳化剤」という用語は、再生可能資源から得られるいずれかの分子、とりわけ、植物、微生物、又は藻類から抽出又は分泌される、且つ物理的、化学的、又は酵素的な修飾後、油中水型W/O型エマルジョンの製造を可能にする又はかかるエマルジョンの安定性を促進するものを意味する。したがって、この定義は、W/O型共乳化剤と呼ばれる製品を含む。
本出願人は、多くの試験及び実験計画の後、きわめて驚くべき予想外なことに、シクロデキストリンと、W/O型エマルジョンの調製に使用される且つ8未満の親水性親油性バ
ランス(HLB)を有する乳化剤と、の組合せが、エマルジョンを経時的に及び温度の点からより安定なものとすることにより、逆向きのエマルジョンすなわちO/W型エマルジョンの形成を妨害することなく、且つこのタイプのO/W型エマルジョンの安定性を損なうことなく、前記エマルジョンの調製にきわめて好ましい効果を有するとともに安定剤として作用することを観測した。
これがいっそう驚くべきことであるのは、乳化剤の効能がなかでも特に2相の各々へのその溶解性に関連付けられることが知られているからである。乳化剤がより溶解しやすい相は、エマルジョンの連続相を形成する。そのため、水に溶解しやすい乳化剤は、水中油O/W型エマルジョンを安定化する。O/W型エマルジョンの調製に直接コールドで利用可能な本発明の乳化用組成物は、好ましい形態に従って使用されるシクロデキストリンがβ−シクロデキストリンであるとき、水への溶解性が特に低く、25℃でわずか1.8%程度にすぎない。
いかなる特定の理論にも結び付けることを望むものではないが、非常に少量の天然由来のW/O型乳化剤の存在は、油と水との界面に位置するコロイド粒子、固形粒子、又は半液状粒子の形態で、シクロデキストリンと分散脂肪相中に存在するある特定の分子との間の包接複合体のin situ形成を大きく促進すると思われる。こうした粒子は、皮膚又は毛髪に対して物理的及び感覚的に非常に適合性があり、且つ動物細胞膜を損傷しない。
所与の量のシクロデキストリンに対して少量の天然由来のW/O型乳化剤を添加することにより、O/W型エマルジョンの液滴サイズを低減し得るとともに、より球状の液滴を得ることが可能になることが示された。また、この添加により、O/W型エマルジョンの最終粘度の調整が可能になることも示された。
8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有する天然由来のW/O型乳化剤は、好ましくは、シクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.05〜0.5部、より好ましくは0.10〜0.35部、さらに好ましくは0.15〜0.30部の割合で乳化用組成物中に存在する。
例として、この天然由来のW/O型乳化剤は、HLBに関する以上の条件を満たす限り、次の製品、すなわち、ポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステル、とりわけ、グリセロールの、ポリグリセロールの、ソルビトールの、ソルビタンの、アンヒドロヘキシトールたとえばより特定的にはイソソルビドの、マンニトールの、キシリトールの、エリトリトールの、マルチトールの、スクロースの、グルコースの、ポリデキストロースの、水素化グルコースシロップの、デキストリンの、及び加水分解デンプンの非エトキシル化脂肪酸エステルから選択し得る。
天然由来のW/O型乳化剤は、好ましくは、水和天然媒体中において天然で生分解し得るように選択される。それは、とりわけ、脂肪酸から得られる又は油若しくは油の混合物からエステル交換により得られるポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステルを含み得る。使用される脂肪酸は、8〜22個の炭素原子、好ましくは10〜18個の炭素原子、より好ましくは12〜18個の炭素原子を含む。こうした酸は、線状又は分岐状、飽和又は不飽和であり得るとともに、1個以上のペンダントヒドロキシル基を有し得る。油は、飽和又は不飽和、周囲温度で液状〜固形であり得て、任意選択的にヒドロキシル基を有し得るとともに、好ましくは1〜145、より好ましくは5〜105のヨウ素価を有し得る。
天然由来のW/O型乳化剤はまた、水和天然媒体中において天然で生分解し得る製品、とりわけ1.5〜6、好ましくは2〜5、さらに好ましくは3〜5の親水性親油性バラン
ス(HLB)を有するものから選択し得る。
天然由来のW/O型乳化剤は、より特定的にはグリセロールの脂肪酸エステルから、とりわけ、グリセロールのオレエート、ステアレート、及びイソステアレート、たとえば次の製品、すなわち、グリセリルラウレート,HLB5.2;グリセリルオレエート,HLB4;たとえば、IMWITOR948、Lubrizol Schercemol製のSchercemol GMISグリセリルイソステアレート,HLB3.5;及びSympatens−GMS製のグリセリルモノステアレートHLB3.5などから選択し得る。
それはまた、ソルビタンの又はソルビトールの脂肪酸エステルから、とりわけ、ソルビタンのラウレート、パルミテート、オレエート、ステアレート、及びイソステアレート、たとえば、Kosteran−O/3ソルビタントリオレエート,HLB1.8;MONTANE80VG又はSPAN80−LQ−(RB)又はKosteran−O/1ソルビタンオレエート,HLB4.3;Kosteran−I/1ソルビタンイソステアレート,HLB4.3;Kosteran−S/1ソルビタンステアレート,HLB4.7;ソルビタンモノパルミテート,HLB6.6;Kosteran−L/1ソルビタンラウレート,HLB8.6などの製品から選択し得る。
それはまた、スクロースの脂肪酸エステル、たとえば、Sisterna製のSP60−Cスクロースジステアレート、Sisterna製のSP10−Cスクロースポリステアレート、及びスクロースココエート,HLB6などから選択し得る。
天然由来のW/O型乳化剤は、より特定的には、ポリグリセロールエステルから、好ましくは2〜12個のグリセロール単位、より好ましくは3〜6個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、1〜15、より特定的には5〜10のヨウ素価を有する少なくとも1種の非水素化又は部分水素化植物油と、の反応から得られるエステルから選択し得る。これらは、より特定的には、ポリグリセロールのオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、及びリシノール酸のエステル、より特定的には次の製品、すなわち、ポリグリセリル−4イソステアレート,HLB3(たとえば、HYDRIOR製のHYDRIOL(登録商標)PGI)、ポリグリセリル−10ペンタオレエート,HLB3.5(たとえば、DECAGLYN5−OV)、ポリグリセリル−6ポリリシノレート(たとえば、HEXAGLYN PR−15)、ポリグリセリル−2セスキイソステアレート,HLB約4(たとえば、Clariant製のHostcerin DGI及びEvonik Dr.Straetmans製のDermofeel(登録商標)GO soft)、ポリグリセリル−3リシノレート,HLB3.5、ポリグリセリル−3ポリリシノレート,HLB4(たとえば、IMWITOR600)、ポリグリセリル−3ポリリシノレート,HLB約4(たとえば、Evonik Dr.Straetmans GmbH製のDermofeel(登録商標)PGPR)、ポリグリセリル−2セスキオレエート,HLB4(たとえば、Evonik Dr.Straetmans GmbH製のDermofeel(登録商標)GO soft)、ポリグリセリル−2ジイソステアレート(たとえば、Res Pharma製のEmulpharma(登録商標)PG20)、ポリグリセリル−3ジイソステアレート,HLB5.5(たとえば、Gattefosse製のPlurol(登録商標)diisostearique CG、BASF製のLameform(登録商標)TGI、IOI Oleo GmbH製のIMWITOR(登録商標)PG3 DIS、Croda製のCithrol(商標)PG32IS、Stearinerie Dubois製のDUB ISO G3、Lonza製のPolyaldo(登録商標)3−1−S、Oleon製のJolee7245、及びMasso製のMASSOCARE PG3D)、ポリグリセリル−3オレエート,HLB6.2(たとえば、Ivanhoe Industries製のI−MUL PGO31)、ポリグリセリル
−3モノステアレート,HLB7.2、ポリグリセリル−4オレエート,HLB8(たとえば、HYDRIOR製のHYDRIOL(登録商標)PGMO.4)、ジオレイン酸ポリグリセリル−5,HLB8(たとえば、Evonik Dr. Straetmans
GmbH製のDermofeel(登録商標)G5DO)、ポリグリセリル−2ジポリヒドロキシステアレート(たとえば、Cognis製のDehymuls PGPH)、ポリグリセリル−2ジイソステアレート(たとえば、Respharma製のEmulpharma PG20)、及びポリグリセリル−3ココエート(たとえば、Res Pharma製のEmulpharma(登録商標)Ecotech)であり得る。
好ましいエステルは、ポリグリセロール−3とイソステアリン酸との反応から得られるものである(INCI名:ポリグリセリル−3ジイソステアレート)。
天然由来のW/O型乳化剤は、脂肪酸エステルの、とりわけ、ポリグリセロールの脂肪酸の、ソルビタンの脂肪酸エステルの、又はグルコースエステルの混合物、たとえば、より特定的には、Nikko Chemicals製の製品Nikkomulse WO−NS(ポリグリセリル−6ポリリシノレート、ポリグリセリル−2イソステアレート、ジステアルジモニウムヘクトライト)、Evonik製のTego Care LTP(ソルビタンラウレート、ポリグリセリル−4ラウレート、ジラウリルシトレート)、Sympatens−W/4500(ソルビタンオレエート、ポリグリセリル−3ポリリシノレート)、Sympatens−O/2500G(ソルビタンステアレート、メチルグルコースセスキステアレート)、Dr.Straetmans製のSymbio(登録商標)muls WO(ポリグリセリル−3ポリリシノレート、ソルビタンセスキオレエート、セチルリシノレート、グリセリルカプレート、サラシミツロウ、マグネシウムステアレート、アルミニウムステアレート)、Natura−Tec製のEcomuls2in1(グリセリルオレエート、ポリグリセリル−3ポリリシノレート、オレア・エウロパエア(olea europaea)(オリーブ)油不鹸化物)、及びAlchemy製のHIPEgel Olea(グリセリン、イソプロピルパルミテート、水、スクロースステアレート、スクロースラウレート)などの混合物で構成し得る。
本発明の乳化用組成物はまた、使用される割合に応じた特定の触感やフレッシュ感などの有利な感覚効果の取得を可能にする。
前記乳化用組成物の有利な性質は、使用される2種の化合物の組合せから生じ、エマルジョン安定性及び感覚性に関して高い相乗効果を示す。これらの化合物がどんな割合で組み合わされても、得られる結果はきわめて満足すべきものとなるが、ごく特定の割合で化合物を組み合わせた場合に、得られる結果は特に確かなものとなる。
より特定的には、本発明に係る乳化用組成物の各種成分の各々は、乳化前に異なる相に溶け込ませてもよい。代替的に、本発明の組成物の各種成分は、互いに混合されてこれ以降でプレミックスと称されるものを形成し、前記プレミックスは、O/W型エマルジョンの形成を可能にすべく2つの非混和相のいずれかに添加可能である。本発明では、有利なことに、同一化合物を用いてこれらの2つの実施形態が可能になるので、操作に余裕が生まれるとともに使用がより単純になる。
本発明の乳化用組成物は、とりわけ、完全に天然由来であるとともに、コールドプロセスで、より特定的には周囲温度で利用可能であるという利点を有する。本発明の前記組成物は、化粧品用途であり、それとの関連では媒体のpHや塩分の適正変動に敏感でなく、且つ刺激性でもなければアレルギーとりわけ皮膚アレルギーを誘発しやすくもない。さらに、本発明の組成物は、いずれのタイプのエマルジョンの製造にも、とりわけピッカリングエマルジョンの製造に使用し得るので、多種多様な用途、すなわち、クリーム、ミルク
、美容液、ローションなどに好適である。
本発明の乳化用組成物は、有利なことに皮膚又は毛髪に適合可能な有機粒子により安定化し得るピッカリングエマルジョンの製造を可能にする。それは、ピッカリングエマルジョンの形成又は安定化を可能にする他の製品、たとえば、シリカやカルシウム塩又はアルミニウム塩の形態のデンプンオクテニルスクシネートを補完物として含み得る。
乳化用組成物はまた、好ましくは、少なくとも1種のポリオールを含む。
本願で扱われるポリオールは、別名で知られるすべてのポリオール、とりわけ、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、ソルビトール、及びグリセロールであり、グリセロール及びソルビトールは、好ましいポリオールである。好ましくは、このポリオールは、結晶化されるか若しくは粉末の形態で存在する。
本発明に係る乳化用組成物、とりわけ、化粧品用途で水中油(O/W)型エマルジョンの製造を可能にするものは、より特定的には、
1)40%〜95%の少なくとも1種のシクロデキストリンと、
2)5%〜40%の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤、好ましくは非エトキシル化ポリオールエステルから選択されるもの、又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して水和天然媒体中において天然で生分解し得る少なくとも1種の製品と、
3)0%〜40%の少なくとも1種のポリオールと、
を含み得る。
本発明のこの乳化用組成物は、好ましくは、重量%単位で、
1)45%〜85%の少なくとも1種のシクロデキストリンと、
2)5%〜30%の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤、好ましくは非エトキシル化ポリオールエステルから選択されるもの、又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して水和天然媒体中において天然で生分解し得る少なくとも1種の製品と、
3)0%〜40%の少なくとも1種のポリオールと、
を含有することを特徴とする。
本発明のこの組成物は、最も好ましくは、重量%単位で、
1)40%〜80%の少なくとも1種のシクロデキストリンと、
2)10%〜20%の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤、好ましくは非エトキシル化ポリオールエステルから選択されるもの、又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して水和天然媒体中において天然で生分解し得る少なくとも1種の製品と、
3)10%〜30%の少なくとも1種のポリオールと、
を含有することを特徴とする。
本発明の他の主題は、少なくとも1種のシクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.05〜0.5部、より好ましくは0.10〜0.35部、さらに好ましくは0.15〜0.30部の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤を含有することを特徴とするO/W型ピッカリングエマルジョン組成物とりわけ化粧品用途のものに関し、前記乳化剤は、好ましくは、非エトキシル化ポリオールエステル、又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して水和天然媒体中において天然で生分解し得る少なくとも1種の製品から選択される。
本発明のO/W型ピッカリングエマルジョン組成物は、周囲温度(25℃)でたとえば植物油などのように液状であり得る脂肪相、若しくはワックスの場合のように固形であり得る脂肪相をさらに含み得る。この液状脂肪相は、由来が鉱物、動物、植物、又は合成で
あり得るとともに、炭化水素油又はさらには場合によりシリコーン油で構成され得る。炭化水素油は、炭素及び水素の原子と任意選択的に酸素及び窒素の原子とで本質的に形成される油、又はさらにはそれらからなる油であり、この油は、アルコール、エステル、エーテル、カルボン酸、アミン、及び/又はアミドの基を含有し得る。
この組成物は、好ましくは周囲温度(25℃)で液状の1種以上の油、好ましくは少なくとも1種の不揮発性液状油を含有する。不揮発性液状油とは、周囲温度及び大気圧で少なくとも1時間にわたり皮膚上に残留可能な油を意味する。
液状脂肪相は、有利には、皮膚に皮膚軟化効果を付与する1種以上の不揮発性油を含む。挙げられ得るのは、脂肪酸エステル、たとえば、セテアリルイソノナノエート、イソトリデシルイソノナノエート、イソステアリルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルデシルラウレート、2−オクチルデシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート又はラクテート、2−ジエチルヘキシルスクシネート、ジイソステアリルマレート、トリアセチン、トリカプリン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、グリセロールトリイソステアレート、トコフェロールアセテート、高級脂肪酸、たとえば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、又はイソステアリン酸、高級脂肪アルコール、たとえば、オレイルアルコール、植物油、たとえば、アボカド油、カメリア油、ヘーゼルナッツ油、ツバキ油、カシューナッツ油、アルガン油、ダイズ油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、コムギ胚芽油、セイヨウアブラナ油、ヒマワリ油、綿油、ホホバ油、ピーナッツ油、オリーブ油、及びそれらの混合物、植物バター、たとえば、カリテバター及びカメリアバターである。
これらの油は、炭化水素油又はシリコーン油、たとえば、流動パラフィン、スクアレン、ワセリン、ジメチルシロキサン、及びそれらの混合物であり得る。
液状脂肪相はまた、揮発性油を任意選択的に含み得る。揮発性油とは、周囲温度及び大気圧で1時間未満で皮膚から蒸発可能な油のことである。揮発性油は、たとえば、ベタツキ感を低減するためにシリコーン油又は短鎖脂肪酸のトリグリセリドから選択し得る。
本発明のO/W型ピッカリングエマルジョン組成物は、好ましくは再生可能由来の油のみ、とりわけ植物由来の油又はバター、好ましくは精製されたものを含有する。これらの油及びバターは、高い白色度及び容易に調整可能な粘度を有する非常に安定なエマルジョンの取得を可能にするという意味で、本発明の主題である乳化剤系と理想的に調和する。本発明の乳化用組成物は、有利なことに、非常に高い油含有率を有するO/W型エマルジョンの調製を可能にする。このタイプの油リッチのO/W型エマルジョンは、通常、従来の乳化剤を用いて経時的に安定な形態で得ることが困難である。最終O/W型エマルジョンの油含有率は、好ましくは10〜65重量%、好ましくは20〜55重量%程度である。植物油又は植物由来の油、たとえば、ヒマワリ油やイソプロピルパルミテートなどは、クリーミングや相分離を起こさない安定なエマルジョンの製造を可能にするというより特定的な効果を有する。
本発明の組成物は、レオロジー剤、たとえば、とりわけ、水相用増粘剤、ゲル化剤、又は懸濁剤、たとえば、植物から得られるガムなど、たとえば、アラビアガム、コンニャクガム、グアーガム、又はそれらの誘導体、藻類から抽出されるガム、たとえば、アルギン酸塩又はカラギーナン、微生物発酵から得られるガム、たとえば、キサンタン、マンナン、スクレログルカン、又はそれらの誘導体、セルロース及びその誘導体、たとえば、カルボキシメチルセルロース又はヒドロキシエチルセルロース、デンプン及びその誘導体、た
とえば、より特定的には変性デンプン、とりわけアセチル化デンプン、カルボキシメチル化デンプン、デンプンオクテニルスクシネート、又はヒドロキシプロピル化デンプン、並びに合成ポリマー、たとえば、ポリアクリル酸又はカルボマーをさらに含み得る。
本発明の組成物は、好ましくは、植物から又は発酵から得られて任意選択的に修飾される天然多糖から選択されるレオロジー剤を含む。キサンタン及びその誘導体は、より特定的には、全エマルジョンの1重量%未満の含有率で使用したときでさえも、極微細液滴サイズを有するO/W型エマルジョンの取得を可能にする。本発明の乳化用組成物を利用することにより得られるエマルジョンは、好ましくは10μm未満の液滴サイズを有する。エマルジョンの液滴サイズとは、水相中に懸濁された分散脂肪相の液滴の平均直径を意味する。液滴サイズが小さいと、エマルジョンの凝集速度ひいては相分離速度の低減によりエマルジョンの安定性が増加する。液滴サイズは、多数のパラメーターに依存し、この点で、乳化剤系の配合に固有でないモニターするのに適した特徴を表す。液滴サイズは、×10倍率でLEICA DMLS光学顕微鏡を用いて測定される。
本発明の組成物は、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸、及びそれらの混合物から選択される保存剤をさらに含み得る。
本発明の組成物は、好ましくは25℃で3000mPa・s超、好ましくは25℃で5000mPa・s超の粘度を有する。粘度は、製品サンプルに接触させて20回転/分のスピードで回転されるBrookfield DV−II+Pro粘度計を用いて測定される。この回転運動に対する製品の抵抗が1分間記録され、ミリパスカル秒に変換される。サンプルごとに粘度が3回測定され、3つの値の算術平均が保持される。
本発明の乳化剤系の感覚性を特徴付けるために、感覚記述子及び対応する5工程感覚評価プロトコルを使用する。これらの5工程は、ケア製品の各種適用フェーズ、すなわち、外観、ピックアップ、1分後、2分後の展延に対応する。これらの5フェーズ時、いくつかの感覚記述子は、0〜10の範囲であり得るスコアを付与する評価者のパネルにより評価される。
本発明の組成物は、好ましくは8超の白色度記述子を示す。白色度記述子は、図1の色パレットにより定義される。製品は、ランプ下で検査され、評価者のパネルにより色パレットと比較される。
本発明の組成物は、好ましくは8以上の明るさ記述子を示す。明るさは、光を反射する製品の傾向により定義される。
本発明の組成物は、好ましくは8超の展延記述子を示す。展延は、50〜100μlの製品を手の上に配置した後、ランプ下で10回転のその展延時に製品を検査することにより評価される。手の上の5回目及び10回目のターン間の運動に対する抵抗が小さいほど、展延が大きい。
本発明の組成物は、好ましくは8超の膜形成記述子を示す。膜形成記述子は、10回転を実施した2分後、皮膚上をスライドさせたときに連続膜を形成する製品の傾向に対応する。
本発明のさらなる主題は、以下の工程:
a)少なくとも1種のシクロデキストリンと少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤とを含む乳化用組成物を水相中に分散させる工程であって、前記乳化剤が、少なくともこのシクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.05〜0.5部
、より好ましくは0.10〜0.35部、さらに好ましくは0.15〜0.30部の割合で存在し、この天然由来のW/O型乳化剤が、より特定的には、ポリオールの少なくとも1種の非エトキシル化脂肪酸エステル又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して天然で生分解し得る少なくとも1種の製品から選択可能である、工程と、
b)水相中に微細液滴の状態で脂肪相を分散させるのに十分な且つ10μm未満の液滴サイズを有するO/W型エマルジョンを得るのに十分な機械撹拌を行いながら、工程a)で得られた混合物に、エマルジョンの最終重量を基準にして好ましくは10〜65重量%、好ましくは20〜55重量%程度の量の脂肪相を添加する工程と、
を含む、O/W型ピッカリングエマルジョン組成物とりわけ化粧品用途のものの製造方法である。
一変形形態によれば、O/W型ピッカリングエマルジョン組成物とりわけ化粧品用途のものを製造する本発明の方法は、以下の工程:
a)少なくとも1種のシクロデキストリンと少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤とを含む乳化用組成物を脂肪相中に分散させる工程であって、前記乳化剤が、少なくともこのシクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.05〜0.5部、より好ましくは0.10〜0.35部、さらに好ましくは0.15〜0.30部の割合で存在し、この天然由来のW/O型乳化剤が、より特定的には、ポリオールの少なくとも1種の非エトキシル化脂肪酸エステル又は8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有して天然で生分解し得る少なくとも1種の製品から選択可能であり、且つ脂肪相が、エマルジョンの最終重量の好ましくは10〜65重量%、好ましくは20〜55重量%程度を占める、工程と、
b)水相中に微細液滴の状態で脂肪相を分散させるのに十分な且つ10μm未満の液滴サイズを有するO/W型エマルジョンを得るのに十分な機械撹拌を行いながら、工程a)で得られた混合物を水相に添加する工程と、
を含む。
限定されるものではないが以下に記載の実施例を利用すれば、本発明の理解が深まるであろう。
実施例1
限定されるものではないが以下に記載の実施例を利用し且つ添付の図面を調べることにより、本発明の理解が深まるであろう。
次のプロトコルを用いて本発明に従ってO/W型エマルジョン形態の6つの組成物を作製する。これらの6つの組成物の組成を表1に示す。
はじめに、1000回転/分で脱フロキュレート化ブレードを用いて撹拌しながら、ゲル化剤を水中に分散させる。水の温度は、ゲル化剤がキサンタンである場合には40℃に、ゲル化剤がヒドロキシエチルセルロースである場合には70℃に設定される。
次いで、β−シクロデキストリンをグリセロールで湿潤させ、1000回転/分で撹拌しながらβ−シクロデキストリン/グリセロール混合物を水/ゲル化剤混合物に添加して水相を得る。
β−シクロデキストリンの量は、場合によって組成物の2質量%又は5質量%に設定される。
それとは別に、40℃で磁気撹拌しながらポリグリセロール−3ジイソステアレートを
ヒマワリ油又はイソプロピルパルミテートに添加して油相を得る。
次いで、1500回転/分で撹拌しながら40℃で油相を水相中に15分間乳化する。
保存剤を添加する(ベンジルアルコールとデヒドロ酢酸とをベースとする混合物)。
図2は、表1に挙げた配合物に従って得られた6つのO/W型エマルジョンの写真である。
1%のポリグリセリル−3ジイソステアレートと2又は5%のβ−シクロデキストリンとを含む本発明の乳化用組成物はすべて、慣習的なO/W型乳化剤を用いることなく安定なO/W型エマルジョンを生成することに留意されたい。
これらの組成物の各々で、粘度、液滴サイズ、白色度、展延、ベタツキ性、及び浸透性の測定を行う。本詳細な説明の残りの部分では、組成物は、サンプル又は製品という用語を用いて区別なく指定される。
粘度は、Brookfield DV−II+Pro粘度計を用いて測定される。固定サイズのスピンドル(機器説明書に即して粘度レベルに応じて使用されるスピンドルSP2〜SP7)を製品サンプルに接触させて20回転/分のスピードで回転させて配置する。この回転運動に対する製品の抵抗が1分間記録され、パスカル・秒に変換される。サンプルごとに粘度が3回測定され、3つの値の算術平均が保持される。
白色度記述子は、図1の色パレットにより定義される。製品は、ランプ下で検査され、評価者のパネルにより色パレットと比較される。
展延は、50〜100μlの製品を手の上に配置した後、ランプ下で10回転のその展延時に製品を検査することにより評価される。手の上の5回目及び10回目のターン間の運動に対する抵抗が小さいほど、展延が大きい。
組成物のベタツキ性は、皮膚上で製品の10回転を実施した1分後、ランプ下で製品を検査することにより評価される。その場合、評価者のパネルは、製品が塗布された皮膚が親指と人差し指との間に置かれ、摩擦動作が適用されたときの製品の抵抗を評価する。評価者のパネルはまた、皮膚に付与された油性又は非油性の外観も考慮する。
最後に、製品の浸透性は、皮膚上で製品の10回転を実施した2分後、皮膚上でスライディングを行って、ランプ下で製品を検査することにより評価される。その場合、評価者のパネルは、回収された製品残渣の量を評価する。
6つのO/W型エマルジョン組成物で得られた結果を表2に示す。
エマルジョン粘度は、β−シクロデキストリンの濃度を増加させたときにわずかに増加
し、2%のβ−シクロデキストリンを用いたときの4000mPa・sから5%を用いたときの6000mPa・s超まで上昇する。同様に、粘度は、使用した増粘剤がキサンタンではなくセルロースであるときにより高く、5000から8000mPa・sまで上昇する。本発明の乳化用組成物は、有利なことに、非常に広い粘度範囲の実現を可能にし、ミルク及び粘性クリームの両方の調製を可能にする。
液滴サイズは、β−シクロデキストリンの濃度の増加時に縮小し、2%のβ−シクロデキストリンを用いたときの35ミクロンから5%を用いたときの15ミクロンまで低下する。
本発明の乳化用組成物を用いて得られるO/W型エマルジョンはすべて、優れた感覚性(白色度、展延、ベタツキ、及び浸透の基準によれば6〜10の範囲内のスコア)を呈することに留意されたい。
エマルジョンは、使用した油がイソプロピルパルミテートであるときよりも使用した油がヒマワリ油であるときの方が、白色度が低下し、記述子は、ヒマワリ油の場合、10点満点で約8.25であるのに対して、イソプロピルパルミテートの場合、10点満点で9.25が得られる。しかしながら、ヒマワリ油の白色度は満足すべき状態が維持される。
展延は、セルロースを用いるよりもキサンタンを用いる方が有意に容易であり、キサンタンを用いたときの8.5からセルロースを用いたときの9.75まで増加する。
実施例2
続いて、固定量の0.7重量%のキサンタン及び可変量のヒマワリ油を用いて、実施例1に与えられた条件に従って、15のO/W型エマルジョンを調製するために、異なるパーセントのβ−シクロデキストリン及びポリグリセリル−3ジイソステアレートを含む本発明の15の乳化用組成物を使用する。パーセント表示はすべて、重量パーセントである。作製された様々な配合物を以下の表3に示す。
0.1〜2.1%のポリグリセリル−3ジイソステアレート及び1.8〜5%のβ−シクロデキストリンを含む本発明の乳化用組成物はすべて、典型的なO/W型乳化剤を用いることなく、安定なO/W型エマルジョンの製造を可能にすることが分かる。
粘度は、β−シクロデキストリンの濃度の増加時に有意に増加し、2.5%のβ−シクロデキストリンを用いたときの4000mPa・sから4.5%のβ−シクロデキストリンを用いたときの約6000mPa・sまで上昇する。さらに、粘度は、油の濃度の増加時に有意に増加し、17%の油を用いたときの3500mPa・sから35%を用いたときの約6000mPa・sまで上昇する。
β−シクロデキストリンの濃度は、1%のポリグリセリル−3ジイソステアレートの存在時に液滴サイズに影響を及ぼさず、約25ミクロンで安定な状態を維持する。逆に言えば、ポリグリセリル−3ジイソステアレートの濃度を2重量%に上昇させた場合、β−シクロデキストリンの濃度の増加時に液滴サイズの有意な減少を生じ、2.5%のβ−シクロデキストリンを用いたときの約80ミクロンから4.5%を用いたときの約35ミクロンまで変化する。
β−シクロデキストリンの濃度を増加させた場合、エマルジョンは、2.5%のβ−シクロデキストリンを用いたときの10点満点で7.5から4.5%を用いたときの10点満点で8超まで白色が向上した状態になる。
さらに、エマルジョンの白色度は、ヒマワリ油の濃度の減少時に増加し、17重量%のヒマワリ油を用いたときの10点満点で約8.5から25重量%のヒマワリ油を用いたときの10点満点で7.5まで変化する。
展延は、β−シクロデキストリンの濃度の減少時及びポリグリセリル−3ジイソステアレートの濃度の増加時に有意に改善される(すなわち、より容易になる)。展延はまた、β−シクロデキストリンの濃度の減少時及びヒマワリ油の濃度の減少時に有意により容易になる。
10日後、2重量%以上のポリグリセリル−3ジイソステアレート含有率を有するO/W型エマルジョンは、周囲温度で相分離を起こす傾向がある。逆に言えば、O/W型エマルジョン4、6、及び15は、特に安定で、10日後、特に小さな液滴サイズを示す。したがって、これらの組成物は特に興味深い。
4.5部のβ−シクロデキストリンと1部のポリグリセリル−3ジイソステアレートとを含む乳化用組成物(乳化用組成物15という)はまた、プレミックスの形態で、言い換えると、事前調製した乳化用組成物の形態で使用した。ヒマワリ油の添加前にコールドウォーター中5.5%の分散により、このプレミックスは、β−シクロデキストリン及びポリグリセリル−3ジイソステアレートが独立して導入されたエマルジョン15とまったく同一の特性を呈するO/W型エマルジョンを生成する。
グリセロールの各種代替物も同様に試験した。ソルビトールは特に興味深い代替物であり、同一技術に従ってグリセロールの代わりにソルビトールを用いて調製された組成物もまた、きわめて満足な性能を与えた。マルチトール、マンニトール、キシリトール又はエリトリトールなどの他のポリオールを選択することも可能である。
記載の実施形態は限定的なものではなく、本発明に対してその範囲から逸脱することなくさらなる改善を提供可能であるものと理解される。
特に記載がない限り、「又は」という単語は、「及び/又は」と等価である。同様に、特に記載がない限り、「a(n)」又は「1つ」という語は、「少なくとも1つ」と等価である。
特に記載がない限り、パーセント表示はすべて、重量パーセントである。
実施例3
以上の実施例2に記載の乳化用組成物15において、ポリグリセリル−3ジイソステアレートを他の市販のポリグリセリル−3ジイソステアレートで、または以下の表に列挙される6つの他の製品で置き換えることにより、7つの他の乳化用組成物を調製する。これらの製品はすべて8未満のHLBを有し、β−シクロデキストリン4.5部当たり1部で使用される。
参照番号1〜6は、本発明の乳化用組成物の一部を形成する製品に対応し、且つ参照記号Cは、本発明によらない非生分解性でエトキシル化された対照製品に対応する。
次いで、実施例2の配合物15を5.5%で使用して且つ実施例1に与えられた条件を利用して7つの乳化用組成物で7つのO/W型エマルジョンを調製する。
エマルジョンの特性は以下の通りである。
乳化用組成物はすべて、組成物Cとは対照的に、粘性で微細で安定なエマルジョンをもたらすことが分かる。
次いで、乳化用組成物として、4.5部の結晶性β−シクロデキストリン又は4.5部のアモルファスβ−シクロデキストリンを1部のポリグリセリル−3ジイソステアレートと組み合わせて含む組成物を利用して、補完的試験を行った。
すべての場合において、これらの乳化用組成物を5.5%で用いて、比較的中性pH、遠心分離後に安定な組成、及び10ミクロンよりもかなり小さな粒子サイズを有するO/W型エマルジョンが得られていることが分かった。

Claims (19)

  1. a.少なくとも1種のシクロデキストリンと、
    b.少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤であって、8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有するW/O型乳化剤と、
    を含む、水中油(O/W)型エマルジョンの製造を可能にする乳化用組成物とりわけ化粧品用途のもの。
  2. 前記天然由来のW/O型乳化剤が、シクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.05〜0.5部、より好ましくは0.10〜0.35部、さらに好ましくは0.15〜0.30部の割合で前記乳化用組成物中に存在することを特徴とする、請求項1に記載の乳化用組成物。
  3. 前記少なくとも1種のシクロデキストリンが、α−、β−、及びγ−シクロデキストリン、好ましくは天然β−シクロデキストリンから選択される、請求項1又は請求項2に記載の乳化用組成物。
  4. 前記シクロデキストリンが、結晶性、擬結晶性、又はアモルファスの粉末の形態で存在する、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  5. 前記天然由来のW/O型乳化剤が、ポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステルから、とりわけグリセロールの、ポリグリセロールの、ソルビトールの、ソルビタンの、アンヒドロヘキシトールの脂肪酸エステルから、好ましくはイソソルビドの、マンニトールの、キシリトールの、エリトリトールの、マルチトールの、スクロースの、グルコースの、ポリデキストロースの、水素化グルコースシロップの、デキストリンの、及び加水分解デンプンの脂肪酸エステルから、選択される、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  6. 前記天然由来のW/O型乳化剤が、脂肪酸から得られる又は油若しくは油の混合物からエステル交換により得られるポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステルから選択される、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  7. 前記脂肪酸が、8〜22個の炭素原子、好ましくは10〜18個の炭素原子、より好ましくは12〜18個の炭素原子を含む、請求項6に記載の乳化用組成物。
  8. 前記天然由来のW/O型乳化剤がまた、1.5〜6、好ましくは2〜5、さらに好ましくは3〜5の親水性親油性バランス(HLB)を有して水和天然媒体中において天然で生分解し得る製品から選択される、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  9. 前記天然由来のW/O型乳化剤が、ポリグリセロールのエステルから、好ましくは、2〜12個のグリセロール単位を含むポリグリセロールと、1〜15のヨウ素価を有する少なくとも1種の非水素化又は部分水素化植物油と、の反応から得られるエステルから、選択される、請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  10. 前記天然由来のW/O型乳化剤がポリグリセリル−3ジイソステアレートである、請求項9に記載の乳化用組成物。
  11. 少なくとも1種のポリオール、好ましくはマルチトール、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、ソルビトール、及びグリセロールから選択されるものをさらに含む、
    請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  12. 前記組成物が、
    a.40%〜95%の少なくとも1種のシクロデキストリンと、
    b.5%〜40%の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤、好ましくは8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有するポリオールの非エトキシル化エステルから選択されるものと、
    c.0%〜40%の少なくとも1種のポリオールと、
    を含有する、請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の乳化用組成物。
  13. 少なくとも1種のシクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.15〜0.30部の少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤を含有し、前記乳化剤が、好ましくは8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有するポリオールの非エトキシル化エステルから選択されることを特徴とする、O/W型ピッカリングエマルジョン組成物とりわけ化粧品用途のもの。
  14. 周囲温度(25℃)で液状の1種以上の油、好ましくは少なくとも1種の不揮発性液状油を含有する、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記最終O/W型エマルジョンの油含有率が10〜65重量%、好ましくは20〜55重量%である、請求項14に記載の組成物。
  16. レオロジー剤、好ましくは水相用増粘剤、ゲル化剤、又は懸濁剤をさらに含む、請求項13ないし請求項15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 10μm未満の液滴サイズを有する、請求項13ないし請求項16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 25℃で3000mPa・s超、好ましくは25℃で5000mPa・s超の粘度を有する、請求項13ないし請求項17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 以下の工程:
    a)少なくとも1種のシクロデキストリンと少なくとも1種の天然由来のW/O型乳化剤とを含む乳化用組成物を水相中に分散させる工程であって、前記乳化剤が、少なくとも前記シクロデキストリン1重量部当たり0.01〜1部、好ましくは0.15〜0.30部の割合で存在し、前記天然由来のW/O型乳化剤が、8未満の親水性親油性バランス(HLB)を有する少なくとも1種のポリオールの非エトキシル化脂肪酸エステルから選択される、工程と、
    b)工程a)で得られた混合物に、10〜65重量%の量の脂肪相を、前記水相中に微細液滴の状態で前記脂肪相を分散させるのに十分な且つ10μm未満の液滴サイズを有するO/W型エマルジョンを得るのに十分な機械撹拌を行いながら、添加する工程と、
    を含む、O/W型ピッカリングエマルジョン組成物とりわけ化粧品用途のものの製造方法。
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