JP2021506882A - メニン−mll相互作用のエキソ−アザスピロ阻害剤 - Google Patents

メニン−mll相互作用のエキソ−アザスピロ阻害剤 Download PDF

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Abstract

式(I)【化1】の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物並びに癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病などの疾患を治療するのに有用である、メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤としてのそれらの使用が提供される。

Description

本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な医薬剤、そのような化合物を含む医薬組成物並びに癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病などの疾患を治療するのに有用である、メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤としてのそれらの使用に関する。
混合型白血病遺伝子(MLL;MLL1;KMT2A)に影響を及ぼす染色体再配列は、全ての年齢群にわたって侵攻性の急性白血病をもたらし、依然として治癒がほぼ不可能な疾患であり、新規な治療方法に対する緊急の必要性が強調されている。これらのMLLの染色体転座を有する急性白血病は、リンパ系、骨髄系又は混合型の疾患であり、成人の急性白血病の5〜10%、乳児の急性白血病の約70%を構成している(Marschalek,Br J Haematol 2011.152(2),141−54;Tomizawa et al.,Pediatr Blood Cancer 2007.49(2):127−32)。
MLLは、リシン4上のヒストンH3(H3K4)をメチル化するヒストンメチルトランスフェラーゼであり、多タンパク質複合体で機能する。Mll1の誘導性機能喪失型対立遺伝子の使用により、Mll1のヒストンメチルトランスフェラーゼ活性は、造血に不要であるが、造血幹細胞(HSC)の維持及びB細胞の発達においてMll1が必須の役割を果たすことが実証された(Mishra et al.,Cell Rep 2011.7(4),1239−47)。
60を超える異なるパートナーとのMLLの融合がこれまでに報告されており、それらは、白血病の形成/進行と関連している(Meyer et al.,Leukemia 2013.27,2165−2176)。興味深いことに、MLLのSET(Su(var)3−9、zesteのエンハンサー及びトリソラックス)ドメインは、キメラタンパク質において保持されないが、融合パートナーによって置換される(Thiel et al.,Bioessays 2012.34,771−80)。融合パートナーによるDot1L及び/又はpTEFb複合体のようなクロマチン修飾酵素の動員は、HOXA遺伝子(例えば、HOXA9)及び最も顕著なものとしてのHOX補因子MEIS1を含むMLL標的遺伝子の転写及び転写伸長の増強をもたらす。これらの遺伝子の異常な発現は、造血分化をブロックし、増殖を増強する。
多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1)遺伝子によってコードされるメニンは、遍在的に発現し、主に核に局在する。これは、多数のタンパク質と相互作用することが示されており、したがって種々の細胞プロセスに関与する。メニンの最もよく理解されている機能は、MLL融合タンパク質の発癌性補因子としての役割である。メニンは、全ての融合タンパク質に保持されるMLLのN末端フラグメント内の2つのモチーフ、MBM1(メニン結合モチーフ1)及びMBM2と相互作用する(Thiel et al.,Bioessays 201234,771−80)。メニン/MLL相互作用は、水晶体上皮細胞由来成長因子(LEDGF)のための新しい相互作用表面の形成をもたらす。MLLは、LEDGFに直接結合するが、メニンは、MLLとLEDGFとの間の安定な相互作用及びLEDGFのPWWPドメインを介したMLL複合体の遺伝子特異的なクロマチンへの動員のために必須である(Cermakova et al.,Cancer Res 2014.15,5139−51;Yokoyama&Cleary,Cancer Cell 2008.8,36−46)。さらに、多くの遺伝子研究は、メニンがMLL融合タンパク質による発癌性形質転換に厳密に必要であることを示しており、これは、メニン/MLL相互作用が魅力的な治療標的であることを示唆する。例えば、Men1の条件付き欠失は、MLL融合体を異所的に発現する骨髄前駆細胞における白血病誘発を妨げる(Chen et al.,Proc Natl Acad Sci 2006.103,1018−23)。同様に、機能喪失型変異によるメニン/MLL融合相互作用の遺伝子破壊は、MLL融合タンパク質の発癌性を無効にし、インビボでの白血病の発生をブロックし、MLL形質転換白血病性芽球の分化ブロックを解除する。これらの研究は、メニンがMLL融合タンパク質によるHOX遺伝子発現の維持に必要であることも示した(Yokoyama et al.,Cell 2005.123,207−18)。さらに、メニン/MLL相互作用の小分子阻害剤が開発され、このタンパク質/タンパク質相互作用のドラッガビリティを示唆しており、AMLの前臨床モデルでも有効性が実証されている(Borkin et al.,Cancer Cell 2015.27,589−602;Cierpicki and Grembecka,Future Med Chem 2014.6,447−462)。メニンが正常な造血中のMLL1の必須補因子ではないという観察と共に(Li et al.,Blood 2013.122,2039−2046)、これらのデータは、メニン/MLL相互作用の破壊を、MLL再構成白血病及び活性HOX/MEIS1遺伝子特性を有する他の癌の治療の有望な新しい治療方法として確証する。例えば、MLL遺伝子の5’領域内の内部部分縦列重複(PTD)は、骨髄異形成症候群だけでなく、初発及び二次性AMLでも主に見出される別の主要な異常を示す。MLL−PTDの分子機構及び生物学的機能は、十分に理解されていないが、メニン/MLL相互作用に影響を及ぼす新しい治療標的戦略もMLL−PTD関連白血病の治療に有効であることが証明され得る。さらに、去勢抵抗性前立腺癌がメニン/MLL相互作用に依存することが示されている(Malik et al.,Nat Med 2015.21,344−52)。
いくつかの参考文献は、メニン−MLL相互作用を標的とする阻害剤を記載している:国際公開第2011029054号パンフレット、J Med Chem 2016,59,892−913は、チエノピリミジン誘導体及びベンゾジアゼピン誘導体の調製を記載し;国際公開第2014164543号パンフレットは、チエノピリミジン誘導体及びチエノピリジン誘導体を記載し;Nature Chemical Biology March 2012,8,277−284及びRen,J.;et al.Bioorg Med Chem Lett(2016),26(18),4472−4476は、チエノピリミジン誘導体を記載し;J Med Chem 2014,57,1543−1556は、ヒドロキシ及びアミノメチルピペリジン誘導体を記載し;Future Med Chem 2014,6,447−462は、小分子及びペプチド模倣体化合物を概説し;国際公開第2016/195776号パンフレットは、フロ[2,3−d]ピリミジン、9H−プリン、[1,3]オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、[1,3]オキサゾロ[4,5−d]ピリミジン、[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン、チエノ[2,3−b]ピリジン及びチエノ[2,3−d]ピリミジン誘導体を記載し;並びに国際公開第2016/197027号パンフレットは、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[3,4−d]ピリミジン、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン、ピリド[2,3−d]ピリミジン及びキノリン誘導体を記載し;国際公開第2016040330号パンフレットは、チエノピリミジン及びチエノピリジン化合物を記載する。国際公開第2017192543号パンフレットは、メニン阻害剤としてのピペリジンを記載する。国際公開第2017112768号パンフレット、国際公開第2017207387号パンフレット、国際公開第2017214367号パンフレット、国際公開第2018053267号パンフレット及び国際公開第2018024602号パンフレットは、メニン−MLL相互作用の阻害剤を記載する。国際公開第2017161002号パンフレット及び国際公開第2017161028号パンフレットは、メニン−MLLの阻害剤を記載する。国際公開第2018050686号パンフレット、国際公開第2018050684号パンフレット及び国際公開第2018109088号パンフレットは、メニン−MLL相互作用の阻害剤を記載する。
本発明は、式(I)
Figure 2021506882
(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−CN、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、3つのフルオロ原子で置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の新規な化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、治療有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物及び薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む医薬組成物にも関する。
加えて、本発明は、医薬としての使用のための式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物並びに癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の治療又は予防における使用のための式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物に関する。
特定の実施形態において、本発明は、癌の治療又は予防に使用するための式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物に関する。
特定の実施形態において、前記癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌、例えば前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝癌、黒色腫及び神経膠芽腫などから選択される。いくつかの実施形態では、白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄性白血病(myeloid leukemias)、骨髄性白血病(myelogeneous leukemias)、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒リンパ球白血病、毛様細胞白血病(HCL)、MLL再構成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL陽性白血病、HOX/MEIS1遺伝子発現特性を示す白血病などを含む。
本発明は、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の治療又は予防における使用のための、追加の医薬品と組み合わせた式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物の使用にも関する。
さらに、本発明は、薬学的に許容される担体を治療有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物と密に混合することを特徴とする、本発明の医薬組成物を調製するためのプロセスに関する。
本発明は、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の治療又は予防における同時の、別々の又は連続した使用のための組み合わせ製剤としての、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩又は溶媒和物及び追加の医薬品を含む製品にも関する。
さらに、本発明は、温血動物の細胞増殖性疾患を治療又は予防する方法であって、本明細書で定義されるとおりの有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物又は本明細書で定義されるとおりの医薬組成物若しくは組み合わせを前記動物に投与することを含む方法に関する。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、本明細書で使用する場合、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を表す。
本明細書で使用する場合、前置「Cx〜y」(式中、x及びyは、整数である)は、所与の基の炭素原子の数を指す。したがって、C1〜6アルキル基は、1〜6個などの炭素原子を含有する。
「C1〜4アルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルなどを示す。
「C2〜4アルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、2〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基、例えばエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルなどを示す。
「C1〜6アルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基、例えばC1〜4アルキルで定義された基及びn−ペンチル、n−ヘキシル、2−メチルブチルなどを示す。
「C2〜6アルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、2〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基、例えばC2〜4アルキルで定義される基及びn−ペンチル、n−ヘキシル、2−メチルブチルなどを示す。
「C3〜5シクロアルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルなどの3〜5個の炭素原子を有する飽和環状炭化水素基を定義する。「C3〜6シクロアルキル」という用語は、本明細書で基又は基の一部として使用されるとき、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルなどの3〜6個の炭素原子を有する飽和環状炭化水素基を定義する。
S(=O)、(SO)又はSOがスルホニル部分を示すことは、当業者に明らかであろう。
CO又はC(=O)がカルボニル部分を示すことは、当業者に明らかであろう。
−N(R)−又は−(NR)−は、
Figure 2021506882
を示すことは、当業者に明らかであろう。
本明細書で使用する場合、「スピロ炭素二環」系は、2つの環が単一の原子で連結されている環状炭素系である。7〜10員飽和スピロ炭素二環系の例としては、以下に限定されないが、
Figure 2021506882
などが挙げられる。
一般に、本発明において「置換された」という用語を使用する場合には常に、特記しない限り又は文脈から明らかでない限り、「置換された」を使用する表現で示される原子又は基上の1個以上の水素、特に1〜4個の水素、より特定すると1〜3個の水素、好ましくは1又は2個の水素、より好ましくは1個の水素が、示されている群から選択されるもので置き換えられていることを示すものであるが、但し、通常の原子価を超えず、置換により化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から有用な程度の純度での単離に耐える十分に堅牢な化合物が得られるものとする。
(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子が1つ又は可能な場合には2つの置換基で置換される場合には常に、それらの置換基は、X、X、X、X及びXの定義におけるNH、CH及びCH基を含む炭素原子又は窒素原子に結合された任意の水素原子を置き換え得る。
例えば、Lが−−L−Rの選択肢(b)において−N(R)−CR1B1BB−であるとき、これが、Rで置換された窒素原子が可変要素Aに結合されることを意味することは、当業者に明らかであろう。これは、例えば、−(NR)−CHR1B−CHR2B−(可変要素Aに結合されたRで置換された窒素原子)、−N(R)−CR1D1DD−(可変要素Aに結合されたRで置換された窒素原子)、−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−(可変要素Aに結合されたRで置換された窒素原子)又はその範囲におけるLの他の同様の定義などのLの他の定義についても同様である。
Aが共有結合であるとき、式(I)が式(I−x)に限定されることは、当業者に明らかであり、ここで、全ての可変要素は、本明細書で定義されるとおりである。
Figure 2021506882
置換基及び/又は可変要素の組み合わせは、このような組み合わせによって化学的に安定な化合物がもたらされる場合にのみ許容される。「安定な化合物」は、反応混合物からの有用な純度への単離に耐える十分に堅牢な化合物を示すものとする。
当業者は、原子又は基が「置換基」で置換される場合、言及される原子又は基が、示された群から選択される1つの置換基で置換されることを意味することを理解するであろう。
当業者であれば、用語「任意選択的に置換された」は、「任意選択的に置換された」を使用した表現で示される原子又は基が置換されていても置換されていなくてもよい(これは、それぞれ置換又は非置換を意味する)ことを意味することを理解するであろう。
2つ以上の置換基がある部分に存在する場合、特記しない限り又は文脈から明らかでない限り、それらは、同じ原子上の水素を置換することも、その部分中の異なる原子上の水素を置換することもある。
特記しない限り又は文脈から明らかでない限り、ヘテロシクリル基上の置換基が環炭素原子上又は環ヘテロ原子上の任意の水素を置換し得る(例えば、窒素原子上の水素が置換基で置換され得る)ことは、当業者に明らかであろう。
本発明に関連して、「飽和した」は、特に明記しない限り、「完全に飽和した」を意味する。
「非芳香族基」は、芳香族性のない不飽和環系、部分的に飽和した及び完全に飽和した炭素環系及び複素環系を包含する。「部分的に飽和した」という用語は、環構造が少なくとも1つの多重結合、例えばC=C、N=C結合を含む環を指す。「完全に飽和した」という用語は、環原子間に多重結合がない環を指す。したがって、「非芳香族ヘテロシクリル」は、特に明記しない限り、非芳香族の単環系又は二環系であり、例えば3〜12個の環員、より一般的には5〜10個の環員を有する。単環式基の例は、4〜7個の環員、より一般的には5又は6個の環員を含有する基である。二環式基の例は、7〜12個の環員、8〜12個の環員、より一般的には9又は10個の環員を含有する基である。
当業者は、特記しない場合又は文脈から明らかでない場合、「非芳香族ヘテロシクリル」がN、O又はSなどの少なくとも1個のヘテロ原子を含有することを理解するであろう。
窒素、酸素又は硫黄(N、O、S)から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する単環式ヘテロシクリル系の非限定的な例としては、以下に限定されないが、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びテトラヒドロ−2H−チオピラニル1,1−ジオキシドなどの4〜7員ヘテロシクリル系、特にアゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル及びチオモルホリニルが挙げられる。
窒素、酸素又は硫黄(N、O、S)から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する二環式ヘテロシクリル系の非限定的な例としては、以下に限定されないが、オクタヒドロ−1H−インドリル、インドリニル、
Figure 2021506882
が挙げられる。
特に明記しない限り、各々は、任意の利用可能な環炭素原子(C結合)又は窒素原子(N結合)を介して式(I)の分子の残部に結合することができ、可能な場合、実施形態による炭素原子及び/又は窒素原子上で任意選択的に置換され得る。例えば、Het及びHetは、式(I)の分子の残部に対してC結合又はN結合であり得る。
「少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員ヘテロシクリル」という用語は、本明細書において単独で又は別の基の一部として使用されるとき、利用可能な炭素原子を介して結合した上に定義されるとおりの4〜7個の環員を有する少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する飽和環状炭化水素基を定義する。「酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリル」という同様の用語が本明細書において単独で又は別の基の一部として使用されるとき、利用可能な炭素原子を介して結合した上に定義されるとおりの4〜6個の環員を有する1つの酸素原子を含有する飽和環状炭化水素基(例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル及びテトラヒドロピラニルなど)を定義することは、明らかであろう。
同様に、「少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリル」という用語が本明細書において単独で又は別の基の一部として使用されるとき、利用可能な炭素原子を介して結合した上に定義されるとおりの4〜7個の環員を有する少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する非芳香族環状炭化水素基を定義することは、明らかであろう。「酸素原子を含有するC結合4〜6員非芳香族ヘテロシクリル」という同様の用語が本明細書において単独で又は別の基の一部として使用されるとき、利用可能な炭素原子を介して結合した上に定義されるとおりの4〜6個の環員を有する1つの酸素原子を含有する非芳香族環状炭化水素基(例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル及びテトラヒドロピラニルなど)を定義することは、明らかであろう。
同様に、「少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリル」という用語が本明細書において単独で又は別の基の一部として使用されるとき、利用可能なN原子を介して結合した上に定義されるとおりの4〜7個の環員を有する少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有する非芳香族環状炭化水素基を定義することは、明らかであろう。5員単環式ヘテロアリール基(R14の定義など)は、特に明記されていない限り、芳香族であり、且つ任意の利用可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して適宜式(I)の分子の残部に結合され得ることが理解されるべきである。好ましくは、炭素原子を介する。少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールの非限定的な例としては、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル又はチアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
置換基が化学構造により示される場合には常に、「−−−」は、式(I)の分子の残部に結合している結合手を示す。環系内に描かれる線(「−−−」など)は、その結合が好適な環原子のいずれかに結合され得ることを示す。
例えば、Hetが、環Bがフェニルである(b−1)
Figure 2021506882
であるとき、これは、以下の環系
Figure 2021506882
のいずれか1つを包含する。
例えば、Hetが、環Bがフェニルである(b−2)
Figure 2021506882
であるとき、これは、以下の環系
Figure 2021506882
のいずれか1つを包含する。
Het、Het及びHetは、特に明記されていない限り、式(I)の分子の残部に任意の利用可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して適宜結合され得る。
特記しない限り又は文脈から明らかでない限り、飽和環状部分は、可能な場合、炭素原子及び窒素原子の両方に置換基を有し得ることが明らかであろう。
任意の可変要素が任意の構成要素に2回以上出現する場合、各定義は、独立している。
任意の可変要素が任意の式(例えば、式(I))に2回以上出現する場合、各定義は、独立している。
本明細書で使用する場合、「対象」という用語は、治療、観察又は実験の対象であるか又は対象となっている動物、好ましくは哺乳動物(例えば、ネコ、イヌ、霊長類又はヒト)、より好ましくはヒトを指す。
本明細書で使用する場合、「治療有効量」という用語は、研究者、獣医、医学博士又は他の臨床医によって求められる、組織系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的応答(治療対象の疾患又は障害の症状の改善又は逆転を含む)を誘発する活性化合物又は医薬品の量を意味する。
用語「組成物」は、特定の成分を特定の量で含む生成物並びに特定の成分の特定の量での組み合わせから直接的又は間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。
本明細書で使用するとき、用語「治療」は、疾患の進行を遅延、妨害、阻止又は停止させ得る全てのプロセスを指すことが意図されるが、必ずしも全ての症状の完全な排除を示すものではない。
「(本)発明の化合物」又は「(本)発明による化合物」という用語は、本明細書で使用されるとき、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を含むものとする。
本明細書で使用されるとき、実線のくさび形結合若しくは破線のくさび形結合としてではなく実線としてのみ示される結合を有する任意の化学式又は別の方法で1つ以上の原子の周りに特定の配置(例えばR、S)を有するものとして示される任意の化学式は、それぞれあり得る立体異性体又は2つ以上の立体異性体の混合物を考慮している。
上記及び下記において、「式(I)の化合物」という用語は、その互変異性体及びその立体異性形態を含むものとする。
上記又は下記において、「立体異性体」、「立体異性形態」又は「立体化学的異性体形態」という用語は、互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体として又は2つ以上の立体異性体の混合物として本発明の化合物の全ての立体異性体を含む。
エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1対のエナンチオマーの1:1混合物は、ラセミ体又はラセミ混合物である。
アトロプ異性体(又はアトロポ異性体)は、大きい立体障害が原因で単結合の周りの回転が制限されることによって生じる特定の空間配置を有する立体異性体である。式(I)の化合物のアトロプ異性形態は、全て本発明の範囲内に含まれるものとする。
ジアステレオマー(又はジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち、それらは、鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置又はZ配置となり得る。
二価の環状飽和基又は部分的飽和基上の置換基は、シス配置又はトランス配置のいずれかを有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含有する場合、置換基は、シス配置又はトランス配置であり得る。
したがって、本発明は、化学的に可能な場合には常に、エナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体及びこれらの混合物を含む。
これらの全ての用語、すなわちエナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体及びこれらの混合物の意味は、当業者に知られている。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法に従って特定される。不斉原子における配置は、R又はSで特定される。絶対配置が不明の分割された立体異性体は、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)で示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割されたエナンチオマーは、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)で示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、より一層好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満のみ伴うことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)として特定される場合、これは、その化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEとして特定される場合、これは、その化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばシスとして特定される場合、これは、その化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)による化合物の一部は、それらの互変異性形態で存在する場合もある。このような形態は、たとえ上記式(I)に明示されていなくても、それらが存在する限り、本発明の範囲内に含まれるものとする。したがって、単一の化合物が立体異性形態及び互変異性形態の両方で存在し得ることになる。
薬学的に許容される塩としては、酸付加塩及び塩基付加塩が挙げられる。そのような塩は、従来の手段、例えば遊離酸又は遊離塩基形態と1当量以上の適切な塩基又は酸との任意選択的に溶媒中又は塩が溶解しない媒体中での反応、それに続く標準的な手法による(例えば、真空中での、凍結乾燥による又は濾過による)前記溶媒又は前記媒体の除去によって形成され得る。塩は、塩の形態の本発明の化合物の対イオンを、例えば適切なイオン交換樹脂を用いて別の対イオンと交換することによっても調製され得る。
上記又は下記の薬学的に許容される塩は、式(I)の化合物及びその溶媒和物が形成することができる、治療上有効な非毒性の酸性塩及び塩基性塩の形態を含むものとする。
適切な酸には、例えば、無機酸、例えば塩酸若しくは臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの酸;又は有機酸、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの酸が含まれる。逆に、前記塩形態は、適切な塩基で処理することによって遊離塩基形態に変換することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物及びその溶媒和物は、適切な有機及び無機塩基を用いた処理により、それらの非毒性の金属又はアミン塩形態にも変換され得る。
適切な塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4つのブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリン及びイソキノリンなどの第1級、第2級及び第3級脂肪族及び芳香族アミンとの塩;ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩並びに例えばアルギニン、リシンなどのアミノ酸との塩を含む。逆に、これらの塩形態は、酸で処理することによって遊離酸形態に変換することができる。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形成できる溶媒付加形態及びその塩を含む。このような溶媒付加形態の例としては、例えば、水和物、アルコラートなどがある。
下記のプロセスで調製される本発明の化合物は、エナンチオマーの混合物、特にエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成され得、それらは、当該技術分野で知られる分割手順に従って相互に分離することができる。式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物のエナンチオマー形態の分離方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを含む。前記純粋な立体化学的異性形態は、反応が立体特異的に起こることを条件として、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性形態からも誘導され得る。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、前記化合物は、立体特異的な調製方法で合成される。これらの方法は、鏡像異性的に純粋な出発物質を使用することが有利であろう。
本発明は、自然界で通常見られる原子質量又は質量数(又は自然界で見られる最も豊富なもの)と異なる原子質量又は質量数を有する原子により1つ以上の原子が置換されているという事実以外、本明細書に記載の化合物と同一の同位体標識された本発明の化合物も包含する。
本明細書において特定される任意の特定の原子又は元素の全ての同位体及び同位体混合物は、天然に存在するものか又は合成的に生成されたものかのいずれか、天然に豊富であるものか又は同位体的に豊富な形態のものかのいずれかで本発明の化合物の範囲内と考えられる。本発明の化合物に組み込むことができる例示的な同位体は、H、H、11C、13C、14C、13N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Br及び82Br等の水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素及びヨウ素の同位体を含む。好ましくは、放射性同位体は、H、H、11C及び18Fの群から選択される。より好ましくは、放射性同位体は、Hである。特に、重水素化化合物は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
本発明の特定の同位体標識化合物(例えば、H及び14Cで標識されたもの)は、例えば、基質組織分布のアッセイにおいて有用であり得る。三重水素化(H)及び炭素−l4(14C)同位体は、それらの調製及び検出性の容易さから有用である。さらに、重水素(すなわちH)などのより重い同位体による置換は、より大きい代謝安定性の結果としてもたらされる特定の治療上の利点(例えば、インビボ半減期の増加又は投薬必要量の減少)をもたらし得、したがって好ましい場合があり得る。したがって、本発明の特定の実施形態では、Rは、水素又は重水素、特に重水素から選択される。15O、13N、11C及び18Fなどの陽電子放出同位体は、陽電子放出断層撮影(PET)の研究に有用である。癌におけるPET画像法は腫瘍の位置を突き止め、同定し、疾患の病期を判定し、適切な治療を決定することを促進するうえで有用である。ヒト癌細胞は、潜在的な疾患特異的分子標的である多くの受容体又はタンパク質を過剰発現する。腫瘍細胞上のこのような受容体又はタンパク質に高い親和性及び特異性で結合する放射性標識トレーサーは、画像診断法及び標的放射性核種療法に大きい可能性を有する(Charron,Carlie L.et al.Tetrahedron Lett.2016,57(37),4119−4127)。さらに、標的特異的PET放射性トレーサーは、例えば、標的発現及び治療効果を測定することにより、病理を検査及び評価するためのバイオマーカーとして使用され得る(Austin R.et al.Cancer Letters(2016),doi:10.1016/j.canlet.2016.05.008)。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BBからなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及びR17からなる群から選択され、特に、Rは、Ar、Het、Het及びR17からなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Bは、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキルを形成する)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、Ar及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにHet、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、−CN、−OR、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het及び−C(=O)NR8’で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、−CN、R11’’及びR16からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、3つのフルオロ原子で置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル及びC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、−NR5’からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
である(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、Nであり、
は、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、Nであり、
は、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFからなる群から選択され、
は、Nであり、
は、水素、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及びR17からなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキルを形成する)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにHet、−CN、−OR、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル及びピラゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、−CN、−OR、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het及びC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、フルオロからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択された1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及びR16からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11及びR11’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つの−S(=O)−C1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つの−S(=O)−C1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
17は、1つ以上の−NR5’置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFからなる群から選択され、
は、Nであり、
は、水素、−OCH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、C1〜4アルキルであり、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het及びR17からなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、R14、CF及び1つ又は2つの−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル及びピラゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、−C(=O)NR5’及びC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル、R16置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11及びR11’は、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
は、NHを表し、
は、Nを表し、
は、CHを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのシアノ置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
17は、1つ以上の−NR5’置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
は、水素、−OCH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、C1〜4アルキルであり、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het及びR17からなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、R14、CF及び1つ又は2つの−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
、R及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに−OR10、−NR1111’及びR16からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11及びR11’は、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
及びXの定義における好適なN原子を含む、(b−1)の5員環中の1つのN原子は、1つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
17は、1つ以上の−NR5’置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
は、水素、−OCH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(b):
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar及びHetからなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素からなる群から選択される)
であり、
Arは、ハロ、−OR、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、R14及び1つ又は2つの−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
、R及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに−OR10、−NR1111’及びR16からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11及びR11’は、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
及びXの定義における好適なN原子を含む、(b−1)の5員環中の1つのN原子は、1つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で置換され、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ及び−C(=O)NR5’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのハロ原子で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのハロ原子で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
は、N又はCRであり、
がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
がCRを表すとき、Rは、水素であり、
は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、CH又はOであり、
Aは、−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、特に、R15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
(b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
は、
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
(e)−−L−Rは、
Figure 2021506882
であること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
(f)−−L−Rは、基
Figure 2021506882
であること
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのハロ原子で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
は、水素、CH及び−NHからなる群から選択され、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素であり、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het及びHetからなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又は
1B及びR1BBは、それらが結合している炭素と共に、C3〜6シクロアルキルを形成する)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−NR5’、−C(=O)NR5’、R14、CF及び−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されたピラゾリルであり、及び
Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
14は、ピラゾリル、特にC原子を介して分子の残部に結合されたピラゾリルであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのハロ原子で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
は、水素であり、
は、CHであり、
Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、水素であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(a)、(b)、(c):
(a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
は、水素であり、
1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het及びHetからなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素及びメチルからなる群から選択される)、又は
(c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
5C及びR13Cは、それぞれ独立して、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−NR5’、−C(=O)NR5’、R14、CF及び−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されたピラゾリルであり、及び
Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
14は、ピラゾリル、特にC原子を介して分子の残部に結合されたピラゾリルであり、
Hetは、式(b−1)及び(b−2):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
は、NHを表し、
は、Nを表し、
は、CHを表し、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、Nであり、
は、水素であり、
は、CHであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(b):
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar及びHetからなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素である)
であり、
Arは、−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、(b−1):
Figure 2021506882
であり、
環Bは、フェニルであり、
は、Oを表し、
は、NHを表し、
n1は、1であり、
n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明は、特に、本明細書で定義されるとおりの式(I)(式中、
は、CFであり、
は、CRであり、
は、水素、−OCH及び−NH−CHからなる群から選択され、
は、水素であり、
は、CHであり、
Aは、共有結合であり、
Qは、水素であり、
−−L−Rは、(b):
(b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het及びHetからなる群から選択されること(ここで、
は、水素であり、
1Bは、水素であり、及び
1BBは、水素である)
であり、
Arは、ハロ、−OR、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het及び1つ又は2つの−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、1つ、2つ又は3つの−C(=O)NR5’置換基で任意選択的に置換され得るピリジルであり、
、R及びR5’は、それぞれ独立して、水素、R16置換基で置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
10、R11及びR11’は、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのシアノ置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
m2は、0又は1である)
の化合物並びにその互変異性体及び立体異性形態と、その薬学的に許容される塩及び溶媒和物とに関する。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
は、CFであり、
は、水素であり、
は、Nであり、
は、CHである。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
は、CFであり、
は、水素であり、
は、Nである。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Aは、共有結合である。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Aは、−CR15a15b−である。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Aは、−CR15a15b−であり、R15a及びR15bは、水素である。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、R15a及びR15bは、水素である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)又は(e)から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(a)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(c)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(d)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(e)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(f)である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、
は、Ar、Het、R17及び7〜10員の飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10、−NR1111’及びR16からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び−S(=O)−C1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
及びXの定義における好適なN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのN原子は、1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、
は、Ar、Het、R17及び7〜10員の飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択され、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10、−NR1111’及びR16からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び−S(=O)−C1〜4アルキルからなる群から選択され、
16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
Hetは、式(b−1):
Figure 2021506882
からなる群から選択され、
環Bは、フェニルであり、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
及びXの定義における好適なN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのN原子は、1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で置換され、
17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、Rは、Ar及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、Rは、Arである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、
は、Arであり、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、
は、Arであり、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び−S(=O)−C1〜4アルキルからなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、n1は、2であり、n2は、1であり、m1は、1であり、且つm2は、0である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、n1は、1であり、n2は、1であり、m1は、1であり、且つm2は、1である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、モルホリニル、特に1−モルホリニルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、モルホリニル、特に1−モルホリニルであり、他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに任意選択的に置換される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、単環式非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに任意選択的に置換された単環式非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、二環式非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに任意選択的に置換された二環式非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
、X、X、X及びXは、他の実施形態のいずれかのように定義され、且つ他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
及びXは、他の実施形態のいずれかのように定義され、且つ他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
は、CH、O又はNHを表し、
は、NH又はOを表し、
及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
、X及びXは、他の実施形態のいずれかのように定義され、且つ他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、
Figure 2021506882
から選択され、
は、NH又はOを表し、
は、CH又はNを表し、
は、CH又はNを表し、
、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、必ず置換される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で置換される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、モルホリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル又はオキサゾリジニルであり、特に1−モルホリニル、1−イミダゾリジニル、1−ピペリジニル、1−モルホリニル又は3−オキサゾリジニルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、モルホリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル又はオキサゾリジニルであり、特に1−モルホリニル、1−イミダゾリジニル、1−ピペリジニル、1−モルホリニル又は3−オキサゾリジニルであり、その各々は、他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりに任意選択的に置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Hetは、モルホリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル又はオキサゾリジニルであり、特に1−モルホリニル、1−イミダゾリジニル、1−ピペリジニル、1−モルホリニル又は3−オキサゾリジニルであり、その各々は、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得る。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Qは、水素である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Aが−CR15a15b−であるとき、Qは、水素であり、
Aが共有結合であるとき、Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het2a、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het2a、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
Het1aは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、
Het2aは、非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、R15a及びR15bがC1〜4アルキルであるとき、Qは、水素である。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rが(b)であるとき、Rは、Ar、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rが(b)であるとき、Rは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rが(b)であるとき、Rは、Ar、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rが(b)であるとき、Rは、Ar、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rが(b)であるとき、Rは、Ar、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、且つRは、Ar、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、Rは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、−−L−Rは、(b)であり、且つRは、Ar、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、R14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールである。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
は、O又はNHを表し、
は、NHを表し、
は、NHを表し、
は、Nを表し、
は、CHを表す。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Xは、O又はNHを表す。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Aは、共有結合であり、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c)から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、
Aは、−CR15a15b−であり、
15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
−−L−Rは、(a)、(b)又は(c)から選択される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Aは、共有結合に限定され、本明細書で式(I−x):
Figure 2021506882
(式中、全ての可変要素は、式(I)の化合物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関して定義されるとおりである)
の化合物と称される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式中、Aは、−CR15a15b−に限定され、本明細書で式(I−xx):
Figure 2021506882
(式中、全ての可変要素は、式(I)の化合物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関して定義されるとおりである)
の化合物と称される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式(I)の化合物は、式(I−y):
Figure 2021506882
(式中、全ての可変要素は、式(I)の化合物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関して定義されるとおりである)
の化合物に限定される。
ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関し、式(I)の化合物は、式(I−z):
Figure 2021506882
(式中、全ての可変要素は、式(I)の化合物又は他の実施形態のいずれかに記載されるその任意の部分群に関して定義されるとおりである)
の化合物に限定される。
ある実施形態では、式(I)の化合物は、例示した化合物のいずれか、その互変異性体及び立体異性形態並びにその遊離塩基、任意の薬学的に許容される付加塩及び溶媒和物からなる群から選択される。
上記の実施形態のあらゆる可能な組み合わせが本発明の範囲に包含されると考えられる。
式(I)の化合物の調製方法
本節では、他の全ての節と同様に文脈に別段の記載がない限り、式(I)への言及は、本明細書において定義されている他の全ての部分群及びその例も含む。
式(I)の化合物のいくつかの典型的な例の一般的な調製を以下及び具体例において記載するが、それらは、市販されているか、又は当業者に一般に用いられる標準的な合成プロセスによって調製される出発物質から一般に調製される。以下のスキームは、単に本発明の例を示すものであり、決して本発明を限定するものではない。
代わりに、本発明の化合物は、有機化学分野における当業者によって一般に用いられている標準的な合成プロセスと組み合わせた、以下の一般スキームの記載と類似した反応プロトコルによっても調製され得る。
当業者は、スキームに記載した反応において、必ずしも明示的に示されているわけではないが、反応性官能基(例えば、ヒドロキシ基、アミノ基又はカルボキシ基)が最終生成物に所望される場合、これらが不必要に反応に関与するのを回避するためにこれらを保護する必要があり得ることを認識するであろう。例えば、スキーム1において、中間体(III)上のNH部分は、tert−ブトキシカルボニル保護基で保護され得る。一般に、従来の保護基を標準的な実践に従って使用することができる。保護基は、当該技術分野で知られる方法を使用して、都合のよい後段で除去することができる。これを具体例において説明する。
当業者は、スキームに記載される反応では、反応を例えばNガス雰囲気下などの不活性雰囲気下で行うことが望ましいか又は必要であり得ることを理解するであろう。
反応後処理(例えば、クエンチ、カラムクロマトグラフィー、抽出などの化学反応の生成物の単離及び精製に必要とされる一連の操作を指す)前に反応混合物を冷却することが必要であり得ることは、当業者に明らかであろう。
反応混合物を撹拌しながら加熱することで、反応による成果を高め得ることを当業者は理解するであろう。いくつかの反応では、全体の反応時間を短縮するために通常加熱の代わりにマイクロ波加熱を使用し得る。
以下のスキームに示される化学反応の別の順序によっても、所望の式(I)の化合物が得られ得ることを当業者は理解するであろう。
以下のスキームに示される中間体及び最終化合物が、当業者によく知られる方法に従ってさらに官能化され得ることを当業者は理解するであろう。本明細書に記載される中間体及び化合物は、遊離形態において又は塩として単離することができる。
スキーム1〜16は、特に、可変要素「A」が共有結合である化合物/中間体に関する。
スキーム1
一般に、RがH又はMe(メチル)に限定され、且つYがN及びC−CNに限定され、R1A’が、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC0〜5アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC1〜5アルキルからなる群から選択され、且つ他の全ての可変要素が本発明の範囲に従って定義される、本明細書で式(I−a)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム1に従って調製され得る。スキーム1において、LG及びLGは、例えばハロ(好適なハロゲン)又はメタンスルホニルなどの好適な脱離基をそれぞれ表し、PGは、例えば、tert−ブチルオキシカルボニルなどの好適な保護基を表し、R1A−PGは、例えば、tert−ブチルオキシカルボニルなどの適切な保護基を有する式(I)において定義されるとおりのR1Aを表し、スキーム1における他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム1において、以下の反応条件が適用される:
1:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はエタノール(EtOH)又はジクロロメタン(DCM)などの好適な溶媒中;
2:PGがtert−ブチルオキシカルボニルである場合、例えば0℃〜室温などの好適な温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCM又はメタノール(MeOH)などの好適な溶媒中;代わりに、例えば室温などの好適な温度で酢酸などの好適な溶媒中、
3:例えば室温又は90℃などの好適な温度で例えば炭酸カリウム又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はジメチルスルホキシド(DMSO)などの好適な溶媒中;
4:例えば室温又は90℃などの好適な温度で例えば炭酸カリウム又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はDMSOなどの好適な溶媒中;
5:PGがtert−ブチルオキシカルボニルである場合、例えば0℃〜室温などの好適な反応温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCMなどの好適な溶媒中。
6:例えば室温などの好適な温度で例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(NaBH(OAc))、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
8:例えば90℃などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はDCMなどの好適な溶媒中。工程8において、式(XI)の試薬は、市販されているか、市販の出発物質から当業者に知られる方法、例えば2−アザスピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸、8−アミノ−,1,1−ジメチルエチルエステル(CAS[1363381−61−6])などの出発物質から適切な保護/脱保護工程及び官能基相互変換により、スキーム3に従って調製される。
スキーム2
がメチルであり、且つYがNである、本明細書で式(XIII)の中間体と称される式(II)の中間体は、以下の反応スキーム2に従って調製することができ、式中、LGは、例えば、ハロ又はメタンスルホニルなどの好適な脱離基を表す。スキーム2における他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
スキーム2において、以下の反応条件が適用される:
Figure 2021506882
1:例えば還流温度などの好適な温度で無水酢酸及び例えばトリメチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばトルエンなどの好適な溶媒中;
2:例えば還流温度などの好適な温度で水酸化カリウムなどの好適な塩基の存在下、例えばEtOHなどの好適な溶媒中;
3:例えば110℃などの好適な温度で三塩化ホスホリルと反応させることにより、例えばクロロなどの脱離基を形成する好適な反応条件下。
スキーム3
PGが、例えばベンゾイルオキシカルボニルなどのPGに対して直交性の好適な保護基である式(III)及び(XI)の中間体は、以下の反応スキーム3に従って調製され得る。スキーム3の全ての他の可変要素は、上記のとおり又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム3において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば80℃の好適な温度でEtOH又はテトラヒドロフラン(THF)などの好適な溶媒中;
2:Qが水素と異なる場合、例えば0℃などの好適な温度において、市販されているか又は当業者に知られる方法によって調製され得る好適な有機リチウム(Q−Li)又はグリニャール(Q−Mg−ハロ)の存在下、例えばTHFなどの好適な溶媒中;代わりに、Qが水素である場合、例えば室温などの好適な温度で例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばTHF又はMeOHなどの好適な溶媒中;
Qが水素である場合、工程1及び2は、同時に実施され得る;
3a:例えば室温などの好適な温度で例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(NaBH(OAc))、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
3:室温などの好適な温度で例えばジイソプロピルアミンなどの好適な塩基の存在下、DCMなどの好適な溶媒中;
4:例えば室温などの好適な温度で例えばパラジウム炭素(Pd/C)などの好適な触媒の存在下、水素の好適な雰囲気の存在下、例えばEtOH又はEtOHとTHFの混合物などの好適な溶媒中。
スキーム4
代わりに、Qが水素に限定される場合、本明細書で式(IIIa)及び(XIa)の中間体と称される式(III)及び(XI)の中間体は、スキーム4に従っても調製され得る。
Figure 2021506882
スキーム4において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの好適な温度で例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(NaBH(OAc))、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばDCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
2:室温などの好適な温度で例えばジイソプロピルアミンなどの好適な塩基の存在下、DCMなどの好適な溶媒中;
3:例えば室温などの好適な温度で例えばPd/Cなどの好適な触媒の存在下、水素の好適な雰囲気の存在下、例えばEtOH又はEtOHとTHFの混合物などの好適な溶媒中。
スキーム5
がHであり、且つYがC−CNである、本明細書で式(XXVIII)の中間体と称される式(II)の中間体は、以下の反応スキーム5に従って調製され得る。
Figure 2021506882
スキーム5において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば135℃などの好適な温度において;
2:例えば40℃などの好適な温度で例えば水酸化リチウムなどの好適な塩基の存在下、例えばTHFと水の混合物などの好適な溶媒中;
3:例えば135%などの好適な温度でポリリン酸(PPA)などの好適な酸中;
4:例えば40℃などの好適な温度で例えば水酸化ナトリウムなどの好適な塩基の存在下、例えばMeOHと水の混合物などの好適な溶媒中;
5:a)例えば70℃などの好適な温度で例えば塩化オキサリルなどの好適な塩素化試薬、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下、例えばクロロホルムなどの好適な溶媒中;
b)例えば25℃などの好適な温度でアンモニアクムの存在下、例えばDCMなどの好適な溶媒中;
6:例えば0℃などの好適な温度で例えば無水トリフルオロ酢酸などの好適な試薬、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばDCMなどの好適な溶媒中。
スキーム6
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定され、R1A’が、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC0〜5アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC1〜5アルキルからなる群から選択され、且つ他の全ての可変要素が本発明の範囲に従って定義される、本明細書で式(Ib)、(Ica)及び(Icb)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム1に従って調製され得る。スキーム6において、LGは、例えばハロ又はメタンスルホニルなどの好適な脱離基をそれぞれ表し、PGは、例えばtert−ブチルオキシカルボニルなどの好適な保護基を表し、スキーム1における他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム6において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば70℃などの好適な温度で例えば塩化オキサリルなどの好適な塩素化試薬、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下、例えばクロロホルムなどの好適な溶媒中;
2:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はEtOH又はDCMなどの好適な溶媒中;
3:例えば室温などの好適な温度で例えばトリフルオロ酢酸などの好適な酸の存在下、例えばDCMなどの好適な溶媒中;
4:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
5:例えば−78℃などの好適な温度で例えばジイソブチルアルミニウムヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばDCMなどの好適な溶媒中;
6:例えば0℃などの好適な温度で例えば水素化ナトリウムなどの好適な脱プロトン化剤の存在下、例えばTHF又はジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中。
スキーム7
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定され、且つ他の全ての可変要素が本発明の範囲に従って定義される、本明細書で式(Id)、(Ie)及び(If)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム7に従って調製され得る。スキーム7において、LGは、例えば、ハロ又はメタンスルホニルなどの好適な脱離基を表す。
Figure 2021506882
当業者は、中間体(Vc)が、中間体(V)の調製のための1つの使用と同様の経路に従って調製することができ、スキーム1において報告されることを認識するであろう。
スキーム7において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
又は代わりに且つ連続的に
a)例えば室温又は45℃などの好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
b)例えば室温などの好適な温度で例えば水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
工程a及びbは、ワンポット手順として実施され得る。
2:例えば室温又は90℃などの好適な温度で例えば炭酸カリウム又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はDMSOなどの好適な溶媒中。
スキーム8
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定され、Qが水素に限定され、且つ他の全ての可変要素が本発明の範囲に従って定義される、本明細書で式(Ih)及び(Ii)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム8に従って調製され得る。スキーム8において、LGは、例えば、ハロ又はメタンスルホニルなどの好適な脱離基を表す。
スキーム8において、以下の反応条件が適用される:
1:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はEtOH又はDCMなどの好適な溶媒中;
2:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
又は代わりに且つ連続的に
a)例えば室温又は45℃などの好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
b)例えば室温などの好適な温度で例えば水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
工程a及びbは、ワンポット手順として実施され得る。
スキーム9
一般に、RがH又はMeに限定され、YがN及びC−CNに限定され、R3aaがAr、Het又はHetに限定され、R3bがHet及びR17に限定され、且つR3cがHetに限定される、本明細書で式(Ij)、(Ik)及び(Ika)の化合物と称される式(I)の化合物は、スキーム9に従って調製され得る。スキーム9において、ハロは、例えばクロロ、ブロモ又はヨードなどの好適なハロゲン原子を表し、ハロ1は、例えばクロロ又はフルオロなどの好適なハロゲン原子を表し、且つ他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム9において、以下の反応条件が適用される:
1:マイクロ波照射下、例えば130℃などの好適な温度で例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などの好適な触媒、例えば2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルなどの好適なリガンド、例えばナトリウムtert−ブチレートなどの好適な塩基の存在下、例えばジオキサンなどの好適な溶媒中;
2:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
又は代わりに且つ連続的に
a)例えば室温又は45℃などの好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
b)例えば室温などの好適な温度で例えば水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
工程a及びbは、ワンポット手順として実施され得る。
3:例えば100℃などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばイソプロパノールなどの好適な溶媒中。
スキーム10
一般に、RがH又はMeに限定され、YがN及びC−CNに限定され、且つQが水素に限定される、本明細書で式(Im)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム10に従って調製され得る。スキーム10において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム10において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)、デカボラン又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE、メタノール又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない;
又は代わりに且つ連続的に
a)例えば室温又は45℃などの好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
b)例えば室温などの好適な温度で例えば水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリドなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロピラン、DCE又はDCEとMeOHの混合物などの好適な溶媒中;
工程a及びbは、ワンポット手順として実施され得る。
2:例えば0℃〜室温などの好適な温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCM又はMeOH又は酢酸エチルなどの好適な溶媒中;
3:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はEtOH又はDCMなどの好適な溶媒中;
スキーム11
一般に、RがNHに限定され、且つYがNに限定される、本明細書で式(In)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム11に従って調製され得る。スキーム11において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム11において、以下の反応条件が適用される:
1:マイクロ波照射下、例えば160℃などの好適な温度で例えばジグリムなどの好適な溶媒中;
2:例えば40℃などの好適な温度で例えば(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)などの好適なカップリング剤、例えば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)などの好適な塩基の存在下、例えばDMFなどの好適な溶媒中;
3:PGがtert−ブチルオキシカルボニルである場合、例えば0℃〜室温などの好適な温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCM又はMeOHなどの好適な溶媒中;代わりに、例えば室温などの好適な温度で酢酸などの好適な溶媒中、
4:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない。
スキーム12
一般に、RがNHMeに限定され、且つYがNに限定される、本明細書で式(Io)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム12に従って調製され得る。スキーム12において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム12において、以下の反応条件が適用される:
1:−60℃〜180℃の範囲の好適な温度で例えばイソシアン酸クロロスルフリル又は尿素などの好適な試薬の存在下;
2:115℃などの好適な温度で例えばホスホニルトリクロリドなどの好適な塩素化試薬中;
3:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はEtOH又はDCMなどの好適な溶媒中;
4:マイクロ波照射又は非照射下、例えば100℃などの好適な温度で例えばTHF又はジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中;
5:PGがtert−ブチルオキシカルボニルである場合、例えば0℃〜室温などの好適な温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCM又はMeOHなどの好適な溶媒中;代わりに、例えば室温などの好適な温度で酢酸などの好適な溶媒中、
6:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない。
スキーム13
一般に、RがOMeに限定され、且つYがNに限定され、R1A’が、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC0〜5アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC1〜5アルキルからなる群から選択される、本明細書で式(Ip)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム13に従って調製され得る。スキーム13において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム13において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば100℃又は110℃などの好適な温度で例えば酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルなどの好適なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、例えばトルエンなどの好適な溶媒中;
2:PGがtert−ブチルオキシカルボニルである場合、例えば0℃〜室温などの好適な温度範囲で例えばHCl又はトリフルオロ酢酸などの酸などの好適な開裂条件の存在下、アセトニトリル又はDCM又はMeOHなどの好適な溶媒中;代わりに、例えば室温などの好適な温度で酢酸などの好適な溶媒中、
3:例えば室温などの好適な温度で例えばNaBH(OAc)又は水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、DCM、DCE又はテトラヒドロピランなどの好適な溶媒中、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わない。
スキーム14
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定され、且つRが、
Figure 2021506882
に限定される、本明細書で式(Iq)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム14に従って調製され得る。スキーム14において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
当業者は、中間体(Va)が、中間体Vの調製のための1つの使用と同様の経路に従って調製することができ、スキーム1において報告されることを認識するであろう。
Figure 2021506882
スキーム14において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの好適な温度で例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシド(HBTU)又は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)などの好適な酸カップリング剤の存在下、例えばN−エチル−N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン(DIPEA)などの好適な塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの好適な溶媒中。
スキーム15
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定される、本明細書で式(Ir)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム15に従って調製され得る。スキーム15において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム15において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温などの好適な温度で例えば炭酸カリウム又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はDCMなどの好適な溶媒中。
当業者は、中間体(Vb)が、中間体Vの調製のための1つの使用と同様の経路に従って調製することができ、スキーム1において報告されることを認識するであろう。
スキーム16
一般に、RがH又はMeに限定され、且つYがN及びC−CNに限定される、本明細書で式(Is)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム16に従って調製され得る。スキーム16において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム16において、以下の反応条件が適用される:
1:(LXa)の場合、好適な温度で例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばDCMなどの好適な溶媒中;
(LXb)の場合、例えば室温などの好適な温度で例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシド(HBTU)又は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)又はN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)などの好適な酸カップリング剤の存在下、任意選択的に、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばN−エチル−N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン(DIPEA)又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はDCMなどの好適な溶媒中。
当業者は、スキーム15及び16において示される変換が、例えばスキーム13に示される中間体(LVII)のような他の中間体に適用され得ることを認識するであろう。
スキーム17〜19は、特に、可変要素「A」が−CR15a15b−である化合物/中間体に関する。
スキーム17
一般に、Q、R15a及びR15bがHに限定され、且つYがN及びC−CNに限定される、本明細書で式(It)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム17に従って調製され得る。スキーム17において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム17において、以下の反応条件が適用される:
1:0℃〜室温の範囲などの好適な温度で例えば水素化リチウムアルミニウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中;
2:例えば−78℃などの好適な温度で例えば塩化オキサリル、ジメチルスルホキシドなどの好適な試薬の存在下、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中;
3:例えば室温などの好適な温度で例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わずに、例えばメタノールなどの好適な溶媒中;
4:例えば室温などの好適な温度で例えばトリフルオロ酢酸などの好適な酸の存在下、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルなどの好適な溶媒中;
5:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はエタノール(EtOH)又はジクロロメタン(DCM)などの好適な溶媒中。
スキーム18
一般に、R15a及びR15bがHに限定され、且つYがN及びC−CNに限定される、本明細書で式(Iu)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム18に従って調製され得る。スキーム18において、他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム18において、以下の反応条件が適用される:
1:−78℃〜室温の範囲の好適な温度で例えば水素化ナトリウム又はリチウムジイソプロピルアミドなどの好適な脱プロトン化剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中;
2:0℃〜室温の範囲などの好適な温度で例えば水素化リチウムアルミニウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中;
3:例えば−78℃などの好適な温度で例えば塩化オキサリル、ジメチルスルホキシドなどの好適な試薬の存在下、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中;
4:例えば室温などの好適な温度で例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わずに、例えばメタノールなどの好適な溶媒中;
5:例えば室温などの好適な温度で例えばトリフルオロ酢酸などの好適な酸の存在下、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルなどの好適な溶媒中;
6:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はエタノール(EtOH)又はジクロロメタン(DCM)などの好適な溶媒中。
スキーム19
一般に、QがHに限定され、且つYがN及びC−CNに限定される、本明細書で式(Iv)の化合物と称される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム19に従って調製され得る。スキーム19において、ハロは、好適なハロゲンであり、LGは、例えば、メタンスルホニル又は4−トルエンスルホニルなどの好適な脱離基であり、且つ他の全ての可変要素は、上記に従うか又は本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2021506882
スキーム19において、以下の反応条件が適用される:
1:例えば室温〜60℃の範囲の好適な温度で例えば水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムなどの好適な塩基の存在下;例えばテトラヒドロフランと水の混合物などの好適な溶媒中;
2:例えば室温などの好適な温度で例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシド(HBTU)又は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)などの好適な酸カップリング剤の存在下、例えばN−エチル−N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン(DIPEA)などの好適な塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの好適な溶媒中;
3:例えば−78℃、0℃又は室温などの好適な温度で例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中;
4:例えば−78℃、0℃又は室温などの好適な温度で例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中;
5:例えば室温などの好適な温度で例えばトリエチルアミン又はジイソプロピルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフラン又はジクロロメタンなどの好適な溶媒中;
6:例えば室温などの好適な温度で例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、例えば酢酸などの好適な酸を伴うか又は伴わずに、例えばメタノールなどの好適な溶媒中;
7:例えば室温などの好適な温度で例えばトリフルオロ酢酸などの好適な酸の存在下、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルなどの好適な溶媒中;
8:室温〜90℃の範囲などの好適な温度で例えばジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はエタノール(EtOH)又はジクロロメタン(DCM)などの好適な溶媒中。
当業者は、スキーム1〜16の化学反応がスキーム17〜19に示される中間体にも適用され得ることを認識するであろう。
適切な官能基が存在する場合、様々な式の化合物又はそれらの調製に使用する任意の中間体は、縮合、置換、酸化、還元又は開裂反応を用いる、1つ以上の標準的な合成法によってさらに誘導体化され得ることが理解されるであろう。具体的な置換方法としては、従来のアルキル化、アリール化、ヘテロアリール化、アシル化、スルホニル化、ハロゲン化、ニトロ化、ホルミル化及びカップリング法が挙げられる。
式(I)の化合物は、当該技術分野で知られる分割法に従って互いに分離することができるエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成され得る。塩基性窒素原子を含有する式(I)のラセミ化合物は、好適なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩の形態に変換され得る。前記ジアステレオマー塩の形態は、その後、例えば選択的又は分別結晶化により分離され、それからエナンチオマーがアルカリで遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態を分離する代替方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。前記純粋な立体化学的異性形態は、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体から誘導することもできるが、但し、反応は、立体特異的に起こるものとする。
本発明の化合物の調製において、中間体の離れた官能基(例えば、第一級又は第二級アミン)を保護することが必要であり得る。そのような保護の必要性は、離れた官能基の性質及び調製方法の条件に応じて変化するであろう。好適なアミノ保護基(NH−Pg)としては、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル基(CBz)及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。そのような保護に対する要求は、当業者により容易に決定される。保護基とその使用方法の概要は、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,4th ed.,Wiley,Hoboken,New Jersey,2007を参照されたい。
薬効薬理
本発明の化合物は、MLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用を遮断することが見出されている。したがって、本発明の化合物及びそのような化合物を含む医薬組成物は、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病などの疾患の治療又は予防、特に治療に有用であり得る。
特に、本発明の化合物及びその医薬組成物は、癌の治療又は予防に有用であり得る。一実施形態によれば、本発明のメニン/MLL阻害剤による治療から利益を得ることができる癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌、例えば前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝臓癌、黒色腫及び神経膠芽腫などを含む。いくつかの実施形態では、白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄性白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒球性白血病、毛様細胞白血病(HCL)、MLL再構成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL陽性白血病、HOX/MEIS1遺伝子発現特性を示す白血病などを含む。
したがって、本発明は、医薬として使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性形態並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、医薬の製造のための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物或いは本発明による医薬組成物の使用にも関する。
本発明は、ヒトを含む哺乳動物におけるメニンとMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質との相互作用に関連する障害の治療、予防、改善、制御又はリスクの低減に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物或いは本発明による医薬組成物にも関し、その治療又は予防は、メニンとMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質との相互作用を遮断することによって影響を受けるか又は促進される。
本発明は、ヒトを含む哺乳動物におけるメニンとMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質との相互作用に関連する障害の治療、予防、改善、制御又はそのリスクの低減のための医薬を製造するための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物或いは本発明による医薬組成物の使用にも関し、その治療又は予防は、メニンとMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質との相互作用を遮断することによって影響を受けるか又は促進される。
本発明は、前述の疾患のいずれか1つの治療又は予防に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物にも関する。
本発明は、前述の疾患のいずれか1つを治療又は予防することに使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物にも関する。
本発明は、前述の病態のいずれか1つの治療又は予防のための医薬の製造のための、式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の使用にも関する。
本発明の化合物は、前述の疾患のいずれか1つの治療又は予防のために哺乳動物、好ましくはヒトに投与され得る。
式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性形態並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物の有用性を考慮して、前述の疾患のいずれか1つに罹っている、ヒトを含む温血動物を治療する方法が提供される。
前記方法は、治療有効量の式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の、ヒトを含む温血動物への投与、すなわち全身投与又は局所投与、好ましくは経口投与を含む。
したがって、本発明は、前述の疾患のいずれか1つの治療又は予防のための方法であって、治療有効量の本発明による化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法にも関する。
当業者であれば、本発明の化合物の治療に有効な量は、十分な治療活性を有するだけの量であること、及びこの量は、とりわけ疾患のタイプ、治療製剤中の化合物の濃度及び患者の状態に応じて変わることを認識するであろう。一般に、本明細書中で言及した障害を治療するための治療薬として投与する本発明の化合物の量は、主治医により個々の場合に応じて決定されるであろう。
そのような疾患の治療における当業者であれば、以下に示す試験結果から有効治療1日量を決定できるであろう。有効治療1日量は、約0.005mg/kg〜100mg/kg、特に0.005mg/kg〜50mg/kg、特に0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より特定すると0.01mg/kg〜25mg/kg体重、好ましくは約0.01mg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kg〜約10mg/kg、より一層好ましくは約0.01mg/kg〜約1mg/kg、最も好ましくは約0.05mg/kg〜約1mg/kg体重であろう。特定の有効治療1日量は、1mg/kg体重、2mg/kg体重、4mg/kg体重又は8mg/kg体重であり得る。治療効果を得るのに必要である、本明細書において有効成分とも称される本発明による化合物の量は、個別に、例えば特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢及び状態並びに治療されている特定の障害又は疾患に応じて変化し得る。治療方法は、1日に1〜4回摂取する投薬計画で有効成分を投与することも含み得る。これらの治療方法では、本発明による化合物は、投与前に製剤化されることが好ましい。本明細書で下に記載されるとおり、好適な医薬製剤は、よく知られている容易に入手可能な成分を使用して既知の手順によって調製される。
本発明は、本明細書で言及した障害を予防又は治療するための組成物も提供する。前記組成物は、治療有効量の式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物及び薬学的に許容される担体又は希釈剤を含む。
有効成分を単独で投与することが可能であるが、医薬組成物としてそれを提供することが好ましい。したがって、本発明は、本発明による化合物を薬学的に許容される担体又は希釈剤と共に含む医薬組成物をさらに提供する。担体又は希釈剤は、組成物の他の成分と混合可能であり、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。
本発明の医薬組成物は、薬学分野でよく知られた任意の方法、例えばGennaro et al.Remington’s Pharmaceutical Sciences(18th ed.,Mack Publishing Company,1990、特に、Part8:Pharmaceutical preparations and their Manufacture)に記載されるものなどの方法を用いて調製され得る。治療有効量の特定の化合物は、有効成分として、塩基形態又は塩形態において、薬学的に許容される担体と組み合わされて均質な混合物にされるが、これは、投与に所望される製剤の形態に応じて多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮若しくは非経口投与などの全身投与;又は吸入、鼻腔スプレー、点眼剤を介したもの若しくはクリーム、ゲル、シャンプーなどを介したものなどの局所投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、組成物を経口剤形に調製する際、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤及び溶液剤などの経口液体製剤の場合には例えば水、グリコール類、油及びアルコールなど;又は散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤の場合には固体担体、例えばデンプン、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤などの通常の医薬媒体のいずれかを使用することができる。投与が容易であるため、錠剤及びカプセル剤は、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体医薬担体が当然ながら使用される。非経口組成物の場合、担体は、通常、滅菌水を少なくとも大部分含むことになるが、例えば溶解性を促進する他の成分が含まれ得る。例えば、担体が生理食塩水、グルコース溶液又は生理食塩水とグルコース溶液との混合物を含む注射用溶液を調製することができる。注射用懸濁剤も調製することができ、その場合、適切な液体担体及び懸濁化剤などが使用され得る。経皮投与に好適な組成物では、担体は、皮膚に重大な有害作用を引き起こさない任意の性質の少量の好適な添加剤と任意選択的に組み合わせて、浸透促進剤及び/又は好適な湿潤剤を任意選択的に含む。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、且つ/又は所望の組成物の調製に役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で例えば経皮パッチ、スポットオン又は軟膏として投与され得る。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述の医薬組成物を単位剤形に製剤化することが特に有利である。本明細書及び特許請求の範囲で使用する単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果が生じるように計算された所定量の活性成分を含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(割線入り錠剤又はコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、分包散剤、カシェ剤、注射用溶液又は懸濁剤、小さじ量及び大さじ量など、並びにそれらを分割して複合したものがある。
本化合物は、経口、経皮若しくは非経口投与などの全身投与;又は吸入、鼻腔スプレー、点眼剤を介したもの若しくはクリーム、ゲル若しくはシャンプーなどを介したものなどの局所投与のために使用することができる。本化合物は、経口投与されるのが好ましい。正確な投与量及び投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度及び全身の健康状態並びにその個体が摂取している可能性がある他の医薬によって異なる。さらに、前記有効1日量が、治療対象の応答に応じて及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて減少又は増加され得ることは、明らかである。
本発明の化合物は、単独で又は1つ以上の追加治療薬と組み合わせて投与され得る。併用療法としては、本発明による化合物と1つ以上の追加の治療薬とを含有する単一医薬製剤の投与及び本発明による化合物と各追加治療薬のそれぞれ個別の医薬製剤との投与が挙げられる。例えば、本発明による化合物と治療薬とを、錠剤若しくはカプセル剤などの単一の経口投与組成物として一緒に患者に投与し得るか、又は各薬剤を個別の経口投与製剤として投与し得る。
したがって、本発明の一実施形態は、癌に罹患している患者の治療において、同時の、個別の又は連続的な使用のための組み合わせ製剤として、第1の有効成分として本発明による化合物を、またさらなる有効成分として1つ以上の抗癌剤を含有する製品に関する。
1種以上の他の薬剤及び本発明による化合物は、同時に(例えば、別個の組成物又は単位組成物で)投与され得るか、又は連続的にいずれの順序でも投与され得る。後者の場合、2種以上の化合物は、有利な効果又は相乗効果が得られることを保証するのに十分な期間内並びに量及び方法で投与されることになる。好ましい投与方法及び投与順序並びに組み合わせた各成分のそれぞれの投与量及び投与計画は、投与されている個々の他の薬剤及び本発明の化合物、それらの投与経路、治療されている個々の病態、特に腫瘍並びに治療されている個々の宿主によって異なることが理解されるであろう。最適な投与方法及び投与順序並びに投与量及び投与計画は、本明細書に記載の情報を考慮し、従来の方法を使用して当業者により容易に決定され得る。
組み合わせとして与えられるとき、本発明による化合物と1種以上の他の抗癌剤との重量比は、当業者により決定され得る。前記比並びに正確な用量及び投与頻度は、当業者によく知られるとおり、使用される本発明による特定の化合物及び他の抗癌剤、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、食事、投与時間及び全身の健康状態、投与方式並びにその個体が摂取している場合がある他の医薬剤に依存する。さらに、有効1日量は、治療された対象の応答に応じて及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて減少又は増加させ得ることが明らかである。式(I)の本化合物と別の抗癌剤との具体的な重量比は、1/10〜10/1、より特定すると1/5〜5/1、より一層特定すると1/3〜3/1の範囲であり得る。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するものである。
本発明の化合物を調製するためのいくつかの方法を以下の実施例で説明する。別段の断りがない限り、全ての出発物質は、市販業者から入手し、さらに精製することなく使用されたか、又は代わりによく知られる方法を使用することにより当業者によって合成され得る。
以下、用語:「ACN」、「MeCN」又は「AcCN」はアセトニトリルを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DEA」はジエチルアミンを意味し、「DIPEA」又は「DIEA」は、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを意味し、「h」は時間を意味し、「min」は分を意味し、「DMF」はジメチルホルムアミドを意味し、「TEA」又は「EtN」はトリエチルアミンを意味し、「EtOAc」又は「EA」は酢酸エチルを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「Prep−HPLC」は分取HPLCを意味し、「Prep−TLC」は分取TLCを意味し、「iPrOH」、「IPA」、「PA」、「i−PrOH」又は「PrOH」はイソプロピルアルコールを意味し、「LC/MS」は、液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「MeNH」はメチルアミンを意味し、「NMR」は核磁気共鳴を意味し、「rt」又は「RT」は室温を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「AcOH」は酢酸を意味し、「BOC」又は「Boc」はtert−ブチルオキシカルボニルを意味し、「EDCI」又は「EDCi」は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を意味し、「eq.」は当量を意味し、「HOBT」又は「HOBt」はN−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物を意味し、「iPrNH」はイソプロピルアミンを意味し、「PE」は石油エーテルを意味し、「NaBH(OAc)」はナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを意味し、「R」は保持時間を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「T」は温度を意味し、「FA」はギ酸を意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「TFAA」は無水トリフルオロ酢酸を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「BrettPhos」は、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルを意味し、「BuONa」又は「t−BuONa」はナトリウムtert−ブトキシドを意味し、「Ts」はトシルを意味し;「Pd(dba)」はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味し、「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し、「prep−TLC」は分取TLCを意味し、「DCE」はジクロロエタンを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「HBTU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシドを意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「(Boc)O」はtert−ブトキシカルボニル無水物を意味し、「ee」はエナンチオマー過剰率を意味し、「Pd(dba)」はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムを意味し、「Pd(dppf)Cl」は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を意味し、「Pd(OAc)」は酢酸パラジウム(II)を意味し、「BINAP」は、[1,1’−ビナフタレン]−2,2’−ジイルビス[ジフェニルホスフィン](ラセミ)を意味し、「Ti(i−PrO)」はチタンイソプロポキシドを意味し、「DMA」はN,N−ジメチルアセトアミドを意味し、「18−Crown−6」は1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカンを意味し、「CDI」は1,1’−カルボニルジイミダゾールを意味し、「HATU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロオスフェートを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「FCC」はフラッシュカラムクロマトグラフィーを意味し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを意味し、「NMP」は1−メチル−2−ピロリジノンを意味し、「MW」はマイクロ波又は分子量(文脈から明らか)を意味し、「TP」はプロピルホスホン酸無水物を意味し、「DME」は1,2−ジメトキシエタンを意味し、「デス−マーチンペルヨージナン」又は「DMP」は1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オンを意味し、「BPR」は背圧を意味し、「DIBAL−H」はジ−イソブチルアルミニウムヒドリドを意味し、「psi」は重量ポンド毎平方インチを意味し、「v/v」は体積あたりの体積を意味し、「conc.」は濃縮されたことを意味し、「PhP」はトリフェニルホスフィンを意味し、「DEAD」はアゾジカルボン酸ジエチルを意味し、「DEGDME」はジ−エチレングリコールジメチルエーテルを意味し、「BOP」はヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−N−オキシ−トリス(ピロリジノ)ホスホニウムを意味し、「Hep」はn−ヘプタンを意味し、「MsCl」は塩化メシルを意味し、「Zn(OAc).2HO」は酢酸亜鉛二水和物を意味し、「TMSCN」はトリメチルシリルシアニドを意味し、「ハンチュエステル」は1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチルを意味する。
当業者に理解されるように、示されたようなプロトコルを用いて合成された化合物は、溶媒和物、例えば水和物として存在し得、且つ/又は残留溶媒若しくは微量の不純物を含有し得る。塩形態として単離される化合物は、化学量論的な整数、すなわち単塩若しくは複塩であり得るか、又は中間の化学量論であり得る。下記の実験部分における中間体又は化合物が、HCl、ギ酸塩又はTFAの当量数を示さずに「HCl塩」、「ギ酸塩」又は「TFA塩」として示される場合、これは、HCl、ギ酸塩又はTFAの当量数が決定されなかったことを意味する。
化合物によっては、混合物が分離されたときに中心の立体化学的配置を「R」又は「S」と呼ぶことがあり;化合物によっては、化合物自体が単一の立体異性体として単離され、エナンチオマー的に純粋であるが、絶対立体化学が決定されていない場合(たとえ結合が立体特異的に描かれているとしても)、示された中心の立体化学的配置は「*R」(カラム条件が合成プロトコルに記載され、1つの立体中心のみが存在するか又は示される場合、カラムから最初に溶出する)又は「*S」(カラム条件が合成プロトコルに記載され、1つの立体中心のみが存在するか示される場合にカラムから2番目に溶出する)と呼ばれている。例えば、化合物46
Figure 2021506882
は、
Figure 2021506882
であることが明らかであろう。
2つの立体中心の立体化学配置が*(例えば、*R又は*S)で示される化合物である場合、化合物自体が単一の立体異性体として単離されており、且つエナンチオマー的に純粋であるにもかかわらず、立体中心の絶対立体化学は、未決定である(たとえ結合が立体特異的に描かれている場合でも)。この場合、同じ化合物において、第1の立体中心の配置は、第2の立体中心の配置に依存しない。
例えば、化合物3
Figure 2021506882
の場合、これは、化合物が、
Figure 2021506882
であることを意味する。
上記のとおり、二価の環状飽和基又は部分的飽和基上の置換基は、シス配置又はトランス配置のいずれかを有し得る。例えば、化合物が二置換シクロアルキル基を含有する場合、置換基は、シス配置又はトランス配置であり得る。
式(I)のいくつかの化合物の場合、Yを含有する環は、シクロブチル(YがCHであり、m1が1であり、m2が0である)又はシクロヘキシル(YがCHであり、m1が2であり、m2が1である)である。そのような化合物のスピロ部分の立体化学配置は、「シス又はトランス」又は「トランス又はシス」と示され得る。これは、その化合物自体が単一の異性体として単離されているにもかかわらず、スピロ部分の絶対立体化学配置が未決定であることを意味する。
例えば、下記の化合物
Figure 2021506882
は、
Figure 2021506882
である。
立体化学的配置に関する上記の段落は、中間体にも当てはまる。「エナンチオマー的に純粋な」という用語は、本明細書で使用されるとき、生成物が一方のエナンチオマーを少なくとも80重量%含有し、他方のエナンチオマーを20重量%以下含有することを意味する。生成物が一方のエナンチオマーを少なくとも90重量%含有し、他方のエナンチオマーを10重量%以下含有することが好ましい。最も好ましい実施形態では、「エナンチオマー的に純粋な」という用語は、組成物が一方のエナンチオマーを少なくとも99重量%含有し、他方のエナンチオマーを1%以下含有することを意味する。
当業者であれば、以下の実験プロトコルにおいて明示的に言及されていない場合でも、通常、カラムクロマトグラフィー精製後に所望の画分が回収され、溶媒が蒸発されることを理解するであろう。
L1で表されるスピロ環に立体化学が示されていない場合、特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、これは、それが立体異性体の混合物であることを意味する。
立体中心が「RS」で示される場合、これは、他に示されない限り、ラセミ混合物(又はラセミ体)が、示された中心で得られたことを意味する。この実験部分に関連して、「ラセミ混合物」(又は「ラセミ体」)は、本明細書に記載される分析的キラル−HPLC法を介して決定されるとおりの比率、通常、40/60〜60/40の比率の範囲、好ましくは45/55〜55/45の比率の範囲、より好ましくは48/52〜52/48の比率の範囲、最も好ましくは50/50の比率の混合物を意味する。
下記の実験部分において言及される純度は、HPLC(254nm又は214nm)の結果に基づく。
A.中間体の調製
粗製の中間体又は部分的に精製された中間体として次の反応工程において使用された中間体に関して、場合により、次の反応工程でそのような中間体のモル量が記載されていないか、又は代わりにそのような中間体の推定モル量又は理論モル量が下記の反応プロトコルに示される。
実施例A1
中間体1の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(20mL)中の(2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)カルバミン酸tert−ブチル(2.70g、11.9mmol)の溶液に、DIPEA(4.60g、35.8mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(3.00g、11.9mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、中間体1を得た(4.30g)。
中間体2の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中の中間体1(4.60g、10.4mmol)の溶液に、濃HCl(5.0mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮して、HCl塩として中間体2(3.0g)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直接的に使用した。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体2の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
実施例A2
中間体4の調製
Figure 2021506882
トリフルオロ酢酸2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン(中間体16b)(180mg)、DIPEA(486mg、3.76mmol)及び2−プロパノール(5mL)を、50mLの丸底フラスコに加えた。反応混合物を4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(190mg、0.752mmol)で処理した後、20℃で12時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル 1:0〜0:1)により精製して、黄色油として中間体4を得た(140mg、収率49.1%)。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体4の調製に関して上に記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
中間体4の代替的な調製
中間体16(215mg;1.33mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(269mg;1.07mmol)及びDIPEA(516.5mg、4.0mmol)をイソプロパノール(10mL)中で希釈した。反応物を80℃で12時間撹拌した。溶媒を除去して黄色固体を得て、これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:DCM/MeOH 100/0〜10:1)により精製して、黄色固体として200mg(43%)の中間体4を得た。
中間体5も、各々の出発物質から開始して、中間体4の代替的な調製と類似した反応プロトコルによって代替的に調製された。
Figure 2021506882
中間体16の調製
Figure 2021506882
2−Boc−6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン(300mg、1.33mmol)を、ジオキサン(4mL)中の4N HClに加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。溶媒を乾燥するまで蒸発させて、280mgの中間体16のHCl塩を得た。
当業者は、中間体16のTFA塩も類似した方法において得ることができることを理解するであろう(TFA塩は中間体16bである)。
実施例A3
中間体6の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中の8−アミノ−2−アザスピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチル(300mg、1.18mmol)の溶液に、ベンズアルデヒド(125mg、1.18mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。次に、NaBHCN(148mg、2.36mmol)を混合物に加え、室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc及びHOで希釈し、分離し、EtOAcで2回抽出した。合わせた抽出物を真空中で濃縮して、中間体6(360mg、収率88.6%)を得て、これをさらに精製することなく次の工程においてそのまま使用した。
中間体7の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体6(360mg、1.05mmol)の溶液に、濃HCl(3ml)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、HOで洗浄し、抽出物を合わせ、濃縮して、HCl塩として中間体7を得て(216mg)、これをさらに精製することなく次の工程においてそのまま使用した。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体7の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
実施例A4
中間体9の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(200mg、0.836mmol)及びアニリン(78mg、0.836mmol)の溶液に、CHCOOH(5mg)及びNaBHCN(158mg、2.51mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をNHCl溶液で希釈し、EAで抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)により精製して、中間体9を得た(230mg、収率76%)。
中間体10の調製
Figure 2021506882
DCM(3mL)中の中間体9(230mg、0.727mmol)の溶液にTFA(1ml)を加えた。得られた混合物を、室温で1.5時間撹拌し、続いて混合物を濃縮して、TFA塩として中間体10を得て(157mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程においてそのまま使用した。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体10の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。中間体11−12−13に関して、HClを使用してBoc基を脱保護した。中間体11、12及び13の出発物質は、中間体9に関して使用されたものと類似した反応プロトコルを介して調製された。
Figure 2021506882
実施例A5
中間体14の調製
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の7−アミノ−2−[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(50.0mg、0.208mmol)及びTEA(63.0mg、0.624mmol)の溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(48.0mg、0.271mmol)を加えた。0℃で5時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗製の中間体14を得て(60mg)、これをさらに精製することなく次の工程においてそのまま使用した。
中間体15の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の粗製の中間体14(60mg)の溶液に、濃HCl(3ml)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮して中間体15を得て(35mg)、これをさらに精製することなく次の工程においてそのまま使用した。
実施例A6
中間体17の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(30mL)中の2,4−ジクロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン及び6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル塩酸塩(2.63g、10mmol)及びDIPEA(3.87g、30mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1/1)により精製して、淡橙色固体として中間体17を得た(4.7g、収率100%)。
中間体18の調製
Figure 2021506882
トルエン(20mL)中の中間体17(954mg、2.0mmol)、Pd(OAc)(56.0mg、0.20mmol)、BINAP(150mg、0.24mmol)及びCsCO(978mg、3.0mmol)の混合物に、MeOH(384mg、12mmol)を加えた。Ar下において110℃で一晩撹拌した後、混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1)により精製して、黄色固体として中間体18を得た(810mg、収率86%)。
中間体19の調製
Figure 2021506882
TFA(2mL)を、DCM(2mL)中の中間体18((6−(2−メトキシ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル)(400mg、0.88mmol)の混合物に加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、MeOH(5mL)中のamberlyst A−21イオン交換レジンで10分間処理し、濾過し、濃縮して、白色固体として中間体19を得て(300mg、収率96%)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体20の調製
Figure 2021506882
HCl/MeOH(4mL)中の中間体17((6−(2−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル)(200mg、0.419mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、イオン交換レジン(Amberlyst A−21)で後処理して、中間体20を得て(150mg)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体21の調製
Figure 2021506882
DCE(5mL)中の中間体20(6−(2−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミン)(169mg、0.448mmol)、ベンズアルデヒド(95mg、0.895mmol)及びテトライソプロポキシチタン(127mg、0.448mmol)の溶液に、NaBH(OAc)(285mg、1.34mmol)を室温で少しずつ加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物をNaHCO水溶液でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3:1〜1:1)により精製して、白色固体として中間体21を得た(250mg)。
実施例A7
中間体22の調製
Figure 2021506882
MeOH(4mL)中の4−アミノ−N−メチルベンズアミド(150mg、1.00mmol)の溶液に、2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(292mg、1.3mmol)及びデカボラン(42.7mg、0.35mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮して、中間体22を得て(350mg、粗製、収率95%)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体23の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体22(2−((4−(メチルカルバモイル)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(350mg、粗製)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。室温で3時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮して、中間体23を得て(250mg、粗製のTFA塩、収率98%)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体24の調製
Figure 2021506882
PrOH(5mL)中の2,4−ジクロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(300mg、1.04mmol)及び中間体23(250mg、粗製)の混合物に、DIPEA(404mg、3.12mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=20:1)により精製して、中間体24を得た(200mg、3工程で収率39%)。
実施例A8
中間体25の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中のメチル4−アミノ−3−フルオロ−N−メチルベンズアミド(200mg、1.19mmol)及び2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(268mg、1.19mmol)の溶液に、デカボラン(44mg、0.357mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)により精製して、白色固体として中間体25を得た(400mg、収率89%)。
中間体26の調製
Figure 2021506882
DCM(5mL)中の中間体25(2−((2−フルオロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(400mg、1.06mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。室温で3時間撹拌した後、混合物をNaHCOでpH>7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、油として中間体26を得た(200mg、収率68%)。
実施例A9
中間体27の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中の4−アミノ−3−クロロ−N−メチルベンズアミド(485mg、2.635mmol)及び2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(592mg、2.635mmol)の溶液に、デカボラン(112mg、0.922mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色油として粗製の中間体27を得た。
中間体28の調製
Figure 2021506882
CHCl(5mL)中の中間体27(2−((2−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)−アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(350mg、0.890mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加えた。室温で3時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、中間体28を得て(260mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
実施例A10
中間体29の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(2mL)中の2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(200mg、0.88mmol)及び6−フルオロニコチン酸メチル(178mg、1.15mmol)の溶液に、DIPEA(342mg、2.65mmol)を加えた。100℃で12時間撹拌した後、混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=30:1)により精製して、中間体29を得た(220mg、収率69%)。
中間体30の調製
Figure 2021506882
THF(4mL)中の中間体29(2−((5−(メトキシカルボニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(200mg、0.55mmol)の溶液に、NaOH水溶液(2N、2mL)を加えた。80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を室温に冷却し、1N HClで約pH4に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体30を得た(150mg、収率78%)。
中間体31の調製
Figure 2021506882
DCM(5mL)中の中間体30(6−((6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)ニコチン酸)(100mg、0.288mmol)、CHNH・HCl(29mg、0.432mmol)、HOBT(78mg、0.576mmol)、EDCI(110mg、0.576mmol)及びDIPEA(111mg、0.864mmol)の溶液を、室温で12時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で希釈した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=20:1)により精製して、中間体31を得た(100mg、収率97%)。
中間体32の調製
Figure 2021506882
DCM(4mL)中の中間体31(2−((5−(メチルカルバモイル)ピリジン−2−イル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(100mg、0.277mmol)及びTFA(2mL)の溶液を、室温で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、中間体32を得て(100mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
実施例A11
中間体33の調製
Figure 2021506882
MeOH(20mL)中の2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(2.00g、8.89mmol)の溶液に、4−アミノ安息香酸(1.20g、8.89mmol)及びデカボラン(380mg、3.11mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、無色油として中間体33を得て(3.10g、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程において直接的に使用した。
中間体34の調製
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の中間体33(4−((6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸)(3.10g、8.89mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、茶色油として中間体34を得て(2.20g、TFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程において直接的に使用した。
中間体35の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(20mL)中の中間体34(4−((6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸TFA塩)(2.20g、8.89mmol)の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(2.20g、8.89mmol)及びDIPEA(5.70g、44.45mmol)を滴下して加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた黄色油を、一晩撹拌しながらNHCl水溶液中で希釈した。懸濁液を濾過し、減圧下で乾燥させた。残渣を、DCM/MeOH(30/1〜20/1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、黄色固体として中間体35を得た(2.30g、収率56%)。
実施例A12
中間体36の調製
Figure 2021506882
MeOH(5ml)中の4−アミノ−2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸(450mg、粗製)の溶液に、2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(398mg、1.77mmol)及びデカボラン(75.58mg、0.62mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体として中間体36を得て(800mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体37の調製
Figure 2021506882
MeOH(5ml)中の中間体36(4−((6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)−2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸)(800mg、粗製)の溶液に、HCl/ジオキサン(10ml、4M)を加えた。室温で3時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、黄色固体として中間体37を得て(700mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体38の調製
Figure 2021506882
PrOH(10ml)中の中間体37(4−(6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルアミノ)−2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸HCl塩)(700mg、粗製)の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(480mg、1.89mmol)及びDIEA(5ml)を加えた。室温で3時間撹拌した後、得られた混合物をEA(30mL)で希釈し、塩水(15mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、白色固体として中間体38を得た(250mg、4工程で収率23%)。
実施例A13
中間体39の調製
Figure 2021506882
MeOH(20mL)中の4−アミノ−2−ブロモベンゾニトリル(440mg、2.2mmol)、2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(495mg、2.2mmol)及びデカボラン(43mg、0.35mmol)の混合物を、Ar下において50℃で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1)により精製して、白色固体として中間体39を得た(406mg、収率45%)。
中間体40の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(20mL)及びHO(4mL)中の中間体39(2−((3−ブロモ−4−シアノフェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(406mg、1.0mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(335mg、1.5mmol)、Pd(dppf)Cl(73mg、0.1mmol)及びCsCO(489mg、1.5mmol)の混合物を、110℃で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、茶色固体として中間体40を得た(380mg、収率90%)。
中間体41の調製
Figure 2021506882
MeOH(20mL)中の中間体40 2−((4−シアノ−3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(380mg、0.9mmol)及びPd/C(380mg)の混合物を、H下において50℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、橙色油として中間体41を得た(340mg、粗製)。
中間体42の調製
Figure 2021506882
DCM(2mL)中の中間体41(2−((4−シアノ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(340mg、粗製)及びTFA(2mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を圧力下で濃縮して、橙色油として中間体42を得て(280mg、TFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
実施例A14
中間体43の調製
Figure 2021506882
50mlのCHCN中の2−ヒドロキシ−4−ニトロベンゾニトリル(500mg、3.05mmol)の溶液に、KCO(1.30g、9.15mmol)及び4−ブロモ−1−メチルピペリジン(2.20g、12.2mmol)を加えた。80℃で一晩撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルパッド(DCM/MeOH=15:1)に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して中間体43を得て(400mg;粗製)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体44の調製
Figure 2021506882
MeOH(3mL)中の中間体43(2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−4−ニトロベンゾニトリル)(400mg、粗製)の溶液に、Pd/C(40mg)を加えた。H雰囲気下において50℃で2時間撹拌した後、反応混合物をceliteのパッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して中間体44を得て(500mg、2工程で収率70%)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
中間体45の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中の中間体44(4−アミノ−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ベンゾニトリル)(500mg、粗製、およそ90%の純度)の溶液に、2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(300mg、1.33mmol)及びデカボラン(56mg、0.46mmol)を加えた。50℃で一晩撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、中間体45を得た(500mg)。
中間体46の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体45(2−((4−シアノ−3−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(500mg、粗製)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、油として中間体46を得た(500mg、粗製のTFA塩)。
実施例A15
中間体47の調製
Figure 2021506882
MeOH(10mL)中の2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203661−71−6)(675mg、3.0mmol)、4−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(408mg、3.0mmol)及びデカボラン(128mg、1.05mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1)により精製して、白色固体として中間体47を得た(500mg、収率48%)。
中間体48の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体47(2−((4−シアノ−3−フルオロフェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(345mg、1.0mmol)、1−メチルピペリジン−4−アミン(570mg、5.0mmol)及びKCO(690mg、5.0mmol)の混合物を、Ar下において密閉チューブ中において120℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、黄色油として中間体48を得た(50mg、収率11%)。
中間体49の調製
Figure 2021506882
DCM(0.5mL)中の中間体48(2−((4−シアノ−3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル)(50mg、0.11mmol)及びTFA(2mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濃縮して中間体49を得て(60mg、TFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
実施例A16
中間体50の調製
Figure 2021506882
3−フルオロ−4−ニトロベンゾニトリル(3.00g、18.1mmol)及びACN(40mL)の溶液に、TEA(10.0mL、72.2mmol)及びグリシンアミド塩酸塩(2.00g、18.1mmol)を加えた。80℃で4時間撹拌した後、混合物を室温に冷却し、混合物を濾過して黄色固体を得て、これを水(10mL×3)で洗浄した。黄色固体を減圧下で濃縮乾固させて、黄色固体として粗製の中間体50を得た(4.30g、収率92%)。
中間体51の調製
Figure 2021506882
中間体50(2−((4−シアノ−2−ニトロフェニル)アミノ)アセトアミド)(3.00g、11.6mmol)、DMF(124mL)及び水(50mL)の溶液に、FeCl(1.77g、10.9mmol)及び亜鉛(17.8g、272mmol)を加えた。50℃で4時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、濾液をEtOAc(1000mL)で希釈した。有機層を水(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体として中間体51を得た(3.00g、収率82%)。
中間体52の調製
Figure 2021506882
中間体51(2−((2−アミノ−4−シアノフェニル)アミノ)アセトアミド)(1.50g、4.73mmol)、CDI(3.83g、23.6mmol)及びDMF(15mL)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム(溶離液:8%〜38%(v/v)水(0.225%FA)−ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、白色固体として中間体52を得た(400mg、収率35%)。
中間体53の調製
Figure 2021506882
中間体52(2−(5−シアノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)アセトアミド)(200mg、0.833mmol)、ラネーNi(100mg)、アンモニア(2.6mL、MeOH中7M)及びMeOH(30mL)の混合物を、H(40〜50psi)下において25℃で12時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、茶色固体として中間体53を得た(200mg、収率93%)。
実施例A17
中間体54の調製
Figure 2021506882
DCM(3mL)中の化合物53(2−(2−オキソ−5−(((2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)アミノ)メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)アセトアミド)(70.0mg、0.128mmol)の溶液に、EtN(39.0mg、0.385mmol)及び(Boc)O(56.0mg、0.257mmol)を0℃で加えた。次に、混合物を加熱し、50℃で8時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して中間体54を得て(70mg、粗製)、これを精製することなく次の工程において使用した。
中間体55の調製
Figure 2021506882
DCM(1.5mL)中の中間体54(((1−(2−アミノ−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)(2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)カルバミン酸tert−ブチル)(70.0mg、粗製)の溶液に、EtN(33.0mg、0.325mmol)を0℃で加えた。次に、その溶液に、DCM(0.5mL)中のTFAA(46.0mg、0.217mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応物を10℃で3時間撹拌し、減圧下で濃縮して、白色固体として中間体55を得て(60mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
実施例A19
中間体58の調製
Figure 2021506882
中間体5(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン)(1000mg、2.93mmol)、4−アミノ安息香酸tert−ブチル(750mg、3.88mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(365mg、5.81mmol)及びMeOH(28.0mL)の溶液に、MeOH(2.0mL)中の酢酸(365mg、6.08mmol)の溶液を加えた。40℃で14時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、続いて水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗製の残渣を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE:EA 100:0〜50:50)により精製して、橙色固体として中間体58を得た(680mg、収率43%)。
中間体59(中間体35のTFA塩)の調製
Figure 2021506882
中間体58(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸tert−ブチル)(100mg、0.193mmol)、TFA(1mL)及びCHCl(1mL)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて、黄色固体として粗製の中間体59を得た(180mg、収率97%)。
実施例A20
中間体60、61及び62の調製
Figure 2021506882
中間体60、中間体61及び中間体62は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体17、中間体18及び中間体20の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A21
中間体63、64及び65の調製
Figure 2021506882
中間体63、中間体64及び中間体65は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体79、中間体80及び中間体17の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
Figure 2021506882
実施例A23
Figure 2021506882
中間体66の調製
DMF(30mL)中の3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸メチル(CAS#:185629−31−6)(3.00g、15.1mmol)の撹拌溶液に、メチルアミン塩酸塩(1.20g、18.1mmol)及びKCO(2.70g、19.6mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、EtOAc(200mL)で希釈し、HCl水溶液(1M)(100mL)、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体66を得て(3.20g、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体67の調製
MeOH(32mL)中の中間体66(3.20g、約15.2mmol)の溶液に、10%Pd/C(320mg)を加えた。H雰囲気下において室温で一晩撹拌した後、混合物をSiOのパッドに通して濾過し、濾塊をMeOHで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して中間体67を得て(2.70g、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体68の調製
THF(65mL)中の中間体67(2.70g、約15.0mmol)の撹拌溶液に、CDI(3.60g、22.5mmol)を室温で加えた。70℃で一晩撹拌した後、冷却した反応混合物を濾過し、濾塊をTHF及び石油エーテルで洗浄した。濾塊を真空下で乾燥させて中間体68を得て(1.80g、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体69の調製
乾燥THF(180mL)中の中間体68(1.80g、約8.74mmol)の撹拌溶液に、DIBAL−H(トルエン中の1.5M)(35mL、52.5mmol)をAr下において−78℃で滴下して加えた。添加の後、反応を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、MeOHで滴下してクエンチした。室温でさらに15分間撹拌した後、混合物を濾過し、濾塊をMeOHで洗浄した。合わせた濾液をEtOAc(100mL×2)で抽出し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して中間体69を得て(1.10g、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体70の調製
乾燥THF(110mL)中の中間体69(1.10g、約6.18mmol)の撹拌溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(5.20g、12.4mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc(50mL×3)で洗浄し、濾過し、減圧下で乾燥させて、茶色固体として中間体70を得た(400mg、収率約37%)。
実施例A24
Figure 2021506882
中間体71の調製
DME(15mL)中の中間体60(600mg、1.26mmol)の溶液に、トリメチルボロキシン(CAS#:823−96−1)(1.26g、5.03mmol)、KCO(522mg、0.38mmol)及びPd(dppf)Cl(93mg、0.13mmol)をAr下において室温で加えた。反応物をAr下において100℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(60mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、PE/EA(2/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、中間体71を得た(390mg、収率68%)。
中間体72の調製
MeOH(4mL)中の中間体71(390mg、0.86mmol)の撹拌溶液に、TFA(4mL)を室温で加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をイオン交換レジンで処理して標題の化合物中間体72を得て(304mg、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A25
Figure 2021506882
中間体73の調製
DCM(9mL)中の中間体60(500mg、1.05mmol)の撹拌溶液に、TFA(3mL)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。所望の中間体のTFA塩をイオン交換レジンで処理して、黄色固体として中間体73を得て(400mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体74の調製
DCE(10mL)中の中間体73(400mg、1.05mmol)、3−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアルデヒド(CAS#:179057−26−2)(235mg、1.36mmol)及びTi(i−PrO)(300mg、1.05mmol)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(668mg、3.15mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。その後、反応混合物を、NaHCO水溶液でクエンチし、得られたものをDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(50:1〜30:1、v/v)で溶出されるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として中間体74を得た(380mg、収率:68%)。
実施例A26
Figure 2021506882
中間体75の調製
オートクレーブ内のメタンアミン(THF中の2M)(10mL)中の中間体60(700mg、1.47mmol)の溶液を、100℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮して、粗製の所望の中間体75を得て(800mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体76の調製
HCl/MeOH(12mL)中の中間体75(800mg、粗生成物、約1.70mmol)の溶液を、室温で10時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗生成物をイオン交換レジンで処理して、黄色固体として所望の中間体76を得て(700mg、粗生成物)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A27
Figure 2021506882
中間体77の調製
THF(10mL)中の1−フェニルシクロプロパン−1−アミン(CAS#:41049−53−0)(400mg、3mmol)及び6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1363382−39−1)(1.0g、4.5mmol)の撹拌混合物に、AcOH(180mg、3mmol)を室温で加えた。室温で4時間撹拌した後、NaBH(OAc)(1.91g、9.01mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE/EA=3/1、v/v)により精製して、黄色のゴムとして中間体77を得た(240mg、収率23%)。
中間体78の調製
EtOAc(3mL)中の中間体77(240mg、0.7mmol)の撹拌溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中の4M)(10mL)を0℃で加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、黄色のゴムとして中間体78を得て(330mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A28
Figure 2021506882
中間体79の調製
MeOH(10mL)中の6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1363382−39−1)(225mg、1.0mmol)及び2−(3−アミノフェニル)アセトニトリル(CAS#:4623−24−9)(136mg、1.03mmol)の撹拌溶液に、デカボラン(CAS#:17702−41−9)(43mg、0.35mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=3/1、v/v)により精製して、白色固体として中間体79を得た(340mg、収率99%)。
中間体80の調製
DCM(2mL)中の中間体79(340mg、1.0mmol)の溶液にTFA(2ml)を加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮して中間体80を得て(300mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A30
Figure 2021506882
中間体81の調製
氷浴で冷却された20wt%のHCl水溶液(3mL)中の2−(3−アミノフェニル)アセトニトリル(CAS#:4623−24−9)(300mg、2.28mmol)の撹拌懸濁液に、HO(3mL)中のNaNO(156mg、2.28mmol)の溶液を滴下して加えた。混合物を氷浴中で2時間冷却しながら撹拌して、ジアゾニウム塩溶液を得た。氷浴で冷却したAcOH(9mL)及びHO(2mL)の撹拌溶液に、SO(1.16g、18.2mmol)をバブリングさせた。得られた撹拌溶液に、CuCl(57mg、0.57mmol)及びジアゾニウム塩溶液をゆっくりと加えた。反応混合物を撹拌し、氷浴で1時間及び室温でさらに1時間冷却した。反応混合物を氷水に注ぎ、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体81を得て(70mg、収率14%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体82の調製
DCM(1mL)中の7−アミノ−2−アザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1341037−08−8)(75mg、0.32mmol)の撹拌溶液に、中間体81(70mg、0.32mmol)及びEtN(65mg、0.64mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して中間体82を得て(130mg、粗製)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体83の調製
MeOH(2mL)中の中間体82(130mg、粗生成物、約0.31mmol)の撹拌溶液にTFA(1mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、茶色油として中間体83を得て(150mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A31
中間体84及び85の調製
Figure 2021506882
中間体84及び中間体85(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体82及び中間体83の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。中間体85の調製のために、HClをTFAの代わりの酸として使用した。
実施例A32
Figure 2021506882
中間体86の調製
DMF(1mL)中の7−アミノ−2−アザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1341037−08−8)(50mg、0.21mmol)の撹拌溶液に、4−(シアノメチル)安息香酸(CAS#:50685−26−2)(34mg、0.21mmol)、HATU(119mg、0.31mmol)及びDIPEA(54mg、0.42mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(50mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、中間体86を得て(70mg、収率86%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体87の調製
MeOH(2mL)中の中間体86(70mg、0.183mmol)の撹拌溶液にTFA(1mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、茶色油として中間体87を得て(90mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A33
中間体88及び89の調製
Figure 2021506882
中間体88及び中間体89(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体86及び中間体87の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A34
Figure 2021506882
中間体90の調製
DCM(1mL)中の7−アミノ−2−アザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1341037−08−8)(50mg、0.21mmol)の撹拌溶液に、ベンゾイルクロリド(44mg、0.31mmol)及びEtN(42mg、0.42mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して、茶色油として中間体90を得て(70mg、粗生成物、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体91の調製
中間体91(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、中間体87の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
実施例A35
Figure 2021506882
中間体92の調製
MeOH(10mL)中の7−オキソ−2−アザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1319716−42−1)(60mg、0.251mmol)及び2−(4−アミノ−2−フルオロフェニル)アセトニトリル(CAS#:180146−78−5)(38mg、0.251mmol)の撹拌溶液に、AcOH(1滴)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。NaBHCN(32mg、0.502mmol)を加え、反応物を室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、PE/EA(4/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色油として中間体92を得た(56mg、収率60%)。
中間体93の調製
DCM(5mL)中の中間体92(56mg、0.150mmol)の撹拌溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M)(5mL)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して中間体93を得て(40mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A36
中間体94、95、96、97、98及び99の調製
中間体94、95、96、97、98及び99は、7−オキソ−2−アザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1319716−42−1)及び対応するアミンから開始して、中間体93(中間体92を介する)の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルを使用することにより、2工程においてそれらの対応する出発物質から調製された。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例A37
Figure 2021506882
中間体100の調製
DMF(2mL)中の中間体35(200mg、0.43mmol)の撹拌溶液に、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:144222−22−0)(92mg、0.43mmol)、HATU(196mg、0.52mmol)及びDIPEA(168mg、1.29mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、中間体100を得た(238mg、収率84%)。
中間体101の調製
DCM(2mL)中の中間体100(238mg、0.36mmol)の撹拌溶液にTFA(1mL)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、茶色油として中間体101を得て(218mg、粗製のTFA塩、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A38
中間体102の調製
Figure 2021506882
DMF(10mL)中の中間体35(300mg、0.65mmol)の撹拌溶液に、HATU(247mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を室温で加えた。反応物を室温で5分間撹拌し、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:57260−71−6)(145mg、0.78mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をHO(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をHO、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、黄色油として中間体102を得た(279mg、収率68%)。
実施例A39
Figure 2021506882
中間体103の調製
DMF(4mL)中の4−(2−アミノエチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:192130−34−0)(297mg、1.68mmol)及び中間体35(600mg、1.29mmol)の撹拌懸濁液に、HOBT(350mg、2.59mmol)、EDCI(498mg、2.59mmol)及びDIPEA(502mg、3.89mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物をNHCl飽和水溶液(50mL)で希釈し、固体が沈殿した。得られた混合物を濾過した。濾塊を回収し、乾燥させて中間体103を得た(600mg、収率68%)。
中間体104の調製
MeOH(12mL)中の中間体103(600mg、0.89mmol)の撹拌溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M)(4mL)を加えた。反応物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して中間体104を得て(600mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A40
中間体105及び106の調製
Figure 2021506882
中間体105及び中間体106(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体100及び中間体104の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A41
中間体107及び108の調製
Figure 2021506882
中間体107及び中間体108(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、Boc脱保護のためにHCl/1,4−ジオキサン(4M)の代わりにHCl/MeOH(3M)を使用して、それぞれ中間体100及び中間体104の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A42
中間体109及び110の調製
Figure 2021506882
中間体109の調製
DCM(10mL)中の3−(N−Boc−アミノメチル)アゼチジン(CAS#:91188−15−7)(300mg、1.612mmol)、メタンスルホニルクロリド(202mg、1.774mmol)及びEtN(488mg、4.836mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、CHCl/MeOH(20/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として中間体109を得た(357mg、収率84%)。
中間体110の調製
DCM(10mL)中の中間体109(357mg、1.352mmol)の撹拌溶液にTFA(10mL)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、続いて濃縮して中間体110を得て(220mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A43
中間体111及び112の調製
Figure 2021506882
中間体111の調製
MeOH(4mL)中の2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203662−55−9)(150mg、0.627mmol)及びジメチルアミン(MeOH中の2M)(0.63mL、1.26mmol)の撹拌溶液に、NaBHCN(118mg、1.88mmol)を室温で加えた。反応物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製の中間体111を得て(120mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体112の調製
MeOH(5mL)中の粗製の中間体111(120mg、約0.627mmol)の撹拌溶液に、濃HCl(12M、3mL)を室温で加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させて中間体112を得て(100mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A44
中間体113及び114の調製
Figure 2021506882
中間体113の調製
MeOH(1mL)中のN,1−ジメチル−1H−ピラゾール−4−アミン(CAS#:948572−94−9)(50mg、0.450mmol)の撹拌溶液に、2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203662−55−9)(162mg、0.68mmol)を室温で加えた。反応物を室温で30分間撹拌した。NaBHCN(57mg、0.90mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(50ml×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗製の中間体113を得て(150mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体114の調製
MeOH(2mL)中の中間体113(150mg、粗生成物、約0.450mmol)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、茶色油として中間体114を得て(160mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
実施例A45
中間体115及び116の調製
Figure 2021506882
中間体115の調製
MeOH(3.0mL)中の2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203662−55−9)(120mg、0.501mmol)の撹拌溶液に、5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−オン(CAS#:95−23−8)(85mg、1.0mmol)及びデカボラン(11mg、0.1mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、CHCl(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して粗製の中間体115を得て(220mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体116の調製
MeOH(4.0mL)中の中間体115(220mg、粗生成物、約0.501mmol)の撹拌溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M)(4.0mL)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、所望の中間体116を得て(250mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A46
中間体117及び118の調製
Figure 2021506882
中間体117の調製
MeOH(4mL)中の2−(4−アミノ−2−フルオロフェニル)アセトニトリル(CAS#:180146−78−5)(220mg、1.47mmol)及び2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203662−55−9)(330mg、1.46mmol)の撹拌溶液に、デカボラン(53mg、0.44mmol)を室温で加えた。反応物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、PE/EA(10/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として中間体117を得た(380mg、収率72%)。
中間体118の調製
DCM(2mL)中の中間体117(380mg、1.06mmol)の撹拌溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M)(2mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮させて、白色固体として中間体118を得た(250mg、粗製のHCl塩、収率91%)。
実施例A47
中間体119及び120の調製
Figure 2021506882
中間体119の調製
MeOH(10mL)中の2−ホルミル−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203662−55−9)(225mg、1.0mmol)及び2−(3−アミノフェニル)アセトニトリル(CAS#:4623−24−9)(136mg、1.03mmol)の撹拌溶液に、デカボラン(43mg、0.35mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(3/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として中間体119を得た(340mg、収率99%)。
中間体120の調製
DCM(2mL)中の中間体119(340mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して中間体120を得て(400mg、粗製のTFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A48
中間体121及び122の調製
Figure 2021506882
中間体121及び中間体122は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。中間体122は遊離塩基として得られた(反応混合物は、NaHCO水溶液で塩基性化された)。
実施例A49
中間体123及び124の調製
Figure 2021506882
中間体123及び中間体124(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A50
中間体125及び126の調製
Figure 2021506882
中間体125及び中間体126(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体112の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A51
中間体127、128、129、130、131、132、133及び134の調製
中間体127、128、129、130、131、132、133及び134は、各々の出発物質から開始して、中間体120又は中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルを使用することにより、2工程(還元的アミノ化に続く脱保護)においてそれらの各々の出発物質から調製された。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例A52
中間体135、136、137及び138の調製
Figure 2021506882
中間体135の調製
THF(20mL)中の5−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−オン(CAS#:93−84−5)(1.00g、5.58mmol)、2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エタノール(CAS:72388−13−7)(1.16g、5.58mmol)及びPhP(2.93g、11.16mmol)の撹拌溶液に、DEAD(1.94g、11.16mmol)をAr雰囲気下において0℃で加えた。反応物をAr雰囲気下において室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1、v/v)により精製して、不純な所望の生成物を得て(500mg)、これをさらに分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製した。得られた画分をNaHCO(固体)により塩基性化し、ErOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体として所望の生成物を得た(2つの異性体の混合物、約180mg)。次に、生成物を、SFC(SFC80、Waters;IA−H(2.5*25cm、2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH/NH(100/0.1);A:B=67/33;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として中間体135を得た(86mg、収率4%、ピーク2)。
中間体136の調製
MeOH(5mL)中の中間体135(86mg、0.233mmol)の溶液に、10%Pd/C(10mg)を室温で加えた。反応物をH雰囲気下において室温で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、淡黄色固体として中間体136を得た(65mg)。中間体137及び中間体138(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A53
中間体139、140、141及び142の調製
Figure 2021506882
中間体139の調製
THF(30mL)中の6−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:438200−95−4)(630mg、2.26mmol)、2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジニル−1−イル)エタノール(CAS#:72388−13−7)(940mg、4.52mmol)及びPPh(11186mg、4.52mmol)の撹拌溶液に、DEAD(984mg、5.65mmol)をAr雰囲気下において0℃で加えた。反応混合物を、Ar雰囲気下において50℃で一晩撹拌した。反応混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1、v/v)により精製した。画分を濃縮した。残渣をPE/EA(3/1、v/v、20mL)中で溶解させ、室温で16時間撹拌し、その間、白色沈殿が形成された。混合物を濾過し、濾塊を回収して、白色固体として中間体139を得た(1.36g、収率59%)。
中間体140の調製
THF(10mL)中の中間体139(600mg、1.28mmol)の撹拌溶液に、NHCl(410mg、7.68mmol)及びZn(498mg、7.68mmol)を室温で加えた。反応物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、白色固体として中間体140を得た(230mg、収率40%)。
中間体141及び中間体142(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A55
中間体146、147、148及び149の調製
Figure 2021506882
中間体146の調製
CHCN(6mL)中の2−(ブロモメチル)−4−ニトロベンゾニトリル(CAS#:852203−01−1)(310mg、1.29mmol)、モルホリン(336mg、3.86mmol)及びKCO(532mg、3.86mmol)の混合物を、Ar下において80℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(10:1〜5:1、v/v)で溶出されたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として中間体146を得た(300mg、収率94%)。
中間体147の調製
MeOH(10mL)中の中間体146(300mg、1.21mmol)及び10%Pd/C(30mg)の懸濁液を、H下において30℃で2時間撹拌した。反応混合物をCeliteに通して濾過し、濾液を濃縮して、白色固体として粗製の中間体147を得て(250mg、収率:95%)、これを次の工程のために直接的に使用した。
中間体148及び中間体149(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A56
中間体150、151、152及び153の調製
Figure 2021506882
中間体150、中間体151、中間体152及び中間体153(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体146、中間体147、中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A57
中間体154、155及び156の調製
Figure 2021506882
中間体154の調製
DMF(10mL)中の4−アミノ−2,3−ジフルオロ安息香酸(CAS#:194804−85−8)(500mg、2.89mmol)の撹拌溶液に、HOBt(585mg、4.34mmol)、EDCI(832mg、4.34mmol)、EtN(1.2g、11.56mmol)及びメチルアミン塩酸塩(MeNH HCl)(390mg、5.78mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(30:1〜20:1、v/v)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶色固体として中間体154を得た(360mg、収率67%)。
中間体155及び中間体156(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A58
中間体157、158及び159の調製
Figure 2021506882
中間体157の調製
THF(10mL)中の4−アミノ−3,5−ジフルオロ安息香酸(CAS#:500577−99−1)(500mg、2.89mmol)、メチルアミン塩酸塩(393mg、5.78mmol)、HATU(1098mg、2.89mmol)及びEtN(875mg、8.67mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、PE/EtOAc(3/1、v/v)で溶出されるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として中間体157を得た(400mg、収率74%)。
中間体158及び中間体159(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A59
中間体160、161、162、163、164及び165の調製
Figure 2021506882
中間体160の調製
1,4−ジオキサン(20mL)中の2−ブロモ−4−ニトロ安息香酸メチル(CAS#:100959−22−6)(2.00g、7.69mmol)の溶液に、HO(10mL)、CsCO(5.00g、15.38mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(CAS#:454482−11−2)(2.60g、11.54mmol)及びPd(dppf)Cl(562mg、0.77mmol)を加えた。反応物をAr下において90℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(200mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH 40/1〜30/1、v/v)により精製して、茶色油として中間体160を得た(2.1g、収率99%)。
中間体161の調製
THF(14mL)中の中間体160(2.10g、7.61mmol)の撹拌溶液に、LiOH水溶液(2M、7mL)を加えた。反応物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を水(20mL)中で懸濁させ、pHが4に等しくなるまでHCl水溶液(5M)で酸性化した。得られた沈殿物を濾過により回収し、減圧下で乾燥させて、茶色固体として中間体161を得た(1.10g、収率55%)。
中間体162の調製
DMF(20mL)中の中間体161(500mg、1.91mmol)の撹拌溶液に、メチルアミン塩酸塩(644mg、9.54mmol)、HATU(1.50g、3.82mmol)及びDIPEA(4mL)を加えた。反応物を60℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、茶色固体として中間体162を得て(524mg、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体163の調製
MeOH(7mL)中の中間体162(715mg、2.60mmol)の溶液に、PtO(70mg)を加えた。反応物をH雰囲気下において室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾塊をMeOHで洗浄した。合わせた濾液を濃縮して中間体163を得て(642mg、収率100%)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体164及び中間体165(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A60
中間体166、167、168及び169の調製
Figure 2021506882
中間体166の調製
DMF(5mL)中の中間体161(310mg、1.34mmol)及びモルホリン(349mg、4.00mmol)の懸濁液に、HATU(1.05g、2.67mmol)及びDIPEA(861mg、6.68mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(50mL)で希釈した。沈殿した固体を濾過により回収し、乾燥させて中間体166を得た(450mg、純度75%)。
中間体167の調製
MeOH(50mL)中の中間体166(300mg、粗生成物、約0.89mmol)の溶液に、10%Pd/C(30mg)及びPtO(30mg、10%)を加えた。反応物をH下において40℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して中間体167を得て(400mg、不純)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体168及び中間体169(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A61
中間体170、171及び172の調製
Figure 2021506882
中間体170の調製
THF(5mL)中の2−メチル−2−(4−ニトロフェニル)マロノニトリル(CAS#:70877−27−9)(350mg、粗生成物)の溶液に、NHCl(932mg、17.41mmol)及びZn(1.1g、17.41mmol)を加えた。反応物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣の暗色の油を、分取TLC(PE:EA=1:1、v/v)により精製して、白色固体として中間体170を得た(150mg)。
中間体171及び中間体172(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A62
中間体173、174、175、176及び177の調製
Figure 2021506882
中間体173の調製
DCM(15mL)中の2−ブロモ−4−ニトロ安息香酸(CAS#:16426−64−5)(1.23g、5mmol)の撹拌溶液に、EDCI(1.43g、7.5mmol)、HOBt(1.02g、7.5mmol)、DIPEA(1.9g、15mmol)及びメタンアミン塩酸塩(502mg、7.5mmol)を室温で加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)中で溶解させ、HO(10ml)及び塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶離液:PE:EA=4:1、v/v)により精製して、黄色固体として中間体173を得た(1.1g、収率84%)。
中間体174の調製
THF(10mL)中の中間体173(1.1g、4.24mmol)の撹拌溶液に、EtN(10ml)、Pd(PPh(300mg)及びN,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(CAS#:7223−38−3)(527mg、6.36mmol)をAr下において室温で加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)中で溶解させ、HO(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として中間体174を得た(600mg、収率54%)。
中間体175の調製
MeOH(20mL)中の中間体174(600mg、2mmol)の溶液に、Pd(OH)(100mg)を室温で加えた。反応混合物をH(15psi)下において60℃で5時間撹拌した。冷却した反応混合物を濾過した。濾液を濃縮して中間体175を得た(400mg、収率85%)。
中間体176及び中間体177(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119及び中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A63
中間体178、179、180及び181の調製
Figure 2021506882
中間体178は、各々の出発物質から開始して、中間体119の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
中間体179の調製
THF(10mL)、HO(10mL)及びMeOH(10mL)中の中間体178(561mg、1.5mmol)及びNaOH(1.20g、30mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、pHが2に等しくなるまで濃HClで酸性化した。得られた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体として中間体179を得た(480mg、収率89%)。
中間体180の調製
DMF(20mL)中の中間体179(480mg、1.3mmol)、メタンアミン塩酸塩(174mg、2.6mmol)、HOBT(270mg、1.95mmol)、EDCI(384mg.1.95mmol)及びEtN(525mg、5.2mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物をHO(60mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色油として中間体180を得た(410mg、収率84%)。
各々の出発物質から開始して、中間体120の調製に関して記載される。
実施例A64
中間体182、183及び184の調製
Figure 2021506882
中間体182は、各々の出発物質から開始して、中間体119の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
中間体183の調製
DMSO(10mL)中の中間体182(300mg、0.796mmol)、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(700mg、7.96mmol)及びKCO(329mg、2.387mmol)の混合物を、室温で72時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(3/1)で溶出されるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、黄色油として中間体183を得た(328mg、収率92%)。
中間体184(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
実施例A65
中間体185、186及び187の調製
Figure 2021506882
中間体185は、各々の出発物質から開始して、中間体119の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
中間体186の調製
DMF(5mL)中の中間体185(345mg、1.0mmol)、1−メチルピペラジン(500mg、5.0mmol)及びKCO(690mg、5.0mmol)の混合物を、Ar下の密閉チューブ内において120℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1、v/v)により精製して、黄色油として中間体186を得た(60mg、収率14%)。
中間体187(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
実施例A66
中間体188、189、190、191、192及び193の調製
Figure 2021506882
中間体188の調製
DMF(50mL)中の2−ヒドロキシ−4−ニトロベンゾニトリル(CAS#:39835−14−8)(500mg、3.05mmol)の撹拌溶液に、CsCO(1.5g、4.57mmol)及び4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:158407−04−6)(1.0g、3.66mmol)を加えた。反応物を120℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50ml×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(50ml×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5/1〜3/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として中間体188を得た(364mg、収率33%)。
中間体189(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
中間体190の調製
MeOH(5mL)及びDCM(5mL)中の中間体189(312mg、1.20mmol)の撹拌溶液に、HCHO(HO中37%、485mg、5.98mmol)及びAcOH(108mg、1.79mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した後、NaBH(OAc)(507mg、2.39mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(50ml×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して中間体190を得た(329mg、収率100%)。
中間体191、中間体192及び中間体193(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体44、中間体119及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A67
中間体194、195、196及び197の調製
Figure 2021506882
中間体194、195、196及び197(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体119、179、180及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A68
中間体198、199、200及び201の調製
Figure 2021506882
中間体198は、各々の出発物質から開始して、中間体119の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
中間体199の調製
THF(10mL)中の中間体198(800mg、2.02mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(2M、6.0mL)を室温で加えた。反応物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。得られたものを、pHが4に等しくなるまでHCl水溶液(1M)で酸性化した。得られた混合物を濾過し、濾塊を乾燥させて、白色固体として中間体199を得て(600mg、収率77%)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体200及び中間体201(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体166及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A69
中間体202、203、204、205、206及び207の調製
Figure 2021506882
中間体202の調製
DMF(40mL)中のマロンニトリル(3.0g、45.45mmol)の撹拌溶液に、NaH(2.6g、68.18mmol)をAr下において0℃で少しずつ加えた。ガスが生成されなくなり、色が淡紅色から黄色に変化した後、2−ブロモ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(CAS#:701−45−1)(5.0g、22.73mmol)を混合物に加え、混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、HCl水溶液(5〜6M)をゆっくりと加えた。得られた混合物をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、茶色油として粗製の中間体202を得た(6.2g)。生成物をさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体203の調製
DMF(4mL)中の中間体202(6.2g、粗生成物)の撹拌溶液に、NaH(1.3g、34.05mmol)を0℃で少しずつ加えた。0.5時間撹拌した後、CHI(3.2g、22.70mmol)を混合物に加え、反応物を80℃で一晩撹拌した。混合物を冷却し、HCl水溶液(6M、100mL)で希釈した。得られたものをEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、茶色油として所望の生成物を得た。油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1、v/v)により精製して、黄色油として中間体203を得た(4.1g、2工程で収率64%)。
中間体204、205、206及び207(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体170、119、160及び120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A70
中間体208、209、210及び211の調製
Figure 2021506882
中間体208、209、210(TFA塩)及び211は、各々の出発物質から開始して、列「使用される方法」における以下の中間体の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
Figure 2021506882
実施例A71
中間体212、213及び214の調製
Figure 2021506882
中間体212、213及び214(HCl塩)は、列「使用される方法」における以下の中間体の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
Figure 2021506882
実施例A72
中間体215の調製
Figure 2021506882
中間体215は、各々の出発物質から開始して、化合物249の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
実施例A73
中間体216、217、218、219及び220の調製
Figure 2021506882
中間体216の調製
MeCN(10mL)中の3−クロロプロパ−1−イン(CAS#:624−65−7)(500mg、6.7mmol)の撹拌溶液に、1−(メチルスルホニル)ピペラジン(CAS#:55276−43−2)(1.1g、6.7mmol)及びKCO(2.8g、20.1mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌し、室温に冷却した。次に、反応混合物を水(100mL)で希釈し、EA(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1、v/v)により精製して、白色固体として中間体216を得た(1.1g、収率81%)。
中間体217の調製
DMF(60mL)中の中間体216(1.6g、8.1mmol)、2−ブロモ−4−ニトロ安息香酸メチル(CAS#:100959−22−6)(2.1g、8.1mmol)、CuI(308mg、1.62mmol)、Pd(dppf)Cl(592mg、0.81mmol)及びEtN(2.46g、24.3mmol)の混合物を60℃で16時間撹拌し、室温に冷却した。次に、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、EA(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE:EA 5:1〜1:1、v/v)により精製して、白色固体として中間体217を得た(2.6g、収率84%)。
中間体218の調製
MeOH(5mL)中の中間体217(200mg、0.52mmol)の溶液に、10%Pd/C(50mg)を室温で加えた。反応混合物をH雰囲気下において室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、白色固体として粗製の中間体218を得て(200mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体219の調製
MeOH(10mL)中の中間体218(100mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、KOH水溶液(5M)(10mL)を室温で加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。冷却した反応混合物を、逆相クロマトグラフィー(C18、100v/v% HO)により直接的に精製して、無色油として中間体219を得た(100mg、不純)。
中間体220の調製
DMF(5mL)中の中間体219(100mg、約0.3mmol)、メチルアミン塩酸塩(102mg、1.5mmol)、HATU(171mg、0.45mmol)及びDIPEA(232mg、1.8mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、白色固体として中間体220を得た(30mg)。
実施例A75
中間体226、227、228及び229の調製
Figure 2021506882
中間体226の調製
DMF(2mL)中の6−フルオロニコチン酸メチル(CAS#:1427−06−1)(106mg、0.69mmol)、2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1239319−94−8)(155mg、0.69mmol)及びKCO(283mg、2.06mmol)の混合物を、120℃で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色固体として中間体226を得た(453mg、収率84%)。
中間体227の調製
中間体226(200mg、0.55mmol)、NaOH(90mg、1.66mmol)及びTHF/HO(5:1、6mL)の混合物を、50℃で5時間撹拌した。混合物を水(5mL)で希釈し、1N HCl水溶液でpH=4〜5に調整し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体として中間体227を得た(188mg、収率98%)。
中間体228の調製
DMF(2.5mL)中の中間体227(190mg、0.55mmol)の溶液に、HATU(481mg、1.1mmol)及びDIPEA(245mg、1.64mmol)をAr下で加えた。室温で20分間撹拌した後、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(56mg、0.55mmol)を加えた。得られた混合物を室温でさらに30分間撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、茶色固体として中間体228を得た(200mg、収率88%)。
中間体229の調製
4M HCl/ジオキサン(2mL)中の中間体228(200mg、0.48mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空により除去して、HCl塩として標題の化合物中間体229を得て(160mg、収率95%)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
実施例A77
中間体236、237、238及び239の調製
Figure 2021506882
中間体236の調製
ジオキサン(15mL)中の2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1239319−94−8)(1.86g、10mmol)の溶液に、2−クロロピリミジン−5−カルボキシレート(CAS#:89793−12−4)(2.26g、10mmol)及びDIEA(2.52g、20mmol)を室温で加えた。90℃で24時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、HO(30mL)で洗浄し、EA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して残渣を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフ(PE:EA=4:1)により精製して、白色固体として中間体236を得た(1.2g、46.10%)。
中間体237の調製
THF(10mL)及びHO(10mL)中の中間体236、2−((5−(エトキシカルボニル)ピリミジン−2−イル)−アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(1.2g、3.19mmol)の溶液に、LiOH・HO(2.30g、9.57mmol)を加えた。20℃で2時間撹拌した後、混合物を濃縮した。得られたものを、pHが4に等しくなるまでHCl水溶液(1M)により酸性化した。沈殿物を回収し、乾燥させて白色固体として中間体237を得た(1.0g、収率90%)。
中間体238の調製
DCM(3mL)中の中間体237、2−((6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)ピリミジン−5−カルボン酸(720mg、3mmol)の溶液に、EDCI(859mg、4.5mmol)、HOBt(612mg、4.5mmol)及びDIEA(1.16g、9mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をEA(20mL)で希釈し、HO(10ml)及び塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体238を得た(500mg、収率69%)。
中間体239の調製
HCl/1.4−ジオキサン(4M、10mL)中の中間体238(500mg、1.21mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して黄色固体として中間体239を得て(400mg、粗製のHCl塩)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
実施例A78
中間体240及び241の調製
Figure 2021506882
中間体240の調製
DMF(20mL)中の中間体237(348mg、1.0mmol)、モルホリン(344mg、4.0mmol)、HOBT(203mg、1.5mmol)、EDCI(288mg.1.5mmol)及びEtN(202mg、2.0mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物をHO(60mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色油として中間体240を得た(410mg、収率98%)。
中間体241の調製
DCM(2mL)中の中間体240、2−((5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(410mg、0.98mmol)及びTFA(2mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濃縮して橙色油として中間体241を得て(430mg、TFA塩)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
実施例A80
中間体243及び244の調製
Figure 2021506882
中間体243の調製
トルエン(20mL)及びHO(4mL)中の中間体17(600mg、1.26mmol)、2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(790mg、6.30mmol)、Pd(dppf)Cl(88mg、0.12mmol)及びCsCO(822mg、2.52mmol)の混合物を、Ar下において110℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1、v/v)により精製して、白色固体として中間体243を得た(400mg、収率70%)。
中間体244の調製
TFA(2mL)をDCM(2mL)中の中間体243(400mg、0.88mmol)の混合物に加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、MeOH(5mL)中のamberlyst A−21イオン交換レジンで10分間処理し、濾過し、濃縮して、白色固体として中間体244を得た(300mg、収率96%)。
実施例A81
中間体245、246、247及び248の調製
Figure 2021506882
中間体245の調製
MeOH(16mL)中の2−シアノ酢酸メチル(CAS#:105−34−0)(22.0g、220mmol)及び4,4,4−トリフルオロブタナール(CAS#:406−87−1)(25.0g、200mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(42.0g、340mmol)及び硫黄(7.1g、220mmol)を加えた。反応物を70℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE:EA=10:1、v/v)により精製して、淡黄色固体として中間体245を得た(31.0g、収率64%)。
中間体246の調製
ジ−エチレングリコールジメチルエーテル(DGEDME)(2mL)中の中間体245(200mg、0.84mmol)及び塩化カルバムイミド(CAS#:29671−92−9)(106mg、0.92mmol)の懸濁液を、マイクロ波照射により160℃で3時間撹拌した。その後、冷却した反応混合物を水で希釈し、濾過して白色固体として中間体246を得た(110mg)。
中間体247の調製
DMF/DMSO(2mL/2mL)中の中間体246(110mg、0.441mmol)、6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(CAS#:1341038−64−9)(200mg、0.882mmol)、BOP(293mg、0.661mmol)及びDBU(201mg、1.32mmol)の溶液を、60℃で2時間撹拌した。その後、冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(100:1〜50:1)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として中間体247を得た(200mg、収率68%)。
中間体248の調製
HCl/MeOH(3M)(4mL)中の中間体247(200mg、0.437mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をamberlyst A−21イオン交換レジンで処理して、黄色固体として中間体248を得て(160mg)、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
実施例A82
中間体249、250及び251の調製
Figure 2021506882
中間体249の調製
アニリン(100mg、1.07mmol)及び2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:203661−71−6)(242mg、1.07mmol)の混合物をDCE(4mL)中で溶解させ、Ti(i−PrO)(305mg、1.07mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。NaBH(OAc)(684mg、3.21mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、EA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮して粗製の中間体249を得て、これをさらに精製することなく次の工程のために使用した。
中間体250の調製
中間体250(TFA塩)及び中間体251は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体120及び中間体24の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A83
中間体252、253及び254の調製
Figure 2021506882
中間体252の調製
DMF(2mL)中の6−フルオロニコチン酸(CAS#:403−45−2)(200mg、1.41mmol)、DIPEA(364mg、2.82mmol)、(3−アミノプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(CAS#:75178−96−0)(246mg、1.41mmol)及びHATU(643mg、1.68mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体として中間体252を得て(250mg、収率60%)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体253の調製
DMSO(10mL)中の中間体3(482mg、1.41mmol;TFA塩)、DIPEA(546mg、4.23mmol)及び中間体252(419mg、1.41mmol)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水に注ぎ、懸濁液を濾過した。濾塊を水で洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として中間体253を得た(448mg、収率51%)。
中間体254(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、中間体116の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
実施例A84
中間体255の調製
中間体255は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A85
中間体256は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A85
中間体258の調製
Figure 2021506882
中間体258は、CAS#:73778−92−4に相当する。
実施例A86
中間体259及び260の調製
Figure 2021506882
中間体259は、CAS#:114474−26−9に相当する。よく知られる方法によるニトロ基の水素化により中間体260を得た。
実施例A87
中間体261の調製
Figure 2021506882
中間体261は、European Journal of Medicinal Chemistry,2011,46(7),2917−2929において記載される手順と類似のものによって調製された。
実施例A88
中間体262の調製
中間体262は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A89
中間体263の調製
Figure 2021506882
中間体263は、European Journal of Medicinal Chemistry,2016,117,197−211において記載される手順と類似のものによって調製された。
実施例A90
中間体264の調製
Figure 2021506882
中間体264は、Tetrahedron Letters,2010,51(24),3232−3235において記載される手順と類似のものによって調製された。
実施例A91
中間体265の調製
Figure 2021506882
中間体265は、CAS#:99068−33−4に相当する。
実施例A92
中間体266の調製
中間体266は、よく知られる合成手順を用いて下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A93
中間体267の調製
中間体267は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A94
中間体268の調製
中間体268は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A95
中間体269の調製
中間体269は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A96
中間体270の調製
中間体270は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A97
中間体271の調製
Figure 2021506882
中間体271は、国際公開第201314162号パンフレットにおいて記載される手順と類似のものによって調製された。
実施例A98
中間体301、302及び272の調製
中間体301は、下のスキームにおいて示される方法によって5−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−オン(CAS#:984−5)及びブロモアセトアミド(CAS#:683−57−8)から調製された。
Figure 2021506882
中間体272は、下のスキームにおいて示される方法によって中間体301から調製された。
Figure 2021506882
中間体302は、下のスキームにおいて示される方法によって中間体301から調製された。
Figure 2021506882
実施例A99
中間体273の調製
中間体273は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A100
中間体274の調製
中間体274は、下のスキームにおいて示される方法によって調製された。
Figure 2021506882
実施例A101
中間体275の調製
Figure 2021506882
中間体275は、国際公開第201657834号パンフレットにおいて記載される手順と類似のものによって調製された。
実施例A102
中間体276及び277の調製
Figure 2021506882
中間体276の調製
2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(800mg、3.55mmol)、2−(4−アミノフェニル)アセトニトリル(563mg、4.26mmol)、酢酸(426mg、7.09mmol)及びアセトニトリル(20mL)を、40mLのガラスバイアルに加えた。得られた混合物を40℃で1時間撹拌し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(3.01g、14.2mmol)を加えた。得られた混合物を40℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)に注いだ後、水(50mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これをFCC(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル 1:0〜0:1)により精製して、黄色油として中間体276を得た(800mg、収率64.5%)。
中間体277の調製
2−((4−(シアノメチル)フェニル)アミノ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル中間体276(400mg、1.17mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)及び乾燥ジクロロメタン(5mL)を、100mLの丸底フラスコに加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、黄色油として中間体277を得た(500mg、粗製のTFA塩)。
実施例A103−a
中間体279の調製
Figure 2021506882
中間体278及び中間体279(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ化合物277及び中間体120の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A103−b
中間体280及び281の調製
Figure 2021506882
中間体280(TFA塩)及び中間体281は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体120及び化合物377の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A104−a
中間体282及び283の調製
Figure 2021506882
中間体282及び中間体283(TFA塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体276及び中間体80の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A104−b
中間体284及び285の調製
Figure 2021506882
中間体284の調製
2,4−ジクロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:2055107−43−0)(850mg、2.96mmol)、6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン塩酸塩(479mg、2.96mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.92g、14.9mmol)及び乾燥THF(10mL)を、50mLの丸底フラスコに加え、これを75℃で5時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、ジクロロメタン(50mL)に希釈し、水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをFCC(酢酸エチル/石油エーテル=0%〜70%)により精製して、白色粉末として中間体284を得た(1.20g、H NMRによる純度90.0%、収率97.0%)。
中間体285の調製
中間体284(1.20g、3.19mmol)及びN−メチル2−ピロリドン(5mL)をマイクロ波チューブに加えた後、メタンアミン(1.98g、63.8mmol、エタノール中30〜40%)を混合物に加えた。密閉チューブを、マイクロ波照射下において100℃で30分間加熱した。混合物を25℃に冷却し、ジクロロメタン(40mL)に希釈し、水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これをFCC(酢酸エチル/石油エーテル=0%〜70%)により精製して、淡黄色粉末として中間体285を得た(500mg、収率40.2%)。
実施例A105
中間体286及び287の調製
Figure 2021506882
中間体286及び中間体287は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体284及び中間体285の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
実施例A106
中間体288及び289の調製
Figure 2021506882
中間体288の調製
中間体245(3g、12.54mmol)をMeCN(75ml)中で溶解させた。HCl(1,4−ジオキサン)(75mL、300mmol)を25℃で加え、室温で1.5時間撹拌した。次に、混合物を100℃で4時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗製の中間体288を得て、これをさらに精製することなく次の工程のために直接的に使用した。
中間体289の調製
中間体288(4.5g、18.129mmol)を、250mLの丸底フラスコに加えた。塩化ホスホリル(40g、260.872mmol)を、フラスコに少しずつ加えた。混合物を100℃で5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残渣を得て、これをEtOAc(200mL)中で溶解させた。EtOAc層を氷に注ぎ、pHをNaHCO(飽和水溶液)で10〜11に調整した。有機層を水(100mL×3)、塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得て、これをFCC(EA:PE=0〜5%)により精製して、黄色固体として中間体289を得た。
実施例A107
中間体290及び291の調製
Figure 2021506882
中間体290の調製
2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1239319−94−8)(100mg、0.442mmol)、3−シアノベンゼン−1−スルホニルクロリド(178mg、0.883mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(172mg、1.33mmol)及び乾燥ジクロロメタン(4mL)を40mLのガラス瓶に加え、得られた混合物を25℃で12時間攪拌した。混合物をジクロロメタン(50mL)に希釈した。有機物を水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これを分取TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、R=0.2)により精製して、淡黄色粉末として中間体290を得た(150mg、純度90.0%、収率78.0%)。
中間体291の調製
中間体290(150mg、0.383mmol)、アセトニトリル(4mL)及び塩酸/酢酸エチル(10.0mL、40.0mmol)を100mLの丸底フラスコに加え、これを25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、白色粉末として中間体291を得た(120mg、HCl塩、純度90.0%、収率86.0%)。
実施例A108
中間体292及び中間体293の調製
中間体292(HCl塩)及び293(HCl塩)は、2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1239319−94−8)及び対応するスルホニルクロリドから開始して、中間体291(中間体290を介する)の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルを使用することにより、2工程においてそれらの対応する出発物質から調製された。
Figure 2021506882
実施例A109
中間体294の調製
Figure 2021506882
撹拌子、5−クロロピラジン−2−カルボン酸(800mg、5.05mmol)、メチルアミン塩酸塩(409mg、6.06mmol)、DIEA(2.61g、20.2mmol)及びCHCl(40mL)を、50mLの丸底フラスコに加えた。混合物を0℃に冷却した。TP(3.21g、5.05mmol、EtOAc中50%)を混合物に加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜4:6)により精製して、黄色固体として中間体294を得た。
実施例A110
中間体295の調製
Figure 2021506882
中間体295は、6−クロロピリダジン−3−カルボン酸(CAS#:5096−73−1)及びモルホリンから開始して、中間体294の調製に関して記載したものと類似の反応プロトコルを介して調製された。
実施例A111
中間体296の調製
Figure 2021506882
撹拌子、6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミン塩酸塩(中間体3a)(500mg、HCl塩、1.32mmol)、2−シアノ−4−フルオロ安息香酸メチル(284mg、1.59mmol)、炭酸カリウム(365mg、2.64mmol)及びジメチルスルホキシド(6mL)を25mLの丸底フラスコに加え、得られた混合物を加熱し、60℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(40mL)中に懸濁させ、水(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.04% NHO+10mM NHHCO)、移動相B:アセトニトリル、流速:30mL/分、勾配条件40%B〜70%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、白色粉末として中間体296を得た。
実施例A112
中間体297及び298の調製
Figure 2021506882
中間体297の調製
6−オキソ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS#:1181816−12−5)(250mg、1.18mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)及び乾燥ジクロロメタン(2mL)を、100mLの丸底フラスコに加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、黄色油として中間体297を得た(300mg、粗製のTFA塩)。
中間体298の調製
中間体297(200mg、0.89mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(224mg、0.89mmol)及び乾燥ジクロロメタン(8mL)を、40mLのガラス瓶に加えた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(574mg、4.44mmol)を反応溶液に加えた。反応混合物を25℃で8時間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)に注いだ後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを分取TLC(SiO、PE:EtOAc=1:1、Rf=0.6)により精製して、黄色固体として中間体298を得た(250mg、純度91.1%、収率78.3%)。
実施例A113
中間体299及び300の調製
Figure 2021506882
中間体299及び中間体300(HCl塩)は、各々の出発物質から開始して、それぞれ中間体4及び中間体16の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによってそれぞれ調製された。
B.化合物の調製
実施例B1
化合物1及び2の調製
Figure 2021506882
PrOH(10mL)中の中間体7(216mg)の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(233mg、0.88mmol)及びDIPEA(457mg、3.54mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAc及びHOで希釈し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた抽出物を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters 2767、カラム:Xbridge C18 19*150mm 10um、移動相A:HO(10mmol NHHCO)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物1(61.9mg)及び白色固体として化合物2(99.0mg)を得た。
化合物1 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.25(s,1H),7.61(s,1H),7.36−7.30(m,4H),7.26−7.23(m,1H),3.90−3.80(m,6H),3.58(s,2H),2.62−2.60(m,1H),2.10−2.00(m,2H),1.95−1.92(m,2H),1.75−1.72(m,2H),1.53−1.35(m,4H).
化合物2 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64(s,1H),7.36−7.26(m,4H),7.26−7.25(m,1H),3.92−3.83(m,4H),3.83−3.78(m,2H),3.74(s,2H),2.60−2.56(m,1H),1.98−1.95(m,2H),1.95−1.88(m,2H),1.77−1.74(m,2H),1.50−1.43(m,2H),1.37−1.28(m,2H).
実施例B2
化合物3、4、5及び6の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(6mL)中の粗製の中間体8(550mg)の溶液に、DIPEA(806mg、6.25mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(525mg、2.08mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、2種のジアステレオ異性体を得た。2種のジアステレオ異性体をSFC(条件:Waters、固定相:AD 2.5*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(40% ACN、0.2% DEA)=60/40)条件2:Waters、固定相:IA 2.5*25cm、10um、移動相:CO/IPA(15% ACN、0.2% DEA)=50/50)により分離して、化合物3(59.8mg)、化合物4(54.9mg)、化合物5(105.9mg)及び化合物6(103.6mg)を得た。
化合物3 H NMR:MeOD−d4(400MHz):δ 8.30(s,1H),7.69(s,1H),7.33−7.27(m,4H),7.22−7.20(m,1H),4.05(q,J=11.2Hz,2H),3.83−3.67(m,2H),3.66(s,2H),3.64−3.58(m,2H),3.16−3.13(m,1H),2.02−1.98(m,1H),1.95−1.86(m,2H),1.75−1.70(m,1H),1.60−1.44(m,4H).
化合物4 HNMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.28(s,1H),7.63(s,1H),7.37−7.30(m,4H),7.27−7.25(m,1H),3.92−3.84(m,4H),3.76(s,2H),3.76−3.66(m,2H),3.29−3.25(m,1H),2.11−2.06(m,4H),1.86−1.83(m,1H),1.74−1.72(m,1H),1.66−1.62(m,1H),1.57−1.51(m,2H).
化合物5 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.62(s,1H),7.35−7.29(m,4H),7.26−7.24(m,1H),3.89−3.84(m,4H),3.81−3.77(m,2H),3.74(s,2H),3.28−3.26(m,1H),2.09−2.03(m,2H),1.93−1.88(m,2H),1.86−1.83(m,1H),1.67−1.55(m,3H).
化合物6 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.62(s,1H),7.35−7.29(m,4H),7.25−7.22(m,1H),3.89−3.84(m,4H),3.81−3.78(m,2H)3.74(s,2H),3.28−3.26(m,1H),2.11−2.03(m,2H),1.94−1.89(m,2H),1.86−1.83(m,1H),1.67−1.55(m,3H).
実施例B3
化合物7の調製
Figure 2021506882
ジオキサン(3mL)中の中間体2(130mg)の溶液に、ブロモベンゼン(50.0mg、0.32mmol)、BuONa(88.3mg、0.64mmol)、Brettphos(5mg)、Pd(dba)(5mg)を加えた。混合物をマイクロ波下において130℃で2時間撹拌した。混合物をHOにより洗浄し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせた。抽出物を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物7を得た(28.7mg)。
化合物7 H NMR MeOD−d4(400MHz):):δ 8.25(s,1H),7.36(s,1H),7.14−7.06(m,2H),6.70−6.58(m,3H),4.50−4.20(m,4H),3.96−3.80(m,3H),2.44−2.34(m,1H),2.24−2.10(m,2H),2.08−1.88(m,2H),1.72−1.58(m,1H)
実施例B4
化合物8の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体3(200mg)の溶液に、3−(シアノメチル)安息香酸(47.0mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、淡黄色固体(TFA塩)として化合物8を得た(110mg)。
化合物8 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.45(d,1H,J=8.8Hz),7.82(s,1H),7.78−7.75(m,2H),7.51−7.43(m,2H),4.59−4.55(m,1H),4.00−3.90(m,8H),2.56−2.47(m,2H),2.36−2.18(m,4H).
実施例B5
化合物9の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体3(200mg)の溶液に、3−(2−シアノプロパン−2−イル)安息香酸(55.2mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、淡黄色固体(TFA塩)として化合物9を得た(105mg)。
化合物9 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.43(d,1H,J=11.2Hz),7.99(s,1H),7.81−7.70(m,3H),7.54−7.50(m,1H),4.62−4.58(m,1H),4.04−3.90(m,6H),2.60−2.50(m,2H),2.36−2.18(m,4H),1.76(s,6H).
実施例B6
化合物10、11及び12の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体3(200mg)の溶液に、4−(シアノメチル)安息香酸(47.0mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters(登録商標)2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、淡黄色固体(TFA塩)として化合物10を得て(65mg)(TFA塩として)、これをSFC(条件:UPC(商標)(Waters(登録商標))、固定相:AS、3um、3*100、移動相:CO/MeOH(0.3%DEA)=70/30)により分離して、淡紅色固体として化合物11(トランス又はシス)(10.7mg)(遊離塩基)及び白色固体(遊離塩基)として化合物12(シス又はトランス)(9.9mg)を得た。
化合物10 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.47(d,J=9.6Hz 1H,),7.88−7.79(m,3H),7.78(d,J=7.6Hz 2H,),4.61−4.59(m,1H),4.03−3.93(m,8H),2.58−2.50(m,2H),2.36−2.20(m,4H).
実施例B8
化合物14の調製
Figure 2021506882
MeOH(2mL)中の中間体2(100mg)の溶液に、2−オキソ−1,3−ジヒドロベンズイミダゾール−5−カルバルデヒド(71mg、0.44mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、NaBHCN(37mg、0.58mmol)を混合物に加え、室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc及びHOで希釈し、分離し、EtOAcで2回抽出した。合わせた抽出物を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters(登録商標)2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%ギ酸塩/HO、B:ACN)により精製して、化合物14を得た(49.1mg)(ギ酸塩)。
化合物14 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.50(s,1H,ギ酸CHO),8.29(s,1H),7.35(s,1H),7.20−7.16(m,2H),7.12−7.10(m,1H),4.39−4.30(m,4H),4.19(s,2H),3.87(q,J=10.4Hz,2H),3.71−3.61(m,1H),2.62−2.57(m,1H),2.30−2.15(m,2H),2.12−2.01(m,2H),1.86−1.80(m,1H).
実施例B9
化合物15、55及び56の調製
Figure 2021506882
MeOH(4mL)中の2−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサゾール−6−カルバルデヒド(300mg、粗製)の溶液に、中間体2(200mg)、AcOH(3滴)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌し、続いてNaBHCN(115.6mg、1.84mmol)を0℃で溶液に加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をHOで洗浄し、EAで2回抽出し、合わせた。有機層を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters(登録商標)2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%ギ酸塩/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物15を得た(184.6mg)(ギ酸塩)。化合物15を、SFC(OJ、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.03% DEA)=70/30、70ml/分)により分離して、化合物55(36.54mg、R=1.836分 収率13%)及び化合物56(52.05mg、0.2ギ酸塩、R=2.175分 収率18%)を得た。
化合物15:H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.50(s,1H,ギ酸CHO),8.28(s,1H),7.40(s,1H),7.35−7.31(m,2H),7.17−7.15(m,1H),4.44−4.31(m,4H),4.22(s,2H),3.87(q,J=10.4Hz,2H),3.73−3.69(m,1H),2.63−2.57(m,1H),2.30−2.17(m,2H),2.16−2.03(m,2H),1.87−1.82(m,1H).
化合物55:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.47(brs,1H),8.28(s,1H),7.40(s,1H),7.35−7.31(m,2H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),4.40−4.31(m,4H),4.22(s,2H),3.87(q,J=10.4Hz,2H),3.73−3.69(m,1H),2.63−2.57(m,1H),2.30−2.17(m,2H),2.12−2.03(m,2H),1.87−1.82(m,1H).
化合物56:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.33(s,1H),7.39−7.37(m,2H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),7.08(d,J=7.6Hz,1H),4.31−4.12(m,5H),4.06(q,J=11.2Hz,2H),2.24−2.20(m,1H),2.08−2.02(m,1H),1.96−1.86(m,3H),1.64−1.59(m,1H).
実施例B10
化合物16、57及び58の調製
Figure 2021506882
MeOH(4mL)中の2−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルバルデヒド(200.0mg、1.23mmol)の溶液に、中間体2(419mg)、AcOH(3滴)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌し、続いて溶液にNaBHCN(115.60mg、1.84mmol)を0℃で加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をHOで洗浄し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせた。抽出物を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters(登録商標)2767/Qda、カラム:Waters(登録商標)Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物16を得た(55.9mg)。
化合物16の代替的な合成:
MeOH(5mL)中の2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−カルバルデヒド(200mg、1.23mmol)の溶液に、中間体2(503mg、1.47mmol)及びAcOH(2滴)を室温で加えた。2時間撹拌した後、NaBH(OAc)(522mg、2.46mmol)を溶液に加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Waters(登録商標)2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHOH/HO、B:ACN)により精製して化合物16を得た。
化合物16を、SFC(IE、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH=65/35、60ml/分)により分離して、白色固体として化合物57(41.81mg、6.97%、R=6.248)及び白色固体として化合物58(37.71mg、6.28%、R=6.683)を得た。
化合物16:H NMR MeOD−d4(400MHz):):δ 8.26(s,1H),7.35(s,1H),7.19−7.08(m,3H),4.50−4.10(m,3H),3.86(q,J=10.8Hz,2H),3.79(s,2H),3.28−3.20(m,2H),2.38−2.28(m,1H),2.16−1.90(m,3H),1.85−1.77(m,1H),1.64−1.52(m,1H)
化合物57:H NMR MeOH−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.36(s,1H),7.28−7.21(m,3H),4.42−4.29(m,4H),4.11(s,2H),3.87(q,J=10.4Hz,2H),3.61−3.58(m,1H),2.56−2.51(m,1H),2.24−2.14(m,2H),2.08−1.96(m,2H),1.80−1.75(m,1H)
化合物58:H NMR MeOH−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.37(s,1H),7.31−7.24(m,3H),4.43−4.27(m,4H),4.20(s,2H),3.88(q,J=10.4Hz,2H),3.71−3.67(m,1H),2.62−2.57(m,1H),2.30−2.16(m,2H),2.12−2.01(m,2H),1.88−1.80(m,1H)
実施例B11
化合物17の調製
Figure 2021506882
1,2−ジクロロエタン(4mL)中の3−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアルデヒド(200mg、1.16mmol)の溶液に、中間体2(419mg)、AcOH(3滴)を加え、溶液を室温で1時間撹拌し、続いて溶液にNaBH(OAc)(390mg、1.84mmol)を0℃で加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をHOで洗浄し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせた。抽出物を真空中で濃縮し、分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物17を得た(84.0mg、TFA塩)。
化合物17 H NMR DMSO−d6(400MHz):δ 9.06(brs,2H),8.36(s,1H),8.00(s,1H),7.86(d,J=8.0Hz,1H),7.79(d,J=2.0Hz,1),7.50(t,J=3.2Hz,1H),7.43(d,J=7.6Hz,1H),7.39(s,1H),6.73(d,J=2.54Hz,1H),4.30−4.20(m,5H),4.02−4.08(m,2H),3.64−3.67(m,1H),2.12(m,2H),2.11−1.96(m,4H),1.81−1.79(m,1H)
実施例B12
化合物18の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体2(200mg)の溶液に、3−(シアノメチル)安息香酸(47.0mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄色油として化合物18を得た(106mg)(TFA塩)。
化合物18 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.41(s,1H),7.82(s,1H),7.79−7.77(d,J=7.6Hz,1H),7.56−7.47(m,3H),4.73−4.40(m,5H),3.98−3.91(m,4H),2.56−2.49(m,1H),2.24−2.03(m,4H),1.83−1.80(m,1H).
実施例B13
化合物19の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体2(200mg)の溶液に、4−(シアノメチル)安息香酸(55.2mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、淡黄色固体として化合物19を得た(50mg)。
化合物19 H NMR MeOH−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.97(s,1H),7.78(d,J=7.6Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.54−7.50(m,1H),7.38(s,1H),4.47−4.41(m,5H),3.91−3.83(m,2H),2.51−2.46(m,1H),2.22−2.17(m,2H),2.07−2.01(m,2H),1.81−1.76(m,7H).
実施例B14
化合物20の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の中間体2(200mg)の溶液に、4−(シアノメチル)安息香酸(47.0mg、0.292mmol)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄色油として化合物20を得た(65mg)(TFA塩)。
化合物20 H NMR MeOH−d4(400MHz):δ 8.42(s,1H),7.85(d,J=8.0Hz,2H),7.51(s,1H),7.46(d,J=8.4Hz,2H),4.45−4.41(m,5H),4.00−3.91(m,4H),2.54−2.48(m,1H),2.22−2.03(m,4H),1.83−1.77(m,1H).
実施例B16
化合物22、23及び24の調製
Figure 2021506882
DCM(8mL)中の中間体3(200mg)の溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(52.0mg、0.292mmol)及びTEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄色固体として化合物22を得た(50mg、収率35.48%(TFA塩))。化合物22を、SFC(条件:SFC80(Waters)、固定相:OJ 2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.1% DEA)=75/25)により分離して、淡紅色固体として化合物23(トランス又はシス)(遊離塩基)(3.99mg)及び白色固体として化合物24(シス又はトランス)(遊離塩基)(8.26mg)を得た。
化合物22 H NMR MeOH−d4(400MHz):δ 8.43(d,J=6.0Hz,1H),7.87−7.84(m,2H),7.77−7.71(m,1H),7.63−7.52(m,3H),3.98−3.75(m,7H),2.29−1.91(m,6H).
実施例B17
化合物22の代替的な調製並びに化合物25及び26への変換
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の中間体3(400mg)及びTEA(177mg、1.75mmol)の溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(133mg、0.76mmol)を0℃で加えた。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、DCM(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取TLCにより精製して化合物22を得た(280mg)。
DMF(20mL)中の化合物22(280mg)及びKCO(240mg、1.74mmol)の溶液に、ヨードメタン(247mg、1.74mmol)を0℃で加えた。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EA(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、100mgのラセミ生成物を得た。ラセミ生成物をSFC(条件:SFC80(Waters)、固定相:AS 2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.3% DEA)=60/40)により分離して、白色固体として化合物25(トランス又はシス)(45.50mg、純度97.5%)及び白色固体として化合物26(シス又はトランス)(48.52mg、純度99.3%)を得た。
化合物25 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.81−7.79(m,2H),7.65−7.63(m,2H),7.60−7.57(m,2H),4.12(m,1H),3.91−3.86(m,3H),3.83−3.79(m,3H),2.71(s,3H),2.24−2.19(m,4H),2.03(m,2H).
化合物26 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.25(s,1H),7.82−7.79(m,2H),7.65−7.64(m,1H),7.62−7.58(m,3H),4.10−4.08(m,1H),3.89−3.81(m,4H),3.73(m,2H),2.72(s,3H),2.31−2.26(m,2H),2.15−2.10(m,4H).
実施例B18
化合物27、28及び29の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の4−(メタンスルホンアミド)安息香酸(100mg、0.292mmol)の溶液に、中間体3(63mg)及びEDCI(84mg、0.438mmol)、HOBT(67.4mg、0.438mmol)、TEA(88.5mg、0.876mmol)を室温で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、淡黄色固体として化合物27を得た(55mg)。化合物27(26.4mg)の一部をSFC(条件:SFC80(Waters)、固定相:OJ 2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.3% DEA)=70/30)により分離して、淡紅色固体として化合物28(トランス又はシス)(6.88mg)及び白色固体として化合物29(シス又はトランス)(9.91mg)を得た。
化合物27 H NMR meOH−d4(400MHz):δ 8.29(d,J=6.4Hz,1H),7.82(d,J=6.4Hz,2H),7.68−7.62(m,1H),7.30(d,J=8.4Hz,2H),4.60−4.56(m,1H),3.96−3.83(m,6H),3.02(s,3H),2.54−2.46(m,2H),2.30−2.12(m,4H).
実施例B19
化合物30の調製
Figure 2021506882
DCM(10mL)中の3−(1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸(130mg、0.69mmol)の溶液に、中間体2(340mg)及びEDCI(197mg、1.0mmol)、HOBT(139mg、1.0mmol)、DIPEA(267mg、2.07mmol)を加え、室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAc及びHOで希釈し、水層をEAで2回抽出した。合わせた抽出物を濃縮し、分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%HCOOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物30を得た(50.1mg)(ギ酸塩)。
化合物30 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 13.0(brs,1H),8.51−8.48(m,2H,ギ酸CHO),8.25(s,1H),7.93−7.91(m,1H),7.81−7.74(m,2H),7.50−7.43(m,2H),6.77(s,1H),4.38−4.20(m,4H),4.09−4.01(m,2H),2.38−2.31(m,1H),2.11−1.91(m,5H),1.73−1.63(m,1H)
実施例B20
化合物31、32、33及び34の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(15mL)中の中間体11(517mg(粗製))の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(369mg、1.459mmol)及びDIPEA(753mg、5.836mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/1)により精製して、非ラセミ生成物を得て(418mg)、これをSFC(条件:SFC80(Waters)、固定相:IE 2.5*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(15% ACN)=65/35)により分離して、化合物31(81.7mg)、化合物32(52.8mg)、化合物33(60.8mg)及び化合物34(60.8mg)を得た。
化合物31 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64(s,1H),7.10−7.06(m,2H),6.65−6.57(m,3H),4.00−3.85(m,5H),3.72−3.50(m,2H),2.24−2.19(m,2H),2.09−2.04(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,3H).
化合物32 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64(s,1H),7.10−7.06(m,2H),6.65−6.57(m,3H),4.00−3.85(m,5H),3.72−3.50(m,2H),2.24−2.19(m,2H),2.09−2.04(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,3H).
化合物33 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.61(s,1H),7.11−7.07(m,2H),6.66−6.58(m,3H),3.96−3.82(m,7H),2.24−2.19(m,2H),2.09−2.04(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,3H).
化合物34 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.61(s,1H),7.10−7.06(m,2H),6.66−6.58(m,3H),3.98−3.82(m,7H),2.24−2.19(m,2H),2.09−2.04(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,3H).
実施例B21
化合物35の調製
Figure 2021506882
ジオキサン(3mL)中の中間体3(131mg)、ブロモベンゼン(50mg、0.32mmol)、Pd(dba)(5mg、10%)、BrettPhos(5mg、10%)及びBuONa(92mg、0.95mmol)の混合物を、マイクロ波下において130℃で2時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、黄色固体として化合物35を得た(42.26mg)。
化合物35 H NMR DMSO−d6(400MHz):δ 8.32(d,J=4.8Hz,1H),7.72(d,J=14.8Hz,1H),7.08−7.03(m,2H),6.52−6.50(m,3H),5.89−5.85(m,1H),4.05(q,J=10.8Hz,2H),3.92−3.87(m,2H),3.80−3.75(m,2H),3.25(m,1H),2.46−2.41(m,2H),211−2.09(m,1H),2.07−2.02(m,1H),1.96−1.87(m,2H).
実施例B22
化合物36及び37の調製
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の中間体3(400mg)及びTEA(354mg、3.50mmol)の溶液に、ベンゾイルクロリド(163mg、1.17mmol)を0℃で加えた。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、DCM(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、120mgの残渣を得て、これをSFC(条件:SFC80(Waters)、固定相:OJ 2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.3% DEA)=60/40)により分離して、白色固体として化合物36(30.92mg、純度98.8%)及び白色固体として化合物37(43.84mg、純度99.5%)を得た。
化合物36 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.83−7.81(m,2H),7.67(s,1H),7.54−7.51(m,1H),7.47−7.43(m,2H),4.61−4.57(m,1H),3.96−3.93(m,2H),3.90−3.85(m,4H),2.56−2.51(m,2H),2.27−2.22(m,2H),2.16−2.08(m,2H).
化合物37 H NMR MeOD−d4(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.83−7.81(m,2H),7.62(s,1H),7.54−7.51(m,1H),7.47−7.43(m,2H),4.61−4.57(m,1H),3.91−3.88(m,3H),3.86−3.83(m,3H),2.52−2.47(m,2H),2.30−2.28(m,2H),2.27−2.25(m,2H).
実施例B23
化合物38の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(5mL)中の中間体10(157mg(粗製))の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(184mg、0.727mmol)及びDIPEA(0.48mL、2.91mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて化合物38を得た(109.5mg、純度99.2%)。
化合物38 H NMR CDCl(400MHz):δ 8.42(d,J=3.2Hz,1H),7.34(d,J=4.0Hz,1H),7.19−7.16(m,2H),6.72−6.69(m,1H),6.62−6.59(m,2H),3.84−3.80(m,3H),3.72(s,1H),3.62(q,J=10.4Hz,2H),3.21−3.18(m,2H),2.66−2.60(m,1H),2.27−2.01(m,4H),1.91−1.83(m,2H)
実施例B24
化合物39の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(6mL)中の粗製の中間体15(35mg、0.125mmol)の溶液に、DIPEA(48mg、0.375mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(32mg、0.125mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて化合物39を得た(35.1mg、純度98.70%)。
化合物39 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.36(s,1H),7.82−7.80(m,3H),7.70(s,1H),7.62−7.56(m,3H),4.07(q,J=10.8Hz,2H),3.63−3.60(m,3H),3.58−3.55(m,2H),2.37(m,1H),1.84−1.72(m,3H),1.68−1.64(m,1H),1.54−1.44(m,3H).
実施例B25
化合物40の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(6mL)中の粗製の中間体12(120mg)の溶液に、DIPEA(129mg、1.004mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(84mg、0.334mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して化合物40を得た(66.8mg)。
化合物40 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 9.06(brs,1H),8.34(d,J=3.6Hz,1H),7.69(d,J=13.6Hz,1H),4.06(q,J=10.8Hz,2H),3.87−3.67(m,4H),3.52−3.44(m,1H),3.26−3.19(m,1H),3.13−3.03(m,1H),2.76−2.66(m,1H),2.63−2.61(m,3H),2.26−2.05(m,3H),2.00−1.81(m,3H),1.23−1.1(m,6H).
実施例B26
化合物41の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(6mL)中の粗製の中間体13(50mg)の溶液に、DIPEA(84mg、0.652mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(55mg、0.217mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物に水(20mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して化合物41を得た(50mg、純度98.71%)。
化合物41 H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.25(s,1H),7.61(s,1H),7.17−7.13(m,2H),6.75−6.72(m,2H),6.65−6.61(m,1H),3.90−3.78(m,5H),3.78−3.73(m,1H),3.42−3.39(m,2H),2.92(s,3H),2.80−2.72(m,1H),2.16−2.08(m,3H),2.07−1.98(m,1H),1.97−1.90(m,2H).
実施例B27
化合物42の調製
Figure 2021506882
中間体4(70.0mg、0.205mmol)、DL−アルファ−メチルベンジルアミン(62.1mg、0.512mmol)、CHCOOH(0.1mL)及びDCM(5mL)を、50mLの丸底フラスコに加えた。反応混合物をナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(174mg、0.821mmol)で処理し、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取HPLC、条件:(Xtimate C18 150*25mm*5um、流速:22ml/分、移動相A:水(0.225%FA)−ACN、移動相B:アセトニトリル、勾配:23〜53%(%B))により精製した。所望の画分を回収し、真空中で蒸発させてCHCNを除去した。残渣を凍結乾燥させて化合物42を得た(ギ酸塩)(34.1mg、白色固体)。
化合物41 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.32−8.29(m,1H),7.40−7.30(m,5H),7.26−7.20(m,1H),4.40−3.90(m,6H),3.84−3.75(m,1H),2.94−2.87(m,1H),2.06−1.94(m,2H),1.84−1.65(m,3H),1.54−1.35(m,1H),1.30−1.25(m,3H)
実施例B28
化合物43の調製
Figure 2021506882
中間体4(70.0mg、0.205mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(49.8mg、0.513mmol)、CHCOOH(0.1mL)及びDCM(5mL)を、50mLの丸底フラスコに加えた。反応混合物をナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(174mg、0.821mmol)で処理し、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取HPLC、条件:(Xtimate C18 150*25mm*5um、流速:22ml/分、移動相A:水(0.225%FA)−ACN、移動相B:アセトニトリル、勾配:18〜48%(%B))により精製した。所望の画分を回収し、真空中で蒸発させてCHCNを除去した。残渣を凍結乾燥させて化合物43を得た(28.6mg、収率31.5%、白色固体)。
化合物43 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.32(s,1H),7.41(s,1H),7.06(s,1H),6.93(s,1H),4.41−3.96(m,6H),3.69(s,3H),3.47−3.46(m,1H),2.28−2.17(m,1H),2.09−1.85(m,3H),1.83−1.74(m,1H),1.56−1.46(m,1H).
実施例B29
化合物44の調製
Figure 2021506882
撹拌子、中間体5(110mg、0.322mmol)、2−(4−アミノフェニル)アセトニトリル(51.1mg、0.387mmol)、酢酸(1滴)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(342mg、1.61mmol)及び乾燥ジクロロメタン(5mL)を40mLのガラス瓶に加え、これを40℃で12時間撹拌した。混合物を水(50mL)で処理し、水層をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:酢酸エチル)により精製して残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、淡黄色粉末として化合物44を得た(54.2mg、収率35.7%)。
化合物44 H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.36−8.30(m,1H),7.77−7.66(m,1H),7.07−7.00(m,2H),6.57−6.50(m,2H),6.03(t,J=7.2Hz,1H),4.12−4.02(m,2H),3.96−3.67(m,7H),2.50−2.40(m,2H),2.17−1.84(m,4H).
実施例B30
化合物45、46及び47の調製
Figure 2021506882
中間体4(200mg、0.575mmol)、ベンジルアミン(62mg、0.575mmol)、DIPEA(175mg、1.73mmol)及びNaBH(OAc)(609mg、2.48mmol)をDCE(8mL)に加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去して透明な油を得た。この油を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、条件:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)/ACN 60/40〜30/70)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて透明な油を得た。この油に15mLのHCl 12N及び5mLのACNを加えた。溶媒を凍結乾燥させて、75mgの化合物45(HCl塩)を得た。化合物45(60.5mg)を、キラルSFC(固定相:Chiralpak Ad−H 5μm 250*30mm、移動相:CO/MeOH(0.3%iPrNH):60/40)によるクロマトグラフィーによって分離した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて、20mgのエナンチオマーA及び24mgのエナンチオマーB(十分に純粋ではない)を得た。エナンチオマーAを2mLのACN中で溶解させ、3当量のHCl 4N(15μL、0.18mmol)を10℃で滴下して加えた。次に、EtOを加え、30分後、溶液を蒸発乾固させた。EtOを加え、沈殿物を濾過し、乾燥させて、15mgの化合物46(HCl塩)を得た。エナンチオマーB(24mg)を、逆相によるシリカゲルのクロマトグラフィー(固定相:YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm、移動相:NHHCO 0.2%/ACN:勾配60/40〜0/100)により精製した。残渣をEtOで溶解させ、乾燥するまで蒸発させて、12mgの化合物47(遊離塩基)を得た。
化合物47 H NMR(500MHz,DMSO−d):δ ppm 8.31(s,1H)7.41(s,1H)7.28−7.37(m,4H)7.18−7.25(m,1H)4.05(q,J=11.0Hz,2H)3.68(br s,2H)3.11(br s,1H)2.43−2.48(m,4H)1.98−2.13(m,3H)1.75−1.89(m,3H)1.44−1.54(m,1H)
実施例B31
化合物48の調製
Figure 2021506882
中間体5(400mg、0.791)、ベンジルアミン(85mg、0.791mmol)、DIPEA(240mg、2.37mmol)及びNaBH(OAc)(838mg、3.96mmol)を、DCE(15mL)に加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去して透明な油を得た。この油を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム Xtimate C18 150*25mm*5um、条件:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)/ACN:勾配50/50〜40/60)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。水層をアセトニトリル/水 20/80で凍結乾燥させて、75mgの化合物48を得た(収率28%)。
実施例B32
化合物49及び50の調製
Figure 2021506882
DCE(5mL)中の中間体5(558mg;1.63mmol)、イソブチルアミン(151μL;1.76mmol)及びAcOH(33.5μL;0.586mmol)の混合物を、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaBH(OAc)(372mg;1.76mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、KCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(無定形SiOH、24g;移動相:勾配0% MeOH、100% DCM〜10% MeOH、90% DCM)により精製した。純粋な画分を回収し、蒸発乾固させて、異性体の60/40混合物として550mg(84%)の化合物49を得た。塩酸塩を、EtO中に50mgの化合物49を溶解させ、1,4−ジオキサン中のHCl 4Nを加えることによって調製した。沈殿物の濾過により、異性体の60/40混合物として56mgの化合物50(HCl塩)を得た。
化合物51は、各々の出発物質から開始して、化合物50の調製に関して記載したものと類似した方法を使用することによって調製された。
Figure 2021506882
実施例B33
化合物53の調製
Figure 2021506882
中間体4(2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン)(165mg、0.435mmol)、中間体53(2−(5−(アミノメチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)アセトアミド)(170mg、0.656mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(60.6mg、0.964mmol)及びMeOH(12mL)の溶液に、MeOH(3mL)中のCHCOOH(57.9mg、0.964mmol)の溶液を加えた。45℃で12時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム、移動相A:水(0.225%FA)、B:ACN)により精製した。純粋な画分を回収し、減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、白色粉末として化合物53を得た(200mg、収率84.3%)。
H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.40(br s,1H),8.29(s,1H),7.35(s,1H),7.25(s,1H),7.22(d,J=8.4Hz,1H),7.10(d,J=8.0Hz,1H),4.58(s,2H),4.51−4.25(m,4H),4.23(s,2H),3.88(q,J=11.6Hz,2H),3.77−3.66(m,1H),2.60(dd,J=8.4,13.6Hz,1H),2.35−2.14(m,2H),2.13−2.02(m,2H),1.95−1.74(m,1H).
実施例B34
化合物54の調製
Figure 2021506882
MeOH(6mL)中の中間体2(2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−アミンHCl塩)(200mg)の溶液に、1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(134mg、0.76mmol)及びAcOH(3滴)を室温で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に、NaBHCN(73mg、1.16mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を残渣の下で濃縮し、分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:0.1%NH.HO、B:ACN)により精製して、淡黄色固体として化合物54を得た(78.71mg)。
H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.36(s,1H),7.27−7.25(m,2H),7.19(d,J=8.8Hz,1H),4.40−4.31(m,4H),4.22(s,2H),3.88(q,J=10.4Hz,2H),3.73−3.69(m,1H),3.40(s,3H),2.63−2.58(m,1H),2.29−2.16(m,2H),2.12−2.02(m,2H),1.87−1.83(m,1H)
実施例B35
化合物59及び60の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体19(6−(2−メトキシ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミン)(150mg、0.42mmol)、ベンズアルデヒド(58mg、1.3mmol)及びテトライソプロポキシチタン(488mg、1.72mmol)の溶液に、NaBH(OAc)(267mg、1.26mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物をHO(5mL)でクエンチし、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、シス及びトランスの混合物を得た(120mg、収率62%)。混合物をSFC(OJ、3*100cm、3um、移動相:CO/MeOH(0.02%DEA)=80/20、1.8ml/分)により分離した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、化合物59(35mg、R=1.107分、TFA塩、トランス又はシス)及び化合物60(48mg、R=1.377分、シス又はトランス、収率40.0%)を得た。
化合物59:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 7.54(s,1H),7.50−7.48(m,5H),4.13(s,2H),4.00(s,3H),3.98−3.94(m,5H),3.81(q,J=10.4Hz,2H),2.55−2.49(m,2H),2.34−2.28(m,2H),2.19−2.15(m,2H).
化合物60:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 7.46(s,1H),7.35−7.24(m,5H),3.94(s,3H),3.80−03.69(m,8H),3.38−3.36(m,1H),2.31−2.26(m,2H),2.12−1.92(m,4H).
実施例B36
化合物61及び62の調製
Figure 2021506882
密閉チューブ内のメタンアミン/THF(4mL)中の中間体21(N−ベンジル−6−(2−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミン)(250mg、0.535mmol)の溶液を、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た(100mg)。混合物をSFC(OJ−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(NH)=80/20、70ml/分)により分離した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、化合物61(32.20mg、R=1.083分、収率13%、トランス又はシス)及び化合物62(37.8mg、R=1.559分、収率15%、シス又はトランス)を得た。
化合物61:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 7.34−7.25(m,6H),3.76−3.65(m,8H),3.40−3.35(m,1H),2.90(s,3H),2.33−2.28(m,2H),2.02−1.94(m,2H),1.93−1.88(m,2H).
化合物62:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 7.35−7.24(m,6H),3.78−3.72(m,2H),3.69−3.64(m,6H),3.38−3.34(m,1H),2.90(s,3H),2.30−2.25(m,2H),2.04−2.02(m,2H),1.96−1.91(m,2H).
実施例B37
化合物63の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(2mL)中の中間体3(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミンTFA塩)(200mg)の溶液に、2−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)アセトニトリル(250mg、1.170mmol)、t−ナトリウムterブチレート(168mg、1.775mmol)、BrettPhos(30mg、0.056mmol)及びPd(dba)(53mg、0.056mmol)を加えた。得られた混合物をArでバブリングし、マイクロ波チューブ内に密封した。マイクロ波下において140℃で2時間加熱した後、混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NH.HO)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、中間体63を得た(23.45mg)。
化合物63:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(d,J=7.6Hz,1H),7.67−7.63(m,1H),6.98−6.96(m,2H),6.70−6.64(m,1H),4.07−3.99(m,1H),3.94−3.83(m,6H),3.74(s,2H),2.61−2.53(m,2H),2.20−2.03(m,4H).
実施例B38
化合物64及び65の調製
Figure 2021506882
CHNH(5mL、THF中2N)中の中間体24((6−(2−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)−N−メチルベンズアミド)(200mg、0.393mmol)の溶液を、100℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮した後、残渣を分取TLC(DCM:MeOH=15:1)により精製して、トランス及びシスの混合物を得た(150mg)。混合物をSFC(OJ−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH=65/35、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物64(52.16mg、26%、トランス又はシス)及び白色固体として化合物65(45.70mg、23%、シス又はトランス)を得た。
化合物64:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 7.61(d,J=8.4Hz,2H),7.33(s,1H),6.57(d,J=8.4Hz,2H),4.05−4.01(m,1H),3.84−3.82(m,2H),3.74−3.65(m,4H),2.91(s,3H),2.87(s,3H),2.55−2.51(m,2H),2.16−2.13(m,2H),2.04−1.99(m,2H).
化合物65:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 7.96(d,J=4.4Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz 2H),7.43(s,1H),6.52−6.44(m,4H),4.09−3.68(s,7H),3.17(d,J=5.2Hz,2H),2.79−2.71(m,6H),1.98−1.89(m,4H).
実施例B39
化合物66及び67の調製
Figure 2021506882
iPrOH(4mL)中の中間体26(4−((6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)−3−フルオロ−N−メチルベンズアミド)(200mg、0.722mmol)の溶液に、DIPEA(279mg、2.17mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(182mg、0.722mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、イオン交換レジンで処理して、シス及びトランスの混合物を得た。混合物をSFC(AD−H、3*25cm、5um、移動相:COPrOH(0.1%DEA)=60/40、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物66(143mg、収率40%、トランス又はシス)及び白色固体として化合物67(44mg、収率12%、シス又はトランス)を得た。
化合物66:H NMR(400MHz,MeOD−d):δ 8.30(s,1H),7.68(s,1H),7.52−7.45(m,2H),6.68(t,J=8.6Hz,1H),4.16−4.08(m,1H),3.96−3.80(m,6H),2.88(s,3H),2.65−2.60(m,2H),2.14−2.09(m,4H).
化合物67:H NMR(400MHz,MeOD−d):δ 8.28(s,1H),7.63(s,1H),7.53−7.44(m,2H),6.70(t,J=8.4Hz,1H),4.17−4.07(m,1H),3.92−3.84(m,6H),2.88(s,3H),2.60−2.55(m,2H),2.23−2.12(m,4H).
実施例B40
化合物68及び69の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(10mL)中の中間体28(260mg、粗製)の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(224mg、0.887mmol)及びDIPEA(343mg、2.662mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、シス及びトランス異性体の混合物を得た(260mg)。混合物をSFC(AD−H、3*25cm、5um、移動相:COPrOH(0.1%DEA)=60/40、50ml/分)により分離して、化合物68(95.75mg、トランス又はシス)及び化合物69(40.27mg、シス又はトランス)を得た。
化合物68:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.33(s,1H),8.19−8.16(m,1H),7.77−7.73(m,2H),7.65−7.62(m,1H),6.69(d,J=8.8Hz,1H),5.92(d,J=6.4Hz,1H),4.12−4.02(m,3H),3.89−3.73(m,4H),2.73(d,J=4.4Hz,3H),2.53−2.50(m,2H),2.14−2.03(m,4H).
化合物69:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.32(s,1H),8.19−8.16(m,1H),7.77(d,J=1.6Hz,1H),7.69−7.65(m,2H),6.70(d,J=8.8Hz,1H),5.90(d,J=6.4Hz,1H),4.09−4.02(m,3H),3.77(br s,4H),2.73(d,J=4.4Hz,3H),2.46−2.44(m,2H),2.19−2.14(m,4H).
実施例B41
化合物70、71及び72の調製
Figure 2021506882
イソプロパノール(5mL)中の中間体32(6−(6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルアミノ)−N−メチルニコチンアミドTFA塩)(100mg)の溶液に、DIPEA(230mg、1.78mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(90mg、0.357mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製し、続いてイオン交換レジンで処理した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、白色固体として化合物70を得た(123.82mg、TFA塩;トランス及びシスの混合物)。混合物をSFC(AD−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH=60/40、60ml/分)により分離した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、化合物71(16.02mg、トランス又はシス)及び化合物72(20.2mg、シス又はトランス)を得た。
化合物70:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.47(d,J=6.4Hz,1H),8.38−8.36(m,1H),8.25(d,J=9.6Hz,1H),7.80−7.78(m,1H),7.08−7.05(m,1H),4.43−4.39(m,1H),4.07−3.93(m,6H),2.93(s,3H),2.75−2.67(m,2H),2.35−2.25(m,4H).
化合物71:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.45(d,J=2.0Hz,1H),8.29(s,1H),7.84−7.81(m,1H),7.66(s,1H),6.50(d,J=8.4Hz,1H),4.43−4.41(m,1H),3.95−3.84(m,6H),2.87(s,3H),2.61−2.56(m,2H),2.11−2.04(m,4H).
化合物72:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.46(d,J=2.4Hz,1H),8.27(s,1H),7.84−7.81(m,1H),7.62(s,1H),6.50(d,J=8.8Hz,1H),4.47−4.39(m,1H),3.91−3.81(m,6H),2.87(s,3H),2.57−2.52(m,2H),2.22−2.20(m,2H),2.12−2.07(m,2H).
実施例B42
化合物73、74及び75の調製
Figure 2021506882
THF(5mL)中の中間体35(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸)(500mg、1.08mmol)の溶液に、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(143mg、1.62mmol)、HOBT(219mg、1.62mmol)、EDCI(311mg、1.62mmol)及びEtN(163mg、1.62mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下で濃縮した後、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、シス及びトランス異性体の混合物(170mg)として化合物73を得て、これをSFC(AD−H、3*25cm、5um、移動相:COPrOH(0.1%DEA)=60/40、50ml/分)により分離して、化合物74(70mg、収率12%、トランス又はシス)及び化合物75(38mg、収率7%、シス又はトランス)を得た。
化合物74:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.67−7.63(m,3H),6.58(d,J=8.4Hz,2H),4.09−4.02(m,1H),3.94−3.84(m,6H),3.50(t,J=6.4Hz,2H),2.64−2.58(m,4H),2.37(s,6H),2.11(br s,2H),2.04−1.99(m,2H).
化合物75:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.66−7.63(m,3H),6.58(d,J=8.4Hz,2H),4.07−4.03(m,1H),3.91−3.82(m,6H),3.52(t,J=6.4Hz,2H),2.70(t,J=6.4Hz,2H),2.59−2.54(m,2H),2.43(s,6H),2.20(br s,2H),2.08−2.03(m,2H).
実施例B43
化合物76及び77の調製
Figure 2021506882
DMF(10ml)中の中間体38(250mg、0.45mmol)の溶液に、メタンアミン(HCl塩、30.4mg)、DIPEA(1ml)及びHATU(205mg、0.54mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、溶液を濃縮し、EA(15mL)で希釈した。有機層を塩水(15mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製し、続いてSFC(OJ、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.1%NH)=70/30、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物76(13.08mg;トランス又はシス)及び白色固体として化合物77(11.17mg;シス又はトランス)を得た。
化合物76:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.67(s,1H),6.27−6.24(m,1H),6.19(d,J=2.0Hz,1H),4.19(t,J=5.2Hz,2H),4.07−4.06(m,1H),3.95−3.85(m,6H),2.88(s,3H),2.79−2.77(m,2H),2.64−2.59(m,2H),2.35(s,6H),2.12(br s,2H),2.05−2.00(m,2H)
化合物77:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.63(s,1H),6.27−6.25(m,1H),6.20(d,J=2.0Hz,1H),4.22(t,J=5.2Hz,2H),4.08−4.04(m,1H),3.91−3.82(m,6H),2.88(s,3H),2.81(br s,2H),2.60−2.54(m,2H),2.39(s,6H),2.08(br s,2H),2.06−2.02(m,2H)
実施例B44
化合物78、79及び80の調製
Figure 2021506882
iPrOH(10mL)中の中間体42(4−(6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルアミノ)−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゾニトリルTFA塩)(280mg)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(227mg、0.9mmol)及びDIPEA(387mg、3.0mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Agilent G6120B G1315D DADVL検出器及びG4260B ELSD、Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、白色固体としてのシス及びトランス異性体の混合物として化合物78を得た(87mg)。化合物78をSFC(IA、2.5*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(0.05%DEA)=75/25、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物79(16mg;トランス又はシス)及び白色固体として化合物80(20mg;シス又はトランス)を得た。
化合物79:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.30(s,1H),7.68(s,1H),7.35(d,J=8.8Hz,1H),6.52−6.45(m,2H),4.09−3.80(m,7H),3.04−3.01(m,2H),2.85−2.75(m,1H),2.63−2.58(m,2H),2.34(s,3H),2.27−2.00(m,6H),1.87−1.75(m,4H).
化合物80:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.63(s,1H),7.36(d,J=8.8Hz,1H),6.53−6.46(m,2H),4.07−3.79(m,7H),3.05−3.02(m,2H),2.84−2.76(m,1H),2.59−2.54(m,2H),2.36(s,3H),2.24−2.18(m,4H),2.08−2.03(m,2H),1.85−1.78(m,4H).
実施例B45
化合物81の調製
Figure 2021506882
iPrOH(10mL)中の中間体46(4−((6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ベンゾニトリルTFA塩)(500mg)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(300mg、1.19mmol)の混合物に、DIPEA(767mg、5.95mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製した。記載された画分を回収し、溶媒を蒸発させてTFA塩として(142mg)を得た。
化合物81:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.46−8.43(m,1H),7.78−7.76(m,1H),7.33−7.30(m,1H),6.30−6.20(m,2H),4.92−4.88(m,0.5H),4.54−4.48(m,0.5H),4.24−3.74(m,9H),3.55−2.98(m,4H),2.92−2.90(m,1H),2.65−2.59(m,2H),2.28−2.02(m,8H).
実施例B46
化合物82の調製
Figure 2021506882
PrOH(5mL)中の中間体49(4−(6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルアミノ)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ベンゾニトリルTFA塩)(60mg)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(28mg、0.11mmol)及びDIPEA(43mg、0.33mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、黄色固体として化合物82を得た(34mg;TFA塩)。
化合物82:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29−8.27(m,1H),7.67−7.63(m,1H),7.15−7.12(m,1H),6.03−6.00(m,1H),5.88−5.86(m,1H),3.93−3.70(m,8H),3.50−3.38(m,2H),3.16−3.04(m,2H),2.84−2.82(m,3H),2.63−2.51(m,2H),2.27−2.03(m,6H),1.86−1.72(m,2H).
実施例B47
化合物83及び84の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸)(300mg、0.65mmol)、2−アミノエタン−1−オール(74mg、1.3mmol)の溶液に、HATU(246mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、白色固体としてシス及びトランス異性体の混合物を得た(100mg、収率40%)。シス及びトランス異性体のこの混合物を、SFC(AD−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(15%ACN)=60/40、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物83(40mg、収率80%;トランス又はシス)及び白色固体として化合物84(37mg、収率74%;シス又はトランス)を得た。
化合物83:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.67−7.63(m,3H),6.58(d,J=8.8Hz,2H),4.13−4.01(m,1H),3.93−3.88(m,6H),3.68(t,J=5.9Hz,2H),3.46(t,J=5.9Hz,2H),2.63−2.57(m,2H),2.11(br s,2H),2.04−1.99(m,2H).
化合物84:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.67−7.64(m,3H),6.59(d,J=8.8Hz,2H),4.13−4.01(m,1H),3.94−3.88(m,6H),3.69(t,J=6.0Hz,2H),3.47(t,J=6.0Hz,2H),2.59−2.55(m,2H),2.22(br s,2H),2.08−2.03(m,2H).
実施例B48
化合物85及び86の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸)(300mg、0.65mmol)、2−メトキシエタン−1−アミン(197mg、1.3mmol)の溶液に、HATU(246mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た(100mg、収率30%)。シス及びトランス異性体のこの混合物を、SFC(AD−H、3*25cm、5um、移動相:COPrOH(0.1%DEA)=60/40、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物85(35mg、収率70%;トランス又はシス)及び白色固体として化合物86(33.67mg、収率67%;シス又はトランス)を得た。
化合物85:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64−7.62(m,3H),6.58(d,J=8.4Hz,2H),4.09−4.01(m,1H),3.91−3.83(m,6H),3.58−3.48(m,4H),3.37(s,3H),2.59−2.54(m,2H),2.21(br s,2H),2.102−2.03(m,2H).
化合物86:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.67−7.62(m,3H),6.58(d,J=8.4Hz,2H),4.09−4.00(m,1H),3.94−3.84(m,6H),3.57−3.44(m,4H),3.37(s,3H),2.62−2.57(m,2H),2.11(br s,2H),2.04−1.99(m,2H).
実施例B49
化合物87及び88の調製
Figure 2021506882
DCM(5mL)中の中間体35(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸)(300mg、0.649mmol)、2−モルホリノエタン−1−アミン(85mg、0.649mmol)、EDCI(125mg、0.649mmol)、HOBT(88mg、0.649mmol)及びTEA(197mg、0.1.95mmol)の溶液を、室温で8時間撹拌した。溶液を濃縮し、EA(15mL)で希釈した。有機層を塩水(15mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、イオン交換レジンで処理して、シス及びトランス異性体の混合物を得て(200mg)、これをSFC(AD−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(0.1%DEA)=60/40、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物87(60mg、収率16%;トランス又はシス)及び白色固体として化合物88(6mg、収率2%;シス又はトランス)を得た。
化合物87:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.29(s,1H),7.67(s,1H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),6.58(d,J=8.4Hz,2H),4.08−4.04(m,1H),3.94−3.84(m,6H),3.71(t,J=4.6Hz,4H),3.51(t,J=6.8Hz,2H),2.62−2.57(m,8H),2.12(br s,2H),2.05−2.00(m,2H)
化合物88:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64−7.62(m,3H),6.59(d,J=8.8Hz,2H),4.07−4.03(m,1H),3.91−3.83(m,6H),3.70(t,J=4.6Hz,4H),3.50(t,J=6.8Hz,2H),2.60−2.54(m,8H),2.21(br s,2H),2.06−2.03(m,2H)
実施例B50
化合物89、90及び91の調製
Figure 2021506882
中間体5(160mg、0.469mmol)、5−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン(122mg、0.750mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(58.9mg、0.937mmol)及びMeOH(12mL)の溶液に、MeOH(4mL)中のAcOH(56.3mg、0.937mmol)の溶液を加えた。45℃で12時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、Xtimate C18 150×25mm×5μm、移動相A:水(0.225%ギ酸)、B:ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、真空下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、白色固体として化合物89を得た(73.2mg、収率30%)。化合物89をさらに、SFC(Amylose−C、3*25cm、10um、移動相:CO/IPA(0.1%NH・HO)=45/55、70ml/分)により分離した。純粋な画分を回収し、真空下で蒸発させた。得られた残渣を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物90(21.64mg、収率35%;トランス又はシス)及び白色粉末として化合物91(19.69mg、収率32%;シス又はトランス)を得た。
化合物89:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 10.45(s,1H),8.38−8.31(m,1H),7.75−7.70(m,1H),6.80−6.77(m,1H),6.24−6.22(m,2H),5.59(br s,1H),4.11−4.03(m,2H),3.87−3.75(m,5H),3.17(s,3H),2.47−2.36(m,2H),2.11−1.86(m,4H).
化合物90:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 10.46(s,1H),8.32(s,1H),7.70(s,1H),6.79(d,J=8.8Hz,1H),6.24−6.22(m,2H),5.60−5.58(m,1H),4.07(q,J=11.2Hz,2H),3.89−3.76(m,5H),3.17(s,3H),2.44−2.37(m,2H),2.33(br s,2H),1.94−1.89(m,2H)
化合物91:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 10.46(s,1H),8.33(s,1H),7.75(br s.,1H),6.78(d,J=8.8Hz,1H),6.24−6.22(m,2H),5.61(d,J=6.4Hz1H),4.07(q,J=10.8Hz,2H),3.91−3.78(m,5H),3.17(s,3H),2.47−2.40(m,2H),2.01(br s,2H),1.90−1.86(m,2H)
実施例B51
化合物92の調製
Figure 2021506882
中間体5(150mg、0.439mmol)、4−(1H−ピラゾール−3−イル)アニリン(105mg、0.660mmol)、シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(55.2mg、0.878mmol)及び乾燥メタノール(10mL)の溶液に、メタノール(2mL)中の酢酸(52.8mg、0.879mmol)の溶液を加えた。45℃で6時間撹拌した後、混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウムにより調整してpH=8を得て、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um、移動相A:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)、移動相B:ACN)により精製した。純粋な画分を回収し、減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、淡黄色粉末として化合物92を得た(99.0mg、収率46%)。
化合物92:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 12.93(br s.,0.5H),12.59(br s.,0.5H),8.34(d,J=6.0Hz,1H),7.75−7.51(m,4H),6.57(d,J=8.0Hz,2H),6.46(br s.,1H),6.19−6.03(m,1H),4.11−3.77(m,7H),2.49−2.46(m,2H),2.08−1.93(m,4H).
実施例B52
化合物93、94及び95の調製
Figure 2021506882
中間体5(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン)(200mg、0.586mmol)、4−アミノ−N−メチルベンズアミド(132mg、0.879mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(73.6mg、1.17mmol)及びMeOH(20mL)の溶液に、MeOH(5mL)中のAcOH(70.4mg、1.17mmol)の溶液を加えた。45℃で12時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Agela ASB 150×25mm×5μmカラム、移動相A:水(0.05%HCl)、B:ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、真空下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、シス及びトランス異性体の混合物として化合物93を得た(173.9mg、収率61%)。混合物をSFC(AS−H、3*25cm、5um、移動相:CO/EtOH(0.1%NH・HO)=55/45、40ml/分)により分離した。純粋な画分を回収し、真空下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて白色固体として化合物94(36.83mg、収率23%;トランス又はシス)及び白色固体として化合物95(48.21mg、収率30%;シス又はトランス)を得た。
化合物93:H NMR(400MHz,Methol−d4)δ 8.65−8.55(m,1H),8.04−7.86(m,3H),7.55−7.33(m,2H),4.46−4.13(m,3H),4.12−3.82(m,4H),2.93(s,3H),2.71−2.42(m,4H),2.39−2.31(m,1H),2.28−2.19(m,1H).
化合物94:H NMR DMSO−d(400MHz):δ8.32(s,1H),7.99−7.96(m,1H),7.70(s,1H),7.60(d,J=8.8Hz,2H),6.51(d,J=8.8Hz,2H),6.45(d,J=6.4Hz,1H),4.36−3.75(m,7H),2.72(d,J=4.4Hz,3H),2.47−2.44(m,2H),2.12(br s,2H),1.99−1.95(m,2H).
化合物95:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.99−7.97(m,1H),7.74(s,1H),7.60(d,J=8.8Hz,2H),6.53−6.47(m,2H),4.11−3.76(m,7H),2.72(d,J=4.4Hz,3H),2.58−2.51(m,2H),2.02(br s,2H),1.95−1.90(m,2H).
実施例B53
化合物96、97及び98の調製
Figure 2021506882
中間体4(200mg、0.586mmol)、4−アミノ−N−メチルベンズアミド(132mg、0.879mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(73.6mg、1.17mmol)及びMeOH(20mL)の溶液に、MeOH(6mL)中のCHCOOH(70.4mg、1.17mmol)の溶液を加えた。45℃で12時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム(溶離液:30%〜60%(v/v)水(0.225%FA)−ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて化合物96を得た(150mg)(白色固体)。化合物96をさらに、SFC(Amylose−C、3*25cm、10um、移動相:CO/EtOH(0.1% NH・HO)=45/55、80ml/分)により分離した。純粋な画分を回収し、揮発性物質を減圧下で除去して残渣を得て、続いてこれを凍結乾燥させて白色固体として化合物97(38.8mg、収率14%)及び白色固体として化合物98(41.2mg、収率15%)を得た。
化合物96:H NMR(400MHz,Methol−d4)δ 8.26(s,1H),7.65−7.59(m,2H),7.37(s,1H),6.65−6.60(m,2H),4.52−4.15(m,4H),4.00−3.90(m,1H),3.90−3.81(m,2H),2.87(s,3H),2.47−2.37(m,1H),2.28−2.12(m,2H),2.08−1.90(m,2H),1.73−1.61(m,1H).
化合物97:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.65−7.58(m,2H),7.37(s,1H),6.68−6.55(m,2H),4.53−4.06(m,4H),4.01−3.90(m,1H),3.90−3.78(m,2H),2.87(s,3H),2.48−2.36(m,1H),2.28−2.10(m,2H),2.08−1.90(m,2H),1.73−1.59(m,1H).
化合物98:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.26(s,1H),7.66−7.56(m,2H),7.37(s,1H),6.66−6.57(m,2H),4.58−4.03(m,4H),3.99−3.90(m,1H),3.90−3.81(m,2H),2.87(s,3H),2.49−2.35(m,1H),2.30−2.11(m,2H),2.09−1.89(m,2H),1.76−1.51(m,1H).
実施例B54
化合物99の調製
Figure 2021506882
DCM(0.5mL)中の中間体55(40.0mg、粗製)の溶液にTFA(0.1mL、1.35mmol)を加えた。10℃で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO(5mL)でpH=6〜7に調整した後、水(10mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.225%ギ酸)、B:ACN)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、白色固体として化合物99を得た(8.35mg;ギ酸塩)。
化合物99:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 11.18(br s,1H),8.28(s,1H),8.23(s,1H),7.37(s,1H),7.19(d,J=8.4Hz,1H),7.07−7.05(m,2H),5.03(s,2H),4.07−3.98(m,6H),3.75(s,2H),3.17−3.14(m,1H),2.14−2.09(m,1H),2.05−1.97(m,1H),1.84−1.78(m,3H),1.53−1.47(m,1H).
実施例B56
化合物102及び103の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体5(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン)(300mg、0.880mmol)、N−((1R,4R)−4−アミノシクロヘキシル)メタンスルホンアミド(169mg、0.880mmol)及びテトライソプロポキシチタン(1.25g、4.40mmol)の溶液を、50℃で3時間撹拌した。その後、混合物を室温に冷却し、NaBHCN(110mg、1.76mmol)を加えた。混合物を室温でさらに3時間撹拌し、続いて水(10mL)に注ぎ、HCl(1M)でph<7に調整した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュ(DCM:MeOH=10:1、v/v)により精製して、(スピロ部分での)シス及びトランス異性体の混合物を得た(180mg、遊離塩基)。混合物をSFC(AD−H、2.5*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.03%DEA)=80/20、50ml/分)により分離して、白色固体として化合物102(50.0mg)及び白色固体として化合物103(16.8mg)を得た。
化合物102:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.64(s,1H),3.91−3.83(m,6H),3.55−3.50(m,1H),3.20−3.14(m,1H),2.93(s,3H),2.53−2.48(m,1H),2.41−2.35(m,2H),2.05−1.92(m,8H),1.37−1.22(m,4H)
化合物103:H NMR MeOD−d(400MHz):δ 8.27(s,1H),7.61(s,1H),3.86(q,J=10.8Hz,4H),3.75(br s,2H),3.48−3.44(m,1H),3.20−3.14(m,1H),2.93(s,3H),2.48−2.45(m,1H),2.11(br s,2H),2.04−2.01(m,2H),1.97−1.92(m,4H),1.37−1.16(m,4H)
実施例B57
化合物104及び105の調製
Figure 2021506882
中間体59(4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミノ)安息香酸TFA塩)(160mg)及びDMF(8mL)の溶液に、ピペラジン−2−オン塩酸塩(56.7mg、0.415mmol)、DIEA(179mg、1.39mmpl)及びHATU(158mg、0.416mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。続いて、反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム、移動相A:水(0.225%FA)、B:ACN))により精製した。純粋な画分を凍結乾燥させて、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得て(70mg、収率77%)、これをSFC(AS、3*25cm、10um、移動相:CO/MeOH(0.1%NH.HO)=55/45、70ml/分)により分離した。純粋な画分を回収し、揮発性物質を減圧下で除去して2種の残渣を得て、これらを凍結乾燥させて白色固体として化合物104(4.76mg、収率6.77%)及び白色固体として化合物105(4.36mg)を得た。
化合物104:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.32(s,1H),8.08(s,1H),7.71(s,1H),7.24(d,J=8.4Hz,2H),6.55(d,J=8.4Hz,2H),6.49(d,J=6.0Hz,1H),4.13−3.92(m,6H),3.92−3.67(m,3H),3.67−3.61(m,2H),3.25−3.19(m,2H),2.47−2.43(m,2H),2.19−2.07(m,2H),2.02−1.93(m,2H)
化合物105:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.33(s,1H),8.08(s,1H),7.74(s,1H),7.23(d,J=8.8Hz,2H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),6.51(d,J=6.4Hz,1H),4.13−3.93(m,6H),3.93−3.67(m,3H),3.67−3.58(m,2H),3.25−3.18(m,2H),2.56−2.52(m,2H),2.06−1.99(m,2H),1.96−1.88(m,2H)
実施例B58
化合物106の調製
Figure 2021506882
中間体5(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン)(136mg、0.398mmol)、トリフルオロ酢酸N−((1R,4R)−4−(アミノメチル)シクロヘキシル)エタンスルホンアミド(200mg、0.598mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.20mmol)及び乾燥DCM(10mL)の溶液を、25℃で2時間撹拌し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(338mg、1.60mmol)を加えた。25℃で8時間撹拌した後、反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(20mL×3)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム、移動相A:水(0.225%ギ酸)、B:ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて残渣を得て、これを凍結乾燥させて、白色粉末として化合物106を得た(163.08mg、収率73.8%)。
化合物106:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.32(s,1H),7.74−7.65(m,1H),7.06−6.99(m,1H),4.06(q,J=10.8Hz,2H),3.95−3.43(m,8H),3.07−2.92(m,3H),2.36−2.15(m,4H),2.10−1.97(m,2H),1.93−1.84(m,2H),1.84−1.75(m,2H),1.54−1.40(m,1H),1.27−1.14(m,5H),1.06−0.90(m,2H).
実施例B59
化合物107の調製
Figure 2021506882
中間体5(6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン)(250mg、0.549mmol)、1−(4−アミノベンジル)イミダゾリジン−2−オン(100mg、0.523mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(70.0mg、1.11mmol)及びMeOH(18.0mL)の溶液に、MeOH(2.0mL)中の酢酸(70.0mg、1.17mmol)の溶液を加えた。40℃で14時間撹拌した後、混合物を水(15mL)に注ぎ、DCM(10mL×3)により抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗製の残渣を得て、これを分取HPLC(Gilson 281、カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム、移動相A:水(0.225%FA)、B:ACN))により精製した。純粋な画分を回収し、凍結乾燥させて、白色粉末として化合物107を得た(46.2mg、収率16%)。
化合物107:H NMR DMSO−d(400MHz):δ 8.36−8.27(m,1H),7.78−7.64(m,1H),7.01−6.86(m,2H),6.54−6.42(m,2H),6.36−6.25(m,1H),5.94−5.83(m,1H),4.18−3.97(m,4H),3.95−3.58(m,5H),3.21−2.99(m,4H),2.60−2.56(m,2H),2.16−1.86(m,4H).
実施例B60
化合物108及び化合物109の調製
Figure 2021506882
MeOH(2mL)中の中間体2(100mg、粗製のHCl塩、0.29mmol)及び2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(CAS#:106429−59−8)(71mg、0.44mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。NaBHCN(37mg、0.58mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製してラセミ化合物14を得た(49mg、TFA塩)。得られたラセミ化合物14をSFC(SFC80、Waters、IC 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH/DEA=100/0.03;A:B=70/30;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物108(TFA塩として12mg、収率6.8%)及び白色固体として化合物109(TFA塩として13mg、収率7.3%)を得た。
実施例B61
化合物110及び化合物111の調製
Figure 2021506882
MeOH(3mL)中の中間体2(150mg、粗製のHCl塩、約0.44mmol)の溶液に、中間体70(185mg、純度:約50%、約0.53mmol)及びAcOH(3滴)を室温で加えた。2時間撹拌した後、NaBHCN(55.30mg、0.88mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製し、得られたラセミ体をSFC(SFC80、Waters;AD 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=70/30;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物110(38.78mg、収率17%)及び白色固体として化合物111(24.88mg、収率11%)を得た。
実施例B62
化合物112及び化合物113の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体78(330mg、粗製のHCl塩)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(212mg、0.84mmol)及びDIPEA(271mg、2.10mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して所望のラセミ生成物を得た。ラセミ体をSFC(SFC80、Waters;OJ−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=70/30;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物112(63.38mg、収率19%)及び白色固体として化合物113(46.77mg、収率14%)を得た。
実施例B63
化合物114の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体80(300mg、粗製のTFA塩、約0.84mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(252mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(387mg、3.0mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をHO(5mL)で処理し、濾過した。濾塊を分取HPLC(Agilent G6120B G1315D DADVL検出器及びG4260B ELSD、Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、白色固体として化合物114を得た(200mg、収率52%)。
実施例B64
化合物115及び化合物116の調製
Figure 2021506882
DCE(5mL)中の中間体62(100mg、0.268mmol)、3−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアルデヒド(CAS#:179057−26−2)(56mg、0.32mmol)及びTi(i−PrO)(76mg、0.27mmol)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(171mg、0.81mmol)を室温で少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をNaHCO水溶液でクエンチし、得られたものをDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体としてラセミ体を得た(80mg)。ラセミ体をSFC(装置:Waters−SFC80;カラム:IA−H(2.5*25cm、10um);移動相A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=60/40 70mL/分;循環時間:18分;注入体積:3.5mL;検出器波長:214nm;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物115(25.8mg、収率18%)及び化合物116(27.90mg、収率19%)を得た。
実施例B65
化合物117の調製
Figure 2021506882
DCE/DMSO(6mL/2mL)中の中間体62(120mg、0.32mmol)、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(CAS#:106429−59−8)(104mg、0.64mmol)及びTi(i−PrO)(92mg、0.32mmol)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(205mg、0.97mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をNaHCO水溶液でクエンチし、得られたものをDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物117を得た(22mg、TFA塩、収率:13%)。
実施例B66
化合物118の調製
Figure 2021506882
DCE(2mL)中の中間体72(150mg、0.421mmol)の撹拌溶液に、3−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアルデヒド(CAS#:179057−26−2)(108mg、0.63mmol)及びTi(i−PrO)(120mg、0.42mmol)を室温で加えた。反応物を室温で30分間撹拌した。NaBHCN(54mg、0.84mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して所望のラセミ生成物を得た(120mg、TFA塩)。ラセミ体をSFC(SFC80、Waters、AD−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:EtOH/ACN=85/15;A:B=55/45;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して化合物118を得た(28mg、TFA塩、収率10%)。
実施例B67
化合物119の調製
Figure 2021506882
DCE(2.5mL)中の中間体72(250mg、0.70mmol)の撹拌溶液に、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(CAS#:106429−59−8)(170mg、1.06mmol)、DMSO(0.5mL)及びTi(i−PrO)(200mg、0.70mmol)を加えた。混合物を30分間撹拌した。NaBH(OAc)(295mg、1.40mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して化合物119を得た(156mg、TFA塩、収率44%)。
実施例B68
化合物120の調製
Figure 2021506882
DCE/DMSO(6mL/2mL)中の中間体76(250mg、0.67mmol)、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(CAS#:106429−59−8)(218mg、1.35mmol)及びTi(i−PrO)(192mg、0.67mmol)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(428mg、2.02mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をNaHCO水溶液でクエンチし、得られたものをDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物120を得た(60mg、TFA塩、収率:17%)。
実施例B69
化合物121及び化合物122の調製
Figure 2021506882
密閉容器内のメタンアミン(THF中の2M)(2mL)中の中間体74(160mg、0.300mmol)及びCuSO・5HO(8mg、0.030mmol)の懸濁液を、100℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(50:1〜15:1、v/v)で溶出されるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体として所望の生成物のラセミ体を得た。ラセミ体をSFC(装置:Waters−SFC80;カラム:OJ−H(2.5*25cm、10um);移動相A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=80/20 80mL/分;循環時間:8.5分;注入体積:1.3mL;検出器波長:214nm;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物121(32.9mg、収率20%)及び化合物122(31.3mg、収率19%)を得た。
実施例B70
化合物123の調製
Figure 2021506882
MeNH(THF中の2M)(10mL)中の中間体65(400mg、0.786mmol)の溶液を、100℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM:MeOH=15:1、v/v)により精製して、中間体123を得た(180mg、収率45%)。
実施例B71
化合物124の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(1mL)中の中間体83(150mg、粗製のTFA塩、約0.31mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(79mg、0.31mmol)及びDIPEA(202mg、1.57mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物124を得た(85mg、TFA塩、2工程で収率約42%)。
実施例B72
化合物125の調製
Figure 2021506882
乾燥i−PrOH(1mL)中の中間体85(50mg、粗製のHCl塩、約0.107mmol)、DIPEA(70mg、0.55mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(27mg、0.11mmol)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物125を得た(TFA塩として28mg、2工程で収率約40%)。
実施例B73
化合物126の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(1mL)中の中間体87(90mg、粗製のTFA塩、約0.183mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(46mg、0.18mmol)及びDIPEA(202mg、1.57mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物126を得た(66mg TFA塩、2工程で収率58%)。
実施例B74
化合物127の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(2mL)中の中間体89(80mg、粗製のTFA塩、0.175mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(45mg、0.18mmol)及びDIPEA(114mg、0.89mmol)を加えた。反応物を室温で撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物127を得た(61mg TFA塩、2工程で収率56%)。
実施例B75
化合物128の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(1mL)中の中間体91(100mg、粗製のTFA塩、約0.203mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(53mg、0.21mmol)及びDIPEA(135mg、1.05mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物128を得た(69mg TFA塩、2工程で収率59%)。
実施例B76
化合物129の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体93(40mg、粗製のHCl塩、約0.146mmol)の溶液に、DIPEA(56mg、0.438mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(36mg、0.146mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して化合物129を得た(18mg、収率25%)。
実施例B77
化合物130の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体94(88mg、粗製のHCl塩、約0.310mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(80mg、0.930mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(78mg、0.310mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をさらにイオン交換レジンで処理して、化合物130を得た(95.53mg、収率61%)。
実施例B78
化合物131の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体95(44mg、粗製のHCl塩、約0.156mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(60mg、0.409mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(39mg、0.154mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をイオン交換レジンで処理して、化合物131を得た(43.22mg、収率75%)。
実施例B79
化合物132の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体96(35mg、粗製のHCl塩、約0.145mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(56mg、0.435mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(37mg、0.145mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をイオン交換レジンで処理して、化合物132を得た(27.8mg、収率40%、ギ酸塩)。
実施例B80
化合物133の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体97(58mg、粗製のHCl塩、約0.212mmol)の溶液に、DIPEA(82mg、0.634mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(53mg、0.212mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。その後、反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をイオン交換レジンで処理して、化合物133を得た(32.5mg、収率31%)。
実施例B81
化合物134、化合物135、化合物136及び化合物137の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体97a(1.3g、粗製のTFA塩、約3.202mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(1.24g、9.615mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(808mg、3.205mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、PE/EA(5/1、v/v)で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、中間体133を得た(701mg)。ラセミ体をSFC(SFC80、Waters;IA−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=63/37;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物134(105.15mg、収率6.7%)、化合物135(76.2mg、収率4.8%)、化合物136(79.30mg、収率5.0%)及び化合物137(84.5mg、収率5.3%)を得た。
実施例B82
化合物138の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体98(88mg、粗製のHCl塩、約0.312mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(120mg、0.936mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(78mg、0.312mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をイオン交換レジンで処理して、化合物138を得た(70.1mg、収率45%、ギ酸塩)。
実施例B83
化合物139、化合物140、化合物141及び化合物142の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体98a(1.0g、粗製のTFA塩、約2.395mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(928mg、7.191mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(604mg、2.397mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製してラセミ化合物138を得た(488mg)。ラセミ体をSFC(SFC80、Waters;OJ−H 0.46*15cm、2ul;HEP:EtOH(0.05%DEA)=60/40;流速:70g/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物139(48.2mg、収率4.0%)、化合物140(25.3mg、収率2.1%)、化合物141(92.6mg、収率7.7%)及び化合物142(126.2mg、収率10%)を得た。
実施例B84
化合物143の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体99(120mg、粗製のTFA塩、約0.338mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(182mg、1.41mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(118mg、0.47mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製し、得られた生成物をさらにイオン交換レジンで処理して、化合物143を得た(34.16mg、収率15%)。
実施例B85
化合物144、145、146及び147の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体99(287mg、粗製のTFA塩、1.125mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(435mg、3.376mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(283mg、1.125mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製してラセミ化合物143を得た(280mg)。ラセミ体をSFC(SFC80、Waters;IA−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/IPA=38.3/61.7;A:B=60/40;流速:70g/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物144(18.9mg、収率14%)、化合物145(16.2mg、収率11%)、化合物146(21.7mg、収率16%)、化合物147(17.0mg、収率12%)を得た。
実施例B86
化合物35、149及び150の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(131mg、0.38mmol)、ブロモベンゼン(CAS#:108−86−1)(50mg、0.32mmol)、Pd(dba)(5mg)、BrettPhos(5mg)及びt−BuONa(92mg、0.95mmol)の混合物を、マイクロ波照射により130℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、黄色固体として化合物35(シス及びトランスの混合物)を得た(42.3mg、収率23%)。化合物35(シス及びトランスの混合物)(18mg)をSFC(ChiralCel OJ−H Daicel chemical Industries,Ltd,I.D.250*30mm、5um、A:超臨界CO、B:MeOH(0.1%DEA);A:B=60/40;流速:50mL/分;カラム温度(T):38℃;ノズル圧力:100Bar;ノズル温度:60℃;エバポレーター温度:20℃;トリマー温度:25℃;波長:220nm)により分離して、白色固体として化合物149(トランス又はシス)(5mg、収率27%)及び白色固体として化合物150(シス又はトランス)(6mg、収率33%)を得た。
実施例B87
化合物151の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、2−ブロモピリジン(CAS#:109−04−6)(157mg、1.0mmol)、t−BuONa(192mg、2.00mmol)、BrettPhos(48mg、0.09mmol)及びPd(dba)(82mg、0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応混合物をAr雰囲気下において110℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHO B:ACN)により精製して化合物151を得た(25.06mg、収率6.7%)。
実施例B88
化合物152及び化合物153の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、3−ブロモピリジン(CAS#:626−55−1)(158mg、1.0mmol)、t−BuONa(192mg、2.00mmol)、BrettPhos(48mg、0.09mmol)及びPd(dba)(82mg、0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応混合物をAr下において110℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(25mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物152(トランス又はシス)(8.8mg、収率2.3%)及び化合物153(シス又はトランス)(19.8mg、収率5.3%)を得た。
実施例B89
化合物154及び化合物155の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、4−ブロモピリジン(CAS#:1120−87−2)(157mg1.0mmol)、t−BuONa(192mg2.00mmol)、BrettPhos(48mg0.09mmol)及びPd(dba)(82mg0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応をAr下において110℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:80mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物154(トランス又はシス)(14.19mg、収率3.8%)及び化合物155(シス又はトランス)(14.95mg、収率4.0%)を得た。
実施例B90
化合物156の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、1−ブロモ−2−フルオロベンゼン(CAS#:1072−85−1)(175mg、1.0mmol)、t−BuONa(192mg、2.00mmol)、BrettPhos(48mg、0.09mmol)及びPd(dba)(82mg、0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応物をAr下において130℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NH/HO B:ACN)により精製して、化合物156(シス及びトランスの混合物)を得た(65.00mg、収率97%)。
実施例B91
化合物157の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(CAS#:1073−06−9)(175mg、1.0mmol)、t−BuONa(192mg、2.00mmol)、BrettPhos(48mg、0.09mmol)及びPd(dba)(82mg、0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応物をAr雰囲気下において110℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHO B:ACN)により精製して、白色固体として化合物157(シス及びトランスの混合物)を得た(45.8mg、収率96%)。
実施例B92
化合物158の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(CAS#:460−00−4)(175mg、1.0mmol)、t−BuONa(192mg、2.00mmol)、BrettPhos(48mg、0.09mmol)及びPd(dba)(82mg、0.09mmol)をAr下において室温で加えた。反応物をAr雰囲気下において110℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NH・HO、B:ACN)により精製して、化合物158(シス及びトランスの混合物)を得た(58.7mg、収率15%)。
実施例B93
化合物159の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)、1−ブロモ−2−クロロベンゼン(112mg、0.584mmol)、Pd(dba)(53mg、0.058mmol)、BrettPhos(31mg、0.058mmol)及びt−BuONa(168mg、1.754mmol)の混合物を、マイクロ波照射下において120℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物159(シス及びトランスの混合物)を得た(46.9mg、収率17%)。
実施例B94
化合物160の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)、1−ブロモ−3−クロロベンゼン(112mg、0.584mmol)、Pd(dba)(53mg、0.058mmol)、BrettPhos(31mg、0.058mmol)及びt−BuONa(168mg、1.754mmol)の混合物を、マイクロ波照射下において120℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物160(シス及びトランスの混合物)を得た(53.8mg、収率20%)。
実施例B95
化合物161の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体3(300mg、0.877mmol、TFA塩)、1−ブロモ−4−クロロベンゼン(CAS#:106−39−8)(168mg、0.877mmol)、Pd(dba)(80mg、0.088mmol)、Brettphos(47mg、0.088mmol)及びKCO(363mg、2.631mmol)の混合物を、Ar下において80℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物161(シス及びトランスの混合物)を得た(39.7mg、収率10%)。
実施例B96
化合物162の調製
Figure 2021506882
マイクロ波チューブ内の1,4−ジオキサン(2mL)中の中間体3(220mg、0.64mmol、TFA塩)の溶液に、2−ブロモベンゾニトリル(CAS#:2042−37−7)(351mg、1.93mmol)、CsCO(629mg、1.93mmol)、BrettPhos(34mg、0.06mmol)及びPd(dba)(59mg、0.06mmol)を加えた。反応混合物をArでバブリングし、続いて反応混合物をマイクロ波照射により100℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、化合物162(シス及びトランスの混合物)を得た(72mg、TFA塩、収率25%)。
実施例B97
化合物163の調製
Figure 2021506882
マイクロ波チューブ内の1,4−ジオキサン(2mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)の溶液に、3−ブロモベンゾニトリル(CAS#:6952−59−6)(319mg、1.75mmol)、CsCO(572mg、1.75mmol)、BrettPhos(50mg、0.06mmol)及びPd(dba)(50mg、0.09mmol)を加えた。反応混合物をArでバブリングし、続いて反応混合物をマイクロ波照射により100℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、化合物163(シス及びトランスの混合物)を得た(206mg、TFA塩、収率63%)。
実施例B98
化合物164の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)の溶液に、4−ブロモベンゾニトリル(CAS#:623−00−7)(479mg、2.63mmol)、CsCO(858mg、2.63mmol)、BrettPhos(75mg、0.08mmol)及びPd(dba)(76mg、0.14mmol)をAr下において室温で加えた。反応混合物をAr下において80℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30ml×3)で抽出した。F合わせた有機抽出物を水(30mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物164(シス及びトランスの混合物)を得た(266mg、収率68%)。
実施例B99
化合物165の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体3(200mg、0.58mmol、TFA塩)、1−ブロモ−2−メチルベンゼン(CAS#:95−46−5)(300mg、1.75mmol)、Pd(dba)(30mg)、BrettPhos(30mg)及びt−BuONa(168mg、1.75mmol)の混合物を、マイクロ波照射により110℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物165(シス及びトランスの混合物)を得た(33.3mg、収率13%)。
実施例B100
化合物166の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)、1−ブロモ−3−メチルベンゼン(CAS#:591−17−3)(300mg、1.75mmol)、Pd(dba)(30mg)、BrettPhos(30mg)及びt−BuONa(168mg、1.75mmol)の混合物を、マイクロ波照射により110℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Prep C18 OBD 19*250mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、無色油として化合物166(シス及びトランスの混合物)を得た(101.0mg、TFA塩、収率31%)。
実施例B101
化合物167の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体3(200mg、0.58mmol、TFA塩)、1−ブロモ−4−メチルベンゼン(CAS#:106−38−7)(300mg、1.75mmol)、Pd(dba)(30mg)、BrettPhos(30mg)及びt−BuONa(168mg、1.75mmol)の混合物を、マイクロ波照射により110℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EA(50mL×3)で抽出した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物167(シス及びトランスの混合物)を得た(45.9mg、収率18%)。
実施例B102
化合物168の調製
Figure 2021506882
マイクロ波チューブ内の1,4−ジオキサン(2mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)の溶液に、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アセトニトリル(CAS#:114897−91−5)(250mg、1.170mmol)、t−BuONa(168mg、1.775mmol)、BrettPhos(30mg、0.056mmol)及びPd(dba)(53mg、0.056mmol)を加えた。得られた混合物をArでバブリングし、反応物をマイクロ波照射により140℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、化合物168(シス及びトランスの混合物)を得た(9.5mg、TFA塩、収率2.7%)。
実施例B103
化合物169及び化合物170の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体3(300mg、0.877mmol、TFA塩)、2−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(CAS#:101184−73−0)(196mg、0.877mmol)、Pd(dba)(80mg、0.087mmol)、BrettPhos(47mg、0.087mmol)及びKCO(363mg、2.632mmol)の混合物を、マイクロ波照射により100℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(90mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OD−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH=100;A:B=70/30;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物169(23.6mg、収率11%)及び化合物170(シス又はトランス)(39.1mg、収率18%)を得た。
実施例B104
化合物171及び化合物172の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体3(300mg、0.877mmol、TFA塩)、1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボニトリル(CAS#:124276−67−1)(195mg、0.877mmol)、Pd(dba)(80mg、0.087mmol)、BrettPhos(47mg、0.087mmol)及びKCO(363mg、2.631mmol)の混合物を、Ar下において70℃で12時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(188mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OD−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH=100;A:B=67/33;流速:70g/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物171(トランス又はシス)(36.7mg、収率17%)及び化合物172(シス又はトランス)(23.3mg、収率11%)を得た。
実施例B105
化合物173の調製
Figure 2021506882
密閉容器内の1,4−ジオキサン(2mL)中の中間体3(200mg、0.584mmol、TFA塩)の溶液に、2−(3−ブロモフェニル)アセトニトリル(CAS#:31938−07−5)(230mg、1.170mmol)、t−BuONa(168mg、1.775mmol)、BrettPhos(30mg、0.056mmol)及びPd(dba)(53mg、0.056mmol)を室温で加えた。容器をArでバブリングし、密封し、反応混合物を130℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NH・HO)、B:ACN)により精製して、化合物173(シス及びトランスの混合物)を得た(9.9mg、収率3.7%)。
実施例B106
化合物174及び化合物175の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体3(300mg、0.876mmol、TFA塩)、5−シアノ−2−フルオロピリジン(CAS#:3939−12−6)(107mg、0.88mmol)及びDIPEA(341mg、2.64mmol)の混合物を90℃で16時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=60/40;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物174(トランス又はシス)(58mg、収率14%)及び白色固体として化合物175(シス又はトランス)(55mg、収率14%)を得た。
実施例B107
化合物176の調製
Figure 2021506882
n−BuOH(10mL)中の中間体3(300mg、0.88mmol、TFA塩)、2−シアノ−5−フルオロピリジン(CAS#:327056−62−2)(107mg、0.88mmol)及びDIPEA(341mg、2.64mmol)の混合物を120℃で16時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製した。画分をNaHCO(固体)により塩基性化し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を凍結乾燥させて、白色固体として化合物176(シス及びトランスの混合物)を得た(55mg、収率14%)。
実施例B108
化合物177の調製
Figure 2021506882
DCM(2mL)中の中間体101(152mg、粗製のTFA塩、約0.27mmol)の撹拌溶液に、EtN(110mg、1.09mmol)を加えた。得られた混合物を氷浴で冷却し、メタンスルホニルクロリド(38mg、0.33mmol)をゆっくりと加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物177(シス及びトランスの混合物)を得た(23mg、TFA塩、収率13%)。
実施例B109
化合物178及び化合物179の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(400mg、0.86mmol)、DIPEA(210mg、1.7mmol)、1−(メチルスルホニル)ピペラジン(CAS#:55276−43−2)(200mg、1.2mmol)及びHATU(460mg、1.2mmol)の溶液を、室温で一晩撹拌した。粗生成物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により直接的に精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(90mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、AS−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH/0.1%NH;A:B=65/35;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物178(トランス又はシス)(20mg、収率3.8%)及び白色固体として化合物179(シス又はトランス)(70mg、収率13%)を得た。
実施例B110
化合物180の調製
Figure 2021506882
THF(2mL)中の中間体35(150mg、0.32mmol)の撹拌溶液に、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(CAS#:142−25−6)(50mg、0.49mmol)、HOBt(66mg、0.49mmol)、EDCI(93mg、0.49mmol)及びEtN(49mg、0.49mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物180(シス及びトランスの混合物)を得た(65mg、TFA塩、収率36%)。
実施例B111
化合物181及び化合物182の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(300mg、0.65mmol)及びN−(2−アミノエチル)メタンスルホンアミド(CAS#:83019−89−0)(180mg,1.3mmol)の撹拌溶液に、HATU(246mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により直接的に精製して、白色固体として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(60mg、収率13%)。得られた生成物をSFC(分離条件:カラム:AD−H Daicel chemical Industries,Ltd、250*30mm I.D.、5um;移動相A:超臨界CO、移動相B:EtOH(0.1%DEA)=60/40 50mL/分;検出器波長:254nm;カラム温度:25℃)により分離して、白色固体として化合物181(トランス又はシス)(17.8mg、収率4.7%)及び白色固体として化合物182(シス又はトランス)(13.5mg、収率3.6%)を得た。
実施例B112
化合物183及び化合物184の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(300mg、0.65mmol)及び4−メトキシピペリジン(CAS#:4045−24−3)(150mg,1.3mmol)の撹拌溶液に、HATU(246mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により直接的に精製して、黄色油として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(122mg、収率32%)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ−H(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=80/20;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物183(トランス又はシス)(63.7mg、収率17%)及び白色固体として化合物184(シス又はトランス)(36.7mg、収率10%)を得た。
実施例B113
化合物185及び化合物186の調製
Figure 2021506882
DMF(5mL)中の中間体35(300mg、0.65mmol)及びN−(3−アミノプロピル)メタンスルホンアミド(CAS#:88334−76−3)(197mg、1.3mmol)の撹拌溶液に、HATU(246mg、0.65mmol)及びDIPEA(251mg、1.95mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により直接的に精製して、黄色油として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(100mg、収率26%)。得られた生成物をSFC(分離条件:カラム:AD−H Daicel chemical Industries,Ltd,250*30mm I.D.,5um;移動相A:超臨界CO、移動相B:EtOH(0.1%DEA)=60/40 50mL/分;検出器波長:254nm;カラム温度:25℃)により分離して、白色固体として化合物185(トランス又はシス)(40.6mg、収率11%)及び白色固体として化合物186(シス又はトランス)(12.2mg、収率3.2%)を得た。
実施例B114
化合物187及び化合物188の調製
Figure 2021506882
HCl/MeOH(3M)(3mL)中の中間体102(279mg、0.44mmol)の溶液を、室温で16時間撹拌した。溶媒を濃縮によって除去した。残渣をHO(50mL)中で懸濁させ、pHが8に等しくなるまでNaHCO飽和水溶液により塩基性化した。得られたものをEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄色油として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(61mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、淡黄色固体として化合物187(トランス又はシス)(18.9mg、収率8.0%)及び淡黄色固体として化合物188(シス又はトランス)(2.0mg、収率0.86%)を得た。
実施例B115
化合物189及び化合物190の調製
Figure 2021506882
DCM(4mL)中の中間体104(600mg、粗製のHCl塩、約0.89mmol)及びEtN(2mL)の懸濁液に、メタンスルホニルクロリド(2mL)を0℃で滴下して加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15:1、v/v)により精製して、所望の生成物を得た(シス及びトランスの混合物)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、OD−H(2.5*25cm、10um)A:超臨界CO、B:MeOH(0.1%NH);A:B=65/35;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物189(トランス又はシス)(9.6mg、収率1.6%)及び化合物190(シス又はトランス)(72.6mg、収率12%)を得た。
実施例B116
化合物191の調製
Figure 2021506882
DCM(4mL)中の中間体106(100mg、粗製のHCl塩、約0.174mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(20mg、0.174mmol)及びDIPEA(0.1mL)を0℃で加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NH・HO/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物191(スピロ部分でのシス及びトランスの混合物)を得た(75mg、収率:66%)。
実施例B117
化合物192の調製
Figure 2021506882
DCM(5mL)中の中間体108(190mg、粗製のHCl塩、約0.32mmol)及びEtN(97mg、0.96mmol)の撹拌混合物に、メタンスルホニルクロリド(36mg、0.32mmol)を0℃で滴下して加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物192(スピロ部分でのシス及びトランスの混合物)を得た(43.1mg、TFA塩、収率12%)。
実施例B118
化合物193の調製
Figure 2021506882
DMF(2mL)中の中間体35(150mg、0.32mmol)、1−ジメチルアミノ−2−プロピルアミン(CAS#:108−15−6)(40mg、0.39mmol)、EDCI(92mg、0.48mmol)、HOBT(65mg、0.48mmol)及びDIPEA(124mg、0.0.96mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%FA/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物193(スピロ部分でのシス及びトランスの混合物)を得た(43.59mg、ギ酸塩、収率23%)。
実施例B119
化合物194及び化合物195の調製
Figure 2021506882
THF(10mL)中の中間体110(220mg、1.341mmol)、中間体35(619mg、1.341mmol)、HATU(509mg、1.341mmol)及びEtN(406mg、4.024mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(200mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD−H(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:50g/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物194(トランス又はシス)(79.5mg、収率19%)及び化合物195(シス又はトランス)(21.1mg、収率5.1%)を得た。
実施例B120
化合物196の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(6mL)中の中間体112(100mg、粗製のHCl塩、約0.627mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(243mg、1.88mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(158mg、0.62mmol)を室温で加えた。反応物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%FA)、B:ACN)により精製して、化合物196(シス及びトランスの混合物)を得た(33.61mg、0.94当量ギ酸塩、3工程で収率12%)(ギ酸の当量は、H NMRにより決定された)。
実施例B121
化合物197の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(2mL)中の中間体114(160mg、粗製のTFA塩、約0.450mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(113mg、0.45mmol)及びDIPEA(290mg、2.25mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物197(シス及びトランスの混合物)を得た(132mg、TFA塩、3工程で収率51%)。
実施例B122
化合物198の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5.0mL)中の中間体116(250mg、粗製のHCl塩、約0.501mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(260mg、2.0mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(100mg、0.4mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物198(シス及びトランスの混合物)を得た(71mg、TFA塩、3工程で収率23%)。
実施例B123
化合物199及び化合物200の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体118(250mg、粗製のHCl塩、約0.965mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(373mg、2.896mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(243mg、0.965mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:PE/EA=3:1、v/v)により精製して、遊離塩基形態の化合物168(シス及びトランスの混合物)を得た(220mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD−H 2.5*25cm、10ul;超臨界CO:MeOH=60/40;流速:60mL/分;カラム温度(T):35℃;BPR:100bar)により分離して、化合物199(90mg、収率19%)及び白色固体として化合物200(67mg、収率14%)を得た。
実施例B124
化合物201及び化合物202の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体120(400mg、粗製のTFA塩、約1.0mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(252mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(387mg、3.0mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をHO(5mL)で希釈し、濾過した。濾塊を分取HPLC(Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、白色固体として化合物173(シス及びトランスの混合物)を得た(300mg、3工程で収率66%)。得られた生成物をSFC(Waters−SFC80;AD−H、10um、2.5*25cm;移動相A:超臨界CO、移動相B:MeOH/NH;A:B=60/40;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物201(トランス又はシス)(92mg、収率30%)及び白色固体として化合物202(シス又はトランス)(90mg、収率30%)を得た。
実施例B125
化合物203、化合物204及び化合物205の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体122(140mg、0.505mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(195mg、1.51mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(127mg、0.505mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物203(シス及びトランスの混合物)を得た(206mg、収率81%)。得られた化合物203(シス及びトランスの混合物)(80mg)を、SFC(SFC80、Waters;AD−H 2.5*25cm、10ul;超臨界CO:MeOH=60/40;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物204(トランス又はシス)(19.2mg、収率24%)及び化合物205(シス又はトランス)(15.3mg、収率19%)を得た。
実施例B126
化合物206の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(4mL)中の中間体124(226mg、0.89mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(252mg、1.0mmol)(224mg、0.89mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(574mg、4.45mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物206(シス及びトランスの混合物)を得た(157mg、収率37%)。
実施例B127
化合物207の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体126(450mg、粗製)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(252mg、1.0mmol)(254mg、1.00mmol)及びDIPEA(217mg、1.68mmol)を室温で加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHOH/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物207(シス及びトランスの混合物)を得た(52.8mg、3工程で収率11%)。
実施例B128
化合物208及び化合物209の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(2mL)中の中間体127(161mg、粗製のTFA塩、約0.59mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(148mg、0.59mmol)及びDIPEA(381mg、2.95mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(160mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IE−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:EtOH/ETOH/DEA=75/25/0.1;A:B=60/40;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物208(トランス又はシス)(38mg、収率13%)及び化合物209(シス又はトランス)(83mg、収率28%)を得た。
実施例B129
化合物210及び化合物211の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体128(300mg、粗製のHCl塩、約2.25mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(274.9mg、1.09mmol)及びDIPEA(3ml)を室温で加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、シス及びトランスの混合物を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=70/30;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物210(トランス又はシス)(76.0mg、収率16%)及び化合物211(シス又はトランス)(73.0mg、収率15%)を得た。
実施例B130
化合物212及び化合物213の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(15mL)中の中間体129(300mg、粗製のHCl塩、約1.09mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(1mL)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(274mg、1.09mmol)を室温で加えた。反応物を50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NH・HO/HO、B:ACN)により精製して、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た(50mg、収率9.3%)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;IA−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=65/35;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物212(トランス又はシス)(24mg、収率48%)及び白色固体として化合物213(シス又はトランス)(24mg、収率48%)を得た。
実施例B131
化合物214の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体130(586mg、粗製のHCl塩、約2.0mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(310mg、2.0mmol)、DIPEA(1mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、続いて濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、化合物214(シス及びトランスの混合物)を得た(297mg、収率29%)。
実施例B132
化合物215の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体131(80mg、粗製のTFA塩、約0.42mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(86mg、0.34mmol)及びDIPEA(80mg、0.62mmol)を室温で加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物215(シス及びトランスの混合物)を得た(33.84mg、TFA塩、収率17%)。
実施例B133
化合物216の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体132(129mg、粗製のTFA塩、約0.501mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(194mg、1.505mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(126mg、0.501mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、黄色固体として化合物216(シス及びトランスの混合物)を得た(67.20mg、収率28%)。
実施例B134
化合物217及び化合物218の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体133(450mg、粗製のHCl塩、約1.65mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(543mg、2.15mmol)及びDIPEA(925mg、7.16mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ−H 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=70/30;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物217(トランス又はシス)(11.95mg、TFA塩、3工程で収率1.3%)及び白色固体として化合物218(シス又はトランス)(8.83mg、3工程で収率1.0%)を得た。
実施例B135
化合物219及び化合物220の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体134(380mg、1.08mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(273mg、1.08mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(698mg、5.41mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(247mg、TFA塩)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、OJ−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH;A:B=75/25;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物219(トランス又はシス)(79mg、収率12%)及び化合物220(シス又はトランス)(97mg、TFA塩、収率15%)を得た。
実施例B136
化合物221の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体138(55mg、粗製のHCl塩、約0.12mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(30.24mg、0.12mmol)及びDIPEA(0.05mL)を加えた。反応混合物を50で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NH・HO/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物221(シス及びトランスの混合物)を得た(8mg、収率10%)。
実施例B137
化合物222の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体142(220mg、粗製のHCl塩、約0.28mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(135mg、0.54mmol)及びDIPEA(126mg、0.98mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHOH/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物222(シス及びトランスの混合物)を得た(34.1mg、2工程で収率18%)。
実施例B138
化合物223の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体145(500mg、粗製のTFA塩、約1.53mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(300mg、1.19mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(767mg、5.95mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、化合物223(シス及びトランスの混合物)を得た(142mg、TFA塩、4工程でおよそ収率13%)。
実施例B139
化合物224の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(6mL)中の中間体149(380mg、1.17)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(265mg、1.05mmol)及びDIPEA(604mg、4.68mmol)の混合物を、55℃で3時間撹拌した。LC−MSは、所望の質量ピークが形成されたことを示した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物224(シス及びトランスの混合物)を得た(45mg、収率7.1%)。
実施例B140
化合物225の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体153(250mg、粗製のTFA塩、約0.341mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(150mg、0.595mmol)の混合物に、DIPEA(230mg、1.78mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物225(シス及びトランスの混合物)を得た(36mg、2工程で収率18%)。
実施例B141
化合物226及び化合物227の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体156(286mg、粗製のTFA塩、約0.97mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(244mg、0.97mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(624mg、4.84mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(270mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IC 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH;A:B=75/25;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物226(トランス又はシス)(86mg、収率17%)及び化合物227(シス又はトランス)(114mg、収率23%)を得た。
実施例B142
化合物228及び化合物229の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(4mL)中の中間体159(200mg、粗製のHCl塩、0.678mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(262mg、2.03mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(171mg、0.678mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1:1、v/v)により精製して、シス及びトランスの混合物を得た(300mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ−H 2.5*25cm、10ul;超臨界CO2:MeOH=75/25;流速:65mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物228(トランス又はシス)(110mg、収率31%)及び化合物229(シス又はトランス)(82mg、収率23%)を得た。
実施例B143
化合物230及び化合物231の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(2mL)中の中間体165(117mg、0.44mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(83mg、0.44mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(212mg、2.20mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(70mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IC 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:EtOH/ACN=84/16(0.1%NH);A:B=75/25;流速:70mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物230(トランス又はシス)(29mg、収率11%)及び化合物231(シス又はトランス)(24mg、収率9.5%)を得た。
実施例B144
化合物232及び化合物233の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体169(130mg、0.317mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(80mg、0.317mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(123mg、0.952mmol)を加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15:1、v/v)により精製して、所望の生成物を得た(シス及びトランスの混合物)。得られた生成物をSFC(装置:Waters−SFC80;カラム:AD−H(2.5*25cm、10um);移動相A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15(0.1%NH);A:B=70/30 60mL/分;検出器波長:214nm;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物232(トランス又はシス)(13.6mg)及び化合物233(シス又はトランス)(12.9mg)を得た。
実施例B145
化合物234及び化合物235の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体172(200mg、粗製のTFA塩、約0.736mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(275mg、2.13mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(198mg、0.79mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(90mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、AD−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH/NH;A:B=70/30;流速:55mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物234(トランス又はシス)(42.9mg、2工程で収率11%)及び白色固体として化合物235(シス又はトランス)(39.3mg、2工程で収率10%)を得た。
実施例B146
化合物236の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体177(50mg、粗製のHCl塩、約0.67mmol)の撹拌溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(37mg、0.15mmol)及びDIPEA(1mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製した。残渣を塩基性化して、遊離塩基として化合物236(シス及びトランスの混合物)を得た(11.5mg、2工程で収率15%)。
実施例B147
化合物237及び化合物238の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体181(200mg、粗製のTFA塩、約0.55mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(139mg、0.55mmol)及びDIPEA(213mg、1.65mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、白色固体として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(210mg、収率78%)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OD−H(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=75/25;流速:60mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物237(トランス又はシス)(94mg)及び白色固体として化合物238(シス又はトランス)(98mg)を得た。
実施例B148
化合物239の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体184(131mg、粗製のTFA塩、約0.379mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(147mg、1.139mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(95.5mg、0.379mmol)を室温で加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、黄色固体として化合物239(シス及びトランスの混合物)を得た(14.3mg、収率6.7%)。
実施例B149
化合物240の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体187(80mg、粗製のTFA塩、約0.14mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(35mg、0.14mmol)及びDIPEA(54mg、0.42mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄白色固体として化合物240(シス及びトランスの混合物)を得た(41mg、TFA塩、収率54%)。
実施例B150
化合物241の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体193(97mg、粗製のTFA塩、約0.28mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(69mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(177mg、1.38mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物241(シス及びトランスの混合物)を得た(40mg、収率25%)。
実施例B151
化合物242及び化合物243の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体197(200mg、粗製のTFA塩、約0.435mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(124mg、0.49mmol)及びDIPEA(213mg、1.65mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Agilent G6120B G1315D DADVL検出器及びG4260B ELSD、Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、白色固体として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(200mg、収率74%)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OJ−H(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN/NH=85/15/0.1;A:B=80/20;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物242(トランス又はシス)(76mg、収率38.0%)及び白色固体として化合物243(シス又はトランス)(68mg、収率34.0%)を得た。
実施例B152
化合物244及び化合物245の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(5mL)中の中間体201(500mg、粗製のTFA塩、約0.886mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(223mg、0.886mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(343mg、2.65mmol)を室温で加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20:1、v/v)により精製して、所望の生成物を得た(シス及びトランスの混合物)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IA 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH;A:B=60/40;流速:40mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、化合物244(トランス又はシス)(分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)の後に113mg、TFA塩)及び化合物245(シス又はトランス)(115mg)を得た。
実施例B153
化合物246及び化合物247の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体207(200mg、粗製のTFA塩、約0.409mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(137mg、0.11mmol)及び4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(148mg、0.59mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、シス及びトランスの混合物を得た(100mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IA−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:EtOH/NH;A:B=70/30;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物246(トランス又はシス)(43.8mg、3工程で収率8.5%)及び白色固体として化合物247(シス又はトランス)(45.2mg、3工程で収率8.7%)を得た。
実施例B154
化合物248の調製
Figure 2021506882
MeNH(THF中の2M)(5mL)中の中間体211(225mg、0.322mmol)の溶液を、マイクロ波照射下において100℃で24時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、淡紅色固体として化合物248(シス及びトランスの混合物)を得た(73.1mg、収率32%)。
実施例B155
化合物249の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(300mg、1.82mmol)及び中間体214(100mg、粗製のHCl塩、約0.182mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(60mg、0.468mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*250mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、化合物249(シス及びトランスの混合物)を得た(42.6mg、収率41%、TFA塩)。
実施例B156
化合物250の調製
Figure 2021506882
メタンアミン(THF中の2.0M)(4mL)中の中間体215(160mg、228mmol)の溶液を、密閉容器において100℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*250mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、化合物250(シス及びトランスの混合物)を得た(14mg、収率8.8%、TFA塩)。
実施例B157
化合物251の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体220(30mg、0.08mmol)及び中間体5(27mg、0.08mmol)の撹拌溶液に、デカボラン(5mg、0.04mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、白色固体として化合物251(シス及びトランスの混合物)を得た(9.2mg、収率16%)。
実施例B159
化合物253及び化合物254の調製
Figure 2021506882
−PrOH(3mL)中の229(150mg、0.47mmol)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(119mg、0.47mmol)及びDIPEA(121mg、0.94mmol)の混合物を、室温で40分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:0.1%NHO B:ACN)により精製して、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た(90mg、収率36%)。得られた生成物をSFC(分離条件:装置:Waters−SFC80、カラム:AD−H(2.5*25cm、10um)、移動相A:超臨界CO、移動相B:MeOH/0.1%NH、A:B=60/40 50mL/分、循環時間:15分、注入体積:3ml、検出器波長:254nm、カラム温度(T):25度、背圧:100bar)により分離して、白色固体として化合物253(35mg、トランス又はシス)及び白色固体として化合物254(53mg、シス又はトランス)を得た。
実施例B161
化合物257の調製
Figure 2021506882
IPA(10mL)中の中間体239、2−(6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イルアミノ)−N−メチルピリミジン−5−カルボキサミド(40mg、粗製)の溶液に、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン(38.6mg、0.15mmol)、EtN(30.9mg、0.30mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、化合物257(シス及びトランスの混合物)を得た(15.72mg、TFA塩、2工程で収率22%)。
実施例B162
化合物258及び化合物259の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(10mL)中の中間体241(430mg、粗製のTFA塩)、4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)−チエノ[2,3−d]ピリミジン(247mg、0.98mmol)及びDIEA(379mg、2.94mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Agilent G6120B G1315D DADVL検出器及びG4260B ELSD、Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た(350mg、収率67%)。シス及びトランスの混合物をSFC(SFC80、Waters;AS−H(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:MeOH;A:B=80/20;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物258(トランス又はシス)(120mg、R=2.654分)及び白色固体として化合物259(シス又はトランス)(130mg、R=3.371分)を得た。
実施例B163
化合物260aの調製
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の中間体3(400mg、粗製のTFA塩、約1.17mmol)及びEtN(354mg、3.50mmol)の撹拌溶液に、ベンゾイルクロリド(163mg、1.17mmol)を0℃で加えた。反応物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として所望の化合物260aを得た(120mg、収率22%)。
実施例B164
化合物261及び化合物262の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体244(150mg、0.42mmol)、ベンズアルデヒド(58mg、1.3mmol)及びTi(i−PrO)(488mg、1.72mmol)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(267mg、1.26mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をHO(5mL)でクエンチし、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ(無水NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製し、得られた生成物を、MeOH(5mL)中のamberlyst A−21イオン交換レジンで10分間処理し、濾過した。濾液を濃縮して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(120mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD(2.5*25cm、10um);A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:70mL/分;25℃のカラム温度(T);BPR:100bar)により分離して、化合物261(トランス又はシス)(46mg、収率38%)及び化合物262(シス又はトランス)(32mg、収率26%)を得た。
実施例B165
化合物263の調製
Figure 2021506882
DCE/DMSO(6mL/1mL)中の中間体248(160mg、0.448mmol)、ベンズアルデヒド(95mg、0.895mmol)及びTi(i−PrO)(127mg、0.448mmol)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(285mg、1.34mmol)を室温で少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、NaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物263(シス及びトランスの混合物)を得た(20mg)。
実施例B166
化合物264及び化合物265の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(4mL)中の中間体244(150mg、0.42mmol)、ブロモベンゼン(198mg、1.26mmol)、BrettPhos(30mg、0.06mmol)、Pd(dba)(30mg、0.03mmol)及びt−BuONa(161mg、0.84mmol)の混合物を、マイクロ波照射により130℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(115mg)。得られた生成物をSFC(UPC、Waters;IE、5um、4.6*250(Daicel);移動相:CO/EtOH/ACN/DEA 60/34/6/0.08;2.8mL/分で表される流速;35℃のカラムT;100barのBPR)により分離して、化合物264(トランス又はシス)(9mg、収率7.8%)及び化合物265(シス又はトランス)を得た(20mg、収率17%)。
実施例B167
化合物266及び化合物267の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(4mL)中の中間体19(150mg、0.40mmol)、ブロモベンゼン(198mg、1.26mmol)、BrettPhos(30mg、0.06mmol)、Pd(dba)(30mg、0.03mmol)及びt−BuONa(161mg、0.84mmol)の混合物を、マイクロ波照射により130℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Xbridge C18 5mm 150*4.6mm、移動相A:水中のNHOH 0.1%、B:CHCN中のNHOH 0.1%)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(150mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters、IE−H 2.5*25cm、10um、A:超臨界CO、B:MeOH;A:B=60/40;流速:80mL/分;カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、化合物266(トランス又はシス)(75mg、収率50%)及び化合物267(シス又はトランス)(20mg、収率13%)を得た。
実施例B168
化合物268及び化合物269の調製
Figure 2021506882
CHNH(THF中の2M)(10mL)中の中間体251(400mg、0.883mmol)の混合物を密封し、100℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%TFA)、B:ACN)により精製して、所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;OD 2.5*25cm、10um;A:超臨界CO、移動相B:EtOH/ACN=85/15;A:B=60/40;流速:50g/分;カラム温度(T):35℃;背圧(BPR):100bar)により分離して、白色固体として化合物268(トランス又はシス)(61.1mg、収率15%)及び白色固体として化合物269(シス又はトランス)(82.9mg、収率20%)を得た。
実施例B169
化合物270の調製
Figure 2021506882
1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体208(270mg、0.67mmol)、中間体3(230mg、0.67mmol、TFA塩)、CsCO(655mg、2.0mmol)及びBrettPhos(72mg、0.13mmol)の混合物に、Pd(dba)(61mg、0.06mmol)を、Ar下において室温で加えた。混合物を、Ar下において90℃で16時間撹拌した。冷却した反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 19*150mm 10um、移動相A:HO(0.1%NHOH)、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物270(シス及びトランスの混合物)を得た(60mg、収率13%)。
実施例B170
化合物271の調製
Figure 2021506882
i−PrOH(3mL)中の中間体20(200mg、0.54mmol)の撹拌溶液に、6−フルオロニコチノニトリル(CAS#:3939−12−6)(65mg、0.54mmol)及びDIPEA(208mg、1.62mmol)を室温で加えた。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%NHOH/HO、B:ACN)により精製して、白色固体として化合物271(シス及びトランスの混合物)を得た(36.5mg、4工程で収率21%)。
実施例B171
化合物272及び化合物273の調製
Figure 2021506882
MeOH(5mL)中の中間体5(300mg、0.880mmol)、シス−N−4−アミノシクロヘキシル)−メタン−スルホンアミド(CAS#:1259021−50−5)(169mg、0.880mmol)及びTi(i−PrO)(1250mg、4.40mmol)の混合物を、50℃で3時間撹拌した。次に、NaBHCN(110mg、1.76mmol)を室温で加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。HCl水溶液(1M)を、pH<7になるまで加えた。得られたものをEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM:MeOH=10:1、v/v)により精製して、所望の生成物(スピロ部分でのシス及びトランスの混合物)を得た(180mg)。得られた生成物をSFC(SFC80、Waters;AD−H 0.46*15cm、2um;HEP:ETOH(0.1%DEA)=60:40;流速:50mL/分;カラム温度(T):25℃;100barのBPR)により分離して、化合物272(スピロ部分でのトランス又はシス)(40mg、収率8.8%)及び化合物273(スピロ部分でのシス又はトランス)(35mg、収率7.7%)を得た。
実施例B172
化合物274及び化合物275の調製
Figure 2021506882
DCM(20mL)中の中間体254(414mg、0.80mmol)の撹拌溶液に、EtN(1.5ml)及びMsCl(183mg、1.6mmol)を0℃で滴下して加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EA(30ml×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:Waters Xbridge 20*150mm 10um、移動相A:0.1%NHO B:ACN)により精製して、白色固体として所望の生成物(シス及びトランスの混合物)を得た(130mg)。得られた生成物をSFC(Waters−SFC80 カラム:OJ(2.5*25cm、10um)移動相A:超臨界CO、移動相B:MeOH/0.01%NH A:B=80/20 60mL/分 検出器波長:214nm カラム温度(T):25℃;BPR:100bar)により分離して、白色固体として化合物274(トランス又はシス)(35mg、収率7%)及び白色固体として化合物275(シス又はトランス)(60mg、収率12%)を得た。
実施例B173
化合物276の調製
Figure 2021506882
2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン中間体4(180mg、0.53mmol)、2−フェニルプロパン−2−アミン(85.6mg、0.63mmol)、酢酸(95.0mg、1.58mmol)及び1,2−ジクロロエタン(10mL)を、マイクロ波チューブに加えた。得られた混合物を、マイクロ波照射により100℃で20分間加熱し、約25℃に冷却し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(335mg、1.58mmol)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波照射により100℃でさらに20分間加熱した。反応混合物を25℃に冷却し、ジクロロメタン(30mL)に注いだ後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを逆相クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um、移動相A:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)−ACN、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件50%B〜80%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を凍結乾燥させて、黄色の粘着性の油として化合物276(ラセミ体)を得た(8.3mg、収率3.39%)。
実施例B174
化合物277の調製
Figure 2021506882
2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン中間体4(110mg、0.32mmol)、1H−ピラゾール−4−アミン(32.1mg、0.39mmol)、酢酸(0.1mL)及び乾燥DCM(5mL)を、100mLの丸底フラスコに加えた。得られた混合物を40℃で1時間撹拌した。次に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(273mg、1.29mmol)を混合物に加えた。得られた混合物を40℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)に注いだ後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを分取TLC(SiO、ジクロロメタン:メタノール=10:1、Rf=0.5)により精製して、白色固体として化合物277(ラセミ体)を得た(34.6mg、収率25.2%)。
実施例B175
化合物278の調製
Figure 2021506882
2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン中間体4(100mg、0.293mmol)、2−(4−アミノフェニル)アセトニトリル(58.1mg、0.440mmol)、モレキュラーシーブ、酢酸(0.1mL)及びアセトニトリル(5mL)を、40mLのガラス瓶に加え、得られた混合物を40℃で2時間撹拌した。次に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(248mg、1.17mmol)を混合物に加え、これを40℃でさらに2時間撹拌した。混合物を水(50mL)中で懸濁させ、水層をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(無水NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取HPLC(カラム:DuraShell 150*25mm*5um、移動相A:水(10mM NHHCO)、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件40%B〜70%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、黄色粉末として化合物278(ラセミ体)を得た(36.8mg、収率26.6%)。
実施例B176
化合物279の調製
Figure 2021506882
2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オン中間体4(244mg、0.72mmol)、4−アミノ−N−メチルベンゼンスルホンアミド(200mg、1.07mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(90mg、1.43mmol)及び乾燥メタノール(9.5mL)を、40mLのガラス瓶に加え、続いて乾燥メタノール(0.5mL)中の酢酸(86.0mg、1.43mmol)を加えた。得られた混合物を45℃で8時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残渣を得て、これをDCM(30mL)中で溶解させた後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを分取HPLC(カラム:Xbridge 150*30mm*10um、移動相A:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)−ACN、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件35%B〜65%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をCHCN(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物279(ラセミ体)を得た(115.0mg、収率29.9%)。
以下の化合物は、下の表において示されるとおりの化合物276、化合物277又は化合物279の調製に関して使用されたものと類似した還元的アミノ化法を使用することにより、中間体4及び対応するアミンから開始して調製された。以下の4つの溶媒の1つが使用された:DCM、DCE、MeOH、MeCN。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例B177
化合物305の調製
Figure 2021506882
6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−オン中間体5(160mg、0.469mmol)、5−アミノピリジン−2(1H)−オン(82.6mg、0.750mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(58.9mg、0.937mmol)及びMeOH(17mL)からなる溶液混合物を、MeOH(3mL)中のAcOH(56.3mg、0.937mmol)の溶液で処理し、溶液を45℃で12時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得て、これを分取HPLC(Xtimate C18 150×25mm×5μmカラム(溶離液:16%〜46%(v/v)水(0.225%FA)−ACN))により精製した。純粋な画分を減圧下で濃縮し、続いて水(10mL)中で懸濁させた。混合物を凍結乾燥させて、不純な生成物を得た。次に、不純な生成物を分取HPLC(Agela ASB 150×25mm×5μmカラム(溶離液:25%〜50%(v/v)水(0.05%HCl)−ACN))により精製した。純粋な画分を減圧下で濃縮し、続いて水(10mL)中で懸濁させた。混合物を凍結乾燥させて、白色固体として化合物305(シス及びトランスの混合物)を得た(16.2mg、収率7.8%)。
以下の化合物は、下の表において示されるとおりの化合物276、化合物277又は化合物279の調製に関して使用されたものと類似した還元的アミノ化法を使用することにより、中間体5及び対応するアミンから開始して調製された。以下の4つの溶媒の1つが使用された:DCM、DCE、MeOH、MeCN。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例B179
化合物377、化合物378及び化合物379の調製
Figure 2021506882
中間体246(100mg、0.40mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(214mg、1.41mmol)を、40mLのガラスバイアル内のアセトニトリル(8mL)中で溶解させた。5分後、BOP(177mg、0.40mmol)を加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、続いて中間体277(297mg、粗製のTFA塩、0.63mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で8時間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)に注いだ後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.225%FA)−ACN、移動相B:アセトニトリル、流速:22mL/分、勾配条件32%B〜62%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を濃縮乾固させて、黄色固体として化合物377(シス及びトランスの混合物;HNMRにおけるHCOOHのCHO基の残留シグナルにより決定された0.5HCOOH)を得た(13.4mg、収率6.79%)。
化合物377(100mg、0.19mmol)を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:YMC CHIRAL Amylose−C(250mm*30mm、10um);移動相:A:超臨界CO2、B:0.1%NHO EtOH、A:B=50:50 70mL/分;カラム温度:38℃;ノズル圧力:100Bar;ノズル温度:60℃;エバポレーター温度:20℃;トリマー温度:25℃;波長:220nm)により分離した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をCHCN(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を濃縮乾固させて、白色粉末として化合物378(トランス又はシス)(35.8mg、収率38.0%)及び粗化合物379を得た。
粗化合物379を、分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.225%ギ酸)−ACN、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件28%B〜58%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をCHCN(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物379(シス又はトランス;ギ酸塩)を得た(17.12mg、収率17.0%)。
実施例B180
化合物380の調製
中間体380は、各々の出発物質から開始して、化合物377の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
実施例B181
化合物381、化合物382及び化合物383の調製
Figure 2021506882
中間体281(250mg、0.700mmol)、5−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン(CAS#:95−23−8)(157mg、1.05mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(88.2mg、1.40mmol)及び乾燥メチルアルコール(9.5mL)を40mLのガラス瓶を加え、続いて乾燥メチルアルコール(0.5mL)中の酢酸(84.3mg、1.40mmol)を加えた。得られた混合物を45℃で8時間加熱し、撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して残渣を得て、これをジクロロメタン(30mL)中で溶解させた後、水(20mL×3)で洗浄した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて残渣を得て、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.225%FA)−ACN)、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件15%B〜45%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をCHCN(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を凍結乾燥させて、白色粉末として所望の化合物381(シス又はトランスの混合物;ギ酸塩)を得た(62.4mg、収率16.1%)。得られた化合物381のSFCによるさらなる分離により、化合物382(トランス又はシス)及び化合物383(シス又はトランス)を得た。
実施例B182
化合物384、化合物385及び化合物386の調製
化合物384(ギ酸塩)は、各々の出発物質から開始して、化合物381の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
得られた化合物384(シス及びトランスの混合物)のSFCによるさらなる分離により、化合物385(トランス又はシス)及び化合物386(シス又はトランス)を得た。
実施例B183
化合物387、化合物388及び化合物389の調製
中間体387は、各々の出発物質から開始して、化合物377の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
得られた化合物387(シス及びトランスの混合物)のSFCによるさらなる分離により、化合物388(トランス又はシス)及び化合物389(シス又はトランス)を得た。
実施例B184
化合物390、化合物391及び化合物392の調製
Figure 2021506882
中間体285(150mg、0.405mmol)、2−(4−アミノフェニル)アセトニトリル(CAS#:3544−25−0)(80.8mg、0.611mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(51.0mg、0.812mmol)及び乾燥メタノール(12mL)を40mLのガラス瓶に加えた後、メタノール(1mL)中の酢酸(50.0mg、0.833mmol)を混合物に加えた。得られた混合物を45℃で36時間撹拌した。混合物を水(20mL)に懸濁させ、水層を、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液の添加によってpH=8に調整し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um、移動相A:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件50%B〜80%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、淡色の粉末として化合物390(シス及びトランスの混合物)を得た(123.7mg、収率62.5%)。
得られた化合物390のSFCによるさらなる分離により、化合物391(トランス又はシス)及び化合物392(シス又はトランス)を得た。
以下の化合物は、化合物279の調製に関して使用されたものと類似した還元的アミノ化法を使用することにより、中間体285、中間体287及び対応するアミンから開始して調製された。以下の4つの溶媒の1つが使用された:DCM、DCE、MeOH、MeCN。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例B185
化合物403の調製
Figure 2021506882
撹拌子、中間体289(67.2mg、0.252mmol)、中間体283(100mg、0.360mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(233mg、1.80mmol)及びアセトニトリル(5mL)を、40mLのガラス瓶に加え、これを25℃で2時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)中に希釈し、水(20mL×3)で抽出し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取TLC(酢酸エチル/メタノール=25/1、Rf=0.3)により精製して、白色粉末として化合物403(ラセミ体)を得た(25.1mg、純度95.1%、収率14.1%)。
実施例B186
化合物404の調製
化合物404(シス及びトランスの混合物)は、各々の出発物質から開始して、化合物403の調製に関して記載したものと類似した反応プロトコルによって調製された。
Figure 2021506882
実施例B187
化合物405及び化合物406の調製
Figure 2021506882
シス−2,6−ジメチルモルホリン(25.0mg、0.217mmol)を、中間体59(50.0mg、0.087mmol)、HATU(60.0mg、0.158mmol)、DIEA(45.0mg、0.348mmol)及びDCM(4.0mL)からなる混合物に加えた。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を水(15mL)に注ぎ、DCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製の残渣を、Phenomenex Gemini 150*25mm*10um(溶離液:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)−ACN 45%〜75%)による分取HPLCにより精製した。生成物を水(50mL)中で懸濁させ、続いて凍結乾燥させて、白色粉末としてスピロ部分でのシス及びトランスの混合物としての生成物を得た(18.0mg、収率37%)。
スピロ部分でのシス及びトランスの混合物としての生成物の2つのバッチを合わせ、SFC(分離条件:YMC CHIRAL Amylose−C(250mm*30mm、10um 移動相:A:超臨界CO、B:0.1%NHO IPA、A:B=60:40 50mL/分;カラム温度:38℃;ノズル圧力:100Bar;ノズル温度:60℃;エバポレーター温度:20℃;トリマー温度:25℃;波長:220nm)によりさらに分離した。2つの純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。2つの残渣をそれぞれ水(10mL)中で再懸濁させ、得られた混合物を凍結乾燥させて、白色固体として化合物405(スピロ部分でのトランス又はシス)(9.2mg、収率23%)及び白色固体として化合物406(スピロ部分でのシス又はトランス)(17.5mg、収率44%)を得た。
以下の化合物は、化合物405の調製に関して使用されたものと類似した方法を使用することにより、中間体59及び対応するアミンから開始して調製された。
Figure 2021506882
Figure 2021506882
実施例B188
化合物415の調製
Figure 2021506882
4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)(92.5mg、0.366mmol)、中間体291(120mg、粗製のHCl塩、0.366mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(238mg、1.84mmol)及びアセトニトリル(5mL)を、40mLのガラス瓶に加え、これを25℃で2時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)中に希釈し、水(20mL×3)で抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを分取TLC(酢酸エチル/メタノール=25/1、R=0.3)により精製して残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物415(シス及びトランスの混合物)を得た(145.6mg、収率77.3%)。
化合物416及び化合物417は、化合物415の調製に関して使用されたものと類似した方法により4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(CAS#:1628317−85−0)及び対応するアミンから開始して調製された。
Figure 2021506882
実施例B189
化合物418及び化合物419の調製
Figure 2021506882
中間体294(200mg、1.16mmol)、6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−アミン中間体3a(395mg、HCl塩、0.730mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(746mg、5.77mmol)及びn−BuOH(2mL)を、10mLのバイアルに加えた。混合物をマイクロ波下において140℃で5時間照射した。混合物を室温に冷却し、これを、Boston Prime C18 150×30mm×5μmカラム(溶離液:32%〜62%(v/v)水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)−ACN)を使用する分取HPLCにより精製して、純粋な生成物を得た。生成物を水(10mL)及びACN(5mL)中で懸濁させ、乾燥氷/エタノールを使用して混合物を凍結させ、続いて凍結乾燥させて、白色固体としてシス及びトランスの混合物を得た。
シス及びトランスの得られた混合物(200mg、0.419mmol)をSFC(分離条件:カラム:DAICEL CHIRALPAK AD 250×30mm、10μm;移動相:A:超臨界CO、B:EtOH(0.1%NH.HO)、A:B=60:40 70mL/分;)により分離した。純粋な画分を回収し、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をCHCN(2mL)と水(8mL)との間で分配した。混合物を、乾燥氷/エタノールを使用して凍結させ、続いて凍結乾燥させて2種の白色固体として化合物418及び化合物419を得た。
化合物420及び化合物421は、化合物418及び419の調製に関して使用したものと類似した方法により、中間体3及び中間体295から開始して調製された。
Figure 2021506882
実施例B190
化合物422の調製
Figure 2021506882
撹拌子、2−シアノ−4−((6−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)アミン)安息香酸メチル中間体296(60.0mg、0.120mmol)及びエタノール中のメタンアミン(4.0mL、エタノール中の30%)を8mLのガラス瓶に加え、得られた混合物を45℃で8時間加熱し、撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これを分取HPLC(カラム:Boston Prime C18 150*30mm 5um、移動相A:水(0.04%NHO+10mM NHHCO)、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件43%B〜73%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、黄色粉末として化合物422(シス及びトランスのRS混合物)を得た(5.43mg、LCMSによる純度93.68%、収率8.50%)。
実施例B191
化合物423の調製
Figure 2021506882
撹拌子、2−(6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−オン中間体298(150mg、0.46mmol)、(4−アミノフェニル)(モルホリノ)メタノン(CAS#:51207−86−4)(142mg、0.69mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(57.6mg、0.92mmol)及び乾燥メタノール(9.5mL)を40mLのガラス瓶に加え、続いて乾燥メタノール(0.5mL)中の酢酸(55.0mg、0.92mmol)を加えた。反応混合物を45℃に加熱し、8時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(20mL×3)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150*25mm*5um、移動相A:水(0.225%FA)、移動相B:アセトニトリル、流速:25mL/分、勾配条件28%B〜58%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をCHCN(2mL)と水(10mL)との間で分配した。混合物を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物423()を得た(94.35mg、純度98.7%、収率39.3%)。
実施例B192
化合物428の調製
Figure 2021506882
化合物428は、下の表において示される、化合物48の調製に関して使用されたものと類似した方法により、中間体300及びベンズアルデヒドから開始して調製された。
C.化合物の変換
実施例C1
化合物52の調製
Figure 2021506882
DMF(4mL)中の化合物50(100mg;0.251mmol)、3−モルホリノプロパン酸臭化水素酸(cydrobromic acid)(72mg;0.3mmol)、HBTU(95mg;0.251mmol)及びDIPEA(216μL;1.255mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をデカントし、水、続いて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(無定形SiOH、10g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含有する画分を回収し、蒸発乾固させて、110mgの不純な残渣を得た。第2の精製を、シリカゲルのクロマトグラフィー(無定形SiOH、10g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.7%NHOH、7%MeOH、93%DCM)により実施した。純粋な画分を回収し、蒸発乾固させた。残渣を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥させて、異性体の70/30混合物として82mg(60%)の化合物52を得た。
実施例C2
化合物25及び26の調製
実施例B17における化合物22の化合物25及び26への変換を参照されたい。
実施例C3
化合物424の調製
Figure 2021506882
ナス型フラスコ中の化合物341(80mg、0.178mmol)及びピリジン塩酸塩(800mg、6.923mmol)の混合物を、200℃で1時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、DCM(50mL)を加えた。有機層を水(30mL×3)、塩水(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得て、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um、移動相A:水(0.05v/v%水酸化アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル、流速:22mL/分、勾配条件25%B〜55%)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で蒸発させて、白色固体として化合物424(シス及びトランスの混合物)を得た。
実施例C4
化合物425の調製
Figure 2021506882
撹拌子、化合物415(シス及びトランスの混合物)(100mg、0.197mmol)、炭酸カリウム(273mg、1.98mmol)及び乾燥ジメチルホルムアミド(4mL)を10mLの丸底フラスコに加えた後、ヨードメタン(20.0g、141mmol)を混合物に滴下して加え、得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。混合物を水(50mL)に懸濁させ、水層をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得て、これを分取TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、R=0.4)により精製して残渣を得た。残渣をアセトニトリル(2mL)と水(10mL)との間で分配した。溶液を凍結乾燥させて、白色粉末として化合物425(シス及びトランスの混合物)を得た(33.2mg、純度98.7%、収率31.9%)。
実施例C5
化合物426及び化合物427の調製
化合物426及び427のそれぞれは、化合物425の調製に関して使用したものと類似した方法により、それぞれ化合物416及び417から開始して調製された。
Figure 2021506882
実施例C6
化合物376の調製
化合物376は、下のスキームにおいて示される方法によって化合物340から調製された。
Figure 2021506882
実施例C7
化合物260の調製
Figure 2021506882
DMF(4mL)中の化合物260a(350mg、0.78mmol)及びKCO(269mg、1.95mmol)の撹拌溶液に、CHI(167mg、1.18mmol)を0℃で滴下して加えた。反応物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters 2767/Qda、カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、黄色固体として所望の化合物260(シス及びトランスの混合物)を得た(63.9mg、TFA塩、収率17%)。
分析の部
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析)
一般的手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に記載したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器又はUV検出器及びカラムを使用して実施された。必要に応じて追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照されたい)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を備えた質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。適切なソフトウェアによってデータ取得を実施した。
化合物は、その実測保持時間(R)及びイオンで表される。データの表に別に明記されていなければ、報告される分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)及び/又は[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を明記する(すなわち[M+NH、[M+HCOO]など)。複数の同位体パターンを持った分子(Br、Clなど)について、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。全ての結果は、使用される方法に通常付随する実験的不確実性を伴って得られた。
以下、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「HSS」は高強度シリカを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味する。
Figure 2021506882
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分析キラルHPLC
SFC法の一般的手順
SFC測定を、二酸化炭素(CO)及びモディファイアを供給するバイナリポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン、400バールまで耐用する高圧フローセルを備えたダイオードアレイ検出器で構成される分析超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して行った。質量分析計(MS)が配置されている場合、カラムからの流れを(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。適切なソフトウェアによってデータ取得を実施した。
キラルHPLC法
キラルHPLC法のための一般的手順
キラルHPLC測定を、LCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)又はUV検出器及びそれぞれの方法において指定されるとおりのキラルカラムで構成されるキラル高速液体クロマトグラフィー(キラルHPLC)システムを使用して行った。適切なソフトウェアによってデータ取得を実施した。
下の表における方法コード15、18、39及び57は、キラルHPLC法を指す。
Figure 2021506882
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旋光度(OR)
旋光度は、旋光計341 Perkin Elmerにより測定する。偏光は、1デシメートルの経路長及び0.2〜0.4グラム/100ミリリットルの試料濃度を有する試料を通過する。バイアル中の2〜4mgの生成物を秤量し、次いで1〜1.2mlの分光用溶媒(例えば、DMF)に溶解させる。セルに溶液を満たし、20℃の温度で旋光計に入れる。ORを0.004°の精度で読み取る。
濃度の計算:重量(グラム)×100/体積(ml)
[α] 20:(読み取られた回転×100)/(1.000dm×濃度)。
はナトリウムD線(589ナノメートル)である。
Figure 2021506882
NMR法
一部の化合物に関して、NMR実験は、z勾配を有するBruker 5mm BBFOプローブヘッドを備え、プロトンについて500MHz、炭素について125MHzで稼働するBruker Avance 500分光計又は内部重水素ロックを使用し、z勾配を有する逆二重共鳴(H、13C、SEI)プローブヘッドを備え、プロトンについて400MHz、炭素について100MHzで稼働するBruker Avance DRX 400分光計を使用して実施した。ケミカルシフト(δ)は百万分率(ppm)で報告する。J値はHzで表される。
代わりに、いくつかのNMR実験は、z勾配を有する5mm PABBO BB−プローブヘッドを備え、プロトンについて400MHzで稼働し、炭素について100MHzで稼働するBruker Avance III400分光計を使用して、内部重水素ロックを用いて周囲温度(298.6K)で行った。ケミカルシフト(δ)は百万分率(ppm)で報告する。J値はHzで表される。
薬理の部
1)メニン/MLL蛍光偏光アッセイ
非表面結合性の黒色の384ウェルマイクロタイタープレートに、DMSO中の50nLの160×試験化合物及びアッセイ緩衝液(40mMトリス・HCl、pH7.5、50mM NaCl、1mM DTT(ジチオスレイトール)及び0.001%Tween20)中の4μLの2×メニンを添加した。試験化合物及びメニンを周囲温度で10分間インキュベートした後、アッセイ緩衝液中の4μLの2×FITC−MBM1ペプチド(FITC−β−アラニン−SARWRFPARPGT−NH)を添加し、マイクロタイタープレートを1000rpmで1分間遠心分離し、アッセイ混合物を周囲温度で15分間インキュベートした。アッセイ混合物中に存在するメニン・FITC−MBM1複合体の相対量を、FITC標識の蛍光偏光(FP)を周囲温度でBMG Pherastarプレートリーダー(例えば、485nm/em.520nm)で測定することにより決定する。結合アッセイにおける試薬の最終濃度は、アッセイ緩衝液中、100nMメニン、5nM FITC−MBM1ペプチド及び0.625%DMSOである。試験化合物の用量反応滴定を、31μMで開始する、11ポイントの3倍段階希釈スキームを用いて行う。
化合物ポテンシーを、式1に従い、各化合物濃度における%阻害を最初に計算することによって決定した。
%阻害=((HC−LC)−(FP化合物−LC))/(HC−LC))×100(式1)
ここで、LC及びHCはメニンへの結合に関してFITC−MBM1と競合する化合物の飽和濃度の存在下又は非存在下でのアッセイのFP値であり、FP化合物は、試験化合物の存在下で測定されたFP値である。HC及びLC FP値は、1プレートあたり少なくとも16回の反復実験の平均を表す。各試験化合物について、%阻害値を、試験化合物濃度の対数に対してプロットし、IC50値を、これらのデータを式2に当てはめることにより得た。
%阻害=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−log[cmpd])×h))(式2)
最小値及び最大値がそれぞれ、用量反応曲線の下側及び上側の漸近線である場合、IC50はシグナルの50%阻害をもたらす化合物の濃度であり、hは、ヒル係数である。
2)メニン/MLLホモジニアス時間分解蛍光(HTRF)アッセイ
処理されていない白色の384ウェルマイクロタイタープレートに、DMSO中の40nLの200×試験化合物及びアッセイ緩衝液(40mMトリス・HCl、pH7.5、50mM NaCl、1mM DTT及び0.05%Pluronic F−127)中の4μLの2×テルビウムキレート標識メニン(調製については、下記を参照されたい)を添加した。試験化合物及びテルビウムキレート標識メニンを周囲温度で5分間インキュベートした後、アッセイ緩衝液中の4μLの2×FITC−MBM1ペプチド(FITC−β−アラニン−SARWRFPARPGT−NH)を添加し、マイクロタイタープレートを1000rpmで1分間遠心分離し、アッセイ混合物を周囲温度で15分間インキュベートした。アッセイ混合物中に存在するメニン・FITC−MBM1複合体の相対量を、テルビウム/FITCドナー/アクセプターフルオロフォアペアのホモジニアス時間分解蛍光(HTRF)を周囲温度でBMG Pherastarプレートリーダー(例えば、337nm/テルビウム em.490nm/FITC em.520nm)で測定することにより決定する。蛍光共鳴エネルギー移動の程度(HTRF値)は、FITC及びテルビウムフルオロフォア(Fem520nm/Fem490nm)の蛍光発光強度の比として表される。結合アッセイにおける試薬の最終濃度は、アッセイ緩衝液中、100pMテルビウムキレート標識メニン(位置1)又は600pMテルビウムキレート標識メニン(位置2)、75nM FITC−MBM1ペプチド及び0.5%DMSOである。試験化合物の用量反応滴定を、通常25μM(位置1)又は10μM(位置2)で開始する、11ポイントの3倍段階希釈スキームを用いて行う。
化合物ポテンシーを、式1に従い、各化合物濃度における%阻害を最初に計算することによって決定した。
%阻害=((HC−LC)−(HTRF化合物−LC))/(HC−LC))×100(式1)
ここで、LC及びHCはメニンへの結合に関してFITC−MBM1と競合する化合物の飽和濃度の存在下又は非存在下でのアッセイのHTRF値であり、HTRF化合物は、試験化合物の存在下で測定されたHTRF値である。HC及びLC HTRF値は、1プレートあたり少なくとも16回の反復実験の平均を表す。各試験化合物について、%阻害値を、試験化合物濃度の対数に対してプロットし、IC50値を、これらのデータを式2に当てはめることにより得た。
%阻害=最小値+(最大値−最小値)/(1+10^((logIC50−log[cmpd])×h))(式2)
最小値及び最大値がそれぞれ、用量反応曲線の下側及び上側の漸近線である場合、IC50はシグナルの50%阻害をもたらす化合物の濃度であり、hは、ヒル係数である。
メニンのテルビウムクリプテート標識の調製:メニン(アミノ酸1−610−6×hisタグ)を以下のようにテルビウムクリプテートで標識した。2mgのメニンを1×リン酸緩衝生理食塩水に緩衝液交換した。16uMのメニンを、4倍モル過剰のNHS−テルビウムクリプテート(Cisbio Bioassays、Bedford、MA)と共に室温で2時間インキュベートした。Superdex 200 Increase 10/300 GLカラムにおいて0.75ml/分で反応を進めることにより、標識タンパク質を遊離標識から精製した。ピーク画分を集め、等分し、−80℃で凍結した。
メニンタンパク質配列(配列番号1):
Figure 2021506882
3a)増殖アッセイA
メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤試験化合物の抗増殖効果を、ヒト白血病細胞株において評価した。細胞株MV−4−11及びMOLM14はMLL転座を有し、それぞれMLL融合タンパク質のMLL−AF4及びMLL−AF9を発現し、また第2の対立遺伝子由来の野生型タンパク質を発現する。したがって、MLL再構成細胞株MV−4−11及びMOLM14は、幹細胞様HOXA/MEIS1遺伝子発現特性を示す。一般的な細胞毒性効果を示す化合物を排除するために、K562を、2つのMLL野生型対立遺伝子を含む対照細胞株として使用した。
MV−4−11及びMOLM14を、10%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)を補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で培養した。K562は、20%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)を補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で増殖させた。培養中、細胞は30〜250万細胞/mlに保たれ、継代数は25を超えなかった。
抗増殖効果を評価するために、96ウェル丸底超低接着プレート(Costar、カタログ番号7007)の1ウェルあたり200μlの培地に、1,500個のMV−4−11細胞、300個のMOLM14細胞又は750個のK562細胞を播種した。細胞播種数は実験を通して直線的な成長を確実にするために、成長曲線に基づいて選択した。試験化合物を異なる濃度で添加し、DMSO含量を0.3%に標準化した。細胞を37℃、5%COで、8日間インキュベートした。スフェロイド様増殖を、8日間、4時間毎に1つの画像を取得する生細胞イメージング(IncuCyteZOOM、Essenbio、4×対物レンズ)によってリアルタイムでモニターした。スフェロイドサイズの尺度としてのコンフルエンス(%)を、統合分析ツールを用いて決定した。
経時的な試験化合物の累積効果を決定するために、時間に対するコンフルエンスのプロットにおける曲線下面積(AUC)を計算した。実験開始時(t=0)のコンフルエンスをAUC計算のベースラインとして使用した。
絶対IC50値を以下の手順に従って計算した。
%対照=(AUC試料/AUC対照)×100
AUC対照=対照値の平均AUC(溶媒対照として、化合物を含まない細胞/DMSO)
非線形曲線当てはめを、最小二乗(通常の)当てはめ法を使用して、化合物濃度に対する%対照のプロットに適用した。これに基づいて、絶対IC50値(溶媒対照に対して50%の抗増殖効果を引き起こす試験化合物の最大阻害濃度の半分)を計算した。
3b)増殖アッセイB
メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤試験化合物の抗増殖効果を、ヒト白血病細胞株において評価した。細胞株MV−4−11及びMOLM14はMLL転座を有し、それぞれMLL融合タンパク質のMLL−AF4及びMLL−AF9を発現し、また第2の対立遺伝子由来の野生型タンパク質を発現する。したがって、MLL再構成細胞株MV−4−11及びMOLM14は、幹細胞様HOXA/MEIS1遺伝子発現特性を示す。一般的な細胞毒性効果を示す化合物を排除するために、K562を、2つのMLL野生型対立遺伝子を含む対照細胞株として使用した。
MV−4−11及びMOLM14を、10%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)を補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で培養した。K562は、20%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)を補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で増殖させた。培養中、細胞は30〜250万細胞/mlに保たれ、継代数は25を超えなかった。
抗増殖効果を評価するために、96ウェル丸底超低接着プレート(Costar、カタログ番号7007)の1ウェルあたり200μlの培地に、1,500個のMV−4−11細胞、300個のMOLM14細胞又は750個のK562細胞を播種した。細胞播種数は実験を通して直線的な成長を確実にするために、成長曲線に基づいて選択した。試験化合物を異なる濃度で添加し、DMSO含量を0.3%に標準化した。細胞を37℃、5%COで、8日間インキュベートした。スフェロイド様増殖を、8日目に画像を取得する生細胞イメージング(IncuCyteZOOM、Essenbio、4×対物レンズ)によってリアルタイムでモニターした。スフェロイドサイズの尺度としてのコンフルエンス(%)を、統合分析ツールを用いて決定した。
経時的な試験化合物の効果を決定するために、スフェロイドサイズの測定値としての各ウェルにおけるコンフルエンスを計算した。計算のためのベースラインとして、最高用量の参照化合物のコンフルエンスを実験開始時(t=0)のベースラインとして使用した。
絶対IC50値を、以下のとおりにコンフルエンスにおけるパーセント変化として計算した。
LC=低用量対照:1μMの細胞傷害性薬物スタウロスポリンで処理された細胞
HC=高用量対照:平均コンフルエンス(%)(DMSO処理細胞)
%効果=100−(100*(試料−LC)/(HC−LC))
IC50を決定するために、曲線を、可変勾配によるシグモイドフィット並びに100%への最大値及び0%への最小値の固定を使用して、%効果対Log10化合物濃度のプロットにフィットさせる。
Figure 2021506882
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Claims (16)

  1. 式(I)
    Figure 2021506882
    (式中、
    は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
    は、N又はCRであり、
    がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
    がCRを表すとき、Rは、水素であり、
    は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、CH又はOであり、
    Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
    15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
    (a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
    1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
    (b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het、R17及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、RがR17であるとき、Rは、水素であることを条件とし、
    1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
    1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
    2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
    (c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、R17、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
    (d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
    は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
    は、
    Figure 2021506882
    からなる群から選択され、
    3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
    (e)−−L−Rは、
    Figure 2021506882
    であること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
    2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
    3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
    (f)−−L−Rは、基
    Figure 2021506882
    であること
    から選択され、
    Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−NR−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにフルオロ、Het、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
    Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
    Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
    12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
    、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−CN、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’、R16及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、3つのフルオロ原子で置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル、ハロ、シアノ及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
    Hetは、式(b−1)及び(b−2):
    Figure 2021506882
    からなる群から選択され、
    環Bは、フェニルであり、
    は、CH、O又はNHを表し、
    は、NH又はOを表し、
    は、NH又はOを表し、
    は、CH又はNを表し、
    は、CH又はNを表し、
    、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、ハロ、シアノ、−C(=O)NR5’及びHetからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
    Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、ハロ、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    17は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルであり、
    n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
    m2は、0又は1である)
    の化合物又はその互変異性体若しくは立体異性形態或いはその薬学的に許容される塩又は溶媒和物。
  2. は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され、
    は、N又はCRであり、
    がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
    がCRを表すとき、Rは、水素であり、
    は、水素、シアノ及びヒドロキシ、−O−C1〜4アルキル又は−O−C3〜6シクロアルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、CH又はOであり、
    Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
    15a及びR15bは、それぞれ独立して、水素又はC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    Qは、水素又はフェニルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルであり、
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
    (a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR3a及び−NR4a4aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Aは、1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキル並びに−OR1a及び−NR2a2aaからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜6アルキルからなる群から選択され、
    1a、R2a、R2aa、R3a、R4a及びR4aaは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される)、又は
    (b)Lは、−N(R)−、−N(R)−CR1B1BB−及び−(NR)−CHR1B−CHR2B−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及び7〜10員飽和スピロ炭素二環系からなる群から選択されること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1b及び−NR2b2bbからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    1b、R2b及びR2bbは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
    1Bは、水素、ハロ、C3〜6シクロアルキル、フルオロ、ヒドロキシ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、且つR1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキル又は少なくとも1つの窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルを形成し、
    2Bは、水素、−OR6B、−NR7B7BB、CF、フルオロ、−CN、−OR4B及び−NR5B5BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    4B、R5B、R5BB、R6B、R7B及びR7BBは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR9B9BBからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10B及び−NR11B11BBからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    9B、R9BB、R10B、R11B及びR11BBは、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される)、又は
    (c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
    は、水素、シクロプロピル、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1c及び−NR2c2ccからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    5C及びR13Cは、それぞれ独立して、水素、Ar、Het、Het、Het、7〜10員飽和スピロ炭素二環系及び−NR2c2cc、Ar、Het又はHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1c、R2c及びR2ccは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
    (d)Lは、−N(R)−CR1D1DD−及び−N(R)−CR1D1DD−CR2D2DD−から選択されること(ここで、
    は、水素、フルオロ及び−CNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR1d及び−NR2d2ddから選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    1d、R2d及びR2ddは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1D、R1DD、R2D及びR2DDは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
    は、
    Figure 2021506882
    からなる群から選択され、
    3D、R4D及びR5Dは、それぞれ独立して、−OH、−OC1〜6アルキル又は−NH置換基で任意選択的に置換されたC1〜6アルキルからなる群から選択される)、又は
    (e)−−L−Rは、
    Figure 2021506882
    であること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Eは、水素、フルオロ及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
    2Eは、フルオロ、−OC1〜4アルキル及び1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択されるか、又はR1E及びR2Eは、同じ炭素原子に結合され、且つ共にC3〜5シクロアルキル又は酸素原子を含有するC結合4〜6員ヘテロシクリルを形成し、及び
    3Eは、水素、フルオロ又は−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR4E及び−NR5E5EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    4E、R5E及びR5EEは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、−CN及び−C(=O)NR6E6EEからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、−OR7E及び−NR8E8EEからなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    6E、R6EE、R7E、R8E及びR8EEは、それぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、又は
    (f)−−L−Rは、基
    Figure 2021506882
    であること
    から選択され、
    Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、−S(=O)−NR5’、R14、CF並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
    Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、ハロ、−CN、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、Het、−NR7’及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
    Hetは、ハロ、−CN、−C(=O)−C1〜6アルキル、−C(=O)Ar、−C(=O)Het、−C(=O)Het、−OR、−NR5’並びにフルオロ、−CN、−OR、−NR7’、R12及び−C(=O)NR8’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換された非芳香族ヘテロシクリルであり、
    12は、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、
    、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル、フルオロ、−C(=O)1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、R11’’及び−C(=O)NR9’からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    、R9’、R10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル及び少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
    Hetは、式(b−1)及び(b−2):
    Figure 2021506882
    からなる群から選択され、
    環Bは、フェニルであり、
    は、CH、O又はNHを表し、
    は、NH又はOを表し、
    は、NH又はOを表し、
    は、CH又はNを表し、
    は、CH又はNを表し、
    、X、X、X及びXの定義における好適なC原子及びN原子を含む、(b−1)又は(b−2)の5員環中の1つのC原子又は1つのN原子は、1つ、2つ又は3つのハロ原子で任意選択的に置換された1つ又は可能な場合には2つのC1〜4アルキル基で置換され得、
    n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
    m2は、0又は1である、請求項1に記載の化合物。
  3. は、CFであり、
    は、Nであり、
    は、水素であり、
    は、CHであり、
    Aは、共有結合又は−CR15a15b−であり、
    15a及びR15bは、水素であり、
    Qは、水素であり、
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c):
    (a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
    は、水素であり、
    1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
    (b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BB−からなる群から選択され、且つRは、Ar、Het及びHetからなる群から選択されること(ここで、
    は、水素であり、
    1Bは、水素であり、及び
    1BBは、水素及びメチルからなる群から選択される)、又は
    (c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    5C及びR13Cは、それぞれ独立して、Ar、Het及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
    から選択され、
    Arは、ハロ、−CN、−NR5’、−C(=O)NR5’、R14、CF及び−CN置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
    Hetは、1つ、2つ又は3つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されたピラゾリルであり、及び
    Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
    及びR5’は、それぞれ独立して、水素、−S(=O)−C1〜4アルキル及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    14は、ピラゾリル、特にC原子を介して分子の残部に結合されたピラゾリルであり、
    Hetは、式(b−1)及び(b−2):
    Figure 2021506882
    からなる群から選択され、
    環Bは、フェニルであり、
    は、O又はNHを表し、
    は、NHを表し、
    は、NHを表し、
    は、Nを表し、
    は、CHを表し、
    n1、n2及びm1は、それぞれ独立して、1及び2から選択され、
    m2は、0又は1である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. は、CFであり、
    は、Nであり、
    がNを表すとき、Rは、水素、CH、−OCH、−NH及び−NH−CHからなる群から選択され、
    は、CHであり、
    15a及びR15bは、水素であり、
    Qは、水素であり、
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f):
    (a)−−L−Rは、−NR1Aであること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Aは、C1〜6アルキルである)、又は
    (b)Lは、−N(R)−及び−N(R)−CR1B1BBからなる群から選択され、且つRは、Ar、Het、Het、Het及びR17からなる群から選択され、特に、Rは、Ar、Het、Het及びR17からなる群から選択されること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1Bは、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、及び
    1BBは、水素及びメチルからなる群から選択されるか、又はR1B及びR1BBは、それらが結合される炭素と共に、C3〜6シクロアルキルを形成する)、又は
    (c)−−L−Rは、−N(R)−COR5C及び−N(R)−SO−R13Cからなる群から選択されること(ここで、
    は、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    5C及びR13Cは、それぞれ独立して、Ar及びHetで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群から選択される)
    から選択され、
    Arは、ハロ、−CN、−OR、−NR5’、−C(=O)NR5’、Het、−O−Het、−C(=O)−Het、−S(=O)−Het、−S(=O)−NR5’、−S(=O)−C1〜4アルキル、R14、CF、−CNで任意選択的に置換されたC3〜5シクロアルキル並びにHet、−CN、−OR、−NR7’、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−C(=O)NR8’からなる群からそれぞれ独立して選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換されたフェニルであり、
    Hetは、ピリジル、2−、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、その各々は、−CN、−OR、−C(=O)NR5’、−C(=O)−Het及び−C(=O)NR8’で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され得、及び
    Hetは、非芳香族ヘテロシクリルであり、
    、R、R5’、R、R、R7’、R及びR8’は、それぞれ独立して、水素、−C(=O)−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル、−CN、R11’’及びR16からなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、3つのフルオロ原子で置換されたC1〜4アルキル並びに−OR10及び−NR1111’からなる群から選択される置換基で置換されたC2〜4アルキルからなる群から選択され、
    10、R11、R11’及びR11’’は、それぞれ独立して、水素、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル並びに少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有するC結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキル及びC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    16は、少なくとも1つのN原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄から選択される1つの追加のヘテロ原子を含有するN結合4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−S(=O)−C1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    14は、少なくとも1つの窒素原子並びに任意選択的に窒素、酸素及び硫黄からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの追加のヘテロ原子を含有する5員単環式ヘテロアリールであり、
    Hetは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有する4〜7員非芳香族ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、−CN、オキソ、−C(=O)NR5’、−O−C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜4アルキル及び−O−C1〜4アルキルで任意選択的に置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意選択的に置換され、
    17は、−NR5’からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されたC3〜6シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  5. Aは、共有結合である、請求項1に記載の化合物。
  6. Aは、−CR15a15b−である、請求項1に記載の化合物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物及び薬学的に許容される担体又は希釈剤を含む医薬組成物。
  8. 請求項6に記載の医薬組成物を調製するためのプロセスであって、薬学的に許容される担体と、治療有効量の、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物とを混合することを含むプロセス。
  9. 医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物又は請求項7に記載の医薬組成物。
  10. 癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の予防又は治療における使用のための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物又は請求項6に記載の医薬組成物。
  11. 癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌、例えば前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝臓癌、黒色腫及び神経膠芽腫などから選択される、請求項10に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  12. 前記白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄性白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒球性白血病、毛様細胞白血病(HCL)、MLL再構成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL陽性白血病及びHOX/MEIS1遺伝子発現特性を示す白血病から選択される、請求項11に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  13. 癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病から選択される障害を治療又は予防する方法であって、それを必要としている対象に、治療有効量の、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物又は請求項7に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  14. 前記障害は、癌である、請求項13に記載の方法。
  15. 癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌、例えば前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝臓癌、黒色腫及び神経膠芽腫などから選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄性白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒球性白血病、毛様細胞白血病(HCL)、MLL再構成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL陽性白血病及びHOX/MEIS1遺伝子発現特性を示す白血病から選択される、請求項14又は15に記載の方法。
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