JP2021506799A - 特に化粧品の製造に適した天然由来の増粘及び安定化系 - Google Patents

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Abstract

a)少なくとも1つのアルファ化デンプン、b)少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、c)及び少なくとも1つのセルロース誘導体から構成される増粘系。a)水溶液を提供するステップ、b)水を20℃〜80℃の間、好ましくは20℃〜50℃の間の温度に加熱するステップ、c)少なくとも1つのアルファ化デンプン、少なくとも1つの非イオン性多糖、及び少なくとも1つのアニオン性多糖を水溶液中に導入するステップ、d)構成要素が水中に分散するまで媒体を撹拌するステップにある、増粘した安定な系の製造方法。

Description

化粧品は、複数の成分の混合、組み合わせ、又は形成によって製造される処方製品である。環境及び持続可能性の理由で、現在では、合成成分よりも天然成分からのそれらの処方がますます探求されるようになっている。水溶性バインダー、被膜剤、及びさらには増粘剤として長期間使用されているゴム及び樹脂の形態の天然ポリマーが、この理由で新たな関心がもたれている。
水は、一般にこの種類の製品における非常に重要な成分である。最終使用者による化粧品の取り扱い及び塗布が容易となるが、皮膚、爪、又は毛髪に対する感覚の観点から快適なテクスチャーも付与するために、増粘する、すなわちその粘度を増加させる必要がある。
当産業では、当初、この増粘及びテクスチャー付与機能のために天然由来のポリマーが大量に使用された。しかし、これらのポリマーは、特に色、におい、純度、効率の一貫性、及び増粘品質に関して幾つかの欠点を有した。
これらの理由のため、それらは合成又は半合成ポリマーに置き換えられた。この点において、化粧品に広く使用されているカルボマーが知られている。Lubrizol社によって開発された一連のCarbopol(登録商標)はその例である。特に製品のCarbopol(登録商標)Ultrez 21を挙げることができ、これは合成アクリレートコポリマーであり、多種多様な化粧品配合物を増粘し、安定化させ、懸濁特性を付与するために製造された。
しかし、化粧品産業は、現在では、環境の保護、我々の化石資源の維持、カーボンフットプリント、並びに消費者の安全性及び保護に関する新たな課題に立ち向かう必要がある。この観点から、その配合が再考され、その製品の配合のための天然由来の解決策の使用に向けてできるだけ多くが元に戻されている。非常に環境及び消費者に優しい天然成分を用いて製造される製品を配合者が効率的に増粘することが可能な信頼できる効率的な技術的解決策を提案するために、この分野における科学技術が進歩し続けている。
この点において、本出願人は、少なくとも1つのアルファ化デンプンと、植物又は微生物由来の少なくとも1つのゴムと、少なくとも1つのセルロース誘導体との三元混合物から出発する新規な増粘及び安定化の系の開発に成功した。この組み合わせから開始することで、本出願人は、化粧品配合物に特に適している増粘系の開発に成功した。
本発明による増粘系は、特に、水溶液を効果的に増粘し、それらを安定化することができ、その種々の構成要素の間で全体的に予期せぬ相乗的な方法でそれを行うことが可能となる。この点において、混合物の存在下で得られる粘度は、それぞれの構成要素別々に使用して観察される粘度、又はこれらの構成要素の2つのみの組み合わせで観察される粘度よりもはるかに高い。
さらに、本発明による増粘系によって、テクスチャーの測定可能な変化やシネレシスが起こることなく、粘度の非常に高い安定性を得ることが可能となり、このことは数か月の期間にわたって得られる。このような結果は特に有利であり、上記増粘系が使用されやす
い化粧品に必要な高レベルの安定性の実現が可能となる。
使用される水性媒体の粘度、特にレオロジー挙動に関して、本発明による増粘系ではシネレシス現象が起こらず、すなわち水相中でゲル溶液が形成されて水が分離することがないが、通常このことは、天然増粘剤を別々に使用する場合には観察される。このことは用途の観点から非常に興味深いだけでなく、完全に驚くべきことでもあり、その理由は、三元の組み合わせを使用するだけで得られ、単独又は2つの組として使用される製品では、禁止的なシネレシス現象が起こるからである。
感覚の観点から、本発明による増粘系によって特に興味深い性質も得られ、例えば、クリーム状のテクスチャーを有する非常に白く不透明な製品が得られ、このためこれらは、ケアクリーム又はメーキャップクリームなどのエマルジョンの増粘及び安定化のための理想的な候補となる。さらに、これらの製品は、非常に有利には、ベタベタせず、流れにくく、特に軟質で鮮やかに見える。
したがって、本発明の第1の主題は、
a)少なくとも1つのアルファ化デンプン、
b)少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
c)及び少なくとも1つのセルロース誘導体
からなる増粘系からなる。
本発明による三元の増粘性の組み合わせは、主成分として少なくとも1つのアルファ化デンプンを含む。このようなデンプンは、特に植物由来のアルファ化したα−グルコースポリマーを含む。トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、米、エンドウマメ、オーツ麦、レンズマメ、ソラマメ(faba bean)、ソラマメ(broad bean)、インゲンマメ、及びヒヨコマメ、又はそれらの組み合わせに由来するアルファ化デンプンが特に好ましい。
好ましくは、このアルファ化デンプンは、ワックス状デンプンであり、すなわちアミロペクチンが多くアミロースが少ない。これは特にワキシーコーン、ジャガイモ、又は米のデンプンであってよい。
アルファ化デンプンは、一般に、デンプン粒子の単純な膨潤、部分的な分裂、又はさらには全体的な溶解を引き起こしやすい熱的、化学的、又は機械的な技術によって製造され、それによって45℃未満、さらに良好には35℃未満、さらに良好には室温付近の水温の水中に分散させることによる「低温」プロセスにより水溶性となる。
したがって、好ましくは、アルファ化デンプンは、偏光中でマルタクロスを示す微粒をもはや含まない、又はもはや実質的に含まない。
アルファ化デンプンを得るための好ましい技術は、特に霧化、ドラム加熱、又は押出成形などの水性媒体中のデンプン懸濁液の加熱/乾燥の技術である。オートクレービング又は熱交換器上の間接加熱は、これらも可能性があり、完全な状態、断片化したもの、及び膨潤した状態の粒子複合コロイド分散物が得られる傾向にある加熱方法である。このようなデンプンの製造方法の例は、米国特許第3,086,890号明細書、米国特許第3,607,394号明細書、又は仏国特許出願公開第2 822 471号明細書に見られる。
このアルファ化デンプンは、前述の加熱/乾燥処理を行う前又は後に、変性させる場合
もあるし、変性させない場合もある。変性に関して、これは1つ以上の物理的、物理化学的、化学的、又は酵素的変性であってよい。これは特にデキストリン化、酸若しくは酵素による加水分解、カルボキシメチル化、ヒドロキシプロピル化、ヒドロキシエタリオン(hydroxyethalion)、アセチル化、オクテニルスクシニル化、カチオン化、架橋、又はグラフト処理であってよい。好ましくは、アルファ化デンプンは、変性されたデンプン、特にデキストリン化された、加水分解された、カルボキシメチル化された、ヒドロキシプロピル化された、アセチル化された、オクテニルスクシニル化された、又はカチオン性の、アルファ化デンプンから選択される。より優先的には、アルファ化デンプンは、カルボキシメチル化された、ヒドロキシプロピル化された、アセチル化された、オクテニルスクシニル化された、アルファ化デンプンから選択される。
しかし、デンプンに対して使用されるある種の物理化学的又は化学的変性処理が十分に過酷である場合には、デンプン粒子の単純な膨潤、部分的な分裂、又はさらには全体的な溶解が起こりやすく、それによって「低温」プロセスにより水溶性となる熱的又は機械的技術は必要ではないことに留意されたい。特に、本発明の目的のためのアルファ化デンプンとして、デキストリン化、加水分解、カチオン化、ヒドロキシプロピル化、又はカルボキシメチル化のみが行われ、偏光中でマルタクロスを示すデンプン粒子をもはや含まない、又はもはや実質的に含まない製品を使用することができる。
特に、非イオン性アルファ化デンプンが好ましく、特に、本出願人によってPregeflo(登録商標)のブランド名で販売される一連のものが好ましい。最も好ましいこのようなデンプンの一例は、例えばPregeflo(登録商標)CH 40である。
挙げることができる植物又は微生物由来のゴムとしては、特に:
−植物の種子又は出液水から誘導されるゴム、例えばアラビアゴム、コンニャクゴム、グアーガム、イナゴマメゴム、トラガカントゴム、タラガム、カシアガム、カラヤゴム、サイリウムガム、ペクチン、又はそれらの誘導体及び混合物;
−藻類から抽出されるゴム、例えば寒天、ガラクトマンナン、アルギネート、若しくはカラギーナン、又はそれらの誘導体及び混合物;
−並びに微生物の発酵から誘導されるゴム、例えばキサンタン、ジェラン、マンナン、スクレログルカン、又はそれらの誘導体及び混合物、好ましくはキサンタンガム
が挙げられる。
好ましくは、本発明による増粘系に使用される植物又は微生物由来のゴムは、非イオン性多糖である。発酵から誘導されるゴムが好ましく、例えばキサンタン、ジェラン、マンナン、及びスクレログルカン、特にキサンタン及びスクレログルカン、さらに特にキサンタンが好ましい。このようなキサンタンガムは、一般に1,000,000〜50,000,000Daの間の分子量を有する。可能性のある市販製品の中で、言及できる例としては、Jungbunzlauer International AG社の製品のXanthan Gum FNCS−PC、CP Kelco社の製品のKeltrol(登録商標)CG−T、Cosphatec社の製品のCosphaderm(登録商標)X
17、KahlWax社の製品のKahlgum 6673 FEE − Xanthan Gum、Solvay社の製品のRhodicare(登録商標)S及びRhodicare(登録商標)XC、並びにVanderbilt Minerals社の製品のVanzan(登録商標) NF−Cが挙げられる。
採用可能なセルロース誘導体としては、変性セルロース、特にメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられ、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセ
ルロースが好ましく、ヒドロキシエチルセルロースが最も好ましい。特に市販製品の、Ashland Specialty ChemicalのNatrosol(商標)250 HHR PC、ChemirのEspesante CH、SE TyloseのTylose(登録商標)H 15 YG4、及びDowDuPont(Dow)のCellosize(商標)HEC QP 40を挙げることができる。
三元混合物の種々の構成要素の間の相対的比率は重要ではないが、増粘系ができるだけ効率的となるためには、アルファ化デンプンが全体として増粘系に対して主成分となること、すなわち全体として増粘系の50%を超えて存在することが好ましい。したがって、本発明による増粘系は、優先的には:
a)1〜12乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
b)0.01〜2部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
c)及び0.01〜3部の少なくとも1つのセルロース誘導体
からなる。
より優先的には、これは:
a)5〜11乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
b)0.1〜1部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
c)及び0.1〜2部の少なくとも1つのセルロース誘導体
からなる。
非常に優先的には、これは:
a)6〜10乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
b)0.2〜0.8部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
c)及び1〜1.5部の少なくとも1つのセルロース誘導体
からなる。
本発明の別の主題は、安定な増粘系の製造方法であって:
a)水溶液を提供するステップ、
b)水を20℃〜80℃の間、優先的には20℃〜50℃の間の温度に加熱するステップ、
c)上記水溶液中に、少なくとも1つのアルファ化デンプン、少なくとも1つの非イオン性多糖、及び少なくとも1つのアニオン性多糖を導入するステップ、
d)水中の構成要素の分散物が得られるまで媒体を撹拌するステップ、
による方法からなる。
当業者であれば、媒体の撹拌速度を、特に分散させる成分の量の関数として、適応させる方法が分かるであろう。しかし、1000〜5000rpmの間の撹拌速度が全体的に許容できると思われる。
さらに、本発明による方法が、上記方法により製造された三元系に関して前述したすべての特徴を含むことは明確に理解されよう。
この増粘系は、非常に安定であり皮膚に対して非アレルギー性であることが判明している。これはさらに、pH又は電解質の存在とは独立して、粘度及びテクスチャーの一貫性が得られるという利点が得られる。言い換えると、この系は、媒体のpH、並びに一価、二価、及び三価の塩の存在の影響を受けない。この基準は、いっそう重要となるが、その理由は、一般に、化粧用途、特に局所適用のための製品は、pH変化(例として、皮膚のpHは弱酸性であり、4〜6の間の範囲である)にさらされる又は曝露されることが多いからである。したがって、pHに関して、又は塩の存在に関して使用の特定の制限がない
製品を有することは、化粧品組成物の非常に大きな技術的利点になる。
最後に、本発明の最後の主題は、本発明による増粘した安定な系を含む化粧品組成物からなる。
特に、本発明による増粘した安定な系によって、非常に安定及び非常に微細の両方であり、モジュール化可能なテクスチャーを有し、多量の分散脂肪相を有するとしても鮮やかでシルク状でベタベタしない感触を有するエマルジョンを容易に製造することができる。したがって、皮膚に対して良好なエモリエント効果を有し、表皮の上層に対して良好な保湿効果も有するエマルジョンを得ることが可能である。
上記化粧品組成物は、特に、保湿、抗しわ、老化防止、痩身、アンチチャント(antichant)若しくは安定化組成物、ボディバーム、又は美容マスクなどのケア製品であってよく、増粘した溶液、ゲル、ミルク、クリーム、懸濁液、エアロゾル、又はムースの形態であってよい。
上記化粧品組成物は、特に、マスカラ、ライナーなどの目のためのメーキャップ製品、又は顔用のパウダー、ファンデーションなどの顔のためのメーキャップ製品、又はバーニッシュなどの爪のためのメーキャップ製品、又はリップスティック若しくはリップグロスなどの唇のためのメーキャップ製品であってよい。
上記化粧品組成物は、特に、日焼け用製品、例えば保護製品又はセルフタンニング製品であってよい。
上記化粧品組成物は、特に、身体衛生製品、例えば石けん、脱毛剤、又はデオドラントであってよい。
上記化粧品は、特に、ヘアケア製品、例えばシャンプー、カラーリング、染色若しくはパーマネントウェーブ製品、抜け毛防止ローション、ラッカー、又は定着剤であってよい。
上記化粧品組成物は、特に、フレグランス、オードトワレ、又はオードパルファムであってよい。
以下の実施例によって、本発明をより十分に理解できるが、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例全体にわたって、以下の製品を用いて種々の配合物を調製した:
Roquette Freres社より販売されるPregeflo CH 40
CP Kelco社よりKeltrol(登録商標)CG−Tの名称で販売されるキサンタンガム
Ashland Specialty ChemicalよりNatrosol(商標)250 HHR PCの名称で販売されるヒドロキシエチルセルロース(HEC)
他に明記されない限り、すべての配合物は以下の方法で調製した:
1)種々の増粘剤を計量し混合する
2)水を40℃まで加熱する
3)ターボミキサーを用いて2000rpmで撹拌し、徐々に加えた成分の混合物を分散させる
4)エマルジョンが室温になるまで撹拌を続ける。
すべての粘度は、Brookfield DV−II+Pro粘度計を用いて測定される。
実施例1
この実施例は、水溶液の増粘に対する系の3つの構成要素の間の相乗効果を示している。以下の表1は、単独、二元混合物として、又は三元系として使用した各構成要素の水中の重量パーセント値を示している。本発明による増粘系は、有利には最高粘度となり、同時に皮膚上で最も快適なテクスチャーが得られる。
Figure 2021506799
実施例2
この実施例は、本発明による増粘系を構成する3つすべての成分は含まない対照組成物で観察されるシネレシス効果を示している。以下の表2は、調製した種々の組み合わせで使用した各構成要素の水中の重量パーセント値を示している。すべての場合で、別の構成要素が加えられ、これは、前述の定義のアルファ化デンプンではない粒状デンプンのデンプンM−DF 12 Sであり、粘度に対して実際の影響はなかった。
本発明の範囲外のすべての系で、非常に顕著なシネレシスが生じることが分かり、このことが化粧品配合物中での使用が抑制される点となる。
Figure 2021506799
実施例3
この実施例は、上記水溶液を4、40、又は50℃のいずれかで保管したかによる、15日後の、本発明による種々の増粘系を用いて増粘させた水溶液中で観察される粘度変化を示している。表3は、注目すべきこととして、これらすべての温度で粘度が維持されることを示しており、保管温度の影響は実質的に存在しない。
Figure 2021506799
実施例4
この実施例は、48時間後の、本発明による種々の増粘系で増粘させた水溶液で観察される種々の感覚パラメーターの変化を示している。表4は、試験したすべての配合物で、満足できる感覚構成を得ることが可能なことを示している。特に、3以下のディスクリプターを有して流れにくく、5以上で通常7以上の伸びのディスクリプターを有して十分に伸び、4以下の対応するディスクリプターを有してわずかに粘着性であり、6以上の対応する感覚ディスクリプターを有して浸透性である製品が常に得られる。ヒドロキシエチルセルロースの多いある配合物を除けば、6以上の白色度ディスクリプターを有する非常に白色の配合物が全体的に得られる。
したがって本発明によって、感覚の観点から満足できる製品を得ることが可能である。
Figure 2021506799

Claims (10)

  1. a)少なくとも1つのアルファ化デンプン、
    b)少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
    c)及び少なくとも1つのセルロース誘導体
    からなる増粘系。
  2. 前記アルファ化デンプンが、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、米、エンドウマメ、オーツ麦、レンズマメ、ソラマメ(faba bean)、ソラマメ(broad bean)、インゲンマメ、及びヒヨコマメ、又はそれらの組み合わせから得られ、特にワックス状デンプン、及び特にワキシーコーン、ジャガイモ、又は米のデンプンから得られることを特徴とする請求項1に記載の増粘系。
  3. 前記植物若しくは微生物由来のゴムが、植物の種子又は出液水から得られるゴム、藻類から抽出されるゴム、又は微生物の発酵から得られるゴム、又はそれらの誘導体、特にキサンタンガムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の増粘系。
  4. 前記セルロース誘導体が、変性セルロース、特にメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースから選択され、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースが好ましく、ヒドロキシエチルセルロースが最も好ましいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の増粘系。
  5. a)1〜12乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
    b)0.01〜2部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
    c)及び0.01〜3部の少なくとも1つのセルロース誘導体
    からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の増粘系。
  6. a)5〜11乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
    b)0.1〜1部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
    c)及び0.1〜2部の少なくとも1つのセルロース誘導体
    からなることを特徴とする請求項5に記載の増粘系。
  7. a)6〜10乾燥重量部の少なくとも1つのアルファ化デンプン、
    b)0.2〜0.8部の少なくとも1つの植物若しくは微生物由来のゴム、
    c)及び1〜1.5部の少なくとも1つのセルロース誘導体
    からなることを特徴とする請求項6に記載の増粘系。
  8. 安定な増粘系の製造方法であって:
    a)水溶液を提供するステップ、
    b)水を20℃〜80℃の間、優先的には20℃〜50℃の間の温度に加熱するステップ、
    c)前記水溶液中に、少なくとも1つのアルファ化デンプン、少なくとも1つの非イオン性多糖、及び少なくとも1つのアニオン性多糖を導入するステップ、
    d)前記水中の構成要素の分散物が得られるまで媒体を撹拌するステップ、
    による方法。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の安定な増粘系を含む化粧品組成物。
  10. 目のためのメーキャップ製品、日焼け用製品、身体衛生製品、ヘアケア製品、又はフレグランスであることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
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