JP2021196355A

JP2021196355A - 自動的な時間及び／又は日付の修正

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Publication number: JP2021196355A
Application number: JP2021088982A
Authority: JP
Inventors: パスカル・ラゴルゲット; Lagorgette Pascal
Original assignee: ETA SA Manufacture Horlogere Suisse
Current assignee: ETA SA Manufacture Horlogere Suisse
Priority date: 2020-06-18
Filing date: 2021-05-27
Publication date: 2021-12-27
Anticipated expiration: 2041-05-27
Also published as: CN113820942B; EP3926418A1; JP7199472B2; KR102651656B1; CN113820942A; KR20210157356A; US20210397137A1

Abstract

【課題】自己修正式の携行型時計において誤った時間や日付を修正する。【解決手段】本発明は、自己修正式の携行型時計（１００）の時間及び／又は日付を自動的に修正する方法（５００）に関する。この携行型時計は、少なくとも１つの受信要素（１３０）と、少なくとも１つの検出要素（１７０）と、及びこの方法（５００）を実行するための少なくとも１つの処理ユニット（１５０）とを備える。この方法（５００）は、少なくとも１つのデータ（１３１）を受信する受信ステップ（５１０）と、誤った時間及び／又は日付を検出する検出ステップ（５２０）と、その時間を修正する修正ステップ（５４０）とを含む。【選択図】図１

Description

本発明は、電子式の携行型時計（例、腕時計、懐中時計）に関し、特に、日付を表示するクオーツ式の携行型時計に関する。

市販のアナログ式クオーツ携行型時計は、ユーザーのみによって設定される。しかし、ユーザーは自分が設定している時間が午前なのか午後なのかをわかっていないことがあり、このために、日付が不適切に変更されてしまう。

複数のセンサーを用いる手法はあるが、このような手法では、製造コストを上げ、製造時間を長くし、故障の確率を高くしてしまう。

このような状況で、本発明においては、自己修正式の携行型時計の修正方法によって、前記課題のすべて又は一部を克服することを提案する。前記自己修正式の携行型時計は、少なくとも１つの受信要素と、少なくとも１つの検出要素と、及び前記方法を実行するための少なくとも１つの処理ユニットとを備え、前記方法は、
− 第１の期間及び第２の期間から選ばれる、日における少なくとも１つの期間を含む少なくとも１つのデータを前記少なくとも１つの受信要素によって受信する受信ステップと、
− 前記少なくとも１つの検出要素によって前記第１の期間と前記第２の期間の間の時間の変遷を検出する検出ステップと、
− 前記時間と、受信した前記少なくとも１つのデータとの間の差を計算する計算ステップと、及び
− 前記差の結果に応じて前記時間を前記少なくとも１つの処理ユニットによって修正する修正ステップと
を含む。

この構成のおかげで、前記自己修正式の携行型時計の日付及び／又は時間を修正することができる。

一実施形態において、前記少なくとも１つのデータは、２４時間制の時間又は１２時間制の時間を含む。

一実施形態において、前記第１の期間は、夜の１２時（境界を含む）から正午（境界を含まず）まで、すなわち、12:00 AM（境界を含む）から12:00 PM（境界を含まず）までであり、かつ／又は前記第２の期間は、正午（境界を含む）から夜の１２時（境界を含まず）まで、すなわち、12:00 PM（境界を含む）から00:00 AM（境界を含まず）までである。

このような構成の１つのおかげで、前記少なくとも１つのデータは、標準的なシステムにおける、日における時間を示す。

一実施形態において、前記検出ステップにおいて、前記第１の期間から前記第２の期間までの時間の変遷は、第１の変遷に対応し、又は前記第２の期間から前記第１の期間までの時間の変遷は、第２の変遷に対応する。

この構成のおかげで、日中から夜間への変遷、及び夜間から日中までの変遷、好ましくは、夜の１２時を通過する変遷、及び正午を通過する変遷、を検出することができる。

一実施形態において、前記時間の変遷の前記検出は、日付の変更を検出することを伴う。

この構成のおかげで、日中から夜間への変遷、好ましくは夜の１２時を通過する変遷、を検出することができる。

一実施形態において、前記日付の変更は、前記モーターのトルクの変化によって検出される。

この構成のおかげで、日付の変更を検出することができる。

一実施形態において、前記修正は、第２の変遷中又は変遷後に前記差を前記時間に加算することを伴う。

この構成のおかげで、時間を設定することができる。

一実施形態において、前記加算においては、前記モーターの回転を制御する。

この構成のおかげで、時間が自動的に修正される。

本発明は、自己修正式の携行型時計に関し、これは、少なくとも１つの受信要素と、少なくとも１つの検出要素と、及び少なくとも１つの処理ユニットとを備え、
前記少なくとも１つの受信要素は、前記少なくとも１つのデータを受信するように構成しており、
前記少なくとも１つの検出要素は、前記第１の期間と前記第２の期間の間の前記時間の変遷を検出するように構成しており、
前記少なくとも１つの処理ユニットは、前記時間と受信した前記少なくとも１つのデータの間の差を計算して前記モーターをアクチュエートし、かつ、本発明に係る方法を実行するように構成している。

一実施形態において、前記少なくとも１つの受信要素は、電磁波及び／又は光波を受けるように構成している。

この構成のおかげで、前記少なくとも１つのデータを受信することができる。

以下、例として与えられる添付の図面を用いて本発明について詳細に説明する。

一実施形態に係る自己修正式の携行型時計１００を示している。一実施形態に係る自己修正式の携行型時計１００の修正方法５００を示している。

前記のような事象は、電池を交換したとき、又は携行型時計が省電力モードを離脱するときであって、ユーザーが携行型時計の時間を設定しなければならないが、設定されている時間１０９が午前（ＡＭとして知られている）なのか午後（ＰＭとして知られている）なのかわからないときに、再現される。

出願人は、少なくとも１つの受信要素１３０と、少なくとも１つの検出要素１７０と、及び修正方法５００を実行するように構成している少なくとも１つの処理ユニット１５０とを備える自己修正式の携行型時計１００を用いて、前記の課題のすべて又は一部を克服することを提案する。

特に、本発明に係る方法の目的の１つは、前記自己修正式の携行型時計１００の動作の初期の時間帯に、設定されている時間１０９が、前記自己修正式の携行型時計１００が設定又は更新された時間に対応するものであることを検証することである。

逆に、設定された時間１０９が日における時間に対応していない場合は、時間を進めたり（５４２）、戻したり（５４１）することで修正する。

例えば、正午に日付の変更（５２７）が検出（５２０）された場合、前記修正方法５００は、その日の正午又は翌日の夜の１２時に、時間を１２時間戻す（５４１）。

逆に、前記修正方法５００が夜の１２時において変更を検出（５２０）しない場合、前記修正方法５００は、夜の１２時に時間を１２時間進ませて（５４２）、日付の変更（５２７）を発生させる。

このために、前記自己修正式の携行型時計１００が再び電源オンになると、前記少なくとも１つの受信要素１３０は、電磁波及び／又は光波によって、第１の期間１０１及び第２の期間１０２から選択される少なくとも１つの（日における）期間を含む少なくとも１つのデータ１３１を受信する（５１０）。

特に、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０によって実行される前記修正方法５００は、前記少なくとも１つの受信要素１３０を介して前記少なくとも１つのデータ１３１を受信する（５１０）。前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、例えば、電池交換後に、前記修正方法５００の実行をトリガーすることができる。

好ましくは、スマートフォン９９９を用いて、２４時間制又は１２時間制における時間、すなわち、標準的なシステムにおける分と秒によって構成する時間及び／又は少なくとも１つの日付、を含む前記少なくとも１つのデータ１３１を送信することができる。

ユーザーは、時針１１０及び／又は分針１２０を所望の時間に動かすことによって、少なくとも１つの設定要素１４０を用いて時間１０１を設定することができる。このように、ユーザーは、前記時針１１０によっておおまかにインデックス「３」を示し、より正確にはインデックス「３」と「４」の間の空間を示し、そして、前記分針１２０によってインデックス「１０」を示す。しかし、設定時間１０９が「3:50 AM」であるのか「3:50 PM」であるのかをユーザーが区別することは不可能である。ここで、「3:50 AM」は、例えば、夜の１２時から正午までの間又は「12:00 AM」から「12:00 PM」よりも前までの時間である第１の期間１０１に属する時間であり、「3:50 PM」は、例えば、正午から夜の１２時までの間又は「12:00 PM」から「12:00 AM」よりも前までの時間である第２の期間１０２に属する時間である。

時間が変遷するにしたがって（５１１）、メモリー１８０に記憶されている前記少なくとも１つのデータ１３１は、変遷した時間とともに増分され、設定時間１０９は回転する（５１９）。すなわち、前記少なくとも１つのデータ１３１と設定時間１０９は、同様な形態で、時間とともに変わる（５１９）。

前記第１の期間１０１と前記第２の期間１０２の間で時間が変遷するときに、前記修正方法５００は、前記モーター１６０による前記日付ディスクの駆動（５２５）に起因するトルク変化（５２７）を、伝統的なデバイダーブリッジの形態であることができる前記少なくとも１つの検出要素１７０を介して検出し（５２０）、したがって、前記少なくとも１つの検出要素１７０に接続された前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、前記モーター１６０の消費電力を通してトルク変化（５２７）を検出する（５２０）。

特に、前記自己修正式の携行型時計１００が日付を変えるときに（５２７）、前記少なくとも１つの検出要素１７０は、前記第１の期間１０１と前記第２の期間１０２の間の前記設定時間１０９の前記変遷、好ましくは、前記第１の期間１０１から前記第２の期間１０２までの時間の前記変遷、を検出する（５２０）。温度のような特定の環境条件に応じて、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０によって、極端な条件下においては、夜の１２時を経過する前記変遷が４０分も遅れて検出される（５２０）ことがある。

したがって、日中から夜間への前記変遷、好ましくは夜の１２時の前記変遷、が検出され（５２０）、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、差を計算する（５３０）。すなわち、受信した前記少なくとも１つのデータ１３１から、ユーザーによって設定された前記時間１０９を減算する。

前記差（５３０）がゼロである場合、ユーザーによって設定された前記時間１０９は、受信した前記少なくとも１つのデータ１３１に対応し、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０によって何のアクションも行われない、又は前記設定時間１０９に「０」が加算される。特に、ユーザーによって設定された時間１０９は、前記少なくとも１つのデータ１３１に対して、数秒又は数分異なることがある。この場合、設定時間１０９の時間の単位量と、前記少なくとも１つのデータ１３１の時間の単位量との差が重要である。ゼロであるのは、この差（５３０）である。

逆に、前記差（５３０）がゼロでない場合、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、前記差（５３０）の結果に応じて前記時間を修正する（５４０）。すなわち、ユーザーによって設定された前記設定時間１０９が「3:50 PM」であり前記少なくとも１つの受信データ１３１が「3:50 AM」を示している場合、第２の変遷中又はその後に、前記修正（５４０）は、前記差（５３０）、すなわち、「−１２時間」、を前記設定時間に加算する（５４５）。より正確には、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、前記モーター１６０を反時計回りに回転させて（５４１）、夜の１２時、すなわち、「12:00 AM」、ではなく、正午、すなわち、「12:00 PM」を示す。

本発明によって第２のケースも提供される。前記差（５３０）がゼロではなく、ユーザーによって設定された前記時間１０９が「3:50 AM」であり、前記少なくとも１つの受信データ１３１が「3:50 PM」を示している場合、前記修正（５４０）は、第２の変遷中又はその後に、前記差（５３０）、すなわち、「＋１２時間」、を再び前記時間に加算（５４５）するためである。より正確には、前記少なくとも１つの処理ユニット１５０は、正午、すなわち、「12:00 PM」の代わりに、夜の１２時、すなわち、「12:00 AM」を示すように、前記モーター１６０を時計回りに回転させる（５４２）。このようにして、時間が自動的に修正される。

これらの修正（５４０）は、ユーザーに迷惑をかけないように日中又は夜間に後で行うことができ、前記差の計算（５３０）は、メモリーに格納された前記少なくとも１つのデータ１３１と、時間の変遷（５１９）にしたがって進展する設定時間１０９の間で行うことができることを忘れてはならない。結果は同じである。

このように、本発明によって、電池交換後やタイムゾーン変更時に、スマートフォン９９９を介して前記少なくとも１つのデータ１３１を受信することができ、ユーザーの使い勝手が向上する。

１００自己修正式の携行型時計
１０１第１の期間
１０２第２の期間
１０９設定時間
１３０受信要素
１３１データ
１４０設定要素
１５０処理ユニット
１６０モーター
１７０検出要素
１８０メモリー
９９９スマートフォン

Claims

自己修正式の携行型時計（１００）を修正する方法（５００）であって、
前記自己修正式の携行型時計（１００）は、少なくとも１つの受信要素（１３０）と、少なくとも１つの検出要素（１７０）と、及び前記方法（５００）を実行するための少なくとも１つの処理ユニット（１５０）とを備え、
前記方法（５００）は、
第１の期間（１０１）及び第２の期間（１０２）から選ばれる、日における少なくとも１つの期間を含む少なくとも１つのデータ（１３１）を前記少なくとも１つの受信要素（１３０）によって受信する受信ステップ（５１０）と、
前記少なくとも１つの検出要素（１７０）によって前記第１の期間（１０１）と前記第２の期間（１０２）の間の時間の変遷を検出する検出ステップ（５２０）と、
前記時間と、受信した前記少なくとも１つのデータ（１３１）との間の差を計算する計算ステップ（５３０）と、及び
前記差（５３０）の結果に応じて前記時間を前記少なくとも１つの処理ユニット（１５０）によって修正する修正ステップ（５４０）と
を含むことを特徴とする方法。
前記少なくとも１つのデータ（１３１）は、２４時間制の時間又は１２時間制の時間を含む
ことを特徴とする請求項１に記載の方法（５００）。
前記第１の期間（１０１）は、夜の１２時（境界を含む）から正午（境界を含まず）まで、すなわち、12:00 AM（境界を含む）から12:00 PM（境界を含まず）までであり、かつ／又は
前記第２の期間（１０２）は、正午（境界を含む）から夜の１２時（境界を含まず）まで、すなわち、12:00 PM（境界を含む）から00:00 AM（境界を含まず）までである
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の方法（５００）。
前記検出ステップ（５２０）において、前記第１の期間（１０１）から前記第２の期間（１０２）までの時間の変遷は、第１の変遷に対応し、又は前記第２の期間（１０２）から前記第１の期間（１０１）までの時間の変遷は、第２の変遷に対応する
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法（５００）。
前記時間の変遷の前記検出（５２０）は、日付の変更を検出すること（５２５）を伴う
ことを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の方法（５００）。
前記日付の変更（５２５）は、前記モーター（１６０）のトルクの変化（５２７）によって検出される
ことを特徴とする請求項４に記載の方法（５００）。
前記修正（５４０）は、第２の変遷中又は変遷後に前記差（５３０）を前記時間に加算すること（５４５）を伴う
ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載の方法（５００）。
前記加算（５４５）においては、前記モーター（１６０）の回転を制御する
ことを特徴とする請求項７に記載の方法（５００）。
自己修正式の携行型時計（１００）であって、
少なくとも１つの受信要素（１３０）と、少なくとも１つの検出要素（１７０）と、及び少なくとも１つの処理ユニット（１５０）とを備え、
前記少なくとも１つの受信要素（１３０）は、前記少なくとも１つのデータ（１３１）を受信するように構成しており、
前記少なくとも１つの検出要素（１７０）は、前記第１の期間（１０１）と前記第２の期間（１０２）の間の前記時間の変遷を検出（５２０）するように構成しており、
前記少なくとも１つの処理ユニット（１５０）は、前記時間と受信した前記少なくとも１つのデータ（１３１）の間の差（５３０）を計算して前記モーター（１６０）をアクチュエートし、かつ、請求項１〜８のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成している
ことを特徴とする携行型時計（１００）。
前記少なくとも１つの受信要素（１３０）は、電磁波及び／又は光波を受けるように構成している
ことを特徴とする請求項９に記載の携行型時計（１００）。