JP2013019724A - 電子時計および電子時計の針位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】強制針位置検出処理の処理時間を短くでき、消費電力も低減できる電子時計
【解決手段】電波修正時計1は、指針10と、計時手段73と、計時時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段75と、指針10が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段14と、針位置検出手段14を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段76と、外部操作部材とを備える。針位置検出制御手段76は、強制針位置検出制御部を備える。強制針位置検出制御部は、指針10を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出部と、算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、針位置検出手段14を作動させずに指針の運針を行い、運針数が設定値以下になると、指針10を検出するまで又は運針数が0になるまで、指針の運針及び針位置検出処理を行う運針位置検出処理部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電波修正時計1は、指針10と、計時手段73と、計時時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段75と、指針10が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段14と、針位置検出手段14を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段76と、外部操作部材とを備える。針位置検出制御手段76は、強制針位置検出制御部を備える。強制針位置検出制御部は、指針10を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出部と、算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、針位置検出手段14を作動させずに指針の運針を行い、運針数が設定値以下になると、指針10を検出するまで又は運針数が0になるまで、指針の運針及び針位置検出処理を行う運針位置検出処理部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子時計および電子時計の針位置検出方法に関する。
指針式の電子時計において、指針位置を検出する装置を備えたものがある(たとえば特許文献1)。特に、時刻情報を含む電波(長波標準電波)を受信し、その時刻情報で時刻を自動的に修正して表示する電波修正時計では、時刻情報を受信した際に、自動的に指針を移動して修正しなければならない。このため、電波修正時計では、指針位置を自動的に検出する装置を備えていることが多い。
特許文献1では、指針を回転させる歯車に透過孔を設け、発光部と受光部とを有する光センサーを配置し、前記歯車の透過孔が光センサーの光路上に位置した際に、発光部からの光を受光部で受光することで、指針の位置を検出する構成が採られている。
このような針位置検出装置は、通常、時計の内部時刻が0時または12時になった際に各指針が0時位置を指示する位置にあるか否かを検出する定時針位置検出機構と、電源投入時(システムリセット時)に針位置を検出する機構とを備えていることが多い。
このような針位置検出装置は、通常、時計の内部時刻が0時または12時になった際に各指針が0時位置を指示する位置にあるか否かを検出する定時針位置検出機構と、電源投入時(システムリセット時)に針位置を検出する機構とを備えていることが多い。
ところで、針位置検出処理を行う場合、指針を1ステップ分だけ移動する移動工程と、光センサーを作動して発光部からの光を受光部で受光したかを確認する検出工程とを繰り返す必要がある。特に、指針を1ステップ分移動して停止させた際に、指針の振動が無くなって指針の回転が落ち着くまで光センサーを作動させることができない。このため、針位置検出処理を行う場合、通常の指針の早送り処理に比べると、指針を1ステップ移動するたびに検出工程を行わなければならないため、時間が掛かるという問題があった。
さらに、指針を1ステップ移動するたびに検出工程を行って、発光部や受光部を動作させるため、消費電力が大きくなるという問題もあった。
さらに、指針を1ステップ移動するたびに検出工程を行って、発光部や受光部を動作させるため、消費電力が大きくなるという問題もあった。
特に、前記特許文献1のように、電源投入時や定時に針位置を検出する場合と異なり、利用者のボタン操作などで実行される強制針位置検出機構が求められた場合、定時針位置検出処理と同じように処理すると、処理時間が掛かるため、消費電力が増大し、ユーザーに負担が掛かるという問題がある。
たとえば、電波修正時計において、指針の位置を示す針位置カウンターの値と、実際の指針の指示位置とがずれているために、ユーザーの操作で受信処理を行っても、正しい時刻に修正できない場合がある。
このような場合には、ユーザーの操作で強制的に針位置検出処理を行い、針位置カウンターの値と、実際の指針の指示位置とを合わせることで、時刻表示も正しく修正できる。このため、時計に強制針位置検出機構を備えることが求められる場合がある。
たとえば、電波修正時計において、指針の位置を示す針位置カウンターの値と、実際の指針の指示位置とがずれているために、ユーザーの操作で受信処理を行っても、正しい時刻に修正できない場合がある。
このような場合には、ユーザーの操作で強制的に針位置検出処理を行い、針位置カウンターの値と、実際の指針の指示位置とを合わせることで、時刻表示も正しく修正できる。このため、時計に強制針位置検出機構を備えることが求められる場合がある。
そして、ユーザーの操作で強制的に針位置検出処理を行う場合、指針の位置は針位置検出の基準位置と異なる場合が多く、その分、針位置検出に時間が掛かる。さらに、ユーザーは、針位置件検出処理を指示した後、その処理が終わるまで時計を見ていることが多く、針位置検出処理に時間が掛かると消費電力が増大し、その処理が終了するまで時計を利用できず、ユーザーに対して負担を掛けてしまう。
本発明の目的は、強制針位置検出処理の処理時間を短くでき、消費電力も低減できる電子時計および電子時計の針位置検出方法を提供することにある。
本発明は、指針と、時刻を計時する計時手段と、前記計時手段で計時された時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段と、前記指針が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段と、前記針位置検出手段を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段と、外部操作部材とを備え、前記針位置検出制御手段は、前記外部操作部材の操作によって強制針位置検出処理が指示された場合に針位置検出処理を行う強制針位置検出制御部を備え、前記強制針位置検出制御部は、前記指針を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出部と、前記運針数算出部で算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、前記針位置検出手段を作動させずに前記指針の運針を行い、前記運針数が前記設定値以下になると、前記指針を検出するまで、または、前記運針数が0になるまで、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う運針位置検出処理部とを備えることを特徴とする。
本発明では、外部操作部材の操作によって強制針位置検出処理が指示された場合に、強制針位置検出制御手段の運針数算出部は、予想される基準位置に指針を移動させるまでの運針数を算出する。具体的には、計時手段で計時されている時刻および定時時刻から初期の予想運針数を算出する。すなわち、針位置検出手段は、通常、時分秒針がそれぞれ0時位置に位置する場合を基準位置とする。従って、指針が基準位置に位置する定時時刻とは、通常、0時0分0秒と12時0分0秒である。
そこで、運針数算出部は、計時手段で計時している時刻が、たとえば9時54分50秒である場合、前記2つの定時時刻のうち、より近い時刻まで指針を運針するために必要な運針数を算出する。すなわち、12時0分0秒までの2時間5分10秒だけ運針するための必要な運針数を算出する。ここで、時分秒針を1つのモーターで駆動する場合で、かつ、秒針を1秒運針するためにモーターに駆動信号を1パルス(運針数=1)入力する場合、前記2時間5分10秒の運針を行うには、2時間の運針数(=60秒×60分×2時間=7200)+5分の運針数(=60秒×5分=300)+10秒の運針数(=10)の合計7510発の運針数が必要である。
そこで、運針数算出部は、計時手段で計時している時刻が、たとえば9時54分50秒である場合、前記2つの定時時刻のうち、より近い時刻まで指針を運針するために必要な運針数を算出する。すなわち、12時0分0秒までの2時間5分10秒だけ運針するための必要な運針数を算出する。ここで、時分秒針を1つのモーターで駆動する場合で、かつ、秒針を1秒運針するためにモーターに駆動信号を1パルス(運針数=1)入力する場合、前記2時間5分10秒の運針を行うには、2時間の運針数(=60秒×60分×2時間=7200)+5分の運針数(=60秒×5分=300)+10秒の運針数(=10)の合計7510発の運針数が必要である。
そして、運針位置検出制御部は、運針数算出部で算出された運針数が、設定値以上であるかを判断する。前記設定値は、たとえば定時時刻まで残り30分の運針数に設定される。従って、時分秒針を1モーターで駆動する場合、設定値は、60秒×30分=1800発である。
前記運針数が、前記設定値よりも大きい場合、運針位置検出制御部は、指針の運針制御のみを行う。この場合、運指制御部から駆動信号が1発出力される毎に、運針数算出部は算出した運針数を−1して、基準位置に移動させるまでの残りの運針数をカウントする。
そして、この運針数が前記設定値以下になると、運針位置検出制御部は、指針を1ステップ運針するごとに、針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う。この運針および針位置検出処理は、指針が検出されるまで、または、前記運針数が0になるまで継続する。
前記運針数が、前記設定値よりも大きい場合、運針位置検出制御部は、指針の運針制御のみを行う。この場合、運指制御部から駆動信号が1発出力される毎に、運針数算出部は算出した運針数を−1して、基準位置に移動させるまでの残りの運針数をカウントする。
そして、この運針数が前記設定値以下になると、運針位置検出制御部は、指針を1ステップ運針するごとに、針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う。この運針および針位置検出処理は、指針が検出されるまで、または、前記運針数が0になるまで継続する。
この本発明によれば、運針数が設定値以下になるまでは、針位置検出手段による針位置検出処理は行わずに、指針の運針のみを行う。このため、運針数が設定値になるまでは、針位置検出処理が不要な分だけ、指針を早送りで運針でき、運針時間も短縮できる。従って、強制針位置検出処理の処理時間を従来に比べて短くでき、消費電力も低減できる。
また、運針数が設定値以下になれば、1ステップ運針する毎に針位置検出処理を行うため、仮に、計時手段で計時している時刻と、指針の表示時刻とがずれていても、そのずれ量が前記設定値以下であれば、指針を検出することができる。たとえば、設定値が定時時刻(12時0分0秒)まで残り30分の運針数に設定されている場合、計時手段で計時している時刻が11時30分0秒になると、指針の位置検出処理も行われる。従って、計時時刻に対して、指針の表示時刻が30分以内で進んでいる場合は、計時時刻が11時30分0秒になった時点から12時0分0秒になるまで針位置検出を行うことで、確実に指針の位置を検出できる。
このように指針位置を検出できれば、計時時刻や針位置カウンターと、指針とのズレを無くすことができる。そして、計時時刻と指針の表示時刻とでズレが無くなれば、電波修正時計のように、外部から時刻情報を取得できる時計において、取得した時刻情報で計時時刻を修正し、その修正に連動して指針の表示位置も修正できる。
また、運針数が設定値以下になれば、1ステップ運針する毎に針位置検出処理を行うため、仮に、計時手段で計時している時刻と、指針の表示時刻とがずれていても、そのずれ量が前記設定値以下であれば、指針を検出することができる。たとえば、設定値が定時時刻(12時0分0秒)まで残り30分の運針数に設定されている場合、計時手段で計時している時刻が11時30分0秒になると、指針の位置検出処理も行われる。従って、計時時刻に対して、指針の表示時刻が30分以内で進んでいる場合は、計時時刻が11時30分0秒になった時点から12時0分0秒になるまで針位置検出を行うことで、確実に指針の位置を検出できる。
このように指針位置を検出できれば、計時時刻や針位置カウンターと、指針とのズレを無くすことができる。そして、計時時刻と指針の表示時刻とでズレが無くなれば、電波修正時計のように、外部から時刻情報を取得できる時計において、取得した時刻情報で計時時刻を修正し、その修正に連動して指針の表示位置も修正できる。
本発明において、前記針位置検出制御手段は、前記計時手段で計時する時刻が前記基準位置に対応する定時時刻になった場合に、針位置検出処理を行う定時針位置検出制御部を備え、前記定時針位置検出制御部は、定時時刻における針位置検出処理で指針を検出できなかった場合は、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行い、この指針の運針および針位置検出処理を、指針を検出するまで、または、すべての指針を1周させるまで継続し、前記指針を検出するまでの運針数に余裕分を加算した運針数を、前記設定値に設定することが好ましい。
本発明によれば、強制針位置検出処理時に運針数と比較する前記設定値を、定時針位置検出処理時の指針の運針数に所定の余裕分、たとえば10発を加算したものを設定している。ここで、定時針位置検出処理時の運針数とは、計時手段で計時している内部時刻および指針の位置を示す針位置カウンターに対し、実際の指針がずれていた量に対応する。このように、定時針位置検出処理時に指針が針位置カウンターなどに対してずれている場合、強制針位置検出処理時に、現在の計時時刻から基準位置に対応する定時時刻までの運針数を算出し、その運針数分だけ指針を運針しても、実際の指針位置は、基準位置から前記定時針位置検出処理時の運針数分ずれている可能性がある。そこで、定時針位置検出処理時の運針数に所定の余裕分を加算したものを設定値としておけば、運針数が設定値となるまでは指針を早送りできるので、針位置検出処理を開始する運針数を必要最小限にできる。このため、強制針位置検出処理の処理時間をより短縮でき、針位置検出処理も必要最小限に抑えることができて消費電力もより低減できる。
本発明において、前記針位置検出制御手段は、前記計時手段で計時する時刻が前記基準位置に対応する定時時刻になった場合に、針位置検出処理を行う定時針位置検出制御部を備え、前記強制針位置検出制御部は、前記指針を検出できずに、前記運針数が0になった場合は、前記定時針位置検出制御部による針位置検出処理を実行し、前記定時針位置検出制御部は、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行い、この指針の運針および針位置検出処理を、指針を検出するまで、または、すべての指針を1周させるまで継続することが好ましい。
本発明によれば、定時針位置検出制御部を設け、強制針位置検出制御部による強制針位置検出処理によって指針を検出できなかった場合、前記定時針位置検出制御部によって指針の位置検出を継続するため、指針を確実に検出できる。
本発明の電子時計において、前記運針位置検出処理部は、前記指針を時計回り方向に移動させ、前記運針数算出部は、前記計時手段で計時されている時刻から前記基準位置に対応する定時時刻まで指針を時計回り方向に移動させるために必要な運針数を算出し、かつ、前記運針位置検出処理部で前記指針を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針を運針するための運針数を算出することが好ましい。
本発明によれば、指針を時計回りに移動する一般的な時計において、運針数算出部は、計時時刻および定時時刻に基づいて、予想される基準位置までの運針数を算出しているので、精度の高い運針数を算出できる。
本発明の電子時計において、前記運針位置検出処理部は、前記指針を時計回り方向および反時計回り方向に移動可能に構成され、前記運針数算出部は、前記計時手段で計時されている時刻から前記基準位置に対応する定時時刻まで、指針を時計回り方向に移動させるために必要な第1運針数と、指針を反時計回り方向に移動させるために必要な第2運針数とを算出し、前記運針位置検出処理部は、第1運針数が第2運針数よりも小さい場合には、前記指針を時計回り方向に移動させ、第1運針数が第2運針数よりも大きい場合には、前記指針を反時計回り方向に移動させ、前記運針数算出部は、前記運針位置検出処理部で前記指針を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針を運針するための運針数を算出することを特徴とする電子時計。
本発明によれば、時計回り、反時計回りのうち、基準位置への移動量が少ない方向に運針させているので、強制針位置検出処理をより短時間に行うことができ、消費電力も低減できる。
本発明は、指針と、時刻を計時する計時手段と、前記計時手段で計時された時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段と、前記指針が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段と、前記針位置検出手段を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段と、外部操作部材とを備える電子時計の針位置検出方法であって、前記外部操作部材の操作によって強制針位置検出処理が指示された場合に針位置検出処理を行う強制針位置検出制御工程を備え、前記強制針位置検出制御工程は、前記指針を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出工程と、前記運針数算出部で算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、前記針位置検出手段を作動させずに前記指針の運針を行い、前記運針数が前記設定値以下になると、前記指針を検出するまで、または、前記運針数が0になるまで、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う運針位置検出処理工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、前述の電子時計と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の電子時計と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔電波修正時計の構成〕
図1は、電波修正時計1の内部構成を示すブロック図である。
電波修正時計1は、フレームにより構成される時刻データ(タイムコード)を含む標準電波を受信して、当該標準電波に基づくTCO信号を復調する。そして、当該電波修正時計1は、TCO信号を符号化して時刻データを取得し、当該時刻データに基づいて内部時刻情報を修正する。
このような電波修正時計1は、図1に示すように、アンテナ2、受信回路3及び制御装置4を備える。この他、電波修正時計1は、時針11、分針12及び秒針13からなる指針10と、指針10の位置を検出する針位置検出手段14とを備える。更に、電波修正時計1は、外部操作手段としてのりゅうず15及びボタン16,17を備える。
〔電波修正時計の構成〕
図1は、電波修正時計1の内部構成を示すブロック図である。
電波修正時計1は、フレームにより構成される時刻データ(タイムコード)を含む標準電波を受信して、当該標準電波に基づくTCO信号を復調する。そして、当該電波修正時計1は、TCO信号を符号化して時刻データを取得し、当該時刻データに基づいて内部時刻情報を修正する。
このような電波修正時計1は、図1に示すように、アンテナ2、受信回路3及び制御装置4を備える。この他、電波修正時計1は、時針11、分針12及び秒針13からなる指針10と、指針10の位置を検出する針位置検出手段14とを備える。更に、電波修正時計1は、外部操作手段としてのりゅうず15及びボタン16,17を備える。
[受信回路の構成]
受信回路3は、制御装置4から入力される制御信号に基づいて、アンテナ2を介して標準電波を受信し、当該標準電波に応じた受信信号を復調して、復調信号としてのTCO(Time Code Out)信号を生成する。そして、当該受信回路3は、生成したTCO信号を、制御装置4に出力する。このような受信回路3は、詳しい図示を省略するが、同調回路、増幅回路、バンドパスフィルター、包絡線検波回路等を備える。
なお、本実施形態に係る受信回路3は、日本の標準電波「JJY」の他、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」、中華人民共和国の標準電波「BPC」等の各地域における標準電波を受信可能に構成されている。
受信回路3は、制御装置4から入力される制御信号に基づいて、アンテナ2を介して標準電波を受信し、当該標準電波に応じた受信信号を復調して、復調信号としてのTCO(Time Code Out)信号を生成する。そして、当該受信回路3は、生成したTCO信号を、制御装置4に出力する。このような受信回路3は、詳しい図示を省略するが、同調回路、増幅回路、バンドパスフィルター、包絡線検波回路等を備える。
なお、本実施形態に係る受信回路3は、日本の標準電波「JJY」の他、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」、中華人民共和国の標準電波「BPC」等の各地域における標準電波を受信可能に構成されている。
[制御装置の構成]
制御装置4は、電波修正時計1全体の動作を制御するものであり、発振回路5、分周回路6及び制御回路7を備える。
発振回路5及び分周回路6は、所定周波数の基準信号を生成及び出力する動作クロックとして構成されている。
具体的に、発振回路5は、水晶振動子等の図示しない基準信号源が接続されており、当該発振回路5は、基準信号源を高周波発振させ、当該高周波発振により発生する発振信号を分周回路6に出力する。
分周回路6は、入力される発振信号を分周する。この分周回路6は、所定の基準信号(例えば、1Hzのパルス信号)を、制御回路7に出力する。
制御装置4は、電波修正時計1全体の動作を制御するものであり、発振回路5、分周回路6及び制御回路7を備える。
発振回路5及び分周回路6は、所定周波数の基準信号を生成及び出力する動作クロックとして構成されている。
具体的に、発振回路5は、水晶振動子等の図示しない基準信号源が接続されており、当該発振回路5は、基準信号源を高周波発振させ、当該高周波発振により発生する発振信号を分周回路6に出力する。
分周回路6は、入力される発振信号を分周する。この分周回路6は、所定の基準信号(例えば、1Hzのパルス信号)を、制御回路7に出力する。
[制御回路の構成]
制御回路7は、CPU等の演算処理回路等を備えて構成されている。この制御回路7は、受信処理手段71、制御手段72、計時手段73、外部操作制御手段74、表示時刻制御手段75、針位置検出制御手段76を備える。
制御回路7は、CPU等の演算処理回路等を備えて構成されている。この制御回路7は、受信処理手段71、制御手段72、計時手段73、外部操作制御手段74、表示時刻制御手段75、針位置検出制御手段76を備える。
受信処理手段71は、受信した標準電波の種類を判別し、受信回路3から入力されるTCO信号(Time Code Out:タイムコード出力)を符合化して、時刻データを取得し、当該時刻データを制御手段72に出力する。
制御手段72は、受信回路3に制御信号を出力して、当該受信回路3の受信動作を制御する。通常、制御手段72は、計時手段73によって計時される時刻が予め設定された受信処理時刻(例えば、午前2時)になると、受信回路3に受信動作を行わせる。
また、制御手段72は、受信処理手段71から入力された時刻データが正しくない場合には、予め設定された時間経過後に、受信回路3に再度受信処理を実施させる。例えば、制御手段72は、当該時刻データを変換して得られる時刻が、25時であったり65分であったりする等、現実にあり得ない時刻であった場合や、時刻データに含まれるパリティに基づいて、正しくない時刻データが取得された場合に、受信回路3に再度受信処理を実施させる。
また、制御手段72は、受信処理手段71から入力された時刻データが正しくない場合には、予め設定された時間経過後に、受信回路3に再度受信処理を実施させる。例えば、制御手段72は、当該時刻データを変換して得られる時刻が、25時であったり65分であったりする等、現実にあり得ない時刻であった場合や、時刻データに含まれるパリティに基づいて、正しくない時刻データが取得された場合に、受信回路3に再度受信処理を実施させる。
また、制御手段72は、適切な時刻データが取得された場合には、当該時刻データに基づいて、計時手段73により計時されている内部時刻を修正する。そして、制御手段72は、当該時刻の修正に伴い、表示時刻制御手段75に制御信号を出力して、表示時刻の修正を実施させる。
さらに、制御手段72は、後述するように、計時手段73で計時している時刻が定時時刻になった場合と、外部操作制御手段74で所定の操作が行われたことが検出された場合と、電源投入などのシステムリセット動作が行われた場合に、針位置検出制御手段76を作動させて針位置件処置処理を実施させる。
さらに、制御手段72は、後述するように、計時手段73で計時している時刻が定時時刻になった場合と、外部操作制御手段74で所定の操作が行われたことが検出された場合と、電源投入などのシステムリセット動作が行われた場合に、針位置検出制御手段76を作動させて針位置件処置処理を実施させる。
計時手段73は、分周回路6から入力される基準信号に基づいて内部時刻の計時を行う。この内部時刻は、計時手段73に設けられた内部カウンターでカウントされる。また、計時手段73は、制御手段72から時刻データに基づく時刻情報が入力されると、計時している内部時刻(内部カウンター)を、当該時刻情報に応じて修正して時刻合わせを行う。
外部操作制御手段74は、りゅうず15及びボタン16,17の操作を検出し、当該操作に応じた制御を指示する。このような制御として、アンテナ2で受信される標準電波の種類を設定する制御や、標準電波を受信して内部時刻を修正させる手動受信処理(強制受信処理)を行う制御のほか、針位置検出処理を強制的に行う制御が挙げられる。
表示時刻制御手段75は、制御手段72から出力される制御信号に基づき、前述の時針11、分針12及び秒針13からなる指針10の駆動を制御する。具体的には、表示時刻制御手段75は、指針10の指示位置を示す針位置カウンターを備える。そして、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時される内部時刻(内部カウンター)が1秒毎に更新されると、前記指針10を駆動する電動モーターに駆動信号を入力して、指針10を1発分つまり1秒分運針し、針位置カウンターも1秒分更新する。
従って、内部時刻(内部カウンター)と針位置カウンターとは同期して更新され、各カウンター値は一致している。
従って、内部時刻(内部カウンター)と針位置カウンターとは同期して更新され、各カウンター値は一致している。
[針位置検出手段]
針位置検出手段14は、光センサーなどを用いた従来から用いられている針位置検出センサーが利用できる。本実施形態の針位置検出手段14は、発光部(LEDなどの発光素子)141と、受光部(フォトダイオードなどの受光素子)142とを備えた透過型の光センサーである。すなわち、指針10を駆動する歯車に所定の孔を設け、その孔を挟んで前記発光部141および受光部142を配置する。このため、発光部141から受光部142への光路上に前記歯車の孔が位置した場合に、発光部141からの光を受光部142で受光し、指針10の位置を検出する。
針位置検出手段14は、光センサーなどを用いた従来から用いられている針位置検出センサーが利用できる。本実施形態の針位置検出手段14は、発光部(LEDなどの発光素子)141と、受光部(フォトダイオードなどの受光素子)142とを備えた透過型の光センサーである。すなわち、指針10を駆動する歯車に所定の孔を設け、その孔を挟んで前記発光部141および受光部142を配置する。このため、発光部141から受光部142への光路上に前記歯車の孔が位置した場合に、発光部141からの光を受光部142で受光し、指針10の位置を検出する。
[針位置検出制御手段の構成]
針位置検出制御手段76は、図2に示すように、定時針位置検出制御部77と、強制針位置検出制御部78と、初期針位置検出制御部79とを備える。
針位置検出制御手段76は、図2に示すように、定時針位置検出制御部77と、強制針位置検出制御部78と、初期針位置検出制御部79とを備える。
[定時針位置検出制御部]
定時針位置検出制御部77は、計時手段73で計時している時刻が定時時刻、具体的には0時0分0秒と、12時0分0秒になった際に、制御手段72から出力される制御信号によって作動される。
そして、定時針位置検出制御部77は、針位置検出手段14を作動して指針10の位置検出を行う。ここで、前記定時時刻の場合、指針10も0時0分0秒や12時0分0秒の基準位置にあるはずである。従って、通常は、定時時刻に針位置検出手段14で位置検出を行えば、その時点で指針10を検出できる。
定時針位置検出制御部77は、計時手段73で計時している時刻が定時時刻、具体的には0時0分0秒と、12時0分0秒になった際に、制御手段72から出力される制御信号によって作動される。
そして、定時針位置検出制御部77は、針位置検出手段14を作動して指針10の位置検出を行う。ここで、前記定時時刻の場合、指針10も0時0分0秒や12時0分0秒の基準位置にあるはずである。従って、通常は、定時時刻に針位置検出手段14で位置検出を行えば、その時点で指針10を検出できる。
一方で、定時時刻において指針10を検出できなかった場合、計時時刻(内部カウンタ−)や針位置カウンターと、指針10による指示時刻(表示時刻)とがずれていることになる。このため、定時針位置検出制御部77は、表示時刻制御手段75を介して指針10を早送り運針するとともに、指針10を1ステップ運針するごとに、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を実施する。これにより、すべての指針10が1周移動する間に、指針10の位置検出が行われる。なお、指針10の位置を検出できた場合には、その時点で針位置検出処理を終了する。
ここで、指針10が基準位置(0時0分0秒または12時0分0秒)に位置することが判明するため、表示時刻制御手段75は針位置カウンターをその基準位置の値に更新し、針位置を補正する。これにより、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とのズレが補正され、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とが一致する。
次に、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時している時刻(内部カウンター値)になるまで、指針10を早送りで運針する。これにより、指針10は現時刻を指示するようになり、定時針位置検出処理が終了する。
ここで、指針10が基準位置(0時0分0秒または12時0分0秒)に位置することが判明するため、表示時刻制御手段75は針位置カウンターをその基準位置の値に更新し、針位置を補正する。これにより、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とのズレが補正され、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とが一致する。
次に、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時している時刻(内部カウンター値)になるまで、指針10を早送りで運針する。これにより、指針10は現時刻を指示するようになり、定時針位置検出処理が終了する。
[強制針位置検出制御部]
強制針位置検出制御部78は、運針数算出部781と、運針位置検出処理部782とを備えている。
強制針位置検出制御部78は、運針数算出部781と、運針位置検出処理部782とを備えている。
[運針数算出部]
運針数算出部781は、計時手段73で計時している時刻および前記定時時刻から、前記指針10を予測される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する。すなわち、指針10を時計回り方向のみに運針する場合、計時時刻が定時時刻ではなくかつ午前の時刻の場合に、最も近い定時時刻は12時0分0秒である。同様に、計時時刻が定時時刻ではなくかつ午後の時刻の場合に、最も近い定時時刻は0時0分0秒である。
従って、運針数算出部781は、計時手段73で計時している時刻から直近の定時時刻までの時間を算出し、その時間分だけ指針10を運針するために必要な運針数(モーターの駆動パルス数)を求める。
運針数算出部781は、計時手段73で計時している時刻および前記定時時刻から、前記指針10を予測される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する。すなわち、指針10を時計回り方向のみに運針する場合、計時時刻が定時時刻ではなくかつ午前の時刻の場合に、最も近い定時時刻は12時0分0秒である。同様に、計時時刻が定時時刻ではなくかつ午後の時刻の場合に、最も近い定時時刻は0時0分0秒である。
従って、運針数算出部781は、計時手段73で計時している時刻から直近の定時時刻までの時間を算出し、その時間分だけ指針10を運針するために必要な運針数(モーターの駆動パルス数)を求める。
この運針数は、指針10を駆動するモーターの構成によって決まる。たとえば、計時時刻が9時54分50秒である場合、午前の時刻であるため、運針数算出部781は12時0分0秒までの2時間5分10秒だけ運針するために必要な運針数を算出する。
ここで、時針11、分針12、秒針13を1つのモーターで駆動する場合で、かつ、秒針13を1秒運針するためにモーターに駆動信号を1パルス(運針数=1)入力する場合、前記2時間5分10秒の運針を行うには、2時間の運針数(=60秒×60分×2時間=7200)+5分の運針数(=60秒×5分=300)+10秒の運針数(=10)の合計7510発の運針数が必要である。
ここで、時針11、分針12、秒針13を1つのモーターで駆動する場合で、かつ、秒針13を1秒運針するためにモーターに駆動信号を1パルス(運針数=1)入力する場合、前記2時間5分10秒の運針を行うには、2時間の運針数(=60秒×60分×2時間=7200)+5分の運針数(=60秒×5分=300)+10秒の運針数(=10)の合計7510発の運針数が必要である。
一方、時針11、分針12を駆動する時分針用モーターと、秒針13を駆動する秒針用モーターとで駆動する場合は、次のようになる。
すなわち、秒針13は、10秒分移動させる必要がある。ここで、駆動信号を1パルス(運針数=1)入力することで秒針13を1秒運針している場合、必要な運針数は10発となる。
また、時分針は2時間5分移動させる必要がある。ここで、駆動信号を12パルス(運針数=12)入力することで分針12を1分運針している場合、必要な運針数は、12発×60分×2時間=1440発と、12発×5分=60発の合計1500発の運針数が必要である。
すなわち、秒針13は、10秒分移動させる必要がある。ここで、駆動信号を1パルス(運針数=1)入力することで秒針13を1秒運針している場合、必要な運針数は10発となる。
また、時分針は2時間5分移動させる必要がある。ここで、駆動信号を12パルス(運針数=12)入力することで分針12を1分運針している場合、必要な運針数は、12発×60分×2時間=1440発と、12発×5分=60発の合計1500発の運針数が必要である。
さらに、時針11および図示しない日車などのカレンダーを駆動する時針カレンダー用モーターと、分針12および秒針13を駆動する秒分針用モーターとが設けられた場合、時針カレンダー用モーターは、1時間あたり運針数が60発であれば2時間分の運針数120発が必要である。また、秒分針用モーターは、秒針13を1秒運針するために駆動信号を1パルス入力する場合、5分の運針数(=5×60=300)+10秒の運針数(=10)の合計310発の運針数が必要である。
[運針位置検出処理部]
運針位置検出処理部782は、運針数算出部781で算出された運針数が、設定値以上であるかを判断する。
第1実施形態では、前記設定値として、定時時刻まで残り30分の運針数に設定している。たとえば、前述の時分秒針を1モーターで駆動する場合であれば、設定値は、60秒×30分=1800発である。
前記運針数が、前記設定値よりも大きい場合、運針位置検出処理部782は、表示時刻制御手段75を介して指針10の運針制御のみを行う。この際、運針位置検出処理部782は、通常の運針時よりも早送りで運針を行う。たとえば、秒針13が、通常の運針時には1Hzの駆動信号で運針されている場合、前記早送り時には24Hzや32Hz等の駆動信号で運針する。
運針位置検出処理部782は、運針数算出部781で算出された運針数が、設定値以上であるかを判断する。
第1実施形態では、前記設定値として、定時時刻まで残り30分の運針数に設定している。たとえば、前述の時分秒針を1モーターで駆動する場合であれば、設定値は、60秒×30分=1800発である。
前記運針数が、前記設定値よりも大きい場合、運針位置検出処理部782は、表示時刻制御手段75を介して指針10の運針制御のみを行う。この際、運針位置検出処理部782は、通常の運針時よりも早送りで運針を行う。たとえば、秒針13が、通常の運針時には1Hzの駆動信号で運針されている場合、前記早送り時には24Hzや32Hz等の駆動信号で運針する。
そして、運針位置検出処理部782によって表示時刻制御手段75から駆動信号が1つ出力される毎に、運針数算出部781は算出した運針数を−1(マイナス1、つまり1減算)して、基準位置に移動させるまでの残りの運針数をカウントする。
この運針数が前記設定値以下になると、運針位置検出処理部782は、指針10を1ステップずつ運針するごとに、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う。この運針および針位置検出処理は、指針10が検出されるまで、または、前記運針数が0になるまで継続する。
この運針数が前記設定値以下になると、運針位置検出処理部782は、指針10を1ステップずつ運針するごとに、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う。この運針および針位置検出処理は、指針10が検出されるまで、または、前記運針数が0になるまで継続する。
[初期針位置検出制御部]
初期針位置検出制御部79は、電波修正時計1の電池交換などによるシステムリセット時などの立ち上げ時に指針10の位置を検出するものである。すなわち、初期針位置検出制御部79は、システムリセットが行われた後、最初に針位置検出処理を行う。この針位置検出処理は、表示時刻制御手段75を介して指針10を早送り運針するとともに、指針10を1ステップ運針するごとに、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を実施する。これにより、すべての指針10が1周移動する間に、指針10の位置検出が行われる。そして、指針10の位置検出が行われたら、その時点で針位置検出処理を終了する。
初期針位置検出制御部79は、電波修正時計1の電池交換などによるシステムリセット時などの立ち上げ時に指針10の位置を検出するものである。すなわち、初期針位置検出制御部79は、システムリセットが行われた後、最初に針位置検出処理を行う。この針位置検出処理は、表示時刻制御手段75を介して指針10を早送り運針するとともに、指針10を1ステップ運針するごとに、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を実施する。これにより、すべての指針10が1周移動する間に、指針10の位置検出が行われる。そして、指針10の位置検出が行われたら、その時点で針位置検出処理を終了する。
[強制針位置検出処理]
次に、前記強制針位置検出制御部78による強制針位置検出処理に関し、図3のフローチャートに基づいて説明する。
利用者が外部操作部材であるりゅうず15やボタン16,17を用いて所定の強制針位置検出操作を行うと、外部操作制御手段74はその操作を検出し、強制針位置検出操作が指示されたことを制御手段72に通知する。すると、制御手段72は、針位置検出制御手段76の強制針位置検出制御部78を作動して、図3に示す強制針位置検出処理を開始する。
次に、前記強制針位置検出制御部78による強制針位置検出処理に関し、図3のフローチャートに基づいて説明する。
利用者が外部操作部材であるりゅうず15やボタン16,17を用いて所定の強制針位置検出操作を行うと、外部操作制御手段74はその操作を検出し、強制針位置検出操作が指示されたことを制御手段72に通知する。すると、制御手段72は、針位置検出制御手段76の強制針位置検出制御部78を作動して、図3に示す強制針位置検出処理を開始する。
強制針位置検出処理が開始されると、運針数算出部781は予測される基準位置(定時時刻)までの運針数を計算する(ステップS1)。具体的には、計時時刻から、その計時時刻以降で最も近い定時時刻までの時間を計算し、その時間分だけ指針10を運針するための運針数を計算する。
次に、運針位置検出処理部782は、運針数算出部781で算出された運針数が、あらかじめ設定された設定値以上であるかを判断する(ステップS2)。
本実施形態では、前記設定値として30分の運針数を設定している。すなわち、基準位置(定時時刻)までの運針数が30分以上であれば、ステップS2で「Yes」と判定し、30分未満であれば「No」と判定する。
本実施形態では、前記設定値として30分の運針数を設定している。すなわち、基準位置(定時時刻)までの運針数が30分以上であれば、ステップS2で「Yes」と判定し、30分未満であれば「No」と判定する。
ステップS2で「Yes」と判定された場合、運針位置検出処理部782は表示時刻制御手段75を介して指針10のモーターに駆動信号を1発出力して、1発分の運針を行う(ステップS3)。
次に、運針数算出部781は、運針数をマイナス1、つまり「1」減算する(ステップS4)。そして、ステップS2の判定処理に戻る。
従って、ステップS2で運針数が設定値未満になるまでは、ステップS3,S4の処理が繰り返される。この際、針位置検出手段14を作動する針位置検出処理を行わないので、ステップS2、S3、S4の処理はたとえば32Hzの周期で実行される。この場合、指針10の駆動信号も1秒間に32発入力され、指針10は32Hzの速度で、通常の運針速度に比べて早送りされることになる。
次に、運針数算出部781は、運針数をマイナス1、つまり「1」減算する(ステップS4)。そして、ステップS2の判定処理に戻る。
従って、ステップS2で運針数が設定値未満になるまでは、ステップS3,S4の処理が繰り返される。この際、針位置検出手段14を作動する針位置検出処理を行わないので、ステップS2、S3、S4の処理はたとえば32Hzの周期で実行される。この場合、指針10の駆動信号も1秒間に32発入力され、指針10は32Hzの速度で、通常の運針速度に比べて早送りされることになる。
ステップS2で「No」と判定された場合、運針位置検出処理部782は表示時刻制御手段75を介して指針10のモーターに駆動信号を1発出力して、1発分の運針を行う(ステップS5)。
次に、運針数算出部781は、運針数をマイナス1、つまり「1」減算する(ステップS6)。
さらに、運針位置検出処理部782は、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う(ステップS7)。
そして、運針位置検出処理部782は、針位置検出手段14により指針10を検出したかを判定する(ステップS8)。
次に、運針数算出部781は、運針数をマイナス1、つまり「1」減算する(ステップS6)。
さらに、運針位置検出処理部782は、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う(ステップS7)。
そして、運針位置検出処理部782は、針位置検出手段14により指針10を検出したかを判定する(ステップS8)。
ステップS8で「No」と判定された場合、運針数算出部781は、運針数が「0」になったか否かを判定する(ステップS9)。すなわち、運針数は、指針10が1発運針されるごとにマイナス1とされるため、徐々に「0」に近づく。そして、予測した基準位置になれば運針数が「0」となる。従って、ステップS9の判定により、指針10が予測した基準位置に達したか否かを判定できる。
ステップS9で「No」と判定された場合、ステップS5〜S9の処理を繰り返す。この場合、ステップS7の針位置検出処理があるため、S2〜S4の処理を繰り返す場合に比べると、処理周期はたとえば24Hz程度に遅くなる。ただし、ステップS5の指針10の運針は、通常の運針速度に比べれば早送りされることになる。
ステップS8で指針10を検出して「Yes」と判定された場合、指針10が基準位置(0時0分0秒または12時0分0秒)に位置することが判明するため、表示時刻制御手段75は針位置カウンターをその基準位置の値に更新し、針位置を補正する(ステップS10)。これにより、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とにズレがあったとしても補正され、針位置カウンター値と、実際の指針10の指示位置とが一致する。
次に、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時している時刻(内部カウンター値)になるまで、指針10を早送りで運針する(ステップS11)。
このため、ノイズなどの影響でモーターが誤動作したり、電波修正時計1を落下して指針10が動いたために、指針10の指示位置と針位置カウンターや計時時刻(内部カウンター)とがずれていた場合でも、強制針位置検出処理を行うことで指針10の指示位置と針位置カウンター値を一致させることができ、指針10の指示位置と計時時刻とを合わせることができる。
このため、アンテナ2や受信回路3を用いて標準電波を受信し、計時手段73で計時している内部時刻を更新した場合も、それに合わせて針位置カウンターおよび指針10の指示位置を修正することで、受信した標準電波の時刻に自動的に修正できる。
このため、ノイズなどの影響でモーターが誤動作したり、電波修正時計1を落下して指針10が動いたために、指針10の指示位置と針位置カウンターや計時時刻(内部カウンター)とがずれていた場合でも、強制針位置検出処理を行うことで指針10の指示位置と針位置カウンター値を一致させることができ、指針10の指示位置と計時時刻とを合わせることができる。
このため、アンテナ2や受信回路3を用いて標準電波を受信し、計時手段73で計時している内部時刻を更新した場合も、それに合わせて針位置カウンターおよび指針10の指示位置を修正することで、受信した標準電波の時刻に自動的に修正できる。
一方、ステップS9での運針数が「0」になって「Yes」と判定された場合は、内部時刻や針位置カウンターに対する指針10の指示位置が予測した基準位置から30分以上ずれていたことになる。この場合は、定時針位置検出制御部77による定時針位置検出処理S20を実行する。
すなわち、定時針位置検出制御部77は、前述したように、すべての指針10が1周移動するまで、指針10の位置検出を行うため、指針10の位置を確実に検出できる。このため、指針10の指示位置を計時手段73で計時している時刻に合わせることができる。
すなわち、定時針位置検出制御部77は、前述したように、すべての指針10が1周移動するまで、指針10の位置検出を行うため、指針10の位置を確実に検出できる。このため、指針10の指示位置を計時手段73で計時している時刻に合わせることができる。
[第1実施形態の効果]
以上説明した第1実施形態に係る電波修正時計1によれば、以下の効果がある。
強制針位置検出制御部78は、指針10を検出する基準位置までの運針数を算出する運針数算出部781と、前記運針数が設定値以上の場合は針位置検出処理を行わずに運針のみを行い、設定値未満になった場合に針位置検出処理を行う運針位置検出処理部782とを備えている。このため、指針10が針位置検出を行う基準位置にある程度(設定値未満)に近づくまでは、指針10の運針のみを行うため、針位置検出処理も同時に行う場合に比べて処理周期を短くでき、指針10をより早送りできる。このため、強制針位置検出制御部78による強制針位置検出処理が行われた当初から指針10の運針と針位置検出処理とを実施する場合に比べて、短時間で処理を完了できる。
そして、針位置検出処理は、運針数が設定値未満になってから行うため、針位置検出手段14の作動時間も短くでき、強制針位置検出処理時の消費電力も低減できる。
以上説明した第1実施形態に係る電波修正時計1によれば、以下の効果がある。
強制針位置検出制御部78は、指針10を検出する基準位置までの運針数を算出する運針数算出部781と、前記運針数が設定値以上の場合は針位置検出処理を行わずに運針のみを行い、設定値未満になった場合に針位置検出処理を行う運針位置検出処理部782とを備えている。このため、指針10が針位置検出を行う基準位置にある程度(設定値未満)に近づくまでは、指針10の運針のみを行うため、針位置検出処理も同時に行う場合に比べて処理周期を短くでき、指針10をより早送りできる。このため、強制針位置検出制御部78による強制針位置検出処理が行われた当初から指針10の運針と針位置検出処理とを実施する場合に比べて、短時間で処理を完了できる。
そして、針位置検出処理は、運針数が設定値未満になってから行うため、針位置検出手段14の作動時間も短くでき、強制針位置検出処理時の消費電力も低減できる。
また、運針数が「0」になった時点でも指針10の位置を検出できなかった場合は、定時針位置検出制御部77を作動させているので、指針10を確実に検出することができる。
強制針位置検出制御部78によって指針10の位置を検出できれば、針位置カウンターと指針10の指示位置とを合わせることができ、計時手段73で計時している時刻に指針10を自動的に移動できる。このため、時計が落下したなどで、針位置カウンターに対して指針10の位置がずれたために、指針10が現時刻からずれた場合も、外部操作部材で強制針位置検出処理を操作するだけで、指針10を自動的に正しい時刻に修正できる。従って、利用者が時報などに合わせて時刻修正操作を行う必要が無く、修正操作を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、強制針位置検出処理を行う際に、それ以前の定時針位置検出処理の補正量を参考にするものである。従って、電波修正時計1の構成は、第1実施形態の図1に示す構成と同じであるため、説明を省略し、図4,5で定時針位置検出処理および強制針位置検出処理を説明する。
図4は、第2実施形態における定時針位置検出処理S30を示すフローチャートであり、図5は、第2実施形態の強制針位置検出処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、強制針位置検出処理を行う際に、それ以前の定時針位置検出処理の補正量を参考にするものである。従って、電波修正時計1の構成は、第1実施形態の図1に示す構成と同じであるため、説明を省略し、図4,5で定時針位置検出処理および強制針位置検出処理を説明する。
図4は、第2実施形態における定時針位置検出処理S30を示すフローチャートであり、図5は、第2実施形態の強制針位置検出処理を示すフローチャートである。
[定時針位置検出処理]
第2実施形態においても、計時手段73で計時している時刻が定時時刻(0時0分0秒と、12時0分0秒)になると、定時針位置検出制御部77は、図4のフローチャートに示す処理を実行する。
すなわち、定時針位置検出制御部77は、定時針位置検出制御部77に設けられたMカウンターを「0」に初期化する(ステップS31)。
次に、定時針位置検出制御部77は、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う(ステップS32)。そして、定時針位置検出制御部77は、指針10を検出したかを判定する(ステップS33)。
第2実施形態においても、計時手段73で計時している時刻が定時時刻(0時0分0秒と、12時0分0秒)になると、定時針位置検出制御部77は、図4のフローチャートに示す処理を実行する。
すなわち、定時針位置検出制御部77は、定時針位置検出制御部77に設けられたMカウンターを「0」に初期化する(ステップS31)。
次に、定時針位置検出制御部77は、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う(ステップS32)。そして、定時針位置検出制御部77は、指針10を検出したかを判定する(ステップS33)。
ステップS33で指針10を検出したと判定した場合、定時針位置検出制御部77は、針位置カウンター値(針位置)を補正し(ステップS34)、指針10を計時手段73で計時している時刻に運針する(ステップS35)。
ただし、ステップS33で「Yes」と判定された場合、定時時刻において指針10を検出できたことになる。このため、計時時刻および針位置カウンターと、指針10の指示位置とが一致しており、ステップS34の補正処理を行っても、針位置カウンター値は同じ値のままである。同様に、ステップS35で指針10を計時時刻に運針しても、指針10の指示位置は変わらない。
そして、定時針位置検出制御部77は、Mカウンター値を記憶する(ステップS36)。ここで、ステップS33で「Yes」と判定された場合、Mカウンター値は「0」であったため、定時針位置検出制御部77はMカウンター値として「0」を記憶する。
ただし、ステップS33で「Yes」と判定された場合、定時時刻において指針10を検出できたことになる。このため、計時時刻および針位置カウンターと、指針10の指示位置とが一致しており、ステップS34の補正処理を行っても、針位置カウンター値は同じ値のままである。同様に、ステップS35で指針10を計時時刻に運針しても、指針10の指示位置は変わらない。
そして、定時針位置検出制御部77は、Mカウンター値を記憶する(ステップS36)。ここで、ステップS33で「Yes」と判定された場合、Mカウンター値は「0」であったため、定時針位置検出制御部77はMカウンター値として「0」を記憶する。
ステップS33で「No」と判定された場合、定時針位置検出制御部77は、最大運針数をセットする(ステップS37)。最大運針数とは、時針11、分針12、秒針13をそれぞれ1周回転するために必要な運針数の最大値である。通常は、時針11を1周するのに必要な運針数が最も大きいため、時針11を1周(12時間分)させるのに必要な運針数が設定される。
たとえば、時針11および分針12を同じモーターで駆動する場合で、分針12を1分運針するために駆動信号を12パルス(運針数=12)入力する場合、時針11を1周移動するための運針数は、12発×60分×12時間=8640発であるから、最大運針数も「8640」に設定される。
たとえば、時針11および分針12を同じモーターで駆動する場合で、分針12を1分運針するために駆動信号を12パルス(運針数=12)入力する場合、時針11を1周移動するための運針数は、12発×60分×12時間=8640発であるから、最大運針数も「8640」に設定される。
次に、定時針位置検出制御部77は、Mカウンターに1を加算(+1)する(ステップS38)。
そして、定時針位置検出制御部77は、表示時刻制御手段75を介して、指針10を駆動するモーターに駆動信号を1発入力し、1発運針を行う(ステップS39)。
さらに、定時針位置検出制御部77は、ステップS37で設定された運針数を1減算(マイナス1)する(ステップS40)。従って、運針数は、すべての指針を1周回転するための残り運針数となる。
そして、定時針位置検出制御部77は、表示時刻制御手段75を介して、指針10を駆動するモーターに駆動信号を1発入力し、1発運針を行う(ステップS39)。
さらに、定時針位置検出制御部77は、ステップS37で設定された運針数を1減算(マイナス1)する(ステップS40)。従って、運針数は、すべての指針を1周回転するための残り運針数となる。
次に、定時針位置検出制御部77は、針位置検出手段14を作動して針位置検出処理を行う(ステップS41)。そして、定時針位置検出制御部77は、指針10を検出したかを判定する(ステップS42)。
ここで、指針を検出できなかった場合、定時針位置検出制御部77は運針数が「0」になったかを判定する(ステップS43)。そして、S43で「No」と判定すると、定時針位置検出制御部77は、ステップS42またはステップS43で「Yes」と判定されるまでステップS38〜S43を繰り返す。この際、指針10の運針と針位置検出処理とが繰り返し実行されるため、前記第1実施形態のステップS5〜S7の処理を行う場合と同様に、たとえば24Hzの周期で処理が繰り返され、指針10も24Hzの速度で早送りされる。
ここで、指針を検出できなかった場合、定時針位置検出制御部77は運針数が「0」になったかを判定する(ステップS43)。そして、S43で「No」と判定すると、定時針位置検出制御部77は、ステップS42またはステップS43で「Yes」と判定されるまでステップS38〜S43を繰り返す。この際、指針10の運針と針位置検出処理とが繰り返し実行されるため、前記第1実施形態のステップS5〜S7の処理を行う場合と同様に、たとえば24Hzの周期で処理が繰り返され、指針10も24Hzの速度で早送りされる。
そして、ステップS42で「Yes」と判定されると、前記第1実施形態のステップS10と同じく、指針10が基準位置(0時0分0秒または12時0分0秒)に位置したことが判明するため、表示時刻制御手段75は針位置カウンターをその基準位置の値に更新し、針位置を補正する(ステップS34)。
次に、第1実施形態のステップS11と同じく、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時している時刻(内部カウンター値)になるまで、指針10を早送りで運針する(ステップS35)。
次に、第1実施形態のステップS11と同じく、表示時刻制御手段75は、計時手段73で計時している時刻(内部カウンター値)になるまで、指針10を早送りで運針する(ステップS35)。
そして、定時針位置検出制御部77は、Mカウンター値を記憶する(ステップS36)。ここで、Mカウンター値は、定時針位置検出処理を開始してから、実際の指針10を検出するまでの運針数となる。従って、Mカウンター値は、前回、指針10の位置を修正してからの指針10のズレ量を表す。たとえば、12時間毎に定時針位置検出処理を行っている場合、12時間毎の指針10のズレ量となる。この記憶したMカウンター値は、図5に示す強制針位置検出処理において用いられる。
なお、ステップS43で「Yes」と判定された場合も、ステップS36のMカウンターの記憶処理が行われる。ただし、ステップS43で「Yes」と判定されるのは、最大運針数だけ運針しても指針10を検出できない場合のみであり、たとえば、針位置検出手段14の故障などの場合のみである。
なお、ステップS43で「Yes」と判定された場合も、ステップS36のMカウンターの記憶処理が行われる。ただし、ステップS43で「Yes」と判定されるのは、最大運針数だけ運針しても指針10を検出できない場合のみであり、たとえば、針位置検出手段14の故障などの場合のみである。
[強制針位置検出処理]
次に、前記強制針位置検出制御部78による第2実施形態の強制針位置検出処理に関し、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、第2実施形態の強制針位置検出処理において、図3に示す第1実施形態の強制針位置検出処理と同様の処理に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
次に、前記強制針位置検出制御部78による第2実施形態の強制針位置検出処理に関し、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、第2実施形態の強制針位置検出処理において、図3に示す第1実施形態の強制針位置検出処理と同様の処理に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態においても、利用者が所定の強制針位置検出操作を行うと、強制針位置検出制御部78により強制針位置検出処理が実行される。
強制針位置検出処理が開始されると、運針数算出部781は第1実施形態と同じく予測される基準位置(定時時刻)までの運針数を計算する(ステップS1)。
強制針位置検出処理が開始されると、運針数算出部781は第1実施形態と同じく予測される基準位置(定時時刻)までの運針数を計算する(ステップS1)。
次に、運針位置検出処理部782は、運針数算出部781で算出された運針数が、前記定時針位置検出処理S30で記憶されたMカウンター値に所定値「10」を加算した値を設定値とし、この設定値以上であるかを判断する(ステップS51)。このステップS51の判断処理が、第1実施形態と相違する部分である。
すなわち、第1実施形態では、設定値が固定値(30分に相当する運針数)であった。これに対し、第2実施形態では、設定値は固定値ではなく、定時針位置検出処理S30で記憶したMカウンター値を基準に設定されている。
すなわち、第1実施形態では、設定値が固定値(30分に相当する運針数)であった。これに対し、第2実施形態では、設定値は固定値ではなく、定時針位置検出処理S30で記憶したMカウンター値を基準に設定されている。
ここで、Mカウンター値は、前述したように、定時針位置検出処理S30で検出した指針10のズレ量(運針数)である。定時針位置検出処理S30は、通常、12時間毎に実施されるため、12時間経過した場合の指針10のズレ量とも言える。強制針位置検出処理は、前記定時針位置検出処理S30の間に実行されるため、その時点で指針10が計時時刻とずれていた場合、そのズレ量は前記Mカウンター値以下である可能性が高い。そこで、前記Mカウンター値に余裕分として10発を加えた値を設定値とし、針位置検出をするか否かの閾値としている。
なお、余裕分の10発を加算しているのは、定時針位置検出処理S30において基準位置までの運針数に対して、針位置検出処理を開始するタイミングを運針数10発分だけ早めることでより確実に指針10を検出するためである。また、定時針位置検出処理S30でMカウンター値が「0」の場合も、10回の針位置検出を行うことができる。
ステップS51で「Yes」と判定された場合は、第1実施形態と同じく、1発運針処理(ステップS3)と、運針数を1減算(マイナス1)する処理(ステップS4)を行う。このため、ステップS51で「No」と判定されるまで、指針10が早送りされる。
ステップS51で「No」と判定された場合も、第1実施形態と同じく、ステップS8、S9で「Yes」と判定されるまで、ステップS5〜S9の処理を行う。そして、ステップS8で「Yes」と判定されると、第1実施形態と同じく、ステップS10、S11の処理が行われ、針位置カウンター値が指針10に合わせて修正され、さらに針位置カウンターおよび指針10が計時時刻(内部カウンター)に合わせて修正、運針される。これにより、指針10は計時時刻を正しく指示するようになる。
一方、ステップS9で「Yes」と判定された場合、第1実施形態と同様に、定時針位置検出処理S30の処理を行う。定時針位置検出処理S30を行うことで、指針10の検出や、針位置カウンターの補正、指針10の指示位置の修正などが行われる。
[第2実施形態の効果]
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同じ効果を奏することができる。
さらに、ステップS51で、設定値として、定時針位置検出処理S30で指針10を基準位置まで運針した運針数に余裕分を加算した値を設定しているので、第1実施形態のように設定値が固定値の場合に比べて、指針10の運針状況に合わせた必要最小限の値に設定できる。このため、針位置検出を行う回数を必要最小限に抑えることができ、その分、強制針位置検出処理の処理時間を短くでき、消費電力もより一層低減できる。
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同じ効果を奏することができる。
さらに、ステップS51で、設定値として、定時針位置検出処理S30で指針10を基準位置まで運針した運針数に余裕分を加算した値を設定しているので、第1実施形態のように設定値が固定値の場合に比べて、指針10の運針状況に合わせた必要最小限の値に設定できる。このため、針位置検出を行う回数を必要最小限に抑えることができ、その分、強制針位置検出処理の処理時間を短くでき、消費電力もより一層低減できる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記各実施形態の運針数算出部781は、指針10を時計回り方向のみに回転(正回転)する前提で運針数を算出していたが、指針10を逆回転できる場合には、正回転および逆回転で基準位置に移動する運針数が少ない回転方向で運針数を算出し、その回転方向に運針するように構成してもよい。
すなわち、運針数算出部781で、指針10を時計回り方向に移動させるために必要な第1運針数と、指針10を反時計回り方向に移動させるために必要な第2運針数とを算出する。運針位置検出処理部782は、第1運針数が第2運針数よりも小さい場合には、前記指針10を時計回り方向に移動させる。逆に、第1運針数が第2運針数よりも大きい場合には、前記指針10を反時計回り方向に移動させる。この際、運針数算出部781は、運針位置検出処理部782で指針10を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針10を運針するための運針数を算出すればよい。
たとえば、前記各実施形態の運針数算出部781は、指針10を時計回り方向のみに回転(正回転)する前提で運針数を算出していたが、指針10を逆回転できる場合には、正回転および逆回転で基準位置に移動する運針数が少ない回転方向で運針数を算出し、その回転方向に運針するように構成してもよい。
すなわち、運針数算出部781で、指針10を時計回り方向に移動させるために必要な第1運針数と、指針10を反時計回り方向に移動させるために必要な第2運針数とを算出する。運針位置検出処理部782は、第1運針数が第2運針数よりも小さい場合には、前記指針10を時計回り方向に移動させる。逆に、第1運針数が第2運針数よりも大きい場合には、前記指針10を反時計回り方向に移動させる。この際、運針数算出部781は、運針位置検出処理部782で指針10を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針10を運針するための運針数を算出すればよい。
針位置検出手段14としては、透過型の光センサーに限らず、例えば反射型の光センサーを用いてもよい。また、針位置検出手段14としては、指針10の歯車に磁気パターンを形成し、この磁気パターンを読み取ることによって指針10の位置を検出してもよい。
第2実施形態のステップS51で用いるMカウンター値としては、通常は、直前の定時針位置検出処理S30で記憶した値にすればよいが、過去の定時針位置検出処理S30で記憶した最大値としてもよい。
直前に記憶した値の場合には、現在の電波修正時計1における指針10の運針状況に基づいて設定でき、必要最小限の運針数まで針位置検出処理を行わずに指針10を早送りできる。一方、過去の最大値にした場合には、早めに針位置検出を開始することになるが、逆に、指針10が最大限ずれた場合の運針数を参考に設定できるので、強制針位置検出処理で指針10を検出できる確率を向上できる。
直前に記憶した値の場合には、現在の電波修正時計1における指針10の運針状況に基づいて設定でき、必要最小限の運針数まで針位置検出処理を行わずに指針10を早送りできる。一方、過去の最大値にした場合には、早めに針位置検出を開始することになるが、逆に、指針10が最大限ずれた場合の運針数を参考に設定できるので、強制針位置検出処理で指針10を検出できる確率を向上できる。
前記実施形態では、電波修正時計1を例示したが、本発明はこれに限らない。例えば、アンテナ2や受信回路3などの電波を受信する機能を備えない通常の電子時計に適用してもよい。
1…電波修正時計、4…制御装置、7…制御回路、10…指針、14…針位置検出手段、71…受信処理手段、72…制御手段、73…計時手段、74…外部操作制御手段、75…表示時刻制御手段、76…針位置検出制御手段、77…定時針位置検出制御部、78…強制針位置検出制御部、79…初期針位置検出制御部、141…発光部、142…受光部、781…運針数算出部、782…運針位置検出処理部。
Claims (6)
- 指針と、
時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段で計時された時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段と、
前記指針が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段と、
前記針位置検出手段を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段と、
外部操作部材とを備え、
前記針位置検出制御手段は、
前記外部操作部材の操作によって強制針位置検出処理が指示された場合に針位置検出処理を行う強制針位置検出制御部を備え、
前記強制針位置検出制御部は、
前記指針を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出部と、
前記運針数算出部で算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、前記針位置検出手段を作動させずに前記指針の運針を行い、前記運針数が前記設定値以下になると、前記指針を検出するまで、または、前記運針数が0になるまで、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う運針位置検出処理部とを備える
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記針位置検出制御手段は、前記計時手段で計時する時刻が前記基準位置に対応する定時時刻になった場合に、針位置検出処理を行う定時針位置検出制御部を備え、
前記定時針位置検出制御部は、定時時刻における針位置検出処理で指針を検出できなかった場合は、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行い、この指針の運針および針位置検出処理を、指針を検出するまで、または、すべての指針を1周させるまで継続し、
前記指針を検出するまでの運針数に、余裕分としての運針数を加算した運針数を、前記設定値に設定する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記針位置検出制御手段は、前記計時手段で計時する時刻が前記基準位置に対応する定時時刻になった場合に、針位置検出処理を行う定時針位置検出制御部を備え、
前記強制針位置検出制御部は、前記指針を検出できずに、前記運針数が0になった場合は、前記定時針位置検出制御部による針位置検出処理を実行し、
前記定時針位置検出制御部は、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行い、この指針の運針および針位置検出処理を、指針を検出するまで、または、すべての指針を1周させるまで継続する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
前記運針位置検出処理部は、前記指針を時計回り方向に移動させ、
前記運針数算出部は、前記計時手段で計時されている時刻から前記基準位置に対応する定時時刻まで指針を時計回り方向に移動させるために必要な運針数を算出し、かつ、前記運針位置検出処理部で前記指針を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針を運針するための運針数を算出する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
前記運針位置検出処理部は、前記指針を時計回り方向および反時計回り方向に移動可能に構成され、
前記運針数算出部は、前記計時手段で計時されている時刻から前記基準位置に対応する定時時刻まで、指針を時計回り方向に移動させるために必要な第1運針数と、指針を反時計回り方向に移動させるために必要な第2運針数とを算出し、
前記運針位置検出処理部は、
第1運針数が第2運針数よりも小さい場合には、前記指針を時計回り方向に移動させ、
第1運針数が第2運針数よりも大きい場合には、前記指針を反時計回り方向に移動させ、
前記運針数算出部は、前記運針位置検出処理部で前記指針を1ステップ運針するごとに前記運針数から1を減算して予想される基準位置まで指針を運針するための運針数を算出する
ことを特徴とする電子時計。 - 指針と、
時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段で計時された時刻に合わせて指針を運針する表示時刻制御手段と、
前記指針が基準位置に位置することを検出する針位置検出手段と、
前記針位置検出手段を制御して針位置検出処理を行う針位置検出制御手段と、
外部操作部材とを備える電子時計の針位置検出方法であって、
前記外部操作部材の操作によって強制針位置検出処理が指示された場合に針位置検出処理を行う強制針位置検出制御工程を備え、
前記強制針位置検出制御工程は、
前記指針を予想される基準位置に移動させるまでの運針数を算出する運針数算出工程と、
前記運針数算出部で算出された運針数が設定値よりも大きい場合は、前記針位置検出手段を作動させずに前記指針の運針を行い、前記運針数が前記設定値以下になると、前記指針を検出するまで、または、前記運針数が0になるまで、前記指針を1ステップずつ運針し、かつ、指針を1ステップ運針させるごとに前記針位置検出手段を作動して針位置検出処理を行う運針位置検出処理工程とを備える
ことを特徴とする電子時計の針位置検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011151949A JP2013019724A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 電子時計および電子時計の針位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011151949A JP2013019724A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 電子時計および電子時計の針位置検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013019724A true JP2013019724A (ja) | 2013-01-31 |
Family
ID=47691311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011151949A Withdrawn JP2013019724A (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 電子時計および電子時計の針位置検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013019724A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111061144A (zh) * | 2018-10-16 | 2020-04-24 | 精工爱普生株式会社 | 电子钟表、电子钟表的控制电路以及针位置检测方法 |
-
2011
- 2011-07-08 JP JP2011151949A patent/JP2013019724A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111061144A (zh) * | 2018-10-16 | 2020-04-24 | 精工爱普生株式会社 | 电子钟表、电子钟表的控制电路以及针位置检测方法 |
US11803159B2 (en) | 2018-10-16 | 2023-10-31 | Seiko Epson Corporation | Electronic timepiece and indicator position detection method |
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Legal Events
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