JP7006090B2 - 衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラム - Google Patents

衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

この発明は、衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラムに関する。
米国のGPS(Global Positioning System)に係る測位衛星(GPS衛星)といった測位衛星からの電波を受信して正確な日時情報を取得し、計数する日時を修正して精度を維持する技術が知られている。また、複数の測位衛星からの電波を受信して測位を行うことで現在位置の同定が可能である。
現在、日時に対してうるう秒の挿入又は削除を行ううるう調整が実施される場合がある。電子時計では、うるう秒調整が実施される場合には、実施タイミングに合わせて日時の調整が行われる。うるう秒調整の実施が行われ得る調整可能タイミングは予め定められているが、実際に実施されるタイミングは不定期である。
GPS衛星では、うるう秒調整に係る情報が12.5分に一回送信されている。また、ロシアのGLONASS衛星では、うるう秒調整の実施有無に係る予告情報が2.5分に一回送信されている。これらの送信頻度は、日時情報の送信頻度と比較して低く、また、これらは、航法メッセージ内で日時情報とは離れた位置で送信されているので、通常の日時取得に係る受信時には取得されない。特許文献1では、電波を受信して日時を取得した場合に、当該日時に基づいてうるう秒調整に係る情報の次の送信タイミングを算出し、当該送信タイミングまで電波受信を一度中断する技術について開示されている。
特開2008-145287号公報
しかしながら、うるう秒調整に係る情報を取得するためにわざわざ別途受信動作を行うのは手間がかかる。また、日時の取得からの間隔が広くなり得るので、少ない受信回数で確実に電波を受信して取得しづらく、電波受信回数の増大やこれに伴う電力消費の増大につながる。このように、正確な日時情報を取得するには効率が悪いという課題がある。
この発明の目的は、より効率的に正確な日時情報を取得可能な衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
測位衛星の送信電波を受信する受信部と、
制御部と、
を備え、
前記受信部が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、
前記制御部は、
情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別し、
前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行い、
前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行い、
前記実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する
ことを特徴とする衛星電波受信装置である。
本発明に従うと、衛星電波の受信により、より効率的に正確な日時情報を取得することができるという効果がある。
本発明の実施形態の電子時計の機能構成を示すブロック図である。 GPS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。 GLONASS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。 測位実施制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 日時取得制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 衛星電波受信処理部で実行される測位制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 うるう秒調整処理の制御手順を示すフローチャートである。 日時取得制御処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
この電子時計1は、ユーザにより主に携帯されて使用される電子時計(コンピュータ)であって、例えば、電子腕時計である。
電子時計1は、ホスト制御部40と、発振回路45と、分周回路46と、計時回路47と、衛星電波受信処理部50及びそのアンテナA1と、ROM61(Read Only Memory)と、通信部62及びそのアンテナA2と、光量センサ63と、操作受付部64と、表示部65及びその表示ドライバ66と、電力供給部70などを備えている。
ホスト制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)と、RAM42(Random Access Memory)を備え、電子時計1の全体動作を統括制御するプロセッサである。
CPU41は、各種演算処理を行い、各部の動作の制御を行う。また、CPU41は、衛星電波受信処理部50から取得された日時情報に基づいて計時回路47に信号を送り、計時回路47が計数する現在日時を修正(補正)することができる。また、RAM42にうるう秒実施情報422として、うるう秒の挿入又は削除(うるう秒調整)が実施されるとの予告情報(実施情報)が記憶されている場合には、CPU41は、その実施予定タイミングで当該予告情報に従って計数、出力する現在日時を調整する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、各種一時データや上書き更新可能な設定データを記憶する。RAM42には、うるう秒取得フラグ421及びうるう秒実施情報422が含まれる。
うるう秒取得フラグ421は、所定の期間内においてうるう秒調整が実施され得る直近のタイミング(調整可能タイミング)でうるう秒調整が実際に実施される(された)か否かを示す情報が取得されているか否かを判別する2値フラグである。うるう秒調整は、現状では、UTC(協定世界時)で6月30日及び12月31日において、23時59分59秒の後ろに23時59分60秒を挿入又は23時59分59秒を削除することで実施される。所定の期間は、調整可能タイミングの所定時間前にリセットされて新たに開始され、次の調整可能タイミングに係るリセットのタイミングまで継続する。リセット(開始)のタイミングとしては、ここでは、うるう秒調整が実施され得る月の先頭タイミング(第1の基準タイミング)、すなわち、12月1日及び6月1日の0時0分0秒(UTC)とされる。上述の年2回以外のタイミング(他の月の月末)でうるう秒調整が実施されることになった場合には、リセットのタイミングは、適宜変更され得る。
うるう秒実施情報422は、上述の所定の期間内におけるうるう秒調整の実施タイミング及び調整の実施の種別(実施有無及び実施時の挿入又は削除の種別)を記憶する。これらの情報は、CPU41により参照されて、うるう秒調整が実施されるタイミングで計時回路47により計数されている日時を調整するのに用いられる。
発振回路45は、所定の周波数、例えば、約32kHzの発振信号を出力する。この発振回路45は、特には限られないが、例えば、温度補償回路を有しない小型低コスト低消費電力の水晶発振子を含むものである。
分周回路46は、この発振信号を分周し、必要な周波数信号を生成して出力する。分周回路46は、CPU41からの制御信号により、適宜に分周比を切り替えて異なる周波数の信号を出力させることが可能となっている。
計時回路47は、分周回路46から入力された所定の周波数信号に基づいて、図示略のRTC(Real Time Clock)などから取得された設定日時に対して経過時間を加算していくことで現在の日時を計数する。計時回路47の計数する日時は、衛星電波受信処理部50などから取得された現在日時データなどに基づいて、CPU41からの制御信号により書き換え修正が可能である。
発振回路45、分周回路46及び計時回路47は、ホスト制御部40とともに単一のマイコンチップ上に形成され得る。あるいは、発振回路45の水晶発振子やRAM42などは、マイコンに対して外付けされてもよい。
衛星電波受信処理部50は、測位衛星からの送信電波を受信して日時情報や位置情報を取得し、出力するモジュールである。衛星電波受信処理部50は、CPU41からの制御信号により、他の部位とは別個に動作時に電力供給が行われる。
衛星電波受信処理部50は、受信部51と、モジュール制御部52と、記憶部53などを備える。受信部51は、L1帯(GPSに係る測位衛星では、1.57542GHz;以下、GPS衛星と、QZS衛星などのGPSの補完衛星とを含めたGPSに係る測位衛星をまとめて「GPS衛星」と記す。GLONASS衛星では、約1.6GHz)の送信電波を受信可能なアンテナA1を用いて測位衛星の送信電波を受信して、各測位衛星からの電波(受信周波数、C/Aコード及び位相の同期)を捕捉し、信号(航法メッセージ)を復調する。モジュール制御部52は、衛星電波受信処理部50の動作を制御する。また、モジュール制御部52は、測位衛星の送信電波から取得された航法メッセージに基づいて現在日時の取得処理や測位に係る演算処理を行う。
記憶部53は、不揮発性メモリなどを有し、測位衛星の送信電波の受信に係る制御情報や測位結果などを記憶する。制御情報には、各測位衛星の位置情報(エフェメリスやアルマナック)及びうるう秒設定531が含まれる。
うるう秒設定531は、GPS衛星から受信される日時のうるう秒に係る補正データ、及びうるう秒調整の実施に係る情報である。GPS衛星において日時を計数する衛星時計では、うるう秒調整の実施が考慮されていない。うるう秒設定531は、この衛星時計の日時をUTC日時などに換算するためのシフト量TLS(うるう秒補正値)を含む。衛星電波受信処理部50は、GPS衛星から日時データを取得すると、このうるう秒設定531を参照し、シフト量TLSに応じた時間だけ測位衛星から取得された日時を遅らせることでUTC日時に換算して出力する。すなわち、衛星電波受信処理部50は、通常、このシフト量TLSの情報を毎回GPS衛星の送信電波から取得しなくても衛星時計の日時のみを受信、同定することで、正確なUTC日時を取得可能となっている。
また、衛星電波受信処理部50は、単一(1機)の測位衛星のみから日時情報を取得することができる。この場合、当該測位衛星から受信地点までの電波の伝搬時間(65msec~90msec)の平均値程度(約70~75msec)に対応する遅延量を補正することで、当該遅延量の影響を低減させて日時情報を出力する。また、遅延量をより正確に推定可能な場合には、当該遅延量の補正を行うことができる。
ROM61には、電子時計1が各種動作を行うための種々のプログラム611や設定データが格納されている。プログラム611には、うるう秒情報の取得管理に係るプログラムが含まれている。設定データには、衛星電波受信処理部50により取得されたうるう秒設定のうち、うるう秒調整の実施に係る情報であるうるう秒実施情報612が含まれている。ROM61は、ホスト制御部40及び衛星電波受信処理部50のいずれからも読み書きアクセスが可能となっている。
通信部62は、外部機器と行う通信の動作制御を行う。ここでは通信方式として、例えば、ブルートゥース(登録商標:Bluetooth)といった近距離無線通信が用いられる。ホスト制御部40は、予め接続対象機器として設定されて当該設定がRAM42などに記憶されている外部機器との間で通信部62及びそのアンテナA2を介して情報の送受信を行う。
光量センサ63は、外部から照射される光量を計測する。光量センサ63は、例えば、表示部65の表示画面に並列配置されて設けられている。この光量センサ63としては、特には限られないが、例えば、フォトダイオードが用いられる。光量センサ63は、入射光量に応じた電気信号(電圧信号や電流信号)を出力する。この電気信号は、図示略のADC(アナログ/デジタル変換器)でデジタルサンプリングされてCPU41に入力される。
操作受付部64は、複数の操作キーや押しボタンを備え、これらの操作キーや押しボタンが操作されると、当該操作を電気信号に変換して入力信号としてCPU41へ出力する。また、操作受付部64は、操作キーや押しボタンに加えて又は代えて、りゅうずやタッチセンサなどを備えていてもよい。
表示部65は、表示画面を有し、表示ドライバ66からの駆動信号に基づいて日時情報を始めとする各種情報を表示させる。表示画面としては、特には限られないが、セグメント方式の液晶ディスプレイ(LCD)が用いられる。この表示画面は、直近の測位衛星からの電波受信により取得された正確な日時に基づく日時が計数、表示されていることを示す受信成功マークを表示可能に構成されていてもよい。あるいは、電子時計1は、表示部65として複数の指針と当該複数の指針を回転動作させるステッピングモータを有し、複数の指針が指し示す位置によって日時情報などを表示させるアナログ指針式のものや、指針表示とデジタル表示とを併用したものであってもよい。
電力供給部70は、電子時計1の各部の動作に必要な電力を所定の電圧でバッテリ71から供給する。バッテリ71としては、例えば、着脱可能に設けられたボタン型一次電池が用いられる。あるいは、ソーラパネルや当該ソーラパネルによって発電された電力を蓄える蓄電池(充電池)を備えるものであってもよい。
ホスト制御部40及びモジュール制御部52が本発明の実施形態の制御部を構成する。あるいは、計時回路47で計数される現在日時を補正するホスト制御部40又は衛星電波受信処理部50で計数される現在日時を補正するモジュール制御部52の一方のみが制御部を構成することとしてもよい。
ホスト制御部40を含まない場合には、衛星電波受信処理部50が本発明の実施形態の衛星電波受信装置を構成し、ホスト制御部40を含む場合には、当該衛星電波受信装置には、衛星電波受信処理部50及びホスト制御部40が含まれる。
次に、測位衛星から受信される航法メッセージについて説明する。
図2は、GPS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。
GPS衛星から送信される航法メッセージは、合計25ページのフレームデータからなり、各ページの送信時間は、30秒である。各フレーム(ページ)は、5つのサブフレームデータ(各々6秒、1500ビット)から構成され、1つのサブフレームデータは、更に10個のWORD(各0.6秒、300ビット)からなる。したがって、航法メッセージは、12.5分周期で送信されることになる。
全てのサブフレームのWORD1には、TLM(テレメトリワード)が含まれ、このTLMの先頭に含まれる固定符号列であるプリアンブル(Preamble)によりサブフレームの先頭位置が規定される。また、WORD2では、HOW(ハンドオーバワード)が送信されている。HOWには、日曜の0時からの週内における経過時間を示すTOW-Count(Zカウントともいう)と、サブフレームIDとが含まれる。サブフレームIDは、各ページ(各フレーム内)において5つのサブフレームのうちいずれであるかを示す。
また、全てのフレームにおいて、サブフレーム1のデータのWORD3には、WN(週番号)が含まれている。このWNは、1980年1月6日を開始日とした週の番号が10ビットで周期的に計数されたものを示す。すなわち、1フレーム(5サブフレーム)のデータが取得されることで、確実に、これらWNとHOWのデータが取得されることになる。ここで、計時回路47の計数する日時がHOWで示される時間幅、すなわち、一週間に対して十分小さいと見込まれる場合には、WNを取得しなくても、HOWデータと計時回路47の日時とに基づいて、現在の日時を求めることが出来る。この場合には、いずれのサブフレームのHOWデータが取得されてもよい。
したがって、電子時計1では、GPS衛星の送信電波から日時情報を取得する場合には、必要に応じて2ワード~5サブフレームのデータが受信されて日時情報が取得される。
サブフレーム2、3のWORD3以降では、航法メッセージ送信元のGPS衛星の軌道情報であるエフェメリスデータが送信されている。また、サブフレーム4の一部及びサブフレーム5のWORD3以降では、全てのGPS衛星の予測軌道に係るアルマナックデータが各ページに分割されて、衛星のIDと共に順次送信されている。
サブフレーム4の他の一部では、衛星のデータ状況に関する情報が送信されており、ページ18には、WORD6~WORD10にかけて、UTC補正パラメータが含まれている。すなわち、このUTC補正パラメータは、25ページに一回このサブフレーム4の送信タイミングでのみ取得可能となる。
上述のように、各GPS衛星にて計数、送信されている衛星時計の日時(衛星日時、送信日時)は、1980年1月6日を開始日とした日時であり、この日時には、うるう秒調整の実施が反映されていない。したがって、衛星日時とUTCでの日時との間には、1980年1月6日以降に実施されたうるう秒調整により挿入されたうるう秒の積算値だけずれ時間が生じている。UTC補正パラメータには、現在のうるう秒のシフト量TLS(うるう秒補正値)に加えて、次回のうるう秒調整の実施予定が定まった場合における当該実施予定週番号WNLSF及び日番号D、実施後のシフト量の大きさの予定値TLSFなどが含まれている。衛星電波受信処理部50では、算出された衛星日時(送信日時)を当該シフト量TLSだけ補正(減算)して現在のUTCでの日時として出力する。取得されたうるう秒のシフト量TLSは、次回うるう秒調整が実施されるまで継続的に利用可能となる。また、うるう秒調整が実施される前に実施予定週番号WNLSF、日番号D及び予定値TLSFが取得されていれば、うるう秒調整の実施タイミング以降、保持しているシフト量TLSのデータを速やかに更新して、計数する現在日時にうるう秒の実施を反映する調整を行うことができる。
図3は、GLONASS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットを示す図である。
GLONASSでは、各GLONASS衛星からそれぞれ30秒単位で送信されるフレームデータが合計5つで、2.5分周期の全てのデータを含むスーパーフレームが構成されて航法メッセージが送信されている。
各フレームデータは、15個のストリング(各2秒)で構成されている。各ストリングは、50bpsで送信される85個の二値符号の配列(1.7sec)と、100Hzで送信されるタイムマーク(0.3sec)とからなる。
15個のストリングのうち、最初の4ストリングは、エフェメリスデータ(Immediate Information)を含み、残りの11ストリングは、アルマナックデータ(Non-immediate Information)を含む。15ストリングの先頭では、固定符号「0」が送信され、続いて、ストリング番号m(string No.)が4ビットで送信される。それから、72ビットの情報が送信された後、8ビットのハミングコードが送信され、最後に30ビットのタイムマークが送信される。
現在日時に係る情報及び測位衛星の現在位置に係る情報は、いずれもエフェメリスデータ(最初の4ストリング)に含まれ、各フレームで送信されている。現在日時に係る情報としては、各フレーム時刻tk、うるう年の1月1日からの日番号NT、アルマナックデータに係る日番号NAや、1996年からの4年周期の周期番号N4などがある。また、測位衛星の位置に係る情報としては、現在位置の3成分(xn、yn、zn)、速度の3成分及び加速度の3成分などがある。
GLONASS衛星では、送信されている日時にうるう秒調整が反映されているので、シフト量TLSは存在しない。一方で、次のうるう秒調整の調整可能タイミングにおける実施有無及び実施される場合の挿入又は削除についての調整情報KPは、フレーム5のストリング14でのみ27、28ビット目で送信されている。2ビットの組み合わせにより、うるう秒調整の実施可否が定まっていない状態(10)、実施されない予定(00)、実施されてうるう秒が挿入される予定(01)、及び実施されてうるう秒が削除される予定(11)の4通りが示される。すなわち、うるう秒調整の実施に係る予告情報は、2.5分に一回のみアルマナックデータに含まれて送信されている。
次に、本実施形態の電子時計1で実施されるうるう秒調整の実施情報取得動作について説明する。
電子時計1では、衛星電波受信処理部50により継続的な測位動作が行われる場合、当該測位動作の間にGPS衛星からUTC補正パラメータが取得されていれば、現在のシフト量TLS、実施予定週番号WNLSF、日番号D及び調整後のシフト量の予定値TLSFがうるう秒設定531として取得更新される。また、GLONASS衛星から調整情報KPが取得されていれば、うるう秒調整の実施有無及び挿入又は削除の種別の情報が取得更新される。ここでは、現在記憶されているうるう秒設定531から変更がない場合でも、継続的な測位動作の間に少なくとも一回、通常は、最初の受信時に更新動作が行われる。
ここでいう継続的な測位動作には、電子時計1(ユーザ)の移動履歴(ログ)が適切に取得可能な頻度で繰り返し測位が行われることをいう。このような測位動作としては、連続して受信動作が行われて、毎秒又は短い時間間隔(例えば、2秒~3分程度。図示略の加速度センサによる加速度の検出有無などにより時間間隔が変更される場合を含む)で現在位置が算出される場合、及び当該時間間隔で間欠的に受信動作及び現在位置の算出がなされる場合が含まれる。
測位動作の終了後、衛星電波受信処理部50のモジュール制御部52は、うるう秒設定531が更新されている場合には、更新内容に基づくうるう秒実施情報をホスト制御部40に出力する。うるう秒実施情報としては、最低限、うるう秒調整の実施有無及び実施有りの場合の挿入又は削除の種別が含まれていればよい。あるいは、モジュール制御部52は、うるう秒実施情報612をROM61に書き込むこととしてもよい。
ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50から直接又はROM61を参照してうるう秒実施情報を取得した場合、うるう秒取得フラグ421がリセット状態であれば(6月1日及び12月1日のそれぞれ0時(第1の基準タイミング)以降でうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、この状況でうるう秒実施情報が取得された;情報取得条件が満たされた)、測位動作により取得したうるう秒実施情報の内容をうるう秒実施情報422に反映(取得)する第1の取得動作を行う。また、ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421をセット状態に変更する。すなわち、UTCで6月1日及び12月1日の各0時から、継続的な測位動作によって最初にUTC補正パラメータが受信されて、うるう秒実施情報422に反映されるまでの間、うるう秒取得フラグ421がリセット状態となる。
電子時計1では、継続的な測位をユーザが全く行わない場合や、測位が行われたにもかかわらずうるう秒設定531が取得更新されなかった場合などを考慮して、所定の条件で従来のうるう秒実施情報の取得動作を併用する。すなわち、測位衛星から日時情報を取得して受信動作を中断した後に、取得された現在日時に基づいてUTC補正パラメータの受信タイミングを算出し、算出された受信タイミングに応じて定められたタイミングで再度受信部51を動作させて(動作の開始タイミングは、受信タイミングでデータが取得可能なように、起動処理及び捕捉に必要な時間前倒して定められる)、うるう秒実施情報を取得する第2の取得動作を行うことができる。
所定の条件としては、ここでは、うるう秒調整の調整可能タイミングの1週間前の時点(第1の基準タイミングと調整可能タイミングとの間に定められた第2の基準タイミング)でいまだうるう秒取得フラグ421がリセット状態の場合とされる。
図4は、本実施形態の電子時計1で実行される測位実施制御処理のホスト制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この測位実施制御処理は、操作受付部64への所定の入力操作や、実行されている他のアプリケーションプログラムからの要求などにより開始される。
測位実施制御処理が開始されると、ホスト制御部40(CPU41)は、衛星電波受信処理部50に対して測位開始命令を出力する(ステップS101)。ホスト制御部40は、測位終了命令が操作受付部64や他のアプリケーションプログラムの動作などから測位終了命令が取得されたか否かを判別する(ステップS102)。測位終了命令が取得されていないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、ホスト制御部40は、ステップS102の処理を繰り返す。
測位終了命令が取得されたと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50に測位終了命令を出力する(ステップS103)。ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50からうるう秒実施情報が入力されたか否かを判別する(ステップS104)。あるいは、うるう秒調整に係る情報がROM61から取得される場合には、ホスト制御部40は、ROM61のうるう秒実施情報612が更新されたか否かを判別する。入力されていない(更新されていない)と判別された場合には(ステップS104で“NO”)、ホスト制御部40は、測位実施制御処理を終了する。
うるう秒実施情報が入力された(うるう秒実施情報612が更新された)と判別された場合には(ステップS104で“YES”)、ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421がセット状態であるか否かを判別する(ステップS105)。うるう秒取得フラグ421がセット状態であると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、ホスト制御部40は、測位実施制御処理を終了する。
うるう秒取得フラグ421がセット状態ではない(リセット状態である)と判別された場合には(ステップS105で“NO”)、ホスト制御部40は、取得されたデータ(又はうるう秒実施情報612から取得したデータ)に基づいてうるう秒実施情報422を更新する(ステップS106;第1の取得ステップ、第1の取得手段)。ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421をセット状態とする(ステップS107)。そして、ホスト制御部40は、測位実施制御処理を終了する。
ステップS104、S105の処理が本発明の日時情報取得制御方法の実施形態における取得条件判別ステップ(プログラムにおける取得条件判別手段)を構成する。
図5は、電子時計1で実行される日時取得制御処理のホスト制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この日時取得制御処理は、電子時計1において一日に一回など所定の頻度で最初に条件が満たされたタイミング、例えば、光量センサ63により日中の外光に対応する程度以上の光量が検出された場合(すなわち、屋外にいると判断し得る場合)に開始される。
日時取得制御処理が開始されると、ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421がセット状態であるか否かを判別する(ステップS201)。セット状態であると判別された場合には(ステップS201で“YES”)、ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50に日時情報の取得命令を出力する(ステップS213)。ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50からの入力を待ち受け、日時取得に成功したか否かを判別する(ステップS214)。日時取得に成功したと判別された場合には(ステップS214で“YES”)、ホスト制御部40は、当該日時を取得して計時回路47が計数する日時を更新する(ステップS215)。そして、ホスト制御部40は、日時取得制御処理を終了する。日時取得に成功しなかった(失敗した)と判別された場合には(ステップS214で“NO”)、ホスト制御部40は、日時取得制御処理を終了する。
ステップS201の判別処理で、うるう秒取得フラグ421がセット状態ではないと判別された場合には(ステップS201で“NO”)、ホスト制御部40は、うるう秒調整の調整可能タイミングの日前の所定の基準日(第2の基準タイミング)以降、例えば、6月24日以降や12月25日以降であるか否かを判別する(ステップS202)。基準日以降ではないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、ホスト制御部40の処理は、ステップS213に移行する。
基準日以降であると判別された場合には(ステップS202で“YES”)、ホスト制御部40は、通信部62により外部から直近の実施可能日にうるう秒調整が実施される予定であるとの情報が取得されているか否かを判別する(ステップS203)。うるう秒調整が実施予定との情報が取得されていないと判別された場合には(ステップS203で“NO”)、ホスト制御部40の処理は、ステップS213に移行する。
うるう秒調整が実施予定との情報が取得されていると判別された場合には(ステップS203で“YES”)、ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50に対し、日時情報の取得及びうるう秒実施情報の取得の命令を出力する(ステップS204)。ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50からの入力を待ち受け、日時取得に成功したか否かを判別する(ステップS205)。日時取得に成功しなかったと判別された場合には(ステップS205で“NO”)、ホスト制御部40は、日時取得制御処理を終了する。
日時取得に成功したと判別された場合には(ステップS205で“YES”)、ホスト制御部40は、当該日時を取得して計時回路47が計数する日時を更新する(ステップS206)。ホスト制御部40は、さらに、衛星電波受信処理部50からの入力を待ち受け、うるう秒実施情報の取得に成功したか否かを判別する(ステップS207)。うるう秒実施情報の取得に成功したか否かは、上述の測位実施制御処理の場合と同様に、直接衛星電波受信処理部50から情報が入力されるか、又は衛星電波受信処理部50の受信動作終了後にROM61のうるう秒実施情報612を参照することで判別される。
うるう秒実施情報の取得に成功しなかったと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、ホスト制御部40は、日時取得制御処理を終了する。うるう秒実施情報の取得に成功したと判別された場合には(ステップS207で“YES”)、ホスト制御部40は、うるう秒実施情報422を更新する(ステップS208)。ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421をセット状態とする(ステップS209)。そして、ホスト制御部40は、日時取得制御処理を終了する。
電子時計1では、上述のように、うるう秒調整の実施有無及び実施時のうるう秒の挿入又は削除の種別が予め取得できればよい。衛星電波受信処理部50においてGPS衛星と他の測位衛星との両方の送信電波が受信可能であり、GPS衛星以外の測位衛星により先にうるう秒調整の実施情報が取得された場合には、取得済の情報に基づいて予定値TLSFなどを定めることができる。一方で、電子時計1や衛星電波受信処理部50では、GPS衛星のシフト量TLSの情報を別途取得することもできる。
図6は、衛星電波受信処理部50で実行される測位制御処理のモジュール制御部52による制御手順を示すフローチャートである。
この測位制御処理は、ホスト制御部40から測位開始命令が入力された場合に開始される。
測位制御処理が開始されると、モジュール制御部52は、受信部51を起動させて測位衛星の捕捉を開始し、捕捉された測位衛星の追尾及び追尾された測位衛星の送信電波を用いた測位演算を開始する(ステップS501)。モジュール制御部52は、得られた測位結果を順次取得する。
モジュール制御部52は、測位終了命令が取得されたか否かを判別する(ステップS502)。取得されていないと判別された場合には(ステップS502で“NO”)、モジュール制御部52は、うるう秒実施情報が受信されたか否かを判別する(ステップS503)。うるう秒実施情報が受信されていないと判別された場合には(ステップS503で“NO”)、モジュール制御部52の処理は、ステップS502に戻る。
うるう秒実施情報が受信されたと判別された場合には(ステップS503で“YES”)、モジュール制御部52は、直近のうるう秒調整について、うるう秒設定531が設定済みか否かを判別する(ステップS504)。この判別については、ホスト制御部40のうるう秒取得フラグ421と同様のフラグを記憶部53に記憶させることで行われ得る。ただし、ここでは、GPS衛星からのうるう秒実施情報の取得有無に係る第1のフラグと、共通のうるう秒実施情報の取得有無に係る第2のフラグとは別個に保持される。第1のフラグがセットされた場合には、第2のフラグもセット状態となるが、GPS衛星以外からうるう秒実施情報が取得された場合には、第2のフラグのみがセットされる。
うるう秒設定531が更新設定されていない(第2のフラグがリセット)と判別された場合には(ステップS504で“NO”)、モジュール制御部52は、うるう秒設定531を更新する(ステップS506)。それから、モジュール制御部52の処理は、ステップS502に戻る。
うるう秒設定531が更新設定されている(第2のフラグがセット)と判別された場合には(ステップS504で“YES”)、モジュール制御部52は、GPS衛星以外のうるう秒実施情報によりうるう秒設定531が更新設定されており(第1のフラグがリセット)、かつ今回受信されたうるう秒実施情報がGPS衛星の送信電波に含まれるものであるか否かを判別する(ステップS505)。GPS衛星以外のうるう秒実施情報によりうるう秒設定531が更新されており(第1のフラグがリセット)かつ今回受信されたうるう秒実施情報がGPS衛星の送信電波に含まれるものであると判別された場合には(ステップS505で“YES”)、モジュール制御部52の処理は、ステップS506に移行する。既にGPS衛星のうるう秒実施情報によりうるう秒設定531が更新されているか、又は今回受信されたうるう秒実施情報がGPS衛星の送信電波ではない場合には(ステップS505で“NO”)、モジュール制御部52の処理は、ステップS502に戻る。
ステップS502の判別処理で、測位終了命令が取得されたと判別された場合には(ステップS502で“YES”)、モジュール制御部52は、測位演算を中止し、受信部51による受信動作を停止させる(ステップS507)。モジュール制御部52は、うるう秒実施情報が新たに取得された(今回第2のフラグがセットになった)か否かを判別する(ステップS508)。新たに取得された(第2のフラグがセットになった)と判別された場合には(ステップS508で“YES”)、モジュール制御部52は、うるう秒実施情報をホスト制御部40に出力、又はROM61のうるう秒実施情報612に書き込む(ステップS509)。そして、モジュール制御部52は、測位制御処理を終了する。
うるう秒実施情報が新たに取得されていない(既に第2のフラグがセットであった又は第2のフラグがリセットのままである)と判別された場合には(ステップS508で“NO”)、モジュール制御部52は、測位制御処理を終了する。
図7は、調整可能タイミングで実行されるうるう秒調整処理の制御手順を示すフローチャートである。図7(a)は、ホスト制御部40による制御手順を示すフローチャートであり、図7(b)は、モジュール制御部52による制御手順を示すフローチャートである。
これらのうるう秒調整処理は、うるう秒調整の実施可能タイミングの直前、例えば、1秒前に起動される。このタイミングでモジュール制御部52(衛星電波受信処理部50)の動作が停止されている場合には、次に起動されたときに起動、実施されればよい。
図7(a)に示すように、うるう秒調整処理(ホスト)が起動されると、ホスト制御部40(CPU41)は、うるう秒実施情報422を参照して、このうるう秒調整に係る調整可能タイミングで、うるう秒調整が実施されるか否か(すなわち予定されているか)を判別する(ステップS301)。ホスト制御部40は、うるう秒取得フラグ421がセットされているか否かを確認し、セットされている場合には、うるう秒実施情報422から今回のうるう秒調整に係る実施種別(実施有無及び実施時の挿入又は削除の種別)を取得する。うるう秒調整が実施されない(予定されていない)と判別された場合には(ステップS301で“NO”)、ホスト制御部40は、うるう秒調整処理を終了する。
うるう秒調整が実施される(予定されている)と判別された場合には(ステップS301で“YES”)、ホスト制御部40は、計時回路47の計数する日時を修正する(ステップS302;うるう秒調整ステップ、うるう秒調整手段)。また、表示部65において「60秒」のデジタル表示が可能な場合には、ホスト制御部40は、表示ドライバ66に制御信号を出力して「59秒」の表示の次に「60秒」の表示を挿入する。あるいは、表示部65が時分針と秒針とを別個に駆動してアナログ表示を行う場合には、ホスト制御部40は、表示ドライバ66(ステッピングモータの駆動回路)に制御信号を出力して、まず、時分針を正時位置に移動させずに秒針を0秒に移動させ、次の秒で秒針を移動させずに時分針を正時位置に移動させる。
ホスト制御部40は、うるう秒実施情報422に記憶されているうるう秒調整の実施種別(実施有無及び挿入又は削除の種別)の情報を削除する(ステップS303)。なお、このステップS303の処理が実施されず、半年後などに新たなうるう秒調整の実施情報が取得された場合に単純に上書きされてもよい。そして、ホスト制御部40は、うるう秒調整処理(ホスト)を終了する。
図7(b)に示すように、うるう秒調整処理(衛星電波受信処理部)が起動されると、モジュール制御部52は、うるう秒設定531を参照して、このうるう秒調整に係る調整可能タイミング(又は動作停止中に)で、うるう秒調整が実施されるか(されたか)否かを判別する(ステップS601)。うるう秒調整が実施されない(された)と判別された場合には(ステップS601で“NO”)、モジュール制御部52は、うるう秒調整処理を終了する。
うるう秒調整が実施される(された)と判別された場合には(ステップS601で“YES”)、モジュール制御部52は、計数している現在日時を修正する(ステップS602;うるう秒調整ステップ、うるう秒調整手段)。
モジュール制御部52は、シフト量TLSを予定値TLSFで更新し(ステップS603)、また、予定値TLSF及び実施予定日時を消去する(ステップS604)。そして、モジュール制御部52は、うるう秒調整処理(衛星電波受信処理部)を終了する。
[変形例]
図8は、ホスト制御部40により制御される日時取得制御処理の変形例を示すフローチャートである。
この日時取得制御処理は、図5で示した上記実施形態の日時取得制御処理に対し、ステップS221~S223の処理が追加されている。その他の処理は同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS201の判別処理でうるう秒取得フラグ421がセット状態であると判別された場合には(ステップS201で“YES”)、ホスト制御部40の処理は、ステップS221に移行し、ホスト制御部40は、GPS衛星の送信電波からうるう秒設定が取得済であるか否かを判別する(ステップS221)。この判定は、上述の測位制御処理に係る第1のフラグと同様に、GPSうるう秒設定フラグを定め、モジュール制御部52からはGPS衛星の送信電波からうるう秒実施情報が取得されたか否かの情報を取得することで行われ得る。
GPS衛星の送信電波からうるう秒設定が取得済であると判別された場合には(ステップS221で“YES”)、ホスト制御部40の処理は、ステップS213に移行する。取得済ではないと判別された場合には(ステップS221で“NO”)、ホスト制御部40は、現在の日時が上述の基準日以降であるか否かを判別する(ステップS222)。基準日以降ではないと判別された場合には(ステップS222で“NO”)、ホスト制御部40の処理は、ステップS213に移行する。
基準日以降であると判別された場合には(ステップS222で“YES”)、ホスト制御部40は、衛星電波受信処理部50に対し、GPS衛星からの電波を受信して日時情報及びうるう秒実施情報の取得を行う命令を出力する(ステップS223)。それから、ホスト制御部40の処理は、ステップS214に移行する。なお、この場合には、ホスト制御部40は、ステップS215の処理時に合わせてGPS衛星のうるう秒設定が取得されたか否かの情報を取得することができる。
以上のように、本実施形態の電子時計1(衛星電波受信処理部50)は、測位衛星の送信電波を受信する受信部51と、受信部51が受信した測位衛星の送信電波により得られた日時情報に基づいて、計数されている現在日時を修正するホスト制御部40(モジュール制御部52)と、を備える。ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミング(6月、12月の月末)におけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング(6月、12月の先頭タイミング)以降に行われる測位動作で受信した送信電波に実施情報が含まれているか否かを判別し、情報取得条件が満たされている場合には、実施情報を取得する第1の取得動作を行い、実施情報に基づいて、前記現在日時の調整を行う。
このように、もともと受信時間が長く、UTC補正パラメータの受信も行われ得る測位動作による受信結果を利用し、当該利用結果を利用してうるう秒調整の実施有無や実施時の挿入又は削除の種別に係る情報を取得する。これにより、別途UTC補正パラメータ(うるう秒調整の実施情報)を取得するための受信を行う必要がなくなる。
また、このような受信時には、初めから屋外など送信電波を継続的に受信可能な状況が多く想定されるので、継続的な測位さえ実施されれば、受信時間を余計に伸ばさずとも最終的に実施情報の取得に失敗する可能性を低減させやすい。すなわち、従来のように、日時受信から最大12.5分近く経過した後に再受信を行うことで、ユーザの移動などにより実施情報の取得に失敗し、最終的に取得に成功するまでの受信時間が不要に伸びたり、ユーザに受信可能な位置で待機を強いたりする必要がなくなる。よって、うるう秒調整の実施前に、適切に実施情報を取得し、うるう秒調整をまたいで正確な日時の計数を維持することができる。したがって、電子時計1(衛星電波受信処理部50)では、より効率的に正確な日時情報を取得することができる。
また、調整可能タイミングの所定時間前でうるう秒取得フラグ421をリセットすることで、測位の実施ごとに毎回同様のデータの更新を繰り返す必要はない。よって、特定の場合以外は、特殊な受信データを処理の対象としなくてよいので、衛星電波受信処理部50においてモジュール制御部52による通常の測位処理を簡略化して負荷の軽減を図ることができる。
また、うるう秒調整を実施し得る調整可能タイミング前にうるう秒調整の実施情報の取得を開始する第1の基準タイミングは、調整可能タイミングを含む月の先頭タイミングである。GPSやGLONASSでは、1ヶ月~8週間前には各測位衛星からのうるう秒調整に係る実施情報の出力が開始されるので、速やかに必要な情報を取得することができる。また、調整可能タイミング目前とせず、可能な範囲で早めに取得を開始可能とすることで、ユーザ操作などにより不定期に行われる測位動作が実施される可能性を高めて、より確実にうるう秒調整の実施前に実施情報を取得可能とすることができる。
また、ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、継続的な測位動作を行う場合に第1の取得動作を行う。単発の測位動作では、アルマナックに含まれるUTC補正パラメータを受信する必要が必ずしもないが、継続的に測位動作を行う場合、特に、連続的な受信動作を行う場合には、一通りアルマナックデータが取得される可能性が高いので、少ない回数の受信動作制御でより確実にうるう秒調整の実施情報を取得することができる。
また、受信部51が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、うるう秒調整の実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する。
GPS衛星の送信電波から取得される日時には、うるう秒の実施が反映されていないので、単にうるう秒調整が実施されるか否かだけではなく、UTC日時を取得するには、UTC日時との差分を示すシフト量TLSが必要となる。したがって、GLONASS衛星の送信電波や、通信部62を介した外部からの情報によりうるう秒調整を行う情報が取得された場合には、GPS衛星の送信電波から改めてシフト量TLSや予定値TLSFなどを含む実施情報を取得することができる。これにより、GPS衛星の送信電波に基づいて日時を取得したり測位を行ったりする場合に行ううるう秒の反映をより確実に行うことができる。
また、ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、第1の基準タイミングと調整可能タイミングとの間に定められた基準日(第2の基準タイミング;6月24日や12月25日)までにうるう秒調整の実施情報が取得されていない場合には、受信部51を動作させて実施情報を取得する第2の取得動作を行う。
すなわち、ユーザが6月や12月にしばらくの間測位動作を行わなかったり、行ったにもかかわらずUTC補正パラメータや調整情報KPの受信がなされなかったりした場合には、従来どおりに別途日時情報の取得時に続けてこれらの受信を行うことで、調整可能タイミングまでにはより確実に実施情報を取得可能とすることができる。
また、ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、受信部51の動作に基づいて現在日時を取得した場合に、当該現在日時に基づいて定められたタイミングで受信部51を再び動作させて、第2の取得動作を行う。このように、日時情報の取得に続けてうるう秒調整に係る情報を適切なタイミングで受信することで、受信時間の不要な延長を避けて電力消費の無駄な増大を抑えることができる。
また、受信部51が受信可能な送信電波にGPS衛星の送信電波が含まれる場合に、ホスト制御部40(モジュール制御部52)は、基準日(第2の基準タイミング)までにGPS衛星の送信電波により、当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む実施情報が取得されていない場合には、受信部51を動作させてGPS衛星の送信電波により実施情報を取得する。
すなわち、基準日(第2の基準タイミング)までにGLONASS衛星や通信部62を介してのみ、うるう秒調整の実施情報が取得されている場合には、さらに、GPS衛星の送信電波から予定値TLSFなどを別途取得可能とすることで、うるう秒調整の実施までにGPS衛星の送信電波による日時取得や測位時に、より確実にうるう秒を反映したUTC日時との換算を行うことが可能となる。
また、電子時計1が衛星電波受信処理部50を含む上述の衛星電波受信装置を備えることで、より効率良くうるう秒調整の実施を反映して正確な日時の表示を維持し、また、速やかに正確な現在位置を数値的に求めることができる。
また、本実施形態の日時情報取得制御方法は、情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に実施情報が含まれているか否かを判別する取得条件判別ステップ、情報取得条件が満たされている場合には、実施情報を取得する第1の取得動作を行う第1の取得ステップ、実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行ううるう秒調整ステップ、を含む。
このような日時情報取得制御方法により、うるう秒調整に係る情報を含む電波を受信する動作を別途行わずに、測位動作のついでに行うことができるので、より効率良く正確な日時を取得し、うるう秒調整の実施タイミングをまたいで維持することができる。
また、上述の日時情報取得制御方法に係るプログラムをコンピュータにインストールしてホスト制御部40やモジュール制御部52が実行することで、うるう秒調整の実施を反映した正確な日時の取得をソフトウェア的に容易に効率良く確実に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、電子時計1内でホスト制御部40が計時回路47により計数されている日時を調整する場合や、衛星電波受信処理部50においてモジュール制御部52が内部時計(ホスト制御部40から取得されて計数されるものや、ホスト制御部40に出力するために一時的に計数されるものを含む)の日時を調整する場合を例に挙げて説明したが、外部の計時部に対してうるう秒調整時に調整信号を出力するだけのものであってもよい。
また、上記実施の形態では、測位制御処理においてモジュール制御部52が自身でGPS衛星からのうるう秒設定531を取得しているか否かを判断して実施情報の取得可否を判別し、変形例の日時取得制御処理において、ホスト制御部40がGPS衛星からのうるう秒設定531を取得しているか否かを判断して実施情報の取得可否を判断したが、測位制御処理において、ホスト制御部40がGPS衛星の実施情報の取得可否に係る命令を出力してもよいし、日時取得制御処理において、モジュール制御部52が自身で実施情報の取得可否を判別して動作制御を行ってもよい。
また、直近の調整可能タイミングが変化する先の調整可能タイミングから3か月以降(9月1日、3月1日以降)については、ホスト制御部40では、第1の取得動作や第2の取得動作を行わないこととしてもよい。
また、上記実施の形態では、うるう秒調整が行われ得る月の先頭タイミングを第1の基準タイミングとして、実施情報の更新期間を調整可能タイミングの前に一箇月設けたが、これに限るものではない。これより前に設定することもできるが、当該設定時に対象とする調整可能タイミングに係るうるう秒調整の実施情報が測位衛星からの電波に含まれていることが好ましい。なお、うるう秒実施予告に係る調整情報KPなどを受信したものの、実施情報がまだ送信されていなかった場合には、当然、実施情報が取得されずにうるう秒取得フラグ421もリセットされたままで維持される。このような場合でも、測位動作と同時並行で行われるので、受信時間が必要以上に伸びることは避けることができる。
また、上記実施の形態では、継続的な測位動作を行う場合に第1の取得動作を行うこととしたが、これに限られない。単発の測位動作であっても動作開始のタイミングによってはうるう秒調整の実施情報が取得される場合があり得る。よって、測位動作の実行時には必ずうるう秒調整の実施情報が取得されたか否かを判別し、うるう秒取得フラグ421がリセット(セットされていない)状態の場合に取得された場合には、当該実施情報によりうるう秒実施情報422を更新可能としてよい。
また、上記実施の形態では、6月24日や12月25日までにうるう秒調整の実施情報が取得されなかった場合には、第2の取得動作を併用することとしたが、必ずしも併用しなくてもよい。また、より細かく、測位動作の実行履歴などに基づいて基準日(第2の基準タイミング)を定めてもよい。例えば、測位動作が全く行われていない場合には、6月24日や12月25日に第2の取得動作を開始する一方、測位動作自体は6月中や12月中に実行されている場合には、もう数日、例えば、6月27日や12月28日まで第2の取得動作の開始を保留することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、第2の取得動作として日時情報の取得後に当該取得時に受信電波に応じてうるう秒調整の実施情報の受信タイミングを算出して再度受信動作を行わせることとしたが、日時情報を取得するまでもなくほぼ正確な実施情報の受信タイミングを算出可能であれば、当該受信タイミングに合わせて受信部51を一回動作させることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、継続的な測位動作の終了後にうるう秒実施情報422を取得することとしたが、衛星電波受信処理部50(モジュール制御部52)は、うるう秒実施情報が更新され次第その情報をホスト制御部40に出力することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、GPS衛星とGLONASS衛星の両方から電波受信を可能としたが、電子時計1(衛星電波受信処理部50)は、いずれか一方の受信のみが可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、電子時計1が備える衛星電波受信装置を例に挙げて説明したが、時計としての機能が主となる電子装置に設けられるものには限られない。測位衛星からの電波を受信して測位動作が可能であり、その他の機能を主として行う電子装置、特に、携帯型の電子装置全般についても本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、うるう秒調整の実施情報の取得動作制御に係る処理をホスト制御部40のCPU41が行うこととして説明したが、処理を行うプロセッサとしては、単一のCPU41に限られず、複数のCPUが分散処理を行ってもよいし、制御動作や演算動作の一部又は全部を専用の論理回路などのハードウェアで実行することとしてもよい。
また、以上の説明では、本発明のうるう秒調整の実施情報の取得に係るプログラム611を記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM61を例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの各種不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御手順や表示例などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
測位衛星の送信電波を受信する受信部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別し、
前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行い、
前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行う
ことを特徴とする衛星電波受信装置。
<請求項2>
前記第1の基準タイミングは、前記調整可能タイミングを含む月の先頭タイミングであることを特徴とする請求項1記載の衛星電波受信装置。
<請求項3>
前記制御部は、継続的な測位動作を行う場合に前記第1の取得動作を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の衛星電波受信装置。
<請求項4>
前記受信部が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、
前記制御部は、前記実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の衛星電波受信装置。
<請求項5>
前記制御部は、前記第1の基準タイミングと前記調整可能タイミングとの間に定められた第2の基準タイミングまでに前記実施情報が取得されていない場合には、前記受信部を動作させて前記実施情報を取得する第2の取得動作を行うことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の衛星電波受信装置。
<請求項6>
前記制御部は、前記受信部の動作に基づいて現在日時を取得した場合に、当該現在日時に基づいて定められたタイミングで前記受信部を再び動作させて、前記第2の取得動作を行うことを特徴とする請求項5記載の衛星電波受信装置。
<請求項7>
前記受信部が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、
前記制御部は、前記第2の基準タイミングまでにGPS衛星の送信電波により、当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が取得されていない場合には、前記受信部を動作させてGPS衛星の送信電波により前記実施情報を取得する
ことを特徴とする請求項5又は6記載の衛星電波受信装置。
<請求項8>
請求項1~7のいずれか一項に記載の衛星電波受信装置を備えることを特徴とする電子時計。
<請求項9>
測位衛星の送信電波を受信する受信部を備える衛星電波受信装置の日時情報取得制御方法であって、
情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別する取得条件判別ステップ、
前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行う第1の取得ステップ、
前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行ううるう秒調整ステップ
を含むことを特徴とする日時情報取得制御方法。
<請求項10>
測位衛星の送信電波を受信する受信部を備える衛星電波受信装置のコンピュータを
情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別する取得条件判別手段、
前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行う第1の取得手段、
前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行ううるう秒調整手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 電子時計
40 ホスト制御部
41 CPU
42 RAM
421 うるう秒取得フラグ
422 うるう秒実施情報
45 発振回路
46 分周回路
47 計時回路
50 衛星電波受信処理部
51 受信部
52 モジュール制御部
53 記憶部
531 うるう秒設定
61 ROM
611 プログラム
612 うるう秒実施情報
62 通信部
63 光量センサ
64 操作受付部
65 表示部
66 表示ドライバ
70 電力供給部
71 バッテリ
A1 アンテナ
A2 アンテナ

Claims (9)

  1. 測位衛星の送信電波を受信する受信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記受信部が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、
    前記制御部は、
    情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別し、
    前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行い、
    前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行い、
    前記実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する
    ことを特徴とする衛星電波受信装置。
  2. 前記第1の基準タイミングは、前記調整可能タイミングを含む月の先頭タイミングであることを特徴とする請求項1記載の衛星電波受信装置。
  3. 前記制御部は、継続的な測位動作を行う場合に前記第1の取得動作を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の衛星電波受信装置。
  4. 測位衛星の送信電波を受信する受信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別し、
    前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行い、
    前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行い、
    前記制御部は、前記第1の基準タイミングと前記調整可能タイミングとの間に定められた第2の基準タイミングまでに前記実施情報が取得されていない場合には、前記受信部を動作させて前記実施情報を取得する第2の取得動作を行う
    ことを特徴とする衛星電波受信装置。
  5. 前記制御部は、前記受信部の動作に基づいて現在日時を取得した場合に、当該現在日時
    に基づいて定められたタイミングで前記受信部を再び動作させて、前記第2の取得動作を
    行うことを特徴とする請求項記載の衛星電波受信装置。
  6. 前記受信部が受信可能な送信電波には、GPS衛星の送信電波が含まれ、
    前記制御部は、前記第2の基準タイミングまでにGPS衛星の送信電波により、当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が取得されていない場合には、前記受信部を動作させてGPS衛星の送信電波により前記実施情報を取得する
    ことを特徴とする請求項4又は5記載の衛星電波受信装置。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の衛星電波受信装置を備えることを特徴とする電子時計。
  8. GPS衛星の送信電波を受信する受信部を備える衛星電波受信装置の日時情報取得制御方法であって、
    情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別する取得条件判別ステップ、
    前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行う第1の取得ステップ、
    前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行ううるう秒調整ステップ、
    前記実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する第2の取得ステップ、
    を含むことを特徴とする日時情報取得制御方法。
  9. GPS衛星の送信電波を受信する受信部を備える衛星電波受信装置のコンピュータを
    情報取得条件として、うるう秒調整が実施され得る直近の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整の実施情報が取得されておらず、当該調整可能タイミングよりも前の第1の基準タイミング以降に行われる測位動作で受信した送信電波に前記実施情報が含まれているか否かを判別する取得条件判別手段、
    前記情報取得条件が満たされている場合には、当該実施情報を取得する第1の取得動作を行う第1の取得手段、
    前記実施情報に基づいて、計数されている現在日時の調整を行ううるう秒調整手段、
    前記実施情報がGPS衛星の送信電波以外により取得されており、かつ測位動作で受信したGPS衛星の送信電波に当該GPS衛星の送信日時に係るうるう秒補正値に係る情報を含む前記実施情報が含まれている場合には、当該実施情報を取得する第2の取得手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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