JP2024078304A - 衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒情報の調整を正しく実施できるようにする。【解決手段】衛星電波受信装置は、測位衛星の送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、制御部と、うるう秒情報が記憶され得る記憶部と、を備え、受信部は、取得動作により最後に取得したうるう秒調整に係るうるう秒情報を保持し、制御部は、継続的な測位を行うために取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで受信部を動作させ、第1モードでは、受信部が保持するうるう秒情報を消去させずに取得動作を開始させ、第1モード終了後に受信部が保持するうるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、今回のうるう秒情報を記憶部に記憶させ、最後に記憶部に記憶されたうるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う。【選択図】図5

Description

この発明は、衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラムに関する。
米国のGPS(Global Positioning System)に係る測位衛星(GPS衛星)といった測位衛星からの電波を受信して正確な日時情報を取得し、計数する日時を修正して精度を維持する技術が知られている。また、複数の測位衛星からの電波を受信して測位を行うことで現在位置の同定が可能である。
現在、日時に対してうるう秒の挿入又は削除を行ううるう調整が実施される場合がある。電子時計では、うるう秒調整が実施される場合には、実施タイミングに合わせて日時の調整が行われる。うるう秒調整の実施が行われ得る調整可能タイミングは予め定められているが、実際に実施されるタイミングは不定期である。例えばGPS衛星では、うるう秒調整に係るうるう秒情報が12.5分に一回送信されており、このうるう秒情報を取得することで、うるう秒調整の実施有無や調整値を特定することができる(例えば、特許文献1)。
測位衛星の送信電波から過去に取得して保持している情報(測位衛星の予測軌道に係るアルマナック情報や、うるう秒情報等)を消去した上で、新たに受信した送信電波から情報を取得することで、最新のうるう秒調整に係るうるう秒情報を確実に取得することができる。
特開2008-145287号公報
しかしながら、測位衛星の送信電波から過去に取得した情報を消去すると、測位衛星の捕捉に用いるアルマナック情報等を新たに取得する必要が生じ、測位までに時間が掛かる。一方、測位時間の短縮のために、過去に取得した情報を消去せずに測位を行うと、最後に取得されたうるう秒情報が保持されたままとなるため、単に保持されているうるう秒情報を参照したのでは、新たにうるう秒情報の取得に成功したか否かを判別することができない。
このように、従来の技術では、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒情報の取得成否を正しく判別することができない。ひいては、うるう秒調整を正しく実施できないおそれがある。
本発明は、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒調整を正しく実施できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る衛星電波受信装置は、
測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、
制御部と、
うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、
を備え、
前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持し、
前記制御部は、
継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させ、
前記第1モードで前記受信部を動作させる場合には、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させ、
最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子時計は、
上記の衛星電波受信装置を備える。
上記課題を解決するため、本発明に係る日時情報取得制御方法は、
測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、を備え、前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持する衛星電波受信装置の日時情報取得制御方法であって、
継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させ、
前記第1モードで前記受信部を動作させる場合には、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させ、
最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う。
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、を備え、前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持する衛星電波受信装置のコンピュータに、
継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させる処理、
前記第1モードで前記受信部を動作させる場合に、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させる処理、
最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う処理、
を実行させる。
本発明によれば、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒調整を正しく実施することができる。
本発明の実施形態の電子時計の機能構成を示すブロック図である。 GPS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。 GLONASS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。 うるう秒情報の更新動作のパターンを説明する図である。 アクティビティ制御処理のCPUによる制御手順を示すフローチャートである。 日時取得制御処理のCPUによる制御手順を示すフローチャートである。 衛星情報取得処理のモジュール制御部による制御手順を示すフローチャートである。 うるう秒調整処理のCPUによる制御手順を示すフローチャートである。 うるう秒調整処理のモジュール制御部による制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(電子時計の構成)
図1は、本発明の実施形態の電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
この電子時計1は、ユーザにより主に携帯されて使用される電子時計であって、例えば、電子腕時計である。
電子時計1は、CPU41(Central Processing Unit)(コンピュータ)と、RAM42(Random Access Memory)と、発振回路45と、分周回路46と、計時回路47と、衛星電波受信処理部50(受信部)及びそのアンテナA1と、ROM61(Read Only Memory)と、通信部62及びそのアンテナA2と、光量センサ63と、操作受付部64と、表示部65及びその表示ドライバ66と、電力供給部70などを備えている。
CPU41は、ROM61に記憶されているプログラム611を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、電子時計1の動作を制御するプロセッサである。本実施形態では、CPU41が制御部に相当する。なお、電子時計1は、複数のプロセッサ(例えば、複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU41が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサにより制御部が構成される。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
CPU41は、衛星電波受信処理部50から取得された日時情報に基づいて計時回路47に信号を送り、計時回路47が計数する現在日時を修正(補正)することができる。また、RAM42に、うるう秒情報422として、うるう秒の挿入又は削除(うるう秒調整)が実施されるとの予告情報(実施情報)が記憶されている場合には、CPU41は、その実施予定タイミングで当該予告情報に従って計数、出力する現在日時を調整する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、各種一時データや上書き更新可能な設定データを記憶する。RAM42には、うるう秒取得済フラグ421(取得済フラグ)及びうるう秒情報422が含まれる。
うるう秒取得済フラグ421は、所定の期間内においてうるう秒調整が実施され得る直近のタイミング(調整可能タイミング。以下、「次回うるう秒更新日」とも記す)でうるう秒調整が実際に実施される(された)か否かを示す情報(必要なうるう秒情報)が取得されているか否かを判別する2値フラグである。うるう秒取得済フラグ421は、所定の期間内においてうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒の調整に必要なうるう秒情報422(又は後述のうるう秒情報612)がRAM42(又はROM61)に記憶されていない場合にオフ(例えば「0」)に設定される。うるう秒調整は、現状では、UTC(協定世界時)で6月30日及び12月31日において、23時59分59秒の後ろに23時59分60秒を挿入、又は23時59分59秒を削除することで実施される。所定の期間は、調整可能タイミングの所定時間前にリセットされて新たに開始され、次の調整可能タイミングに係るリセットのタイミングまで継続する。リセット(開始)のタイミングとしては、ここでは、うるう秒調整が実施され得る月の先頭タイミング(第1の基準タイミング)、すなわち、12月1日及び6月1日の0時0分0秒(UTC)とされる。言い換えると、うるう秒取得済フラグ421は、上記のリセットのタイミング、すなわち12月1日及び6月1日の0時0分0秒にオフに設定される。上述の年2回以外のタイミング(他の月の月末)でうるう秒調整が実施されることになった場合には、リセットのタイミングは、適宜変更され得る。
うるう秒情報422は、上述の所定の期間内におけるうるう秒調整の実施タイミング及び調整の実施の種別(実施有無及び実施時の挿入又は削除の種別)の情報を含む。詳しくは、うるう秒情報422は、現在のうるう秒、次回うるう秒更新日、次回更新後のうるう秒、及びこれらの情報を受信した受信日の情報を含む。うるう秒情報422は、CPU41により参照されて、うるう秒調整が実施されるタイミングで計時回路47により計数されている日時を調整するのに用いられる。
発振回路45は、所定の周波数、例えば、約32kHzの発振信号を出力する。この発振回路45は、特には限られないが、例えば、温度補償回路を有しない小型低コスト低消費電力の水晶発振子を含むものである。
分周回路46は、この発振信号を分周し、必要な周波数信号を生成して出力する。分周回路46は、CPU41からの制御信号により、適宜に分周比を切り替えて異なる周波数の信号を出力させることが可能となっている。
計時回路47は、分周回路46から入力された所定の周波数信号に基づいて、図示略のRTC(Real Time Clock)などから取得された設定日時に対して経過時間を加算していくことで現在の日時を計数する。計時回路47の計数する日時は、衛星電波受信処理部50などから取得された現在日時データなどに基づいて、CPU41からの制御信号により書き換え修正が可能である。
発振回路45、分周回路46及び計時回路47は、CPU41及びRAM42とともに単一のマイコンチップ上に形成され得る。あるいは、発振回路45の水晶発振子やRAM42などは、マイコンに対して外付けされてもよい。
衛星電波受信処理部50は、測位衛星からの送信電波を受信して日時情報や位置情報を取得し、出力するモジュールである。衛星電波受信処理部50は、CPU41からの制御信号により、他の部位とは別個に動作時に電力供給が行われる。
衛星電波受信処理部50は、測位衛星の送信電波を受信して当該送信電波に含まれる情報を取得する動作(以下、「取得動作」と記す)を行う。衛星電波受信処理部50は、受信処理部51と、モジュール制御部52と、モジュール記憶部53などを備える。受信処理部51は、L1帯(GPSに係る測位衛星では、1.57542GHz;以下、GPS衛星と、QZS衛星などのGPSの補完衛星とを含めたGPSに係る測位衛星をまとめて「GPS衛星」と記す。GLONASS衛星では、約1.6GHz)の送信電波を受信可能なアンテナA1を用いて測位衛星の送信電波を受信して、各測位衛星からの電波(受信周波数、C/Aコード及び位相の同期)を捕捉し、信号(航法メッセージ)を復調する。モジュール制御部52は、衛星電波受信処理部50の動作を制御する。また、モジュール制御部52は、測位衛星の送信電波から取得された航法メッセージに基づいて現在日時の取得処理や測位に係る演算処理を行う。
モジュール記憶部53は、不揮発性メモリなどを有し、測位衛星の送信電波の受信に係る制御情報や測位結果などをバックアップデータ531として記憶する。バックアップデータ531には、各測位衛星の位置情報(エフェメリス情報やアルマナック情報)及びうるう秒情報5311が含まれる。
うるう秒情報5311は、GPS衛星から受信される日時のうるう秒に係る補正データ、及びうるう秒調整の実施に係る情報である。詳しくは、うるう秒情報5311は、現在のうるう秒、次回うるう秒更新日、及び次回更新後のうるう秒の情報を含む。衛星電波受信処理部50は、上記の取得動作により最後に取得したうるう秒調整に係るうるう秒情報5311を保持(過去に取得したうるう秒情報5311がある場合には、上書き更新)する。GPS衛星において日時を計数する衛星時計では、うるう秒調整の実施が考慮されていない。うるう秒情報5311は、この衛星時計の日時をUTC日時などに換算するためのシフト量TLS(現在のうるう秒。次回うるう秒更新日を経過している場合には次回更新後のうるう秒)を含む。衛星電波受信処理部50は、GPS衛星から日時データを取得すると、このうるう秒情報5311を参照し、シフト量TLSに応じた時間だけ測位衛星から取得された日時を遅らせることでUTC日時に換算して出力する。すなわち、衛星電波受信処理部50は、通常、このシフト量TLSの情報を毎回GPS衛星の送信電波から取得しなくても衛星時計の日時のみを受信、同定することで、正確なUTC日時を取得可能となっている。
また、衛星電波受信処理部50は、単一(1機)の測位衛星のみから日時情報を取得することができる。この場合、当該測位衛星から受信地点までの電波の伝搬時間(65msec~90msec)の平均値程度(約70~75msec)に対応する遅延量を補正することで、当該遅延量の影響を低減させて日時情報を出力する。また、遅延量をより正確に推定可能な場合には、当該遅延量の補正を行うことができる。
ROM61は、コンピュータとしてのCPU41により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。ROM61には、電子時計1が各種動作を行うための種々のプログラム611や設定データが格納されている。プログラム611には、うるう秒情報の取得管理に係るプログラムが含まれている。設定データには、衛星電波受信処理部50により取得されたうるう秒情報5311が、うるう秒情報612として記憶されている。ROM61は、CPU41及び衛星電波受信処理部50のいずれからも読み書きアクセスが可能となっている。本実施形態では、RAM42及びROM61により記憶部が構成される。
通信部62は、外部機器と行う通信の動作制御を行う。ここでは通信方式として、例えば、ブルートゥース(登録商標:Bluetooth)といった近距離無線通信が用いられる。CPU41は、予め接続対象機器として設定されて当該設定がRAM42などに記憶されている外部機器との間で通信部62及びそのアンテナA2を介して情報の送受信を行う。
光量センサ63は、外部から照射される光量を計測する。光量センサ63は、例えば、表示部65の表示画面に並列配置されて設けられている。この光量センサ63としては、特には限られないが、例えば、フォトダイオードが用いられる。光量センサ63は、入射光量に応じた電気信号(電圧信号や電流信号)を出力する。この電気信号は、図示略のADC(アナログ/デジタル変換器)でデジタルサンプリングされてCPU41に入力される。
操作受付部64は、複数の操作キーや押しボタンを備え、これらの操作キーや押しボタンが操作されると、当該操作を電気信号に変換して入力信号としてCPU41へ出力する。また、操作受付部64は、操作キーや押しボタンに加えて又は代えて、りゅうずやタッチセンサなどを備えていてもよい。
表示部65は、表示画面を有し、表示ドライバ66からの駆動信号に基づいて日時情報を始めとする各種情報を表示させる。表示画面としては、特には限られないが、セグメント方式の液晶ディスプレイ(LCD)が用いられる。この表示画面は、直近の測位衛星からの電波受信により取得された正確な日時に基づく日時が計数、表示されていることを示す受信成功マークを表示可能に構成されていてもよい。あるいは、電子時計1は、表示部65として複数の指針と当該複数の指針を回転動作させるステッピングモータを有し、複数の指針が指し示す位置によって日時情報などを表示させるアナログ指針式のものや、指針表示とデジタル表示とを併用したものであってもよい。
電力供給部70は、電子時計1の各部の動作に必要な電力を所定の電圧でバッテリ71から供給する。バッテリ71としては、例えば、着脱可能に設けられたボタン型一次電池が用いられる。あるいは、ソーラパネルや当該ソーラパネルによって発電された電力を蓄える蓄電池(充電池)を備えるものであってもよい。
本実施形態では、受信部としての衛星電波受信処理部50、制御部としてのCPU41、並びに記憶部としてのRAM42及びROM61により衛星電波受信装置100が構成される。
(航法メッセージ)
次に、測位衛星から受信される航法メッセージについて説明する。
図2は、GPS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットについて説明する図である。
GPS衛星から送信される航法メッセージは、合計25ページのフレームデータからなり、各ページの送信時間は、30秒である。各フレーム(ページ)は、5つのサブフレームデータ(各々6秒、1500ビット)から構成され、1つのサブフレームデータは、更に10個のWORD(各0.6秒、300ビット)からなる。したがって、航法メッセージは、12.5分周期で送信されることになる。
全てのサブフレームのWORD1には、TLM(テレメトリワード)が含まれ、このTLMの先頭に含まれる固定符号列であるプリアンブル(Preamble)によりサブフレームの先頭位置が規定される。また、WORD2では、HOW(ハンドオーバワード)が送信されている。HOWには、日曜の0時からの週内における経過時間を示すTOW-Count(Zカウントともいう)と、サブフレームIDとが含まれる。サブフレームIDは、各ページ(各フレーム内)において5つのサブフレームのうちいずれであるかを示す。
また、全てのフレームにおいて、サブフレーム1のデータのWORD3には、WN(週番号)が含まれている。このWNは、1980年1月6日を開始日とした週の番号が10ビットで周期的に計数されたものを示す。すなわち、1フレーム(5サブフレーム)のデータが取得されることで、確実に、これらWNとHOWのデータが取得されることになる。ここで、計時回路47の計数する日時がHOWで示される時間幅、すなわち、一週間に対して十分小さいと見込まれる場合には、WNを取得しなくても、HOWデータと計時回路47の日時とに基づいて、現在の日時を求めることが出来る。この場合には、いずれのサブフレームのHOWデータが取得されてもよい。
したがって、電子時計1では、GPS衛星の送信電波から日時情報を取得する場合には、必要に応じて2ワード~5サブフレームのデータが受信されて日時情報が取得される。
サブフレーム2、3のWORD3以降では、航法メッセージ送信元のGPS衛星の軌道情報であるエフェメリスデータが送信されている。また、サブフレーム4の一部及びサブフレーム5のWORD3以降では、全てのGPS衛星の予測軌道に係るアルマナックデータが各ページに分割されて、衛星のIDと共に順次送信されている。
サブフレーム4の他の一部では、衛星のデータ状況に関する情報が送信されており、ページ18には、WORD6~WORD10にかけて、UTC補正パラメータが含まれている。すなわち、このUTC補正パラメータは、25ページに一回このサブフレーム4の送信タイミングでのみ取得可能となる。
上述のように、各GPS衛星にて計数、送信されている衛星時計の日時(衛星日時、送信日時)は、1980年1月6日を開始日とした日時であり、この日時には、うるう秒調整の実施が反映されていない。したがって、衛星日時とUTCでの日時との間には、1980年1月6日以降に実施されたうるう秒調整により挿入されたうるう秒の積算値だけずれ時間が生じている。UTC補正パラメータには、現在のうるう秒のシフト量TLS(うるう秒補正値)に加えて、次回のうるう秒調整の実施予定が定まった場合における当該実施予定週番号WNLSF及び日番号D(次回うるう秒更新日)、実施後のシフト量の大きさの予定値TLSF(次回更新後のうるう秒)などが含まれている。衛星電波受信処理部50では、算出された衛星日時(送信日時)を当該シフト量TLSだけ補正(減算)して現在のUTCでの日時として出力する。取得されたうるう秒のシフト量TLSは、次回うるう秒調整が実施されるまで継続的に利用可能となる。また、うるう秒調整が実施される前に実施予定週番号WNLSF、日番号D及び予定値TLSFが取得されていれば、うるう秒調整の実施タイミング以降、保持しているシフト量TLSのデータを速やかに更新して、計数する現在日時にうるう秒の実施を反映する調整を行うことができる。
図3は、GLONASS衛星の送信する航法メッセージのフォーマットを示す図である。
GLONASSでは、各GLONASS衛星からそれぞれ30秒単位で送信されるフレームデータが合計5つで、2.5分周期の全てのデータを含むスーパーフレームが構成されて航法メッセージが送信されている。
各フレームデータは、15個のストリング(各2秒)で構成されている。各ストリングは、50bpsで送信される85個の二値符号の配列(1.7sec)と、100Hzで送信されるタイムマーク(0.3sec)とからなる。
15個のストリングのうち、最初の4ストリングは、エフェメリスデータ(Immediate Information)を含み、残りの11ストリングは、アルマナックデータ(Non-immediate Information)を含む。15ストリングの先頭では、固定符号「0」が送信され、続いて、ストリング番号m(string No.)が4ビットで送信される。それから、72ビットの情報が送信された後、8ビットのハミングコードが送信され、最後に30ビットのタイムマークが送信される。
現在日時に係る情報及び測位衛星の現在位置に係る情報は、いずれもエフェメリスデータ(最初の4ストリング)に含まれ、各フレームで送信されている。現在日時に係る情報としては、各フレーム時刻tk、うるう年の1月1日からの日番号NT、アルマナックデータに係る日番号NAや、1996年からの4年周期の周期番号N4などがある。また、測位衛星の位置に係る情報としては、現在位置の3成分(xn、yn、zn)、速度の3成分及び加速度の3成分などがある。
GLONASS衛星では、送信されている日時にうるう秒調整が反映されているので、シフト量TLSは存在しない。一方で、次のうるう秒調整の調整可能タイミングにおける実施有無及び実施される場合の挿入又は削除についての調整情報KPは、フレーム5のストリング14でのみ27、28ビット目で送信されている。2ビットの組み合わせにより、うるう秒調整の実施可否が定まっていない状態(10)、実施されない予定(00)、実施されてうるう秒が挿入される予定(01)、及び実施されてうるう秒が削除される予定(11)の4通りが示される。すなわち、うるう秒調整の実施に係る予告情報は、2.5分に一回のみアルマナックデータに含まれて送信されている。
(電子時計の動作)
次に、本実施形態の電子時計1で実施されるうるう秒の調整に係る動作について説明する。
本実施形態の電子時計1では、CPU41は、継続的な測位を行うために取得動作を行う第1モード、及び、現在日時を取得するために取得動作を行う第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させることが可能である。なお、CPU41は、第1モード及び第2モード以外のモードで衛星電波受信処理部50を動作させることが可能であってもよい。
<第1モード>
第1モードは、電子時計1を身に着けているユーザの活動(アクティビティ)を計測中に、第1の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うモードである。第1モードにおける継続的な測位を行うための取得動作は、電子時計1(ユーザ)の移動履歴(ログ)が適切に取得可能な頻度で繰り返し行われる取得動作をいう。上記の頻度は、必ずしも一定の間隔でなくてもよい。第1モードでは、例えば、衛星電波受信処理部50による取得動作(測位衛星の送信電波の受信、及び当該送信電波からの情報の取得)が連続して行われて、毎秒又は短い時間間隔(例えば、2秒~3分程度。図示略の加速度センサによる加速度の検出有無などにより時間間隔が変更される場合を含む)で現在位置が算出され、又は当該時間間隔で間欠的に取得動作及び現在位置の算出がなされる。本明細書において、「測位」は、測位衛星の送信電波からの情報の取得動作と、当該取得動作により得られた情報に基づいて現在位置を算出する動作とを含むものとする。
本実施形態では、電子時計1を装着しているユーザがランニング等のアクティビティを行っている期間において衛星電波受信処理部50が第1モードで動作し、継続的な測位が行われものとする。
なお、第1モードにおいて、測位衛星の送信電波から取得された情報に基づいて、併せて現在日時の算出が行われてもよい。
第1モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、CPU41は、ホットスタートコマンドを衛星電波受信処理部50に送信して測位を開始させる。ホットスタートコマンドは、衛星電波受信処理部50が保持するバックアップデータ531(うるう秒情報5311を含む)を消去させずに測位を開始させるためのコマンドである。これにより、第1モードでは、衛星電波受信処理部50は、バックアップデータ531に記憶されているアルマナック情報等を利用することで、短時間で(例えば数秒程度で)測位衛星の捕捉及び追尾を開始して、追尾された測位衛星の送信電波を用いた測位演算を開始することができる。
衛星電波受信処理部50が第1モードで動作して継続的な測位が行われる場合、当該継続的な測位の間にGPS衛星からUTC補正パラメータが取得されていれば、現在のシフト量TLS、実施予定週番号WNLSF、日番号D及び調整後のシフト量の予定値TLSFが取得され、これらに基づいてうるう秒情報5311(現在のうるう秒、次回うるう秒更新日、次回更新後のうるう秒、及びこれらの受信日)が更新、保持される。また、GLONASS衛星から調整情報KPが取得されていれば、うるう秒調整の実施有無及び挿入又は削除の種別の情報が取得され、うるう秒情報5311が更新、保持される。
一方、継続的な測位が行われている間にUTC補正パラメータが取得されなかった場合には、継続的な測位の開始時点(第1モードでの動作開始時点)で保持されていたうるう秒情報5311の内容がそのまま維持される。
アクティビティが終了すると、CPU41は、第1モードでの衛星電波受信処理部50の測位を終了させる。また、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421がオフとなっている場合には、衛星電波受信処理部50が保持しているうるう秒情報5311を取得する。以下、第1モードでは、このタイミングで取得されるうるう秒情報5311を「GPS側うるう秒情報」(「今回のうるう秒情報」に相当)と記す。また、CPU41は、取得したGPS側うるう秒情報が、その時点においてRAM42に記憶されているうるう秒情報422、及び/又はROM61に記憶されているうるう秒情報612(以下では「時計側うるう秒情報」と記す)よりも新しいと判別された場合には、取得したGPS側うるう秒情報を、RAM42のうるう秒情報422、及び/又はROM61のうるう秒情報612として記憶させ、更新する。なお、時計側うるう秒情報は、前回に衛星電波受信処理部50から取得したうるう秒情報5311である場合もあり、衛星電波受信処理部50以外から(例えば、通信部62を介して外部機器から)取得されたうるう秒情報である場合もある。
具体的には、CPU41は、下記の(条件1)及び(条件2)の少なくとも一方が満たされておらず、かつ、(条件3)が満たされている場合に、第1モードの取得動作の終了後に取得したGPS側うるう秒情報を、新たな時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させ、更新する。
(条件1)時計側うるう秒情報の「現在のうるう秒」と、GPS側うるう秒情報の「現在のうるう秒」とが同一である。
(条件2)時計側うるう秒情報の「次回更新後のうるう秒」と、GPS側うるう秒情報の「次回更新後のうるう秒」とが同一である。
(条件3)GPS側うるう秒情報に、「次回うるう秒更新日」が含まれており、かつ、当該「次回うるう秒更新日」が現在UTC時刻(現在日時)より未来である。
上記の(条件1)及び(条件2)の少なくとも一方が満たされておらず、かつ(条件3)が満たされている場合には、GPS側うるう秒情報が、次回の直近のうるう秒の調整可能タイミング(12月31日又は6月30日)における調整内容を表す情報であり、かつ、時計側うるう秒情報よりも新しい情報であると確定することができるためである。また、この場合には、以降、直近のうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整のために新たにうるう秒情報を取得する必要がないため、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する。
上記の(条件3)が満たされない1つの態様は、GPS側うるう秒情報の「次回うるう秒更新日」が含まれていない(不定となっている)場合である。この場合には、GPS側うるう秒情報が、次回の直近のうるう秒の調整可能タイミングにおける調整内容を表す情報であると確定することができない。また、GPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報より古い情報である可能性もある。よって、このGPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させると、次回の調整可能タイミングにおいてこの時計側うるう秒情報に基づいて行われるうるう秒調整が不適切となる可能性がある。このため、CPU41は、RAM42及び/又はROM61に記憶させない。
上記の(条件3)が満たされないもう1つの態様は、GPS側うるう秒情報の「次回うるう秒更新日」が現在UTC時刻より過去となっている場合である。この場合には、GPS側うるう秒情報が、過去に取得された古い情報であると考えられ、少なくとも次回の直近のうるう秒の調整可能タイミングにおける調整内容を表す情報であると確定することはできない。また、GPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報より古い情報である可能性もある。よって、このGPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させると、次回の調整可能タイミングにおいてこの時計側うるう秒情報に基づいて行われるうるう秒調整が不適切となる可能性がある。このため、CPU41は、RAM42及び/又はROM61に記憶させない。
上記の(条件1)及び(条件2)がいずれも満たされる場合(すなわち、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の「現在のうるう秒」が同一であり、かつ、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の「次回更新後のうるう秒」が同一である場合)には、GPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報と同一である可能性がある(すなわち、GPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報よりも新しいと確定的に判別することができない)。このため、この場合にも、CPU41は、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させない。
<第2モード>
電子時計1では、操作受付部64への所定の入力操作に応じて、又は予め定められたタイミングで、測位衛星からの送信電波を受信して現在日時を取得し、計時回路47が計数する現在日時を修正(補正)する動作が行われる。この場合に、CPU41は、衛星電波受信処理部50を第2モードで動作させる。すなわち、第2モードは、第2の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うか、又は電子時計1を身に着けているユーザの所定の入力操作に応答して測位を行うモードである。第2モードでは、衛星電波受信処理部50は、取得動作を行い、当該取得動作により取得された情報に基づいて現在UTC時刻を算出し、算出した現在UTC時刻をCPU41に出力する。本明細書において、「現在日時の取得」及び「日時取得」は、取得動作と、当該取得動作により得られた情報に基づいて現在UTC時刻を算出する動作とを含むものとする。なお、第2モードにおいて、併せて測位が行われてもよい。
第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、CPU41は、コールドスタートコマンドを衛星電波受信処理部50に送信して日時取得を開始させる。コールドスタートコマンドは、衛星電波受信処理部50が保持するバックアップデータ531(うるう秒情報5311を含む)を消去させてから取得動作を開始させるためのコマンドである。これにより、第2モードでは、新たに測位衛星の送信電波から取得された情報に基づいて確実に正確な現在日時を取得することができる。また、送信電波からUTC補正パラメータが取得されれば、衛星電波受信処理部50のモジュール記憶部53には、最新のうるう秒情報5311が保持されることとなる。
ただし、第2モードでは、測位に用いるアルマナック情報等も新たに取得する必要があるため、第1モードと比較すると測位に要する時間は長くなる(例えば、30秒乃至1分程度必要となる)。
CPU41は、うるう秒取得済フラグ421がオフとなっている場合には、第2モードで日時取得を開始させた後、所定のタイムアウト時間(GPS衛星の航法メッセージの送信周期である12.5分より長く設定され、例えば15分)が経過するまで、所定の間隔で繰り返し衛星電波受信処理部50からうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)の取得を試みる。以下、第2モードでは、このタイミングで取得されるうるう秒情報5311を「GPS側うるう秒情報」(「今回のうるう秒情報」に相当)と記す。ここで取得されるGPS側うるう秒情報は、第2モードにおける取得動作の開始後に新たに衛星電波受信処理部50が取得した情報である。よって、以降、直近のうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整のために新たにうるう秒情報を取得する必要がないため、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する。
また、CPU41は、GPS側うるう秒情報を取得できた場合には、上記の(条件1)が満たされていない場合、又は、(条件2)を満たさず、かつ(条件3)を満たす場合に、取得したGPS側うるう秒情報を、新たな時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させ、更新する。
上記の(条件1)が満たされてない場合には、取得したGPS側うるう秒情報が、その時点における時計側うるう秒情報とは異なる情報(現在のうるう秒)であって、GPS衛星から取得された最新の情報を含んでいると判別できる。
また、(条件2)を満たさず、かつ(条件3)を満たす場合には、取得したGPS側うるう秒情報が、その時点における時計側うるう秒情報とは異なる情報(次回うるう秒更新日、及び次回更新後のうるう秒)であって、GPS衛星から取得された最新の情報を含んでいると判別できる。
このため、これらの場合には、CPU41は、GPS側うるう秒情報を、新たな時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させ、更新する。
(条件3)を満たさない場合に、GPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させない理由は、第1モードと同様である。なお、GPS衛星以外の測位衛星からうるう秒情報を取得しない場合など、第2モードにおいて新たに取得されるGPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報よりも古い情報となる事態が生じない場合には、(条件3)を満たすか否かの判別を省略してもよい。すなわち、(条件1)及び(条件2)の少なくとも一方が満たされない場合(GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報の現在のうるう秒が互いに異なる場合、又は、GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒が互いに異なる場合)に、時計側うるう秒情報をGPS側うるう秒情報の内容で更新することとしてもよい。
また、(条件1)及び(条件2)をいずれも満たす場合に、GPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報としてRAM42及び/又はROM61に記憶させない理由は、第1モードと同様である。
<うるう秒情報の更新動作のパターン>
第1モード及び第2モードにおける上記のうるう秒情報の更新動作のパターンについて、図4を参照して具体的に説明する。
図4は、うるう秒情報の更新動作のパターンを説明する図である。
図4では、2023年1月1日(2022年12月31日の23時59分59秒の後)に、うるう秒(1980年1月6日以降に実施されたうるう秒調整により挿入されたうるう秒の積算値)が18秒から19秒に調整されるものとされている。
図4の(a)列は、RAM42のうるう秒情報422及び/又はROM61のうるう秒情報612に記憶されている時計側うるう秒情報の内容(現在のうるう秒、次回うるう秒更新日、次回更新後のうるう秒)を表す。例えば「18、2023/1/1、19」の場合には、現在のうるう秒が「18秒」であり、次回うるう秒更新日が「2023/1/1」であり、次回更新後のうるう秒が「19秒」であることを表す。また、「2000/0/0」は、次回うるう秒更新日が不定であることを表す。
(b)列は、第1モードの終了後、又は第2モードの実行中に取得されるGPS側うるう秒情報(うるう秒情報5311)の内容を表す。なお、図4には示されていないが、衛星電波受信処理部50が測位衛星からUTC補正パラメータを受信していない場合には、GPS側うるう秒情報は、現在のうるう秒の初期値(18秒)のみを含み、次回うるう秒更新日、及び次回更新後のうるう秒がNULLとなる。
図4では、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の組み合わせが互いに異なるパターンP1~P12が示されている。
(c)列は、その行のパターンの場合に、第1モード終了時にGPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報として更新する動作の有無(更新する場合は「有」、更新しない場合は「無」)を表す。
(d)列は、その行のパターンの場合に、第2モードにおいてGPS側うるう秒情報を時計側うるう秒情報として更新する動作の有無(更新する場合は「有」、更新しない場合は「無」)を表す。
第1モードの終了時については、(条件1)及び(条件2)の少なくとも一方が満たされておらず、かつ、(条件3)が満たされるのはパターンP2(時計側うるう秒情報が「18、2000/0/0、18」、GPS側うるう秒情報が「18、2023/1/1、19」)の場合のみである。よって、第1モードの終了時においては、パターンP2の場合には時計側うるう秒情報が更新され、他のパターンP1、P3~P12の場合には時計側うるう秒情報が更新されない。
なお、他のパターンP1、P3~P12の場合に時計側うるう秒情報が更新されない理由は以下のとおりである。
パターンP1、P6、P9~P12…(条件1)及び(条件2)がいずれも満たされるためである。
パターンP3、P7…(条件3)が満たされないためである。パターンP3、P7では、GPS側うるう秒情報が「19、2023/1/1、19」であり、その現在のうるう秒が「19秒」であることから、GPS側うるう秒情報が取得された現在日時は2023/1/1より後である。よって、(条件3)が満たされない。
パターンP4、P5、P8…GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が不定(2000/0/0)であり、(条件3)が満たされないためである。
第2モードにおいては、(条件1)が満たされないのはパターンP3、P4、P7、P8であり、(条件2)を満たさず(条件3)を満たすのはパターンP2である。よって、第2モードにおいては、パターンP2~P4、P7、P8の場合には時計側うるう秒情報が更新され、他のパターンP1、P5、P6、P9~P12の場合には時計側うるう秒情報が更新されない。
なお、他のパターンP1、P5、P6、P9~P12の場合に時計側うるう秒情報が更新されない理由は以下のとおりである。
パターンP1、P6、P9~P12…(条件1)及び(条件2)がいずれも満たされるためである。
パターンP5…GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が不定(2000/0/0)であり、(条件3)が満たされないためである。なお、第2モードでは、一旦うるう秒情報5311が消去されているため、GPS衛星のみから情報を取得する場合には、通常、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の組み合わせがパターンP5のようになることはないが、複数種類の測位衛星から情報を取得している場合には、うるう秒情報の更新が遅い測位衛星からこのようなGPS側うるう秒情報が取得されることがあり得る。
<アクティビティ制御処理>
図5は、本実施形態の電子時計1で実行されるアクティビティ制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
このアクティビティ制御処理は、操作受付部64への所定の入力操作や、実行されている他のアプリケーションプログラムからの要求などにより、継続的な測位を必要とするアクティビティが開始された場合に開始される。
アクティビティ制御処理が開始されると、CPU11は、第1モードで衛星電波受信処理部50を動作させる。すなわち、CPU41は、ホットスタートコマンドによる測位開始命令を衛星電波受信処理部50に対して出力する(ステップS101)。衛星電波受信処理部50による測位が開始されると、CPU41は、所定のタイミングで繰り返し衛星電波受信処理部50から緯度経度情報(位置情報)を取得する(ステップS102)。
CPU41は、アクティビティが終了したか否かを判別し(ステップS103)、アクティビティが終了していないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、処理をステップS102に戻す。アクティビティが終了したと判別された場合には(ステップS103で“YES”)、CPU41は、衛星電波受信処理部50に測位終了命令を出力する(ステップS104)。
CPU41は、うるう秒取得済フラグ421がオンになっているか否かを判別する(ステップS105)。うるう秒取得済フラグ421がオンになっている(セット状態である)と判別された場合には(ステップS105で“YES”)、CPU41は、アクティビティ制御処理を終了する。
うるう秒取得済フラグ421がオフとなっている(セット状態ではない、リセット状態である)と判別された場合には(ステップS105で“NO”)、CPU41は、うるう秒情報取得コマンドを出力して、衛星電波受信処理部50からGPS側うるう秒情報(うるう秒情報5311)を取得する(ステップS106)。
CPU41は、取得したGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒がNULLであるか否かを判別し(ステップS107)、次回更新後のうるう秒がNULLであると判別された場合には(ステップS107で“YES”)、アクティビティ制御処理を終了させる。
取得したGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒がNULLではないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、CPU41は、時計側うるう秒情報の現在のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の現在のうるう秒とが同一であるか否かを判別する(ステップS108)。ステップS108は、上記の(条件1)を満たすか否かを判別する処理に相当する。時計側うるう秒情報の現在のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の現在のうるう秒とが同一であると判別された場合には(ステップS108で“YES”)、CPU41は、時計側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒とが同一であるか否かを判別する(ステップS109)。ステップS109は、上記の(条件2)を満たすか否かを判別する処理に相当する。時計側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒とが同一であると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、CPU41は、アクティビティ制御処理を終了させる。
時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の現在のうるう秒が互いに異なると判別された場合(ステップS108で“NO”)、又は、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒が互いに異なると判別された場合には(ステップS109で“NO”)、CPU41は、GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が、計時回路47により計数されている現在UTC時刻より未来であるか否かを判別する(ステップS110)。ステップS110は、上記の(条件3)を満たすか否かを判別する処理に相当する。GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が現在UTC時刻より未来ではないと判別された場合には(ステップS110で“NO”)、CPU41は、アクティビティ制御処理を終了させる。
GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が現在UTC時刻より未来であると判別された場合には(ステップS110で“YES”)、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する(ステップS111)。また、CPU41は、時計側うるう秒情報(RAM42のうるう秒情報422、及び/又はROM61のうるう秒情報612)を、取得したGPS側うるう秒情報の内容に更新する(ステップS112)。
ステップS112が終了すると、CPU41は、アクティビティ制御処理を終了させる。
<日時取得制御処理>
図6は、電子時計1で実行される日時取得制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この日時取得制御処理は、日時の取得を指示する所定の入力操作が操作受付部64に対して行われた場合や、一日に一回など所定の頻度で最初に条件が満たされたタイミング、例えば、光量センサ63により日中の外光に対応する程度以上の光量が検出された場合(すなわち、屋外にいると判断し得る場合)に開始される。
日時取得制御処理が開始されると、CPU11は、第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させる。すなわち、CPU41は、コールドスタートコマンドによる日時取得命令を衛星電波受信処理部50に対して出力する(ステップS201)。また、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421がオンになっているか否かを判別する(ステップS202)。うるう秒取得済フラグ421がオンになっていると判別された場合には(ステップS202で“YES”)、CPU41は、処理を後述するステップS211に移行させる。
ステップS202において、うるう秒取得済フラグ421がオフになっていると判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU41は、所定のうるう秒取得時間(例えば15分)がタイムアウトとなった(経過した)か否かを判別する(ステップS203)。うるう秒取得時間がタイムアウトとなったと判別された場合には(ステップS203で“YES”)、CPU41は、処理をステップS211に移行させる。うるう秒取得時間がタイムアウトとなっていないと判別された場合には(ステップS203で“NO”)、CPU41は、うるう秒情報取得コマンドを出力して、衛星電波受信処理部50からGPS側うるう秒情報(うるう秒情報5311)を取得する(ステップS204)。
CPU41は、取得したGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒がNULLであるか否かを判別し(ステップS205)、次回更新後のうるう秒がNULLであると判別された場合には(ステップS205で“YES”)、処理をステップS203に戻す。
取得したGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒がNULLではないと判別された場合には(ステップS205で“NO”)、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する(ステップS206)。
CPU41は、時計側うるう秒情報の現在のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の現在のうるう秒とが同一であるか否かを判別する(ステップS207)。ステップS207は、上記の(条件1)を満たすか否かを判別する処理に相当する。時計側うるう秒情報の現在のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の現在のうるう秒とが同一であると判別された場合には(ステップS207で“YES”)、CPU41は、時計側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒とが同一であるか否かを判別する(ステップS208)。ステップS208は、上記の(条件2)を満たすか否かを判別する処理に相当する。時計側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒と、GPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒とが同一であると判別された場合には(ステップS208で“YES”)、CPU41は、処理をステップS211に移行させる。
時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒が互いに異なると判別された場合には(ステップS208で“NO”)、CPU41は、GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が、計時回路47により計数されている現在UTC時刻より未来であるか否かを判別する(ステップS209)。ステップS209は、上記の(条件3)を満たすか否かを判別する処理に相当する。GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が現在UTC時刻より未来ではないと判別された場合には(ステップS209で“NO”)、CPU41は、処理をステップS211に移行させる。
GPS側うるう秒情報の次回うるう秒更新日が現在UTC時刻より未来であると判別された場合(ステップS209で“YES”)、又は、ステップS207において時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の現在のうるう秒が互いに異なると判別された場合には(ステップS207で“NO”)、CPU41は、時計側うるう秒情報(RAM42のうるう秒情報422、及び/又はROM61のうるう秒情報612)を、取得したGPS側うるう秒情報の内容に更新し(ステップS210)、処理をステップS211に移行させる。
ステップS211では、CPU41は、衛星電波受信処理部50からの入力を待ち受け、日時取得に成功したか否かを判別する。日時取得に成功したと判別された場合には(ステップS211で“YES”)、CPU41は、当該日時を取得して計時回路47が計数する日時を更新する(ステップS212)。ここで衛星電波受信処理部50から取得される時刻は、その時点におけるうるう秒情報5311の現在のうるう秒が反映された時刻である。ステップS212が終了した場合、又は、ステップS211において日時取得に成功しなかった(失敗した)と判別された場合には(ステップS211で“NO”)、CPU41は、日時取得終了命令を衛星電波受信処理部50に出力し(ステップS213)、日時取得制御処理を終了させる。
なお、上述したように、GPS衛星以外の測位衛星からうるう秒情報を取得しない場合など、第2モードにおいて新たに取得されるGPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報よりも古い情報となる事態が生じない場合には、ステップS209の判別((条件3)の判別)を省略してもよい。すなわち、ステップS208において、時計側うるう秒情報及びGPS側うるう秒情報の次回更新後のうるう秒が互いに異なると判別された場合に(ステップS208で“NO”)、ステップS210に移行して時計側うるう秒情報を更新してもよい。
<衛星情報取得処理>
図7は、衛星電波受信処理部50で実行される衛星情報取得処理のモジュール制御部52による制御手順を示すフローチャートである。
この衛星情報取得処理は、衛星電波受信処理部50に電源が投入されて起動した場合に開始される。
衛星情報取得処理が開始されると、モジュール制御部52は、ホットスタートコマンド又はコールドスタートコマンドをCPU41から受信したか否かを判別する(ステップS301)。いずれのコマンドも受信していないと判別された場合には(ステップS301で“NO”)、モジュール制御部52は、再度ステップS301を実行する。ホットスタートコマンド又はコールドスタートコマンドを受信したと判別された場合には(ステップS301で“YES”)、モジュール制御部52は、受信したコマンドがコールドスタートコマンドであるか否かを判別する(ステップS302)。受信したコマンドがコールドスタートコマンドであると判別された場合には(ステップS302で“YES”)、モジュール制御部52は、うるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去する(ステップS303)。
ステップS303が終了した場合、又は、ステップS302において、受信したコマンドがホットスタートコマンドであると判別された場合には(ステップS302で“NO”)、モジュール制御部52は、受信処理部51を起動させて測位衛星の捕捉を開始し、捕捉された測位衛星の追尾及び追尾された測位衛星の送信電波を用いた測位演算及び日時取得演算を開始する(ステップS304)。モジュール制御部52は、得られた測位結果及び日時取得結果を順次取得する。なお、第1モードである場合には、日時取得を行わないこととしてもよい。また、第2モードである場合には、測位演算を行わないこととしてもよい。
モジュール制御部52は、測位衛星の送信電波からUTC補正パラメータを取得したか否かを判別する(ステップS305)。UTC補正パラメータを取得したと判別された場合には(ステップS305で“YES”)、モジュール制御部52は、取得したUTC補正パラメータに基づくうるう秒情報5311を生成してモジュール記憶部53のバックアップデータ531に保持(更新)する(ステップS306)。
ステップS306が終了した場合、又は、ステップS305においてUTC補正パラメータを取得していないと判別された場合には(ステップS305で“NO”)、モジュール制御部52は、うるう秒情報取得コマンドをCPU41から受信したか否かを判別する(ステップS307)。うるう秒情報取得コマンドを受信したと判別された場合には(ステップS307で“YES”)、モジュール制御部52は、保持しているうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)をCPU41に出力する(ステップS308)。ステップS307、S308は、第2のモードにおいて実行され得る。
ステップS308が終了した場合、又は、ステップS307において、うるう秒情報取得コマンドを受信していないと判別された場合には(ステップS307で“NO”)、モジュール制御部52は、測位終了命令又は日時取得終了命令をCPU41から受信したか否かを判別する(ステップS309)。取得されていないと判別された場合には(ステップS309で“NO”)、モジュール制御部52は、処理をステップS305に戻す。
測位終了命令又は日時取得終了命令をCPU41から受信したと判別された場合には(ステップS309で“YES”)、モジュール制御部52は、測位演算及び日時取得演算を中止し、受信処理部51による取得動作を停止させる(ステップS310)。
モジュール制御部52は、うるう秒情報取得コマンドをCPU41から受信したか否かを判別する(ステップS311)。うるう秒情報取得コマンドを受信したと判別された場合には(ステップS311で“YES”)、モジュール制御部52は、保持しているうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)をCPU41に出力する(ステップS312)。ステップS311、S312は、第1のモードにおいて実行され得る。ステップS312が終了した場合、又は、ステップS311においてうるう秒情報取得コマンドを受信していないと判別された場合には(ステップS311で“NO”)モジュール制御部52は、測位制御処理を終了する。
<うるう秒調整処理>
図8は、調整可能タイミングで実行されるうるう秒調整処理(電子時計1側)のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
図9は、調整可能タイミングで実行されるうるう秒調整処理(衛星電波受信処理部50側)のモジュール制御部52による制御手順を示すフローチャートである。
これらのうるう秒調整処理は、うるう秒調整の実施可能タイミングの直前、例えば、1秒前に起動される。このタイミングでモジュール制御部52(衛星電波受信処理部50)の動作が停止されている場合には、次に起動されたときに起動、実施されればよい。
図8に示すように、電子時計1側のうるう秒調整処理が起動されると、CPU41は、うるう秒情報422(「最後に記憶部に記憶されたうるう秒情報」に相当)を参照して、このうるう秒調整に係る調整可能タイミングで、うるう秒調整が実施されるか否か(すなわち予定されているか)を判別する(ステップS401)。ここでは、CPU41は、うるう秒情報422から今回のうるう秒調整に係る実施種別(実施有無及び実施時の挿入又は削除の種別)を取得する。うるう秒調整が実施されない(予定されていない)と判別された場合には(ステップS401で“NO”)、CPU41は、うるう秒調整処理を終了する。
うるう秒調整が実施される(予定されている)と判別された場合には(ステップS401で“YES”)、CPU41は、計時回路47の計数する日時を修正する(ステップS402)。また、表示部65において「60秒」のデジタル表示が可能な場合には、CPU41は、表示ドライバ66に制御信号を出力して「59秒」の表示の次に「60秒」の表示を挿入する。あるいは、表示部65が時分針と秒針とを別個に駆動してアナログ表示を行う場合には、CPU41は、表示ドライバ66(ステッピングモータの駆動回路)に制御信号を出力して、まず、時分針を正時位置に移動させずに秒針を0秒に移動させ、次の秒で秒針を移動させずに時分針を正時位置に移動させる。
CPU41は、うるう秒情報422に記憶されているうるう秒調整の実施種別(実施有無及び挿入又は削除の種別)の情報を削除する(ステップS403)。なお、このステップS403の処理が実施されず、半年後などに新たなうるう秒調整の実施情報が取得された場合に単純に上書きされてもよい。そして、CPU41は、うるう秒調整処理(ホスト)を終了する。
図9に示すように、衛星電波受信処理部50側のうるう秒調整処理が起動されると、モジュール制御部52は、うるう秒情報5311を参照して、このうるう秒調整に係る調整可能タイミング(又は動作停止中に)で、うるう秒調整が実施されるか(されたか)否かを判別する(ステップS501)。うるう秒調整が実施されない(されなかった)と判別された場合には(ステップS501で“NO”)、モジュール制御部52は、うるう秒調整処理を終了する。
うるう秒調整が実施される(された)と判別された場合には(ステップS501で“YES”)、モジュール制御部52は、計数している現在日時を修正する(ステップS502)。
モジュール制御部52は、シフト量TLS(現在のうるう秒)を予定値TLSF(次回更新後のうるう秒)で更新し(ステップS503)、また、予定値TLSF(次回更新後のうるう秒)及び実施予定日時(次回うるう秒更新日)を消去する(ステップS504)。そして、モジュール制御部52は、うるう秒調整処理(衛星電波受信処理部)を終了する。
(効果)
以上のように、本実施形態に係る衛星電波受信装置100は、測位衛星の送信電波を受信して送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う衛星電波受信処理部50と、CPU41と、うるう秒情報5311が記憶され得るRAM42及びROM61と、を備え、衛星電波受信処理部50は、取得動作により最後に取得したうるう秒調整に係るうるう秒情報5311を保持し、CPU41は、継続的な測位を行うために取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで衛星電波受信処理部50を動作させ、第1モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去させずに取得動作を開始させ、第1モードの動作の終了後に衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)を取得し(図5のステップS106)、取得したGPS側うるう秒情報(今回のうるう秒情報)が、RAM42及び/又はROM61に記憶されている時計側うるう秒情報(うるう秒情報422及び/又はうるう秒情報612)よりも新しいと判別された場合に(ステップS110で“YES”)、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させ(ステップS112)、最後にRAM42及び/又はROM61に記憶された時計側うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う(図8のステップS402)。
このように、第2モードにおいてうるう秒情報5311を消去させずに取得動作を行わせることより、バックアップデータ531を利用した短時間での測位を可能にしつつ、次回のうるう秒の調整に使用可能な新たなうるう秒情報5311の取得に成功したか否かを正しく判別することができる。また、アクティビティの実行中など、継続的な測位と並行してうるう秒情報5311を取得できるため、ユーザが、うるう秒情報5311を取得できるまで長時間(GPS衛星では、最長で12.5分)待たなければならなくなる頻度を低減させることができる。
また、CPU41は、GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報における現在のうるう秒が互いに異なる場合(図5のステップS108で“NO”)、又は、GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報における次回更新後のうるう秒が互いに異なる場合(図5のステップS109で“NO”)において、GPS側うるう秒情報に、次回うるう秒更新日に係る情報が含まれており、かつ、次回うるう秒更新日が現在日時より未来である場合に(図5のステップS110で“YES”)、GPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報よりも新しいと判別する。これにより、GPS側うるう秒情報が、次回の直近のうるう秒の調整可能タイミングにおける調整内容を表す情報であると確定できる場合に、時計側うるう秒情報をGPS側うるう秒情報の内容で更新することができる。よって、不適切な時計側うるう秒情報に基づいてうるう秒調整が行われる不具合の発生を抑制することができる。
また、CPU41は、第1モードのほかに、現在日時を取得するために取得動作を行う第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させ、第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去させてから取得動作を開始させ、取得動作の開始後に衛星電波受信処理部50が新たに取得したうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)を衛星電波受信処理部50から取得し(図6のステップS204)、取得したGPS側うるう秒情報における現在のうるう秒と、RAM42及び/又はROM61に記憶されている時計側うるう秒情報における現在のうるう秒とが互いに異なる場合には(ステップS207で“NO”)、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させる(ステップS210)。このように、第1モードにおいてうるう秒情報5311を消去させた上で取得動作を行わせることより、測位衛星の送信電波からUTC補正パラメータが取得された場合に、衛星電波受信処理部50のモジュール記憶部53に最新のうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)を保持させることができる。よって、CPU41は、最新のGPS側うるう秒情報を取得することができる。また、新たに送信電波から取得された情報に基づいて確実に正確な現在日時を取得することができる。また、取得したGPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報の現在のうるう秒が互いに異なる場合には、時計側うるう秒情報よりもGPS側うるう秒情報の方が新しいと判別できるため、時計側うるう秒情報をGPS側うるう秒情報の内容で更新することで、時計側うるう秒情報を適切な内容に変更することができる。
また、CPU41は、第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報における現在のうるう秒が同一であり(図6のステップS207で“YES”)、かつ、GPS側うるう秒情報及び時計側うるう秒情報における次回更新後のうるう秒が互いに異なる場合において(ステップS208で“NO”)、GPS側うるう秒情報に、次回うるう秒更新日に係る情報が含まれており、かつ、次回うるう秒更新日が現在日時より未来である場合には(ステップS209で“YES”)、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させる(ステップS210)。これにより、第2モードにおいて取得されたGPS側うるう秒情報が、次回の直近のうるう秒の調整可能タイミングにおける調整内容を表す情報であると確定できる場合に、時計側うるう秒情報をGPS側うるう秒情報の内容で更新することができる。よって、不適切な時計側うるう秒情報に基づいてうるう秒調整が行われる不具合の発生を抑制することができる。
また、RAM42には、所定の期間内においてうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒の調整に必要なうるう秒情報がRAM42及び/又はROM61に記憶されていない場合にオフに設定されるうるう秒取得済フラグ421が記憶され、CPU41は、うるう秒取得済フラグ421がオフとなっている場合に(図5のステップS105で“NO”)衛星電波受信処理部50からうるう秒情報を取得し、第1モードの動作の終了後に衛星電波受信処理部50から取得したGPS側うるう秒情報が、時計側うるう秒情報よりも新しいと判別された場合に(ステップS110で“YES”)うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する(ステップS111)。これにより、第1のモードにおいて、次回の直近のうるう秒の調整可能タイミングにおける調整内容を表すGPS側うるう秒情報が取得された場合に限り、うるう秒取得済フラグ421をオンにすることができる。これ以外の場合にはうるう秒取得済フラグ421はオフで維持されるため、適切なGPS側うるう秒情報の取得を再度試行することができる。
また、RAM42には、所定の期間内においてうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒の調整に必要なうるう秒情報が取得されていない場合にオフに設定されるうるう秒取得済フラグ421が記憶され、CPU41は、第2モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去させてから取得動作を開始させ、うるう秒取得済フラグ421がオフとなっている場合に(図6のステップS202で“NO”)衛星電波受信処理部50からうるう秒情報の取得を試み、第2モードにおける取得動作の開始後に衛星電波受信処理部50から新たにうるう秒情報5311を取得した場合に(ステップS204、ステップS205で“NO”)うるう秒取得済フラグ421をオンに設定する(ステップS206)。第2のモードで衛星電波受信処理部50から取得されるうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)は、第2モードにおける取得動作の開始後に新たに測位衛星から取得された情報である。よって、以降、直近のうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒調整のために新たにうるう秒情報を取得する必要がないため、上記のタイミングでうるう秒取得済フラグ421をオンに設定することで、うるう秒情報の不必要な取得動作が行われないようにすることができる。
また、電子時計1が上記の衛星電波受信装置100を備えることで、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒情報5311の取得成否を正しく判別することができ、ひいては、うるう秒調整を正しく実施できる。また、アクティビティの実行中など、継続的な測位と並行してうるう秒情報5311を取得できるため、ユーザが、うるう秒情報5311を取得できるまで長時間待たなければならなくなる頻度を低減させることができる。
また、第1モードは、電子時計1を身に着けているユーザの活動を計測中に、第1の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うモードである。これにより、継続的な測位を行っている間にうるう秒情報を取得することができる。よって、ユーザが、うるう秒情報5311を取得できるまで長時間待たなければならなくなる頻度を低減させることができる。
第2モードは、第2の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うか、又は電子時計1を身に着けているユーザの所定の入力操作に応答して測位を行うモードである。これにより、第1モードでうるう秒情報を取得できない場合に、第2モードにおいてうるう秒情報を取得することができる。
また、本実施形態に係る衛星電波受信装置100の日時情報取得制御方法は、継続的な測位を行うために取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで衛星電波受信処理部50を動作させ、第1モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合には、衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去させずに取得動作を開始させ、第1モードの動作の終了後に衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)を取得し(図5のステップS106)、取得したGPS側うるう秒情報が、RAM42及び/又はROM61に記憶されている時計側うるう秒情報よりも新しいと判別された場合に(ステップS110で“YES”)、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させ(ステップS112)、最後にRAM42及び/又はROM61に記憶された時計側うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う(図8のステップS402)。これにより、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒情報5311の取得成否を正しく判別することができる。また、また、アクティビティの実行中など、継続的な測位と並行してうるう秒情報5311を取得できるため、ユーザが、うるう秒情報5311を取得できるまで長時間待たなければならなくなる頻度を低減させることができる。
また、本実施形態に係るプログラム611は、衛星電波受信装置100のコンピュータとしてのCPU41に、継続的な測位を行うために取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで衛星電波受信処理部50を動作させる処理、第1モードで衛星電波受信処理部50を動作させる場合に、衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311を含むバックアップデータ531を消去させずに取得動作を開始させ、第1モードの動作の終了後に衛星電波受信処理部50が保持するうるう秒情報5311(GPS側うるう秒情報)を取得し(図5のステップS106)、取得したGPS側うるう秒情報が、RAM42及び/又はROM61に記憶されている時計側うるう秒情報よりも新しいと判別された場合に(ステップS110で“YES”)、GPS側うるう秒情報をRAM42及び/又はROM61に記憶させる処理(ステップS112)、最後にRAM42及び/又はROM61に記憶された時計側うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う処理(図8のステップS402)、を実行させる。これにより、測位時間が延びるのを避けつつ、うるう秒情報5311の取得成否を正しく判別することができる。また、また、アクティビティの実行中など、継続的な測位と並行してうるう秒情報5311を取得できるため、ユーザが、うるう秒情報5311を取得できるまで長時間待たなければならなくなる頻度を低減させることができる。
(その他)
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、うるう秒取得済フラグ421をオフにするタイミング(以下、「第1の基準タイミング」と記す)を、うるう秒調整が行われ得る月(12月、6月)の先頭タイミング(12月1日、6月1日)とし、以降にうるう秒情報5311の取得を試みる期間を一箇月設けたが、これに限るものではない。第1の基準タイミングは、うるう秒調整が行われ得る月の先頭タイミングより前としてもよい。ただし、この場合は、対象とする調整可能タイミングに係るうるう秒調整の実施情報が測位衛星からの電波に含まれている期間内で第1の基準タイミングを定めることが好ましい。また、第1の基準タイミングは、うるう秒調整が行われ得る月の先頭タイミングより後、かつ、うるう秒調整の実施可能タイミングより前に定めてもよい。
また、うるう秒取得済フラグ421は、第1の基準タイミングの到来時の他、ユーザが手動で電子時計1が計時する現在日時を変更した場合、及び、電子時計1の動作設定を初期化する操作を行った場合などにオフに設定してもよい。
また、第2モードにおけるうるう秒情報5311の取得は、第1の基準タイミングより後、かつ、うるう秒調整の実施可能タイミングより前の第2の基準タイミング(例えば、6月24日や12月25日)以降に行うこととしてもよい。すなわち、第1の基準タイミングから第2の基準タイミングまでは、継続的な測位が行われる第1モードにおいてうるう秒情報5311の取得を試み、第2の基準タイミングまで第1モードでうるう秒情報5311が取得できなかった場合に、以降、併せて第2モードでもうるう秒情報5311の取得を試みるようにしてもよい。
また、通信部62を介して外部装置から、うるう秒調整の実施予定があるとの情報を取得した以降に、第2モードにおけるうるう秒情報5311の取得を行うようにしてもよい。
これらにより、第2モードにおいてユーザがうるう秒情報5311を取得できるまで長時間待たなければならなくなる頻度をさらに低減させることができる。
また、上記実施の形態では、電子時計1内でCPU41が計時回路47により計数されている日時を調整する場合や、衛星電波受信処理部50においてモジュール制御部52が内部時計(CPU41から取得されて計数されるものや、CPU41に出力するために一時的に計数されるものを含む)の日時を調整する場合を例に挙げて説明したが、外部の計時部に対してうるう秒調整時に調整信号を出力するだけのものであってもよい。
また、直近の調整可能タイミングが変化する先の調整可能タイミングから3か月以降(9月1日、3月1日以降)については、CPU41では、GPS側うるう秒情報の取得及び時計側うるう秒情報の更新を行わないこととしてもよい。
また、日時情報の取得後にUTC補正パラメータの受信タイミングを算出して、算出した当該受信タイミングで再度取得動作を行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態では、GPS衛星とGLONASS衛星の両方から電波受信を可能としたが、電子時計1(衛星電波受信処理部50)は、いずれか一方の受信のみが可能であってもよい。また、これら以外の測位衛星(みちびき、ガリレオ等)からの送信電波を受信可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、電子時計1が備える衛星電波受信装置100を例に挙げて説明したが、時計としての機能が主となる電子装置に設けられるものには限られない。測位衛星からの電波を受信して測位動作が可能であり、その他の機能を主として行う電子装置、特に、携帯型の電子装置全般についても本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、うるう秒調整の実施情報の取得動作制御に係る処理をCPU41が行うこととして説明したが、処理を行うプロセッサとしては、単一のCPU41に限られず、複数のCPUが分散処理を行ってもよいし、制御動作や演算動作の一部又は全部を専用の論理回路などのハードウェアで実行することとしてもよい。
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM61を例示したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの各種不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROMやDVDディスク等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御手順や表示例などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 電子時計
41 CPU(制御部)
42 RAM42(記憶部)
421 うるう秒取得済フラグ(取得済フラグ)
422 うるう秒情報(時計側うるう秒情報、記憶部に記憶されているうるう秒情報)
45 発振回路
46 分周回路
47 計時回路
50 衛星電波受信処理部
51 受信処理部
52 モジュール制御部
53 モジュール記憶部
531 バックアップデータ
5311 うるう秒情報(GPS側うるう秒情報、今回のうるう秒情報)
61 ROM(記憶部)
611 プログラム
612 うるう秒情報(時計側うるう秒情報、記憶部に記憶されているうるう秒情報)
62 通信部
63 光量センサ
64 操作受付部
65 表示部
66 表示ドライバ
70 電力供給部
71 バッテリ
A1、A2 アンテナ

Claims (11)

  1. 測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、
    制御部と、
    うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、
    を備え、
    前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持し、
    前記制御部は、
    継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させ、
    前記第1モードで前記受信部を動作させる場合には、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させ、
    最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う、
    衛星電波受信装置。
  2. 前記制御部は、前記今回のうるう秒情報及び前記記憶部に記憶されているうるう秒情報における現在のうるう秒が互いに異なる場合、又は、前記今回のうるう秒情報及び前記記憶部に記憶されているうるう秒情報における次回更新後のうるう秒が互いに異なる場合において、前記今回のうるう秒情報に、次回うるう秒更新日に係る情報が含まれており、かつ、前記次回うるう秒更新日が現在日時より未来である場合に、前記今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別する、
    請求項1に記載の衛星電波受信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1モードのほかに、現在日時を取得するために前記取得動作を行う第2モードで前記受信部を動作させ、
    前記第2モードで前記受信部を動作させる場合には、
    前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させてから前記取得動作を開始させ、
    前記取得動作の開始後に前記受信部が新たに取得したうるう秒情報を前記受信部から取得し、
    取得した今回のうるう秒情報における現在のうるう秒と、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報における現在のうるう秒とが互いに異なる場合には、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項1に記載の衛星電波受信装置。
  4. 前記制御部は、前記第2モードで前記受信部を動作させる場合には、
    前記今回のうるう秒情報及び前記記憶部に記憶されているうるう秒情報における現在のうるう秒が同一であり、かつ、前記今回のうるう秒情報及び前記記憶部に記憶されているうるう秒情報における次回更新後のうるう秒が互いに異なる場合において、前記今回のうるう秒情報に、次回うるう秒更新日に係る情報が含まれており、かつ、前記次回うるう秒更新日が現在日時より未来である場合には、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させる、
    請求項3に記載の衛星電波受信装置。
  5. 前記記憶部には、所定の期間内においてうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒の調整に必要な前記うるう秒情報が前記記憶部に記憶されていない場合にオフに設定される取得済フラグが記憶され、
    前記制御部は、
    前記取得済フラグがオフとなっている場合に前記受信部から前記うるう秒情報を取得し、
    前記第1モードの動作の終了後に前記受信部から取得した前記今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に前記取得済フラグをオンに設定する、
    請求項1に記載の衛星電波受信装置。
  6. 前記記憶部には、所定の期間内においてうるう秒の調整可能タイミングにおけるうるう秒の調整に必要な前記うるう秒情報が取得されていない場合にオフに設定される取得済フラグが記憶され、
    前記制御部は、
    前記第2モードで前記受信部を動作させる場合には、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させてから前記取得動作を開始させ、
    前記取得済フラグがオフとなっている場合に前記受信部から前記うるう秒情報の取得を試み、
    前記第2モードにおける前記取得動作の開始後に前記受信部から新たに前記うるう秒情報を取得した場合に前記取得済フラグをオンに設定する、
    請求項3に記載の衛星電波受信装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の衛星電波受信装置を備える電子時計。
  8. 前記第1モードは、前記電子時計を身に着けているユーザの活動を計測中に、第1の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うモードである、
    請求項7に記載の電子時計。
  9. 前記制御部は、前記第1モードのほかに、現在日時を取得するために前記取得動作を行う第2モードで前記受信部を動作させ、
    前記第2モードは、第2の所定の間隔をおいて自動的に測位を行うか、又は前記電子時計を身に着けているユーザの所定の入力操作に応答して測位を行うモードである、
    請求項7に記載の電子時計。
  10. 測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、を備え、前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持する衛星電波受信装置の日時情報取得制御方法であって、
    継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させ、
    前記第1モードで前記受信部を動作させる場合には、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させ、
    最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う、
    日時情報取得制御方法。
  11. 測位衛星の送信電波を受信して前記送信電波に含まれる情報を取得する取得動作を行う受信部と、うるう秒調整に係るうるう秒情報が記憶され得る記憶部と、を備え、前記受信部は、前記取得動作により最後に取得した前記うるう秒情報を保持する衛星電波受信装置のコンピュータに、
    継続的な測位を行うために前記取得動作を行う第1モードを含む、少なくとも2つのモードで前記受信部を動作させる処理、
    前記第1モードで前記受信部を動作させる場合に、前記受信部が保持する前記うるう秒情報を消去させずに前記取得動作を開始させ、前記第1モードの動作の終了後に前記受信部が保持する前記うるう秒情報を取得し、取得した今回のうるう秒情報が、前記記憶部に記憶されているうるう秒情報よりも新しいと判別された場合に、前記今回のうるう秒情報を前記記憶部に記憶させる処理、
    最後に前記記憶部に記憶された前記うるう秒情報に基づいて、計数されている現在日時のうるう秒の調整を行う処理、
    を実行させるプログラム。
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