JP2021195786A - 油圧ホースの中継構造及び作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された油圧ホースの中継構造は、油圧ホース同士を接続する複数の中継アダプタと、複数の中継アダプタが固定されるブラケットとを有している。複数の中継アダプタは、軸心方向が互いに平行となるように間隔を隔てて配置され、ブラケットを貫通した状態でブラケットに固定されている。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2には、オペレータ(運転者)が着座する運転席6が搭載されている。
図1に示すように、作業装置4は、機体2の前部に設けられ、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有する。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸心(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動自在(上下に揺動自在)に枢着されている。スイングブラケット14は、機体2の前部に設けられた支持ブラケット18に縦軸心(上下方向に延伸する軸心)回りに回動可能に支持されている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸心回りに回動自在(前後或いは上下に揺動自在)に枢着されている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。この他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
図2に示すように、機体2は、骨格となる旋回フレーム41を有している。旋回フレーム41は、機体2の底部を構成する旋回基板42に、補強リブ43、支持ブラケット18、機体2に搭載される機器類(タンク類を含む)やその他の部品等を取り付けるためのブラケットやステー等を固定して構成されている。
お、原動機E1は、ガソリンエンジン、又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
図3に示すように、旋回基板42(旋回フレーム41)の右部の前後方向K1略中央部には、油圧ポンプP1に供給する作動油が貯留された作動油タンク106が配置されている。作動油タンク106の前面側にコントロールバルブV1が取り付けられている。コントロールバルブV1は、作業機1に装備された各油圧アクチュエータに対する作動油の流れを制御する各制御弁V2を集約したバルブユニットである。コントロールバルブV1及び作動油タンク106の前方に、バッテリ107が配置されている。バッテリ107は、作業機1に装備された電装品に電力を供給する蓄電池である。
図7に示すように、載置台111は、一枚の板材を折曲することにより形成されており、載置壁111aと、縦支持壁111bと、取付壁111cとを有する。載置壁111aには、バッテリ107がクッション材114を介して載置される。縦支持壁111bは、載置壁111aの右端部から下方に延設されている。取付壁111cは、縦支持壁111bの下端部から機体外方に延設されていて旋回基板42にボルト固定されている。載置壁111aの左部の前部は、支持ブラケット18から突出する支持壁18aにボルト固定される。載置壁111aの左部の後部は、旋回基板42に立設された支持部材115にボルト固定される。
体幅方向K2の略中央部に形成された一対のボルト挿通穴118aを有している。ボルト挿通穴118aは、機体幅方向K2に間隔を開けて且つ載置壁111aを貫通して形成されている。ストッパ取付部118の下面には、各ボルト挿通穴118aに対応する一対のナット部材118bが固定されている(図8参照)。ナット部材118bは、ボルト挿通穴118aと同心状に配置されている。
図8に示すように、第1壁部119aは、ストッパ取付部118の上面に重ね合わされて、第1壁部119a、ボルト挿通穴118aを挿通してナット部材118bにねじ込まれるボルト(固定具)122によって取り付けられる。第2壁部119bは、第1壁部119aの前端から前方に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている。第2壁部119bは、バッテリ107の背面下部に形成された係合部(後係合部)123に上方から係合してバッテリ107後部の上方移動を規制する。第3壁部119cは、第2壁部119bの前端から上方に向けて延出している。第3壁部119cは、バッテリ107の背面下部にクッション材124を介して当接し、バッテリ107の後方移動を規制する。
図10に示すように、セレクタバルブ109は、第1ポート127a〜第7ポート127gを有している。第1ポート127a及び第2ポート127bは、セレクタバルブ109に対して作動油を供給及び排出するためのポートであって、油圧管路(第1油圧管路)128及び(第2油圧管路)129によってコントロールバルブV1のうちの1つの制御弁V2aに接続されている。具体的には、第1油圧管路128は、制御弁V2aと第1ポート127aとに接続され、第2油圧管路129は、制御弁V2aと第2ポート127bとに接続されている。なお、油圧管路は、作動油を流通させる流路を形成し、油圧ホース、鋼管、継手部材等を含む。
図10に示すように、セレクタバルブ109は、ソレノイド138を有し、該ソレノイド138を励磁又は消磁することで、制御弁V2aからの作動油を、油圧取出し部135へ流すか、別のアタッチメント137に流すかを切り換える。
は、油圧ホース141同士を接続する継手である。具体的には、複数の中継アダプタ139は、図10、図11に示すように、第1中継アダプタ139Aと、第2中継アダプタ139Bとを含む。第1中継アダプタ139Aは、第3油圧管路130の構成部材であり、第3油圧管路130を構成する油圧ホース141同士を接続する。詳しくは、第3油圧管路130は、第1中継アダプタ139Aと、該第1中継アダプタ139Aとセレクタバルブ109との間に配策される第1の油圧ホース141Aと、第1中継アダプタ139Aと油圧取出し部135との間に配策される第2の油圧ホース141Bとを含む。第1の油圧ホース141Aは、一端側が第1中継アダプタ139Aの一端側に接続され、他端側が第3ポート127cに接続される。第2の油圧ホース141Bは、一端側が第1中継アダプタ139Aの他端側に接続され、他端側が第1接続管136aに接続される。
図7、図8に示すように、複数の中継アダプタ139(第1中継アダプタ139A、第2中継アダプタ139B)は、軸心方向X1が互いに平行となるように間隔を隔てて配置されると共に軸心方向X1に位置ずれして配置されている。また、複数の中継アダプタ139は、軸心方向X1に直交する方向である第1方向X2に位置ずれしている。さらに、複数の中継アダプタ139は、軸心方向X1及び第1方向X2に直交する方向である第2方向X3にも位置ずれしている。
図8に示すように、取付板部146は、バッテリストッパ113の第1壁部119a上に重ね合わされてバッテリストッパ113と共にボルト122によってストッパ取付部118に取り付けられる。つまり、ブラケット140は、固定具(ボルト122)によってバッテリストッパ113と共締め可能である。ブラケット140をバッテリストッパ113と共締めすることで、ブラケット140の取付部分を別途確保する必要がなく、構造の
簡素化を図ることができる。
図7に示すように、基板部147の下部147aは、取付板部146の機体幅方向K2の一端から他端にわたる幅に形成されている。基板部147は、上部に、該基板部147の左部から上方に延出する第1延出部147bと、該基板部147の右部から上方に突出する第2延出部147cとを有している。第1延出部147bの突出高さは、第2延出部147cの突出高さより低い。
図6、図8に示すように、中継構造体110は、ブラケット140に固定されたプレート部材149と、プレート部材149に固定されたホースガイド150とを有している。プレート部材149は、上下方向に長いフラットバーによって形成され、ブラケット140の右部で且つ基板部147の前面側に板面が機体幅方向K2を向くように配置されている。プレート部材149は、下端が取付板部146上に固定され、後端が基板部147の下部及び第2延出部147cに固定されている。プレート部材149は、第2延出部147cより上方に突出している。
油圧ホース151Bは、第6油圧管路133を構成する油圧ホースである。油圧ホース151Cは、上記したアーム16の先端側に取り付けられる装着具の油圧クイックカプラーに作動油を供給するための油圧ホースである。中継構造体110が、ホースガイド150付きのブラケット140を有することで、中継アダプタ139に接続される油圧ホースとは別の油圧ホースの経路を規制することができる。
本実施形態の油圧ホースの中継構造は、油圧ホース141同士を接続する複数の中継アダプタ139と、複数の中継アダプタ139が固定されるブラケット140と、を備え、複数の中継アダプタ139は、軸心方向X1が互いに平行となるように間隔を隔てて配置されると共に軸心方向X1に互いに位置ずれして配置され、
ブラケット140は、板材で形成されており、且つ複数の中継アダプタ139の各々に対応して設けられた複数の固定板部148を有し、各固定板部148の板面148Aa、148Baにそれぞれの固定板部148に対応する中継アダプタ139が固定されている。
また、ブラケット140は、所定の部材(バッテリ台108)に取り付けられる取付板部146と、取付板部146から軸心方向X1に直交する方向である第1方向X2に沿って延出する基板部147とを有し、複数の固定板部148は、基板部147から軸心方向X1及び第1方向X2に直交する方向である第2方向X3に沿って延出する第1固定板部148A及び第2固定板部148Bを含み、第1固定板部148Aと第2固定板部148Bとは、互いに軸心方向X1及び第1方向X2に位置ずれしており、複数の中継アダプタ139は、第1固定板部148Aに固定される第1中継アダプタ139Aと、第1中継アダプタ139Aに対して第2方向X2に位置ずれして第2固定板部148Bに固定される第2中継アダプタ139Bとを含む。
また、ブラケット140に固定されたプレート部材149と、プレート部材149に固定されていて中継アダプタ139に接続される油圧ホース141とは異なる別の油圧ホース151をガイドするホースガイド150とを備えている。
本実施形態の油圧ホースの中継構造は、作業機に備えられていてもよい。
本実施形態の作業機は、バッテリ107が取り付けられるバッテリ台108を備え、ブラケット140は、バッテリ台108に取り付けられている。
この構成によれば、ブラケット140の取付部材としてバッテリ台108を利用することでブラケット140の取付構造の簡素化を図ることができる。
この構成によれば、さらにブラケット140の取付構造の簡素化を図ることができる。
また、作業機は、作動油を制御する制御弁V2aと、制御弁V2aからの作動油を、中継アダプタ139に接続される油圧ホース141を介して第1供給部(油圧取出し部135)に流すか、油圧ホース141とは異なる別の油圧ホース151を介して第1供給部135とは異なる第2供給部(別のアタッチメント137)に流すかを切り換えるセレクタバルブ109と、を備え、セレクタバルブ109は、バッテリ台108に取り付けられている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
108 所定の部材(バッテリ台)
109 セレクタバルブ
113 バッテリストッパ
122 固定具(ボルト)
135 第1供給部(油圧取出し部)
137 第2供給部(別のアタッチメント)
139 中継アダプタ
139A 第1中継アダプタ
139B 第2中継アダプタ
140 ブラケット
141 油圧ホース
146 取付板部
147 基板部
148 固定板部
148A 第1固定板部
148B 第2固定板部
148Aa 板面(上面)
148Ba 板面(上面))
149 プレート部材
150 ホースガイド
151 別の油圧ホース
V2a 制御弁
X1 軸心方向
X2 第1方向
X3 第2方向
Claims (7)
- 油圧ホース同士を接続する複数の中継アダプタと、
前記複数の中継アダプタが固定されるブラケットと、
を備え、
前記複数の中継アダプタは、軸心方向が互いに平行となるように間隔を隔てて配置されると共に前記軸心方向に互いに位置ずれして配置され、
前記ブラケットは、板材で形成されており、且つ前記複数の中継アダプタの各々に対応して設けられた複数の固定板部を有し、
前記各固定板部の板面にそれぞれの前記固定板部に対応する前記中継アダプタが固定されている油圧ホースの中継構造。 - 前記ブラケットは、所定の部材に取り付けられる取付板部と、前記取付板部から前記軸心方向に直交する方向である第1方向に沿って延出する基板部とを有し、
前記複数の固定板部は、前記基板部から前記軸心方向及び前記第1方向に直交する方向である第2方向に沿って延出する第1固定板部及び第2固定板部を含み、
前記第1固定板部と前記第2固定板部とは、互いに前記軸心方向及び前記第1方向に位置ずれしており、
前記複数の中継アダプタは、前記第1固定板部に固定される第1中継アダプタと、前記第1中継アダプタに対して前記第2方向に位置ずれして前記第2固定板部に固定される第2中継アダプタとを含む請求項1に記載の油圧ホースの中継構造。 - 前記ブラケットに固定されたプレート部材と、
前記プレート部材に固定されていて前記中継アダプタに接続される前記油圧ホースとは異なる別の油圧ホースをガイドするホースガイドとを備えている請求項1または2に記載の油圧ホースの中継構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧ホースの中継構造を備えた作業機。
- バッテリが取り付けられるバッテリ台を備え、
前記ブラケットは、前記バッテリ台に取り付けられている請求項4に記載の作業機。 - 前記バッテリ台に固定具によって取り付けられて前記バッテリの移動規制を行うバッテリストッパを備え、
前記ブラケットは、前記固定具によって前記バッテリストッパと共締め可能である請求項5に記載の作業機。 - 作動油を制御する制御弁と、
前記制御弁からの作動油を、前記中継アダプタに接続される油圧ホースを介して第1供給部に流すか、前記油圧ホースとは異なる別の油圧ホースを介して前記第1供給部とは異なる第2供給部に流すかを切り換えるセレクタバルブと、
を備え、
前記セレクタバルブは、バッテリ台に取り付けられている請求項5または6に記載の作業機。
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