JP2020002731A - 作業機 - Google Patents

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【課題】キャビンの室内空間を大型化することなく隔壁部材と可動体との間に油圧ホースが挟まれることを防止する。【解決手段】作業機は、機体と、前記原動機の前方に配置された運転席と、前記運転席を支持すると共に前記機体に前後位置調整可能に支持された可動体と、前記可動体の背面側に配策された前記油圧ホースと、前記原動機を収容する原動機室と前記運転席側の領域とを隔てる隔壁部材と、を備え、前記隔壁部材は、後方に向けて凹設されていて前記油圧ホースを収容する逃がし凹部を有する。【選択図】図36

Description

本発明は、例えば、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、機体に可動体が前後位置調整可能に支持され、この可動体に操作レバーが設けられると共に運転席が支持されている。
特開平11−280117号公報
作業機にあっては、操作レバーに接続される油圧ホースが可動体の背面側に配策される場合がある。この場合、可動体を最後端の状態にしたときに、可動体の後方の壁面と可動体との間に油圧ホースが挟まれないよう配慮する必要がある。
しかしながら、例えば、運転席を収容するキャビンの室内空間が狭小な小型の作業機では、可動体と可動体後方の壁面との間に余裕スペースが少ないため、運転席側と運転席後方の隔壁部材との間の空間を十分に取れない場合がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、キャビンの室内空間を大型化することなく隔壁部材と可動体との間に油圧ホースが挟まれることを防止することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記原動機の前方に配置された運転席と、前記運転席を支持すると共に前記機体に前後位置調整可能に支持された可動体と、前記可動体の背面側に配策された前記油圧ホースと、前記原動機を収容する原動機室と前記運転席側の領域とを隔てる隔壁部材と、を備え、前記隔壁部材は、後方に向けて凹設されていて前記油圧ホースを収容する逃がし凹部を有する。
上記の構成によれば、キャビンの室内空間を大型化することなく隔壁部材と可動体との間に油圧ホースが挟まれることを防止することができる。
作業機の側面図である。 作業機の平面図である。 旋回フレームの斜視図である。 旋回フレームの平面図である。 走行装置の斜視図である。 スイベルジョイントの取付部分の斜視図である。 スイベルジョイントの取付部分の側面断面図である。 スイベルジョイントの上部の斜視図である。 スイベルジョイントの上部の側面断面図である。 スイベルジョイントの上部のカバー構造を示す平面図である。 保護カバーの平面図である。 旋回フレームの後端部の平面図である。 図12のZ1−Z1線矢視断面図である。 図12のZ2−Z2線矢視断面図である。 図12のZ3−Z3線矢視断面図である。 図12のZ4−Z4線矢視断面図である。 機体の外観図である。 機体に運転席及び原動機を組み付けた側面図である。 支持フレームの斜視図である。 運転席周りの斜視図である。 運転席周りの側面図である。 運転席周りの背面図である。 第1スライドレールの斜視図である。 第1スライドレール、第2スライドレールの背面図である。 第1スライドレールの側面断面図である。 ロアレールの斜視図である。 第2スライドレールの斜視図である。 運転席の後部の側面拡大図である。 運転席周りの背面図である。 隔壁部材の斜視図である。 点検開口を開いた状態の隔壁部材の斜視図である。 隔壁部材の正面図である。 隔壁部材の側面図である。 図32のZ5−Z5線矢視断面図である。 図32のZ6−Z6線矢視断面図である。 隔壁部材の側面断面図である。 油圧ホース配策部分の平面断面図である。 原動機室の背面図である。 原動機室内の機器の配置を示す平面図である。 燃料系機器の配置を示す斜視図である。 セジメンタの配置部分の側面図である。 セジメンタ及びセジメンタカバーの取付を示す斜視図である。 燃料ポンプ、環流バルブ、チェックバルブの取付を示す背面斜視図である。 燃料ポンプ、環流バルブ、チェックバルブの取付を示す分解斜視図である。 燃料の流通経路を示す系統図である。 サブタンク配置部分の側面図である。 燃料タンク、サブタンクの側面図である。 燃料タンクと給油部との連結部分の側面断面図である。 収容ボックスの取付を示す分解斜視図である。 収容ボックスの取付部分の背面断面図である。 収容ボックスの取付部分の平面断面図である。 収容ボックスの正面側の斜視図である。 収容ボックスの背面側の斜視図である。 収容ボックスの分解斜視図である。 冷却系機器ユニット等の配置部分の斜視図である。 冷却系機器ユニット等の斜視図である。 土台部材が設けられた部分の斜視図である。 支持体の取付部分及び支持体を分解した斜視図である。 土台部材の取付部分の斜視図である。 支持プレートを外した状態の土台部材の取付部分の斜視図である。 冷却系機器ユニット等の斜視図である。 冷却系機器ユニットの配置部分の正面側の斜視図である。 ラジエータ及びオイルクーラの組付けを示す分解斜視図である。 シュラウド上部を左側から見た斜視図である。 冷却系機器ユニットの配置部分の側面図である。 図64のZ7−Z7線矢視断面図である。 フレーム部材を取り外した状態を示す斜視図である。 フレーム部材、コンデンサ、燃料クーラ及びレシーバの分解斜視図である。 冷却系機器ユニットの配置部分の平面図である。 規制片の動作を示す背面図である。 仕切り構造体の取付部分の斜視図である。 支持ブラケットを左方から見た斜視図である。 メインプレートの斜視図である。 仕切り構造体の取付を示す分解斜視図である。 仕切り構造体の分解斜視図である。 仕切り構造体にハーネス、ホース等を挿通した状態を示す斜視図である。 配管ブラケットの斜視図である。 シュラウドの右側面図である。 シュラウドを右側の後上側から見た斜視図である。 シュラウドを斜視図である。 シュラウドの前上部のシール構造を示す分解斜視図である。 シュラウドの前下部のシール構造を示す分解斜視図である。 シュラウドの後上部のシール構造を示す分解斜視図である。 シュラウドの後下部のシール構造を示す分解斜視図である。 図64のZ8−Z8線矢視断面図である。 図64のZ9−Z9線矢視断面図である。 機体の右側の斜視図である。 旋回フレームの右側の斜視図である。 フレーム部材の右側面図である。 フレーム部材を左側方からみた斜視図である。 第1カバー部材の支持部分を示す斜視図である。 機体の右側の背面断面図である。 フレーム部材にハーネスを這わした状態を示す斜視図である。 バッテリの配置を示した斜視図である。 第1バッテリを正面側からみた斜視図である。 第1バッテリを背面側からみた斜視図である。 バッテリ台を背面側みた斜視図である。 バッテリ台を正面下側からみた斜視図である。 規制部材の斜視図である。 第1バッテリの下部の側面断面図である。 第2バッテリを正面側からみた斜視図である。 第2バッテリを背面側からみた斜視図である。 第2バッテリの下部の側面断面図である。 作動油タンクの配置部分の斜視図である。 作動油タンクの取付部分を背面側からみた斜視図である。 作動油タンクの取付部分を正面側面からみた斜視図である。 タンク台の斜視図である。 タンク台の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業機1の作業装置を省略した概略平面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2にはキャビン5が搭載されている。キャビン5は、機体2の左寄りで且つ前部寄りに搭載されている。キャビン5の室内には、オペレータ(運転者)が着座する運転席(座席)6が設けられている。運転席6は、キャビン5によって包囲されている。
本発明の実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側(図1、図2の矢印A1方向)を前方、オペレータの後側(図1、図2の矢印A2方向)を後方、オペレータの左側(図1の手前側、図2の矢印B1方向)を左方、オペレータの右側(図1の奥側、図2の矢印B2方向)を右方として説明する。
また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(図2参照)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
図1に示すように、走行装置3は、走行フレーム9と、走行機構10とを有する。走行機構10は、油圧モータで駆動されるクローラ式の走行機構によって構成されている。本実施形態では、走行装置3は、クローラ式の走行装置である。走行機構10は、走行フレーム9の左側と右側とに設けられている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、油圧シリンダによって上げ下げ可能である。
図1に示すように、作業装置4は、機体2の前部に設けられ、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有する。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸心(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動自在(上下に揺動自在)に枢着されている。スイングブラケット14は、機体2の前部に設けられた支持ブラケット18に縦軸心(上下の方向に延伸する軸心)回りに回動可能に支持されている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸心回りに回動自在(前後或いは上下に揺動自在)に枢着されている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。この他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット14は、油圧シリンダの伸縮によって縦軸心回りに揺動する。ブーム15は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動する。アーム16は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動する。バケット17は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作する。ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図1に示すように、機体2は、走行フレーム9上に旋回ベアリング8を介して縦軸心回りに回転可能(左及び右に旋回可能)に支持されている。機体2の後部にウエイト46が設けられている。
図2に示すように、機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機E1は、キャビン5の後部側に配置されている。
原動機E1の左側には、油圧ポンプP1及び排気ガス浄化装置D1が設けられている。油圧ポンプP1は、原動機E1の動力によって駆動される。この油圧ポンプP1は、作業機1に装備された油圧モータ、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動させる作動油(圧油)を吐出する。また、油圧ポンプP1は、油圧バルブを作動させるパイロット圧や、信号用の油圧を吐出する。また、油圧ポンプP1は、例えば、複数のポンプによって構成される。
排気ガス浄化装置D1は、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する装置であり、例えば、DPF(Diesel particulate filter)である。
図2に示すように、原動機E1の右側には、冷却ファンF1及びコンプレッサG1が設けられている。したがって、排気ガス浄化装置D1は、原動機E1の側方であって冷却ファンF1とは反対側の側方に配置されている。冷却ファンF1及びコンプレッサG1は、原動機E1の動力によって駆動される。冷却ファンF1は、機体2の右側方から空気(外気)を吸い込んで原動機E1及び排気ガス浄化装置D1側へと流す吸い込み式のファンであり、原動機E1及び排気ガス浄化装置D1等を冷却する。図2の矢印K3方向は、冷却ファンF1による冷却風の流れ方向を示している。コンプレッサG1は、作業機1に装備された空調装置の一部を構成する装置であり、冷媒(エアコンガス)を圧縮して半液状体にする。
図2に示すように、冷却ファンF1の右側方には、ラジエータ(第1冷却器)R1とオイルクーラ(第2冷却器)O1とが配置されている。ラジエータR1の前方にオイルクーラO1が配置されている。ラジエータR1とオイルクーラO1とは、共にコア部分が機体幅方向K2を向くように(コアの厚さ方向が機体幅方向K2に一致するように)配置されている。即ち、ラジエータR1とオイルクーラO1とは、前後方向で横並びに並列配置されている。言い換えると、ラジエータR1とオイルクーラO1とは、機体幅方向K2(冷却風の流れ方向K3)に対して並列状に前後に並べて配置されている。ラジエータR1は、原動機E1の冷却液を冷却する冷却器(熱交換器)である。オイルクーラO1は、作動油タンクT2に戻る作動油を冷却する冷却器である。ラジエータR1及びオイルクーラO1は、冷却ファンF1が吸い込む冷却風によって冷却される。
ラジエータR1の右側方には、空調装置の冷却系の装置であるコンデンサG3(第3冷却器)及びレシーバ(冷却系機器)G2と、燃料クーラ(第4冷却器)N1が配置されている。コンデンサG3は、ラジエータR1の右側方に対向して配置されている。また、コンデンサG3の後部の右側方に燃料クーラN1が配置されている。したがって、コンデンサG3とラジエータR1と燃料クーラN1とは(複数の冷却器が)、機体幅方向K2(冷却風の流れ方向K3)に対して直列状に並べて配置されている。コンデンサG3の前部の右側方且つ燃料クーラN1の前方にレシーバG2が配置されている。
コンデンサG3は、コンプレッサG1で半液状にした冷媒を冷却して液化を進める冷却器である。レシーバG2は、コンデンサG3で液化できなかった冷媒を液化した冷媒と分離し且つ水分や不純物を取り除く装置である。燃料クーラN1は、原動機E1からの戻りの燃料(リターン燃料)を燃料タンクT1に戻す前に冷却する冷却器である。燃料タンクT1は、原動機E1用の燃料を貯留するタンクである。燃料タンクT1は、機体2の左前部に搭載されている。
ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3及び燃料クーラN1を纏めて冷却器ともいう。また、ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3、燃料クーラN1及びレシーバG2を冷却系機器ユニットU2ともいう。
冷却系機器ユニットU2の前方には、作動油タンクT2とコントロールバルブV1が配置されている。作動油タンクT2の前面側にコントロールバルブV1が取り付けられている。作動油タンクT2は、油圧ポンプP1に供給する作動油を貯留するタンクである。コントロールバルブV1は、作業機1に装備された各油圧アクチュエータを制御する各制御弁を集約したバルブユニットである。コントロールバルブV1及び作動油タンクT2の前方に、バッテリBT1が配置されている。バッテリBT1は、作業機1に装備された電装品に電力を供給する蓄電池である。
コントロールバルブV1の左側方には、制御器24Bが配置されている。この制御器24Bは、原動機E1の制御を行う原動機ECU(エンジンECU)と呼称される電子制御ユニットである。例えば、制御器24Bは、サプライポンプや各インジェクタなどの作動を制御して燃料噴射量を調節することにより、原動機E1の回転数を制御する。制御器24Bは、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成してある。
なお、作業機1は、上記制御器24Bと共に制御装置を構成する制御器であって、作業機1の全体の動作を制御する(作業機1に装備された電気機器を制御する)メインECUと呼称される電子制御ユニット(制御器)を有する。このメインECUは、例えば、油圧回路に設けた電磁弁を制御して作動油の流量制御を行ったり、排気ガス浄化装置D1のフィルタ再生制御を行ったりする。
図1に示すように、キャビン5の室内の運転席6下方には、エアコン本体136が設けられている。エアコン本体136は、空調装置(エアコン)の本体部を構成する。エアコン本体136は、ケース及びケース内に収容された送風機、エバポレータ等を有する。空調装置の冷却系は、コンプレッサG1、レシーバG2、コンデンサG3を有する。空調装置の加熱系は、原動機E1の熱を利用している。
図1、図2に示すように、機体2の後部には、ウエイト46が設けられている。ウエイト46は、原動機E1の下部後方に配置され、原動機E1の下部後方を覆っている。
図2に示すように、原動機E1、排気ガス浄化装置D1、油圧ポンプP1、冷却ファンF1及びコンプレッサG1等は、ボンネット22によって覆われている。図17に示すように、ボンネット22は、機体2の後部に設けられている。
図2に示すように、バッテリBT1、コントロールバルブV1、作動油タンクT2、制御器24B、ラジエータR1、オイルクーラO1、レシーバG2及びコンデンサG3は、側部カバー(カバー体)21によって覆われている。側部カバー21は、機体2の右部の前部から後部にわたって設けられていて、後述する旋回フレーム41の上方を覆っている。側部カバー21は、キャビン5の側方(右側方)に配置されている。
図2、図17に示すように、ボンネット22の右側は、側部カバー21の後部に接続されている。側部カバー21の後部の右側面には、側部カバー21の後部及びボンネット22内部へ空気を取り入れるための開口が形成される。側部カバー21は、第1カバー部材26と、第2カバー部材27とを有する。
図2に示すように、第1カバー部材26は、外側壁部26Aと、上壁部26Bとを有する。第1カバー部材26内には、バッテリBT1、コントロールバルブV1、作動油タンクT2、ラジエータR1、オイルクーラO1、レシーバG2及びコンデンサG3が収容されている。図2、図17に示すように、第1カバー部材26は、側部26Aと上部26Bとを有する。
図2に示すように、第2カバー部材27は、第1カバー部材26とキャビン5との間に配置されている。第2カバー部材27内には、制御器24Bが収容されている。図17に示すように、第2カバー部材27は、周壁部27aと、キャビン5側の側方を覆う側壁部27bとを有する。第2カバー部材27は、第1カバー部材26内に連通している。
図3、図4に示すように、機体2は、骨格となる旋回フレーム41を有する。この旋回フレーム41は、機体2の底部を構成する旋回基板42と、該旋回基板42を補強する補強リブ43と、支持ブラケット18とを有する。また、旋回フレーム41は、機体2に搭載される機器、タンク類、その他の部品等を取り付けるためのブラケットやステー等を有する。旋回基板42は、厚板の鋼板等によって形成されている。旋回フレーム41に装備されるブラケットやステー等は、旋回基板42上に溶接によって固定される。この旋回基板42は、旋回ベアリング8を介して走行装置3上に縦軸心(旋回軸心X1)回りに回転自在に支持されている(図1参照)。旋回基板42の後端は、機体幅方向K2に沿う平坦面状に形成されている。詳しくは、旋回基板42の後端は、機体幅方向K2の中央側が、左側及び右側よりも若干後方に突出している。
補強リブ43は、旋回基板42上に前部(一端側)から後部(他端側)に向けて設けられている。補強リブ43は、旋回基板42に溶接によって固定されており、旋回基板42を補強している。補強リブ43は、旋回基板42の左側に設けられた第1リブ43Lと、旋回基板42の右側に設けられた第2リブ43Rとを含む。
第1リブ43Lは、前部リブ232Lと、後部リブ233Lとを有する。前部リブ232Lは、板金リブ(板金製のリブ)であり、後部リブ233Lは、鋳鋼リブ(鋳鋼製のリブ)である。前部リブ232Lは、縦向き(板厚方向を水平方向に一致させた状態)にして旋回基板42上に立設されている。前部リブ232Lの後部と後部リブ233Lの前部とは、側面視でオーバーラップしており且つ相互に溶接によって固定(連結)されている。
第2リブ43Rは、前部リブ232Rと後部リブ(補強部材)233Rとを有する。前部リブ232Rは、板金リブであり、後部リブ233Rは、鋳鋼リブである。前部リブ232Rは、縦向きにして旋回基板42上に立設されている。前部リブ232Rの後部と後部リブ233Rの前部とは、側面視でオーバーラップしており且つ相互に溶接によって固定(連結)されている。後部リブ233Rの後端は、後部リブ233Lの後端よりも後方に位置している。
支持ブラケット18は、旋回基板42の前部に溶接等によって固定され且つ補強リブ43の前部(前部リブ232L及び前部リブ232Rの前部)に連結されている。
図3、図4に示すように、旋回基板42の前後方向K1中央部の後方寄りに、仕切り板47が機体幅方向K2に沿って設けられている。仕切り板47は、主仕切り板48と、副仕切り板49とを有する。主仕切り板48は、第2リブ43Rの左側面から第1リブ43Lを横切って旋回基板42の左端部にわたって機体幅方向K2に延在している。また、主仕切り板48は、旋回基板42上に溶接によって固定されて立設されている。副仕切り板49は、旋回基板42の左部において主仕切り板48の背面に重ね合わされて取り付けられている。旋回基板42における仕切り板47の後方に原動機E1が搭載されている(図18参照)。
旋回基板42の後部には、該旋回基板42を貫通して形成された略矩形形状の縁部から構成される第1開口31及び第2開口32が形成されている。第1開口31及び第2開口32は、原動機E1を冷却した後の冷却風を排出する。第1開口31は、主仕切り板48の後方で且つ第1リブ43Lと第2リブ43Rとの間に形成されている。第1開口31には、開口部を覆うように多数の孔を有する多孔板で形成された第1蓋板33が配置されている。第2開口32は、第1開口31の左方で且つ第1リブ43Lの左方に形成されている。第2開口32には、開口部を覆うように多数の孔を有する多孔板で形成された第2蓋板34が配置されている。
旋回基板42には、前後方向K1中央部の前方寄りで且つ第1リブ43Lと第2リブ43Rとの間に、第1開口穴(開口穴)321が上下方向に貫通状に形成されている。第1開口穴321は、主仕切り板48の前方に形成されている。また、旋回基板42には、第1開口穴321の左側に位置する位置決め孔323L及び第1開口穴321の右側に位置する位置決め孔323Rが形成されている。位置決め孔323L及び位置決め孔323Rは、旋回基板42上に部材を溶接によって固定する際に、旋回基板42を位置決めする治具(ピン)を挿通する孔である。さらに、旋回基板42には、第1開口穴321の前方に位置する第2開口穴322が上下方向に貫通状に形成されている。第2開口穴322は、円形状に形成され、周囲にモータ取付部324が設けられている。モータ取付部324には、油圧モータからなる旋回モータM1が取り付けられている(図3参照)。旋回モータM1は、機体2を旋回軸心X1回りに回転駆動するモータである。
図17に示すように、ボンネット22の後部下方にはウエイト46が設けられている。このウエイト46によって旋回フレーム41の後方が覆われる。機体2の左側方及び右側方並びに前方には、旋回カバー(外装部材)51が設けられている。この旋回カバー51によって旋回フレーム41の左側方及び右側方並びに前方が覆われる。機体2の前部の左側には、ステップ52が設けられている。このステップ52によって旋回フレーム41の前部の左側が覆われる。ステップ52は、旋回フレーム41に取り付けられ、キャビン5の床面を構成する。
図5に示すように、走行フレーム9は、センターフレーム325と、センターフレーム325の左側に設けられた第1サイドフレーム326Lと、センターフレーム325の右側に設けられた第2サイドフレーム326Rとを有する。センターフレーム325に旋回ベアリング8を介して機体2(旋回フレーム41)が回転自在に支持されている。第1サイドフレーム326Lと第2サイドフレーム326Rとに、走行機構10が装備されている。
センターフレーム325は、中央フレーム部327と、中央フレーム部327から延びる4つの支持脚328A〜328Dとを有する。中央フレーム部327は、該中央フレーム部327の上面を構成する天板329を有する。支持脚328A、328Bは、中央フレーム部327と第1サイドフレーム326Lとを連結している。支持脚328C、328Dは、中央フレーム部327と第2サイドフレーム326Rとを連結している。
図5、図7に示すように、旋回ベアリング8は、アウタレース(外輪)8Aと、アウタレース8Aの内周側にボールを介して旋回軸心X1回りに回転自在に設けられたインナレース(内輪)8Bと、インナレース8Bの内周側に形成された内歯ギヤ332とを有する。アウタレース8Aは、旋回基板42にボルト等によって固定される。即ち、アウタレース8Aは機体2に取り付けられる。インナレース8Bは、天板329(センターフレーム325)にボルト等によって固定される。即ち、インナレース8Bは、走行装置3に取り付けられる。
図7に示すように、旋回モータM1には、旋回ピニオン333が取り付けられている。旋回ピニオン333は、第2開口穴322を介して旋回基板42の下面側に配置されて内歯ギヤ332に噛合している。また、旋回ピニオン333は、旋回モータM1によって駆動されて縦軸心回りに回転する。したがって、旋回モータM1によって旋回ピニオン333が回転駆動されると、旋回ピニオン333が内歯ギヤ332に噛み合いながら旋回ベアリング8の周方向に移動する。これによって、機体2が旋回軸心X1回りに回転する。
図6に示すように、旋回ベアリング8の中心側、即ち、旋回軸心X1の位置にスイベルジョイント334が配置されている。スイベルジョイント334は、走行装置3側の油圧アクチュエータと、機体2側のコントロールバルブV1との間で作動油の給排を可能とする回転継ぎ手である。
図7に示すように、スイベルジョイント334は、走行装置3に取り付けられるアウタスリーブ335と、アウタスリーブ335に縦軸心回りに回転可能に挿入されるインナシャフト336と、取付壁337とを有する。
アウタスリーブ335は、筒状に形成されて、旋回基板42の下方側に配置されている。アウタスリーブ335の上端部は、インナシャフト336を支持する受け部335aとされている。アウタスリーブ335の下端部は、蓋部材334Aによって閉塞されている。
図9に示すように、インナシャフト336は、上部336Aがアウタスリーブ335の上方に位置し、下部336Bがアウタスリーブ335に挿入されている。上部336Aと下部336Bとは共に円柱状に形成され、上部336Aは、下部336Bより大径に形成されている。上部336Aの下端(載置部336a)は、受け部335a上に当接するカラー346に当接している。したがって、インナシャフト336は、受け部335aに支持される載置部336aを有する。カラー346は、アウタスリーブ335に対するインナシャフト336の回転を円滑に行わせるための部材である。
図7に示すように、インナシャフト336の回転軸心は、旋回軸心X1と一致している。インナシャフト336の上部336Aは、第1開口穴321を挿通して旋回基板42の上方に突出している。インナシャフト336の上部336Aには、棒状の係合部材338が径方向外方に突出状に設けられている(図11参照)。係合部材338は、旋回基板42側(後述する係止部材344)に係合して旋回基板42と一体回転する。また、係合部材338は、インナシャフト336の旋回フレーム41に対する回転を規制する。したがって、インナシャフト336は、旋回基板42と共に一体回転する。
取付壁337は、第1取付壁337Aと、第2取付壁337Bとを含む。第1取付壁337A及び第2取付壁337Bは、アウタスリーブ335の上部に一体形成されている。第1取付壁337Aは、アウタスリーブ335から水平方向の一方(前方)に突出している。第2取付壁337Bは、アウタスリーブ335から前記一方とは反対方向である他方(後方)に突出している。なお、取付壁337は少なくとも1つあればよい。
図6に示すように、天板329の上面に、旋回ベアリング8のインナレース8Bが取り付けられる内輪取付部339が設けられている。内輪取付部339には、インナレース8Bを固定するボルトが挿通される複数のボルト挿通孔340が周方向に間隔をおいて形成されている。このボルト挿通孔340は、天板329を貫通して形成された環状の縁部によって構成されている。
図6、図7に示すように、天板329(走行装置3)は、スイベルジョイント334が取り付けられるジョイント取付部341を有する。ジョイント取付部341は、旋回ベアリング8の内周側からスイベルジョイント334に向けて突出している。詳しくは、ジョイント取付部341は、内輪取付部339の内周縁339aから旋回軸心X1に向けて水平方向に延出している。ジョイント取付部341は、第1壁部341Aと、第2壁部341Bとを含む。第1壁部341Aは、内輪取付部339の内周縁339aの前部から後方に向けて延出している。第2壁部341Bは、内輪取付部339内周縁の339aの後部から前方に向けて延出している。
また、内輪取付部339の内周側は開口状とされている。詳しくは、天板329は、内輪取付部339の内周縁339a及び第1壁部341Aの外延(外形を形成する縁部)並びに第2壁部341Bの外延で構成される開口342を有する。
図6、図7に示すように、第1壁部341Aの延出端側341a(旋回軸心X1側)に、第1取付壁337Aが載置されている。また、第2壁部341Bの延出端側341aに、第2取付壁337Bが載置されている。第1取付壁337Aは、下方からボルトによって第1壁部341Aに取り付けられる。第2取付壁337Bは、下方からボルトによって第2壁部341Bに取り付けられる。
図8に示すように、第2壁部341Bの基部341bは、水平方向の幅(機体幅方向K2の幅)が、ジョイント取付部341の先端部(スイベルジョイント334側の端部)から基端部(内輪取付部339側の端部)に向かうにしたがって漸次幅広に形成されている。また、基部341bの左及び右の縁部は、機体内方に向けて凹む湾曲状に形成されている。同様に、第1壁部341Aの基部341bも、先端部から基端部に向かうにしたがって漸次幅広に形成され、基部341bの左及び右の外延が、機体内方に向けて凹む湾曲状に形成されている。
図10に示すように、旋回基板42の上面には、係合部材338に係合する係止部材344が設けられている。係止部材344は、第1開口穴321の近傍に設けられており、旋回基板42にボルト345A及びボルト345Bによって固定される固定部344aと、固定部344aからスイベルジョイント334に向けて突出して係合部材338を係止する係止部344bとを有する。係止部344bは、スイベルジョイント334側の端部からスイベルジョイント334の径方向外方に向けて形成された係止溝344cを有する。また、係止部334bは、係止溝344cの一側を形成する第1部位344dと、係止溝344cの他側を形成する第2部位344eとを有する二股状に形成されている。
図11に示すように、第1部位344d及び第2部位344eは、第1開口穴321からはみ出してスイベルジョイント334に向けて突出している。また、第1開口穴321は、係止部材344の取付位置において、スイベルジョイント334に向けて湾曲状に突出する部位321bを有する。
係合部材338は、係止溝344cに(第1部位334dと第2部位334eとの間に)挿入することで係止部材344に係合している。係合部材338が係止部材344に係合することによりインナシャフト336が旋回基板42と一体回転する。
作業機1は、図8〜図10に示すように、第1開口穴321とスイベルジョイント334との間の隙間を覆う閉塞カバー343を有する。閉塞カバー343は、スイベルジョイント334とは別体に形成されて旋回フレーム41に取り付けられている。本実施形態では、閉塞カバー343は、インナシャフト336と第1開口穴321との間の隙間を覆う(閉塞する)。この閉塞カバー343によって、スイベルジョイント334(インナシャフト336)と、旋回フレーム41(第1開口穴321の縁部321a)との間から異物が落下するのを防止することができる。ひいては、第1開口穴321とスイベルジョイント334との間の隙間から落下した土、小石、ゴミ等の異物がジョイント取付部341上を伝って(転がって)内歯ギヤ332へ移動すると共に該異物が内歯ギヤ332と旋回ピニオン333との間に噛み込むのを防止することができる。
図10に示すように、閉塞カバー343は、メインカバー347と、シール部材348とを有する。メインカバー347は、カバープレート349と、補助カバー350とを有する。カバープレート349は、複数のボルト351A〜351Dによって旋回基板42に取り付けられている。図11に示すように、カバープレート349は、インナシャフト336(スイベルジョイント334)の外周面336bと間隔をあけて対向する切欠縁部352を有して第1開口穴321を覆っている。切欠縁部352は、インナシャフト336の外周面336bに沿う湾曲状に形成されている。
図11に示すように、インナシャフト336は、該インナシャフト336に選択的に取り付けられる管継手353を接続することができる接続部364を有する。カバープレート349は、管継手353を接続した場合に、該管継手353との干渉を避ける切欠き溝354を有する。切欠き溝354は、切欠縁部352からスイベルジョイント334の径方向外方に向けて形成されており、切欠縁部352と連続状に形成されている。切欠き溝354は、補助カバー350によって覆われている。補助カバー350は、カバープレート349より板厚の厚い板材によって形成されている。補助カバー350は、標準仕様の作業機1の場合に、カバープレート349に溶接等によって固定され、作業機1に標準装備された油圧アクチュエータ以外の油圧アクチュエータをオプションで設ける場合には、カバープレート349に取り付けられない。
図10、図11に示すように、カバープレート349は、第1プレート材355と、第2プレート材356とを有し、分割状に形成されている。第1プレート材355と第2プレート材356とは、インナシャフト336(スイベルジョイント334)を挟むように配置されている。第1プレート材355は、ボルト351A及びボルト351Bによって取り付けられている。第2プレート材356は、ボルト351C及びボルト351Dによって取り付けられている。切欠縁部352は、第1プレート材355に形成された第1切欠縁部352Aと、第2プレート材356に形成された第2切欠縁部352Aとによって構成されている。切欠き溝354は、第1プレート材355に形成されている。
図11に示すように、第1プレート材355は、旋回軸心X1を中心とする円周方向(旋回円周方向という)C6の一端側の縁部(第1縁部)355aと、旋回円周方向C6の他端側の縁部355bとを有する。第2プレート材356も、旋回円周方向C6の一端側の縁部(第2縁部)356aと、旋回円周方向C6の他端側の縁部356bとを有する。縁部355aは、旋回円周方向C6において係止部材344に近接して対向する。縁部356aも、旋回円周方向C6において係止部材344に近接して対向する。縁部355aと縁部356aとで係止部材344が挟まれている。したがって、第2プレート材356は、旋回円周方向C6において第1縁部355aとで係止部材344を挟む第2縁部356aを有する。縁部355bと縁部356bとは、旋回円周方向C6において突き合わせ状に当接している。
図11に示すように、第1プレート材355は、第1位置決め穴357Aを覆う第1延設部355cを有する。第2プレート材356第2位置決め穴357Bを覆う第2延設部356cを有する。
図9に示すように、シール部材348は、切欠縁部352からインナシャフト336の外周面336bに向けて突出して該外周面336bに当接する。シール部材348は、切欠縁部352に、縁部355aから縁部355b及び縁部356bを経て縁部356aに至るように旋回円周方向C6に設けられている。したがって、シール部材348は、切欠縁部352とスイベルジョイント334との間の隙間を覆っている。シール部材348は、切欠縁部352に嵌められる基部348aと、外周面336bに当接する中空状の当接部348bとを有する。また、シール部材348は、第1プレート材355に取り付けられた第1シール材348Aと、第2プレート材356に取り付けられた第2シール材348Bとを有し、分割状に形成されている。
以上のように、閉塞カバー343は、第1プレート材355及び第1シール材348Aを含む部材と、第2プレート材356及び第2シール材348Bを含む部材とに分割されている。閉塞カバー343を分割状に構成することにより、スイベルジョイント334を走行装置3に組付け且つ旋回フレーム41を走行装置3に組み付けた状態で、閉塞カバー343を旋回基板42に取り付けることができ、組み付け性がよい。
図9に示すように、スイベルジョイント334は、受け部335aと載置部336aとの間を覆うシールカバー358を備えている。シールカバー358は、全体的にインナシャフト336を周方向で取り囲む環状に形成されている。
図9に示すように、シールカバー358は、インナシャフト336の上部336Aの下端部に設けられている。シールカバー358は、基部358aと、延出部358bと、突条部358cとを有する。基部358aは、カラー346の上方に位置し、カラー346の上方を覆っている。また、基部358aは、上部336Aの外周を取り囲んでいると共に該外周に当接(密接)している。さらに、基部358aの上面は、径方向外方に行くに従って下方に移行する傾斜状に形成されている。延出部358bは、基部358aの外周端部から下方に延出しており、カラー346及び受け部355aの外周側を覆っている。これら基部358a及び延出部358bによって、インナシャフト336とアウタスリーブ335との合わせ部(受け部335aと載置部336aとの間)からゴミ、水、油等の異物がスイベルジョイント334内に侵入するのを防止することができる。
突条部358cは、基部358aの内周面から突出しており、インナシャフト336の外周面336bに形成された周溝359に嵌っている。これにより、シールカバー358がインナシャフト336に対して抜止めされ且つ取り付けられている。
図3、図4に示すように、旋回基板42の後部には、ウエイト46が取り付けられて支持されるウエイト取付体360が設けられている。ウエイト取付体360は、一般構造用圧延鋼材(SS材)によって形成されている。ウエイト取付体360は、第1ウエイト取付部(ウエイトサポートともいう)44と、第2ウエイト取付部(ウエイト支持部材ともいう)45とを有する。
ウエイトサポート44は、旋回基板42よりも板厚の厚い厚板材によって形成されている。旋回基板42よりも板厚の厚い厚板材とは、ウエイトサポート44の最大板厚が、旋回基板42の最大板厚よりも厚いということである。なお、ウエイトサポート44の板厚(上下方向の寸法)は、本実施形態では、旋回基板42の略4倍の厚さに形成されている。また、ウエイトサポート44の板厚は、限定されることはないが、旋回基板42の板厚の2.5倍以上であることが好ましい。
図12に示すように、ウエイトサポート44は、機体幅方向K2に長い厚板のブロック状に形成されている。また、ウエイトサポート44は、旋回基板42の後部の機体幅方向K2の一側部から他側部にわたる長さに形成されている。ウエイトサポート44の背面及び上面は、機体幅方向K2に沿う平坦面状で且つ機体幅方向K2に一様の平坦面に形成されている。ウエイトサポート44の板幅(前後方向の寸法)は、左部44a及び中央部44cが広く、右部44bが左部44a及び中央部44cよりも狭幅に形成されている。ウエイトサポート44の前面且つ中央部44cと右部44bとの間は、右方に行くに従って後方に移行する傾斜面44dに形成されている。ウエイトサポート44の前面の傾斜面44dを除く部分は、機体幅方向K2に沿う平坦面状に形成されている。ウエイトサポート44は、旋回基板42に溶接によって固定されている。
ウエイトサポート44の左部44aに第1リブ43Lの後部リブ233Lが接続されている。ウエイトサポート44の右部44bに第2リブ43Rの後部リブ233Rが接続されている。
なお、ウエイトサポート44の右部44bを、ストレート状に形成しているので、ウエイトサポート44を形成する際の歩留まりがよい。即ち、一枚の板材から2つのウエイトサポート44を形成する際、右部44b同士が相互に対向するように切り出すことにより、歩留まりがよい。
図13に示すように、ウエイトサポート44は、ウエイト46を載置支持するウエイト支持面361と、ウエイト46を取り付けるための取付穴(第1取付穴という)362とを有する。ウエイト支持面361は、ウエイトサポート44の機体幅方向K2の一側(左側)に設けられた第1支持面361Lと、機体幅方向K2の他側(右側)に設けられた第2支持面361Rとを含む。第1支持面361Lには、ウエイト46の左側の第1載置部46Lが載置される。第2支持面361Rには、ウエイト46の右側の第2載置部46Rが載置される。ウエイト46は、旋回基板42から浮かせた状態でウエイトサポート44に載置される。
第1取付穴362は、ウエイト46を取り付けるボルト(第1取付ボルトという)363がウエイト46を後方から(水平方向に)貫通してねじ込まれるネジ穴である。ネジ穴は、円柱状の穴の内周面に雌ネジを形成した穴である。
図13に示すように、第1取付穴362は、ウエイトサポート44の機体幅方向K2の一側(左側)に設けられた第1ネジ穴362Aと、機体幅方向K2の他側に設けられた第2ネジ穴362Bとを含む。
第1取付ボルト363は、ウエイト46を後方から前後方向K1に貫通して第1ネジ穴362Aにねじ込まれる第1ボルト363A(図15参照)と、ウエイト46を後方から前後方向K1に貫通して第2ネジ穴362Bにねじ込まれる第2ボルト363B(図16参照)とを含む。
図3に示すように、ウエイト支持部材45は、矩形柱状に形成され、旋回基板42の後部の機体幅方向K2の略中央部に配置されてウエイトサポート44に立設されている。ウエイト支持部材45は、ウエイトサポート44に溶接によって固定されている。図13に示すように、ウエイト支持部材45は、背面上部に、取付穴(第2取付穴という)366を有する。
図4に示すように、第2取付穴366は、ボルト(第2取付ボルトという)365がねじ込まれるネジ穴である。第2取付ボルト365は、ウエイト46を後方から前後方向K1(水平方向)に貫通して第3取付穴366にねじ込まれる。
以上のように、ウエイト46は、旋回基板42よりも板厚の厚い厚板のウエイトサポート44に載置された状態で、第1ボルト363A、第2ボルト363B及び第2取付ボルト365によってウエイト取付体360に取り付けられる。厚板のウエイトサポート44の第1支持面361L及び第2支持面361Rによってウエイト46の荷重を受持させることにより、ウエイト46の荷重を旋回基板42に受持させる場合よりも、第1取付ボルト363(第1ボルト363A、第2ボルト363B)及び第2取付ボルト365に剪断応力がかかるのを抑制することができる。
また、ゆがみのない厚板のウエイトサポート44にウエイト46を載置支持するウエイト支持面361を形成できるので、ウエイト46の高さの精度の向上を図ることができる。また、ウエイト46の機体幅方向K2に対する組付け精度がよくなり(ウエイト46の機体幅方向K2の傾きを防止でき)、後述するボンネット後部22Bの建付けがよくなり、該ボンネット後部22Bの建付け調整を省くこともできる。
また、厚板の鋼材からなるウエイトサポート44を備えることにより、鋼材は鋳鉄よりも比重が大きいので、ウエイトサポート44をカウンーウエイトの一部として機能させ、ウエイト46の小型化を図ることができる。
なお、ウエイトサポート44の板厚は、特に限定されるものではないが、上述した効果を適切に得るためには、50mm以上であることが好ましく、70mm以上であることがより好ましい。
図3に示すように、旋回基板42上で且つ仕切り板の後方に、第1支持台50A、第2支持台50Bが設けられ、ウエイトサポート44上に、第3支持台50C、第4支持台50Dが設けられている。これら第1支持台50A〜第4支持台50Dは、原動機E1を支持する支持台である。原動機E1は、この支持台に防振部材を介して支持される。
図4に示すように、旋回フレーム41には、第1フレーム取付部55A、第2フレーム取付部55B、第3フレーム取付部55C及び第4フレーム取付部55Dが設けられている。これら第1フレーム取付部55A〜第4フレーム取付部55Dは、後述する支持フレーム11が取り付けられるフレーム取付部である。
第1フレーム取付部55Aは、主仕切り板48の上端の左部に固定されている。第2フレーム取付部55Bは、主仕切り板48の上端の右部に固定されている。第3フレーム取付部55Cは、ウエイトサポート44の左側に配置され、旋回基板42に立設されている。第4フレーム取付部55Dは、ウエイトサポート44上の右部に立設されている。
図18に示すように、原動機E1は、ボンネット22によって覆われている。ボンネット22は、原動機E1を収容する原動機室E2を形成する。原動機室E2は、旋回基板42上に形成される。原動機室E2内に、排気ガス浄化装置D1が設けられている。
ボンネット22は、原動機E1の前方(上部前方)を覆う隔壁部材(隔壁板)22Aと、原動機E1の後方を覆うボンネット後部22Bとを有する。ボンネット22内には、ボンネット22を支持する支持フレーム11が設けられている。この支持フレーム11は、機体2(旋回フレーム41)に立設されている。隔壁部材22Aは、原動機室E2と運転席6の配置側(原動機室E2よりも運転席6側の領域)とを隔てる部材である。言い換えると、隔壁部材22Aは、原動機室E2とキャビン5の室内とを隔てる部材である。隔壁部材22Aは、例えば、板金製である。隔壁部材22Aを板金によって形成することにより、樹脂製の隔壁部材に比べて遮音性が向上する。また、ハーネス等の配策部品を支持する支持ブラケットを溶接やネジ止め等によって隔壁部材22Aに簡単に取り付けることができる。また、隔壁部材22Aにより機体2の強度を向上させることができる。隔壁部材22Aは、支持フレーム11に固定されている。隔壁部材22Aの下方に仕切り板47が設けられている。仕切り板47は、原動機室E2の下部前方を仕切っている。ボンネット後部22Bは、支持フレーム11に上下に揺動可能に支持され、上下揺動することで原動機室E2を開閉する。詳しくは、ボンネット後部22Bは、上部の前部が支持フレーム11に機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転可能に支持されており、上方に揺動させて開くことにより、原動機室E2の上部の後部側が開放状となる。ウエイト46は、ボンネット後部22Bの下方に配置され、該ウエイト46によって原動機E1の下部の後方が覆われている。
図17に示すように、隔壁部材22Aとボンネット後部22Bとの左端部間は機体外方に向けて開放状とされ、この開放部分は、図1に示すように、キャビン5の左側部における後下部によって塞がれている。
隔壁部材22Aとボンネット後部22Bとの右端部間も開放状とされている。前述したように、このボンネット22の右側は、側部カバー21の後部に接続されていて、冷却ファンF1によって外部の空気が原動機室E2に取り入れられる。
支持フレーム11は、前述した図4に示す複数のフレーム取付部(第1フレーム取付部55A〜第4フレーム取付部55D)に取り付けられる。
図19に示すように、支持フレーム11は、複数の脚体(第1前脚57L、第2前脚57R、第1後脚58L、第2後脚58R)と、上部プレート59とを有する。複数の脚体及び上部プレート59は、板材によって形成されている。
第1前脚57L及び第2前脚57Rは、原動機E1の前部側に配置される。第1前脚57Lと第2前脚57Rとは、機体幅方向K2に間隔をあけて配置されている。また、第1前脚57L及び第2前脚57Rは、板厚方向を機体幅方向K2に一致させて配置されている。
図19に示すように、第1前脚57Lの下端に、第1フレーム取付部55Aにボルト固定される第1前取付板60Lが固定されている。第2前脚57Rの下端に、第2フレーム取付部55Bにボルト固定される第2前取付板60Rが固定されている。第1前取付板60Lと第2前取付板60Rとは、連結板64によって連結されている。
図19に示すように、上部プレート59は、第1前脚57Lの上部62bと第2前脚57Rの上部63bとに固定されている。図18に示すように、上部プレート59と、該上部プレート59の後端側に上方突出状に設けられたカバープレート20とによって、隔壁部材22Aとボンネット後部22Bとの上部間が塞がれている。
第1後脚58Lと第2後脚58Rは、原動機E1の後部側に配置される。図19に示すように、第1後脚58Lと第2後脚58Rは、機体幅方向K2に間隔をあけて配置されている。第1後脚58L及び第2後脚57Rは、板幅方向を機体幅方向K2に一致させて配置されている。第1後脚58Lの上部は、上部プレート59の左側に固定された取付部材65に取り付けられている。第1後脚58Lの下端に、第3フレーム取付部55Cにボルト固定される第1後取付板61Lが固定されている。第2後脚58Rの上部は、上部プレート59の下面に固定されている。第2後脚58Rの下端に、第4フレーム取付部55Dにボルト固定される第2後取付板61Rが固定されている。
なお、後脚は、1本でもよい。即ち、支持フレーム11は、2本の前脚と、少なくとも1本の後脚とを有する。
板金製の隔壁部材22Aを第1前脚57Lと第2前脚57Rとにわたって固定して支持フレーム11の機体幅方向K2の強度を強くすること、及び、第1前脚57L及び第2前脚57Rの板厚方向を機体幅方向K2に一致させて前後方向K1の強度を強くすることにより、支持フレーム11の軽量化を実現することができる。
図18に示すように、隔壁部材22Aの前方には、運転席6が配置されている。即ち、運転席6は、原動機E1の前方で且つステップ52の後部に搭載されている。
図20に示すように、運転席6の左の側方には、左のコンソール79Lが設けられている。コンソール79Lには、アンロードレバー76、左の操作レバー77L及び左のアームレスト78L等が設けられている。運転席6の右の側方には、右のコンソール79Rが設けられている。コンソール79Rには、右の操作レバー77R、右のアームレスト78R、ドーザレバー(レバー)80が設けられている。
運転席6は、オペレータの臀部を支持する座部6Aと、オペレータの背中を支持する背もたれ部6Bとを有する。
アンロードレバー76は、油圧機器(例えば、作業装置4を駆動する油圧シリンダや機体2を旋回させる旋回モータM1等)に対して作動油の供給が許容される状態と、油圧機器に対して作動油の供給ができなくなる状態とに切り替えるレバーである。アンロードレバー76が、図20に示す状態では、油圧機器に対して作動油の供給が許容され、この状態からアンロードレバー76を上方に揺動すると、油圧機器に対して作動油の供給ができなくなる。また、アンロードレバー76を上方に揺動すると、コンソール79Lが、後部の下部を支点として上方に揺動する。これにより、操作レバー77L、コンソール79Lがオペレータの乗り降りに邪魔にならず、オペレータの乗り降りがし易くなる。図1に示すように、キャビン5は、左側にオペレータが乗り降りするための乗降口29を有し、乗降口29はドア28によって開閉可能である。
操作レバー77Lは、2つの操作対象を操作可能であり、例えば、機体2の旋回操作及びアーム16の揺動操作が可能である。操作レバー77Rも、2つの操作対象を操作可能であり、例えば、ブーム15の揺動操作及びバケット17の揺動操作が可能である。操作レバー77Lは、コンソール79Lの前部に配置されるパイロットバルブを操作して機体2及びアーム16を操作する。操作レバー77Rは、コンソール79Rの前部に配置されるパイロットバルブを操作してブーム15及びバケット17を操作する。
ドーザレバー80は、ドーザ装置7を操作するレバーである。ドーザレバー80は、コンソール79Rの中途部に配置されるパイロットバルブを操作してドーザ装置7を操作する。
操作レバー77L、操作レバー77R及びドーザレバー80によって操作されるパイロットバルブは、油圧ホース、油圧継手等を介してコントロールバルブV1に接続される。
図21、図22に示すように、運転席6の下方には、支持台83が設けられている。支持台83は、ステップ52(機体2)に取り付けられている。支持台83には、第1レール装置(レール装置)84を介して可動体85が前後位置調整可能に支持されている。第1レール装置84は、左の第1スライドレール84L及び右の第1スライドレール84Rを含む。
可動体85には、第2レール装置(他のレール装置)86を介して運転席6が前後位置調整可能に支持されている。第2レール装置86は、左の第2スライドレール86L及び右の第2スライドレール86Rを含む。
可動体85は、支持台83に第1スライドレール84L,84Rを介して取り付けられたスライドフレーム87と、スライドフレーム87上に取り付けられたサスペンション88とを有する。スライドフレーム87は、サスペンション88が取り付けられた第1取付部87Aと、第1取付部87Aから左方に延出する第2取付部87Lと、第1取付部87Aから右方に延出する第3取付部87Rとを有する。第2取付部87Lにコンソール79Lが取り付けられ、第3取付部87Rにコンソール79Rが取り付けられている。
サスペンション88に、第2スライドレール86L,86Rを介して運転席6が取り付けられている。サスペンション88は、運転席6に作用するオペレータの荷重を支持すると共に、下方からの振動や衝撃が運転席6に伝わるのを緩和する緩衝装置である。また、サスペンション88は、運転席6の高さを調整する高さ調整機構を有していてもよい。
図23に示すように、第1スライドレール84L,84Rは、前後方向K1に長く形成され、ロアレール89と、アッパレール90とを有する。図24に示すように、ロアレール89は、支持台83に取り付けられている。アッパレール90は、ロアレール89に前後方向K1に移動可能に嵌められていると共にスライドフレーム87に取り付けられている。これにより、支持台83に対して可動体85が前後方向K1に移動可能とされている。
図25に示すように、アッパレール90の前部には、ロアレール89の前端に当接することによりロアレール89に対するアッパレール90の後方移動を規制する規制部材93が取り付けられている。
図26に示すように、ロアレール89は、前後方向K1に間隔をあけて設けられ且つ前部から後部にわたって形成された多数の係合部91Aを有する。図24に示すように、アッパレール90内には、係合部91Aに係合する係合部材92Aが設けられている。係合部材92Aが係合部91Aに係合している状態では、ロアレール89に対するアッパレール90の前後移動が規制(第1スライドレール84L,84Rがロック)される。
図23に示すように、アッパレール90には、操作杆94が取り付けられている。操作杆94は、一端部94aが左の第1スライドレール84Lのアッパレール90に取り付けられ、他端部94bが右の第1スライドレール84Lのアッパレール90に取り付けられている。操作杆94は、係合部材92Aに連動しており、操作杆94を引き上げることにより、係合部材92Aが係合部91Aから離反する。これにより、ロアレール89に対するアッパレール90の前後移動が許容される。操作杆94の操作力を解除すると、操作杆94は、バネの付勢力により下方に引き下げられ、係合部材92Aが係合部91Aに係合する。
図27に示すように、第2スライドレール86L,86Rは、前後方向K1に長く形成され、ロアレール95と、アッパレール96とを有する。図24に示すように、ロアレール95は、サスペンション88に取り付けられている。アッパレール96は、ロアレール95に前後方向K1に移動可能に嵌められていると共に運転席6に取り付けられている。これにより、可動体85に対して運転席6が前後方向K1に移動可能とされている。
図26に示すように、ロアレール95は、前後方向K1に間隔をあけて設けられ且つ前部から後部にわたって形成された多数の係合部91Bを有する。図24に示すように、アッパレール96内には、係合部91Bに係合する係合部材92Bが設けられている。係合部材92Bが係合部91Bに係合している状態では、ロアレール95に対するアッパレール96の前後移動が規制(第2スライドレール86L,86Rがロック)される。
図27に示すように、アッパレール96には、操作杆97が取り付けられている。操作杆97は、一端部97aが左の第1スライドレール84Lのアッパレール96に取り付けられ、他端部97bが右の第1スライドレール84Lのアッパレール96に取り付けられている。操作杆97は、係合部材92Bに連動しており、操作杆97を引き上げることにより、係合部材92Bが係合部91Bから離反する。これにより、ロアレール95に対するアッパレール96の前後移動が許容される。操作杆97の操作力を解除すると、操作杆97は、バネの付勢力により下方に引き下げられ、係合部材92Bが係合部91Bに係合する。
可動体85に対して運転席6を前後方向K1に位置調整することにより、オペレータと操作レバー77L,77Rとの前後方向K1の位置関係を調整することができる。これにより、肘の曲がりの楽な姿勢でオペレータが操作レバー77L,77Rを操作することができる状態に運転席6の位置を設定することができる。また、可動体85を前後に位置調整することにより、オペレータと操作レバー77L,77Rとの前後方向K1の位置関係を保持したまま、運転席6の前後位置を調整することができる。
図21に示すように、運転席6の後部には、ストッパ98が設けられている。ストッパ98の後方には、ストッパ98が当接可能な当接部材99が設けられている。ストッパ98が当接部材99に当接することで運転席6の後方移動を規制することが可能である。また、ストッパ98は、運転席6が隔壁部材22Aに干渉する前に当接部材99に当接する。これにより、運転席6が隔壁部材22Aと干渉するのを防止することができる。
図28に示すように、ストッパ98は、運転席6の骨格を形成するシートフレーム6Cに取り付けられた支持ブラケット100に前後方向K1に位置調整可能に取り付けられている。ストッパ98は、当接部材99に当接する当たり部98aと、当たり部98aから前方に突出するネジ軸98bとを有する。ネジ軸98bは、棒材の外周面に雄ネジが形成された部材である。具体的には、ネジ軸98bは、ボルトによって構成され、該ボルトの頭部が当たり部98a内に埋設されている。
支持ブラケット100は、シートフレーム6Cに取り付けられた第1部位100aと、第1部位100aの後端から上方に延出された第2部位100bとを有する。第2部位100bは、前後方向K1の軸心を有するネジ穴102を有する。ネジ穴102は、支持ブラケット100を貫通して形成された貫通穴の内周面に雌ネジを形成した穴である。このネジ穴102にネジ軸98bがねじ込まれている。ネジ軸98bを螺進(ねじ込む)又は螺退する(緩める)ことにより、当接部材99に対してストッパ98が前後方向K1に位置調整可能である。ネジ軸98bには、ストッパ98の位置を固定するロックナット101がねじ込まれている。
図22に示すように、ストッパ98は、本実施形態では、座部6Aの後部の左方に設けられた第1ストッパ98Lと、座部6Aの後部の右方に設けられた第2ストッパ98Rとを含む。
可動体85を移動領域の後端に移動させた際に、ストッパ98が当接部材99に当たらない状態であるときには、規制部材93によって可動体85及び運転席6の後方移動が規制される。可動体85を移動領域の後端に移動させた際に、ストッパ98が当接部材99に当たる状態であるときには、ストッパ98によって可動体85及び運転席6の後方移動が規制される。また、運転席6だけを後方に移動させるときには、ストッパ98によって運転席6の後方移動が規制される。即ち、ストッパ98は、可動体85を後方移動したときの位置規制及び運転席6だけを後方移動したときの位置規制の両方の位置規制を行う。
可動体85を移動領域の後端側に移動させ且つストッパ98の後方移動が当接部材99で規制される状態で、運転席6は、可動体85に対して後方に位置調整可能な余裕を有している。したがって、この状態から可動体85を前方移動させると、運転席6は後方に移動可能である。そして、運転席6を後方に移動させることで操作レバー77L,77Rと運転席6の前後方向距離を広げることができる。これにより、運転時において、オペレータが操作レバー77L,77Rを操作しやすい、快適な姿勢(肘が曲がりすぎず、腕を適度に伸ばした姿勢)にすることができる。
また、オペレータが乗り降りする際には、可動体85を移動領域の後端側に移動させた状態でストッパ98が当接部材99に当たる位置になるように、可動体85に対する運転席6の前後位置を調整することにより、運転席6及び可動体85を隔壁部材22Aに近接させた状態にすることができる。即ち、乗り降り時には、操作レバー77Lが邪魔にならないように、運転席6及び操作レバー77Lを隔壁部材22Aに近接させた状態にスライドさせることができる。
また、第1スライドレール84L,84Rは、可動体85を後方に移動させてストッパ98が当接部材99に当接した後、ストッパ98と当接部材99との間に隙間のできる状態で、前後移動不能にロックされる。即ち、ストッパ98が当接部材99に当接した状態では、係合部材92Aが係合部91Aに係合せず、ストッパ98が当接部材99に当接した状態から可動体85を少し前に移動させると係合部材92Aが係合部91Aに係合して第1スライドレール84L,84Rがロックされる。
運転席6がサスペンション88によって支持されているため、運転席6にオペレータが座ったときや機体2の上下振動によって、機体2と運転席6とが上下に相対移動する。ストッパ98が当接部材99に当接した状態で第1スライドレール84L,84Rがロックされると、ストッパ98と当接部材99とが擦れ合う。そこで、ストッパ98と当接部材99との間に隙間を設けることにより、ストッパ98と当接部材99との擦れ合いを防止することができる。
また、前記と同様の理由で、第2スライドレール86L,86Rは、ストッパ98が当接部材99に当接した後、ストッパ98と当接部材99との間に隙間のできる状態で、前後移動不能にロックされる。
図29に示すように、可動体85の背面側には、複数の油圧ホース368が配策されている。この複数の油圧ホース368は、操作レバー77Lで操作されるパイロットバルブからコントロールバルブV1へ配策される油圧ホースや、パイロットバルブと油圧ポンプ側とを接続する油圧ホースや、パイロットバルブと作動油タンク側と接続する油圧ホース等である。複数の油圧ホース368は、サスペンション88の下部背面で且つ第2レール装置86の上方を左から右に横切って配策されている。
図18に示すように、第1前脚57Lは、前面が隔壁部材22Aの左部の背面に面当たりで当接して溶接等によって固定されている。図30に示すように、第2前脚57Rは、隔壁部材22Aの右側に配置されている。第2前脚57Rは、第1前脚57Lより前方寄りに配置されており、第2前脚57Rの左側面に、隔壁部材22Aの右端が溶接によって固定されている。
図30、図33に示すように、隔壁部材22Aは、実質的にキャビン5の室内と原動機室E2とを仕切る隔壁本体67と、隔壁本体67の上端から後方に延出する上部延出部68と、隔壁本体67の下端から前方に延出する下部延出部69とを有する。隔壁本体67は、上部側の第1部位67Aと、下部側の第2部位67Bとを有する。第1部位67A及び第2部位67Bは、上方に向かうに従って後方に移行する傾斜状に形成されている。第1部位67Aは、第2部位67Bに対して該第2部位67Bの上端から上方に行くに従って後方に移行する傾斜状である。即ち、第1部位67A及び第2部位67Bの上下方向に対する傾斜角度は、第1部位67Aが第2部位67Bに比べて大である。したがって、隔壁部材22Aは上下方向の中途部で屈曲されている。上部延出部68の左部は、第1前脚57Lの上部62b上に溶接によって固定される。
図30、図31、図32に示すように、隔壁部材22Aは、原動機室E2内の部品等にアクセスするための点検開口71と、この点検開口71を前方側から塞ぐ閉塞プレート72とを有する。点検開口71は、隔壁本体67に形成されている。詳しくは、点検開口71は、第1部位67Aを貫通して形成されている。また、点検開口71は、第1部位67Aの機体幅方向K2の一側から他側にわたって形成されている。閉塞プレート72は、第1部位67Aに前面側からボルト固定されている。
図31に示すように、第1部位67A(隔壁本体67)における点検開口71の周囲には、複数のプレート取付部371とシール材(縁部シールという)372とが設けられている。縁部シール372は、複数に分割して設けられており、プレート取付部371を除く範囲に設けられている。
図34に示すように、縁部シール372に閉塞プレート72の外周部が当接している。隔壁本体67における点検開口71の周囲のシール当り面22aと、シール当り面22aに対応する閉塞プレート72の外周部との間が縁部シール372によってシールされる。
図35に示すように、プレート取付部371は、隔壁部材22Aをプレス成形によって形成する際に、前方に押し出して段付き状に形成されている。即ち、プレート取付部371は、閉塞プレート72が当接するプレート当り面371aが、シール当り面22aよりも前方に位置するように隔壁本体67(隔壁部材22A)に一体形成されている。プレート取付部371の背面側には、ナット部材373が固定されている。閉塞プレート72は、該閉塞プレート72及びプレート取付部371を貫通してナット部材373に螺合される(ねじ込まれる)固定ボルト374によって隔壁本体67に取り付けられる。
図30、図32に示すように、閉塞プレート72には、運転席6のストッパ98が当接する当接部材99が設けられている。当接部材99は、閉塞プレート72の前面側に溶接等によって取り付けられている。当接部材99は、隔壁部材22Aの上部の左部に設けられた第1当接部材99Lと、隔壁部材22Aの上部の右部に設けられた第2当接部材99Rとを含む。第1当接部材99Lに第1ストッパ98Lが当接し、第2当接部材99Rに第2ストッパ98Rが当接する。
図33に示すように、当接部材99は、当接板99aと、当接板99aの背面に固定された取付片99bとを有する。取付片99bは、閉塞プレート72に溶接によって固定されている。当接板99aは、上部から下部にわたって縦長に形成されている。縦長とは、機体幅方向K2の幅に対して上下方向の長さが長いことである。当接板99aの前面は、ストッパ98が当接する当接面であり、鉛直面(鉛直方向に沿った面)とされている。当接板99a(当接部材99)を縦長に形成することで、運転席6の沈み込みや、運転席6の高さ調整に対応することができる。
図32に示すように、点検開口71の機体幅方向K2の左端の縁部は、第1当接部材99Lよりも機体外方に位置し、機体幅方向K2の右端の縁部は、第2当接部材99Lよりも機体外方に位置している。即ち、点検開口71の機体幅方向K2の開口幅W3は、第1当接部材99Lと第2当接部材99Rの部材同士の機体幅方向K2の幅W4よりも広く、点検開口71は大きな開口面積を有する。本実施形態では、幅W4は、第1当接部材99Lの当接板99aの機体外方側の端部と、第2当接部材99Rの当接板99aの機体外方側の端部との間の寸法である。
図30、図32に示すように、隔壁部材22Aは、上部に、第2レール装置86との干渉を避ける回避凹部108を有する。回避凹部108は、閉塞プレート72に設けられている。回避凹部108は、第1当接部材99Lと第2当接部材99Rとの間に配置されている。詳しくは、回避凹部108は、第1当接部材99Lの機体内方の近傍に設けられた左の凹部108Lと、第2当接部材99Rの機体内方の近傍に設けられた右の凹部108Rとを含む。
図36に示すように、凹部108Lは、隔壁本体67を貫通して形成された挿通孔105Lを塞ぐカバー板106Lに形成されている。凹部108Rは、隔壁本体67を貫通して形成された挿通孔105Rを塞ぐカバー板106Rに形成されている。凹部108Lは、第2スライドレール86Lに対応する部位に設けられ、凹部108Rは、第2スライドレール86Rに対応する部位に設けられている。したがって、運転席6を後方に移動させて、ストッパ98が当接部材99に当接する際に、第2スライドレール86Lのアッパレール90の後端部が凹部108Lに入り込み且つ第2スライドレール86Rのアッパレール90の後端部が凹部108Rに入り込むことにより、隔壁部材22Aと第2レール装置86との干渉を防止することができ、延いては、運転席6を隔壁部材22Aに近づけることができる。また、運転席6の前方空間を広くすることができる。
一方、運転席6がサスペンション88によって支持されているため、オペレータが運転席6に着座したときには、オペレータの体重によって運転席6は沈み込む。このことを考慮して、オペレータが運転席6に着座していないときには、図36の実線で示すように、第2スライドレール86L,86Rは、凹部108L,108Rの上部に位置する。なお、回避凹部108は、閉塞プレート72をプレス加工によって凹ませることにより閉塞プレート72に一体形成されていてもよい。
閉塞プレート72には、取っ手部材73が設けられている。取っ手部材73は、閉塞プレート72の上部の機体幅方向K2の中途部に設けられ、閉塞プレート72から上方に突出している。
図30、図32に示すように、隔壁部材22Aは、可動体85(運転席6)の背面側に配策される複数の油圧ホース368との干渉を防止する逃がし凹部376を有する。逃がし凹部376は、隔壁部材22Aの下部に設けられている。詳しくは、逃がし凹部376は、隔壁本体67の第2部位67Bの上部に設けられていて、第1当接部材99A及び第2当接部材99Bより下方に位置している。逃がし凹部376は、隔壁本体67を貫通して形成された挿通孔377を塞ぐカバー板378に形成されている。なお、逃がし凹部376は、隔壁部材22Aをプレス加工によって後方に向けて凹ませることにより隔壁部材22Aに一体形成してもよい。
図36に示すように、複数の油圧ホース368は、逃がし凹部376の上部に対応する位置に設けられている。逃がし凹部376の対応位置には、複数の油圧ホース368を案内し且つ纏めるホースガイド379を有する。ホースガイド379は、スライドフレーム87の第1取付部87Aに立設されたステー部材380に固定されている。
可動体85を後方移動した際に、油圧ホース368及びホースガイド379が逃がし凹部376内に入り込むことにより、隔壁部材22Aと油圧ホース368及びホースガイド379との干渉を防止することができる。延いては、運転席6を隔壁部材22Aに近づけることができると共に、運転席6の前方空間を広くすることができる。
逃がし凹部376の機体幅方向K2の長さ(幅)W5は、第1当接部材99A側から第2当接部材99B側にわたる長さ(幅W4より若干短い長さ)に形成されている。また、逃がし凹部376の左端部は、凹部108Lの左端部よりも左方に位置し、逃がし凹部376の右端部は、凹部108Lの右端部よりも右方に位置している。即ち、逃がし凹部376の長さW5は、凹部108Lの機体外方側の端部から凹部108Rの機体外方側の端部に至る寸法W6よりも長い。
図37に示すように、逃がし凹部376の左端部は、サスペンション88の左端部よりも左方に位置し、逃がし凹部376の右端部は、サスペンション88の右端部よりも右方に位置している。即ち、逃がし凹部376の機体幅方向K2の長さW5は、サスペンション88の機体幅方向K2の幅W7よりも長く形成されている。
図36に示すように、逃がし凹部376は、第1レール装置84との干渉を防止する回避凹部を兼ねている。詳しくは、逃がし凹部376の左部は、第1スライドレール84Lの後方に対応する位置にあり、逃がし凹部376の右部は、第1スライドレール84Rの後方に対応する位置にある。また、第1レール装置84は、逃がし凹部376の下部に入り込んでいる。即ち、逃がし凹部376は、第1レール装置84との干渉を避ける凹部を構成(兼用)している。これにより、隔壁部材22Aと第1レール装置84との干渉を防止することができる。延いては、運転席6を隔壁部材22Aに近づけることができ、運転席6の前方空間を広くすることができる。また、逃がし凹部376の左部は凹部108Lより下方に位置し、右部は凹部108Rより下方に位置している(図32参照)。
図38に示すように、原動機室E2内には、セジメンタ381が設けられている。セジメンタ381は、燃料(軽油)に混じっている水分や微細な異物を分離除去する装置である。セジメンタ381は、原動機室E2内の冷却ファンF1の配置側とは反対側で且つ排気ガス浄化装置D1の左方に配置されている。即ち、セジメンタ381は、冷却ファンF1が発生する冷却風の風下側に配置されている。また、セジメンタ381は、排気ガス浄化装置D1と略同じ高さ位置に設けられていて、排気ガス浄化装置D1と機体幅方向K2(冷却風の流れ方向K3)で重なる位置(本実施形態では、側面視で重なる位置)に配置されている。これにより、セジメンタ381に冷却風が直接当たるのを防止することができる。延いては、燃料温度が下がりすぎてワキシングが発生するのを防止することができる。
図39に示すように、セジメンタ381は、前後方向K1において排気ガス浄化装置D1の略中央部に対応する位置に配置されている。
図41、図42、図43に示すように、セジメンタ381は、第1後脚58Lの前方に配置され、第1後脚58Lに固定されたセジメンタブラケット382に取り付けられている。セジメンタブラケット382は、第1後脚58Lの右面に固定され且つ前方に突出する第1片部381aと、第1片部381aの突出端から左方に延出された第2片部381bとを有する。セジメンタ381は、第1後脚58Lと第2片部381bとの間に位置し、第2片部381bに取り付けられている。また、セジメンタ381は、ボンネット後部22Bの内側近傍に配置されていて、ボンネット後部22Bを開けると、セジメンタ381にアクセスすることができる。
図38に示すように、セジメンタ381と排気ガス浄化装置D1との間には、排気ガス浄化装置D1に対してセジメンタ381を覆うセジメンタカバー383が設けられている。言い換えると、セジメンタカバー383は、セジメンタ381と排気ガス浄化装置D1との間を遮蔽している。セジメンタカバー。セジメンタカバー383は、セジメンタ381と排気ガス浄化装置D1との間のセジメンタ381寄りに配置されている。言い換えると、セジメンタカバー383は、排気ガス浄化装置D1の熱の影響を受けにくくするために排気ガス浄化装置D1から遠ざけて配置されている。
図42に示すように、セジメンタカバー383の後部は、第1後脚58Lの後面に固定された取付ブロック388にボルト固定されている。セジメンタカバー383は、セジメンタ381とは別に、着脱可能である。これにより、状況に応じて、セジメンタ381をカバーする状態と、カバーしない状態とにすることができる。
図38、図39に示すように、原動機E1の後方には、燃料ポンプ385、環流バルブ386及びチェックバルブ387が設けられている。これらは、原動機E1の下部側且つ機体幅方向K2の中途部に設けられている。燃料ポンプ385は、燃料を吸引して原動機E1に送るポンプである。環流バルブ386は、原動機E1からの戻りの燃料(リターン燃料)を燃料クーラN1に送る状態と、リターン燃料を燃料クーラN1に送らないでセジメンタ381に送る状態とに切り替えるバルブである。チェックバルブ387は、環流バルブ386からの燃料の逆流を阻止するバルブである。
図43、図44に示すように、燃料ポンプ385、環流バルブ386及びチェックバルブ387は、1つのブラケット部材389に取り付けられている。これにより、燃料ポンプ385、環流バルブ386及びチェックバルブ387をブラケット部材389にサブアッシして機体2に組み付けることができる。ブラケット部材389は、第1取付部389aと、第1取付部389aから左方に向けて延出された第2取付部389bと、第1取付部389aから下方に向けて延出された第3取付部389cと、第3取付部389cの中途部から前方に向けて延出された第4取付部389とを有する。第1取付部389aは、ウエイト支持部材45に固定のステー部材390にボルト固定される。第2取付部389bに燃料ポンプ385が取り付けられる。第3取付部389cに環流バルブ386が取り付けられる。第4取付部389にチェックバルブ387が取り付けられる。
図38、図39、図40に示すように、原動機E1の後方であって、燃料ポンプ385、環流バルブ386及びチェックバルブ387の上方に、燃料フィルタF2が配置されている。したがって、ブラケット部材389は、燃料フィルタF2の下方に配置されている。燃料フィルタF2は、原動機E1に入る前の燃料から汚れなどの異物を除くためのフィルタである。燃料フィルタF2は、支持フレーム11の上部プレート59側から後方に突出されたフィルタブラケット391の後部に取り付けられている。
セジメンタ381、燃料ポンプ385、環流バルブ386、チェックバルブ387及び燃料フィルタF2は、ボンネット後部22Bの内側近傍に配置され、ボンネット後部22Bを開けることにより、アクセス可能(ワンサイドメンテナンスが可能)である。
図38、図40、図45に示すように、セジメンタ381は、燃料ホース304等(燃料管路)を介して燃料タンクT1に接続されている。燃料ポンプ385は、吸引側が燃料ホース387A等を介してセジメンタ381に接続されると共に、吐出側が燃料ホース387B等を介して燃料フィルタF2に接続されている。燃料フィルタF2は、燃料ホース392を介して原動機E1に接続されている。したがって、燃料は、燃料タンクT1からセジメンタ381を介して燃料ポンプ385に吸引されると共に燃料ポンプ385から吐出されて燃料フィルタF2を経て原動機E1に供給される。また、原動機E1からのリターン燃料を流す戻り管路393Aは、分岐部材394に接続されている。分岐部材394は、戻り管路393Bを介して燃料クーラN1に接続されていると共に、戻り管路393Cを介してチェックバルブ387に接続されている。燃料クーラN1は、戻り管路393Dを介してサブタンク300に接続されている。一方、チェックバルブ387は環流管路395Aを介して環流バルブ386に接続され、環流バルブ386は、環流管路395Bを介して燃料ホース304に接続されている。したがって、リターン燃料の温度が低い場合は、環流バルブ386を開くことにより、リターン燃料がセジメンタ381に戻され、リターン燃料の温度が高い場合は、環流バルブ386を閉じることにより、リターン燃料は、燃料クーラN1、サブタンク300を経て燃料タンクT1に戻される。
図46、図47に示すように、燃料タンクT1は、ステップ52の下方且つ仕切り板47の前方に配置されている。原動機室E2には、燃料タンクT1に補給する燃料を注入する給油部291が設けられている。したがって、仕切り板47は、原動機E1及び給油部291の配置側である原動機室E2と燃料タンクT1の配置側とを仕切っている。
図40に示すように、給油部291は、隔壁部材22Aの左部の後方に配置されている。また、給油部291は、燃料タンクT1の後方側且つ上方側に配置されている。
図46に示すように、燃料タンクT1と給油部291とは、仕切り板47を貫通して設けられた接続管292で接続されている。接続管292の一端側は、燃料タンクT1の側面に接続されている。燃料タンクT1の側面とは、上面と下面との間の縦向きの壁面をいい、前面、左面、右面及び後面を含む。接続管292を燃料タンクT1の側面に接続することにより、接続管292を低い位置に配置でき、仕切り板47に接続管292を挿通させることができる。仕切り板47に接続管292を挿通させることにより、原動機E1及び給油部291の配置側と燃料タンクT1の配置側との仕切り構造を簡素化することができる。
図48に示すように、仕切り板47は、燃料タンクT1の後方位置に形成された通し穴294を有する。通し穴294は、接続管292を挿通させる穴である。燃料タンクT1は、通し穴294に対応する側面である後面に、燃料を流入させる流入管部293を有する。流入管部293の軸方向は、仕切り板47の板面法線方向に対して略平行である。
給油部291は、下部に、燃料を供給する供給管部295を有する。流入管部293と供給管部295とが接続管292によって接続される。
接続管292は、第1部位292aと、第2部位292bとを有する。第1部位292aは、流入管部293に接続している。第1部位292aは、流入管部293から通し穴294に向けて延伸すると共に該通し穴294を通る。第2部位292bは、第1部位292aから上方側に向けて延伸して供給管部295に接続される。通し穴294と接続管292との間の隙間は、シール材296によってシールされる。接続管292は、仕切り板47を直交状に挿通するだけなので、原動機E1の配置側と燃料タンクT1の配置側との間の仕切り構造を簡素化することができる。
燃料タンクT1に燃料を流入させるための接続管292を燃料タンクT1の側面に接続した場合、流入管部293の上方の空気が抜けないと、燃料タンクT1に燃料が満量入らない。そこで、図47に示すように、燃料タンクT1の上部と給油部291とを、燃料タンクT1内の空気を抜くエア抜き管297で接続している。給油時において、エア抜き管297により燃料タンクT1内の空気を抜くことで、燃料タンクT1に燃料を流入管部293の上方まで入れることができる。エア抜き管297は、燃料タンクT1の上部と供給管部295の下部とを接続している。エア抜き管297は、燃料タンクT1から給油部291に向かう(後方に向かう)に従って上方に移行する傾斜状に設けられている。これにより、機体2が傾いた状態で時でも良好にエア抜きが行える。
図47に示すように、給油部291は、燃料を貯留可能なサブタンク300と、サブタンク300に燃料を注入する給油口301とを有する。サブタンク300を設けることにより、燃料の貯留容量を増量している。供給管部295は、サブタンク300から下方に延出されている。サブタンク300に注入された燃料は、供給管部295から接続管292、流入管部293を介して燃料タンクT1に流入する。サブタンク300は、キャビン5の外装を構成する外装部材(外層部材)163の後部で且つ機体内方に位置している。
図1に示すように、外装部材163は、キャビン5の後下部の外装を構成していると共に原動機室E2の左側方を覆っている。外装部材163の後部には、開口部169が形成されている。この開口部169は、開閉蓋170によって開閉可能に閉塞されている。
図47に示すように、開閉蓋170の内側には、給油口301が位置している。したがって、開閉蓋170を開けると給油口301にアクセスすることができ、給油することができる。
図46に示すように、隔壁部材22Aの後方には、給油部291を収容する収容ボックス401が設けられている。収容ボックス401は、給油部291を収容する給油部収容室291Aを形成する。収容ボックス401の後方には、セジメンタ381が隣接して設けられている。また、収容ボックス401は、図39に示すように、排気ガス浄化装置D1の前部の左側方に隣接して配置されている。
図49に示すように、収容ボックス401の一側面(左側面)は開口されている。即ち、収容ボックス401は、一側面に左方に開口したボックス開口402を有する。図50、図51に示すように、ボックス開口402は、外装部材163で塞がれている。
図49に示すように、ボックス開口402の開口周縁には、複数のシール材403A〜403Eが設けられている。図50、図51に示すように、シール材403A〜403C及びシール材403Dは、外装部材163に当接している。シール材403Eは、図50に示すように、機体2側の外装部材である補助カバー54の上面に当接している。補助カバー54は、図1、図17に示すように、旋回カバー51の左側部の後部上方に位置し、原動機室E2を覆っている。シール材403A〜403Eによってボックス開口402の周縁がシールされている。
図52、図53に示すように、給油部収容室291Aは、収容ボックス401の右側面部(他側面)401A、前側面部401B、後側面部401C、上側面部401D及び下側面部401Eによって閉塞されている。即ち、給油部収容室291Aは、右側面部401A、前側面部401B、後側面部401C、上側面部401D及び下側面部401Eによって、原動機室E2内において該原動機室E2と区画されている。
図53に示すように、下側面部401Eは、供給管部295を挿通する挿通部404を有する。挿通部404と供給管部295との間はシール材によってシールされる。また、下側面部401Eは、サブタンク300の下面形状に沿う形状に形成されていて、サブタンク300を支持している。収容ボックス401は、右側面部401Aと後側面部401Cと下側面部401Eとの角部に形成された凹み部407を有する。凹み部407には、戻り管路393Dが接続される接続部408を挿通する挿通部409が設けられている。
図52に示すように、右側面部401Aは、前側に、支持フレーム11の第1前脚57Lとの干渉を回避する凹み部406を有する。図51に示すように、サブタンク300は、ステー413A、413Bを介して収容ボックス401に取り付けられる。なお、収容ボックス401の外面側には、適宜、断熱材が貼り付けられる。
図54に示すように、収容ボックス401は、支持フレーム11(第1前脚57L)に取り付けられるメイン部材411と、メイン部材411に着脱可能に取り付けられたサブ部材412とを有する。サブ部材412は、後側面部401Cの下部の左部側及び下側面部401Eの左部側を構成する。メイン部材411は、収容ボックス401におけるサブ部材412以外の部位を構成する。
図49に示すように、メイン部材411は、支持フレーム11に取り付けられるボックス取付部414を有する。ボックス取付部414は、第1部材414A及び第2部材414Bを含む。第1部材414Aは、第1前脚57Lに固定された第1取付部415Aにボルト416Aによって取り付けられる。第2部材414Bは、第1前脚57Lに固定された第2取付部415Bにボルト416Bによって取り付けられる。このように、収容ボックス401の固定箇所を支持フレーム11のみにすることにより、位置調整を容易にするとともに、組付け及び取外しを容易に行うことができる。
図54に示すように、サブ部材412は、メイン部材411に取り付けられるサブ部材取付部417を有する。サブ部材取付部417は、第1部位417A、第2部位417B、第3部位417Cを有する。第1部位417Aは、メイン部材411に設けられた第1固定部418Aにボルト419Aによって取り付けられる。第2部位417Bは、メイン部材411に設けられた第2固定部418Bにボルト419Bによって取り付けられる。第3部位417Cは、メイン部材411に設けられた第3固定部418Cにボルト(図示省略)によって取り付けられる。
図54に示すように、メイン部材411には、センサ部材420と、スイッチボックス421と、ブザー422とが設けられている。センサ部材420は、例えば、燃料を注入する際の満量を検出するセンサである。スイッチボックス421は、例えば、燃料をサブタンク300に注入する装置である給油装置を操作するスイッチボックスである。ブザー422は、例えば、燃料が満量入ったことを知らせるブザーである。サブ部材412を取り外すことにより、収容ボックス401内の部材や装置に容易にアクセスすることができる。
また、収容ボックス401及びキャビン5の後部は、支持フレーム11に取り付けられる。即ち、収容ボックス401と、収容ボックス401のボックス開口402を塞ぐ外装部材163とを、同じ部材に取り付けることにより、これら部品の位置関係の精度を出すことができる。
図55に示すように、旋回フレーム41の後部右側であって、原動機室E2の右側方に、ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3、燃料クーラN1及びレシーバG2が配置されている。図56に示すように、ラジエータR1とオイルクーラO1とは、前述したように、前後方向で横並びに並列配置されており、旋回フレーム41(旋回基板42)上に設けられた支持体426上に載置されて支持されている。
図55に示すように、オイルクーラO1の前方には、作動油タンクT2を支持するタンク台424が設けられている。タンク台424は、旋回基板42上に固定されている。図55に示すように、タンク台424は、作動油タンクT2が載置されて取り付けられるタンク取付板424Aと、タンク取付板424Aの後部を支持すべく旋回基板42に立設された支持板424Bを有している。ラジエータR1及びオイルクーラO1の左方には、冷却ファンF1を覆うシュラウド425が設けられている。
図57に示すように、支持体426は、第2リブ43Rの前部リブ232Rと後部リブ233Rとがオーバーラップする部位の右側方に配置されている。図60に示すように、後部リブ233Rは、前部に、支持板424Bの後面に面接触し且つ溶接固定された補強部位(当接部)233aを有する。本実施形態では、後部リブ233Rの前面が平坦面に形成され(図86参照)、後部リブ233Rの前部が支持板424Bの後面に面接触して溶接によって固定される。
図57、図58に示すように、支持体426は、旋回フレーム41(旋回基板42)上に配策される複数の油圧管路427を通す通し部(開口部)428を有する。この通し部428を通る油圧管路427は、油圧配管(油圧ホース及び鋼管を含む)や油圧継手等によって構成され、例えば、油圧ポンプP1からコントロールバルブV1に作動油を送る管路である。
図58に示すように、油圧管路(油圧ホース)427は、前部リブ232Rと後部リブ233Rとがオーバーラップする部位に形成された管類通し穴238を通して配策されている。支持体426は、管類通し穴238の形成部分の右方を覆っている。
図57に示すように、通し部428の側方(右側方)には、油圧管路427を保持する保持部材429が設けられている。保持部材429は、旋回フレーム41上に固定された取付ベース430と、油圧管路427を上下方向で挟持するクランプ部材431と、クランプ部材431を取付ベース430との間で挟む押さえ部材432とを有する。
図58に示すように、保持部材429は、後部リブ233R(管類通し穴238)の右側方に配置されている。取付ベース430は前後方向K1に長い矩形状の板材によって形成され、旋回基板42に溶接によって固定されている。クランプ部材431は、弾性部材からなる下部材431Aと上部材431Bとを有する。下部材431Aは、油圧管路(油圧ホース)427の下側に配置され且つ取付ベース430上に載置される。上部材431Bは、油圧管路427の上側に配置される。押さえ部材432は、前後方向K1に長い矩形状の板材によって形成され、上部材431B上に載置される。保持部材429は、押さえ部材432、クランプ部材431を貫通して取付ベース430に螺合される前側のボルト433A及び後側のボルト433Bによって旋回基板42上に固定される。
図56、図58に示すように、支持体426は、通し部428を構成する通路部材434及びシール部材437と、旋回基板42にボルト438A及びボルト438Bによって取り付けられる土台部材450と、土台部材450(機体2)に取り付けられた支持ブラケット(支持台)445とを有する。
図60に示すように、通路部材434は、前壁(第1縦壁部)434a、後壁(第2縦壁部)434b及び上壁(連結壁部)434cを有する。前壁434a及び後壁434bは、前後方向K1(油圧管路427の配策方向に交差する水平方向)で対向して油圧管路427を挟むように配置される。上壁434cは、前壁434a及び後壁434bの上部同士を連結する。
図57に示すように、シール部材437は、通路部材434における保持部材429に対応する縁部に取り付けられていて、保持部材429に当接し、通路部材434と保持部材429との間をシールする。詳しくは、図60に示すように、シール部材437は、前部位437a、後部位437b及び上部位437cを有する。これら部位437a〜437cは、連続状に形成され、保持部材429の左側面に当接する。前部位437aは、前壁434aの縁部に取り付けられ、後部位437bは、後壁434bの縁部に取り付けられ、上壁434cの縁部に取り付けられる。シール部材437は、取付部分に嵌る基部にクッション性のあるチューブからなる当接部位が付いたトリムシールである。
以上の構成により、弾性部材からなる下部材431A及び上部材431Bが取付ベース430と押さえ部材432とに挟まれて油圧管路427の周囲に隙間なく密着し、さらに保持部材429が通路部材434に取り付けられたシール部材437に当接することにより、油圧管路427の周囲がシールされ、原動機室E2シール性が高められている。その結果、原動機室E2内の熱が冷却器(ラジエータR1、オイルクーラO1等)に伝搬して冷却性能が低下することを抑制できる。また、原動機室E2内の音が原動機室E2の外部に漏えいすることを抑制し、低騒音化を図ることができる。
図59に示すように、土台部材450は、取付プレート435と、支持プレート444とを有する。
図60に示すように、取付プレート435は、通路部材434の左部に配置されている。通路部材434の左部は、取付プレート435の前後方向K1中途部を貫通している。通路部材434は、取付プレート435に溶接によって固定されている。取付プレート435は、板面が機体幅方向K2を向く縦板部439と、縦板部439の下端から右方に延出する取付板部440とを有する。縦板部439は、通路部材434から前方及び後方に張り出して保持部材429の前後方向K1の両側の隙間を塞ぐ。詳しくは、縦板部439は、通路部材434から前方に張り出す前部部位439aと、通路部材434から後方に張り出す後部部位439bと、通路部材434の上方に位置していて前部部位439aと後部部位439bとの上部同士を連結する上部部位439cと、後部部位439bの上部から後方に延出された延出部位439dとを有する。
図60に示すように、前部部位439aの前端には、シール材441(第2シール材)が固定され、該シール材441は、補強部位233aに当接している。後部部位439bとウエイトサポート44との間には、これらの間を塞ぐ閉塞板442が設けられている。閉塞板442は、旋回基板42にボルト固定される。閉塞板442には、上方に開口するU字形状の切欠きの縁部にトリムを嵌めて構成された通し部442aが設けられている。この通し部442aは、配管又はハーネス等の配策部材を通す部位である。この通し部442a上端には、延出部位439dが位置している。
図59に示すように、支持プレート444は、上壁部444aと、上壁部444aの右端部から下方に延出された取付壁部444bとを有する。上壁部444aは、左部が縦板部439の上端に重ねられて溶接によって固定されている。上壁部444aには、前から順に、第1穴447A、第2穴447B、第3穴447Cが貫通して形成されている。
図55に示すように、支持ブラケット445は、旋回フレーム41に搭載される搭載物を載置支持する。具体的には、支持ブラケット445は、ラジエータR1及びオイルクーラO1を支持する。
図57に示すように、支持ブラケット445は、上壁445aと、上壁445aの右端から下方に延出された第1延出壁445bと、上壁445aの左端から上方に延出された第2延出壁445cとを有する。上壁445aは、支持プレート444の上壁部444aに重ねられている。上壁445aには、ゴム等の弾性部材で形成された複数の第1マウント部材(第1弾性部材J1、第2弾性部材J2、第3弾性部材J3、第4弾性部材J4;下側弾性部材)が前後方向K1に間隔をあけて設けられている。第1弾性部材J1、第2弾性部材J2は、支持ブラケット445の後部に前後に間隔をあけて設けられている。第3弾性部材J3、第4弾性部材J4は、支持ブラケット445の前部に前後に間隔をあけて設けられている。第1弾性部材J1〜第4弾性部材J4は、ピンが挿通可能な孔を有する。第1弾性部材J1は、図59に示す第3穴447Cに対応し、第2弾性部材J2は、第2穴447Bに対応し、第3弾性部材J3は、第1穴447Aに対応している。第4弾性部材J4は、支持プレート444の前部の切欠き部分に対応している。
第1延出壁445bは、ボルト449によって取付壁部444bに固定されている。第2延出壁445cに、図59に示すシュラウド425の下張出し壁425cが左方側からボルトによって取り付けられる。
例えば、ラジエータR1及びオイルクーラO1を支持するブラケットを旋回基板42上に溶接固定すると、保持部材429の周りに、溶接トーチとの干渉を回避するための隙間が必要となる。本実施形態では、ラジエータR1及びオイルクーラO1を支持する支持体426を旋回フレーム41上にボルト固定することで、保持部材429の周りに、ラジエータR1及びオイルクーラO1を支持するブラケットを旋回基板42上に溶接するための隙間を設ける必要がなく、原動機室E2とラジエータR1等の配置空間との間の隙間(開口部)を少なくすることができる。これにより、原動機室E2に取り入れた冷却風がラジエータR1等の配置側に漏れ出るのを少なくすることができる。延いては、作動油や原動機E1の冷却水の冷却性能の向上、原動機室E2からの騒音の漏洩の低下を図ることができる。
また、本実施形態では、支持体426及び閉塞板442等によって、シュラウド425の下方側で、且つ後部リブ233Rの補強部位233aとウエイトサポート44との間を塞いでいる。即ち、支持体426及び閉塞板442等は、シュラウド425の下方側において、冷却風が漏れ出る隙間を極力少なくした状態で原動機室E2を仕切る仕切り構造体(第1仕切り構造体)を構成している。
土台部材450は、油圧管路427を旋回基板42上に配策した後、旋回基板42にボルト固定される。その後、シール部材437に保持部材429のクランプ部材431及び押さえ部材432を当て付けながら油圧管路(油圧ホース)427を保持部材429によって保持する。なお、土台部材450は、該土台部材450に支持ブラケット445を組み付けた状態で旋回基板42上に取り付けてもよい。
図63Aに示すように、ラジエータR1の下部には、下方に向けて突出する複数のピン(第1差込みピンb1、第2差込みピンb2;第1下側突出部)が設けられている。第1差込みピンb1は、第1弾性部材J1に上方から挿通される。第2差込みピンb2は、第2弾性部材J2に上方から挿通される。これにより、ラジエータR1が、第1弾性部材J1及び第2弾性部材J2(第1マウント部材)を介して支持ブラケット445に載置されて防振支持される。
図63Aに示すように、オイルクーラO1は、支持枠452に取り付けられている。支持枠452は、オイルクーラO1の上側に位置する上枠材452Aと、下側に位置する下枠材452Bと、前側に位置する前枠材452Cと、後側に位置する後枠材452Dとを有する。上枠材452Aは、前枠材452Cと後枠材452Dの上部同士を連結している。下枠材452Bは、前枠材452Cと後枠材452Dの下部同士を連結している。下枠材452Bには、下方に向けて突出する複数のピン(第3差込みピンb3、第4差込みピンb4;第2下側突出部)が設けられている。第3差込みピンb3は、第3弾性部材J3に上方から挿通される。第4差込みピンb4は、第4弾性部材J4に上方から挿通される。これにより、オイルクーラO1が、第3弾性部材J3及び第4弾性部材J4(第1マウント部材)を介して支持ブラケット445に載置されて防振支持される。
図61、図62に示すように、ラジエータR1及びオイルクーラO1の上部には、これら冷却器R1、O1の上部に対して取り外し可能に嵌められる嵌合ブラケット453が設けられている。嵌合ブラケット453は、上壁453aと、上壁453aの右端から下方に延出された第1延出壁453bと、上壁453aの左端から下方に延出された第2延出壁453c(図63B参照)とを有する。
上壁453aは、冷却器R1、O1の上方に位置する。上壁453aには、ゴム等の弾性部材で形成された複数の第2マウント部材(第5弾性部材J5、第6弾性部材J6、第7弾性部材J7、第8弾性部材J8;上側弾性部材)が前後方向K1に間隔をあけて設けられている。第5弾性部材J5、第6弾性部材J6は、嵌合ブラケット453の後部に前後に間隔をあけて設けられている。第7弾性部材J7、第8弾性部材J8は、嵌合ブラケット453の前部に前後に間隔をあけて設けられている。第5弾性部材J5〜第8弾性部材J8は、ピンが挿通可能な孔を有する。第2マウント部材は、嵌合ブラケット453とラジエータR1及びオイルクーラO1との間に介在され、この第2マウント部材を介してラジエータR1及びオイルクーラO1が嵌合ブラケット453に防振支持される。
図63Aに示すように、第1延出壁453bの前部には、前側の支持ステー455Aの一端側がボルト456Aによって取り付けられている。該支持ステー455Aの他端側は、ボルト457Aによって支持フレーム11に取り付けられる。
図63Aに示すように、第1延出壁453bの後部には、後側の支持ステー455Bの一端側がボルト456Bによって取り付けられている。該支持ステー455Bの他端側は、ボルト457Bによって支持フレーム11に取り付けられる。
図63Bに示すように、第2延出壁453cは、前後に分割されている。第2延出壁453cの前側に、シュラウド425の前上部に設けた前側のステー部425dがボルト454Aによって取り付けられている。第2延出壁453cの後側に、シュラウド425の後上部に設けた後側のステー部425eがボルト454Bによって取り付けられている。
図63Aに示すように、ラジエータR1の上部には、上方に向けて突出する複数のピン(第5差込みピンb5、第6差込みピンb6;第1上側突出部)が設けられている。第5差込みピンb5は、第5弾性部材J5に挿通可能である。第6差込みピンb6は、第6弾性部材J6に挿通可能である。
また、支持枠452の上枠材452Aには、上方に向けて突出する複数のピン(第7差込みピンb7、第8差込みピンb8;第2上側突出部)が設けられている。第7差込みピンb7は、第7弾性部材J7に挿通可能である。第8差込みピンb8は、第8弾性部材J8に挿通可能である。
上記の構成によれば、ラジエータR1及びオイルクーラO1は、嵌合ブラケット453を取り外すと、持ち上げることができる。これにより、支持ブラケット445からそれぞれ個別に取り外すことができ、ラジエータR1及びオイルクーラO1を個別に交換することができる。延いては、整備性の向上を図ることができる。また、ラジエータR1とオイルクーラO1とを、横並びに並列配置し、上下のマウント部材によって、それぞれ防振支持することにより、マウント強度の向上を図ることができる。
図56、図61に示すように、嵌合ブラケット453と支持ブラケット445とは連結フレーム(フレーム部材)459で連結されている。また、嵌合ブラケット453には、逆U字形の複数の吊り具460A、460Bが固定されている。複数の吊り具460A、460Bは、嵌合ブラケット453の前部に設けられた前側の吊り具460Aと、後部に設けられた後側の吊り具460Bとを含む。なお、吊り具は1つであってもよい。
上記構成によれば、嵌合ブラケット453と支持ブラケット445とでラジエータR1及びオイルクーラO1を挟み込み且つ嵌合ブラケット453と支持ブラケット445とを連結フレーム459で連結した状態で、ラジエータR1及びオイルクーラO1を含む冷却系機器ユニットU2を一体的に吊り下げることができる。したがって、ラジエータR1及びオイルクーラO1を、機体2に対して、一体的に組み付ける又は取り外すことができ、冷却器の組立性、整備性を向上させることができる。
図56に示すように、連結フレーム459は、コンデンサG3が支持される(取り付けられる)フレーム部材である。したがって、本実施形態では、ラジエータR1、オイルクーラO1及びコンデンサG3を含む冷却系機器ユニットU2を、機体2に対して、一体的に組み付ける又は取り外すことができる。
また、連結フレーム459には、燃料クーラN1とレシーバG2とが取り付けられている。したがって、本実施形態では、ラジエータR1、オイルクーラO1、コンデンサG3、燃料クーラN1及びレシーバG2を含む冷却系機器ユニットU2を、機体2に対して、一体的に組み付ける又は取り外すことができる。
図61に示すように、コンデンサG3は、ラジエータR1の右側方に配置されている。コンデンサG3の前部は、ラジエータR1の前部とオイルクーラO1の後部とに跨って配置されている(図81、図82参照)。燃料クーラN1は、コンデンサG3の右方且つ後部に位置している。レシーバG2は、コンデンサG3の右方且つ前部に位置している。
図61に示すように、連結フレーム459は、コンデンサG3の上側に位置する上枠材459Aと、下側に位置する下枠材459Bと、前側(一端側)に位置する前枠材(一端側枠材)459Cと、後側(一端側とは反対側の他端側)に位置する後枠材(他端側枠材)459Dとを有する。上枠材459Aは、前枠材459Cと後枠材459Dの上部同士を連結している。下枠材459Bは、前枠材459Cと後枠材459Dの下部同士を連結している。
図61、図66に示すように、上枠材459Aの前部は、嵌合ブラケット453に枢支ピン(第1枢支ピンという)461によって縦軸心回りに回転可能に支持されている。第1枢支ピン461は、嵌合ブラケット453の中途部にボルト463によって着脱可能に取り付けられた支持ステー462に設けられている。第1枢支ピン461の前方に前枠材459Cが位置している。上枠材459Aの後部に、取付ステー464が固定されている。取付ステー464は、嵌合ブラケット453の後部に設けられたボス465にボルト466によって着脱可能に取り付けられる。これにより、連結フレーム459の上部が嵌合ブラケット453に連結される。
図66に示すように、後枠材459Dの下部は、前枠材459Cの下部よりも短い。下枠材459Bは、後枠材459Dの下端部から前方に向けて延びる第1部位467aと、第1部位467aの前端から下方に向けて延びる第2部位467bと、第2部位467bの下端から前方に向けて延びていて前枠材459Cの下端側に連結された第3部位467cとを有する。第1部位467aは、第3部位467cよりも長く、第2部位467bは、前枠材459Cに近接して配置されている。下枠材459Bの前部(第3部位467c)は、支持ブラケット445に枢支ピン(第2枢支ピンという)469によって縦軸心回りに回転可能に支持されている。第2枢支ピン469は、支持ブラケット445の中途部に設けられた支持ステー468に設けられている。
図66に示すように、第2枢支ピン469の軸心は第1枢支ピン461の軸心と同心状である。即ち、連結フレーム459は、水平方向の一端側が縦軸心(回転軸心X2)回りに回転可能に支持されており、ラジエータR1(原動機E1に近い側に配置された冷却器)に対してコンデンサG3(原動機E1から遠い方の冷却器)を近接離反可能に支持する。また、連結フレーム459は、回転軸心X2回りに回転することで開閉し、ラジエータR1に対してコンデンサG3が近接離反する。詳しくは、コンデンサG3は、前端側(一端側)が回転軸心X2回りに回転可能に支持されており、後端側(他端側)がラジエータR1に対して近接離反する。
連結フレーム459がラジエータR1から離反する方向(離反方向)が開き方向であり、連結フレーム459がラジエータR1に近接する方向が閉じ方向である。本実施形態では、連結フレーム459は、前部側が枢支側であり、後部側が開き側とされている。また、連結フレーム459の回転軸心X2は、前枠材459Cより後側寄り(後枠材459D寄り)に位置している。
図66に示すように、第2部位467bには、取付ステー470が固定されている。取付ステー470は、支持ステー468にボルト471によって着脱可能に取り付けられる。これにより、連結フレーム459の下部が支持ブラケット445に連結される。
図63Aに示すように、嵌合ブラケット453は、規制ピン(第1規制部)481を有する。規制ピン481は、嵌合ブラケット453の中途部に下方突出状に設けられている。規制ピン481は、図68に示すように、連結フレーム459が、開き方向に回転した際に、連結フレーム459の前上部に当接して該連結フレーム459の開き角度を規制する規制部材である。この連結フレーム459の開き角度が規制された状態を開き状態という。
図62に示すように、嵌合ブラケット453は、規制片(第2規制部)482と、支持片483とを有する。規制片482は、嵌合ブラケット453の後部に設けられている。図69に示すように、規制片482の左部は、支持片483に枢軸484を介して枢支されている。これにより、規制片482は、上下揺動可能である。支持片483は、嵌合ブラケット453の第1延出壁453bに固定されている。規制片482は、連結フレーム459の上面459aに当接する下縁部482aを有する。該下縁部482aは、連結フレーム459の上面459a上を相対的に摺動可能である。また、規制片482は、右側下部に凹部482bを有する。凹部482bは、上縁部482cと、側縁部482dとを有し、右方及び下方に開放状である。また、規制片482は、右側上部に摘み部482eを有する。
図69に実線で示すように、連結フレーム459が閉じている状態では、規制片482の基部が連結フレーム459の上面459aに載置されている。この状態から、連結フレーム459を開き方向に移動させると、該連結フレーム459は、上面459aが規制片482の下縁部482aに当接した状態で移動し、図69に仮想線で示す開き状態になると、規制片482は、下方揺動して凹部482bが連結フレーム459に係合する。すると、上縁部482cが連結フレーム459の上面459aに当接して規制片482の下方揺動が規制されると共に、側縁部482dが連結フレーム459の上部左側面に対向して連結フレーム459の閉じ方向の移動が規制される。言い換えると、規制片482は、コンデンサG3をラジエータR1から離反する離反方向に回転させたときに、コンデンサG3の離反方向の移動を規制する規制部材である。
連結フレーム459を閉じる際には、摘み部482eを把持して規制片482を持ち上げる。これにより、連結フレーム459の閉じ方向の移動規制が解除され、連結フレーム459を閉じることができる。
図67に示すように、前枠材459C及び後枠材459Dは、コンデンサG3が取り付けられる複数の取付部(取付部459a〜取付部459d)を有する。コンデンサG3は、取付部459a〜取付部459dにボルトによって取り付けられる。燃料クーラN1は、後枠材459Dに固定された取付フレーム472に取り付けられている。レシーバG2は、前枠材459Cに固定された取付ステー473にボルトによって取り付けられている。
図64に示すように、コンデンサG3は、前端側の上部に冷媒ホース(第1冷媒ホースという)474を接続する第1接続継手475を有する。コンプレッサG1で圧縮された半液体状の冷媒は、第1冷媒ホース474及び第1接続継手475等を介してコンデンサG3に送られる。コンデンサG3の前部の下部とレシーバG2の上部とは、接続ホース476等によって接続されている。コンデンサG3で液化が進んだ冷媒は、接続ホース476等を介してレシーバG2に送られる。レシーバG2は、上部に、冷媒ホース(第2冷媒ホースという)477を接続する第2接続継手478を有する。レシーバG2で水分や不純物が取り除かれた冷媒は、第2接続継手478及び第2冷媒ホース477等を介してエアコン本体136に送られる。
第1接続継手475及び第2接続継手478は、回転軸心X2の近傍に位置する。これにより、連結フレーム459(コンデンサG3及びレシーバG2)が回転軸心X2回りに開き側に回転移動したときに、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477の膨らみを抑制することができ、周りの部材と干渉するのを防止することができる。また、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477が、キンク(極端に曲がって折れてしまうこと)するのを防止することができる。
また、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477は、前方に行くに従って下方に移行する斜め方向に配策されている。図64に示すように、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477は、シュラウド425に設けられた挿通部480を通って原動機室E2側に配策されている。
図59に示すように、挿通部480は、シュラウド425の前面下部に凹部480aを形成し、この凹部480aの内面にシール材480bを接着することにより形成されている。図62に示すように、この挿通部480の近傍には、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477を案内するホースガイド548が配置されている。ホースガイド548には、シール材549が設けられている。このシール材549は、作動油タンクT2に当接する(図82参照)。
図56に示すように、第2接続継手478には、冷媒量を確認するガスチェック部材(サイトグラス)479が設けられている。冷媒の状態を確認する視認面は上側を向いている。詳しくは、視認面は、上方に行くに従って左方に移行する傾斜面である。
図64、図65に示すように、第1カバー部材26を開けた状態では、冷却系機器ユニットU2の右側方は開放状(露出状態)となる。したがって、この第1カバー部材26を開けた状態では、ガスチェック部材479は機体2の右側から容易に視認でき、冷媒のチェックを容易に行える。
上記構成にあっては、ボルト466及びボルト471を取り外すことにより、図61及び図68に仮想線で示すように、連結フレーム459は、回転軸心X2(第1枢支ピン461及び第2枢支ピン469の軸心)回りに回転させることができる。これにより、コンデンサG3、燃料クーラN1及びレシーバG2をラジエータR1から右方に離反させることができ、ラジエータR1のコア面(右側面)又はコンデンサG3の裏側(左側面)を清掃することができる。このとき、連結フレーム459は、横開きで開くので、ラジエータR1及びコンデンサG3の清掃を水平方向(横方向)から行え、清掃を容易にすることができる。
また、回転軸心X2は、前枠材459Cより後側寄りに位置しているので、連結フレーム459を開き側に回転させたときに、図68に示すように、前枠材459Cが回転軸心X2回りに左側に揺動する。これにより、連結フレーム459を開いたときに、前枠材459Cの左側の清掃が行える。
また、図62、図64、図68に示すように、連結フレーム459の開き側には、ウエイト46の一部46aが在る。このウエイト46の一部は、第1カバー部材26の縁部がシール材を介して当接するシール当り部46aである。連結フレーム459を開き方向に回転させた際に、連結フレーム459の下部がシール当り部46aに干渉しないように、図66に示すように、連結フレーム459の下部には、上方に向けて凹む干渉回避部を形成している。詳しくは、干渉回避部は、下枠材459Bの第1部位467aと第2部位467bとで構成されている。
ボルト466及びボルト471を外すと共に支持ステー462を取り外すことにより、連結フレーム459を取り外すことができる。また、連結フレーム459を取り外した状態で、ボルト457A、457B(図61参照)を外すと共にボルト454A、454B(図63B参照)を外すことにより、ラジエータR1及びオイルクーラO1から嵌合ブラケット453を取り外すことができる。
図55に示すように、旋回基板42には、該旋回基板42上のゴミ等の異物(以下、ゴミ等という)を排出可能な排出穴486が形成されている。図57に示すように、排出穴486は、保持部材429より後方且つ土台部材450の後部の右方に形成されている。図55、図62に示すように、排出穴486は、コンデンサG3の後部(他端側)且つ右側方に形成されている。図68に示すように、排出穴486は、規制ピン481によってコンデンサG3の開き方向の移動が規制された状態で、コンデンサG3及び連結フレーム459(下枠材459B)と平面視で重なる位置に形成されている。詳しくは、規制ピン481によってコンデンサG3の開き方向の移動が規制された状態で、排出穴486の上方に下枠材459Bの第1部位467aが位置する。
ラジエータR1及びコンデンサG3を清掃する際に落下するゴミ等は、排出穴486から落下する。また、排出穴486から落下しなかったゴミ等は、旋回基板42の排出穴486周囲に堆積するので、排出穴486から容易に排出することができる。また、排出穴486の周囲に堆積したゴミ等の排除は、連結フレーム459を閉じた状態で行うのがよいが、連結フレーム459の下部は、第1部位467aと第2部位467bとから上方に向けて凹んだ形状となっているので、連結フレーム459を開けた状態でも排出穴486の上方空間は広く、ゴミ等の排除作業を容易に行うことができる。
図57に示すように、排出穴486は、旋回基板42の上面側に設けられた蓋板487によって塞がれる。図58に示すように、蓋板487は、旋回基板42の上面に上方からボルト489A及びボルト489Bによって着脱可能に取り付けられている。これにより、蓋板487の着脱作業を上方から行え、該着脱作業を容易に行える。
図58、図59に示すように、蓋板487には、ガイド部材488が固定されている。このガイド部材488は、旋回基板42の上方に配策されるホースやハーネス等の配策部材を案内する部材である。配策部材は、例えば、燃料を流通させる燃料ホースであり、本実施形態では、ガイド部材488は、燃料ホースである戻り管路393B及び戻り管路393Dを案内するホースガイドである。蓋板487にガイド部材488を固定することで、ガイド部材488を把持部材(取っ手)として利用することができる。即ち、ガイド部材488を持って蓋板487を持ち上げることにより、排出穴486を開ける作業を容易に開けることができる。また、逆に排出穴486を閉じるときも、蓋板487の固定を容易に行える。
図55に示すように、ラジエータR1及びオイルクーラO1の上方側には、仕切り構造体(第2仕切り構造体)458が設けられている。仕切り構造体458は、図70Aに示すように、シュラウド425の上方において、原動機室E2と冷却器(ラジエータR1、オイルクーラO1等)の配置側とを仕切る構造体である。シュラウド425及び仕切り構造体458は、原動機E1の側方に配置された側方部材である。
図30、図70Bに示すように、支持フレーム11は、隔壁部材22Aの右方において原動機室E2を仕切る仕切りカバー491を有する。仕切りカバー491は、支持フレーム11の右側前部に設けられている。詳しくは、第2前脚57Rの側方であって、隔壁部材22Aとは反対側の側方に設けられている。
仕切りカバー491は、側壁部491aと、上壁部491bと、前壁部491cと、当接壁491dと、下壁部491eとを有する。側壁部491aは、第2前脚57Rの右側面に当接し且つ溶接固定されている。また、側壁部491aは、第2前脚57Rから前方に突出している。上壁部491bは、側壁部491aの上端から右方(側方)に延出されている。前壁部491cは、上壁部491bの前端から下方に延出されると共に側壁部491aの前端に接続されている。当接壁491dは、前壁部491cの右端(側端)から前方に延出されている。当接壁491dの上部には、シールブロック539が貼り付けられる(図72参照)。下壁部491eは、当接壁491dの下端から左方に延出されると共に前壁部491cの下端に接続されている。
シュラウド425は、原動機E1の右側方に配置され、仕切り構造体458は、シュラウド425の上方に配置され、仕切りカバー491は、仕切り構造体458及びシュラウド425と第2前脚57Rとの間に配置されている。したがって、仕切りカバー491の上壁部491bは、原動機E1とシュラウド425及び仕切り構造体458(側方部材)の間の上方を覆っている。また、前壁部491cは、原動機E1とシュラウド425及び仕切り構造体458の間の前方を覆っている。
図70Bに示すように、第2後脚58Rは、前部が上部プレート59下面に固定されると共に上部プレート59から後方に突出する上部部位58aと、上部部位58aから後方に行くに従って下方に移行する傾斜状の中間部位58bと、中間部位58bの下端から下方に延出されていて下端に第2後取付板61Rが固定された下部部位58cとを有する。
図70Bに示すように、仕切りカバー491の上部右側及び第2後脚58Rの上部には、仕切り構造体458を取り付ける複数の取付部材(第1取付部材492A〜第4取付部材492D)が設けられている。
第1取付部材492Aは、仕切りカバー491の上壁部491bの右端前部に固定された第1部位493aと、第1部位493aの前部から下方に延出されていて前壁部491cの右端上部に固定された第2部位493bと、第1部位493aの後端から下方に延出された第3部位493cとを有する。第1部位493aに複数(3つ)の挿通穴495a、495b、495cが前後方向に間隔をあけて形成されている。第1取付部材492Aの左側面における各挿通穴495a、495b、495cに対応する部位にナットが固定されている。当接壁491dは、第2部位493bより下方に形成されている。
第2取付部材492Bは、上壁部491bの右端後部から上部プレート59にわたって設けられた第1部位494aと、第1部位494aの前部から下方に延出されていて第1取付部材492Aの第3部位493cに固定された第2部位494bとを有する。第1部位494aの前部に挿通穴495dが形成されると共に、第2部位494bの下部に挿通穴495eが形成されている。第2取付部材492Bの左側面における各挿通穴495d、495eに対応する部位にナットが固定されている。
第3取付部材492Cは、第2後脚58Rの上部部位58aの前部下面に固定されている。第3取付部材492Cには、挿通穴495gが形成されている。第3取付部材492Cの左側面における挿通穴495gに対応する部位にナットが固定されている。
第4取付部材492Dは、第2後脚58Rの中間部位58bに固定されている。第4取付部材492Dには、複数(2つ)の挿通穴495h、495kが形成されている。第4取付部材492Dの左側面における各挿通穴495h、495kに対応する部位にナットが固定されている。
図70Aに示すように、仕切り構造体458は、シュラウド425の上端と、第2後脚58Rの上部部位58a及び中間部位58bと、仕切りカバー491の上部とで囲まれる空間を塞ぐ。仕切り構造体458は、メインプレート496と、第1サブプレート497と、第2サブプレート498と、配管ブラケット499とを有する。
図70Aに示すように、メインプレート496は、シュラウド425の上方で且つ仕切りカバー491の当接壁491dから第2後脚58Rの中間部位58bにわたって設けられている。
図71に示すように、メインプレート496は、下方に開口した第1切欠き部500と、上方に開口した第2切欠き部501と、上方に開口した第3切欠き部502とを備えている。
図71に示すように、第1切欠き部500は、メインプレート496の後部且つ上部に形成された上部部位500aと、メインプレート496の後部且つ下部に形成された下部部位500bとを有する。上部部位500aの下端前部と下部部位500bの上端とは連通している。下部部位500bは、下方に開口した第1開口部515aを有し、下方に開口している。図73に示すように、上部部位500aには、グロメット506A(第1グロメットという)及びグロメット506B(第2グロメットという)が前後に並べて配置されている。
図74に示すように、第1グロメット506Aには、複数の電気配線を束ねたハーネス507A(配策部材)が挿通されている。第2グロメット506Bにも、ハーネス507B(配策部材)が挿通されている。即ち、ハーネス507A及びハーネス507Bは、第1切欠き部500を通って冷却器の配置側と原動機室E2とにわたって配策され、原動機E1側に接続される。
図71に示すように、メインプレート496の後部には、複数(4つ)の挿通穴496a〜496dが形成されている。挿通穴496a及び挿通穴496bは、上部部位500aの後方に上下方向に間隔をあけて形成されている。挿通穴496c及び挿通穴496dは、挿通穴496a、496bの後方に上下に間隔をあけて形成されている。メインプレート496の左側面における挿通穴496a、496bに対応する部位にナットが固定されている。
図71に示すように、第2切欠き部501は、メインプレート496の前後方向K1中途部(略中央部)に設けられている。第2切欠き部501は、上方に開口した第2開口部515bを有する。メインプレート496における上部部位500aと第2切欠き部501との間の壁部496Aに挿通穴496eが形成されている。メインプレート496における第2切欠き部501の後部下側に挿通穴496gが形成されている。メインプレート496の左側面における挿通穴496gに対応する部位にナットが固定されている。
第3切欠き部502は、メインプレート496の前部に形成されている。第3切欠き部502は、上方に開口した第3開口部515cを有する。メインプレート496における第2切欠き部501と第3切欠き部502との間の壁部496Bには、複数(2つ)の挿通穴496h、496kが上下方向に間隔をあけて形成されている。メインプレート496における第3切欠き部502の前部を形成する壁部496Cには、挿通穴496nが形成されている。
図71に示すように、メインプレート496の下縁には、シール材503A及びシール材503Bが嵌められている。シール材503Aは、第1切欠き部500の後方に位置し、シール材503Bは、第1切欠き部500の前方に位置している。図70Aに示すように、メインプレート496は、シール材503A及びシール材503Bを介してシュラウド425の上壁542aの上面に当接している。
図70A、図72に示すように、メインプレート496は、ボルト504A〜ボルト504Cによって取付部材492A〜取付部材492Dに着脱可能に取り付けられている。ボルト504Aは、挿通穴496c及び挿通穴495hを挿通し、第4取付部材492Dの左面に固定のナットに螺合する。ボルト504Bは、挿通穴496e及び挿通穴495gを挿通し、第3取付部材492Cの左面に固定のナットに螺合する。ボルト504Cは、挿通穴496n及び挿通穴495aを挿通し、第1取付部材492Aの左面に固定のナットに螺合する。
図72に示すように、ボルト457A(支持ステー455Aの他端側を取り付けるボルト)は、挿通穴496k、495eを挿通し、第2取付部材492Bの左面に固定のナットに螺合する。ボルト457B(支持ステー455Bの他端側を取り付けるボルト)は、挿通穴496d、495kを挿通し、第4取付部材492Dの左面に固定のナットに螺合する。
図73に示すように、第1サブプレート497は、第1部位497aと、第2部位497bと、第3部位497cと、第4部位497dとを有する。第1部位497aは、第1サブプレート497の上部を形成する部位であり、前後方向K1に延伸している。第2部位497bは、第1部位497aの後部から下方に延出している。第3部位497cは、第2部位497bの下部から前方に延出している。第4部位497dは、第3部位497cから前方及び下方に延出している。第1サブプレート497は、第1部位497aと第3部位497c及び第4部位497dとで形成される前方開口状の切欠き開口508を有する。切欠き開口508は、前部側の第1開口508aと、後部側の第2開口508bとを有する。第1開口508aと第2開口508bとは、連通している。第1サブプレート497における切欠き開口508の後方に、挿通穴512a及び挿通穴512bが形成されている。
図70Aに示すように、第1サブプレート497は、切欠き開口508が第1切欠き部500の上部部位500aに対応するように配置され、ボルト513A及びボルト513Bによってメインプレート496に固定されている。詳しくは、ボルト513Aは、挿通穴512aを及び挿通穴496aを挿通してメインプレート496の左面に固定のナットに螺合される。ボルト513Bは、挿通穴512bを及び挿通穴496bを挿通してメインプレート496の左面に固定のナットに螺合される。第1グロメット506Aは、第1開口508aの上縁及び下縁によって保持され、第2グロメット506Bは、第2開口508bの上縁、下縁及び後縁で保持される。詳しくは、第1グロメット506A及び第2グロメット506Bの外周端面には、嵌め込み用の溝が全周にわたって形成されており、この溝に切欠き開口508の縁部を嵌め込むことにより、第1グロメット506A及び第2グロメット506Bが保持される。第1サブプレート497は、第1切欠き部500の後方側から前方移動させることにより、第1グロメット506A及び第2グロメット506Bに係合する。
図73に示すように、第4部位497dの後部の上部には、後方に開口するU字状の挿通部509が設けられている。挿通部509は、後方に開口するU字形状の切欠きの縁部にU字状トリムを嵌めて構成されている。この挿通部509は、図74に示すように、リザーバホース(第1ホース)510を通す部位である。このリザーバホース510は、原動機室E2の配置されたリザーバタンク517とラジエータR1とを接続するホースであり、第1切欠き部500を通って配策される。リザーバタンク517は、原動機E1を冷却する冷却液の温度が上昇し、体積が膨張することによる余分な冷却液を一時貯蔵するタンクである。第4部位497dは、リザーバホース510の周囲における第1切欠き部500を覆うカバー部位である。
図73に示すように、第3部位497cの前下部には、コーナ部が湾曲状のL字切欠き511が形成されている。このL字切欠き511と第1切欠き部500の下部部位500bとで形成される挿通空間に、ラジエータR1のアッパホース(第2ホース)514が挿通される(図70A、図74参照)。アッパホース514は原動機E1を冷却する冷却液を流通させるホースであり、第1切欠き部500を通って原動機室E2とラジエータR1の配置側とにわたって配策されている。図70Aに示すように、L字切欠き511の縁部には、アッパホース514に当接するシール材516が嵌められている。第4部位497dは、アッパホース514の周囲における第1切欠き部500を覆うカバー部位である。
上記構成の仕切り構造体458にあっては、メインプレート496は、支持フレーム11を旋回フレーム41に組み付ける前に、支持フレーム11に取り付けられる。リザーバタンク517は、メインプレート496を支持フレーム11に取り付ける前に、支持フレーム11に取り付けられる。また、リザーバホース510は、メインプレート496を取り付ける前に、リザーバタンク517に接続される。また、支持フレーム11は、原動機E1を搭載した後に旋回フレーム41に組み付けられる。したがって、ハーネス507A、507B及びアッパホース514は、支持フレーム11を旋回フレーム41に組み付ける前に組み付けられている。また、ハーネス507Aは、支持フレーム11を旋回フレーム41に組み付ける前に、第1グロメット506Aに先に挿通され、ハーネス507Bも第2グロメット507Bに先に挿通される。
支持フレーム11を旋回フレーム41に組み付けるには、支持フレーム11を吊り上げて上方から旋回フレーム41上に下ろして組み付けられる。このとき、第1サブプレート497をメインプレート496から外しておく。これにより、ハーネス507A、507B、リザーバホース510及びアッパホース514を第1切欠き部500に第1開口部515aを介して下から挿入させることができる。支持フレーム11を旋回フレーム41に組み付けた後、第1サブプレート497をメインプレート496に取り付ける。先ず、第1サブプレート497を第1グロメット506A及び第2グロメット507Bに嵌めると共に、リザーバホース510を挿通部509に挿通させ、且つアッパホース514にシール材516を押し付ける。その後、第1サブプレート497をメインプレート496にボルト固定する。これにより、第1グロメット506A及び第2グロメット507Bを保持することができると共にハーネス507A、507B、アッパホース514及びリザーバホース510を保持することができ、且つアッパホース514及びリザーバホース510の周囲における第1切欠き部500を覆うことができる。
以上のように、ハーネス507A、507B、アッパホース514及びリザーバホース510を先組みした状態で支持フレーム11及び仕切り構造体458を組み付けることができる。
また、ハーネス507A、507B等を交換する際には、第1サブプレート497を取り外すだけで、ハーネス507A、507Bを取り外すことができ、整備性が向上する。
図74に示すように、冷却器の配置側には、エアクリーナ519が設けられている。エアクリーナ519は、支持フレーム11に取り付けられたブラケット部材521によって支持されている。エアクリーナ519と原動機E1とを接続する吸気ダクト520は、第2切欠き部501を通って冷却器の配置側と原動機室E2とにわたって配置されている。また、吸気ダクト520も支持フレーム11に取り付けられている。
図70Aに示すように、第2切欠き部501には、吸気ダクト520の周囲を覆うダクトシール518が設けられる。ダクトシール518は、第1シール部材518Aと、第2シール部材518Bとに分割されている。第1シール部材518Aは、第2切欠き部501の縁部によって保持されている。詳しくは、第1シール部材518Aの前面及び下面には、嵌め込み用の溝が形成され、この溝に第2切欠き部501の前縁(縁部)及び下縁(縁部)を嵌め込むことにより、第1シール部材518Aが保持される。
第2シール部材518Bは、第2サブプレート498によって保持される。第2サブプレート498は、第1部位498aと、第2部位498bとを有する。第1部位498aは、第2サブプレート498の上部を構成し、前後方向K1に延伸している。第2部位498bは、第1部位498aの後部から下方に延出されている。第2シール部材518Bの上端及び後端には、嵌め込み用の溝が形成され、上端の溝に第2サブプレート498の第1部位498a下縁を嵌め込むと共に後縁の溝に第2サブプレート498の第2部位498bの前縁を嵌め込むことにより、第2シール部材518Bが保持される。
第1部位498aの前部には、挿通穴522aが形成されている。第2部位498bの下部には、挿通穴522bが形成されている。第2サブプレート498は、ボルト523A及びボルト523Bによってメインプレート496に着脱可能に取り付けられる。詳しくは、図72に示すように、ボルト523Aは、挿通穴522a及び挿通穴495dを挿通して第2取付部材492Bの左面に固定のナットに螺合される。ボルト523Bは、挿通穴496gを挿通してメインプレート496の左面に固定のナットに螺合される。
上記構成にあっては、仕切り構造体458は、エアクリーナ519及び吸気ダクト520を支持フレーム11に支持した状態で支持フレーム11に組み付けられる。仕切り構造体458の組付けの際にあっては、第2サブプレートを取り外した状態で、メインプレート496を支持フレーム11に取り付ける。第2切欠き部501は、上方に開口しているので、メインプレート496を吸気ダクト520の下方側から上方移動させることにより、第2開口部515bを介して吸気ダクト520を第2切欠き部501に挿入することができる。ダクトシール518の第1シール部材518Aは、吸気ダクト520を第2切欠き部501に挿入する前にメインプレート496に保持しておく。ダクトシール518の第2シール部材518Bは、吸気ダクト520を第2切欠き部501に挿入した後に、第2切欠き部501内に配置される。その後、第2サブプレート498をメインプレート496に取り付ける。
以上のように、エアクリーナ519及び吸気ダクト520を支持フレーム11に先組みした状態で、仕切り構造体458を支持フレーム11に組み付けることができる。
図73、図75に示すように、配管ブラケット499は、空調装置用の配管部材524を保持する部材である。配管部材524は、冷媒を注入するチャージホースが接続されるチャージポート524aを有する。配管部材524は、二股に形成され、二股の一方の管がコンプレッサG1に接続され、他方の管がエアコン本体136側に接続される。
図73に示すように、配管ブラケット499は、ブラケット本体525と、取付ブラケット526と、配管クランプ527とを有する。ブラケット本体525は、板材から形成され、板面が機体幅方向K2を向く縦壁525aと、縦壁525aの下端から右方に延出された下壁525bと、縦壁525aの後端から右方に延出された後壁525cとを有する。縦壁525aの上部に複数(2つ)の挿通穴528a、528bが前後方向K1に間隔をあけて形成されている。縦壁525aの上下方向の中途部には、前後方向K1に長い通し穴538が形成されている。下壁525bの下面には、第3切欠き部502の下縁に当接するシール材531が固着されている。後壁525cの後面には、第1取付部材492Aの第3部位493cに当接するシール材532が固着されている。
図70A及び図72に示すように、縦壁525aは、ボルト529A及びボルト529Bによって第1取付部材492Aに取り付けられる。詳しくは、ボルト529Aは、挿通穴528a及び挿通穴495bを挿通して、第1取付部材492Aの左面に固定のナットに螺合される。ボルト529Bは、挿通穴528b及び挿通穴495cを挿通して、第1取付部材492Aの左面に固定のナットに螺合される。
図75に示すように、取付ブラケット526は、板材によって形成され、縦壁525aの右面下部に面接触して固定された固定壁526aと、固定壁526aの上端から右方に延出された受持壁526bとを有する。受持壁526bの下面には、ナット530A及びナット530Bが前後方向K1に間隔をあけて設けられている。
図75、図73に示すように、配管クランプ527は、下クランプ部材527Aと、上クランプ部材527Bと、押え板527Cとを有する。下クランプ部材527Aは、受持壁526b上に載置される。下クランプ部材527Aには、挿通筒533A及び挿通筒533Bが、前後方向K1に間隔をあけて設けられている(図73参照)。上クランプ部材527Bは、配管部材524を間に挟んで下クランプ部材527Aに上に重ねられる。上クランプ部材527Bには、挿通穴536a及び挿通穴536bが前後方向K1に間隔をあけて形成されている。配管部材524は、チャージポート524aが右方(冷却器の配置側)を向くように、下クランプ部材527Aと上クランプ部材527Bとの間に介在される。押え板527Cは、上クランプ部材527B上に載置される。押え板527Cには、挿通穴537a及び挿通穴537bが前後方向K1に間隔をあけて形成されている。配管クランプ527は、ボルト534A及びボルト534Bによって取付ブラケット526に固定される。
図73に示すように、ボルト534Aは、挿通穴537a及び挿通穴536aを挿通すると共に挿通筒533Aを挿通して、ナット530A(図75参照)に螺合される。ボルト534Bは、挿通穴537b及び挿通穴536bを挿通すると共に挿通筒533Bを挿通して、ナット530B(図75参照)に螺合される。
上記構成の仕切り構造体458にあっては、配管部材524が先組された状態で、支持フレーム11に組み付けられる。組付けに際しては、先ず、配管クランプ527を取り外した状態でブラケット本体525を支持フレーム11に取り付ける。その後、メインプレート496を支持フレーム11に取り付ける。このとき、第3切欠き部502が上方に向けて開口しているので、メインプレート496をブラケット本体525の下方から上方移動させることで、第3切欠き部502は下方からブラケット本体525に嵌り、該ブラケット本体525を第3切欠き部502に挿入することができる。次に、支持フレーム11を旋回フレーム41に組付ける。その後、配管部材524の二股部分を、原動機室E2側から通し穴538を通して冷却器の配置側へ配置する。次に、配管部材524の二股部分を配管クランプ527によって取付ブラケット526に固定する。
以上のように、配管部材524を先組した状態で支持フレーム11及び仕切り構造体458を組み付けることができる。
図76Aに示すように、シュラウド425は、シュラウド本体(シュラウド425の本体部)541を有する。シュラウド本体541は、図81、図82に示すように、冷却ファンF1を収容する部位である。
図76A、76Bに示すように、シュラウド本体541は、冷却ファンF1の周囲(外周)を覆う周壁部542と、周壁部542の左側面を覆う側壁部543とを有する。図81、図82に示すように、シュラウド本体541の右側面は、開口している。シュラウド本体541の右側方にラジエータR1とオイルクーラO1とが配置されている。図82に示すように、シュラウド本体541の前後方向の幅は、ラジエータR1及びオイルクーラO1に対応する前後幅W8に形成されている。このシュラウド本体541の前後幅W8は、冷却ファンF1の回転軸心X3から後方側の幅W9に対して、回転軸心X3から前方側の幅W10が広い。また、仕切りカバー491の前端側は、シュラウド425の前端側に対応する位置に設けられている。
図76A〜76Cに示すように、周壁部542は、冷却ファンF1の上方を覆う上壁542aと、冷却ファンF1の下方を覆う下壁542bと、冷却ファンF1の前方を覆う前壁542cと、冷却ファンF1の後方を覆う後壁542dとを有する。側壁部543には、冷却ファンF1の外周円に対応する送風開口544が形成されている。冷却ファンF1によって発生した冷却風は、送風開口544を介して原動機E1へ向けて送風される。
図82に示すように、送風開口544及び冷却ファンF1は、シュラウド425の中央部(前後方向K1の中央部)からラジエータR1側に偏倚して設けられている。また、コンデンサG3と冷却ファンF1とは、ラジエータR1とオイルクーラO1との境界部分よりもラジエータR1寄りに配置されている。
図70Aに示すように、シュラウド425の上方には、仕切り構造体458が設けられ、この仕切り構造体458の下端のシール材503A及びシール材503Bがシュラウド本体541の上壁542aに当接することで、仕切り構造体458とシュラウド425との間がシールされている。
図76A、76Cに示すように、シュラウド425は、上壁542aから上方に延出された上張出し壁425aを有する。上張出し壁425aの前部にステー部425dが設けられ、上張出し壁425aの後部にステー部425eが設けられている。シュラウド425は、前壁542cから前方に延出された前張出し壁425bを有する。前張出し壁425bの上部は、上張出し壁425aの前部に接続されている。前張出し壁425bの上部から下部にかけて、シール取付壁425gが設けられている。シール取付壁425gは、前張出し壁425bから左方に向けて延出されている。シール取付壁425gの上部は、後方に向けて屈曲されており、シュラウド本体541の上壁542aに接続されている。シール取付壁425gの突出端部(左端部)には、トリムシール(第1シール材)545が取り付けられている。
図77、図81、図82に示すように、トリムシール545は、シュラウド425が組付けられた状態で、仕切りカバー491の当接壁491dの右面に当接する。したがって、トリムシール545は、シュラウド425の前部と当接壁491dとの間をシールする。詳しくは、図70A、図77に示すように、当接壁491dの上部とメインプレート496の前部との間は、シールブロック539によってシールされる。したがって、トリムシール545は、シールブロック539の下方をシールする。具体的には、トリムシール545は、シールブロック539から前述した挿通部480までをシールする。
図76A、図76Cに示すように、前張出し壁425bの下部には、挿通部480を形成する凹部480aが形成されている。凹部480aは、シール取付壁425gの下端の下方に設けられている。凹部480aの内面(前面)に接着されたシール材480bの下部480cは、凹部480aの下端から下方に延長されて形成されている。トリムシール545の下端とシール材480bの上端との間には、トリムシール546が設けられている。図78に示すように、トリムシール546及びシール材480bの下部480cは、作動油タンクT2の後面に当接する。
図78に示すように、前張出し壁425bの下部で且つ凹部480aの下方側には、右方に延出するシール取付壁425hが設けられている。シール取付壁425hの下壁は、後方に延出され、下壁542bから下方に延出する下張出し壁425cに接続されている。下張出し壁425cの前部は、前張出し壁425bの下部に接続されている。図76Cに示すように、シール取付壁425hの前面上端から下面にわたってシール材547が接着されている。このシール材547の上部は、作動油タンクT2に当接する。
図59に示すように、シール材547の中途部は、タンク取付板424Aの上面からタンク取付板424Aの後端及び支持板424Bの後面を経て補強部位233aにわたって当接している。シール材547の下部は、上壁部444aに当接している。シール取付壁425h及びシール材547は、タンク取付板424A、支持板424B及び補強部位233aの形状に対応して段付き状に形成されている。シュラウド425の前部の下部は、トリムシール546、シール材480b及びシール材547によってシールされる。トリムシール546、シール材480b及びシール材547は、シュラウド425の下部で且つトリムシール545の下方に設けられていて、作動油タンクT2及びタンク台424に当接するシール構造体602(図80参照)を構成する。
以上のように、トリムシール545、トリムシール546、シール材480b及びシール材547によってシュラウド425の前部のシール性を向上させることができる。詳しく言うと、シュラウド425に設けたシール部材(トリムシール)545、トリムシール546、シール材480b、シール材547)をシュラウド425周囲の前部側の部材に直接当てることにより、シュラウド425周りの前部のシール性を向上させることができる。
図76A、図76Bに示すように、後壁542dの上部には、後方に向けて延出する後張出し壁425kが設けられている。後壁542dの下部には、シール取付壁551が設けられている。シール取付壁551の後面には、シール材(第2シール材)550が接着されている。シール材550は、上部から下部にかけて上下方向に形成されている。シール材550の下端部は、前方に向けて屈曲されている。図79、図82に示すように、シール材550の後面は、ウエイト46のシール当り面552に当接する。シール材550は、シュラウド本体541とウエイト46との間で且つシュラウド本体541の上下方向略中央部から下端までをシールする。シール材550の下端部は、ウエイトサポート44の右端側前部に当接する。
図80、図81に示すように、ボンネット後部22Bと第1カバー部材26との合わせ部分の内側(原動機室E2側)には、ボンネット22の一部を構成するカバーパネル553が設けられている。カバーパネル553には、ボンネット後部22B及び第1カバー部材26が、トリムシールを介して当接する。カバーパネル553は、右側前部(一端部)に、シュラウド本体541の後壁542dに近接して形成されたシール取付壁553aを有する。このシール取付壁553aは、シュラウド425の後上部に対応する位置に設けられている。このシール取付壁553aに。シール材(第3シール材)554が上下方向に設けられている。シュラウド425が組み付けられた状態では、シール材554は、シュラウド本体541の後壁542d(シュラウド425後部)の上部に当接する。シール材554は、シュラウド本体541とカバーパネル553との間で且つシール材550(ウエイト46)の上方をシールする。
以上のように、シュラウド425の後部は、シール材550及びシール材554によって良好にシールすることができる。詳しく言うと、シュラウド425に設けたシール材550、554をシュラウド425周囲の後部側の部材に直接当てることにより、シュラウド425周りの後部のシール性を向上させることができる。
図83に示すように、第2カバー部材27の内部(側部カバー21の内部)に、フレーム部材206が配置されている。このフレーム部材206は、機体2に取り付けられている。詳しくは、フレーム部材206は、図84に示すように、支持フレーム11に連結されると共に支持フレーム11から機体2(旋回フレーム41)の前部に延び、且つ前部が機体2に立設されている。また、フレーム部材206は、側部カバー21(第1カバー部材26、第2カバー部材27)を支持する。フレーム部材206は、支持フレーム11と機体2とを連結しているので、側部カバー21に対する支持強度は強い。また、フレーム部材206を支持フレーム11の補強部材として機能させることも可能である。
図84〜図86に示すように、フレーム部材206は、第1フレーム構成部材208と第2フレーム構成部材207とを有する。第1フレーム構成部材208は、前後方向K1に長い矩形状の厚板材によって形成され、支持フレーム11の上部に取り付けられ且つ支持フレーム11から前方に突出している。詳しくは、第1フレーム構成部材208は、板面が上下を向くように配置され、後部が上部プレート59の左部に重ね合わされてボルト固定されていると共に該上部プレート59から前方に突出している。また、図83に示すように、第1フレーム構成部材208は、周壁部27aの上部の後部側で且つ下面側に配置されている。
図85、図86に示すように、第2フレーム構成部材207は、第1フレーム構成部材208から前方に延びると共に前部が下方に向けて延びるように屈曲され且つ機体2に固定されている。詳しく説明すると、第2フレーム構成部材207は、第1フレーム部556と、第2フレーム部557とを含む。第1フレーム部556及び第2フレーム部557は、パイプ材等の棒材によって形成されている。第1フレーム部556は、第1部位556a、第2部位556b及び第3部位556cを有する。第1部位556aは、後部が第1フレーム構成部材208の下面に固着されていて第1フレーム構成部材208から前方に突出している。第2部位556bは、第1部位556aから前方に向かうに従って下方に移行する傾斜方向に延出している。第3部位556cは、第2部位556bの前端から下方に向けて延出されている。
第3部位556cは、図88に示すように、上部が下方に行くにしたがって機体内方に移行する移行する傾斜状で、下部が鉛直下方に延出している。図83に示すように、第2部位556bは、周壁部27aの上部の前部側且つ下面側に配置されている。第3部位556cは、周壁部27aの前部の後方に配置されている。
第2フレーム部557は、図85に示す側面視において、第3部位556cより下方且つ後方に配置されている。また、第2フレーム部557は、支持ブラケット18より後方位置で旋回フレーム41(旋回基板42)に立設されている。第2フレーム部557は、第1フレーム部556(第3部位556c)にフランジ結合されている。詳しくは、第3部位556cの下端にフランジ558Aが固定され、第2フレーム部557の上端にフランジ558Bが固定され、フランジ558Aとフランジ558Bとがボルトによって結合されている。
図85、図86に示すように、第1フレーム構成部材208上には、ヒンジ支持プレート559が設けられている。ヒンジ支持プレート559は、板面が機体幅方向K2を向く側板部559aと、側板部559aの前端から左方に延出された前板部559bと、側板部559aの後端から左方に延出された後板部559cとを有する。
図87、図88に示すように、ヒンジ支持プレート559の側板部559aの右側には、ヒンジ機構226が設けられている。第1カバー部材26の内側には、該第1カバー部材26を支持する枠体225が設けられている。
枠体225は、ヒンジ機構226及びヒンジ支持プレート559を介して第1フレーム構成部材208に連結されている。枠体225は、下部が係止機構227を介して機体2に係止(ロック)可能である。係止機構227によるロックを解除することにより、第1カバー部材26は、ヒンジ機構226によって上下に揺動可能(開閉可能)とされている。ヒンジ機構226に設けられた支持片565Aと枠体225に設けられた支持片565Bとにわたってダンパ装置(例えば、ガスダンパ)555が設けられている。ダンパ装置555によって第1カバー部材26を開いた状態に保持することができる。
図85、図86に示すように、フレーム部材206は、複数の取付片(取付片560A〜取付片560C)を含むカバー取付部を有する。このカバー取付部に第2カバー27が取り付けられる。取付片560Aは、第1フレーム構成部材208の後部に固定されている。取付片560Bは、ヒンジ支持プレート559の前部に固定されている。取付片560Cは、第1フレーム部556の第3部位556Cに固定されている。
図83に示すように、第2カバー部材27の内面には、取付片560A〜取付片560Cに固定される固定部561A〜固定部561Cが設けられている。固定部561Aは、取付片560Aに対応する位置に設けられ、該取付片560Aにボルト固定される。固定部561Bは、取付片560Bに対応する位置に設けられ、該取付片560Bにボルト固定される。固定部561Cは、取付片560Cに対応する位置に設けられ、該取付片560Cにボルト固定される。
以上のように、第2カバー部材27は、フレーム部材206に該第2カバー部材27の内部から着脱可能に取り付けられている。第2カバー部材27を内側から着脱できるように構成することにより、第2カバー部材27とキャビン5との間の隙間Y1を狭くすることができ、これにより、キャビン5の室内、又は側部カバー21の内部空間を大きくすることができる、或いは、第2カバー部材27とキャビン5との間のシール性を向上させることができる。
図83に示すように、第1フレーム部556(第2フレーム構成部材207)の第3部位556cに制御器24B及びアイソレータ562(機器類)が取り付けられている。制御器24Bは、前述したように原動機ECUである。アイソレータ562は、走行中にバッテリBT1の余った電力を、電圧安全監視システムをもとに、適切にサブバッテリーへ充電する装置である。
第2カバー部材27を取り外すことにより、制御器24B及びアイソレータ562へのアクセスが容易に行える。即ち、第2カバー部材27を取り外すことにより、制御器24B及びアイソレータ562を目視で容易に確認でき、且つフレーム部材206から取り外す又はフレーム部材206に取り付けることが容易に行える。また、フレーム部材206は、側部カバー21の取り付けと、制御器24B及びアイソレータ562の取り付けとを兼用しており、部材の兼用化が図られている。
フレーム部材206に、第1カバー部材26及び第2カバー部材27を取り付けることにより、これらカバー部材26、27同士の位置ずれが少なくなり、カバー部材26、27同士の位置合わせの調整を省くこともできる。
また、例えば、フレーム部材を一枚の帯板材を屈曲して形成すると、全体の板厚を強度の必要な部位の板厚に合わせなければならず、重量アップとなる。これに対して、本実施形態では、フレーム部材206を第1フレーム構成部材208と第2フレーム構成部材207とで形成することで軽量化が図られている。即ち、フレーム部材206を、強度が必要なところは厚板材の第1フレーム構成部材208で形成し、その他は棒材の第2フレーム構成部材207で形成している。これにより、フレーム部材206の軽量化を図ることができる。
図89に示すように、フレーム部材206には、該フレーム部材206に這わせて配策されたハーネス563が取り付けられている。このハーネス563は、制御器24Bやアイソレータ562に接続されるハーネスである。したがって、フレーム部材206は、ハーネス563を支持する部材も兼用している。
図84に示すように、第2フレーム部557に、取付ステー564が右方に突出状に固定されている。この取付ステー564には、後述するバッテリ台566が取り付けられる。したがって、フレーム部材206は、バッテリ台566を取り付ける部材も兼用している。
なお、フレーム部材206に、例えば、ヒューズボックス(スローブローヒューズボックス)等の他の機器を取り付けてもよい。
図90に示すように、旋回フレーム41の右部の前部に、バッテリBT1が取り付けられるバッテリ台566が設けられている。バッテリ台566は、取り付け形式の異なる複数種類のバッテリBT1を選択的に取り付け可能である。本実施形態では、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bの2種類のバッテリBT1を選択的に取り付け可能である。第1バッテリBT1aは、図91に示すように、矩形の立体形状を呈し、上面567cの正面567a側にターミナル(端子)568A及びターミナル(端子)568Bを有する。第2バッテリBT1bは、図97に示すように、矩形の立体形状を呈し、上面569cの正面569a側にターミナル(端子)570A及びターミナル(端子)570Bを有する。
また、本実施形態では、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bは、正面567a、569aが機体前方を向き、背面567b、569bが機体後方を向く状態でバッテリ台566に取り付けられる場合を示しているが、これに限定されることはなく、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bは、正面567a、569aが機体右方又は機体左方或いは機体後方若しくは前後方向K1に対して斜め方向を向く状態で取り付けられるようにしてもよい。
図91に示すように、第1バッテリBT1aは、正面567a及び背面567bが平坦状に形成されている。
図99に示すように、第2バッテリBT1bは、正面569aの下部に、後方に向けて凹まされた第1凹設部569eと、第1凹設部569eの下部に前方突出状に設けられた第1係合突部569gを有する。また、第2バッテリBT1bは、背面569bの下部に、前方に向けて凹まされた第2凹設部569hと、第2凹設部569hの下部に後方突出状に設けられた第2係合突部569kとを有する。
第1係合突部569g及び第2係合突部569kは、第2バッテリBT1bの機体幅方向K2の中央部に形成され且つ機体幅方向K2に沿って長い突条に形成されている。
図93に示すように、バッテリ台566は、載置台571と、載置台571の前部に固定された規制プレート(規制部材)572とを有する。載置台571は、一枚の板材を折曲することにより形成されており、載置壁571aと、縦支持壁571bと、取付壁571cとを有する。図96、図99に示すように、載置壁571aには、バッテリBT1(第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1b)がクッション材574を介して載置される。
図93に示すように、載置壁571aは、左部を貫通して形成された左の固定具挿通穴583a及び右部を貫通して形成された右の固定具挿通穴583bを有する。固定具挿通穴583及び固定具挿通穴583は、前後方向に長い長孔によって形成されている。また、載置壁571aは、後部且つ機体幅方向K2中央部に固定具取付部584を有する。
図93に示すように、固定具取付部584は、第1挿通穴585a及び第2挿通穴585bを有する。第1挿通穴585a及び第2挿通穴585bは、載置壁571aを上下に貫通して形成されている。第1挿通穴585a及び第2挿通穴585bは機体幅方向K2に並べて形成されている。
図94に示すように、固定具取付部584は、第1ナット586A及び第2ナット586Bを有する。第1ナット586Aは、第1挿通穴585aに対応し、第2ナット586Bは、第2挿通穴585bに対応している。
図94に示すように、載置壁571aの左側(一端側)は、機体2に設けられた載置壁取付部573に取り付けられている。載置壁取付部573は、載置壁571aの前部を取り付ける受け壁18aと、載置壁571aの後部を取り付ける取付ステー564とを含む。受け壁18aは、支持ブラケット18の右側に一体形成されている。取付ステー564は、前述したように、フレーム部材206の第2フレーム部557に固定されている。
図93に示すように、縦支持壁571bは、載置壁571aの右端部(他端部)から下方に延設されている。取付壁571cは、縦支持壁571bの下端部から機体外方に延設されていて旋回基板42(機体2)の縦支持壁取付部42aにボルト固定されている。
図93に示すように、規制プレート572は、板材からなり、載置壁571aの上面の前部側に配置され且つ溶接等によって載置壁571aに固定されている。
図95に示すように、規制プレート572は、載置壁571aに立設され且つ機体幅方向K2に延伸する主板部576と、主板部576の一端部(左端部)から後方に延びる第1側板部577と、主板部576の他端部(右端部)から後方に延びる第2側板部578とを有する。
図95に示すように、主板部576は、第1規制部(規制部)579、第2規制部(規制部)580及び傾斜部位581を有する。第1規制部579は、板面を前後方向K1に向けて配置された一端側部位579a、他端側部位579b及び連結部位579cを有する。一端側部位579aは、主板部576の左部を構成する。他端側部位579bは、主板部576の右部を構成する。連結部位579cは、一端側部位579aと他端側部位579bとの上部同士を連結している。
第2規制部580は、一端側部位579aと他端側部位579bとの間に形成されている。第2規制部580は、主板部576を構成する板材を切り起こして形成されている。詳しくは、主板部576に下端から上方に向けて形成された左の切り込み582aと、該切り込み582aと同様に形成された右の切り込み582bとの間で主板部を切り起こして形成された切起こし片で形成されている。第2規制部580は、上端が連結部位579cに接続され且つ下方に行くに従って前方に移行する上部部位580aと、上部部位580aの下端から下方に延びる下部部位580bとを有する。
傾斜部位581は、一端側部位579aと他端側部位579bの一部及び連結部位579cから上方に行くに従って前方に移行する傾斜状に形成されている。
次に、第1バッテリBT1aの取付けについて説明する。
図91、図96に示すように、主板部576は、第1バッテリBT1aの正面に対応しており、第1バッテリBT1aの正面567aの下部は、クッション材575を介して係合(当接)している。これにより、第1バッテリBT1aは、前方移動(正面側への移動)が規制されている。
第1側板部577は、第1バッテリBT1aの左側面の下部にクッション材を介して係合し、第2側板部578は、第1バッテリBT1aの右側面の下部にクッション材を介して係合している。これにより、第1バッテリBT1aの機体幅方向K2の移動が規制される。
図91に示すように、第1バッテリBT1aは、第1固定具587によって上面側から押さえられてバッテリ台566(載置壁571a)に固定される。詳しく説明すると、第1固定具587は、取付ステー587と、第1ロッド部材589Aと、第2ロッド部材589Bとを有する。取付ステー587は、アングル状に形成され、第1バッテリBT1aの上面567cと背面567bとのコーナ部に当接される。第1ロッド部材589Aは、上部が取付ステー587の左部を貫通し、下部が固定具挿通穴577を挿通して載置壁571aの下面に係合する。第2ロッド部材589Bは、上部が取付ステー587の右部を貫通し、下部が固定具挿通穴578を挿通して載置壁571aの下面に係合する。第1ロッド部材589A及び第2ロッド部材589Bの上部に形成された雄ネジにそれぞれ固定ナット590が螺合される。固定ナット590を締め付けることにより、第1バッテリBT1aが、上面側から第1規制部579及び載置壁571aに押し付けられてバッテリ台566に固定される(取り付けられる)。
次に、第2バッテリBT1bの取付けについて説明する。
図97、図99に示すように、主板部576は、第2バッテリBT1bの正面569aに対応している。第2バッテリBT1bの第1係合突部569gは、第2規制部580の後面側に入り込んでいる。第2バッテリBT1bの正面569a下部は、クッション材575を介して、連結部位579c及び第2規制部580に係合(当接)している。これにより、第2バッテリBT1bは、前方移動(正面側への移動)が規制される。また、第2規制部580の上部部位580aによって第2バッテリBT1bの上方移動が規制される。
第1側板部577は、第2バッテリBT1bの左側面の下部にクッション材を介して係合し、第2側板部578は、第2バッテリBT1bの右側面の下部にクッション材を介して係合している。これにより、第2バッテリBT1bの機体幅方向K2の移動が規制される。
図98に示すように、固定具取付部584は、第2バッテリBT1bが、載置壁571aに載置され且つ第1係合突部569gが第2規制部580の後面側に入り込んだ状態で、第2係合突部569kの後方に位置する。固定具取付部584には、第2固定具591が取り付けられる。
図99に示すように、第2固定具591は、基部591aと、押さえ部591bとを有する。基部591aは、固定具取付部584(載置壁571a)に重ねられ、第1ボルト592A及び第2ボルト592Bとによって固定具取付部584に取り付けられる。具体的には、第1ボルト592Aは、基部591a及び第1挿通穴585aを挿通して第1ナット586Aに螺合される。第2ボルト592Bは、基部591a及び第2挿通穴585bを挿通して第2ナット586Bに螺合される。
図99に示すように、押さえ部591bは、基部591aの前端から前方に行くに従って上方に移行する傾斜状に形成されていて、第2係合突部569kの上面に当接する。これにより、第2固定具591は、第2係合突部569kを押さえ付け、第2バッテリBT1bの後方移動(背面側への移動)及び上方移動を規制する。
第2バッテリBT1bは、主板部576によって前方移動が規制されると共に第2規制部580によって前方移動及び上方移動が規制され、且つ第2固定具591によって後方移動及び上方移動が規制されることにより、バッテリ台566に固定される(取り付けられる)。
以上のように、バッテリ台566(機体2)に第1バッテリBT1aと第2バッテリBT1bとが選択的に取り付け可能である。即ち、作業機1を、第1バッテリ取付仕様の作業機と、第2バッテリ取付仕様の作業機とに兼用することができる。
傾斜部位581は、上方に行くに従って前方に移行する傾斜状であるので、バッテリBT1を載置壁571aに上方から載置する際に該バッテリBT1の正面下端を主板部576の後面側に案内することが可能である。
図100に示すように、タンク台424は、旋回フレーム41(機体2)の右側の前後方向中途部に固定されている。図101に示すように、作動油タンクT2の底部には、フランジ板596が設けられている。フランジ板596は、作動油タンクT2の下面に溶接によって固定されている。また、フランジ板596は、作動油タンクT2の底部からはみ出して設けられている。
図101に示すように、フランジ板596の後部には、固定部596aが設けられている。フランジ板596の右側部には、固定部596b及び固定部596cが設けられている。固定部596bは、フランジ板596の右前部に設けられ、固定部596cは、フランジ板596の右後部に設けられている。図102に示すように、フランジ板596の左側部の前部に固定部596dが設けられている。図101に示すように、フランジ板596の左側部の後部に固定部596eが設けられている。
図101〜図103に示すように、タンク台424は、前述したタンク取付板424A及び支持板424Bのほか、タンク取付板424Aを支持する複数の支持脚(第1支持脚424C、第2支持脚424D、第3支持脚424E)を有する。第1支持脚424C〜第3支持脚424Eは、タンク取付板424Aの下方に配置され、旋回フレーム41(旋回基板42)及びタンク取付板424Aに溶接されている。第1支持脚424は、タンク取付板424Aの左端側の前部且つ第2リブ43Rの前部リブ232Rの右側方に配置されている。第2支持脚424Dは、タンク取付板424Aの右側前部に配置されている。第3支持脚424Eは、タンク取付板424Aの右側後部で且つ支持板424Bの後方に配置されている。
図104に示すように、支持板424Bは、タンク取付板424Aよりも板厚の厚い厚板材によって形成されている。支持板424Bは、板面が前後方向K1(水平方向)を向くように配置され、旋回フレーム41に溶接固定されている。言い換えると、支持板424Bは、板厚方向を前後方向K1に一致させて旋回フレーム41に立設されている。
図103に示すように、タンク取付板424Aは、板面が上下方向を向くように配置され、支持板424B及び複数の支持脚424C〜424Eの上端に当接して固定されている。タンク取付板424Aは、後端側(板面に沿う方向の一端部)に、支持板424Bの上端面424bの長さ方向(機体幅方向K2)に沿って形成された接合面424aを有する。この接合面424aは、支持板424Bの上端面424bにおける板厚方向の中途部(中央部)に位置している。本実施形態では、接合面424aは、上端面424bにおける板厚方向の中央部に位置しており、タンク取付板424Aの後端側が支持板424Bの上端面424bの前部側に載置されている。
図104に示すように、接合面424aは、支持板424Bの上端面424bに溶接598によって接合されている。これにより、タンク取付板424Aと支持板424Bとが連結されている。
図103に示すように、タンク取付板424Aは、後部の左側に、接合面424aから後方に突出する取付片424cを有する。取付片424cは、支持板424Bより後方に突出している。図101に示すように、この取付片424cにフランジ板596の固定部596aが重ね合わされると共に、取付片424cと固定部596aとがボルト599Aによって固定されている。
図103に示すように、タンク取付板424Aは、右部の前部に取付部424dを有すると共に、右部の後部に取付部424eを有する。取付部424d及び取付部424eは、支持板424Bより右方に突出している。取付部424eの後部は、接合面424aより後方に突出している。
図101に示すように、取付部424dに、フランジ板596の固定部596bが重ね合わされると共に、取付部424dと固定部596bがボルト599Bによって固定されている。また、取付部424eに、フランジ板596の固定部596cが重ね合わされると共に、取付部424eと固定部596cがボルト599C及びボルト599Dによって固定されている。
図103に示すように、タンク取付板424Aは、左部の前部に取付部424gを有すると共に、左部の後部に取付部424hを有する。
図102に示すように、取付部424gに、フランジ板596の固定部596dが重ね合わされると共に、取付部424gと固定部596dがボルト599Eによって固定されている。また、取付部424hに、フランジ板596の固定部596eが重ね合わされると共に、取付部424hと固定部596eがボルト599Fによって固定されている。
上記構成によれば、タンク取付板424Aの接合面424aを支持板424Bの上端面424b上に配置し、接合面424aと上端面424bとを溶接によって接合することにより、タンク取付板424Aの後部に垂れ下がる方向の溶接歪みが作用することがなく、タンク取付板424Aの溶接歪みを低減することができる。また、タンク取付板424Aと支持板424Bとの接合を上から溶接することができ、溶接が容易に行えるので、製産効率を向上させることができる。
図101に示すように、第2リブ43Rの後部リブ233Rは、支持板424Bの背面左部に固定されている。また、支持板424Bの背面左部には、ハーネス等の配策部材600を通す通し穴601が形成されている。
本実施形態の作業機にあっては、以下の効果を奏する。
作業機1は、走行装置3に縦軸心(旋回軸心X1)回りに旋回可能に支持された旋回フレーム41と、縦軸心位置に配置されていて旋回フレーム41に形成された開口穴(第1開口穴321)を挿通するスイベルジョイント334と、旋回フレーム41に取り付けられ、シール部材348を介してスイベルジョイントに当接して開口穴とスイベルジョイント334との間の隙間を覆う閉塞カバー343と、を備えている。
この構成によれば、閉塞カバー343によって、スイベルジョイント334と旋回フレーム41の開口穴との間から異物が落ちるのを防止することができる。
また、閉塞カバー343は、スイベルジョイント334の外周面336bと間隔をあけて対向する切欠縁部352を有して開口穴を覆うカバープレート349を有し、シール部材348は、切欠縁部352からスイベルジョイント334の外周面336bに向けて突出して該外周面336bに当接する。
この構成によれば、開口穴とスイベルジョイント334との間の隙間を良好に覆うことができる。
また、カバープレート349は、第1プレート材355と、第1プレート材355とでスイベルジョイント334を挟むように配置される第2プレート材356とを有し、シール部材348は、第1プレート材355に取り付けられた第1シール材348Aと、第2プレート材356に取り付けられた第2シール材348Bとを有する。
この構成によれば、スイベルジョイント334を配置した状態で、閉塞カバー343を後付によって取り付けることができる。
また、カバープレート349は、スイベルジョイント334に選択的に取り付けられる管継手353との干渉を避ける切欠き溝354を有し、閉塞カバー343は、管継手353が取り付けられない状態で切欠き溝354を覆うことが可能な補助カバー350を有する。
この構成によれば、オプションで油圧アクチュエータを取り付ける場合に対応することができる。
また、スイベルジョイント334は、走行装置3に取り付けられたアウタスリーブ335と、開口穴を挿通してアウタスリーブ335に縦軸心回りに回転可能に挿入され且つ旋回フレーム41に対する回転が規制されたインナシャフト336とを有し、閉塞カバー343は、開口穴とインナシャフト336との間の隙間を覆う。
この構成によれば、閉塞カバー343によって、インナシャフト336と旋回フレーム41の開口穴との間から異物が落ちるのを防止することができる。
また、旋回フレーム41に取り付けられる係止部材344を備え、スイベルジョイント334は、インナシャフト336に設けられていて係止部材344に係合することでインナシャフト336の旋回フレーム41に対する回転を規制する係合部材338とを有し、第1プレート材355は、縦軸心を中心とする円周方向C6において係止部材344に対向する第1縁部355aを有し、第2プレート材356は、円周方向C6において第1縁部355aとで係止部材344を挟む第2縁部356aを有する。
この構成によれば、係止部材344の取り付け部分における、開口穴とスイベルジョイント334との間の隙間を良好に覆うことができる。
また、アウタスリーブ335は、上部に受け部335aを有し、インナシャフト336は、受け部335aに支持される載置部336aを有し、スイベルジョイント334は、受け部335aと載置部336aとの間を覆うシールカバー358を備えている。
この構成によれば、インナシャフト336とアウタスリーブ335との合わせ部からゴミ、水、油等の異物がスイベルジョイント334内に侵入するのを防止することができる。
また、作業機1は、走行装置3上に縦軸心(旋回軸心X1)回りに回転可能に支持された旋回基板42と、旋回基板42の後部に設けられたウエイト46と、ウエイト46が取り付けられるウエイトサポート44と、を備え、ウエイトサポート44は、旋回基板42より板厚の厚い厚板材によって形成されて旋回基板42上に固定され、且つウエイト46を載置支持するウエイト支持面361を有する。
この構成によれば、旋回基板42に設けた厚板材からなるウエイトサポート44にウエイト46を載せることにより、簡単な構成でウエイト46の組付け精度を向上させることができる。
また、ウエイトサポート44は、ウエイト46を取り付けるボルト(第1取付ボルト363)がウエイト46を水平方向に貫通してねじ込まれる取付穴(第1取付穴362)を有している。
この構成によれば、厚板材からなるウエイトサポート44にウエイト46を載せているので、ウエイト46を取り付けるボルトに剪断応力が作用するのを有効に抑制することができる。また、ウエイト46を載せる面にゆがみがないので、ウエイト46の高さの精度が出せる。
また、ウエイトサポート44は、旋回基板42の機体幅方向K2の一側部から他側部にわたって形成され、ウエイト支持面361は、ウエイトサポート44における機体幅方向K2の一側に設けられた第1支持面361Lと、機体幅方向K2の他側に設けられた第2支持面361Rとを含み、取付穴は、ウエイトサポート44における機体幅方向K2の一側に設けられた第1ネジ穴362Aと、機体幅方向K2の他側に設けられた第2ネジ穴362Bとを含む。
この構成によれば、第1支持面361Lと第2支持面361Rとでウエイト46を機体幅方向K2においてバランスよく支持することができる。
また、ウエイトサポート44に立設されたウエイト支持部材45を備え、ウエイト支持部材45は、背面上部に、他のボルト(第2取付ボルト365)がウエイト46を水平方向に貫通してねじ込まれる他の取付穴(第2取付穴366)を有する。
この構成によれば、ウエイト46を取り付ける他のボルトに剪断応力が作用するのを有効に抑制することができる。
また、旋回基板42の後部に搭載された原動機E1と、ウエイトサポート44上に固定されていて原動機E1を支持する支持台(第3支持台50C、第4支持台50D)と、を備えている。
この構成によれば、支持台をウエイトサポート44と共に旋回基板42に固定することができ、組み付け性の向上を図ることができる。
また、旋回基板42の後部に搭載された原動機E1と、原動機E1を覆うボンネット22と、ボンネット22を支持する支持フレーム11と、ウエイトサポート44上に固定されていて支持フレーム11が取り付けられるフレーム取付部(第4フレーム取付部55D)と、を備えている。
この構成によれば、フレーム取付部をウエイトサポート44と共に旋回基板42に固定することができ、組み付け性の向上を図ることができる。
作業機1は、機体2と、機体2に搭載された原動機E1と、原動機E1の前方に配置され、機体2に前後に移動可能に支持された運転席6と、運転席6に機体幅方向K2で間隔をあけて設けられた第1ストッパ98L及び第2ストッパ98Rと、運転席6を後方移動した際に、第1ストッパ98Lが当接する第1当接部材99L、及び、第2ストッパ98Rが当接する第2当接部材99Rと、原動機E1を収容する原動機室E2と運転席6側の領域とを隔てる隔壁部材22Aと、を備え、隔壁部材22Aは、原動機室E2内にアクセスするための点検開口71と、点検開口71を塞ぐ閉塞プレート72とを有し、第1当接部材99L及び第2当接部材99Rは、閉塞プレート72に設けられている。
この構成によれば、第1当接部材99L及び第2当接部材99Rの制約を受けることがなく点検開口71を形成することができ、点検開口71の開口面積を大きくとることができる。
また、点検開口71の機体幅方向K2の開口幅W3は、第1当接部材99Lと第2当接部材99Rとの部材同士の機体幅方向K2の幅W4よりも広い。
この構成によれば、開口幅W3の広い点検開口71によって、原動機室E2を良好に点検することができる。
また、運転席6を前後に移動可能に支持するレール装置(第2レール装置86)を備え、閉塞プレート72は、レール装置との干渉を避ける回避凹部108を有する。
この構成によれば、運転席6を隔壁部材22Aに近づけることができ、延いては、運転席6の前方空間を広くすることができる。
また、隔壁部材22Aは、上部側の部位である第1部位67Aと、下部側の部位である第2部位67Bとを含む隔壁本体67を有し、第1部位67Aは、点検開口71を有すると共に、第2部位67Bの上端から上方に行くに従って後方に移行する傾斜状に形成されている。
この構成によれば、斜め上から原動機室E2内の点検ができ、メンテナンスの容易化を図ることができる。
また、隔壁部材22Aは、点検開口71を有し且つ閉塞プレート72を固定ボルトによって取り付けるプレート取付部371を有する隔壁本体67と、隔壁本体67における点検開口71の周囲のシール当り面22aと、シール当り面22aに対応する閉塞プレート72の外周部との間をシールする縁部シール372とを有し、プレート取付部371は、閉塞プレート72が当接するプレート当り面371aが、シール当り面22aよりも前方に位置するように隔壁本体67に一体形成されている。
この構成によれば、隔壁部材22Aを容易に形成することができる。
また、作業機1は、機体2と、原動機E1の前方に配置された運転席6と、運転席6を支持すると共に機体2に前後位置調整可能に支持された可動体85と、可動体85の背面側に配策された前記油圧ホース368と、原動機E1を収容する原動機室E2と運転席6側の領域とを隔てる隔壁部材22Aと、を備え、隔壁部材22Aは、後方に向けて凹設されていて前記油圧ホース368を収容する逃がし凹部376を有する。
この構成によれば、キャビンの室内空間を大型化することなく隔壁部材22Aと可動体85との間に油圧ホース368が挟まれることを防止することができる。
また、可動体85を前後に移動可能に支持するレール装置(第1レール装置84)を備え、逃がし凹部376は、レール装置との干渉を避ける凹部を構成している。
この構成によれば、隔壁部材22Aの構造の簡素化を図ることができる。また、運転席6の前方空間を広くすることができる。
また、運転席6に機体幅方向K2で間隔をあけて設けられた第1ストッパ98L及び第2ストッパ98Rを備え、隔壁部材22Aは、可動体85を後方移動させた際に、第1ストッパ98Lが当接する第1当接部材99Lと、第2ストッパ98Rが当接する第2当接部材99Rを有し、逃がし凹部376は、第1当接部材99L及び第2当接部材99Rより下方に位置し且つ第1当接部材99L側から第2当接部材99R側にわたる長さに形成されている。
この構成によれば、油圧ホースとの干渉を十分に防止することができる。
また、可動体85に運転席6を前後に移動可能に支持する他のレール装置(第2レール装置86)を備え、隔壁部材22Aは、第1当接部材99Lと第2当接部材99Rとの間に設けられていて他のレール装置との干渉を防止する回避凹部108を有する。
また、可動体に設けられた操作レバー77Lを備え、油圧ホース368は、操作レバー77Lに接続されていてもよい。
また、作業機1は、原動機E1と、原動機E1を冷却する冷却風を発生する冷却ファンF1と、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置D1と、原動機E1の燃料に混じっている水分を分離除去するセジメンタ381と、を備え、セジメンタ381は、排気ガス浄化装置D1より冷却風の風下側で且つ排気ガス浄化装置D1と機体幅方向K2で重なる位置に配置されている。
この構成によれば、セジメンタ381に冷却風が直接当たるのが防止され、燃料のワキシングの防止を図ることができる。
また、セジメンタ381と排気ガス浄化装置D1との間を遮蔽するセジメンタカバー383を備えている。
この構成によれば、セジメンタカバー383によって燃料温度の上がり過ぎを防止でき、セジメンタ381を排気ガス浄化装置D1に近づけてコンパクトに配置できる。
また、セジメンタカバー383は、セジメンタ381とは別に着脱可能である。
この構成によれば、状況に応じて、セジメンタカバー383を取り付けた状態、又は取り外した状態にすることができる。
また、原動機E1を搭載した機体2と、原動機E1の燃料を貯留する燃料タンクT1と、を備え、排気ガス浄化装置D1及びセジメンタ381は、原動機E1の一側方に設けられ、冷却ファンF1は、原動機E1の他側方に設けられ、燃料タンクT1は、原動機E1の一側方且つ前方に配置されている。
この構成によれば、燃料タンクT1からセジメンタ381への燃料管路の配策を容易に行える。また、該燃料管路を短くすることができる。
また、原動機E1の後方を開閉可能に覆うボンネット後部22Bと、原動機E1の後方に配置された燃料フィルタF2と、を備え、セジメンタ381は、排気ガス浄化装置D1の前後方向中途部の側方に配置されている。
この構成によれば、ボンネット後部22Bを開けることにより、セジメンタ381及び燃料フィルタF2を後方からのワンサイドでメンテナンスできる。
また、燃料を冷却する燃料クーラN1と、原動機E1からの戻りの燃料をセジメンタ381に送る状態と、燃料クーラN1に送る状態とに切り替える環流バルブ386と、環流バルブ386からの燃料の逆流を阻止するチェックバルブ387と、環流バルブ386及びチェックバルブ387を取り付けるブラケット部材389と、を備え、ブラケット部材389は、燃料フィルタF2の下方に配置されている。
この構成によれば、環流バルブ386とチェックバルブ387とを、ブラケット部材389にサブアッシして機体2に取り付けることができると共に、ボンネット後部22Bを開けることにより、セジメンタ381及び燃料フィルタF2と共に環流バルブ386及びチェックバルブ387を後方からのワンサイドでメンテナンスできる。
また、作業機1は、原動機E1と、原動機E1用の燃料を貯留する燃料タンクT1と、燃料タンクT1に接続されていて該燃料タンクT1に補給する燃料が注入されると共に燃料を貯留可能な給油部291と、原動機E1を収容する原動機室E2内に設けられていて給油部291を収容する給油部収容室291Aを形成する収容ボックス401と、を備えている。
この構成によれば、収容ボックス401によって、給油部291を配置する配置空間を原動機室E2と隔離することができ、給油部291に対して原動機室E2の熱の影響が及ぶことを抑制することができる。
また、原動機E1を搭載した機体2と、機体2に搭載されたキャビン5と、キャビン5の一部と原動機室E2の一部とを覆う外装部材163と、を備え、収容ボックス401は、外装部材163によって閉塞されるボックス開口402を有する。
この構成によれば、収容ボックス401の一部をキャビン5の外装部材163で構成でき、構造の簡素化を図ることができる。
また、給油部291は、燃料を貯留可能なサブタンク300と、サブタンク300に燃料を注入する給油口301とを有し、外装部材163は、ボックス開口402を介して給油口301にアクセス可能な開口部169と、開口部169を開閉可能に閉塞する開閉蓋170を有する。
この構成によれば、サブタンク300によって燃料の貯留容量の増量を図ることができる。また、収容ボックス401内の給油口301にアクセスすることができる。
また、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置D1を備え、収容ボックス401は、排気ガス浄化装置D1に隣接して設けられている。
この構成によれば、給油部291を排気ガス浄化装置D1に近接して設けることができ、給油部291をコンパクトに配置することができる。
また、原動機室E2を形成するボンネット22と、原動機室E2内においてボンネット22を支持する支持フレーム11と、を備え、収容ボックス401は、支持フレーム11に取り付けられるボックス取付部414を有する。
この構成によれば、収容ボックス401の取付位置を精度よく出せる。
また、収容ボックス401は、支持フレーム11に取り付けられるメイン部材411と、メイン部材411に着脱可能に取り付けられたサブ部材412とを有する。
この構成によれば、収容ボックス401の内部に装備される部材に容易にアクセスすることができる。
また、燃料タンクT1の側面と給油部291とを接続する接続管292と、原動機室E2と燃料タンクT1の配置側とを仕切り且つ接続管292を通す通し穴294が設けられた仕切り板47と、を備えている。
この構成によれば、接続管292を燃料タンクT1の側面に接続することで、接続管292を仕切り板の通し穴294に挿通することができる。これにより、原動機E1の配置側と燃料タンクT1の配置側との間の仕切り構造を簡素化することができる。
また、作業機1は、走行装置3上に縦軸心(旋回軸心X1)回りに回転可能に支持される旋回フレーム41と、旋回フレーム41上の空間を区画するとともに、旋回フレーム41上に配策される油圧管路427を通す開口部を有する通路部材434と、通路部材434の近傍に配置されるとともに、油圧管路427の周囲を覆って油圧管路427を保持する保持部材429と、通路部材434と保持部材429との間をシールするシール部材437と、を備えている。
この構成によれば、通路部材434を通って配策された油圧管路427の周囲のシール性を向上させることができる。
また、通路部材434は、油圧管路427を挟むように対向配置される第1縦壁部(前壁434a)及び第2縦壁部(後壁434b)と、第1縦壁部(前壁434a)及び第2縦壁部(後壁434b)の上部同士を連結する連結壁部(上壁434c)とを有し、シール部材437は、第1縦壁部(前壁434a)、第2縦壁部(後壁434b)及び連結壁部434b(上壁434c)にわたって設けられている。
この構成によれば、簡単な構造で保持部材429と油圧管路427との間のシール性を向上させることができる。
また、通路部材434が固定され且つ旋回フレーム41にボルト438A、438Bによって取り付けられる取付プレート435を備え、取付プレート435は、通路部材434から油圧管路427の配策方向に交差する平方向の両側に張り出す縦板部439を有する。
この構成によれば、通路部材434の周囲を覆うことができ、例えば、原動機室E2に取り込んだ冷却風の漏れ及び原動機室E2の騒音の漏れを低減することができる。
また、取付プレート435に取り付けられ且つ旋回フレーム41に搭載される搭載物(ラジエータR1、オイルクーラO1)を載置する支持台(支持ブラケット445)を備えている。
この構成によれば、取付プレート435が支持台の取付部材として機能し、部材の兼用化を図ることができる。
また、旋回フレーム41の後部に搭載された原動機E1を備え、搭載物は、原動機E1の側方に配置された冷却器(ラジエータR1、オイルクーラO1)である。
この構成によれば、取付プレート435が冷却器を支持する支持台の取付部材として機能し、部材の兼用化を図ることができる。
また、取付プレート435は、搭載物の下方において、原動機E1の配置側と搭載物の配置側とを仕切っている。
この構成によれば、搭載物の下方のシール性を向上させることができる。
また、旋回フレーム41は、前部から後部にわたって設けられていて該旋回フレーム41を補強する補強リブ(第2リブ43R)を有し、補強リブは、取付プレート435に取り付けられたシール材(第2シール材)441が当接する当接部(補強部位233a)を有する。
この構成によれば、部材の兼用化を図ることができ、構造の簡素化を図ることができる。
また、作業機1は、機体2に取り付けられた支持ブラケット445と、弾性部材によって形成されていて、支持ブラケット445に設けられた第1マウント部材(第1弾性部材J1〜第4弾性部材J4)と、水平方向に直交する方向に対して並列状に並べて配置されて支持ブラケット445に第1マウント部材を介して載置される第1冷却器(ラジエータR1)及び第2冷却器(オイルクーラO1)と、第1冷却器及び第2冷却器の上部に対して取り外し可能に嵌められる嵌合ブラケット453と、弾性部材によって形成されていて、嵌合ブラケット453と第1冷却器及び第2冷却器との間に介在される第2マウント部材(第5弾性部材J5〜第8弾性部材J8)と、を備えている。
この構成によれば、嵌合ブラケット453を取り外すことにより、第1冷却器と第2冷却器とを個別に取り外すことができる。これにより、冷却器の交換を容易に行うことができる。また、第1冷却器と第2冷却器との各々を、弾性部材を介してマウントすることで、マウント強度を向上させることができる。
第1冷却器は、下方に向けて突出する複数の第1下側突出部を備え、第2冷却器は、下方に向けて突出する複数の第2下側突出部を有する支持枠に取り付けられており、第1マウント部材は、各第1下側突出部及び各第2下側突出部に対応して配置され、且つ第1下側突出部又は第2下側突出部が挿通される孔を有する複数の下側弾性部材を備えており、各第1下側突出部及び前記各第2下側突出部が下側弾性部材の孔に挿通されることにより第1冷却器及び前記第2冷却器が支持ブラケット上に防振支持されている。
この構成によれば、第1マウント部材によって、第1冷却器及び第2冷却器の下部の位置決めを行うことができる。
また、第1冷却器は、上方に向けて突出する複数の第1上側突出部を備え、支持枠は、上方に向けて突出する複数の第2上側突出部を備え、第2マウント部材は、各第1上側突出部及び各第2上側突出部に対応して配置され、且つ第1上側突出部又は第2上側突出部が挿通される孔を有する複数の上側弾性部材を備えており、上側弾性部材の孔に各第1上側突出部及び各第2上側突出部が挿通され状態で第1冷却器及び第2冷却器の上部に嵌合ブラケットが嵌められている。
この構成によれば、第2マウント部材によって、第1冷却器及び第2冷却器の上部の位置決めを行うことができる。
また、支持ブラケット445と嵌合ブラケット453とを連結するフレーム部材(連結フレーム459)と、嵌合ブラケット453に固定された吊り具460A、460Bと、を備えている。
この構成によれば、第1冷却器及び第2冷却器の取り外し及び組付けを容易に行える。
また、フレーム部材は、第3冷却器(コンデンサG3)を取り付ける取付部459a〜459dを有する。
この構成によれば、第1冷却器、第2冷却器及び第3冷却器の取り外し及び組付けを容易に行える。
また、フレーム部材は、第4冷却器(燃料クーラN1)を取り付ける取付フレーム472を有する。
この構成によれば、第1冷却器、第2冷却器、第3冷却器及び第4冷却器の取り外し及び組付けを容易に行える。
また、第1冷却器及び第2冷却器の側方に設けられた原動機E1と、原動機E1と、第1冷却器及び第2冷却器との間に設けられたシュラウド425と、シュラウド425内に配置されて原動機E1の動力によって駆動される冷却ファンF1とを備え、第1冷却器は、原動機E1の冷却水を冷却するラジエータR1であり、第2冷却器は、油圧機器の作動油を冷却するオイルクーラであり、シュラウド425は、冷却ファンF1によって発生した冷却風を原動機E1側に送風すべく開口する送風開口544を有し、送風開口544及び冷却ファンF1は、シュラウド425の中央部からラジエータR1側に偏倚して設けられている。
この構成によれば、原動機E1の側方に、ラジエータR1及びオイルクーラO1を機体幅方向K2に対して並列状に並べて配置した構造において、原動機E1の冷却を効率よく行える。
また、作業機1は、水平方向に対して直列状に並べて配置される複数の冷却器(ラジエータR1、コンデンサG3)と、一方の冷却器に対して他方の冷却器を近接離反可能に支持するフレーム部材(連結フレーム459)と、を備え、フレーム部材は、水平方向の一端側が縦軸心(回転軸心X2)回りに回転可能に支持されており、フレーム部材の一端側に取り付けられて他方の冷却器に接続ホースを介して接続される冷却系機器(レシーバG2)を備え、他方の冷却器は、縦軸心(回転軸心X2)の近傍位置に、第1冷媒ホース474が接続される第1接続継手475を有し、冷却系機器は、縦軸心(回転軸心X2)の近傍位置に、第1冷媒ホースとは異なる第2冷媒ホース478が接続される第2接続継手478を有する。
この構成によれば、一方の冷却器に対して他方の冷却器が横開きに開くので、除去したゴミ等の異物を容易に下に落とすことができ、また、横からの清掃作業であるので、冷却器の清掃を容易に行える。また、フレーム部材を回転させたときに第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477の膨らみを抑制することができ、周りの部材と干渉するのを防止することができる。さらに、第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477が、キンクするのを防止することができる。
また、第1接続継手475及び第2接続継手478は、縦軸心(回転軸心X2)から遠ざかる方向へ向かうほど下方へ移行する斜め方向に配策されている。
この構成によれば、フレーム部材を回転させたときの第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477の膨らみの抑制、及び第1冷媒ホース474及び第2冷媒ホース477のキンクを効果的に防止することができる。
また、第2接続継手478は、当該第2接続継手478内の冷媒量を確認するガスチェック部材479を備えており、ガスチェック部材479は、視認面の法線方向が斜め上方を向くように配置されている。
この構成によれば、冷媒のチェックを容易に行える。
また、一方の冷却器と水平方向に並列状に並べて配置された第3の冷却器(オイルクーラO1)をさらに備えていてもよい。
また、一方の冷却器及び第3の冷却器を載置支持する支持ブラケット445と、一方の冷却器及び第3の冷却器の上部に対して取り外し可能に嵌められる嵌合ブラケット453と、を備え、フレーム部材は、支持ブラケット445と嵌合ブラケット453とを連結している。
この構成によれば、一方及び他方の冷却器並びに第3の冷却器を、支持ブラケット445、嵌合ブラケット453及びフレーム部材に組み付けた状態で着脱でき、組付け性、整備性の向上させることができる。
また、嵌合ブラケット453は、一方の冷却器から離反する方向にフレーム部材が回転した際の開き角度を規制する第1規制部(規制ピン481)と、該開き角度が規制された開き状態でフレーム部材の一方の冷却器に近接する方向の回転を規制する第2規制部(規制片482)と、第2規制部を上下揺動可能に支持する支持片483とを有し、第2規制部は、フレーム部材を閉じた状態でフレーム部材上に載置されており、フレーム部材が開き状態に位置した際に下方揺動してフレーム部材に係合する。
この構成によれば、フレーム部材を開くと、自動的にフレーム部材が開き状態に規制されるので、フレーム部材が周囲の部位に干渉するのを防止できると共に、清掃の作業性を向上させることができる。
また、フレーム部材は、他方の冷却器の上側に位置する上枠材459Aと、下側に位置する下枠材459Bと、一端側に位置する一端側枠材(前枠材459C)と、一端側枠材とは反対側の他端側に位置する他端側枠材(後枠材459D)とを有し、縦軸心(回転軸心X2)は、一端側枠材より他端側枠材寄りに位置している。
この構成によれば、フレーム部材を開いたときに、一端側枠材の裏側を清掃することができる。
また、他端側枠材の下部は、一端側枠材の下部よりも短く形成されており、下枠材459Bは、他端側枠材の下端部から一端側に向けて延びる第1部位467aと、第1部位467aの一端側から下方に向けて延びる第2部位467bと、第2部位467bの下端から一端側に向けて延びていて一端側枠材の下端側に連結された第3部位467cとを有する。
この構成によれば、第1部位467a及び第2部位467bによってフレーム部材の下部に上方に向けて凹む凹部が形成され、フレーム部材を開いたときにフレーム部材の下部が周囲の部位と干渉するのを防止することができる。
また、冷却風を発生させる冷却ファンF1を備え、一方の冷却器は原動機E1の冷却水を冷却するラジエータR1であり、他方の冷却器はエアコンの冷媒を冷却するコンデンサG3であり、第3の冷却器は油圧機器の作動油を冷却するオイルクーラO1であり、コンデンサG3と冷却ファンF1とは、ラジエータR1とオイルクーラO1との境界部分よりもラジエータR1寄りに配置されている。
この構成によれば、ラジエータR1及びオイルクーラO1を機体幅方向K2に対して並列状に並べて配置した構造において、原動機E1の冷却を効率よく行える。
また、作業機1は、縦軸心(旋回軸心X1)回りに旋回可能な旋回基板42と、旋回基板42に搭載された冷却器(ラジエータR1)と、を備え、旋回基板42は、冷却器の近傍位置で旋回基板42を貫通して形成されていて旋回基板42上の異物を排出可能な排出穴486と、排出穴486を塞ぐと共に上方から着脱可能な蓋板487とを有する。
この構成によれば、冷却器を清掃する際に、旋回基板42へ落ちるゴミを排出穴486から排出でき、ゴミの清掃作業を容易に行える。また、排出穴486は、蓋板487で塞ぐことができるので、旋回基板42の下からの泥土等の侵入を防止することができると共に、蓋板487の着脱を旋回基板42の上方から行えるので、蓋板の着脱作業が容易である。
また、旋回基板42の上方に配策される配策部材(戻り管路393B、393D)を案内するガイド部材488を備え、ガイド部材488は、蓋板487に固定されている。
この構成によれば、ガイド部材488を蓋板487を着脱するときの把持部材として利用することができる。
また、冷却器と機体幅方向K2で直列状に配置され、且つ水平方向の一端側が縦軸心(回転軸心X2)回りに回転可能に枢支されていて冷却器から離反する方向に回転可能な他の冷却器(コンデンサG3)を備え、排出穴486は、他の冷却器の一端側とは反対側の他端側に設けられている。
この構成によれば、冷却器を清掃する際に、冷却器から落ちるゴミ等の異物を効率よく排出することができる。
また、他の冷却器を離反方向に回転させたときに、該他の冷却器の離反方向の移動を規制する規制部材(規制片482)を備え、排出穴486は、規制部材によって他の冷却器の移動が規制された開き状態で、他の冷却器と平面視で重なる位置に形成されている。
この構成によれば、冷却器を清掃する際のゴミ等の異物を効率よく排出することができる。
また、他の冷却器を支持して縦軸心(回転軸心X2)回りに回転可能なフレーム部材(連結フレーム459)を備え、フレーム部材は、他の冷却器の上側に位置する上枠材459Aと、下側に位置する下枠材459Bと、一端側に位置する一端側枠材(前枠材459C)と、他端側に位置する他端側枠材(後枠材459D)とを有し、他端側枠材の下部は、一端側枠材の下部よりも短く形成されており、下枠材459Bは、他端側枠材の下端部から一端側に向けて延びる第1部位467aと、第1部位467aの一端側から下方に向けて延びる第2部位467bと、第2部位467bの下端から一端側に向けて延びていて一端側枠材の下端側に連結された第3部位467cとを有し、排出穴486は、他の冷却器の開き状態で、下枠材459Bと平面視で重なる位置に形成されている。
この構成によれば、フレーム部材を回転させた状態でも、ゴミ等の異物の排出を容易に行うことができる。
また、作業機1は、原動機E1と、原動機E1の側方に配置された冷却器と、冷却器と原動機E1との間に設けられたシュラウド425と、シュラウド425の上方において、原動機E1を収容する原動機室E2と冷却器の配置側とを仕切る仕切り構造体458と、を備え、仕切り構造体458は、原動機室E2と冷却器の配置側とにわたって配策された配策部材(ハーネス507A、507B)を通す第1切欠き部500を有するメインプレート496と、第1切欠き部500における配策部材の周囲を覆うグロメット506A、506Bを保持する第1サブプレート497とを有し、第1切欠き部500は、配策部材が通過可能で且つ下方に開口する第1開口部515aを有し、第1サブプレート497は、配策部材を第1切欠き部500に挿通した状態でメインプレート496に取り付け可能である。
この構成によれば、配策部材を交換する際には、第1サブプレート497を取り外すだけで、配策部材を取り外すことができ、組付性及び整備性が向上する。
また、原動機室E2と冷却器の配置側とにわたって配策されている配策部材に対してメインプレート496を上方から下ろすことにより、第1開口部515aを介して第1切欠き部500に配策部材を挿入し、その後、第1サブプレート497をメインプレート496に取り付けて配策部材の周囲を覆うグロメット506A、506Bを保持することにより、配策部材を先組みした状態で仕切り構造体458を組み付けることができる。
また、原動機室E2内に配置されたタンク(リザーバタンク517)と冷却器とを第1切欠き部500を通って接続する第1ホース(リザーバホース510)を備え、第1サブプレート497は、第1ホースを第1切欠き部500に挿通した状態でメインプレート496に取り付けられると共に、第1ホースの周囲における第1切欠き部500を覆うカバー部位(第4部位497d)を有する。
この構成によれば、第1ホースを先組した状態で仕切り構造体458を組み付けることができる。また、第1ホースを交換する際には、第1サブプレート497を取り外すだけなので、整備性が向上する。
また、第1切欠き部500を通って原動機E1と冷却器とを接続する第2ホース(アッパホース514)を備え、カバー部位は、第2ホースの周囲における第1切欠き部500を覆う。
この構成によれば、第2ホースを先組した状態で仕切り構造体458を組み付けることができる。また、第2ホースを交換する際には、第1サブプレート497を取り外すだけなので、整備性が向上する。
また、原動機室E2を形成するボンネット22と、ボンネット22を支持する支持フレーム11と、冷却器の配置側に設けられたエアクリーナ519と、エアクリーナ519と原動機E1とを接続する吸気ダクト520とを備え、メインプレート496は、吸気ダクト520を通す第2切欠き部501を有し、第2切欠き部501は、吸気ダクト520を支持フレーム11に支持した状態で該第2切欠き部501に吸気ダクト520を挿入すべく上方に開口する第2開口部515cを有する。
この構成によれば、エアクリーナ519及び吸気ダクト520を先組みした状態で仕切り構造体458を組み付けることができる。
また、第2切欠き部501における吸気ダクト520の周囲を覆うダクトシール518を備え、ダクトシール518は、第2切欠き部501の縁部に保持される第1シール部材518Aと、第1シール部材518Aとで吸気ダクト520を挟む第2シール部材518Bとを有し、仕切り構造体458は、メインプレート496に取り付けられて第2シール部材518Bを保持する第2サブプレート498を有する。
この構成によれば、吸気ダクト520を先組した状態で吸気ダクト520の周囲を仕切ることができる。また、吸気ダクト520を交換する際には、第2サブプレート498を取り外すだけなので、整備性が向上する。
また、原動機室E2を形成するボンネット22と、ボンネット22を支持する支持フレーム11と、原動機室E2に配策された配管部材524と、を備え、仕切り構造体458は、支持フレーム11に取り付けられ且つ配管部材524を支持する配管ブラケット499を有し、メインプレート496は、上方に開口していて配管ブラケット499に下方から嵌る第3切欠き部502を有する。
この構成によれば、配管部材524を先組みした状態で仕切り構造体458を組み付けることができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された原動機E1と、原動機E1を収容する原動機室E2を形成するボンネット22と、機体2に立設されていてボンネット22を支持する支持フレーム11と、原動機E1の側方に配置された側方部材(シュラウド425及び仕切り構造体458)と、を備え、支持フレーム11は、側方部材に設けられたシール材(トリムシール545)に当接する当接壁491dを有する。
この構成によれば、原動機E1側方に配置した側方部材に設けたシール材(トリムシール545)を、支持フレーム11に設けた当接壁491dに当てることによって原動機室E2の仕切り性を高めることができる。
また、支持フレーム11は、側方部材側に配置されていて原動機室E2を仕切る仕切りカバー491を有し、仕切りカバー491は、当接壁491dを有する。
この構成によれば、原動機室E2の仕切り性をさらに高めることができる。
また、原動機室E2の前方を仕切る隔壁部材22Aを備え、支持フレーム11は、機体幅方向K2に間隔をあけて配置された2本の前脚57L、57Rと、前脚57L、57Rよりも後方に配置された少なくとも1本の後脚58L、58Rとを有し、隔壁部材22Aは、2本の前脚57L、57Rの間に設けられ、仕切りカバー491は、側方部材に近い側の前脚57Rにおける隔壁部材22A側とは反対側に固定されている。
この構成によれば、支持フレーム11と側方部材との間の仕切り性をさらに高めることができる。
また、仕切りカバー491は、一方の前脚に固定される側壁部491aと、側壁部491aの上端から側方に向けて延出されていて原動機E1と側方部材の間の上方を覆う上壁部491bと、上壁部491bの前端から下方に向けて延出され且つ側壁部491aに接続されていて、原動機E1と側方部材の間の前方を覆う前壁部491cとを有する。
この構成によれば、原動機E1と側方部材の間の仕切り性をさらに高めることができる。
また、当接壁491dは、前壁部491cにおける側方部材側の端部から前方に延出されている。
この構成によれば、側方部材と仕切りカバー491とのシール性を向上させることができる。
また、原動機E1の動力によって駆動される冷却ファンF1と、冷却ファンF1を覆うシュラウド425と、を備え、側方部材は、シュラウド425を有し、シール材(トリムシール545)は、シュラウド425に設けられている。
この構成によれば、シュラウド425と仕切りカバー491とのシール性を向上させることができる。
また、シュラウド425の側方であって原動機E1とは反対側の側方に配置された第1冷却器(ラジエータR1)及び第2冷却器(オイルクーラO1)を備え、第1冷却器及び第2冷却器は、機体幅方向K2に対して並列状に且つ前後に並べて配置され、シュラウド425の前後方向K1の幅は、第1冷却器及び第2冷却器に対応する前後幅W8に形成され、仕切りカバー491の前端側は、シュラウド425の前端側に対応する位置に設けられている。
この構成によれば、原動機E1の側方に第1冷却器及び第2冷却器を前後に並べて並列配置した構造において、原動機室E2の仕切り性を高めることができる。
シュラウド425の本体部(シュラウド本体541)の前後幅W8は、冷却ファンF1の回転軸心X3から後方側の幅W9に対して、回転軸心X3から前方側の幅W10が広い。
この構成によれば、原動機室E2の仕切り性を高めることができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2の後部に搭載された原動機E1と、原動機E1の動力によって駆動される冷却ファンF1と、冷却ファンF1を覆うシュラウド425と、原動機E1を収容する原動機室E2を形成するボンネット22と、機体2に立設されていてボンネット22を支持する支持フレーム11と、原動機E1の下部後方を覆うウエイト46と、シュラウド425の下方において原動機室E2を仕切る第1仕切り構造体と、シュラウド425の上方において原動機室を仕切る第2仕切り構造体と、シュラウド425の前部に設けられていて支持フレーム11側に設けた当接壁491dに当接する第1シール材(トリムシール545)と、シュラウド425の後部に設けられていてウエイト46に当接する第2シール材(シール材550)と、を備えている。
この構成によれば、シュラウド425周りのシール性を向上させることができる。
また、シュラウド425と支持フレーム11との間に設けられていて原動機室E2を仕切る仕切りカバー491を備え、当接壁491dは、仕切りカバー491に設けられている。
この構成によれば、原動機室E2のシール性を高めることができる。
また、シュラウド425の前方に配置されて機体2に固定されたタンク台424と、タンク台424に取り付けられたタンク(作動油タンクT2)と、シュラウド425の下部で且つ第1シール材の下方に設けられていて、タンク及びタンク台424に当接するシール構造体602と、を備えている。
この構成によれば、シュラウド425前部のシール性を向上させることができる。
また、ボンネット22は、シュラウド425の後上部に対応する位置に設けられたシール取付壁553aと、シール取付壁553aに取り付けられた第3シール材(シール材554)とを有し、第3シール材は、第2シール材から上方のシュラウド425後部に当接する。
この構成によれば、シュラウド425後部のシール性を向上させることができる。
また、第1仕切り構造体は、油圧管路427を通す開口部を有する通路部材434と、通路部材434の近傍に配置されるとともに、油圧管路427の周囲を覆って油圧管路427を保持する保持部材429と、通路部材434と保持部材429との間をシールするシール部材437と、を備えている。
この構成によれば、通路部材434を通って配策された油圧管路427の周囲のシール性を向上させることができる。
また、原動機室E2の内外にわたって配策された配策部材(ハーネス507A、507B)を通す第1切欠き部500を有するメインプレート496と、第1切欠き部500における配策部材の周囲を覆うグロメット506A、506Bを保持する第1サブプレート497とを有し、第1切欠き部500は、配策部材が通過可能で且つ下方に開口する第1開口部515aを有し、第1サブプレート497は、配策部材を第1切欠き部500に挿通した状態でメインプレート496に取り付け可能である。
この構成によれば、配策部材を交換する際には、第1サブプレート497を取り外すだけで、配策部材を取り外すことができ、組付性及び整備性が向上する。
また、作業機1は、機体2と、機体2の後部に搭載した原動機E1と、原動機E1を覆うボンネット22と、機体2に立設されていてボンネット22を支持する支持フレーム11と、機体2の側部に配備される部材を支持するフレーム部材206と、を備え、フレーム部材206は、後部が支持フレーム11に連結されると共に支持フレーム11から機体2の機体前部に延び、且つ前部が機体前部に立設されている。
この構成によれば、フレーム部材206は、支持フレーム11と機体2とに連結されているので、支持強度を向上させることができる。
また、機体2の側部に配備される機器類を覆うカバー体(側部カバー21)を備え、フレーム部材206は、カバー体の内部に収容されていて、該カバー体を支持する。
この構成によれば、カバー体を強固に支持することができる。
また、フレーム部材206は、支持フレーム11に固定され且つ該支持フレーム11から前方に突出する第1フレーム構成部材208と、第1フレーム構成部材208から前方に延びると共に前部が下方に向けて屈曲され且つ機体前部に固定された第2フレーム構成部材207とを有する。
この構成によれば、フレーム部材206を軽量化することができる。
また、機体2の側部に配備される機器類を覆うと共に内部にフレーム部材206を収容したカバー体(側部カバー21)を備え、カバー体は、第1フレーム構成部材208に開閉可能に支持される第1カバー部材26を有する。
この構成によれば、第1カバー部材26を強固に支持することができる。
カバー体は、フレーム部材を覆うと共に第2フレーム構成部材207に支持された機器類を収容する第2カバー部材27を有し、第2カバー部材27は、フレーム部材に着脱可能に取り付けられている。
この構成によれば、第2カバー部材27を取り外すことにより第2フレーム構成部材に支持された機器類を点検することができる。フレーム部材206に、第1カバー部材26及び第2カバー部材27を取り付けることにより、これらカバー部材26、27同士の位置ずれを少なくなくすることができる。
また、機体に搭載されたキャビン5を備え、第2カバー部材27は、キャビン5と第1カバー部材26との間に設けられ、且つフレーム部材206に当該第2カバー部材27の内部から着脱可能に取り付けられている。
この構成によれば、キャビン5と第1カバー部材26との間の隙間を狭くすることができる。
また、バッテリ台566は、取り付け形式の異なる第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bを選択的に載置可能な載置壁571aと、載置壁571aに設けられていて第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bの正面側への移動を規制する規制部材(規制プレート572)とを有し、規制部材は、第2バッテリBT1bの正面下部に設けられた第1係合突部569gに係合して該第2バッテリBT1bの上方移動を規制する規制部(第1規制部579)を有する。
この構成によれば、取り付け形式の異なるバッテリを取り付けることができる。
また、規制部材(規制プレート572)は、第1バッテリBT1aの正面及び第2バッテリBT1bの正面に対応する主板部576を有し、規制部は、主板部576の一端側部位と他端側部位との間に設けられていて主板部576の一部を切り起こして形成されている。
この構成によれば、規制部材(規制プレート572)の構造の簡素化を図ることができる。
また、規制部材(規制プレート572)は、主板部576の一端側部位から延出する第1側板部577及び他端側部位から延出する第2側板部578を有し、第1側板部577は、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bの一側面に当接して前記第1バッテリ及び前記第2バッテリの前記一側面側への移動を規制し、第2側板部578は、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bの他側面に当接して前記第1バッテリ及び前記第2バッテリの前記他側面側への移動を規制する。
この構成によれば、規制部材(規制プレート572)に設けた第1側板部577及び第2側板部578によって、第1バッテリBT1a及び第2バッテリBT1bの側面側への移動の規制を行うことができ、構造の簡素化を図ることができる。
また、載置壁571aは、固定具挿通穴583bと、固定具取付部584とを有し、固定具挿通穴583bは、第1バッテリBT1aを載置壁571aに対して上面側から押さえて固定する第1固定具587の一部が挿通可能であり、固定具取付部584は、第2バッテリBT1bの背面に設けられた第2係合突部569kに係合して該第2バッテリBT1bの背面側への移動及び上方移動を規制する第2固定具591を取り付け可能である
この構成によれば、第1バッテリBT1aを固定する第1固定具587と、第2バッテリBT1bを固定する第2固定具591とを取り付けることができる。
また、作業機1は、機体2と、前記記載のバッテリ台566とを備えていてもよい。
この作業機1は、バッテリ台566は、載置壁の他端部から下方に延設された縦支持壁を有しており、機体2は、載置壁571aの一端側が載置されて取り付ける載置壁取付部573と、縦支持壁571aの下端部が載置されて取り付けられる縦支持壁取付部42aとを備えていてもよい。
この構成によれば、バッテリ台566の構造の簡素化を図ることができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2に固定されたタンク台424と、タンク台424に取り付けられたタンク(作動油タンクT2)と、を備え、タンク台424は、機体2に立設された支持板424Bと、板面が水平方向に沿って配置されていてタンクがボルト固定されるタンク取付板424Aとを有し、タンク取付板424Aは、板面に沿う方向の一端部に、支持板424Bの上端面424bの長さ方向に形成された接合面424aを有し、接合面424aは、支持板424Bの上端面424bにおける板厚方向の中途部に位置し且つ該上端面424bに溶接によって接合されている。
この構成によれば、タンク取付板424Aの溶接歪みを低減でき、タンクの強度低下を防止することができる。また、上から溶接することができ、製産効率を向上させることができる。
また、タンク取付板424Aは、接合面424aから突出すると共にタンクがボルト固定される取付片424cを有する。
この構成によれば、取付片424cに引き下げる方向の応力が作用するのを防止することができる。
また、機体2は、走行装置3上に縦軸心(旋回軸心X1)回りに回転可能に支持された旋回基板42と、旋回基板42上に前部から後部に向けて配置されて固定された補強リブ(第2リブ43R)とを有し、補強リブは、支持板424Bの板面に面接触して固定される補強部位233aを有する。
この構成によれば、支持板424Bの強度向上を図ることができる。
また、支持板424Bは、補強部位233aの近傍に形成されていて、配策部材600を通す通し穴601を有する。
この構成によれば、通し穴601を形成することによる支持板424Bの強度低下を防止することができる。
また、補強リブは、板金製の板金リブ232Rと、鋳鋼製の鋳鋼リブ233Rを有し、補強部位233aは、鋳鋼リブ233Rに設けられている。
この構成によれば、支持板424Bを簡単に補強することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
6 運転席
22A 隔壁部材
77L 操作レバー
84 レール装置(第1レール装置)
85 可動体
86 他のレール装置(第2レール装置)
98L 第1ストッパ
98R 第2ストッパ
99L 第1当接部材
99R 第2当接部材
368A 油圧ホース
368B 油圧ホース
368C 油圧ホース
368D 油圧ホース
376 逃がし凹部
108 回避凹部
E1 原動機
E2 原動機室

Claims (5)

  1. 機体と、
    前記原動機の前方に配置された運転席と、
    前記運転席を支持すると共に前記機体に前後位置調整可能に支持された可動体と、
    前記可動体の背面側に配策された前記油圧ホースと、
    前記原動機を収容する原動機室と前記運転席側の領域とを隔てる隔壁部材と、
    を備え、
    前記隔壁部材は、後方に向けて凹設されていて前記油圧ホースを収容する逃がし凹部を有する作業機。
  2. 前記可動体を前後に移動可能に支持するレール装置を備え、
    前記逃がし凹部は、前記レール装置との干渉を避ける凹部を構成している請求項1に記載の作業機。
  3. 前記運転席に機体幅方向で間隔をあけて設けられた第1ストッパ及び第2ストッパを備え、
    前記隔壁部材は、前記可動体を後方移動させた際に、前記第1ストッパが当接する第1当接部材と、前記第2ストッパが当接する第2当接部材を有し、
    前記逃がし凹部は、前記第1当接部材及び前記第2当接部材より下方に位置し且つ前記第1当接部材側から前記第2当接部材側にわたる長さに形成されている請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記可動体に前記運転席を前後に移動可能に支持する他のレール装置を備え、
    前記隔壁部材は、前記第1当接部材と前記第2当接部材との間に設けられていて前記他のレール装置との干渉を防止する回避凹部を有する請求項3に記載の作業機。
  5. 前記可動体に設けられた操作レバーを備え、
    前記油圧ホースは、前記操作レバーに接続されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機。
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