JP2021194909A - 画像形成システム、画像形成装置及びシート処理装置 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置及びシート処理装置 Download PDF

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Wataru Takahashi
鈴木義人
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Shinya Momma
秋山城治
Joji Akiyama
原口陽介
Yosuke Haraguchi
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Wataru Nozaki
古橋朋裕
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【課題】第1搬送経路にてシートの処理中でも、画像品質と生産性の低下を招くことなく、ラミネート処理などの後処理を必要としないコピーやプリント等を行うことができる画像形成システムを提供する。【解決手段】シートに画像形成する画像形成装置300と、シートに後処理を行うシート処理装置100とを備え、シート処理装置は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずにシートを下流に搬送するための第2搬送経路とを備え、シート処理装置により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、シート処理装置により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、後処理を行わない印刷ジョブが実行され、シートを第2搬送経路にて搬送することを特徴とする画像形成システムにより解決される。【選択図】図23

Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置及びシート処理装置に関する。
2枚のシートが重ねられ、一辺が接合(接続)された2枚重ねシート(ラミネートシート又はラミネートフィルム)内に、中紙類(用紙、写真など)を挿入し、熱と圧力を加えて2枚重ねシートを接着するラミネート処理という技術が知られている。
従来のラミネート処理機では、フィルムに挟み込みたい中紙類(用紙、写真など)を挟み込む作業を1枚1枚人手で実施する必要があるが、フィルムの内側には接着材の層があるため滑りが悪く、手で剥離することが面倒なことと、剥離後に挟み込みたいシート類を正確な位置に挟みこむことが手間であった。また、1枚の準備ができ、処理機(ラミネータ)にセットすると、ラミネート処理には30〜60秒の時間がかかるため、次の処理まで待つ必要があった。その結果、数十枚程度のラミネート処理をするだけで、長時間ラミネート処理装置から人が離れることができず、シートを挟み込む、セットしてラミネート処理する、待っている間にシートを挟み込む・・・という作業をユーザが繰り返す必要があり、時間と人手が必須になるという問題があった。また、それを回避しようとすれば、ロールフィルムを使った専用のラミネータ装置が必要であり、非常に高価(数十万円〜数百万円)になるという問題があった。
特許文献1は、一辺が接続されたラミネートシートにおいて、シート同士を剥離して、その間に中紙を挿入するラミネート装置を開示している。
しかし、このラミネート装置を画像形成装置と連結可能に構成した場合、ラミネート処理を要さない出力があった時、通常印刷時の排出経路(用紙排出経路)が備えられていないため、ラミネート装置からシートを排出しようとすると、シートが剥離経路や熱定着部などを有するシート処理経路を通ってしまう。その際シートに熱が加わるため、シートに画像が印刷されている場合、画像品質の低下を招いてしまう。
また、ラミネート装置においてシートの剥離・中紙挿入動作中に、画像形成装置からラミネート処理を要さない出力指示があっても、ラミネート処理を行っているシート処理経路ではシートの給紙・剥離動作や、中紙の挿入・シート処理後の熱定着部への搬送を行っている。そのため、ラミネート処理の各動作が完了するまでラミネート処理を要さない出力は待機しなければならず、その出力の生産性が低下するという課題がある。
そこで本発明は、第1搬送経路にてシートの処理中でも、画像品質と生産性の低下を招くことなく、ラミネート処理などの後処理を必要としないコピーやプリント等を行うことができる画像形成システムを提供することを目的とする。
この課題は、シートに画像形成する画像形成装置と、前記シートに後処理を行うシート処理装置とを備えた画像形成システムであって、前記シート処理装置は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずに前記シートを搬送するための第2搬送経路とを備え、前記シート処理装置により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、前記シート処理装置により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、前記後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、前記後処理を行わない印刷ジョブが実行され、前記シートが前記第2搬送経路にて搬送されることを特徴とする画像形成システムにより解決される。
第1搬送経路にてシートの処理中でも、画像品質と生産性の低下を招くことなく、ラミネート処理などの後処理を必要としないコピーやプリント等を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。 図1に示したシート処理装置の主要部分を示す構成図(その1)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その2)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その3)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その4)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その5)とその概略斜視図である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その6)とその概略斜視図である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その7)である。 図1に示すシート処理装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その8)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その9)である。 シート処理装置の主要部分を示す構成図(その10)である。 シート処理装置100に設置された操作パネル10の例を示す図である。 図1のシート処理装置100の別な状態を示す図である。 図1のシート処理装置100の別な状態を示す図である。 本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。 本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。 図17に示すシート処理装置100の排紙部の斜視図である。 排紙トレイ104を昇降させるための昇降手段を示す概略側面図である。 本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。 排紙トレイにシートなどを排紙する際にシートを仕分けるシート仕分け機構を示す概略平面図である。 シート仕分け機構によって仕分けされたシートの概略斜視図である。 画像形成装置300、中継装置310、シート処理装置100及び後処理装置400を有する画像形成システムを示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 同画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 同画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 同画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 同画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 同画像形成システムの一部を示す概略構成図である。 画像形成システムにおいて別なジョブを実行する例を示す図である。 別な実施形態に係る画像形成システムにおいて図30と同じジョブを実行する例を示す図である。 図27に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。 図32に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。 図33に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。 本発明の別な実施形態に係る画像形成システムを示す図である。 操作パネル10を示す図である。 操作パネル10を示す別な図である。 図25〜図29に示す画像形成システムにおける一連の動作を示すフローチャートである。 各シート給紙の開始指示からシート排出までの一連の動作を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。本実施形態のシート処理装置100は、2枚重ねシート(以下、シートSという)を互いに剥離し、その剥離したシートS内にシート状媒体(以下、中紙Pという)を挿入して挟持させるものである。
ここで、シートSとは、2枚のシートが重ねられ、その一部(又は一辺)が接合された2枚重ねシート(第一のシート)である。2枚重ねシートとしては、例えば、片側を透明ポリエステルシートなどの透過性シートとし、反対側を透明又は不透明シートとして、それらの一辺で接合したものがある。また、2枚重ねシートには、ラミネートフィルムも含まれる。
中紙Pは、それら2枚重ねシートに挿入されるシート状媒体の一例である。シート状媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙など)、トレーシングペーパ、OHPシートなどが含まれる。
図1に示すように、シート処理装置100は、シートSを積載する第1積載手段であるシートトレイ102と、シートトレイ102からシートSを給送するピックアップローラ105と、搬送ローラ対107とを備える。中紙Pは、後述する画像形成装置300の給紙部301から給紙可能に構成されており、シートSの中に挿入する中紙Pに画像形成装置300のコピーやプリンターを活用した方法で任意の画像を印刷し、インラインで挿入することが可能である。
搬送ローラ対107の搬送方向下流には、シートSの搬送位置を検出する搬送センサC1が設けられている。また、シート処理装置100の上流に配置された画像形成装置300(図9参照)から給紙された中紙Pは、シート処理装置100の中紙受け渡しガイド117にてシート処理装置100内部へと受け渡される。その中紙受け渡しガイド117には中紙Pの搬送位置を検出する搬送センサC2が設けられている。
またシート処理装置100は、搬送ローラ対107の下流に、第1搬送手段である入口ローラ対108と、回転部材としての巻付けローラ109と、第2搬送手段である出口ローラ対113と、排出されるシートSを積載する積載手段である排紙トレイ104などを備える。巻付けローラ109と出口ローラ対113の間に、シートSの幅方向に移動可能に設けられた剥離爪116を備える。
入口ローラ対108の搬送方向下流には、シートS及び中紙Pの搬送位置を検出する搬送センサC3が設けられ、巻付けローラ109の搬送方向下流には、シートSの状態を検出する異常状態検出センサC4が設けられている。そして、出口ローラ対113の搬送方向下流には、シートSの搬送位置を検出する搬送センサC5が設けられている。また、搬送センサC3の下方には剥離されたシートSのうちの下方を検出する剥離センサC6が、出口ローラ対113の上方には剥離されたシートSのうちの上方を検出する剥離センサC7が、それぞれ設けられている。
ここで、入口ローラ対108、巻付けローラ109、剥離爪116及び出口ローラ対113が備えられた搬送路は、シートを処理するためのシート処理経路99を形成する。具体的には、シート処理経路99は、第一のシートとしてのシートSを剥離して、シート処理装置100の上流に配置された画像形成部305により画像形成された第二のシートとしての中紙Pをそこに挟み込むためのものである。
なお、シート処理経路99は、シートSを加熱及び加圧可能な熱加圧部材である熱加圧ローラ120を含んでもよい。これにより、シート処理装置は加熱を含むラミネート処理が可能となり、加熱処理中に用紙排出経路を使って別ジョブを実施することでシステム全体での生産性を向上することができる。
シート処理装置100は、シート処理経路99の搬送方向下流に設けられた分岐爪118と、その搬送方向下流に形成された熱加圧搬送路128を有する。熱加圧搬送路128には、熱加圧ローラ120と、その下流であって排紙口の近傍に設けられた排出ローラ121とが配置されている。
熱加圧部材である熱加圧ローラ120は、シート状媒体である中紙Pを挟み込んだシートSを加熱及び加圧する。排出ローラ121により排紙口から排紙されたシートは、排紙トレイ104に排出・積載される。
またシート処理装置100は、シート処理経路99を通らずに第二のシートである用紙又は中紙Pを排紙トレイ104に排出可能な用紙排出経路124と、シート処理経路99より上流側に、用紙又は中紙Pの情報に応じて用紙又は中紙Pの搬送先を用紙排出経路124又はシート処理経路99に切り替え可能な切替手段である分岐爪119を有する。用紙排出経路124には、用紙又は中紙Pを搬送する搬送ローラ125,127,129と、排紙口の近傍に設けられた排出ローラ123とが配置されている。排出ローラ123により排紙口から排紙された用紙又は中紙Pは、排紙トレイ104に排出・積載される。
このように、シート処理装置100は、シート処理経路99を通らずに排紙することが可能な用紙排出経路124と、シート処理経路99より上流に用紙排出経路124に用紙又は中紙Pを案内可能な切替手段である分岐爪119を有する。これによって、ラミネート処理を要する中紙Pはシート処理経路99に、コピーやプリント等のラミネート処理を要さない用紙は用紙排出経路124に案内して排出することができる。そのため、シート処理経路99におけるシートSの給紙・剥離動作中や、中紙Pの挿入・シート処理後の熱加圧ローラ120への搬送中等のシート処理中であっても、ラミネート処理をせずに用紙を排紙する通常印刷(コピーやプリンター等を用いた印刷ジョブ)の実行が可能となり、ラミネート処理を要さない印刷の生産性が上昇する。
またシート処理装置100は、第一のシートであるシートSと第二のシートである中紙Pの搬送路合流地点より上流に、シート処理経路99又は用紙排出経路124にシートを案内する切替手段である分岐爪119を有することを特徴とする。これにより、シート処理経路99においてシートSの給紙中でも、ラミネート処理を要さないコピーやプリントの用紙を分岐爪119によって用紙排出経路124に案内して排紙トレイ104に排出することが可能となる。
シート処理装置100の外装部には、シート処理装置100における情報表示や、操作入力の受付を行う表示操作手段である操作パネル10が設置されている。また、この操作パネル10は、ユーザに知覚信号を発する報知手段としての役割を兼ねる。なお、代替として、操作パネル10以外の報知手段を、シート処理装置100に別途設ける構成としてもよい。
入口ローラ対108及び出口ローラ対113は、それぞれ、例えば対となった2つのローラであり、駆動手段(モータなど)により回転駆動される。入口ローラ対108は一方向に回転駆動され、出口ローラ対113は正逆方向に回転駆動されることで、シートS及び中紙Pを挟持して搬送する。
入口ローラ対108は、シートS及び中紙Pを出口ローラ対113に向けて搬送する。この搬送方向を正搬送方向(矢印A方向:図2参照)と呼ぶ。
一方、出口ローラ対113は、その回転を正逆の両方向に切り替え可能である。挟持したシートSを正搬送方向である排紙トレイ104(図1参照)に向けて搬送できるとともに、その逆方向(引き戻す方向)となる巻付けローラ109に向けてシートSを搬送することもできる。この巻付けローラ109に向けて搬送する方向(正搬送方向に対し、逆方向)を、逆搬送方向(矢印B方向:図3参照)と呼ぶ。
また、シート処理装置100は、これら入口ローラ対108と出口ローラ対113との間に、回転部材である巻付けローラ109と、剥離爪116とを備える。巻付けローラ109は、駆動手段(モータなど)により正逆方向に回転駆動され、その回転を両方向(時計回り/反時計回り)に切り替え可能である。
巻付けローラ109は、ローラ部材111と、ローラ部材111に設けられ、シートSを把持する可動の把持手段110とを有する。可動の把持手段110は、ローラ部材111とともにシートSの先端を把持することを特徴とする。この把持手段110は、ローラ部材111の外周に一体に成形してもよいし、別部品として構成してもよい。
続いて、図1〜図12を用いて、シート処理装置100の一連の動作、すなわちシートSの剥離から中紙Pの挿入までの動作を説明する。
図1において、シートトレイ102上のシートSは、2枚のシートの接合された一部が、ピックアップローラ105の給送方向(搬送方向)の下流側に位置するように積載される。そして、シート処理装置100は、シートトレイ102上のシートSをピックアップローラ105にてピックし、搬送ローラ対107により入口ローラ対108に向けて搬送する。
次いで、入口ローラ対108により、シートSを巻付けローラ109に向けて搬送する。ここでシート処理装置100は、シートSの4辺中の一辺である端部が接合された側を正搬送方向(矢印A方向)の下流側として搬送する。
図2は、図1に示したシート処理装置の主要部分を示す構成図(その1)である。
続いて図2に示すように、シート処理装置100は、正搬送方向におけるシートSの後端部が巻付けローラ109を通過した時点で、その搬送を一時停止する。なお、これら動作は、搬送センサC3によるシートSの先端検出をトリガとし、搬送センサC3から指定量搬送することで実施される。
次に、図3に示すように、シート処理装置100は、把持手段110を開口するとともに、出口ローラ対113の回転方向を反転し、把持手段110の開口部に向けて、シートSを逆搬送方向(矢印B方向)に搬送する。
続いて、図4に示すように、シート処理装置100は、シートSの端部を開口した把持手段110に挿入した時点で搬送を停止し、把持手段110を閉じてシートSの端部を把持する。具体的には、把持手段110は、巻付けローラ109の受け部115との間でシートSの端部に対して垂直方向からシートSを挟み込んで把持するように構成されている。受け部115は、把持手段110に対向可能に形成されている。なお、これら動作は、シートSを指定量搬送することで実施される。
ここで、本実施形態では、把持手段110と受け部115のうちの少なくとも一方が、ゴム、スプリング、板バネなどの弾性材料で形成されている。これにより、把持手段110と受け部115の双方を金属材料や樹脂材料などの剛体で形成する場合に比べて、シートSに対する把持力を高めることができるとともに、シートSの表面に傷をつけにくくなる。特に、把持手段110と受け部115の双方を弾性材料で形成した場合には、そのような効果が発揮されやすくなる。
次いで、図5に示すように、シート処理装置100は巻付けローラ109を反時計回りに回転し、シートSを巻付けローラ109に巻き付ける。ここでシートSは、2枚のシートの接合されていない側から巻付けローラ109に巻き付けられる。
巻付けローラ109は、制御部によって制御される駆動モータの駆動によって、回転軸112を中心に正逆方向に回転可能に構成されている。
図6(a)は剥離爪をシートSに挿入した状態を示す側面図、図6(b)は剥離爪をシートSに挿入した状態を示す斜視図である。
図6(a)、(b)に示すように、シートSを巻付けローラ109に巻き付けると、2枚重ねシートの巻き付け周長差(巻き付け量の差)によって内周側のシートが余り、シートSの接合した端に向けて弛みが生じる。その結果、2枚のシート間に空間が生じる。この生じた空間に剥離爪116をシートSの両側から挿入することで、2枚のシート間の空間を確実に維持することができる。なお、これら動作は、搬送センサC5によるシートSの先端検出をトリガとし、搬送センサC5から指定量搬送することで実施される。
シート処理装置100は、シートSに生じた空間に剥離爪116を挿入した状態で(図6参照)、巻付けローラ109を時計回りに回転し、図7(a),(b)に示すように、シートSの剥離した空間をシートSの正搬送方向(矢印A方向)における後端部まで移動させる。そして、指定量移動した時点で把持手段110を開放し、シートSの後端を上下に分離した状態とする。
この状態で、シート処理装置100はシートSの搬送を一時停止し、今度は剥離爪116をシート幅方向へ更に移動することで、シートSの後端の全域を剥離する。なお、これら動作は、搬送センサC5によるシートSの先端検出をトリガとし、搬送センサC5から指定量搬送することで実施される。
図7(b)は、図7(a)の状態における、剥離爪116とシートSの状態を示す斜視図である。剥離爪116は、剥離したシートSをそれぞれ異なる方向へと案内する分岐爪の形状(機能)も有するため、シートSの2枚のシートは、それぞれ別の経路に搬送可能な姿勢となる。
続いて図8に示すように、シート処理装置100は、シートSの後端の全域を剥離した状態から、今度は出口ローラ対113を反時計回りに回転し、シートSを逆搬送方向(矢印B方向)に搬送する。すなわち、シートSの剥離された2枚のシートは、剥離爪116によりそれぞれ上下方向に案内され、2枚のシート全体が互いに剥離される。
そして、シート処理装置100はシートSの搬送を一時停止し、シートSの接合部を出口ローラ対113にて把持(ニップ)した状態とする。したがって、シートSは接合された一辺を端として、大きく開口することになる。ここまでの一連の動作が剥離動作である。
なお、これら動作は、搬送センサC5によるシートSの先端検出をトリガとし、搬送センサC5から指定量搬送することで実施される。
ここで図9は、図1に示すシート処理装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
画像形成装置300は、装置下部に配置され中紙Pを収容・給紙するための給紙部301、給紙部301から中紙Pを給紙する給紙手段303、給紙部301の上方に配置され中紙Pに画像形成可能な画像形成部305、画像形成された中紙Pを排出するための用紙排出経路307を有する。画像形成装置300を搬送された中紙Pは、その下流に配置されたシート処理装置100の中紙受け渡しガイド117にてシート処理装置100内部へと受け渡される。
図8における剥離動作終了後、図9に示すように、画像形成装置300から中紙Pを給紙する。画像形成装置300の給紙部301より中紙Pが給紙され、用紙排出経路307よりシート処理装置100の中紙受け渡しガイド117へと中紙Pが受け渡される。このとき画像形成部305にて中紙Pに画像形成を行っても良い。
また、図9に示す画像形成装置の用紙排出経路307の上部に本体排紙経路と本体排紙トレイを備えてもよい。これにより、ラミネート処理を施さない場合でも、画像形成装置300から用紙を排出可能となる。このように構成することで、図13に示す設定においてラミネート処理を要さない出力を画像形成装置から行う際に、ラミネート処理部を通さずに用紙を排出可能となるため、画像形成装置本体の出力速度を失うことなく、排出することができる。
図1に示すように、画像形成装置300に対して少なくともシート処理経路99が着脱可能に構成されることで、シート処理装置100を、画像形成装置300がなくても、ラミネートフィルムの剥離やラミネート加工ができるように構成することも可能である。
次いで、図10に示すように、シート処理装置100は、入口ローラ対108を回転し、給紙トレイ103(図1参照)から搬送された中紙Pを出口ローラ対113に向けて正搬送方向(矢印A方向)に搬送する。
続いて、図11に示すように、シート処理装置100は、出口ローラ対113を回転してシートSと中紙Pを合流させ、開口したシートS内に中紙Pを挿入する。
次いで、図12に示すように、シート処理装置100は、出口ローラ対113により、中紙Pが挿入されたシートSを正搬送方向(矢印方向)に搬送することで、シートSの2枚のシートを再度重ね、開口を閉じる。そして、中紙Pが挟み込まれたシートSを、出口ローラ対113、分岐爪118及びそれ以降に配置されたローラなどにより、熱加圧装置に通じる熱加圧搬送路128へ搬送する。図1から図12に示す状態までが、基本的なシートSの給紙・剥離動作、中紙挿入動作及び中紙Pが挿入されたシートSの熱加圧搬送路128への搬送動作となる。
このように本実施形態のシート処理装置100は、シートSを大きく開口し、その中に中紙Pを挿入・挟持させることができる。したがって、例えば、バキューム装置を用いる特許文献1のラミネート装置に比べ単純な構成であり、装置全体を簡略化、小型化できる。
図13は、シート処理装置100に設置された操作パネル10の例を示す図である。
ユーザは、操作パネル10を用いてラミネート処理をしてシートを排紙するか(ラミネート処理モード)、ラミネート処理をせずに通常印刷をして用紙を排紙するか(コピー・プリントモード)を選択することができる。コピー・プリントモードが選択されたときは、用紙は用紙排出経路124を搬送され、排出される。このようなユーザインタフェースをシート処理装置100に装備することで、ユーザが、通常印刷モードか、ラミネート処理モードかを選択することができ、通常印刷モードを選択するとシート処理経路99を通らずに排紙トレイ104に排紙できる。
ここで、印刷ジョブを開始する前に、各シートに対してラミネート処理をするかしないかのシート情報を設定することにより、シート処理装置100がシート受け入れ時に受け入れたシートに紐づいて、ラミネート処理を実施するのか、ラミネート処理を実施しないのかを判断することができる。
本実施形態では操作パネル10を例として挙げているが、プリンタドライバやスイッチ等でラミネート処理モードとコピー・プリントモードを切り替えても良い。
したがって、シート処理装置100は、画像形成装置300からシート処理装置100に受け渡されたシートの情報に応じて、具体的にはラミネート処理(シート処理)を実施するのか又はシートが剥離されたシートSに挟み込む中紙Pであるのか、又はコピー・プリントモードを実施するのか又はシートがシートSに挟み込まない用紙であるのかに応じて、分岐爪119を切り替える。
<ラミネート処理するシート>
図14は、図1のシート処理装置100の別な状態を示す図である。
ユーザが図13の操作パネル10より「ラミネートモード」を選択してラミネート処理(シート処理)する場合又はシートが剥離されたシートSに挟み込む中紙Pである場合、シート処理装置100は図14に示すように分岐爪119を下方位置に切り替え、シートSに挿入する中紙Pをシート処理経路99に案内する。次いで、中紙Pが挿入されたシートSは熱加圧ローラ120に搬送され、ラミネート処理を施され、排出ローラ121で搬送されて排紙トレイ104に排出される。
<ラミネート処理しないシート>
図15は、図1のシート処理装置100の別な状態を示す図である。
ユーザが図13に示す操作パネル10より「コピー・プリントモード」を選択し、ラミネート処理(シート処理)をしない場合又はシートがシートSに挟み込まない用紙である場合、シート処理装置100は、画像形成装置300から受け渡された用紙を図15に示すように分岐爪119を上方位置に切り替えて用紙排出経路124に案内する。次いで、用紙は、搬送ローラ125,127,129と排出ローラ123とによって用紙排出経路124内を搬送され、シート処理経路99及び熱加圧搬送路128を搬送されたシートSと同じ排紙トレイ104に排紙される。
以上のように、シート処理経路99を通らない用紙排出経路124を設けることで、シート処理装置100のシート処理動作中であっても、ラミネート処理をしない用紙又は中紙Pの排紙を実行することができる。
基本的なシートSの剥離動作(剥離動作終了後の画像形成装置300から中紙Pの給紙動作以外)及び熱加圧ローラ120への搬送動作中にラミネート処理を要さない出力があったときは、分岐爪119を切り替えることで用紙を用紙排出経路124へ案内し、排出ローラ123により排紙トレイ104に排紙することができる。
また、シート処理経路99でのシートSの処理中にシートSに挟み込まない用紙への画像形成が指示された場合、シート処理装置100は、シートSに挟み込む中紙Pへの画像形成より先にシートSに挟み込まない用紙に画像形成し、画像形成した用紙を用紙排出経路124に案内する。これにより、シート処理経路99におけるシートSのラミネート処理中でも、ラミネート処理において中紙Pの印刷指示をする前に、コピーやプリント等のラミネートを必要としない出力物を印刷し、シート処理装置100から出力することができる。
また、シート処理経路99でのシートSとシートSに挟み込む中紙Pの処理中に、シートSに挟み込まない用紙への画像形成が指示された場合、シート処理装置100は、シートSに挟み込まない用紙に画像形成し、画像形成した用紙を用紙排出経路124に案内する。これにより、シート処理経路99における中紙PのシートSへの挿入、排紙動作中に通常印刷(コピーやプリント等)が指示された場合、通常印刷指示により印刷した用紙を用紙排出経路124に案内することで、通常印刷の生産性が向上する。
図16は、本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。
このシート処理装置100は、シート処理経路99を通らずに排紙トレイ104に排紙可能な用紙排出経路124と、シート処理経路99より上流側に、用紙又は中紙Pの搬送先を用紙排出経路124又はシート処理経路99に切り替え可能な切替手段である分岐爪119を有する。用紙排出経路124には、用紙を搬送する搬送ローラ125,127,129が配置されている。分岐爪119よりも下流の搬送路は、シート処理経路99を含む経路と用紙排出経路124に分岐しているが、これらの経路は排出ローラ121よりも上流で再度合流している。
よって、シート処理経路99を搬送されるシート(中紙P)と用紙排出経路124を搬送されるシート(用紙)は、排出ローラ121により共通の排紙トレイ104に排出される。これにより、シート処理装置100が小型化されるとともに省スペース化が実現される。
図14に示すシート処理装置100の構成では、装置上方に形成された搬送路から排紙する場合に、排紙トレイ104までの距離が大きいため、排紙トレイ104に積載されるシートSが乱れる可能性があった。だが、図16に示すシート処理装置100の構成であれば、どちらの搬送路から排紙する場合でも、安定したスタック性を確保することができる。
図17は、本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。
本実施形態に係るシート処理装置100では、図1,14,15のシート処理装置と同様に、シート搬送路は、分岐爪119の配置された箇所で定着経路と非定着経路に分岐し、そのまま排紙トレイ104に排紙されるが、排紙トレイ104が上下に昇降可能に構成されている。これにより、どちらの搬送路から排紙する場合でも、排紙トレイ104までの距離が大きくならず、安定したスタック性を確保することができる。
図18は、図17に示すシート処理装置100の排紙部の斜視図である。
図18(a)に示すように、用紙が用紙排出経路124を搬送される場合は、排紙トレイ104は下方位置に移動して用紙を受け止め、図18(b)に示すように、シートSがシート処理経路99を含む経路を搬送される場合は、排紙トレイ104は上方位置に移動して熱加圧処理されたシートSを受け止める。
図19は、排紙トレイ104を昇降させるための昇降手段を示す概略側面図である。
図18のように排紙トレイ104が上下に昇降する場合、そのままでは排出ローラ121,123と排紙トレイ104が干渉してしまう。そこでシート処理装置100は、排紙トレイ104を昇降させるための昇降手段を有し、排紙トレイ104は、シートS又は用紙・中紙Pが搬送される搬送路に合わせて昇降手段により昇降される。これにより、どちらの搬送路から排紙されるシートS又は用紙・中紙Pも同じようにスタックされ、スタック品質が安定する。
図19に示すように、排紙トレイ104を昇降させる昇降手段は、排紙トレイ104を上下左右に案内するガイドレール140と、排紙トレイ104に接続して排紙トレイ104を牽引するベルトやワイヤーなどによる牽引部材160を有する。ガイドレール140は垂直方向に延びる本体と、そこから斜めに延在する先端部分を有する。このガイドレール140により、排紙トレイ104が上下方向だけでなくシート搬送方向にも移動できるため、排紙トレイ104の昇降時に排出ローラ121,123を避けることができる。図中、排紙トレイ104aはガイドレール140の上方先端部分に係合して上方位置(ラミネート処理経路の排紙口)にあり、排紙トレイ104cはガイドレール140の下方先端部分に係合して下方位置(用紙排出経路の排紙口)にあり、排紙トレイ104bはガイドレール140の本体内にあり、上方位置と下方位置の間にある。排紙トレイ104aの上方位置はセンサ141aにより検知され、排紙トレイ104cの下方位置はセンサ141bにより検知される。
図20は、本発明の別な実施形態に係るシート処理装置の全体構成図である。
このシート処理装置100は、シート処理経路99及び熱加圧搬送路128を搬送されるシートSを積載するための第1積載手段である排紙トレイ104と、シート処理経路99及び熱加圧搬送路128を通らずに用紙排出経路124を搬送される用紙を積載するための第2積載手段である排紙トレイ131を有する。ラミネート処理されるシートと、ラミネート処理せずに通常印刷(コピーやプリント等)される用紙をそれぞれ別の排紙トレイに排紙することで、各出力物が混載されず、シート・用紙の視認性及び取り出しやすさが向上する。
その他の構成は、前述した実施形態のシート処理装置100と同様である。
また、図14に示すシート処理装置100の構成では、装置上方に形成された搬送路から排紙する場合に、排紙トレイ104までの距離が大きいため、排紙トレイ104に積載されるシートSが乱れる可能性があった。だが、図20に示すシート処理装置100の構成であれば、どちらの搬送路から排紙する場合でも、安定したスタック性を確保することができる。
図21は、排紙トレイにシートなどを排紙する際にシートを仕分けるシート仕分け機構を示す概略平面図である。
シート処理装置100は、排紙トレイ104上にシートSを積載する積載位置をシート搬送方向と直交する方向に変えることができるシート仕分け機構130を有し、排紙トレイ104に排出されるシートSと用紙・中紙Pが、シート仕分け機構130によって排紙トレイ104上で仕分けられる。このようにしてラミネート処理されるシートと、ラミネート処理せずに通常印刷(コピーやプリント等)される用紙をずらし、仕分けて排出することで、各出力物が混載されず、シート・用紙の視認性、取り出しやすさが向上する。
例えば排出ローラ121と排出ローラ123の一方又は両方を、図21に示すようにシートの搬送方向と直交する方向(図面左右方向)に移動できるシフトローラに変更する。
具体的には、図示のようなシート仕分け機構130が例えば排出ローラ121に設置される。シート仕分け機構130は、シフトカム132と、シフトリンク134と、シフトカムスタッド136と、シフトHPセンサ138とを有する。シフトカム132が回転することで、シフトリンク134がシフトカムスタッド136の移動に追従するため、排出ローラ121がシート搬送方向と垂直な方向に移動し、シートSをシフト動作させることで排紙トレイ上のシートを仕分けることができる。図21(a)に示すシート仕分け機構130のホームポジションから見て、図21(b)では排出ローラ121は右に移動し、シートSをより右側に排紙し、図21(c)では排出ローラ121は左に移動し、シートSをより左側に排紙する。
図22は、シート仕分け機構によって仕分けされたシートの概略斜視図である。
図21に示すシート仕分け機構130によってシフトしながら排紙されたシートSは、図22のように排紙トレイ104上で分かれて積載されるため、熱加圧処理されたラミネート処理されたシートと、通常印刷により出力されたシートを見分けることが容易になる。
なお、シート仕分け機構としては、排紙トレイ104がシート搬送方向と垂直な方向に移動可能に構成されたり、排紙口にシートSを寄せる機構が備えられたりしてもよい。
また本発明の実施形態に係るラミネート処理装置は、前述したシート処理装置100と、シート処理経路99より下流にシートSを加熱及び加圧可能な熱加圧部材である熱加圧ローラ120とを有する。
また本発明の実施形態に係る画像形成装置は、前述したシート処理装置100と、シート処理装置の上流に配置された画像形成部305とを有する。シート処理装置100は画像形成装置に内蔵されてもよい。
また本発明の実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置300の内部に備えられたシート処理装置100と、シート処理装置100の搬送方向下流に備えられた後処理装置とを有する。後処理装置は、例えば印刷済みシートをステープル処理することができる。
図23は、画像形成装置300、中継装置310、シート処理装置100及び後処理装置400を有する画像形成システムを示す概略構成図である。以下の説明では、前述した装置と同様の機能を有する部分は同じ参照番号を有する。画像形成装置300は、操作パネル10を有している。
本画像形成システムは、中継装置310を介して画像形成装置300から中紙Pを給紙可能に構成されており、コピーやプリンターを活用した方法で任意の画像をインラインで挿入することが可能である。そのため、シートSの給紙から剥離、中紙挿入、熱加圧によるラミネート処理までの一連の動作を人手を要さず実施可能であり、従来技術に対して利便性が向上する。
ラミネート処理を実施する印刷ジョブの場合、シート処理装置100では、シートSをスタックするシートトレイ102からピックアップローラ105及び搬送ローラ対107によってシートSを給紙する。その後剥離されたシートSは、出口ローラ対113により保持され、画像形成装置300から給紙される中紙Pを入口ローラ146にて受け入れ、入口ローラ対108によってシートSと合流し、熱加圧ローラ120にて加熱によりラミネート処理される。ラミネート処理されたシート及び中紙SGは、排出ローラ121により排紙トレイ104に積載される。
よって、ラミネート処理では、シートSを剥離する時間と、中紙Pが挿入されたシートSに必要な熱を加える時間が必要である。上述のように、従来、ラミネート処理のジョブ中は他のジョブを実行できないため、システム全体として生産性が低下するという課題があった。本発明によれば、以下に説明するように、シート処理1部当たりに時間を要する印刷ジョブの或る部を実行している間に、その処理経路を通らない用紙排出経路(スルー搬送経路)を使って別ジョブを実施することでシステム全体での生産性を向上することができる。
図24は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの一部を示す概略構成図である。
ラミネート処理を行わない印刷ジョブの場合、画像形成装置300から給紙されるシート状媒体(以下、シート材Nという)は、シート処理装置100の入口ローラ146で受け入れられ、入口ローラ146の搬送方向下流に位置する排紙ローラ147により、シート処理装置100の下流にある後処理装置400に搬送される。後処理装置400では、ラミネート処理を行っていないシート材Nにステープル処理などの後処理を行うことが可能である。
図23,24に示すように、シート処理装置100は、シートを搬送して後処理(ラミネート処理)を行うための第1搬送経路であるシート処理経路と、ラミネート処理をせずに下流に排紙するための第2搬送経路である用紙排出経路を有している。図中、第1搬送経路と第2搬送経路の分岐部より下方に、第1搬送経路であるシート処理経路が形成され、分岐部より左側に第2搬送経路である用紙排出経路が形成されている。これらの経路に加えて、ラミネート処理を行う印刷ジョブ中にラミネート処理を行わない印刷ジョブを実施可能とするシステム制御を有することで、ラミネート処理の時間を有効活用し、システム全体の生産性を向上することが可能である。
なお、シートトレイ102には、シートSのサイズを検知する複数のセンサC10が配置されている。
図25〜図29は、このようなシステム制御を有する画像形成システムにおいて、ラミネート処理有りのジョブ1と、ラミネート処理無しのジョブ2を実行する場合の例を示す。本例では、ジョブ1は2部のシートS及び中紙Pのラミネート処理を行うものであり、ジョブ2は100部のシート材Nのラミネート処理無しのジョブ(例えば印刷)を行うものである。
まず、図25に示すシート処理装置100において、ジョブ1の1部目のシートS−1がシートトレイ102から給紙される。画像形成装置300において、ジョブ2がシートS−1の剥離完了前に実行され、1枚目のシート材N−1が搬送される。つまり、ジョブ2が、ジョブ1の1つの部の途中で割り込み可能であるように制御している。
次に図26において、シート処理装置100がシートS−1の剥離動作を行っている間、画像形成装置300の生産性に合わせて、ジョブ2の2枚目のシート材N−2及び3枚目のN−3以降が次々に搬送される。図26では、シート材N−1は、後処理装置400の排紙トレイ150にスタックされ、シート材N−2は用紙排出経路を搬送中であり、シート材N−3は画像形成装置300内を搬送中である。
次に図27において、シート処理装置100がシートS−1の剥離を完了した状態で、ジョブ1の1部目の中紙P−1が画像形成装置300から搬送される。つまり、ジョブ1の部の続きが、ジョブ2の途中で再開されるように制御している。図27では、シート材N−1,N−2,N−3は排紙トレイ150にスタックされており、中紙P−1が画像形成装置300からシート処理装置100内に搬送中である。
次に図28において、シート処理装置100が、中紙P−1のシートS−1への挟み込み、シートS−1と中紙P−1の位置合わせ、熱加圧ローラ120の加熱による中紙P−1及びシートS−1のラミネート処理の工程を実施している間、再びジョブ2が続行され、シート材Nが画像形成装置300から搬送される。つまり、ジョブ2が、ジョブ1の1部目の実行中に割り込み可能であるように制御している。図28では、シート材N−1,N−2,N−3は排紙トレイ150にスタックされており、シート材N−4は用紙排出経路を搬送中であり、シート材N−5は画像形成装置300内を搬送中である。
次に図29において、シート処理装置100にて、ラミネート処理されたシートS−1及び中紙P−1の後端が搬送センサC5を抜けて、指定量だけ搬送されたら、ジョブ1の2部目のシートS−2が給紙される。つまり、ジョブ1の部の続きが、ジョブ2の途中で再開されるよう制御している。図29では、シート材N−1,N−2,・・・N−10の10枚のシートが排紙トレイ150にスタックされている。
以降は、ラミネート処理有りのジョブ1が完了するまで、図26〜図29に示される処理を繰り返す。
以上の制御により、ラミネート処理有りのジョブ中に、ラミネート処理無しの別ジョブを実行することで、システム全体としての生産性を向上させることが可能である。
以上のように、本実施形態の画像形成システムによれば、シート処理装置100により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、シート処理装置100により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合、後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、後処理を行わない印刷ジョブが実行され、シートを第2搬送経路にて搬送する。
また、後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、後処理を行わない印刷ジョブを実行し、当該後処理を行わない印刷ジョブの完了前に後処理を行う印刷ジョブのM+1部目を開始可能である。これにより、後処理有りの印刷ジョブ中に、後処理無しの別の印刷ジョブを実施し、その別の印刷ジョブの途中で後処理有りの印刷ジョブを再開することができる。
また、図9にも示すように、画像形成装置300は、シートに画像形成を行う画像形成部と、画像形成されたシートに後処理を行うシート処理装置100とを有する。シート処理装置100は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずにシートを下流に搬送するための第2搬送経路とを備える。シート処理装置100により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、シート処理装置100により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、後処理を行わない印刷ジョブが実行され、シートを第2搬送経路にて搬送する。
また、図1にも示すように、シートに後処理を行うシート処理装置100は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずにシートを下流に搬送するための第2搬送経路とを備える。後処理を行うべき1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、後処理を行わない印刷ジョブが実行され、シートが第2搬送経路にて搬送される。
図30は、画像形成システムにおいて別なジョブを実行する例を示す。
本例では、ラミネート処理有りのジョブ1の実施中に処理可能なラミネート処理無しの枚数よりも、ラミネート処理無しのジョブ2の枚数が少ない場合、ジョブ3以降の複数のジョブを、ジョブ1の部の途中で割り込み可能であるように制御する。なお、ジョブ1は2部のシートS及び中紙Pのラミネート処理を行い、ジョブ2は2部のシート材Nのラミネート処理無しのジョブ(例えば印刷)を行い、ジョブ3は1部のシート材Nのラミネート処理無しのジョブ(例えば印刷)を行い、ジョブ4は30部のシート材Nのラミネート処理無しのジョブ(例えば印刷)を行うものである。
図30では、ジョブ2,3,4がジョブ1の1部目の実行中に割り込まれた結果、ジョブ2のシート材N−1,N−2、ジョブ3のシート材N−1、ジョブ4のシート材N−1〜N−7の7枚が、排紙トレイ150にスタックされている。そして、図29と同様に、シート処理装置100にて、ジョブ1においてラミネート処理されたシートS−1及び中紙P−1の後端が搬送センサC5を抜けて、指定量だけ搬送されたら、ジョブ1の2部目のシートS−2が給紙される。
図31は、別な実施形態に係る画像形成システムにおいて図30と同じジョブを実行する例を示す。本画像形成システムは、画像形成装置300、中継装置310及びシート処理装置100を有し、シート処理装置100は、前述した構成に加えて排紙トレイ151を有する。
図31に示すように、シート処理装置100は、その入口ローラ146でラミネート処理を実施しないシート材Nを受け入れ、入口ローラ146の搬送方向下流に位置する排紙ローラ147により、シート処理装置100自身の排紙トレイ151にスタックする。
図32は、図27に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。
本例では、シートSをスタックするためのシートトレイ102にシートSと中紙Pが交互にスタックされている。そして、図27と同様にシート処理装置100がジョブ1の1部目のシートS−1の剥離を完了した状態において、シートトレイ102から、当該シートS−1の下に積載されていた中紙P−1を供給する。その後は、中紙P−1の挟み込みと、当該シートS−1と中紙P−1の加熱によるラミネート処理を行い、ジョブ1にジョブ2を割り込ませながら、ジョブ1とジョブ2を実行する。中紙PとシートSのシートトレイとして同一のシートトレイを使用することで、印刷時間を削減でき、生産性を向上することができる。また、オフラインでの使用が可能になる。
図33は、図32に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。
図33に示すように、本画像形成システムは、画像形成装置300、中継装置310、シート処理装置100及び後処理装置400を有する。そして、本例のシート処理装置100は、シートSをスタックするためのシートトレイ102の上方に、中紙Pをスタックするための第2積載手段である第2シートトレイ152を有する。中紙専用の給紙トレイを備えることで、シート処理装置100への中紙Pのセットが容易になる。第2シートトレイ152には、中紙Pのサイズを検知する複数のセンサC11が配置されている。また、シート処理装置100は、第2シートトレイ152から中紙Pを給送するピックアップローラ153と、搬送ローラ対154と、搬送ローラ対107の搬送方向下流に中紙Pの搬送位置を検出する搬送センサC8を備える。
図27と同様にシート処理装置100がジョブ1の1部目のシートS−1の剥離を完了した状態において、シートS−1に挟み込むべき中紙P−1を第2シートトレイ152から供給する。これにより、印刷時間を削減でき、システム全体の生産性を向上することができる。その後は、中紙P−1の挟み込みと、当該シートS−1と中紙P−1の加熱によるラミネート処理を行い、ジョブ1にジョブ2を割り込ませながら、ジョブ1とジョブ2を実行する。
図34は、図33に示す画像形成システムの実施形態の変形例である。
本画像形成システムは、画像形成装置300、中継装置310及びシート処理装置100を有し、シート処理装置100は、図33に示す構成に加えて排紙トレイ151を有する。
図34に示すように、シート処理装置100は、その入口ローラ146でラミネート処理を実施しないシート材Nを受け入れ、入口ローラ146の搬送方向下流に位置する排紙ローラ147により、シート処理装置100自身の排紙トレイ151にスタックする。ここでは、シート材N−1、N−2,N−3が排紙トレイ151にスタックされている。
図32〜図34に示す画像形成システムの場合、シート処理装置100はオフラインのラミネート処理機として使用することも可能である。
図35は、本発明の別な実施形態に係る画像形成システムを示す。
図示のように、本画像形成システムは、画像形成装置300、中継装置310、シート処理装置100及び後処理装置400を有し、シート処理装置100が画像形成装置300の胴内スペースに設置されている。シート処理装置100は、シートSをスタックするためのシートトレイ102、その上方に配置された、中紙Pをスタックするための第2シートトレイ152、排出されるシートSなどを積載する積載手段である排紙トレイ104などを有する。これにより、シート処理装置100によって、剥離したシートSに中紙Pを供給可能である。
図36は、操作パネル10を示す図である。
図32〜図35に示すように、シート処理装置100が中紙給紙機能を有する場合、ユーザは、操作パネル10の「中紙給紙設定」画面から、中紙Pの供給元を画像形成装置300にするか(図36(a))、シート処理装置100のフィルム給紙トレイ(シートトレイ102)にするか(図36(b))、シート処理装置100の中紙給紙トレイ(第2シートトレイ152)にするか(図36(c))を選択可能である。
図37は、操作パネル10を示す別な図である。
ユーザは、操作パネル10の「ラミネート処理間の他ジョブ搬送」画面から、上記したラミネート処理ジョブの間にラミネート処理をしないジョブを実施可能とするか(図37(a))、実施可能としないか(図37(b))を選択可能である。
具体的には、1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブにおけるM部目(1≦M≦N)の後処理の実行中に、画像形成装置300から搬送されたシート材がシート処理装置100の第2搬送経路を搬送可能であるかどうかを、ユーザが選択可能である。これにより、後処理1部当たりに時間を要する印刷ジョブ中に別ジョブの処理をするかどうかをユーザが選択できる。
また図23を参照して、シート処理装置100は、後処理を行ったシートを、第2搬送経路を通らずに積載するための排紙手段である排紙トレイ104を有する。これにより、後処理後のシートSGは専用トレイに積載されるため、ユーザがシートへ容易にアクセスできる。
図38は、図25〜図29に示す画像形成システムにおける一連の動作を示すフローチャートである。
ラミネート処理有りのジョブ(ジョブ1)がスタートすると、シート処理装置100は、ステップS71にてシートSの給紙を開始し、ステップS72にてシート先端が搬送センサC5に到達したかどうか判定する。シート先端が搬送センサC5に到達したら(S72,Yes)、シート処理装置100は、ステップS73にてシートを搬送センサC5から指定量搬送したかどうか判定する。シートが搬送センサC5から指定量搬送されたら(S73,Yes)、シート処理装置100は、ステップS74にてラミネート処理無しのジョブが入力されているかどうか判定する。ラミネート処理無しのジョブ(ジョブ2)がある場合(S74,Yes)、シート処理装置100は、ステップS75(図25参照)にて画像形成装置からシート材Nの搬送を開始する。次に、シート処理装置100は、ステップS76にてシートSが中紙Pを受け入れ可能かどうか判定する。一方で、ステップS74にてラミネート処理無しのジョブが無い場合(S74,No)、シート処理装置100は、ステップS76にてシートSが中紙Pを受け入れ可能かどうか判定する。
まだシートSが中紙Pを受け入れ可能でない場合(S76,No)、画像形成装置300はジョブ2を実行し、シート材Nを搬送する。一方で、シートSが中紙Pを受け入れ可能である場合(S76,Yes)、シート処理装置100は、ステップS77にて画像形成装置から中紙Pを給紙するかどうか判定する。画像形成装置から中紙Pを給紙する場合(S77,Yes)、画像形成装置300はステップS78にて中紙Pを搬送し、シート処理装置100はシートSへの挿入を開始する(図27参照)。
一方で、画像形成装置から中紙Pを給紙しない場合(S77,Yes)、シート処理装置100は、ステップS80にてフィルムトレイ(シートトレイ102)から中紙Pを給紙するかどうか判定する。Yesの場合、ステップS78へ移行する。Noの場合、シート処理装置100は、ステップS81にて中紙トレイ(第2シートトレイ152)から中紙Pを給紙し、ステップS78へ移行する。
次に、シート処理装置100は、ステップS79にて中紙PがシートSに挟み込まれたかどうか判定する。中紙PがシートSに挟み込まれたら(S79,Yes)、シート処理装置100は、ステップS82にてシートSの搬送を開始し、ステップS83にて中紙Pの前端が搬送センサC3を通過したかどうか判定する。中紙Pの前端が搬送センサC3を通過したら(S83,Yes)、シート処理装置100は、ステップS84にてシートを搬送センサC3から指定量搬送したかどうか判定する。シートが搬送センサC3から指定量搬送されたら(S84,Yes)、シート処理装置100は、ステップS85にてラミネート処理無しのジョブが入力されているかどうか判定する。ラミネート処理無しのジョブ(ジョブ2)がある場合(S85,Yes)、シート処理装置100は、ステップS86(図28参照)にて画像形成装置からシート材Nの搬送を開始する。次に、シート処理装置100は、ステップS87にてシートSの後端が搬送センサC5に到達したかどうか判定する。一方で、ステップS85にてラミネート処理無しのジョブが無い場合(S85,No)、シート処理装置100は、ステップS87にてシートSの後端が搬送センサC5に到達したかどうか判定する。
次に、シート処理装置100は、ステップS88にてシートを搬送センサC5から指定量搬送したかどうか判定する。シートが搬送センサC5から指定量搬送されたら(S88,Yes)、シート処理装置100は、ステップS89にてラミネート処理有りのジョブが入力されているかどうか判定する。ラミネート処理有りのジョブがある場合(S89,Yes)、ラミネート処理有りジョブのスタートに戻り(図29参照)、このフローが繰り返される。一方で、ラミネート処理有りのジョブが無い場合(S89,No)、印刷ジョブは終了する。
本実施形態によれば、1部のシート処理に時間が掛かる場合に、システム全体の生産性を向上させることができる。そのため、上記したラミネート処理以外にも、カット処理や封入封緘などの処理に対しても同様の効果を得ることができる。
図39は、各シート給紙の開始指示からシート排出までの一連の動作を示すフローチャートである。
ユーザから動作開始手段によって動作開始が指示されてから、ステップS11において、シート処理装置100は、図13に示すラミネート処理設定が「ラミネート処理モード」であるかどうか判定する。「ラミネート処理モード」でないときは(S11,No)、シート処理装置100はラミネート処理をしない用紙排紙動作を開始する。
ステップS12において、シート処理装置100は「ラミネート処理モード」の中紙給紙・挿入動作中であるかどうか判定する。ラミネート処理をしない用紙排紙動作の開始条件として、「ラミネート処理モード」の中紙給紙・挿入動作中でないときであれば(S12,No)、シート処理装置100は、いつでもコピー・プリントの割り込み動作を開始することができ、逆に「ラミネート処理モード」の中紙給紙・挿入動作中であれば(S12,Yes)、その全ての動作が完了するまで待ってから動作を開始する(S13,Yes)。
「コピー・プリントモード」が開始されると、ステップS14において、シート処理装置100は、画像形成装置に用紙給紙動作を開始させ、ステップS15に移行し、用紙に画像を形成する。次いで、ステップS16に移行し、シート処理装置100は、分岐爪119の位置を切り替えて用紙排出経路124に用紙を案内する(図15参照)。
次いで、ステップS17に移行し、シート処理装置100は、「ラミネート処理モード」のラミネートシート排紙動作中であるかどうか判断し、排紙動作中であれば(S17,Yes)、ステップS18に移行し、ラミネートシート排紙動作が完了するまで待つ。
排紙動作が完了したら(S18,Yes)又は排紙動作中でなければ(S17,No)、シート処理装置100は用紙排紙動作に移行する。すなわち、シート処理装置100は、ステップS19において用紙排紙動作を開始し、ステップS20においてシート仕分け機構130が備えられているかどうか判定する。これが備えられていれば(S20,Yes)、シート処理装置100は、ステップS21においてシート仕分け機構130を非ラミネートシートの積載位置に移動させ(図21参照)、ステップS22において排紙トレイ104の昇降手段が備えられていれば(S22,Yes)、ステップS23において用紙排出経路124の排紙口に排紙トレイ104を移動させ(図19参照)、ステップS24において排紙トレイ104に用紙を排出する(図18参照)。一方、ステップS20でシート仕分け機構130が備えられていなければ(S20,No)、ステップS22に移行し、ステップS22で排紙トレイ104の昇降手段が備えられていなければ(S22,No)、ステップS24に移行する。
一方で、ユーザから動作開始手段によって動作開始が指示されてから、図13に示すラミネート処理設定が「ラミネート処理モード」であるときは(S11,Yes)、シート処理装置100はラミネート処理動作を開始する。
すなわち、ステップS25において、シート処理装置100は、シートSの給紙を開始する(図1参照)。次いで、ステップS26において、搬送センサC3にシートSの先端が到着したか判定する(図1参照)。ステップS27にて、シート処理装置100は、シートSを搬送センサC3から指定量搬送したことを判定すると、その搬送を一時停止する(図2参照)。続いて、ステップS28にて、把持手段110を開口するとともに、ステップS29においてシートSを逆搬送方向に搬送する(図3参照)。
ステップS30において、シート処理装置100は、シートSを指定量搬送したことを判定すると、ステップS31にてシートSの搬送を一時停止する。そして、ステップS32において、把持手段110を閉じ、シートSの端部を把持する(図4参照)。
続いてステップS33において、シート処理装置100は巻付けローラ109を反時計回りに回転し、シートSを巻付けローラ109に巻き付ける(図5参照)。次いで、ステップS34において、搬送センサC5にシートSの先端が到着したか判定する。ステップS35にて、シート処理装置100は、シートSを搬送センサC5から指定量搬送したことを判定すると、ステップS36において、異常状態検出センサC4を用いてシートSの状態を検出する。
この異常状態検出センサC4は、シートSの2枚のシート間に生じた空間の寸法が、所定の閾値を超えているかを検出する異常検出手段である。ステップS37において、シート処理装置100は、異常状態検出センサC4の検出結果から、シートSの状態が正常(空間の寸法が、所定の閾値以上)であると判定した場合、ステップS38aに移行する。
一方、ステップS37において、シートSの状態が異常(空間の寸法が、所定の閾値より下)であると判定した場合、ステップS38bに移行し、シート処理装置100は異常を通知し、シート処理を停止する。
ステップS38aに移行した場合、シート処理装置100は、生じた空間に剥離爪116をシートSの両側から挿入する(図6参照)。次に、ステップS39において、シート処理装置100は、剥離爪116をシートSの両側から挿入した状態で、巻付けローラ109を今度は時計回りに回転し、シートSを正搬送方向に搬送する。
次いで、ステップS40において、搬送センサC5にシートSの先端が到着したか判定する。ステップS41にて、シート処理装置100は、シートSを搬送センサC5から指定量搬送したことを判定すると、ステップS42において、把持手段110を開口する。
次いで、ステップS43において、シート処理装置100はシートSの搬送を一時停止し、ステップS44にて、剥離爪116をシート幅方向へ更に移動する(図7参照)。これにより、シートSの後端を上下に分離した状態とする。
ステップS45において、シート処理装置100はシートSを逆搬送方向に搬送する。次いで、ステップS46において、搬送センサC5にシートSの先端が到着したか判定する。ステップS47にて、シート処理装置100は、シートSを搬送センサC5から指定量搬送したことを判定すると、ステップS48にて、その搬送を一時停止する(図8参照)。これにより、シートSの剥離が完了する。
ステップS49において、シート処理装置100は「コピー・プリントモード」の用紙の給紙・用紙排出経路への案内動作中であるかどうか判定する。シート剥離後の中紙Pの給紙開始条件として、「コピー・プリントモード」の用紙の給紙・用紙排出経路への案内動作中でないときであれば(S49,No)、シート処理装置100は、いつでも中紙Pの給紙動作及びシートSへの挿入動作の割り込み動作を開始することができ、「コピー・プリントモード」の用紙の給紙・用紙排出経路への案内動作中であった場合は(S49,Yes)、シート処理装置100はその全ての動作が完了するまで待ってから動作を開始する(S50,Yes)。
次に、中紙Pの給紙動作及びシートSへの挿入動作に移行し、ステップS51において、シート処理装置100は、画像形成装置から中紙Pを給紙し(図9参照)、ステップS52において中紙Pに画像形成し、ステップS53において分岐爪119の位置を切り替えてシート処理経路99にシートを案内する(図14参照)。次いで、シート処理装置100は、ステップS54において中紙Pを搬送してシートS間に挿入し(図10、図11参照)、ステップS55においてシートSを搬送センサC2から指定量搬送したことを判定すると、分岐爪119を切り替えてシートSを熱加圧ローラ120に案内する(図12参照)。
次いで、シート処理装置100は、ステップS57において熱定着MdにてシートSを定着し、ステップS58においてラミネートシートの定着を完了させる。次いで、シート処理装置100は、ステップS59において「コピー・プリントモード」の用紙排紙動作中であると判定すると(S59,Yes)、ステップS60において用紙排紙動作が完了するまで待つ。
次いで、用紙排紙動作が完了したら(S60,Yes)又は用紙排紙動作中でないときは(S59,No)、ラミネートシートの排紙動作に移行する。すなわちシート処理装置100は、ステップS61においてラミネートシートの排紙動作を開始し、ステップS62においてシート仕分け機構130が備えられているかどうか判定する。これが備えられていれば(S62,Yes)、シート処理装置100は、ステップS63にてシート仕分け機構130をラミネートシートの積載位置に移動させ(図21参照)、ステップS64にて排紙トレイ104の昇降手段が備えられていれば(S64,Yes)、ステップS65にてラミネート処理経路の排紙口に排紙トレイ104を移動させ(図19参照)、ステップS66にて排紙トレイ104にラミネートシートを排出する(図18参照)。
以上で、シート排出が終了となる。
シート処理経路99と用紙排出経路124への案内はシート処理経路99の上流にある分岐爪119を稼働することで各経路に案内し搬送している。そのため、分岐爪119が稼働中である「ラミネート処理モード」の中紙給紙・挿入動作中(図14参照)、用紙の給紙・用紙排出経路への案内動作中(図15参照)においては、各々の動作が完了するまで待つ。
これにより、ラミネート処理時と用紙排出時の用紙給紙時の相互のシート干渉がなくなり、割り込み動作が可能になり、生産性が向上する。
中紙給紙・挿入動作、用紙の給紙・用紙排出経路への案内動作が終了したかどうかの判断は搬送センサC2の変化をトリガとし、中紙P又は用紙の後端通過のシート無し検出後の搬送量又は経過時間等で各シート処理が終了したと判断できる。
また、シート剥離完了後(S48)に画像形成装置へ印刷ジョブスタートの通知をすることで、中紙Pの印刷及び搬送を実施する。この場合、中紙Pが印刷され、搬送され、搬送センサC3に到達するまで、剥離装置部である巻付けローラ109は停止していることになる。そのため、生産性向上のために、中紙搬送時間を考慮して、例えば図7に示す剥離爪動作完了後(S44)に画像形成装置へ印刷ジョブスタートを通知することも可能である。
以上のように、本発明の実施形態によれば、シート処理装置100のシート処理経路99を通らずに排紙することが可能な用紙排出経路124と、シート処理経路99より上流に用紙排出経路124に案内可能な切り替え手段である分岐爪119を有する。これにより、シート処理経路99にてシートSの処理中でも、画像品質と生産性の低下を招くことなく、ラミネート処理を必要としないコピーやプリント等を行うことができる。
99 シート処理経路
100 シート処理装置
119 切替爪(切替手段)
124 用紙排出経路
P シート(第二のシート)
S シート(第一のシート)
特開2006−160429号公報

Claims (19)

  1. シートに画像形成する画像形成装置と、前記シートに後処理を行うシート処理装置とを備えた画像形成システムであって、
    前記シート処理装置は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずに前記シートを搬送するための第2搬送経路とを備え、
    前記シート処理装置により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、前記シート処理装置により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、前記後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、前記後処理を行わない印刷ジョブが実行され、前記シートが前記第2搬送経路にて搬送されることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、前記後処理を行わない印刷ジョブが実行され、当該後処理を行わない印刷ジョブの完了前に前記後処理を行う前記印刷ジョブのM+1部目が開始可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブにおける前記M部目(1≦M≦N)の後処理の実行中に、前記画像形成装置から搬送されたシートが前記シート処理装置の前記第2搬送経路を搬送可能であるかどうかを、ユーザが選択可能である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記シート処理装置は、後処理を行ったシートを、前記第2搬送経路を通らずに積載するための排紙手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記シートは、2枚のシートが重ねられ、その一部が接合された第一のシートと、前記シート処理装置の上流に配置された前記画像形成装置により画像形成された第二のシートであり、
    前記シート処理装置は、
    前記第一のシートを積載する第1積載手段と、
    前記第一のシートを剥離して、前記第二のシートをそこに挟み込むための前記第1搬送経路としてのシート処理経路と、
    前記シート処理経路を通らずに前記第二のシートを排出可能な前記第2搬送経路としての用紙排出経路とを有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記シート処理装置は、前記第一のシートに挟み込むべき前記第二のシートを前記第1積載手段に積載可能であり、前記第1積載手段から供給可能である、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記シート処理装置は、前記第二のシートを積載する第2積載手段を有し、前記第一のシートの剥離状態において前記第一のシートに挟み込むべき前記第二のシートを前記第2積載手段から供給する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  8. 前記第二のシートを前記画像形成装置と前記第1積載手段のいずれから供給するかを、ユーザが選択可能である、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  9. 前記第二のシートを前記画像形成装置と前記第2積載手段のいずれから供給するかを、ユーザが選択可能である、ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  10. 前記シート処理装置は、前記シート処理経路より上流において、前記第二のシートの情報に応じて前記第二のシートの搬送先を前記用紙排出経路又は前記シート処理経路に切り替え可能な切替手段を有する、ことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  11. 前記第二のシートの情報は、剥離された前記第一のシートに挟み込むシートか、前記第一のシートに挟み込まないシートであり、
    前記第一のシートに挟み込むシートは前記切替手段によって前記シート処理経路に案内され、前記第一のシートに挟み込まないシートは前記切替手段によって前記用紙排出経路に案内される、ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記第二のシートの情報は、コピー・プリント又はシート処理の指示情報であり、
    ユーザが、コピー・プリントモード又はシート処理モードを選択することができ、前記コピー・プリントモードが選択されたときは、前記第一のシートに挟み込まないシートは前記用紙排出経路に案内される、ことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成システム。
  13. 前記シート処理経路での前記第一のシートの処理中に前記第一のシートに挟み込まないシートへの画像形成が指示された場合、前記第一のシートに挟み込むシートへの画像形成より先に前記第一のシートに挟み込まないシートに画像形成し、画像形成したシートを前記用紙排出経路に案内する、ことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成システム。
  14. 前記シート処理経路での前記第一のシートと前記第一のシートに挟み込むシートの処理中に、前記第一のシートに挟み込まないシートへの画像形成が指示された場合、前記第一のシートに挟み込まないシートに画像形成し、画像形成したシートを前記用紙排出経路に案内する、ことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成システム。
  15. 前記シート処理装置は、前記積載手段を昇降させるための昇降手段を有し、
    前記積載手段は、前記シートが搬送される搬送路に合わせて前記昇降手段により昇降される、ことを特徴とする請求項5〜14のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  16. 前記シート処理装置は、前記積載手段上に前記シートを積載する積載位置を搬送方向と直交する方向に変えることができるシート仕分け機構を有し、
    前記積載手段に排出されるシートが、前記シート仕分け機構によって前記積載手段上で仕分けられる、ことを特徴とする請求項5〜15のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  17. 前記シート処理装置の前記シート処理経路は、前記シートを加熱及び加圧可能な熱加圧部材を有する、ことを特徴とする請求項5〜15のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  18. シートに画像形成を行う画像形成部と、シートに後処理を行うシート処理装置とを有する画像形成装置であって、
    前記シート処理装置は、シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずに前記シートを下流に搬送するための第2搬送経路とを備え、
    前記シート処理装置により後処理を行う1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、前記シート処理装置により後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、前記後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、前記後処理を行わない印刷ジョブが実行され、前記シートが前記第2搬送経路にて搬送されることを特徴とする画像形成装置。
  19. シートに後処理を行うシート処理装置であって、
    シートを搬送して後処理を行うための第1搬送経路と、後処理を行わずに前記シートを下流に搬送するための第2搬送経路とを備え、
    後処理を行うべき1部又はN部(N≧2)の印刷ジョブと、後処理を行わない印刷ジョブの両方を含む複数の印刷ジョブが指示された場合に、前記後処理を行う印刷ジョブの任意のM部目(1≦M<N)を実行中に、前記後処理を行わない印刷ジョブが実行され、前記シートが前記第2搬送経路にて搬送されることを特徴とするシート処理装置。
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