JP2021194276A - 床置き型手すり - Google Patents

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Abstract

【課題】床置き型手すりの裏側における組立てや解体に工具を必要とせず、かつ、組立者にとって便宜な体勢で組立てや解体を行うことを容易にする床置き型手すりを提供する。【解決手段】床置き型手すり100は、支柱取付穴13を有するベースプレート1と、ベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入され、ベースプレート1の裏側において支柱取付穴13を覆うフランジ部41及びベースプレート1の表側において支柱取付穴13から突出するねじ部42を有する固定ねじ4と、ベースプレート1の表側から固定ねじ4のねじ部42に下部が螺合される支柱2と、支柱2の上部に取り付けられる手すり3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、床置き型手すりに関する。
高齢者や脚に不自由な方は、家庭、公共施設、病院、養護施設などさまざまな場所において、立ち上がったり座ったり、ベッドに横たわったり起き上がったり、段差を上ったり下ったりなどの通常の生活動作に困難を来す場合がある。そのような場合、手すりが設置されていると本人にとっても介助者にとっても便宜であるが、もともと手すりが設置されていない場所に固定型の手すりを後付けでスムーズに設置することは、費用面、工事面などにより難しい場合が多い。そこで、安全性に十分配慮したうえで、求められる場所に適応させた床置き型の手すりが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような床置き型手すりは、現場への搬入、現場からの搬出などの移動の際にかさ張らないようにするため、また、配置先の変更、手すりの態様や位置の変更などが一定の範囲で可能にするため、組立者が現場で容易に組立て、解体できるよう組立式とすることが好ましい。すなわち、ベースプレートの位置を変更せずに手すりを壁に近づけて取り付けたい場合や、手すりの位置を変更せずにベースプレートの位置を変更したい場合など、手すりとベースプレートの位置を現場の状況に応じて容易に変更できることが求められている。
実用新案登録第3185591号公報
しかしながら、既存の組立式の床置き型手すりでは、ドライバーなどの工具を用いてボルトによって手すりを支持する支柱をベースプレートの裏側に固着するものがあり、これでは、組立て及び解体に床置き型手すりとともに工具を常に用意しておかなければならず、しかもベースプレートの裏側における組立てや解体となるため、不慣れな工具使用によってスムーズな移動や変更に支障を来すという課題がある。
また、特許文献1では、ベースプレート(ベース)の裏側からボルトではない固定ねじ(締結プラグ)を支柱取付穴(貫通孔)から突出させ、手すり(フレーム)を支持する支柱(支持筒部)と固定ねじとを螺合させることにより、ベースプレートと支柱については実質的に工具なしでも取り付け得る技術が開示されている。しかし、特許文献1では、固定ねじが支柱取付穴に裏側から挿入されているのみのため、手すりを組み立てる組立者は、ベースプレートの裏側から固定ねじを自身の手などによって固定しておく必要があり、ベースプレートの表側から、すなわち、組立者にとって便宜な体勢で組立てや解体をし難いという課題がある。
そこで、本発明は、従来技術にある上記の課題に鑑み、床置き型手すりの裏側における組立てや解体に工具を必要とせず、かつ、組立者にとって便宜な体勢で組立てや解体を行うことを容易にする床置き型手すりを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、床置き型手すりであって、支柱取付穴を有するベースプレートと、前記ベースプレートの裏側から前記支柱取付穴に非回転状態かつ非脱落状態で挿入され、前記ベースプレートの裏側において前記支柱取付穴を覆うフランジ部及び前記ベースプレートの表側において前記支柱取付穴から突出するねじ部を有する固定ねじと、前記ベースプレートの表側から前記固定ねじの前記ねじ部に下部が螺合される支柱と、前記支柱の上部に取り付けられる手すりと、を備える、ことを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記支柱取付穴が径方向外側に切り欠かれた回転止め部を、前記固定ねじが前記フランジ部に前記回転止め部に嵌入される突起部をそれぞれ有し、これにより、前記固定ねじが前記ベースプレートに対して非回転状態となる。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記ベースプレートの表側から前記固定ねじの前記ねじ部のねじ溝に嵌合される脱落防止プレートを更に備え、これにより、前記固定ねじが前記ベースプレートに対して非脱落状態となる。
本発明によれば、床置き型手すりの裏側における組立てや解体に工具を必要とせず、かつ、組立者にとって便宜な体勢で組立てや解体を行うことを容易にする床置き型手すりを提供することができる。
本発明の実施形態に係る床置き型手すりの一例を示す斜視図である。 支柱のベースプレートへの取付け状態を示す拡大図である。 ベースプレート、支柱取付穴、支柱(支柱本体部)、固定ねじ及び脱落防止プレートの配置関係を説明する分解図である。 支柱のベースプレートへの取付け手順を説明する図(その1)である。 支柱のベースプレートへの取付け手順を説明する図(その2)であって、(a)は固定ねじをベースプレートの支柱取付穴に挿入した状態を、(b)は固定ねじに脱落防止プレートを嵌合させた状態を、それぞれ示す。 支柱のベースプレートへの取付け手順を説明する図(その3)であって、(a)は支柱を固定ねじに近接させた状態を、(b)は支柱を固定ねじに螺合させた状態を、それぞれ示す。 ベースプレートと固定ねじの変形例を説明する図である。 ベースプレートと固定ねじの他の変形例を説明する図である。 手すりに支柱を取り付けた状態で支柱をベースプレートに取り付ける手順を説明する図である。 支柱を手すりに取り付ける態様を説明する図である。 ベースプレート、支柱及び手すりを取り付けた状態を示す正面図である。 図11の断面図の例である。 図12の一部拡大図である。 図11の断面図の他の例である。 図14の一部拡大図である。 支柱取付穴にキャップを嵌合した状態を示す断面図である。 搬入/搬出する際に複数の床置き型手すりを水平方向に集合させる態様を示す図であって、(a)はベースプレートに支柱を固定した状態で平置きする場合を、(b)はベースプレートに支柱を固定した状態で斜め置きする場合を、(c)はベースプレートから支柱を取り外した状態で重ね置きする場合を、それぞれ示す。 搬入/搬出する際に複数の床置き型手すりを垂直方向に集合させる態様を示す図であって、(a)はベースプレートに支柱を固定した状態で縦置きする場合を、(b)はベースプレートから支柱を取り外した状態で縦置きする場合を、それぞれ示す。
(実施形態)
本発明の実施形態に係る床置き型手すり100について、図面を参照して説明する。
(床置き型手すりの全体概要)
図1を参照して、床置き型手すり100の一例について、その全体概要を説明する。床置き型手すり100は、基本的な構成要素として、床に載置されるベースプレート1と、ベースプレート1に取り付けられた支柱2と、支柱2に取り付けられた手すり3と、を備えている。
以下では、本実施形態に係る床置き型手すり100として、図1に示された態様のものを用いて説明するが、後述する本実施形態の要旨である支柱2のベースプレート1への取付け手段は、図1以外の態様に形成された床置き型手すり100にも適用可能である。すなわち、ベースプレート1、支柱2及び手すり3の形状、支柱2及び手すり3の脚部31の本数や位置などは、図1に示された態様のものに限定されない。床置き型手すり100は、具体的な用途に合わせてさまざまな態様とすることができるので、図1以外の態様の例については、項をあらためて後述する。
図1に例示した床置き型手すり100は、平面視で角丸長方形のベースプレート1上に、その長手方向に沿って延在する手すり3を短手方向の端部に配置した態様である(この態様は、例えば、「ロングタイプ」と呼称され得る)。この態様は、手すり3の長さに対応する距離を「歩行する」という利用者の動作をサポートするのに適している。
ベースプレート1は、安定性、安全性、後述するような組立性を考慮し、内側の平面部11が周縁部12よりも盛り上がっており、ベースプレート1の裏側と床の間には空間が形成される。平面部11には支柱2を取り付けるための支柱取付穴13が設けられている。周縁部12は、滑らかな傾斜となっており、その外縁には、床との摩擦や利用者のつまずきによる怪我防止を図るため、軟質のガード12aを設けてもよい。
図1では、手すり3を壁際に沿わせるべく、支柱2がベースプレート1の短手方向の端部に位置する支柱取付穴13に取り付けられた態様を図示しているが、配置場所の状況に応じて、手すり3をベースプレート1の短手方向の中央部に位置する支柱取付穴13に取り付けられてもよい。図中、短手方向の中央部の支柱取付穴13には、不使用中の支柱取付穴13が開口したままとならないように、安全のため、キャップ6が嵌められている。
手すり3は、利用者が手を添える上段部32と、強度を補強するための下段部33を備えている。手すり3の高さは、後述するように調整可能となっている。下段部33の本数や位置などは、脚部31と同様に、図1に示された態様のものに限定されない。
(支柱のベースプレートへの取付け)
図2から図6を参照して、支柱2のベースプレート1への取付けについて詳しく説明する。
図2は、支柱2のベースプレート1への取付け状態を示す拡大図であり、図3は、ベースプレート1、支柱取付穴13、支柱2(支柱本体部21)、固定ねじ4及び脱落防止プレート5の配置関係を説明する分解図である。図4から図6は、固定ねじ4が支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入される取付け手順を説明する図である。
図2及び図3に示すように、支柱2は支柱本体部21とカバー部22を備えており(詳しくは後述する)、支柱本体部21は、その下部において、ベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入される固定ねじ4に螺合される。
あらためて整理すると、床置き型手すり100は、支柱取付穴13を有するベースプレート1と、ベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入され、ベースプレート1の裏側において支柱取付穴13を覆うフランジ部41及びベースプレート1の表側において支柱取付穴13から突出するねじ部42を有する固定ねじ4と、ベースプレート1の表側から固定ねじ4のねじ部42に下部が螺合される支柱2と、支柱2の上部に取り付けられる手すり3と、を備える。
固定ねじ4が支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入される具体的な構成は、次のとおりである。
固定ねじ4を非回転状態とする手段については、例えば、図3、図4及び図5(a)に示すように、支柱取付穴13に径方向外側に切り欠かれた回転止め部13aを、固定ねじ4のフランジ部41のねじ部42側に突起部41aをそれぞれ設け、回転止め部13aに突起部41aを嵌入することにより、固定ねじ4が支柱取付穴13ひいてはベースプレート1に対して非回転状態となるようにする。
固定ねじ4を非脱落状態とする手段については、例えば、図3、図4及び図5(b)に示すように、固定ねじ4の脱落を防止するための脱落防止プレート5を更に備え、ベースプレート1の表側に突出している固定ねじ4のねじ部42の最根元のねじ溝42aに脱落防止プレート5を嵌合させることにより、固定ねじ4が支柱取付穴13ひいてはベースプレート1に対して非脱落状態となるようにする。
脱落防止プレート5は、ドーナツ状の円盤に形成されており、円盤部51の内縁51aには複数の切欠き51bが設けられている。また、円盤部51の外縁51cは立設されている。なお、図4では、4つの切欠き51bを四方に設けた例を示しているが、円盤部51の材質や強度などに応じて、適宜の数や位置をもって設けるようにしてもよい。
固定ねじ4及び支柱2の取付け手順を整理及び補足すると、まず、図4に示すように、ベースプレート1の表側において、支柱2(支柱本体部21)、固定ねじ4及び脱落防止プレート5を用意する。支柱取付穴13には、前述のとおり、径方向外側に切り欠かれた回転止め部13aが設けられているが、回転止め部13aは、支柱取付穴13と同様に、ベースプレート1を貫通している。なお、使用しない支柱取付穴13については、組立後にキャップ6を取り付けて開口を塞ぐ。
次に、図5(a)に示すように、回転止め部13aに固定ねじ4の突起部41aを位置合わせした上で固定ねじ4をベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に挿入すると、固定ねじ4は、フランジ部41がベースプレート1の裏側に当接した状態となる。ここで、回転止め部13a及び突起部41aの形状は特に限定されるものではなく、図示した矩形状のほかに半円状などでもよい。また、図示した態様では回転止め部13a及び突起部41aをそれぞれ1つ設けているが、それぞれを対向する位置にも設けて一対の回転止め部13a及び一対の突起部41aとしてもよい。
そして、図5(a)の状態で、図5(b)に示すように、脱落防止プレート5を固定ねじ4のねじ部42に嵌合させる。嵌合にあたっては、円盤部51をねじ部42に貫通させ、円盤部51の内縁51aをねじ部42の最根元のねじ溝42aに嵌合するまで押し込む。円盤部51の内縁51aには、前述のとおり、切欠き51bが設けられており、円盤部51がねじ部42のねじ山を通過する際にフレキシブルに変形可能となるように形成されている。
このようにして固定ねじ4をベースプレート1に非回転状態かつ非脱落状態で挿入した後、図6(a)及び図6(b)に示すように、支柱2(支柱本体部21)の下部を固定ねじ4のねじ部42に螺合させて締結する。図示されているように、固定ねじ4のねじ部42は雄ねじ42bに、支柱2(支柱本体部21)の内周下部は雌ねじ21bに形成されている。支柱2(支柱本体部21)の下端は、脱落防止プレート5の円盤部51の立設された外縁51cに当接するように寸法合わせされており、支柱2(支柱本体部21)のぐらつきを防ぐようにしている。なお、支柱2(支柱本体部21)の形状は特に限定されないが、ここでは、組立者が自らの手で回転させやすいように、中央部が鼓状に細くなっている態様を示している。
ここで、固定ねじ4をベースプレート1の支柱取付穴13に挿入する際の態様については、例えば次のように変形することもできるので、図7及び図8を用いて説明する。1つの変形例は、図4に示した支柱取付穴13の径方向外側に切り欠かれた回転止め部13aを、図7に示すように、支柱取付穴13の径方向内側に突出させて回転止め部13bとするものである。この場合、固定ねじ4には、前述の突起部41aに代えて、回転止め部13bが通過できるように、フランジ部41及びねじ部42を通じて縦溝(不図示)を形成することになる。なお、脱落防止プレート5は、前述のものを取り付ける。
もう1つの変形例は、図4に示した支柱取付穴13の径方向外側に切り欠かれた回転止め部13aを設けた状態で、図8に示すように、固定ねじ4に一体の爪41bを設け、支柱取付穴13に挿入した後に爪41bをベースプレート1の表側に引っ掛けるようにするものである。回転止め部13aは、図7に示した支柱取付穴13の径方向内側に突出させた回転止め部13bであってもよい。この場合、固定ねじ4は、自身においてベースプレート1からの脱落を防止できることとなるので、脱落防止プレート5は省略することができる。ただし、図6(a)及び図6(b)で示したように、支柱2(支柱本体部21)のぐらつきを防ぐためにその下端を脱落防止プレート5の円盤部51の立設された外縁51cに当接させる場合には、引き続き、脱落防止プレート5を取り付けてもよく、脱落防止プレート5の配置は床置き型手すり100の使用態様によって適宜選択すればよい。
以上の図4から図8を用いた説明では、支柱2(支柱本体部21)をベースプレート1に取り付けた後に支柱2に手すり3を取り付ける場合を想定して述べたが、図9に示すように、支柱2に手すり3を取り付けた状態で支柱2を固定ねじ4に螺合して締結することも可能である。これは、支柱2と手すり3は螺合などによって締結されていないことから、支柱2を手すり3から独立させて回転すなわち固定ねじ4に螺合させて締結することが可能なためである。手すり3を支柱2から取り外すことなく支柱2をベースプレート1に取り付けたり取り外したりすることができるため、支柱2と手すり3を螺合などによって締結する既存の固定方法と比較して、搬入/搬出の工数を大幅に削減することもできることになる。
ここで、支柱2と手すり3の取付けについて説明する。図10に示すように、支柱2は、支柱本体部21と、カバー部22と、高さ調整部材23とを備えている。支柱本体部21及びカバー部22は筒状の部材であり、支柱本体部21の上部に突出する雄ねじ21aとカバー部22の内周下部に設けられている雌ねじ22aを螺合することにより、両者は締結される。高さ調整部材23は、弾力を有するC字状のバンドであり、その内周にリブ23aを有している。
一方、手すり3の脚部31には、手すり3の高さを調整するための複数の高さ調整溝31aが設けられており、高さ調整部材23のリブ23aが所望の高さ調整溝31aに締着されることにより、手すり3の高さ調整が可能となる。支柱2と手すり3の取付けは、高さ調整部材23(リブ23a)を手すり3の脚部31(高さ調整溝31a)に締着させた後に、カバー部22をその内周上部が高さ調整部材23の上端に当接する位置に合わせ、カバー部22の雌ねじ22aと、支柱本体部21の雄ねじ21aとを螺合する。なお、手すり3の脚部31の先端には保護キャップ31bが設けられている。
このように構成することにより、組立者は、ベースプレート1と支柱2の取付けにおいて工具を用いなくてもよいことに加えて、支柱2と手すり3の取付けについても工具を用いずに両者の螺合/解放を行うことができ、より一層容易に床置き型手すり100を組立て/解体できるとともに、支柱2と手すり3が螺合などによって締結されていないことから、図9に示すような状態、すなわち、支柱2と手すり3が取り付けられたままの状態であっても、支柱2は、固定ねじ4との螺合/解放を行うことができる。
以上、ベースプレート1と支柱2の取付け、支柱2と手すり3の取付けの態様を説明したが、ベースプレート1、支柱2及び手すり3の三者を取り付けた状態の断面について、図11から図16を用いてまとめておく。
図11は、ベースプレート1、支柱2及び手すり3を互いに取り付けた状態を示す正面図、図12は、図11の断面図の例、図13は、図12の一部拡大図である。また、図14は、図11の断面図の他の例、図15は、図14の一部拡大図である。図16は、支柱取付穴13にキャップ6を嵌合した状態を示す断面図である。
図11に示した、ベースプレート1、支柱2及び手すり3の取付けが完了した状態の外観について、その断面の一例を示すと図12の如くである。図12を参照して、まず、支柱2と手すり3の取付け態様を説明する。ベースプレート1と支柱2の取付け態様は図13の拡大図を参照して別途説明する。
図12は、手すり3の脚部31に設けられている複数の高さ調整溝31aのうち最高の位置の高さ調整溝31aに高さ調整部材23のリブ23aが締着されている場合を示す。この場合、脚部31は固定ねじ4に最接近した状態、すなわち、手すり3が最低位置に設けられている状態となる。なお、図12では、3つの高さ調整溝31aを設けた例を示しているが、床置き型手すり100の用途や設置場所などに応じて、適宜の数や間隔をもって設けるようにしてもよい。
前述のとおり、高さ調整部材23のリブ23aを手すり3の脚部31の高さ調整溝31aに締着させた後に、カバー部22をその内周上部が高さ調整部材23の上端に当接する位置に合わせ、カバー部22の雌ねじ22aと、支柱本体部21の雄ねじ21aとが螺合される。支柱2と手すり3の取付けの態様は、どの位置の高さ調整溝31aに高さ調整部材23のリブ23aを締着させても同様である。
図13は、図12において、ベースプレート1と支柱2の取付け態様を拡大して示す。ベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に挿入して表側に突出させた固定ねじ4のねじ部42において、脱落防止プレート5の内縁51aがねじ部42の最根元のねじ溝42aに嵌合している。これにより、固定ねじ4は、支柱取付穴13ひいてはベースプレート1からの脱落が防止される。また、固定ねじ4のフランジ部41に設けられた突起部41aは、回転止め部13aに嵌入されており、これにより、固定ねじ4は、支柱取付穴13ひいてはベースプレート1に対して回転が防止される。そして、固定ねじ4の雄ねじ42bと、支柱2(支柱本体部21)の内周下部の雌ねじ21bとが螺合される。支柱2(支柱本体部21)の下端は、脱落防止プレート5の円盤部51の立設された外縁51cに当接する。なお、図13では、保護キャップ31bが固定ねじ4のねじ部42の頂部と当接した場合を図示しているが、手すり3の高さによっては、保護キャップ31bと固定ねじ4のねじ部42の頂部は離間する。
ここで、固定ねじ4は、図12及び図13に示した態様のものに代えて、図14及び図15に示す態様のものにしてもよい。すなわち、前者では、フランジ部41とねじ部12を例えば樹脂を用いて一体成型とした例を示しているが、後者では、例えばフランジ部41を鋼製、ねじ部を樹脂製とし、両者をボルト43とナット44で締結した二体組合せとした例を示している。手すり3の態様によっては支柱2とベースプレート1との取付け箇所により大きな負荷が掛かるため、そのような場合に、後者の二体組合せの固定ねじ4は取付け箇所の強度を高めるのに有益である。特に、図1に示した床置き型手すり100の態様(ロングタイプと呼称)の場合には、手すり3の脚部31のスパンが長いほど取付け箇所の強度が必要になるため、二体組合せの固定ねじ4を好ましく採用することができる。一方、前者の一体成型の固定ねじ4は、手すり3の脚部31のスパンが比較的短いロングタイプや、もともと手すり3の脚部31のスパンが短い後述するその他の床置き型手すり100の態様(サイドタイプ、コーナータイプなどと呼称)の場合に、好ましく採用することができる。
図14及び図15における固定ねじ4以外の態様は、図12及び図13と同様であるので、その説明は省略する。
図16は、キャップ6を支柱取付穴13及び回転止め部13aに嵌合したときの断面を示している。ベースプレート1(平面部11)の支柱取付穴13及び回転止め部13aは、不使用中に開口した状態のまま放置すると、足、靴下、衣類などを引っかけるなどの安全性に問題があるため、キャップ6で蓋をしておくものである。
(床置き型手すりの集合)
本実施形態に係る床置き型手すり100は、以上で説明したように、工具を用いないで、ベースプレート1と支柱2を容易に螺合/解放することが可能である。したがって、支柱2をボルトで固定する既存の床置き型手すり100Aについて支柱2を固定したまま搬入/搬出する場合に比べて、床置き型手すり100は、支柱2をベースプレート1から短時間で取り外すことにより、搬入/搬出するに際して複数の床置き型手すり100を集合させた際の占有スペースを大幅に縮小することが可能となる。
この点、図17は、搬入/搬出する際に複数の床置き型手すり100A,100を水平方向に集合させる態様を比較して示す図であって、図17(a)は既存の床置き型手すり100Aについて支柱2を固定した状態で平置きする場合を、図17(b)は既存の床置き型手すり100Aについて支柱2を固定した状態で斜め置きする場合を、それぞれ示している。両者とも、相対的に大きな占有スペース(仮想線によって描出されている立方体)を表している。これに対し、図17(c)は本実施形態に係る床置き型手すり100について支柱2及び固定ねじ4を取り外した状態でベースプレート1のみを積層する場合を示しており、その占有スペースは大幅に減少している。
また、図18は、搬入/搬出する際に複数の床置き型手すり100A,100を垂直方向に集合させる態様を比較して示す図であって、図18(a)は既存の床置き型手すり100Aについて支柱2を固定した状態で縦置きする場合を示しており、やはり、相対的に大きな占有スペース(仮想線によって描出されている立方体)が必要となるのに対し、図18(b)は本実施形態に係る床置き型手すり100について支柱2を取り外した状態で縦置きする場合を示しており、その占有スペースは大幅に減少している。なお、図18(b)では、ベースプレート1に固定ねじ4を取り付けた状態を描出しており、固定ねじ4は隣り合うベースプレート1に対して交互となるようにしている。
(床置き型手すりの他の態様)
最後に、本実施形態に係る床置き型手すり100の他の態様について説明する。例えば、床置き型手すり100は、平面視で角丸長方形のベースプレート1上に、その短手方向に沿って延在する手すり3を長手方向の端部に配置した態様としてもよい(この態様は、例えば、「サイドタイプ」と呼称され得る)。この態様は、ベッドや布団から「離床する」、「立つ/座る」、「立ったままで姿勢保持する」などの利用者の動作をサポートするのに適している。
また、床置き型手すり100は、ベースプレート1の短手方向に1本及び長手方向に2本が連続して延在する手すり3を組み合わせる、すなわち、平面視でコの字状となるように手すり3を配置した態様としてもよい(この態様は、例えば、「コーナータイプ」と呼称され得る)。この態様は、ベッドや布団から離床した後に、例えばポータブルトイレなどへ移乗するために「身体を回り込ませる」という利用者の動作をサポートするのに適している。
また、床置き型手すり100は、狭いスペースでの「立つ/座る」の動作を行いやすいように、手すり3を前傾姿勢に合わせた位置に配置した態様としてもよい(この態様は、例えば、「スモールタイプ」と呼称され得る)。これは、例えばトイレでの「立つ/座る」という利用者の動作をサポートするのに適している。なお、トイレに配置する場合、便器の形状に合わせてベースプレート1を切り欠いたものとする。
また、床置き型手すり100は、玄関などの段差のあるスペースでの「昇る/降りる」の動作を行いやすいように、ベースプレート1の短手方向に片側1本(又は両側2本)の手すり3を上下斜めに延在するように配置した態様としてもよい(この態様は、例えば、「あがりかまちタイプ」と呼称され得る)。この際、ベースプレート1は長手方向を段差面に並行するように下段に置き、ベースプレート1上に手すり3の脚部31及び支柱2を短手方向に沿って2本設けるとともに、玄関の床などの上段に直接1本を置くようにする。この態様は、玄関での「立つ/座る」、段差を「昇る/降りる」という利用者の動作をサポートするのに適している。なお、手すり3の上段及び下段側の両端の持ち手部分は水平としてもよく、このようにすると、靴を脱ぐ際やかまちを上がる際に体をしっかりと支えるとともに、衣服がひっかかり難いようにすることができる。
(実施形態の効果)
本実施形態において、以上のように、床置き型手すり100は、支柱取付穴13を有するベースプレート1と、ベースプレート1の裏側から支柱取付穴13に非回転状態かつ非脱落状態で挿入され、ベースプレート1の裏側において支柱取付穴13を覆うフランジ部41及びベースプレート1の表側において支柱取付穴13から突出するねじ部42を有する固定ねじ4と、ベースプレート1の表側から固定ねじ4のねじ部42に下部が螺合される支柱2と、支柱2の上部に取り付けられる手すり3と、を備える構成としたことから、床置き型手すりの裏側における組立てや解体に工具を必要とせず、かつ、ベースプレート1の表側での作業という組立者にとって便宜な体勢での組立てや解体を行うことを容易にする床置き型手すり100を提供することができる。これにより、ベースプレート1の位置を変更せずに手すり3を壁に近づけて取り付けたい場合や、手すり3の位置を変更せずにベースプレート1の位置を変更したい場合など、手すり3とベースプレート1の位置を現場の状況に応じて容易に変更できることとなる。
100…床置き型手すり
1…ベースプレート
11…平面部
12…周縁部
12a…ガード
13…支柱取付穴
13a,13b…回転止め部
2…支柱
21…支柱本体部
21a…雄ねじ(支柱本体部21の上部の)
21b…雌ねじ(支柱本体部21の内周下部の)
22…カバー部
22a…雌ねじ(カバー部22の内周下部の)
23…高さ調整部材
23a…リブ
3…手すり
31…脚部
31a…高さ調整溝
31b…保護キャップ
32…上段部
33…下段部
4…固定ねじ
41…フランジ部
41a…突起部
41b…爪
42…ねじ部
42a…最根元のねじ溝
42b…雄ねじ(固定ねじ4の)
43…ボルト
44…ナット
5…脱落防止プレート
51…円盤部
51a…内縁
51b…切欠き
51c…外縁
6…キャップ

Claims (3)

  1. 支柱取付穴を有するベースプレートと、
    前記ベースプレートの裏側から前記支柱取付穴に非回転状態かつ非脱落状態で挿入され、前記ベースプレートの裏側において前記支柱取付穴を覆うフランジ部及び前記ベースプレートの表側において前記支柱取付穴から突出するねじ部を有する固定ねじと、
    前記ベースプレートの表側から前記固定ねじの前記ねじ部に下部が螺合される支柱と、
    前記支柱の上部に取り付けられる手すりと、を備える、ことを特徴とする床置き型手すり。
  2. 前記支柱取付穴が径方向外側に切り欠かれた回転止め部を、前記固定ねじが前記フランジ部に前記回転止め部に嵌入される突起部をそれぞれ有し、これにより、前記固定ねじが前記ベースプレートに対して非回転状態となることを特徴とする請求項1に記載の床置き型手すり。
  3. 前記ベースプレートの表側から前記固定ねじの前記ねじ部のねじ溝に嵌合される脱落防止プレートを更に備え、これにより、前記固定ねじが前記ベースプレートに対して非脱落状態となることを特徴とする請求項1又は2に記載の床置き型手すり。
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