JP2014161604A - 昇降椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース部2の上方に配設される回動機構4を備えた基部3と、該基部3に駆動手段6により上下方向に昇降可能に設けられる可動部5と、該可動部5に回動可能に設けた座部7と、該座部7の下方に配設される操作機構を備えた操作部8と、前記操作機構と前記回動機構4を連結させる第一ケーブル9及び第二ケーブル10を具備し、前記座部7の昇降高さに拘らず前記操作機構を回動操作時には前記座部7を回動可能とし、前記操作機構を非回動操作時には前記座部7がどの回動位置であってもロック可能に構成し、前記座部7を回動させて折り畳むことで空間Sを構成可能とし、前記ベース部2を構成する部材にフットカバー29を付設したことを特徴とする段差を乗り越えるための昇降椅子である。
【選択図】図1
Description
そこで、住宅改修する必要なく体の不自由な人などが段差を楽に上り下りする方法として据え置き型の昇降椅子が従来より考えられている。
また、足載せ体を折り畳み可能に構成していることや、脚部材の先端を湾曲させて空間部を構成することで利用者の足を降ろし易くしている。
本願発明における昇降椅子1は、主としてベース部2と基部3、回動機構4、可動部5、駆動手段6、座部7、操作部8、第一ケーブル9、第二ケーブル10から構成される。
また、前記ツナギフレーム22の一端側に補強プレート24と、前記サイドフレーム21,21の一端側にアジャスタプレート25,25を固着し、前記補強プレート24には先端に脚部材26,26を、前記アジャスタプレート25,25にはナット27,27を固着し、該ナット27,27にアジャスタボルト28,28を螺着している。
そして、前方向、右方向、左方向から前記軸部材23方向にテーパ形状に形成されるフットカバー29を、平面視において該フットカバー29の略中央に穿設した孔を前記軸部材23に挿通して固着している。
なお、本願発明ではテーパ形状で説明したが、利用者や通行者の脚が引っ掛からない形状であれば任意に設定すれば良い。
次に、内径46aが前記回動内プレート41の外径と当接(または近接)するように形成した回動外プレート46を前記回動内プレート41の外周に配設し、該回動外プレート46が回動しないように該回動外プレート46に穿接した孔46bを前記基部3の前記ピン34に挿通して回り止めとしている。さらに、前記回動外プレート46の内径46aと前記回動内プレート41の溝部42,42,・・・から構成される楔空間A,B,C,Dに、弾性体47,47,・・・及び転動体48,48,・・・を配設し、回動支持部49の突出部493c,493c,・・・が前記楔空間A,B,C,Dの中に収まるように該回動支持部49を前記回動軸43に挿通している。なお、前記楔空間A,B,C,Dを構成する各部品の形状及び配設位置については後述する。
そして、内径が前記回動軸43の外径に当接(または近接)するように形成することで前記回動内プレート41と前記回動支持部49を密接させる役割があり、部品のガタツキを防止するためのスペーサー410を該回動軸43に挿通し、前記回動機構4の上方への抜け止めとして嵌着部材411を該回動軸43の一端側に設けた溝部に嵌着している。
なお、取り付け方法は図示しないが各部品に孔を穿設して栓溶接をする固着方法やボルトによる螺着方法など、後述する前記第一ケーブル9及び前記第二ケーブル10が摺動する面492bに影響が出ない方法で取り付ければ良い。また、3つの部品構成で説明しているが、1つの部品として1つの母材から製作しても良い。
また、前記基部3の前記基部内フレーム32,32が前記可動フレーム51内を昇降する際のガタ防止として動きを安定させるために、平面視において樹脂製の凹字状のスラシ部材511,511を前記可動フレーム51の下端内周に配設している。
なお、前記背受け53はカバー材(図示しない)の中に前記螺子54,54を配設することで、前記背受けトリツケプレート55の孔に挿通した該螺子54,54を、前記可動フレーム51に穿設した孔より前記可動フレーム51の内側からナット512,512で固定することで、締結部品が極力外側から見えないように構成することができ、外観向上に繋げている。
よって、前記基部3の前記基部内フレーム32,32の外周に前記可動部5の前記可動フレーム51が前記スラシ部材310,310及び前記スラシ部材511,511を介して配設することで、コントロールボックス62に接続したリモートコントローラ(図示しない)を操作することにより、アクチュエーター61が伸縮することで前記可動部5を上下方向に昇降可能にしている。
なお、駆動手段は限定するものではなく、可動部5を昇降可能に構成したものであれば良い。
次に、前記座部フレーム71の両側面の孔より正面視において略逆ヘ字状に屈曲したテスリフレーム75,75を挿通して該テスリフレーム75,75のそれぞれの一端を当接(または近接)して固着し、それぞれの他端にはプレート76,76を固着し、該プレート76,76に肘掛部材77,77を上方回動可能に軸着してテスリを構成している。
なお、テスリの構成は利用者の前記座部7への移乗を考慮した跳ね上げ式が望ましいと考えるが、利用状況にあわせて固定式にしても、テスリを設けなくても問題はなく任意に設定すれば良い。
よって、前記座部ツナギプレート52,52の面52a,52aに前記テスリフレーム75,75が係止することで着座できる状態と、前記座部7を前記軸部材78を回動の中心として上方向へ跳ね上げて折り畳む状態が可能となり、前記座部7を折り畳み可能に構成することが出来る。よって、前記昇降椅子1を狭所に設置しても通行人が通ることができる空間Sを構成可能にしている。
なお、前記右ハンドル85及び前記左ハンドル86は前記ボス82,82の内径を摺動するので、操作時は引き出して使用し、未操作時には収納することが出来る。
なお、前記回動支持部49と同様に、後述する前記第一ケーブル9及び第二ケーブル10のインナーケーブル92,102が摺動する面832bに影響が出ない取り付け方法を選択すれば良い。
そして、前記操作機構83への取り付けも同様に、図7(b)に示すように前記インナーケーブル92,102の一端側の末端に設けられる円筒状の嵌着部材95,105を前記操作機構83の前記プレート831の下方から前記鍵穴状溝831a,832bの矩形状溝に前記インナーケーブル92,102を、前記鍵穴状溝831a,832bの丸溝及び前記プレート833の孔833a,833bに前記嵌着部材95,105を挿通して嵌着し、前記嵌着部材95,105を回動の軸として前記インナーケーブル92,102を前記プレート832の面832bに当接(または近接)するように巻きつけ、外周に雄ネジを螺設した前記アウターケーブルの一端側を前記ケーブルトリツケプレート72の長孔部に挿通し、ボルト96,96,106,106で螺着している。また、前記第一ケーブル9及び前記第二ケーブル10の経路を前記基部フレーム31に穿設した孔及び前記基部内フレーム32の内側を経由させて前記ウシロカバー56の横に設けた切欠56aから取り出している。
なお、前記回動支持部49は平面視において前記第一ケーブル9の前記嵌着部材93は右側及び前記第二ケーブル10の前記嵌着部材103は左側に配設し、前記操作機構83も同様に、平面視において前記第一ケーブル9の前記嵌着部材95は右側及び前記第二ケーブル10の前記嵌着部材105は左側に配設している。このように配設することで、前記回動支持部49と前記操作指示部83を連動可能にしている。
まず、前記楔空間A,Cには、前記溝部42の面42aに当接(または近接)するように前記弾性体47,47を、該弾性体47,47に当接(または近接)するように前記転動体48,48を、該転動体48,48と前記溝部42の面42dの間に前記突出部493c,493cを前記回動内プレート41の軸心を中心に反時計回りに配設している。
そして、前記楔空間B,Dには、前記楔空間A,Cに配設した順番と逆方向、つまり前記回動内プレート41の軸心を中心に時計回りに前記弾性体47,47、前記転動体48,48、前記突出部493c,493cを配設している。
この状態になると、前記転動体48,48,・・・を前記内径46a及び前記面42b,42b,・・・に食い込むように押勢した前記弾性体47,47,・・・の弾性力のみ働くことになる。よって、前記転動体48,48,・・・が楔(くさび)の役割となり、前記回動内プレート41と前記回動外プレート46が離れないように繋ぎ合わせる楔効果が発生し、前記回動軸43を回動の中心として前記楔空間A及びCは反時計回り力(図10矢印(イ)参照)が働き、前記楔空間B及びDは時計回りに力(図10矢印(ロ)参照)が働くためそれぞれの力が相殺しあって前記回動内プレート41が時計回りにも反時計回りにも回動出来ないロックされた状態となる(図10矢印(イ)参照)。
以上、停止状態を説明したが、図13及び図16で示すように後述する右回動操作もしくは左回動操作している最中に、前記右ハンドル85もしくは前記左ハンドル86の回動操作を止めた時にも同様の状態となり、どの回動位置にあってもロック可能となる。また、このように構成すると、不意に人の手などが前記右ハンドル85もしくは前記左ハンドル86に触れるなど何かしらの力が加わっても直ぐにロック解除がされないようになっているのでより安全に使用することが出来る。
なお、前記楔空間A以外の前記楔空間B,C,Dも同様に操作力が加わっているか加わっていないかで、前記転動体48が楔効果を発揮している状態(図11矢印(イ))か、操作力が加わり前記転動体48の楔効果が解除されている状態(図11矢印(ロ))か、操作力が加わり前記突出部493cにより面42dを押勢する状態(図11矢印(ハ))の状態となり、それぞれの力の組合せでロック状態と回動状態を構成することができる。
まず、前記操作機構83側の前記プレート832の前記面832bに接する前記第一ケーブル9の前記インナーケーブル92が前記アウターケーブル91から時計回りに引き出され、前記第二ケーブル10の前記インナーケーブル102が前記アウターケーブル101から時計回りに収納される。そして、前記回動支持49側の前記プレート492の前記面492bに接する前記第一ケーブル9の前記インナーケーブル92が前記アウターケーブル91に時計回りに収納され、前記第二ケーブル10の前記インナーケーブル102が前記アウターケーブル101に時計回りに引き出される。つまり、前記操作機構83は前記軸部材73を回動の軸として時計回りに、前記回動支持49は前記回動軸43を回動の軸として反時計回りにそれぞれ回動しようとする。
そして、前記回動支持部49は前記楔空間A,Cは前記プレート493の前記突出部493c,493cが前記面42d,42dを反時計回りに押勢し(図12矢印(ハ)参照)、前記楔空間B,Dは前記突出部493c,493cが前記転動体48,48を前記弾性体47,47の弾性力より大きい力で押勢して前記転動体48,48の楔効果を解除する(図12矢印(ロ)参照)。つまり、図12に示すように、前記楔空間A,B,C,Dの全てにおいて反時計回りの力が加わり、前記回動内プレート41を反時計回りに押勢しようとする。
そこで、該回動内プレート41は前述したように前記回動軸43に固着されており、且つ、該回動軸43は該回動軸43に固着した前記ピン44によって前記ベース部2の前記軸部材23のV型の前記溝部23aに係止しているので、該ベース部2は位置を変えずに、前記回動軸43を回動の軸として前記基部3、前記回動機構4、前記可動部5、前記駆動手段6、前記座部7、前記操作部8が時計回りに回動して方向転換するようになっている。そして、図14に示すように、回動操作して前記座部7が90度の位置で前記ピン34に前記回動支持部49の面493dが当接することで回り止めとなり、回動途中であってもこれ以上回動出来ないようにしている。
なお、弾性体47をスプリング、転動体48を球で図示しているが、弾性体47はゴムなど弾性を有するもの、転動体48は円柱などの形状でも良い。また、溝部及び楔空間を4ヶ所、弾性体及び転動体、突出部を4ヶずつの2対の組み合わせで説明しているが、1対で構成されても、2対以上で構成されても良く、本発明の目的を果たすのであれば任意に設定すれば良い。
また、実施の形態は特に限定されるものではなく、当業者が想定できる改良方法で実施することが可能である。
なお、本発明では利用者の脚受け(図示しない)を構成しないで説明しているが、前記座部7と連動して跳ね上がるように構成するなどして前記空間Sが確保できるように脚受けを配設することも可能である。
このように構成することで、前記レバーを把持しながら前記右ハンドル85もしくは前記左ハンドル86を回動操作することで前記カイジョケーブル11が作用して前記ロックプレート416が前記ピン34を回動の中心として回動することで、前記溝41aのいずれか1つに係止していた突出部416aが解除され、前記回動内プレート41が回動可能となる。そして、座部7を右方向もしくは左方向に回動させた後、前記レバーを離すことで前記弾性体420が作用してケーブルトリツケプレート35の面より前記ロックプレート416を押勢することで、前記突出部416aが前記溝41aのいずれか1つに係止してロックされる。よって、座部7を一定角度毎に段階的にロックすることが可能となる。
2 ベース部2
3 基部3
4 回転機構4
5 駆動手段5
6 可動部6
7 座部7
8 操作部8
9 第一ケーブル9
10 第二ケーブル10
S 空間S
Claims (3)
- 段差の低位置に設置したベース部と、該ベース部の上方に配設される回動機構を備えた基部と、該基部に駆動手段により上下方向に昇降可能に配設される可動部と、該可動部の前端部に配設される座部と、該座部の下方に配設される操作機構を備えた操作部と、前記操作機構と前記回動機構を連結させる第一ケーブル及び第二ケーブルを具備した段差の低位置と高位置を移動するための昇降椅子において、前記座部の昇降高さに拘らず前記操作機構を回動操作時には前記座部を回動可能とし、前記操作機構を非回動操作時には前記座部が、どの回動位置であってもロック可能に構成したことを特徴とする昇降椅子。
- 前記可動部の先端に前記座部を回動可能に軸着することにより、該座部を回動させて折り畳むことで狭所に設置しても通行人が通る空間を構成可能とした請求項1に記載の昇降椅子。
- 前記ベース部にフットカバーを付設したことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の昇降椅子。
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CN107174027A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-09-19 | 浙江昊国家具有限公司 | 一种健康环保型转椅 |
CN108143148A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-06-12 | 河北帅康座椅有限公司 | 一种具有儿童限位保护结构的可翻转影院座椅 |
Citations (2)
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JPS57127030U (ja) * | 1981-02-02 | 1982-08-07 | ||
JP4751682B2 (ja) * | 2005-09-28 | 2011-08-17 | フランスベッド株式会社 | 昇降用椅子 |
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