JP2021193843A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021193843A
JP2021193843A JP2021157946A JP2021157946A JP2021193843A JP 2021193843 A JP2021193843 A JP 2021193843A JP 2021157946 A JP2021157946 A JP 2021157946A JP 2021157946 A JP2021157946 A JP 2021157946A JP 2021193843 A JP2021193843 A JP 2021193843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
program
recording
program data
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021157946A
Other languages
English (en)
Inventor
昌康 有吉
Masayasu Ariyoshi
健 籠屋
Takeshi Komoriya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PTP Inc
Original Assignee
PTP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PTP Inc filed Critical PTP Inc
Publication of JP2021193843A publication Critical patent/JP2021193843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/02Editing, e.g. varying the order of information signals recorded on, or reproduced from, record carriers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/45Management operations performed by the client for facilitating the reception of or the interaction with the content or administrating data related to the end-user or to the client device itself, e.g. learning user preferences for recommending movies, resolving scheduling conflicts
    • H04N21/458Scheduling content for creating a personalised stream, e.g. by combining a locally stored advertisement with an incoming stream; Updating operations, e.g. for OS modules ; time-related management operations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】番組データの再生中に、テレビのディスプレイの下側などに、当該番組データの出演者に関する情報を表示する。【解決手段】受信した番組データが記録される記録媒体と、前記番組データの映像データの登場対象を示すメタデータが格納される格納媒体と、前記記録媒体に記録された番組データを再生する再生手段と、前記再生手段によって番組データを再生する際に当該番組データに対応するメタデータに対応する前記登場対象に関する情報をテレビ受信機にティッカー表示させる態様で出力する出力手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、記録再生装置に関し、特に、録画記録した番組データの再生時にユーザに所望の情報を提供する記録再生装置に関する。
従来、地上波及び衛星放送などのテレビ番組の録画手段及び視聴手段として以下の技術が開示されている(特許文献1)。特許文献1に記載の技術は、1日分のすべてのテレビ放送を記録する技術が提案されている。
特開平10−234007号公報
しかし、特許文献1に開示されている発明は、録画した番組データ(テレビ番組)の再生時には、その番組データをそのまま再生することしかしていない。1日分のすべての番組データを記録しているのであれば、番組データに対して種々の処理を行うことができるのにも拘わらず、その可能性を模索しておらず、1日分のすべての番組データを記録していることの効果は、再生可能な番組データが多いということに留まる。
本発明は、番組データに含まれているCMデータに着目して、そのユニークな再生手法を模索し、ユーザ及びCM依頼主等に有益な記録再生装置、システム及びサーバを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の記録再生装置は、
番組データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体に記録されている番組データを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された番組データの映像データの表示媒体の電源のオン/オフ状態を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記表示媒体の電源がオン状態であると検知された場合であって前記再生手段によって番組データが再生されていない場合にユーザに報知すべきコンテンツを出力する出力手段と、
を備える。
また、前記再生手段によって再生すべき番組データをユーザに選択させるためのメニュー画面を表示する手段を備えてもよい。この場合、出力手段は、前記メニュー画面の表示開始から所定時間を越えてユーザからの指示がない場合に前記コンテンツを出力することもでき、更には、前記出力手段によってコンテンツが表示されている状態でユーザから任意指示がされた場合に前記メニュー画面の表示状態に戻してもよい。
さらに、前記出力手段は、前記再生手段によって番組データが表示されている状態で当該番組データの再生停止の指示を除く任意指示がなされた場合にコンテンツを出力することもできる。この場合の任意指示は、前記番組データの再生の一時停止の指示、前記表示媒体の電源をオンする指示、前記番組データの早送りの指示、前記番組データの巻き戻しの指示、前記番組データのスキップの指示のいずれかとすることができ、更には、前記出力手段によってコンテンツが表示されている状態でユーザから任意指示がされた場合に前記再生手段による表示処理に戻してもよい。
さらにまた、前記コンテンツとしてCMデータの映像データと音声データとの少なくとも一方を出力するか、前記コンテンツとして広告主からの明示の広告依頼対象のCMデータの映像データと音声データとの少なくとも一方を出力するか、前記コンテンツとして再生履歴に基づいて決定されるCMデータの映像データと音声データとの少なくとも一方を出力することも可能である。
なお、本発明は、番組コーナーデータ及びCMデータを有する番組データを含むコンテンツが記録される記録媒体と、
前記記録媒体に記録されているコンテンツを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生されるコンテンツに対して割り込ませることが可能な他のコンテンツを示す情報が格納されるデータベースと、
前記データベースを参照して前記他のコンテンツが存在すると判定されたときに当該他のコンテンツを再生中のコンテンツに割り込ませる割込制御手段とを備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の一実施例の記録再生装置は、
番組コーナーデータ及びCMデータを有する番組データを含むコンテンツが記録される記録媒体と、
前記記録媒体に記録されているコンテンツを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生されるコンテンツに対して割り込ませることが可能な他のコンテンツを示す情報が格納されるデータベースと、
前記データベースを参照して前記他のコンテンツが存在すると判定されたときに当該他のコンテンツを再生中のコンテンツに割り込ませる割込制御手段とを備える。
さらに、前記記録媒体に記録されているCMデータを再生対象とするか否かを示す情報を前記データベースに格納しておき、
前記記録媒体に記録されているCMデータの再生に先だって前記データベースを参照することによって当該CMデータが再生対象であるか否かを判定し、
前記CMデータが再生対象でないと判定された場合に当該CMデータを再生せずに前記他のコンテンツに差し替えて再生してもよい。
また、本発明は、前記再生手段によって前記他のコンテンツが再生される場合に、当該他のコンテンツの割り込みがないとした場合に再生されるコンテンツの記録先を示す位置データを記憶する記憶手段を備えてもよい。
さらに、前記コンテンツは、記録再生装置自体の外部から取り込まれた動画、静止画、音声或いは文字情報とすることができる。
さらにまた、前記データベースに格納される情報は、CMデータの属性とユーザの属性と前記他のコンテンツの属性とに基づいて決定することができる。
また、本発明は、上記記録再生装置とネットワークを介して接続され、前記データベースに格納される情報を設定する設定手段を備える。
さらに、本発明の記録再生システムは、上記記録再生装置と上記サーバとを備える。
また、本発明の別の実施例の記録再生装置は、
受信した番組データが記録される記録媒体と、
前記番組データの映像データの登場対象を示すメタデータが格納される格納媒体と、
前記記録媒体に記録された番組データを再生する再生手段と、
前記再生手段によって番組データを再生する際に当該番組データに対応するメタデータに対応する前記登場対象に関する情報をテレビ受信機にティッカー表示させる態様で出力する出力手段と、
を備える。
前記メタデータは、前記番組データにおける登場対象の出演期間を示す期間データを含み、
前記出力手段は、前記期間データに基づいて当該登場対象の映像データがテレビ受信機に表示されている際に前記登場対象に関する情報を出力することができる。
前記出力手段が前記登場対象に関する情報を出力する際に当該登場対象に関する情報の表示位置を設定する設定手段を備えることもできる。この場合、表示位置は、テレビ受信機の下部を含む周辺部分とすることもできるし、前記番組データの全面表示せずに縮小表示することで生じる部分とすることもできる。
また、前記登場対象に関する情報は、当該番組データのジャンル、当該番組データを構成する番組コーナーのジャンルに応じて、ティッカー表示させる速度又は文字数を制御する制御手段を備えてもよい。
なお、前記制御手段は、ティッカー表示の表示型、表示回数、表示間隔、表示タイミング、表示内容を、前記番組データのジャンル、番組データの放送時間などに基づいて決定することもできる。
また、本システムは、上記の記録再生装置と、前記記録再生装置の動作を遠隔操作するリモートコントローラとを備え、前記リモートコントローラは、前記ティッカー表示の開始を指示するボタンが設けられていてもよい。
このようにティッカー表示機能を有する記録再生装置の場合には、番組データには出演者に関する情報、例えば、コメンテータについては、その氏名、出生年、経歴などがテロップ表示したり、報道番組に出演する大学教授については、その氏名、所属大学、研究テーマなどがテロップ表示したりする場合に、ユーザの報知すべき情報を効果的に表示することが可能となる。
また、本発明の他の実施例の記録再生装置は、
受信した番組データがファイル形式で記録される記録媒体と、
前記記録媒体に記録された番組データを再生する再生手段と、
前記再生手段による番組データの再生を制限する対象であるファイルにフラグを付与する付与手段と、
前記付与手段によってフラグが付与されたファイルに対して新たに受信した番組データを格納する格納手段と、を備える。
これにより、録画が不要であろう番組データを、その再生を制限する対象とすることによって、相対的に少ない容量の記録媒体を備える記録再生装置を実現することが可能となる。
もっとも、前記フラグが付与されたファイルが存在しない場合には、前記格納手段は、最古の番組データが格納されているファイルに対して新たに受信した番組データを格納することができる。また、前記格納手段は、複数のテレビ番組放送局から送信される各々の番組データを、同時に異なる複数のファイルに格納してもよい。
さらに、前記付与手段によってフラグが付与されるファイルを特定する特定手段を備えれば、当該特定手段は、記録再生装置本体に対するユーザの振る舞いと、ネットワークを介して取得される当該番組データに対する視聴者の評価と、当該番組データの視聴率と、当該番組データの種別及び放送時間と、当該番組データの放送されてからの経過時間とのいずれかに基づいて特定することができる。
なお、前記記録媒体には、番組データに加えて、CMデータが記録される。
また、前記フラグを付与する対象としない番組データを指定する指定手段を備えることもできる。これにより、ユーザがお気に入りの番組データにフラグが付されることによって、その後に放送されたテレビ番組によって短期間に上書きされることを防止することができる。
さらに、本発明のいくつかの実施例の携帯端末は、
上記記録再生装置から無線回線を通じて送信される番組データの少なくとも一部を受信する手段と、
前記番組データの少なくとも一部を出力する手段と、
を備えることができる。
この場合、当該携帯端末を含む記録再生システムとすることもでき、具体的には、前記携帯端末で再生される番組データの少なくとも一部を無線回線を通じて当該携帯端末に送信する手段を備える前記記録再生装置とを備えることができる。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態のデジタル記録再生システムについて、図面を参照して説明する。なお、本明細書では、主として、いわゆるデジタル放送の場合を例に説明するが、いわゆるアナログ放送の場合にも適用できる点に留意されたい。
図4は、本実施形態のデジタル記録再生システムの模式的な構成図である。図11は、図4に示すデジタル記録再生システムの動作を示すタイムチャートである。まず、本実施形態のデジタル記録再生システムの概要について説明する。
図4には、テレビ信号送信所から送信される番組データ等が記録されるデジタル記録再生装置10と、デジタル記録再生装置10に記録されている番組データ等の再生時等に用いられるタイムインデックスが記録されるタイムインデックス用サーバ50と、これらを接続するインターネットなどのネットワークと、タイムインデックス用サーバ50に付帯するデータベース(以下、「DB」と称する。)とを示している。
「番組データ」とは、番組データを区分けしてなる番組コーナーデータ及びコマーシャルデータ(以下、「CMデータ」と称する。)を有しており、映像データ及び音声データが含まれる、デジタル信号又はアナログ信号からなる放送波、或いは、インターネットなどのネットワークを通じて入手可能なデータのことである。
デジタル記録再生装置10は、番組データ等が記録されるハードディスクなどの記録媒体を備えていて、一例として、番組データ等を常時記録している。また、デジタル記録再生装置10は、複数のチューナを備えていて、アナログ放送された番組データも処理できるように、A/Dコンバータを備えている。
なお、図面では、表記の都合上、「常時記録処理開始」と示しているが、実際には、デジタル記録再生装置10の電源がオンしている限り、一例として、エンドレスで番組データの記録がなされる。(ステップS1)。
記録対象は、番組データであり、したがって、番組コーナーデータに加えて、CMデータも含まれる。また、デジタル記録再生装置10は、番組データに加えて、当該CMデータに付帯するメタデータ、記録再生装置自体の外部から取り込まれた動画、静止画、音声或いは文字情報などを記録することもできる。加えて、番組データの記録時には、当該番組データ等を記録する際の「記録開始時刻」を含む例えば1秒ごとの「時刻データ」と、番組データ等の物理的又は論理的な記録先を示す「位置データ」とを、番組データとともに記録媒体に記録している。
一方、典型的には、タイムインデックス用サーバ50の管理者は、以下のような、タイトルデータ及びタイムインデックスを作成する(ステップS2)。
タイトルデータとは、番組データ、番組コーナーデータ、及び、CMデータに対して、各々割り当てられたタイトルを示すものである。タイムインデックスとは、番組コーナーデータ等の放送開始時刻及び放送終了時刻を特定するためのインデックスである。
なお、番組コーナーデータの例としては、野球中継の番組データに対して、一回表、一回裏、二回表、二回裏などに対応するものが番組コーナーデータとなるし、ニュース番組の番組データに対して、トップニュース、今日の特集、天気予報、今日の占い及び経済ニュースなどが番組コーナーデータとなる。
タイムインデックス用サーバ50の管理者は、既に放送されたテレビ番組を見ながら、番組データを区分けし、各番組コーナーデータ及び各CMデータが、それぞれ何時何分から何時何分まで放送されていたかを特定するなどして、タイムインデックス等を作成して、タイムインデックス用サーバ50に付帯するDBに記録していく。
タイムインデックス用サーバ50の管理者によって作成されたタイムインデックス等は、定期的又は不定期的に、タイムインデックス用サーバ50に記録される(ステップS3)。
デジタル記録再生装置10は、能動的に又は受動的に、タイムインデックス用サーバ50に記録されているタイトルデータ及びタイムインデックスを受信する(ステップS4)。
これにより、デジタル記録再生装置10では、タイトルデータ等を受信すると、これらと既に記録してある番組データとの紐付けが可能となる。この紐付けは、例えば、ステップS4の実行後すぐに行ってもよいし、後述するステップS7の実行時に行ってもよい。
この状態で、デジタル記録再生装置10のユーザが、番組データを再生しようとした場合には、まず、ユーザは、リモートコントローラ等を操作することによって、デジタル記録再生装置10に対して、タイトルデータの表示命令を行う。具体的には、一例として、ユーザが、リモートコントローラを通じて特定の番組データを指定してから、リモートコントローラの再生ボタンを押下すると、当該表示命令を示す信号がデジタル記録再生装置10に送信されるようにしてある(ステップS5)。
実際には、デジタル記録再生装置10には、既知のように、リモートコントローラの各ボタンに対応する識別子と、当該識別子に対応する命令内容とが一対で記録されているテーブルメモリ等が備えられていて、デジタル記録再生装置10は、リモートコントローラから送信される信号を受信すると、このテーブルメモリ等を参照することで対応する命令を特定する。
そして、デジタル記録再生装置10は、上記命令に従って、受信済みのタイトルデータの一覧等を、テレビジョン(以下、「TV」と称する。)に出力する(ステップS6)。
この結果、ユーザは、TVのディスプレイを閲覧しながら、再生対象の番組データのタイトルデータを選択することが可能となる。その後、ユーザは、再生対象の番組データを選択し終えたら、その結果をデジタル記録再生装置10に対して、リモートコントローラ等を操作することによって送信すればよい(ステップS7)。
デジタル記録再生装置10は、リモートコントローラから送信される、ユーザからの選択結果を受信すると、その「タイトルデータ」に対応する番組コーナーデータ等の「タイムインデックス」を参照して、その番組コーナーデータ等の「放送開始時刻」を特定する。つぎに、デジタル記録再生装置10は、特定した放送開始時刻に基づいて記録媒体を参照して、その放送開始時刻に対応する「位置データ」を検索する(ステップS8)。
そして、デジタル記録再生装置10は、検索した「位置データ」に従って、番組コーナーデータ等の再生を実行する(ステップS7)。
以上が、本実施形態のデジタル記録再生システムの概要である。
(デジタル記録再生装置)
つぎに、本実施形態のデジタル記録再生装置10について説明する。デジタル記録再生装置10は、各チューナによって受信されたデジタルTV信号は、コンバータによって、必要に応じて伸長・再圧縮が行われ、デジタル信号へと変換される。変換されたデジタル信号の番組データは圧縮され、ハードディスクドライブに記録される。圧縮された番組データは、その再生に係る入力信号の受信に基づいて、番組データを伸長させて出力装置にて再生する。「出力装置」とは、例えば、本実施形態のデジタル記録再生装置10が電気的に接続されたTV及び後述する携帯端末が該当する。
なお、デジタル記録再生装置10は、一例として、チューナ12のチューニング内容に従って、放送局のテレビ番組を365日、24時間常時記録する。もっとも、深夜のテレビ番組が放送されていない時間帯の録画、或いは、ユーザが録画禁止を設定しているテレビ番組の録画などまで意図する趣旨ではない。
この「常時記録」とは、ユーザが録画操作の設定を行わない状態であっても、デジタル記録再生装置10がテレビ番組を録画する機能のことである。以下、デジタル記録再生装置10の各部各機能について詳細に説明していく。
図1にデジタル記録再生装置10のハードウェア構成を示す。デジタル記録再生装置10は、テレビジョン信号の電波を受信するアンテナ11と、アンテナ11で受信され図示しないアンテナ分配器で分配された電波のうちユーザによって指定されたチャンネルの電波を選択してデジタルテレビジョン信号に復調する複数のチューナ12と、複数のチューナ12が出力する例えばMPEGストリームを適切なビットレート・解像度・圧縮方式に変換するコンバータ(再圧縮・変換機)14と、番組データを記録するとともに、ランダムアクセス可能な複数のハードディスクドライブ(以下、HDDと表記する)17(17a,17b)と、HDD17に対してデータの書き込み、読み出し及び各種制御を行うHDD制御部18とを備える。
チューナ12は、複数の放送波が受信できるようにチューニング可能としている。物理的に複数のチューナを設けてもよいし、一台のチューナ12で複数の放送波に対応したチューニングが行えるようなものでもよい。チューナ12は、例えば、8つのチューナから構成され、8チャンネル分のテレビ閲覧及び録画が可能となっている。このため、例えば、東京地区での地上波7チャンネルに加え、BSまたはCSなどの衛星放送の放送局の1チャンネル分を受信することができる。もっとも、本実施形態のデジタル記録再生装置10は、日本国内のテレビ閲覧等に限定されるものではなく、チューナ12の調整によって海外でのテレビ閲覧等を行うこともできる。本実施形態では、チューナ12の構成例としては、8つのチューナを1枚に入れたチューナーボードを1枚と、4つの映像信号を同時に処理できるエンコーダが搭載されたエンコーダボードを2枚という構成としている。なお、エンコーダ、マルチプレクサなどを用いることは必須ではなく、チューナ12を通じて受信した番組データ等をエンコードしたり、分離したりすることなく録画してもよい。
また、8つのチューナを1枚に入れたチューナーボード1枚と2つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを4枚という構成、4つのチューナを1枚に入れたチューナーボード2枚と、2つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを4枚という構成、4つのチューナを1枚に入れたチューナーボード2枚と、4つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを2枚という構成などとしても良い。なお、本実施形態におけるチューナ12は、8つ搭載しているが、特に限定されることはなく、必要に応じて増減させることが可能である。
コンバータ14は、アナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、及び/又はデジタル信号からアナログ信号に変換するD/Aコンバータのことである。コンバータ14は、デジタル放送のMPEGストリームに対して、ビットレートの変換・解像度の変換を行うトランスレート手段と、圧縮方式の変換を行うトランスコード手段とを備えたコンバータである。
トランスレート手段は、本実施形態ではMPEG−2のストリームを変換する方式を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、MPEG−4、AVI、DivX、XVD、H.264、XVidとすることもできる。トランスコード手段は、例えば、H.264等のMPEG−2よりも圧縮効率が高い方式への変換を行うが、必ずしも変換を要しない。トランスレート手段及びトランスコード手段は、内部ではいったんMPEGストリームをデコードし、それを再エンコードしている。トランスコーダ手段を備えていると、圧縮方式のバリエーションが増えるため好ましい。
また、デジタル記録再生装置10は、これに限定されるものではないが、以下のような
構成とすることもできる。すなわち、チューナで番組データを受信したら、デモジュレータによってA/D変換をして復調することでアナログ信号をデジタル信号に変換する。いわゆるデジタル放送の場合には、モジュレータの処理によってMPEGストリームとなる。なお、チューナとモジュレータとは各々のハードウェアで構成してもよいし、これらの動作を実現可能な単一のハードウェアで構成してもよい。つぎに、トランスコーダによって、番組データをデジタル信号のまま再エンコードする。一例としては、トランスコーダは、デジタル放送の場合には番組データの不正視聴を防止するために暗号化されているので復号器によって復号し、MPEGデコーダによって圧縮されているMPEG/MPEG−2形式の番組データをデコードして展開し、MPEGエンコーダによってより圧縮率の高いMPEG/H.264形式に番組データを再圧縮し、暗号器によってMPEGストリームを必要に応じて再度暗号化し、マルチプレクサによって複数のチャンネルのMPEGストリームに選択的に多重化することができる。なお、番組データが復号化されていない場合には暗号化処理及び復号化処理は必要ないし、多重化処理も必須ではない点には留意されたい。また、これらの機能を全て1ボードにまとめ、それをチャンネル毎に用意することもできる。
また、デジタル記録再生装置10は、HDD17から読み出されたMPEGストリームを映像信号のストリームと音声信号のストリームとに分離するデマルチプレクサ19と、映像信号のストリームを受信するMPEGデコーダ20と、音声信号のストリームを受信するオーディオデコーダ21と、MPEGデコーダ20がデコードした映像信号のストリームを受信し、受信した映像信号をデジタル信号またはアナログ信号に変換してTVに出力する第二コンバータ22aと、オーディオデコーダ21がデコードした音声信号のストリームを受信し、受信した音声信号をデジタル信号またはアナログ信号に変換してスピーカ等に出力する第三コンバータ22bとを備えている。
第二コンバータ22a及び第三コンバータ22bは、TVやスピーカの入力フォーマットに合わせて、変換処理を行う。すなわち、TVが、アナログ信号しか入力できない場合には、デジタルアナログ変換処理を行う。
更に、デジタル記録再生装置10は、デジタル記録再生装置10全体の制御を行うCPU23と、CPU23の作業領域及びシステムストリームを一時的に記録するとともにHDD17に記録するための作業領域として使用されるメモリ24と、リモートコントローラやデジタル記録再生装置10本体の入力部28からの各種の入力信号を受信してCPU23に送信する信号受信部25と、LAN又はWANに対して接続されインターネット通信が可能なネットワークコントローラ26とを備える。
CPU23は、メモリ24に記憶されているプログラムに従って、図11を用いて説明した、ステップS4におけるタイムインデックスの受信命令、ステップS5におけるタイトルデータの出力命令、ステップS7における番組コーナーデータ等の再生命令を行う。換言すると、メモリ24には、CPU23が、これらの命令を実行するために必要なプログラムが用意されている。
また、デジタル記録再生装置10は、時刻データを示すリアルタイムクロック26bと、番組データ再生中にはその映像にかぶさるようにしてメニューや番組情報等の表示を行うOSD(On Screen Display)機能に加えて種々の画像処理を行う画像処理部27と、録画された番組データをDVDなどの光ディスク(記録手段)に記録するためのDVDドライブ29とを備えている。なお、光ディスクとしてはDVDディスクのみならず、ブルーレイディスクを採用することもでき、この場合には、DVDドライブ29に代えてブルーレイドライブを採用すればよい。また、デジタル記録再生装置10は、DVDドライブ29を備えない構成としてもよい。
ネットワークコントローラ26は、主な機能としては、NTP(Network Time Protocol)に従って、サーバにアクセスし、現在時刻を問い合わせて、リアルタイムクロック26bを調整したり、EPGデータを受信したり、後述する番組コーナーデータやタイムインデックスを受信したり、ユーザに係る視聴データを送信したりする。
HDD17は、常時記録用として設けられた常時記録HDD17aと、録画した番組データの一部を保存(転送)するための保存用HDD(保存専用記録手段)17bとを含む。常時記録HDD17aは、例えば、8日間の録画を可能としている。一般的には、HDD17には、データ圧縮処理が施されたデータが記録され、このデータは、再生時に、伸長(圧縮を元通りとする)される。
保存用HDD17bは、ユーザが常時記録により上書きされることを回避して、保存しておきたい番組データが保存されるものである。ユーザは、保存を希望する番組データを選択し、かつ、その番組データの映像データ及び音声データのビットレート、映像データの解像度(サイズ)、圧縮形式(例えば、MPEG−2をMPEG−4に変換して保存)等を選択して、保存を行う。
なお、常時記録HDD17aは、DVDドライブ29に接続されているので、保存用HDD17bに代えて、DVDドライブ29を通じて図示しないDVDを番組データの保存先とすることもできる。
なお、記録媒体は、HDDに限定されるわけではなく、ランダムアクセスが可能なハードディスクドライブ、DVD、フラッシュメモリ等のデータ記録媒体などを採用することもできる。
なお、本実施形態のHDD17は、物理的に二つのHDDを搭載しているが、これに限定されることはない。例えば、一つのHDDをパーテーション分け(別領域)とした形態であっても良い。また、HDD17は、必要に応じて増設を可能としている。例えば、増設HDDを保存用HDD、番組データの編集用HDD、及びDVDなどの光ディスクに記録する際の作業用HDDとして用いても良い。
次に番組データの記録形式について説明していく。各チャンネルで放映される番組データは、一例として、365日、24時間エンドレスに常時記録HDD17aに録画される。ここでは、リングバッファ方式で記録を行っている。リングバッファとは、HDDなどのデータ領域を環状に管理して、有限長の領域を見かけ上無限長の領域として扱うデータ構造のことであり、常時記録HDD17aに、複数チャンネルの番組データを1本の長いエンドレスファイルとして記録する。この際、複数チャンネルの番組データは、チャンネル毎にエンドレスファイルとして記録してもよい。本実施形態では、リングバッファ方式で記録された番組データとは物理的に別の媒体に又は同一の媒体の別領域に、以下説明するように、サーバから配信されるタイムインデックスを記録しておき、タイムインデックスを用いて、所望の番組データの再生を実現している。
(タイムインデックス)
「タイムインデックス」とは、番組データ、番組コーナーデータ及びCMデータの放送開始時刻及び放送終了時刻などを含むインデックスのことである。番組データ単位のタイムインデックスは、一例として、テレビ各局によって作成されたテレビ番組表(新聞や雑誌等を含む)に基づいて、サーバ管理者等が作成する、或いは、放送波によって送信されるテレビ番組表をそのまま用いてもよい。番組コーナーデータの各コーナー単位やCM単位のタイムインデックスは、一例として、放送後の番組データの内容に基づいて、タイムインデックス用サーバ50の管理者等が作成する。各タイムインデックスは、タイムインデックス用サーバ50に記録される。なお、タイムインデックスの作成主体は、サーバ管理者に限定されるものではない。例えば、デジタル記録再生装置10のユーザがタイムインデックスの作成主体となり、作成したタイムインデックスを、インターネットなどを介して送信するように募り、それをサーバに記録するようにしてもよい。
(図2及び図3)
図2及び図3を参照し、番組データ、番組コーナーデータ及びCMデータと、これらのタイトルデータ及びタイムインデックスの関係について説明する。図2は、料理番組の番組データ例を示している。この番組データは、3つのコーナー「A〜C」という番組コーナーデータと、各コーナー間に位置するCMデータ「CM1〜CM3」から構成されているとする。この例では、料理番組が番組データに対応し、A〜Cコーナーが番組コーナーデータに対応する。
また、図2に示す例では、11:00〜11:15までは「Aコーナー」が放送され、11:15から2分間の「CM1」が放送され、11:17〜11:32まで「Bコーナー」が放送される。そして、11:32から2分間の「CM2」が放送され、11:34〜11:54まで「Cコーナー」が放送され、11:54から6分間の「CM3」が放送されたとしている。さらに、「Aコーナー」では、フランス料理のレシピが公開され、「Bコーナー」では、中華料理のレシピが公開され、「Cコーナー」では、インド料理のレシピが公開されたとしている。また、「CM1」及び「CM2」では、食品関係のスポンサーCMが放送され、「CM3」では雑誌関係のスポンサーCMが放送されたとしている。
サーバ管理者等は、この料理番組を閲覧し、当該料理番組が「A〜C」の各コーナー及び「CM1〜CM3」から構成されていることを特定する。そして、サーバ管理者等はこれらに対する、タイムインデックス等をそれぞれ作成する。タイトルデータは、番組タイトル及びコーナータイトルが一目に分かるようにしている。具体的には、図3Aに示すように、「Aコーナー」に〔料理番組―フランス料理レシピ〕、「Bコーナー」に〔料理番組―中華料理レシピ〕というタイトルデータとしている。同様に、図3Bに示すように、〔○×製菓―○○チョコレート〕、〔○×○屋―×○せんべい〕などというタイトルとしている。もっとも、図3A及び図3Bに示す形式に区分けすることは一例であり、例えば、CMデータでいえば、タイトルごとにCM名を割り当ててもよい。すなわち、図3Bに示す例で言えば〔○×製菓―○○チョコレート〕という1つのCMデータにCM1というCM名を割り当て、〔○×○屋―×○せんべい〕という1つのCMデータにCM2というCM名を割り当てるという具合である。
図11を参照して説明したように、サーバ管理者等によって作成されたタイムインデックス等は、インターネット上のタイムインデックス用サーバ50にアップロードされる。一方、デジタル記録再生装置10は、ネットワークコントローラ26を介してタイムインデックス用サーバ50に例えば定期的にアクセスし、タイムインデックス用サーバ50にアップロードされているタイムインデックス等が、前回のアクセス時のものから変更されているか否かを判定する。
判定の結果、タイムインデックス等の変更があれば、タイムインデックス受信手段は、そのタイムインデックス等をダウンロードし、タイムインデックス記録手段は、そのタイムインデックス等をHDD17に格納する。
もっとも、ここでは、デジタル記録再生装置10が、いわゆるプル型の手法でタイムインデックス等を入手する場合を例に説明したが、タイムインデックス用サーバ50からタイムインデックス等を能動的かつ定期的に配信するというプッシュ型の手法を採用してもよい。
この状態で、デジタル記録再生装置10のユーザが、番組データを再生しようとした場合には、ユーザは、図示しないリモートコントローラを操作するなどして、タイトルデータの表示命令を、デジタル記録再生装置10へ送信する。その後の動作は、図11を用いて説明したとおりである。
このように、本実施形態のデジタル記録再生システムでは、番組データ自体を頭だし再生することが可能であることはもとより、番組コーナーデータ、CMデータの頭だし再生を行うことが可能となる。
(ビットレート変換機能)
本実施形態では、番組データの録画には、ビットレート変換機能を採用している。これは、全チャンネル(8チューナ)の8日間分の番組データが常時記録HDD17aに記録可能か否かを判別し、記録可能と判別されたら全番組一律の予め設定された圧縮率で記録し、記録不可能と判別されたら番組ジャンル毎に記録する番組データの圧縮率を変更して記録する機能である。なお、ビットレート変換自体は必須ではなく、この種の圧縮をすることなく記録するということも可能である。
図6は、ビットレート変換処理の動作を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、前回ステップS14でセットされた時刻が到達すると、CPU23は、メモリ24などに記憶されているプログラムに従って、インターネットなどを通じて、図6に示す動作とは別の処理で取得されている最新のEPGデータの読出処理を実行する(ステップS11)。
つぎに、CPU23は、取得したEPGデータからこれから8日間分の放送予定の番組データ容量を算出する(ステップS12)。
具体的には、(1)スポーツ、ドラマ、ニュース、バラエティ及び映画などの番組ジャンル毎に、平均的な番組データの容量を、予め、図示しないメモリに記憶しておき、(2)EPGデータに基づいてメモリを参照して、現在から8日間分の番組データの総容量を算出する。
なお、圧縮率は、ニュースやバラエティなどは比較的動きが少ないため、高圧縮率とし、スポーツや映画などは、動きが激しいことが多いため、低圧縮率とし、ドラマなどはこれらの中間設定とするとよい。
ちなみに、デジタル記録再生装置10に対して、EPGデータに対して形態素解析を行う手段と、「大リーグ」という語と「スポーツ」というジャンルというような関連性の高い語とジャンルとを紐付けした類義語辞書とを備えておくと、効率よく、ステップS12の処理が実行できる。
つぎに、CPU23は、算出した8日間分の番組データの総容量に対して、常時記録HDD17aの記憶容量が多いか否かを判定する(ステップS13)。
判定の結果、算出した8日間分の番組データの総容量に対して、常時記録HDD17aの記憶容量が多くない場合には、図示しないメモリに格納されている規定の圧縮率で、8日間分の番組データの記録を行うため、図6に示す処理を終了する。
一方、算出した8日間分の番組データの総容量に対して、常時記録HDD17aの記憶容量が多い場合には、規定の圧縮率の変更処理を行う(ステップS14)。
具体的には、規定の圧縮率に対して、[算出した8日間分の番組データの総容量/常時記録HDD17aの記憶容量]を乗じることによって、圧縮率を高める。
もっとも、このように一律に番組データの圧縮率を変更するのではなく、ユーザが番組ジャンル毎に圧縮率の変更優先度を設定できるようにし、その優先度に従って、圧縮率の変更を行ってもよい。すなわち、例えば、映画については圧縮率を変更されたくないユーザは、映画の番組データの変更優先度を「低」に設定し、ニュースなどの番組データの変更優先度を「高」に設定するなどを可能にしておく。CPU23は、圧縮率変更処理に先立ってユーザの変更優先度を参照し「高」と設定されている番組データに対して圧縮率変更を行い、その結果、圧縮率変更処理後の番組データの総容量に対して、常時記録HDD17aの記憶容量が多くなければ、変更優先度が「中」「低」に設定されている番組データの圧縮率は変更しない。
つぎに、CPU23は、最新のEPGデータを参照して、次回のステップS11でのEPGデータの読出時刻をセットする(ステップS15)。
EPGデータの読出時刻は、番組データの放送開始時刻から例えば2,3分前となるようにすることもできる。例えば、13時から約1時間の番組データが放送され、つぎに、14時から約1時間の番組データが放送される場合には、12時58分、13時58分に読出時刻をそれぞれセットする。このセット時刻は、リアルタイムクロック26bの計時時刻と、EPGデータが示す番組データの放送予定時刻とに基づいて決定される。
なお、図6に示すビットレート変換処理は、実際には、チューナ12に設定されているチャンネル毎に実行する。したがって、図6に示すビットレート変換処理を実行した結果、第1のチャンネルに係る圧縮率と、第2のチャンネルに係る圧縮率とが異なる場合がある。
ビットレート変換機能の処理の変形例について説明する。図5に示す例では、図6のステップS15において、次回のEPGデータの読出時刻をセットしていたが、以下の変形例を採用する場合には、まず、ステップS15に代えて、例えば、毎日23時55分になると、翌日放送予定のEPGデータから、チューナ12に設定されている放送局に係る番組データのジャンルを特定する(ステップS101)。
つぎに、CPU23は、図示しないメモリに格納されていて、必要に応じて図5に示す圧縮率変更処理がなされた圧縮率を参照して(ステップS102)、各番組データの圧縮率に設定する(ステップS103)。
こうすると、例えば1時間ごとに行うというステップS11に示したEPGデータの読出等が不要に成るし、上記のようにステップS15の処理も不要となる。
(番組データの削除)
番組データは、例えば、最新8日間分が常時記録HDD17aに記録されるようにしてある。例えば、日曜日を基準として常時記録HDD17aに記録されている番組データを見た場合、現日曜日から前の日曜日までの8日間の番組データが録画されている。そして、順次、常時記録HDD17aに対して新たな番組データが、最も古い番組データ上に上書きされる態様で記録されていく。
図12は、タイトルデータの表示命令後の画像処理の動作を示すフローチャートである。図12に示すように、タイトルデータの表示命令がなされると、CPU23は、DBを参照して、常時記録HDD17aに記録されている番組データのタイムインデックスを取得する(ステップS21)。
つぎに、CPU23は、取得したタイムインデックスから、例えば、最古の48時間分のタイトルデータを特定する(ステップS22)。
そして、CPU23は、例えば、特定したタイトルデータ以外のタイトルデータをカラー表示し、かつ、特定したタイトルデータを白黒表示するというような画像処理を行う(ステップS23)。
なお、画像処理自体は、これに限定されず、相対的に上書きされるまでの時間が短い番組データのタイトルデータに係る文字フォントを、相対的に上書きされるまでの時間が長い番組データと識別可能とすればよい。
(無信号検出機能)
デジタル記録再生装置10は、既述のように、深夜などのように放送がなされていない場合、すなわち映像信号を受信しない場合に、常時記録HDD17aへの番組データの記録を停止することも可能である。
ここで、チューナ12には、受信しているテレビ信号の強度を出力する手段を備えているものがある。この種のチューナ12を用いた場合には、CPU23は、出力手段から出力されるデータを読み取ることで映像信号の有無を検出できる。また、A/Dコンバータ(ビデオデコーダ)には、同期信号の有無等を利用して、有効な映像信号が入力されているかどうかを判定する手段を備えているものがある。CPU23は、A/Dコンバータの判定結果を取得することによって、有効な映像信号が入力されているかどうかを検知することができる。或いは、CPU23は、EPGデータとリアルタイムクロック26bとに基づいて、放送がなされていない時間になったことを検出することも可能である。
そこで、CPU23は、上記いずれかの手法によって、有効な映像信号が受信されないことを検出した場合に、HDD17への番組データの記録を停止するようにHDD制御部18に命令する。HDD制御部18は、CPU23からの命令に従って、HDD17への番組データの記録を停止する。
また、CPU23は、有効な映像信号が受信されたことを検出した場合には、HDD制御部18に対して、番組データの記録を再開するように命令する。HDD制御部18は、CPU23からの命令に従って、HDD17への番組データの記録を再開する。
これにより、番組が放送されていない無信号状態においては、記録を停止するため、HDDの容量を節約することになり、HDDの更なる長時間記録にも寄与する。
(個人識別機能)
図7は、リモートコントローラに設けられた例えば4つの「個人別ボタン」に対して各ユーザを割り当てる動作を示すタイムチャートである。複数のユーザの各々に対応するユーザメニューを作成する。
図7に示すように、まず、例えば、ユーザが「個人別ボタン1」を押下すると、リモートコントローラから、デジタル記録再生装置10に対して、「個人別ボタン1」に対応する信号が送信される(ステップS301)。
デジタル記録再生装置10では、信号受信部25によって信号が受信され、CPU23によって「個人別ボタン1」が押下されたことが特定される。CPU23は、「個人別ボタン1」が押下されたことを特定すると、「個人別ボタン1」に対するユーザ情報が個人情報管理メモリに登録されているか否かを確認する。ユーザ情報が個人情報管理メモリに登録されていなければ、図示しない画像処理部に対して、個人情報設定メニューの表示命令を行う。
画像処理部は、CPU23からの命令に従って、画像メモリに格納されている、個人情報設定メニューの画像データを読み出して、TVへ出力する。この結果、個人情報設定メニューが、ディスプレイに表示される(ステップS302)。
ユーザが、個人情報設定メニューの表示内容を参照しながら、リモートコントローラを操作等することによって自己の氏名、年齢、性別等の情報を、デジタル記録再生装置10に設定すると(ステップS303)、デジタル記録再生装置10は、送信されてきた設定情報と「個人別ボタン1」とを対応させて、個人情報管理メモリに登録する(ステップS304)。
もっとも、自己の名前は例示であり、ユーザは、「父親」、「母親」、「姉」、「弟」のいずれかを選択するなども可能である。
同様に、デジタル記録再生装置10は、ユーザから「個人別ボタン2」が選択され、設定が送信されてきたら、送信されてきた設定情報と「個人別ボタン2」との紐付け作業を行う。
もっとも、同じユーザが、複数の「個人別ボタン」に対して自己の個人情報を設定してもよい。こうすると、そのユーザは、例えば、自己の嗜好毎に「個人別ボタン」に情報を設定して、番組データの管理を行うことも可能となる。
つぎに、ユーザ情報が個人情報管理メモリに登録された後に「個人別ボタン1」が押下され(ステップS305)、CPU23によって「個人別ボタン1」が押下されたことが特定されると、CPU23はユーザ情報が個人情報管理メモリに登録されていることを確認し、「個人別ボタン1」に係る個人情報を読み出して、画像処理部に対して「○○さんのメニュー」(○○「個人別ボタン1」に係るユーザの氏名)のようなユーザメニュー表示命令を行う(ステップS306)。
つぎに、ユーザが、リモートコントローラの再生ボタンを押下するなどして、所望の番組データの再生を行ったとする。その後、ユーザが、リモートコントローラの保存ボタンを押下するなどして、その番組データを保存用HDD17bに保存を指示したとする(ステップS307)。
保存自体の詳細な動作については後述するが、CPU23は、この保存時に、「個人別ボタン1」とその番組データとの紐付けを行う。すなわち、保存用HDD17bには、その番組データと個人別ボタン1を示すフラグとが対応付けされて保存される(ステップS308)。
この結果、例えば翌日、ユーザが、「個人別ボタン1」を押下し(ステップS309)、それに応じて、デジタル記録再生装置10において個人別ボタン1に係るメニュー表示がなされた後に(ステップS310)、ユーザが、保存用HDD17bに保存されている番組データを再生するように指示したとする(ステップS311)。
係る場合には、CPU23は、HDD制御部18に対して、個人別ボタン1を示すフラグが付されている番組データを特定して、特定結果をCPU23に出力する。CPU23は、HDD制御部18から出力された特定結果に基づいてDBを参照して、対応する番組データのタイトルデータを読み出して、画像処理部へ出力する。この結果、TVのディスプレイには、「個人別ボタン1」に係る保存済みの番組データのタイトルデータが表示されることになる(ステップS312)。
このように、ユーザは、全てのユーザが保存した番組データのタイトルデータが表示された中から、自らが保存を指示した番組データのタイトルデータを選択する煩わしさを、「個人別ボタン」を押すだけで回避することでき、デジタル記録再生装置10の操作性が向上する。
また、「個人別ボタン」にTVの電源のON・OFF機能を兼ねるようにすることもできる。これは、個人別ボタンに対して、TVへ電源のON・OFFを切り替える信号とデジタル記録再生装置10へ当該個人別ボタンを示す信号を送信することで実現する。なお、TV電源の入切機能には異なるメーカのTVを操作可能としたプリセット機能を使用しており、複数のTVメーカに対応可能に構成している。
さらに、CPU23は、1月ごとなどに、各ユーザが視聴した番組データを集計して、既述の番組ジャンル等と対比することによって、そのユーザの嗜好を割り出し、ユーザメニューと紐付けして記録しておくこともできる。CPU23は、ユーザによっておまかせメニューが選択されると、そのユーザの嗜好に沿った番組ジャンルであって、未視聴の番組データを抽出し、出力装置が再生するようにHDD制御部18に指示をすることも可能である。
ユーザとしては、再生させる番組を指定することなく、嗜好に合う番組データを再生させて楽しむことができる。嗜好フラグに係る番組データが複数存在する場合には、所定の順序、またはランダムな順序にて再生させればよい。
更に具体的に説明する。「嗜好フラグ」は、ある特定のジャンル毎や同種のものでグループ化された既定の番組群をランダム再生する機能である。例えば、「子供くぎづけフラグ」を特定したモードでは、子供用の番組ばかりが、所定の順序またはランダムに再生される。また、「BGV(バックグランドビデオ)モード」では、会話などが少ない静かで映像がきれいな番組ばかりが、所定の順序またはランダムに再生される。
(トップメニュー画面のインターフェース)
トップメニュー画面には、時刻曜日決定メニュー、番組データ保存メニュー及びお薦めメニューが表示されている。お薦めメニューは、既述のユーザ1からユーザ2へのタイトルデータ等の送信を行うものである。
時刻曜日決定メニューは、1時から24時までの時刻をプルダウン形式またはスクロール形式によって選択可能な時刻選択メニューと、日曜日から土曜日までの曜日をプルダウン形式またはスクロール形式によって選択可能な曜日選択メニューと、時刻及び曜日を決定した際に選択し、番組データ再生信号としての機能を有する決定ボタンとを含む。リモートコントローラを操作する、又は、入力部28から指示を入力することで、時刻選択メニューから所定時刻を選択し、曜日選択メニューから所定曜日を選択し、決定ボタンを選択すると、時刻曜日選択信号受信手段が時刻曜日選択信号を受信する。そして、時刻曜日選択信号に該当する番組データを、常時記録HDD17aから抽出して再生する。つまり、トップメニュー画面上に表示されている時刻曜日決定メニューにおいて、時刻と曜日をセットすれば、目的の番組データを高速に頭だし再生することが可能となる。
ユーザが、保存を希望する番組データを再生中に、又は、保存を希望する番組データを指定してから、リモートコントローラを操作する、又は、入力部28から指示を入力することで、番組データ保存メニューを選択すると、番組データ保存信号受信手段は、その番組データに基づいてDBを参照し、対応する位置データ及びタイムインデックスから、保存対象の番組データの位置データをHDD制御部18へ出力する。
HDD制御部18は、番組データ保存信号受信手段からの位置データを入力すると、その位置データに記録されている番組データを複製して、保存用HDD17bに記録する。すなわち、ユーザにとってみれば、保存したい番組データを指定等して、番組データ保存メニューを選択すれば、その番組データを保存用HDD17bに保存することができる。なお、保存用HDD17bにおける保存用の領域は、物理的に一台のHDDとする場合のみならず、バーチャルな領域とすることもできる。すなわち、当該領域は、一台のHDDの一部としてもよいし、二台のHDDを一つの領域と扱い、その一部としてもよい。また、番組データ保存メニューには、ユーザに圧縮率などの各種設定を促す項目を設け、ユーザによって選択された圧縮率等で、番組データの保存を行えるようにしても良い。
(次の番組コーナーデータ・前の番組コーナーデータ)
デジタル記録再生装置10は、再生対象の番組データを切り替え可能としている。これは、番組コーナーデータの再生中に、当該番組コーナーデータ等に対して時間的に前後して記録された番組データを再生するという、いわゆるスキップ機能である。リモートコントローラには、「次の番組」「前の番組」などと表示されたボタンを用意しておく。
図8に、「次の番組」ボタンが押されたときの処理手順を示す。番組コーナーデータの再生中に、ユーザが、リモートコントローラの「次の番組」ボタン等を押下したとする。
信号受信部25が、リモートコントローラの「次の番組」ボタン等に割り当てられた信号を受信して(ステップS401)、それがCPU23に入力されると、CPU23は、再生中の番組コーナーデータに基づいてDBを参照して、再生中の番組コーナーデータに対して次の番組コーナーデータ等のタイムインデックスを割り出して、常時記録HDD17a内に記録されている、次の番組コーナーデータ等の位置データを検索するように、HDD制御部18に命令する(ステップS402)。
その結果、CPU23は、再生中の番組データに対して時間的に次の番組コーナーデータ等が存在するかを判別することができる(ステップS403)。判別の結果、次の番組コーナーデータ等が存在していなければ、ステップS406へ移行する。一方、次の番組コーナーデータ等が存在していれば、CPU23は、再生中の番組データの停止命令をHDD制御部18に出力するとともに(ステップS404)、HDD制御部18に対して当該次の番組コーナーデータ等の再生命令を行う(ステップS405)。
HDD制御部18は、CPU23から出力された検索結果を入力すると、その検索結果に従って常時記録HDD17aから次の番組コーナーデータ等を読み出す。読み出された次の番組コーナーデータ等は、デマルチプレクサ19を介してMPEGデコーダ20によってデコードされる。この結果、TVへ出力される映像データ等は、次の番組コーナーデータ等の映像データ等に切り替わる。
一方、典型的には、再生中の番組データが、リアルタイムに放送されている番組データである場合には、次の番組コーナーデータ等に対応する位置データが存在していないという結果が得られるので、係る場合には、CPU23は、画像処理部に対して、エラー表示を出力するように命令し、その後、HDD制御部18に対して「次の番組」ボタンが押下される前に表示されていた番組データの表示を行うように命令する(S406)。
また、ユーザが「次の番組」ボタン等を、いわゆる長押しした場合に、HDD制御部18に対して、番組データ単位でスキップを行うように制御してもよい。
図9を参照して「次の番組機能」についてさらに説明する。図9は、次の番組ボタンが 押されたときの番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。図9に示すように、現在、19:00から放送されたアニメ番組が視聴されている。
ユーザがリモートコントローラの「次の番組」ボタンを押すと、19:00〜20:00に録画されたアニメ番組から20:00〜21:00に録画されたドラマ1に移動する。この移動は、アニメやドラマ1などの番組データ単位やコーナー単位で行われ、番組データを選択するためのメニュー画面に移動することなく再生される。
また、前述のように個々の番組データにタイムインデックスの識別子が関連付けされているため、このタイムインデックスの識別子に沿って再生されることになる。つまり、19:00のアニメ番組のときに、「次の番組」ボタンを二度押せば、21:00〜22:00のドラマ2が再生されることになる。
また、「前の番組」機能は、リモートコントローラの「前の番組」ボタンを押すと、TVに番組データが表示された状態で、現在、再生されている番組データより前の時刻に録画された番組データが再生される。図10に示すように、19:00から放送されたアニメ番組を視聴していたユーザが「前の番組」ボタンを押すと、19:00〜20:00に録画されたアニメ番組から18:00〜19:00に録画されたニュースに移動することになる。
(再生中の番組データと同時刻に放送されていた他局の番組データ)
上記の例では、再生中の番組データに対して時間的に前後する番組データに、再生対象を切り替える例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態のデジタル記録再生装置10は、複数の放送局から各々放送されている番組データを受信しているので、再生中の番組データに対して同時に受信された他の放送局からの番組データを、当該再生中の番組データに代えて再生することも可能である。
番組データの再生中に、ユーザがリモートコントローラの「次のチャンネル」ボタンを押下すると、CPU23は、HDD制御部18に対して、再生中の番組データに対して次チャンネルの番組データであって、再生中の番組データの再生部分の「時刻データ」と同じ「時刻データ」部分から再生するように指示を行う。
HDD制御部18は、この命令に従って、常時記録HDD17aから、再生中の番組データに係る「時刻データ」を特定し、かつ、次チャンネルの番組データを、当該「時刻データ」に対応する位置データに基づいて、再生対象の番組データの出力を行う。
上記動作によって、例えば、「10日、18:00、4チャンネル」で放送されたニュース番組を視聴していて、「10日、18:16:03」に対応する部分の再生時に、「次のチャンネル」ボタンが押下されると、「10日、6チャンネル、18:16:03」に放送された料理番組に、再生対象が切り替わる。
(ランキング・リスト内の番組データの表示切り替え)
デジタル記録再生装置10は、ランキング・リスト内の番組データの表示切り替え手段を備えている。ランキング・リストとは、視聴率ランキング、特定の視聴者グループによる人気リストなど、ランキングデータや所定のリストに掲載されたデータの総称である。すなわち、タイムインデックス用サーバ50等から受信した人気番組等のランキング・リスト及び当該ランキング・リスト内の番組データに係るタイムインデックス等が記憶されるランキング・リストDBと、リモートコントローラの「次の番組」ボタンまたは「前の番組」に対応する信号の受信を検知した場合にランキング・リストDBを参照して再生中の番組データに対して一つランキングが上又は下に位置する番組データのタイムインデックスと対応する位置データとに基づいて番組データの表示を切り替える手段とを備える。このように、既述の「次の番組」等のボタンが押下された場合と同様に、表示対象の番組データの切り替えが可能となる。
なお、ランキング・リストは、タイムインデックス用サーバ50の管理者等が、インターネット上のブログを検索し、その検索結果を集計して番組ランキングとして反映したもの、或いは、タイムインデックス用サーバ50で、定期的に、既述の他のユーザへ紹介したい番組データの集計結果の割り出しを行い、当該集計結果に基づいて作成することなどが考えられる。これらのランキングに基づいて番組を選択し、視聴し始めた場合、次の番組ボタンや前の番組ボタンを押すことで、もう一度ランキング画面に戻って、番組を選択しなおす手間を省いて、先ほど選択した同じ番組データのランキングのもとで、今見ていた番組に対するランキング順位が次の番組やランキング順位が前の番組の再生を開始することができる。
例えば、8日間の高視聴率番組をランキング化した番組データの第5位を再生している場合、次の番組ボタンを押せば、第4位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生し、また、前の番組ボタンを押せば、第6位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生することができる。すなわち、ランキング・リスト画面を介さずにランキング・リスト化された番組データを次々に視聴することができ、デジタル記憶再生装置10を使用する際の利便性及び操作性を一段と向上させる。
また、1つの番組データ中に複数のタイムインデックスの関連付けされている場合には、視聴したい番組コーナーデータだけを選択して再生したり、複数の番組コーナーデータを選択してそれらを連続して再生したりすることもできる。例えば、大相撲の取り組みの番組コーナーデータを見ようとしたとき、ユーザは、例えば、ディスプレイに表示される横綱Aと大関Bと小結Cの取組みに係るタイトルデータを選択したとする。
CPU23は、ユーザの選択結果を取得すると、その選択結果をメモリなどに記憶する。つづいて、CPU23は、メモリに記憶した選択結果の第一タイトルデータ(例えば、横綱Aに係るタイトルデータ)に基づいてDBを参照して、対応する位置データを読み出して、HDD制御部18に出力する。
HDD制御部18は、CPU23から出力された位置データに基づいて、横綱Aの取組みに対応する番組コーナーデータを読み出して、TVへ出力する。この番組コーナーデータの再生が完了すると、HDD制御部18は、その旨をCPU23に対して通知する。
CPU23は、HDD制御部18からの通知を受けると、メモリに記憶した選択結果の第二タイトルデータ(例えば、大関Bに係るタイトルデータ)に基づいてDBを参照して、対応する位置データを読み出して、HDD制御部18に出力する。その後の動作は、上記の場合と同様である。
なお、例えば、横綱Aの取組みに対応する番組コーナーデータが再生中に、ユーザが「次の番組」ボタンを押下して、CPU23でそれが検知された場合には、CPU23は、上記通知を請けた場合の動作を同様に、メモリに記憶した選択結果の第二タイトルデータ(例えば、大関Bに係るタイトルデータ)に基づいてDBを参照して、対応する位置データを読み出して、HDD制御部18に出力する。その後の動作は、上記の場合と同様である。
(保存機能)
デジタル記録再生装置10は、番組データの録画に加え、番組データの保存機能を備えている。これは、デジタル記録再生装置10が録画した番組データは、8日間は録画記録されているものの、その後は自動的に消去されていくことになっている。このため、保存しておきたい番組データに関しては、保存用HDD17bに保存される。なお、保存用HDD17bにおける保存用の領域は、物理的に一台のHDDとする場合のみならず、バーチャルな領域とすることもできる。すなわち、当該領域は、一台のHDDの一部としてもよいし、二台のHDDを一つの領域と扱い、その一部としてもよい。番組データの保存は、入力部28及びリモートコントローラの「番組データ保存ボタン」によって行われる。保存用HDD17bに保存された番組データは、フォーマットなどの消去命令を行わない限り消えることはない。
また、DVDドライブ29に外部記憶媒体であるDVD−R、ブルーレイ等を挿入して書き込むことで、長期保存用及び外部のデジタル再生装置などで視聴することができる。
また、保存機能としては、ハードウェア的な処理のみではなく、出力装置であるTV画面上においても実行可能となっている。これは、TVに表示されたトップメニューに、番組データを保存するための番組データ保存メニューを備えている。この番組データ保存メニューは、デジタル記録再生装置10の信号受信部25が、リモートコントローラ及び入力部28によって番組データ保存メニューが選択された際に送信される番組データ保存信号を受信する。そして、制御装置としてのHDD制御部18が、受信した番組データ保存信号に該当する番組データを保存用HDD17bに記録させる。
(障害対応機能)
デジタル記録再生装置10は、CPU23が、リアルタイムクロック26bなどを参照して、例えば10秒毎に、常時記録HDD17aに記録されている位置データをDBにバックアップし、停電時や障害時の後に、デジタル記録再生装置10が復旧処理をする際にそれまでに記録した番組データの記録位置データが消失することを防止する。
具体的には、常時記録HDD17a又は保存用HDD17bにバックアップ用DBを作成しておき、常時記録HDD17aに番組データを記録している状態で、CPU23がバックアップ実行時間の到達を検知すると、HDD制御部18に対して、バックアップ命令を実行する。
HDD制御部18は、当該命令を受けると、そのタイミングで常時記録HDD17aに記録されている位置データを複製して、常時記録HDD17a又は保存用HDD17に用意されたバックアップ用DBに記録する。
実際に、停電等が発生した後に、デジタル記録再生装置10が復旧した場合には、常時記録HDD17a又は保存用HDD17に用意されたバックアップ用DBから番組データの記録位置データを読み出して、その位置から番組データの記録を再開する。
(再放送番組の対応)
デジタル記録再生装置10は、再放送された番組データの置き換え機能を備えている。これは、タイムインデックスに付加された再放送情報に基づいて再放送される前の古い番組データを検索し、再放送された番組データで置き換える処理により実現されている。したがって、8日間以内に再放送された番組は、新しい放送分が録画日付になるため、そこからさらに8日間は保存される。よって、保存期間の延長を図ることができる。
なお、MPEGエンコーダ14及びMPEGデコーダ20で使用される映像データの圧縮方式としては、MPEG−2またはMPEG−4のいずれでも良い。また、映像データの圧縮方式にMPEG以外の他の圧縮方式を使用することも可能である。例えば、AVI、DivX、XVD、H.264、XViなどでも良い。
(視聴管理機能)
デジタル記録再生装置10は、管理者が特定ユーザに対して視聴制限を設定することで、その設定した視聴制限に該当する番組の再生を制限することが可能な視聴管理機能を備えている。
なお、説明の便宜上、管理者を両親とし、特定ユーザを子どもとして説明していくが、本願発明としてはこの例に限定されることはない。
(視聴可能タイム制限機能)
視聴可能タイム制限機能は、予め、両親が子どもに対して番組の視聴可能時間としての「視聴可能トータル時間」を設定しておき、その「視聴可能トータル時間」に達した場合には、番組の再生が不能となる機能である。視聴可能トータル時間としては、一日単位、週単位及び月単位に区分して設定可能となっている。例えば、視聴可能トータル時間を1日/2時間、1週間/14時間、1カ月/50時間などに設定することができる。視聴可能タイム制限機能によれば、両親が子どもに視聴可能な時間枠を与えておくことができ、TVの過度の視聴防止に寄与する。そして、「視聴可能トータル時間」をオーバーすると自動的に視聴不能になるので、例えば、親が外出している際でも子どもの視聴時間のチェックが不要になるので、管理面で向上する。
(ポイント設定機能)
ポイント設定機能は、番組をポイントによって管理するための機能であり、番組を視聴するために「視聴可能ポイント」を必要とする。この「視聴可能ポイント」は、予め、両親が子どもに対して設定しておく。つまり、再生可能タイム制限機能は、時間で制限していたが、ポイント設定機能は、ポイントによって視聴制限をするものである。例えば、子どもに20ポイントの「視聴可能ポイント」を設定し、一番組あたり番組を視聴するのに必要なポイントが1ポイントである場合、子どもは20番組までなら視聴できるが、それ以上は視聴制限に掛かり視聴不能となる。なお、視聴したか否かの判別は1分以上視聴した場合にはカウントされ、1分以下ならノーカウントとすることやトータルの番組時間に対する視聴時間の割合で一定パーセンテージ以上を視聴した場合にカウントするなどが考えられる。
また、番組に応じて視聴に必要なポイントを変更させることもできる。例えば、両親が子どもに積極的に見せたい番組は1ポイントでよいが、あまり見せたくない番組には2ポイントが必要となるよう設定することができる。また、ポイントを減算するだけではなく、増額する設定も可能とする。ポイントを増減する設定の例としては、例えば、ジャンル毎にポイントを設定できるようにし、教育番組、知育番組、ドキュメンタリーなどの両親が積極的に推奨したい番組ジャンルには視聴するごとに1ポイントが「視聴可能ポイント」に加わる設定とし、子どもの見すぎを抑制したいジャンル、例えば、アニメ、バラエティなどについては2ポイントの視聴可能ポイントが必要になる設定をするなどである。もちろん、ジャンル別だけではなく、個別の番組毎に任意の視聴可能ポイントの増減の設定も可能とする。つまり、ポイントによって視聴制限をすることで、時間制限に加えたより詳細な視聴管理が可能になる。このため、子どもの年齢や家庭環境に応じてより細かな視聴制限が設定可能となる。
前述したポイント設定機能では、管理者である両親がポイント設定をすることになっているが、設定したポイントを途中変更することも可能である。例えば、子どもの成績やテストの点数が良かった、約束通り宿題をした場合などには「視聴可能ポイント」を増加させ、一方、子どもの成績やテストの点数が悪かった、宿題を忘れた、友達とケンカした、態度が悪かった場合などに「視聴可能ポイント」を減少させる、などである。つまり、子どもの普段の行動の良し悪しに応じてTV視聴を管理することができる。
(格付けデータ設定制限機能)
格付けデータ設定制限機能は、予め番組に格付けの高低をあらわす格付けデータが付与されており、この格付けデータに応じて視聴制限を行う機能である。例えば、番組の格付けが松、竹、梅(A,B,C)と三つに分別されているとする。この場合、「格付け松(A)」を見るためには1ポイントの「視聴可能ポイント」が必要であり、「格付け竹(B)」を見るためには2ポイントの「視聴可能ポイント」が必要であり、「格付け梅(C)」を見るためには3ポイントの「視聴可能ポイント」が必要となる。なお、「格付け梅(C)」というのは、いわゆる低俗番組と呼ばれる番組が該当する。つまり、両親は教育上、悪影響があると思われる番組を制限することができる。
また、番組に付与される格付けデータは、格付けデータを管理する番組配信サーバによって予め決定されることが考えられる。また、番組制作者やスポンサー等によって、子どもにとって好影響または悪影響を与えるという判断基準となる格付けの仮データを番組配信サーバが受信し、その仮データをもとに「格付け」を設定することもできる。格付けデータが設定されていれば、子どもは「格付け梅(C)」などの高ポイントが必要となる番組ばかりを視聴することができなくなる。また、両親としては格付けデータが子どもに見せるべきか否かの判断基準となるので視聴制限が容易になる。
(クイズ機能)
クイズ機能は、出題されたクイズに特定のユーザである子どもが回答し、所定の正解が得られた場合にのみ、子どもに番組データの視聴を許可するものである。この出題用クイズとしては、学校の宿題をしていれば解けるレベルの問題であって、子どもの年齢(学年)別や能力別に応じて複数の教育用クイズ及びその回答を、タイムインデックス用サーバ50の管理者等が作成して、タイムインデックス用サーバ50に格納しておく。
デジタル記録再生装置10のユーザ(親)が教育用クイズ等のダウンロード命令を指示し、CPU23がこれを取得すると、CPU23は、ネットワークコントローラ26に対して、タイムインデックス用サーバ50にアクセスして、教育用クイズ等のダウンロードを実行するように命令する。この結果、デジタル記録再生装置10は、教育用クイズ等を取得すると、DBにこれを格納する。また、番組データの視聴の可否を示す画像も併せてダウンロードして、画像メモリに格納しておく。
デジタル記録再生装置10のユーザ(親)は、リモートコントローラの自身の情報を設定した「個人別ボタン」を押下し、その後、教育用クイズの表示命令を送信する。デジタル記録再生装置10では、CPU23が、上記命令を受信すると、DBから教育用クイズを読み出してTVへ出力する。
デジタル記録再生装置10のユーザ(親)は、ディスプレイに表示される教育用クイズを参照して、出題対象のクイズを適宜選択するとともに、子どもが何問正解したら番組データを視聴してよいかを、リモートコントローラを操作等することによって設定する。これらの選択結果及び設定事項は、デジタル記録再生装置10へ送信され、個人情報管理メモリ内のユーザ(子ども)のデータと対応付けされて記憶される。もっとも、デジタル記録再生装置10のクイズの取得手法は、上記の例に限定されない。すなわち、例えば、デジタル記録再生装置10に、ユーザによってON・OFFの切り替えが可能な「クイズ付視聴制限」フラグを用意しておき、ユーザ(親)「クイズ付視聴制限」フラグをONに切り替え、CPU23が当該フラグのONを検出すると、CPU23は、子どもの年齢情報を読み出して、タイムインデックス用サーバ50に対して、ダウンロード命令を行うようにしてもよい。この際、タイムインデックス用サーバ50に年齢別にクイズを用意しておけば、デジタル記録再生装置10から送信される年齢情報に基づいて、タイムインデックス用サーバ50からデジタル記録再生装置10に対してクイズを送信することが可能となる。
この状態で、デジタル記録再生装置10のユーザ(子ども)が、リモートコントローラの自身の情報を設定した「個人別ボタン」を押下すると、CPU23は、個人情報管理メモリからユーザ(子ども)に係る個人情報及び出題対象のクイズを読み出して、画像処理部に対して、ユーザメニュー表示命令を行う。
ユーザ(子ども)が、リモートコントローラを操作して、クイズに対する回答をデジタル記録再生装置10へ送信すると、CPU23は、送信されてきた回答に基づいて、DBを参照して当該回答の正誤を判定し、かつ、判定結果と番組データの視聴を許可する設定情報とを照合して、番組データの視聴の可否を判定する。
CPU23は、番組データの視聴の可否の判定結果に従って、画像メモリから画像を読み出して、TVへ出力する。この結果、子どもには、勉強や宿題をしておくことで、クイズに正解すると番組データが視聴できるというインセンティブを与えることができるので、両親が強制的に勉強をさせるのではなく、子どもの意志で自然に勉強を行うことが期待できる。
また、出題用クイズを制作及び提供するクイズコンテンツ制作業者が、各教科を体系的に構築した教育プログラムとして計画的に配信するようにしても良い。この場合には、クイズコンテンツ制作業者が別途提供する通信教育などの教材の販売促進に効果が期待できる。
(番組データ強制視聴機能)
おすすめ番組機能は、子どもが両親から送られてきた「おすすめ番組」を視聴することを条件として他の番組を視聴可能とした機能である。例えば、両親は子どもに「大宇宙紀行」という番組を見せたいとする。この場合「大宇宙紀行」を子ども宛てに推薦して、さらに、強制視聴の設定をしておくと、子どもが「個人別ボタン」によってデジタル記録再生装置10を起動または、トップメニュー(画面)を表示させた際に、「大宇宙紀行」を視聴するように促す画面が表示される。そして、「大宇宙紀行」を視聴した場合にのみ、他の番組も選択して視聴可能となる。このようにすれば、両親が子どもに見せたい番組を半強制的に見せることが可能になるので、デジタル記録再生装置10を教育補助機器として使用できる。
具体的には、以下のような動作を行うとよい。すなわち、デジタル記録再生装置10のユーザ(親)は、リモートコントローラの自身の情報を設定した「個人別ボタン」を押下してから、「大宇宙紀行」の番組データを再生していたとする。
係る場合には、デジタル記録再生装置10のユーザ(親)は、リモートコントローラを操作することで、当該番組データを強制視聴対象として指定する。デジタル記録再生装置10では、当該指定を受信すると、CPU23は、DBを参照して、指定された番組データのタイムインデックスを読み出して、個人情報管理メモリ内のユーザ(子ども)のデータと対応付けして記憶する。或いは、番組データのタイムインデックスと放送局名などと子どもの端末ID+ユーザ識別子を、タイムインデックス用サーバ50に送信することで、強制視聴対象の指定を行ってもよい。
この状態で、デジタル記録再生装置10のユーザ(子ども)が、リモートコントローラの自身の情報を設定した「個人別ボタン」を押下すると、CPU23は、個人情報管理メモリからユーザ(子ども)に係る個人情報を読み出して、ユーザメニュー表示命令を行い、つづいて、対応付けして記憶されているタイムインデックスをHDD制御部18に出力するとともに、当該タイムインデックスが付された番組データの再生命令を行う。HDD制御部18は、「大宇宙紀行」の番組データの再生が終了したら、それをCPU23へ通知する。
CPU23は、再生命令を行う際に、HDD制御部18からの通知を受けるまでは、リモートコントローラからの信号を受信しても、当該信号を破棄し、当該信号に従わないという設定をしておく。この結果、ユーザ(子ども)は、自身が視聴したい番組データを再生するためには、「大宇宙紀行」の番組データを強制的に視聴しなければならなくなる。
また、デジタル記録再生装置10には、子どもが視聴した番組名や時間などの視聴記録を日単位、週単位、月単位の出力可能なログとして集計し、親のユーザメニューと紐付けしておき、親が自身の情報を設定した「個人別ボタン」を押下すると、その集計結果が見られるようにしておくとよい。
(サーバ)
本実施形態に係るサーバは、次のような機能を少なくとも備えている。
デジタル記録再生装置10に係る時計の時刻を合わせるために時刻データを定期的に送信する時刻整合手段と、デジタル記録再生装置10にタイムインデックスを送信するタイムインデックス送信手段と、番組データを特定するための番組特定データ、及び番組コーナーデータを特定するためのコーナー特定データをデジタル記録再生装置10に送信する番組データ送信手段と、デジタル記録再生装置10からユーザが作成したタイムインデックス及び視聴情報を受信するユーザ情報受信手段と、受信したタイムインデックス及び視聴情報を加工して加工情報を生成する加工情報生成手段と、生成された加工情報及び加工前のタイムインデックスをデジタル記録再生装置10に配信するタイムインデックス配信手段と、を備えている。
視聴情報とは、再生チャンネル、再生日時、再生ステータス(通常再生、早見再生、早送り、巻き戻しなど)、再生ユーザ識別子、端末識別子、番組ステータス(マイメニューかどうか、保存したかどうか、タイムインデックスに指定されたかどうかなど)、番組評価データ(○×)、ユーザが紹介したい番組データ等を秒単位で記録した情報のことである。
番組特定データとは、例えば、デジタル信号からなる放送波における番組データを特定するためのデータのことであり、これには、映像データ及び音声データなどが含まれる。このほか、例えば、その番組の放送チャンネル及び放送開始時刻、あるいは、その番組の放送チャンネルの放送開始時刻に関するデータである。
コーナー特定データとは、番組データの各コーナー単位及びCM単位のデータを特定するためのデータのことである。このほか、ある番組における所定のコーナーを特定するためのデータ、例えば、その番組の放送チャンネル及び放送開始時刻に加えてそのコーナーが開始されるまでの時間、あるいは、その番組の放送チャンネル及びそのコーナーの放送開始時刻に関するデータである。
加工情報は、視聴情報、タイムインデックス及びインターネット上のブログ(blog)や掲示板などのデータに統計的処理を施して生成される番組や出演者の話題性指数、評価データ、視聴質、視聴率、視聴者数のことである。
個人識別機能や、ネットワークによる双方向通信機能を用いれば、以下のような使い方も可能である。すなわち、自分が所定の番組に対して(○×ボタンなどを用いて)高い評価をした場合や、「オススメボタン」を押すことによって、自分との関連づけをしたグループ(あらかじめ自分で友だちを設定するか、システムの方で視聴履歴などにより近い人をグルーピングする)の人に対して高い評価をした番組として推薦する、といった使い方もできる。
(実施例1)
以下、本発明の実施例では、記録再生装置10において録画記録済みの番組データ(CMデータも含む)を再生する手法について説明する。
本実施例では、番組データの再生中に、テレビのディスプレイの下側などに、当該番組データの出演者、撮影地、登場する建築物など、あらゆる固有名詞に関する情報をティッカー表示するものである。
番組データでの出演者等については複数人等が登場することが多いと考えられるが、その場合には、各出演者等に関する情報をティッカー表示すればよい。例えば、番組データがニュース番組の番組データである場合には、スポーツコーナー枠がある場合が考えられ、その際に、有名スポーツ選手の活躍を伝えるテーマで放送され、そのスポーツコーナーのワンシーンが東京都内の野球場Aにて行われたスポーツ選手へのインタビューシーンである場合には、このときに、そのスポーツ選手の生年月日、出身地、経歴など、更には、野球場Aの設立年、デザイナーなどの情報をティッカー表示すればよい。
なお、番組データの映像データの視聴の邪魔にならないように、例えば、ティッカー表示領域は、ディスプレイの下端から、ディスプレイの高さの15%程度以下とする領域とする、又は、映像データを全面表示ではなく縮小表示させ、これによって縮小表示領域の周囲に生じる領域とすることもできる。
特に、後者の場合には、映像データの表示領域の周囲にL字状にティッカー表示領域を確保することができるので、相対的に情報の価値が高いものを映像データの短辺に沿って横側に隣接する領域に固定的に表示させ、そうでない情報を映像データの長辺に沿って下側に隣接する領域に文字を次々に流して行くことが考えられる。
ティッカー表示すべき情報は、番組データに対して出演者等を示すメタデータを埋め込んで置き、記録再生装置10において番組データを再生中に当該メタデータを読み出して、インターネットなどのネットワークを通じて、オンライン百科事典、視聴者の感想などから入手することができるし、本システムの管理者等が予め表示すべきテキストデータを作成しておくことが考えられる。
また、ティッカー表示時の文字の流れる速度は、一定でもよいし、可変としてもよい。また、とりわけ前者の場合には、表示すべき文字数を所定の閾値内に納めることができるし、とりわけ後者の場合には、表示すべき文字数の多少に応じて速度を決定してもよい。なお、ティッカー表示時の文字の流れる速度を一定とする場合には、例えばユーザが番組データを早送り/巻戻ししたり、スキップしたりしても一定速度を維持するとよい。
さらに、表示すべき文字のパターンも長短2種類というように複数用意しておくことも一法である。記録再生装置10は、ティッカー表示すべき番組コーナーの尺(何分何秒か)の長さ、その尺での出演者数等及び各出演者等の出演時間等についても、タイムスタンプ等に基づいて特定することができるので、これらの情報に基づいて、表示すべき文字を動的に決定するということも可能である。
また、番組データのジャンル、番組コーナーのジャンルに応じて、上記速度又は文字数を決定することもできるし、また、表示する文字も小出しにすることができる。例えば、以下の例に限定されるものではないが、番組データが、一人の出演者が相対的に長時間ディスプレイに表示され続ける傾向が高い、歌番組で歌手が歌っている番組コーナー、スポーツ中継番組における野球のピッチャーのピッチングの場面、さらにはCMデータの場合には、例えば、速度は遅め、文字数は多めに表示させることができる。また、番組データが、一人の出演者が何度もディスプレイに表示されるような、ドラマ、映画の場合には、速度は速めで、より小出しに文字を表示させることができる。
なお、例えば、番組データ内に繰り返し何度も出演者に関する情報をティッカー表示した場合、視聴者に対してその出演者に関する情報を印象付けられることもできるというメリットがあるが、一方で、行き過ぎたティッカー表示は視聴者に煩わしさを与えてしまうというデメリットがあり得る。したがって、例えば、一つの番組データにおける一人の出演者についてのティッカー表示回数、表示間隔、表示タイミング、表示内容を所定の閾値以下としてもよい。この閾値は、例えば、番組データのジャンル、番組データの放送時間などに基づいて決定することもできる。
出演者に関する情報をティッカー表示する場合で他の例を挙げると、例えば、番組データが野球の試合中継であれば、表示間隔は30分以上とし、しかも、表示内容は毎回変更(例えば、初回は過去数年間の成績を表示、2回目には当日の投球内容などを表示)することができよう。また、歌番組で歌手が歌っている場面では、曲の冒頭で曲名及び歌手名などがテロップ表示されることが多いので、その直後に、その歌手の生年月日、出身地、経歴などを表示し、曲が終わる直前10秒ほど前から、当該曲のダウンロード開始日、ダウンロード数などを表示することができる。
また、バラエティ番組の場合には、レギュラー出演者については最初に登場した時だけティッカー表示をし、ゲスト出演者については、当該ゲスト出演者の担当する番組コーナーで、適切な文字数でティッカー表示をするといった具合である。
また、ティッカー表示の型は、プッシュ型・プル型のいずれで実現してもよい。これまでの説明は、主としてプッシュ型を念頭に置いたものであるが、例えば、リモコン200にINFOボタンを設けておき、これが押下された場合に、その際にディスプレイに表示されている出演者のプロフィール、他に出演している番組データの番組タイトルなどを表示することもできる。
さらに、プッシュ型のみ、プル型のみ、これらの双方のいずれの態様でティッカー表示を行うかについては、ユーザが選択できるようにするとよい。この場合、例えば、番組データのジャンル毎に設定できるようにしてもよい。例えば、映画やドラマ等の場合は、プッシュ型で常時ティッカーが表示されているとユーザが邪魔に感じるが、たまに「この人、他に何かの映画で見たことがあるけど、思い出せない・・・」ということもあるため、その場合には、プル型の方が適していると考えられる。また、未再生の番組データにフラグを付し、初回再生時のみプッシュ型及びプル型とし、2回目以降のフラグがない状態ではプル型のみとするなどを選択できるようにすると好ましい。
本実施例の内容の一部についてまとめると、以下のようになる。すなわち、本実施例の記録再生装置は、受信した番組データが記録される記録媒体と、前記番組データの映像データの登場対象を示すメタデータが格納される格納媒体と、前記記録媒体に記録された番組データを再生する再生手段と、前記再生手段によって番組データを再生する際に当該番組データに対応するメタデータに対応する前記登場対象に関する情報をテレビ受信機にティッカー表示させる態様で出力する出力手段と、を備える。例えば、記録媒体はHDD17aによって実現し、格納媒体はDBによって実現し、再生手段はHDD制御部18によって実現し、出力手段はCPU23及び所望の動作をさせるプログラムによって実現することができる。
前記メタデータは、前記番組データにおける登場対象の出演期間を示す期間データを含み、前記出力手段は、前記期間データに基づいて当該登場対象の映像データがテレビ受信機に表示されている際に前記登場対象に関する情報を出力することができる。
さらに、前記出力手段が前記登場対象に関する情報を出力する際に当該登場対象に関する情報の表示位置を設定する設定手段を備えることもできる。この場合、表示位置は、テレビ受信機の下部を含む周辺部分とすることもできるし、前記番組データを全面表示せずに縮小表示することで生じる部分とすることもできる。なお、設定手段は、例えば、画像処理部27によって実現することができる。
また、前記登場対象に関する情報は、当該番組データのジャンル、当該番組データを構成する番組コーナーのジャンルに応じて、ティッカー表示させる速度又は文字数を制御する制御手段を備えてもよい。なお、制御手段は、例えば、画像処理部27によって実現することができる。
なお、前記制御手段は、ティッカー表示の表示型、表示回数、表示間隔、表示タイミング、表示内容を、前記番組データのジャンル、番組データの放送時間などに基づいて決定することもできる。
また、本システムは、上記の記録再生装置と、前記記録再生装置の動作を遠隔操作するリモートコントローラとを備え、前記リモートコントローラは、前記ティッカー表示の開始を指示するボタンが設けられていてもよい。
(実施例2)
まず、本発明の実施例2の概要について説明する。本実施例の記録再生装置は、典型的には、番組コーナーデータ及びCMデータを有する番組データを再生しているとき、及び、メニュー画面で何も操作していないときに、CMデータ間に、他のCMデータを割り込ませたり、特定のCMデータを他のCMデータに差し替えたりするという動作を実現するものである。本実施例では、主として、後者の内容を説明する。
図13は、図1に示すHDD17内に存在するDBに格納されている情報例を示す図であって、図3Bの「CM情報テーブル」の図に対応するものである。
図13には、図3Bに示した情報に加えて、CMデータに割り当てられるID情報、そのCMデータの放送日等の情報に加えて、CMデータ毎にそのCMデータをユーザが意図的に再生した回数に基づく再生頻度を示す情報と、広告主からの明示の広告依頼対象のCMデータであるか否かを示すフラグを示す情報などとを示している。
具体的には、ここでは、「フラグ」として、例えば「0」/「1」という情報を示している。一例を挙げると、フラグが「1」であるCMデータについては常に再生対象とし、フラグが「0」であるCMデータについては「再生頻度」に基づいて再生対象とするか否かを決定する、といった取決めをすることが考えられる。「フラグ」は、番組配信サーバからインターネットを介して、記録再生装置10に送信することができる。したがって、例えば、CM依頼者、広告代理店などは、恣意的に、特定のCMの再生数を高めることが可能となる。
また、「再生頻度」としては、A,B,Cという3ランクでランク付けた情報を示している。一例を挙げると、AランクのCMデータについては常に再生対象とし、BランクのCMデータは常に再生対象とせず、CランクのCMデータは例えば50%の確率で再生対象とする、といった取決めをすることが考えられる。
CMデータは、Aランク、Cランク、Bランクの順に再生回数を多くしていくこともできるし、少なくしていくこともできる。Aランク、Cランク、Bランクの順に再生回数を多くしていく場合、ユーザがスキップしたCMデータを当該ユーザに接触する機会を高めることにつながるといった利点がある。Aランク、Cランク、Bランクの順に再生回数を少なくしていく場合、ユーザの嗜好に沿ったCMデータを多く再生することにより、ユーザにおける記録再生装置10の利用満足度を高められるといった利点がある。
以上をまとめると、フラグが「1」であるCMデータが無条件に再生対象とされるが、例えば、フラグが「0」であり、かつ、再生頻度が「Cランク」のCMデータは、2回のうち1回は再生される、残りの1回については、例えばフラグが「1」である他のCMデータに差し替えられる。確率に基づくCMデータデータの差し替えは、例えば乱数表に基づいて行えばよい。
なお、CMデータを差し替えるか否かの決定要素として、ユーザによるCMデータの再生回数が必須というわけではなく、決定の要素はこれに限らない。CMデータを差し替えるか否かは、例えば、広告主からの対価によって条件設定してもよい。この場合には、番組配信サーバから恣意的に多く再生したいCMデータのフラグを「1」に設定すればよい。
また、前記データベースに格納されている情報は、CMデータの属性とユーザの属性と前記他のコンテンツの属性とに基づいて決定することができる。ここでいう、「CMデータの属性」とは、例えば、CMデータが、取扱商品の特売情報を告知するか、取扱商品が自動車などの特定ジャンルであるか、特定の広告主の商品を告知するか、特定の出演者が起用されているか、といったようなものをいう。したがって、例えば、特売情報に係るCMデータだけを集中的に再生させるといったこと、或いは、自動車メーカのCMデータだけを集中的に再生させるといったことも可能となる。
また、「ユーザの属性」とは、予め記録再生装置10のユーザの性別・年齢・住所などのユーザ情報を取得しておき、そこから把握できる特定層であるか、ユーザの番組データの視聴履歴に合致するか、といったようなものをいう。したがって、例えば、関東在住の20代女性をターゲットとした、自動車メーカのCMデータだけを集中的に再生させるといったこと、或いは、ユーザの嗜好に沿った、取扱商品の特売情報を告知するCMデータだけを集中的に再生させるといったことも可能となる。
さらに、「他のコンテンツの属性」とは、所定回数又は所定期間だけ再生するといったようなものをいう。したがって、例えば、取扱商品の特売期間を告知しているCMデータの場合は、その期間を超えると再生されないようにしたり、特定の女優が出演しているCMデータを特定の日だけ集中的に再生させたりするといったことも可能となる。
図14は、図13に示す情報に基づいて再生対象CMデータ切替処理の概念図である。図14には、番組データA〜Cを示している。番組データAは、各々、複数の番組コーナーデータA−1等とCMデータA−1等とを含む。なお、CMデータA−1は、図13において「ID」として「A−1」が割り当てられている情報に係るものである。番組データB,Cについても、同様に、複数の番組コーナーデータB−1,C−1等とCMデータB−1,C−1等とを含む。
ここで、図13を見てみると、「ID=A−1」のCMデータA−1は、「フラグ」は「0」であり、かつ、「再生頻度」が「B」である。したがって、CMデータA−1は、上記の取決めによれば、常に再生対象としない。図14に示す例では、CMデータA−1を、「フラグ」が「1」である番組データC内のCMデータC−1に差し替える様子を示している。
同様に、「ID=A−2」が割り当てられているCMデータA−2は、「フラグ」は「0」であり、かつ、「再生頻度」が「C」である。したがって、CMデータA−2も、上記の取決めによれば、例えば50%の確率で再生対象としない。図14に示す例では、CMデータA−2に差し替えて、番組データB内のCMデータB−4を再生対象とする様子を示している。
一方、「ID=A−3」のCMデータA−3は、「フラグ」は「1」である。したがって、CMデータA−3は、上記の取決めによれば、常に再生対象とする。このため、図14に示すように、CMデータA−3は、他のCMデータに差し替えられることはない。
また、「ID=A−4」のCMデータA−4は、「フラグ」は「0」であり、かつ、「再生頻度」が「B」である。したがって、CMデータA−4も、上記の取決めによれば、常に再生対象とはならない。図14に示す例では、CMデータA−4に差し替えて、番組データC内のCMデータC−6を再生対象とする様子を示している。
図15は、図14に示すCMデータ切替処理を実行するためにCPUが実行する手順を示すフローチャートである。
CPU23は、記録再生装置10のリモコンを通じてユーザからの再生指示を受信したか否かを判定する(ステップS41)。
判定の結果、ユーザからの再生指示を受信していなければ、ステップS41を繰り返し実行する。
一方、ユーザからの再生指示を受信した場合には、CPU23は、その再生指示から再生すべき番組データを特定し(ここでは、この番組データを「番組データA」とする。)、その番組データに基づき、HDD制御部18を通じて、HDD17内のDBを参照する(ステップS42)。
図4に示すように、DBには、再生すべき番組データのHDD17上の記録位置情報が格納されているため、CPU23は、再生すべき番組データのHDD17上の記録位置を特定することができる。
つぎに、CPU23は、再生すべき番組データのHDD17上の記録位置を特定すると、その記録位置から番組データAの読出処理を開始するように、HDD制御部18に対して指示を行う(ステップS43)。
この結果、HDD制御部18は、HDD17から番組データAを読み出して、それをデマルチプレクサ19に出力することになる。もっとも、CPU23は、HDD制御部18に対して、HDD17から読み出した番組データAを、CPU23に出力するように要求し、CPU23は、その番組データAをデマルチプレクサ19に出力してもよい。いずれにしても、デマルチプレクサ19によって番組データAが処理されると、その映像データ、音声データは、それぞれTV、スピーカに出力されることになる。
また、CPU23は、既述の読出処理を開始することでサブルーチンをコールして、以下の処理を実行することになる。この点は重要なので、今一度、動作について概説しておく。
まず、CPU23は、HDD制御部18を通じてHDD17内のDBを参照することで、番組データA内において番組コーナーデータA−1が開始又は終了する記録位置の他、録画されているすべての映像に含まれるCMデータの記録位置を特定することができる。また、CPU23は、図13に示すDBを参照することによって、番組データA内の各CMデータについての「フラグ」及び「再生頻度」の各情報を取得することもできる。
このため、CPU23は、上記DB内の情報に基づいて、HDD制御部18がHDD17から番組データAを読み出して再生しながら、CMデータA−1の再生に先だってCMデータA−1が再生対象であるか否かを判定する。具体的には、例えば番組コーナーデータA−1が終了するタイミングで、CMデータA−1のデータが再生対象であるか否かを判定する。ここではCMデータA−1は再生対象ではないので、CMデータA−1を読み出すことなく、当該読み出しに差し替えて、DBに「フラグ」が「1」であるCMデータC−1の記録位置から、当該CMデータC−1を読み出すよう指示することになる。
具体的には、図15に示すように、CPU23は、まず、例えば、番組データにおける番組コーナーデータ又はCMデータといった再生対象の再生終了タイミングであるか否か、すなわち、ここでは、再生中の番組コーナーデータA−1が終了する記録位置に、HDD制御部18による読み出し位置が到達するタイミングであるか否かを判定する。(ステップS51)。
判定の結果、ここでは、番組コーナーデータA−1の再生終了タイミングでなければ、ステップS51を繰り返し実行する。
その後、番組コーナーデータA−1の再生終了タイミングに到達すると、CPU23は、次の再生対象予定がCMデータであるかどうかを判定する(ステップS52)。
ここでは、その再生中の番組コーナーデータA−1に続く再生対象予定は、CMデータA−1であるので、ステップS53へ移行する。なお、ステップS51の処理は必須ではなく、したがって、再生中の番組コーナーデータA−1の再生終了タイミングでなくとも、ステップS42の処理を実行してもよい。ステップS51は、あまりに早いタイミングでステップS42の処理を実行しても、再生中の番組コーナーデータA−1に続くCMデータA−1、さらに、それ以降のCMデータA−2が再生される前に、番組データの再生が停止されたり、他の番組データの再生に切り替えられたりすることも考えられるで、その処理が無駄になってしまうことを防止するためである。
つぎに、CPU23は、再生中の番組コーナーデータA−1に続く、次の再生対象予定であるCMデータA−1の「フラグ」を参照し、それが「1」であるかどうかを判定する(ステップS53)。
この例では、CMデータA−1の「フラグ」は「0」であるため、CPU23は、その「再生頻度」を参照し、そのCMデータが再生対象であるか否かを判定する。ここで、CMデータA−1は、その「再生頻度」が「A」ではなく「B」であるため、常に差し替えられるべきであるから、再生対象ではないと判定される(ステップS54)。
この場合には、CMデータA−1は差し替えられるが、差し替えたCMデータの再生後には、再び、番組データAにおける再生対応個所からの再生が可能となるように、番組データAの再生再開位置、すなわち、この場合、この例では、CMデータA−1に次ぐCMデータA−2の開始の記録位置を記憶しておく(ステップ55)。
そして、CPU23は、「フラグ=1」が付されたCMデータ(ここでは、例えばCMデータC−1)を再生するように指示をして、ステップS51へ移行する(ステップS56)。
なお、仮に、ステップS54において、判定対象のCMデータの「再生頻度」が「A」であれば、当該CMデータは再生対象であるので、このCMデータの再生指示をしてから、ステップS51へ移行することになる(ステップS58)。
一方、この後の話になるが、番組コーナーデータA−2の再生が終了するタイミングにおいてステップS53を実行する場合には、その次の再生対象予定であるCMデータA−3は、「フラグ」が「1」であるので、再生対象であると判定して、その再生指示をしてから、ステップS51へ移行することになる(ステップS57)。
また、CPU23は、ステップS52の判定の結果、次の再生対象予定がCMデータでない場合には、次の再生対象は番組コーナーデータであるので、その再生を行い、ステップS51へ移行する(ステップS59)。
なお、ステップS59に移行する場合とは、図14に示す例でいえば、CMデータA−2に差し替わるCMデータB−4の再生が終了するタイミングで、ステップS51及びステップS52が実行された場合ということなる。ちなみに、ステップS59で再生される番組コーナーデータの直前にCMデータが位置し、かつ、そのCMデータが差し替えられていたものである場合には、ステップS59で行われる番組コーナーデータの再生は、ステップS55において記憶された位置情報に基づいてなされることになる。
以上の動作を時系列に沿って概説する。まず、本実施例では、番組データAの読み出し処理(ステップS43)のサブルーチンがコールされると、番組コーナーデータA−1が再生されるので、何度かステップS51が繰り返し実行されることになる。その後、番組コーナーデータA−1が終了するタイミングになると、ステップS52に移行する。
そして、本実施例では、番組コーナーデータA−1の後にはCMデータA−1が続くので、ステップS53に移行することになり、既述のように、ステップS54〜S56を経て、ステップS51に移行することになる。
つぎに、CMデータA−1に差し替わったCMデータC−1の再生終了タイミングまで、同様に、ステップS51が繰り返し実行されることになる。その後、CMデータC−1の再生終了タイミングになるとステップS52に移行し、本実施例では、差し替え前のCMデータA−1の後にはCMデータA−2が続くので、ステップS53に移行することになる。
CMデータA−2もCMデータA−1と同様に「フラグ=0」であり、ここでは「再生頻度=C」であることから、例えば50%の確率でCMデータA−2の差し替えを行うか否かを、乱数表などに基づいて決定する。図14に示す例では、CMデータA−2の差し替えを行うことになるので、ここでは、CMデータA−2は再生対象でないと判定され、ステップS54〜S56を経て、ステップS51に移行することになる。
つぎに、CMデータA−2に差し替わったCMデータB−4の再生終了タイミングまで、同様に、ステップS51が繰り返し実行されることになる。その後、CMデータB−4の再生終了タイミングになるとステップS52に移行する。ここでは、差し替え前のCMデータA−2の後には番組コーナーデータA−2が続くので、ステップS59に移行することになり、番組コーナーデータA−2が再生されることになる。
なお、本実施例では、図15に示すステップS52では、DBに格納されている位置情報に基づいて再生対象予定のものがCMデータであるか否かを判定したが、CPU23が、番組データ内の音声データなどに基づいてCMデータと番組コーナーデータとを識別することもできるので、その識別結果に基づいて再生対象予定のものがCMデータか否かを判定してもよい。
すなわち、番組コーナーデータとCMデータとの境界のように、CMデータの前後には、音声データに無音領域が存在することと、CMデータは通常30秒バージョン或いは60秒バージョンといったように定型長さで作成されていることから、番組データの再生中に無音領域を検出したら、その30秒後等に対応する位置の音声データが無音であるか否かを判定し、無音である場合にはその区間をCMデータであるとみなすことができる。一方、30秒後等に対応する位置の音声データが無音でない場合には、番組コーナーデータ内にも存在する無音領域であったということで、その区間は番組コーナーデータであったということになる。
このような判定を実行することで、その無音領域がCMデータの開始位置のものであるか、番組コーナーデータ内の単なる無音領域の位置であるかを特定することができるので、CMデータの開始位置であると判定された場合には、ステップS53の処理を実行すればよい。
ところで、CMデータは通常30秒バージョンと60秒バージョンといった定形長さのものが存在していると説明したが、図15に示す手法によれば、ステップS55の処理を実行することで、30秒バージョンのCMデータを60秒バージョンのCMデータに差し替えることも、反対に、60秒バージョンのCMデータを30秒バージョンのCMデータに差し替えることも差支えがない。換言すると、ステップS55の処理を実行していなければ、30秒バージョンのCMデータを60秒バージョンのCMデータに差し替えても、それに続く番組コーナーデータの冒頭30秒間が、差し替え後のCMデータによって侵食されてしまうので、これを防止するために、差し替え対象のCMデータが制限されることになる。
付言すると、CMデータの長さが異なっても差し替えできるということは、CMデータを、CMデータ以外のコンテンツであって、とりわけ、定形長さのないコンテンツを差し替え対象とすることができるということである。すなわち、CMデータを、当該CMデータに関連するコンテンツに差し替えることはもとより、番組コーナーデータに差し替えることもできる。当該CMデータに関連するコンテンツに関して補足すると、当該CMデータが自動車についてのCMデータだとした場合に、この自動車の購入者がネットワーク上でつぶやいた、この自動車の乗り心地を記したコンテンツに差し替えることもできる。
さらに、記録再生装置自体の外部から取り込まれた動画、静止画、音声或いは文字情報に差し替えることもできる。具体的には、記録再生装置10をインターネットなどのネットワークに接続して、インターネットなどを通じて記録再生装置10内にダウンロードしたCMデータ、動画、静止画、音声又は文字情報に差し替えることもできるし、デジタルカメラ自体或いはこれに付帯するメモリカードなどからUSBケーブルなどの接続媒体を通じて記録再生装置10内に取り込んだ動画又は静止画などとすることもできる。なお、記録再生装置10内にダウンロードしたCMデータは、いったんHDD17に格納してから、或いは、格納することなくリアルタイムで、差し替えてよい。
また、CMデータの長さが異なっても差し替えできるということは、CMデータの差し替えを行うのではなく、例えば、所望のコンテンツをCMデータ間に割り込ませて再生するということも可能となる。すなわち、例えば、CMデータA−1とCMデータA−2との再生の間に、デジタルカメラから取り込んだ動画を再生するということも可能となる。
また、DVDドライブ29によってDVD又はブルーレイ等に記録されているCMデータと、HDD17aに記録されているCMデータと、HDD17bに記録されているCMデータとを相互に差し替えてもよい。つまり、HDD17aから読み出した番組データ内のCMデータに代えてHDD17bに記録されているCMデータを再生してもよい。
また、「再生頻度」において、例えばユーザが再生をスキップしたCMデータについて「再生頻度=D」などを設け、かつ、ステップS54のオプションとして「再生頻度=D」であるか否かの判定をすることで、ユーザがスキップしたCMに対しても到達できるようにしてもよい。こうすれば、広告主の広告宣伝費用が無駄にならないという利点がある。
さらに、広告主の都合を考慮すれば、複数バーションのCMが存在しているので、DB内のCMデータにバージョン情報(例えば、CM放映日情報)を付記しておき、最新バージョンのものに差し替えることも可能である。
例えば、自動車販売会社各社によって、いわゆるエコカー減税対策のCMが放映されていたが、これらにはCM放映日毎に「あと○日でエコカー減税の適用が受けられなくなります」という旨の情報が含まれていた。したがって、数日前に放送された番組データを再生する際には、その番組データ内に含まれているこの種のCMデータの再生に代えて、その再生日に放映された最新バージョンのCMデータを再生することには意義がある。
そこで、上記のように、DB内のCMデータにバージョン情報を付記しておけば、CPU23によって、バージョン情報を確認することで、最新のCMをユーザに提供することが可能となる。具体的には、図15のステップS57に先立って、バージョン情報の確認ステップを実行し、バージョン情報が最新であればステップS57に移行し、そうでなければステップS57に代えて最新バージョンのCMデータの再生指示をすればよい。
なお、本実施例では、主として、番組データを記録再生装置において記録し、適宜、記録再生装置内に記録されているCMデータに差し替えた番組データを再生する場合の手順について説明したが、記録再生装置がインターネットに接続されている場合には、例えば、記録再生装置に対して海外居住者を含む遠方居住者がインターネットを介して記録再生装置を操作することによって再生される番組データを、インターネットを介して受信して視聴することもできる。具体例を挙げると、地方にある実家に記録再生装置が据え置かれていて、一人暮らしをしている家族の一人が遠方に居住しているような場合を想定する。
このような場合には、再生対象の番組データに含まれているCMデータが、例えば実家のある地方でしか購入できない商品のCMでローカル放送局限定でしか放送されないものである場合には、そのCMデータを再生して遠方居住者がこれを視聴しても、CM効果は限定的である。
そこで、各CMデータに、その放送エリアを示すタグ情報を埋め込んでいって、かつ、例えば、遠方居住者のIPアドレスを取得し、そのIPアドレスに基づいてアクセス元の地域を特定するようにすれば、当該CMデータを差し替え対象とすることが可能となる。なお、アクセス元の地域を特定するためにはIPアドレスを用いることは必須ではなく、例えば、本実施例の記録再生装置の初期設定時などに、ユーザの居住地域を登録させることによってアクセス元の地域を特定してもよい。
また、海外居住者の例が典型的であるが、例えば、ワールドワイドに展開している企業の製品についてのCMデータの場合には、既述の「あと○日でエコカー減税の適用が受けられなくなります」といった日本国居住者向けのCMデータを視聴させることにはあまり意味がない。そこで、当該CMデータを、そのCMスポンサーの製品についての海外居住者の居住国版のCMデータに差し替えることも一法である。
(実施例3)
まず、本発明の実施例3の概要について説明する。本実施例の記録再生装置は、典型的には、番組コーナーデータ及びCMデータを有する番組データを再生しているとき、及び、メニュー画面で何も操作していないときに、CMデータ間に、他のCMデータを割り込ませたり、特定のCMデータを他のCMデータに差し替えたりするという動作を実現するものである。本実施例では、主として、前者の内容を説明する。
図16は、本実施例の典型的な動作によって実現される表示画面例の模式図である。ユーザがリモコン200などを通じて記録再生装置10に対して再生を指示すると、記録再生装置10からテレビ100に番組データが出力され、テレビ100のディスプレイに映像信号が表示されることになる(図16A)。
その後、ユーザが何らかの事情によって、リモコン200の一時停止ボタンを押下したとする。記録再生装置10は、リモコン200から送信された信号を受信すると、その信号の内容を判定する。ここでは、リモコン200から送信された信号は「一時停止」であるので、これが検知されると、記録再生装置10は、既知のように、テレビ100に対して番組データの出力を一時停止することになる(図16B)。
ここで、通常であれば、テレビ100のディスプレイは、静止画が表示されているかのように、番組データの再生が停止される。一方、本実施例では、ディスプレイ内の一部(ここでは、ディスプレイの左上)又は全部に、新たに表示領域110を確保し、そこにCMデータの映像データを出力することになる。このため、本実施例では、記録再生装置10は、テレビ100に対して表示領域110に表示すべきCMデータをHDD17から読み出して、その映像データをテレビ100に対して出力しており、この点は非常にユニークな点である(図16C)。
なお、表示領域110については、後述する「再生画面」から「コンテンツ表示画面」に遷移した場合と、「メニュー画面」から「コンテンツ表示画面」に遷移した場合とで同じ扱いにして、一律にディスプレイ内の一部又は全部としてもよいし、例えば、前者の場合にはディスプレイ内の一部として、後者の場合にはディスプレイ内の全部という扱いにしてもよい。
この変形例として、典型的には一時停止の指示があって「コンテンツ表示画面」に遷移した場合、及び、「メニュー画面」から「コンテンツ表示画面」に遷移した場合には、表示領域110を相対的に大きくし、早送りの指示又はスキップの指示等があって「コンテンツ表示画面」に遷移した場合には、相対的に小さな表示領域110とすることもできる。
なお、この変形例のようにすると、ユーザ心理としては、小さな表示領域110を通じて視聴したCMデータが気になった場合には、当該CMデータを全画面で再生したいと思うであろうと考えられるので、これを実現するために、リモコン200には、そのトリガーとする「SELECTボタン」を設けるとよい。
ここで、再生対象としては、CMデータのうち少なくとも映像データのみとしてもよいし、少なくとも音声データのみとしてもよい。
前者の場合、例えば、ユーザが一時停止を選択する状況として、ユーザあてに電話がかかってきた場合に、CMデータの音声データが出力されると、通話の邪魔になることが考えられるからである。ただし、音声データの出力がされても、ユーザは、一時停止の指示をした後に、消音の指示をするだけで、CMデータの音声データが出力されない状況とすることができるので、CMデータの映像データのみならず、音声データも出力してもよい。
一方、後者の場合、例えば、ユーザが一時停止を選択する状況として、ユーザである料理中の主婦がクッキングタイマーが鳴ることで、煮物の火を止める場合に、テレビの前から離れることでCMデータの映像データは見ないが音声データは聞くことができる場合もあるので、CMデータの音声データのみを再生することも有用である。なお、念のため付言すると、ここで再生するCMデータは、コンテンツの典型例であるので、例えば、インターネットなどのネットワーク上の映像コンテンツ及び/又は音声コンテンツを出力できるということも含まれる点に留意されたい。
その後、ユーザがリモコン200の再生ボタンを押下したとする。記録再生装置10は、リモコン200から送信された信号を受信すると、その信号の内容を判定する。ここでは、リモコン200から送信された信号は「再生」であるので、これが検知されると、記録再生装置10は、既知のように、テレビ100に対して番組データの出力を再開することになる。これに加えて、本実施例では、記録再生装置10は、表示領域110の表示を終了するとともに、テレビ100に対するCMデータなどの出力も終了する(図16D)。
この結果、テレビ100には、番組データの出力が継続的になされることになるので、その番組データの映像が、テレビ100のディスプレイに表示されることになる(図16E)。
ここでは、表示領域110にCMデータを表示するきっかけを、「一時停止」という指示がなされた場合を例に説明したが、これ以外にも、記録再生装置10を通じてなされるテレビ100の電源をオンする指示、番組データ又はCMデータの早送りの指示、番組データ又はCMデータの巻き戻しの指示、番組データ又はCMデータの所定期間のスキップの指示など、番組データ又はCMデータの停止の指示がなされる場合を除き、何からの指示がなされた場合にも、表示領域110にCMデータを表示するきっかけに含めることができる。
すなわち、ユーザが、例えばリモコン200の早送りボタンを押下した場合には、既知のように、2倍速などで番組データが早送りされながら再生されていくが、これに加えて、既述のように、表示領域110を確保して、そこにCMデータを表示させることもできる。
なお、上記のように、リモコン200に対して「SELECTボタン」をせっかく設けるのであれば、「SELECTボタン」については有効活用すべきであり、例えば、ユーザが、一時停止、早送り、スキップなどの指示をすることでCMデータを再生する場合に、(1)映像データのみを再生、(2)音声データのみを再生、(3)映像データと音声データとの双方を再生という3パターンのいずれとするかをユーザが選択できるように、例えば、「再生/決定ボタン」が押下された場合に「映像データのみ」で再生し、これが長押しされた場合に「音声データのみ」で再生し、「SELECTボタン」が押下された場合に「映像データ+音声データ」で再生するという選択をさせるという活用するとよい。
図17は、図16Cの表示領域110の表示すべきCMデータを選択するためのDBに保存されている情報例を示す図である。図17は、図4Bの「CM情報テーブル」の図に対応するものである。このDBは、例えば、図1に示すHDD17内に格納しておけばよい。或いは、インターネットなどのネットワーク上のサーバにDBを格納して、このDBに対して記録再生装置10からアクセス可能としてもよい。
図17には、図4Bに示した情報に加えて、CM毎にそのCMをユーザが意図的に再生した回数に基づく再生頻度を示す情報と、広告主からの明示の広告依頼対象のCMであるか否かを示すフラグを示す情報とを示している。
具体的には、ここでは、「再生頻度」として、A,B,Cという3ランクでランク付けた情報を示している。一例を挙げると、AランクのCMについては再生対象とし、Bランク及びCランクのCMは再生対象とはしない、といった取決めをすることが考えられる。
また、「フラグ」として、例えば「0」/「1」という情報を示している。一例を挙げると、フラグが「1」であるCMについては再生対象とし、フラグが「0」であるCMは再生対象とはしない、といった取決めをすることが考えられる。フラグの「0/1」の決定例としては、広告主からの明示の広告依頼対象のCMであれば、「1」とすること、CM再生回数が予め設定されている場合にはその回数に到達するまでは「1」とすること、特定の日にのみ再生するといった場合にその日のみ「1」とすることが挙げられる。
このため、本実施例では、典型的には、「再生頻度=A」かつ「フラグ=1」が付されたCMデータを、順番に再生対象とする。もっとも、「再生頻度=B」に係るCMデータについても再生対象としてもよいし、「再生頻度=A」又は「フラグ=1」が付されたCMデータを再生対象としてもよい。さらに、「再生頻度」において、例えばユーザが再生をスキップしたCMデータについて「再生頻度=D」などを設け、「再生頻度=D」であるCMデータを再生対象としてもよい。こうすると、番組再生中にCMをスキップするというユーザが見受けられるが、ユーザがスキップしたCMに対しても到達できるようになるので、広告主としては、広告宣伝費用が無駄にならないという利点がある。
以上をまとめると、要するに、CMデータの再生履歴に基づいて再生対象を決定することができ、また、広告主の依頼に基づいて再生対象を決定することができる。前者に関しては、再生頻度が高かったCMデータを再生する場合には、ユーザのお気に入りのCMデータである可能性が高くユーザにとってメリットがあるし、再生頻度が低かったCMデータを再生する場合には、負担した広告宣伝費用が無駄にならないとして広告主にとってメリットがある。後者に関しては、広告主が特に注力したい商品等のCMデータの集中的な露出を実現できるという広告主にとってのメリットがある。
また、表示領域110の表示対象は、HDD17内に格納されているCMデータに限定されるものではない。以下、主として、CMデータを例に説明するが、例えば、記録再生装置10をインターネットなどのネットワークに接続して、インターネットなどを通じて記録再生装置10にダウンロードした動画、静止画、又は音声データを、いったんHDD17に格納してから、或いは、格納することなくリアルタイムで、コンテンツとして出力してもよい。
或いは、記録再生装置をデジタルカメラ或いはこれに付帯するメモリカードなどと、USBケーブルなどの接続媒体を通じて接続し、これによってデジタルカメラなどで撮影した動画、静止画、又は音声データなどを取り込んで、コンテンツとして出力してもよい。そして、この種のコンテンツをいったんHDD17に格納する場合には、出力対象を選択できるようにするために、これらにも「フラグ」を付した状態でDBに保存すればよい。
図18は、図16を用いて説明した表示画面例に係る状態遷移図である。まず、ユーザから記録再生装置10を通じてなされるテレビ100の電源をオンする指示があった場合、すなわち、リモコン200からテレビ100の電源ボタンをオンする信号の受信があったことを、記録再生装置10で検知した場合には、再生対象の番組データをユーザに選択させることを含む所定のメニュー画面をテレビ100に表示させるために、「メニュー画面」表示状態に遷移する。或いは、後述する「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移する。もっとも、テレビ100の電源をオンする指示があった場合にのみ、飛込み処理としてタイムアウトまでの時間を0秒等にセットし(それ以外は、1分〜3分にセット)、「メニュー画面」を経由して「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移してもよい。
なお、本実施例のリモコン200の動作に直接関係しないが、記録再生装置10は、リモコン200を通じてテレビ100の電源をオンする指示がなされた場合には、テレビ100に対して、電源をオンする指示も行った上で、「メニュー画面」表示状態又は「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移するための指示を行う。
なお、「メニュー画面」表示状態に遷移させた場合には、通常、「メニュー画面」表示状態では、「メニュー画面」を通じて再生対象の番組データが選択することが可能となるが、必ずしもユーザがすぐにこの選択をするとは限らない。このため、「メニュー画面」をテレビ100に向けて出力してから、図示しないタイマーによって所定時間が計時されるまでの間にリモコン200を通じた指示を受信できない場合にはタイムアウトとなり(S11)、表示領域110を確保し、そこにCMデータを出力するといった「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移する。
このため、テレビ100自体が電源オンされてから実際にディスプレイに番組データを表示できるようになるまでの時間に、CMデータなどを効果的に表示することが可能となる。
その後、ユーザからリモコン200のメニュー選択ボタンを含む任意のボタンが押下され、テレビ100がその指示を受信した場合には(S12)、再び、「メニュー画面」表示状態に遷移することになる。
「メニュー画面」を通じて再生対象の番組データが選択されると、具体的には、番組データを選択するための指示がリモコン200から、記録再生装置10に対して送信されると(S13)、記録再生装置10は、「再生画面」表示状態に遷移する。
ここでは、まず、CPU23が、HDD制御部18を通じてHDD17内のDBを参照し、そこに格納されている再生対象の番組データのHDD17上の記録位置情報を特定し、その記録位置から番組データの読出処理を開始するように、HDD制御部18に対して指示を行う。
この結果、HDD制御部18は、番組データをHDD17から読み出して、デマルチプレクサ19に出力することになる。もっとも、CPU23は、HDD制御部18に対して、HDD17から読み出した番組データをCPU23に出力するように要求し、それから、その番組データAをデマルチプレクサ19に出力してもよい。いずれにしても、デマルチプレクサ19によって番組データが処理されると、その映像データ、音声データは、それぞれテレビ100、スピーカに出力されることになる。
番組データの再生中に、ユーザから停止の指示がリモコン200から記録再生装置10に対して送信されると(S17)、記録再生装置10は、「メニュー画面」表示状態に遷移する。
一方、番組データの再生中に、ユーザから典型的には一時停止の指示がリモコン200から記録再生装置10に対して送信されると(S14)、記録再生装置10は、「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移する。
ここでは、まず、CPU23が表示領域110に表示すべきコンテンツを選択するために、HDD17内などに格納されているDBを参照する。DBにはCMデータのHDD17上の記録位置情報の他に、再生対象とすべきCMデータにはフラグが付された状態で保存されているため、CPU23は、再生対象のCMデータの特定、及び、そのCMデータのHDD17上の記録位置を特定することができる。
つぎに、CPU23は、再生すべきCMデータのHDD17上の記録位置を特定すると、その記録位置からCMデータの読出処理を開始するように、HDD制御部18に対して指示を行う。この結果、HDD制御部18によって、フラグ等が付されているCMデータがHDD17から読み出されて、デマルチプレクサ19に出力される。
また、CPU23は、デマルチプレクサ19に対して、出力されたCMデータを、一時停止中等の映像データに対して、合成するように指示をする。なお、映像の合成処理の手法自体は、特段限定されるものではなく、既知の処理でよい。
その後、CPU23は、そのCMデータのタイムスタンプから、そのCMデータの開始時刻からその終了時刻に相当する時間(例えば、15秒)を把握し、そのCMデータの再生が完了すると、表示領域110に表示すべき次のコンテンツを選択するために、HDD17内などに格納されているDBを参照し、以下、上記一連の動作が繰り返される。
したがって、典型的には、一つ目のCMデータの再生が開始されると、そのCMデータの再生が終了したら、二つ目のCMデータの再生が開始され、以下同様に、リモコン200の再生ボタンが押下されるまで、順次、CMデータが再生されていくことになる。
CMデータは、その開始時刻からその終了時刻まで時間は、15秒、30秒、60秒など幾つかあるが、この手法によれば、再生対象の複数のCMデータは相互にCM時間が異なってもよいし、例えば60秒のCMデータを圧縮して30秒間で流すなどCM時間を変更して再生してもよい。
一方、CMデータの再生中に、ユーザによってリモコン200の再生ボタンが押下され、再生指示がなされると(S16)、再び、「再生画面」表示状態に遷移して、「コンテンツ表示画面」表示状態に遷移する前に表示していた番組データの再生を再開する。
また、「コンテンツ表示画面」表示状態で、表示されているCMデータをユーザが選択した場合、具体的には、例えば、リモコン200の「SELECTボタン」が押下された場合には(S15)、そのCMデータを全画面表示するといった「再生画面」表示状態に遷移する。
なお、CMデータの表示領域は、テレビ100のディスプレイ内に固定した静的なものではなく、テレビ100のディスプレイ内で移動する動的なものとしてもよい。また、テレビ100のディスプレイ内に固定した静的なものであっても、その固定位置はテレビ100のディスプレイ内の右上にしたり、右下にしたり、画面中央にしたりしてもよく、また、固定的な表示位置をランダムに替えてもよいし、全画面に表示してもよい。
また、「再生画面」表示状態において番組データを再生中には、番組データ間などに放送されたCMデータが再生されることもある。既知のリモコンには、ユーザの便宜のため、再生中のCMデータをスキップ(押下した時点から30秒後、又は、当該CMデータに続く次のCMデータまで或いは当該CMデータ直後の番組コーナーデータまで再生位置を移行させる動作)するためのスキップボタンが設けられているものがある。本実施例のリモコン200においても、この種のボタンを設けることができる。
そして、当該ボタンをユーザが押下した場合には、既知のリモコンのスキップボタンが押下された場合と同様の処理を行ってもよいが、これに代えて、再生中のCMデータのスキップ処理をして次のCMデータを再生するのではなく、
・当該CMデータの残り部分を例えば3秒程度で機械的に再生を継続したり、
・当該CMデータを圧縮して例えば3秒程度で再生するようにしたり、
・当該CMデータを例えば3秒程度で早送りしながら見られるようにしたり、
・当該CMデータを例えば3秒程度で早送りするが、スピードは可変にしてメッセージやロゴがより見やすいようにしたり、
・予め本システムの管理者等が例えば3秒程度で各CMデータのダイジェスト版を作成しておくか、広告主側から例えば「今なら、298円!」のような音声データをダイジェスト版として入手しておき、これらを対応するCMデータに紐付け、当該ボタンが押下された際に再生中のCMデータに対応するダイジェスト版を再生するようにしたり、
・当該CMデータの未再生部分を、例えば3秒で再生するために必要な圧縮率を算定して、当該CMデータの未再生部分を3秒間で再生できるように早送り再生したり、
することが考えられる。
なお、ダイジェスト版は、必ずしもCMデータの映像データと音声データとから構成されるものとする必要はなく、CMデータで宣伝したいポイントの音声データだけとすることもできるし、映像データだけとすることもできる。また、CMデータを早送りしたり圧縮されたダイジェスト版の再生をしているときに、当該CMデータの企業名や出演者名を画面に表示して、ユーザの注意を喚起することもできる。
また、既知のスキップボタンを押下した場合には、機械的に例えば30秒のスキップを行うものもあるが、本実施例の記録再生装置10では、実施形態で説明したように、タイムスタンプを用いて再生処理を行っているため、この種のボタンが押下された場合には、CMデータの早送り再生をしても、次のCMデータを頭出しすることができる。
また、記録再生装置10は、図18に示した状態遷移図を用いた説明のほかに、以下のような動作をすることもできる。すなわち、図18においては、「メニュー画面」、「コンテンツ表示画面」及び「再生画面」という各状態間で状態遷移するという動作例について説明したが、「メニュー画面」には再生対象の番組データを選択する画面のほか、テレビ受信機(表示媒体)の電源がオンである場合には(換言すると、記録再生装置10は、この電源のオン/オフ状態を検知する手段を有する)、既述のトップメニュー画面というお薦めメニューなどを表示する画面を含む。このため、「メニュー画面」表示状態においても、コンテンツ表示を行うことは可能である。
そうすると、つまるところ、記録再生装置10は、「再生画面」を表示する状態と、それ以外を表示する状態とに大別することができることになる。したがって、「再生画面」表示状態では番組データを再生し、その他の状態ではコンテンツを表示する態様もある。
以下、本発明の実施例では、記録再生装置10にいったん録画記録されたが、録画記録を継続することが不要であろう番組データ(CMデータも含む)を排除する手法について説明する。
(実施例4)
図19は、本発明の実施例4に係るHDD17における番組データの格納領域の説明図である。図19の左側には、HDD17の格納領域の概要を示している。HDD17は、図19に示すように、ブートセクタとなる領域17−1と、番組データが格納される領域17−2とに大別される。
図19の右側は、領域17−2のうち、特定のチャンネルにおける番組データの格納領域の拡大図である。図19には、既に、番組データAとこれに続いて放送された番組データBについては録画済であり、現在放送中の番組データCについては録画中であり、一部、未録画の領域があることを示している。
具体的には、図19の右側に示されている□のマトリクスは、各々ブロックファイルを模式的に示したものであり、実線の×が付されているブロックファイルは録画済であることを意味し、破線の×が付されているブロックファイルは録画中であることを意味し、×が付されていないブロックファイルは未録画であることを意味している。つまり、本実施例では、既述の実施形態の場合とは異なり、番組データは、ファイル形式でHDD17に対して記録している。すなわち、1本の長いエンドレスファイルを小さなファイルにブロック化して細切れにすることで、複数のファイルで仮想的に1本の長いエンドレスファイルを構成している。
ここで、仮に、番組データBは、ユーザが一度も視聴したことがなく、また、インターネットなどのネットワーク上においてもあまり視聴に対する反応がないようなものであったとする。この場合には、DBB17において番組データBの録画記録を継続することは、有限なDBB17の記録容量を考慮すると得策ではないから、本実施例の記録再生装置10は、このような状況の場合に、番組データBを排除するようにしている。
もっとも、排除すべき番組データを特定するためのパラメータとしては、ユーザの視聴の可否などの振る舞い、ネットワークを介して取得される当該番組データに対する視聴者の評価のみならず、当該番組データの視聴率、或いは、当該番組データの種別及び放送時間、当該番組データが放送されてからの経過時間など、及びこれらの任意の組合せを考慮することができる。
また、番組データBの排除の手法としては、本実施例では番組データBに係るブロックファイルに対して、新たに受信した番組データDを上書き録画することで排除するようにしている。
これを実現するために、本実施例では、番組データBがその再生を制限する対象であると判定された場合に、番組データBが録画済であるブロックファイルに対してフラグを付与するようにしている。こうすると、フラグが付与されたブロックファイルに対して、新たに受信した番組データDを格納すればよくなる。
これは、結局のところ、HDD17を相対的に少ない容量のものに変更することも可能となり、記録再生装置10の低廉化を図ることも可能となる。
また、その再生を制限する対象であると判定される番組データが存在しない場合には、上記のフラグが付与されたファイルが存在しないということになるが、この場合には、実施形態で説明したように、最古の番組データが格納されているブロックファイルに対して上記のフラグを付与し、番組データDを格納すればよい。
なお、図19を用いて行った説明は、複数のテレビ番組放送局から送信される各々の番組データを、同時に異なる複数のブロックファイルに格納することを妨げるものではない点には留意されたい。
また、ユーザは、フラグを付与する対象としない番組データを指定することもできる。これにより、ユーザが、お気に入りの番組データにフラグが付されることによって、その後に放送されたテレビ番組によって短期間に上書きされることを防止することができる。なお、当該指定された番組データは、それ以外の他の番組データと対比すると、巨視的に見れば、相対的に長期間、常時記録HDD17a内に記録されていることになる。
以上をまとめると、本実施例の記録再生装置は、受信した番組データがファイル形式で記録される記録媒体と、記録媒体に記録された番組データを再生する再生手段と、再生手段による番組データの再生を制限する対象であるファイルにフラグを付与する付与手段と、付与手段によってフラグが付与されたファイルに対して新たに受信した番組データを格納する格納手段とを備える。例えば、記録媒体は、HDD17aによって実現でき、再生手段及び格納手段は、HDD制御部18によって実現でき、付与手段は、CPU23と所望のプログラムとによって実現できる。
また、格納手段は、前記フラグが付与されたファイルが存在しない場合に、最古の番組データが格納されているファイルに対して新たに受信した番組データを格納することができるし、複数のテレビ番組放送局から送信される各々の番組データを、同時に異なる複数のファイルに格納することもできる。
さらに、付与手段によってフラグが付与されるファイルを特定する特定手段を備え、特定手段によって、録画システム本体に対するユーザの振る舞いと、ネットワークを介して取得される当該番組データに対する視聴者の評価と、当該番組データの視聴率と、当該番組データの種別及び放送時間と、
当該番組データの放送されてからの経過時間と、のいずれかに基づいて特定することもできる。また、前記フラグを付与する対象としない番組データを指定する指定手段を備えることもできる。
さらに、昨今、スマートフォン、タブレット、PDAなどの携帯端末(以下、単に「スマートフォン」として説明する。)及びそこにインストールされるアプリケーションプログラムの利用機会が増大しているので、スマートフォンのディスプレイをテレビのディスプレイに代えて又はこれとともに活用することも一法である。
例えば、実施例1では、ティッカー表示の例について説明したが、このティッカー表示は、テレビのディスプレイに代えて又はこれとともにスマートフォンのディスプレイに行ってもよい。実施例2では、CMデータを差し替える例について説明したが、例えば、テレビのディスプレイのCMデータAをCMデータBに差し替えるとともに、スマートフォンのディスプレイにもCMデータBを表示させたり、或いは、別のCMデータCを表示させたり、差し替えられてしまうことになるCMデータAを表示させたりしてもよい。
これを実現するためには、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee(登録商標)などといった、スマートフォンに搭載されている無線通信手段で用いる無線規格に対応する無線通信手段及びインターネットなどの通信網への接続手段とを記録再生装置に設ける。そして、スマートフォンを携帯しているユーザがテレビの近くにいるか否かについては無線通信手段を用いて判別し、また、記録済みの番組データが再生中であるか否かを記録再生装置のCPU23などを用いて判別する。
そして、スマートフォンを携帯しているユーザがテレビの近くにいて、かつ、記録再生装置で番組データが再生中であるという判別結果となった場合には、無線通信手段或いは接続手段を用いて、記録再生装置からスマートフォンのディスプレイに表示すべき映像データ、更には、スマートフォンのスピーカから出力すべき音声データを、無線回線を通じて送信して、これをスマートフォンで受信し、映像再生等のための既知の処理をスマートフォンで実行すればよい。付言すると、無線通信手段を用いた場合には、ブルートゥース又はZigBeeに係る無線回線を使用して映像データを送受信することになる。一方、接続手段を用いた場合には、4G/5Gなどの移動通信システム、Wifiに係る無線回線を使用して映像データを送受信することになる。
このため、スマートフォンにインストールされるアプリケーションプログラムは、例えば、
記録再生装置との無線通信を行うために実行されるペアリング情報を格納するステップと、
記録再生装置と無線通信を行う際にペアリング情報を読み出して当該記録再生装置と無線接続を行うステップと、
記録再生装置と無線接続がされた状態で記録再生装置から無線回線を通じて送信される映像データ等を受信するステップと、
受信した映像データ等に対して復号化等のデータ処理を行うステップと、
復号化した映像データ等を出力するステップと、
をスマートフォンに設けられている処理手段に実行させるものとすればよい。換言すると、スマートフォンは、これらの各ステップを実行するためのプログラムがインストールされることによって、各ステップに対応する動作を行う手段を実現することができる。
一方、記録再生装置は、例えば、
スマートフォンと無線通信を行うために実行されるペアリング情報を格納する手段と、
スマートフォンと無線通信を行う際にペアリング情報を読み出して当該スマートフォンと無線接続を行う手段と、
スマートフォンで再生させる映像データ等に対して符号化等の処理を行う手段と、
符号化された映像データ等を無線回線を通じてスマートフォンに送信する手段と、
を備えればよい。なお、これらの手段による動作を記録再生装置の処理手段に実行させるプログラムを用いてもよい。また、スマートフォンと記録再生装置との映像データ等の送受信は、いわゆるプル型で行ってもよし、プッシュ型で行ってもよい。
なお、実施例1のようにティッカー表示をスマートフォンのディスプレイで行うためには、スマートフォンのディスプレイにはテレビのディスプレイで再生されている番組データ自体も併せて表示してもよいし、番組データ自体は表示せずに、ティッカー表示のみを行ってもよい。
さらに、実施例2のようにCMデータをスマートフォンで表示させるためには、テレビのディスプレイで再生されている番組データと同期させることが自然な感じを実現できるが、スマートフォンを操作しながら、番組データを再生しているという状況においては、必ずしも同期させなくともよい。仮に、同期させる場合には、通信状況も考慮してテレビのディスプレイに差し替えられたCMデータが表示される数秒前までに、スマートフォンにおいて表示させるCMデータがスマートフォンで受信完了するようにすべきである。加えて、スマートフォンにおいて表示させるCMデータには、リアルタイムクロックによるテレビでのCM再生時刻情報も付加すべきである。そうすると、スマートフォンでは、この時刻情報に従って受信済みのCMデータを再生すればよいということになる。
本願発明は、デジタル記録再生装置の製造業、デジタル記録再生装置の販売業、デジタル記録再生装置に関するデータサービス業、番組データの提供サービス業、番組データに関するデータ加工業のなどの業界において利用可能性がある。
デジタル記録再生装置のハードウェア構成を示したブロック図である。 タイムインデックスの識別子の説明をした概略図である。 番組コーナーデータに係るタイムインデックスの説明をした概略図である。 CM情報に係るタイムインデックスの説明をした概略図である。 デジタル記録再生装置とタイムインデックス用サーバとのデータ送受信を示した概念図である。 ビットレート変換機能の処理手順を示したフローチャートである。 ビットレート変換機能(圧縮率変更)の処理手順を示したフローチャートである。 個人識別機能の処理手順を示したフローチャートである。 次の番組機能の処理手順を示したフローチャートである。 次の番組ボタンを押した際に、録画番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。 前の番組ボタンを押した際に、録画番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。 図4に示すデジタル記録再生システムの動作を示す図である。 タイトルデータの表示命令後の画像処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の典型的な動作によって実現される表示画面例の模式図である。 図13Cの表示領域110の表示すべきCMデータを選択するためのDBに保存されている情報例を示す図である。 図13を用いて説明した表示画面例に係るフローチャートである。 本発明の実施例2のテレビ100のディスプレイに再生中の映像信号が表示される表示画面例の模式図である。 図16Aの状態でリモコンの一時停止ボタンを押下した時の表示画面例の模式図である。 図16Bの状態でCMデータが表示される表示画面例の模式図である。 図16Cの状態でリモコンの再生ボタンを押下した時の表示画面例の模式図である。 図16Dの状態からテレビ100のディスプレイに再生中の映像信号が表示される状態に戻った表示画面例の模式図である。 図16Cの表示領域110の表示すべきCMデータを選択するためのDBに保存されている情報例を示す図である。 図16を用いて説明した表示画面例に係る状態遷移図である。 本発明の実施例4に係るHDD17における番組データの格納領域の説明図である。
10 デジタル記録再生装置
11 アンテナ
12 チューナ
14 コンバータ
17 HDD(ハードディスク)
17a 常時記録HDD
17b 保存用HDD
18 ハードディスク制御部(HDD制御部)
19 デマルチプレクサ
20 MPEGデコーダ
21 オーディオデコーダ
22a 第二コンバータ
22b 第三コンバータ
23 CPU
24 メモリ
25 信号受信部
26 ネットワークコントローラ
26b リアルタイムクロック
27 画像処理部
28 入力部
29 DVDドライブ
50 タイムインデックス用サーバ

Claims (14)

  1. 受信したテレビ番組データがファイル形式で記録される記録媒体と、
    前記記録媒体に記録されたテレビ番組データを再生する再生手段と、
    前記再生手段によるテレビ番組データの再生を制限する対象であるファイルにフラグを付与する付与手段と、
    前記付与手段によってフラグが付与されたファイルに対して新たに受信した番組データを格納する格納手段と、
    を備える記録再生装置。
  2. 前記格納手段は、前記フラグが付与されたファイルが存在しない場合に、最古の番組データが格納されているファイルに対して新たに受信した番組データを格納する、請求項1記載の記録再生装置。
  3. 前記格納手段は、複数のテレビ番組放送局から送信される各々の番組データを、同時に異なる複数のファイルに格納する、請求項1記載の記録再生装置。
  4. さらに、前記付与手段によってフラグが付与されるファイルを特定する特定手段を備え、
    当該特定手段は、
    録画システム本体に対するユーザの振る舞いと、
    ネットワークを介して取得される当該番組データに対する視聴者の評価と、
    当該番組データの視聴率と、
    当該番組データの種別及び放送時間と、
    当該番組データの放送されてからの経過時間と、
    のいずれかに基づいて特定する、請求項1記載の記録再生装置。
  5. 前記フラグを付与する対象としない番組データを指定する指定手段を備える、請求項1記載の記録再生装置。
  6. 請求項1記載の記録再生装置から無線回線を通じて送信される番組データの少なくとも一部を受信する手段と、
    前記番組データの少なくとも一部を出力する手段と、
    を備える、携帯端末。
  7. 請求項6記載の携帯端末と、
    前記携帯端末で再生される番組データの少なくとも一部を無線回線を通じて当該携帯端末に送信する手段を備える前記記録再生装置とを備える、記録再生システム。
  8. 前記再生手段によって番組データが再生されているときに当該番組データに対して割り込ませることが可能なコンテンツを示す情報が格納されているデータベースと、
    前記データベースを参照して前記コンテンツが存在すると判定されたときに当該コンテンツを再生中の番組データに割り込ませる割込制御手段とを備える請求項1記載の記録再生装置。
  9. 前記データベースに前記記録媒体に記録されている番組データに含まれているCMデータを再生対象とするか否かを示す情報を格納しておき、
    前記記録媒体に記録されているCMデータの再生に先だって前記データベースを参照することによって当該CMデータが再生対象であるか否かを判定し、
    前記CMデータが再生対象でないと判定された場合に当該CMデータを再生せずに前記コンテンツに差し替えて再生する、請求項8記載の記録再生装置。
  10. 前記再生手段によって前記コンテンツが再生される場合に、当該コンテンツの割り込みがないとした場合に再生される番組データの記録先を示す位置データを記憶する記憶手段を備える、請求項8記載の記録再生装置。
  11. 前記コンテンツは、記録再生装置自体の外部から取り込まれた動画、静止画、音声或いは文字情報である、請求項8記載の記録再生装置。
  12. 前記データベースに格納されている情報は、CMデータの属性とユーザの属性と前記コンテンツの属性とに基づいて決定する、請求項8記載の記録再生装置。
  13. 請求項8記載の記録再生装置とネットワークを介して接続され、前記データベースに格納される情報を設定する設定手段を備えるサーバ。
  14. 請求項8記載の記録再生装置と請求項13記載のサーバとを備える、記録再生システム。
JP2021157946A 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置 Pending JP2021193843A (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017181031 2017-09-21
JP2017181030 2017-09-21
JP2017181032 2017-09-21
JP2017181033 2017-09-21
JP2017181030 2017-09-21
JP2017181031 2017-09-21
JP2017181032 2017-09-21
JP2017181033 2017-09-21
JP2018561285A JP7164113B2 (ja) 2017-09-21 2018-09-20 記録再生装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018561285A Division JP7164113B2 (ja) 2017-09-21 2018-09-20 記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021193843A true JP2021193843A (ja) 2021-12-23

Family

ID=65810270

Family Applications (8)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018561285A Active JP7164113B2 (ja) 2017-09-21 2018-09-20 記録再生装置
JP2021157950A Pending JP2022003819A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157947A Pending JP2021193844A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157945A Pending JP2022000979A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157946A Pending JP2021193843A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157948A Pending JP2021193845A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157949A Pending JP2021193846A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157944A Active JP7228204B2 (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置

Family Applications Before (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018561285A Active JP7164113B2 (ja) 2017-09-21 2018-09-20 記録再生装置
JP2021157950A Pending JP2022003819A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157947A Pending JP2021193844A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157945A Pending JP2022000979A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021157948A Pending JP2021193845A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157949A Pending JP2021193846A (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置
JP2021157944A Active JP7228204B2 (ja) 2017-09-21 2021-09-28 記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (8) JP7164113B2 (ja)
WO (1) WO2019059313A1 (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3089165U (ja) * 2002-04-09 2002-10-11 船井電機株式会社 ハードディスクレコーダー
JP2003199013A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Toshiba Corp 半導体集積回路、番組記録再生装置、番組記録再生システム及び番組記録再生方法
JP2004193689A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Mitsui Sumitomo Insurance Co Ltd 広告送出サーバ、広告送出テレビ、及びプログラム
JP2004240326A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Toshiba Corp 広告データ受信管理装置、広告データ管理方法、広告視聴データ収集サーバおよびプログラム
JP2005149544A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Funai Electric Co Ltd データ記録再生装置
WO2006035850A1 (ja) * 2004-09-28 2006-04-06 Kabushiki Kaisha Power To The People デジタル記録再生装置、コンピュータプログラムおよびサーバ
JP2008278039A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sanyo Electric Co Ltd 映像記録再生装置およびコンテンツ配信システム
JP2009004910A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Ntt Docomo Inc 動画再生装置および動画再生方法
JP2009116935A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Seiko Epson Corp メディア再生システム、メディア再生装置及び制御プログラム
JP2009181603A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Victor Co Of Japan Ltd デジタル情報記録再生装置
JP2009272808A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Tixe Co Ltd デジタル放送受信装置、及び、デジタル放送再生方法
WO2015190566A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 シャープ株式会社 広告配信装置、広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラム、コンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、情報処理端末、及び情報処理プログラム
JP2017011593A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 ソニー株式会社 コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ送信装置およびコンテンツ送信方法、

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3487239B2 (ja) * 1999-10-13 2004-01-13 日本電気株式会社 テレビジョン信号蓄積再生装置及びテレビジョン信号蓄積再生システム
JP4191904B2 (ja) * 2001-03-07 2008-12-03 日本放送協会 コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生プログラム
JP4304108B2 (ja) * 2004-03-31 2009-07-29 株式会社東芝 メタデータ配信装置、動画再生装置および動画再生システム
US7703114B2 (en) 2005-02-25 2010-04-20 Microsoft Corporation Television system targeted advertising
JP2007004896A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Toshiba Corp 情報記憶媒体、情報転送方法、情報再生方法、及び情報記録方法
JP2006155877A (ja) 2005-12-15 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組記録装置、およびプログラム記録媒体
JP2007323688A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Funai Electric Co Ltd 複合型記録再生装置
WO2009107979A1 (ko) * 2008-02-25 2009-09-03 Nam Ki-Won 방송 광고 데이터 자동 노출 제어시스템 및 그 방법
JP2010098730A (ja) * 2008-09-22 2010-04-30 Toshihiko Okabe リンク情報の提供装置、表示装置、システム、方法、プログラム、記録媒体及びリンク情報の送受信システム
JP2010283782A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テレビ広告差し替えシステム、テレビ広告差し替え方法、テレビ録画装置、テレビ広告差替えプログラム
JP5299396B2 (ja) * 2010-10-15 2013-09-25 カシオ計算機株式会社 テレビ放送受信装置、その広告番組表示方法、及びプログラム
JP6048834B2 (ja) * 2011-12-28 2016-12-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンテンツ再生装置、及び、コンテンツ再生方法
JP6011920B2 (ja) 2012-08-29 2016-10-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 映像表示装置、映像表示方法、及びプログラム
JP6152020B2 (ja) 2013-09-09 2017-06-21 株式会社トランザス デバイス及び表示システム

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003199013A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Toshiba Corp 半導体集積回路、番組記録再生装置、番組記録再生システム及び番組記録再生方法
JP3089165U (ja) * 2002-04-09 2002-10-11 船井電機株式会社 ハードディスクレコーダー
JP2004193689A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Mitsui Sumitomo Insurance Co Ltd 広告送出サーバ、広告送出テレビ、及びプログラム
JP2004240326A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Toshiba Corp 広告データ受信管理装置、広告データ管理方法、広告視聴データ収集サーバおよびプログラム
JP2005149544A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Funai Electric Co Ltd データ記録再生装置
WO2006035850A1 (ja) * 2004-09-28 2006-04-06 Kabushiki Kaisha Power To The People デジタル記録再生装置、コンピュータプログラムおよびサーバ
JP2008278039A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sanyo Electric Co Ltd 映像記録再生装置およびコンテンツ配信システム
JP2009004910A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Ntt Docomo Inc 動画再生装置および動画再生方法
JP2009116935A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Seiko Epson Corp メディア再生システム、メディア再生装置及び制御プログラム
JP2009181603A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Victor Co Of Japan Ltd デジタル情報記録再生装置
JP2009272808A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Tixe Co Ltd デジタル放送受信装置、及び、デジタル放送再生方法
WO2015190566A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 シャープ株式会社 広告配信装置、広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラム、コンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、情報処理端末、及び情報処理プログラム
JP2017011593A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 ソニー株式会社 コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ送信装置およびコンテンツ送信方法、

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021193845A (ja) 2021-12-23
JP2021193844A (ja) 2021-12-23
JP7228204B2 (ja) 2023-02-24
JP2022000979A (ja) 2022-01-04
JP2022000978A (ja) 2022-01-04
JP2021193846A (ja) 2021-12-23
JP2022003819A (ja) 2022-01-11
JP7164113B2 (ja) 2022-11-01
JPWO2019059313A1 (ja) 2020-09-03
WO2019059313A1 (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5127459B2 (ja) 記録再生装置、システム及びサーバ
JP4766566B2 (ja) デジタル記録再生装置、コンピュータプログラムおよびサーバ
CN101127884B (zh) 节目切换方法
JP4491979B2 (ja) インデックス配信方法、インデックス配信装置および番組記録装置
JP4083179B2 (ja) 番組情報表示装置、番組蓄積装置、その方法、及びプログラム
JP4628495B2 (ja) 番組情報表示装置、番組情報表示方法、及びプログラム
JP7228204B2 (ja) 記録再生装置
WO2013121475A1 (ja) 情報表示装置および情報表示方法
JP6966380B2 (ja) 電子機器および方法
JP4978671B2 (ja) 番組記録装置
JP2012120078A (ja) ザッピング録画番組視聴システム及びレコーダ装置
JP6090296B2 (ja) インデックス作成装置
JP5937630B2 (ja) 番組記録装置
JP4592737B2 (ja) 番組情報表示装置、番組蓄積装置、番組情報表示方法、及びプログラム
JP5626321B2 (ja) 番組記録装置
JP5187424B2 (ja) 番組記録装置
JP2003061019A (ja) 番組表示指示装置、リモコン装置、及び番組表示指示プログラム
JP2015228583A (ja) システム、方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230307