JP2021193162A - グラフト変性ポリマー - Google Patents

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勝好 原田
Katsuyoshi Harada
達也 市川
Tatsuya Ichikawa
悠介 溝渕
Yusuke Mizobuchi
友哉 後藤
Tomoya Goto
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Abstract

【課題】人体等への負荷の少ない安全性の高いモノマーを用い、ポリエステルやポリフェニレンサルファイドなどの極性基を有する基材への接着性に優れる層を形成可能なグラフト変性ポリマーの提供。【解決手段】ポリオレフィンからなるベースポリマー部分(A)と、下記式(1)で表される構造を有するエポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)とを含むグラフト変性ポリマー(X)。【選択図】なし

Description

本発明は、グラフト変性ポリマーに関する。
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンは、機械的強度、剛性、耐熱性、耐薬品性、耐油性、透明性、低温での耐衝撃性等に優れており、これらの特性を利用して、フィルム、シート、ボトル等の包装材料・被覆材料、または壁紙等の装飾材料として広く用いられている。
しかし、ポリオレフィンは分子中に極性基を含まないため、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアクリレートなどの極性樹脂との相容性や、金属、ガラス、紙、または、前記極性樹脂などとの接着性が乏しく、これらの材料とブレンドして利用したり、積層して利用したりすることが制限されていた。
このような問題を解決するために、従来、ポリオレフィンに極性基含有モノマーをグラフトして、前記相容性や接着性を向上させる方法が広く行われている。例えば、ポリオレフィンにグリシジル(メタ)アクリレートなどをグラフトさせる方法などが一般に広く用いられている(例えば、特許文献1)。
特開平6−145260号公報
前記特許文献1に記載の方法などで得られる変性ポリオレフィンは、前記相容性や接着性はある程度改良できるものの、該相容性や接着性は十分ではなく、また、グリシジル(メタ)アクリレートは、変異原性の恐れがあり、取扱いに注意する必要があり、特に溶融状態でのグラフトでは作業環境の対策が必要であるなどの問題があった。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、人体等への負荷の少ない安全性の高いモノマーを用い、ポリエステルやポリフェニレンサルファイドなどの極性基を有する基材への接着性に優れる層を形成可能なグラフト変性ポリマーを提供することを目的とする。
本発明者が研究を進めた結果、下記構成例によれば、前記課題を解決できることを見出した。本発明の構成例は、以下の通りである。
[1]
ポリオレフィン(O)からなるベースポリマー部分(A)と、下記式(1)で表される構造を有するエポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)とを含むグラフト変性ポリマー(X):
Figure 2021193162
前記式(1)において、
前記R0は、水素原子、メチル基またはビニル基であり、
前記Raは、水素原子またはアルキル基であり、
前記Rbは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
前記Rcは、水素原子またはメチル基であり、
前記Rdは、水素原子またはアルキル基であり、
前記Reは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
前記Raが水素原子でない場合には、前記Raと前記Rdとは互いに結合して環を形成しても良い。
[2]
前記エポキシモノマー(E)が、下記式(1a)で表される構造を有するエポキシモノマー(E1)である前記[1]に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
Figure 2021193162
前記式(1a)において、前記R11、R12およびR13は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基である。
[3]
前記式(1a)において、前記R11およびR12がメチル基であり、前記R13が水素原子である前記[2]に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
[4]
前記エポキシモノマー(E)が、下記式(1b)で表される構造を有するエポキシモノマー(E2)である前記[1]に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
Figure 2021193162
前記式(1b)において、前記R21およびR22は、それぞれ独立に水素原子、メチル基またはエチル基であり、前記R23は、水素原子、メチル基またはエチル基である。
[5]
前記式(1b)において、前記R21およびR22がメチル基であり、前記R23が水素原子である前記[4]に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
[6]
前記ポリオレフィン(O)がエチレン系重合体およびプロピレン系重合体から選ばれる少なくとも1種のポリマーである、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のグラフト変性ポリマー(X)。
[7]
前記ポリオレフィン(O)がポリエチレンである、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のグラフト変性ポリマー(X)。
本発明によれば、人体等への負荷の少ない安全性の高いモノマーを用い、ポリエステルやポリフェニレンサルファイドなどの極性基を有する基材への接着性に優れる層を形成可能なグラフト変性ポリマーを提供することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
[グラフト変性ポリマー(X)]
本発明に係るグラフト変性ポリマー(X)は、ポリオレフィン(O)からなるベースポリマー部分(A)と、エポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)とを含む。
グラフト変性ポリマー(X)におけるグラフト部分(B)のグラフト率は、グラフト変性ポリマー(X)の合成容易性や、ポリマーのゲル化を抑制できる等の点から、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
前記「グラフト部分(B)のグラフト率」は、グラフト変性ポリマー(X)中の、エポキシモノマー(E)由来の構造の質量であり、1H−NMR測定、具体的には下記実施例に記載の方法により求めることができる。ここで、グラフト変性ポリマー(X)におけるエポキシ基の所在は、赤外分光分析により判断することもできる。
<ベースポリマー部分(A)>
本発明のグラフト変性ポリマー(X)は、ポリオレフィン(O)からなるベースポリマー部分(A)を有している。
ここで、本発明の好適な態様において、ポリオレフィン(O)は、エチレン系重合体およびプロピレン系重合体から選ばれる少なくとも1種のポリマーである。
なお、本明細書において、ベースポリマー部分(A)を構成するポリマー、すなわちポリオレフィン(O)を「ベースポリマー」と称する場合がある。
前記ポリオレフィン(O)は、2種以上であってもよいが、通常1種である。
前記ポリオレフィン(O)の重量平均分子量(Mw)は特に制限されないが、グラフト変性ポリマー(X)の合成容易性等の点から、好ましくは100,000〜500,000、より好ましくは150,000〜400,000である。
前記ポリオレフィン(O)の数平均分子量(Mn)も特に制限されないが、同様の理由から、好ましくは40,000〜80,000、より好ましくは50,000〜70,000である。
前記ポリオレフィン(O)の分子量分布(Mw/Mn)も特に制限されないが、好ましくは1.5〜5.0、より好ましくは2.0〜4.0である。
前記MwおよびMnは、東ソー(株)製のHLC−8321 GPC/HT型 ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)を用いて以下の条件で測定した値である。
分離カラム:TSKgel GMH6−HT(2本)とGMH6−HTL(2本)(いずれも7.5mmI.D.×30cm、東ソー(株)製)
カラム温度:140℃
移動相:o−ジクロロベンゼン(0.025%BHT含有)
展開速度:1.0mL/分
試料濃度:0.1%(w/v)
試料注入量:0.4mL
検出器:示差屈折計
装置の較正:単分散ポリスチレン(東ソー(株)製、#3std set)を用いた。
前記ポリオレフィン(O)は、従来公知の方法で合成することができ、また、市販品を用いてもよい。
前記従来公知の方法としては特に制限されず、例えば、遷移金属を含む配位重合触媒系を用いる方法が挙げられ、具体的には、塩化マグネシウム担持型チタン触媒、可溶性バナジウム化合物とアルキルアルミニウムハライド化合物とを含むバナジウム系触媒、または、メタロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物とを含むメタロセン触媒、の存在下に、エチレンまたはプロピレンと、必要に応じて後述のコモノマーとを(共)重合させることで合成する方法が挙げられる。
[エチレン系重合体]
本発明の1つの好適な態様において、前記ポリオレフィン(O)は、エチレン系重合体である。エチレン系重合体は、該重合体中のエチレン由来の構成単位の含有量が50質量%以上である重合体であれば特に制限されず、エチレンの単独重合体であってもよく、エチレンとコモノマーとの共重合体であってもよい。共重合体の場合、その構造は特に制限されない。本発明の好適且つ例示的な態様において、エチレン系重合体は、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「LLDPE」と称する場合がある。)である。
前記コモノマーとしては、例えば、プロピレン、炭素数4〜20のα−オレフィンおよび共役ポリエンから選ばれる少なくとも1種のモノマーが挙げられ、これらの中でも、プロピレン、炭素数4〜20のα−オレフィンが好ましい。
前記炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えば、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンが挙げられる。
前記エチレン系重合体中の前記コモノマー由来の構成単位の含有量は、ペレットやパウダーのブロッキングが無く取り扱いやすい等の点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、特に好ましくは20質量%以下である。なお、プロピレン由来の構成単位の含有量が50質量%のエチレン系重合体は、本明細書では、エチレン系重合体という。
[プロピレン系重合体]
本発明のもう1つの好適な態様において、前記ポリオレフィン(O)は、プロピレン系重合体である。前記プロピレン系重合体は、該重合体中のプロピレン由来の構成単位の含有量が50質量%以上である重合体であれば特に制限されず、プロピレンの単独重合体であってもよく、プロピレンとコモノマーとの共重合体であってもよい。これら(共)重合体の構造は特に制限されない。
前記コモノマーとしては、例えば、エチレン、炭素数4〜20のα−オレフィンおよび共役ポリエンから選ばれる少なくとも1種のモノマーが挙げられ、これらの中でも、エチレン、炭素数4〜20のα−オレフィンが好ましい。
前記炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、エチレン系重合体の欄で挙げた炭素数4〜20のα−オレフィンと同様のα−オレフィン等が挙げられる。
本発明の1つの好適な態様において、前記プロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体またはプロピレンとブテンとの共重合体である。
前記プロピレン系重合体中の前記コモノマー由来の構成単位の含有量は、ペレットやパウダーのブロッキングが無く取り扱いやすい等の点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、特に好ましくは20質量%以下である。
<グラフト部分(B)>
本発明のグラフト変性ポリマー(X)は、エポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)を有している。
ここで、本発明で用いられる前記エポキシモノマー(E)は、下記式(1)で表される構造を有している。
Figure 2021193162
前記式(1)において、
前記R0は、水素原子、メチル基またはビニル基であり、
前記Raは、水素原子またはアルキル基であり、
前記Rbは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
前記Rcは、水素原子またはメチル基であり、
前記Rdは、水素原子またはアルキル基であり、
前記Reは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
前記Raが水素原子でない場合には、前記Raと前記Rdとは互いに結合して環を形成しても良い。
ここで、「エポキシモノマー(E)に由来する構成単位」とは、エポキシモノマー(E)に対応する構成単位を意味する。例えば、エポキシモノマー(E)の構造をRXYC=CRZWとすると、「エポキシモノマー(E)に由来する構成単位」は、―CRXY−CRZW―で表される構造を有することになる。ここで、エポキシモノマー(E)が炭素−炭素二重結合を複数有する場合、「エポキシモノマー(E)に由来する構成単位」の構造は、此に応じて複数存在する場合がある。なお、ベンゼン環等の芳香環を構成する炭素−炭素結合は、形式上二重結合として表されるものであっても本明細書でいう「二重結合」とは見なさない。
本発明の1つの好適且つ典型的な態様において、前記エポキシモノマー(E)は、下記式(1b)で表される構造を有するエポキシモノマー(以下、「エポキシモノマー(E1)」)である。
Figure 2021193162
前記式(1a)において、前記R11、R12およびR13は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基である。
上記エポキシモノマー(E1)の具体例として、リモネンオキシド(1,2−エポキシ−1−メチル−4−(1−メチルエテニル)シクロヘキサン)、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン、1,2−エポキシ−4−イソプロペニルシクロヘキサン、1,2−エポキシ−1−メチル−4−ビニルシクロヘキサンなどが挙げられる。これらの中でも、調達が容易であることや変異原性が陰性である点から、リモネンオキシドが特に好ましい。このリモネンオキシドは、前記式(1a)で表される構造を有するエポキシモノマー(E1)のうち、前記R11およびR12がメチル基であり、前記R13が水素原子である化合物である。
リモネンオキシドは変異原性が陰性であり、上記前記ポリオレフィン(O)と反応させてグラフト変性ポリマー(X)に導いたときに食品包材などの用途に使用でき、好ましい。
また、本発明のもう1つの好適且つ典型的な態様において、前記エポキシモノマー(E)は、下記式(1b)で表される構造を有するエポキシモノマー(以下、「エポキシモノマー(E2)」)である。
Figure 2021193162
前記式(1b)において、前記R21およびR22は、それぞれ独立に水素原子、メチル基またはエチル基であり、前記R23は、水素原子、メチル基またはエチル基である。
上記エポキシモノマー(E2)の具体例として、ミルセンオキシド(2,2−ジメチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)オキシラン)、2−(3−メチレン−4−ペンテン−1−イル)オキシランなどが挙げられる。これらの中でも、調達が容易であることや保存安定性が良い点から、ミルセンオキシドが特に好ましい。このミルセンオキシドは、前記式(1b)で表される構造を有するエポキシモノマー(E2)のうち、前記R21およびR22がメチル基であり、前記R23が水素原子である化合物である。
<グラフト変性ポリマー(X)の態様>
本発明に係るグラフト変性ポリマー(X)は、ポリオレフィン(O)からなるベースポリマー部分(A)と、エポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)とを含む。本発明の好適且つ典型的な態様において、グラフト変性ポリマー(X)は、前記ベースポリマー部分(A)と、前記グラフト部分(B)とからなる。ただ、グラフト変性ポリマー(X)は、前記ベースポリマー部分(A)および前記グラフト部分(B)以外の部分(以下、「その他の部分」)をさらに含んでいても良い。「その他の部分」の例として、前記グラフト部分(B)以外のグラフト部分、すなわち、前記エポキシモノマー(E)以外のモノマー(以下、「モノマー(E')」)に由来する構成単位からなるグラフト部分(以下、「グラフト部分(B')」)が挙げられる。前記「モノマー(E')」の例として、炭素−炭素二重結合とエポキシ基とは有するが前記式(1)で表わされる構造を有さないエポキシモノマー、炭素−炭素二重結合と水酸基とを有するモノマー、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物等が挙げられる。
なお、「モノマー(E')に由来する構成単位」とは、モノマー(E')に対応する構成単位を意味し、例えば、モノマー(E')の構造をRPQC=CRRSとすると、「モノマー(E')に由来する構成単位」は、―CRPQ−CRRS―で表される構造を有することになる。
また、本発明の典型的な態様において、グラフト変性ポリマー(X)は、前記ベースポリマー部分(A)と、前記グラフト部分(B)とを含み、且つ、前記グラフト部分(B)が、共有結合を介して、前記ベースポリマー部分(A)に結合している共重合体(XP)(以下、「共重合体(XP)」)からなる。ここで、本発明の理想的な態様においては、グラフト変性ポリマー(X)は、そのような共重合体(XP)そのものであり、すなわち、そのような共重合体(XP)のみからなる。また、前記共重合体(XP)は、上記グラフト部分(B')をさらに含んでいても良く、その場合、前記グラフト部分(B')は、共有結合を介して、前記ベースポリマー部分(A)等に結合している。ただ、本発明のグラフト変性ポリマー(X)は、本発明の効果が損なわれない限り、前記共重合体(XP)に加えて、前記共重合体(XP)以外の成分(以下、「その他の成分」)をさらに含んでいても良い。言い換えると、グラフト変性ポリマー(X)は、前記「共重合体(XP)」のみからなることが好ましいが、現実的な態様においては、前記「共重合体(XP)」と「その他の成分」とからなる組成物であっても良いことになる。
ここで、「その他の成分」の例として、製造方法に由来して不可避的に混在しうる微量成分が挙げられる。そのような成分として、例えば、
未反応のまま残存しうる上記ポリオレフィン(O)、上記エポキシモノマー(E)、および、オプショナルの上記「モノマー(E')」;
副生成物として生じうる上記エポキシモノマー(E)の単独重合体、および、オプショナルの上記「モノマー(E')」の単独重合体;
下記「グラフト変性ポリマー(X)の製造方法」の項で後述するラジカル開始剤および有機溶剤、および、当該ラジカル開始剤の分解生成物;
上記エポキシモノマー(E)およびオプショナルの上記「モノマー(E')」に含まれうる重合禁止剤;並びに、
製造方法で用いられる各種成分に含まれうる不純物(例えば、上記エポキシモノマー(E)に含まれる不純物)
などが挙げられる。ここで、本発明のグラフト変性ポリマー(X)には、「その他の成分」として、これらの成分のうちの1以上が含まれることがある。
本発明のグラフト変性ポリマー(X)に含まれうる「その他の成分」の合計の含有量は、例えば10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。
<グラフト変性ポリマー(X)の製造方法>
上記グラフト変性ポリマー(X)の製造方法は特に制限されず、前記ポリオレフィン(O)を前記エポキシモノマー(E)でグラフト変性したグラフト変性体が得られれば特に制限されない。ただ、上記グラフト変性ポリマー(X)を容易に合成できる等の点から、前記エポキシモノマー(E)を溶剤に溶解または分散してなる液、好ましくは前記ポリオレフィン(O)を有機溶剤に溶解してなる溶液に、ラジカル開始剤および前記エポキシモノマーを添加して反応(グラフト反応)させる工程を含む製造方法が好ましい。なお、前記エポキシモノマー(E)を均質に流動させることができる攪拌能力を有する反応装置を用いる場合には、溶剤を用いなくてもよい。このような製造方法によれば、グラフト重合が起こるため、グラフト変性ポリマー(X)が得られる。
前記グラフト反応に用いるエポキシモノマー(E)の使用量は、グラフト率が前記範囲にあるグラフト変性ポリマー(X)を容易に得ることができ、エポキシモノマー(E)の単独重合体(以下「非グラフト化ポリマー」ともいう。)の生成を抑制できる等の点から、ポリオレフィン(O)1モルに対し、好ましくは10〜1000モル、より好ましくは10〜800モルである。
また、グラフト変性ポリマー(X)が前記グラフト部分(B')を含む場合、前記グラフト反応に用いることのできるモノマー(E') の使用量は、ポリオレフィン(O)1モルに対し、好ましくは10〜1000モル、より好ましくは10〜800モルである。
前記ラジカル開始剤としては、例えば、有機ペルオキシド、アゾ化合物が挙げられ、具体的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロロベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート、tert−ブチルペルジエチルアセテート等の有機ペルオキシド;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレート等のアゾ化合物が挙げられる。これらの中では、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のペルオキシドが好ましい。
前記グラフト反応に用いるラジカル開始剤の使用量は、グラフト反応が効率よく起こり、グラフト率が前記範囲にあるグラフト変性ポリマー(X)を容易に得ることができる等の点から、エポキシモノマー(E)1モルに対し、好ましくは0.01〜0.5モル、より好ましくは0.05〜0.3モルである。
前記溶剤のうち好適なものとして有機溶剤が挙げられ、有機溶剤としては、前記エポキシモノマー(E)のグラフト反応を著しく阻害せず、かつ、グラフト反応を行う温度領域でポリオレフィン(O)と親和性を有する有機溶剤が好ましい。
このような有機溶剤の具体例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶媒、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカヒドロナフタレン等の脂環族炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレン等の塩素化炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、ジメチルフタレート等のエステル系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジ−n−アミルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキシアニソール等のエーテル系溶媒が挙げられる。これらの有機溶媒のうち好適なものの例として、ヘプタンおよびトルエンが挙げられる。
また、水を溶剤として、懸濁重合、乳化重合することもできる。
これらの溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。これらの溶剤の使用によって、反応液が均一相となることが好ましいが、不均一な複数の相となっても構わない。
ポリオレフィン(O)を含む液を均質攪拌できる領域でグラフト反応を行うため、該液中のポリオレフィン(O)の濃度は、通常50〜500g/Lに設定されるが、高グラフト率を達成するためには、200〜500g/Lであることが好ましい。
ラジカル開始剤およびエポキシモノマー(E)は、ポリオレフィン(O)を含む液(またはポリオレフィン(O)自体)に一括添加することでグラフト反応を開始させてもよいが、高グラフト率を達成するために、0.5〜5時間程度の時間をかけて逐次的に添加することでグラフト反応を行うことが好ましい。
前記グラフト反応は、通常60〜200℃の温度、好ましくは100〜160℃の温度で、通常2〜10時間、好ましくは3〜8時間行うことが望ましい。
前記グラフト反応により得られたグラフト変性ポリマー(X)は、用いた溶媒、未反応のラジカル開始剤やエポキシ化合物、副生する非グラフト化ポリマーなどを、ろ過、遠心分離、再沈殿操作および/または洗浄等を必要により組み合わせるなど、公知の方法を用いることにより精製・単離してもよい。
この場合、前記相容性や接着性により優れるグラフト変性ポリマー(X)を容易に得ることができる等の点から、グラフト変性ポリマー(X)中に含まれる非グラフト化ポリマーの含有量が、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下となるように、精製・単離することが望ましい。
<グラフト変性ポリマー(X)の用途>
グラフト変性ポリマー(X)は、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアクリレートなどの極性樹脂やオレフィン系重合体との相容性に優れるため、これら極性樹脂やオレフィン系重合体を含む組成物の相容化剤、金属、ガラス、紙、または、前記極性樹脂やオレフィン系重合体などとの接着性に優れるため、これらを含む基材に対する接着剤、オレフィン系重合体への分散性に優れるため、オレフィン系重合体と混合して、オレフィン系樹脂組成物などとして用いることもできる。該オレフィン系樹脂組成物は、接着剤(感圧接着剤を含む)に使用できる他に、例えば、印刷インキ、塗料にも使用することができる。
これらの中でも、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイドへの接着性に優れるため、本発明の効果がより発揮される等の点からは、グラフト変性ポリマー(X)は、ポリエステルやポリフェニレンサルファイド(を含む層)に対する接着剤として用いることが好ましい。
前記オレフィン系重合体としては、オレフィンを主体とする重合体であれば特に制限されず、種々公知のオレフィン系重合体を用いることができる。具体的には、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィンの単独または共重合体(例:高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、低結晶性または非晶性のエチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1−ブテンランダム共重合体、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体またはその金属塩、エチレン−環状オレフィン共重合体、これらの(共)重合体がマレイン酸やシラン化合物などの極性化合物でグラフト変性された重合体が挙げられる。
前記オレフィン系樹脂組成物中におけるグラフト変性ポリマー(X)の含有量は特に制限されないが、成形加工性や接着能の制御性、経済性の等の点から、通常1〜30質量%、好ましくは5〜15質量%である。
グラフト変性ポリマー(X)や、前記オレフィン系樹脂組成物を各種用途に使用する場合には、本発明の目的を損なわない範囲において必要に応じて、グラフト変性ポリマー(X)や前記オレフィン系樹脂組成物に、各種の添加剤を配合してもよい。
該添加剤としては、例えば、軟化剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤、結晶核剤、ワックス、増粘剤、機械的安定性付与剤、レベリング剤、濡れ剤、造膜助剤、架橋剤、防腐剤、防錆剤、顔料、充填剤、分散剤、凍結防止剤、消泡剤、粘着性付与剤、他の熱可塑性重合体、水、有機溶媒が挙げられ、これらはそれぞれ、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
<グラフト率の測定方法>
グラフト率は、ブルカー・バイオスピン(株)製、AVANCEIIIcryo−500型核磁気共鳴装置(500MHz)を用い、測定溶媒:1,1,2,2−テトラクロロエタン−d2、測定温度:120℃、スペクトル幅:20ppm、パルス繰り返し時間:7.0秒、パルス幅:5.00μsec(45°パルス)の測定条件下にて、1H−NMRスペクトルを測定し、グラフトされたエポキシモノマーのエポキシ基のピークの大きさを測定することで、グラフト率を算出した。
[実施例1A]
1Lオートクレーブに、LLDPE(ベースポリマー、コモノマー種:1−ヘキセン、コモノマー量:1.6質量%、Mw:164,000、Mn:63,000、Mw/Mn:2.60)を25.0g、ヘプタンを150mL装入し、容器を窒素置換した後密閉した。内温を140℃に昇温し、リモネンオキシド(LO)17.13g(112.5mmol)及びジクミルパーオキサイド(DCP)1.2g(4.4mmol)を、ダブルアンカー翼で攪拌速度400rpmで攪拌しながら、2時間かけてフィードした。その後、さらに2時間攪拌した後、トルエンを15分掛けて250mLフィードし、反応液を希釈した。
内温50℃まで冷却し、脱圧後、スラリー状の反応液を取り出し、反応液に400mLのアセトンを加え10分攪拌した。その後、反応液を濾過し、固形分とろ液に分けた。固形分を更に400mLのアセトンで洗浄し、70℃の真空乾燥機で10時間乾燥するという工程をさらに2回繰り返すことにより、グラフトポリマーを得た。洗浄と乾燥の工程を2回繰り返すことで、未反応のリモネンオキシド、リモネンオキシドの単独重合体(リモネンオキシドの単独重合体が生成した可能性は非常に低い)は除去された。グラフトポリマーの収量は25.16gであった(重量増加:0.16g)。1H−NMR測定でグラフトモノマーのエポキシ基のピークが検出された。また、グラフト率は、0.4質量%であった。
[実施例2A]
1Lガラス容器に、LLDPE(ベースポリマー、コモノマー種:1−ヘキセン、コモノマー量:1.6質量%、Mw:164,000、Mn:63,000、Mw/Mn:2.60)を25.0g、トルエンを150mL装入し、容器を窒素置換した後密閉した。内温を140℃に昇温し、ミルセンオキシド(MO)3.31g(21.8mmol)を溶解させたトルエン溶液50mL及びジクミルパーオキサイド(DCP)0.6g(2.2mmol)を溶解させたトルエン溶液50mLを、ダブルアンカー翼で攪拌速度400rpmで攪拌しながら、2時間かけてフィードした。その後、さらに2時間攪拌した後、トルエンを250mLフィードし、反応液を希釈した。
内温50℃まで冷却し、脱圧後、反応液を取り出し、反応液に400mLのテトラヒドロフランを加え10分攪拌した。その後、反応液を濾過し、固形分とろ液に分けた。固形分を更に400mLのテトラヒドロフランで2回、400mLのアセトンで1回洗浄し、70℃の真空乾燥機で10時間乾燥することにより、グラフトポリマーを得た。グラフトポリマーの収量は25.13gであった(重量増加:0.13g)。また、グラフト率は、0.3質量%であった。
また、得られたグラフトポリマーについて、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いた赤外分光分析(IR)測定を行った。ここで、IR測定用の試料は、測定対象とするポリマーを少量サンプリングし、当該少量のポリマーを2枚のダイヤモンドセルに挟んでプレスすることにより得られた。そして、IR測定は、前記ダイヤモンドセルに挟まれた状態の試料につき、Cary670 / 620 (アジレント製 顕微FT-IR)を用いて透過法によって行った。このときの測定条件は分解能 4cm-1、積算回数 128 回とした。その結果、前記グラフトポリマーにつき、エポキシ基に特徴的な1250cm-1、895cm-1、876cm-1のピークが観測された。
本発明は、エチレン系重合体およびプロピレン系重合体が用いられる分野で使用可能と考えられる。

Claims (7)

  1. ポリオレフィン(O)からなるベースポリマー部分(A)と、下記式(1)で表される構造を有するエポキシモノマー(E)に由来する構成単位からなるグラフト部分(B)とを含むグラフト変性ポリマー(X):
    Figure 2021193162
    前記式(1)において、
    前記R0は、水素原子、メチル基またはビニル基であり、
    前記Raは、水素原子またはアルキル基であり、
    前記Rbは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
    前記Rcは、水素原子またはメチル基であり、
    前記Rdは、水素原子またはアルキル基であり、
    前記Reは、水素原子、メチル基またはエチル基であり、
    前記Raが水素原子でない場合には、前記Raと前記Rdとは互いに結合して環を形成しても良い。
  2. 前記エポキシモノマー(E)が、下記式(1a)で表される構造を有するエポキシモノマー(E1)である請求項1に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
    Figure 2021193162
    前記式(1a)において、前記R11、R12およびR13は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基である。
  3. 前記式(1a)において、前記R11およびR12がメチル基であり、前記R13が水素原子である請求項2に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
  4. 前記エポキシモノマー(E)が、下記式(1b)で表される構造を有するエポキシモノマー(E2)である請求項1に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
    Figure 2021193162
    前記式(1b)において、前記R21およびR22は、それぞれ独立に水素原子、メチル基またはエチル基であり、前記R23は、水素原子、メチル基またはエチル基である。
  5. 前記式(1b)において、前記R21およびR22がメチル基であり、前記R23が水素原子である請求項4に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
  6. 前記ポリオレフィン(O)がエチレン系重合体およびプロピレン系重合体から選ばれる少なくとも1種のポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
  7. 前記ポリオレフィン(O)がポリエチレンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のグラフト変性ポリマー(X)。
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