JP2021188359A - 機器固定部構造及び機器固定部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スペース効率良く機器を設置することが可能な機器固定部構造及び機器固定部材を提供することを目的とする。【解決手段】 支持部材5は、板状の部材であり、アンカーボルト7によって床9(躯体)の上面に固定される。レール部材3の底部4bには、ボルト11が設置される。すなわち、レール部材3は、ボルト11によって支持部材5の上部に固定される。支持部材5と床9とのアンカーボルト7による固定位置と、支持部材5とレール部材3とのボルト11による固定位置が、レール部材3の長手方向にずれて配置される。より詳細には、支持部材5と床9との固定ピッチと、支持部材5とレール部材3との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれていることが望ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、電算機などの機器を床上に設置する際の機器固定部構造及び機器固定部材に関するものである。
電算機などの機器類は、ほこりや振動に弱く、また、発熱も多いことから、空調の効いた電算機室やクリーンルームなどに集約して設置される場合がある。この際、それぞれの機器は、地震時などの際に転倒しないように、床等に確実に固定される必要がある。
このような機器用の部屋は、多くの配線や空調を行うため、スラブ床から所定の高さに設置されたフリーアクセスフロアが用いられるのが一般的である。フリーアクセスフロアを構成するフロアパネルは、スラブ床に固定された支持体の上に配置され、フロアパネル下には空間が形成される。このフロアパネル下は、配線等を配置したり空気を流したりするために用いられる。
このようなフリーアクセスフロアにおいて、機器類を固定する方法が各種提案されている(例えば特許文献1、2)。
特開昭54−80619号公報 特開2005−42411号公報
一方、配線などは、壁や天井に沿って配設することが可能な場合もある。このような場合には、従来のようなフリーアクセスフロア上への機器類の設置ではなく、より低床での機器の設置方法が要求される。
しかし、機器を直接スラブ床に固定する方法では、機器を搬入して設置してから固定用のアンカーの打設などの作業を行う必要がある。前述したように、機器は振動や埃に弱いため、機器を搬入した後には、スラブ床へのアンカーの打設等の作業を行うのは望ましくない。
また、事前にアンカー位置を測定して、アンカーの設置を行った後に機器を搬入できたとしても、その後、一部の機器のみを入れ替える際には、新たな機器のサイズに応じてアンカーを再度打設する必要がある。このため、他の機器への影響が懸念される。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、スペース効率良く機器を設置することが可能な機器固定部構造及び機器固定部材を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、機器を固定可能な機器固定部構造であって、躯体に固定される支持部材と、前記支持部材の上部に固定され、機器を固定可能なレール部材と、を具備し、前記支持部材と躯体との固定位置と、前記支持部材と前記レール部材との固定位置が、前記レール部材の長手方向にずれていることを特徴とする機器固定部構造である。
前記支持部材と躯体との固定ピッチと、前記支持部材と前記レール部材との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれていてもよい。
前記支持部材は、躯体に固定される固定部と、前記固定部の両側部に起立する壁部とを有し、前記レール部材は、前記固定部に固定され、前記壁部の上端と前記レール部材の上面とが略同一高さであることが望ましい。
前記レール部材は、上部において対向する一対の係止爪と、前記係止爪の外端部から略垂直に下方に向けて形成される側部と、前記固定部と固定される底部と、前記側部と前記底部とをつなぎ、前記側部から前記底部へ向かって徐々に幅が狭くなるテーパ部と、を具備してもよい。
第1の発明によれば、機器を固定可能なレール部材が床の上面に固定されるので、低い位置に機器を設置することができる。さらに、機器を固定可能なレール部材を用いるので、機器のサイズに応じて、固定位置を容易に変更することができる。
特に、支持部材と躯体との固定位置と、支持部材とレール部材との固定位置が、レール部材の長手方向にずれているため、機器からレール部材に生じる引抜力が、直接に支持部材と躯体との接合部へ伝達されずに、一対の支持部材と躯体との接合部へ分散される。このため、支持部材を固定するためのアンカーボルトが躯体から引き抜かれることを抑制することができる。
この際、支持部材と躯体との固定ピッチと、支持部材とレール部材との固定ピッチが互いに略半ピッチずれて配置されることで、より効率良く上記の効果を得ることができる。
また、支持部材の両側部に起立する壁部の上面が、レール部材の上面と略同一高さに形成されることで、コンクリートをレール部材の上面まで打設することができる。この際、コンクリートの縁部の割れ等を抑制することができる。
また、レール部材が、固定部と固定される底部と、側部と底部とをつなぎ、側部から底部へ向かって徐々に幅が狭くなるテーパ部とを有すれば、アンカーボルト等と機器等との干渉を避けることができる。
第2の発明は、機器を固定可能な機器固定部材であって、支持部材と、前記支持部材の上部に固定され、機器を固定可能なレール部材と、を具備し、前記支持部材に形成されるアンカーボルト用の孔のピッチと、前記支持部材と前記レール部材との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれていることを特徴とする機器固定部材である。
第2の発明によれば、機器からレール部材に生じる引抜力が、直接に支持部材と躯体との接合部へ伝達されずに、一対の支持部材と躯体との接合部へ分散されるため、支持部材を固定するためのアンカーボルトが躯体から引き抜かれることを抑制することができる。
本発明によれば、スペース効率良く機器を設置することが可能な機器固定部構造及び機器固定部材を提供することを目的とすることができる。
機器固定部構造1の平面図。 (a)は、図1のA−A線断面図、(b)は、(a)の他の実施形態を示す図。 (a)は、図2(b)のB−B線断面図、(b)は、図2(b)のC−C線断面図。 (a)レール部材3と支持部材5それぞれのボルト11及びアンカーボルト7の固定位置を示す概念図、(b)は(a)の部分拡大図、(c)は比較例を示す図。 (a)は機器固定部材10aを示す図、(b)は機器固定部材10bを示す図。 機器固定部材10cを示す図。 (a)は機器固定部材10dを示す図、(b)は機器固定部材10eを示す図。 機器固定部材10fを示す図。
(第1の実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる機器固定部構造1を示す平面図であり、図2(a)は、図1のA−A線断面図である。
機器固定部構造1は、例えばスラブ床などの床9上に機器固定部材10が設置されて形成される。機器固定部材10は、主にレール部材3、支持部材5、アンカーボルト7、ボルト11等から構成される。機器固定部材10を構成するレール部材3の上方には、図示しない機器を設置して固定することができる。すなわち、機器固定部材10によって機器を床9に固定することができる。なお、以下の実施形態において機器固定部材10が床9に固定される例を示すが、壁や天井など、床以外の他のコンクリート製の躯体の一部であってもよい。
また、図示した例では、機器固定部構造1において、機器固定部材10が互いに平行に2列に配置される例を示すが、3列以上であってもよい。また、各列において3本の機器固定部材10が一列に並ぶように配置されるが、1本であってもよく、複数本であってもよい。また、機器固定部材10は互いに平行な方向のみに配置するのではなく、直交する方向にさらに機器固定部材10を配置してもよい。このように、機器固定部材10の配置は、固定される機器の寸法等に応じて適宜決定される。
図2(a)に示すように、レール部材3の底部4bには、ボルト11が設置される。すなわち、レール部材3は、ボルト11によって支持部材5の上部に固定される。なお、ボルト11は、レール部材3に設けられた孔と支持部材5に設けられたネジ孔とが対応する部位に形成され、ボルト11によって支持部材5にねじ込まれる。
支持部材5は、アンカーボルト7によって床9(躯体)の上面に固定される。アンカーボルト7は、支持部材5に設けられた孔に挿通されて床9に埋め込まれる。なお、アンカーボルト7に対応する部位のレール部材3には孔18が形成されてもよい。
ここで、図2(b)に示すように、機器固定部材10を床9に形成された凹部15に設置し、凹部15にコンクリート17を打設してもよい。この場合、機器固定部材10は、床9の上面側に形成された凹部15を用いて設置され、上方に図示しない機器が設置されて固定される。
凹部15は、床9の上面側に形成される。凹部15は、床9を上方から見た時に、機器固定部材10が設置される範囲を含み、機器固定部材10を底面に敷設できるような大きさとする。支持部材5は、凹部15の底面上に設置される。支持部材5は、アンカーボルト7によって凹部15の底面に固定される。凹部15の底面とは、凹部15が形成された部位における床9の上面である。
ここで、凹部15が形成された部位における床9の上面は、凹部15以外の部位の床9の上面より、機器固定部材10の高さ分だけ低いものとする。そのため、本構造では、レール部材3の上面と、凹部15以外の部位の床9の上面とが、略同一面となる。なお、以下の説明では、図2(b)に示す例で説明する。
図3(a)は、図2(b)のB−B線断面図、図3(b)は、図2(b)のC−C線断面図である。前述したように、レール部材3は支持部材5にボルト11で固定され、支持部材5は、板状の部材であり、アンカーボルト7によって床9の上面に固定される。
図3(a)、図3(b)に示すように、長手方向に垂直な断面において、レール部材3は、上方に突出する一対の側部4cと、側部4cの上端部において、互いに対向する方向に屈曲する係止爪4aと、側部4cの下端側に形成され、一対の側部4cを連結する底部4bとを有する。
なお、図2(b)に示すように、レール部材3の両端面には、端面全体を塞ぐようにシール部材19が配置され、凹部15のレール部材3の周囲に、コンクリート17が打設される。なお、コンクリート17の打設時には、レール部材3の上面側にも必要に応じてカバーが配置される。このようにすることで、コンクリート17がレール部材3の内部に浸入することを防止することができる。
図4(a)は、ボルト11とアンカーボルト7の位置関係を示す図である。図示したように、支持部材5と床9とのアンカーボルト7による固定位置と、支持部材5とレール部材3とのボルト11による固定位置が、レール部材3の長手方向にずれて配置される。より詳細には、支持部材5と床9との固定ピッチ(図中E)と、支持部材5とレール部材3との固定ピッチ(図中D)が略同一であり、両者が互いに略半ピッチ(図中F≒E/2)ずれていることが望ましい。すなわち、機器固定部材10においては、支持部材5に形成されるアンカーボルト7用の孔のピッチと、支持部材5とレール部材3との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれている。
図4(b)は、図4(a)における部分拡大図である。前述したように、レール部材3の上方には機器が固定される。ここで、機器に外力等が働いた際に、レール部材3には、部分的な引張力を受ける場合がある。この際、仮にボルト11の直上に引張力がかかった場合(図中G)、ボルト11は、鋼材同士を確実に固定しているため、レール部材3と支持部材5との接合を維持することができる。一方、支持部材5に伝達された力は、両側のアンカーボルト7に分散されるため、アンカーボルト7に対しては、機器からの直接的な引張力が1点に集中することがない。
同様に、仮にアンカーボルト7の直上に引張力がかかった場合(図中H)であっても、まず、ボルト11によるレール部材3と支持部材5との接合部に引張力が分散し、さらに、支持部材5に伝達された力は、その両側のアンカーボルト7に分散される。このため、この場合でも、アンカーボルト7に対しては、機器からの直接的な引張力が1点に集中することがない。
一方、図4(c)に示すように、仮にレール部材3が直接床9のコンクリートにアンカーボルト7で固定されている場合において、アンカーボルト7の直上に引張力がかかった場合(図中I)には、アンカーボルト7に対して、機器からの直接的な引張力が1点に集中する。このため、アンカーボルト7がコンクリート製の床9から抜けてしまう恐れがある。これは、アンカーボルト7周辺のコンクリートの破損によって、アンカーボルト7が抜けやすく、アンカーボルト7の床9への固定力が、金属同士のボルト接合と比較して弱いためである。
次に、機器固定部構造1を用いた、機器の設置方法について説明する。まず、支持部材5の上面にレール部材3を固定する。レール部材3は、前述したように、ボルト11を、支持部材5の雌ねじを有する孔に螺合させることにより支持部材5に固定される。レール部材3を支持部材5に固定する作業は、機器を設置する室内で行ってもよいし、事前に工場等の他の場所で行ってもよい。レール部材3を支持部材5に事前に固定しておけば、室内での作業を減らすことができる。
次に、室内の床9の上面の所定の位置に支持部材5を配置する。そして、支持部材5の4隅にアンカーボルト7を打設して支持部材5を床9に固定する。これにより、機器固定部構造1が施工される。なお、支持部材5を床9に固定した後にレール部材3を固定してもよい。
機器固定部構造1が施工された後、機器を搬入して、機器をレール部材3上に固定する。レール部材3への機器の固定は、ボルト等の固定部材で行うことができる。以上により、機器の設置が完了する。
以上、第1の実施形態によれば、従来のフリーアクセスフロアのように床上に空間を確保することがなく、最大でも、床9に対して支持部材5の厚みとレール部材3の高さとを足した程度の高さで機器を設置することができる。特に、床9に凹部15を形成すれば、床9に形成された凹部15に機器固定部材10を設置して、レール部材3の上面と凹部15以外の部位の床9の上面とを略同一面とすることで、床9と略同等の高さで機器を設置することができる。このため、低床で機器を設置することができる。
また、機器を設置する際には、機器をレール部材3に対して固定部材によって固定することで、機器の設置の際に、その都度アンカー打設を行う必要がない。このため、設置が容易であり、設置の際に埃が発生することもない。また、機器を入れ替える際にも、レール部材3の設置範囲においては、異なる機器のサイズにも適用可能である。また、必要に応じてレール部材3を交換することもできる。
なお、第1の実施形態では、レール部材3と支持部材5とがボルト11によって固定されたが、固定方法はこれに限らない。例えば、レール部材3と支持部材5とが、所定の間隔でスポット溶接によって固定されてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図5(a)は、第2の実施形態にかかる機器固定部材10aを示す、長手方向に垂直な断面図である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1〜図4等と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
機器固定部材10aは、機器固定部材10と略同様の構成であるが、レール部材3aが用いられる点で異なる。レール部材3aは、上部において対向する一対の係止爪4aと、それぞれの係止爪4aの外端部から略垂直に下方に向けて形成される側部4cと、支持部材5の固定部と固定される底部4bと、側部4cと底部4bとをつなぎ、側部4cから底部4bへ向かって徐々に幅が狭くなるテーパ部4dとを有する。すなわち、レール部材3aは、レール部材3と比較して、テーパ部4dによって、係止爪4aから底部4bまでの深さが深い。
レール部材3の深さが浅いと、レール部材3に固定される機器用の固定部材と、ボルト11とが干渉する恐れがある。このため、このような干渉を避けるために、皿型のボルト11等を使用する必要がある。一方、本実施形態では、レール部材3aが深いため、このような制約がない。このため、例えば、レール部材3aの孔にも雌ねじを形成し、レール部材3aと支持部材5とにボルト11を螺合させることもできる。
なお、この場合、図5(b)に示す機器固定部材10bのように、支持部材5に代えて、支持部材5aを用いてもよい。支持部材5aは、レール部材3aのテーパ部4dと底部4bとを覆うように、上方が開口した形態である。このように支持部材5aの両端部を屈曲させることで、支持部材5と比較して剛性を高めることができる。
また、図6に示す機器固定部材10cのように、レール部材3bを用いてもよい。レール部材3bは、レール部材3と略同様の構成であるが、側部4cの高さが高い。例えば、底部4bの幅と比較して、側部4cの高さが高い。このため、レール部材3に固定される機器用の固定部材と、ボルト11との干渉を避けることができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、深さの深いレール部材3aを用いることで、ボルト11と機器固定用の固定部材との干渉を避けることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図7(a)は、第3の実施形態にかかる機器固定部材10dを示す、長手方向に垂直な断面図である。機器固定部材10dは、機器固定部材10と略同様の構成であるが、支持部材5bが用いられる点で異なる。
支持部材5bは、レール部材3(床9)と固定される固定部6aと、固定部6aの両側部に起立する壁部6bを有する。すなわち、支持部材5bは、略コの字状に形成され、レール部材3の底部4bと側部4cとを覆うように形成される。レール部材3は、固定部6aにボルト11で固定される。この際、側部4cの上端とレール部材3(係止爪4a)の上面とが略同一高さとなる。
前述したように、機器固定部材10dの周囲には、コンクリート17が打設される。この際、支持部材5bの壁部6bの高さが、係止爪4aの上面の高さとほぼ一致するため、係止爪4aの高さまでコンクリート17を打設することができる。
ここで、図3(a)に示すように、支持部材5を用いた場合には、レール部材3の上面までコンクリート17を打設すると、係止爪4aと側部4cとの境界部の角R部において、コンクリート17の厚みが薄くなり、ひび割れ等の要因となる。このため、この場合には、コンクリート17の打設高さを、わずかにレール部材3の高さよりも低くする必要がある。この結果、コンクリート17と機器固定部材10との間に小さな段差が生じる恐れがある。
これに対し、図7(a)に示す機器固定部材10dの場合には、支持部材5bの上端部ぎりぎりまでコンクリート17を打設しても、コンクリートの薄肉部が形成されない。このため、コンクリート17と機器固定部材10dとの間に段差が生じることを抑制することができる。
なお、このような効果は、図7(b)に示す機器固定部材10eのように、レール部材3aを用いた場合にも有効である。レール部材3aを用いる場合には、レール部材3aの外形に応じた支持部材5cを用いることができる。支持部材5cは、壁部6bの下方が、テーパ部4dに沿った形態である。この場合でも、壁部6bの上部とレール部材3aの上面を略同一の高さとすることで、コンクリート17と機器固定部材10eとの間に段差が生じることを抑制することができる。
また、同様に、図8に示す機器固定部材10fのように、レール部材3bを用いた場合にも有効である。レール部材3bを用いる場合には、レール部材3bの外形に応じた支持部材5dを用いることができる。支持部材5dは、壁部6bの長さが長い。この場合でも、壁部6bの上部とレール部材3aの上面を略同一の高さとすることで、コンクリート17と機器固定部材10fとの間に段差が生じることを抑制することができる。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、支持部材の上端部をレール部材の上端部まで延ばすことで、コンクリート17と機器固定部材との間に段差が生じることを抑制することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の各構成は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。また、前述したように、床以外の壁や天井への機器の設置に対しても、上記の各実施形態は適用可能であり、いずれもスペース効率良く機器を設置することが可能である。
1………機器固定部構造
3、3a、3b………レール部材
4a………係止爪
4b………底部
4c………側部
4d………テーパ部
5、5a、5b、5c、5d………支持部材
6a………固定部
6b………壁部
7………アンカーボルト
9………床
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f………機器固定部材
11………ボルト
15………凹部
17………コンクリート
18………孔
19………シール部材

Claims (5)

  1. 機器を固定可能な機器固定部構造であって、
    躯体に固定される支持部材と、
    前記支持部材の上部に固定され、機器を固定可能なレール部材と、
    を具備し、
    前記支持部材と躯体との固定位置と、前記支持部材と前記レール部材との固定位置が、前記レール部材の長手方向にずれていることを特徴とする機器固定部構造。
  2. 前記支持部材と躯体との固定ピッチと、前記支持部材と前記レール部材との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれていることを特徴とする請求項1記載の機器固定部構造。
  3. 前記支持部材は、躯体に固定される固定部と、前記固定部の両側部に起立する壁部とを有し、前記レール部材は、前記固定部に固定され、前記壁部の上端と前記レール部材の上面とが略同一高さであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の機器固定部構造。
  4. 前記レール部材は、上部において対向する一対の係止爪と、前記係止爪の外端部から略垂直に下方に向けて形成される側部と、前記固定部と固定される底部と、前記側部と前記底部とをつなぎ、前記側部から前記底部へ向かって徐々に幅が狭くなるテーパ部と、を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の機器固定部構造。
  5. 機器を固定可能な機器固定部材であって、
    支持部材と、
    前記支持部材の上部に固定され、機器を固定可能なレール部材と、
    を具備し、
    前記支持部材に形成されるアンカーボルト用の孔のピッチと、前記支持部材と前記レール部材との固定ピッチが略同一であり、両者が互いに略半ピッチずれていることを特徴とする機器固定部材。
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