JP2021187555A - 板状材料を固定するための装置 - Google Patents

Abstract

【課題】板状材料を固定するための改良された装置であって、板状材料の輸送中の滑りに対して高い安全性を有し、且つ費用対効果が高い装置を提供する。【解決手段】板状材料２を固定するための装置１であって、板状材料を重ねて載置するキャリアと、板状材料を固定するために板状材料及びキャリアの周囲に延びる少なくとも１つの保持手段４Ａ，４Ｂと、第１脚部及び第２脚部を有し、板状材料の角部に配置されて所定領域で板状材料の２つの側方を囲み、２つの脚部の一方に板状材料を固定するために板状材料に少なくとも１つの保持手段によって固定配置される少なくとも１つの角度付固定具５Ａ〜５Ｄとを有する装置が提供される。【選択図】図４

Description

本発明は、板状材料を固定するための装置に関する。具体的には、本発明は、金属シートなどの板状材料を固定するための装置であって、板状材料の輸送中の滑りに対して高い安全性を有し、且つ費用対効果が高い装置に関する。

独国実用新案第９２０９７０８（Ｕ１）号明細書には、一枚の金属シート又は多層に積み重ねた金属シートを輸送するための器具であって、輸送手段に固定することができ、金属シートの長手軸に対して横方向に金属シートの露出面上に延びる保持手段を有し、該保持手段は、所定の長さで取付面に留めることができる鋼製のストリップからなり、金属シートの露出面上に延びる部分は、ストリップの少なくとも一方の自由端部であり、該自由端部は、輸送手段によって、或いはストリップの他方の自由端部によって固定支持することができる器具が記載されている。

金属シートなどの板状材料を輸送する際、高額な費用をかけないと板状材料を輸送又は保管・物流作業中に滑らないように固定することができないという問題がある。板状材料を全空間方向において固定するためには多数の保持手段及び／又は締め具を使用しなくてはならない場合が多い。

したがって、本発明の目的は、板状材料を固定するための改良された装置であって、板状材料の輸送中の滑りに対して高い安全性を有し、且つ費用対効果が高い装置の提供である。

本発明は、請求項１に記載の板状材料を固定するための装置を提供する。有利な改良形態は従属請求項の主題である。

よって、板状材料を固定するための装置であって、板状材料を重ねて載置するキャリアと、板状材料を固定するために板状材料及びキャリアの周囲に延びる少なくとも１つの保持手段と、第１脚部及び第２脚部を有し、板状材料の角部に配置されて所定領域で板状材料の２つの側方を囲み、２つの脚部の一方に板状材料を固定するために板状材料に少なくとも１つの保持手段によって固定配置される少なくとも１つの角度付固定具とを有する装置が提供される。

角度付固定具により、板状材料の輸送又は保管・流通作業中の滑りに対する高い安全性を提供することができる。さらに、本発明にかかる解決策は、板状材料をキャリア上で縦方向及び横方向に束ねる必要がないため、費用対効果が高い。保持手段は、該保持手段と角度付固定具と板状材料との間に生じる摩擦によって角度付固定具を固定する。「板状材料」には、パネル状の材料やシート状の材料も含まれる。同様に、「重ねて載置」とは、互いに重なって載置されること及び上下に層状に載置されることを含む。

本発明の一実施形態によれば、板状材料は金属シートである。板状材料は、例えば、鋼板である。しかしながら、板状材料には、敷石、プラスチック板、木板、ガラス板なども含まれる。

さらなる実施形態によれば、角度付固定具は、第１脚部が第２脚部より短い形状を有する。角度付固定具をこのように形成することにより、材料費を節約できる。また、このようにして、サイズ及び剛性の面で角度付固定具を効果的に板状材料に適合させることもできる。

さらなる実施形態によれば、角度付固定具は、第１脚部と第２脚部が互いに９０度の角度で配置される。

さらなる実施形態によれば、角度付固定具は、金属及び／又はプラスチックから形成される。角度付固定具は、金属又はプラスチックと同様の特性を有する他の材料から形成してもよい。一例として、角度付固定具は、鋼板、熱可塑性物質又は熱硬化性物質から形成することができる。

さらなる実施形態によれば、角度付固定具は、少なくとも１つの側にゴムライニングを有する。ゴムライニングは、例えば、保持手段と対向する側及び／又は板状材料と対向する側に設けることができる。

さらなる実施形態によれば、少なくとも１つの保持手段は、金属、プラスチック及び／又は繊維から形成される。一例として、保持手段は、鋼板、熱硬化性物質、熱可塑性物質又はエラストマーから形成される。

さらなる実施形態によれば、キャリアはユーロプールパレットである。この実施形態は、装置の製造にかかる費用を削減することができる。

さらなる実施形態によれば、キャリアに、角度付固定具を押し込むことができる少なくとも１つの溝が設けられる。この実施形態は、角度付固定具及び装置全体の安定性を向上させることができる。

さらなる実施形態により提供されるのは、板状材料を固定するための装置であって、板状材料を重ねて載置するキャリアと、板状材料を固定するために板状材料及びキャリアの周囲に延びる少なくとも１つの保持手段と、相互に直交するように配置された第１脚部、第２脚部及び第３脚部を有し、板状材料の角部に配置されて所定領域で板状材料の３つの側方を囲み、３つの脚部の１つに板状材料を固定するために板状材料に少なくとも１つの保持手段によって固定配置される少なくとも１つの角度付固定具とを有する装置である。

以下、本発明について、添付の図面の概略図に示した例示的な実施形態を参照しながらより詳細に説明する。

板状材料を固定するための例示的な装置の概略平面図である。 板状材料を固定するための例示的な装置の概略側面図である。 板状材料を固定するための例示的な装置の概略正面図である。 本発明にかかる板状材料を固定するための装置の一実施形態の概略平面図である。 本発明にかかる板状材料を固定するための装置の一実施形態の概略側面図である。 本発明にかかる板状材料を固定するための装置の一実施形態の概略正面図である。 本発明にかかる角度付固定具の一実施形態の概略平面図である。 本発明にかかる角度付固定具のさらなる実施形態の概略平面図である。 本発明にかかる角度付固定具のさらなる実施形態の概略平面図である。 本発明にかかる角度付固定具のさらなる実施形態の概略平面図である。 本発明にかかる角度付固定具のさらなる実施形態の概略平面図である。 本発明にかかるキャリアの一実施形態の概略平面図である。

説明される実施形態及び改良形態は、適切であれば、あらゆる所望の態様で互いに組み合わせることができる。発明のさらなる可能な構成、改良形態及び実装形態には、実施形態に関連して上述した又は以下に説明する発明の特徴の明記しない組み合わせも含まれる。

添付の図面は、本発明の実施形態のさらなる理解をもたらすことを意図したものである。図面には実施形態が図示されており、明細書とともに、本発明の原理及び概念を明らかにする役割を果たす。他の実施形態及び言及される利点の多くは、図面に関連して明らかになる。図面の各要素は、必ずしも相互に正しい縮尺で示されているわけではない。同一の構成要素又は類似の効果を有する構成要素には同じ参照符号を付す。

図１は、板状材料２を固定するための例示的な装置１の概略平面図である。図１に見られるように、板状材料２を固定するためのこの装置１は、板状材料２を縦方向（図の上下）に固定する２つの保持手段４Ａ，４Ｂを有している。この装置１は、板状材料２を横方向（図の左右）に固定する２つの保持手段４Ｃ，４Ｄも有している。

図２は、板状材料２を固定するための例示的な装置１の概略側面図であり、図３は、板状材料２を固定するための例示的な装置１の概略正面図である。図２及び図３に見られるように、板状材料２はキャリア３上に載置される。保持手段４Ａ、４Ｂ、４Ｃ及び４Ｄは、板状材料２の周囲及びキャリア３の周囲に延びており、作用時は板状材料２を全空間方向において固定する。

図４は、本発明にかかる板状材料２を固定するための装置１の一実施形態の概略平面図である。図４に見られるように、この装置１は、板状材料２の角部６に設けられた、それぞれ第１脚部及び第２脚部を有する４つのＬ字型の角度付固定具５Ａ、５Ｂ、５Ｃ及び５Ｄを有している。図４から、角度付固定具５Ａ、５Ｂ、５Ｃ及び５Ｄは、それぞれ保持手段４Ａ及び４Ｂによって脚部に固定されていることもわかる。保持手段４Ａ及び４Ｂは、金属、プラスチック及び／又は繊維から形成することができる。このようにして、板状材料２を縦方向（図の上下）及び横方向（図の左右）の両方向において固定することができる。

図５は、本発明にかかる板状材料２を固定するための装置１の一実施形態の概略側面図であり、図６は、本発明にかかる板状材料２を固定するための装置１の一実施形態の概略正面図である。図５及び図６に見られるように、板状材料２の角部６は角度付固定具５Ａ、５Ｂ、５Ｃ及び５Ｄに囲まれている。板状材料２の角部６において保持手段４Ａ及び４Ｂが角度付固定具５Ａ、５Ｂ、５Ｃ及び５Ｄを固定していることもわかる。このようにして、板状材料２を全空間方向において滑らないように固定することができる。

図７は、本発明にかかる角度付固定具５の一実施形態の概略平面図である。角度付固定具５は、第１脚部７及び第２脚部８を有する。角度付固定具５のこの実施形態では、第１脚部７と第２脚部８は同じ長さを有している。第１脚部７と第２脚部８の間の角度は９０度である。角度付固定具５は、例えば、金属又はプラスチックから形成される。

図８は、本発明にかかる角度付固定具５のさらなる実施形態の概略平面図である。この実施形態では、第１脚部７は第２脚部８より短い形状を有している。

図９は、本発明にかかる角度付固定具５のさらなる実施形態の概略平面図である。図８に図示した実施形態と同様に、第１脚部７は第２脚部８より短い形状を有している。図９に図示した実施形態では、角度付固定具５の板状材料２と対向する側にゴムライニング９も設けられている。ゴムライニング９は、板状材料２を保護する役割を果たす。

図１０は、本発明にかかる角度付固定具５のさらなる実施形態の概略平面図である。図８に図示した実施形態と同様に、第１脚部７は第２脚部８より短い形状を有している。角度付固定具５のこの実施形態では、保持手段４Ａ及び４Ｂと対向する側にゴムライニング９も形成されている。このようにして、角度付固定具５と保持手段４Ａ，４Ｂとの間の摩擦係数が大きくなるため、保持手段４Ａ，４Ｂによる角度付固定具５の固定が改良される。

図１１は、本発明にかかる角度付固定具５のさらなる実施形態の概略平面図である。図８に図示した実施形態と同様に、第１脚部７は第２脚部８より短い形状を有している。この実施形態では、角度付固定具５は、板状材料２と対向する側にゴムライニング９を有している。角度付固定具５は、さらに、保持手段４Ａ，４Ｂと対向する側にもゴムライニング９を有している。

図１２は、本発明にかかるキャリア３の一実施形態の概略平面図である。この実施形態では、装置１のキャリア３は、その各角部に、角度付固定具５を押し込むことができる溝１０を有している。このようにして、装置１の安定性をさらに向上させることができる。キャリア３は、例えば、木材、プラスチック又は金属から形成することができる。しかしながら、キャリア３は、ユーロプールパレットとして形成してもよい。

１ 装置
２ 板状材料
３ キャリア
４Ａ，４Ｂ，４Ｃ，４Ｄ 保持手段
５，５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄ 角度付固定具
６ 板状材料の角部
７ 第１脚部
８ 第２脚部
９ ゴムライニング
１０ 溝

Claims (9)

1. 板状材料（２）を固定するための装置（１）であって、
   前記板状材料（２）を重ねて載置するキャリア（３）と、
   前記板状材料（２）を固定するために前記板状材料（２）及び前記キャリア（３）の周囲に延びる少なくとも１つの保持手段（４Ａ，４Ｂ）と、
   第１脚部（７）及び第２脚部（８）を有し、前記板状材料（２）の角部（６）に配置されて所定領域で前記板状材料（２）の２つの側方を囲み、前記２つの脚部の一方に前記板状材料（２）を固定するために前記板状材料（２）に前記少なくとも１つの保持手段（４Ａ，４Ｂ）によって固定配置される少なくとも１つの角度付固定具（５）とを有する装置（１）。
2. 前記板状材料（２）は金属シートである請求項１記載の装置（１）。
3. 前記第１脚部（７）は、前記第２脚部（８）より短い形状を有する請求項１又は２記載の装置（１）。
4. 前記第１脚部（７）と前記第２脚部（８）は、互いに９０度の角度で配置されている請求項１から３のいずれか一項に記載の装置（１）。
5. 前記角度付固定具（５）は、金属及び／又はプラスチックから形成される請求項１から４のいずれか一項に記載の装置（１）。
6. 前記角度付固定具（５）は、少なくとも１つの側にゴムライニング（９）を有する請求項１から５のいずれか一項に記載の装置（１）。
7. 前記少なくとも１つの保持手段（４Ａ，４Ｂ）は、金属、プラスチック及び／又は繊維から形成される請求項１から６のいずれか一項に記載の装置（１）。
8. 前記キャリア（３）はユーロプールパレットである請求項１から７のいずれか一項に記載の装置（１）。
9. 前記キャリア（３）には、前記角度付固定具（５）を押し込むことができる少なくとも１つの溝（１０）が形成されている請求項１から８のいずれか一項に記載の装置（１）。
   

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