JP2019119523A - れんがの梱包方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される台形状の側面を有するれんがの梱包方法において梱包時及び開梱時の作業効率を向上させる。【解決手段】れんが1の台形状の側面がパレット2の上面に接するように1段目のれんがをパレットの上に配置し、1段目のれんがの上に2段目以降のれんがを、各れんがの台形状の側面どうしが接し、かつ各れんがの台形状の側面の長手方向中心線どうしがほぼ重なるように積み上げてなるれんが積みブロック6をパレットの上に複数配置し、各れんが積みブロックの最上段のれんがの台形状の側面の長手方向中心線に沿うようにバンド5を掛けて、各れんが積みブロックとパレットとをバンドで締め付ける。【選択図】図2

Description

本発明は、転炉、電気炉、真空脱ガス炉、溶鋼鍋、トピード、溶銑鍋あるいはAOD等の略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される、台形状の側面を有するれんがの梱包方法に関する。
鉄鋼業などで使用される略円筒形をした溶融金属容器、例えば転炉の壁は通常、れんがを円周方向に順番に配置して行き、炉長方向に複数段積層することにより構築される。この壁に使用されるれんがは、台形状の側面を有する、いわゆるばち形あるいはこれに類似した形状である。ばち形れんがとは、図13(a)及び図13(b)に示すように炉(溶融金属容器)にライニングされたときのれんがの円周方向両側面13,14が同じ角度で傾斜するテーパ面となっており、炉にライニングされたときのれんがの炉長方向側面11,12が台形状になっているれんがである。ばち形に類似するれんがとは、転炉の炉口近くの傾斜部に使用されるようなれんがで、図14に示すようにれんがの炉長方向側面11,12が台形状になっているとともに、炉の鉄皮の傾斜に合わせてれんがの背面15及び内面16が傾斜しているれんがである。そして通常は、1つの段では長さと高さは等しいがテーパ角度の異なる複数のれんがを組み合わせてライニングされるが、1つの段でも長さが異なるれんがが使用されることもある。
テーパ面を有しないれんがの梱包は、パレットの上にれんがどうしを互いに密着させて積み重ねバンドで締め付けることで容易に梱包することができる(例えば特許文献1、2)。ところが略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用されるれんがは前述のように2つのテーパ面を有する。このようにれんがの円周方向両側面がテーパ面となっている場合、図15に示すようにれんがどうしの隙間に緩衝材Bを入れて全体が直方体になるように整えなければならない。図15において緩衝材を入れずに互いのれんがを密着させて上面を台形状としたれんが全体にバンドを掛けると、輸送中にバンドがずれてテンションが緩むため、れんががずれてれんがの破損が生じたり荷崩れを起こしやすくなる問題がある。また、溶融金属容器に使用されるれんがは部位によって形状が異なることが多く、さらには顧客によって溶融金属容器の大きさはまちまちである。このため、梱包作業時には多くのれんが形状に合わせて、パレットへの積み方や積載位置の決定、それに合わせたれんが間の隙間に入れる緩衝材の加工作業などを作業現場で作業員の判断で行っており、このようなれんがの梱包作業は作業効率を大幅に低下させる問題があった。さらに、直方体としたれんがの集合体にバンドを掛ける際には、れんが全体を締め付け固定するためこの直方体の上部の稜線にスチールアングルを配置しなければならない。
なお、隙間が発生しないようにれんがの向きが交互になるようにれんがの円周方向側面どうしを密着して積む方法もあるが(図16参照)、このようにれんがの円周方向側面どうしを密着して積んでも、れんが全体は台形柱になるため前述の問題がある。したがって、バンドで締め付ける際にはやはり緩衝材が必要になる。さらに、テーパの異なるれんがや長さの異なるれんがを隙間がないように1つのパレットに梱包する場合には、配列方法(れんがの積み方向や位置)を決めるために非常に手間を要する問題がある。
このように従来のれんがの梱包方法では、略円筒形をした溶融金属容器の壁に好適に使用される、台形状の側面を有するれんが(円周方向両側面がテーパ面となっているれんが)を梱包する場合には、緩衝材等の梱包材料を使用する必要があるので、梱包時の作業効率が低下するという問題があった。また、開梱時には緩衝材等の梱包材料を廃棄する必要があり、開梱時の作業効率も低下する。
さらには図16のようなれんが積みを、ロボットなどを使用して自動化しようとする場合、れんがの積み方向や位置が変わるため、プログラミングが複雑になるという問題もある。
特開昭60−99882号公報 特公平2−33566号公報
本発明が解決しようとする課題は、略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される台形状の側面を有するれんがの梱包方法において、梱包時及び開梱時の作業効率を向上させることにある。
本発明の一観点によれば次のれんがの梱包方法が提供される。
略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される台形状の側面を有するれんがを、パレットを使用して梱包する、れんがの梱包方法であって、
台形状の側面がパレットの上面に接するように1段目のれんがをパレットの上に配置する第1の工程と、
1段目のれんがの上に2段目以降のれんがを、各れんがの台形状の側面どうしが接し、かつ各れんがの台形状の側面の長手方向中心線どうしががほぼ重なるように積み上げてなるれんが積みブロックをパレットの上に複数配置する第2の工程と、
各れんが積みブロックの最上段のれんがの台形状の側面の長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けて、各れんが積みブロックとパレットとをバンドで締め付ける第3の工程とを含む、れんがの梱包方法。
なお、本発明においてれんがの側面の形状を表す「台形状」とは、例えば扇形のような略台形状を含む概念である。
また、以下の説明では、「れんがの台形状の側面の長手方向中心線」を単に「れんがの長手方向中心線」という。
本発明によれば、略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される台形状の側面を有するれんがを、緩衝材やスチールアングルの使用を大幅に削減あるいは使用することなくバンド締めによりパレットの上に締め付けて梱包することができる。これにより、梱包時及び開梱時の作業効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、れんがの積み方向や位置はれんがの形状にほとんど影響を受けないため、人による梱包作業効率を向上できることはもちろん、ロボットによるれんが積みを容易に適用することができ、作業効率のさらなる向上に寄与することができる。
パレットに1段目のれんがを配置した状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)右側面図。 パレットにれんがを4段積んでバンドで締め付けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)右側面図。 長手方向に複数のれんが積みブロックを配置した実施形態を示す平面図。 れんが積みブロックの最上段のれんがにバンドを掛ける好ましい領域を示す説明図。 パレットの両端部に対してれんが積みブロックの1段目のれんがの長手方向中心線が斜めになるようにれんがを積み上げた実施形態を示す平面図。 パレットの脚(ケタ)を避けるためにバンドを多少斜めに掛けた実施形態を示す正面図。 全部のれんが積みブロックの各段間に1枚の板材を介在させた実施形態を示す斜視図。 ストレッチ包装をしたれんが梱包体を示す写真。 れんが積みブロックどうしの長手方向の位置を交互にずらして配置した実施形態を示す写真。 パレットの両端部である上板を高強度材として補強した実施形態を示す図。 各れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けたときの、背面側のバンドの長手方向中心線の位置の分布を示すグラフ。 各れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けたときの、内面側のバンドの長手方向中心線の位置の分布を示すグラフ。 比較例のれんが梱包体の輸送テスト後の状態を示す写真。 ばち形れんがを示す斜視図。 ばち形に類似した形状のれんがを示す斜視図。 従来のれんがの梱包方法の一例を示す写真。 従来のれんがの梱包方法の他の例を示す写真。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
この実施形態で使用したれんがは図13(a)と同じばち形をした転炉用のマグカーボンれんが(鱗状黒鉛20質量%、マグネシア75質量%)で、れんがの長さは900m、背面15の円周方向長さL1は150mm、背面15の炉長方向長さL2は150mmである。また、この実施形態で使用したれんがは、対向する2つ(一組)の炉長方向側面11,12が台形状であり、対向する2つ(一組)の円周方向側面(円周方向両側面)13,14が傾斜してテーパ面となっている。この円周方向両側面13,14のなす角度(テーパ角度)は2.0度である。
ここで、この実施形態においてれんがの面は、れんがが溶融金属容器にライニングされた状態を基準として特定するものとする。すなわち、円周方向側面(13,14)とはれんがが炉にライニングされた状態で円周方向になる側面であり、炉長方向側面(11,12)、背面(15)及び内面(16)についても同様である。また、れんがの長さとは背面(15)と内面(16)との距離のことである。なお、ライニングされたときにれんがの内面(16)は炉内面を構成し、れんがの背面(15)はパーマ用耐火物等と接する。
この実施形態で使用したパレット2(図1参照)は木製で、幅90mm、厚み90mm、長さ1100mmの3本のケタ3の上に、長さ960mm、幅100mm、厚み30mmの6枚の上板4を幅72mmの隙間を介して互いに平行に固定したものである。なお、各ケタ3と各上板4とはそれぞれ長手方向が直交するようにスクリュー釘で固定されている。
また、この実施形態で使用したバンド5(図2参照)はポリエステル製で、引っ張り強度が480kgf以上、幅が15.5mmのものである。
図1に示すように、まず、1段目のれんが1を、その炉長方向側面12がパレット2の上面に接するようにパレット2の上に配置する(第1の工程)。この実施形態では6個のれんが1を、それぞれの長手方向中心線Cがほぼ平行となるように所定の間隔を空けて隣接して配置している。
次に、図2に示すように1段目のれんが1の上に2段目以降のれんが1を、各れんがの炉長方向側面どうしが接し、かつ各れんが1の長手方向中心線Cどうしがほぼ重なるようにれんが1間には何も介在させずに重ねて4段目まで積み上げる。ここで、長手方向中心線Cどうしがほぼ重なるようにパレットの上に重ねたれんがの集合体をれんが積みブロック6と称する。図2においては、6個のれんが積みブロック6がそれぞれの1段目のれんがの長手方向中心線Cどうしがほぼ平行となるように所定の間隔を空けて隣接してパレット2の上に積まれている(第2の工程)。なお、パレット2の上に積むれんが積みブロック6の個数は複数(2個以上)であればよく6個には限定されないが、一般的には4〜8個程度である。2個以上積むことで、れんがどうしの隙間等に緩衝材を入れるための作業が不要となり作業効率が向上する効果が得られる。
続いて、各れんが積みブロック6の最上段のれんがの長手方向中心線Cに沿うようにバンド5を掛けて、各れんが積みブロック6とパレット2とをそれぞれバンド5で締め付ける(第3の工程)。具体的にはこの実施形態では、各れんが積みブロック6の最上段のれんがの長手方向中心線Cに沿うように掛けたバンド5をパレット2の上板4の下に通して、れんが積みブロック6の上で締付機を使ってバンド5を引き締めて、溶着した後余分なバンドを切断することで、各れんが積みブロック6とパレット2とをそれぞれバンド5で締め付けた。
ここで、鉄鋼業などで使用される略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用されるれんがは、図13及び図14に示すように円周方向側面13,14がテーパ面となり2つの細長い台形状の側面(炉長方向側面11,12)が平行になっている。このため、れんがを台形状の側面どうしが接するように積み上げてれんが積みブロックとし、このれんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けてパレットに締付固定するのみで、バンドのテンションがれんがどうしの接触面及びれんがとパレットの接触面に有効に作用し、輸送時の揺れに対してもれんががずれ難いものとなる。このようにれんがの梱包作業時に従来のようにれんがの隙間に緩衝材を入れる作業は不要となる。さらに、図1(b)の配置では、れんがの長さ、幅、テーパが多少異なっても6個のれんが積みブロックの配置はそれぞれの1段目のれんがの長手方向中心線間の距離がほぼ一定となる位置に配置することができるため、パレットに対するれんが位置の選定作業の負担が減少する。さらには、れんがの形状が異なってもれんが積みブロックどうしの1段目のれんがの長手方向中心線間の距離を等しくすることができるのでパレット毎のバンド掛けの位置も共通化することができ作業効率が向上し作業の自動化も容易になる。また、れんがの長さが異なっても、パレット形状を統一化することができ、作業効率も向上する。さらに、溶融金属容器の壁に使用されるれんがの背面の炉長方向の長さは統一化されている場合が多いため、容易にれんが積みブロックどうしの高さを等しくすることができ、輸送時のれんが梱包体の積み重ねが可能となる。なお、れんが積ブロックの段数については特に制限はなく、段数が多い場合にはバンドのテンションを高めることでれんがのずれや荷崩れを防止することができる。
ここで、図13(b)に示すようにれんがの背面15の炉長方向の長さL2の方が円周方向の長さL1よりも長いタイプもあるが、このタイプのれんがも本発明で使用可能である。また、本発明に使用するれんがは、その長さが長い方がバンドのテンションが効果的に作用するため、長さが500mm以上のれんがを使用することが適している。さらに本発明では、れんがの長さと幅(背面の円周方向長さ)の比(長さ/幅)が3〜8程度の細長いれんがを使用することが適している。この比(長さ/幅)は、台形状の側面である炉長方向側面11,12において、台形の高さと下底の比(高さ/下底)と表すこともできる。これらの点から本発明に使用するれんがは、転炉、電気炉、真空脱ガス炉、又はAOD等の側壁に使用されるれんがであることが好ましい。
また、本発明において積み上げるれんがの形状は同一には限られず、れんがの長さ、幅(背面の円周方向長さ)、テーパ角度等が多少異なるれんがを使用してもよい。また、積み上げる際の各段のれんがの向きは、全て同じ向きにすると接触面積が最大となりれんがのずれ防止効果も最大となるが、各段のれんがの向きを交互としたとしても、本発明では各段のれんがの長手方向中心線どうしがほぼ重なるように積み上げ、かつ最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けてパレットに締付固定するので、れんがのずれは防止できる。
さらに、図3に示すように長手方向に複数のれんが積みブロック6を配置することもできる。この図3の実施形態では、れんがの高さ(背面の炉長方向長さ)は等しいが、れんがの長さ、テーパ角度、及びれんが背面の円周方向長さが異なるれんがを積み上げてなる積みブロック6を長手方向に2個配置した例である。具体的には、2個のれんが積みブロックの背面どうし、内面どうし、又は背面と内面とが当接し、しかも2個のれんが積みブロックにおける各1段目のれんがの長手方向中心線がほぼ一直線状となるように配置している。
本発明では溶融金属容器に一般に使用されているれんがであれば問題なく使用することができる。ただし、れんがの材質によって表面の摩擦係数が異なるため、輸送中のれんがのずれを防止するために、れんが表面の摩擦係数に応じてバンドのテンションを調整することが好ましい。バンドのテンションは、テンションメータ等で測定し確認することができる。また、黒鉛を含有する不焼成れんがなど表面の摩擦係数が小さいれんがでは、表面に滑り止め剤として樹脂や樹脂に耐火粉末を混ぜたものを被覆することでバンドのテンションを高めなくても輸送中のずれを防止することができる。
バンドはれんが積みブロックが輸送時に倒れたり、あるいはれんががずれたりすることを防止するために使用し、そのテンションは、れんがの大きさや、れんが表面の摩擦係数、れんがの積段数、輸送条件(加速度)等によって調整するが、50kgf以上とすることが好ましい。このバンドは、梱包用として一般に販売されているものを使用することができ、樹脂製でも金属製でも使用可能である。
バンドは各れんが積ブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛けるが、れんが積ブロックへのバンドのテンションのバランスの点からは、バンドの長手方向中心線が最上段のれんがの長手方向中心線になるべく近くなるように掛けることが好ましい。その基準としては、各れんが積ブロックの最上段のれんがの上面(炉長方向側面)の長手方向中心線を中心としてれんがの幅方向両側に、それぞれれんがの幅の25%に相当する距離の領域(以下、この領域を「25%の領域」という。)内に、バンドの長手方向中心線が含まれるようにすることが好ましい。
この25%の領域について図4を参照して具体的に説明すると、図4に示すれんが1aは、れんが積ブロックの最上段のれんがであり、このれんが1aの上面(炉長方向側面11)の背面側の幅は背面の円周方向長さL1であり150mmである。そして、れんが1aの上面の長手方向中心線C1を中心として、れんがの幅方向両側にそれぞれれんがの幅(L1)の25%に相当する距離W1は37.5mmとなり、両側を合わせて75mmとなる。一方、内面側の幅は内面の円周方向長さL3であり88mmである。そして、れんが1aの上面の長手方向中心線C1を中心として、れんがの幅方向両側にそれぞれれんがの幅(L3)の25%に相当する距離W2は22mmとなり、両側を合わせて44mmとなる。すなわち、図4において斜線の領域が25%の領域ということであり、バンド5はこの25%の領域内にその長手方向中心線C2が含まれるように掛けることが好ましい。
なお、バンドの長手方向中心線が25%の領域内に含まれていれば、れんがの上面の長手方向中心線とバンドの長手方向中心線とが多少斜めになったり、交差しても問題はない。
このようにバンドは、そのバンドの長手方向中心線が25%の領域内に含まれるように掛けることが好ましいが、本発明においてバンドは各れんが積ブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛ければよく、バンドの長手方向中心線が25%の領域内に含まれるようにすることは必須の条件ではない。ただし、後述の実施例でも示しているように、当業者が各れんが積ブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けるようにすれば、通常、そのバンドの長手方向中心線は25%の領域内に含まれることとなる。
なお、各れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けるとは、複数のれんが積みブロックの全てのれんが積みブロックについて、その最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けるということである。
パレットへれんがを載せる位置は特に限定されず、例えば、図5のように、パレット2の両端部41,42に対してれんが積みブロック6の1段目のれんがの長手方向中心線Cが斜めになるようにれんがを積み上げることもできる。本発明ではパレットの両端部に対してどのような角度でれんがを配置しても、最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛ければれんが積みブロックはずれることなく安定する。なお、パレットの両端部41,42に対してバンドが滑ったりして安定しない場合には、この両端部41,42に凹部を設けたり、あるいはバンドの固定具を設けることもできる。
一方、パレット2の両端部41,42におけるバンドの滑りをよくするために、この両端部41,42の端面を鉛直方向に円弧状とすることもできる。さらにバンドの左右へのずれを防止するために、バンドとの接触部を溝状にしてもよい。さらにこの溝状の接触部を水平方向に円弧状にすることもできるが、このときはバンドとの接線がバンドの長手方向中心線に沿うようにすることが好ましい。
なお、バンドは一周させてもよいが、バンドはれんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛けて締め付けることができさえすればよいので、れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛けたバンドの両端をパレットに固定して締め付けるようにすることもできる。例えばパレットにリングをその方向が変えられるように設けて、このリングにバンドの両端を固定して締め付けるようにしてもよい。さらに、バンドは最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛けていれば、高さ方向には多少斜めになっていてもよく、例えば図6に示すようにパレット2の脚(ケタ3)を避けるためにバンド5を多少斜めに掛ける場合もある。バンドの締付作業は、梱包用として市販されているバンドの締付機などを利用して、バンドを締め付けた後、溶着、金具によるかしめ等でバンドを結束することができる。
本発明においては、基本的には重ね合わせるれんがどうしの間には何も介在させなくても問題ないが、ボール紙、合板、あるいは鉄板などの板材(薄板)を介在させてもよい。具体的には2段目以降のれんがを積み上げるときに、各れんが積みブロックの同一段の各れんがの上面(台形状の側面)に跨るように板材を配置する。このようにれんが積みブロックどうしを連結するように板材を配置することで、板材が梁として作用して輸送時のれんがのずれや倒れを防止する効果がある。また、れんがの表面がすべりやすい場合などに、輸送時の荷崩れ防止として板材を介在させるようにすることもできる。
図7は、全部のれんが積みブロックの各段間に1枚の板材7を介在させた実施形態である。この実施形態では板材7として厚み3mmのべニア板を使用している。また、このべニア板の形状及び配置位置は、図7において最上段のれんがの上に載せている板材7と同じである。なお、この実施形態では全ての段の間に板材7を設けているが、例えば最上段とその下の段の間に1枚のみを使用してもよい。また、板材は厚みが0.5〜15mmのものを使用することができる。
パレットは、れんが積みブロックをバンドで固定し(以下、れんが積みブロックを固定したパレットのことを「れんが梱包体」という。)、このれんが梱包体をフォークリフト等によって移動するために使用するもので特に制約はなく一般的に市販されている物を使用することができる。例えばJISで規定された木製のパレット、金属製のパレット、あるいはプラスチック製のパレット等が使用できる。ただし、パレットの上板にはバンドのテンションが掛かかるため、上板が反ったりしないように必要なテンションに対して十分な強度を有するものを選択することが好ましい。パレットの強度を高めるには、上板の厚みを厚くしたり、上板に強度の高い材料を使用したり、あるいは上板とケタとの接合強度を高める等の手段を採用することもできる。
また、れんがの背面15及び内面16とパレットでバンドが掛かっている上板の外側面との距離X,Y(図2(b)参照)が大きすぎると、バンドのテンションによって上板4が歪んだりあるいは反ったりすることで、バンドのテンションが弱まることがある。このため、この距離X,Yは小さくすることが好ましく、具体的には100mm以下とすることが好ましい。ただし、この距離X,Yを小さくすることができない場合は、前述のように使用するパレットの強度を高めることで対処することができる。なお、図2の実施形態ではX及びYはそれぞれ30mmである。
また、この実施形態のようにパレットの上板が複数ある場合は、れんがの端部が載った上板にバンドを掛けるようにすることが好ましい。
図8にはストレッチ包装をしたれんが梱包体を示している。すなわち、本発明のれんがの梱包方法は、各れんが積みブロックとパレットとをそれぞれバンドで締め付ける第3の工程の後に、パレットと各れんが積みブロックとを一体化するようにストレッチフィルムで覆う工程を含むことができる、図8の実施形態では、パレットの側面並びにれんが積みブロックの集合体の外側面及び上面の一部をストレッチフィルム8で覆ってストレッチ包装をしている。ここでストレッチ包装とは、ストレッチフィルムを引き伸ばしながら被包装物に密着させて包被し、このストレッチフィルムの弾性力を利用して緊縛性をもたせたものである。
このストレッチ包装は、雨や埃を避けたり、輸送時の接触によるれんがの保護のために行うものであるが、れんがのずれや荷崩れを防止する効果も得られる。
なお、ストレッチ包装と同様にストレッチシュリンク包装を採用することもできる。ストレッチシュリンク包装とは、熱収縮性を有するストレッチフィルムで被包装物を包被し、この包被体を加熱して熱収縮させることにより、さらに緊縛性をもたせたものである。
また、ストレッチ包装あるいはストレッチシュリンク包装を行うための包装装置は多くのメーカーから販売されており、これらの包装装置を使用することでほとんど人手を使わずに作業を行うことができる。
さらに、ストレッチ包装やストレッチシュリンク包装以外に、単にビニールで覆うなどテンションを掛けない包装を採用してもよい。
図9は、れんが積みブロックどうしの長手方向の位置を交互にずらして配置した実施形態である。すなわちこの実施形態では、れんがの長さがパレットの長さよりも短くその差が大きいため、れんが積みブロックの背面又は内面の一方がパレットの一方の端部の上板上に位置し、しかも隣に位置するれんが積みブロックの背面又は内面の他方がパレットの他方の端部の上板上に位置するように配置している。このように配置することで、パレットの両端部の上板の上にれんがが載るので、バンドを締め付けた際の上板の歪や反りを抑制することができる。また、このれんが梱包体の上に別のれんが梱包体を安定して載せることができる。
図10は、パレットの両端部41,42である上板4a,4bを高強度材にして補強した実施形態である。具体的には曲げ強度が80MPaの木材を使用し、かつケタとの接合部はスクリュー釘を使用し、しかも接合面には接着材を使用している。この実施形態のようにバンド5が掛かる上板4a,4bにれんがが載らない場合には特に、バンド5が掛かるパレットの両端部41,42を補強することでパレット(上板4a,4b)の歪を抑制し、バンドのテンションの緩みを防止することができる。
以上のように本発明のれんがの梱包方法は、パレットの上にれんがを積み上げた後バンドで固定する簡単な作業であり、従来のようにれんがの隙間に入れる緩衝材やスチールアングルを大幅に減少できるかあるいは使用しなくて済むので、梱包時及び開梱時の作業効率を格段に高めることができる。
さらに、本発明ではれんがの形状が多少変わってもパレット上のれんが積みブロックはそれぞれ独立しているため、配列パターンを変えなくてよく、れんが積み作業及びバンド掛け作業を容易にロボットなどを利用して自動化することができる。つまり、自動化する際にはれんがの位置決めが重要になってくるが、本発明においてはれんがの長手方向中心線で位置決めすることができる。
図2に示した形態のれんが梱包体20個をトラックに載せて約2000kmの距離を輸送したところ、れんがのずれ及び荷崩れはなく良好であった。なお、この実施例ではれんが梱包体20個中、10個のれんが梱包体はれんがの表面に公知の滑り止め剤として耐火性粉末を含む樹脂製のコーティング剤を1mm厚みに塗布したれんがを使用したれんが梱包体とし、残り10個のれんが梱包体は滑り止め剤を塗布していないれんがを使用したれんが梱包体とし、バンドのテンションは全て90kgfとした。
また、滑り止め剤を塗布したれんが梱包体及び滑り止め剤を塗布していないれんが梱包体について、輸送テスト前に各8個のれんが梱包体を抜き取り、各れんが積ブロックの最上段のれんがの上面(炉長方向側面)の背面側と内面側のバンドの位置を測定した。その測定結果を図11Aと図11Bに示す。なお、図中の「データの区間」とは、れんがの端からの距離で、背面側のれんがの長手方向中心線までの距離は75mm、内面側のれんがの長手方向中心線までの距離は44mmである。図11A及び図11Bよりバンドの長手方向中心線は、前述の25%の領域内に含まれていることがわかる。すなわち、当業者が各れんが積ブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けるようにすれば、通常、そのバンドの長手方向中心線は25%の領域内に含まれるということである。
また、比較例として、図7に示した形態のれんが梱包体においてバンドを一部省略したれんが梱包体について、実施例と同様に輸送テストを実施した。その結果を図12に示す。この比較例のれんが梱包体は、各れんが積みブロックの最上段のれんがの上に板材7を置きバンド5で掛け締めを行ったものであり、バンド5は、各れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うように掛けられてはいない。輸送テストの結果、図12中に○で囲んでいるように、特に各れんが積みブロックの最上段のれんがにおいて、左右方向に約40mm及びは前後方向に約20mmのずれが生じた。
この比較例のように、単にバンドで掛け締めを行うのみではれんがのずれや荷崩れをなくすことはできず、前述の実施例のように、各れんが積みブロックの最上段のれんがの長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けて、各れんが積みブロックとパレットとをバンドで締め付けることが重要である。
1 れんが
11,12 れんがの炉長方向側面
13,14 れんがの円周方向側面
15 れんがの背面
16 れんがの内面
2 パレット
3 ケタ
4,4a,4b 上板
41,42 パレットの両端部
5 バンド
6 れんが積みブロック
7 板材
8 ストレッチフィルム
B 緩衝材
C れんがの長手方向中心線

Claims (4)

  1. 略円筒形をした溶融金属容器の壁に使用される台形状の側面を有するれんがを、パレットを使用して梱包する、れんがの梱包方法であって、
    台形状の側面がパレットの上面に接するように1段目のれんがをパレットの上に配置する第1の工程と、
    1段目のれんがの上に2段目以降のれんがを、各れんがの台形状の側面どうしが接し、かつ各れんがの台形状の側面の長手方向中心線どうしがほぼ重なるように積み上げてなるれんが積みブロックをパレットの上に複数配置する第2の工程と、
    各れんが積みブロックの最上段のれんがの台形状の側面の長手方向中心線に沿うようにバンドを掛けて、各れんが積みブロックとパレットとをバンドで締め付ける第3の工程とを含む、れんがの梱包方法。
  2. 第3の工程の後に、パレットとれんが積みブロックとを一体化するようにストレッチフィルムで覆う工程を含む、請求項1に記載のれんがの梱包方法。
  3. 第2の工程において2段目以降のれんがを積み上げるときに、各れんが積みブロックにおいて同一段の各れんがの台形状の側面に跨るように板材を配置する、請求項1又は請求項2に記載のれんがの梱包方法。
  4. 表面に滑り止め剤が被覆されているれんがを梱包する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のれんがの梱包方法。
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