JP2021187002A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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淳一 中川
Junichi Nakagawa
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Abstract

【課題】印刷装置の機械電源がオンとされたとき、或いはスリープモードが解除されたときに、短時間で印刷を開始することが可能なインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】主配管40aと、主配管40aよりも相対的に比熱の大きいバイパス配管40bが並列的に配置され、加圧タンク36からインクジェットヘッドへのインクの通路となるインク循環管40を備える。また、インクの経路を主配管40a及びバイパス配管40bのいずれか一方に接続する切替弁49と、加圧タンク36からインク循環管40を経由してインクジェットヘッド21にインクを供給するインクポンプ32を備える。インクジェットヘッド21の周囲温度が所定の上限温度よりも高い場合には、切替弁を主配管40aに接続し、周囲温度が上限温度以下の場合には、切替弁49をバイパス配管40bに接続する。【選択図】 図4

Description

本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置では、インクタンクに蓄積されているインクを、インクポンプを用いてインクジェットヘッドに供給し、該インクジェットヘッドより印刷媒体(例えば、未印刷の用紙)にインクを噴射して印刷を行う。また、インクジェットヘッドに供給するインクは、温度変化に起因した粘度の変化などの不具合が生じるため、インクの温度を予め設定した適正温度範囲内に維持する必要がある。
インクジェットヘッドに供給するインクの温度を制御する方法として、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1では、インクタンクより出力されるインクを、インク配管の経路上に設置したヒータ、またはヒートシンクを経由させることにより、加温または冷却してインクジェットヘッドに供給するインクの温度が適正温度範囲内となるように制御することが開示されている。
特開2019−14214号公報
しかしながら、上述した従来技術では、以下の問題がある。印刷装置の機械電源のオフ時、或いはスリープモード(省電力モード)時には、省電力のため、インク温度の加温または冷却を行わないのが好ましい。しかし、この場合には、印刷装置の機械電源がオフからオンに切り替えられたとき、或いは、印刷装置のスリープモードが解除したときにおいて、インクの温度が上述した適正温度範囲内となるまでにウォームアップが必要となり、印刷開始までに長時間を要するという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、印刷装置の機械電源がオンとされたとき、或いはスリープモードが解除されたときに、短時間で印刷を開始することが可能なインクジェット印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は、インクの温度調整を行いながら、インクジェットヘッドより前記インクを吐出して用紙を印刷する印刷装置であって、前記インクを蓄積するインクタンクと、第1の配管と、前記第1の配管よりも相対的に比熱の大きい第2の配管と、が並列的に配置され、前記インクタンクから前記インクジェットヘッドへのインクの通路となるインク配管部と、前記インクの経路を、前記第1の配管及び前記第2の配管のいずれか一方に接続する切替部と、前記インクタンクから前記インク配管部を経由して前記インクジェットヘッドにインクを供給するインクポンプと、前記インクジェットヘッドの周囲温度を取得する温度取得部と、前記インクポンプの駆動及び前記切替部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記インクの前記温度調整を停止する際に、前記周囲温度が所定の上限温度よりも高い場合には、前記切替部を前記第1の配管に接続し、前記周囲温度が前記上限温度以下の場合には、前記切替部を前記第2の配管に接続することを特徴とする。
本発明によれば、インクの温度調整を停止する際に、周囲温度が上限温度よりも高い場合には切替部を第1の配管に接続し、周囲温度が上限温度以下の場合には切替部を第2の配管に接続するので、印刷装置の機械電源がオンとされたとき、或いはスリープモードが解除されたときに、短時間で印刷を開始することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示すインクジェット印刷装置に搭載される搬送印刷部の概略構成図である。 図3は、搬送印刷部の平面図である。 図4は、搬送印刷部に搭載されるインクジェットヘッド、及び該インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給機構の概略構成図である。 図5は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置の、切替部の制御を示すフローチャートである。
[実施形態の構成説明]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置100の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置100に搭載される搬送印刷部2の概略構成図である。図3は、搬送印刷部2の平面図である。図4は、搬送印刷部2に搭載されるインクジェットヘッド、及び該インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給機構の概略構成図である。なお、以下の説明において、図2の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図2における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、用紙(印刷媒体)を供給する給紙部1と、給紙部1より供給された用紙を搬送しつつ画像を印刷する搬送印刷部2と、印刷後の用紙を搬送する搬送部3と、印刷後の用紙を外部へ送る排紙部4と、搬送印刷部2のメンテナンスを行うメンテナンス機構5と、各種の入力操作、或いは各種の情報を表示する操作パネル6と、制御部7を含む。
給紙部1、搬送部3、排紙部4、メンテナンス機構5、及び操作パネル6の詳細な構成説明を省略する。以下、本実施形態の主要部である搬送印刷部2の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、搬送印刷部2は、ベルトプラテン部18と、4つのインクジェットヘッド21を備えている。ベルトプラテン部18は、搬送ベルト11と、駆動ローラ12と、従動ローラ13、14、15と、搬送モータ16と、吸着ファン17とを備える。
搬送ベルト11は、給紙部1から給紙された用紙Pを吸着保持して搬送する。搬送ベルト11は、駆動ローラ12及び各従動ローラ13〜15に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト11には、エア吸引用の貫通穴である多数のベルト穴(図示せず)が形成されている。搬送ベルト11は、吸着ファン17の駆動によりベルト穴に発生する吸着力により用紙Pを吸着保持する。搬送ベルト11は、図2における時計回り方向に回転することで、吸着保持した用紙Pを左から右へ向かう搬送方向に搬送する。
駆動ローラ12は、搬送ベルト11を図2における時計回り方向に回転させる。
従動ローラ13〜15は、駆動ローラ12と共に搬送ベルト11を支持する。従動ローラ13〜15は、回転する搬送ベルト11に従動回転する。従動ローラ13は、駆動ローラ12と同じ高さで、駆動ローラ12の左方に配置されている。従動ローラ14、15は、駆動ローラ12及び従動ローラ13の下方において、互いに左右方向に離間して、同じ高さに配置されている。
搬送モータ16は、駆動ローラ12を回転駆動させる。
吸着ファン17は、下方向への気流を生じさせる。これにより、吸着ファン17は、搬送ベルト11のベルト穴を介して空気を吸引してベルト穴に負圧を発生させ、用紙Pを搬送ベルト11上に吸着させる。吸着ファン17は、環状の搬送ベルト11に囲まれた領域に配置されている。
また、図2に示す4つのインクジェットヘッド21は、搬送ベルト11の用紙Pの搬送面よりも若干上側となる位置に設置されている。各インクジェットヘッド21は、左右方向に並べて配置されている。各インクジェットヘッド21は、異なる色のインクを吐出して未印刷の用紙Pに画像を印刷する。
図4に示すように、インクジェットヘッド21は、インク供給機構72に接続されており、該インク供給機構72よりインクが供給される。図4では、一つの色のインクジェットヘッド21、及びインク供給機構72を示している。本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、図4に示す構成を、4色のインクについてそれぞれ備えている。
インクジェットヘッド21は、6個のヘッドモジュール27(ヘッドモジュール27A〜27F)を備える。ヘッドモジュール27A〜27Fは、インク供給機構72より供給されるインクを用紙Pへ吐出して画像を印刷する。インク供給機構72の詳細については後述する。
ヘッドモジュール27A〜27Fは、図3に示すように、副走査方向に直交する主走査方向(前後方向)に沿って千鳥状に配置されている。即ち、インクジェットヘッド21において、主走査方向に沿って配置されたヘッドモジュール27A〜27Fが、副走査方向における位置を交互にずらして配置されている。図4に示すように、各ヘッドモジュール27A〜27Fは、後述するインク供給機構72の分配器37および集合器38に接続されている。
ヘッドモジュール27は、主走査方向に沿って配置された複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを吐出する。
次に、図4に示すインク供給機構72について説明する。図4に示すように、インク供給機構72は、インク循環部22と、温度調整部23と、循環インク温度検出部24と、周囲温度検出部25(温度取得部)と、インク補給部26と、を含む。
インク循環部22は、インクを循環させつつインクジェットヘッド21にインクを供給する。インク循環部22は、循環経路31と、インクポンプ32とを備える。
循環経路31は、インクジェットヘッド21による印刷に使用されるインクが循環される経路を形成する。循環経路31は、加圧タンク36と、分配器37と、集合器38と、負圧タンク39と、インク循環管40〜42と、切替弁49と、を備える。
切替弁49は、インク循環管40の経路を、主配管40a(第1の配管)とバイパス配管40b(第2の配管)の2系統に分岐する。切替弁49は、一つの入力部p1と、2つの出力部q1、q2を有している。加圧タンク36に連結されたインク循環管40は、入力部p1に接続されている。
また、一つ目の出力部q1は、主配管40a及び温度調整部23を経由して分配器37に接続されている。二つ目の出力部q2は、バイパス配管40bを経由し、温度調整部23を経由せずに分配器37に接続されている。即ち、バイパス配管40bの一方の端部は出力部q2に接続され、他方の端部は循環インク温度検出部24の下流側にて主配管40aに合流している。
切替弁49は、制御部7(図1参照)より出力される切替信号により、2つの出力部q1、q2のうちのいずれか一方を選択して、入力部p1より入力するインクの経路を設定する。
加圧タンク36は、インクジェットヘッド21に供給するインクを貯留する。加圧タンク36のインクは、インク循環管40及び分配器37を介してインクジェットヘッド21に供給される。加圧タンク36内には、インク液面上に空気層46が形成されている。加圧タンク36は、図示省略の圧力生成部より送られる空気により加圧される。加圧タンク36は、インクジェットヘッド21より低い位置(下方)に配置されている。
加圧タンク36には、加圧タンク液面センサ47と、インクフィルタ48とが設けられている。
加圧タンク液面センサ47は、加圧タンク36内のインク液面の高さが所定の基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。
インクフィルタ48は、インク内のゴミ等を除去する。
バイパス配管40bは、主配管40aに対して相対的に比熱が大きい材質で構成されている。即ち、バイパス配管40bは、温度調整部23を通る主配管40aと対比して、温度が上昇し難く且つ温度が低下し難い。このため、印刷装置の機械電源がオフとされているとき、或いはスリープ状態とされているときに、バイパス配管40bにインクを流すことにより、インクの温度低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、バイパス配管40bの材質が主配管40aの材質よりも相対的に比熱が大きい例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、主配管40aとバイパス配管40bを同一の材質で構成し、バイパス配管40bの周囲に保温材や断熱材を敷設する等により、主配管40aに対してバイパス配管40bの比熱を大きくする構成とすることも可能である。
後述するように、本実施形態では、周囲温度検出部25で検出されるインクジェットヘッド21の周囲温度が、予め設定されている上限温度以下である場合には、切替弁49を出力部q2に切り替えることにより、バイパス配管40bにインクを流し、インクの温度低下を抑制する。
インク循環管40は、主配管40a(第1の配管)と、主配管40aよりも相対的に比熱の大きいバイパス配管40b(第2の配管)とが並列的に配置され、インクタンク36からインクジェットヘッド21へのインクの通路となるインク配管部としての機能を備えている。
なお、本実施形態では、周囲温度検出部25によりインクジェットヘッド21の周囲温度を検出する構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の検出方法を採用してもよい。例えば、装置の設置場所の気温をネットワークなどにより取得し、取得した気温をインクジェットヘッド21の周囲温度とすることも可能である。
分配器37は、インク循環管40を介して加圧タンク36から供給されるインクを、インクジェットヘッド21のヘッドモジュール27A〜27Fに分配する。
集合器38は、インクジェットヘッド21で消費されなかったインクをヘッドモジュール27A〜27Fから集める。集合器38により集められたインクは、インク循環管41を介して負圧タンク39へと流れる。
負圧タンク39は、インクジェットヘッド21で消費されなかったインクを集合器38から受け取って貯留する。また、負圧タンク39は、後述するインク補給部26により補給されるインクを貯留する。負圧タンク39内には、インク液面上に空気層51が形成されている。負圧タンク39は、図示省略の圧力生成部に連通しており、内部が減圧される。負圧タンク39は、前述した加圧タンク36と同じ高さに配置されている。
負圧タンク39には、負圧タンク液面センサ52が設けられている。負圧タンク液面センサ52は、負圧タンク39内のインク液面の高さが所定の基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。即ち、負圧タンク液面センサ52の検出結果に基づいて、負圧タンク39の液面が基準高さとなるように制御することができる。
インク循環管40から分岐した主配管40aの一部は、後述のヒータ56を経由する部分と後述のヒートシンク58を経由する部分とに分岐している。主配管40aには、加圧タンク36から分配器37に向く方向にインクが流れる。
インク循環管41は、集合器38と負圧タンク39とを接続する。インク循環管41には、集合器38から負圧タンク39に向く方向にインクが流れる。インク循環管42は、負圧タンク39と加圧タンク36とを接続する。インク循環管42には、負圧タンク39から加圧タンク36に向く方向にインクが流れる。
インクポンプ32は、インク循環部22におけるインク循環のために、負圧タンク39から加圧タンク36へインクを送液する。インクポンプ32は、インク循環管42の経路上に設けられている。
温度調整部23は、循環経路31を流れるインクの温度を調整する。温度調整部23は、インク循環管40の主配管40aに設置されている。温度調整部23は、ヒータ56と、ヒータ温度センサ57と、ヒートシンク58と、冷却ファン59とを備える。
ヒータ56は、主配管40a内のインクを加熱する。ヒータ温度センサ57は、ヒータ56の温度を検出する。ヒートシンク58は、放熱により主配管40a内のインクを冷却する。冷却ファン59は、ヒートシンク58に冷却風を送る。
即ち、温度調整部23は、循環インク温度検出部24(詳細は後述)で検出されるインクの温度に基づき、主配管40aを流れるインクの温度が予め設定された適正温度範囲内となるように、ヒータ56または冷却ファン59を制御する。具体的に、インクの温度が適正温度範囲の下限値よりも低い場合には、ヒータ56を作動させてインクを加温する。インクの温度が適正温度範囲の上限値よりも高い場合には、冷却ファン59を作動させてインクを冷却する。
インクの適正温度範囲は、インクが適度の粘度を有し、インクジェットヘッド21での正常なインク吐出が保障できる温度範囲として予め定められたものである。インクの適正温度範囲は、インクの物性等によって異なることがある。即ち、インクの種類が異なると、適正温度範囲が異なることがある。このため、4つのインクジェットヘッド21ごとに、インクの適正温度範囲が異なる場合がある。このような場合には、それぞれの色のイングごとに適正温度範囲が設定される。
循環インク温度検出部24は、循環経路31のインクの温度を検出する。循環インク温度検出部24は、循環経路31のインクの循環方向における温度調整部23の下流側近傍における主配管40aに設置されている。
周囲温度検出部25は、インクジェットヘッド21の周囲に設けられ、該インクジェットヘッド21の周囲温度を検出する。該周囲温度検出部25で検出された周囲温度のデータは、制御部7に送信される。制御部7は、この周囲温度のデータに基づき、インクジェット印刷装置100の機械電源がオフ、またはスリープモードとされた際に、周囲温度が予め設定した上限温度(例えば、前述した適正温度範囲の上限値)よりも高い場合には、切替弁49を出力部q1側に切り替え、上限温度以下の場合には切替弁49を出力部q2側に切り替える制御を行う。詳細については後述する。
インク補給部26は、インク循環部22にインクを補給する。インク補給部26は、インクカートリッジ66と、インク補給弁67と、インク補給管68とを備える。
インクカートリッジ66は、インクジェットヘッド21による印刷に用いるインクを収容している。インクカートリッジ66内のインクは、インク補給管68を介して循環経路31の負圧タンク39に供給される。
インク補給弁67は、インク補給管68内のインクの流路を開閉する。負圧タンク39へインクを補給する際に、インク補給弁67が開かれる。
インク補給管68は、インクカートリッジ66と負圧タンク39とを接続する。インク補給管68には、インクカートリッジ66から負圧タンク39に向かってインクが流れる。
また、図示省略の圧力生成部により、加圧タンク36、及び負圧タンク39の圧力が制御されて、インクジェットヘッド21にインクが供給されるように制御される。
図1に戻って、制御部7は、インクジェット印刷装置100の各部の動作を制御する。制御部7は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部7は、印刷時において、インク循環部22において循環経路31に沿ってインクを循環させつつ、インクジェットヘッド21から用紙Pへインクを吐出して画像を印刷するよう搬送印刷部2を制御する。また、4つのインクジェットヘッド21のうち、印刷に使用しない色のインクジェットヘッド21についてもインクを循環させる制御を行う。
制御部7はまた、インクジェット印刷装置100のオン、オフを切り替える機械電源がオフとされた場合、或いは、スリープモードに遷移した場合において、周囲温度検出部25で検出される周囲温度に基づいて、切替弁49を制御する。具体的に、制御部7は、周囲温度検出部25にて検出された周囲温度が予め設定した上限温度を上回る場合には、切替弁49の出力を出力部q1側に切り替える。即ち、インクが主配管40aを流れるように切り替える。一方、周囲温度が上限温度以下である場合には、切替弁49の出力を出力部q2側に切り替える。即ち、インクがバイパス配管40bを流れるように切り替える。
即ち、制御部7は、周囲温度が所定の上限温度よりも高い場合には、切替弁49(切替部)を主配管40a(第1の配管)に接続し、周囲温度が上限温度以下の場合には、切替弁49をバイパス配管40b(第2の配管)に接続する制御を行う。
[本実施形態の作用の説明]
次に、上述のように構成された本実施形態に係るインクジェット印刷装置100の、インク循環の処理手順を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。図5に示す処理は、制御部7により実行される。
初めに、図5に示すステップS11において、制御部7は、インクジェット印刷装置100による印刷を実行する。即ち、給紙部1より供給された未印刷の用紙Pに、インクジェットヘッド21よりインクを吐出して画像を印刷する。
ステップS12において、制御部7は、インクジェット印刷装置100の機械電源がオフとされたか、或いはスリープモードに遷移したかを判定する。機械電源がオフとされたか、或いはスリープモードに遷移した場合には(S12;YES)、インクの温度調整を中止し、ステップS13に処理を進める。
ステップS13において、制御部7は、周囲温度検出部25で検出される周囲温度が、予め設定されている上限温度よりも高いか否かを判定する。上限温度は、前述した適正温度範囲の上限値として設定してもよいし、それ以外の温度に設定してもよい。
周囲温度が上限温度よりも高い場合には(S13;YES)、ステップS14に処理を進め、そうでなければ(S13;NO)、ステップS15に処理を進める。
ステップS14において、制御部7は、切替弁49の出力を出力部q1側に設定する。その結果、加圧タンク36内のインクは主配管40aを経由して、温度調整部23を通過し、分配器37に供給される。その後、ステップS16において、制御部7は、インクの循環を停止する。
ステップS15において、制御部7は、切替弁49の出力を出力部q2側に切り替える。その結果、加圧タンク36内のインクはバイパス配管40bを経由して、分配器37に供給される。その後、ステップS16において、制御部7は、インクの循環を停止する。
[本実施形態の効果の説明]
このように、インクの温度調整を停止する際に、インクジェットヘッド21の周囲温度が予め設定した上限温度よりも高い場合には、加圧タンク36内のインクが主配管40aを通過して分配器37に供給されるように制御される。また、周囲温度が上限温度以下の場合には、加圧タンク36内のインクがバイパス配管40bを経由して分配器37に供給されるように制御される。
上述したように、主配管40aはバイパス配管40bよりも相対的に比熱が小さい。従って、周囲温度が上限温度よりも高い場合には、比熱が小さい主配管40aをインクが流れることによりインクの放熱効果が高まる。このため、インクの温度が低下して適正温度範囲に近づけることができる。
一方、周囲温度が上限温度以下である場合には、主配管40aに対して比熱が大きいバイパス配管40bをインクが流れることにより、インクの放熱量が抑制される。このため、インク温度を極力適正温度範囲内に維持することが可能となる。このため、次回インクジェット印刷装置100の機械電源がオンとされた場合、或いはスリープモードが解除された場合には、ウォームアップ時間(加熱時間)を短縮して、インクジェットヘッド21にインクを供給することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
インクの温度調整を行いながら、インクジェットヘッドより前記インクを吐出して用紙を印刷する印刷装置であって、
前記インクを蓄積するインクタンクと、
第1の配管と、前記第1の配管よりも相対的に比熱の大きい第2の配管と、が並列的に配置され、前記インクタンクから前記インクジェットヘッドへのインクの通路となるインク配管部と、
前記インクの経路を、前記第1の配管及び前記第2の配管のいずれか一方に接続する切替部と、
前記インクタンクから前記インク配管部を経由して前記インクジェットヘッドにインクを供給するインクポンプと、
前記インクジェットヘッドの周囲温度を取得する温度取得部と、
前記インクポンプの駆動及び前記切替部を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記インクの前記温度調整を停止する際に、前記周囲温度が所定の上限温度よりも高い場合には、前記切替部を前記第1の配管に接続し、前記周囲温度が前記上限温度以下の場合には、前記切替部を前記第2の配管に接続すること
を特徴とするインクジェット印刷装置。
1 給紙部
2 搬送印刷部
3 搬送部
4 排紙部
5 メンテナンス機構
6 操作パネル
7 制御部
11 搬送ベルト
12 駆動ローラ
13、14、15 従動ローラ
16 搬送モータ
17 吸着ファン
18 ベルトプラテン部
21 インクジェットヘッド
22 インク循環部
23 温度調整部
24 循環インク温度検出部
25 周囲温度検出部(温度取得部)
26 インク補給部
27(27A〜27F) ヘッドモジュール
31 循環経路
32 インクポンプ
36 加圧タンク
37 分配器
38 集合器
39 負圧タンク
40、41、42 インク循環管
40a 主配管
40b バイパス配管
46、51 空気層
47 加圧タンク液面センサ
48 インクフィルタ
49 切替弁
52 負圧タンク液面センサ
56 ヒータ
57 ヒータ温度センサ
58 ヒートシンク
59 冷却ファン
66 インクカートリッジ
67 インク補給弁
68 インク補給管
72 インク供給機構
100 インクジェット印刷装置
p1 入力部
q1 出力部
q2 出力部

Claims (1)

  1. インクの温度調整を行いながら、インクジェットヘッドより前記インクを吐出して用紙を印刷する印刷装置であって、
    前記インクを蓄積するインクタンクと、
    第1の配管と、前記第1の配管よりも相対的に比熱の大きい第2の配管と、が並列的に配置され、前記インクタンクから前記インクジェットヘッドへのインクの通路となるインク配管部と、
    前記インクの経路を、前記第1の配管及び前記第2の配管のいずれか一方に接続する切替部と、
    前記インクタンクから前記インク配管部を経由して前記インクジェットヘッドにインクを供給するインクポンプと、
    前記インクジェットヘッドの周囲温度を取得する温度取得部と、
    前記インクポンプの駆動及び前記切替部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記インクの前記温度調整を停止させる際に、前記周囲温度が所定の上限温度よりも高い場合には、前記切替部を前記第1の配管に接続し、前記周囲温度が前記上限温度以下の場合には、前記切替部を前記第2の配管に接続すること
    を特徴とするインクジェット印刷装置。
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