JP2022121051A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022121051000001
【課題】複数色で同時にインク補給が発生した場合に、インク補給に伴う圧力変動を抑える。
【解決手段】上流タンク21と、下流タンク24と、上流タンク液面センサ33と、下流タンク液面センサ38と、インクタンク46と、インク補給弁47と、各上流タンク21の上流タンク液面センサ33によって検出されたインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の各下流タンク24の下流タンク液面センサ38によって検出されたインク残量が基準量以下であることが検知された場合に、同インク色のインクタンク46からインク補給弁47およびインク補給管48によりインクを補給し、インクを補給するインク色が同時に複数ある場合、1以上の所定数(のインク色のインク補給を許容し、それを超える数のインク色のインク補給を制限する制御部5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数色で同時にインク補給が発生した場合に、インク補給に伴う圧力変動を抑えるインクジェット印刷装置に関する。
各色毎にインク循環経路を備え、インクを循環させるための圧力調整部が各色に共通に連通し、複数色のインクを用いるインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のインクジェット印刷装置においては、圧力を調整する際、インク経路を密閉して空気を加圧又は減圧する。
特開2020-49826号公報
特許文献1に記載のインクジェット印刷装置では、密閉された容積に対して空気やインクの体積が増減することで圧力が変化する。例えばインクが吐出され消費されることでインクタンク内のインク体積が減ったり、減ったインクを外部から補給する際にはインク体積が一時的に増減し、密閉空間内の圧力が変動する。
圧力変動が起こると、ノズル圧力も変動し、インク飛翔速度の変動による色ずれやインク吐出量の変動による色ムラが発生したりする。多色インクを用いる場合には複数色のインクが同時に流動しうるため、その影響も大きくなる。
そのため、従来技術として、インク量の変化に対して十分な大きさのエアバッファを備えて圧力変動を抑える方法もあるが、このような従来の方法では、装置が大型化することが避けられず、装置の印刷高速化、多色化を図る場合にはさらに大きな課題となる。
本発明は前記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、複数色で同時にインク補給が発生した場合に、インク補給に伴う圧力変動を抑えるインクジェット印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の特徴は、
複数色のインクを吐出可能なインクジェット印刷装置であって、
インク色毎に設けられたインクジェットヘッドにインクを供給する上流タンクと、
前記インクジェットヘッドから吐出に使用されなかったインクを回収する下流タンクと、
前記上流タンク及び前記下流タンクのそれぞれのインク量を検出するインク量検知手段と、
前記下流タンクのインクを前記上流タンクに戻すインク送液手段と、
前記上流タンク、前記インクジェットヘッド、前記下流タンク、及び前記インク送液手段をつなぐインク供給経路と、
前記各インク色毎のインクをそれぞれ保持するインクタンクと、
前記インクタンクから、前記インク供給経路に対応した色のインクを補給するインク補給手段と、
前記各上流タンクの前記インク量検知手段によってインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の前記各下流タンクが基準量以下であることが検知された場合に、同インク色の前記インクタンクから前記インク補給手段によりインクを補給し、インクを補給するインク色が同時に複数ある場合、1以上の所定数のインク色のインク補給を許容し、それを超える数のインク色のインク補給を制限する制御手段と、
を備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の特徴によれば、複数色で同時にインク補給が発生した場合に、インク補給に伴う圧力変動を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の概略構成図である。なお、以下の説明における上下方向は鉛直方向であり、図2における紙面の上下を上下方向とする。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、4つの印刷部2と、圧力生成部3と、搬送部4と、制御部5とを備える。
印刷部2は、インクを循環させつつ、搬送部4により搬送される用紙にインクを吐出して画像を印刷する。4つの印刷部2は、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。4つの印刷部2は、吐出するインクの色が異なる以外は、同様の構成を有する。
図2に示すように、印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インク循環部12と、インク補給部13とを備える。
インクジェットヘッド11は、インク循環部12により供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド11は、複数のヘッドモジュール16からなる。
ヘッドモジュール16は、インクを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)とを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクが吐出される。
インク循環部12は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11にインクを供給する。インク循環部12は、上流タンク21と、分配器22と、集合器23と、下流タンク24と、インクポンプ25と、インク温度調整部26と、インク温度センサ27と、インク循環管28~30とを備える。
上流タンク21は、インクジェットヘッド11に供給するインクを貯留する。上流タンク21のインクは、インク循環管28および分配器22を介してインクジェットヘッド11に供給される。上流タンク21内には、インクの液面上に空気層31が形成されている。上流タンク21は、後述の上流側連通管52を介して、後述の共通上流気室51に連通されている。上流タンク21は、インクジェットヘッド11より低い位置(下方)に配置されている。
上流タンク21には、フロート部材32と、上流タンク液面センサ33と、インクフィルタ34とが設けられている。
フロート部材32は、上流タンク21内のインクの液面高さが基準高さに達するまで、液面高さに応じて回動するように、上流タンク21内に支持軸(図示せず)により一端側が軸支されている。フロート部材32の他端には、磁石(図示せず)が設けられている。
上流タンク液面センサ33は、上流タンク21内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。基準高さは、上流タンク21の上端より下方にある。上流タンク液面センサ33は、磁気センサからなり、液面高さが基準高さに達しているときのフロート部材32の磁石を検出する。上流タンク液面センサ33は、フロート部材32の磁石を検出している場合、すなわち、上流タンク21内の液面高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。上流タンク液面センサ33は、フロート部材32の磁石を検出していない場合、すなわち、上流タンク21内の液面高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。
インクフィルタ34は、インク内のゴミ等を除去する。
分配器22は、インク循環管28を介して上流タンク21から供給されるインクを、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16に分配する。
集合器23は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを各ヘッドモジュール16から集める。集合器23により集められたインクは、インク循環管29を介して下流タンク24へと流れる。
下流タンク24は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを集合器23から受け取って貯留する。また、下流タンク24は、後述するインク補給部13のインクカートリッジ46から補給されるインクを貯留する。下流タンク24内には、インクの液面上に空気層36が形成されている。下流タンク24は、後述の下流側連通管59を介して、後述の共通下流気室58に連通されている。下流タンク24は、上流タンク21と同じ高さに配置されている。
下流タンク24には、フロート部材37と、下流タンク液面センサ38とが設けられている。
フロート部材37、下流タンク液面センサ38は、それぞれ上流タンク21のフロート部材32、上流タンク液面センサ33と同様のものである。下流タンク液面センサ38は、フロート部材37の磁石を検出している場合、すなわち、下流タンク24内の液面高さが基準高さ以上である場合、「オン」を示す信号を出力する。下流タンク液面センサ38は、フロート部材37の磁石を検出していない場合、すなわち、下流タンク24内の液面高さが基準高さ未満である場合、「オフ」を示す信号を出力する。基準高さは、下流タンク24の上端より下方にある。
インクポンプ25は、下流タンク24から上流タンク21へインクを送液する。インクポンプ25は、インク循環管30の途中に設けられている。
インク温度調整部26は、インク循環部12におけるインクの温度を調整する。インク温度調整部26は、インク循環管28の途中に設けられている。インク温度調整部26は、ヒータ41と、ヒータ温度センサ42と、ヒートシンク43と、冷却ファン44とを備える。
ヒータ41は、インク循環管28内のインクを加熱する。ヒータ温度センサ42は、ヒータ41の温度を検出する。ヒートシンク43は、放熱によりインク循環管28内のインクを冷却する。冷却ファン44は、ヒートシンク43に冷却風を送る。
インク温度センサ27は、インク循環部12におけるインクの温度を検出する。インク温度センサ27は、インク循環管28の途中に設けられている。
インク循環管28は、上流タンク21と分配器22とを接続する。インク循環管28の一部は、ヒータ41を経由する部分とヒートシンク43を経由する部分とに分岐している。インク循環管28には、上流タンク21から分配器22に向かってインクが流れる。インク循環管29は、集合器23と下流タンク24とを接続する。インク循環管29には、集合器23から下流タンク24に向かってインクが流れる。インク循環管30は、下流タンク24と上流タンク21とを接続する。インク循環管30には、下流タンク24から上流タンク21に向かってインクが流れる。インク循環管28~30と分配器22と集合器23とにより、上流タンク21とインクジェットヘッド11と下流タンク24との間でインクを循環させる循環経路が構成される。
インク補給部13は、インク循環部12にインクを補給する。インク補給部13は、インクカートリッジ46と、インク補給弁47と、インク補給管48とを備える。
インクカートリッジ46は、インクジェットヘッド11による印刷に用いるインクを収容している。インクカートリッジ46内のインクは、インク補給管48を介してインク循環部12の下流タンク24に供給される。
インク補給弁47は、インク補給管48内のインクの流路を開閉する。下流タンク24へインクを補給する際、インク補給弁47が開かれる。
インク補給管48は、インクカートリッジ46と下流タンク24とを接続する。インク補給管48には、インクカートリッジ46から下流タンク24に向かってインクが流れる。
圧力生成部3は、各印刷部2の上流タンク21および下流タンク24にインク循環のための圧力を生成する。圧力生成部3は、共通上流気室51と、4本の上流側連通管52と、上流側大気開放弁53と、上流側大気開放管54と、上流側圧力調整弁55と、上流側圧力調整管56と、上流側圧力センサ57と、共通下流気室58と、4本の下流側連通管59と、下流側大気開放弁60と、下流側大気開放管61と、下流側圧力調整弁62と、下流側圧力調整管63と、下流側圧力センサ64と、エアポンプ65と、エアポンプ用配管66と、流量調整管67と、エア経路切替弁68と、合流管69と、エアフィルタ70と、オーバーフローパン71とを備える。
共通上流気室51は、各印刷部2の上流タンク21の圧力を等しくするための気室である。共通上流気室51は、4本の上流側連通管52を介して4つの印刷部2の上流タンク21の空気層31と連通されている。これにより、各印刷部2の上流タンク21どうしが、共通上流気室51および上流側連通管52を介して連通されている。
上流側連通管52は、共通上流気室51と上流タンク21の空気層31とを連通させる。4本の上流側連通管52は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。上流側連通管52は、一端が共通上流気室51に接続され、他端が上流タンク21の空気層31に接続されている。
上流側大気開放弁53は、共通上流気室51を介して上流タンク21を密閉状態(大気から遮断した状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替えるために、上流側大気開放管54内の空気の流路を開閉する。上流側大気開放弁53は、上流側大気開放管54の途中に設けられている。
上流側大気開放管54は、共通上流気室51を介して上流タンク21を大気開放するための空気の流路を形成する。上流側大気開放管54は、一端が共通上流気室51に接続され、他端が合流管69に接続されている。
上流側圧力調整弁55は、共通上流気室51および上流タンク21の圧力を調整するために、上流側圧力調整管56内の空気の流路を開閉する。上流側圧力調整弁55は、上流側圧力調整管56の途中に設けられている。
上流側圧力調整管56は、共通上流気室51および上流タンク21の圧力調整のための空気の流路を形成する。上流側圧力調整管56は、上流側大気開放管54、下流側大気開放管61、合流管69より細いパイプからなる。上流側圧力調整管56は、一端が共通上流気室51に接続され、他端が合流管69に接続されている。
上流側圧力センサ57は、共通上流気室51内の圧力を検出する。共通上流気室51内の圧力は、各印刷部2の上流タンク21内の圧力と等しい。共通上流気室51と各印刷部2の上流タンク21の空気層31とが連通されているためである。
共通下流気室58は、各印刷部2の下流タンク24の圧力を等しくするための気室である。共通下流気室58は、4本の下流側連通管59を介して4つの印刷部2の下流タンク24の空気層36と連通されている。これにより、各印刷部2の下流タンク24どうしが、共通下流気室58および下流側連通管59を介して連通されている。
下流側連通管59は、共通下流気室58と下流タンク24の空気層36とを連通させる。4本の下流側連通管59は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。下流側連通管59は、一端が共通下流気室58に接続され、他端が下流タンク24の空気層36に接続されている。
下流側大気開放弁60は、共通下流気室58を介して下流タンク24を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、下流側大気開放管61内の空気の流路を開閉する。下流側大気開放弁60は、下流側大気開放管61の途中に設けられている。
下流側大気開放管61は、共通下流気室58を介して下流タンク24を大気開放するための空気の流路を形成する。下流側大気開放管61は、一端が共通下流気室58に接続され、他端が合流管69に接続されている。
下流側圧力調整弁62は、共通下流気室58および下流タンク24の圧力を調整するために、下流側圧力調整管63内の空気の流路を開閉する。下流側圧力調整弁62は、下流側圧力調整管63の途中に設けられている。
下流側圧力調整管63は、共通下流気室58および下流タンク24の圧力調整のための空気の流路を形成する。下流側圧力調整管63は、上流側大気開放管54、下流側大気開放管61、合流管69より細いパイプからなる。下流側圧力調整管63は、一端が共通下流気室58に接続され、他端が合流管69に接続されている。
下流側圧力センサ64は、共通下流気室58内の圧力を検出する。共通下流気室58内の圧力は、各印刷部2の下流タンク24内の圧力と等しい。共通下流気室58と各印刷部2の下流タンク24の空気層36とが連通されているためである。
エアポンプ65は、上流タンク21、下流タンク24にそれぞれ正圧、負圧を生成するために、共通下流気室58から空気を吸引するとともに、共通上流気室51へ空気を送る。エアポンプ65は、エアポンプ用配管66の途中に配置されている。
エアポンプ用配管66は、共通上流気室51と共通下流気室58とを接続する。換言すれば、エアポンプ用配管66は、インク循環部12の循環経路に沿ってインクを循環させるための正圧が生成される空間と、負圧が生成される空間とを接続する。インク循環のための正圧が生成される空間は、上流タンク21の空気層31、共通上流気室51、および上流側連通管52からなる。インク循環のための負圧が生成される空間は、下流タンク24の空気層36、共通下流気室58、および下流側連通管59からなる。
合流管69は、一端がオーバーフローパン71に接続され、他端(上端)がエアフィルタ70を介して大気に通じている。合流管69のオーバーフローパン71側の端は、通常時は、後述のオーバーフローボール72により閉鎖されている。合流管69には、上流側大気開放管54、上流側圧力調整管56、下流側大気開放管61、および下流側圧力調整管63が接続されている。これにより、上流側大気開放管54、上流側圧力調整管56、下流側大気開放管61、および下流側圧力調整管63が大気に連通される。
エアフィルタ70は、合流管69への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ70は、合流管69の上端に設置されている。
オーバーフローパン71は、例えばインク補給弁47の異常により、上流タンク21、下流タンク24からインクが溢れ、さらに共通上流気室51、共通下流気室58からもインクが溢れ出た場合に、合流管69を流れてくるインクを受け取る。
オーバーフローパン71には、オーバーフローボール72が設けられている。オーバーフローボール72は、オーバーフローパン71にインクがない場合に、オーバーフローパン71の底面に開口する合流管69の端を閉鎖し、合流管69への外部の空気の流入を防
ぐものである。合流管69からオーバーフローパン71へインクが流れてくると、オーバーフローボール72は浮き上がり、オーバーフローパン71にインクが流入できる。
また、オーバーフローパン71には、フロート部材73と、オーバーフロー液面センサ74とが設けられている。フロート部材73、オーバーフロー液面センサ74は、それぞれ上流タンク21のフロート部材32、上流タンク液面センサ33と同様のものである。
オーバーフローパン71は、廃液タンク(図示せず)に接続されており、オーバーフロー液面センサ74がオンになると、廃液タンクへインクが排出されるようになっている。
搬送部4は、給紙台(図示せず)から用紙を取り出し、その用紙を搬送経路に沿って搬送する。搬送部4は、用紙を搬送するためのローラ、ローラを駆動させるモータ(いずれも図示せず)等を有する。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部5は、インク循環部12においてインクを循環させつつ、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷するよう印刷部2および圧力生成部3を制御する。
制御部5は、各上流タンク21の上流タンク液面センサ33によって検出されたインク残量が基準量以下であることが検知され(上流タンク液面センサ33の信号が「オフ」になり)、且つ、同インク色の各下流タンク24の下流タンク液面センサ38によって検出されたインク残量が基準量以下であることが検知された場合(下流タンク液面センサ38の信号が「オフ」になった場合)に、同インク色のインクタンク46からインク補給弁47およびインク補給管48によりインクを補給し、インクを補給するインク色が同時に複数ある場合、1以上の所定数(例えば2)のインク色のインク補給を許容し、それを超える数のインク色のインク補給を制限する。
例えば、所定数を「2」とした場合、ブラックおよびシアンの印刷部2において、上流タンク液面センサ33によってインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の各下流タンク24が基準量以下であることが検知された場合、制御部5は、ブラックおよびシアンのインクについて、インクタンク46からインク補給弁47およびインク補給管48によりインクを補給する。
その一方、ブラック、シアン、およびマゼンダの印刷部2において、上流タンク液面センサ33によってインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の各下流タンク24が基準量以下であることが検知された場合、制御部5は、ブラック、シアン、およびマゼンダのうちいずれか2色のインクについて、インクタンク46からインク補給弁47およびインク補給管48によりインクを補給し、残りの1色のインクについては、インクの補給を禁止する。
これにより、複数色(ここでは、3色以上)で同時にインク補給が発生した場合に、同時にインク補給を行う色数が所定数(ここでは、2色)までに制限されるため、インク補給に伴う圧力変動を抑えることができ、圧力変動に伴う不具合の発生を防止することができる。
ここで、3色のうちいずれの2色のインクを選択するかは、予め優先順位を決定しておき、この優先順位に基づいて、2色のインクを選択するようにしてもよい。
また、優先順位は、各インク循環部12のインク消費情報に基づき優先順位を決定するようにしてもよい。これにより、インクの消費量が多いインクについて優先的にインク補給することができる。
なお、インク消費情報は、前回のインク補給動作からの経過時間を含んでいるようにしてもよい。
制御部5は、このインク消費情報に基づいて、前回のインク補給動作からの経過時間が短いほど優先順位が高くなるように決定してもよい。これにより、前回のインク補給動作からの経過時間が短いほどインクの消費量が多いと推定して、インクの消費量が多いインクについて優先的にインク補給することができる。
また、インク消費情報は、印刷する画像データから算出するようにしてもよい。
制御部5は、このインク消費情報に基づいて、画像データに基づいて算出された消費するインク量多いほど優先順位が高くなるように決定してもよい。これにより、インクの消費量が多いインクについて優先的にインク補給することができる。
また、制御部5は、インク補給がおこなわれている際に、少なくとも1つ以上のインク補給をおこなっていないインク循環部12のインクポンプ25を動作させるようにしてもよい。
このように、インク補給をおこなっていないインク循環部12のインクポンプ25を作動させることで、インク循環による圧力変動をインク送液によって相殺し、より圧力変動を抑えることができる。
また、インク消費情報は、インク温度センサ27により測定されたインク温度を含んでいるようにしてもよい。
制御部5は、このインク消費情報に基づいて、インク温度が高いほど優先順位が高くなるように決定してもよい。これにより、インク温度が高く下流タンク24に戻ってくるインク流量の多いインク循環部12でオーバーフローなどを発生させずに圧力変動を抑制することができる。
(付記)
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
複数色のインクを吐出可能なインクジェット印刷装置であって、
インク色毎に設けられたインクジェットヘッドにインクを供給する上流タンクと、
前記インクジェットヘッドから吐出に使用されなかったインクを回収する下流タンクと、
前記上流タンク及び前記下流タンクのそれぞれのインク量を検出するインク量検知手段と、
前記下流タンクのインクを前記上流タンクに戻すインク送液手段と、
前記上流タンク、前記インクジェットヘッド、前記下流タンク、及び前記インク送液手段をつなぐインク供給経路と、
前記各インク色毎のインクをそれぞれ保持するインクタンクと、
前記インクタンクから、前記インク供給経路に対応した色のインクを補給するインク補給手段と、
前記各上流タンクの前記インク量検知手段によってインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の前記各下流タンクが基準量以下であることが検知された場合に、同インク色の前記インクタンクから前記インク補給手段によりインクを補給し、インクを補給するインク色が同時に複数ある場合、1以上の所定数のインク色のインク補給を許容し、それを超える数のインク色のインク補給を制限する制御手段と、
を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
これにより、複数色で同時にインク補給が発生した場合に、同時にインク補給を行う色数が所定数までに制限されるため、インク補給に伴う圧力変動を抑えることができ、圧力変動に伴う不具合の発生を防止することができる。
1 インクジェット印刷装置
2 印刷部
3 圧力生成部
4 搬送部
5 制御部
11 インクジェットヘッド
12 経路インク循環部
12 インク循環部
13 インク補給部
16 ヘッドモジュール
21 上流タンク
22 分配器
23 集合器
24 下流タンク
25 インクポンプ
26 インク温度調整部
27 インク温度センサ
28 インク循環管
29 インク循環管
30 インク循環管
31 空気層
32 フロート部材
33 上流タンク液面センサ
34 インクフィルタ
36 空気層
37 フロート部材
38 下流タンク液面センサ
41 ヒータ
42 ヒータ温度センサ
43 ヒートシンク
44 冷却ファン
46 インクタンク
46 インクカートリッジ(インクタンク)
47 インク補給弁
48 インク補給管
51 共通上流気室
52 上流側連通管
53 上流側大気開放弁
54 上流側大気開放管
55 上流側圧力調整弁
56 上流側圧力調整管
57 上流側圧力センサ
58 共通下流気室
59 下流側連通管
60 下流側大気開放弁
61 下流側大気開放管
62 下流側圧力調整弁
63 下流側圧力調整管
64 下流側圧力センサ
65 エアポンプ
66 エアポンプ用配管
67 流量調整管
68 エア経路切替弁
69 合流管
70 エアフィルタ
71 オーバーフローパン
72 オーバーフローボール
73 フロート部材
74 オーバーフロー液面センサ

Claims (1)

  1. 複数色のインクを吐出可能なインクジェット印刷装置であって、
    インク色毎に設けられたインクジェットヘッドにインクを供給する上流タンクと、
    前記インクジェットヘッドから吐出に使用されなかったインクを回収する下流タンクと、
    前記上流タンク及び前記下流タンクのそれぞれのインク量を検出するインク量検知手段と、
    前記下流タンクのインクを前記上流タンクに戻すインク送液手段と、
    前記上流タンク、前記インクジェットヘッド、前記下流タンク、及び前記インク送液手段をつなぐインク供給経路と、
    前記各インク色毎のインクをそれぞれ保持するインクタンクと、
    前記インクタンクから、前記インク供給経路に対応した色のインクを補給するインク補給手段と、
    前記各上流タンクの前記インク量検知手段によってインク残量が基準量以下であることが検知され、且つ、同インク色の前記各下流タンクが基準量以下であることが検知された場合に、同インク色の前記インクタンクから前記インク補給手段によりインクを補給し、インクを補給するインク色が同時に複数ある場合、1以上の所定数のインク色のインク補給を許容し、それを超える数のインク色のインク補給を制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
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