JP2021185405A - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光源装置の位置精度を向上させて光学性能の低下を抑制し、小型で容易な走査光学装置を実現すること。【解決手段】筐体80は、保持部材12Yを支持する支持部81aY、81bY、81cY、81dYと、保持部材12Mを支持する支持部81aM、81bM、81cM、81dMと、を有し、支持部81aM、81bM、81cM、81dMは、支持部81aY、81bY、81cY、81dYよりも回転軸方向において底面からの高さが高い。【選択図】図5
Description
本発明は、走査光学装置及び画像形成装置に関し、特に、レーザプリンタやデジタル複写機などの電子写真方式を用いた画像形成装置で、レーザ光を走査して感光体を露光する走査光学装置に関する。
従来から、複数の感光体が一列に並べられ、光源装置から出射されたレーザ光により各感光体に静電潜像を形成し、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナーにより可視像化して、それらを重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置がある。このようなカラー画像形成装置に備えられた走査光学装置において、例えば特許文献1では、副走査方向に隣接して配置された光源装置の支持固定方法を提案している。筐体には上段側の光源装置と下段側の光源装置を隔てる壁が形成され、壁の上側には上方に開いたV字形状となる支持面を有する支持部、下側には下方に開いた開放されたV字形状となる支持面を有する支持部が形成される。上段側の光源装置は上方に開放されたV字形状の支持面に当接固定され、下段側の光源装置は下方に開放されたV字形状の支持面に当接固定される。
しかしながら、従来例では次のような課題がある。筐体の上段側の光源装置と下段側の光源装置の支持面が上下方向において反対方向に形成される。筐体が樹脂成型品で製作される場合、2つの支持面は異なる成型部材によって成型することになり、各支持面の精度及び各支持面の相対精度の向上の難易度が高まる。また、上下の光源装置の間にある壁材のため、上下の光源装置の雰囲気の温度分布の違いが生じる可能性がある。光源装置を構成する部材の熱膨張による変形が異なることで、光源装置から出射されるレーザ光の焦点や照射位置にばらつきが生じる懸念がある。また、下段側の光源装置の支持面は重力方向とは反対の方向(上側、支持面が下向き)であるので、落下などの重力方向の外力によって位置精度が低下する懸念がある。更に、筐体の上下段の光源装置の間に支持面を構成する部材が別途必要になり、上下の光源装置の光軸間隔の短縮化に限界があり、走査光学装置の小型化を妨げるおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、複数の光源装置の位置精度を向上させて光学性能の低下を抑制し、小型で容易な走査光学装置を実現することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)第1の光源と、円筒形状の一端に前記第1の光源を保持する第1の保持部材と、を有する第1の光源装置と、第2の光源と、円筒形状の一端に前記第2の光源を保持する第2の保持部材と、を有する第2の光源装置と、前記第1の光源及び前記第2の光源から出射されたレーザ光を偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡が設置される底面を有する筐体と、を備え、前記回転多面鏡の回転軸方向において、前記第1の光源装置は前記底面よりも上方に配置され、前記第2の光源装置は前記第1の光源装置よりも上方に配置される走査光学装置であって、前記筐体は、前記第1の保持部材の前記第1の光源が保持された側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第1の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第1の支持部と、前記第1の保持部材の前記第1の光源が保持された側とは反対側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第1の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第2の支持部と、前記第2の保持部材の前記第2の光源が保持された側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第2の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第3の支持部と、前記第2の保持部材の前記第2の光源が保持された側とは反対側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第2の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第4の支持部と、を有することを特徴とする走査光学装置。
(2)前記(1)に記載の走査光学装置と、前記走査光学装置から出射された複数のレーザ光によりそれぞれ潜像が形成される複数の感光体と、前記複数の感光体のそれぞれに対応し、前記複数の感光体に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する複数の現像手段と、前記複数の現像手段により形成された複数のトナー像が転写される中間転写体と、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記記録材に転写された未定着のトナー像を定着する定着手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、複数の光源装置の位置精度を向上させて光学性能の低下を抑制し、小型で容易な走査光学装置を実現することができる。
本発明に係る光学走査装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定するものではない。
実施例の走査光学装置について説明し、次いで光源装置について詳しく説明する。ここで、後述する回転多面鏡の回転軸方向(副走査方向でもある)をZ軸方向、光源からレーザ光が回転多面鏡に向かって出射される方向(光学部材の長手方向でもある)をY軸方向とする。そしてZ軸方向及びY軸方向に直交する方向をX軸方向とする。X軸方向及びY軸方向は回転多面鏡の回転方向でもあり、主走査方向でもある。また、以下に記載する重力方向とは、Z軸方向の逆方向(マイナスZ軸方向)となる。
[走査光学装置S1]
図1は、実施例の走査光学装置S1の内部構成を説明するための概略斜視図である。走査光学装置S1はカラー画像を形成する画像形成装置(図13参照)に搭載され、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の露光に対応する構成である。走査光学装置S1は、光源装置1、光源装置1を駆動させる回路基板2、シリンドリカルレンズ3、回転多面鏡4、回転多面鏡4を回転駆動させる偏向走査装置5を有している。偏向走査装置5(すなわち回転多面鏡4)は筐体80の底面に設置される。また、走査光学装置S1は、光学部材である走査レンズ6A、6B、6C、折り返しミラー7A、7B、7C、樹脂製の筐体80、蓋9を有している。なお一点鎖線で示されるLJは光源装置1から出射されるレーザ光の光路を示している。ここで、シリンドリカルレンズ3、偏向走査装置5、走査レンズ6A、6B、6C、折り返しミラー7A、7B、7Cは、筐体80に対して接着剤による接着、弾性部材による押圧、ネジによる締結などの公知の技術によって固定される。各光学部品が収納された筐体80に蓋9が取り付けられ筐体80内部が閉塞されることで、走査光学装置S1が完成する。なお、図1では筐体80内部の部材が見えるように、蓋9の一部を不図示としている。
図1は、実施例の走査光学装置S1の内部構成を説明するための概略斜視図である。走査光学装置S1はカラー画像を形成する画像形成装置(図13参照)に搭載され、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の露光に対応する構成である。走査光学装置S1は、光源装置1、光源装置1を駆動させる回路基板2、シリンドリカルレンズ3、回転多面鏡4、回転多面鏡4を回転駆動させる偏向走査装置5を有している。偏向走査装置5(すなわち回転多面鏡4)は筐体80の底面に設置される。また、走査光学装置S1は、光学部材である走査レンズ6A、6B、6C、折り返しミラー7A、7B、7C、樹脂製の筐体80、蓋9を有している。なお一点鎖線で示されるLJは光源装置1から出射されるレーザ光の光路を示している。ここで、シリンドリカルレンズ3、偏向走査装置5、走査レンズ6A、6B、6C、折り返しミラー7A、7B、7Cは、筐体80に対して接着剤による接着、弾性部材による押圧、ネジによる締結などの公知の技術によって固定される。各光学部品が収納された筐体80に蓋9が取り付けられ筐体80内部が閉塞されることで、走査光学装置S1が完成する。なお、図1では筐体80内部の部材が見えるように、蓋9の一部を不図示としている。
次に、走査光学装置S1の動作について説明する。カラーの4色に対応すべく光源装置1は4台で構成される。光源装置1から出射されるレーザ光LJは、シリンドリカルレンズ3を透過した後、回転多面鏡4の反射面に集光される。なお、回転多面鏡4は例えば4つの反射面を有している。回転多面鏡4は、偏向走査装置5によって高速に回転駆動され、入射されたレーザ光LJを反射面によって偏向する。4台の光源装置1から出射される4つのレーザ光LJのうち、2つのレーザ光LJは偏向走査装置5を中心にして第1走査光学系YMへ、2つのレーザ光LJは偏向走査装置5を中心にして第2走査光学系CKへそれぞれ走査される。
第1走査光学系YMは、第1の光路と第2の光路の2つの光路で構成される。第1の光路は、回転多面鏡4により反射された2つのレーザ光LJのうち1つのレーザ光LJによる光路である。1つのレーザ光LJは、走査レンズ6Aを透過し、折り返しミラー7Bに反射され、走査レンズ6Bを透過し、折り返しミラー7Aにより感光ドラム(不図示)上に集光、走査されて静電潜像を形成する。第2の光路は、回転多面鏡4により反射された2つのレーザ光LJのうち他方のレーザ光LJによる光路である。他方のレーザ光LJは、走査レンズ6Aを通過し、走査レンズ6Cを通過した後、折り返しミラー7Cに反射され、感光ドラム上に集光、走査されて静電潜像を形成する。第2走査光学系CKは、偏向走査装置5を中心に第1走査光学系YMの反対側に設けられており、その光路は、第1走査光学系YMと同様の構成であるため説明を省略する。
[光源装置]
次に、光源装置1について、図2、図3、図4を用いて詳細に説明する。なお、図2(a)は光源装置1の外観斜視図、図2(b)は断面図、図3は4つの光源装置1の配置図、図4は副走査方向の光源装置1と偏向走査装置5の配置図である。光源装置1は、半導体レーザ10、コリメータレンズ11、樹脂で形成された略円筒形状の保持部材12を有している。図2(b)に一点鎖線で示すLは保持部材12の円筒部の中心軸である。保持部材12の表面には、保持部材12の中心軸Lに対して対称となる位置に形成される凹形状である、第2の切欠き部である1組の切欠き部12aと第1の切欠き部である1組の切欠き部12bとが設けられている。1組の切欠き部12aをそれぞれ切欠き部12a−1、12a−2とし、1組の切欠き部12bをそれぞれ切欠き部12b−1、12b−2とする。切欠き部12a、12bは、中心軸Lの軸方向に離れた位置に構成される。具体的には、切欠き部12aはコリメータレンズ11側に設けられ、切欠き部12bは半導体レーザ10側に設けられる。半導体レーザ10は保持部材12の円筒形状の一端側に圧入され保持される。コリメータレンズ11は、半導体レーザ10から出射されるレーザ光の焦点位置と光軸とを調整された後、保持部材12の他端側に接着固定される。
次に、光源装置1について、図2、図3、図4を用いて詳細に説明する。なお、図2(a)は光源装置1の外観斜視図、図2(b)は断面図、図3は4つの光源装置1の配置図、図4は副走査方向の光源装置1と偏向走査装置5の配置図である。光源装置1は、半導体レーザ10、コリメータレンズ11、樹脂で形成された略円筒形状の保持部材12を有している。図2(b)に一点鎖線で示すLは保持部材12の円筒部の中心軸である。保持部材12の表面には、保持部材12の中心軸Lに対して対称となる位置に形成される凹形状である、第2の切欠き部である1組の切欠き部12aと第1の切欠き部である1組の切欠き部12bとが設けられている。1組の切欠き部12aをそれぞれ切欠き部12a−1、12a−2とし、1組の切欠き部12bをそれぞれ切欠き部12b−1、12b−2とする。切欠き部12a、12bは、中心軸Lの軸方向に離れた位置に構成される。具体的には、切欠き部12aはコリメータレンズ11側に設けられ、切欠き部12bは半導体レーザ10側に設けられる。半導体レーザ10は保持部材12の円筒形状の一端側に圧入され保持される。コリメータレンズ11は、半導体レーザ10から出射されるレーザ光の焦点位置と光軸とを調整された後、保持部材12の他端側に接着固定される。
図3において、光源装置1Y、1M、1C、1Kはカラー画像を形成する4つの感光ドラム(図13参照)に対応する。光源装置1Y、1M、1C、1Kは図2で示した光源装置1と同様の構成を有している。以降、光源装置1Y、1M、1C、1Kの保持部材12Y、12M、12C、12Kの中心軸をそれぞれ中心軸LY、LM、LC、LKとする。ここで、偏向走査装置5によってレーザ光が偏向走査される方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向であって、回転多面鏡4の回転軸Rと実質的に平行な方向を副走査方向とする。第1の光源装置である光源装置1Yと第2の光源装置である光源装置1Mは、偏向走査装置5の回転軸Rに対して第1走査光学系YMに対応する主走査方向に配置されている。副走査方向においては、光源装置1Yは下段側、光源装置1Mは上段側に配置される。同様に、第1の光源装置である光源装置1Kと第2の光源装置である光源装置1Cは、偏向走査装置5の回転軸Rに対して第2走査光学系CKに対応する主走査方向に配置されている。副走査方向においては、光源装置1Kは下段側、光源装置1Cは上段側に配置される。
図4において、LJy、LJm、LJc、LJkは、それぞれ光源装置1Y、1M、1C、1Kから出射されるレーザ光である。θは、回転多面鏡4の反射面に入射されるレーザ光の副走査方向の入射角である。入射角θは、反射面を通り回転多面鏡4の回転軸Rに略直交する仮想平面Sp(二点鎖線)とレーザ光LJとがなす角度である。回転多面鏡4の副走査方向に狭い反射面に、副走査方向に配置された光源装置1Y(1K)から出射されたレーザ光LJy(LJk)と光源装置1M(1C)から出射されたレーザ光LJm(LJc)とを入射させる必要がある。そのために、下段側の光源装置1Y(1K)のレーザ光LJy(LJk)は上向きの入射角θで、上段側の光源装置1M(1C)のレーザ光LJm(LJc)は下向きの入射角θで、それぞれ回転多面鏡4の反射面に入射される。したがって、光源装置1Yと光源装置1Mは副走査方向において一定の間隔で配置される。光源装置1Y(1K)は、第1の光源である半導体レーザ10が保持された側とは反対側のコリメータレンズ11側が半導体レーザ10側よりも上に向いた状態で配置される。光源装置1M(1K)は保持部材12のコリメータレンズ11側が第2の光源である半導体レーザ10側よりも下に向いた状態で配置される。筐体80は、4つの光源装置1Y、1M、1C、1Kが上述した姿勢で固定され、その姿勢が維持されるような支持部を有している必要がある。
[筐体の支持部]
実施例の特徴的な構成を有する光源装置1と筐体80に設けられた支持部の構成について、図5を用いて説明する。図5(a)(b)(c)はそれぞれ、筐体80における光源装置1の支持部の要部外観斜視図、要部上面図、図5(b)のD−D線における断面図である。図5(a)には上述した保持部材12Y(12M)の中心軸LY(LM)と保持部材12K(12C)の中心軸LK(LC)をそれぞれ一点鎖線で示す。
実施例の特徴的な構成を有する光源装置1と筐体80に設けられた支持部の構成について、図5を用いて説明する。図5(a)(b)(c)はそれぞれ、筐体80における光源装置1の支持部の要部外観斜視図、要部上面図、図5(b)のD−D線における断面図である。図5(a)には上述した保持部材12Y(12M)の中心軸LY(LM)と保持部材12K(12C)の中心軸LK(LC)をそれぞれ一点鎖線で示す。
筐体80は、底面側から保持部材12を支持するように、1つの光源装置1に対して4つの支持部81を有している。下段側に配置される光源装置1に対して設けられた支持部81と、上段側に配置される光源装置1に対して設けられた支持部81の合計8つの支持部を1組の支持部(8つの支持部)とする。そうすると、回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内において、2組の支持部(合計16の支持部)が配置されているともいえる。1つの光源装置1に対して設けられた4つの支持部81は、具体的には支持部81a、81b、81c、81dである。支持部81aは光源装置1のコリメータレンズ11側の保持部材12を支持し、支持部81cは光源装置1の半導体レーザ10側の保持部材12を支持する。支持部81a、81cは他の光源装置1が隣接しない側に設けられている。支持部81bは光源装置1のコリメータレンズ11側の保持部材12を支持し、支持部81dは光源装置1の半導体レーザ10側の保持部材12を支持する。支持部81b、81dは他の光源装置1が隣接する側に設けられている。支持部81aと支持部81b、及び、支持部81cと支持部81dは、光源装置1が筐体80に取り付けられたときに、それぞれ保持部材12の中心軸Lに対して略対称となるように設けられている。以下、特定の色に対応する部材の説明をする際には、符号の末尾にY、M、C、Kを付加する。
図5(a)を用いて各色の光源装置1の支持部81について具体的に説明する。回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された(回転方向(X軸方向)に並んだ)一対の第2の支持部である支持部81aY、81bYと、回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第1の支持部である81cY、81dY(以下、支持部81Yともいう)は、光源装置1Yの保持部材12Yを支持する。回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第4の支持部である支持部81aM、81bMと、回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第3の支持部である81cM、81dM(以下、支持部81Mともいう)は、光源装置1Mの保持部材12Mを支持する。回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第4の支持部である支持部81aC、81bCと、回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第3の支持部である81cC、81dC(以下、支持部81Cともいう)は、光源装置1Cの保持部材12Cを支持する。回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第2の支持部である支持部81aK、81bKと、回転多面鏡4の回転軸方向に略直交する平面内に配置された一対の第1の支持部である81cK、81dK(以下、支持部81Kともいう)は、光源装置1Kの保持部材12Kを支持する。
副走査方向において下段に取り付けられる光源装置1Yを支持する支持部81Yについては、支持部81aY、81bYの高さは支持部81cY、81dYの高さよりも高い(図5(c)参照)。これにより、光源装置1Yが筐体80に取り付けられた後、レーザ光LJyが上向きの入射角θで回転多面鏡4に入射されることなる。一方、副走査方向において上段に取り付けられる光源装置1Mを支持する支持部81Mについては、支持部81aM、81bMの高さは支持部81cM、81dMの高さよりも低い(図5(c)参照)。これにより、光源装置1Mが筐体80に取り付けられた後、レーザ光LJmが下向きの入射角θで回転多面鏡4に入射されることなる。同様に、副走査方向において下段に取り付けられる光源装置1Kを支持する支持部81Kについては、支持部81aK、81bKの高さは支持部81cK、81dKの高さよりも高い。これにより、光源装置1Kが筐体80に取り付けられた後、レーザ光LJkが上向きの入射角θで回転多面鏡4に入射されることなる。一方、副走査方向において上段に取り付けられる光源装置1Cを支持する支持部81Cについては、支持部81aC、81bCの高さは支持部81cC、81dCの高さよりも低い。これにより、光源装置1Cが筐体80に取り付けられた後、レーザ光LJcが下向きの入射角θで回転多面鏡4に入射されることなる。
各支持部81は、光源装置1の保持部材12の円筒部の表面と当接する支持面8(図5(a)におけるハッチング部分)を有している。光源装置1Yを支持する支持部81Yが有する支持面8Yについて、支持部81aYは支持面8aY(第2の支持面)を有し、支持部81bYは支持面8bY(第2の支持面)を有する。支持部81cYは支持面8cY(第1の支持面)を有し、支持部81dYは支持面8dY(第1の支持面)を有する。支持部81Yの支持面8Yは中心軸LYに向かって高さが低くなるように傾斜しており、支持面8aYと支持面8bYとでV字形状の一部を形成し、支持面8cYと支持面8dYとでV字形状の一部を形成するように構成されている。
光源装置1Mを支持する支持部81Mが有する支持面8Mについて、支持部81aMは支持面8aM(第4の支持面)を有し、支持部81bMは支持面8bM(第4の支持面)を有する。支持部81cMは支持面8cM(第3の支持面)を有し、支持部81dMは支持面8dM(第3の支持面)を有する。支持部81Mの支持面8Mは中心軸LMに向かって高さが低くなるように傾斜しており、支持面8aMと支持面8bMとでV字形状の一部を形成し、支持面8cMと支持面8dMとでV字形状の一部を形成するように構成されている。
光源装置1Cを支持する支持部81Cが有する支持面8Cについて、支持部81aCは支持面8aC(第4の支持面)を有し、支持部81bCは支持面8bC(第4の支持面)を有する。支持部81cCは支持面8cC(第3の支持面)を有し、支持部81dCは支持面8dC(第3の支持面)を有する。支持部81Cの支持面8Cは中心軸LCに向かって高さが低くなるように傾斜しており、支持面8aCと支持面8bCとでV字形状の一部を形成し、支持面8cCと支持面8dCとでV字形状の一部を形成するように構成されている。
光源装置1Kを支持する支持部81Kが有する支持面8Kについて、支持部81aKは支持面8aK(第2の支持面)を有し、支持部81bKは支持面8bK(第2の支持面)を有する。支持部81cKは支持面8cK(第1の支持面)を有し、支持部81dKは支持面8dK(第1の支持面)を有する。支持部81Kの支持面8Kは中心軸LKに向かって高さが低くなるように傾斜しており、支持面8aKと支持面8bKとでV字形状の一部を形成し、支持面8cKと支持面8dKとでV字形状の一部を形成するように構成されている。なお、図5に示すように、支持部81bMと支持部81bCは一体となっており、支持部81bYと支持部81bKは一体となっており、支持部81dMと支持部81dCは一体となっており、支持部81dYと支持部81dKは一体となっている。
続いて図3に示したように、副走査方向に隣接した下段側の光源装置1Yと上段側の光源装置1Mを例に説明する。支持面8Y、8Mは、光源装置1Yの第1の保持部材である保持部材12Yの中心軸LYに対称にV字形状となる一対の面であって、支持面8Y、8Mとも中心軸LY(LM)の軸方向に間隔を空けて2カ所に構成される。各支持面8(各支持部81)の中心軸L方向における配置の順番は次のようになる。中心軸LY(LM)の軸方向において、コリメータレンズ11側から半導体レーザ10側に向かって、支持面8Y、8Mは、支持面8aM、支持面8aY、支持面8cM、支持面8cYの順番に並んでいる。また、中心軸LY(LM)の軸方向において、コリメータレンズ11側から半導体レーザ10側に向かって、支持面8Y、8Mは、支持面8bM、支持面8bY、支持面8dM、支持面8dYの順番に並んでいる。また、中心軸LK(LC)の軸方向において、コリメータレンズ11側から半導体レーザ10側に向かって、支持面8C、8Kは、支持面8aC、支持面8aK、支持面8cC、支持面8cKの順番に並んでいる。更に、中心軸LK(LC)の軸方向において、コリメータレンズ11側から半導体レーザ10側に向かって、支持面8C、8Kは、支持面8bC、支持面8bK、支持面8dC、支持面8dKの順番に並んでいる。すなわち、中心軸L方向において、上段側の光源装置1M(1C)を支持する支持面8M(8C)と下段側の光源装置1Y(1K)を支持する支持面8Y(8K)とが交互に並んでいる。
そして、図5(c)に示すように副走査方向において、下方に支持面8Y(8K)、上方に8M(8C)がそれぞれ設けられている。すなわち、上段側の光源装置1M(1C)を支持する支持部81M(81C)の高さは、下段側の光源装置1Y(1K)を支持する支持部81Y(81K)の高さよりも高い。
[下段の光源装置の取り付け]
(光源装置1Yの当接部位と筐体80の支持面)
図6は光源装置1Yの筐体80への組付け状態を示す要部外観斜視図であり、見易さのため、筐体80の支持部81aM、81aY、81cM、81cYが設けられている部分の図示を省略している。光源装置1Yの保持部材12Yに破線矩形で示すハッチング部分は、当接部位13a−2、13b−2であり、図6に示す光源装置1Yの向こう側の面にある部分である。
(光源装置1Yの当接部位と筐体80の支持面)
図6は光源装置1Yの筐体80への組付け状態を示す要部外観斜視図であり、見易さのため、筐体80の支持部81aM、81aY、81cM、81cYが設けられている部分の図示を省略している。光源装置1Yの保持部材12Yに破線矩形で示すハッチング部分は、当接部位13a−2、13b−2であり、図6に示す光源装置1Yの向こう側の面にある部分である。
光源装置1Yは保持部材12Yの切欠き部12a−1と切欠き部12a−2が主走査方向(回転多面鏡4の回転方向、X軸方向)に並ぶような姿勢で、かつ切欠き部12b−1と切欠き部12b−2が主走査方向に並ぶような姿勢で組み付けられる。なお、図6において、切欠き部12a−2、12b−2は光源装置1Yの保持部材12Yの向こう側に隠れて見えていない。光源装置1Yは、保持部材12Yの当接部位13a−2が支持部81bYの支持面8bYに当接し、保持部材12Yの当接部位13b−2が支持部81dYの支持面8dYに当接する。ここで図6には不図示の支持部81aYの支持面8aYと支持部81cYの支持面8cYにも同様に保持部材12が当接する(図7(b)の当接部位13a−1、13b−1参照)。
(光源装置1Yの切欠き部と筐体80の支持部)
次に図7(a)(b)は、光源装置1Yが筐体80の支持面8Yに当接した状態を示す部分外観斜視図であり、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12a、12bと支持部81との関係がわかるように筐体80の一部の図示を省略している。光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部は支持部81Yの支持面8Yに当接した状態である。具体的には、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13a−1が支持部81aYの支持面8aYに当接し、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13b−1が支持部81cYの支持面8cYに当接した状態である。また、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13a−2が支持部81bYの支持面8bYに当接し、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13b−2が支持部81dYの支持面8dYに当接した状態である(図7(b)参照)。
次に図7(a)(b)は、光源装置1Yが筐体80の支持面8Yに当接した状態を示す部分外観斜視図であり、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12a、12bと支持部81との関係がわかるように筐体80の一部の図示を省略している。光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部は支持部81Yの支持面8Yに当接した状態である。具体的には、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13a−1が支持部81aYの支持面8aYに当接し、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13b−1が支持部81cYの支持面8cYに当接した状態である。また、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13a−2が支持部81bYの支持面8bYに当接し、光源装置1Yの保持部材12Yの当接部位13b−2が支持部81dYの支持面8dYに当接した状態である(図7(b)参照)。
このとき、光源装置1Yは、保持部材12Yの切欠き部12a、12bの凹部内側に、光源装置1Yの上方に配置される光源装置1Mの支持部81Mが挿し通された(以下、挿通されたという)状態で取り付けられる。具体的には、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12a−1に支持部81aMが挿通され、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12a−2に支持部81bMが挿通された状態である。また、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12b−1に支持部81cMが挿通され、光源装置1Yの保持部材12Yの切欠き部12b−2に支持部81dMが挿通された状態である。
(光源装置1Kの取り付け)
光源装置1Kも同様の構成で筐体80に取り付けられる。具体的には、光源装置1Kの第1の保持部材である保持部材12Kの当接部位13a−1が支持部81aKの支持面8aKに当接し、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13b−1が支持部81cKの支持面8cKに当接した状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13a−2が支持部81bKの支持面8bKに当接し、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13b−2が支持部81dKの支持面8dKに当接した状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12a−1に支持部81aCが挿通され、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12a−2に支持部81bCが挿通された状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12b−1に支持部81cCが挿通され、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12b−2に支持部81dCが挿通された状態である。以上のように、下段の光源装置1の保持部材12の切欠き部12a、12bに、上段の光源装置1を支持する支持部81が挿通されるため、切欠き部12a、12bがない場合に比較して、X軸方向における支持部81の間隔を狭くして形成することができる。
光源装置1Kも同様の構成で筐体80に取り付けられる。具体的には、光源装置1Kの第1の保持部材である保持部材12Kの当接部位13a−1が支持部81aKの支持面8aKに当接し、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13b−1が支持部81cKの支持面8cKに当接した状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13a−2が支持部81bKの支持面8bKに当接し、光源装置1Kの保持部材12Kの当接部位13b−2が支持部81dKの支持面8dKに当接した状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12a−1に支持部81aCが挿通され、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12a−2に支持部81bCが挿通された状態である。また、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12b−1に支持部81cCが挿通され、光源装置1Kの保持部材12Kの切欠き部12b−2に支持部81dCが挿通された状態である。以上のように、下段の光源装置1の保持部材12の切欠き部12a、12bに、上段の光源装置1を支持する支持部81が挿通されるため、切欠き部12a、12bがない場合に比較して、X軸方向における支持部81の間隔を狭くして形成することができる。
[下段の光源装置の固定]
図8(a)(b)は、副走査方向で下段側に配置される光源装置1Yと光源装置1Kを筐体80に固定する際の状態図であり、見易さのため、筐体80における支持部81aM、81bM、81aC、81bCとそれらの近傍の部分の図示を省略している。下段側に配置される光源装置1Y、1Kは第1の板ばねである固定ばね20を筐体80に取り付けることによって固定される。固定ばね20は長手方向における両端部に2つの孔22を有し、2つの孔22よりも内部側に2つの孔23を有している。固定ばね20は、更に、2つの孔23よりも長手方向における内側であって、短手方向の一端に2つの押圧部21a、21bを有している。一方、筐体80は、固定ばね20に当接する2つの座面820を有しており、座面820には、固定ばね20の孔22に対応する位置に穴822が設けられている。主走査方向(X軸方向)において、2つの座面820のうち一方の座面820は支持部81aY側にあり、支持部81aYよりも高い。2つの座面820のうち他方の座面820は支持部81aK側にあり、支持部81aKよりも高い。図8(b)に示すように、固定ばね20が座面820にネジ30によって取り付けられたとき、固定ばね20の孔23は座面820によって塞がれないような位置に設けられている。なお、2つの孔23の説明は図12にて後述する。
図8(a)(b)は、副走査方向で下段側に配置される光源装置1Yと光源装置1Kを筐体80に固定する際の状態図であり、見易さのため、筐体80における支持部81aM、81bM、81aC、81bCとそれらの近傍の部分の図示を省略している。下段側に配置される光源装置1Y、1Kは第1の板ばねである固定ばね20を筐体80に取り付けることによって固定される。固定ばね20は長手方向における両端部に2つの孔22を有し、2つの孔22よりも内部側に2つの孔23を有している。固定ばね20は、更に、2つの孔23よりも長手方向における内側であって、短手方向の一端に2つの押圧部21a、21bを有している。一方、筐体80は、固定ばね20に当接する2つの座面820を有しており、座面820には、固定ばね20の孔22に対応する位置に穴822が設けられている。主走査方向(X軸方向)において、2つの座面820のうち一方の座面820は支持部81aY側にあり、支持部81aYよりも高い。2つの座面820のうち他方の座面820は支持部81aK側にあり、支持部81aKよりも高い。図8(b)に示すように、固定ばね20が座面820にネジ30によって取り付けられたとき、固定ばね20の孔23は座面820によって塞がれないような位置に設けられている。なお、2つの孔23の説明は図12にて後述する。
光源装置1Yと光源装置1Kの上方から固定ばね20の押圧部21a、21bが半導体レーザ10側に向くように固定ばね20を座面820に当接させる。そして、2つの孔22及び2つの穴822にそれぞれねじ30を螺合させることにより、固定ばね20を筐体80に取り付ける。これにより、固定ばね20の押圧部21aが光源装置1Yの保持部材12Yを押圧し、固定ばね20の押圧部21bが光源装置1Kの保持部材12Kを押圧する。副走査方向の下段側に配置される光源装置1Yは、筐体80の支持面8aY、8bY、8cY、8dYに固定ばね20の弾性力により押圧され、光源装置1Kは、筐体80の支持面8aK、8bK、8cK、8dKに固定ばね20の弾性力により押圧される。これにより、光源装置1Yと光源装置1Kは重力方向(Z軸のマイナス方向)に対向する面(上向きの面)で支持され、固定ばね20の弾性力で固定されるので、重力方向の外力による位置ずれを抑制することができる。J−J線については後述する。
[上段の光源装置の取り付け]
(光源装置1Mの当接部位と筐体80の支持面)
図9(a)は光源装置1Yの上方に配置される光源装置1Mの組付け状態を示す要部外観斜視図であり、図9(b)は図9(a)のE−E線における断面図である。なお、見易さのため、筐体80の支持部81aM、81aY、81cM、81cYとそれらの近傍の部分の図示を省略している。光源装置1Mの第2の保持部材である保持部材12Mの破線矩形で示すハッチング部分は、当接部位13a−2、13b−2であり、図9に示す光源装置1Mの向こう側の面にある部分である。
(光源装置1Mの当接部位と筐体80の支持面)
図9(a)は光源装置1Yの上方に配置される光源装置1Mの組付け状態を示す要部外観斜視図であり、図9(b)は図9(a)のE−E線における断面図である。なお、見易さのため、筐体80の支持部81aM、81aY、81cM、81cYとそれらの近傍の部分の図示を省略している。光源装置1Mの第2の保持部材である保持部材12Mの破線矩形で示すハッチング部分は、当接部位13a−2、13b−2であり、図9に示す光源装置1Mの向こう側の面にある部分である。
光源装置1Mは保持部材12Mの切欠き部12a−1と切欠き部12a−2が副走査方向(回転多面鏡4の回転軸R方向、Z軸方向)に並ぶような姿勢で、かつ切欠き部12b−1と切欠き部12b−2が副走査方向に並ぶような姿勢で組付けられる。光源装置1Mは、保持部材12Mの当接部位13a−2が支持部81bMの支持面8bMに当接し、保持部材12Mの当接部位13b−2が支持部81dMの支持面8dMに当接する。ここで図9(a)には不図示の支持部81aMの支持面8aMと支持部81cMの支持面8cMにも同様に保持部材12が当接する(図9(b)の当接部位13a−1参照)。これにより、副走査方向に配置される光源装置1Yと光源装置1Mの保持部材12を共通化できる。
光源装置1Cも同様の構成で筐体80に取り付けられる。具体的には、光源装置1Cの第2の保持部材である保持部材12Cの当接部位13a−1が支持部81aCの支持面8aCに当接し、光源装置1Cの保持部材12Cの当接部位13b−1が支持部81cCの支持面8cCに当接した状態である。また、光源装置1Cの保持部材12Cの当接部位13a−2が支持部81bCの支持面8bCに当接し、光源装置1Cの保持部材12Cの当接部位13b−2が支持部81dCの支持面8dCに当接した状態である。
[上段の光源装置の固定]
図10(a)(b)は、副走査方向で上段側に配置される光源装置1Mと光源装置1Cを筐体80に固定する際の状態図であり、見易さのため、筐体80における支持部81aM、81bM、81aC、81bCとそれらの近傍の部分の図示を省略している。上段側の光源装置1M及び光源装置1Cを固定する際にも、下段側の光源装置1Y及び光源装置1Kを固定したときと同じ形状の固定ばね20を用いる。筐体80は、第2の板ばねである固定ばね20に当接する2つの座面840を有しており、座面840には、固定ばね20の孔22に対応する位置に穴842が設けられている。主走査方向(X軸方向)において、2つの座面840のうち一方の座面840は支持部81cM側にあり、支持部81cMよりも高い。2つの座面840のうち他方の座面840は支持部81cC側にあり、支持部81cCよりも高い。更に、座面840は、座面820よりも光源装置1の半導体レーザ10側に位置し、座面820よりも高い。図10(b)に示すように、固定ばね20が座面840にネジ30によって取り付けられたとき、固定ばね20の孔23は座面840によって塞がれないような位置に設けられている。
図10(a)(b)は、副走査方向で上段側に配置される光源装置1Mと光源装置1Cを筐体80に固定する際の状態図であり、見易さのため、筐体80における支持部81aM、81bM、81aC、81bCとそれらの近傍の部分の図示を省略している。上段側の光源装置1M及び光源装置1Cを固定する際にも、下段側の光源装置1Y及び光源装置1Kを固定したときと同じ形状の固定ばね20を用いる。筐体80は、第2の板ばねである固定ばね20に当接する2つの座面840を有しており、座面840には、固定ばね20の孔22に対応する位置に穴842が設けられている。主走査方向(X軸方向)において、2つの座面840のうち一方の座面840は支持部81cM側にあり、支持部81cMよりも高い。2つの座面840のうち他方の座面840は支持部81cC側にあり、支持部81cCよりも高い。更に、座面840は、座面820よりも光源装置1の半導体レーザ10側に位置し、座面820よりも高い。図10(b)に示すように、固定ばね20が座面840にネジ30によって取り付けられたとき、固定ばね20の孔23は座面840によって塞がれないような位置に設けられている。
光源装置1Mと光源装置1Cの上方から固定ばね20の押圧部21a、21bがコリメータレンズ11側に向くように固定ばね20を座面840に当接させる。そして、2つの孔22及び2つの穴842にそれぞれねじ30を螺合させることにより、固定ばね20を筐体80に取り付ける。これにより、固定ばね20の押圧部21bが光源装置1Mの保持部材12Mを押圧し、固定ばね20の押圧部21aが光源装置1Cの保持部材12Cを押圧する。すなわち、下段側の光源装置1Y及び光源装置1Kを固定する際の固定ばね20の状態(姿勢)から180度回転させた状態(姿勢)で、上段側の光源装置1M及び光源装置1Cを固定ばね20によって固定する。副走査方向の上段側に配置される光源装置1Mは、筐体80の支持面8aM、8bM、8cM、8dMに固定ばね20の弾性力により押圧され、光源装置1Cは、筐体80の支持面8aC、8bC、8cC、8dCに固定ばね20の弾性力により押圧される。これにより、光源装置1Mと光源装置1Cは重力方向に対向する面(上向きの面)で支持され、固定ばね20の弾性力で固定されるので、重力方向の外力による位置ずれを抑制することができる。また、主走査方向に並ぶ光源装置1Yと光源装置1Kとの間及び光源装置1Mと光源装置1Cとの間、並びに、副走査方向に並ぶ光源装置1Yと光源装置1Mとの間及び光源装置1Kと光源装置1Cとの間に、空間を仕切るような部材が存在しない。これにより、全ての光源装置1の周囲温度のばらつきが生じくい構成になっている。
[光源装置の位相調整]
図11は光源装置1の位相調整の方法を説明する図であり、光源装置1の半導体レーザ10側から見た光源装置1及び筐体80を示す。AY、AK、AM、ACは光源装置1Y、1K、1M、1Cの保持部材12Y、12K、12M、12Cの回転方向を示し、特定の色について説明しない場合には回転方向Aと記す。固定ばね20によって固定された光源装置1は筐体80に押圧されてはいるが、例えば接着剤等で固着(接着固定)されている状態ではない。このため、光源装置1は筐体80に対して、保持部材12の中心軸Lの周りに回転することが可能である。
図11は光源装置1の位相調整の方法を説明する図であり、光源装置1の半導体レーザ10側から見た光源装置1及び筐体80を示す。AY、AK、AM、ACは光源装置1Y、1K、1M、1Cの保持部材12Y、12K、12M、12Cの回転方向を示し、特定の色について説明しない場合には回転方向Aと記す。固定ばね20によって固定された光源装置1は筐体80に押圧されてはいるが、例えば接着剤等で固着(接着固定)されている状態ではない。このため、光源装置1は筐体80に対して、保持部材12の中心軸Lの周りに回転することが可能である。
光源装置1の半導体レーザ10は例えば2つのレーザ光を出射することが可能であり、1走査で2本のラインの潜像を被走査体上に形成することが可能である。1つの半導体レーザ10から出射された2つのレーザ光の被走査体上における位置(以下、照射位置という)(又は間隔)を、解像度に対応した所定の副走査方向の間隔にするために、光源装置1を回転方向Aに回転させることによって調整する。この調整を位相調整という。同じ形態の光源装置1で従来から行われている公知の位相調整も、本実施例の光源装置1に対しては同様に行うことが可能である。
[光源装置と筐体の接着固定]
図12は光源装置1Kの筐体80への接着固定(固着)を説明する部分断面図であり、図8(b)に示すJ−J線における断面図(ただし4つの光源装置1の固定・位相調整が終了した状態)である。ノズル40が光源装置1Y及び光源装置1Kを押圧している固定ばね20の光源装置1K側の孔23に挿入される。ノズル40は上方から接着剤Pを下方に流し込むための管であり、光源装置1Kの保持部材12Kの円筒部と筐体80の支持部81aKの支持面8aKとの間に接着剤Pが塗布される。これにより、光源装置1Kと筐体80とが接着固定される。同様に、ノズル40が光源装置1Y及び光源装置1Kを押圧している固定ばね20の光源装置1Y側の孔23に挿入され、光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部と筐体80の支持部81aYの支持面8aYとの間に接着剤Pが塗布される。なお、固定ばね20の2つの孔23の更に内側に2つの孔を設け、その孔にノズル40を挿入することができるようにしてもよい。そして、光源装置1Kの保持部材12Kの円筒部と筐体80の支持部81bKの支持面8bKとの間に接着剤Pを塗布し、光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部と筐体80の支持部81bYの支持面8bYとの間に接着剤Pを塗布してもよい。
図12は光源装置1Kの筐体80への接着固定(固着)を説明する部分断面図であり、図8(b)に示すJ−J線における断面図(ただし4つの光源装置1の固定・位相調整が終了した状態)である。ノズル40が光源装置1Y及び光源装置1Kを押圧している固定ばね20の光源装置1K側の孔23に挿入される。ノズル40は上方から接着剤Pを下方に流し込むための管であり、光源装置1Kの保持部材12Kの円筒部と筐体80の支持部81aKの支持面8aKとの間に接着剤Pが塗布される。これにより、光源装置1Kと筐体80とが接着固定される。同様に、ノズル40が光源装置1Y及び光源装置1Kを押圧している固定ばね20の光源装置1Y側の孔23に挿入され、光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部と筐体80の支持部81aYの支持面8aYとの間に接着剤Pが塗布される。なお、固定ばね20の2つの孔23の更に内側に2つの孔を設け、その孔にノズル40を挿入することができるようにしてもよい。そして、光源装置1Kの保持部材12Kの円筒部と筐体80の支持部81bKの支持面8bKとの間に接着剤Pを塗布し、光源装置1Yの保持部材12Yの円筒部と筐体80の支持部81bYの支持面8bYとの間に接着剤Pを塗布してもよい。
同様に、ノズル40が光源装置1M及び光源装置1Cを押圧している固定ばね20の光源装置1C側の孔23に挿入され、光源装置1Cの保持部材12Cの円筒部と筐体80の支持部81cCの支持面8cCとの間に接着剤Pが塗布される。同様に、ノズル40が光源装置1M及び光源装置1Cを押圧している固定ばね20の光源装置1M側の孔23に挿入され、光源装置1Mの保持部材12Mの円筒部と筐体80の支持部81cMの支持面8cMとの間に接着剤Pが塗布される。なお、固定ばね20の2つの孔23の更に内側に2つの孔を設け、その孔にノズル40を挿入することができるようにしてもよい。そして、光源装置1Cの保持部材12Cの円筒部と筐体80の支持部81dCの支持面8dCとの間に接着剤Pを塗布し、光源装置1Mの保持部材12Mの円筒部と筐体80の支持部81dMの支持面8dMとの間に接着剤Pを塗布してもよい。
以上のようにして、図3で説明したような配置で4つの光源装置1が筐体80に固定される。図3に示したように、下段側の光源装置1Y、1Kは、1組の切欠き部12a(1組の切欠き部12bも)が回転多面鏡4の回転方向に並ぶように配置される。一方、上段側の光源装置1M、1Cは、1組の切欠き部12a(1組の切欠き部12bも)が回転多面鏡4の回転軸R方向に並ぶように配置される。すなわち、下段側の光源装置1Y、1Kと上段側の光源装置1M、1Cとは、保持部材12の切欠き部12a、12bの位置が、互いに90度異なる位相となるように配置される、とも言える。これにより、図2で説明した形状の光源装置1を4つの光源装置1Y、1M、1C、1Kに共通して用いることができる。
ここで、実施例特有の効果についてまとめる。
・実施例では、全ての光源装置1を筐体80の同じ方向の支持面8(上向きの面)で支持することができ、全ての支持面8をひとつの成型部材に成型可能であるから、支持面8の精度を向上するができ、高い光学性能の走査光学装置を実現することができる。
・また、全ての光源装置1の間を仕切る部材がなく、全ての光源装置1の周囲温度の差が生じにくい。したがって、光源装置1を構成する部材の熱膨張による変形のばらつきを低減するので、光源装置1の光学性の劣化を防止することができる。また、全ての光源装置1が重力方向の外力に対向する面(上向きの面)で支持されるので、落下などの重力方向の外力によって位置精度が低下することを低減することができる。
・また、上段の光源装置1の支持部81は下段の光源装置1の切欠き部12を挿通して構成されるので、上段側のV字形状の当接面の主走査方向の寸法を大きくする必要がないので、上下の光源装置1の間隔を小さくすることができる。また、副走査方向に並ぶ光源装置1の保持部材12の位相を変えて配置することで、保持部材12の円筒部をV字形状の支持面8に当接することができ、保持部材12を共通化することができる。押圧ばね20にノズルを貫通させる孔を設け、光源装置1と筐体80の当接部とを接着剤Pにより接着固定できるので、光源装置1の位置ずれを防止することができる。
・実施例では、全ての光源装置1を筐体80の同じ方向の支持面8(上向きの面)で支持することができ、全ての支持面8をひとつの成型部材に成型可能であるから、支持面8の精度を向上するができ、高い光学性能の走査光学装置を実現することができる。
・また、全ての光源装置1の間を仕切る部材がなく、全ての光源装置1の周囲温度の差が生じにくい。したがって、光源装置1を構成する部材の熱膨張による変形のばらつきを低減するので、光源装置1の光学性の劣化を防止することができる。また、全ての光源装置1が重力方向の外力に対向する面(上向きの面)で支持されるので、落下などの重力方向の外力によって位置精度が低下することを低減することができる。
・また、上段の光源装置1の支持部81は下段の光源装置1の切欠き部12を挿通して構成されるので、上段側のV字形状の当接面の主走査方向の寸法を大きくする必要がないので、上下の光源装置1の間隔を小さくすることができる。また、副走査方向に並ぶ光源装置1の保持部材12の位相を変えて配置することで、保持部材12の円筒部をV字形状の支持面8に当接することができ、保持部材12を共通化することができる。押圧ばね20にノズルを貫通させる孔を設け、光源装置1と筐体80の当接部とを接着剤Pにより接着固定できるので、光源装置1の位置ずれを防止することができる。
なお、上述した実施例では、光源装置1の保持部材12の筒部の表面に、中心軸Lに対して対称となるように2つの切欠き部12aと2つの切欠き部12bの合計4つの切欠き部12を設けた。しかし、中心軸Lに対して同じ側に1つの切欠き部12aと1つの切欠き部12bの合計2つの切欠き部12を設けてもよい。そして、下段側の光源装置1の2つの切欠き部12が、他の光源装置1と隣接しない側の2つの支持部と他の光源装置1と隣接する側の2つの支持部のいずれか一方の側の2つの支持部とそれぞれ挿通するようにしてもよい。このように中心軸Lに対して片側にのみ2つの切欠き部を設けた場合でも、切欠き部を全く設けない場合に比較して、X軸方向の支持部の間隔を狭くすることは可能である。更に、保持部材の切欠き部及び支持部の有無や配置される側等は、本実施例に限定されるものではない。
[画像形成装置]
最後に、本実施例の走査光学装置S1が搭載される画像形成装置について説明する。図13は上述した走査光学装置S1が適用される画像形成装置の構成を示す図である。図13の画像形成装置は、例えばタンデム型のカラーレーザビームプリンタである。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010K(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010Kからトナー像が転写される中間転写体である中間転写ベルト1020を備えている。そして、中間転写ベルト1020に多重転写されたトナー像を記録材である用紙Sに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Kは、必要な場合を除き省略する。
最後に、本実施例の走査光学装置S1が搭載される画像形成装置について説明する。図13は上述した走査光学装置S1が適用される画像形成装置の構成を示す図である。図13の画像形成装置は、例えばタンデム型のカラーレーザビームプリンタである。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010K(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010Kからトナー像が転写される中間転写体である中間転写ベルト1020を備えている。そして、中間転写ベルト1020に多重転写されたトナー像を記録材である用紙Sに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Kは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト1020は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ1021、1022にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン1010で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト1020を挟んで一方のベルト搬送ローラ1021と対向する位置には、転写手段である2次転写ローラ1060が配設されている。用紙Sは、互いに圧接する2次転写ローラ1060と中間転写ベルト1020との間に挿通されて、中間転写ベルト1020からトナー像が転写される。中間転写ベルト1020の下側には前述した4基の作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010Kが並列的に配設されている。そして、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト1020に転写するようになっている(以下、1次転写という)。これら4基の作像エンジン1010は、中間転写ベルト1020の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用、マゼンタ用、シアン用及びブラック用の順に配設されている。
また、各作像エンジン1010の下方には、各作像エンジン1010に具備された感光体(被走査体)である感光ドラム1050を画像情報に応じて露光する走査光学装置S1が配設されている。走査光学装置S1は全ての作像エンジン1010Y、1010M、1010C、1010Kに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する図13には不図示の4基の半導体レーザを備えている。
また、各作像エンジン1010は、感光ドラム1050と、感光ドラム1050を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ1012と、を備える。更に、各作像エンジン1010は、光ビームの露光によって感光ドラム1050上(被走査体上)に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段である現像器1013を備えている。現像器1013は、感光ドラム1050上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン1010の感光ドラム1050に対向する位置には、中間転写ベルト1020を挟むようにして1次転写ローラ1015が配設されている。1次転写ローラ1015は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム1050上のトナー像が中間転写ベルト1020に転写される。
一方、用紙Sはプリンタ筐体1001の下部に収納される給紙カセット1002からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト1020と2次転写ローラ1060とが当接する2次転写位置へ供給される。給紙カセット1002の上部には、給紙カセット1002内に収容された用紙Sを引き出すためのピックアップローラ1024及び給紙ローラ1025が並設されている。また、給紙ローラ1025と対向する位置には、用紙Sの重送を防止するリタードローラ1026が配設されている。プリンタの内部における用紙Sの搬送経路1027は、プリンタ筐体1001の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1001の底部に位置する給紙カセット1002から引き出された用紙Sは、搬送経路1027を上昇し、2次転写位置に対する用紙Sの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ1029へと送られる。その後、用紙Sは、2次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着手段である定着器1003(破線で図示)へと送られる。そして、定着器1003によって未定着のトナー像が定着された用紙Sは、排出ローラ1028を経て、プリンタ筐体1001の上部に設けられた排出トレイ1001aに排出される。このように構成されたカラーレーザビームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて走査光学装置S1が各作像エンジン1010の感光ドラム1050を所定のタイミングで露光する。
以上、実施例によれば、複数の光源装置の位置精度を向上させて光学性能の低下を抑制し、小型で容易な走査光学装置を実現することができる。
1 光源装置
4 回転多面鏡
10 半導体レーザ
80 筐体
81 支持部
4 回転多面鏡
10 半導体レーザ
80 筐体
81 支持部
Claims (9)
- 第1の光源と、円筒形状の一端に前記第1の光源を保持する第1の保持部材と、を有する第1の光源装置と、
第2の光源と、円筒形状の一端に前記第2の光源を保持する第2の保持部材と、を有する第2の光源装置と、
前記第1の光源及び前記第2の光源から出射されたレーザ光を偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡が設置される底面を有する筐体と、
を備え、前記回転多面鏡の回転軸方向において、前記第1の光源装置は前記底面よりも上方に配置され、前記第2の光源装置は前記第1の光源装置よりも上方に配置される走査光学装置であって、
前記筐体は、
前記第1の保持部材の前記第1の光源が保持された側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第1の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第1の支持部と、
前記第1の保持部材の前記第1の光源が保持された側とは反対側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第1の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第2の支持部と、
前記第2の保持部材の前記第2の光源が保持された側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第2の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第3の支持部と、
前記第2の保持部材の前記第2の光源が保持された側とは反対側で前記回転軸方向において前記底面側から前記第2の保持部材を支持し、前記回転軸方向とは略直交する平面内に配置された一対の第4の支持部と、
を有し、
前記第3の支持部及び前記第4の支持部は、前記第1の支持部及び前記第2の支持部よりも前記回転軸方向において前記底面からの高さが高いことを特徴とする走査光学装置。 - 前記第1の保持部材は、前記第1の支持部及び前記第2の支持部により支持された状態で、前記第3の支持部が挿通される凹形状の第1の切欠き部と、前記第4の支持部が挿通される凹形状の第2の切欠き部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
- 前記第1の支持部は、前記第1の保持部材の前記円筒形状の中心軸に向かって前記回転軸方向における高さが低くなるように傾斜した第1の支持面を有し、
前記第2の支持部は、前記第1の保持部材の前記円筒形状の中心軸に向かって前記回転軸方向における高さが低くなるように傾斜した第2の支持面を有し、
前記第3の支持部は、前記第2の保持部材の前記円筒形状の中心軸に向かって前記回転軸方向における高さが低くなるように傾斜した第3の支持面を有し、
前記第4の支持部は、前記第2の保持部材の前記円筒形状の中心軸に向かって前記回転軸方向における高さが低くなるように傾斜した第4の支持面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査光学装置。 - 前記第1の光源装置は、前記第1の保持部材と前記第2の支持面とが接着固定され、
前記第2の光源装置は、前記第2の保持部材と前記第3の支持面とが接着固定されることを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。 - 前記第1の支持部、前記第2の支持部、前記第3の支持部及び前記第4の支持部は、前記保持部材の中心軸の方向において前記円筒形状の一端側から、前記第1の支持部、前記第3の支持部、前記第2の支持部、前記第4の支持部、の順に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の走査光学装置。
- 前記第2の支持部は前記第1の支持部よりも高く、
前記第4の支持部は前記第3の支持部よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の走査光学装置。 - 前記第1の保持部材を前記第1の光源が保持された側で前記底面に向かって押圧する第1の板ばねと、
前記第2の保持部材を前記第2の光源が保持された側とは反対側で前記底面に向かって押圧する第2の板ばねと、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の走査光学装置。 - 2つの前記第1の光源と、
2つの前記第2の光源と、
2組の前記第1の支持部、前記第2の支持部、前記第3の支持部及び前記第4の支持部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の走査光学装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の走査光学装置と、
前記走査光学装置から出射された複数のレーザ光によりそれぞれ潜像が形成される複数の感光体と、
前記複数の感光体のそれぞれに対応し、前記複数の感光体に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する複数の現像手段と、
前記複数の現像手段により形成された複数のトナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
前記記録材に転写された未定着のトナー像を定着する定着手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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