JP2021184049A - 回折光学素子、光学機器および撮像装置 - Google Patents

回折光学素子、光学機器および撮像装置 Download PDF

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【課題】素子端部と中心の回折効率の差が小さい回折光学素子を提供する。【解決手段】回折光学素子20は、第1基材1上に、第1樹脂層2と、第2樹脂層3とが順に積層され、平面視した際に、第1樹脂層2と第2樹脂層3の界面の少なくとも一部に同心円状の回折格子が形成されている。回折格子は、平面視した際に、回折格子の中心を含む第1領域と、第1領域を囲み第1領域より低い高さの格子を有する第2領域と、を有する。第2領域の回折格子の格子高さは、回折格子の外縁に向かって低くなっている。【選択図】図1

Description

カメラやビデオ等にレンズとして使用される回折光学素子に関する。また、その回折光学素子を用いた光学機器および撮像装置に関する。
従来から、レンズなどに用いられる回折光学素子として、光学特性が異なる2種類の樹脂を密着して積層させた回折光学素子が知られている。このような回折光学素子は、特許文献1に開示されたような製造方法で製造される。具体的には、まず、格子形状を有する型を用いて、基材上に格子形状を有する第1樹脂層を形成する。次いで、第1樹脂層上に、平坦な型を用いて第1樹脂層とは光学特性が異なる第2樹脂層を形成する。
特開2003−320540号公報
しかしながら、特許文献1に開示された製造方法で製造される回折光学素子は、格子の高さ、樹脂層の厚みによっては、素子の周縁部の回折効率が素子の中心の回折効率より大きく低下してしまうという課題があった。
上記課題を解決するための回折光学素子は、第1基材上に、第1樹脂層と、第2樹脂層とが順に積層され、平面視した際に、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層の界面の少なくとも一部に同心円状の回折格子が形成された回折光学素子であって、前記回折格子は、平面視した際に、前記回折格子の中心を含む第1領域と、前記第1領域を囲み前記第1領域より低い高さの格子を有する第2領域と、を有し、前記第2領域の回折格子の格子高さは、前記回折格子の外縁に向かって低くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、素子端部と中心の回折効率の差が小さい回折光学素子を提供することができる。
本発明の回折光学素子の一実施態様を示す概略図である。 図1の回折光学素子の拡大図である。 従来の回折光学素子の屈折率の経時変化を示す概略図である。 本発明の回折光学素子の一実施態様を示す概略図である。 本発明の回折光学素子の製造方法の一実施態様を示す概略図である。 本発明の撮像装置の一実施態様を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。
[回折光学素子]
図1は、第1実施形態に係る回折光学素子を示した模式的平面図および模式的断面図である。図2は、図1の点線部分を拡大した回折光学素子の端部の拡大図である。図1および図2に示すように、回折光学素子20は、第1基材1上に、第1樹脂層2と第2樹脂層3とが順に積層されている。
(第1基材)
第1基材1は、透明な樹脂や、透明なガラスを用いることができる。第1基材1は、ガラスを用いることが好ましく、例えば、珪酸ガラス、硼珪酸ガラスおよびリン酸ガラスに代表される一般的な光学ガラスや、石英ガラス、ガラスセラミックスを用いることができる。
第1基材1の形状は特に限定されず、第1樹脂層2と接する面の形状は、凹球面、凸球面、軸対称非球面、平面などから選択できる。また、第1基材1の外形は平面視した際に円形であることが好ましい。
(第1樹脂層・第2樹脂層)
第1樹脂層2および第2樹脂層3は異なる光学特性を有する透明な樹脂であり、回折光学素子20が所望の光学特性となるように屈折率やアッベ数を設計する。広い波長帯域で高い回折効率を得るために、第1樹脂層2と第2樹脂層3の一方が低屈折率高分散であり、他方が高屈折率低分散であることが好ましい。ここで、低屈折率および高屈折率とは第1樹脂層2および第2樹脂層3の屈折率(d線の屈折率)の相対的な関係を意味する。同様に、高分散および低分散とは第1樹脂層2および第2樹脂層3の分散特性(アッベ数νd)の相対的な関係を意味する。つまり、第1樹脂層2が第2樹脂層3に対して高屈折率低分散であるとは、第1樹脂層2の屈折率Nd1、アッベ数ν1、第2樹脂層3の屈折率Nd2及びアッベ数ν2が、Nd1>Nd2及びν1>ν2を満たすことを意味する。
第1樹脂層2および第2樹脂層3は樹脂組成物の硬化物である。第1樹脂層2の原料となる樹脂組成物は第1樹脂組成物2aであり、第2樹脂層3の原料となる樹脂組成物は第2樹脂組成物3である。第1樹脂組成物2aおよび第2樹脂組成物3aは、エネルギー硬化性樹脂を含有することが好ましい。エネルギー硬化性樹脂のなかでも、紫外線硬化性樹脂であることがより好ましい。紫外線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂を用いることができる。また、第1樹脂組成物2aおよび第2樹脂組成物3aは、光学物性や機械物性を調整するため、樹脂以外の他の有機物や無機物を含有してもよい。
第1基材1上に積層される2つの樹脂層である第1樹脂層2および第2樹脂層3は、平面視した際に、その界面の少なくとも一部に同心円状の回折格子が形成されている。具体的には、第1樹脂層のベース部11と、第2樹脂層のベース部12との間に格子部10が存在し、2つの樹脂層の積層方向に回折格子が形成されている。回折格子は、前記積層方向の界面の一部に形成されていても、全面に形成されていても構わない。回折格子の形状は、素子の中心O(第1樹脂層2および第2樹脂層3の中心)から外周(周縁)へ向かう径方向に緩やかに傾斜する傾斜面15Aと、所定の距離を進んだところで急激に傾斜の逆方向に変化する壁面15Bの繰り返しパターンである。繰り返しパターンの間隔(ピッチ間隔)は中心から外周に向かって連続的に小さくなる。また、傾斜面は滑らかでなくてもよく、可視光の波長以下の微細な階段状の傾斜であってもよい。
(格子形状)
図3は従来技術の回折光学素子の端部を示す概略図である。回折光学素子20Xは、第1基材1X上に、第1樹脂層2Xと第2樹脂層3Xとが順に積層されている。また、第1樹脂層2Xおよび第2樹脂層3Xは、平面視した際に、その界面の少なくとも一部に同心円状の回折格子が形成されている。具体的には、第1樹脂層のベース部11Xと、第2樹脂層のベース部12Xとの間に格子部10Xが存在し、2つの樹脂層の積層方向に回折格子が形成されている。回折格子の形状は、第1樹脂層2Xおよび第2樹脂層3Xの中心から外周へ向かう径方向に緩やかに傾斜する傾斜面15XAと、所定の距離を進んだところで急激に傾斜の逆方向に変化する壁面15XBの繰り返しパターンである。ただし、回折光学素子20Xは、回折格子の高さ(格子部10Xの高さ)がほぼ一様な高さである点が回折光学素子20と異なる。この回折光学素子20Xの構成は、特許文献1で開示された回折光学素子の構成と同じである。
本願発明者は、回折光学素子20Xが、格子部10Xの高さ、第1樹脂層2Xおよび第2樹脂層3Xの厚みによっては、素子の周縁部の回折効率が中心の回折効率より大きく低下してしまうことを見出した。以下に、格子部の高さが高く、第1樹脂層及び第2樹脂層の厚みが薄いときを例として、そのメカニズムを説明する。
まず、第1基材11X上に型を用いて、未硬化の樹脂を硬化させて第1樹脂層1Xを形成する。ここで第1樹脂層の格子部10Xの高さが高すぎると、格子の頂点付近とベース部とでは硬化収縮量が大きく異なる。硬化収縮量が異なると樹脂の密度も変わるため、格子の頂点付近とベース部とで屈折率に差が生じる。このとき、ベース部の厚みが十分に厚ければ、生じる屈折率差を多少は緩和することができるが、格子部の高さに対しベース部の厚みが薄いと、生じる屈折率差が大きくなってしまう。
また、第1樹脂層を型で成形する場合は、この屈折率差は素子の中心を含む中心部より、中心部を囲む周縁部の方が大きく影響する。これは、格子形状の周縁部に厚みが薄い領域が存在すると、未硬化の樹脂を硬化した際に、周縁部からの未硬化樹脂の供給が少ないことによって周縁部の格子応力が増大するためである。さらに、屈折率差が生じるのみならず、回折格子の形状精度の悪化を引き起こすこともある。
これらの現象は、第2樹脂層においても同様である。第2樹脂層3Xのベース部の厚みが薄いと、第2樹脂部3Xの格子頂点付近とベース部において屈折率差が生じてしまう。
そこで本願発明は、回折格子の形状を、平面視した際に、回折格子の中心を含む第1領域と、その第1領域を囲む、第1領域より低い複数の高さの格子からなる第2領域と、を設けた。さらに、その第2領域の回折格子の格子高さを、回折格子の外縁に向かって低くする構成を採用した。
図2は図1の回折光学素子20の点線で囲んだ端部の領域の拡大図である。図2において回折光学素子20の中心Oは左側であり、右側が周縁を示す。第1領域13は回折格子の中心を含む領域である。その半径方向の長さ(幅)はAである。第2領域14は、第1領域13に隣接する第1領域13を囲む領域である。第2領域14の格子の高さは、第1領域13の格子の高さより小さい。また、第2領域14の格子は複数の高さの値を有し、中心から外縁に向かう方向に向かって、段階的に低くなっている。
回折光学素子20は、回折格子の形状をこのような構成とすることにより、まず、第1樹脂層2を成形する際に第1樹脂層2の周縁部に発生する残留応力を抑制することができる。これは、第2領域14の格子が段階的に低くなることによって、周縁部で生じる応力の影響を内側(中心方向)に緩やかに伝えることができるためである。また、第2領域14に発生する応力が小さいため、回折格子の中心を有する第1領域13に伝わる応力の影響も小さくなる。結果、第1樹脂層2の全体にわたって、残留応力に起因した屈折率分布が発生しにくくなる。
また、第2樹脂層3を成形する際に第2樹脂層3の周縁部に発生する残留応力を抑制することができる。これは、第2領域14の格子が段階的に低くなることによって、周縁部で生じる応力の影響を内側に緩やかに伝えることができるためである。また、第2領域14に発生する応力が小さいため、回折格子の中心を有する第1領域13に伝わる応力の影響も小さくなる。結果、第2樹脂層3の全体にわたって、残留応力に起因した屈折率分布が発生しにくくなる。
第1領域13における回折格子の高さは、以下に示す(式1)の関係が成り立つことが好ましい。
0.99≦d/dn−1≦1.01 (式1)
ここで、をdは回折格子の中心から外縁に向かってn番目(nは2以上の整数)の格子の高さである。すなわち、第1領域では、格子の高さが、中心に近い格子の高さに対し、隣り合う外周側の格子の高さが0.99倍以上1.01倍以下の範囲であり、ほぼ一定であることが好ましい。第1領域13は光学有効領域であり、格子の高さがほぼ一定であると回折光学素子20の光学性能を設計しやすいためである。
また、第2領域14における回折格子の高さは、以下に示す(式2)の関係が成り立つことが好ましい。
0.50≦d/dm−1≦0.98 (式2)
ここで、dは回折格子の中心から外縁に向かってm番目(mはnより大きい整数)の格子の高さである。すなわち、第2領域では、中心に近い格子の高さに対し、隣り合う外周側の格子の高さが0.50倍以上0.98倍以下の範囲であることが好ましい。この値が0.50倍未満であると、格子高さの変化が大きすぎるため、格子の山部付近での硬化収縮量に差が出てしまい、屈折率分布が生じるおそれがある。一方、0.98倍より大きいと、格子高さの変化が小さく応力を緩和する効果が小さくなり、周縁部から中心に向かって屈折率分布が生じるおそれがある。
また、第1領域13の径方向の長さAと、第2領域14の径方向の長さBは、以下に示す(式3)の関係が成り立つことが好ましい。
0.018≦B/A≦0.10 (式3)
AとBとが(式3)を満たすと、十分な応力緩和効果が得られ、かつ、素子を小型にすることが容易となる。B/Aが0.018未満であると、第2領域14の領域が小さいため、十分な応力緩和効果を得ることできないおそれがある。一方、B/Aが0.10より大きいと、光学非有効領域を有する第2領域14の領域が大きくなるため、素子が大型化してしまうおそれがある。
なお、第2領域14を囲む位置には、回折格子を有さない部分があっても構わない。この部分は、平坦な高さで形成される土手のような形状でも良いし、外周に向かって厚みが連続的に減少するテーパ形状(傾斜形状)であってもよい。
回折格子の高さ(格子部10の高さ)は、5μm以上30μm以下の範囲であることが好ましい。回折格子の高さがこの範囲であれば、十分な光学性能を得やすく、かつ、離型の際に格子の変形が生じにくい。また、回折格子のピッチの間隔は、例えば、100μm以上5mm以下である。特に、第1領域の最外周の格子と、第2領域の最内周の格子の間隔は100μm以上500μm以下の範囲であることが好ましい。間隔が100μm未満であると、第2領域の応力の影響を大きく受けてしまい、第1領域の格子内部に屈折率差が生じてしまうおそれがある。間隔が500μmより大きいと、光学非有効領域を有する第2領域14の領域が大きくなるため、素子が大型化してしまうおそれがある。
第1樹脂層2の格子形状を除いた部分であるベース部11の平均厚みは、1μm以上50μm以下の範囲であることが好ましい。1μm未満であると、第1樹脂層2を硬化して形成する際、格子の頂点とベース部の間に応力が過度に発生し、格子形状が不安定となった結果、回折効率が低下してしまうおそれがある。一方、50μmより厚いと、回折光学素子として樹脂層全体が厚くなり、温度変動により光学特性が変化しやすくなるおそれがある。
第2樹脂層3の格子形状を除いた部分のベース部12の平均厚みは、10μm以上400μm以下の範囲であることが好ましい。10μm未満であると、第2樹脂層3を硬化して形成する際、格子の段差部に応力が過度に発生し、形状が不安定となった結果、回折効率が低下してしまうおそれがある。一方、400μmより厚いと、回折光学素子として樹脂層全体が厚くなり、温度変動により光学特性が変化しやすくなるおそれがある。
(変形例)
本発明に適用可能な回折光学素子は図1および図2の形態に限定されない。例えば、第1樹脂層2と第2樹脂層3は、第1基材1上に、第2樹脂層3、第1樹脂層2の順に積層されていても構わない。
また、図4に示すように、回折光学素子20は、第2樹脂層3の上に第2基材4を設け、2つの樹脂層を第1基材1および第2基材4との間に挟む構成でも構わない。このとき、第2基材4は第1基材1と同様に、透明な樹脂や、透明なガラスを用いることができる。第2基材4は、ガラスを用いることが好ましく、例えば、珪酸ガラスや硼珪酸ガラス、リン酸ガラスに代表される一般的な光学ガラスや、石英ガラス、ガラスセラミックスを用いることができる。第2基材4の形状は第1基材1と同様に、特に限定されず、第2樹脂層3と接する面の形状は、凹球面、凸球面、軸対称非球面、平面などから選択できる。ただし、第2基材4の第2樹脂層3と接する面の形状は、第1基材1の第1樹脂層2と接する面の形状と、略同じ形状であることが好ましい。また、平面視した際の第2基材4の外形は第1基材1と同様に円形が好ましい。なお、本発明の効果は、第2基材4がある回折光学素子の方が顕著に発揮される。これは、第2基材4があると、第2樹脂層3を硬化し形成する際、格子の段差(格子頂点とベース部の段差)に生じる応力が第2基材4に拘束され、緩和、開放し難く、より残留しやすくなるためである。
[回折光学素子の製造方法]
続いて、回折光学素子の製造方法について説明する。図5は本発明の回折光学素子の製造方法の一実施態様を示す概略図である。
まず、第1基材1としてガラス基材を用意する。ガラス基材は、積層する樹脂層との密着性を向上させるため、樹脂層と密着する面に前処理をしておくことが好ましい。ガラス表面の前処理は、樹脂層との親和性が良いシランカップリング剤を用いてカップリング処理をすることが好ましい。具体的なカップリング剤としては、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン等が挙げられる。
次に、第1基材1上に第1樹脂層2を形成する。図5(a)に示すように格子型5の上に第1樹脂層2の前駆体である第1樹脂組成物2aとしてエネルギー性硬化樹脂を滴下する。次いで、第1基材1をイジェクタ7に載せて格子型5に対向して配置する。ここで用いる格子型5は、表面に所望の回折格子形状の反転形状を有し、例えば、ステンレス材や鋼材などの金属母材上にNiPメッキや無酸素銅メッキしたものを精密加工機で切削することで作製できる。
次に、図5(b)に示すように、イジェクタ7を降下させて格子型5と第1基材1の間にエネルギー硬化性樹脂を充填する。その後、シャッター9を退避させてランプ8を用いてエネルギー硬化性樹脂にエネルギー線を照射し、エネルギー硬化性樹脂を硬化し、第1樹脂層2を形成する。
その後、図5(c1)に示すように、イジェクタ7を上昇させて硬化した第1樹脂層2を格子型5から外すことにより離型する。なお、離型の前後において、加熱アニール、エネルギー線の追加照射、無酸素雰囲気での加熱やエネルギー線照射などを行ってもよい。ここで、形成される格子形状は、図5(c1)に示すような凸形状格子形状であっても、図5(c2)に示すような凹形状格子形状であっても良い。
次に、第2樹脂層3を形成する。図5(d)に示すように、平坦型6の上に第2樹脂層3の前駆体である第2樹脂組成物3aとしてエネルギー硬化性樹脂を滴下する。そして、イジェクタ7に第1基材1および第1樹脂層12を載せて平坦型6に対向して配置する。次に、図5(e)に示すようにイジェクタ7を降下させて平坦型6と第1樹脂層2の間にエネルギー線硬化性樹脂を充填する。その後、シャッター9を退避させてランプ8よりエネルギー線硬化性樹脂にエネルギー線を照射し、第2樹脂層3を形成する。以上の工程により、第1基材1上に、第一の樹脂層2と、第2樹脂層3とが密着積層されている回折光学素子20を作製することができる。
なお、得られた回折光学素子20は、未反応の樹脂を残存させないように、加熱アニール、エネルギー線の追加照射、無酸素雰囲気での加熱やエネルギー線照射などを行ってもよい。
また、第2樹脂層3の上に第2基材4を設ける場合は、平坦型6の代わりに第2基材4を用いてもよい。
[撮像装置]
図6は、本発明の撮像装置の好適な実施形態の一例である、一眼レフデジタルカメラの構成を示している。図6において、カメラ本体602と光学機器であるレンズ鏡筒601とが結合されているが、レンズ鏡筒601はカメラ本体602対して着脱可能ないわゆる交換レンズである。
被写体からの光は、レンズ鏡筒601の筐体620内の撮影光学系の光軸上に配置された複数のレンズ603、605などからなる光学系を通過し、撮像素子610に受光される。本発明の回折光学素子は例えば、レンズ605に用いることができる。
ここで、レンズ605は筐体内の内筒604によって支持されて、フォーカシングやズーミングのためにレンズ鏡筒601の外筒に対して可動支持されている。
撮影前の観察期間では、被写体からの光は、カメラ本体の筐体621内の主ミラー607により反射され、プリズム611を透過後、ファインダレンズ612を通して撮影者に撮影画像が映し出される。主ミラー607は例えばハーフミラーとなっており、主ミラーを透過した光はサブミラー608によりAF(オートフォーカス)ユニット613の方向に反射され、例えばこの反射光は測距に使用される。また、主ミラー607は主ミラーホルダ640に接着などによって装着、支持されている。不図示の駆動機構を介して、撮影時には主ミラー607とサブミラー608を光路外に移動させ、シャッタ609を開き、撮像素子610にレンズ鏡筒601から入射した撮影光像を結像させる。また、絞り606は、開口面積を変更することにより撮影時の明るさや焦点深度を変更できるよう構成される。
以下に、実施例を用いてより詳細に本発明を説明する。まず、回折光学素子の評価方法について説明する。
(格子高さ、樹脂層の厚み、格子ピッチ、第1領域および第2領域の径方向の長さ)
回折光学素子の中心Oを通る面(光軸中心を通る面)を積層方向に切断した。切断した回折光学素子の断面を、金属顕微鏡(ニコン社製、ECLIPSE ME600P)で倍率1000倍(接眼レンズ:10倍、対物レンズ:100倍)で観察した。XYステージの送り量から、格子高さ、樹脂層の厚み、格子ピッチ、第1領域および第2領域の径方向の長さをそれぞれ測定した。
格子高さは、格子の頂点から、格子の頂点に隣り合う2つの底部(ベース部の2箇所)を結んだ直線に対して、第1基材の第1樹脂層と接する面(積層面)の法線方向の長さを測定した。その格子高さから第1領域と第2領域を特定した。
樹脂層の厚みは、格子の底部を結んだ直線から第1基材の積層面までの、第1基材の積層面の法線方向の長さを測定した。第1樹脂層の厚み、第2樹脂層の厚みは、第1領域と第2領域を合わせた樹脂幅(径方向の長さ)を10等分に分割し、各分割領域の中央の樹脂厚みを測定し、その平均値から算出した。この算出した値と格子高さの差をベース部の厚みとした。
格子ピッチは、格子の頂部に隣り合う2つの底部の、光軸垂直方向の長さを測定した。
第1領域および第2領域の径方向の長さは、各領域に含まれる格子の格子ピッチを合計し算出した。
(d線の屈折率測定)
実施例および比較例の回折光学素子から第1基材11および/又は第2基材14を剥がして樹脂を取り出して測定した。得られたサンプルに対し、精密屈折計(KPR−30、(株)島津製作所)を用いて、587.6nmの波長(d線)の屈折率を測定した。
(回折光学素子の回折効率)
回折効率は、格子形状の外周部に直径2mmで波長400nm〜700nmの測定光を入射し、素子から出射される一次回折光の強度を検出することで平均回折効率を測定した。第1領域中央部の回折効率は、この測定で、回折光学素子の中心から外周に向かって8格子から11格子までの領域で測定した。第1領域外周部の回折効率は、この測定で、第1の領域の外周から中央に向かって1格子から9格子までの領域で測定した。作製した回折光学素子で、第1領域中央部に対する第1領域外周部の回折効率の割合が、0.993未満のものをC、0.993以上0.995未満のものをB、0.995以上のものをAと評価した。AとBを合格とし、Cを不合格とした。
(実施例1)
第1基材には、材質がS−TIM8(オハラ社製)で直径60mm、一方の面が平面で、他方の面の曲率半径Rが190mmの凹球面形状のガラスレンズを用いた。第2基材4は、材質がS−FSL5(オハラ社製)、直径58mm、一方の面の曲率半径Rが70mmの凸球面形状、他方の面がR190mmの凸球面形状のガラスレンズを用いた。格子型及び平坦型は、金属母材上にメッキしたNiP層を精密加工機で切削加工し、所望の格子形状と平坦形状及びその外周形状の反転形状を形成したものを用いた。
格子型5と第1基材1との間に、紫外線硬化型のアクリル樹脂の第1樹脂組成物2aを充填した。その後、365nmの強度が10mW/cmの紫外線を200秒間全面に照射して第1樹脂組成物2aを硬化し、離型して、第1基材1上に第1樹脂層2を形成した。
次に、離型して得られた中間体をオーブンに入れ、80℃で24時間加熱した。続いて、中間体と第2基材4との間に、紫外線硬化型のアクリル樹脂の第2樹脂組成物3aを充填し、紫外線を200秒間全面に照射して第2樹脂組成物3aを硬化し、接合体を得た。その後、得られた接合体に対して365nmの強度が30mW/cmの紫外線を1000秒間全面に照射した。最後に、得られた接合体をオーブンに入れ、80℃で72時間加熱し、実施例1の回折光学素子を作製した。
実施例1の回折光学素子の第1樹脂層のd線の屈折率は1.62、アッベ数νdは40.0、第2樹脂層のd線の屈折率は1.59、アッベ数は29.0であった。
実施例1の回折光学素子の格子形状は、R190mmの凹球面に対して緩やかな凸形状の傾斜を有していた。素子の中心に最も近い第1格子の格子ピッチが3.5mmであり、第2格子の格子ピッチが1.5mmであり、以下格子ピッチが連続的に狭くなっていた。格子ピッチは、第10格子が0.54mm、第20格子が0.39mm、第30格子が0.32mm、第40格子が0.28mm、第50格子が0.25mm、第60格子が0.24mmであった。最外周の格子は第65格子で、格子ピッチは0.23mmであった。また、格子部の高さ10は、第1格子が23.8μm、第10格子が23.7μm、第20格子が23.6μm、第30格子が23.5μm、第40格子が23.3μm、第50格子が23.2μm、第60格子が23.0μmであった。また、第61格子が20.7μm、第62格子が18.6μm、第63格子が16.8μm、第64格子が15.1μm、第65格子が13.6μmであった。これより、第1領域が中心から第60格子まで、第2領域が第61格子から最外周までであった。また、第1領域の径方向の長さAは25.8mm、第2領域の径方向の長さBは1.2mmであった。
また、格子高さを除く第1樹脂層のベース部の平均厚みは27.0μmであった。また、格子高さを除く第2樹脂層のベース部の平均厚みは50.0μmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例2)
実施例2は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例2の回折光学素子を作製した。
実施例2の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が23.8μm、第63格子が23.0μm、第64格子が22.5μm、第65格子が22.1μmであった。すなわち、第1領域が中心から第63格子まで、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.5mm、第2領域の径方向の長さBは0.5mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例3)
実施例3は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例3の回折光学素子を作製した。
実施例3の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が23.8μm、第63格子が23.0μm、第64格子が11.5μm、第65格子が5.8μmであった。すなわち、第1領域が中心から第63格子まで、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.5mm、第2領域の径方向の長さBは0.5mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例4)
実施例4は実施例1と格子型の形状、第1樹脂層および第2樹脂層の組成が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例4の回折光学素子を作製した。
実施例4の回折光学素子の樹脂層の物性は、第1樹脂層の屈折率が1.63、アッベ数が44.0、第2樹脂層の屈折率が1.57、アッベ数が19.3であった。
実施例4の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子ピッチは、第1格子が3.1mm、第2格子が1.2mmであり、以下連続的にピッチが狭くなり、第55格子が0.12mm、第65格子が0.11mmであった。格子高さは、第1格子が8.2μm、第55格子が8.0μm、第56格子が7.7μm、第57格子が7.4μm、第58格子が7.1μm、第59格子が6.8μm、第60格子が6.5μm、第61格子が6.3μm、第62格子が6.0μm、第63格子が5.8μm、第64格子が5.5μm、第65格子が5.3μmであった。すなわち、第1領域が中心から第55格子、第2領域が第56格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは25.8mm、第2領域の径方向の長さBは1.2mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例5)
実施例5は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例5の回折光学素子を作製した。
実施例5の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が23.8μm、第63格子が22.9μm、第64格子が11.5μmで、第65格子が4.6μmあった。すなわち、第1領域が中心から第63格子、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.8mm、第2領域の径方向の長さBは0.2mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例6)
実施例6は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例6の回折光学素子を作製した。
実施例6の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が23.8μm、第63格子が23.0μm、第64格子が22.8μm、第65格子が22.5μmであった。すなわち、第1領域が中心から第63格子、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.5mm、第2領域の径方向の長さBは0.5mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例7)
実施例7は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例7の回折光学素子を作製した。
実施例7の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が23.8μm、第63格子が23.0μm、第64格子が9.2μm、第65格子が3.7μmであった。すなわち、第1領域が中心から第63格子、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.5mm、第2領域の径方向の長さBは0.5mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例8)
実施例8は実施例1と格子型の形状が異なる。また、第2基材は用いず、R190mm凸球面の平坦型を用いて第2樹脂層を形成した。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、実施例8の回折光学素子を作製した。
実施例8の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が24.5μm、第60格子が23.7μm、第61格子が21.3μm、第62格子が19.2μm、第63格子が17.3μm、第64格子が15.5μm、第65格子が14.0μmであった。すなわち、第1領域が中心から第60格子、第2領域が第61格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは25.8mm、第2領域の径方向の長さBは1.2mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(実施例9)
実施例9は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は、実施例8と同様の方法で、実施例9の回折光学素子を作製した。
実施例9の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子が24.5μm、第63格子が23.7μm、第64格子が23.2μm、第65格子が22.8μmであった。すなわち、第1領域が中心から第63格子、第2領域が第64格子から最外周までであった。第1領域の径方向の長さAは26.5mm、第2領域の径方向の長さBは0.5mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(比較例1)
比較例1は実施例1と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例1と同様の方法で、比較例1の回折光学素子を作製した。
比較例1の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子から第65格子までいずれも22.9μmであった。すなわち、比較例1の回折光学素子には第2領域が存在しなかった。第1領域は中心から最外周までで径方向の長さAは27.0mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
(比較例2)
比較例2は実施例8と格子型の形状が異なる。それ以外の点は実施例8と同様の方法で、比較例2の回折光学素子を作製した。
比較例2の回折光学素子は、次のような格子形状であった。
格子高さは、第1格子から第65格子までいずれも23.7μmであった。こすなわち、比較例1の回折光学素子には第2領域が存在しなかった。第1領域は中心から最外周までで径方向の長さAは27.0mmであった。
表1に回折光学素子の形状の測定結果、表2に回折光学素子の評価結果をまとめた。
Figure 2021184049
Figure 2021184049
(評価)
表1および表2から実施例1〜9の回折光学素子は、いずれも第1領域中央部の回折効率に対する第1領域外周部の回折効率の割合が0.993以上であった。また、回折効率の割合が0.995以上と特に良好であった実施例1〜3、8および9は、いずれも以下の式を満たしていた。
0.99≦d/dn−1≦1.01 (式1)
0.50≦d/dm−1≦0.98 (式2)
0.018≦B/A≦0.10 (式3)
一方、比較例1および2は、いずれも第1領域中央部の回折効率に対する第1領域外周部の回折効率の割合が0.993未満であった。比較例1および2の回折光学素子は、回折格子の外縁に向かって回折格子が低くなる第2領域を有していなかった。そのため回折光学素子の外周方向から内部に向かって発生する屈折率変動が大きく、結果、中心付近の回折効率と周縁部における回折効率の差が大きくなったと考えられる。
本発明の回折光学素子は、カメラ用のレンズや液晶プロジェクター用レンズ、DVDやCDなどのピックアップレンズ等のレンズに用いることができる。
1 第1基材
2 第1樹脂層
2a 第1樹脂組成物
3 第2樹脂層
3a 第2樹脂組成物
4 第2基材
5 格子型
6 平坦型
7 イジェクタ
8 ランプ
9 シャッター
10 格子部
11 第1樹脂層のベース部
12 第2樹脂層のベース部
13 第1領域
14 第2領域
20 回折光学素子
600 撮像装置(デジタルカメラ)
601 光学機器(レンズ鏡筒)
602 カメラ本体
603 レンズ
605 レンズ

Claims (11)

  1. 第1基材上に、第1樹脂層と、第2樹脂層とが順に積層され、平面視した際に、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層の界面の少なくとも一部に同心円状の回折格子が形成された回折光学素子であって、
    前記回折格子は、平面視した際に、前記回折格子の中心を含む第1領域と、前記第1領域を囲み前記第1領域より低い高さの格子を有する第2領域と、を有し、
    前記第2領域の回折格子の格子高さは、前記回折格子の外縁に向かって低くなっていることを特徴とする回折光学素子。
  2. 前記第1領域において、前記回折格子の中心から外縁に向かってn番目(nは2以上の整数)の格子の高さをdとすると、
    0.99≦d/dn−1≦1.01
    の関係を満たし、
    前記第2領域において、前記回折格子の中心から外縁に向かってm番目(mはnより大きい整数)の格子の高さをdとすると、
    0.50≦d/dm−1≦0.98
    の関係を満たす請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 平面視した際に、前記第1領域の径方向の長さをA、前記第2領域の径方向の長さをBとしたときに、
    0.018≦B/A≦0.10
    の関係を満たす請求項1または2に記載の回折光学素子。
  4. 前記第1領域の格子の高さが5μm以上30μm以下の範囲である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  5. 前記第1領域の前記第2領域と接する格子である最外周の格子と、前記最外周の格子との間隔が100μm以上500μm以下の範囲である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  6. 前記第1樹脂層のベース部の厚みが1μm以上50μm以下の範囲である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  7. 前記第2樹脂層のベース部の厚みが10μm以上400μm以下の範囲である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  8. 前記回折光学素子は第2基材を有し、
    前記第2基材が、前記第2樹脂層上に設けられている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  9. 筐体と、該筐体内に複数のレンズを有する光学系を備える光学機器であって、
    前記複数のレンズの少なくとも1つが請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回折光学素子であることを特徴とする光学機器。
  10. 筐体と、該筐体内に複数のレンズを有する光学系と、該光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を備える撮像装置であって、
    前記複数のレンズの少なくとも1つが請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回折光学素子であることを特徴とする撮像装置。
  11. 前記撮像装置がカメラである請求項10に記載の撮像装置。

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