JP2021183394A - 液体収容体および液体収容体の製造方法 - Google Patents

液体収容体および液体収容体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費されずに残留するインクを低減することができる液体収容体を提供する。【解決手段】液体収容体であって、(i)液体供給口443と、(ii)液体供給口が取り付けられた第1端部431と、第1端部と対向する第2端部432とを含む袋本体430と、を有する液体収容袋43と、液体収容袋を収容するケース部材と、を備え、袋本体は、第1端部431を含み、液体供給口と連通する第1室101と、第2端部432を含み、液体供給口と連通しない第2室102と、袋本体が溶着されることで形成されたシール部435であって、第1室と第2室とを隔てるシール部と、有する、液体収容体。【選択図】図4

Description

本開示は、液体収容体および液体収容体の製造方法に関する。
印刷装置に装着されるインクカートリッジは、内部にインクが充填されるインクパックを備え、インクパックに充填されたインクは、インク供給口から導出され、印刷に使用される(例えば、特許文献1)。
特開2013−159026号公報
ところで、インクカートリッジの製品態様として、外形サイズは共通としつつ、インク容量が互いに異なる複数種類のインクカートリッジを取り揃える場合が生じ得る。この場合、インクパックは、製品態様として想定される最大のインク容量を基準として作製される。これによりインク容量が少ないインクカートリッジについて、同じ外形サイズのインクパックを用いた場合、インクパックが張った状態とならずにインクパックに余裕が生じる。インクパックに余裕が生じることで、インクパックの形状が変形しやすくなり、インクパック内でインク供給口と連通しない閉塞領域が生じる場合がある。閉塞領域のインクはインク供給口から導出されずに、インクパック内に残留するおそれがある。例えば落下などにより、インクカートリッジに外力が加えられると、インクパックのインク収容状態が偏るようにインクパックが変形することで、閉塞領域が生じ、インクが導出されずに残留してしまうおそれがある。このような課題は、インクパックを備えるインクカートリッジに限らず、液体収容袋を備える液体収容体に共通する。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。本本開示の一形態によれば、液体収容体が提供される。この液体収容体は、(i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有する液体収容袋と、前記液体収容袋を収容するケース部材と、を備え、前記袋本体は、前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する。
また、本本開示の一形態によれば、液体収容袋およびケース部材を備える液体収容体の製造方法が提供される。この製造方法は、前記液体収容袋を準備する準備工程であって、前記液体収容袋は、(i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有し、前記袋本体は、前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する準備工程と、前記ケース部材に、準備した前記液体収容袋を収容する収容工程と、前記ケース部材に収容された前記液体収容袋の前記第1室に液体を充填する充填工程と、を含む。
印刷装置の概略構成を示す図である。 液体収容体の斜視図である。 液体収容袋の斜視図である。 液体収容袋をX軸方向から視た図である。 図2に示す液体収容体のV−V断面図である。 液体収容体の製造方法を示す工程図である。
A.実施形態
図1は、液体収容体40が装着されるインクジェット式の印刷装置10の概略構成を示す図である。図1には互いに直交する座標軸であるX軸、Y軸、Z軸を付している。これ以降に示す図についても、必要に応じて同様の座標軸を付す。本実施形態では、X軸とY軸に平行な水平面に印刷装置10が配置されて使用される。Z軸方向は鉛直方向に沿った方向であり、+Z軸方向が鉛直上方向であり、−Z軸方向が鉛直下方向である。以下の説明において、+Y軸方向を前方、−Y軸方向を後方、−X軸方向を右方向、+X方向を左方向と称する場合がある。
印刷装置10は、カラー印刷可能であり、略箱形の外観形状を有する。印刷装置10は、前面カバー11と、排紙口12と、液体収容体交換用カバー13と、上面カバー14と、操作ボタン15と、制御部16と、噴射ヘッド20と、液体チューブ24と、駆動機構30と、4つの液体収容体40と、液体収容体ホルダー60と、キャップ80と、を備える。4つの液体収容体40には、噴射ヘッド20から噴射される液体としてのインクが収容されている。4つの液体収容体40は、収容しているインクの色が互いに異なる。インクの色は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒である。前面カバー11は、印刷装置10の前面のほぼ中央に設けられており、前方向に回動可能に、下端部が軸支されている。前面カバー11が前方向に回動されると、排紙口12が露出される。上面カバー14は、印刷装置10の上面に、上方に回動可能に、後端が軸支されている。
操作ボタン15は、例えば電源ボタンなどであり、前面カバー11の左側に複数設けられている。液体収容体交換用カバー13および液体収容体ホルダー60は、前面カバー11の右側に設けられている。液体収容体交換用カバー13は、前方向に回動可能に、下端部が軸支されている。液体収容体交換用カバー13が前方に回動されると、液体収容体ホルダー60の全面が露出される。液体収容体ホルダー60には液体を収容する液体収容体40が装着されている。
噴射ヘッド20は、印刷装置10の内部に取り付けられている。駆動機構30は、タイミングベルト32およびタイミングベルト32を駆動するための駆動モーター34を有する。噴射ヘッド20は、駆動機構30により、主走査方向に往復動する。噴射ヘッド20は、下面に複数の噴射ノズルを有する。液体チューブ24は、4つの液体収容体40の各々と噴射ヘッド20とに接続される。液体収容体40に収容されているインクは、液体チューブ24を介して、噴射ヘッド20に供給される。キャップ80は、噴射ヘッド20のメンテナンスに用いられる。制御部16は、例えばCPUおよびメモリーなどを備え、駆動機構30などの各部を制御する。
印刷の際には、図示しない給紙トレイに収納された印刷用紙が噴射ヘッド20の下方に搬送される。搬送される印刷用紙に向かって噴射ヘッド20からインクが噴出され、印刷画像が形成された印刷用紙は、排紙口12から排出される。
図2は、液体収容体40の斜視図である。液体収容体40は、扁平な直方体状の形状を有するケース部材41と、蓋部材42と、液体収容袋43と、を有する。ケース部材41は、右ケース411と左ケース412とを有する。右ケース411は、液体収容体40の右側面、上面、下面、および前面を覆う。左ケース412は、液体収容体40の左側面、上面、下面、および前面を覆う。蓋部材42は、液体収容体40の後面を覆う。蓋部材42には、図3に示す液体収容袋43が有する液体供給口443を露出させるための供給管用孔421が設けられている。ケース部材41の内部空間に液体収容袋43が収容される。
図3は、液体収容袋43の斜視図である。液体収容袋43は、袋本体430および液体供給口443を有する。液体供給口443は、管状の形状を有し、Y軸方向に沿って延びる中心軸CAを有する。袋本体430は、可撓性を有する第1フィルム451および第2フィルム452などにより構成されている。液体収容袋43は、第1フィルム451および第2フィルム452が重ね合わされ、−Y軸方向の端部において、第1フィルム451および第2フィルム452の間に液体供給口443が挟まれ、外周の4辺と、Y軸方向における中央付近がZ軸方向に熱溶着されて作製される、いわゆるピロータイプの袋である。第1フィルム451および第2フィルム452は、液体収容袋43の主面をそれぞれ形成する。液体が消費されるに伴って、第1フィルム451と第2フィルム452とが互いに近づくように変形する。第1フィルム451と第2フィルム452とが対向する対向方向は、X軸方向に沿った方向である。なお、液体収容体40および液体収容袋43において、Y軸方向は奥行き方向であり、X軸方向は幅方向であり、Z軸方向は高さ方向である。
熱溶着により形成される、液体収容袋43の−Y軸方向における端部を第1端部431、+Y軸方向における端部を第2端部432、+Z軸方向における端部を第3端部433、−Y軸方向における端部を第4端部434と称する。また、液体収容袋43におけるY軸方向の中央付近のZ軸方向に溶着された部分をシール部435と称する。すなわち、第1端部431に液体供給口443が取り付けられており、第2端部432は、第1端部431に対向している。第3端部433は、第1端部431と交差しており、第4端部434は、第3端部433と対向している。液体供給口443は、内部に内部流路を開閉するための弁機構が配置されている。液体収容袋43が液体収容体ホルダー60に装着されると、弁機構は液体収容体ホルダー60が備える液体導入針によって開弁され、液体チューブ24と液体供給口443とが連通される。印刷時には、図示しない吸引機構により、液体収容袋43に収容されたインクは液体供給口443から導出され、噴射ヘッド20へ供給される。
インクが液体収容袋43に充填される際には、液体供給口443を介して、第1端部431、第3端部433、第4端部434、およびシール部435を外周とする第1室101に充填される。対して、シール部435、第2端部432、第3端部433、および第4端部434を外周とする第2室102には、インクは充填されない。なお、液体収容袋43は、インクの導出に使用される液体供給口443とは別に、インクの充填に使用される液体充填口を第1端部431に有していてもよい。
図4は、インクが充填される前の液体収容袋43を+X軸方向から視た図である。上記のように、液体収容袋43は、袋本体430および液体供給口443などにより構成されている。第1フィルム451および第2フィルム452は、Y軸方向の辺が長い略長方形である。第1フィルム451および第2フィルム452は、例えば、厚み、構成などが均質の材料で形成されている。これにより、第1端部431、第2端部432、第3端部433、および第4端部434の溶着条件と、シール部435の溶着条件とを同等にすることができる。第1フィルム451および第2フィルム452の材料は、例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。第1フィルム451および第2フィルム452は、例示の材料のうち1つの材料で構成された単層のフィルムでもよく、単層のフィルムが複数積層された積層構造を有するフィルムでもよい。積層構造を有するフィルムにおいては、さらにアルミニウムなどを蒸着した層を有して構成されていてもよい。図4において、斜線にてハッチングされている部分は、第1フィルム451および第2フィルム452が熱溶着されている部分であり、第1端部431、第2端部432、第3端部433、第4端部434、およびシール部435である。本実施形態では、シール部435は、液体収容袋43のY軸方向における中央よりも、第2端部432側に形成されている。第1端部431、第2端部432、第3端部433、第4端部434、およびシール部435の幅は、略同一である。シール部435の一端は、第3端部433と重複し、他端は第4端部434と重複している。同様に、第1端部431と第3端部433、第3端部433と第2端部432、第2端部432と第4端部434、第4端部434と第1端部431は、それぞれ、一方の端部と他方の端部とが重複しており、互いに交差している。
第1室101は、第1端部431を含み、液体供給口443と連通する。第2室102は、第2端部432を含み、液体供給口443と連通しない。シール部435は、第1室101と、第2室102とを隔てている。本実施形態では、シール部435は、Z軸方向に沿って形成されている。シール部435が形成されることにより、第1端部431、第2端部432、第3端部433、および第4端部434を外周とする液体収容室100が、第1室101と、第2室102とに区画される。これにより、液体収容室100の最大容量よりも少ない量のインクを液体収容袋43に収容する場合に、第1室101にインクが収容されることにより、袋本体430のうちで第1室101を形成する部分が弛むことなく張った状態にできる。よって、液体収容袋43の変形を抑制できる。例えば、液体収容体40が落下されるなどして、液体収容袋43に衝撃が加えられた場合にも、インクの偏在が抑制されるので、インクを収容する第1室101に液体供給口443と連通しない閉塞領域が生じることが抑制できる。よって、インクが印刷により消費される際に、液体収容袋43に消費されることなく残留するインクの量を低減することができる。
ところで、液体収容体40の製品態様として、外形サイズは共通としつつ、インク容量が互いに異なる複数種類の液体収容体40を取り揃える場合が生じ得る。ここで、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋43を大容量用の液体収容袋とし、本実施形態であるシール部435が形成されている液体収容袋43を小容量用の液体収容袋とすることで、液体収容体40の外形サイズは共通としつつ、インク容量が互いに異なる液体収容体40を提供することができる。なお、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋43とは、すなわち、インクが液体収容室100に充填される構成の液体収容袋である。因みに、第1室101に充填されるインク量は、例えば、液体収容室100に充填されるインク量の半分程度である。大容量用の液体収容袋として使用される場合の液体収容室100の最大容量に対するインク充填量の割合と、第1室101の最大容量に対するインク充填量の割合とは、異なっていても良く、同じであっても良い。ここで、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋43を小容量用の液体収容袋として使用した場合には、液体収容袋が張った状態とならずに液体収容袋に余裕が生じることで、液体収容袋の形状が変形し、液体収容袋内で液体供給口443と連通しない閉塞領域が生じ得る。この点、本実施形態では、上記のように、液体収容室100よりも小容量である第1室101に液体が収容されることにより、液体収容袋43のうち第1室101を形成する部分を張った状態にできるので、液体収容袋43のうち液体を収容している第1室101の変形を抑制できる。また、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋を小容量用の液体収容袋43として使用した場合には、液体収容袋に余裕が生じるため、振動が加えられると、振動に伴い液体収容袋内でインクが動き、液体収容袋が頻繁に変形されるため、袋本体430が傷むおそれがある。この点、本実施形態では、小容量である第1室101にインクが収容されることにより、振動が加えられた場合にも、液体収容袋43の変形は抑制されるため、液体収容袋43の損傷を抑制することができる。
なお、小容量用の液体収容袋を変形しにくい材料で形成することにより、上記課題を解決しつつ、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋43を小容量用の液体収容袋として使用することも考えられる。しかし、この場合には、大容量用のシール部435が形成されていない状態の液体収容袋43と、小容量用の液体収容袋とで、溶着条件を異ならせる必要が生じ得る。この点、本実施形態では、シール部435を形成するか否かにより、液体収容袋43を、大容量用と小容量用とに使い分けることができるため、両者で溶着条件を同等にすることができる。また、シール部435が形成されていない液体収容袋43を大容量のための液体収容袋として使用し、シール部435が形成されている液体収容袋43を小容量のための液体収容袋43として使用することができるため、大容量と、小容量とで、外形サイズが同じ液体収容袋43を使用することができ、大容量と、小容量とで、異なるサイズの液体収容袋43を使用するよりも製造コストの増大を低減することができる。
図5は、図2に示す液体収容体40のV−V断面図である。ケース部材41は、内部に第1挿入部413および第2挿入部414を有する。ケース部材41は、第1挿入部413を構成する第1挿入隔壁415と、第2挿入部414を構成する第2挿入隔壁416と、を有する。第1挿入部413は、第1挿入隔壁415と、ケース部材41の上面とにより区画された部分である。第2挿入部414は、第2挿入隔壁416と、ケース部材41の下面とにより区画された部分である。第1挿入隔壁415および第2挿入隔壁416は、Y軸方向に延びる略平板状の形状を有している。第1挿入隔壁415は、ケース部材41の左側面を基部として、−X軸方向に突設されている。同様に、第2挿入部414は、ケース部材41の右側面を基部として、+X軸方向に突設されている。第1挿入部413には、第3端部433が+X軸方向に向かって挿入される。第2挿入部414には、第4端部434が−X軸方向に向かって挿入される。第1挿入隔壁415とケース部材41の上面との距離と、第2挿入隔壁416とケース部材41の下面との距離とは、同等であり、第1挿入隔壁415と第2挿入隔壁416との距離よりも大幅に近い。袋本体430の大部分は、第1挿入隔壁415と、第2挿入隔壁416と、ケース部材41の右側面および左側面とに囲まれた空間に収容される。
図5において、実線で示す袋本体430は、印刷によりインクが消費される前の袋本体430の形状を示し、二点鎖線で示す袋本体430は、消費され収容するインクが減少した袋本体430の形状を示している。上述のごとく、インクが消費されるにつれ、袋本体430の第1フィルム451と第2フィルム452とが互いに近づくように袋本体430は変形する。ここで、第3端部433および第4端部434の各々は、第1挿入部413および第2挿入部414に挿入されているため、第1挿入部413または第2挿入部414に案内され、挿入方向に移動することができる。これにより、例えば、袋本体430に皺がよる、袋本体430が折れ曲がるなどの閉塞領域の原因となる変形が生じにくくなる。よって、袋本体430の変形した部分にインクが消費されずに残留してしまうことを抑制することができる。
図6は、液体収容体40の製造方法を示す工程図である。準備工程P10において、ケース部材41および液体収容袋43が準備される。詳しくは、ケース部材41は、右ケース411および左ケース412が組み立てられた状態で準備される。収容工程P20において、ケース部材41に、液体収容袋43が収容される。詳しくは、組み立てられた右ケース411および左ケース412の開放されている後面から液体収容袋43が挿入され、挿入後、右ケース411および左ケース412の後面に蓋部材42が取り付けられる。挿入される際には、第3端部433は、第1挿入部413に挿入され、第4端部434は、第2挿入部414に挿入される。充填工程P30において、ケース部材41に収容された液体収容袋43の第1室101に液体供給口443を介してインクが充填される。ケース部材41に収容された液体収容袋43の第1室101にインクが充填されることで、ケース部材41の形状に沿って、液体収容袋43にインクを充填することができる。
なお、シール部435が形成されていない状態の液体収容袋43を小容量用の液体収容袋として使用する場合には、液体収容室100にインクが充填される際に、液体供給口443から近い第1端部431側よりも、液体供給口443から遠い第2端部432側にインクが偏って充填され得る。インクの偏りが解消されないまま、インクが消費される場合には、閉塞領域が生じることでインクが消費されずに液体収容袋43に残留してしまうおそれがある。この点、本実施形態では、インクの充填量に見合った容量を有する第1室101にインクが充填されるため、充填工程P30において、インクの偏りを回避することができる。よって、液体収容袋43におけるインクの残留を抑制することができる。
図4に示すように、液体収容袋43は、液体供給口443が設けられているZ軸方向の辺よりも、Y軸方向の辺が長い略長方形の形状を有している。また、シール部435は、第1室101のY軸方向の長さが、液体収容室100のY軸方向の長さよりも短くなるように形成されている。ここで、インクが導出される際、液体供給口443から離れた箇所のインクほど、液体供給口443から導出されにくい傾向がある。第1室101において、液体供給口443から最も離れている箇所は、シール部435であり、シール部435は第3端部433よりも液体供給口443との距離が近いため、インクの導出されにくさが軽減される。例えば、液体収容室100の充填容量を小さくするために、液体収容室100に対して、Z軸方向の長さが短くなるように、シール部435をY軸方向に形成することも考えられる。しかし、この場合、シール部435により区画された液体供給口443と連通する室のY軸方向の長さは、液体収容室100と変わらないため、第3端部433側のインクは、液体供給口443から導出されにくいままとなる。本実施形態では、シール部435がZ軸方向に形成されることにより、シール部435がY軸方向に形成されるよりも、第1室101からインクを導出され易くすることができる。
上記実施形態によれば、袋本体430は、シール部435により、液体供給口443と連通する第1室101と、液体供給口443と連通しない第2室102とに隔てられている。これにより、液体収容室100の最大容量よりも少ない量のインクを液体収容袋43に収容する場合に、第1室101にインクが収容されることにより、液体収容袋43の形状の変形を抑制できる。液体収容体40に外力が加えられた場合にも、インクの偏在が抑制されるので、第1室101に液体供給口443と連通しない閉塞領域が生じることが抑制され、液体収容袋43に消費されずに残留するインクの量を低減することができる。
また、上記実施形態によれば、ケース部材41は、第3端部433が挿入される第1挿入部413と、第4端部434が挿入される第2挿入部414と、を備える。これにより、消費により、液体収容袋43に収容されるインクの容量が少なくなるにつれ、第1フィルム451と第2フィルム452とが互いに近づくように液体収容袋43が変形するのに伴い、第3端部および第4端部の各々は、第1挿入部および第2挿入部に挿入される方向に移動することができる。これにより、例えば、液体収容袋43に皺がより、皺にインクが残留してしまうことが抑制される。よって、液体収容袋43に残留するインクの量をさらに低減することができる。また、ケース部材41は、第1挿入部413を構成する第1挿入隔壁415と、第2挿入部414を構成する第2挿入隔壁416と、を有する。これにより、第1挿入部413を、第1挿入隔壁415と、ケース部材41の上面とにより区画して形成することができる。第2挿入部414を、第2挿入隔壁416と、ケース部材41の下面とにより区画して形成することができる。
また、上記実施形態によれば、袋本体430は、均質な材料で形成されているため、シール部435の溶着条件を第1端部431、第2端部432、第3端部433、および第4端部434の溶着条件と同じにすることができる。
また、上記実施形態によれば、液体収容体40の製造工程に、ケース部材41に、液体収容袋43を収容する収容工程P20と、ケース部材41に収容された液体収容袋43にインクを充填する充填工程P30と、を含む。ケース部材41に収容された液体収容袋43にインクが充填されることで、ケース部材41の形状に沿って、液体収容体40に液体を充填することができる。
B.他の実施形態
(B1)上記実施形態では、シール部435は、Z軸方向に沿って形成、すなわち第1端部431と略平行に形成されている。これに対し、シール部435は、Z軸方向に対して斜めに形成されていてもよく、直線状でなく、湾曲して設けられても良い。一端が第3端部433と重複し、他端が第4端部434と重複するように、シール部435が形成されることにより、第3端部433からインクが導出され易い小容量の液体収容袋43を提供することができる。また、上記実施形態では、第1挿入部413は、第1挿入隔壁415と、ケース部材41の上面とにより区画されて構成されている。第1挿入部413は、ケース部材41の内部に、第3端部433が挿入される空間を区画する構成であれば、どのような形態でも良い。例えば、第1挿入隔壁415のY軸方向の一部を欠く形状の部材により第1挿入部413が形成されてもよい。第2挿入部414についても同様である。
(B2)上記実施形態では、液体収容体40には液体としてインクが収容される。液体はインクに限定されず、液体収容体40に、例えば薬液、油、飲料水などの液体が収容されてもよい。
(B3)例えば、本開示は、印刷装置に限らず、ファクシミリ装置等の画像記録装置や、液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置等、液体以外の他の液体を噴射する任意の装置にも適用することができる。
C.他の形態
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、液体収容体が提供される。この液体収容体は、(i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有する液体収容袋と、前記液体収容袋を収容するケース部材と、を備え、前記袋本体は、前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する。この液体収容体によれば、液体収容袋の最大容量よりも少ない量の液体を液体収容袋に収容する場合に、第1室に液体が収容されることにより、液体収容袋の変形を抑制できる。これにより、例えば、液体収容体に外力が加えられた場合にも、液体の偏在が抑制されるので、液体を収容する第1室に液体供給口と連通しない閉塞領域が生じることが抑制できる。よって、液体収容袋に残留する液体の量を低減することができる。
(2)上記形態の液体収容体において、前記袋本体は、第1フィルムと、前記第1フィルムに溶着された第2フィルムとによって形成され、前記袋本体は、さらに、前記第1端部と交差する第3端部と、前記第3端部と対向する第4端部とを有し、前記ケース部材は、内部に、前記第3端部が挿入される第1挿入部と、前記第4端部が挿入される第2挿入部と、を備える。この液体収容体によれば、消費により、液体収容袋に収容される液体の容量が少なくなるにつれ、第1フィルムと第2フィルムとが互いに近づくように液体収容袋が変形するのに伴い、第3端部および第4端部の各々は、第1挿入部および第2挿入部に挿入される方向に移動する。これにより、例えば、液体収容袋43に皺がより、皺にインクが残留してしまうことが抑制される。よって、液体収容袋に残留する液体の量をさらに低減することができる。
(3)上記形態の液体収容体において、前記ケース部材は、前記第1挿入部を構成する第1挿入隔壁と、前記第2挿入部を構成する第2挿入隔壁と、を備える。これにより、第1挿入部413を、第1挿入隔壁415と、ケース部材41の上面とにより区画して形成することができる。第2挿入部414を、第2挿入隔壁416と、ケース部材41の下面とにより区画して形成することができる。
(4)上記形態の液体収容体において、前記袋本体は、均質な材料で形成されている。この液体収容体によれば、シール部の溶着条件を外周の溶着条件と同じにすることができる。
(5)本開示の一形態によれば、液体収容袋およびケース部材を備える液体収容体の製造方法が提供される。この製造方法は、前記液体収容袋を準備する準備工程であって、前記液体収容袋は、(i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有し、前記袋本体は、前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する準備工程と、前記ケース部材に、準備した前記液体収容袋を収容する収容工程と、前記ケース部材に収容された前記液体収容袋の前記第1室に液体を充填する充填工程と、を含む。この製造方法によれば、ケース部材に収容された液体収容袋に液体を充填することで、ケース部材の形状に沿って、液体収容部に液体を充填することができる。
10…印刷装置、11…前面カバー、12…排紙口、13…液体収容体交換用カバー、14…上面カバー、15…操作ボタン、16…制御部、20…噴射ヘッド、24…液体チューブ、30…駆動機構、32…タイミングベルト、34…駆動モーター、40…液体収容体、41…ケース部材、42…蓋部材、43…液体収容袋、60…液体収容体ホルダー、80…キャップ、100…液体収容室、101…第1室、102…第2室、411…右ケース、412…左ケース、413…第1挿入部、414…第2挿入部、415…第1挿入隔壁、416…第2挿入隔壁、421…供給管用孔、430…袋本体、431…第1端部、432…第2端部、433…第3端部、434…第4端部、435…シール部、443…液体供給口、451…第1フィルム、452…第2フィルム、CA…中心軸、P10…準備工程、P20…収容工程、P30…充填工程

Claims (5)

  1. 液体収容体であって、
    (i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有する液体収容袋と、
    前記液体収容袋を収容するケース部材と、を備え、
    前記袋本体は、
    前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、
    前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、
    前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する、液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体であって、
    前記袋本体は、第1フィルムと、前記第1フィルムに溶着された第2フィルムとによって形成され、
    前記袋本体は、さらに、前記第1端部と交差する第3端部と、前記第3端部と対向する第4端部とを有し、
    前記ケース部材は、内部に、
    前記第3端部が挿入される第1挿入部と、
    前記第4端部が挿入される第2挿入部と、
    を備える液体収容体。
  3. 請求項2に記載の液体収容体であって、
    前記ケース部材は、
    前記第1挿入部を構成する第1挿入隔壁と、
    前記第2挿入部を構成する第2挿入隔壁と、
    を備える液体収容体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記袋本体は、均質な材料で形成されている液体収容体。
  5. 液体収容袋およびケース部材を備える液体収容体の製造方法であって、
    前記液体収容袋を準備する準備工程であって、
    前記液体収容袋は、
    (i)液体供給口と、(ii)前記液体供給口が取り付けられた第1端部と、前記第1端部と対向する第2端部とを含む袋本体と、を有し、
    前記袋本体は、
    前記第1端部を含み、前記液体供給口と連通する第1室と、
    前記第2端部を含み、前記液体供給口と連通しない第2室と、
    前記袋本体が溶着されることで形成されたシール部であって、前記第1室と前記第2室とを隔てるシール部と、有する準備工程と、
    前記ケース部材に、準備した前記液体収容袋を収容する収容工程と、
    前記ケース部材に収容された前記液体収容袋の前記第1室に液体を充填する充填工程と、を含む製造方法。
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