JP2021182292A - 金融商品取引支援システム、金融商品取引支援方法、及び金融商品取引支援プログラム - Google Patents

金融商品取引支援システム、金融商品取引支援方法、及び金融商品取引支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための金融商品取引支援システム、金融商品取引支援方法、及び金融商品取引支援プログラムを提供する。【解決手段】金融商品取引業者装置1は、金融商品仲介機関である金融商品取引業者が外国為替証拠金取引サービスを提供するための装置であって、トレーダ端末10に対して金融商品のトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動き関する始値、終値、高値、安値といった四本値情報のほか、金融商品の取引を行う際に必要な各種情報を逐次送信する機能を備える。トレーダ端末10は、取引業者サーバ1から四本値情報を受信することで出力画面に表示されたリアルタイムチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するる。【選択図】図1

Description

本願発明は、金融商品の取引を行う際に、現時点での取引環境が金融商品取引の売買に望ましいか否かを見極めるための分析ツールに関する。
近年、オンライン上において(インターネットなどのネットワーク経由で)、個人投資家を含めた多くの投資家が様々な金融商品の取引を行っている。たとえば、外国為替取引(以下、「FXトレード」という。)は、為替レートが上がるか下がるかといった為替の動向を、投資家が予測してFX業者に売買の注文を行い、為替レートの変動による差益を得ることを目的とする金融取引商品である。
すなわち、為替レートは、市場介入や各種経済指標、金利差、政治情勢、経済環境など様々な要因の変化により影響を受け易く、絶えず変動している。ゆえに、FXトレードは、特定の通貨の価格が上がるタイミングで(安い時に)買って、その通貨の価格が下がるタイミングで(高い時に)売る、もしくは特定の通貨の価格が下がるタイミングで(高い時に)売って、その通貨の価格が下がるタイミングで(安い時に)買い戻す、といった売り買いのタイミングを測って利益を上げていく売買取引である。
このFXトレードには、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期トレードといった4種類の取引の形態がある。スキャルピングは、1回のトレードを数秒から長くても5分以内に終了するトレードスタイルである。デイトレードは、1日以内にトレードを終了するスタイルである。スイングトレードは、数日から数週間ポジション(特定の通貨を買っている状態又は売っている状態)を保有するトレードスタイルである。そして、長期トレードは、ポジションを数ヶ月から数年単位で保有するスタイルである。
FXトレードを行う場合、投資家は、該当通貨の過去の値動きの推移を視覚的に表示した為替チャート(FXチャート)と称するグラフを読み、相場の流れを把握すると共に、投資家の心理状態を分析し、今後の値動き(相場の変動)を予測している。このチャートとしては、一定時間ごとの値動きを一本の縦線で表したバーチャートや、一定時間ごとの値動きを、終値どうしを線で結んだライン(折れ線足)で表したラインチャート、一定時間ごとの値動きを太線と細線からなるローソクの形をした図形(ローソク足)で表したローソク足チャートがある。
日本においては、これらのチャートの中でローソク足チャートを用いることが一般的である。ローソク足チャートを構成するローソク足は、金融商品の価格の始値、終値、高値、安値といった四本値を一目で表現するものとなっている。このローソク足では、一定時間ごとに始値から終値までの実体部分を太線で示し、この実体部分より上の最高値までの部分(上ヒゲ)と、実体部分より下の最安値までの部分(下ヒゲ)をそれぞれ細線で示している。
ゆえに、ローソク足チャートでは、ローソク足を時系列に並べることで、その形からどのような値動きをしたのかが分かるようになっている。
なお、これらのチャートでは、縦軸に過去の為替レート(金融商品の価格)の動きを表し、横軸に時間を表したものとなっている。
ところでFXトレードでは、同じチャートの画面で、同じ理論や同じロジックを用いて取引を行っても、多くの勝ちを得ることができる者もいれば、負けが込んでしまう者もいる。また、最近では、初心者でも気軽にFXトレードを行うことができる環境が整ってきており、FXトレードを始めて1年以内に90%が負け、5年以内には99%が負けてしまうといわれている。
すなわち、チャートに基づいて値動きを予測し、好ましい売買の取引環境を認識することは、FXトレードの熟練者や専門家ならともかく、一般投資家とっては必ずしも容易ではない。特に初心者にとっては、チャートのみで値動きを予測することは非常に困難である。また、時間をかけて理論やロジックを学んでも、チャートを見極める才能やセンスがなければ正確に分析を行うことができず、損失を被ってしまうことがほとんどである。
そこで、FXトレードで大きな損失を被ってしまうことを防ぐための手段として、為替レートが予め決めておいた所定の価格を超えたときに、損失が拡大しないように警告メッセージを発することができるシステムが提案されている(特許文献1を参照)。
このシステムを用いれば、初心者であってもFXトレードで想定外の損失を被らないようにすることはできる。しかしながら、FXトレードで勝つためにどのタイミングで売買にエントリーし、どのタイミングで決済をしたら望ましいのかは分からない。
また、FXトレードを含む金融商品取引の売買に望ましい取引環境を認識することができるようにしたシステムや方法、装置等が多数提案されている(特許文献2〜9を参照)。
しかしながら、上述したシステム等は、金融商品の始値や終値、安値、高値、売値、買値といった金融の値動きに関する情報に基づくチャートを分析するものではなく、これらの情報に様々な処理を施したり、FXトレードの熟練者や専門家等のコメントを加えたりするものとしている。ゆえに、それぞれの処理やコメントが、実際の取引環境を客観的に分析することの妨げとなっているように感じられる。
したがって、金融取引情報に基づくチャートに何ら処理を施したり、主観的なコメントを加えたりすることなく、金融商品取引の売買に望ましい取引環境を客観的に認識することができる分析ツールがあれば望ましいが、出願人が知る限りそのようなツールは何ら提案されていない。
特開2002−251522号公報 特許第4380152号 特開2010−271860号 特表2010−536104号 特開2014−139843号 特開2016−105309号 実用新案登録第3217709号公報 特許第6093032号 特開2019−207452号
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、金融商品取引の売買に望ましい取引環境を容易に分析することを可能とした技術を提供することを目的とする。
本発明に係る金融商品取引支援システムは、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うためのシステムであって、金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置と、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末と、がネットワークを介して通信可能に構成されたものとなっている。
このシステムにおいて金融商品取引業者装置は、トレーダ端末からの要求に応じてトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動きに関する始値、終値、高値、安値といった四本値情報をトレーダ端末へ逐次送信する機能を少なくとも備えている。
ここで、トレーディングソフトウェアとは、金融商品の売買取引をより行い易くするためのツールのひとつであって、金融商品の取引を行う投資家が操作するトレーダ端末にインストールすることで、チャート等の投資情報の提供に加え、実際の売買の執行まで可能とする。
したがって、このシステムにおいてトレーダ端末は、金融商品取引業者装置からチャート表示処理機能を有するトレーディングソフトウェアを取得(インストール)し、さらに金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで、縦軸に金融商品の価格及び横軸に時間が設定されたチャートを視覚的に示すものとなっている。すなわち、トレーダ端末は、チャート表示処理機能によって生成したチャートを出力部に表示し、金融商品取引業者装置から最新の四本値情報を受信するごとに、その情報をリアルタイムに反映したチャート(以下、「リアルタイムチャート」という。)を出力部に表示するものとなっている。
そして、このシステムにおいてトレーダ端末は、出力部に表示するリアルタイムチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するフレーム表示処理手段、を少なくとも備えることを基本的な特徴とする。
このフレーム表示処理手段は、リアルタイムチャートに重ねて複数の区画を有するフレームを表示することができるものであれば、その処理方法は特に限定されない。たとえば、リアルタイムチャートにおいて最新の値動きが示された時点から任意の複数の時間遡った時点にそれぞれ設けられる、価格軸(縦軸)に平行な複数の縦線と、チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値に接して設けられる、時間軸(横軸)に平行な上横線と、チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最安値に接して設けられる、時間軸(横軸)に平行な下横線と、前記上横線と前記下横線の間を均等に区分して設けられる一以上の中横線と、から構成されるフレームを生成するものとすることができる。
すなわち、このシステムは、今後の値動き(相場の変動)を予測するために、取引環境を分析するツールであるので、最新の値動きが示された時点から任意の複数の時間遡った各時点(縦線)における過去の値動きの推移を参照し、さらに、この範囲における最高値をフレームの上限(上横線)とし、この範囲における最安値をフレームの下限(下横線)とすると共に、上限と下限の間を均等に区分する一以上の中横線を設けるものとした。
これにより、縦線と上横線と下横線によって、出力部に表示されたリアルタイムチャートにおいて着目する範囲が限定され、さらに、一以上の中横線によって、限定された範囲内での価格の上下動の程度が見極め易くなり、初心者でも今後の値動きの動向の分析が行い易いものとなる。
また、このフレーム表示処理手段のより具体的な処理方法としては、たとえば、表示するフレームにおける時間軸方向の区画ごとに受け付けた、四本値情報として一定期間ごとにリアルタイムチャートに表示される図形の数の設定によって、複数の時点をそれぞれ特定する。また、最新の値動きが示された時点から特定した複数の時点の中で時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値及び最安値を特定する。さらに、特定した複数の時点においてそれぞれ、特定した最高値を上限及び特定した最安値を下限とする直線を縦線として生成すると共に、この縦線の各上限に接する直線を上横線とし、この縦線の各下限に接する直線を下横線とし、表示するフレームにおける価格軸方向の区画の数に応じて設けられる直線を中横線としてそれぞれ生成する。そして、生成した縦線と上横線と下横線と中横線とを組み合わせてフレームとするものである。
この処理方法において、一定期間ごとにリアルタイムチャートに表示される四本値情報の図形としては、たとえば、バーチャートにおける一本の線や、ラインチャートにおける折れ線足、ローソク足チャートにおけるローソク足とする。すなわち、この図形はリアルタイムチャートにおいて一定期間ごとに表示されるものであるから、これらの図形の数によって経過した時間が分かり、この図形の数を設定するという極めて簡易な手段によって、時間的に遡って区切る複数の時点を特定することができる。そして、この特定した時点を、フレームにおいて縦線を設ける位置とすることができる。
したがって、リアルタイムチャートに対する執行時間(執行足)として、たとえば、1分の時間足(1分足)が設定されれば、リアルタイムチャートに対して1分ごとに新たな図形が表示され、同じく執行足として5分足が設定されれば、リアルタイムチャートに対して5分ごとに新たな図形が表示されるものとなる。この時間足として設定される執行時間は、1分や5分のほかに、15分や30分、60分(1時間)、4時間、1日、1週間などとすることができる。
また、この処理方法において、フレームを構成する縦線は、上述したようにリアルタイムチャートに表示される図形の数の設定によって特定した複数の時点の中で、最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値及び最安値を特定することで生成される。すなわち、縦線を設ける位置として特定した複数の時点においてそれぞれ、特定した最高値を上限とし、及び特定した最安値を下限とすることで、フレームを構成する縦線を生成することができる。
また、この処理方法において、フレームを構成する横線は、次のようにして生成される。まず、上述したように特定した複数の時点における縦線の各上限に接するように、最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの範囲において上横線を生成する。また、同じく特定した複数の時点における縦線の各下限に接するように、最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの範囲において下横線を生成する。さらに、表示するフレームとして事前に設定された価格軸方向の区画の数に応じて、上横線と下横線の間を均等に区分することで一以上の中横線を生成する。
ゆえに、この処理方法においては、それぞれ生成された、複数の縦線と、上横線と、下横線と、一以上の中横線とからフレームを構成し、リアルタイムチャートに重ねて表示するものとしている。
また、このフレーム表示処理手段においては、最高値及び最安値を、特定した複数の時点の中で、時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間に限定して特定するものとしても良い。すなわち、最新の値動きが示された時点から時間的に最も短く遡った時点までを除いて最高値及び最安値を特定するものである。
これにより、値動きが不安定な最近の動向に左右されず、所定の範囲での値動きに基づいて判断することができるものとなる。
また、このシステムにおいてトレーダ端末は、フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてリアルタイムチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、フレームの表示に加えて、視覚的に認識可能な標示を施す取引環境標示処理手段をさらに備えるものとすることができる。
すなわち、トレーダ端末は、フレーム表示処理手段に加えて取引環境標示処理手段を備えることで、リアルタイムチャートに重ねて表示されたフレームに、視覚的に認識可能な標示を施すことができるものとなっている。
これにより、フレームに施された標示によって、初心者であっても容易に金融商品の取引環境を視覚的に認識することができるものとなる。
この取引環境標示処理手段は、たとえば、特定した複数の時点における四本値情報が示す始値に基づいて取引環境をそれぞれ分析し、その判断に応じた標示をその始値が含まれる区画に施すものとすることができる。すなわち、区画ごとに時間的に古い金融商品の価格から取引実績を確認し、今後の価格の変動を予測した取引環境を把握することができる。
また、この取引環境標示処理手段において、視覚的に認識可能な標示は、たとえば、フレームを構成する複数の縦線及び複数の横線の何れかによって囲まれた(仕切られた)区画に色彩を施すものとしている。この区画に対する色彩は、たとえば、区画内に全て色彩を施す(区画内を所定の色で塗りつぶす)ものとしたり、区画を囲む枠を設けて色彩を施す(区画の周囲に所定の色の枠を設ける)ものしたり、前述のように施した色彩を点滅させるものとしたりすることができる。
すなわち、上述したように、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、特定した複数の時点における四本値情報の始値が含まれる区画に所定の態様の色彩を施すものとする。
これにより、一目で容易に金融商品の取引環境を把握することができる。
また、この取引環境標示処理手段おいて、標示は、金融商品取引の売りに望ましい所定の取引環境と、金融商品取引の買いに望ましい所定の取引環境とで、異なる色彩を施すものとすることが望ましい。
これにより、金融商品の取引環境を売買の区分けに応じて一目で把握することができる。
また、この取引環境標示処理手段では、リアルタイムチャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、この執行期間に基づく取引環境の判断と、上位期間に基づく取引環境の判断が同じであるとき、標示として施される色彩を濃くするものとしても良い。
これにより、金融商品の取引環境の程度を一目で把握することができる。
さらに、この取引環境標示処理手段では、リアルタイムチャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、この執行期間に基づく取引環境の判断と、上位期間情報に基づく取引環境の判断を、上向き又は下向きの矢印としてリアルタイムチャートの近傍にそれぞれ施すものとしても良い。
これにより、上位期間における金融商品の取引環境が矢印によって一目で容易に把握することができる。また、執行期間における取引環境が色彩によって示されれば、一目で執行期間における取引環境と上位期間における取引環境を把握することができる。
そして、本発明では、金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置にネットワークを介して通信可能に構成された、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末を、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための通信端末として機能させる金融商品取引支援プログラムを実行することで、本発明に係る金融商品取引支援方法を実現することができる。
本発明に係る金融商品取引支援システムでは、リアルタイムチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームが表示されるものとなっている。ゆえに、金融商品の値動きを示すアルタイムチャートにおいて着目する範囲がフレームによって限定されると共に、限定された範囲内での価格の上下動の推移(程度)が見極め易くなる。
したがって、金融商品の取引を行う際に、初心者でも今後の値動きの動向の分析が行い易く、金融商品取引の売買に望ましいか否かを見極めることが可能となる。
本発明に係る金融商品取引支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムの流れの一例を示したシーケンス図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末の出力部に表示されるチャートに重ねてフレームを表示した状態を示す模式図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末の出力部に表示されるチャートに重ねてフレームが表示され、「買い」に望ましい取引環境であることを標示する模式図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末の出力部に表示されるチャートに重ねてフレームが表示され、「売り」に望ましい取引環境であることを示す模式図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末の出力部に表示されるチャートに重ねてフレームが表示され、「買い」に望ましい取引環境であることを他の方法で標示する模式図である。 本発明に係る金融商品取引支援システムで用いられるトレーダ端末の出力部に表示されるチャートに重ねてフレームが表示され、「売り」に望ましい取引環境であることを他の方法で示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について、図面に基づき説明する。
本発明に係る金融商品取引支援システムは、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うサービスを提供するものであって、図1に示すように、金融商品取引業者装置1と、金融商品の取引を行う投資家が操作するトレーダ端末10が、ネットワークNWを介して通信可能に構成されたものとなっている。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
金融商品取引業者装置1は、金融商品仲介機関である金融商品取引業者が外国為替証拠金取引サービスを提供するための装置であって、トレーダ端末10に対して金融商品のトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動き関する始値、終値、高値、安値といった四本値情報のほか、金融商品の取引を行う際に必要な各種情報を逐次送信する機能を備えるサーバ(以下、「取引業者サーバ」という。)である。また、取引業者サーバ1は、トレーダ端末10からの売買注文(注文情報)を受け付ける機能も備えている。
トレーダ端末10は、外国為替証拠金取引を行う投資家が操作(利用)する通信端末であって、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブといったハードウェア資源、CPUが実行するコンピュータプログラム等のソフトウェア資源を備えることにより構成される。
また、トレーダ端末10は、外国為替証拠金取引サービスの提供を受けるために必要なトレーディングソフトウェア等を記憶する記憶部を備えると共に、CPUでの処理に使用する情報や記憶部に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークNWを介して送受信する通信装置を備える。すなわち、トレーダ端末10は、有線通信網や無線通信網を介して取引業者サーバ1とデータ通信を行う機能を備え、取引業者サーバ1から為替取引レートなど金融商品の取引を行う際に必要な各種情報を受信すると共に、取引業者サーバ1に対して売買注文(注文情報)を送信する。
このようなトレーダ端末10は、取引業者サーバ1が提供する所定の外国為替証拠金取引のための取引画面などを表示する表示制御機能(ブラウザなど)を備えると共に、入力ボタン、タッチパネル等の操作入力装置やディスプレイ等の表示装置(出力画面)を備える。具体的には、デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)やノートブックPC、タブレットPC、スマートフォンといった、インターネット等の通信ネットワークNWを介してデータの送受信やデータの入出力が可能な通信端末によって実現される。
本実施の形態においてトレーダ端末10は、チャート表示処理部11と、フレーム表示処理部12と、取引環境標示処理部13を少なくとも備える。
すなわち、トレーダ端末10は、補助記憶装置(たとえば、ROM)に記憶された各種のプログラム(OS、アプリケーション等)が主記憶装置(RAM)にロードされ、CPUにより実行されることによって、チャート表示処理部11と、フレーム表示処理部12と、取引環境標示処理部13とを含む装置として機能する。
チャート表示処理部11は、取引業者サーバ1から入手したトレーディングソフトウェアが事前にインストールされたトレーダ端末10が基本的に備える機能であって、金融商品の時間的な値動きの推移を、時間軸と価格軸とを用いたリアルタイムチャートで出力画面に表示する処理を行う手段である。
フレーム表示処理部12は、取引業者サーバ1から四本値情報を受信することで出力画面に表示されたリアルタイムチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示する処理を行う手段である。
このフレーム表示処理部12での処理において、フレームは、リアルタイムチャートにおいて最新の値動きが示された時点から任意の時間遡った複数の時点にそれぞれ設けられる、価格軸(縦軸)に平行な複数の縦線と、リアルタイムチャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間において、最高値に接して設けられる、時間軸(横軸)に平行な上横線、及び最安値に接して設けられる、時間軸(横軸)に平行な下横線と、この上横線と下横線の間を均等に区分して設けられる一以上の中横線と、から構成されたものとなっている。
ゆえに、フレーム表示処理部12は、上述したフレームをリアルタイムチャートに重ねて表示するため、以下に記載される各機能を有している。
まず、フレーム表示処理部12は、事前に設定された時間軸方向の区画の数に応じて受け付けた、四本値情報としてリアルタイムチャートに表示される図形の数の設定によって、複数の時点をそれぞれ特定する機能を有している。
すなわち、この処理方法では、表示するフレームとして事前に時間軸方向の区画の数が設定されており、この時間軸方向の区画ごと受け付けた、チャートに表示される図形の数の設定によって、フレーム表示処理部12が、縦線を設ける位置となる複数の時点をそれぞれ特定するものとしている。
ここで、リアルタイムチャートに重ねて、たとえば、時間軸方向に2つの区画を有し、価格軸方向に2つの区画を有する2×2のフレームを表示する場合、時間軸方向の区画の数として「2」、価格軸方向の区画の数として「2」が事前に設定されたものとなる。また、同様に、時間軸方向に3つの区画を有し、価格軸方向に4つの区画を有する3×4のフレームを表示する場合、時間軸方向の区画の数として「3」、価格軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されたものとなる。さらに、同様に、時間軸方向に4つの区画を有し、価格軸方向に4つの区画を有する4×4のフレームを表示する場合、時間軸方向の区画の数として「4」価格軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されたものとなる。
フレーム表示処理部12には、時間軸方向の区画の数及び価格軸方向の区画の数として所定の数がそれぞれデフォルト設定されているが、この数値は、適宜設定変更可能なものとなっている。ゆえに、たとえば、時間軸方向に4つの区画を有し、価格軸方向に4つの区画を有するものとして、フレームの区画の数が事前に設定されていた場合、これ以外のフレーム構成を望むのであれば、時間軸方向及び価格軸方向においてフレームの区画の数が所望の構成となるように、その設定を任意に変更すれば良い。
また、時間軸方向の区画においては、四本値情報としてリアルタイムチャートに表示される図形の数が、区画ごとに事前に設定されたものとなっている。この図形の数もまた、区画ごとにデフォルト設定されているが、この数値は、適宜設定変更することができる。
たとえば、フレームの時間軸方向の区画の数として「2」が事前に設定されている場合、フレーム表示処理部12での図形の数の設定は、この区画ごとに行われる。具体的には、1つ目の区画が「30」、2つの区画が「40」といったように、区画ごとに図形の数がそれぞれ設定されることとなる。
したがって、最新の値動きを示す図形を1番目として、図形の数が設定される場合、1番目の図形から30番目の図形が1つ目の区画に含まれ、31番目の図形から70番目の図形が2つ目の区画に含まれるものとなる。
また、図形の数の設定は、全ての区画で同じ数にするものとしても良い。この場合は、たとえば、複数の区画に含まれる図形の数の総数を設定することで、事前に設定されたフレームの時間軸方向の区画の数で自動的に均等割りされるものとする。
すなわち、たとえば、フレームの時間軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されており、図形の数の総数として「160」を設定した場合、160を4で除する処理が実行され、4つの区画の全てにおいて、図形の数として「40」がそれぞれ設定されたものとなる。
したがって、最新の値動きを示す1番目の図形から40番目の図形が1つ目の区画に含まれ、41番目の図形から80番目の図形が2つ目の区画に含まれ、81番目の図形から120番目の図形が3つ目の区画に含まれ、121番目の図形から160番目の図形が4つ目の区画に含まれるものとなる。
さらに、図形の数の設定は、区画ごとに設定するものと、複数の区画をまとめて設定するものを併せるようにしても良い。
すなわち、フレームの時間軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されている場合、たとえば、最新の値動きを示す図形が含まれる1つ目の区画における図形の数の設定と、残りの3つの区画に含まれる図形の数の総数を設定するようにすることができる。
ゆえに、1つ目の区画における図形の数を「30」、残り3つの区画における図形の数の総数を「120」と設定した場合、1つ目の区画の数はそのまま「30」が設定されたものとなるが、2つ目から4つ目までの各区画の数は、120を3で除する処理が実行されることで、それぞれ「40」が設定されたものとなる。
したがって、最新の値動きを示す1番目の図形から30番目の図形が1つ目の区画に含まれ、31番目の図形から70番目の図形が2つ目の区画に含まれ、71番目の図形から110番目の図形が3つ目の区画に含まれ、111番目の図形から150番目の図形が4つ目の区画に含まれるものとなる。
また、フレーム表示処理部12は、特定した複数の時点の中で最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値及び最安値を特定する機能を有すると共に、特定した複数の時点においてそれぞれ、特定した最高値を上限及び特定した最安値を下限とする縦線を生成する機能を有している。
すなわち、フレーム表示処理部12は、縦線を設ける位置として特定した複数の時点においてそれぞれ、特定した最高値を上限とし、及び特定した最安値を下限とすることで、フレームを構成する縦線を生成する。
具体的には、たとえば、1つ目の区画における図形の数を「30」、残り3つの区画における図形の数の総数を「120」と設定したフレームの場合、最新の値動きを示す図形から数えて31番目の図形の前と、同じく71番目の図形の前と、同じく111番目の図形の前と、同じく151番目の前に、それぞれ区切り線が引かれるように、フレームを構成する縦線が生成される。
さらに、フレーム表示処理部12は、縦線の各上限に接する上横線と、縦線の各下限に接する下横線と、表示するフレームとして事前に設定された価格軸方向の区画の数に応じた中横線と、をそれぞれ生成する機能を有している。この中横線は、値動き(価格の上下動)の割合を確認する基準位置となる。
そして、フレーム表示処理部12は、複数の縦線と、上横線と、下横線と、一以上の中横線と、で構成されたフレームを生成する機能を有し、トレーダ端末10の出力画面に表示されたリアルタイムチャートに重ねてフレームが表示されるものとなる。
また、フレーム表示処理部12は、最高値及び最安値を、複数の時点の中で時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間に限定して特定する機能を有するものとしても良い。
そうすると、この場合のフレームは、特定した複数の時点の中で時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間に限定して特定された最高値を上限、及び最安値を下限とする複数の縦線と、こられの縦線の各上限に接する上横線、及び各下限に接する下横線と、表示するフレームとして事前に設定された価格軸方向の区画の数に応じて上横線と下横線の間を均等に区分する一以上の中横線と、から構成されたものとなる。
取引環境標示処理部13は、フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施す処理を行う手段である。
この取引環境標示処理部13は、たとえば、特定した複数の時点における四本値情報が示す始値に基づいて取引環境をそれぞれ分析し、その判断に応じた標示を始値が含まれる区画に施す機能を有するものとすることができる。
具体的には、たとえば、一つ目の区画における図形の数を「30」、残り三つの区画における図形の数の総数を「120」と設定したフレームの場合、取引環境標示処理部13は、最新の値動きを示す図形から数えて30番目の図形が示す始値と、同じく70番目の図形が示す始値と、同じく110番目の図形が示す始値と、同じく150番目の図形が示す始値が、フレームにおけるどの区画にそれぞれ位置しているかを見極めて分析を行い、取引環境の良し悪しを総合的に判断するものとしている。
ここで、取引環境の良し悪しを判断する分析方法は特に限定されるものではなく、たとえば、エリオット波動理論を用いるものとすることができる。すなわち、所定の取引環境は、このエリオット波動理論の基本とされる波形の一つであり、アルファベットの「N」の形に似たチャートパターン(波の動き)を指すN波動が捉えられるか、もしくは「N」の形が逆になった逆N波動が捉えられるによって判断されるものとすることができる。
たとえば、時間軸方向に四つの区画を有し、価格軸方向に四つの区画を有する、4×4に分割されたフレームが、リアルタイムチャートに重ねて表示された場合、所定の各時点において特定される図形が示す始値のフレーム内での位置(区画の配置)から、取引環境の良し悪しを総合的に判断することができる。
具体的には、今後の値動きがフレーム内の最高値を突き抜けることで、アルファベットの「N」の形に似たチャートパターンになる可能性が高い場合は、N波動が捉えられるものとして金融商品取引の「買い」に望ましい取引環境と判断することができる。一方、今後の値動きがフレーム内の最安値を突き抜けることで、アルファベットの「N」の形が逆になったものに似たチャートパターンになる可能性が高い場合は、逆N波動が捉えられるものとして金融商品取引の「売り」に望ましい取引環境と判断することができる。
なお、特定した複数の時点における図形が示す始値が含まれる区画の配置が、上記以外の場合は、金融商品取引の「買い」又は「売り」のどちらも望ましくない取引環境と判断することができる。
したがって、本発明に係る金融商品取引支援システムでは、リアルタイムチャートに重ねてフレームを表示することで、N波動が視覚的に捉え易くなり、リアルタイムで動き続ける相場でも、金融商品取引の売買に望ましい又は望ましくない所定の取引環境を見極めるための分析が行い易いものとなる。
また、取引環境標示処理部13が施す標示としては、たとえば、フレームを構成する複数の縦線及び複数の横線の何れかによって囲まれた(仕切られた)区画内に全て色彩を施すものや、区画を囲む枠を設けて色彩を施すものとすることができる。この際、取引環境標示処理部13は、標示として、金融商品取引の売りに望ましい所定の取引環境と、金融商品取引の買いに望ましい所定の取引環境とで、異なる色彩を施すものとしても良い。
また、取引環境標示処理部13は、取引環境を分析した後、リアルタイムチャートにおいて設定された執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境を分析し、執行期間に基づく取引環境の判断と、上位期間に基づく取引環境の判断が同じであるとき、標示として施される色彩を濃くする機能をさらに有するものとしても良い。
さらに、取引環境標示処理部13は、リアルタイムチャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、執行期間に基づく取引環境の判断と、上位期間情報に基づく取引環境の判断を、上向き又は下向きの矢印としてリアルタイムチャートの近傍にそれぞれ施す機能をさらに有するものとしても良い。
次に、取引業者サーバ1とトレーダ端末10を用いた金融商品取引支援方法を実施するための金融商品取引支援システムでの処理の流れについて、図2を参照して説明する。
まず、本発明に係る金融商品取引支援方法を実施するための前処理として、投資家は、外国為替証拠金取引サービスを享受するため、事前にトレーダ端末10の通信機能を用いて取引業者サーバ1のサイトへアクセスし、利用登録を行ってトレーディングソフトウェアを要求する(a)。
取引業者サーバ1は、トレーダ端末10からの要求に応じて、トレーディングソフトウェアを提供(送信)する(b)。
トレーダ端末10は、取引業者サーバ1から送信されたトレーディングソフトウェアを受信(ダウンロード)し、トレーダ端末10において使用可能となるようにインストールしておく(c)。
トレーダ端末10は、インストール後、金融商品の値動きに関する四本値(始値、終値、高値、安値)情報を含む金融商品情報を取引業者サーバ1に対して要求する。
取引業者サーバ1は、トレーダ端末10からの要求に応じて、金融商品情報を送信する(d)。
そうすると、トレーダ端末10は、取引業者サーバ1から送信された金融商品情報を受信し、時間軸と価格軸とを用いて金融商品の時間的な値動きの推移を示すリアルタイムチャートを表示画面に表示する(e)。
このように利用登録を行うことで投資家は、トレーダ端末10を用いて外国為替証拠金取引を行うことができるものとなる。
また、投資家は必要に応じて、表示するフレームの構成を変更する(f)。
すなわち、トレーダ端末10においてデフォルトで設定されているフレーム構成の変更を望むのであれば、投資家は、時間軸方向及び価格軸方向においてフレームの区画の数が所望の構成となるように、トレーダ端末10を用いて金融商品取引支援プログラムの設定を変更しておく。
さらに、投資家は必要に応じて、値動きを示す図形(たとえば、ローソク足)の数の設定を変更する(g)。
すなわち、トレーダ端末10においてデフォルトで設定されている一つの区画に含まれることとなる図形の数の変更を望むのであれば、投資家は、各区画において含まれることとなる図形の数が所望の数となるように、トレーダ端末10を用いて金融商品取引支援プログラムの設定を変更しておく。
上述した前処理が終了すると、本発明に係る金融商品取引支援方法を実施するため、トレーダ端末10は、設定されているフレーム構成に基づいて、時間的に遡る複数の時点を特定する(10)。すなわち、フレームにおいて縦線を設けることとなる位置を特定する。
引き続き、トレーダ端末10は、特定された複数の時点の間での最高値及び最安値を特定する(20)。すなわち、フレームにおいて横線を設けることとなる位置を特定する。
そうすると、トレーダ端末10は、特定した最高値を上限及び特定した最安値を下限とする、価格軸に平行な複数の縦線を生成する(30)。
さらに、トレーダ端末10は、特定した最高値に基づいて生成された縦線の各上端に接する、時間軸に平行な上横線と、特定した最安値に基づいて縦線の各下端に接する、時間軸に平行な下横線と、表示するフレームとして事前に設定された価格軸方向の区画の数に応じて、上横線と下横線の間を時間軸と平行に区分する所定数の中横線と、をそれぞれ生成する(40)。
そして、トレーダ端末10は、縦線と上横線と下横線と中横線とからフレームを生成し、リアルタイムチャートに重ねてこのフレームを表示する(50)。
引き続き、トレーダ端末10は、リアルタイムチャートが示す値動きの取引環境をフレームに基づいて判断する。すなわち、トレーダ端末10は、フレームの各縦線が位置することで特定された複数の時点において特定される、値動きを示す図形(たとえば、ローソク足)が示す始値の位置に基づいて、リアルタイムチャートが示す当該執行期間での取引環境を判断する(60)。
さらに、トレーダ端末10は、リアルタイムチャートにおいて値動きを示す図形に設定された執行期間よりも長い上位期間にて、同様にリアルタイムチャートを分析し、取引環境を判断する(70)。
その結果、トレーダ端末10は、フレーム内に示されるリアルタイムチャートが所定の取引環境を示すと判断したとき、値動きを示す図形の始値が含まれる区画に、視覚的に認識可能な標示として取引環境に応じた色彩を施すと共に、リアルタイムチャートの近傍に、視覚的に認識可能な標示として取引環境に応じた矢印を表示する(80)。
その後、トレーダ端末10は、一定時間の経過ごとに、取引業者サーバ1に対して最新の金融商品情報を要求する(90)。
取引業者サーバ1は、トレーダ端末10からの要求に応じて最新の金融商品情報を送信する(d)。
そうすると、トレーダ端末10は、以後、上述した金融商品取引支援システムでの処理(10)〜(90)を順次繰り返す。
続いて、上述した金融商品取引支援方法を実施するトレーダ端末10での動作の一例を図3及び図4に基づいて説明する。
まず、本金融商品取引支援サービスを利用するために、トレーダ端末10においてトレーディングソフトウェアを実行すると、チャート表示処理部11が、最新の金融商品情報を取得し、これに基づいて表示画面にリアルタイムチャートを表示する処理を行う(S10)。
本実施の形態では、トレーディングソフトウェアとして、ロシアのMetaQuote・software社が開発したMeta Trader4(以下、「MT4」と記す。)を用いることとし、リアルタイムチャートは、四本値情報の図形としてローソク足を用いたローソク足チャートを表示するものとする。
このMT4は、世界的にもっともメジャーなFXのトレーディングソフトウェアとして知られており、投資家からの金融商品の売買注文をトレーダ端末10から取引業者サーバ1へ送信(発注)する機能を備えているものである。
続いて、チャート表示処理部11が、リアルタイムチャートを出力画面に表示すると、これに伴って、フレーム表示処理部12は、フレームの構成において設定された時間軸方向に分割される各時点、すなわち、フレームを構成する縦線によって区切ることとなるローソク足の位置を特定する処理を行う(S20)。
本実施の形態では、リアルタイムチャートに重ねて表示するフレームの構成として、時間軸方向の区画の数として「4」、及び価格軸方向の区画の数として「4」、がそれぞれ設定された4×4のフレーム(合計16の区画を有するフレーム)を表示するように、事前に設定されたものとなっている。ゆえに、トレーダ端末10は、フレーム構成の変更を行う新たな設定条件の入力を受け付けた場合、事前に設定されたフレーム構成を変更する。
また、本実施の形態において時間軸方向に分割する各時点の設定は、1つ目の区画におけるローソク足の数を「30」、残り3つの区画を合計したローソク足の数を「120」として設定したものとなっている。つまり、ローソク足の数は、最新の値動きを示す側の区画から時間軸方向に、30,40,40,40と設定されたものとなり、この設定されたローソク足の数ごとに区切られる区画を備えるフレームを表示するものとなっている。
引き続き、フレーム表示処理部12は、時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間限定して示される価格の最高値と最安値を特定する処理を行う(S30)。
すなわち、フレーム表示処理部12は、設定された各時点の中で、時間的に最も短く遡った時点において特定されるローソク足から時間的に最も長く遡った時点において特定されるローソク足までの間で示される価格の最高値と最安値を特定する。具体的には、最新の値動きを示すローソク足から数えて31番目のローソク足(以下、ローソク足は同様に数えるものとする。)から150番目のローソク足までの間で示される価格の最高値と最安値を特定する。
さらに、フレーム表示処理部12は、特定した最高値を上限及び最安値を下限とする直線を、時間軸方向に分割される各時点において縦線としてそれぞれ生成する処理を行う(S40a)。
すなわち、30番目のローソク足と、70番目のローソク足と、110番目のローソク足と、150番目のローソク足に、特定した最高値を上限及び最安値を下限とする区切り直線がそれぞれ引かれるように、フレームを構成する複数の縦線を生成する。
同時に、フレーム表示処理部12は、特定した最高値(縦線の上端)に接する上横線と、特定した最安値(縦線の下端)に接する下横線と、上横線と下横線との間を均等に区分する所定数の中横線を生成する処理を行う(S40b)。
すなわち、フレーム表示処理部12は、フレームを構成する複数の横線の位置を特定する。
そうすると、フレーム表示処理部12は、生成した複数の縦線と、上横線と、下横線と、所定数の中横線とからなるフレームを構成し、図5に示すように、このフレームFをリアルタイムチャートCCに重ねて出力画面に表示する処理を行う(S50)。
図5において、リアルタイムチャートCCは、時間足として5分足を執行足として設定するローソク足チャートで示され、このローソク足チャートCCに重ねて、時間軸方向に4つの区画を有し、価格軸方向に4つの区画を有する、4×4のフレームFが示されている。
このフレームFは、時間軸方向に分割される各時点として、30番目のローソク足に形成された、価格軸に平行な縦線VL1と、同じく70番目のローソク足に形成された縦線VL2と、同じく110番目のローソク足に形成された縦線VL3と、同じく150番目のローソク足に形成された縦線VL4を有するものとなっている。
また、このフレームFにおいて縦線VLは何れも、31番目のローソクから150番目のローソク足までの間において最高値となっている位置を上限とし、同範囲内で最安値となっている位置を下限するものとなっている。
図5において、最高値HPは150番目のローソク足が示しており、最安値LPは34番目のローソク足が示しているものとなっている。
そして、このフレームFでは、150番目のローソク足が示す最高値の位置(すなわち、ローソク足の上ヒゲの上端)に接するように時間軸と平行に形成された上横線UHLと、34番目のローソク足が示す最安値の位置(すなわち、ローソク足の下ヒゲの下端)に接するように時間軸と平行に形成された下横線LHLと、この上横線UHLと下横線LHLの間を四等分するように時間軸と平行に形成された三つの中横線MHL1,MHL2,MHL3を、それぞれ有するものとなっている。
また、図5において、上横線UHLと、下横線LHLと、三つの中横線MHL1,MHL2,MHL3は何れも、最新のローソク足の位置を右限とし、時間的に最も長く遡った150番目のローソク足の位置を左限するものとなっている。
フレーム表示処理部12が、ローソク足チャートCCに重ねてフレームFを出力画面に表示すると、これに伴って、取引環境標示処理部13は、時間軸方向に分割される各時点において特定されるローソク足が示す始値の位置をそれぞれ特定する処理を行う(S60)。
すなわち、取引環境標示処理部13は、縦線VL1によって特定された30番目のローソク足が示す始値と、縦線VL2によって特定された70番目のローソク足が示す始値と、縦線VL3によって特定された110番目のローソク足が示す始値と、縦線VL4によって特定された150番目のローソク足が示す始値が、フレームにおける価格軸方向のどの区画にそれぞれ位置しているかを見極める。
続いて、取引環境標示処理部13は、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値のフレーム内での位置から、所定の取引環境であるか否かを判断する処理を行う(S70)。
ここで、所定の取引環境としては、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値のフレーム内のどの区画を通っているかによって判断することができる。
たとえば、30番目のローソク足が示す始値が、一番右の列において中間2つの区画の何れかに含まれ、次に、同じく70番目のローソク足が示す始値が、右から2番目の列において上2つの区画の何れかに含まれ、さらに、同じく110番目のローソク足が示す始値が、右から3番目の列において上2つの区画の何れか、もしくは下2つの区画の何れかに含まれ、そして最後に、同じく150番目のローソク足が示す始値が、一番左の列において下2つの区画の何れかに含まれている場合、これらのローソク足が含まれる区画の配置から、今後の値動きが、フレーム内の最高値を突き抜けてN波動を捉える可能性が高くなるものと予測し、金融商品取引の「買い」に望ましい取引環境と判断する。
一方、30番目のローソク足が示す始値が、一番右の列において中間2つの区画の何れかに含まれ、次に、同じく70番目のローソク足が示す始値が、右から2番目の列において下2つの区画の何れかに含まれ、さらに、同じく110番目のローソク足が示す始値が、右から3番目の列において上2つの区画の何れか、もしくは下2つの区画の何れかに含まれ、そして最後に、同じく150番目のローソク足が示す始値が、一番左の列において上2つの区画の何れかに含まれている場合、これらのローソク足が含まれる区画の配置から、今後の値動きが、フレーム内の最安値を突き抜けて逆N波動が捉える可能性が高くなるものと予測し、金融商品取引の「売り」に望ましい取引環境と判断する。
なお、本実施の形態の場合、所定の取引環境は、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値が含まれる区画の配置が、アルファベットの「N」の形に似たチャートパターンになる可能性が高いか、もしくはアルファベットの「N」の形が逆になったものに似たチャートパターンになる可能性が高いか、によって判断するものとしている。しかしながら、ローソク足が示す始値が含まれる区画の配置は、上述した配置に限定せず、任意に設定変更するものとしても良い。
その結果、取引環境標示処理部13が、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境であると判断した場合(Y)、取引環境標示処理部13は、図6もしくは図7に示すように、特定したローソク足が示す始値が含まれる区画に、取引環境に応じた所定の色彩をそれぞれ施して表示する処理を行う(S80)。
図6において、縦線VL1によって特定された30番目のローソク足CS30が示す始値は、一番右の列の上から2段目の区画に含まれるものとして示されている。また、縦線VL2によって特定された70番目のローソク足CS70が示す始値は、右から2番目の列の最上段の区画に含まれるものとして示されている。また、縦線VL3によって特定された110番目のローソク足CS110が示す始値は、右から3番目の列の下から2段目の区画に含まれるものとして示されている。そして、縦線VL4によって特定された150番目のローソク足CS150が示す始値は、一番左の列の最下段の区画に含まれるものとして示されている。
そして、図6では、これらのローソク足が含まれる区画の配置から、今後の値動きはフレーム内の最高値を突き抜けてN波動を捉える可能性が高くなるものと予測し、金融商品取引の「買い」に望ましい取引環境にあると判断されるとして、これらの区画に所定の色彩が施されたものとして示している。
一方、図7では、縦線VL1によって特定された30番目のローソク足CS30が示す始値は、一番右の列の下から2段目の区画に含まれるものとして示されている。また、縦線VL2によって特定された70番目のローソク足CS70が示す始値は、右から2番目の列の下から2段目の区画に含まれるものとして示されている。また、縦線VL3によって特定された110番目のローソク足CS110が示す始値も、右から3番目の列の下から2段目の区画に含まれるものとして示されている。そして、縦線VL4によって特定された150番目のローソク足CS150が示す始値は、一番左の列の上から2段目の区画に含まれるものとして示されている。
そして、図7では、これらのローソク足が含まれる区画の配置から、今後の値動きはフレーム内の最安値を突き抜けて逆N波動を捉える可能性が高くなるものと予測し、金融商品取引の「売り」に望ましい取引環境にあると判断されるとして、これらの区画に所定の色彩が施されたものとして示している。
ここで、取引環境に応じた所定の色彩は、たとえば、取引環境が上昇トレンドでN波動が形成される可能性が高い場合は、特定したローソク足が示す始値が含まれる区画に青色を施し、「買い」のエントリーチャンスであることを視覚的に知らせる。一方、取引環境が下降トレンドで逆N波動が形成される可能性が高い場合は、特定したローソク足が示す始値が含まれる区画に赤色を施し、「売り」のエントリーチャンスであることを視覚的に知らせるものとすることができる。
また、取引環境標示処理部13は、引き続き、上位足での取引環境を判断する設定がなされているか否かを確認する処理を行う(S90)。
その結果、取引環境標示処理部13が、上位足での取引環境を判断する設定がなされていることを確認した場合(Y)、取引環境標示処理部13は、執行足での取引環境の判断と同様に上位足での取引環境を判断し、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであるか否か判断する処理を行う(S100)。
ここで、上位足とは、リアルタイムチャートに示されているローソク足に示す(設定されている)時間足より長い時間足(上の時間足)のことをいう。ゆえに、たとえば、執行足が1分足の場合に上位足は5分足、執行足が5分足の場合に上位足は15分足、執行足が15分足の場合に上位足は1時間足、執行足が30分足の場合に上位足は4時間足、執行足が1時間足の場合に上位足は4時間足、執行足が4時間足の場合に上位足は日足、執行足が日足の場合に上位足は週足、に設定して判定することができる。
その結果、取引環境標示処理部13が、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであると判断した場合(Y)、取引環境標示処理部13は、特定したローソク足が示す始値が含まれる区画に、取引環境に応じた所定の他の色彩をそれぞれ施して表示する処理を行う(S110)。
なお、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであると判断した場合における取引環境に応じた所定の色彩は、色彩を変更して良いし、色彩の濃度を濃いものとしても良い。たとえば、執行足での取引環境が「買い」に望ましいと判断される場合、区画に水色(薄い青色)の色彩を施し、執行足での取引環境と上位足での取引環境が共に「買い」に望ましいと判断される場合、区画に青色(濃い青色)の色彩を施すものとすることができる。一方、執行足での取引環境が「売り」に望ましいと判断される場合、区画に桃色(薄い赤色)の色彩を施し、執行足での取引環境と上位足での取引環境が共に「売り」に望ましいと判断される場合、区画に赤色(濃い赤色)の色彩を施すものとすることができる。
また、取引環境標示処理部13は、引き続き、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされているか否かを確認する処理を行う(S120)。
一方、取引環境標示処理部13が、S70において、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境とは判断できない(すなわち、所定の取引環境ではない)と判断した場合(N)、また、S90において、上位足での取引環境を判断する設定がなされていることを確認でいない(すなわち、上位足での取引環境を判断する設定がなされていない)と判断した場合(N)、及びS100において、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであると判断できない(すなわち、執行足での取引環境と上位足での取引環境は異なる)と判断した場合(N)、取引環境標示処理部13は何れも、引き続き、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされているか否かを確認する処理を行う(S120)。
その結果、取引環境標示処理部13が、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされていると判断した場合(Y)、取引環境標示処理部13は、フレームの近傍に取引環境に応じた所定の矢印を表示する処理を行う(S130)。
ここで、取引環境に応じた所定の矢印とは、たとえば、図8に示すように、取引環境が「買い」の方向であれば上向き矢印で示し、また、図9に示すように、取引環境が「売り」の方向であれば下向き矢印で示すことができる。
図8及び図9において、フレームFの近傍に、取引環境に応じた所定の矢印標示欄Sが設けられた状態が示されている。この矢印標示欄Sは、たとえば、執行足での取引環境を示す執行標示欄EAと、上位足での取引環境を示す上位標示欄UAとから構成されたものとすることができる。
そして、図8では、下段に設けられた執行標示欄EAには、執行足が5分足に設定されていることを示す「M5」の文字と、執行足での取引環境が「買い」に望ましいと判断されることを示す上向き矢印の図形が示されている。また、上段に設けられた上位標示欄UAには、上位足が15分足に設定されていることを示す「M15」の文字と、執行足での取引環境が「買い」に望ましいと判断されることを示す上向き矢印の図形が示されている。
一方、図9では、下段に設けられた執行標示欄EAには、執行足が5分足に設定されていることを示す「M5」の文字と、執行足での取引環境が「売り」に望ましいと判断されることを示す下向き矢印の図形が示されている。また、上段に設けられた上位標示欄UAには、上位足が15分足に設定されていることを示す「M15」の文字と、執行足での取引環境が「売り」に望ましいと判断されることを示す下向き矢印の図形が示されている。
なお、取引環境が「買い」又は「売り」のどちらも望ましくないと判断される場合、矢印ではなく「−」が示されるものとすると良い。
その後、チャート表示処理部11が、金融商品情報を取得してから一定時間経過したか否か判断する処理を行う(S140)。
また、取引環境標示処理部13が、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされていないと判断した場合(N)も、チャート表示処理部11が、金融商品情報を取得してから一定時間経過したか否か判断する処理を行う(S140)。
その結果、チャート表示処理部11が、金融商品情報を取得してから一定時間経過したと判断した場合(Y)、チャート表示処理部11は、取引業者サーバ1に対して最新の金融商品情報を要求する処理を行う(S150)。
チャート表示処理部11は、取引業者サーバ1から最新の金融商品情報を取得(受信)する(S160)。
その後、チャート表示処理部11は、これに基づいて表示画面に新たなリアルタイムチャートを表示する処理(S10)を行い、以後、上述した同様の処理を繰り返す。
以上のように本発明では、リアルタイムチャートに重ねて表示したフレームによって、フレーム内のどの区画にリアルタイムチャートが位置しているかが容易に把握でき、値動きの動向(価格の上下動)による取引環境の分析が行い易いものとなっている。ゆえに、金融商品取引の売買に望ましい取引環境が見極め易いものとなっている。
また、本発明は、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期トレードといった取引の形態に関係なく、所望の時間足に設定したリアルタイムチャートに重ねてフレームを表示することで、自由自在に相場の取引環境を見分けることができる。
しかも、本発明に係る金融商品取引支援システムは、為替チャートのみならず、株式や商品先物等のチャートに重ねてフレームを表示することで、同様に相場の取引環境を見分けることができる。
CC ローソク足チャート(リアルタイムチャート)
F フレーム
LHL 下横線
MHL 中横線
NW ネットワーク
UHL 上横線
VL 縦線
1 金融商品取引業者装置(取引業者サーバ)
10 トレーダ端末
11 チャート表示処理部
12 フレーム表示処理部
13 取引環境標示処理部
本発明に係る金融商品取引支援システムでは、リアルタイムチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームが表示されるものとなっている。ゆえに、金融商品の値動きを示すアルタイムチャートにおいて着目する範囲がフレームによって限定されると共に、限定された範囲内での価格の上下動の推移(程度)が見極め易くなる。
したがって、金融商品の取引を行う際に、初心者でも今後の値動きの動向の分析が行い易く、金融商品取引の売買に望ましいか否かを見極めることが可能となる。
続いて、取引環境標示処理部13は、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値のフレーム内での位置から、所定の取引環境であるか否かを判断する処理を行う(S70)。
ここで、所定の取引環境としては、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値フレーム内のどの区画を通っているかによって判断することができる。

Claims (14)

  1. 金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うためのシステムであって、
    金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置と、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末と、がネットワークを介して通信可能に構成され、
    金融商品取引業者装置は、
    トレーダ端末からの要求に応じてトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動きに関する四本値情報を逐次送信する機能を少なくとも備え、
    トレーダ端末は、
    金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するフレーム表示処理手段、
    を少なくとも備えていることを特徴とする金融商品取引支援システム。
  2. 前記トレーダ端末は、
    前記フレーム表示処理手段が、
    チャートにおいて最新の値動きが示された時点から任意の複数の時間遡った時点にそれぞれ設けられる、価格軸に平行な複数の縦線と、
    チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値に接して設けられる、時間軸に平行な上横線と、
    チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最安値に接して設けられる、時間軸に平行な下横線と、
    前記上横線と前記下横線の間を均等に区分して設けられる一以上の中横線と、
    から構成されるフレームを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の金融商品取引支援システム。
  3. 前記トレーダ端末は、
    前記フレーム表示処理手段が、
    表示するフレームにおける時間軸方向の区画ごとに受け付けた、四本値情報としてチャートに表示される図形の数の設定によって、前記複数の時点をそれぞれ特定し、
    最新の値動きが示された時点から特定した前記複数の時点の中で時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値及び最安値を特定し、
    さらに、前記複数の時点においてそれぞれ、特定した前記最高値を上限及び特定した前記最安値を下限とする直線を前記縦線として生成すると共に、
    前記縦線の各上限に接する直線を前記上横線とし、前記縦線の各下限に接する直線を前記下横線とし、表示するフレームにおける価格軸方向の区画の数に応じて設けられる直線を前記中横線としてそれぞれ生成し、
    前記縦線と、前記上横線と、前記下横線と、前記中横線と、を組み合わせて前記フレームとする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の金融商品取引支援システム。
  4. 前記トレーダ端末は、
    前記フレーム表示処理手段が、
    最高値及び最安値を、特定した前記複数の時点の中で、時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間に限定して特定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の金融商品取引支援システム。
  5. 前記トレーダ端末は、
    前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施す取引環境標示処理手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。
  6. 前記トレーダ端末は、
    前記取引環境標示処理手段が、
    前記標示として、フレームを構成する複数の縦線及び複数の横線の何れかによって囲まれた区画に色彩を施す、
    ことを特徴とする請求項5に記載の金融商品取引支援システム。
  7. 前記トレーダ端末は、
    前記取引環境標示処理手段が、
    前記標示として、金融商品取引の売りに望ましい所定の取引環境と、金融商品取引の買いに望ましい所定の取引環境とで、異なる色彩を施すことを特徴とする請求項5又は6に記載の金融商品取引支援システム。
  8. 前記トレーダ端末は、
    前記取引環境標示処理手段が、
    前記複数の時点における四本値情報が示す始値に基づいて取引環境をそれぞれ分析し、その判断に応じた前記標示を前記始値が含まれる区画に施す、
    ことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。
  9. 前記トレーダ端末は、
    前記取引環境標示処理手段が、
    前記チャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、前記執行期間に基づく取引環境の判断と、前記上位期間に基づく取引環境の判断が同じであるとき、前記標示として施される色彩を濃くする、
    ことを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。
  10. 前記トレーダ端末は、
    前記取引環境標示処理手段が、
    前記チャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、前記執行期間に基づく取引環境の判断と、前記上位期間情報に基づく取引環境の判断を、上向き又は下向きの矢印として前記チャートの近傍にそれぞれ表示する、
    ことを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。
  11. 金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための方法であって、
    金融商品のトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動き関する四本値情報を逐次送信する機能を備える、金融商品取引業者装置にネットワークを介して通信可能に構成された、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末が、
    金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するステップ、
    を少なくとも含むことを特徴とする金融商品取引支援方法。
  12. 前記トレーダ端末は、
    前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施すステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の金融商品取引支援方法。
  13. 金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置にネットワークを介して通信可能に構成された、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末を、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための通信端末として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記トレーダ端末に、
    金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示する処理、
    を実行させることを特徴とする金融商品取引支援プログラム。
  14. 前記トレーダ端末に、
    前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施す処理、
    をさらに実行させることを特徴とする請求項13に記載の金融商品取引支援プログラム。
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