JP2021182292A - 金融商品取引支援システム、金融商品取引支援方法、及び金融商品取引支援プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、これらのチャートでは、縦軸に過去の為替レート(金融商品の価格)の動きを表し、横軸に時間を表したものとなっている。
このシステムを用いれば、初心者であってもFXトレードで想定外の損失を被らないようにすることはできる。しかしながら、FXトレードで勝つためにどのタイミングで売買にエントリーし、どのタイミングで決済をしたら望ましいのかは分からない。
しかしながら、上述したシステム等は、金融商品の始値や終値、安値、高値、売値、買値といった金融の値動きに関する情報に基づくチャートを分析するものではなく、これらの情報に様々な処理を施したり、FXトレードの熟練者や専門家等のコメントを加えたりするものとしている。ゆえに、それぞれの処理やコメントが、実際の取引環境を客観的に分析することの妨げとなっているように感じられる。
これにより、値動きが不安定な最近の動向に左右されず、所定の範囲での値動きに基づいて判断することができるものとなる。
これにより、フレームに施された標示によって、初心者であっても容易に金融商品の取引環境を視覚的に認識することができるものとなる。
これにより、一目で容易に金融商品の取引環境を把握することができる。
これにより、金融商品の取引環境を売買の区分けに応じて一目で把握することができる。
これにより、金融商品の取引環境の程度を一目で把握することができる。
これにより、上位期間における金融商品の取引環境が矢印によって一目で容易に把握することができる。また、執行期間における取引環境が色彩によって示されれば、一目で執行期間における取引環境と上位期間における取引環境を把握することができる。
したがって、金融商品の取引を行う際に、初心者でも今後の値動きの動向の分析が行い易く、金融商品取引の売買に望ましいか否かを見極めることが可能となる。
本発明に係る金融商品取引支援システムは、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うサービスを提供するものであって、図1に示すように、金融商品取引業者装置1と、金融商品の取引を行う投資家が操作するトレーダ端末10が、ネットワークNWを介して通信可能に構成されたものとなっている。
すなわち、トレーダ端末10は、補助記憶装置(たとえば、ROM)に記憶された各種のプログラム(OS、アプリケーション等)が主記憶装置(RAM)にロードされ、CPUにより実行されることによって、チャート表示処理部11と、フレーム表示処理部12と、取引環境標示処理部13とを含む装置として機能する。
まず、フレーム表示処理部12は、事前に設定された時間軸方向の区画の数に応じて受け付けた、四本値情報としてリアルタイムチャートに表示される図形の数の設定によって、複数の時点をそれぞれ特定する機能を有している。
すなわち、この処理方法では、表示するフレームとして事前に時間軸方向の区画の数が設定されており、この時間軸方向の区画ごと受け付けた、チャートに表示される図形の数の設定によって、フレーム表示処理部12が、縦線を設ける位置となる複数の時点をそれぞれ特定するものとしている。
たとえば、フレームの時間軸方向の区画の数として「2」が事前に設定されている場合、フレーム表示処理部12での図形の数の設定は、この区画ごとに行われる。具体的には、1つ目の区画が「30」、2つの区画が「40」といったように、区画ごとに図形の数がそれぞれ設定されることとなる。
すなわち、たとえば、フレームの時間軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されており、図形の数の総数として「160」を設定した場合、160を4で除する処理が実行され、4つの区画の全てにおいて、図形の数として「40」がそれぞれ設定されたものとなる。
すなわち、フレームの時間軸方向の区画の数として「4」が事前に設定されている場合、たとえば、最新の値動きを示す図形が含まれる1つ目の区画における図形の数の設定と、残りの3つの区画に含まれる図形の数の総数を設定するようにすることができる。
すなわち、フレーム表示処理部12は、縦線を設ける位置として特定した複数の時点においてそれぞれ、特定した最高値を上限とし、及び特定した最安値を下限とすることで、フレームを構成する縦線を生成する。
そして、フレーム表示処理部12は、複数の縦線と、上横線と、下横線と、一以上の中横線と、で構成されたフレームを生成する機能を有し、トレーダ端末10の出力画面に表示されたリアルタイムチャートに重ねてフレームが表示されるものとなる。
トレーダ端末10は、取引業者サーバ1から送信されたトレーディングソフトウェアを受信(ダウンロード)し、トレーダ端末10において使用可能となるようにインストールしておく(c)。
トレーダ端末10は、インストール後、金融商品の値動きに関する四本値(始値、終値、高値、安値)情報を含む金融商品情報を取引業者サーバ1に対して要求する。
そうすると、トレーダ端末10は、取引業者サーバ1から送信された金融商品情報を受信し、時間軸と価格軸とを用いて金融商品の時間的な値動きの推移を示すリアルタイムチャートを表示画面に表示する(e)。
このように利用登録を行うことで投資家は、トレーダ端末10を用いて外国為替証拠金取引を行うことができるものとなる。
すなわち、トレーダ端末10においてデフォルトで設定されているフレーム構成の変更を望むのであれば、投資家は、時間軸方向及び価格軸方向においてフレームの区画の数が所望の構成となるように、トレーダ端末10を用いて金融商品取引支援プログラムの設定を変更しておく。
すなわち、トレーダ端末10においてデフォルトで設定されている一つの区画に含まれることとなる図形の数の変更を望むのであれば、投資家は、各区画において含まれることとなる図形の数が所望の数となるように、トレーダ端末10を用いて金融商品取引支援プログラムの設定を変更しておく。
引き続き、トレーダ端末10は、特定された複数の時点の間での最高値及び最安値を特定する(20)。すなわち、フレームにおいて横線を設けることとなる位置を特定する。
さらに、トレーダ端末10は、特定した最高値に基づいて生成された縦線の各上端に接する、時間軸に平行な上横線と、特定した最安値に基づいて縦線の各下端に接する、時間軸に平行な下横線と、表示するフレームとして事前に設定された価格軸方向の区画の数に応じて、上横線と下横線の間を時間軸と平行に区分する所定数の中横線と、をそれぞれ生成する(40)。
引き続き、トレーダ端末10は、リアルタイムチャートが示す値動きの取引環境をフレームに基づいて判断する。すなわち、トレーダ端末10は、フレームの各縦線が位置することで特定された複数の時点において特定される、値動きを示す図形(たとえば、ローソク足)が示す始値の位置に基づいて、リアルタイムチャートが示す当該執行期間での取引環境を判断する(60)。
その結果、トレーダ端末10は、フレーム内に示されるリアルタイムチャートが所定の取引環境を示すと判断したとき、値動きを示す図形の始値が含まれる区画に、視覚的に認識可能な標示として取引環境に応じた色彩を施すと共に、リアルタイムチャートの近傍に、視覚的に認識可能な標示として取引環境に応じた矢印を表示する(80)。
取引業者サーバ1は、トレーダ端末10からの要求に応じて最新の金融商品情報を送信する(d)。
そうすると、トレーダ端末10は、以後、上述した金融商品取引支援システムでの処理(10)〜(90)を順次繰り返す。
まず、本金融商品取引支援サービスを利用するために、トレーダ端末10においてトレーディングソフトウェアを実行すると、チャート表示処理部11が、最新の金融商品情報を取得し、これに基づいて表示画面にリアルタイムチャートを表示する処理を行う(S10)。
すなわち、フレーム表示処理部12は、設定された各時点の中で、時間的に最も短く遡った時点において特定されるローソク足から時間的に最も長く遡った時点において特定されるローソク足までの間で示される価格の最高値と最安値を特定する。具体的には、最新の値動きを示すローソク足から数えて31番目のローソク足(以下、ローソク足は同様に数えるものとする。)から150番目のローソク足までの間で示される価格の最高値と最安値を特定する。
すなわち、30番目のローソク足と、70番目のローソク足と、110番目のローソク足と、150番目のローソク足に、特定した最高値を上限及び最安値を下限とする区切り直線がそれぞれ引かれるように、フレームを構成する複数の縦線を生成する。
すなわち、フレーム表示処理部12は、フレームを構成する複数の横線の位置を特定する。
図5において、最高値HPは150番目のローソク足が示しており、最安値LPは34番目のローソク足が示しているものとなっている。
ここで、所定の取引環境としては、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値のフレーム内のどの区画を通っているかによって判断することができる。
その結果、取引環境標示処理部13が、上位足での取引環境を判断する設定がなされていることを確認した場合(Y)、取引環境標示処理部13は、執行足での取引環境の判断と同様に上位足での取引環境を判断し、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであるか否か判断する処理を行う(S100)。
一方、取引環境標示処理部13が、S70において、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境とは判断できない(すなわち、所定の取引環境ではない)と判断した場合(N)、また、S90において、上位足での取引環境を判断する設定がなされていることを確認でいない(すなわち、上位足での取引環境を判断する設定がなされていない)と判断した場合(N)、及びS100において、執行足での取引環境と上位足での取引環境が同じであると判断できない(すなわち、執行足での取引環境と上位足での取引環境は異なる)と判断した場合(N)、取引環境標示処理部13は何れも、引き続き、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされているか否かを確認する処理を行う(S120)。
ここで、取引環境に応じた所定の矢印とは、たとえば、図8に示すように、取引環境が「買い」の方向であれば上向き矢印で示し、また、図9に示すように、取引環境が「売り」の方向であれば下向き矢印で示すことができる。
また、取引環境標示処理部13が、取引環境に応じた矢印表示の設定がなされていないと判断した場合(N)も、チャート表示処理部11が、金融商品情報を取得してから一定時間経過したか否か判断する処理を行う(S140)。
チャート表示処理部11は、取引業者サーバ1から最新の金融商品情報を取得(受信)する(S160)。
その後、チャート表示処理部11は、これに基づいて表示画面に新たなリアルタイムチャートを表示する処理(S10)を行い、以後、上述した同様の処理を繰り返す。
F フレーム
LHL 下横線
MHL 中横線
NW ネットワーク
UHL 上横線
VL 縦線
1 金融商品取引業者装置(取引業者サーバ)
10 トレーダ端末
11 チャート表示処理部
12 フレーム表示処理部
13 取引環境標示処理部
したがって、金融商品の取引を行う際に、初心者でも今後の値動きの動向の分析が行い易く、金融商品取引の売買に望ましいか否かを見極めることが可能となる。
ここで、所定の取引環境としては、所定の各時点において特定されるローソク足が示す始値がフレーム内のどの区画を通っているかによって判断することができる。
Claims (14)
- 金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うためのシステムであって、
金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置と、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末と、がネットワークを介して通信可能に構成され、
金融商品取引業者装置は、
トレーダ端末からの要求に応じてトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動きに関する四本値情報を逐次送信する機能を少なくとも備え、
トレーダ端末は、
金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するフレーム表示処理手段、
を少なくとも備えていることを特徴とする金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記フレーム表示処理手段が、
チャートにおいて最新の値動きが示された時点から任意の複数の時間遡った時点にそれぞれ設けられる、価格軸に平行な複数の縦線と、
チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値に接して設けられる、時間軸に平行な上横線と、
チャートにおいて最新の値動きが示された時点から時間的に最も長く遡った時点までの間での最安値に接して設けられる、時間軸に平行な下横線と、
前記上横線と前記下横線の間を均等に区分して設けられる一以上の中横線と、
から構成されるフレームを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記フレーム表示処理手段が、
表示するフレームにおける時間軸方向の区画ごとに受け付けた、四本値情報としてチャートに表示される図形の数の設定によって、前記複数の時点をそれぞれ特定し、
最新の値動きが示された時点から特定した前記複数の時点の中で時間的に最も長く遡った時点までの間での最高値及び最安値を特定し、
さらに、前記複数の時点においてそれぞれ、特定した前記最高値を上限及び特定した前記最安値を下限とする直線を前記縦線として生成すると共に、
前記縦線の各上限に接する直線を前記上横線とし、前記縦線の各下限に接する直線を前記下横線とし、表示するフレームにおける価格軸方向の区画の数に応じて設けられる直線を前記中横線としてそれぞれ生成し、
前記縦線と、前記上横線と、前記下横線と、前記中横線と、を組み合わせて前記フレームとする、
ことを特徴とする請求項2に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記フレーム表示処理手段が、
最高値及び最安値を、特定した前記複数の時点の中で、時間的に最も短く遡った時点から時間的に最も長く遡った時点までの間に限定して特定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施す取引環境標示処理手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記取引環境標示処理手段が、
前記標示として、フレームを構成する複数の縦線及び複数の横線の何れかによって囲まれた区画に色彩を施す、
ことを特徴とする請求項5に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記取引環境標示処理手段が、
前記標示として、金融商品取引の売りに望ましい所定の取引環境と、金融商品取引の買いに望ましい所定の取引環境とで、異なる色彩を施すことを特徴とする請求項5又は6に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記取引環境標示処理手段が、
前記複数の時点における四本値情報が示す始値に基づいて取引環境をそれぞれ分析し、その判断に応じた前記標示を前記始値が含まれる区画に施す、
ことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記取引環境標示処理手段が、
前記チャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、前記執行期間に基づく取引環境の判断と、前記上位期間に基づく取引環境の判断が同じであるとき、前記標示として施される色彩を濃くする、
ことを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。 - 前記トレーダ端末は、
前記取引環境標示処理手段が、
前記チャートにおいて設定された執行期間での取引環境を分析した後、当該執行期間よりも長い上位期間にて同様に取引環境をさらに分析し、前記執行期間に基づく取引環境の判断と、前記上位期間情報に基づく取引環境の判断を、上向き又は下向きの矢印として前記チャートの近傍にそれぞれ表示する、
ことを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の金融商品取引支援システム。 - 金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための方法であって、
金融商品のトレーディングソフトウェアを提供すると共に、金融商品の値動き関する四本値情報を逐次送信する機能を備える、金融商品取引業者装置にネットワークを介して通信可能に構成された、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末が、
金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示するステップ、
を少なくとも含むことを特徴とする金融商品取引支援方法。 - 前記トレーダ端末は、
前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施すステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の金融商品取引支援方法。 - 金融商品のトレーディングソフトウェアを提供する金融商品取引業者装置にネットワークを介して通信可能に構成された、金融商品の取引を行う投資家が操作する、金融商品の時間的な値動きの推移を時間軸と価格軸とを用いたチャートで示す機能を備えるトレーダ端末を、金融商品の売買取引に望ましい取引環境を分析する処理を行うための通信端末として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記トレーダ端末に、
金融商品取引業者装置から四本値情報を受信することで出力部に表示されたチャートに重ねて、時間軸方向と価格軸方向とに複数の区画を有するフレームを表示する処理、
を実行させることを特徴とする金融商品取引支援プログラム。 - 前記トレーダ端末に、
前記フレーム内に含まれる所定の複数の時点での四本値情報に基づいてチャートが示す取引環境を分析し、当該チャートが、金融商品取引の売買に望ましい所定の取引環境を示すと判断したとき、前記フレームの表示に加えて視覚的に認識可能な標示を施す処理、
をさらに実行させることを特徴とする請求項13に記載の金融商品取引支援プログラム。
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