JP2021182127A - 光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体 - Google Patents

光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】シワや気泡といった欠陥の発生が抑制された光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体を提供する。【解決手段】重合性液晶化合物及びフッ素原子を含む第1液晶組成物を硬化してなる第1液晶層と、貼合層と、光学層とがこの順に積層された光学積層体の製造方法は、第1液晶層の一方の面に対して表面活性化処理を行う工程と、表面活性化処理が施された一方の面に、貼合剤組成物を塗布することによって塗布層を形成する工程と、塗布層上に光学層を積層する工程と、塗布層から貼合層を形成する工程とを含む。表面活性化処理を行う工程を行う前の一方の面のフッ素原子量F1[atm%]と、表面活性化処理を行う工程を行った後のフッ素原子量F2[atm%]とは、下記式(I)の関係を満たす。0.05×F1≦F2≦0.7×F1 (I)【選択図】図2

Description

本発明は、光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体に関する。
液晶表示装置や有機EL表示装置等の表示装置には、偏光板や位相差板等の光学フィルムを含む部材が用いられている。このような光学フィルムを含む部材として、基材層上に重合性液晶化合物を含む液晶組成物を塗布した後、重合性液晶化合物を重合硬化することによって位相差特性を有する液晶層を形成し、この液晶層上に接着剤層を介して偏光子を積層した光学積層体が知られている(例えば、特許文献1等)。
特開2015−191142号公報
上記のような光学積層体の液晶層がフッ素原子を含む場合、液晶層上に接着剤層を介して偏光子等を積層した光学積層体では、シワや気泡といった欠陥が発生することが見出された。このような欠陥を有する光学積層体を表示装置に適用すると視認性が低下しやすい。
本発明は、シワや気泡といった欠陥の発生が抑制された光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す光学積層体の製造方法、液晶積層体、及び光学積層体を提供する。
〔1〕 重合性液晶化合物及びフッ素原子を含む第1液晶組成物を硬化してなる第1液晶層と、貼合層と、光学層とがこの順に積層された光学積層体の製造方法であって、
前記第1液晶層の一方の面に対して表面活性化処理を行う工程と、
前記表面活性化処理が施された前記一方の面に、貼合剤組成物を塗布することによって塗布層を形成する工程と、
前記塗布層上に光学層を積層する工程と、
前記塗布層から前記貼合層を形成する工程と、を含み、
前記表面活性化処理を行う工程を行う前の前記一方の面におけるフッ素原子量F1[atm%]と、前記表面活性化処理を行う工程を行った後の前記一方の面におけるフッ素原子量F2[atm%]とは、下記式(I)の関係を満たす、光学積層体の製造方法。
0.05×F1≦F2≦0.7×F1 (I)
〔2〕 前記第1液晶組成物は、レベリング剤を含む、〔1〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔3〕 前記レベリング剤は、前記フッ素原子を含む、〔2〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔4〕 前記光学層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2液晶層である、〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
〔5〕 前記第2液晶層は、表面活性化処理が施された面を有し、
前記積層する工程は、前記第2液晶層の前記表面活性化処理が施された面と、前記塗布層とが接するように、前記第2液晶層を積層する工程である、〔4〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔6〕 さらに、前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方において、前記貼合層とは反対側に偏光板を積層する工程を含み、
前記偏光板は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する、〔4〕又は〔5〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔7〕 前記光学層は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
〔8〕 さらに、前記第1液晶層の前記貼合層とは反対側に、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2’液晶層を積層する工程を含む、〔7〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔9〕 前記第1液晶層の前記一方の面に施される前記表面活性化処理は、コロナ処理である、〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
〔10〕 前記表面活性化処理を行う工程は、前記コロナ処理の処理量が1kJ/m以上8kJ/m以下である、〔9〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔11〕 前記貼合層は、接着剤層である、〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
〔12〕 重合性液晶化合物の硬化物を含む第1液晶層と貼合層とが積層された液晶積層体であって、
前記第1’液晶層の前記貼合層側の表面におけるフッ素原子量は、1.5atm%以上4.5atm%以下である、液晶積層体。
〔13〕 さらに、前記第1’液晶層の前記貼合層側とは反対側に基材層を有する、〔12〕に記載の液晶積層体。
〔14〕 〔12〕又は〔13〕に記載の液晶積層体と、光学層とを有する光学積層体であって、
前記光学層は、前記液晶積層体の前記貼合層側に積層されている、光学積層体。
〔15〕 前記光学層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2液晶層である、〔14〕に記載の光学積層体。
〔16〕 前記第2液晶層の前記貼合層側の表面におけるフッ素原子量は、1.5atm%以上4.5atm%以下である、〔15〕に記載の光学積層体。
〔17〕 前記液晶積層体は、〔12〕に記載の液晶積層体であり、
前記光学積層体は、さらに、前記第1’液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方において、前記貼合層側とは反対側に偏光板を有し、
前記偏光板は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、〔15〕又は〔16〕に記載の光学積層体。
〔18〕 前記光学層は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、〔14〕に記載の光学積層体。
〔19〕 前記液晶積層体は、請求項12に記載の液晶積層体であり、
前記光学積層体は、さらに、前記第1’液晶層の前記貼合層側とは反対側に、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2’液晶層を有する、〔18〕に記載の光学積層体。
〔20〕
前記貼合層は、接着剤層である、〔14〕〜〔19〕のいずれかに記載の光学積層体。
本発明によれば、シワや気泡といった欠陥の発生が抑制された光学積層体を提供することができる。
本発明の光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の光学積層体の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の光学積層体の製造工程の他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の光学積層体の製造工程のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の液晶積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の液晶積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の光学積層体の製造方法の好ましい実施形態について説明する。以下に示す実施形態と各変形例は任意に組み合わせてもよい。各変形例において、それらよりも先に説明した部材と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
<光学積層体の製造方法>
図1は、本発明の光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。図2(a)〜(c)は、本発明の光学積層体の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。
本実施形態の光学積層体の製造方法によって得られる光学積層体1は、図1に示すように、第1液晶層10、第1貼合層20(貼合層)、光学層30をこの順に有する。第1液晶層10は、重合性液晶化合物及びフッ素原子を含む第1液晶組成物を硬化してなる硬化物層である。第1貼合層20は、接着剤組成物の硬化物からなる接着剤層又は粘着剤層であり、接着剤層であることが好ましい。光学層30は、光を透過する、反射する、吸収する等の光学機能を有する層を意味する。
光学積層体1は、第1液晶層10の第1貼合層20とは反対側に、第1基材層11を有していてもよく、第1配向層及び第1基材層11をこの順に有していてもよい。光学積層体1は、枚葉体であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
光学積層体1の製造方法は、
第1液晶層10の一方の面(以下、「第1表面」ということがある。)10a(図2(a))に対して表面活性化処理を行う工程、
表面活性化処理が施された第1表面10aに、第1貼合剤組成物(貼合剤組成物)を塗布することによって塗布層25(図2(b))を形成する工程、
塗布層25上に光学層30(図2(c))を積層する工程、及び、
塗布層25から第1貼合層20を形成する工程、
を含み、
表面活性化処理を行う工程を行う前の第1表面10aにおけるフッ素原子量F1[atm%]と、表面活性化処理を行う工程を行った後の第1表面10aにおけるフッ素原子量F2[atm%]とは、下記式(I)の関係を満たす。
0.05×F1≦F2≦0.7×F1 (I)
第1液晶組成物は、レベリング剤を含むことが好ましい。レベリング剤は、上記したフッ素原子を含むことが好ましい。
第1液晶組成物に含まれるフッ素原子が、例えばレベリング剤に含まれるフッ素原子である場合、レベリング剤を含有する第1液晶組成物を硬化することによって形成された第1液晶層10の表面には、レベリング剤が集まりやすく、フッ素原子量が多くなることがある。このように、第1液晶層10の表面にフッ素原子が集まって存在している場合、この表面に第1貼合剤組成物を塗布すると、第1貼合剤組成物のハジキが発生しやすく、気泡等の欠陥が発生することがある。
本実施形態の光学積層体1の製造方法では、第1液晶層10の第1表面10aに対して表面活性化処理を行い、表面活性化処理の前後における第1表面10aのフッ素原子量F1及びF2が上記式(I)の関係を満たしている。この表面活性化処理により、第1液晶層10の第1表面10aに存在するフッ素原子量をF2にまで低減することができるため、第1貼合剤組成物を塗布したときに発生するハジキを抑制することができ、上記した欠陥の発生が抑制された光学積層体1を得ることができる。
光学積層体1の製造方法で用いる各層(第1液晶層、光学層、第1基材層等)は、枚葉体であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。上記の各層が長尺のフィルムである場合、光学積層体1の製造方法は、フィルム状物を連続的に搬送しながら各工程を行う、いわゆるRoll to Rollで行うことが好ましい。
以下、光学積層体1の製造方法の各工程、光学積層体1の製造方法に含まれていてもよいその他の工程、光学積層体の製造方法の変形例、及び各工程で用いる材料等について、具体的に説明する。
(表面活性化処理を行う工程)
光学積層体1の製造方法は、第1液晶層10の第1表面10aに対して表面活性化処理を行う工程を含む。
第1液晶層10は、例えば、第1基材層11上に、フッ素原子を含むレベリング剤及び重合性液晶化合物を含有する第1液晶組成物を塗布し、第1液晶組成物を硬化することによって形成することができる。第1液晶組成物は、第1基材層11に接するように塗布されてもよく、第1基材層11に設けられた第1配向層に接するように塗布されてもよい。第1液晶組成物を第1基材層11上に塗布する方法としては、光学分野において用いられている公知の塗布方法が挙げられ、具体的には、スピンコ−ティング法、エクストルージョン法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、スリットコーティング法、バーコーティング法、コンマコーティング法、アプリケータ法、フレキソ法等が挙げられる。第1液晶組成物の硬化は特に制限されず、従来より知られている重合性液晶化合物の重合硬化方法により行うことができる。
表面活性化処理を行う工程では、第1液晶層10の第1表面10aに対して表面活性化処理を行う。表面活性化処理としては、第1表面10aにおけるフッ素原子量を低減することができる処理を挙げることができる。具体的には、コロナ処理、プラズマ処理、グロー放電等の放電処理;火炎(フレーム)処理;オゾン処理;UVオゾン処理;紫外線処理、電子線処理のような電離活性線処理等が挙げられる。このうち、コロナ処理、プラズマ処理が好ましく、コロナ処理がより好ましい。表面活性化処理は、上記した処理のうち1種又は2種以上を組み合わせて行うことができる。
上記表面活性化処理は、上記式(I)の関係を満たすように行う。フッ素原子量F2は、0.65×F1[atm%]以下であることが好ましく、0.5×F1[atm%]以下であることがより好ましく、0.4×F1[atm%]以下であってもよく、0.3×F1[atm%]以下であってもよい。フッ素原子量F2は、0.08×F1[atm%]以上であってもよく、0.1×F1[atm%]以上であってもよく、0.15×F1[atm%]以上であってもよい。フッ素原子量は、後述する実施例に記載のように、X線光電子分光分析(XPS法)によって決定することができる。
フッ素原子量F2が上記式(I)の範囲内にあることにより、第1液晶層10の第1表面10aにおけるフッ素原子量を十分に低減することができるため、第1表面10aに第1貼合剤組成物を塗布したときに発生するハジキを抑制することができる。
表面活性化処理を行う工程を行う前の第1表面10aにおけるフッ素原子量F1は、12atm%以上であることが好ましく、14atm%以上であることがより好ましく、16atm%以上であってもよく、18atm%以上であってもよい。フッ素原子量F1は、通常25atm%以下であり、23atm%以下であってもよい。
表面活性化処理を行う工程を行った後の第1表面10aにおけるフッ素原子量F2は、12atm%未満であることが好ましく、10atm%以下であることがより好ましく、9atm%以下であってもよく、6atm%以下であってもよく、5atm%以下であってもよい。フッ素原子量F2は、通常0atm%超であり、0.5atm%以上であってもよく、1atm%以上であってもよい。
上記表面活性化処理を行う工程によって、フッ素原子量F1及びF2が上記式(I)を満たすことにより、第1液晶層10の第1表面10aにおけるフッ素原子量F1が上記のように比較的大きい値である場合にも、第1表面10aに第1貼合剤組成物を塗布したときに発生するハジキを抑制することができる。
表面活性化処理の処理量は、第1液晶層10の第1表面10aにおけるフッ素原子量を式(I)の関係を満たすように低減できる量であれば特に限定されない。例えば表面活性化処理がコロナ処理である場合、コロナ処理の処理量は、1kJ/m以上であることが好ましく、1.5kJ/m以上であることがより好ましく、1.8kJ/m以上であることが最も好ましい。コロナ処理量は、8kJ/m以下であることが好ましく、7kJ/m以下であることがより好ましく、6kJ/m以下であってもよい。コロナ処理の処理量が1kJ/m未満である場合には、第1表面10aにおけるフッ素原子量F2を所望の範囲に調整することが難しくなる傾向にある。コロナ処理量が8kJ/mを超える場合には、コロナ処理によって発生した熱により第1液晶層10の変形等の不具合が生じる場合がある。
(塗布層25を形成する工程)
塗布層25を形成する工程では、表面活性化処理を行う工程を行った第1液晶層10の第1表面10aに、第1貼合剤組成物を塗布することによって塗布層25を形成する。第1貼合剤組成物は、第1貼合層20を形成するための組成物であり、第1貼合層20が接着剤層である場合は接着剤組成物であり、第1貼合層20が粘着剤層である場合は粘着剤組成物である。
第1貼合剤組成物を塗布する方法としては、第1液晶組成物を第1基材層11上に塗布する方法として例示した方法が挙げられる。第1貼合剤組成物を塗布する方法としては、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、スリットコーティング法が好ましい。
第1貼合剤組成物の温度25℃における粘度は、1mPa・sec以上であることが好ましく、10mPa・sec以上であることがより好ましく、20mPa・sec以上であってもよい。第1貼合剤組成物の温度25℃における粘度は、150mPa・sec以下であることが好ましく、140mPa・sec以下であることがより好ましく、130mPa・sec以下であってもよい。光学積層体1の製造方法によれば、第1貼合剤組成物の粘度が上記の範囲にある場合であっても、第1液晶層10の第1表面10aに、ハジキを抑制して第1貼合剤組成物を塗布することができる。これにより、上記した欠陥の発生が抑制された光学積層体1を得ることができる。第1貼合剤組成物の粘度は、後述する実施例に記載の方法によって測定することができる。
(光学層30を積層する工程)
光学層30を積層する工程では、塗布層25を形成する工程で形成した塗布層25上に光学層30を積層する。これにより、第1貼合層20を介して第1液晶層10と光学層30とが積層された光学積層体1を得ることができる。
(第1貼合層20を形成する工程)
塗布層25は、第1貼合剤組成物の種類に応じて、そのまま第1貼合層20とすることができ、あるいは、塗布層25を形成した後や塗布層25上に光学層30を積層した後に、乾燥処理や硬化処理等を行うことにより第1貼合層20とすることができる。
第1貼合層20を形成する工程としては、特に限定されないが、例えば、
塗布層25が接着剤組成物を用いて形成された層である場合には、光学層30を積層する工程の後に、塗布層25に含まれる接着剤組成物中の硬化性成分を硬化するための硬化処理工程を行い、第1貼合層20を形成する工程;
塗布層25が粘着剤組成物を用いて形成された層である場合には、塗布層25を形成する工程の後又は光学層30を積層する工程の後に、塗布層25を乾燥するための乾燥工程を行い、第1貼合層20を形成する工程等が挙げられる。
(その他の工程)
光学積層体1の製造方法は、上記以外のその他の工程を含んでいてもよい。その他の工程としては、例えば、
第1基材層11の一方の面に第1配向層を形成し、この第1配向層の第1基材層11とは反対側に第1液晶層10を形成する工程;
光学層30を積層する工程の後に、第1基材層11、又は、第1基材層11及び第1配向層を剥離する工程等が挙げられる。これらの工程は1種又は2種以上を組合わせて行うことができる。
(変形例1)
図3は、本発明の光学積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。図4(a)〜(d)は、本発明の光学積層体の製造工程の他の一例を模式的に示す概略断面図である。
本変形例の光学積層体の製造方法によって得られる光学積層体2は、図1に示す光学積層体1における光学層30が第2液晶層32であるものである。光学積層体2は、図3に示すように、第1液晶層10、第1貼合層20、及び第2液晶層32(光学層)をこの順に有する。第2液晶層32は、重合性液晶化合物を重合硬化することによって形成された重合性液晶化合物の硬化物層である。
光学積層体2はさらに、第2液晶層32の第1貼合層20とは反対側に、第2貼合層21及び偏光板35がこの順に積層されていてもよく(図3)、第2配向層、第2貼合層21、及び偏光板35がこの順に積層されていてもよい。図示していないが、光学積層体2はさらに、第1液晶層10の第1貼合層20とは反対側に第2貼合層及び偏光板がこの順に積層されていてもよく、第1配向層、第2貼合層、及び偏光板がこの順に積層されていてもよい。偏光板35は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有するものである。第2貼合層は、接着剤組成物の硬化物からなる接着剤層又は粘着剤層である。
光学積層体2はさらに、第2液晶層32の第1貼合層20とは反対側に、第2基材層31を有していてもよく(図4(c))、第2配向層及び第2基材層31をこの順に有していてもよい。光学積層体2は、第1液晶層10の第1貼合層20とは反対側に、第1基材層11を有していてもよく(図3、図4(c))、第1配向層及び第1基材層11をこの順に有していてもよい。
光学積層体2の製造方法では、第2液晶層32の表面活性化処理が施された面と、塗布層25とが接するように、第2液晶層32を積層することができる(図4(b))。
第2液晶層32は、例えば、重合性液晶化合物を含む第2液晶組成物を第2基材層31(図4(a))上に塗布し、第2液晶組成物を硬化することによって形成することができる。第2液晶組成物は、第2基材層31に接するように塗布されてもよく、第2基材層31に設けられた第2配向層に接するように塗布されてもよい。第2液晶組成物の塗布方法としては、第1液晶組成物の塗布方法として例示した方法が挙げられる。第2液晶組成物の硬化は特に制限されず、従来より知られている重合性液晶化合物の重合硬化方法により行うことができる。
第2液晶層32の表面活性化処理が施された面は、例えば、第2液晶層32の一方の面(以下、「第2表面32a」ということがある。)(図4(a))に対して表面活性化処理を行うことによって形成することができる。表面活性化処理としては、上記光学積層体1の製造方法で例示した表面活性化処理が挙げられる。表面活性化処理は、コロナ処理、プラズマ処理であることが好ましく、コロナ処理であることがより好ましい。
第2表面32aに対して行う表面活性化処理の処理量は、特に限定されないが、第2表面32aと塗布層25との接着性(密着性)が向上するように行うことが好ましい。第2表面32aに対して行う表面活性化処理の前後における第2表面32aでのフッ素原子量の低減量は、上記光学積層体1の製造方法の表面活性化処理を行う工程で行う表面活性化処理の前後における第1表面10aでのフッ素原子量の低減量よりも小さくてもよい。この理由は明らかではないが、第1液晶層10の第1表面10aには第1貼合剤組成物が塗布されるのに対し、第2表面32aに直接第1貼合剤組成物は塗布されず、第1貼合剤組成物を塗布することによって形成された塗布層25上に積層される表面であるためと考えられる。つまり、第1貼合剤組成物が塗布される第1表面10aでは、第1貼合剤組成物のハジキが問題となりやすいが、塗布層25上に積層される第2表面32aでは、第1貼合剤組成物のハジキが生じにくいと推測される。
表面活性化処理を行う前の第2表面32aにおけるフッ素原子量をF1’[atm%]と、表面活性化処理を行った後の第2表面32aにおけるフッ素原子量をF2’[atm%]とは、例えば下記式(I’)の関係を満たしていてもよい。
0.01×F1’≦F2’≦0.9×F1’ (I’)
フッ素原子量F2’は、0.85×F1’[atm%]以下であってもよく、0.8×F1’[atm%]以下であってもよく、0.7×F1’[atm%]以下であってもよく、0.6×F1’[atm%]以下であってもよい。フッ素原子量F2’は、0.05×F1’[atm%]以上であってもよく、0.1×F1’[atm%]以上であってもよい。フッ素原子量は、X線光電子分光分析(XPS法)によって決定することができる。
表面活性化処理を行う前の第2表面32aにおけるフッ素原子量F1’は、第1液晶層10の第1表面10aに表面活性処理を行う前の第1表面10aにおけるフッ素原子量F1と同じであってもよく、異なっていてもよい。フッ素原子量F1’とフッ素原子量F1とが互いに異なる場合、フッ素原子量F1’は、フッ素原子量F1よりも大きくてもよく、小さくてもよい。フッ素原子量F1’は、14atm%以上であることが好ましく、18atm%以上であってもよく、20atm%以上であってもよい。フッ素原子量F1’は、通常28atm%以下であり、25atm%以下であってもよい。
表面活性化処理を行った後の第2表面32aにおけるフッ素原子量F2’は、第1液晶層10の第1表面10aに表面活性処理を行った後の第1表面10aにおけるフッ素原子量F2と同じであってもよく、異なっていてもよい。フッ素原子量F2’とフッ素原子量F2とが互いに異なる場合、フッ素原子量F2’は、フッ素原子量F2よりも大きくてもよく、小さくてもよい。フッ素原子量F2’は、例えば20atm%以下であることが好ましく、18atm%以下であることがより好ましく、15atm%以下であってもよい。フッ素原子量F2’は、通常0atm%超であり、0.5atm%以上であってもよく、1atm%以上であってもよい。
第2表面32aに対する表面活性化処理の処理量は、第2表面32aと塗布層25との接着性(密着性)が向上するように行うことができれば特に限定されない。例えば表面活性化処理がコロナ処理である場合、コロナ処理の処理量は、0.5kJ/m以上であることが好ましく、1kJ/m以上であることがより好ましく、1.5kJ/m以上であることが最も好ましい。コロナ処理量は、8kJ/m以下であることが好ましく、7kJ/m以下であることがより好ましく、6kJ/m以下であってもよい。
光学層30を積層する工程では、塗布層25を形成する工程で形成した塗布層25上に、表面活性化処理が施された第2表面32a側が塗布層25に対向するように第2液晶層32を積層する(図4(b))。これにより、第1貼合層20を介して第1液晶層10と第2液晶層32とが積層された光学積層体2を得ることができる(図4(c))。上記したように、塗布層25は、第1貼合剤組成物の種類に応じて、そのまま第1貼合層20とすることができ、あるいは、乾燥処理や硬化処理等を行うことにより第1貼合層20とすることができる。
光学積層体2の製造方法は、上記した工程に加えてさらに、第1液晶層10及び第2液晶層32のうちの一方において、貼合層20とは反対側に偏光板35(図3)を積層する工程を含んでいてもよい。
偏光板35を積層する工程を行う場合、光学層30を積層する工程の後に、第1基材層11又は第2基材層31を剥離する工程を行い(図4(d))、第1基材層11又は第2基材層31を剥離することによって露出した露出面に、偏光板35を積層すればよい。図4(d)では、第2基材層31を剥離する場合を示している。第1基材層11を剥離する場合、第1基材層11とともに第1配向層を剥離してもよく、第2基材層31を剥離する場合、第2基材層31とともに第2配向層を剥離してもよい。
上記のようにして露出面を形成した場合、偏光板35を積層する工程では、上記した露出面に、例えば第2貼合層21を介して偏光板35を積層することができる(図3)。第2貼合層21を形成するための第2貼合剤組成物の組成物層は、第1液晶層10又は第2液晶層32側に形成してもよく、偏光板35側に形成してもよい。
(変形例2)
図5は、本発明の光学積層体のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。図6(a)〜(c)は、本発明の光学積層体の製造工程のさらに他の一例を模式的に示す概略断面図である。
本変形例の光学積層体の製造方法によって得られる光学積層体3は、図1に示す光学積層体1における光学層30が偏光板35’であるものである。光学積層体3は、図5に示すように、第1液晶層10、第1貼合層20、及び偏光板35’(光学層)をこの順に有する。
光学積層体3はさらに、第1液晶層10の第1貼合層20とは反対側に、第2’液晶層32’を有していてもよく、第3貼合層22及び第2’液晶層32’をこの順に有していてもよい(図5)。また、光学積層体3はさらに、第2’液晶層32’の第3貼合層22とは反対側に第2基材層31を有していてもよく(図6(c))、第2配向層及び第2基材層31をこの順に有していてもよい。光学積層体3はさらに、第1液晶層10と第3貼合層22との間に第1配向層を有していてもよい。第2’液晶層32’は、例えば第2液晶層32と同様に、重合性液晶化合物を重合硬化することによって形成された重合性液晶化合物の硬化物層とすることができる。第3貼合層22は、接着剤組成物の硬化物からなる接着剤層又は粘着剤層である。
光学積層体3の製造方法では、光学層30を偏光板35’としたこと以外は光学積層体1の製造方法と同様にして、第1基材層11、第1液晶層10、第1貼合層20、及び偏光板35’をこの順に積層した積層体を製造する(図6(a))。また、第2液晶層32を第2’液晶層32’としたこと以外は、光学積層体2の製造方法で第2液晶層32の形成、及び、第2表面32aの表面活性化処理と同様にして、第2’液晶層32’の形成、及び、第2’液晶層32’の第2基材層31とは反対側の表面に表面活性化処理を行う。次に、第1基材層11、又は第1基材層11及び第1配向層を剥離し(図6(b))、この剥離によって露出した露出面に表面活性化処理を行う。露出面に行う表面活性化処理としては、上記で説明した表面活性化処理が挙げられる。
その後、上記露出面上に、第2’液晶層32’の表面活性化処理側が対向するようにして、第3貼合層22を介して第2液晶層32’を積層する(図6(c))。第3貼合層22を形成するための第3貼合剤組成物の組成物層は、上記露出面側に形成してもよく、第2液晶層32’の表面活性化処理を施した面側に形成してもよい。組成物層は、第3貼合剤組成物の種類に応じて、そのまま第3貼合層22とすることができ、あるいは、乾燥処理や硬化処理等を行うことにより第3貼合層22とすることができる。第2液晶層32’を積層した後、必要に応じて第2基材層31、又は第2基材層31及び第2配向層を剥離してもよい。
<液晶積層体>
図7及び図8は、本発明の液晶積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。本実施形態の液晶積層体8は、図7に示すように、重合性液晶化合物の硬化物を含む第1’液晶層10’と第1貼合層(貼合層)20とが積層されたものである。本実施形態の液晶積層体9は、図8に示すように、さらに、第1’液晶層10’の第1貼合層20側とは反対側に第1基材層11(基材層)を有していてもよく、第1配向層及び第1基材層11をこの順に有していてもよい。液晶積層体8,9は、枚葉体であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
第1’液晶層10’は、重合性液晶化合物及びフッ素原子を含む第1液晶組成物を硬化してなる硬化物層であってもよい。第1液晶組成物の説明については、上記したとおりである。
第1’液晶層10’の第1貼合層20側の表面(以下、「第1’表面」ということがある。)10bにおけるフッ素原子量は、1.5atm%以上であり、2.0atm%以上であってもよく、2.5atm%以上であってもよい。第1’液晶層10’の第1’表面10bにおけるフッ素原子量は、4.5atm%以下であり、4.0atm%以下であってもよく、3.8atm%以下であってもよく、3.5atm%以下であってもよい。
フッ素原子量が上記の範囲内であることにより、第1’表面10b上に第1貼合層20を形成するための第1貼合剤組成物を塗布したときに発生するハジキを抑制することができる。そのため、第1貼合層20に気泡等の欠陥が発生することが抑制された液晶層積層体8,9を得ることができる。
第1貼合層20についての説明は、上記したとおりである。液晶層積層体8,9は、例えば図2に基づいて説明した光学積層体1の製造方法に準じて製造することができる。
<光学積層体>
図9〜図12は、本発明の光学積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。図9に示す光学積層体4は、図7に示す液晶積層体8の第1貼合層20側に光学層30が積層されたものである。図10に示す光学積層体5は、図8に示す液晶積層体9の第1貼合層20側に光学層30が積層されたものである。光学層30についての説明は、上記したとおりである。光学積層体4,5はそれぞれ液晶積層体8,9を備えているため、光学積層体4,5において、気泡等の欠陥の発生が抑制することができる。図9及び図10に示す光学積層体4,5は、例えば図2に基づいて説明した光学積層体1の製造方法に準じて製造することができる。
図11に示す光学積層体6は、図9に示す光学積層体4又は図10に示す光学積層体5において、光学層30が第2液晶層32(光学層)であるものである。光学積層体6はさらに、図11に示すように、第2液晶層32の第1貼合層20とは反対側に、第2貼合層21及び偏光板35がこの順に積層されていてもよい。あるいは、第2貼合層21及び偏光板35を積層することに代えて、光学積層体6は、第2液晶層32の第1貼合層20とは反対側に、第2基材層31を有していてもよく、第2配向層及び第2基材層31をこの順に有していてもよい。第2液晶層32、第2貼合層21、偏光板35の説明については、上記したとおりである。図11に示す光学積層体6は、例えば図4に基づいて説明した光学積層体2の製造方法に準じて製造することができる。
図11に示す光学積層体6において、第2液晶層32の第1貼合層20側の表面(以下、「第2’表面」ということがある。)32bのフッ素原子量は、1.5atm%以上であることが好ましく、2.0atm%以上であってもよく、2.5atm%以上であってもよく、また、4.5atm%以下であることが好ましく、4.0atm%以下であることがより好ましく、3.8atm%以下であってもよく、3.5atm%以下であってもよい。第2’表面32bのフッ素原子量は、第1’液晶層10’の第2表面10bのフッ素原子量と同じであってもよく、異なっていてもよい。第2’表面32bのフッ素原子量と第2表面10bのフッ素原子量とが互いに異なる場合、第2’表面32bのフッ素原子量は、第2表面10bのフッ素原子量よりも大きくてもよく、小さくてもよい。第2’表面32bのフッ素原子量が上記の範囲内であることにより、光学積層体6において、シワや気泡等の欠陥の発生をより一層抑制することができる。
図12に示す光学積層体7は、図9に示す光学積層体4又は図10に示す光学積層体5において、光学層30が偏光板35’(光学層)であるものである。光学積層体7はさらに、図12に示すように、第1’液晶層10’の第1貼合層20とは反対側に、第2’液晶層32’を有していてもよく、第3貼合層22及び第2’液晶層32’をこの順に有していてもよい。また、光学積層体7はさらに、第2’液晶層32’の第3貼合層22とは反対側に第2基材層31を有していてもよく、第2配向層及び第2基材層31をこの順に有していてもよい。偏光板35’、第2’液晶層32’、第3貼合層22、及び第2基材層31の説明については、上記したとおりである。図12に示す光学積層体7は、例えば図6に基づいて説明した光学積層体3の製造方法に順じて製造することができる。
(光学積層体)
光学積層体1〜3は、第1液晶層10、第1貼合層20、及び光学層30がこの順に積層されたものであれば特に限定されず、光学積層体4〜7は、第1’液晶層10’、第1貼合層20、及び光学層30がこの順に積層されたものであれば特に限定されない。光学積層体1〜7は、円偏光板であってもよい。光学積層体1〜7が円偏光板である場合、偏光板及び1/4波長板(逆波長分散性である場合を含む。)を含むことが好ましい。光学積層体1〜7が円偏光板である場合、[a]偏光板、1/2波長板、及び1/4波長板をこの順に含む、若しくは[b]偏光板、逆波長分散性の1/4波長板、ポジティブC板をこの順に含む、又は、偏光板、ポジティブC板、逆波長分散性の1/4波長板をこの順に含むことが好ましい。この場合、1/2波長板、1/4波長板(逆波長分散性である場合を含む。)、及びポジティブC板は、第1液晶層10、第1’液晶層10’、第2液晶層32、及び第2’液晶層32’のうちのいずれかであることが好ましい。光学層30は、偏光板であってもよく、1/2波長板、1/4波長板(逆波長分散性である場合を含む。)、又はポジティブC板のいずれかであってもよく、これらのうちの2種以上を積層したものであってもよい。
例えば、図1、図9、及び図10に示す光学積層体1,4,5が円偏光板である場合、光学層30は偏光板であり、第1液晶層10又は第1’液晶層10’は1/4波長板(逆波長分散性である場合を含む。)であることが好ましい。図3又は図11に示す光学積層体2,6が円偏光板である場合、第2液晶層32(光学層30)及び第1液晶層10又は第1’液晶層10’は、1/2波長板及び1/4波長板であるか、逆波長分散性の1/4波長板及びポジティブC板であることが好ましい。この場合、第1液晶層10又は第1’液晶層10’、及び、第2液晶層32が有する位相差特性は、偏光板35の積層位置に応じて選択すればよい。図5又は図12に示す光学積層体3,7が円偏光板である場合、光学層30は偏光板35’であり、第1液晶層10又は第1’液晶層10’、及び、第2’液晶層32’は、それぞれ1/2波長板及び1/4波長板であるか、逆波長分散性の1/4波長板及びポジティブC板であることが好ましい。
以下、上記で説明した光学積層体1〜7、液晶積層体8,9で用いる材料等について、具体的に説明する。
(第1液晶層、第1’液晶層)
第1液晶層10は、フッ素原子及び重合性液晶化合物の硬化物を含むものであれば特に限定されないが、位相差特性を有する位相差層であることが好ましい。第1’液晶層10’は、フッ素原子及び重合性液晶化合物の硬化物を含むものであって、第1’液晶層10の第1貼合層20側の表面におけるフッ素濃度が特定範囲内にあるものであれば特に限定されない。
第1液晶層10及び第1’液晶層10’の厚みは特に限定されないが、それぞれ独立して20μm以下であってもよく、15μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、10μm以下であってもよく、5μm以下であってもよく、通常0.1μm以上であり、0.3μm以上であってもよい。
第1液晶層10は、フッ素原子及び重合性液晶化合物を含有する第1液晶組成物を用いて形成することができる。第1’液晶層10’は、フッ素原子及び重合性液晶化合物を含有する第1’液晶組成物を用いて形成することができる。第1液晶組成物及び第1’液晶組成物は、レベリング剤を含むことが好ましく、上記したフッ素原子を含むレベリング剤(F)であることがより好ましい。
レベリング剤(F)としては、「メガファック(登録商標)R−08」、同「R−30」、同「R−90」、同「F−410」、同「F−411」、同「F−443」、同「F−445」、同「F−470」、同「F−471」、同「F−477」、同「F−479」、同「F−482」、同「F−483」、及び同「F−556」(DIC(株));「サーフロン(登録商標)S−381」、同「S−382」、同「S−383」、同「S−393」、同「SC−101」、同「SC−105」、「KH−40」、及び「SA−100」(AGCセイミケミカル(株));「E1830」、「E5844」((株)ダイキンファインケミカル研究所);「エフトップEF301」、「エフトップEF303」、「エフトップEF351」、及び「エフトップEF352」(三菱マテリアル電子化成(株))等が挙げられる。
重合性液晶化合物は、重合性反応基を有し、かつ、液晶性を示す化合物である。重合性反応基は、重合反応に関与する基であり、光重合性反応基であることが好ましい。光重合性反応基は、光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸等によって重合反応に関与し得る基をいう。光重合性官能基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基及びオキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。重合性液晶化合物の種類は特に限定されず、棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物、及びこれらの混合物を用いることができる。重合性液晶化合物の液晶性は、液晶性はサーモトロピック性液晶でもリオトロピック性液晶でもよく、相秩序構造としてはネマチック液晶でもスメクチック液晶でもよい。
第1液晶組成物に含まれるレベリング剤(F)は、重合性液晶化合物100質量部に対して0.01質量部以上であることが好ましく、0.05質量部以上であることがより好ましく、また、5質量部以下であることが好ましく、3質量部以下であることがより好ましい。
第1液晶組成物及び第1’液晶組成物は、さらに、重合開始剤、光増感剤、重合禁止剤、溶媒、レベリング剤(F)以外のレベリング剤等を含んでいてもよい。
(第2液晶層、第2’液晶層)
第2液晶層32及び第2’液晶層32’は、重合性液晶化合物の硬化物を含むものであれば特に限定されないが、位相差特性を有する位相差層であることが好ましい。
第2液晶層32及び第2’液晶層32’の厚みは特に限定されないが、それぞれ独立して、20μm以下であってもよく、15μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、10μm以下であってもよく、5μm以下であってもよく、通常0.1μm以上であり、0.3μm以上であってもよい。
第2液晶層32及び第2’液晶層32’は、重合性液晶化合物を含有する第2液晶組成物を用いて形成することができる。重合性液晶化合物としては、上記第1液晶層10で説明した化合物を用いることができる。第2液晶組成物は、重合性液晶化合物の他に、重合開始剤、光増感剤、重合禁止剤、溶媒、レベリング剤(F)、レベリング剤(F)以外のレベリング剤等を含んでいてもよい。
(第1基材層、第2基材層)
第1基材層11及び第2基材層31は、それぞれ独立して樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。樹脂材料としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性等に優れるものを用いることが好ましい。樹脂材料は、熱可塑性樹脂であることが好ましく、例えば、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ナイロンや芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;シクロ系及びノルボルネン構造を有する環状ポリオレフィン系樹脂);(メタ)アクリル系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂等が挙げられる。第1基材層11及び第2基材層31はそれぞれ独立して、単層構造であってもよく、多層構造を有していてもよく、多層構造である場合、各層は同じ樹脂材料で形成されていてもよく、異なる樹脂材料で形成されていてもよい。
第1基材層11及び第2基材層31の厚みは、強度や加工性の観点から、それぞれ独立して5〜300μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましい。
(第1配向層、第2配向層)
第1配向層及び第2配向層は、重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる配向規制力を有するものである。第1配向層及び第2配向層としては、それぞれ第1液晶組成物及び第2液晶組成物の塗布等により溶解しない溶剤耐性を有し、溶剤の除去や重合性液晶化合物の配向のための加熱処理における耐熱性を有するものが好ましい。第1配向層及び第2配向層としては、それぞれ独立して、配向性ポリマーを含む配向層、光配向層、表面に凹凸パターンや複数の溝を形成し配向させるグルブ配向層等が挙げられる。
(光学層)
光学層30は、光を透過する、反射する、吸収する等の光学機能を有する層であり、樹脂フィルムであってもよく、液晶層であってもよい。光学層30は、単層構造であってもよく、貼合層等を介して積層された2層以上の積層構造を有していてもよい。
光学層30としては、直線偏光子;直線偏光子の片面又は両面に保護層が積層された偏光板;偏光板の片面にプロテクトフィルムが積層されたプロテクトフィルム付き偏光板;反射フィルム;半透過性反射フィルム;輝度向上フィルム;光学補償フィルム;防眩機能付きフィルム;位相差フィルム又は位相差層等を挙げることができる。
(偏光板)
光学積層体は、光学層として偏光板を含んでいてもよく、光学層とは別に偏光板を含んでいてもよい。偏光板は、直線偏光子の片面又は両面に保護層が積層されたものである。偏光板が片面にのみ保護層を積層したものである場合、光学積層体において保護層は、直線偏光子の第1液晶層10や第2液晶層32とは反対側に設けられることが好ましい。
直線偏光子と保護層とは、接着剤層又は粘着剤層を介して貼合されていることが好ましい。接着剤層を形成するための接着剤組成物、及び粘着剤層を形成するための粘着剤組成物としては、後述の接着剤組成物及び粘着剤組成物が挙げられる。保護層としては、第1基材層11及び第2基材層31で例示した樹脂材料を用いて形成されたフィルムが挙げられる。
偏光板の厚みは、例えば200μm以下であってもよく、120μm以下であってもよく、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよく、30μm以下であってもよく、通常10μm以上であり、15μm以上であってもよく、20μm以上であってもよい。
(直線偏光子)
直線偏光子は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向させたPVA偏光層や、重合性液晶化合物の硬化層中で二色性色素が配向している液晶偏光層が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを構成するポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することにより得ることができる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルと共重合可能な単量体と酢酸ビニルとの共重合体等が挙げられる。酢酸ビニルと共重合可能な単量体としては、不飽和カルボン酸、オレフィン、ビニルエーテル、不飽和スルホン酸、アンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85〜100モル%、好ましくは98モル%以上である。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール又はポリビニルアセタール等を用いることもできる。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、通常1000〜10000、好ましくは1500〜5000である。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、JIS K 6726に準拠して求めることができる。
通常、ポリビニルアルコール系樹脂を製膜したものをPVA偏光層の原反フィルムとして用いる。ポリビニルアルコール系樹脂は、公知の方法で製膜することができる。原反フィルムの厚みは、通常1〜150μmであり、延伸のしやすさなども考慮すれば、好ましくは10μm以上である。
PVA偏光層は、例えば、原反フィルムに対して、一軸延伸する工程、二色性色素でフィルムを染色してその二色性色素を吸着させる工程、ホウ酸水溶液でフィルムを処理する工程、及び、フィルムを水洗する工程が施され、最後に乾燥されて製造される。PVA偏光層の厚みは、20μm以下であってもよく、15μm以下であってもよく、10μm以下であってもよく、通常3μm以上であり、5μm以上であってもよい。
PVA偏光層は、[i]原反フィルムとしてポリビニルアルコール系樹脂フィルムの単独フィルムを用い、このフィルムに対して一軸延伸処理及び二色性色素の染色処理を施す方法の他、[ii]基材フィルムにポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液(水溶液等)を塗工、乾燥させてポリビニルアルコール系樹脂層を有する基材フィルムを得た後、これを基材フィルムごと一軸延伸し、延伸後のポリビニルアルコール系樹脂層に対して二色性色素の染色処理を施し、次いで基材フィルムを剥離除去する方法によっても得ることができる。基材フィルムとしては、第1基材層11及び第2基材層31で説明した樹脂材料を用いて形成されたフィルムが挙げられる。
液晶偏光層を形成するために用いる重合性液晶化合物としては、第1液晶組成物及び第2液晶組成物で例示した重合性反応基を有する重合性液晶化合物を用いることができる。液晶偏光層は、[iii]例えば基材フィルム上に形成した配向層上に、重合性液晶化合物及び二色性色素を含む偏光層形成用組成物を塗布し、重合性液晶化合物を重合して硬化させる方法、[iv]基材フィルム上に、偏光層形成用組成物を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を基材フィルムとともに延伸する方法によって形成することができる。基材フィルムとしては、上記[ii]で用いた基材フィルムが挙げられる。液晶偏光層の厚みは、20μm以下であってもよく、15μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、10μm以下であってもよく、5μm以下であってもよく、通常0.1μm以上であり、0.3μm以上であってもよい。
(第1貼合層、第2貼合層、第3貼合層)
第1貼合層20、第2貼合層21、及び第3貼合層22(以下、「第1〜3貼合層20〜22」ということがある。)は、接着剤組成物の硬化物である接着剤層、又は粘着剤層である。第1〜3貼合層20〜22はそれぞれ、第1〜3貼合剤組成物を用いて形成することができる。第1〜3貼合剤組成物は、第1〜3貼合層20〜22が接着剤層である場合は接着剤組成物であり、第1〜3貼合層20〜22が粘着剤層である場合は粘着剤組成物である。
接着剤組成物は、硬化性成分として硬化性の樹脂成分を含むものであって、後述する感圧型接着剤(粘着剤)以外の接着剤である。接着剤組成物としては、硬化性の樹脂成分を水に溶解又は分散させた水系接着剤、活性エネルギー線硬化性化合物を含有する活性エネルギー線硬化性接着剤、熱硬化性接着剤等が挙げられる。
水系接着剤に含有される樹脂成分としては、ポリビニルアルコール系樹脂やウレタン系樹脂等が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性接着剤としては、紫外線、可視光、電子線、X線等の活性エネルギー線の照射によって硬化する組成物が挙げられる。このうち、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化性樹脂組成物であることが好ましい。活性エネルギー線硬化性接着剤は、硬化性成分としてエポキシ化合物を含むことが好ましく、脂環式エポキシ化合物を含むことがより好ましい。活性エネルギー線硬化性接着剤は、エポキシ化合物とともに(メタ)アクリル系化合物等を含有していてもよい。「(メタ)アクリル」は、アクリル及びメタクリルからなる群より選択される少なくとも一方を意味する。
熱硬化性接着剤としては、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂等を主成分として含むものが挙げられる。接着剤組成物は、硬化性成分以外に、溶剤、増感剤、重合促進剤、イオントラップ剤、酸化防止剤、連鎖移動剤、粘着付与剤、熱可塑性樹脂、充填剤、流動調整剤、可塑剤、消泡剤、帯電防止剤、レベリング剤等の添加剤を含んでいてもよい。
粘着剤組成物は、粘着剤を含む粘着剤は、それ自体を被着体に貼り付けることで接着性を発現するものであり、いわゆる感圧型接着剤と称されるものである。粘着剤としては、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、ポリエーテル系ポリマー、又はゴム系ポリマー等のポリマーを主成分として含むものが挙げられる。本明細書において、主成分とは、粘着剤の全固形分のうち50質量%以上を含む成分をいう。粘着剤は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよく、活性エネルギー線照射や加熱により、架橋度や接着力を調整してもよい。
第1貼合層20は接着剤層であることが好ましい。この場合、第1貼合剤組成物は、接着剤組成物であり、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であることが好ましく、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化性樹脂組成物であることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[フッ素原子量の算出]
フッ素原子量の算出は、X線光電子分光装置(サーモサイエンティフィック社製、K−Alpha)を用いたX線光電子分光分析により、次の手順で行った。
まず、第1液晶層の表面の測定スポットにおいて、ワイドスキャンスペクトルを取得し、ワイドスキャンスペクトルで検出されたすべての元素について、ナロースキャンスペクトルを取得した。次に、全元素のナロースキャンスペクトルのピーク面積を求め、各測定スポットにおける元素組成比[atom%]を算出し、測定スポットにおけるフッ素原子の元素量を算出した。測定条件は、次のとおりである。
(測定条件)
・X線源:Al−Kαモノクロ(1486.7eV)
・X線スポットサイズ(測定スポットの径):400μm
・ワイドスキャン分析(Survey scan);
測定範囲:−10〜1350eV、パスエネルギー:200eV、
ドゥエルタイム:25m秒、ステップ:1.0eV、積算回数:5回・ナロースキャン分析(Snap scan);
パスエネルギー:150eV、取込み時間:1秒、積算回数:10回
[貼合剤組成物の粘度の測定]
E型粘度計(東機産業(株)製、“TVE−25”)を用いて、温度25℃、10rpmにおける粘度を測定した。
[製造例1:基材層上に形成された液晶層を有する積層体Aの作製]
(配向層形成用組成物の調製)
ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコール1000完全ケン化型、和光純薬工業株式会社製)の2質量%水溶液を配向層形成用組成物とした。
(液晶層形成用組成物の調製)
以下に示す重合性液晶化合物A、及び重合性液晶化合物Bを90:10の質量比で混合した混合物に対して、レベリング剤(F−556;DIC社製)を2.0部、及び重合開始剤である2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(「イルガキュア369(Irg369)」、BASFジャパン株式会社製)を6部添加した。さらに、固形分濃度が13%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加し、80℃で1時間撹拌することにより、液晶層形成用組成物を得た。
重合性液晶化合物Aは特開2010−31223号公報に記載の方法で製造した。また、重合性液晶化合物Bは、特開2009−173893号公報に記載の方法に準じて製造した。以下にそれぞれの分子構造を示す。
<重合性液晶化合物A>
Figure 2021182127

<重合性液晶化合物B>
Figure 2021182127
(積層体Aの作製)
基材層として厚みが50μmのシクロオレフィン系フィルム〔日本ゼオン(株)製の商品名「ZF−14−50」〕上にコロナ処理を実施した後、配向層形成用組成物をダイコーターで塗布し、60℃で1分間、さらに80℃で3分乾燥し、厚み89nmの膜を形成した。続いて、得られた膜の表面にラビング処理を施して、配向層を形成した。ラビング処理は、半自動ラビング装置(商品名:LQ−008型、常陽工学株式会社製)を用いて、布(商品名:YA−20−RW、吉川化工株式会社製)によって、押し込み量0.15mm、回転数500rpm、16.7mm/sの条件で行った。なお、ラビング処理の方向は、直線偏光子に貼り合わせる際に直線偏光子の吸収軸の方向に対して視認側から見て反時計回りに45°方向となるようにした。
次いで、配向層上に、ダイコーターを用いて液晶層形成用組成物を塗布し、120℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプ〔ウシオ電機(株)の商品名:「ユニキュアVB−15201BY−A」〕を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長365nmにおける積算光量:500mJ/cm)することにより、液晶層を形成し、基材層、配向層、及び液晶層がこの順に積層された積層体Aを得た。積層体Aの液晶層表面のフッ素原子量を上記した方法で測定したところ、18.5atm%であった。
[製造例2:基材層上に形成された液晶層を有する積層体Bの作製]
積層体Aの液晶層表面に、1.5kJ/mのコロナ処理量でコロナ処理を行い、積層体Bを得た。積層体Bの液晶層表面のフッ素原子量を上記した方法で測定したところ、11.5atm%であった。積層体Bには変形等の不具合は確認されなかった。
[製造例3:基材層上に形成された液晶層を有する積層体Cの作製]
積層体Aの液晶層表面に、2.3kJ/mのコロナ処理量でコロナ処理を行い、積層体Cを得た。積層体Cの液晶層表面のフッ素原子量を上記した方法で測定したところ、8.3atm%であった。積層体Cには変形等の不具合は確認されなかった。
[製造例4:基材層上に形成された液晶層を有する積層体Dの作製]
積層体Aの液晶層表面に、3.6kJ/mのコロナ処理量でコロナ処理を行い、積層体Dを得た。積層体Dの液晶層表面のフッ素原子量を上記した方法で測定したところ、4.4atm%であった。積層体Dには変形等の不具合は確認されなかった。
[製造例5:基材層上に形成された液晶層を有する積層体Eの作製]
積層体Aの液晶層表面に、4.5kJ/mのコロナ処理量でコロナ処理を行い、積層体Eを得た。積層体Eの液晶層表面のフッ素原子量を上記した方法で測定したところ、3.3atm%であった。積層体Eには変形等の不具合は確認されなかった。
[製造例6:貼合剤組成物の調製]
、3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート〔株式会社ダイセル製の商品名「セロキサイド2021P」〕75質量部に対して、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル〔ナガセケムテックス株式会社製の商品名「EX−214L」〕25質量部、及び、光重合開始剤〔サンアプロ株式会社製の商品名「CPI−100P」〕5.0質量部を添加し、混合することによって、貼合剤組成物(接着剤組成物)を調製した。調製した貼合剤組成物の粘度は、112mPa・secであった。
〔実施例1〕
積層体B(幅1000mm、長さ100m)を2つ用意し、一方の積層体Bの液晶層表面に、製造例6で調製した貼合剤組成物を塗布し、もう一方の積層体Bの液晶層表面側と貼り合わせた後、紫外線(積算光量400mJ/cm(UV−B))を照射し、貼合剤組成物を硬化させて貼合層(接着剤層)を形成し、光学積層体(1)を得た。この際、一方の積層体Bに貼合剤組成物を塗布してから、もう一方の積層体Bと貼り合わせるまでの搬送時間は30秒であった。光学積層体(1)の全長を、10倍のルーペを用いて目視にて検査し、平面視における外接円の直径が50μm以上の気泡の平均個数を測定したところ、0.97個/mであった。
〔実施例2〕
積層体C(幅400mm、長さ100m)の液晶層表面に、製造例6で調製した貼合剤組成物をグラビアコータで塗布し、製造例2で作製した積層体Bの液晶層表面と貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様の手順で光学積層体(2)を得た。光学積層体(2)のうち長さ10mの領域を、10倍のルーペを用いて目視にて検査し、平面視における外接円の直径が50μm以上の気泡の平均個数を測定したところ、0.15個/mであった。
〔実施例3〕
積層体D(幅400mm、長さ100m)の液晶層表面に、製造例6で調製した貼合剤組成物を塗布し、製造例2で作製した積層体Bの液晶層表面と貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様の手順で光学積層体(3)を得た。光学積層体(3)のうち長さ10mの領域を、10倍のルーペを用いて目視にて検査し、平面視における外接円の直径が50μm以上の気泡の平均個数を測定したところ、0.04個/mであった。
〔実施例4〕
積層体E(幅400mm、長さ100m)の液晶層表面に、製造例6で調製した貼合剤組成物を塗布し、製造例2で作製した積層体Bの液晶層表面と貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様の手順で光学積層体(4)を得た。光学積層体(4)のうち長さ10mの領域を、10倍のルーペを用いて目視にて検査し、平面視における外接円の直径が50μm以上の気泡の平均個数を測定したところ、0.01個/mであった。
〔比較例1〕
積層体A(幅400mm、長さ100m)の液晶層表面に、製造例6で調製した貼合剤組成物を塗布し、製造例2で作製した積層体Bの液晶層表面と貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様の手順で光学積層体(5)を得た。光学積層体(5)のうち長さ10mの領域を、10倍のルーペを用いて目視にて検査したところ多数の気泡が確認され、平面視における外接円の直径が50μm以上の気泡の平均個数を測定することができなかった。
1〜7 光学積層体、8,9 液晶積層体、10 第1液晶層、10’ 第1’液晶層、10a 第1表面、10b 第1’表面、11 第1基材層、20 第1貼合層(貼合層)、21 第2貼合層、22 第3貼合層、25 塗布層、30 光学層、31 第2基材層、32 第2液晶層(光学層)、32’ 第2’液晶層、32a 第2表面、32b 第2’表面、35 偏光板、35’ 偏光板(光学層)。

Claims (20)

  1. 重合性液晶化合物及びフッ素原子を含む第1液晶組成物を硬化してなる第1液晶層と、貼合層と、光学層とがこの順に積層された光学積層体の製造方法であって、
    前記第1液晶層の一方の面に対して表面活性化処理を行う工程と、
    前記表面活性化処理が施された前記一方の面に、貼合剤組成物を塗布することによって塗布層を形成する工程と、
    前記塗布層上に光学層を積層する工程と、
    前記塗布層から前記貼合層を形成する工程と、を含み、
    前記表面活性化処理を行う工程を行う前の前記一方の面におけるフッ素原子量F1[atm%]と、前記表面活性化処理を行う工程を行った後の前記一方の面におけるフッ素原子量F2[atm%]とは、下記式(I)の関係を満たす、光学積層体の製造方法。
    0.05×F1≦F2≦0.7×F1 (I)
  2. 前記第1液晶組成物は、レベリング剤を含む、請求項1に記載の光学積層体の製造方法。
  3. 前記レベリング剤は、前記フッ素原子を含む、請求項2に記載の光学積層体の製造方法。
  4. 前記光学層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2液晶層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
  5. 前記第2液晶層は、表面活性化処理が施された面を有し、
    前記積層する工程は、前記第2液晶層の前記表面活性化処理が施された面と、前記塗布層とが接するように、前記第2液晶層を積層する工程である、請求項4に記載の光学積層体の製造方法。
  6. さらに、前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方において、前記貼合層とは反対側に偏光板を積層する工程を含み、
    前記偏光板は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する、請求項4又は5に記載の光学積層体の製造方法。
  7. 前記光学層は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
  8. さらに、前記第1液晶層の前記貼合層とは反対側に、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2’液晶層を積層する工程含む、請求項7に記載の光学積層体の製造方法。
  9. 前記第1液晶層の前記一方の面に施される前記表面活性化処理は、コロナ処理である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
  10. 前記表面活性化処理を行う工程は、前記コロナ処理の処理量が1kJ/m以上8kJ/m以下である、請求項9に記載の光学積層体の製造方法。
  11. 前記貼合層は、接着剤層である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学積層体の製造方法。
  12. 重合性液晶化合物の硬化物を含む第1’液晶層と貼合層とが積層された液晶積層体であって、
    前記第1’液晶層の前記貼合層側の表面におけるフッ素原子量は、1.5atm%以上4.5atm%以下である、液晶積層体。
  13. さらに、前記第1’液晶層の前記貼合層側とは反対側に基材層を有する、請求項12に記載の液晶積層体。
  14. 請求項12又は13に記載の液晶積層体と、光学層とを有する光学積層体であって、
    前記光学層は、前記液晶積層体の前記貼合層側に積層されている、光学積層体。
  15. 前記光学層は、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2液晶層である、請求項14に記載の光学積層体。
  16. 前記第2液晶層の前記貼合層側の表面におけるフッ素原子量は、1.5atm%以上4.5atm%以下である、請求項15に記載の光学積層体。
  17. 前記液晶積層体は、請求項12に記載の液晶積層体であり、
    前記光学積層体は、さらに、前記第1’液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方において、前記貼合層側とは反対側に偏光板を有し、
    前記偏光板は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、請求項15又は16に記載の光学積層体。
  18. 前記光学層は、直線偏光子の片面又は両面に保護層を有する偏光板を含む、請求項14に記載の光学積層体。
  19. 前記液晶積層体は、請求項12に記載の液晶積層体であり、
    前記光学積層体は、さらに、前記第1’液晶層の前記貼合層側とは反対側に、重合性液晶化合物の硬化物を含む第2’液晶層を有する、請求項18に記載の光学積層体。
  20. 前記貼合層は、接着剤層である、請求項14〜19のいずれか1項に記載の光学積層体。
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